JPH1016342A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JPH1016342A
JPH1016342A JP17153096A JP17153096A JPH1016342A JP H1016342 A JPH1016342 A JP H1016342A JP 17153096 A JP17153096 A JP 17153096A JP 17153096 A JP17153096 A JP 17153096A JP H1016342 A JPH1016342 A JP H1016342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink film
roller
ink
printing
rotation angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP17153096A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Shibuki
隆 渋木
Shoji Kondo
昇司 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP17153096A priority Critical patent/JPH1016342A/ja
Publication of JPH1016342A publication Critical patent/JPH1016342A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望のインクフィルムの搬送量からのズレを
小さくし、各色のインク層の先頭位置までの適正なイン
クフィルムの搬送量を得ることができ、常にインクフィ
ルムの安定した位置での印字が可能な記録装置を提供す
る。 【解決手段】 インクフィルム巻取ローラ37の回転角
度を検出する回転角度検出手段としてのエンコーダ62
を有し、次回の印字のためのインクフィルム32の頭出
し動作におけるインクフィルム巻取ローラ37の回転角
度を前記回転角度検出手段により計測し、この計測値と
補正不要な基準値との差を求め、当該差をインク層の数
で除した値に対応する補正搬送量を、予め決められた補
正不要な次回の印字における各色のインク層の先頭位置
までの基準搬送量に加える補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写記録装置に
おけるインクフィルムの搬送方法を改良したものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱転写記録装置は、プラテンローラとこ
れに対して圧接及び圧接解除可能となったサーマルヘッ
ドとを有し、記録紙がプラテンローラとサーマルヘッド
との間に送り込まれる。記録紙とサーマルヘッドとの間
には、一方の表面に熱溶融性あるいは熱昇華性のインク
が塗布されたインクフィルムが搬送されるようになって
いる。このインクフィルムは、供給側リールから繰り出
されて、巻取側リールに巻き取られる。1つのサーマル
ヘッドにより記録紙に対してカラー画像を再現する場合
には、表面にイエロ、マゼンタおよびシアン等の色のイ
ンクがこの順で塗布されたインクフィルムが用いられ、
各色の画像の重ね合わせによってプリントされる。
【0003】図11(A)はインクフィルムが搬送され
る様子を示す図、(B)は(A)に示されるエンコーダ
センサの出力変化を示すグラフ、図12はインクフィル
ムの平面図である。なお、図中符号「Y」はイエロイン
ク層、「M」はマゼンタインク層、「C」はシアンイン
ク層、および「OL」は、オーバコート層を示す。
【0004】図11(A)に示すように、給側リール3
0から繰り出されるインクフィルム32は、サーマルヘ
ッド26とプラテンローラ25との間を通過し、インク
フィルム巻取ローラ37を介して巻取側リール31に巻
き取られる。インクフィルム巻取ローラ37が回転する
と、エンコーダ62に備えられるフォトセンサであるエ
ンコーダセンサ63の出力が、図11(B)に示すよう
に、「入光→遮光」または「遮光→入光」と変化し、こ
のエンコーダセンサ63の出力の変化(図11(B)の
aの部分)をカウントすることによって、インクフィル
ム巻取ローラ37の回転角度を検出し、インクフィルム
32の搬送量を求めている。
【0005】具体的には、インクフィルムの搬送量Lは
次式により求められる。 L=r0 ・θ ここに、r0 :インクフィルム巻取ローラのローラ半径 θ :インクフィルム巻取ローラの回転角度(rad) したがって、各色のインク層のフィルムの長さL0 (図
12参照)は、次式のように表される。 L0 =r0 ・θ0 ここに、θ0 :インクフィルムをL0 巻くのに回転する
インクフィルム巻取ローラの回転角度(rad) 逆に言えば、インクフィルムをL0 搬送するのに必要な
インクフィルム巻取ローラの回転角度θ0 は、 θ0 =L0 /r0 で与えられ、各色のインク層の先頭位置までのインクフ
ィルム32の搬送は、各色の搬送量がL0 になるまで、
すなわち、インクフィルム巻取ローラ37の回転角度
が、θ0 (イエロ)、2θ0 (マゼンタ)、3θ0 (シ
アン)になるまで巻く制御を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
の熱転写記録装置では、インクフィルムの搬送量をイン
クフィルム巻取ローラの回転角度とインクフィルム巻取
ローラのローラ半径の積から算出する構成とされてお
り、各色のインク層の先頭位置までのフィルムの搬送
は、インクフィルム巻取ローラが所定の角度まで回転す
ることを検知することで制御している。
【0007】ところが、従来の記録装置では、インクフ
ィルム巻取ローラ37のローラ半径が変化した場合、ま
たは、インクフィルム巻取ローラ37で滑りが発生した
場合、各色のインクフィルムの搬送量(L1 )y、(L
1 )m、(L1 )cは、所望のインクフィルムの搬送量
L0 からのズレが生じ、これらのズレは、それぞれ、
(ΔL)y=(L1 )y−L0 、(ΔL)m=(L1 )
m−L0 、(ΔL)c=(L1 )c−L0 となる。よっ
て3色印字終了時のズレは、ΔL=(ΔL)y+(Δ
L)m+(ΔL)cと表される。
【0008】したがって、ΔL>0の場合にΔLがある
値より大きくなると次色の先端まで印字するようになり
(図13参照、印字領域を四角枠で示す)、一方、ΔL
<0の場合にΔLがある値より小さくなったときには前
色の後端から印字されることになる(図14参照、印字
領域を四角枠で示す)。このために不良画像が発生する
という問題があった。
【0009】本発明の目的は、所望のインクフィルムの
搬送量からのズレを小さくし、各色のインク層の先頭位
置までの適正なインクフィルムの搬送量を得ることがで
き、常にインクフィルムの安定した位置での印字が可能
な記録装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、複数色のインク層が順に繰
り返し形成されたインクフィルムの搬送量を、インクフ
ィルム巻取ローラの回転角度とインクフィルム巻取ロー
ラのローラ半径との積から算出し、当該インクフィルム
を用いて記録紙に転写して画像を形成する記録装置にお
いて、インクフィルム巻取ローラの回転角度を検出する
回転角度検出手段と、次回の印字のためのインクフィル
ムの頭出し動作におけるインクフィルム巻取ローラの回
転角度を前記回転角度検出手段により計測し、この計測
値に基づいて次回の印字における各色のインク層の先頭
位置までの搬送量を予め決められた値から補正する制御
手段と、を有することを特徴とする。この請求項1記載
の発明では、次回の印字のためのインクフィルムの頭出
し動作において、インクフィルム巻取ローラの回転角度
を計測し、そのデータをもとに次回の印字における各色
のインクフィルムの搬送量を予め決められた値から補正
するため、各色のインクフィルムの搬送量を所望のイン
クフィルムの搬送量に近づけることが可能となるので、
インクフィルムの印字位置を安定させることができる。
【0011】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の記録装置において、前記制御手段は、前記計測値と
補正不要な基準値との差を求め、当該差をインク層の数
で除した値に対応する補正搬送量を、予め決められた補
正不要な次回の印字における各色のインク層の先頭位置
までの基準搬送量に加える制御を行うことを特徴とす
る。この請求項2記載の発明では、簡単な補正制御を付
加するだけで、適正な印字を行うことができる。
【0012】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の記録装置において、前記制御手段は、前記差の絶対
値が前記補正不要な基準値の1/2より大きい場合に、
インクフィルムの交換が必要である旨を表示することを
特徴とする。この請求項3記載の発明では、インクフィ
ルム巻取ローラでの滑りが過大であるときや異物のロー
ラへの付着などのインクフィルムカセットにおける異常
等を迅速にユーザに知らせることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る
熱転写記録装置を示す外観斜視図である。なお、説明の
便宜上、記録紙を排出する際に先端側となる記録紙の縁
辺を、記録紙の先端と称する。
【0014】図示する熱転写記録装置10は、例えば、
写真の焼付を行う現像所などにおいて使用され、ネガフ
ィルムの複数駒に記録された情報を1枚の記録紙上に再
現するいわゆるインデックス・プリントなどを出力する
ために用いられる。熱転写記録装置10には、ネガフィ
ルムに記録された情報に対して種々の画像処理を行う図
示しない制御装置がインターフェースを介して接続さ
れ、制御装置からの画像信号や制御信号がインターフェ
ースを介して入力されるようになっている。
【0015】熱転写記録装置10の本体をなすハウジン
グ11の上面には蓋部材12が揺動軸12a(図2参
照)を中心に開閉自在に取り付けられ、蓋部材12を開
放した状態でインクフィルムカセットがハウジング11
内の所定位置に装填されるようになっている。図中左手
前側が装置10の前面となっており、この前面側に排紙
部22が設けられ、背面側に給紙部21が設けられてい
る。給紙部21には、複数枚の記録紙を収納した給紙ト
レイ14が傾斜して設けられている。また、この熱転写
記録装置10内には、画像を再現した後の記録紙の不要
部分(記録紙の先端部分および/または後端部分)をカ
ットするカッタユニット23が設けられており、カット
された用紙片を貯えるダスタ部24が装置前面側に抜き
差し自在に設けられている。不要部分をカットした後の
記録紙は、用紙排出口16を通って、ダスタ部24の前
面に一体的に設けられた排紙トレイ17上に縦方向に排
出される。
【0016】また、本実施形態の熱転写記録装置10で
は熱昇華性のインクが塗布されたインクフィルムが用い
られており、昇華したインクをトラップする受像紙とし
ての記録紙は、印画紙のような腰の強い厚手(150〜
250μm)の用紙が用いられている。
【0017】図2は、熱転写記録装置の蓋部材を開放し
た状態を示す概略断面図、図3は、熱転写記録装置の本
体にインクフィルムカセットを装填した状態を示す概略
断面図、図4(1)〜(3)は、それぞれ、給紙時、印
字開始時、および印字終了時における熱転写記録装置の
作動状態を概略で示す断面図、図5(1)(2)は、先
端カット時および後端カット時における熱転写記録装置
の作動状態を概略で示す断面図である。
【0018】熱転写記録装置10の内部構造を詳述すれ
ば、図2に示すように、ハウジング11内には、プラテ
ンローラ25が回転自在に支持されており、蓋部材12
の内面側には、図示しない連動部材によって、サーマル
ヘッド26を有するヘッドベース27がプラテンローラ
25に対して進退移動自在に取り付けられている。ヘッ
ドベース27がプラテンローラ25に対して前進移動す
ると、サーマルヘッド26はプラテンローラ25に圧接
する位置に移動する一方、ヘッドベース27がプラテン
ローラ25に対して後退移動すると、サーマルヘッド2
6は圧接を解除する位置に移動する。ヘッドベース27
は、図示しないスプリングなどの弾発手段によって、サ
ーマルヘッド26をプラテンローラ25に対して後退し
た位置すなわち圧接解除位置に保持するように、図2中
矢印Rで示す方向に付勢されている。
【0019】蓋部材12に回転自在に取り付けた駆動軸
28には、ヘッドベース27に当接して当該ヘッドベー
ス27を前進移動させ、サーマルヘッド26をプラテン
ローラ25に対して圧接させる圧接用偏心カム29が固
着されている。駆動軸28を回転して圧接用偏心カム2
9を回転駆動するために、パルスモータからなるサーマ
ルヘッド駆動モータM1が駆動軸28に接続されてい
る。
【0020】図3に示すように、サーマルヘッド26と
プラテンローラ25との間には、供給側リール30から
繰り出されて巻取側リール31に巻き取られることにな
る帯状のインクフィルム32が搬送されるようになって
いる。インクフィルム32は、3色のイエロインク層、
マゼンタインク層及びシアンインク層とオーバコート層
とが、この順でベースフィルムに塗布されて形成されて
いる(図12参照)。供給側および巻取側の両リール3
0、31は、インクフィルムカセット33内に収容され
ている。このインクフィルムカセット33は、ハウジン
グ11に対して着脱自在となっており、ハウジング11
内に取り付けた保持プレート34上にセットすることで
所定位置に装着される。巻取側リール31に取り付けた
ギア35の一部がインクフィルムカセット33に形成し
た開口部に臨んでおり、カセット装着時には、装置側に
設けた駆動ギア36が前記ギア35と噛み合うようにな
っている。駆動ギア36は、モータM2により回転駆動
され、送り出されるインクフィルム32を巻取側リール
31に巻き取る。
【0021】カセット装着時にインクフィルム32の搬
送路を形成すべく、プラテンローラ25の近傍には、イ
ンクフィルム巻取ローラ37が設けられている。このイ
ンクフィルム巻取ローラ37は、通常回転フリーである
が、非印字時にインクフィルム32を移動させたいとき
のみ、図示しないクラッチを締結させることによってイ
ンクフィルム巻取モータM3によって駆動せられるよう
になっている。一方、印字時においては、インクフィル
ム32は、記録紙18の搬送に伴って送り出され、サー
マルヘッド26の先端に設けられたインクフィルムガイ
ド板38と、回転フリーの状態にあるインクフィルム巻
取ローラ37とに案内されて巻取側リール31に巻き取
られることになる。
【0022】記録紙18は前記給紙トレイ14の上に傾
斜した状態で保持されるが、記録紙18の幅方向を規制
するために、給紙トレイ14には幅規制板40が設けら
れている。この幅規制板40は、記録紙18のサイズに
応じて幅方向にスライド移動自在となっている。
【0023】給紙トレイ14上の記録紙18は、給紙ロ
ーラ45と、この給紙ローラ45に対して微小なギャッ
プを隔てて配置された捌きローラ46とにより1枚ずつ
給紙されて、ガイド部材47に案内されながら搬送され
る。給紙ローラ45は、パルスモータからなる給紙モー
タM4により回転駆動されるが、捌きローラ46は非回
転となっている。捌きローラ46はその硬度を70度と
硬くしてあり、さらに表面にはコーディング処理を施し
てある。また、前記ギャップは、紙厚に所定寸法を加え
た0.3mm程度に設定してある。このように構成する
ことにより、厚手の記録紙18を滑らかに給紙でき、さ
らに記録紙18の表面にキズを付けることもない。
【0024】プラテンローラ25の上流側には当該プラ
テンローラ25に隣接して、グリップローラ50と、こ
のグリップローラ50に対して当接するピンチローラ5
1とが配置され、これら両ローラ50、51の間に、給
紙された記録紙18が送り込まれる。グリップローラ5
0はパルスモータからなるグリップローラ駆動モータM
5により回転駆動され、ピンチローラ51は記録紙の搬
送に伴って従動回転する。
【0025】プラテンローラ50の下流側には、記録紙
18を排紙トレイ17上に排出するために、用紙排出口
16側に位置する第1排出ローラ対53と、プラテンロ
ーラ25側に位置する第2排出ローラ対54とが所定距
離を隔てて取り付けられている。これら排出ローラ対5
3、54は、パルスモータからなる搬送モータM6によ
り回転駆動されるようになっている。
【0026】プラテンローラ25と排出ローラ対54と
の間には、排紙処理の際の記録紙18の搬送を案内する
ガイド部材55が設けられている。このガイド部材55
の下方には、印字動作がなされるときに記録紙18を収
容する収容スペース56が形成されている。
【0027】図示する熱転写記録装置10にあっては、
記録紙18にカラー画像を再現する際には、まず、図4
(1)に示すように、記録紙18を給紙トレイ14から
給紙して矢印Pで示す方向に搬送し、図4(2)に示す
ように、記録紙18を収容スペース56に収容する。次
いで、この状態から矢印Qで示す方向に記録紙18を戻
し搬送しながらイエロの画像を形成するようになってい
る。つまり、戻し印字方式となっている。記録紙18を
戻し搬送しながらイエロの画像を転写した後に、次のマ
ゼンタの画像を再現する準備のために記録紙18は前進
搬送される。このように、面順次方式によって例えば3
色の画像を重ねて転写することにより、記録紙18にカ
ラー画像が形成される。サーマルヘッド26がプラテン
ローラ25に圧接するのは戻し搬送のときのみであり、
記録紙18を前進搬送するときには、サーマルヘッド2
6はプラテンローラ25から離れている。印字動作中に
戻し搬送と前進搬送とを繰り返すときにおいては、グリ
ップローラ50およびピンチローラ51は常に記録紙1
8を挟持し続けている。
【0028】前記ガイド部材55の下側には、グリップ
ローラ50とピンチローラ51により搬送される記録紙
18を、排出ローラ対53、54などが設けられている
排紙部22あるいは収容スペース56のいずれか一方に
選択的に導くために、支持軸57を中心として揺動ガイ
ド58が揺動自在に設けられている。揺動ガイド58は
可撓性素材より形成されている。図4(2)に示すよう
に、揺動ガイド58を上方位置に揺動すると、グリップ
ローラ50などにより搬送される記録紙18は収容スペ
ース56に収容される。一方、図5(1)に示すよう
に、揺動ガイド58を上方位置から下方位置まで支持軸
57を中心として時計方向に揺動すると、記録紙18は
排紙部22に向けて搬送される。
【0029】印字品位の向上のためには印字時に記録紙
18が排出ローラ対53、54に挟まれないようにする
必要があるが、本実施形態のように揺動ガイド58を設
けて排紙部22に至る搬送経路の下方位置に収容スペー
ス56を形成するようにすれば、プラテンローラ25と
排出ローラ対53、54との間の距離を小さくすること
ができ、装置10の床面積が小さくなる。
【0030】前記第1排出ローラ対53と第2排出ロー
ラ対54との間に設けられるカッタユニット23は、ロ
ータリーカッタ60と、このカッタ60との共働により
記録紙18をカットする受け台61とを有する。このカ
ッタユニット23により非印字領域をカットすることが
でき、カットされた不要な用紙片は、その自重により、
カッタユニット23の下方位置に配置されたダスタ部2
4内に落下し回収される。
【0031】図6にも拡大して示すように、グリップロ
ーラ50に隣接して、給紙時における記録紙先端あるい
は印字時における記録紙後端を検出するセンサS1が設
置されている。センサS1は、記録紙18の先端あるい
は後端を検出したときにオン信号を発する。なお、セン
サS1は印字時には記録紙後端を検出することから、以
下の説明においては便宜上、後端検出センサS1と称す
る。
【0032】図2に示したように、カッタユニット23
には、記録紙先端を検出する先端検出センサS2が設置
されている。先端検出センサS2は、記録紙18の先端
を検出したときにオン信号を発する。先端検出センサS
2が記録紙18の先端を検出した時点を基準として、搬
送モータM6を駆動するパルスが管理され、記録紙先端
から所定長さだけ記録紙18をカットする先端カット
と、記録紙後端から所定長さだけ記録紙18をカットす
る後端カットとが行われる。
【0033】また、図2及び図3に示すように、本実施
形態の熱転写記録装置10の内部下方には、コントロー
ルユニット19が配置されており、このコントロールユ
ニット19は、外部電力を供給する電源部、装置外部に
設けられた図示しない制御装置からインターフェースを
介して信号を受けると共に装置内各部の制御を行う制御
手段としてのコントローラ90、及び各種基板等を有し
ている。
【0034】図7は、ズレのない所望の搬送を行った場
合のインクフィルムを示す平面図である。なお、印字領
域を四角枠で示す。
【0035】図6に示したように、インクフィルム巻取
ローラ37に隣接して、インクフィルム32に付された
黒マーカ86を検出する検出手段としての読み取りセン
サS3が設置されている。前記各センサS1、S2,お
よびS3としては、反射型フォトセンサが例示できる
が、この場合に限定されるものではなく、透過型フォト
センサより構成しても良い。
【0036】黒マーカ86は、図7および図12に示し
たように、各イエロインク層の先頭部分(巻取側)に写
し込まれている。前述したように、図中符号「Y」はイ
エロインク層、「M」はマゼンタインク層、「C」はシ
アンインク層、および「OL」は、オーバコート層を示
す。ここで、オーバコート層とは、印字部分の退色を防
止するために印字最終段階で記録紙18の全面にラミネ
ート用樹脂としてのオーバコート剤を熱転写するための
ものである。また、本明細書中において単にインク層と
示す場合には、オーバコート層も含まれる概念として使
用する。
【0037】インクフィルム32の画面毎の頭出しは、
オーバコートを印字後、前記読み取りセンサS3により
黒マーカ86を検出するまでインクフィルム32を送り
出した後に停止させることで行われる。また、次の色の
インク層の頭出しは、図11(A)に示したように、イ
ンクフィルム巻取ローラ37の一端に設けた回転角度検
出手段としてのエンコーダ62に備えられたエンコーダ
センサ63の出力変化(図11(B)参照)をカウント
し、これをインクフィルム32の搬送量に変換して行
う。
【0038】図8は、図7に示されるズレのない所望の
搬送を行った場合のインクフィルムのオーバコート層周
辺の部分拡大図である。したがって、四角枠で示す印字
領域はオーバコート層の中央に位置しており、印字領域
の長さをL1 とすれば、オーバコート層における印字領
域の後端から黒マーカ86の前端までの長さL2 は、L
2 =(L0 −L1 )/2となり、所望の搬送が行われて
いる限りこの長さは常に変わることなく同一である。
【0039】本実施形態では、コントローラ90は、次
回の印字(次の画面の印字)のためのインクフィルム3
2の頭出し動作、すなわちオーバコートを印字後、黒マ
ーカ86を検出するまでインクフィルム32を送り出す
動作中におけるインクフィルム巻取ローラ37の回転角
度θ2 を前記エンコーダセンサ63により計測する。こ
こでインクフィルム巻取ローラ37の前記回転角度θ2
は、前記長さL2 に対応し、θ2 =L2 /r0 (r0 は
インクフィルム巻取ローラのローラ半径)であるため、
ズレのない所望の搬送が行われているか否かをチェック
することができる。
【0040】なお、実際上は、インクフィルム巻取ロー
ラ37の回転角度θは、エンコーダセンサ63の出力パ
ルスのカウント値nとして与えられ、インクフィルム巻
取ローラ37が1回転(回転角度2π)したときのエン
コーダセンサ63の出力変化をN0 回とすれば、n=N
0 ・θ/(2π)の関係にある。したがって、前記長さ
L2 に対応するインクフィルム巻取ローラ回転角度θ2
は、エンコーダセンサ63の出力パルスのカウント値と
しては、n2 =N0 ・θ2 /(2π)=(N0・L2 )
/(2πr0 )となる。
【0041】ところが、インクフィルム巻取ローラ37
のローラ半径が変化した場合やインクフィルム巻取ロー
ラ37で滑りが発生した場合には、実際のインクフィル
ムの搬送量は所望の搬送量からズレが生じ、例えば図9
に示すように、このときのオーバコート層における印字
領域の後端から黒マーカ86の前端までの長さL3 は前
記長さL2 とは異なったものとなる。この場合のオーバ
コートを印字後、黒マーカ86を検出するまでインクフ
ィルム32を送り出す動作中におけるインクフィルム巻
取ローラ37の回転角度をθ3 とすれば、この回転角度
θ3 は、前記長さL3 に対応し、θ3 =L3 /r0 であ
る。また、エンコーダセンサ63の出力パルスのカウン
ト値をとしては、n3 =N0 ・θ3 /(2π)=(N0
・L3 )/(2πr0 )となる。
【0042】本実施形態では特に、上記のようにして得
られたオーバコート層における印字領域の後端から黒マ
ーカ86の前端までの長さに対応するインクフィルム巻
取ローラ37の回転角度の計測値に基づいて、次回の印
字における各色のインク層の先頭位置までの搬送量を予
め決められた値から補正する制御を行う構成とされてい
る。
【0043】具体的には、コントローラ90は、前記回
転角度の計測値θ3 と補正不要な基準値θ2 との差Δθ
(=θ3 −θ2 )を求め、この差Δθをインク層数(本
実施形態の場合は4)で除した値Δθ/4に対応する補
正搬送量(ΔL/4とする)を、予め決められた補正不
要な次回の印字における各色のインク層の先頭位置まで
の基準搬送量、つまり各色のインク層のフィルムの長さ
分の搬送量L0 (図8および図12参照)に加える制御
を行う。このように、簡単な補正制御を付加するだけ
で、何らコストアップを招くことなく適正な印字を行う
ことができる。
【0044】すなわち、マゼンタインク層の先頭位置ま
での補正後の搬送量は、L0 +(ΔL/4)、ローラ回
転角度では、θ0 +(Δθ/4)、シアンインク層の先
頭位置までの補正後の搬送量は、マゼンタインク層の先
頭位置までの搬送量にさらにL0 +(ΔL/4)が累積
されるので、2L0 +(2ΔL/4)、ローラ回転角度
では、2θ0 +(2Δθ/4)、オーバコート層の先頭
位置までの補正後の搬送量は、シアンインク層の先頭位
置までの搬送量にさらにL0 +(ΔL/4)が累積され
るので、3L0 +(3ΔL/4)、ローラ回転角度で
は、2θ0 +(2Δθ/4)、となる。
【0045】なお、インクフィルムの実際上の搬送にあ
っては、黒マーカ86の長さ方向寸法や、印字位置と読
み取りセンサS3位置との距離などを考慮した搬送が行
われるが、本明細書中では便宜上これらの要素を省略し
て説明する。
【0046】図10は、フィルム頭出し処理の動作フロ
ーチャートである。次に、熱転写記録装置の作動を図4
(1)〜(3)、図5(1)(2)、及び図10に基づ
いて説明する。
【0047】《給紙(図4(1))》コントローラ90
から印字指令が出力されると、給紙モータM4により給
紙ローラ45が回転駆動され、記録紙18が1枚だけ矢
印P方向に前進搬送され、後端検出センサS1により記
録紙先端を検出すると、給紙モータM4が停止される。
次いで、グリップローラ駆動モータM5によりグリップ
ローラ50が回転駆動され、記録紙18がさらに前進搬
送されて記録紙18の後端を後端検出センサS1で検出
すると、グリップローラ駆動モータM5が停止される。
記録紙18の前進搬送は、サーマルヘッド26がプラテ
ンローラ25から離れた状態でなされる。また、揺動ガ
イド58は上方位置に揺動しており、記録紙18は収容
スペース56に案内される。
【0048】このような給紙と同時に、フィルム頭出し
が行われる。このフィルム頭出しは、読み取りセンサS
3により黒マーカ86が検出されるまでインクフィルム
32を巻取側に送り出した後に停止させることで行われ
るが、本実施形態では、インクフィルム巻取ローラ37
のローラ半径が変化した場合やインクフィルム巻取ロー
ラで滑りが発生した場合でも、各色のインク層の先頭位
置までの適正なインクフィルムの搬送量を得るために、
次のような制御(図10参照)を行うこととしている。
なお、インクフィルム巻取ローラ37は、図示しないク
ラッチを締結することによりインクフィルム巻取モータ
M3の駆動により回転せられる。
【0049】すなわち、前回のプリントにおけるオーバ
コート印字が完了すると(ステップS1)、エンコーダ
センサ63の出力パルスのカウント開始準備、つまり図
示しない出力パルスカウンタのクリアが行われる(ステ
ップS2)。そして、サーマルヘッド26のプラテンロ
ーラ25に対する圧接が解除され(ステップS3)、プ
リント済みの記録紙18は排紙される(ステップS
4)。
【0050】次いで、インクフィルム巻取ローラ37が
回転されてインクフィルム32が巻き取られるが(ステ
ップS5)、このときエンコーダセンサ63の出力変化
のカウントが行われる(ステップS6)。インクフィル
ム32が巻取側に送り出され、読み取りセンサS3によ
り黒マーカ86が検出された時点で(ステップS7のY
ES)、インクフィルム32の搬送が停止され、いわゆ
るフィルム頭出しがなされたことになるが、この際に、
次回の印字における各色のインク層の先頭位置までの搬
送量を予め決められた値から補正する(ステップS
8)。
【0051】すなわち、前述したように、インクフィル
ム巻取ローラ37の回転角度の計測値θ3 と補正不要な
基準値θ2 との差Δθをインク層数で除した値Δθ/4
に対応する補正搬送量を、基準搬送量に加える補正を行
うが、実際上は、インクフィルム巻取ローラ37の回転
角度に比例するエンコーダセンサ63の出力変化のカウ
ント値により補正制御が行われる。
【0052】まず、予め決められた補正不要な次回の印
字における各色のインク層の先頭位置までの基準搬送
量、つまり各色のインク層のフィルムの長さ分の搬送量
L0 に対応するエンコーダセンサ63の出力変化のカウ
ント値は、(N0 ・L0 )/(2πr0 )となる(前述
の通りインクフィルム巻取ローラ37が1回転(回転角
度2π)したときのエンコーダセンサ63の出力変化を
N0 回とする)。
【0053】そして、インクフィルム巻取ローラ37の
回転角度の計測値θ3 、補正不要な基準値θ2 、および
これらの差Δθに対応するエンコーダセンサ63の出力
変化のカウント値をそれぞれn3 、n2 、Δnとする
と、次回のプリントにおける各色のインク層の先頭位置
までのカウント値はそれぞれ次のように補正される。
【0054】すなわち、マゼンタインク層の先頭位置ま
での補正後のカウント値は、 (N0 ・L0 )/(2πr0 )+(Δn/4)、 シアンインク層の先頭位置までの補正後のカウント値
は、 (N0 ・L0 )/(πr0 )+(Δn/2)、 オーバコート層の先頭位置までの補正後のカウント値
は、 (3N0 ・L0 )/(2πr0 )+(3Δn/4)、 とされる。
【0055】ステップS9では、ズレΔnの絶対値が補
正不要な基準値n2 の1/2より大きいか否かが判断さ
れ、大きいと判断された場合には(ステップS9のYE
S)、インクフィルムカセット33の交換が必要となっ
たことを表示する(ステップS10)。つまり、このよ
うな場合はインクフィルム巻取ローラ37での滑りが過
大であるときや異物がローラ37に付着したときなどの
異常が発生したものと考えることができる。但し、その
判断基準は必ずしも|Δn|がn2 /2より大きい場合
のみに固定されるものではなく、適宜判断基準を設定す
ることが可能である。
【0056】このように、インクフィルムカセットにお
ける異常等を迅速にユーザに知らせることができるの
で、不必要な画像不良の発生を未然に防止することがで
きる。なお、前記表示は、例えばインクフィルムカセッ
ト交換を指示するLEDを点灯させるか、または「イン
クフィルムカセットを交換して下さい」等のメッセージ
を記録装置の表示部に表示させることにより行う。
【0057】一方、|Δn|がn2 /2より小さいと判
断される場合には(ステップS9のNO)、次回の印字
における各色のインク層の先頭位置までの搬送量の補正
を含めた次画面印字の準備が完了することとなる(ステ
ップS11)。
【0058】《印字開始(図4(2))》フィルム頭出
しが完了すると、印字開始となる。すなわち、サーマル
ヘッド26がプラテンローラ25に対して圧接され、次
いで、グリップグリップローラ50が回転されて記録紙
18が矢印Q方向に戻し搬送され、後端検出センサS1
により記録紙後端を検出した直後から印字が開始され、
記録紙18にはイエロ画像が形成される。印字中に記録
紙を戻し搬送する搬送系は、グリップローラ50のみで
ある。
【0059】《印字終了(図4(3))》イエロ画像の
印字が終了すると、記録紙18の戻し搬送も停止され、
サーマルヘッド26のプラテンローラ25に対する圧接
が解除される。
【0060】次色の印字、あるいはオーバーコートの印
字が必要な場合には、記録紙18は、図4(2)に示し
たように、グリップローラ50により前進搬送されて収
容スペース56に案内される。印字開始位置への前進搬
送は、グリップローラ駆動モータM5を所定パルス数だ
け回転させることによりなされる。このような次色印字
の準備と同時に、インクフィルム巻取モータM3が回転
駆動され、インクフィルム巻取ローラ37の一端に設け
たエンコーダ62でインクフィルム32の搬送量を前述
した補正を含めてパルスカウントしつつ、次のインク層
の位置出しが行われる。そして、同様な印字動作が実行
されて、次色が印字される。この動作を、全ての色につ
いて繰り返し、あるいはオーバーコートを印字する。こ
こで、各色のインク層の先頭位置までの補正された適正
なインクフィルムの搬送量が与えられるので、図7に示
したような常にインクフィルムの安定した位置での印字
が行われる。
【0061】なお、読み取りセンサS3により図示しな
いフィルムエンドマークが検出された場合は、印字終了
後に引き続いてインクフィルムの巻取動作が行われ、記
録装置の表示部にフィルムエンド表示がなさるが、フィ
ルムエンドでない場合は、印字終了とともに、印字動作
に合わせて送られていたインクフィルム32の巻き取り
が停止し、次のプリントに備える。
【0062】《先端カット(図5(1))》一画面分の
すべての印字が終了すると、サーマルヘッド26のプラ
テンローラ25に対する圧接が解除され、揺動ガイド5
8が下方位置に揺動される。グリップローラ50により
前進搬送される記録紙18が排紙部22に向けて案内さ
れる。また、搬送モータM6も所定のタイミングで回転
駆動され、第2排出ローラ対54により、記録紙18が
前進搬送される。そして、先端検出センサS2が記録紙
18の先端を検出した時点を基準に搬送モータM6のパ
ルスを管理しつつ、記録紙18は、カッタユニット23
によりその先端から所定長さだけ先端カットされ、ダス
タ部24内に落下して回収される。この際、記録紙18
の搬送は一旦停止される。
【0063】《後端カット(図5(2))》先端カット
が終了すると、所定長さに対応したパルス数だけ搬送モ
ータM6を駆動し、第1排出ローラ対53および第2排
出ローラ対54により記録紙18を搬送する。その後、
記録紙18は、カッタユニット23によりその後端から
所定長さだけ後端カットされ、ダスタ部24内に回収さ
れる。このようにして、非印字領域がカットされたいわ
ゆるボーダーレス画像が得られるようになっている。カ
ットされた用紙片の回収が終了すると、記録紙18は、
第1排出ローラ対53により搬送されて、排紙トレイ1
7の上に排出される。
【0064】このように、本実施形態の熱転写記録装置
10は、インクフィルム巻取ローラ37の回転角度を検
出する回転角度検出手段としてのエンコーダ62を有
し、次回の印字のためのインクフィルム32の頭出し動
作におけるインクフィルム巻取ローラ37の回転角度を
前記回転角度検出手段により計測し、この計測値に基づ
いて次回の印字における各色のインク層の先頭位置まで
の搬送量を予め決められた値から補正するようにしたの
で、所望のインクフィルムの搬送量からのズレを小さく
することができ、したがって各色のインク層の先頭位置
までの適正なインクフィルムの搬送量を得ることができ
る。これにより、インクフィルム巻取ローラのローラ半
径の変化や滑りの発生があった場合でも、図7に示した
ような常にインクフィルムの安定した位置での印字が可
能となる。
【0065】なお、以上説明した実施形態は、本発明を
限定するために記載されたものではなく、種々変更が可
能である。たとえば、上述した実施形態では、回転角度
検出手段にフォトセンサであるエンコーダセンサ63を
利用したが、これに限られることなく例えば磁気センサ
などの他の検出手段を用いることも可能である。
【0066】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の記録
装置によれば、インクフィルム巻取ローラの回転角度を
検出する回転角度検出手段と、次回の印字のためのイン
クフィルムの頭出し動作におけるインクフィルム巻取ロ
ーラの回転角度を前記回転角度検出手段により計測し、
この計測値に基づいて次回の印字における各色のインク
層の先頭位置までの搬送量を予め決められた値から補正
する制御手段とを有するので、所望のインクフィルムの
搬送量からのズレを小さくすることができ、したがって
各色のインク層の先頭位置までの適正なインクフィルム
の搬送量を得ることができる。これにより、インクフィ
ルム巻取ローラのローラ半径の変化や滑りの発生があっ
た場合でも、常にインクフィルムの安定した位置での印
字が可能となる。
【0067】請求項2記載の記録装置によれば、上記効
果に加え、簡単な補正制御を付加するだけで、何らコス
トアップを招くことなく適正な印字を行うことができ
る。
【0068】請求項3記載の記録装置によれば、上記効
果に加え、インクフィルム巻取ローラでの滑りが過大で
あるときや異物のローラへの付着などのインクフィルム
カセットにおける異常等を迅速にユーザに知らせること
ができ、不必要な画像不良の発生を未然に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る熱転写記録装置を示
す外観斜視図である。
【図2】 本装置の蓋部材を開放した状態を示す概略断
面図である。
【図3】 本装置の本体にインクフィルムカセットを装
填した状態を示す概略断面図である。
【図4】 (1)〜(3)は、給紙時、印字開始時、及
び印字終了時における本装置の作動状態を示す断面図で
ある。
【図5】 (1)(2)は、先端カット時及び後端カッ
ト時における本装置の作動状態を示す断面図である。
【図6】 印字部の要部拡大図である。
【図7】 ズレのない所望の搬送を行った場合のインク
フィルムを示す平面図である。
【図8】 図7に示されるズレのない所望の搬送を行っ
た場合のインクフィルムのオーバコート層周辺の部分拡
大図である。
【図9】 所望の搬送量からズレが生じた場合のインク
フィルムのオーバコート層周辺の部分拡大図である。
【図10】 フィルム頭出し処理の動作フローチャート
である。
【図11】 (A)はインクフィルムが搬送される様子
を示す図、(B)は(A)に示されるエンコーダセンサ
の出力変化を示すグラフである。
【図12】 インクフィルムの平面図である。
【図13】 次色の先端まで印字した例を示すインクフ
ィルムの平面図である。
【図14】 前色の後端から印字した例を示すインクフ
ィルムの平面図である。
【符号の説明】
18…記録紙、 32…インクフィルム、 33…インクフィルムカセット、 37…インクフィルム巻取ローラ、 62…エンコーダ(回転角度検出手段)、 63…エンコーダセンサ、 86…黒マーカ、 90…コントローラ(制御手段)、 Y、M、C、OL…インク層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のインク層が順に繰り返し形成さ
    れたインクフィルムの搬送量を、インクフィルム巻取ロ
    ーラの回転角度とインクフィルム巻取ローラのローラ半
    径との積から算出し、当該インクフィルムを用いて記録
    紙に転写して画像を形成する記録装置において、 インクフィルム巻取ローラの回転角度を検出する回転角
    度検出手段と、 次回の印字のためのインクフィルムの頭出し動作におけ
    るインクフィルム巻取ローラの回転角度を前記回転角度
    検出手段により計測し、この計測値に基づいて次回の印
    字における各色のインク層の先頭位置までの搬送量を予
    め決められた値から補正する制御手段と、を有すること
    を特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記計測値と補正不要
    な基準値との差を求め、当該差をインク層の数で除した
    値に対応する補正搬送量を、予め決められた補正不要な
    次回の印字における各色のインク層の先頭位置までの基
    準搬送量に加える制御を行うことを特徴とする請求項1
    記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記差の絶対値が前記
    補正不要な基準値の1/2より大きい場合に、インクフ
    ィルムの交換が必要である旨を表示することを特徴とす
    る請求項2記載の記録装置。
JP17153096A 1996-07-01 1996-07-01 記録装置 Withdrawn JPH1016342A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17153096A JPH1016342A (ja) 1996-07-01 1996-07-01 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17153096A JPH1016342A (ja) 1996-07-01 1996-07-01 記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1016342A true JPH1016342A (ja) 1998-01-20

Family

ID=15924840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17153096A Withdrawn JPH1016342A (ja) 1996-07-01 1996-07-01 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1016342A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000187712A (ja) カ―ド記録装置
JPH07329385A (ja) インクフィルムカセット
JPH0839881A (ja) 熱転写プリンタおよび熱転写プリンタにおける位置決め装置
JP4998068B2 (ja) 印刷装置及びインクシート
JP3549370B2 (ja) カートリッジおよびこのカートリッジを用いた記録装置
JP4652003B2 (ja) サーマルプリンタ
JPH1016342A (ja) 記録装置
JP2002362755A (ja) カード記録装置
JP2001162871A (ja) プリンタ及びそのプリンタを複数台内蔵した画像記録装置
JPH10202926A (ja) 記録装置
JP2000052578A (ja) 熱転写記録装置
JPH10129063A (ja) 熱転写記録装置
JPH09123574A (ja) インクフィルムカセット
JPH1148516A (ja) 記録装置
JPH1110977A (ja) 記録装置
JP3701697B2 (ja) プリンタの紙送り装置およびその制御方法
JP3449761B2 (ja) プリンタ及びプリンタにおける記録媒体の印画位置設定方法
JPH07329387A (ja) 記録装置
JPH07329386A (ja) 記録装置
JP4256154B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP2004209807A (ja) 画像形成装置
JPH10129065A (ja) インクフィルム用リール及びカセット並びに熱転写記録装置
JPH07329372A (ja) 記録装置
JP3761401B2 (ja) ラインプリンタ
JPH10226128A (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030902