JP3701697B2 - プリンタの紙送り装置およびその制御方法 - Google Patents

プリンタの紙送り装置およびその制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はプリンタの紙送り装置に係り、特に高精度で、かつ、高速度の紙送り制御を行なうことを可能としたプリンタの紙送り装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プリンタの紙送り装置は、紙送りモータの回転を駆動歯車群を介して紙送りローラに伝達し、この紙送りローラと圧接ローラとにより挟持している用紙を所定量だけ搬送するように形成されている。そして、改行動作を行なう場合には、改行に必要な紙送り量を計算し、紙送りローラの外周長、駆動歯車群の機構に基づいて前記紙送りモータの回転量を求め、その回転量だけ紙送りモータを回転させるようにしている。
【0003】
そして、キャリッジ22を移動させながら印字ヘッドを所望の印字信号に基づいて駆動することにより、用紙に所望の印字を行なうようにしている。
【0004】
しかしながら、前述した従来のプリンタにおいては、前記紙送りローラと紙送りモータ間の駆動歯車群を構成する各歯車の偏心や、紙送りローラの製作誤差や温度変化等の原因により紙送り量にばらつきが生じてしまい、特に、グラフィック印字を行なう場合、この紙送り精度のばらつきにより印字品質の低下を招来していた。
【0005】
このような紙送り精度のばらつきを抑えるものとして、特開平4−193563号公報に記載のものが知られている。この公報記載のものは、基準ローラを温度に対する寸法変化の小さい硬質材料により形成し、この基準ローラを紙送りローラにより搬送される用紙の一部に接するように配設し、用紙の送り速度と前記基準ローラの回転周速度とを等しくするとともに、この基準ローラにスリット円板を同軸に設け、フォトセンサにより基準ローラの回転角を検出し、その検出結果をコントローラにフィードバックして紙送りモータの動作を制御することで紙送り量を正確に定めることができるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来例によると、前記基準ローラの製作精度や温度変化による外周長のバラツキに対しては、スリット円板に形成した多数のスリット間の各々の位置関係を正確に製作し、寸法精度を向上させるとともに、製作誤差が存在する場合には、フォトセンサ等を用いて前記スリット円板のスリットのカウント数を増減させて紙送り量を補正しなければならなかった。すなわち、前記スリット円板の各々のスリット相互間の位置関係における寸法精度が紙送り量に大きな影響を及ぼすこととなっていた。
【0007】
したがって、従来例のような紙送り装置は前記スリット円板を寸法精度の優れたものに仕上げなければならず、コストアップにつながってしまうし、しかも、前記スリット円板の寸法精度を向上させただけではμm単位の紙送り精度を確保するのがかなり困難であった。
【0008】
また、同一内容の頁の印字を複数頁印字する場合に、各頁ごとに検出器により各行の改行幅を検出していたため、時間のロスとなっていた。また、カラー印字のように多数の色の印字を同一面に対して同一行の所定の印字位置に施す場合に、各色ごとに検出器により各行の改行幅を検出していたために、紙に凹凸が発生し、検出器による検出精度が悪くなる。
【0009】
本発明は、これらの点に鑑みてなされたものであり、基準ローラの製作精度や温度変化による寸法のばらつきに基づく紙送り量のばらつきを抑えることができ、同一の改行内容により複数の頁の印字を行なう場合に2回目に同一の改行内容の印字を施す際に、改行に要する時間を短縮でき、用紙の紙送り精度も高く維持することのできるプリンタの紙送り装置およびその制御方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため請求項1に記載の本発明のプリンタの紙送り装置は、キャリッジを移動させながら該キャリッジに搭載した印字ヘッドを駆動して用紙に印字を行った後、ステッピングモータからなる紙送りモータを駆動することにより紙送りローラを所定量回転させて用紙を1改行分紙送りして次行を印字するプリンタの紙送り装置において、
前記紙送りローラによって搬送される用紙を介して前記紙送りローラに接するとともに該紙送りローラの回転軸と平行に配設され、外周長を印字ヘッドの1改行分の長さと同等かあるいは若干短い長さとするとともに少なくとも温度変化を受ける部分が温度に対する寸法変化の小さい材料によって形成されている回転自在の紙送り検出ローラと、
この紙送り検出ローラと同軸的に回転するとともに前記紙送り検出ローラの1回転を検出するための測定点となる被検出部が形成されている被検出部材と、
この被検出部材に形成した前記被検出部を検出する検出装置と、
この検出装置が前記紙送り検出ローラの1回転を検出したことを示す前記被検出部の検出信号に基づいて1改行動作であるところの前記紙送りモータの回転駆動を制御することで前記用紙の改行送り量を制御する制御部と、
この制御部に接続され前記用紙の最初の改行から最終改行までの各改行送りに要した前記紙送りモータの駆動ステップ数を各改行データとして順次記憶する記憶部とを有し、さらに、
前記紙送りローラには紙送りを開始する基準位置としての被検知部が形成され、この被検知部を検知し、その検知信号を前記制御部に伝達する検知部を設けるとともに、
前記検知部が前記紙送りローラの被検知部を検知した位置から最初の改行動作である紙送りを開始するように形成した
ことを特徴としている。
【0011】
また、請求項2に記載の本発明のプリンタの紙送り装置の制御方法は、請求項1に記載のプリンタの紙送り装置を用いて紙送りを施すプリンタの紙送り装置の制御方法において、前記制御部による紙送り制御は、カラー印字を行なう場合に、第1色目のインク部による最初の印字のときには、前記紙送り検出ローラの1回転を示す前記検出装置による被検出部の検出信号に基づいて紙送りモータを駆動させて前記用紙の改行送りを行なうとともに、この最初の改行から最終の各改行送りに要した前記紙送りモータの駆動ステップ数を各改行データとして順次前記記憶部に記憶させておき、第1色目の印字が終了し、次の第2色目を印字するときには、前記記憶部に記憶したすべての改行送りにおける合計の駆動ステップ数だけ前記紙送りモータを逆回転させて前記用紙を最初の改行位置まで搬送し、その後、印字動作および前記記憶部に記憶された最初から最終の各改行における改行データに基づいて前記紙送りモータを駆動し改行送りを行なうことを特徴としている。
【0012】
また、請求項3に記載の本発明のプリンタの紙送り装置の制御方法は、請求項1に記載のプリンタの紙送り装置を用いて紙送りを施すプリンタの紙送り装置の制御方法において、前記制御部による紙送り制御は、印字する頁が複数頁にわたる場合において、最初の頁の印字は、前記紙送りローラに形成された紙送りの基準位置である前記被検知部を前記検知部が検知したときの前記検出装置による被検出部の検出信号に基づいて各頁の用紙の印字開始位置をこの基準位置から開始するとともに、前記紙送り検出ローラの1回転を示す前記検出装置による被検出部の検出信号に基づいて最初から最終の各改行に要した前記紙送りモータの駆動ステップ数を各改行データとして順次前記記憶部に記憶させておき、次の第2頁目以降の印字の際には、常に前記被検出部から印字を開始するとともに前記記憶部に記憶された改行データに基づく前記用紙の改行送りを行なうことを特徴としている。
【0016】
【作用】
本発明においては、用紙を紙送りローラと接合する部分に挿入し、紙送りモータを駆動することにより、前記紙送りローラを回転させて前記用紙を所定量ずつ搬送し改行を行なう。
【0017】
このとき、前記紙送り検出ローラの回転周速度および回転量は、前記用紙の送り速度および送り量と等しくなる。したがって、前記紙送り検出ローラと同軸的に回転する被検出部材も同等の回転角速度および回転量で回転することとなる。そして、前記紙送り検出ローラが1回転したときに前記用紙は1改行分だけ紙送りされることとなる。また、前記被検出部材に測定点として形成した被検出部を検出器が検知し、この信号に基づいて制御部が前記用紙の送り量を検出し、前記紙送りモータに指令を送って前記用紙の改行送りを制御するとともに、この改行に要する紙送りモータの駆動ステップ数を各改行データとして順次前記記憶部に記憶しておく。そして、この改行データと同等の改行幅で印字可能な頁においては、前記検出器で再度被検出部を検出することなく前記記憶部に記憶された記憶データに基づいて用紙の改行送り制御を行なう。
【0018】
【実施例】
以下、本発明を図面に示す実施例により説明する。
【0019】
図1は本発明に係るプリンタの紙送り装置の一実施例を示したもので、まず、図示しないサーマルヘッド等の印字ヘッドにより印字を行なうために、微小ステップ数で用紙1を搬送し駆動源となるステッピングモータ2を配設しており、このステッピングモータ2の動力伝達機構群として、前記ステッピングモータ2の回転軸3に直結されている駆動ギア4と、この駆動ギア4と噛合して動力を伝達する伝達ギア5、そして、この伝達ギア5と噛合し紙送りローラ6の回転軸7と直結する回転ギア8を設けている。また、前記紙送りローラ6はその回転軸7を前記ステッピングモータ2の回転軸3と平行に配設し、用紙1の挿入口(図示せず)から挿入された前記用紙1をプラテン(図示せず)の前方に送るようになっている。
【0020】
また、前記紙送りローラ6の回転軸7と平行に紙送り検出ローラ9を配設しており、この紙送り検出ローラ9は前記用紙1が送られてくる速度と等しい周速度で回転するようにするため、前記用紙1の搬送方向へ自由回転し、前記紙送りローラ6とともに用紙1を挟持するように前記用紙1の一部と接しており、その外周長Lは用紙1を改行する際の1改行分(例えばサーマルヘッドの発熱体1列分の範囲)の長さLO と同等か、あるいは、若干その長さよりも短い長さとしている。つまり、L≦LO の寸法誤差の範囲になるように製作されることが望ましい。したがって、前記用紙1の1改行につき紙送り検出ローラ9が1回転することとなる。
【0021】
さらに、前記紙送り検出ローラ9は、少なくとも熱による影響を受け易い部分を温度に対する寸法変化が小さく、かつ、耐摩耗性にも優れたセラミックス材料もしくは金属材料等により製造され、温度変化に伴う寸法のバラツキが生じるのを防止している。また、この紙送り検出ローラ9が用紙1と接する外周面は、前記用紙1に対する摩擦係数が大きくされるように約3μm〜200μm程度の表面粗さに仕上られており、前記紙送り検出ローラ9が前記用紙1との接触面でスリップし改行幅の寸法を誤って検出してしまうのを防止している。
【0022】
そして、前記紙送り検出ローラ9の回転軸10には、被検出部材であるデコード板11が前記紙送り検出ローラ9と同軸的に回転するように連結されている。このデコード板11の外周には被検出部としての複数のスリット12が形成されており、この複数のスリット12を検出し、その信号を制御部14に伝達する検出器であるフォトセンサ13が設けられている。
【0023】
また、前記制御部14には、前記ステッピングモータ2を駆動させるために前記制御部14の指令に基づいて制御されるドライバ等の駆動制御部15が接続されており、さらに、各改行送りを行なうためにこの駆動制御部15に指令として伝達される駆動ステップ数を各改行データとして最初の改行から最終改行までの1頁分を記憶する記憶部16が接続されている。
【0024】
この制御部14は、前記紙送り検出ローラ9の個々の製作精度や温度変化による寸法のバラツキから生ずる送り量の誤差を補正するために、図2に示すような前記複数のスリット12のうちから基準位置としての基準測定点12Aを1点選定し、この基準測定点12Aが1回転して再び前記フォトセンサ13により検出されると、その検出位置までの回転量に、あらかじめ試験・検査により決定してある当該装置固有の基準補正パルス数に基づく補正パルス数を加算して用紙1を送るように前記駆動制御部15に指令を伝達しステッピングモータ2を制御する。
【0025】
そして、この補正が繰り返し行なわれると補正の累積により、ある時点で精度の悪化を招くこととなる。そこで、この補正の精度悪化を防ぐため、その許容範囲を超える前に前記複数のスリット12の中から選定された前記基準測定点12Aの設定をキャンセルし、改行時点で前記フォトセンサ13に対して最も近いスリット12を再度新たな基準測定点12Bとして選定するようになっている。
【0026】
一方、前記制御部14は、前述した用紙1の各改行送りの制御を行うとともに、この改行の際に要する前記ステッピングモータ2の駆動ステップ数を各改行データとして前記記憶部16に記憶させている。つまり、1頁中の各改行は、前記紙送り検出ローラ9の1回転を基準としているが、前記紙送りローラ6は真円ではないため、前記紙送り検出ローラ9の1回転に必要な前記ステッピングモータ2の駆動ステップ数は各改行によりそれぞれ異なっている。したがって、各改行ごとに前記基準スリット12Aを検出しなければならない。そこで、この各改行ごとの駆動ステップ数を最初の行から最終行まで前記記憶部16に記憶させ、1頁分の改行データとすれば、この頁と改行幅が同等であり各駆動ステップ数と同等の駆動ステップ数により改行を行い得る頁を印字する場合、例えば同一内容の頁の印字を複数頁行なう場合や内容は異なるが同一行数である頁の印字を複数頁行なう場合、または、カラー印字を行なう場合等においては、再度前記フォトセンサ13により基準測定点12Aを検出することなく、前記駆動ステップ数の記憶データに基づいて紙送りを行うことが可能となる。
【0027】
次に前述した実施例の制御方法について説明する。
【0028】
本実施例においては、前記用紙1を前記紙送りローラ6と接合する部分に挿入し、前記ステッピングモータ2を駆動することにより、前記駆動ギア4、伝達ギア5および回転ギア8等の伝達機構を介して、前記紙送りローラ6を回転させて前記用紙1を所定量ずつ搬送し改行を行なう。
【0029】
このとき、前記紙送り検出ローラ9はそのローラ部を前記用紙1の一部に接しているとともに、その外周面を約3μm〜200μm程度の表面粗さに仕上げられているため、前記用紙1に対してスリップすることもなく、この紙送り検出ローラ9の回転周速度および回転量は、前記紙送りローラ6の回転に正確に従属し、前記用紙1の紙送り速度および送り量と等しくなる。さらに、前記デコード板11も前記紙送り検出ローラ9の回転軸10と同軸に設けられているため、同様に前記紙送り検出ローラ9と同等の回転角速度および回転量で回転することとなる。そして、このデコード板11の外周に形成された前記複数のスリット12の通過を前記フォトセンサ13が検知し、その信号を前記制御部14にフィードバックすることにより、前記制御部14から前記駆動制御部15へ必要な駆動ステップ数だけ前記ステッピングモータ2を駆動する指令が伝達され、その指令に基づいて前記駆動制御部15は前記ステッピングモータ2を制御し、その結果、前記用紙1の紙送りがコントロールされることとなる。
【0030】
一方、前述したように前記紙送り検出ローラ9の外周長Lは、前記用紙1の1改行分の長さLO と等しいか、あるいは若干その長さよりも短い長さとしているので、前記紙送り検出ローラ9が1回転した位置で用紙1の紙送りを停止すれば、つまり、前記デコード板11に形成された複数のスリット12のうちの1点を前記フォトセンサ13により検知し、これを前記制御部14に前記基準測定点12Aとして設定しておいて、再びこの基準測定点12Aを検知したときに前記用紙1の紙送りを停止するようにすれば、ちょうど1改行分の用紙1の紙送りが完了したこととなり、容易に精度の良いμm単位の改行送りが可能となる。
【0031】
そして、この基準測定点12Aを検知するには、あらかじめ前記デコード板11が1回転するときに前記フォトセンサ13が前記複数のスリット12を検出する回数を測定し、これを前記制御部14に記憶させておけばよい。
【0032】
以上のように用紙1の改行送りを制御していくとともに、その改行に要する前記ステッピングモータ2の駆動ステップ数を前記記憶部16に順次記憶しておき、当該頁の最初の改行から最後の改行までの1頁分の駆動ステップ数を改行データとして記憶しておく。そして、この頁の各駆動ステップ数と同等の駆動ステップ数により改行を行い得る頁を印字する場合、例えば、同一内容の頁や内容は異なるが同一行数の頁であって複数枚にわたり連続的に印字を行なう場合、あるいは、途中に異なる改行幅の頁の印字を行なった後、再び当初と同一の改行幅により画一的に印字を行なう場合においては、再度前記フォトセンサ13により基準測定点12Aを検出することなく、前記記憶部16に記憶されている前記駆動ステップ数の記憶データに基づいて各改行を行ないながら前記用紙1の送りを施すこととなる。
【0033】
以上のような制御方法は、たとえばカラー印字を行う場合に適用することができる。つまり、図3に示すようなY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、B(ブラック)の順番で各色が長手方向に繰り返され、前記用紙1の印字面積よりも広い面積を有するように形成されたカラーダンダラ方式のインクフィルムを図示しないインクフィルムカセットの配置位置にセットする。そして、まず最初に、第1色目としてYのインク部を用いて1頁分の印字をするため、前述した制御方法により順次改行を行っていくとともに、この改行に要した前記ステッピングモータ2の駆動ステップ数を前記記憶部16に記憶していく。そして、このYによる印字が終了したとき、前記記憶部16には、最初の改行に必要な駆動ステップ数から最後の改行に必要な駆動ステップ数までの1頁分の改行データが順次記憶されている。つぎに、このYでの印字終了後、第2色目のMのインク部を用いて印字を行う場合には、まず、前述のYの印字に要したトータルの駆動ステップ数分だけ前記ステッピングモータ2を逆回転させて、前記用紙1を初期位置まで戻し、その後、前記制御部14が前記記憶部16に記憶されている1頁分の改行データを読み出して、次々に駆動制御部15に指令し前記ステッピングモータ2を回転駆動させ、Mによる印字を行う。さらに、このMによる印字が終了したら、Cのインク部あるいはBのインク部による印字も前記Mのインク部の印字と同様に、前記Yの印字の際に記憶部16に記憶した駆動ステップ数に基づく改行送りの制御を繰り返すこととなる。
【0034】
そして、すべての色での印字を終了したら、前記用紙1を排出する。
【0035】
以上のように本実施例によれば、1改行(サーマルヘッドの発熱体1列分の範囲)につき前記紙送り検出ローラ9が1回転するため、この紙送り検出ローラ9や前記歯車等の偏心、あるいは前記各駆動伝達系のロスによる紙送り量のバラツキを無視することができ高精度の改行送りが可能となる。
【0036】
また、従来例によると前記フォトセンサ13は、改行するごとにそれぞれ異なるスリット12を検知しており、用紙1の送り精度は、この複数のスリット12相互間における各々の精度に非常に影響されていた。これに対して、本発明の実施例においては、前記紙送り検出ローラ9の外周長Lが、前記用紙1のほぼ1改行分の長さL0 であるため、前記フォトセンサ13は、前記用紙1の紙送りの開始時と終了時において、同一のスリット12を検知することとなる。そして、補正が必要なときは、他のスリット12を検出するのではなく、あらかじめ定めた基準補正パルス数に基づいてステッピングモータ2を微小ステップ送りすることにより補正することができる。
【0037】
したがって、前記デコード板11に形成する前記スリット12の精度を高くする必要はなくコストダウンにつながるとともに、安価なデコード板11でもμm単位の用紙送りの精度を確保することができる。
【0038】
さらに、同一内容の頁の印字を複数頁行なう場合や内容は異なるが同一行数である頁の印字を複数頁行なう場合、または、カラー印字を行なう場合等のように1頁分の各改行に要するステッピングモータ2の駆動ステップ数が等しくなる頁における印字の場合には、最初の印字の際に1頁分の各改行に要する駆動ステップ数を記憶部16に記憶させることにより、再度各改行ごとに前記フォトセンサ13で検出する必要がなく改行速度が早まり印字スピードが格段にアップする。
【0039】
また、従来例では第2色目以降の印字を行なっていくと、複数色のインクが重なり凹凸を形成してしまい、この用紙1の凹凸部分に接触して回転する前記紙送り検出ローラ9の回転にばらつきが生じるため、複数回のクローズドループによる紙送り精度は悪化していたが、本実施例によれば、最も正確に回転し改行幅を決定している第1色目の改行データを基準として、第2色目以降も印字を行なうことになるので、その精度は第1色目と同様の高精度が得られることとなる。
【0040】
次に、本発明のプリンタの紙送り制御方法に関する他の実施例について説明する。
【0041】
まず、本実施例の制御方法のうち、第1色目の印字であるY(イエロー)のインク部の印字に対する紙送り制御方法およびこのときの1頁分の改行データを前記記憶部16に記憶させておく制御方法については、前述した実施例と同様である。そして、このYでの印字を終了したならば、本実施例においては用紙1を逆搬送せず、M(マゼンタ)のインク部の印字については、最終行から逆に印字を開始する。つまり、前記制御部が前記記憶部16に記憶した駆動ステップ数を1行印字するごとに最終行の方から順次読出し、前記駆動制御部15を介して前記ステッピングモータ2を逆回転させながら印字する。そして、最初の行まで印字し、Mでの印字が終了したら、今度は、この最初の行からC(シアン)のインク部における印字を前記記憶部16に記憶された各駆動ステップ数に基づいて開始することとなる。
【0042】
このような本実施例の制御方法によれば、前記用紙1を最初の印字位置に戻すために前記ステッピングモータ2を前記記憶部16に記憶されたトータルの駆動ステップ数分逆回転させる必要がなく、より高速で印字することが可能となる。したがって、前述した制御方法と同様に、低コストでμm単位の用紙送りの精度を確保することができるとともに、より高速度で印字することができる。
【0043】
また、前述のプリンタの紙送り制御方法に関する実施例はカラーダンダラ方式によるカラー印字の制御方法についてのものであったが、さらに、他の実施例として、カセットチェンジャー方式によるカラー印字の場合について説明する。
【0044】
図4はカセットチェンジャー方式を採用している熱転写プリンタ19を示しており、その構成について簡単に説明すると、まず、フレーム(図示せず)の所望の位置に平板状のプラテン20がその印字面がほぼ垂直となるように配設されているとともに、このプラテン20の前側下方には、ガイドシャフト21が前記プラテン20と平行に配設されている。そして、前記ガイドシャフト21の適宜な位置には、上下に分割されたキャリッジ22が取着されており、下方に示す一方は、ガイドシャフト21に取着される下キャリッジ22aとされ、上方に示す他方は、インクリボンを収納するためのリボンカセット23が取着され下キャリッジ22aに対し上下方向に接離可能とされた上キャリッジ22bとされている。このキャリッジ22は、ステッピングモータなどの適宜な駆動手段(図示せず)により駆動させて、前記ガイドシャフト21に沿って往復動自在に駆動されるようになっている。前記キャリッジ22には、プラテン20に対向した位置に記録媒体(用紙、図示せず)に印字をなすサーマルヘッド24が配設されている。
【0045】
また、上キャリッジ22bの中央部には、相互に所定間隔を隔てて1対の回転可能なボビン25が配設されており、このボビン25によりインクリボン26が所定の方向に走行可能とされている。キャリッジ22のプラテン20に対して遠方側の端縁上には、リボンカセット23に収納されたインクリボン26の種類を検出するセンサとして、反射型等の光センサ27が配設されている。
【0046】
前記光センサ27は、熱転写プリンタ19の所望の位置に配設された熱転写プリンタ19の印字動作等の制御をつかさどる制御器28に接続されている。この制御器28は、図示しないメモリ、CPU等から形成されており、少なくともキャリッジ22の移動に伴う光センサ27からの出力信号に基づいて、リボンカセット23の有無およびリボンカセット23に収納されたインクリボン26の種類、ホームポジションに対するキャリッジ22の移動距離、後述するキャノピー29の開閉状態、隣位あるいは離間した1対のリボンカセット23間の距離等を判別または検出可能とされている。
【0047】
また、前記キャリッジ22の上方には、図示しないフレームに図5において両矢印Aにて示すように開閉自在に支持されたほぼ板状のキャノピー29が配設されている。このキャノピー29は、閉状態において、紙送り機構(図示せず)の出口側の紙押えとして機能するものであり、キャリッジ22と対向するようにして、キャリッジ22の移動領域とほぼ同一の長さとされている。
【0048】
前記キャノピー29のキャリッジ22と平行に対峙する下面の所定位置には、リボンカセット23を保持する複数のカセットホルダ(図示せず)が設けられており、このカセットホルダにより、複数、本実施例においては多色印字を行うための4色のインクリボン26a,26b,26c,26dが収納されたリボンカセット23a,23b,23c,23dがキャリッジ22の移動方向に一列状に配設されるようになっている。そして、各リボンカセット23a,23b,23c,23dは、図5に両矢印Bにて示すように、キャノピー29と上キャリッジ22bとの間で選択的に受け渡しが行われるようになっている。
【0049】
本実施例の各リボンカセット23a,23b,23c,23dは、インクリボン26の種類にかかわらず、すべてが同一形状、同一寸法に形成されており、上下1対とされた平面略矩形のケース本体30の図示しない回転自在に支持された1対のリール間にインクリボン26が巻回され、インクリボン26のリボン経路の中間部が外部に導出されている。この1対のリールは、前記上キャリッジ22bに搭載されると、その一方は、印字に供した部分のインクリボン26を巻取る巻取りリールとされ、他方は、インクリボン26を送出する送出リールとされる。また、リボンカセット23のキャリッジ22に搭載された状態でプラテン20と対向する面には、サーマルヘッド24が臨む凹部33が形成されており、この凹部33内においてインクリボン26の中間部が導出されている。
【0050】
また、リボンカセット23の凹部33が形成された面と平行に延在する後面には、インクリボン26の種類を判別するための識別マーク31が配置されている。本実施例の識別マーク31は、インクリボン26の種類によって異なる数の縞状の非反射部32を有する反射シール34により形成されている。
【0051】
そして、この識別マーク31を前記光センサ27によって検出し、この検出信号をプリンタの制御部25に出力し、この制御部25内において各リボンカセット23における識別マーク31の数を計数することによりリボンカセット23内に収納されているインクリボン26の種類を判別するようになっている。
【0052】
そして、使用に供する識別マーク31を光センサ27が検出したときにキャリッジ22が停止可能とされており、キャリッジ22が停止した状態で、前記リボンカセット23が上キャリッジ22bへ受け渡されるようになっている。
【0053】
このカセットチェンジャー方式の熱転写プリンタの内部には、図1に示すような紙送り検出ローラ9や制御部14、あるいは、記憶部16等が配設されている。そして、このような構成によるカラー印字の制御方法は、まず、第1色目の印字をする場合には前記光センサ27が前記識別マーク31を検出し、その信号のうちから前記制御器28が所要のインクリボン26に対応する識別マーク31を判別したときに、前記キャリッジ22の移動が停止され前記リボンカセット23が前記キャノピー29から前記上キャリッジ22bへ受け渡される。そして、このリボンカセット23内に収納されているインクリボン26が前記ボビン25の回転により送り出しと巻取りがなされるとともに、前記サーマルヘッド24の発熱により次々に記録媒体に熱転写され1頁分の印字を終了する。この第1色目の印字では、各改行は前記紙送り検出ローラ9の1回転分の回転量に相当する回転幅に従って改行され、同時にこの各改行に要する前記ステッピングモータのステップ数は随時前記記憶部16に記憶される。つぎに、第2色目の印字をする場合には、まず、第1色目のリボンカセット23を前記キャノピー29に戻し、前記光センサ27の検出する信号の中から第2色目のインクリボン26に対応する識別マーク31が前記制御器28により判別され、第2色目のリボンカセット23は前記キャノピー29から前記上キャリッジ22bへ受け渡される。この間に、前記ステッピングモータは前記記憶部16に記憶された1頁分のトータルのステップ数分だけ逆回転され前記用紙は最初の位置に戻されており、したがって、第2色目の印字の際は、前記記憶部16の各改行データに基づいて改行されつつ印字を進めることとなり、再度前記デコード板11のスリット12をフォトセンサ13により検出することはない。そして、第2色目以降の印字についても、第2色目と同様の方法により印字されることとなる。
【0054】
このような実施例によれば、前記デコード板11に形成する前記スリット12の精度を高くする必要はなくコストダウンにつながるとともに、安価なデコード板11でもμm単位の用紙送りの精度を確保することができるし、さらに、最初の印字の際に1頁分の各改行に要する駆動ステップ数を記憶部16に記憶させることにより、再度各改行ごとに前記フォトセンサ13で検出する必要がなく改行速度が早まり印字スピードが格段にアップする。
【0055】
また、複数色のインクが重なることで用紙に形成される凹凸表面の影響により生じる紙送り精度の悪化を防止でき、第2色目以降の印字の精度も第1色目と同様の高精度が得られることとなる。
【0056】
一方、前述の第2色目以降の印字は、1頁分の印字が終了するごとに用紙を最初の位置まで逆搬送してつぎの色による印字を開始したが、この用紙を逆搬送せずに印字の終了した最終行の位置から順に改行データを呼出し、前記ステッピングモータを逆回転させながら改行送りすることも可能である。
【0057】
このような本実施例の制御方法によれば、前記用紙1を最初の印字位置に戻すために前記ステッピングモータ2を前記記憶部16に記憶されたトータルの駆動ステップ数分逆回転させる必要がなく、より高速で印字することが可能となる。したがって、前述した制御方法と同様に、低コストでμm単位の用紙送りの精度を確保することができるとともに、より高速度で印字することができることとなる。
【0058】
次に、本発明のプリンタの紙送り装置に関する他の実施例を図6に示す。
【0059】
まず、駆動源としての前記ステッピングモータ2を配設しており、このステッピングモータ2の動力伝達機構群としての前記駆動ギア4、前記伝達ギア5および前記回転ギア8を設けている。そして、前記紙送りローラ6には印字の際に初期位置を検出するための基準となるスリット12、あるいは、反射板等の被検知部17が形成されており、さらに、この被検知部17を検知して、その信号を前記制御部14に伝達するフォトセンサ等の検知部18が設けられている。
【0060】
また、前記紙送りローラ6の回転軸7と平行で、かつ、前記紙送りローラ6とともに前記用紙1を挟持するためにその一部を接するように前記紙送り検出ローラ9が配設されており、前記紙送り検出ローラ9の回転軸10には、被検出部材であるデコード板11が前記紙送り検出ローラ9と同軸的に回転するように連結されている。このデコード板11の外周には被検出部としての複数のスリット12が形成されており、この複数のスリット12を検出し、その信号を前記制御部14に伝達する検出器であるフォトセンサ13が設けられている。
【0061】
また、前記制御部14には、前記ステッピングモータ2の駆動させるために前記制御部14の指令に基づいて制御する駆動制御部15と、各改行に要する駆動ステップ数を記憶しておく前記記憶部16が接続されている。
【0062】
このような本実施例の紙送り装置は、特に、印字する頁が複数頁にわたっている場合に適用される。
【0063】
つぎに、本実施例の制御方法について説明する。
【0064】
なお、本実施例の制御方法のうち、各改行およびこの改行に要した各駆動ステップ数を記憶部16に記憶させることにに関する制御方法については、前述した実施例の制御方法と同様の制御方法であるので、詳細は省略する。
【0065】
まず、印字に必要な頁数が複数頁にわたる場合には、各ページごとに前記紙送りローラ6に対して印字する位置は異なり、前述したようにこの紙送りローラ6は真円ではないため、同等の改行位置であても、頁が異なれば改行に要する前記ステッピングモータ2の駆動ステップ数も異なる。したがって、このような場合にも、前記記憶部16に記憶した駆動ステップ数の改行データを有効に利用するために、前記紙送りローラ6に初期位置を示す基準となる被検知部17を形成し、この被検知部17を前記検知部18で検出し、その信号に基づいて前記制御部で制御することにより、常に、各用紙1の印字開始位置をこの基準位置から行うこととする。
【0066】
このような実施例によれば、最初の頁の印字の際に、各改行に必要な駆動ステップ数を検出し、前記記憶部16に記憶しておくことで、2頁目以降の印字についてはこの記憶されたデータに基づいて改行をすることができるので、前記紙送りローラ6の偏心等に関係なく、高速かつ高精度な紙送りを行うことが可能となる。
【0067】
なお、本発明は、前述した実施例に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。例えば、本実施例において説明した印字に関しては、カラープリンタのみ、あるいはモノクロプリンタのみに限定するものではなく、両者に適用可能である。また、カラー印字方法についても、いわゆるカラーダンダラー方式、あるいは、カセットチェンジ方式の両方に適用可能である。
【0068】
また、本実施例では、プラテン20と紙送りローラ6が別体のものとしているが、プラテン20と紙送りローラ6を一体の構成として両者の機能を兼用するものとしてもよいし、紙送り検出ローラ9の配設位置も、紙送りローラ6とともに用紙1を挟持する位置に限る必要はなく、用紙1の回転に従属してその回転量を測定できる位置であればよい。
【0069】
さらに、本実施例においては、ステッピングモータ2と紙送りローラ6とを歯車群により連結した機構について説明したが、タイミングベルト等の他の伝達手段を用いて、伝達比を適性に調整するようにした機構に適用してもよい。
【0070】
【効果】
以上説明したように本発明に係るプリンタの紙送り装置は、紙送り検出ローラの1回転につき1改行分の用紙送りを行なうので、紙送り検出ローラの偏心や被検出部材の精度に関わりなく、μm単位の用紙送りの精度を確保することができる。
【0071】
さらに、同一の改行内容により複数頁の印字を行なう場合には最初の頁の各改行に要する駆動モータの駆動ステップ数を各改行データとして1頁分記憶し、この記憶データに基づいて2回目以降の印字を行ない、再度検出器により各改行ごとの改行幅を検出せずにすむため、印字スピードを格段にアップすることができるし、また、紙送りローラに形成した被検知部を基準として、常にこの位置から印字を開始することもできるため、紙送りローラの偏心等に関係なく高精度の印字が可能となる。
【0072】
そして、カラー印字等の場合には、第1色目の印字を行なった後、第2色目以降の印字は、記憶部に記憶された改行データに基づいて最初の行から、あるいは最終行から印字を行ない、再度検出器により各改行幅を検出せずにすむため、検出に要する時間の無駄がないし、さらに、各色のインクが重なるために発生する凹凸面により、検出ローラの検出精度の悪化に影響されることもないため高精度のカラー印字が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るプリンタの紙送り装置の一実施例を示す要部の斜視図
【図2】本実施例におけるデコード板の拡大説明図
【図3】本実施例におけるカラーダンダラ方式に使用するカラーインクフィルムの説明図
【図4】本実施例におけるカセットチェンジ方式を用いた熱転写プリンタの斜視図
【図5】図4の要部概略側面図
【図6】本発明に係るプリンタの紙送り装置の他の一実施例を示す要部の斜視図
【符号の説明】
1 用紙
2 ステッピングモータ
4 駆動ギア
6 紙送りローラ
9 紙送り検出ローラ
11 デコード板
12 スリット
12A,12B 基準測定点
13 フォトセンサ
14 制御部
15 駆動制御部
16 記憶部
17 被検知部
18 検知部
22 キャリッジ
23 リボンカセット
26 インクリボン
27 光センサ
31 識別マーク

Claims (3)

  1. キャリッジを移動させながら該キャリッジに搭載した印字ヘッドを駆動して用紙に印字を行った後、ステッピングモータからなる紙送りモータを駆動することにより紙送りローラを所定量回転させて用紙を1改行分紙送りして次行を印字するプリンタの紙送り装置において、
    前記紙送りローラによって搬送される用紙を介して前記紙送りローラに接するとともに該紙送りローラの回転軸と平行に配設され、外周長を印字ヘッドの1改行分の長さと同等かあるいは若干短い長さとするとともに少なくとも温度変化を受ける部分が温度に対する寸法変化の小さい材料によって形成されている回転自在の紙送り検出ローラと、
    この紙送り検出ローラと同軸的に回転するとともに前記紙送り検出ローラの1回転を検出するための測定点となる被検出部が形成されている被検出部材と、
    この被検出部材に形成した前記被検出部を検出する検出装置と、
    この検出装置が前記紙送り検出ローラの1回転を検出したことを示す前記被検出部の検出信号に基づいて1改行動作であるところの前記紙送りモータの回転駆動を制御することで前記用紙の改行送り量を制御する制御部と、
    この制御部に接続され前記用紙の最初の改行から最終改行までの各改行送りに要した前記紙送りモータの駆動ステップ数を各改行データとして順次記憶する記憶部とを有し、さらに、
    前記紙送りローラには紙送りを開始する基準位置としての被検知部が形成され、この被検知部を検知し、その検知信号を前記制御部に伝達する検知部を設けるとともに、
    前記検知部が前記紙送りローラの被検知部を検知した位置から最初の改行動作である紙送りを開始するように形成した
    ことを特徴とするプリンタの紙送り装置。
  2. 請求項1に記載のプリンタの紙送り装置を用いて紙送りを施すプリンタの紙送り装置の制御方法において、前記制御部による紙送り制御は、カラー印字を行なう場合に、第1色目のインク部による最初の印字のときには、前記紙送り検出ローラの1回転を示す前記検出装置による被検出部の検出信号に基づいて紙送りモータを駆動させて前記用紙の改行送りを行なうとともに、この最初の改行から最終の各改行送りに要した前記紙送りモータの駆動ステップ数を各改行データとして順次前記記憶部に記憶させておき、第1色目の印字が終了し、次の第2色目を印字するときには、前記記憶部に記憶したすべての改行送りにおける合計の駆動ステップ数だけ前記紙送りモータを逆回転させて前記用紙を最初の改行位置まで搬送し、その後、印字動作および前記記憶部に記憶された最初から最終の各改行における改行データに基づいて前記紙送りモータを駆動し改行送りを行なうことを特徴とするプリンタの紙送り装置の制御方法。
  3. 請求項1に記載のプリンタの紙送り装置を用いて紙送りを施すプリンタの紙送り装置の制御方法において、前記制御部による紙送り制御は、印字する頁が複数頁にわたる場合において、最初の頁の印字は、前記紙送りローラに形成された紙送りの基準位置である前記被検知部を前記検知部が検知したときの前記検出装置による被検出部の検出信号に基づいて各頁の用紙の印字開始位置をこの基準位置から開始するとともに、前記紙送り検出ローラの1回転を示す前記検出装置による被検出部の検出信号に基づいて最初から最終の各改行に要した前記紙送りモータの駆動ステップ数を各改行データとして順次前記記憶部に記憶させておき、次の第2頁目以降の印字の際には、常に前記被検出部から印字を開始するとともに前記記憶部に記憶された改行データに基づく前記用紙の改行送りを行なうことを特徴とするプリンタの紙送り装置の制御方法。
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