JP2002362755A - カード記録装置 - Google Patents
カード記録装置Info
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Abstract
を提供する。 【解決手段】 インクフィルム1が供給リール5と巻き
取りリール6との間に張架され、中間記録媒体7が供給
リール8と巻き取りリール9との間に張架される。カー
ド2はホッパー部100から上方に繰り出され、カード
反転部150で略90度回転された後に、画像情報の記
録が行われる。また、ホッパー部100は、各リールや
記録部よりも下部に配置され、手前に引き出することに
より着脱自在に構成される。
Description
華性のインクを利用して記録媒体であるカードに画像情
報等を記録するカード記録装置に関する。
中間記録媒体に一旦インク像を形成し、その後、その中
間記録媒体に形成されたインク像を記録媒体に転写する
再転写方式のカード記録装置が知られ、種々の提案がな
されている。この種のカード記録装置の一例として、特
開平8−48047号公報に記載のものがある。この先
願に記載のカード記録装置について図8及び図9を用い
て説明する。
く、帯状ベースフィルムに溶融性のインクあるいは昇華
性のインクが塗布され、供給リール6と巻き取りリール
5との間に張架されたインクフィルム1と、供給リール
8と巻き取りリール9との間に張架された中間記録媒体
7と、前記インクフィルム1のインクを前記中間記録媒
体7に転写させる第1の加熱部500と、前記第1の加
熱部500を構成するサーマルヘッド3と共に前記イン
クフィルム1と前記中間記録媒体7とを挟持するプラテ
ンローラ4と、前記中間記録媒体7に転写されたインク
像を記録媒体2に転写させるヒートローラ14と押圧ロ
ーラ15で構成された第2の加熱部300とを有し、前
記インクフィルム1と前記中間記録媒体7とを密着させ
た状態で前記インクフィルム1及び前記中間記録媒体7
を搬送し、前記第1の加熱部500によって前記インク
フィルムのインクを加熱して前記中間記録媒体7にイン
ク像を形成し、インク像形成後の前記中間記録媒体7を
前記第2の加熱部300に搬送し、前記中間記録媒体7
に形成されたインク像を前記記録媒体2に転写させるよ
うにしたものである。
いてインクを記録媒体に転写することから「再転写記録
方式」とも呼ばれ、記録媒体全面に画像を記録でき、ま
た多少の凹凸があっても画像を記録する際に問題となら
ない等の利点があってクレジットカードへの画像記録に
応用されている。そして、このような従来のカード記録
装置ではカードの長手方向を搬送方向としていた。
インクフィルム1と中間記録媒体7の消耗品を交換する
際の平面図で、前記中間記録媒体7より前記インクフィ
ルム1側に位置する構成部品を第1のユニット600に
配置すると共に、前記中間記録媒体7及びその供給リー
ル8と巻き取りリール9を含めて、前記中間記録媒体7
より前記インクフィルム1とは反対側に位置する構成部
品を第2のユニット700に配置し、前記第1及び第2
のユニットを平行に合体・分離せしめるスライド部材に
よって連結させている。
ようなカード記録装置では、カードの搬送経路が長くな
るため装置が大型化し易いといった問題があった。ま
た、第1のユニット600及び第2のユニット700を
合体・分離せしめる構成であるため、前記第1及び第2
のユニット間の位置精度出しが困難であるばかりでな
く、剛性も低下してしまうといった問題もあった。
を交換する時、装置内部で供給リール6と巻き取りリー
ル5との間または供給リール8と巻き取りリール9との
間にこれらの記録媒体またはフィルムを張架する必要が
あるため作業が困難になるといった問題があった。
4が使われており、前記中間記録媒体7やインクフィル
ム1を交換する際露出してしまう。このため、合体・分
離に連動したシャッターを設けたり、ヒートローラ14
近傍の金属には火傷防止処理を施す必要があり、大きな
コストが掛かってしまうといった問題があった。
もので、装置の小型化とコスト低減、消耗品交換の容易
さ、等の利点を有するカード記録装置を提供することを
目的とする。
めに、本発明に係るカード記録装置は、画像情報をカー
ド状記録媒体に記録するカード記録装置であり、前記カ
ード状記録媒体が厚み方向に積層して収納される収納部
と、前記収納部から搬送される前記カード状記録媒体の
搬送方向を変更する搬送方向変更部と、前記搬送方向変
更部から搬送された前記カード状記録媒体に前記画像情
報を転写記録する転写部とを備え、前記収納部は、前記
カード状記録媒体の厚み方向を水平方向にして、前記搬
送方向変更部及び前記転写部よりも下部に配置されるこ
とを特徴とするものである。カード記録装置。
記搬送方向変更部は、前記カード状記録媒体の搬送方向
を略90度変更することを特徴とするものである。
記収納部は、手前に引き出すことにより着脱自在である
ことを特徴とするものである。
記カード状記録媒体は、このカードの短手方向を搬送方
向として、前記搬送方向変更部に搬送され、更に、この
カードの短手方向を搬送方向として、前記搬送方向変更
部から前記転写部に搬送されることを特徴とするもので
ある。
供給リールと第1の巻き取りリールとの間に張架される
インクフィルムに塗布されたインクを、第2の供給リー
ルと第2の巻き取りリールとの間に張架される中間記録
媒体に一旦転写した後に、前記カード状記録媒体に再転
写することを特徴とするものである。
1の供給リールと前記第1の巻き取りリールと前記イン
クフィルムとを収容した第1のカセットと、前記第2の
供給リールと前記第2の巻き取りリールと前記中間記録
媒体とを収容した第2のカセットと、前記第1のカセッ
ト及び前記第2のカセットを着脱可能に設けた開口部と
を備え、前記開口部は、前記各リールの外周曲線に沿っ
た曲線状開口部と前記インクフィルム及び前記中間記録
媒体の張架経路に沿った直線状開口部とにより構成され
ることを特徴とするものである。
布された前記インクを前記中間記録媒体に転写させる第
1の加熱部と、前記中間記録媒体に転写されている前記
インクを前記カード状記録媒体に転写させる第2の加熱
部とを備え、前記第2の加熱部に設けられるヒートロー
ラは、前記インクを前記カード状記録媒体に転写してい
ない期間には、前記開口部から離れた位置に待避させら
れることを特徴とするものである。
ついて、図面を参照して説明する。図1は本発明のカー
ド記録装置を示す正面図、図2は図1のカード記録装置
の断面図、図3は本発明のカード記録装置を示す部分斜
視図、図4は中間記録媒体カセットの斜視図、図5は本
発明のカード記録装置の第2の加熱部断面図、図6は本
発明のカード記録装置の外観正面図、図7は本発明のカ
ード記録装置の第1及び第2の加熱部のローラモード切
替えを示した図である。
構成を説明する。図1において、インクフィルム1はイ
ンク塗布面をプラテンローラ4側に向けて供給リール5
と巻き取りリール6との間に張架されている。インクフ
ィルム1は、帯状ベースフィルム上に溶融性あるいは昇
華性のイエロ(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の
3色もしくはイエロ(Y),マゼンタ(M),シアン
(C),ブラック(K)の4色のインクを1フレームと
して周期的に塗布したものである。
フィルム1を搬送するための動力源となるDCモータ2
1、22が図示しない減速機構を介して連結される。D
Cモータ21、22にはエンコーダが内臓されており回
転角や回転数が検出できる。
ンクフィルム1を巻戻したり、また適正なバックテンシ
ョンを付与できるよう、供給リール5の回転方向とは逆
方向に駆動可能となっている。
の残量に応じて、DCモータ21へ印加する電圧を変化
させ、常に一定のバックテンションが付与される。残量
(=巻径)の検出は後述するセンサ25を通過するイン
クフィルム1の1フレームに対する前記DCモータ21
の回転角を検出することで算出できる。
タ22は、インクフィルム1を巻き取ると共に、記録時
において巻径に応じた電圧を印加することによって適性
な引っ張りテンションを付与している。さらに、DCモ
ータ21、または、22に内蔵されたエンコーダによっ
てインクフィルム1の移送量を検出して移送量の制御を
行っている。
には第1の加熱部500であるサーマルヘッド3が固定
配置されており、その反対側(インク塗布面側)にはプ
ラテンローラ4が前記サーマルヘッド3に圧接・離間す
るように配置されている。インクフィルム1の架橋経路
上にはインクの頭出しセンサ25が設けられ、インクフ
ィルム1の頭出し(Yインク)を行い、2色目以降の頭
出し(M,C,Kインク)はDCモータ21、または、
22に内蔵されたエンコーダによって行う。尚、センサ
25はインクフィルム1に設けた検出マークや色境界を
検出させるもの等が有る。さらに、インクフィルム1は
ガイド部材26a〜26cに案内されて巻き取りリール
6に巻き取られる。
に設けられた透明受像層と基材シート及び前記透明受像
層が剥離する剥離層で構成されており、画像を記録する
フレーム毎に検出マークが印刷されて、供給リール8と
巻き取りリール9との間に透明受像層をインクフィルム
1側に向けて張架されている。
めの動力源となるパルスモーター(ステップモータ)3
1が、巻き取りリール9にはDCモータ32が減速機構
を介して連結される。また、巻き取りリール9に連結し
たDCモータ32にはエンコーダが内臓されており回転
角や回転数が検出できる。
30a、プラテンローラ4、さらに中間記録媒体7のフ
レーム頭出しをするセンサ33を経てガイド部材30
b、そして第2の加熱部300であるヒートローラ14
と押圧ローラ15との間を通ってガイド部材30cへと
案内されて巻き取りリール9に巻き取られる。
との間でインクフィルム1のインクと中間記録媒体7の
透明受像層とが対向する。また、前記ヒートローラ14
は押圧ローラ15に対して圧接・離間が可能となってい
る。
体7はカセットの形態をしており、図4に示す中間記録
媒体を例にして詳述する。カセットのベースとなるベー
ス板50上には、前記ガイド部材30a、30b、30
cが配設され、前記中間記録媒体7は供給リール8と巻
き取りリール9の間を所定の搬送経路で張架されてい
る。
なるボビン8a及び9aは、ベース板50上に設けられ
たボビン受け51、52に回転自在に嵌入され、且つ中
間記録媒体7の交換を可能にするため着脱自在にしてあ
る。一方、ボビン8a及び9aの前記ボビン受け51、
52の反対側には、装置のリール駆動軸(図示せず)に
嵌入した時、動力を伝達するための凸部8b、9bが設
けられている。
クするためのロックピン53、カセットを装置内に装填
する時、装置内に設けた案内に沿ってガイドの役目を果
たすガイド部55a、56aを含んだカバー55、56
で構成され、カセットを高精度で位置決めするための位
置決め孔57、58が開けられて、装置側の位置決めピ
ン(図示せず)とで位置決めを行う。また、前記ガイド
部材30a、30b、30cの先端は装置側に設けた孔
に嵌合し高精度に位置決めされる。
インク像を形成するフレーム位置を検出させるマークで
ある。尚、インクフィルム1のカセットの形態も中間記
録媒体7のカセットの形態と同様なので説明を省略す
る。また、以下の説明において上記カセットを「中間記
録媒体カセット」及び「インクフィルムカセット」とす
る。
0及びその周辺構造について説明する。前記ヒートロー
ラ14は押圧ローラ15に対して圧接・離間可能であ
り、前記ヒートローラ14の駆動機構として、前記ヒー
トローラ14の両端に設けた第1のアーム61、前記第
1のアーム61の軸で一体となって回動する回動軸6
0、さら前記回動軸60を回動させるための第2のアー
ム64、前記第2のアーム64に回動トルクを伝達する
リンク65、回転トルクを推進力に変換して前記リンク
65に伝達するカム66があり、また図示しないが前記
カム66を回動させるために減速機構を介したステップ
モータがある。尚、前記ヒートローラ14と前記第1の
アーム61の間には軸受け62が配してある。
する。前記ヒートローラ14はカートリッジヒータと呼
ばれているものにシリコンゴム等の弾性体を被覆したも
ので、その内部は絶縁芯にニクロム線を螺線状に巻いた
ものと内部温度を検出する熱電対とを金属筒に封じ込め
た構成になっている。また回転体であるニクロム線及び
熱電対への導通を得るためのスリップリング63が前記
ヒートローラ14の片側に設けられている。
体であるカードの材質によって最適温度が異なるが概ね
150℃〜200℃の範囲で設定される。温度制御は熱
電対の温度検出を基に温度制御回路が通電のオン/オフ
で行う。またシャーシ67が前記ヒートローラ14や押
圧ローラ15を支えており、中間記録媒体カセットに張
架された中間記録媒体7が矢印“X”方向より装填され
る。ここで開口部は筐体68及び前記シャーシ67の
“H”寸法が10mm以下に設定され手指の挿入が困難
にしてある。
前記中間記録媒体7と重ねて加熱転写される。また、図
6は、前記筐体68の外側から見た平面図で、前記中間
記録媒体カセット及びインクフィルムカセットが装填で
きる開口部68aが設けられ第2の加熱部近傍“H”寸
法は10mm以下に設定してある。
記プラテンローラ4のモード切替えについて説明する。
前述したように前記ヒートローラ14はカム66の回動
によって押圧ローラ15に対して圧接・離間するのに対
し、前記プラテンローラ4は、サーマルヘッド3に対し
圧接・離間を行う。
述した前記ヒートローラ14の駆動機構と同じ構成で、
前記プラテンローラ4の両端に設けた第1のアーム7
1、前記第1のアーム71の軸で一体となって回動する
回動軸70、さら前記回動軸70を回動させるため第2
のアーム74、前記第2のアーム74に回動トルクを伝
達するリンク75、回転トルクを推進力に変換して前記
リンク75に伝達するカム66があり、前記カム66を
回動させるために減速機構を介してステップモータがあ
る。このようにカム66は前記ヒートローラ14とプラ
テンローラ4の圧接・離間をカム66の位相を変えて行
い、図7のA/B/Cの3モードに対応している。
圧ローラ15から離間すると共に、プラテンローラ4が
サーマルヘッド3から離間する状態をとり、Bモードで
は、ヒートローラ14が押圧ローラ15から離間する一
方、プラテンローラ4がサーマルヘッド3に圧接する状
態をとり、Cモードでは、ヒートローラ14が押圧ロー
ラ15に圧接する一方、プラテンローラ4がサーマルヘ
ッド3から離間する状態をとる。
図1のA-A断面以下の斜視図である図3を用いて、本
カード記録装置における記録媒体の搬送構造及び動作に
ついて説明する。図1において、ホッパー部100は、
記録媒体2(以下カードと言う)を厚み方向に(図にお
いてカード短手側の板厚が見える)複数枚並べ一枚づつ
繰り出されるようにゲートを設けたケース101、カー
ド2を繰り出すピックアップローラ102、前記ピック
アップローラ102にカード2が圧接するように付勢す
るスプリング103、押板104で構成される。このホ
ッパー部100はカード2を装填する時正面手前に引き
出せる構造にしてある。
カード2の表面に付着した塵埃を除去する一対のクリー
ニングローラ105、繰り出されたカード2を検出する
センサ106、一対のカード搬送ローラ107ごと回転
してカード2の向きを変えるカード反転部150が設け
られており、前記カード反転部150は、次の回転位相
を有する。 1) ホッパー部100より繰り出されたカード2を引
き継ぐ。 2) カード2を下流の搬送ローラに受け渡す。 3) カード2の表裏を反転する。 4) 情報記録部(後述)でのエンコードエラーカード
を矢印“D”方向に排出する。 以上の4モードが可能にしてある。
装置の最側面寄りに配置してあるのでエンコードエラー
カード排出口を前記矢印“D”のように傾斜させること
で余計な部品を必要としないでカードを排出できる。
以降のカード搬送経路を説明する。図2に示すカード搬
送ローラ108は、カード搬送ローラ110a、110
b、110cの回転軸中心線に対して傾斜角“α” が
10度〜40度に設定され、また、カード2との接触長
さ(=ローラ幅)“B”が15mm以下で、且つ、カー
ド2の長手方向の中心線X−Xよりカードガイド109
側でカード2と接するように配置されている。
短手方向を搬送方向としてもスムースな搬送が行える。
つまり、斜めに搬送されてきたカード2の角“C”が前
記カードガイド109に当接しつつ姿勢を正す場合であ
っても、図に示す角度“β”が小さく、且つローラ幅が
小さいほど、カード2の角“C”を中心にカード2の回
転がスムースに行われ、また薄いカードにおいても挫屈
が起きにくくなる。さらに詳しく説明すると、前記カー
ド2との接触長さ“B”が大きいとカード搬送力“Y”
が大きくなるがカード2の姿勢を正すためのカード2の
回転を妨げる力も大きくなり結果として角“C”を傷め
たりする副作用が発生する。
ード2は次の搬送ローラ110aへ引き継がれ、カード
検出センサ111がカード2の後端を検出したらカード
搬送モータであるステップモータのステップ数をカウン
トし所定のカウントにて停止させる。
情報記録部200の位置と、カード2の磁気ストライプ
及び外部端子付きICカードであれば端子位置と、予め
決められたホッパーへの並べる向きによって決められ
る。このようにしてカード2の停止位置は搬送ローラ1
10aか110bに保持された位置となる。
長手方向全域に渡ってニップを有するゴム等の摩擦係数
の大きな弾性体としているので後述する情報記録時に必
要なカードの保持力と磁気情報記録時のカード2の振動
を低減できるので信頼性の高い情報記録がおこなえる。
02(磁気ストライプ付きクレジットカードの磁気的情
報記録様式)に定められた「I型」及び「II型」に対
応した磁気ヘッドとJIS X6303(外部端子付き
ICカードの物理的特性)に対応するコンタクトとの3
種類中の2種類を組み合わせてカード搬送経路の上下に
配置しても、また1種類のみの配置でも良い。
の物理的特性)に対応するコンタクトは所定の位置でカ
ード2を停止させた後、コンタクトをカード2の外部端
子に当接させて情報の記録再生を行い、それ以外の時は
カード搬送経路上方に待避している。磁気ヘッドにおけ
る磁気情報記録再生手段はカード2を所定の位置で停止
させた後、磁気ヘッド120をカード2の磁気ストライ
プに沿って走査して行う。
かったカードは前記カード反転部150に戻されエラー
カード排出口より排出される。情報の記録再生が終了し
たカードは前述した第2の加熱部300に移送され、前
記ヒートローラ14と前記押圧ローラ15の間にカード
2と前記中間記録媒体7の画像面を合わせて加熱・加圧
され画像の転写が行われる。
ラ15のニップ位置から前記中間記録媒体7のガイド部
材30cまでの距離はカード2の短手方向の長さより大
きく設定してある。この理由は、転写後のカード2と前
記中間記録媒体7の基材シートの剥離を可能な限り低温
の状態で行った方が良い結果となることを経験上知って
おり、前述の設定にすればカード2の後端が前記ニップ
位置を通過した後に所定の時間停止することによって十
分な冷却が行え、結果、良好な転写ができるからであ
る。
7と貼り付いた状態で搬送され、前記ガイド部材30c
の位置で剥離、次工程のカード反り矯正部400に移送
される。カード反り矯正部400は前記第2の加熱部3
00に用いた前記ヒートローラ14と同形態のヒートロ
ーラ130を押圧ローラ131に圧接・離間可能にカー
ド2の画像転写面と反対面に設けて、第2の加熱部30
0における転写時に発生するカード2の熱収縮歪みを反
対面からも加熱して歪みを除去させるものである。カー
ド反り矯正部400を通過したカード2はカード排出ロ
ーラ110cを経て装置外に排出される。
方向を搬送方向として略垂直上方に一枚ずつ分離してカ
ード2を繰り出すようにしたホッパー部100を記録装
置の最下部に配置し、繰り出されたカード2を保持しカ
ード2の向きを変換するカード反転部150と、カード
反転部150から送り出されたカード2を所定の位置で
停止させ、カード2の情報記録部に情報を記録再生する
情報記録再生部200とカード2に画像を転写する第2
の加熱部300を順に前記ホッパー部100の上に配置
した構成としている。
間記録媒体7及び加熱部300よりも下部に配置され、
更に、手前に引き出すことにより着脱自在であるため、
カード2を補充する際の作業性が良い。
る過程からカード2にインク像を転写する迄をさらに詳
しく説明する。前記中間記録媒体7を搬送するステップ
モータ31及びDCモータ32を駆動し中間記録媒体7
をその巻取りリール9で巻き取る際、中間記録媒体7上
の一定間隔の検出マーク7aをマークセンサ33にて検
出し、この検出結果及び各リール径の変化に基づきステ
ップモータ駆動周波数及びDCモータ32に印加する電
圧を設定する。
インクフィルムの先頭色(第1色目)の位置を合わせ
て、プラテンローラ4をサーマルヘッド3に圧接しなが
らインクフィルム1及び中間記録媒体7を搬送する。プ
ラテンローラ4は駆動力を持ってなく中間記録媒体7と
の摩擦力で回転する。
流すことによりインクフィルム1のインクを溶融あるい
は昇華させて中間記録媒体7の受像層に転写する。フル
カラーのインク像を形成する場合は、中間記録媒体7を
3往復あるいは4往復してそれぞれのインクを重ね合わ
せる。
クフィルム1の搬送を停止し、(この時ステップモータ
31をホールド状態にしつつDCモータ32には巻き取
り電圧を印加して中間記録媒体7に適正なテンションを
付与している)プラテンローラ4をサーマルヘッド3か
ら離間させる。
体7を巻き取りリール9に巻き取りながらステップモー
タ31のパルス数を所定数カウントしたところで停止さ
せる。このパルス数は、インク像形成前に求めた駆動周
波数と第1の加熱部500から第2の加熱部300迄の
距離とから算出することができる。
ラ15のニップ上迄搬送し、ヒートローラ14を圧接す
ると略同時に押圧ローラ14の回転と中間記録媒体7の
搬送を行いカード2にインク像を転写させる。転写が終
了したらヒートローラ14を押圧ローラ15から離間さ
せる。
は、カード2と中間記録媒体7を貼り付けた状態で中間
記録媒体7を巻戻しながらガイド部材30bのところで
カード2と中間記録媒体7を剥離させ、前記カード反転
部150側へ回転している搬送ローラ110b、110
aを経てカード反転部150内でカード2の搬送を停止
させ、カード反転部150を180度回転させてカード
2の表裏を変え、前述同工程を経てインク像を転写す
る。
から加熱されるので前述した熱収縮歪みは発生しない。
よって反り矯正部400のヒートローラ130は加熱し
なくて良い。以下前述した工程を経てカード2を排出す
る。
複数回転写することでカード2に転写された画像の耐摩
耗性をアップさせることができる。即ち、前記中間記録
媒体7に転写されたインク像を前記記録媒体に再転写さ
せた後、前記中間記録媒体7の第1の加熱部500にお
けるインク像形成工程を省略するか、サーマルヘッド3
に電流を流さないでインク像を形成しない透明受像層を
前記第2の加熱部300で再度転写することにより、画
像の耐摩耗性をアップさせることができる。
写する工程と同様に、搬送ローラ110bをカード反転
部150側へ回転させてカード2を所定の箇所まで搬送
し、第2の加熱部300側に再度搬送すれば良いことは
言うまでもない。
カード状記録媒体が収納される収納部が、画像情報を記
録媒体に転写する転写部よりも下部に配置されているた
め、装置を小型化することが可能となる。また、第1の
供給及び巻き取りリールとインクフィルムとを収容した
第1のカセットと、第2の供給及び巻き取りリールと中
間記録媒体とを収容した第2のカセットとが、開口部を
介して着脱可能であるため、インク及び中間記録媒体等
の消耗品を交換する際に、その作業性が増すという効果
を奏する。更に、収納部は、手前に引き出すことにより
着脱自在であるため、カード状記録媒体の補充も容易に
行うことができるという効果を奏する。更に、消耗品の
交換作業を行う際には、ヒートローラが開口部から露出
していないため、シャッターや金属への被膜処理を施す
必要がなく、また、これら消耗品の交換作業を安全に行
うことができるという効果を奏する。
面図である。
面図である。
分斜視図である。
加熱部を示す断面図である。
観正面図である。
び第2の加熱部のモード切り替えを示す図である。
説明するための図である。
Claims (7)
- 【請求項1】画像情報をカード状記録媒体に記録するカ
ード記録装置であり、 前記カード状記録媒体が厚み方向に積層して収納される
収納部と、 前記収納部から搬送される前記カード状記録媒体の搬送
方向を変更する搬送方向変更部と、 前記搬送方向変更部から搬送された前記カード状記録媒
体に前記画像情報を転写記録する転写部とを備え、 前記収納部は、前記カード状記録媒体の厚み方向を水平
方向にして、前記搬送方向変更部及び前記転写部よりも
下部に配置されることを特徴とするカード記録装置。 - 【請求項2】前記搬送方向変更部は、前記カード状記録
媒体の搬送方向を略90度変更することを特徴とする請
求項1記載のカード記録装置。 - 【請求項3】前記収納部は、手前に引き出すことにより
着脱自在であることを特徴とする請求項1記載のカード
記録装置。 - 【請求項4】前記カード状記録媒体は、このカードの短
手方向を搬送方向として、前記搬送方向変更部に搬送さ
れ、更に、このカードの短手方向を搬送方向として、前
記搬送方向変更部から前記転写部に搬送されることを特
徴とする請求項1記載のカード記録装置。 - 【請求項5】第1の供給リールと第1の巻き取りリール
との間に張架されるインクフィルムに塗布されたインク
を、第2の供給リールと第2の巻き取りリールとの間に
張架される中間記録媒体に一旦転写した後に、前記カー
ド状記録媒体に再転写することを特徴とする請求項1記
載のカード記録装置。 - 【請求項6】前記第1の供給リールと前記第1の巻き取
りリールと前記インクフィルムとを収容した第1のカセ
ットと、 前記第2の供給リールと前記第2の巻き取りリールと前
記中間記録媒体とを収容した第2のカセットと、 前記第1のカセット及び前記第2のカセットを着脱可能
に設けた開口部とを備え、 前記開口部は、前記各リールの外周曲線に沿った曲線状
開口部と前記インクフィルム及び前記中間記録媒体の張
架経路に沿った直線状開口部とにより構成されることを
特徴とする請求項5記載のカード記録装置。 - 【請求項7】前記転写部は、前記インクフィルムに塗布
された前記インクを前記中間記録媒体に転写させる第1
の加熱部と、前記中間記録媒体に転写されている前記イ
ンクを前記カード状記録媒体に転写させる第2の加熱部
とを備え、 前記第2の加熱部に設けられるヒートローラは、前記イ
ンクを前記カード状記録媒体に転写していない期間に
は、前記開口部から離れた位置に待避させられることを
特徴とする請求項6記載のカード記録装置。
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