JP3464594B2 - 記録方法および記録装置 - Google Patents

記録方法および記録装置

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JP3464594B2
JP3464594B2 JP19534597A JP19534597A JP3464594B2 JP 3464594 B2 JP3464594 B2 JP 3464594B2 JP 19534597 A JP19534597 A JP 19534597A JP 19534597 A JP19534597 A JP 19534597A JP 3464594 B2 JP3464594 B2 JP 3464594B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置に係り、
特に、高精度で紙送りを行うことのできる記録方法およ
び記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、記録装置の一種である熱転写プ
リンタは、高記録品質、低騒音、低コスト、メンテナン
スの容易性などの理由により、コンピュータ、ワードプ
ロセッサなどの出力装置として多用されている。
【0003】このような従来の熱転写プリンタにおいて
は、プラテンに沿ってキャリッジを往復移動可能に形成
し、このキャリッジに複数の記録素子たる発熱素子を記
録方向に対して直交する方向、すなわち、キャリッジの
移動方向に対して直交する紙送り方向に整列配置して形
成された記録ヘッドとしてのサーマルヘッドを搭載する
とともに、所望のインクリボンが収納されたリボンカセ
ットを着脱自在に装着して構成されている。また、ステ
ッピングモータ、パルスモータなどと称されるステップ
モータからなる紙送りモータの回転を複数のギアからな
る駆動力伝達機構を介して紙送りローラに伝達し、この
紙送りローラの回転により所定の用紙を所定量だけ搬送
するように形成されている。そして、改行動作を行う場
合には、改行に必要な紙送り量である改行量を計算し、
紙送りローラの外周長、駆動力伝達機構のギア比などに
基づいて前記紙送りモータの回転量を求め、その回転量
だけ紙送りモータを回転させるようにしている。
【0004】そして、プラテンとサーマルヘッドとの間
にリボンカセットから送出されるインクリボンと用紙と
を挟持し、サーマルヘッドをキャリッジとともにプラテ
ンに沿って往復移動させるとともに、インクリボンを巻
取りながら、所望の記録情報に基づいてサーマルヘッド
を駆動することにより、インクリボンのインクを部分的
に用紙に転写して用紙上に所望の文字などの画像の記録
を行単位で行なうようになっている。
【0005】ところで、記録装置における紙送り精度の
向上は、用紙に高品質の画像を記録するために必須のこ
とであり、そのため、紙送りの制御を工夫したり、紙送
りローラの構造を改良することが行われている。
【0006】このような紙送り精度の向上は、例えば、
記録ヘッドの記録素子数、つまり、記録素子の記録方向
に対して直交する紙送り方向の形成幅により構成される
記録範囲に合わせて、紙送りローラの偏心あるいは径寸
法を考慮し、紙送りローラを駆動する紙送りモータの駆
動ステップ数を補正することで、記録範囲に応じた1行
分の紙送り量である改行量を設定することにより行われ
ている。
【0007】すなわち、記録ヘッドに形成した記録素子
数に合わせて改行量を設定するとともに、紙送りモータ
の回転量を制御することにより、各改行時の改行量をほ
ぼ一定とするようにして紙送り精度を向上するようにさ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の記録装置においては、各改行時の改行量をほぼ
一定とすることはできるものの、紙送りローラを回転さ
せて改行動作を繰り返した場合、所定回数の改行動作で
必ずしも紙送りローラが紙送りを開始する際の開始時の
位置である基準位置に戻らずに少しづつずれることにな
る。したがって、改行の位置が少しずつずれていき、紙
送りローラおよび/または駆動力伝達機構を構成する各
ギアの偏心などの影響でピッチのずれとなって現れる。
【0009】従来の記録装置においては、プラスマイナ
ス20μm程度の紙送り精度であれば十分であったため
に前記ピッチずれの影響はほとんど目立たなかったが、
近年のより高品質の画像の記録が求められる記録装置に
おいては、プラスマイナス10μm程度の紙送り精度が
求められるため、前記ピッチのずれの影響が無視でき
ず、より高精度で紙送りを行うことのできる記録方法お
よび記録装置が求められている。
【0010】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、極めて高い精度で紙送りを行うことのできる記
録方法および記録装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決するために鋭意検討を重ねた結果、従来の記録ヘッ
ドの記録素子の形成幅から得られる記録範囲に合わせて
改行量を設定するのではなく、紙送りモータにより回転
駆動される紙送りローラが1回転した際の用紙の紙送り
量を基準とし、この紙送り量の1/N(Nは正整数)を
改行量とし、この改行量に合わせて記録に用いる記録素
子数を基準記録範囲として設定することにより、近年の
より高品質の画像の記録を得るのに必要な高い精度の紙
送りを行うことができることを見い出し、本発明を完成
したものである。
【0012】すなわち、前述した目的を達成するため特
許請求の範囲の請求項1に記載の本発明の記録方法の特
徴は、紙送りモータにより回転駆動される紙送りローラ
が1回転した際の用紙の紙送り量を基準とし、この紙送
り量の1/N(Nは正整数)を改行量とし、この改行量
に合わせて記録に用いる記録素子数を基準記録範囲とし
て設定し、記録ヘッドに設けられた記録素子のうちの一
部である所定の数の記録素子を記録に用いる点にある。
そして、このような構成を採用したことにより、紙送り
ローラの偏心などの影響によるピッチのずれを極めて少
なくすることができ、その結果、近年のより高品質の画
像の記録を得るのに必要な極めて高い精度の紙送りを行
うことができる。
【0013】また、特許請求の範囲の請求項2に記載の
本発明の記録方法の特徴は、請求項1において、前記基
準記録範囲を形成する記録素子に隣位する数ドット分の
記録素子を記録時にステッチング処理を行うための拡張
記録範囲として記録に用いる点にある。そして、このよ
うな構成を採用したことにより、用紙に下地を形成する
場合や、用紙にイラストやグラフィックなどの行間を跨
ぐ画像を形成する場合などに用いるステッチィング処理
を容易に行うことができる。
【0014】また、特許請求の範囲の請求項3に記載の
本発明の記録方法の特徴は、請求項1または請求項2に
おいて、前記紙送りローラが1回転した際の紙送り量が
前記記録ヘッドの基準記録範囲のN倍と一致しない場合
に、そのずれ量を、前記紙送りローラが1回転する際の
各改行量に振り分ける点にある。ここでいう紙送りロー
ラが1回転した際の紙送り量が前記記録ヘッドの基準記
録範囲のN倍と一致しない場合とは、記録ヘッドの各記
録素子の大きさ(ドットのサイズ)が600dpiなど
という記録ヘッドの分解能に応じて決定されるものであ
り、記録素子のサイズをdとし、記録に用いる記録素子
の数をz(基準記録範囲を形成する記録に用いる記録素
子数zは、記録ヘッドに形成されている記録素子のうち
の一部である)とすると、記録に用いる基準記録範囲は
d×zとなり、改行量と完全に一致することは殆どない
ことに起因するものであり、紙送りローラの1周毎の画
像のつなぎ目は、最大で1/2dずれることになる。さ
らに、ここでいうずれ量を、前記紙送りローラが1回転
する際の各改行量に振り分けるとは、前記最大で1/2
dのずれ量を、紙送りローラが1回転するうちの各改行
量に分散させるということであり、具体的には、紙送り
ローラを1改行量ずつ回転させるのに必要な紙送りモー
タの駆動ステップ数により行う。そして、このような構
成を採用したことにより、紙送りローラの1周毎のつな
ぎ目のずれ量を最大で1/2dの1/Nとすることがで
き、その結果、紙送り精度をより向上させることができ
る。
【0015】また、特許請求の範囲の請求項4に記載の
本発明の記録装置の特徴は、所定の用紙を搬送するため
ステップモータからなる紙送りモータにより回転駆動さ
れる紙送りローラと、複数の記録素子を記録方向に対し
て直交する紙送り方向に整列配置した記録ヘッドと、前
記紙送りモータにより回転駆動される前記紙送りローラ
が1回転した際の用紙の紙送り量を予め測定し、この紙
送り量の1/N(Nは正整数)を改行量とし、この改行
量となる前記紙送りローラの回転量を得るのに必要な前
記紙送りモータの駆動ステップ数を記憶した改行量記憶
部と、前記改行量記憶部に記憶された駆動ステップ数に
基づいて前記紙送りモータの駆動を制御するモータ駆動
制御部と、前記記録ヘッドの複数の記録素子のうちの前
記改行量記憶部に記憶した駆動ステップ数で搬送される
紙送り量である改行量に合わせた記録素子数を記録に用
いる基準記録範囲として用いるように制御する記録範囲
制御部とを有、前記記録ヘッドに設けられた記録素子の
うちの一部である所定の数の記録素子を記録に用いる
にある。そして、このような構成を採用したことによ
り、請求項1に記載の記録方法、すなわち、紙送りモー
タにより回転駆動される紙送りローラが1回転した際の
用紙の紙送り量を基準とし、この紙送り量の1/N(N
は正整数)を改行量とし、この改行量に合わせて記録に
用いる記録素子数を基準記録範囲として設定することが
でき、その結果、近年のより高品質の画像の記録を得る
のに必要な極めて高い精度の紙送りを行うことができ
る。
【0016】また、特許請求の範囲の請求項5に記載の
本発明の記録装置の特徴は、請求項4において、前記基
準記録範囲を形成する記録素子に隣位する数ドット分の
記録素子を記録時にステッチング処理を行うための拡張
記録範囲として記録に用いるように制御する拡張記録範
囲制御部を設けた点にある。そして、このような構成を
採用したことにより、請求項2に記載の記録方法、すな
わち、前記基準記録範囲を形成する記録素子に隣位する
数ドット分の記録素子を拡張記録範囲として記録に用い
ることができ、その結果、用紙に下地を形成する場合
や、用紙にイラストやグラフィックなどの行間を跨ぐ画
像を形成する場合などに用いるステッチィング処理を容
易に行うことができる。
【0017】また、特許請求の範囲の請求項6に記載の
本発明の記録装置の特徴は、請求項4または請求項5に
おいて、前記改行量記憶部に、前記紙送りローラが1回
転した際の紙送り量が前記記録ヘッドの基準記録範囲の
N倍と一致しない場合に、そのずれ量を、前記紙送りロ
ーラが1回転する際の各改行量に振り分けるとともに、
この各改行量となる前記紙送りローラの回転量を得るの
に必要な前記紙送りモータの駆動ステップ数を記憶した
点にある。そして、このような構成を採用したことによ
り、請求項3に記載の記録方法、すなわち、前記紙送り
ローラが1回転した際の紙送り量が前記記録ヘッドの基
準記録範囲のN倍と一致しない場合に、そのずれ量を、
前記紙送りローラが1回転する際の各改行量に振り分け
ることができ、その結果、紙送り精度をより向上させる
ことができる。
【0018】また、特許請求の範囲の請求項7に記載の
本発明の記録装置の特徴は、請求項4乃至請求項6の何
れか1項において、前記紙送りローラに設けられ前記紙
送りローラの基準位置を示す基準位置マーカと、この基
準位置マーカを検出するための検出手段と、前記紙送り
ローラを紙送り開始時に常に基準位置に位置するように
前記紙送りモータを制御する位置制御部とを設けた点に
ある。そして、このような構成を採用したことにより、
紙送りローラが1回転した際の用紙の紙送り量を容易に
測定することができるとともに、紙送りローラが1回転
した際の回転位置を常に一定の位置とすることができ
る。
【0019】また、特許請求の範囲の請求項8に記載の
本発明の記録装置の特徴は、請求項7において、前記改
行量記憶部に、前記紙送りローラの基準位置から順に1
改行量ずつ回転させるのに必要な前記紙送りモータの駆
動ステップ数を前記紙送りローラの基準位置から順に記
憶した点にある。そして、このような構成を採用したこ
とにより、改行位置を容易に制御することができる。
【0020】また、特許請求の範囲の請求項9に記載の
本発明の記録装置の特徴は、請求項4乃至請求項8の何
れか1項において、前記紙送りモータと前記紙送りロー
ラとを駆動力伝達機構を介して接続した点にある。そし
て、このような構成を採用したことにより、紙送りモー
タおよび紙送りローラを配設する位置の設計上の制約を
低減することができる。つまり、駆動力伝達機構を介し
て紙送りモータと紙送りローラとを接続する構成とする
ことにより、紙送りモータと紙送りローラとを相互に干
渉しない位置に容易に配設することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態により説明する。
【0022】図1から図4は本発明に係る記録方法を適
用した記録装置の実施形態の一例を示すものであり、図
1は外観斜視図であり、図2は記録ヘッドの記録素子と
基準記録範囲との関係を示す模式図であり、図3は紙送
りローラ近傍の要部を示す概略斜視図であり、図4は制
御部の概略を示すブロック図である。
【0023】図1に示すように、本実施形態の記録装置
1のフレーム1のほぼ中央部には、平板状のプラテン3
がその記録面がほぼ垂直となるように配設されており、
プラテン3の前方下方には、キャリッジシャフト4がプ
ラテン3と平行に配設されている。また、フレーム2の
前端縁には、フランジ状のガイド部5が形成されてお
り、キャリッジシャフト4およびガイド部5には、キャ
リッジ6がキャリッジシャフト4およびガイド部5に沿
って往復動自在に取着されている。そして、キャリッジ
6の先端部には、プラテン3に対向し、図示しない駆動
機構によりプラテン3に対して接離動作自在とされた記
録ヘッドとしてのサーマルヘッド7が配設されている。
【0024】図2に示すように、前記サーマルヘッド7
には、複数のドットと称される記録素子たる発熱素子8
が記録方向に対して直交する方向、すなわち、キャリッ
ジ6の移動方向に対して直交する図2矢印Aにて示す紙
送り方向に整列配置されている。これら各発熱素子8の
大きさ(ドットのサイズ)は、サーマルヘッド7の例え
ば600dpi、1200dpiという分解能に応じて
決定されている。そして、各発熱素子8のうちの一部で
ある図2において中央部に示す所定の数の発熱素子8が
記録に用いる基準記録範囲BAを形成するように構成さ
れている。すなわち、発熱素子8のサイズをdとし、基
準記録範囲BAを形成する発熱素子8の数をzとする
と、基準記録範囲BAは、d×zとなる。なお、本実施
形態における基準記録範囲BAを形成する記録に用いる
発熱素子8の数zは、サーマルヘッド7に形成されてい
る発熱素子8のうちの一部である。さらに、基準記録範
囲BAは、後述する紙送りモータ9により回転駆動され
る紙送りローラ10が1回転した際の用紙P(図3参
照)の紙送り量Lを基準とし、この紙送り量Lの1/N
(Nは正整数)を改行量Kとし、この改行量Kに合わせ
て形成されている。
【0025】前記基準記録範囲BAを形成する発熱素子
8の図2上下に隣位する数ドット分、本実施形態におい
ては3ドット分が、記録時にステッチング処理を行うた
めの拡張記録範囲UAを形成するように構成されてい
る。なお、拡張記録範囲UAは、基準記録範囲BAの上
下方向何れか一方に形成する構成であってもよい。ま
た、拡張記録範囲UAを形成する発熱素子数(ドット
数)は、サーマルヘッド7の分解能や、カラーまたはモ
ノクロなどの画像を記録する際のステッチング処理の位
置および回数などの必要に応じて設定すればよい。
【0026】また、サーマルヘッド7としては、キャリ
ッジ6の移動方向に対して直交する紙送り方向に発熱素
子8を複数列配置したものでもよい。
【0027】図1に戻って、前記キャリッジ6の上面に
は、内部にインクリボンが収納され、このインクリボン
をサーマルヘッド7とプラテン3との間に案内するリボ
ンカセット(図示せず)が着脱自在に装着されている。
また、キャリッジ6の上面には、リボンカセットのイン
クリボンを巻取るための巻取りボビン11およびインク
リボンを送り出す送出しボビン12がそれぞれ配設され
ている。
【0028】前記プラテン3の後方には、用紙Pをプラ
テン3の前方に送る用紙挿入口13が形成されており、
この用紙挿入口13の部分には、所定速度で用紙Pを搬
送する紙送りローラ10が配設されている。
【0029】図3に示すように、紙送りローラ10に
は、記録の際に紙送りローラ10の基準位置を検出する
ための基準位置を示す基準位置マーカ14が紙送りロー
ラ1010と一体回転可能に設けられている。この基準
位置マーカ14は、反射シール、反射板などにより形成
されており、用紙Pの走行経路と干渉しない位置に設け
られている。そして、基準位置マーカ14は、前記紙送
りローラ10の近傍の用紙Pの走行経路と干渉しない位
置に設けられた光センサなどの検出手段15により、前
記紙送りローラ10が1回転する毎に検出されるように
なっている。また、検出手段15は、記録装置1の各部
の動作を制御する後述する制御部16に電気的に接続さ
れており、基準位置マーカ14の検出信号を制御部16
に送出するようになっている。なお、検出手段15とし
ては、接触式のものであってもよい。
【0030】図1に戻って、前記紙送りローラ10の下
方には、この紙送りローラ10に圧接される圧接ローラ
17が回転自在に配設されており、フレーム2の図1左
方に示す一側面には、紙送りローラ10と同軸状に取着
されたローラ駆動ギア18が突出して配置されている。
このローラ駆動ギア18には、複数の伝達ギア19,1
9を介してステップモータからなる紙送りモータ9のモ
ータギア20が接続されており、紙送りモータ9を駆動
してモータギア20、各伝達ギア19およびローラ駆動
ギア18をそれぞれ介して紙送りローラ10を回転駆動
させることにより、用紙挿入口13から紙送りローラ1
0と圧接ローラ17との間に挿入される用紙Pを挟持し
て搬送するようになされている。また、紙送りモータ9
は、図3に示すように、制御部16に電気的に接続され
ており、制御部16から送出される制御指令に基づいて
回転駆動される。
【0031】前記ローラ駆動ギア18、伝達ギア19お
よびモータギア20により、本実施形態の駆動力伝達機
構21が構成されている。
【0032】図4に示すように、前記制御部16は、少
なくともCPU22と、適宜な容量のROM、RAMな
どにより形成されたメモリ23と、サーマルヘッド7な
どの各部を駆動するためのコントローラ24とを有して
いる。
【0033】前記メモリ23には、ホストコンピュー
タ、イメージリーダなど、あるいはキーボードなどの適
宜な入力装置(図示せず)により入力された所望の記録
情報が記録データとして格納されるようになっており、
記録時に、記録データをコントローラ24へ出力し、こ
のコントローラ24がサーマルヘッド7の複数の発熱素
子8のうちの基準記録範囲BAおよび拡張期録範囲UA
を構成する発熱素子8を記録データに応じて選択的に駆
動して発熱させるようになっている。
【0034】なお、カラー画像を形成する場合には、記
録情報は、少なくとも記録のためのイエロー、マゼン
タ、シアンの3色に色分解して色別の記録データとして
格納されるようになっており、記録時に、記録に供され
るインクリボンのイエロー、マゼンタ、シアンの3色に
対応する色の記録データをコントローラ24へ出力する
ようにされている。
【0035】前記メモリ23には、少なくとも、紙送り
モータ9により回転駆動される紙送りローラ10が1回
転した際の用紙Pの紙送り量Lの1/Nとされた改行量
Kだけ前記紙送りローラ10を回転させるのに必要な紙
送りモータ9の駆動ステップ数を記憶した改行量記憶部
25が設けられている。さらに詳しくは、本実施形態の
改行量記憶部25には、前記紙送りローラ10を、基準
位置から順に前記紙送り量Lの1/Nの1改行量づつ前
記紙送りローラ10を回転させるのに必要な紙送りモー
タ9の駆動ステップ数が記憶されている。さらにまた、
改行量記憶部25には、前記紙送りローラ10が1回転
した際の紙送り量Lが前記サーマルヘッド7の基準記録
範囲BAのN倍と一致しない場合に、そのずれ量を前記
紙送りローラ10が1回転する際の各改行量Kに振り分
けられて記憶されている。なお、ずれ量の振り分けにつ
いては後述する。
【0036】また、メモリ23には、改行量記憶部25
に記憶された紙送りモータ9の駆動ステップ数に基づい
て前記紙送りモータ9の駆動を制御するプログラムが格
納されたモータ駆動制御部が設けられている。
【0037】さらに、メモリ23には、前記紙送りロー
ラ10を紙送り開始時に常に基準位置に位置するように
前記紙送りモータ9を制御するプログラムが格納された
位置制御部27が設けられている。
【0038】すなわち、本実施形態においては、前記検
出手段15が前記紙送りローラ10に設けた基準位置を
示す基準位置マーカ14を検出した位置を紙送りローラ
10の基準位置とし、この基準位置から常に紙送りを開
始し、紙送りローラ10が1回転すると基準位置に復帰
するように形成されている。
【0039】また、前記メモリ23には、前記サーマル
ヘッド7の複数の発熱素子8のうちの前記改行量記憶部
25に記憶した駆動ステップ数で搬送される用紙Pの改
行量Kに合わせた数を基準記録範囲BAとし、この基準
記録範囲BAに含まれる発熱素子8を記録に用いるよう
に制御するプログラムが格納された記録範囲制御部28
が設けられている。
【0040】またさらに、前記メモリ23には、前記基
準記録範囲BAを形成する発熱素子8に隣位する数ドッ
ト分の発熱素子8をステッチング処理を行う際の拡張記
録範囲UAとして記録に用いるように制御するプログラ
ムが格納された拡張記録範囲制御部29が設けられてい
る。なお、拡張記録範囲制御部29には、記録情報に基
づいて、ステッチング処理の有無の判別や、ステッチン
グ処理の方法や位置や範囲などを決定するとともに、そ
の結果に基づいて拡張記録範囲UAとして用いる発熱素
子8の数を決定するプログラムも格納されている。
【0041】さらにまた、前記メモリ23には、制御指
令に基づいて、記録時のプラテン3に対するサーマルヘ
ッド7の接離動作を制御するプログラムや、ホームポジ
ションに対するキャリッジ4の移動距離を制御するプロ
グラムや、紙詰まりを検出するプログラムなどの各種の
プログラムも格納されている。
【0042】つぎに、前述した構成からなる本実施形態
の記録装置に適用する記録方法について作用とともに説
明する。
【0043】図5は本発明に係る記録方法を適用する記
録装置の紙送り量と改行量と記録素子の関係を示す模式
図であり、図6は紙送りローラが1回転した際のつなぎ
の最大のずれを示す説明図であり、図7は紙送りローラ
が1回転した際のつなぎの最大のずれを各改行に振り分
けた場合における紙送りローラが1回転した際のつなぎ
のずれを示す説明図である。
【0044】本実施形態において、基準記録範囲BAを
設定する場合は、まず、検出手段15により紙送りロー
ラ10に設けられた基準位置マーカ14を検出する。す
なわち、紙送りローラ10を基準位置に位置させる。つ
いで、検出手段15が紙送りローラ10に設けられた基
準位置マーカ14を検出した検出位置、すなわち、基準
位置から紙送りローラ10を1回転させるべく紙送りモ
ータ9を駆動する。この紙送りローラ10の1回転に必
要な紙送りモータ9の駆動ステップ数は、紙送りモータ
9から紙送りローラ10までの駆動力伝達機構21を構
成する各ギア18,19,20のギア比により決まるの
で、この決められた駆動ステップ数だけ紙送りモータ9
を駆動する。この時、紙送りローラ10の1回転により
搬送される用紙Pの紙送り量Lを測定する。なお、紙送
りローラ10の1回転により搬送される用紙Pの紙送り
量Lは、反射型のフォトセンサなどを用いた従来公知の
移動量測定装置や、本出願人が提案したCCDカメラを
用いた移動量測定装置(特願平8−203493)など
を用いるとよい。
【0045】つぎに、得られた紙送り量Lを1/N倍し
た値を改行量Kとして設定する。
【0046】ここで、説明の便宜上N=4として説明す
ると、紙送りローラ10の1回転により搬送される用紙
Pの紙送り量Lの1/4を改行量Kとして設定する。
【0047】すなわち、図5に示すように、紙送りロー
ラの1回転により搬送される用紙Pの紙送り量Lは均等
に4分割され、この紙送り量Lにより図5に符号L1,
L2,L3,L4の4行の記録が行われることになる。
言い替えると、改行を3回行って4行の記録を行うと紙
送りローラ10が1回転することになる。
【0048】つぎに、前記基準位置から紙送りローラ1
0が1回転するまで1改行量Kづつ用紙Pを搬送するの
に必要な紙送りモータ9の駆動ステップ数を順次測定
し、得られた値を前記改行量記憶部25に記憶する。こ
の駆動ステップ数は、紙送りローラ10の径寸法あるい
は偏心などにより異なるが、紙送りローラ10は改行を
4回行うと1回転して基準位置に戻り、以下は繰り返し
なので測定は不要であり、改行を4回行う際の駆動ステ
ップ数のみを改行量記憶部25に記憶するだけでよい。
【0049】つぎに、前記1改行量Kに合わせて記録に
用いる使用する発熱素子8の数zを設定する。そして設
定した数の発熱素子8が、記録時に基準記録範囲BAと
して記録範囲制御部28により用いられる。
【0050】すなわち、図5に符号L1(1行目),L
2(2行目),L3(3行目),L4(4行目)にて示
す各行の記録には、主として基準記録範囲BAに位置す
る発熱素子8が用いられ、拡張記録範囲UAが各行の行
間のステッチング処理に用いられる。したがって、拡張
記録範囲UAを設けることにより容易にステッチング処
理を行うことができる。
【0051】なお、本実施形態のサーマルヘッド7に形
成する発熱素子8の形成長さ、すなわち発熱素子8の総
数は、設計上の紙送りローラ10の最大周長などから予
め容易に決定することができる。例えば、紙送りローラ
10の最大周長を6cmとした場合、改行量Kは1.5
cmとなるので、拡張記録範囲UAと安全率を考慮して
発熱素子8の形成長さが1.7cm程度のものを予め作
成しておくことが容易にできる。
【0052】したがって、本実施形態によれば、各行の
記録に用いる基準記録範囲BAが紙送りモータ9により
回転駆動される紙送りローラ10が1回転した際の用紙
Pの紙送り量Lを基準とし、この紙送り量Lの1/N
(Nは正整数)を改行量Kとし、この改行量Kに合わせ
て基準記録範囲BAを設定することにより、改行の位置
ずれを極めて少なくすることができ、その結果、近年の
より高品質の画像の記録を得るのに必要な極めて高い精
度の紙送りを行うことができる。
【0053】また、紙送りローラ10は、紙送り時に、
常に基準位置から用紙Pの搬送を開始するとともに、紙
送りローラ10が1回転した際に常に基準位置に復帰
し、紙送りローラ10の位置および駆動力伝達機構21
を構成する各ギア18,19,20のかみ合い位置が同
一位置に保持されるとともに、各改行動作を行った際の
紙送りローラ10の位置および駆動力伝達機構21を構
成する各ギア18,19,20のかみ合い位置も常に同
一とされるので、従来と異なり、紙送りローラの偏心な
どによるピッチずれを極めて少なくすることができ、そ
の結果、近年のより高品質の画像の記録を得るのに必要
な極めて高い精度の紙送りを行うことができる。
【0054】また、サーマルヘッド7の各発熱素子8の
大きさ(ドットのサイズ)は600dpiなどというサ
ーマルヘッド7の分解能に応じて決定されるものであ
り、前記紙送りローラ10が1回転した際の紙送り量L
が発熱素子8のサイズdの4の倍数と一致することはほ
とんどない。
【0055】したがって、図5に矢印Bにて示す各行の
つなぎは、前記紙送りモータ9のステップ数で調整する
ことになるが(最小調整幅は前記各ギア18,19,2
0のギア比で設定する)、図5に矢印Cにて示す前記紙
送りローラ10が1回転した際のつなぎは、図6(a)
および(b)に示す重ね目あるいは開き目で最大で発熱
素子8のサイズdの1/2だけずれることになる。但
し、従来と異なり、前記紙送りローラ10が1回転した
際のずれは常に同一となる。
【0056】そこで、前記紙送りローラ10が1回転し
た際の紙送り量Lが発熱素子8のサイズdの4の倍数に
ないときは各行の記録に用いる発熱素子8の数、すなわ
ち、各行毎の基準記録範囲BAを変えて合わせる。すな
わち、ずれ量を各行に振り分ける。
【0057】具体例としては、 L=4×d×z のときは L1=L2=L3=L4=d×z とし、 L=4×d×z+1 のときは L1=L2=L3=d×z L4=d×z+1 とし、 L=4×d×z+2 のときは L1=L2=d×z L3=L4=d×z+1 とし、 L=4×d×z+3 のときは L1=L2=L3=d×z+1 L4=d×z とする。
【0058】すると、図6(a)に示す紙送りローラ1
0が1回転した際の1/2dの重ね目のずれは、図7
(a)に示す1/(2×4)dの重ね目のずれとなり、
図6(b)に示す1/2dの開き目のずれは、図7
(b)に示す1/(2×4)dの開き目のずれとなる。
【0059】すなわち、前記紙送りローラ10が1回転
した際の最大で1/2dのずれ量を、前記紙送りローラ
10が1回転する際の各改行量Kに振り分けて改行量記
憶部25に記憶することにより、前記紙送りローラ10
が1回転した際の1/2dのずれ量をさらにN分割する
ことができるので、紙送り精度をより向上させることが
できる。
【0060】したがって、本実施形態の記録方法を適用
した本実施形態の記録装置1によれば、紙送りモータ9
により回転駆動される紙送りローラ10が1回転した際
の用紙Pの紙送り量Lを基準とし、この紙送り量Lの1
/N(Nは正整数)を改行量Kとし、この改行量Kに合
わせて記録に用いる発熱素子8の数を基準記録範囲BA
として設定しているので、紙送りローラ10の偏心など
の影響による前記ピッチのずれを極めて少なくすること
ができ、その結果、近年のより高品質の画像の記録を得
るのに必要な極めて高い精度の紙送りを行うことができ
る。
【0061】そして、基準記録範囲BAを形成する発熱
素子8に隣位する数ドット分の発熱素子を拡張記録範囲
UAとして記録に用いるようにしているので、用紙Pに
下地を形成する場合や、用紙Pにイラストやグラフィッ
クなどの行間を跨ぐ画像を形成する場合などに用いるス
テッチング処理を容易に行うことができる。
【0062】さらに、紙送りローラ10が1回転した際
の紙送り量Lがサーマルヘッド7の基準記録範囲BAの
N倍と一致しない場合に、そのずれ量を、紙送りローラ
10が1回転する際の各改行量Kに振り分けるようにし
ているので、紙送り精度をより向上させることができ
る。
【0063】また、基準位置マーカ14および検出手段
15は、紙送りローラ10が1回転した際の用紙Pの紙
送り量Lを容易に測定することができるとともに、紙送
りローラ10が1回転した際の回転位置を常に一定の位
置とすることができる。
【0064】さらに、改行量記憶部25は、紙送りモー
タ9により回転駆動される紙送りローラ10の改行位置
を容易に制御することができる。
【0065】また、駆動力伝達機構21は、紙送りモー
タ9および紙送りローラ10を配設する位置の設計上の
制約を低減することができる。つまり、駆動力伝達機構
21を介して紙送りモータ9と紙送りローラ10とを接
続する構成とすることにより、紙送りモータ9と紙送り
ローラ10とを相互に干渉しない位置に容易に配設する
ことができる。
【0066】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、必要に応じて種々変更することができ
る。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明の記録方法お
よび記録装置によれば、紙送りモータにより回転駆動さ
れる紙送りローラが1回転した際の用紙の紙送り量を基
準とし、この紙送り量の1/N(Nは正整数)を改行量
とし、この改行量に合わせて記録に用いる記録素子数を
基準記録範囲として設定しているので、紙送りローラの
偏心などの影響によるピッチのずれを極めて少なくする
ことができ、その結果、近年のより高品質の画像の記録
を得るのに必要な極めて高い精度の紙送りを行うことが
できるという極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る記録方法を適用した記録装置の
実施形態の一例を示す外観斜視図
【図2】 記録ヘッドの記録素子と基準記録範囲との関
係を示す模式図
【図3】 紙送りローラ近傍の要部を示す概略斜視図
【図4】 制御部の概略を示すブロック図
【図5】 本発明に係る記録方法を適用する記録装置の
紙送り量と改行量と記録素子の関係を示す模式図
【図6】 紙送りローラが1回転した際のつなぎの最大
のずれを示す説明図であり、(a)は重ね目、(b)は
開き目
【図7】 紙送りローラが1回転した際のつなぎの最大
のずれを各改行に振り分けた場合における紙送りローラ
が1回転した際のつなぎのずれを示す説明図であり、
(a)は重ね目、(b)は開き目
【符号の説明】 1 記録装置 3 プラテン 6 キャリッジ 7 (記録ヘッドとしての)サーマルヘッド 8 (記録素子としての)発熱素子 9 紙送りモータ 10 紙送りローラ 14 基準位置マーカ 15 検出手段 16 制御部 18 ローラ駆動ギア 19 伝達ギア 20 モータギア 21 駆動力伝達機構 22 CPU 23 メモリ 24 コントローラ 25 改行量記憶部 26 モータ駆動制御部 27 位置制御部 28 記録範囲制御部 29 拡張記録範囲制御部 A 紙送り方向 B (各行の)つなぎ C (紙送りローラが1回転した際の)つなぎ P 用紙 K 改行量 L (紙送りローラが1回転した際の用紙の)紙送り量 BA 基準記録範囲 UA 拡張記録範囲 d(記録素子としての発熱素子の)サイズ z(記録素子としての発熱素子の)数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−25735(JP,A) 特開 昭61−120578(JP,A) 特開 平8−104032(JP,A) 特開 平8−58175(JP,A) 特開 平1−288457(JP,A) 特開 平5−124266(JP,A) 特開 平9−123550(JP,A) 特開 平10−100468(JP,A) 特開 平5−84976(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 19/00 - 19/98 B41J 2/01 B41J 2/21 - 2/215 B41J 2/32 - 2/38 B41J 2/51 B41J 11/42

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙送りモータにより回転駆動される紙送
    りローラが1回転した際の用紙の紙送り量を基準とし、
    この紙送り量の1/N(Nは正整数)を改行量とし、こ
    の改行量に合わせて記録に用いる記録素子数を基準記録
    範囲として設定し、記録ヘッドに設けられた記録素子の
    うちの一部である所定の数の記録素子を記録に用いる
    とを特徴とする記録方法。
  2. 【請求項2】 前記基準記録範囲を形成する記録素子に
    隣位する数ドット分の記録素子を記録時にステッチング
    処理を行うための拡張記録範囲として記録に用いること
    を特徴とする請求項1に記載の記録方法。
  3. 【請求項3】 前記紙送りローラが1回転した際の紙送
    り量が前記記録ヘッドの基準記録範囲のN倍と一致しな
    い場合に、そのずれ量を、前記紙送りローラが1回転す
    る際の各改行量に振り分けることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の記録方法。
  4. 【請求項4】 所定の用紙を搬送するためステップモー
    タからなる紙送りモータにより回転駆動される紙送りロ
    ーラと、 複数の記録素子を記録方向に対して直交する紙送り方向
    に整列配置した記録ヘッドと、 前記紙送りモータにより回転駆動される前記紙送りロー
    ラが1回転した際の用紙の紙送り量を予め測定し、この
    紙送り量の1/N(Nは正整数)を改行量とし、この改
    行量となる前記紙送りローラの回転量を得るのに必要な
    前記紙送りモータの駆動ステップ数を記憶した改行量記
    憶部と、 前記改行量記憶部に記憶された駆動ステップ数に基づい
    て前記紙送りモータの駆動を制御するモータ駆動制御部
    と、 前記記録ヘッドの複数の記録素子のうちの前記改行量記
    憶部に記憶した駆動ステップ数で搬送される紙送り量で
    ある改行量に合わせた記録素子数を記録に用いる基準記
    録範囲として用いるように制御する記録範囲制御部と、 を有し 前記記録ヘッドに設けられた記録素子のうちの一部であ
    る所定の数の記録素子を記録に用いる ことを特徴とする
    記録装置。
  5. 【請求項5】 前記基準記録範囲を形成する記録素子に
    隣位する数ドット分の記録素子を記録時にステッチング
    処理を行うための拡張記録範囲として記録に用いるよう
    に制御する拡張記録範囲制御部を設けたことを特徴とす
    る請求項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記改行量記憶部に、前記紙送りローラ
    が1回転した際の紙送り量が前記記録ヘッドの基準記録
    範囲のN倍と一致しない場合に、そのずれ量を前記紙送
    りローラが1回転する際の各改行量に振り分けられて記
    憶されていることを特徴とする請求項4または請求項5
    に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記紙送りローラに設けられ前記紙送り
    ローラの基準位置を示す基準位置マーカと、この基準位
    置マーカを検出するための検出手段と、前記紙送りロー
    ラを紙送り開始時に常に基準位置に位置するように前記
    紙送りモータを制御する位置制御部とを設けたことを特
    徴とする請求項4乃至請求項6の何れか1項に記載の記
    録装置。
  8. 【請求項8】 前記改行量記憶部に、前記紙送りローラ
    の基準位置から順に1改行量ずつ回転させるのに必要な
    前記紙送りモータの駆動ステップ数を前記紙送りローラ
    の基準位置から順に記憶したことを特徴とする請求項7
    に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記紙送りモータと前記紙送りローラと
    を駆動力伝達機構を介して接続したことを特徴とする請
    求項4乃至請求項8の何れか1項に記載の記録装置。
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