JP2011148209A - 中間転写媒体走行装置およびこれを用いた熱転写ラインプリンタ - Google Patents

中間転写媒体走行装置およびこれを用いた熱転写ラインプリンタ Download PDF

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Abstract

【課題】中間転写媒体の走行を適正に行うことのできる中間転写媒体走行装置およびこれを用いた熱転写ラインプリンタを提供する。
【解決手段】中間転写媒体走行装置41には、巻取り軸42と、送出し軸43と、正送り用伝動手段44とを設ける。正送り用伝動手段44には、駆動力を直接巻取り軸42に伝動する第1伝動手段74と、駆動力を逆送り用トルクリミッタ73を介して巻取り軸42に伝動する第2伝動手段76とを設ける。また、熱転写ラインプリンタ1には、中間転写媒体走行装置41と、転写時および再転写時に直流モータ16に印加するそれぞれの電圧を制御する制御手段4を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、巻取りリールと送出しリールとの間に巻回された帯状の中間転写媒体を1つの直流モータの駆動力をもって巻取りリールに巻き取る正送り方向および送出しリールに巻き取る逆送り方向のそれぞれに走行させるのに好適な中間転写媒体走行装置およびこれを用いた熱転写ラインプリンタに関する。
従来、ラインサーマルヘッドによってマルチカラーインクフィルムのインクを中間転写媒体に転写して1次画像を形成し、この1次画像を再転写手段によって被転写媒体に再転写することにより、被転写媒体に画像を形成する中間転写方式の熱転写ラインプリンタが、普通紙に加えてCD、CD−R、MO、DVD、カード類などの多種多様の被転写媒体に画像を容易に形成することができ、しかも高印字品質、低騒音、低コスト、メンテナンスが容易であるなどの理由により、コンピュータ、ワードプロセッサなどの出力装置として多用されている(例えば、特許文献1参照)。
このような従来の熱転写ラインプリンタにおいては、1次画像形成部において、ラインサーマルヘッドを、インクフィルムおよび中間転写媒体をこの順に介してプラテンローラと当接させたヘッドダウン状態とし、この状態でインクフィルムおよび中間転写媒体を走行しつつ、印刷情報(画像形成情報)に基づいてラインサーマルヘッドの発熱素子を選択的に発熱させることにより、インクフィルムに担持させたインクを部分的に溶融あるいは昇華させて中間転写媒体上に転写して、中間転写媒体上に1画面(1頁)分の1次画像としての反転画像を形成し、その後、中間転写媒体を走行して中間転写媒体上に形成された1次画像を、再転写部位の直前まで走行し、その後、1次画像と被転写媒体との位置合わせを行った後、再転写部において、加熱ローラなどからなる再転写手段の熱および圧力を用いることにより、中間転写媒体上に形成された1次画像を溶融あるいは昇華させて被転写媒体上に1次画像を転写(再転写)して定着させることにより、被転写媒体に所望の画像を形成(印刷)するようになっている。
この時、被転写媒体に1色の単色画像を形成する場合には、1パスで画像を形成することができる。
これに対して被転写媒体に多色画像を形成する場合には、インクフィルムとして、複数色のインク領域を長手方向に対して異なる色を隣接させて繰返し配置したマルチカラーインクフィルムを用い、このマルチカラーインクフィルムに担持されている最初の色のインクによる反転画像を中間転写媒体上に形成した後、ラインサーマルヘッドをプラテンから離間させたヘッドアップ状態とし、この状態で中間転写媒体を逆方向に走行させ(巻き戻し)、その後、最初の色のインクにより形成した反転画像を転写位置に戻す頭出しをしてから、次の色の反転画像を最初の色の反転画像に重ねるように転写する、いわゆるスイングバック方式で多色の1次画像を形成している。
具体的には、フルカラー画像を形成する場合、例えば、K(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の4色のインクにより形成された4色のインク領域を長手方向に対して異なる色を隣接させるようにこの順に繰返し配置されたマルチカラーインクフィルムを用いてフルカラーの画像の形成が行われる。
すなわち、最初にマルチカラーインクフィルムのK色(黒色)のインク領域を用いて中間転写媒体に1画面分のK色の反転画像の形成を行い、ついで、1次画像形成動作によって走行された中間転写媒体を逆方向に走行させて中間転写媒体に形成したK色の反転画像の頭出しを行うとともに、マルチカラーインクフィルムのK色に隣位するY色(黄色)のインク領域の頭出しを行ってマルチカラーインクフィルムのY色インク領域を用いて、前記中間転写媒体に形成した1画面分のK色の反転画像の上にY色の1画面分の反転画像を重ねるように形成し、以下同様にM色(赤紫色)のインク領域、C色(青緑色)のインク領域の順に中間転写媒体に反転画像を重ねることにより、中間転写媒体上に1画面分のフルカラーの1次画像を形成するようになっている。
ここで、中間転写媒体は、帯状に形成され巻取りリールおよび送出しリールからなる1対のリール間に巻回されている。また、中間転写媒体は、中間転写媒体走行装置によって巻取りリールに巻き取る正送り方向の走行(フロントフィード)と、送出しリールに巻き取る逆送り方向の走行(バックフィード)のそれぞれに走行可能になっている。
中間転写媒体走行装置は、中間転写媒体を正送り方向に走行させる正送り時に巻取りリールを回転駆動する巻取り軸、および、中間転写媒体を逆送り方向に走行させる逆送り時に送出しリールを回転駆動する送出し軸とからなる1対の駆動軸を備えている。そして、直流モータの駆動力をもって駆動軸を直接駆動させることにより、中間転写媒体の巻取り力を適正値に制御している。また、中間転写媒体を正送り方向に走行させる正送り時、および、中間転写媒体を逆送り方向に走行させる逆送り時のそれぞれのバックテンションは、各駆動軸毎に駆動軸とリールとの間に設置されたトルクリミッタにより付与している。このトルクリミッタとしては、例えば、内輪としての内筒と、外輪としての外筒と、外筒と内筒との相互間に介在するばね(コイルばね)を備えているものが従来より使用されている(例えば、特許文献2参照)。
従来のトルクリミッタによりバックテンションを付与する中間転写媒体走行装置においては、中間転写媒体の走行を適正に行うことができないという問題があった。すなわち、転写媒体の走行方向を反転させた時に、トルクリミッタの「遊び(ガタ)」分だけ、送り出し側へバックテンションが付与されない状態で巻き取り動作を行うため、中間転写媒体に緩みが発生する。
このトルクリミッタの「遊び」とは、1対のギヤを噛み合わせた時の歯面間の遊び(バックラッシュ)のようなものである。
また、トルクリミッタの「遊び」は、トルクリミッタの軸心を中心として周方向に沿って10−20度程度のものであり、中間転写媒体の走行方向を正送り方向から逆送り方向に反転させる時、および、中間転写媒体の走行方向を逆送り方向から正送り方向に反転させる時のそれぞれにおいて発生する。
そこで、従来の中間転写媒体走行装置においては、中間転写媒体の走行を適正に行うために、トルクリミッタの「遊び」に起因して発生する中間転写媒体の緩みを取るための緩み取り機構が配設されている。この緩み取り機構は、テンションバーあるいはテンションローラなどのテンション付加用のシャフトを中間転写媒体の走行経路の途中、具体的には1次画像形成部の両側の少なくとも一方、好ましくは1次画像形成部の両側に配設する構成とされている(例えば、特許文献3参照)。
また、中間転写媒体走行装置としては、トルクリミッタの「遊び」により発生する中間転写媒体の緩みを防止するために、直流モータの駆動力をウォーム(ねじ歯車)を介して両駆動軸に伝動するとともに、ウォームに連結された駆動ギヤ列と両駆動軸との間のそれぞれにトルクリミッタ(ばね式トルクリミッタ)を設置する構成のものも提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2002−337373号公報 特開2002−147499号公報 特開2002−337410号公報 特開2007−112007号公報
しかしながら、従来の中間転写媒体走行装置を用いた熱転写ラインプリンタにおいては、中間転写媒体の緩みを取るための緩み取り機構を必要とし、装置の構成が複雑で経済的負担が大きいという問題点があった。
さらに、従来の中間転写媒体走行装置を用いた熱転写ラインプリンタにおいては、緩み取り機構におけるテンション付加用のシャフトの平行度、すなわち、中間転写媒体の走行方向に対して直交する幅方向とシャフトの軸方向とのずれが中間転写媒体の走行位置の位置ずれに影響するため、平行度を調整する調整機構が必要となるので、装置の構成がより複雑で経済的負担がより大きいという問題点があった。
また、従来のウォームを具備する中間転写媒体走行装置を用いた熱転写ラインプリンタにおいては、中間転写媒体の走行方向を反転した時に、巻取り軸に接続されるトルクリミッタの「遊び」に起因して発生する中間転写媒体の緩みは発生しづらいが、トルクリミッタによるトルクの設定値により中間転写媒体の巻取り力が決定するので、直流モータに印加する電圧(直流モータの回転速度)を変えても、正送り時における巻取り軸による中間転写媒体の巻取り力を変化させることができないという問題点があった。すなわち、正送り時に巻取り軸による巻取り力を変更することができないため、やはり中間転写媒体の走行を適正に行うことができないという問題点があった。
その結果、従来のウォームを具備する中間転写媒体走行装置を用いた熱転写ラインプリンタにおいては、中間転写媒体に1次画像を形成する転写時における中間転写媒体の巻取り力と、被転写媒体上に1次画像を再転写する再転写時における中間転写媒体の巻取り力とのそれぞれを最適化することができないという問題点があった。
なお、転写時におけるインクフィルムからインクを剥がして中間転写媒体に転写させるのに必要な中間転写媒体の最適な巻取り力は、再転写時における中間転写媒体から1次画像を剥がして被転写媒体に転写させるのに必要な中間転写媒体の最適な巻取り力より小さいものである。
そこで、中間転写媒体の走行を適正に行うことのできる中間転写媒体走行装置およびこれを用いた熱転写ラインプリンタが求められている。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、中間転写媒体の走行を適正に行うことのできる中間転写媒体走行装置およびこれを用いた熱転写ラインプリンタを提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、本発明に係る中間転写媒体走行装置の特徴は、巻取りリールと送出しリールとの間に巻回された帯状の中間転写媒体を、1つの直流モータの駆動力をもって前記巻取りリールに巻き取る正送り方向および送出しリールに巻き取る逆送り方向のそれぞれに走行させる中間転写媒体走行装置であって、前記中間転写媒体を前記正送り方向に走行させる正送り時に前記巻取りリールを回転駆動する巻取り軸と、前記中間転写媒体を前記逆送り方向に走行させる逆送り時に前記送出しリールを回転駆動する送出し軸と、前記正送り時に前記直流モータの駆動力を前記巻取り軸に伝動するための正送り用伝動手段と、前記逆送り時に前記直流モータの駆動力を前記送出し軸に伝動するための逆送り用伝動手段とを有しており、前記正送り用伝動手段は、第1伝動手段および第2伝動手段を備えており、前記第1伝動手段は、前記正送り時に前記直流モータの駆動力を直接前記巻取り軸に伝動するように形成されており、前記第2伝動手段は、前記正送り時に前記直流モータの駆動力を前記逆送り時に前記中間転写媒体にバックテンションを付与するための逆送り用トルクリミッタを介して前記巻取り軸に伝動するように形成されており、前記直流モータの回転方向により前記中間転写媒体の前記正送り方向の走行と前記逆送り方向の走行とが反転可能に形成されているとともに、前記直流モータに印加する電圧により前記巻取りリールに前記中間転写媒体を巻き取る際の前記巻取り軸による巻取り力を変更可能に形成されている点にある。
前記第1伝動手段には、前記正送り時に前記直流モータの駆動力を前記巻取り軸に中継し、前記逆送り時に前記直流モータの駆動力を遮断するように前記直流モータの駆動力の伝動を継断する第1継断手段が設けられており、前記第2伝動手段には、前記正送り時に前記直流モータの駆動力を前記巻取り軸に中継し、前記逆送り時に前記直流モータの駆動力を前記逆送り用トルクリミッタより前で遮断するように前記直流モータの駆動力の伝動を継断する第2継断手段が設けられており、前記正送り用伝動手段は、前記中間転写媒体の走行方向を前記逆送り方向から前記正送り方向に反転させた時に、前記第2継断手段による駆動力の中継を、前記第1継断手段による駆動力の中継より先に行うように形成されていることが好ましい。
前記逆送り用伝動手段は、前記逆送り時に前記直流モータの駆動力が入力される逆送り用ウォームと、前記逆送り時に前記直流モータの駆動力が前記逆送り用ウォームに伝動し前記正送り時に前記直流モータの駆動力が前記逆送り用ウォームに伝動しないように前記直流モータの駆動力を継断する逆送り用継断手段と、前記逆送り時に前記逆送り用ウォームの出力を前記正送り時に前記中間転写媒体にバックテンションを付与するための正送り用トルクリミッタを介して前記送出し軸に伝動する第3伝動手段とを有していることが好ましい。
また、本発明に係る熱転写ラインプリンタの特徴は、巻取りリールと送出しリールとの間に巻回された帯状の中間転写媒体を、1つの直流モータの駆動力をもって前記巻取りリールに巻き取る正送り方向および送出しリールに巻き取る逆送り方向のそれぞれに走行させる中間転写媒体走行装置を有しており、前記中間転写媒体走行装置により前記正送り方向に走行する前記中間転写媒体にマルチカラーインクシートのインクをラインサーマルヘッドによって転写して多色の1次画像を形成し、前記中間転写媒体走行装置により前記正送り方向に走行する前記中間転写媒体に形成された前記1次画像を再転写手段によって被転写媒体に再転写することにより、前記被転写媒体にフルカラー画像を形成する中間転写方式の熱転写ラインプリンタであって、前記中間転写媒体走行装置が本発明に係る中間転写媒体走行装置であり、前記中間転写媒体にインクを転写する転写時に前記中間転写媒体を巻き取る巻取り力と、前記被転写媒体に前記1次画像を再転写する再転写時に前記中間転写媒体を巻き取る巻取り力とのそれぞれを個別に制御するために、前記転写時および前記再転写時に前記直流モータに印加するそれぞれの電圧を制御する制御手段が設けられている点にある。
前記再転写時に前記直流モータに印加する電圧が、前記転写時に前記直流モータに印加する電圧より高く設定されていることが好ましい。
本発明に係る中間転写媒体走行装置およびこれを用いた熱転写ラインプリンタによれば、中間転写媒体の走行を適正に行うことができるなどの優れた効果を奏する。
本発明に係る中間転写媒体走行装置を備えた熱転写ラインプリンタの実施形態の要部を示す正面図 図1の熱転写ラインプリンタの制御手段の要部を示すブロック図 図1の熱転写ラインプリンタの転写シートカセットの要部を示す一部省略斜視図 本発明に係る中間転写媒体走行装置の実施形態の正送り時における要部の構成を示す斜視図 図4の平面図 図4の左側面図 図4の右側面図 本発明に係る中間転写媒体走行装置の実施形態の逆送り時における要部の構成を示す斜視図 図8の平面図 図8の左側面図 図8の右側面図
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
説明の便宜上、本実施形態の中間転写媒体走行装置を備えた熱転写ラインプリンタについて図1から図3により先に説明する。
図1から図3は本発明に係る中間転写媒体走行装置を備えた熱転写ラインプリンタの実施形態を示すものであり、図1は要部を示す正面図、図2は制御手段の要部を示すブロック図、図3は転写シートカセットの要部を示す一部省略斜視図である。
本実施形態の熱転写ラインプリンタは、K、Y、M、Cの4色のインクにより形成された4色のインク領域を長手方向に対して異なる色を隣接させるようにこの順に繰返し配置するとともに、各インク領域の境界部分に色判別マークを設けたマルチカラーインクシートを用いて多色としてのフルカラーの画像の形成を行うものを例示している。
図1に示すように、本実施形態の熱転写ラインプリンタ1のプリンタ本体1a内には、プラテンローラ2が回転自在に配設されている。このプラテンローラ2は、ステッピングモータなどのプラテン駆動モータ3(図2)の駆動力の伝動を受けて回転駆動可能に形成されている。このプラテン駆動モータ3は、後述する各部の動作を制御する制御手段4(図2)に電気的に接続されており、制御手段4から送出される制御指令に基づいて停止、起動、回転速度、回転方向などが制御されるようになっている。
前記プラテンローラ2の図1右方に示す右側には、プラテンローラ2に対して接離自在とされたラインサーマルヘッド5が、その印刷面5aをプラテンローラ2の外周面と対向するようにして配設されている。このラインサーマルヘッド5は、プラテンローラ2の軸方向と平行な方向に延在している。さらに、ラインサーマルヘッド5の印刷面5aには、図1において矢印Aにて示すマルチカラーインクシート6の走行方向、および、図1において矢印B、Cにて示す帯状の中間転写媒体としての中間転写シート7の走行方向のそれぞれに対して直交する方向における寸法に相当する長さに亘って複数の発熱素子(図示せず)が整列配置されている。この発熱素子の形成長さは、被転写媒体8に形成する画像の走行方向に対して直交する方向のサイズより長く形成されている。また、ラインサーマルヘッド5は、制御手段4に電気的に接続されており、各発熱素子は、印刷情報に基づいて制御手段4から送出される制御指令によって選択的に発熱されるようになっている。
前記ラインサーマルヘッド5は、ヘッド接離モータ9(図2)の駆動力をもって動作する図示しないヘッド接離機構により、少なくとも図1において実線にて示すプラテンローラ2から離間したヘッドアップ状態をなすヘッドアップ位置と、図1において破線にて示すプラテンローラ2に圧接したヘッドダウン状態をなすヘッドダウン位置との2位置を選択的に取り得るように形成されている。そして、ヘッド接離モータ9は、制御手段4に電気的に接続されており、制御手段4から送出される制御指令に基づいて所定のタイミングでラインサーマルヘッド5の位置を制御するようになっている。
前記プラテンローラ2とラインサーマルヘッド5との間には、ラインサーマルヘッド5側から順に、マルチカラーインクシート6と中間転写シート7とが供給されるようになっている。
一方のマルチカラーインクシート6は、プリンタ本体1a内の図1右部近傍に配設されたインクシート送出しリール10と、その下方に配設されたインクシート巻取りリール11との間に巻回されている。そして、少なくともインクシート巻取りリール11を、ステッピングモータなどの制御モータからなるインクシート走行モータ12(図2)の駆動力をもって回転駆動させることで、マルチカラーインクシート6は、インクシート送出しリール10から繰り出され、インクシート巻取りリール11に巻き取られるように構成されている。また、インクシート送出しリール10から繰り出されるマルチカラーインクシート6は、図1において矢印Aにて示すように、プリンタ本体1a内に回転自在に配設された少なくとも3つのガイドローラ13a、13b、13cをこの順に経てインクシート巻取りリール11に巻き取られるように走行経路および走行方向が制御されている。さらに、マルチカラーインクシート6の走行経路は、そのインク領域(図示せず)が形成されていない背面側がラインサーマルヘッド5と対向するように形成されている。そして、インクシート走行モータ12は、制御手段4に電気的に接続されており、制御手段4から送出される制御指令に基づいて停止、起動、回転速度などが制御されるようになっている。
他方の中間転写シート7は、プリンタ本体1a内のプラテンローラ2の上方やや左側に配設された円筒状の送出しリール14と、プリンタ本体1a内の図1左上角部近傍に配設された円筒状の巻取りリール15との間に巻回されている。そして、巻取りリール15を中間転写シート走行モータとしての1つの直流モータ16(図2)の駆動力をもって回転駆動させることで、中間転写シート7は、送出しリール14から繰り出され、巻取りリール15に巻き取られるように構成されている。そして、直流モータ16は、制御手段4に電気的に接続されており、制御手段4から送出される制御指令に基づいて停止、起動、回転方向、回転速度などが制御されるようになっている。
また、送出しリール14から繰り出される中間転写シート7は、図1において矢印Bにて示すように、少なくともプリンタ本体1a内に回転自在に配設されたガイドローラ13dを介してからプラテンローラ2の外周に沿い、その後、プリンタ本体1a内に回転自在に配設された2つのガイドローラ13e、13fをこの順に経て巻取りリール15に巻き取られるように走行経路および走行方向が制御されている。
さらに、中間転写シート7は、プラテンローラ2との当接位置においてマルチカラーインクシート6と重なるように走行経路が形成されており、この部位においては、中間転写シート7がマルチカラーインクシート6のインク領域に対向し得るように構成されている。また、中間転写シート7は、後述する中間転写媒体走行装置41により、図1の矢印Bにて示す巻取りリール15に巻き取る正送り方向、および、図1の矢印Cにて示す送出しリール14に巻き取る逆送り方向のそれぞれに走行可能とされている。
さらにまた、中間転写シート7が巻回された送出しリール14および巻取りリール15は、後述する転写シートカセット31に着脱自在に装着されている。
前記プラテンローラ2とラインサーマルヘッド5とにより、本実施形態のマルチカラーインクシート6のインクを中間転写シート7に転写して、図示しない反転画像からなる1次画像を中間転写シート7に形成する1次画像形成部17が構成されている。
また、プラテンローラ2に対してラインサーマルヘッド5が所定の当接力をもって圧接した図1において破線にて示すヘッドダウン状態におけるラインサーマルヘッド5とプラテンローラ2との圧接位置が、マルチカラーインクシート6のインクを中間転写シート7に転写して、反転画像からなる1次画像を中間転写シート7に形成する中間転写位置PP1とされている。
前記1次画像形成部17より中間転写シート7の走行方向の下流側、詳しくは、プラテンローラ2の配設位置より図1下方に位置する2つのガイドローラ13e、13fの間には、再転写手段としての加熱ローラ18が中間転写シート7の走行経路に上方から臨むようにして配設されている。そして、加熱ローラ18は、ステッピングモータなどの加熱ローラ駆動モータ19(図2)の駆動力の伝動を受けて回転駆動可能に形成されている。また、加熱ローラ18は、加熱ローラ接離モータ20(図2)の駆動力をもって動作する図示しない加熱ローラ接離機構によって、少なくとも図1において実線にて示す中間転写シート7から離間した離間状態をなす離間位置と、図1において破線にて示す中間転写シート7に圧接した圧接状態をなす圧接位置との2位置を選択的に取り得るように形成されている。また、加熱ローラ駆動モータ19および加熱ローラ接離モータ20は、制御手段4に電気的に接続されており、制御手段4から送出される制御指令に基づいて所定のタイミングで加熱ローラ18の回転および加熱ローラ18の位置が制御されるようになっている。
前記加熱ローラ18の下方には、中間転写シート7を間において被転写媒体8、本実施形態においてはDVDが供給されるようになっている。この被転写媒体8は、平板状に形成された移動台21の上面に載置されており、移動台移動モータ22(図2)の駆動力をもって移動台21を図1において両矢印Dにて示す左右方向に往復移動可能に形成されている。そして、移動台移動モータ22の駆動力をもって移動台21を往復移動させることにより、被転写媒体8を少なくとも図1において実線にて示す供給・取出位置SPと、図1において破線にて示す再転写待機位置WPとの2位置の間を往復移動可能に構成されている。また、移動台移動モータ22は、制御手段4に電気的に接続されており、制御手段4から送出される制御指令に基づいて停止、起動、回転速度、回転方向などが制御されるようになっている。なお、被転写媒体8は、図1において実線にて示す供給・取出位置SPにおいて、プリンタ本体1aの外部に露出しており、被転写媒体8の移動台21への供給と、移動台21からの取り出しとが容易に実行できるように形成されている。
前記被転写媒体8としては、DVDに限らず、例えば、CD−R、MO、株券、証券、証書、通帳類、乗車券、観賞券、入場券、チケット、キャッシュカード、クレジットカード、プリペイドカード、葉書、名刺、ICカード、光ディスク、カレンダー、ポスター、パンフレット、装身具、文房具、文具などの各種のものを例示できる。また、被転写媒体8の素材としては、再転写時の熱により変形しないものであればよく、紙、樹脂、ガラス、金属、セラミックス、布などの各種のものを例示できる。
前記加熱ローラ18により、本実施形態の中間転写シート7に形成した1次画像を被転写媒体8に再転写して、被転写媒体8に画像を形成する再転写部23が構成されている。
また、被転写媒体8に対して図1において破線にて示す加熱ローラ18が所定の当接力をもって圧接した圧接位置が、中間転写シート7に形成した1次画像を被転写媒体8に再転写して、被転写媒体8に画像を形成する再転写位置PP2とされている。
図2に示すように、本実施形態の熱転写ラインプリンタ1は、各部の動作を制御する制御手段4を有しており、この制御手段4には、少なくとも各種演算処理を行うCPU26と、制御、判断などの各種処理用の各種プログラムが記憶、格納された適宜な容量のROM、RAMなどにより形成されたメモリ27とを有している。この制御手段4には、システムバスおよび駆動回路などを介して少なくとも前記プラテン駆動モータ3、ラインサーマルヘッド5、ヘッド接離モータ9、インクシート走行モータ12、直流モータ16、加熱ローラ駆動モータ19、加熱ローラ接離モータ20、移動台移動モータ22、図示しないエラーを操作者に認識させるための表示灯あるいはブザーなどにより形成される警告手段および電源スイッチや印刷動作にかかわる公知の各種のスイッチ類およびセンサ類などが電気的に接続されている。
また、前記プラテン駆動モータ3、ラインサーマルヘッド5、ヘッド接離モータ9、インクシート走行モータ12、直流モータ16、加熱ローラ駆動モータ19、加熱ローラ接離モータ20および移動台移動モータ22などは、それぞれを駆動するためのコントローラとしての図示しない専用の駆動回路を介して接続されている。
本実施形態のメモリ27には、少なくとも中間転写シート7にインクを転写する転写時および被転写媒体8に1次画像を再転写する再転写時に中間転写シート7を巻取りリール15に巻き取る正送り方向に走行させるためのプログラム、転写時において異なる色のインクを重ねるため、中間転写シート7を送出しリール14に巻き取る逆送り方向に走行させるためのプログラムが格納されている。
また、メモリ27には、各可動部の動作および動作順序を制御するプログラムや、電源投入時のイニシャライズ動作を行うプログラムなどの各種のプログラムや、転写および再転写を実行する際に必要なデータ、例えば、転写時および再転写時におけるそれぞれの中間転写シート7の巻取り力を制御するための直流モータ16に印加する電圧データ、中間転写シート7を正送り方向あるいは逆送り方向に走行させるための直流モータ16の回転方向を制御するデータなどの各種のデータが記憶されている。
図3に示すように、本実施形態の転写シートカセット31は、中間転写シート7が巻回された送出しリール14および巻取りリール15(図2)が着脱自在に装着されるカセットフレーム31a(図3の右斜め上側の一部のみ図示)を有しており、中間転写シート7の交換時には、使用に供した使用済みの中間転写シート7が巻回されている送出しリール14および巻取りリール15を転写シートカセット31から取り外し、新たな中間転写シート7が巻回されている送出しリール14および巻取りリール15を転写シートカセット31に装着することができるようになっている。勿論、転写シートカセット31は、プリンタ本体1a内に着脱自在に装着されており、中間転写シート7の交換時には、熱転写ラインプリンタ1から転写シートカセット31を中間転写シート7の走行方向に対して直交する方向に沿って着脱できるようになっている。
前記送出しリール14は、その軸方向の両端部に形成された図示しないそれぞれの支持孔に挿脱自在に差し込まれた1対のボビン28(図3の左斜め下側の一方のみ図示)間に着脱自在に挟持されている。そして、一方のボビン28は、プリンタ本体1a内に配設された後述する中間転写媒体走行装置41の送出し軸43に取り付けられており、他方のボビン28は、カセットフレーム31aに回転自在に支持されたリール支持部材29Fに取り付けられている。また、送出しリール14と同様に、巻取りリール15は、その軸方向の両端部に形成されたそれぞれの支持孔に挿脱自在に差し込まれた1対のボビン28(図3の左斜め下側の一方のみ図示)間に着脱自在に挟持されている。そして、一方のボビン28は、プリンタ本体1a内に配設された後述する中間転写媒体走行装置41の巻取り軸42に取り付けられており、他方のボビン28は、フレームに回転自在に支持されたリール支持部材29Bに取り付けられている。
前記カセットフレーム31aには、前述した3つのガイドローラ13d、13e、13fが所定の位置に配置されている。
したがって、図1、図3に示すように、本実施形態の転写シートカセット31、ひいてはプリンタ本体1a内には、従来の熱転写ラインプリンタと異なり、中間転写シート7の走行経路に中間転写シート7の張力を一定に保持するための緩み取り機構を構成するテンション付加用のシャフトは配設されていない。
なお、熱転写ラインプリンタ1および転写シートカセット31などのその他の構成については、従来と同様に形成されているので、その詳しい説明については省略する。
つぎに、本発明に係る中間転写媒体走行装置の実施形態について説明する。
図4から図11は発明に係る中間転写媒体走行装置の実施形態を示すものであり、図4は正送り時における要部の構成を示す斜視図、図5は図4の平面図、図6は図4の左側面図、図7は図4の右側面図、図8は逆送り時における要部の構成を示す斜視図、図9は図8の平面図、図10は図8の左側面図、図11は図8の右側面図である。
ここで、説明の便宜上、後述する巻取り軸42および送出し軸43の配列方向をX軸方向とし、これと直交する方向であって巻取り軸42および送出し軸43のそれぞれの軸方向をY軸方向とし、X軸方向およびY軸方向の双方に直交する方向Z軸方向とする。また、X軸方向における+側を「右」、−側を「左」、Y軸方向における+側を「後」、−側を「前」、Z軸方向における+側を「上」、−側を「下」として以下に説明する。
図4から図11に示すように、本実施形態の中間転写媒体走行装置41は、1つの直流モータ16、巻取り軸42、送出し軸43、正送り用伝動手段44および逆送り用伝動手段45を有している。
前記直流モータ16は、中間転写媒体走行装置41の駆動源、すなわち中間転写媒体としての中間転写シート7を走行させるための駆動源となるものであり、その出力軸16aを上に向けて図示しないフレームに取り付けられている。
前記巻取り軸42は、中間転写シート7を巻取りリール15(図1)に巻き取る正送り方向に走行させる正送り時に、巻取りリール15を矢印B(図1、図4)にて示す前側から見て時計方向に回転駆動するためのものであり、その軸方向が前後方向に向けて配設されている。
前記送出し軸43は、中間転写シート7を送出しリール14(図1)に巻き取る逆送り方向に走行させる逆送り時に、送出しリール14を矢印C(図1、図8)にて示す前側から見て反時計方向に回転駆動するためのものであり、その軸方向が前後方向に向けて配設されている。
前記巻取り軸42と送出し軸43とは、相互に平行に配設されている。また、巻取り軸42は、逆送り時において回転駆動する送出し軸43と反対方向に従動回転され、送出し軸43は、正送り時において回転駆動する巻取り軸42と反対方向に従動回転されるようになっている。
前記正送り用伝動手段44は、正送り時に、直流モータ16の駆動力である回転を巻取り軸42に伝動するためのものであり、直流モータ16の出力軸16aに取り付けられたピニオン51を有している。このピニオン51の左側には、主伝動ギヤ52が配設されており、この主伝動ギヤ52は、主伝動ギヤ支持軸53に回動自在に支持されている。そして、主伝動ギヤ支持軸53は、その軸方向を上下方向に向けて配設されており、主伝動ギヤ支持軸53の下端部は、図示しないフレームに取り付けられている。また、主伝動ギヤ52は、ピニオン51と常時噛合するメインギヤ52aの上端にメインギヤ52aと同軸上に形成され、メインギヤ52aと一体回転する小径のサブギヤ52bを有する2段ギヤにより形成されている。
前記主伝動ギヤ52の後側には、正送り用ウォーム54が配設されている。この正送り用ウォーム54は、正送り用ウォーム支持軸55に回転自在に支持されている。そして、正送り用ウォーム支持軸55は、その軸方向を上下方向に向けて配設されており、正送り用ウォーム支持軸55の下端部は、図示しないフレームに取り付けられている。また、正送り用ウォーム54の下端部には、サブギヤ52bと常時噛合する大径の正送り用中間ギヤ54aが一体に形成されている。
前記正送り用ウォーム54の左側には、正送り用ウォーム54と常時噛合する正送り用ウォームホイール56が配設されている(図5、図9)。この正送り用ウォームホイール56は、正送り用ウォームホイール支持軸57の軸方向のほぼ中央部分に回動自在に支持されている。そして、正送り用ウォームホイール支持軸57は、その軸方向を前後方向に向けて配設されており、正送り用ウォームホイール支持軸57の両端は、図示しないフレームに取り付けられている。
前記正送り用ウォームホイール支持軸57には、正送り用ウォームホイール56の前端面に結合された前分岐ギヤ58と、正送り用ウォームホイール56の後端面に結合された後分岐ギヤ59とがそれぞれ回動自在に支持されており、前分岐ギヤ58および後分岐ギヤ59は、正送り用ウォームホイール56が回転した時に、正送り用ウォームホイール56とともに同一方向に一体回転するようになっている。
前記正送り用ウォームホイール支持軸57の前端部には、板状に形成された前揺動アーム60の基端部が回動自在に支持されている。この前揺動アーム60の先端部の後端面は、図示しないばねの付勢力により、前揺動ギア61の前端面に当接されており、前揺動アーム60の先端部の後端面と前揺動ギア61の前端面との間に発生する摩擦力によって前分岐ギヤ58と同一方向に回転するように形成されている。すなわち、前揺動アーム60の先端部は、送り用ウォームホイール支持軸57を回転中心として、正送り時には巻取り軸42に接近し、逆送り時には巻取り軸42から離間するように揺動する。そして、前揺動アーム60の先端部の後側には、前揺動ギヤ61が配設されている。この前揺動ギヤ61は、前揺動ギヤ支持軸62に回動自在に支持されている。そして、前揺動ギヤ支持軸62は、その軸方向を前後方向に向けて配設されており、前揺動ギヤ支持軸62の前端部は、前揺動アーム60の先端部近傍に取り付けられている。したがって、前揺動ギヤ61は、送り用ウォームホイール支持軸57を回転中心として正送り時には巻取り軸42に接近し、逆送り時には巻取り軸42から離間するように揺動する。つまり、前揺動ギア61は前分岐ギア58と連結しており、前揺動ギア61側にばねが配設されて、前分岐ギア58が回転することで前揺動ギア61も回転し(前分岐ギア58と反対方向)、前揺動ギア61の前端部との摩擦力によって前分岐ギア58と同じ方向に前揺動アーム60が回転する。
前記正送り用ウォームホイール支持軸57の後端部には、板状に形成された後揺動アーム63の基端部が回動自在に支持されている。この後揺動アーム63の先端部の前端面は、図示しないばねの付勢力により、後揺動ギア64の後端面に当接されており、後揺動アーム63の先端部の前端面と後揺動ギア64の後端面との間に発生する摩擦力によって後分岐ギヤ59と同一方向に回転するように形成されている。すなわち、後揺動アーム63の先端部は、正送り用ウォームホイール支持軸57を中心として正送り時には巻取り軸42に接近し、逆送り時には巻取り軸42から離間するように揺動する。そして、後揺動アーム63の先端部の前側には、後揺動ギヤ64が配設されている。この後揺動ギヤ64は、後揺動ギヤ支持軸65に回動自在に支持されている。そして、後揺動ギヤ支持軸65は、その軸方向を前後方向に向けて配設されており、後揺動ギヤ支持軸65の後端部は、後揺動アーム63の先端部近傍に取り付けられている。したがって、後揺動ギヤ64は、前揺動ギヤ61と同様に、送り用ウォームホイール支持軸57を回転中心として正送り時には巻取り軸42に接近し、逆送り時には巻取り軸42から離間するように揺動する。つまり、後揺動ギア64は後分岐ギア59と連結しており、後揺動ギア64側にばねが配設されて、後分岐ギア59が回転することで後揺動ギア64も回転し(後分岐ギア59と反対方向)、後揺動ギア64の後前端部との摩擦力によって後分岐ギア59と同じ方向に前揺動アームが回転する。
前記前揺動ギヤ61の左斜め上側には、正送り時に前揺動ギヤ61と噛合(図7)し、逆送り時に前揺動ギヤ61から離間(図11)する前中間ギヤ66が配設されている。この前中間ギヤ66は、前中間ギヤ支持軸67に回動自在に支持されている。そして、前中間ギヤ支持軸67は、その軸方向を前後方向に向けて配設されており、前中間ギヤ支持軸67の前端部は、図示しないフレームに取り付けられている。
前記後揺動ギヤ64の左斜め上側には、正送り時に後揺動ギヤ64と噛合(図6)し、逆送り時に後揺動ギヤ64から離間(図10)する後中間ギヤ68が配設されている。この後中間ギヤ68の軸心には、全体として円筒形状に形成されたワンウエイクラッチ69の外輪が取り付けられている。そして、ワンウエイクラッチ69の内輪は、後中間ギヤ支持軸70に取り付けられている。また、後中間ギヤ支持軸70は、その軸方向を前後方向に向けて配設されており、後中間ギヤ支持軸70の後端部は、図示しないフレームに取り付けられている。したがって、ワンウエイクラッチ69は、正送り時には内輪に対して外輪が空転して後中間ギヤ68を回転自在に支持し、逆送り時には内輪に対して外輪が結合して後中間ギヤ68が回転するのを阻止するようになっている。
ここで、前述した前揺動アーム60および後揺動アーム63は、中間転写シート7の走行方向を逆送り方向から正送り方向に反転するように変更した時に、前揺動ギヤ61が前中間ギヤ66と噛合する動作を、後揺動ギヤ64が後中間ギヤ68と噛合する動作より遅れて実行するように形成されている。
すなわち、前揺動アーム60および後揺動アーム63は、中間転写シート7の走行方向を逆送り方向から正送り方向に反転させた時に、後揺動ギヤ64を後中間ギヤ68に噛合させる動作を先にし、前揺動ギヤ61を前中間ギヤ66に噛合させる動作を後にするように形成されている。
このような動作は、例えば、前揺動アーム60の揺動範囲を、後揺動アーム63の揺動範囲より大きくするように、前揺動アーム60および後揺動アーム63のそれぞれの揺動範囲を規制する揺動規制部材を設けるとよい。また、揺動規制部材としては、前揺動アーム60および後揺動アーム63のそれぞれに設けたガイドピンと、これらのガイドピンが挿入されるフレームに設けた円弧状のガイド孔とを具備する構成を挙げることができる。
前記前中間ギヤ66の左側には、前中間ギヤ66と常時噛合する前出力ギヤ71が配設されている。この前出力ギヤ71は、巻取り軸42の前端部近傍に取り付けられている。
前記後中間ギヤ68の左側には、後中間ギヤ68と常時噛合する後出力ギヤ72が配設されている。この後出力ギヤ72は、巻取り軸42に回動自在に支持されている。また、巻取り軸42には、逆送り時に中間転写シート7にバックテンションを付与するためのばね式トルクリミッタからなる逆送り用トルクリミッタ73が取り付けられている。この逆送り用トルクリミッタ73は、巻取り軸42に取り付けられ巻取り軸42と一体回転する内筒と、後出力ギヤ72の前端面に結合され後出力ギヤ72と一体回転する外筒と、外筒と内筒との相互間に介在するばね(コイルばね)を備えている。
前記逆送り用トルクリミッタ73は、逆送り時に、巻取り軸42に付与されたトルクが予め設定された設定トルク(設定値)を越えると、巻取り軸42と一体回転する内筒と、逆送り時にワンウエイクラッチ69により回転が阻止された外筒との間でスリップが発生し、このスリップトルク(摩擦トルク)がスリップトルクを維持しながら回転する内筒を介して巻取り軸42に伝動し、中間転写シート7にバックテンションを付与できるように形成されている。また、逆送り用トルクリミッタ73は、正送り時に、直流モータ16の駆動力を設定トルク以下で巻取り軸42に伝動するように形成されている。
したがって、本実施形態の中間転写媒体走行装置41においては、中間転写シート7の走行方向を逆送り方向から正送り方向に反転させた時に、後揺動ギヤ64を後中間ギヤ68に噛合させて直流モータ16の駆動力を逆送り用トルクリミッタ73に入力した後に、前揺動ギヤ61を前中間ギヤ66に噛合させるように形成されている。
すなわち、本実施形態の中間転写媒体走行装置41においては、中間転写シート7の走行方向を逆送り方向から正送り方向に反転させた時に、後揺動ギヤ64を後中間ギヤ68に噛合させて直流モータ16の駆動力を逆送り用トルクリミッタ73を介して巻取り軸42に伝動させた後に、前揺動ギヤ61を前中間ギヤ66に噛合させるように形成されている。
前記ピニオン51、主伝動ギヤ52、正送り用ウォーム54、正送り用ウォームホイール56、前分岐ギヤ58、前揺動ギヤ61、前中間ギヤ66および前出力ギヤ71により、本実施形態の直流モータ16の駆動力を直接巻取り軸42に伝動する第1伝動手段74が構成されている。この第1伝動手段74はギヤ列によって形成されている。
前記前揺動アーム60により、本実施形態の正送り時に直流モータ16の駆動力を巻取り軸42に中継し、逆送り時に直流モータ16の駆動力を遮断するように直流モータ16の駆動力の伝動を継断する第1継断手段75が構成されている。なお、本実施形態の逆送り時における直流モータ16の駆動力の継断は、前揺動ギヤ61と前中間ギヤ66との間で行われている。
前記ピニオン51、主伝動ギヤ52、正送り用ウォーム54、正送り用ウォームホイール56、後分岐ギヤ59、後揺動ギヤ64、ワンウエイクラッチ69に取り付けられた後中間ギヤ68、後出力ギヤ72および逆送り用トルクリミッタ73により、本実施形態の直流モータ16の駆動力を逆送り用トルクリミッタ73を介して巻取り軸42に伝動する第2伝動手段76が構成されている。
前記後揺動アーム63により、本実施形態の正送り時に直流モータ16の駆動力を巻取り軸42に中継し、逆送り時に直流モータ16の駆動力を逆送り用トルクリミッタ73より前で遮断するように直流モータ16の駆動力の伝動を継断する第2継断手段77が構成されている。なお、本実施形態の逆送り時における直流モータ16の駆動力の継断は、後揺動ギヤ64と後中間ギヤ68との間で行われている。
したがって、本実施形態における正送り用伝動手段44は、中間転写シート7の走行方向を逆送り方向から正送り方向に反転させた時に、第1伝動手段74および第2伝動手段76という2つの伝動経路によって直流モータ16の駆動力を巻取り軸42に伝動できるとともに、第2伝動手段76による巻取り軸42への駆動力の伝動を第1伝動手段74による巻取り軸42への駆動力の伝動より先に行うように形成されている。
なお、正送り用ウォーム54および正送り用ウォームホイール56の代わりに1対の傘歯車、ワンウエイクラッチおよび複数の平歯車を単独、もしくは組み合わせて用いてもよい。
前記逆送り用伝動手段45は、逆送り時に、直流モータ16の駆動力である回転を送出し軸43に伝動するためのものであり、正送り用中間ギヤ54aの右側に配設されたサンギヤ81を有している。なお、直流モータ16は、逆送り時には正送り時と逆方向に回転する。
前記サンギヤ81は、サンギヤ支持軸82に回動自在に支持されている。そして、サンギヤ支持軸82は、その軸方向を上下方向に向けて配設されており、サンギヤ支持軸82の下端部は、図示しないフレームに取り付けられている。また、サンギヤ81は、正送り用中間ギヤ54aと常時噛合する上ギヤ81aの下端に上ギヤ81aと同軸上に形成され、上ギヤ81aと一体回転する同径の下ギヤ81bを有する2段ギヤにより形成されている。
前記サンギヤ支持軸82の下端部下方には、右揺動アーム83の基端部が回動自在に支持されており、この右揺動アーム83の先端部の上側には、サンギヤ81の下ギヤ81bと常時噛合する遊星ギヤ84が配設されている。この遊星ギヤ84は、遊星ギヤ支持軸85に回動自在に支持されている。そして、遊星ギヤ支持軸85は、その軸方向を上下方向に向けて配設されており、遊星ギヤ支持軸85の下端部は、右揺動アーム83の先端部近傍に取り付けられている。
前記遊星ギヤ84は、サンギヤ81の回転にともなって下ギヤ81bの外周面をサンギヤ支持軸82を中心として公転可能に形成されている。
前記サンギヤ81の右側には、逆送り用ウォーム86が配設されている。この逆送り用ウォーム86は、逆送り用ウォーム支持軸87に回動自在に支持されている。そして、逆送り用ウォーム支持軸87は、その軸方向を上下方向に向けて配設されており、逆送り用ウォーム支持軸87の下端部は、図示しないフレームに取り付けられている。また、逆送り用ウォーム86の下端部には、大径の逆送り用中間ギヤ86aが一体に形成されており、正送り時にはサンギヤ81が逆送り用中間ギヤ86aから離間し、逆送り時にはサンギヤ81が逆送り用中間ギヤ86aと噛合するように形成されている。
前記逆送り用ウォーム86の左側には、逆送り用ウォームホイール88が配設されている。この逆送り用ウォームホイール88は、逆送り用ウォームホイール支持軸90の軸方向のほぼ中央部分に回動自在に支持されている。そして、逆送り用ウォームホイール支持軸90は、その軸方向を前後方向に向けて配設されており、逆送り用ウォームホイール支持軸90の両端は、図示しないフレームに取り付けられている。
前記逆送り用ウォームホイール支持軸90の前端部側には、正送り時に中間転写媒体としての中間転写シート7にバックテンションを付与するためのばね式トルクリミッタからなる正送り用トルクリミッタ91が配設されている。この正送り用トルクリミッタ91は、逆送り用トルクリミッタ73と同一のものが用いられており、逆送り用ウォームホイール支持軸90に取り付けられ逆送り用ウォームホイール支持軸90と一体回転する内筒と、逆送り用ウォームホイール88に結合され逆送り用ウォームホイール88と一体回転する外筒と、外筒と内筒との相互間に介在するばね(コイルばね)を備えている。
前記正送り用トルクリミッタ91は、正送り時に、送出し軸43に付与されたトルクが予め設定された設定トルクを越えると、送出し軸43に接続する内筒と、正送り時に逆送り用ウォーム86により回転が阻止された外筒との間でスリップが発生し、このスリップトルクが内筒を介して送出し軸43、ひいては中間転写シート7にバックテンションとして伝動するように形成されている。また、正送り用トルクリミッタ91は、逆送り時に、直流モータ16の駆動力を設定トルク以下で送出し軸43に伝動するとともに、送出し軸43、ひいては中間転写シート7に設定トルクを最大値とするフロントテンションを付与できるように形成されている。
前記逆送り用ウォームホイール支持軸90の後端部側には、逆出力ギヤ92が取り付けられており、逆送り用ウォームホイール支持軸90の左斜め上方には、送出し軸43に取り付けられ、逆出力ギヤ92と常時噛合する逆駆動ギヤ93が配設されている。
前記サンギヤ81および遊星ギヤ84により、本実施形態の逆送り時に直流モータ16の駆動力が逆送り用ウォーム86に伝動し、正送り時に直流モータ16の駆動力が逆送り用ウォーム86に伝動しないように直流モータ16の出力を継断する逆送り用継断手段94が構成されている。
前記逆送り用ウォームホイール88、逆送り用ウォームホイール支持軸90、正送り用トルクリミッタ91、逆出力ギヤ92および逆駆動ギヤ93により、本実施形態の逆送り時に逆送り用ウォーム86の出力を正送り時に中間転写シート7にバックテンションを付与するための正送り用トルクリミッタ91を介して送出し軸43に伝動する第3伝動手段95が構成されている。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
なお、中間転写シートにマルチカラーインクシートのインクを転写する転写動作および被転写媒体に1次画像を再転写する再転写動作などの各種の動作制御は、従来と同様とされているので、本発明の要旨である中間転写シートの走行方向を反転させる動作についてのみ以下に説明する。
また、逆送り用トルクリミッタおよび正送り用トルクリミッタのそれぞれの設定トルクは予め設定されているものとする。
図8から図11に示すように、本実施形態の中間転写媒体走行装置41による中間転写シート7の走行方向を逆送り方向に走行させる逆送り状態において、逆送り用伝動手段45は、直流モータ16の回転による駆動力を受けて、逆送り用継断手段94の遊星ギヤ84が逆送り用中間ギヤ86aと噛合しており、直流モータ16の回転による駆動力は、ピニオン51、主伝動ギヤ52、逆送り用継断手段94、逆送り用ウォーム86、第3伝動手段95(逆送り用ウォームホイール88、正送り用トルクリミッタ91、逆送り用ウォームホイール支持軸90、逆出力ギヤ92および逆駆動ギヤ93)をこの順に介して送出し軸43に伝動し、送出し軸43を図8の実線矢印Cにて示す時計廻りに回転駆動している。そして、送出し軸43の駆動力により、中間転写シート7は巻取りリール15から繰り出され送出しリール14に巻き取られるように逆方向に走行している。ここで、中間転写シート7を逆送り方向に走行させるための直流モータ16の出力軸16aの回転方向、および、送出し軸43に中間転写シート7を巻き取るための直流モータ16に印加する電圧は、制御手段4により制御している。また、送出し軸43による中間転写シート7の巻取り力の上限は、正送り用トルクリミッタ91の予め設定された設定トルクにより決定されている。
また、図9に示すように、逆送り状態において、正送り用伝動手段44は、直流モータ16の回転による駆動力を受けて、前揺動ギヤ59が前出力ギヤ71から離間するように第1継断手段75の前揺動アーム60が動作しており、後揺動ギヤ64が後出力ギヤ72から離間するように第2継断手段77の後揺動アーム63が動作している。
すなわち、逆送り状態において、第1継断手段75および第2継断手段77は、正送り用ウォーム54と巻取り軸42との間、本実施形態においては、前揺動ギヤ59と前出力ギヤ71との間、および、後揺動ギヤ64と後出力ギヤ72との間のそれぞれにおいて駆動力を伝動しないように正送り用ウォーム54の出力、すなわち、直流モータ16の駆動力を遮断している。
したがって、逆送り状態において、正送り用伝動手段44のピニオン51、主伝動ギヤ52、正送り用ウォーム54、正送り用ウォームホイール56、前分岐ギヤ58および後分岐ギヤ59は、正送り状態における回転方向と逆方向に回転した状態を保持している。
また、逆送り状態においては、送出し軸43の回転駆動により、巻取り軸42は、送出し軸43と反対方向、本実施形態においては図8の破線矢印にて示す反時計廻りに従動回転するとともに、巻取り軸42に接続する逆送り用トルクリミッタ73により中間転写シート7にバックテンションが付与されている。この逆送り用トルクリミッタ73によるバックテンションは、逆送り用トルクリミッタ73の外筒の回転が、逆送り時に内輪に対して外輪が結合するワンウエイクラッチ69により阻止されることで逆送り用トルクリミッタ73の外筒と内筒との間で発生するスリップにより付与している。また、バックテンションは、逆送り用トルクリミッタ73の予め設定された設定トルクにより決定されている。
ついで、直流モータ16の出力軸16aの回転方向を反転することにより、中間転写シート7の走行方向を逆送り方向から正送り方向に反転する。なお、直流モータ16の出力軸16aの回転方向の反転は、制御手段4からの制御指令により、直流モータ16の出力軸16aの回転を一旦停止させた後に行うことが好ましい。この時、制御手段4は、直流モータ16に印加する電圧を転写時および再転写時毎に個別に制御して直流モータ16の出力軸16aの回転速度を制御する。
そして、中間転写シート7の走行方向を逆送り方向から正送り方向に反転すると、直流モータ16の回転による駆動力は、正送り用伝動手段44の第1伝動手段74および第2伝動手段76のそれぞれに入力される。
この時、第1伝動手段74は、直流モータ16の回転による駆動力を受けて、前揺動ギヤ59が前中間ギヤ66と噛合するように第1継断手段75としての前揺動アーム60を駆動し、後揺動ギヤ64が後中間ギヤ68と噛合するように第2継断手段77としての後揺動アーム63を駆動する。
すなわち、第1継断手段75は、前揺動ギヤ59と前中間ギヤ66との間において駆動力を伝動するように正送り用ウォーム54の出力を中継する。また、第2継断手段77は、後揺動ギヤ64と後中間ギヤ68後出力ギヤ72との間において駆動力を伝動するように正送り用ウォーム54の出力を中継する。
この時、後揺動ギア64が後中間ギヤ68と噛合した後に、前揺動ギア61が前中間ギヤ66と噛合する。この動作により、正送り用ウォーム54から出力される直流モータ16の駆動力は、第2伝動手段76による巻取り軸42への駆動力の伝動が、第1伝動手段74による巻取り軸42への駆動力の伝動より先に行われる。すなわち、巻取り軸42は、第2伝動手段76からの駆動力を先に受けた後に、第1伝動手段74から伝動される駆動力を受ける。
ここで、中間転写シート7の走行方向を逆送り方向から正送り方向に反転させた時に、第2継断手段77による駆動力の中継を、第1継断手段75による駆動力の中継より先に行うとは、逆送り時と正送り時で、逆送り用トルクリミッタ73の遊びを同じ方向へ保っておき、つぎに、逆送りになったときに、逆送り用トルクリミッタ73の遊びによる弛みの発生を防止する効果がある。
よって、中間転写シート7の走行方向をつぎに正送り方向から逆送り方向へ反転した時に、逆送り用トルクリミッタ73の「遊び」によって中間転写シート7に緩みが発生することはない。
また、中間転写シート7の走行方向を逆送り方向から正送り方向に反転した時に、直流モータ16の駆動力を第1伝動手段74および第2伝動手段76の2つの伝動経路によって巻取り軸42に伝動するので、巻取り軸42に伝動する直流モータ16の駆動力が逆送り用トルクリミッタ73の設定トルクを越えた場合には、直流モータ16の駆動力を第1伝動手段74によって巻取り軸42に伝動することができる。この場合、逆送り用トルクリミッタ73の設定トルクに関わりなく、逆送り用トルクリミッタ73の内筒と外筒とが同期して同一方向に一体回転する。
また、中間転写シート7の走行方向を逆送り方向から正送り方向に反転すると、逆送り用伝動手段45は、直流モータ16の回転による駆動力を受けて、逆送り用継断手段94の遊星ギヤ84が逆送り状態で噛合している逆送り用中間ギヤ86aから離間するように動作し、遊星ギヤ84が逆送り用中間ギヤ86aから離間すると、直流モータ16の回転による駆動力の伝動を逆送り用継断手段94と逆送り用ウォーム86との間において遮断する。
そして、図4から図7に示すように、本実施形態の中間転写媒体走行装置41の正送り状態においては、巻取り軸42の回転駆動により、送出し軸43は、巻取り軸42と同一方向に従動回転するとともに、送出し軸43に接続する正送り用トルクリミッタ91により中間転写シート7にバックテンションを付与している。
なお、前記逆送り用伝動手段45は、逆送り用ウォーム86に連結された駆動ギヤ列(逆送り用ウォームホイール88、逆出力ギヤ92、逆駆動ギヤ93)と送出し軸43との間に、正送り用トルクリミッタ91が配置されている構造のため、逆送り時の中間転写シート7の張力は、正送り用トルクリミッタ91で上限が決定されてしまうものの、正送り方向への走行、逆送り方向への走行、の双方において、正送り用トルクリミッタ91の遊びは、常に同じ方向(負荷のかかる方向)に保たれており、逆送り方向への走行から正送り方向への方向に走行方向を反転した時にも、中間転写シート7の緩みは発生しない。また、逆送り時には転写をしないため、通常、トルクを可変にする必要性がない場合も多いが、逆送り時もトルクを可変にする必要のある場合には、逆送り用ウォームホイール88と送出し軸43との間の逆送り駆動部分の構成として、本実施形態の正送り用伝動手段44における正送りウォームホイール56と送出し軸73との間の構成を用いることで、トルクを可変にする応用も考えられる。
このように、本実施形態の中間転写媒体走行装置41の第2伝動手段76によれば、中間転写シート7の走行方向を逆送り方向から正送り方向に反転した時に、直流モータ16の駆動力が第1伝動手段74の逆送り用トルクリミッタ73の外筒に先に入力されるから、逆送り用トルクリミッタ73の「遊び」を逆送り時と同じ方向にガタ寄せした状態を保つことができ、逆送り用トルクリミッタ73の外筒と内筒とが同期して一体回転した状態で、巻取り軸42に直流モータ16の駆動力を伝動して巻取り軸42を回転駆動できるので、つぎに中間転写シート7の走行方向を正送り方向から逆送り方向に反転した時に、中間転写シート7に緩みが発生するのを確実かつ容易に防止することができる。
すなわち、本実施形態の中間転写媒体走行装置41によれば、中間転写シート7の走行方向を逆送り方向から正送り方向に反転した時に、第2伝動手段76は、逆送り用トルクリミッタ73の「遊び」を片方向に寄せたまま、直流モータ16の駆動力を巻取り軸42に伝動するので、逆送り用トルクリミッタ73の「遊び」によって中間転写シート7に緩みが発生するのを確実かつ容易に防止することができる。
また、本実施形態の中間転写媒体走行装置41の逆送り用伝動手段45は、逆送り用ウォーム86に連結された駆動ギヤ列(逆送り用ウォームホイール88、逆出力ギヤ92、逆駆動ギヤ93)と送出し軸43との間に、正送り用トルクリミッタ91が配置されている構造のため、逆送り時の中間転写シート7の張力は、正送り用トルクリミッタ91で上限が決定されてしまうものの、正送り方向への走行、逆送り方向への走行、の双方において、正送り用トルクリミッタ91の遊びは、常に同じ方向(負荷のかかる方向)に保たれており、逆送り方向への走行から正送り方向への方向に、走行方向を反転した時にも、中間転写シート7に緩みが発生するのを防止することができる。
また、本実施形態の中間転写媒体走行装置41の正送り用伝動手段44によれば、中間転写シート7の走行方向を逆送り方向から正送り方向に反転した時に、直流モータ16の駆動力を第1伝動手段74および第2伝動手段76の2つの伝動経路によって巻取り軸42に伝動できるので、巻取り軸42に伝動する直流モータ16の駆動力が第2伝動手段76の一部を構成する逆送り用トルクリミッタ73の設定トルクを越えた場合には、直流モータ16の駆動力を第1伝動手段74によって巻取り軸42に伝動することができる。
したがって、本実施形態の中間転写媒体走行装置41によれば、逆送り用トルクリミッタ73の予め設定された設定トルクに関わらず、直流モータ16の駆動力を巻取り軸42に伝動することができるので、直流モータ16に印加する電圧を変えることにより、巻取り軸42の回転速度、すなわち、巻取り軸42による中間転写シート7の巻取り力を変化させることができる。
つまり、本実施形態の中間転写媒体走行装置41によれば、正送り時における巻取り軸42による中間転写シート7の巻取り力を変えることが確実かつ容易にできる。
よって、本実施形態の中間転写媒体走行装置41によれば、中間転写シート7の走行を適正に行うことができる。
本実施形態の中間転写媒体走行装置41を備えた熱転写ラインプリンタ1によれば、中間転写シート7の走行方向を反転した時に、中間転写シート7に緩みが発生せず、しかも、転写時および再転写時に直流モータ16に印加するそれぞれの電圧を制御する制御手段4が設けられているから、中間転写シート7にインクを転写する転写時に中間転写シート7を巻き取る巻取り力と、被転写媒体8に1次画像を再転写する再転写時に中間転写シートを巻き取る巻取り力とのそれぞれを個別に容易かつ確実に制御することができる。
また、本実施形態の中間転写媒体走行装置41を備えた熱転写ラインプリンタ1によれば、再転写時に直流モータ16に印加する電圧が、転写時に直流モータ16に印加する電圧より高く設定されているから、中間転写シート7にインクを転写する転写時に中間転写シート7を巻き取る巻取り力と、被転写媒体8に1次画像を再転写する再転写時に中間転写シートを巻き取る巻取り力とのそれぞれを容易かつ確実に最適化することができる。
したがって、本実施形態の中間転写媒体走行装置41を備えた熱転写ラインプリンタ1によれば、中間転写シート7の走行を適正に行うことができる。
さらに、本実施形態の中間転写媒体走行装置41を備えた熱転写ラインプリンタ1によれば、従来の熱転写ラインプリンタに設けられる緩み取り機構、例えばテンション付加用のシャフト、およびテンション付加用のシャフトの平行度を調整する調整機構を必要としないので、装置の構成が簡単になり、低コスト化および軽量化を図ることができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
例えば、本発明の中間転写媒体走行装置は、ロール紙などの帯状の記録媒体を正逆方向に走行させる場合の走行装置として用いることができる。
1 熱転写ラインプリンタ
2 プラテンローラ
4 制御手段
5 ラインサーマルヘッド
6 マルチカラーインクシート
7 中間転写シート
8 被転写媒体
14 送出しリール
15 巻取りリール
16 直流モータ
18 加熱ローラ
31 転写シートカセット
41 中間転写媒体走行装置
42 巻取り軸
43 送出し軸
44 正送り用伝動手段
45 逆送り用伝動手段
54 正送り用ウォーム
69 ワンウエイクラッチ
73 逆送り用トルクリミッタ
74 第1伝動手段
75 第1継断手段
76 第2伝動手段
77 第2継断手段
86 逆送り用ウォーム
91 正送り用トルクリミッタ
94 逆送り用継断手段
95 第3伝動手段

Claims (5)

  1. 巻取りリールと送出しリールとの間に巻回された帯状の中間転写媒体を、1つの直流モータの駆動力をもって前記巻取りリールに巻き取る正送り方向および送出しリールに巻き取る逆送り方向のそれぞれに走行させる中間転写媒体走行装置であって、
    前記中間転写媒体を前記正送り方向に走行させる正送り時に前記巻取りリールを回転駆動する巻取り軸と、前記中間転写媒体を前記逆送り方向に走行させる逆送り時に前記送出しリールを回転駆動する送出し軸と、前記正送り時に前記直流モータの駆動力を前記巻取り軸に伝動するための正送り用伝動手段と、前記逆送り時に前記直流モータの駆動力を前記送出し軸に伝動するための逆送り用伝動手段とを有しており、
    前記正送り用伝動手段は、第1伝動手段および第2伝動手段を備えており、
    前記第1伝動手段は、前記直流モータの駆動力を直接前記巻取り軸に伝動するように形成されており、
    前記第2伝動手段は、前記直流モータの駆動力を前記逆送り時に前記中間転写媒体にバックテンションを付与するための逆送り用トルクリミッタを介して前記巻取り軸に伝動するように形成されており、
    前記直流モータの回転方向により前記中間転写媒体の前記正送り方向の走行と前記逆送り方向の走行とが反転可能に形成されているとともに、前記直流モータに印加する電圧により前記巻取りリールに前記中間転写媒体を巻き取る際の前記巻取り軸による巻取り力を変更可能に形成されていることを特徴とする中間転写媒体走行装置。
  2. 前記第1伝動手段には、前記正送り時に前記直流モータの駆動力を前記巻取り軸に中継し、前記逆送り時に前記直流モータの駆動力を遮断するように前記直流モータの駆動力の伝動を継断する第1継断手段が設けられており、
    前記第2伝動手段には、前記正送り時に前記直流モータの駆動力を前記巻取り軸に中継し、前記逆送り時に前記直流モータの駆動力を前記逆送り用トルクリミッタより前で遮断するように前記直流モータの駆動力の伝動を継断する第2継断手段が設けられており、
    前記正送り用伝動手段は、前記中間転写媒体の走行方向を前記逆送り方向から前記正送り方向に反転させた時に、前記第2継断手段による駆動力の中継を、前記第1継断手段による駆動力の中継より先に行うように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の中間転写媒体走行装置。
  3. 前記逆送り用伝動手段は、前記逆送り時に前記直流モータの駆動力が入力される逆送り用ウォームと、前記逆送り時に前記直流モータの駆動力が前記逆送り用ウォームに伝動し前記正送り時に前記直流モータの駆動力が前記逆送り用ウォームに伝動しないように前記直流モータの駆動力を継断する逆送り用継断手段と、前記逆送り時に前記逆送り用ウォームの出力を前記正送り時に前記中間転写媒体にバックテンションを付与するための正送り用トルクリミッタを介して前記送出し軸に伝動する第3伝動手段とを有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の中間転写媒体走行装置。
  4. 巻取りリールと送出しリールとの間に巻回された帯状の中間転写媒体を、1つの直流モータの駆動力をもって前記巻取りリールに巻き取る正送り方向および送出しリールに巻き取る逆送り方向のそれぞれに走行させる中間転写媒体走行装置を有しており、前記中間転写媒体走行装置により前記正送り方向に走行する前記中間転写媒体にマルチカラーインクシートのインクをラインサーマルヘッドによって転写して多色の1次画像を形成し、前記中間転写媒体走行装置により前記正送り方向に走行する前記中間転写媒体に形成された前記1次画像を再転写手段によって被転写媒体に再転写することにより、前記被転写媒体にフルカラー画像を形成する中間転写方式の熱転写ラインプリンタであって、
    前記中間転写媒体走行装置が請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の中間転写媒体走行装置であり、
    前記中間転写媒体にインクを転写する転写時に前記中間転写媒体を巻き取る巻取り力と、前記被転写媒体に前記1次画像を再転写する再転写時に前記中間転写媒体を巻き取る巻取り力とのそれぞれを個別に制御するために、前記転写時および前記再転写時に前記直流モータに印加するそれぞれの電圧を制御する制御手段が設けられていることを特徴とする熱転写ラインプリンタ。
  5. 前記再転写時に前記直流モータに印加する電圧が、前記転写時に前記直流モータに印加する電圧より高く設定されていることを特徴とする請求項4に記載の熱転写ラインプリンタ。
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