JP3464600B2 - プリンタの紙送り機構およびプリンタにおける記録紙の頭出し制御方法 - Google Patents
プリンタの紙送り機構およびプリンタにおける記録紙の頭出し制御方法Info
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- JP3464600B2 JP3464600B2 JP28186497A JP28186497A JP3464600B2 JP 3464600 B2 JP3464600 B2 JP 3464600B2 JP 28186497 A JP28186497 A JP 28186497A JP 28186497 A JP28186497 A JP 28186497A JP 3464600 B2 JP3464600 B2 JP 3464600B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタの紙送り
機構およびその記録紙の頭出し制御方法に係り、特に高
精度の紙送りを要求されるプリンタの紙送り機構および
このようなプリンタに使用して好適な記録紙の頭出し制
御方法に関する。
機構およびその記録紙の頭出し制御方法に係り、特に高
精度の紙送りを要求されるプリンタの紙送り機構および
このようなプリンタに使用して好適な記録紙の頭出し制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】記録ヘッドを搭載したキャリッジをプラ
テンに沿って移動させながら1行分の記録を行ない、こ
の1行分の記録を行なった後、記録紙を1行分搬送し、
つぎの行の記録を行なうことを繰り返して所定の記録を
行なうシリアル式のインクジェットプリンタあるいは熱
転写プリンタは、高品質記録、低騒音、低コストあるい
はメンテナンスの容易性などの理由により、コンピュー
タ、ワープロなどの出力装置として多く用いられてい
る。
テンに沿って移動させながら1行分の記録を行ない、こ
の1行分の記録を行なった後、記録紙を1行分搬送し、
つぎの行の記録を行なうことを繰り返して所定の記録を
行なうシリアル式のインクジェットプリンタあるいは熱
転写プリンタは、高品質記録、低騒音、低コストあるい
はメンテナンスの容易性などの理由により、コンピュー
タ、ワープロなどの出力装置として多く用いられてい
る。
【0003】図5はこのようなシリアル式のプリンタの
一例である熱転写プリンタを示すものであり、この熱転
写プリンタのフレーム1のほぼ中央部には、平板状のプ
ラテン2がその記録面がほぼ縦方向となるように配設さ
れており、前記フレーム1の前記プラテン2の前方下方
には、キャリッジシャフト3がこのプラテン2と平行に
配設されている。また、前記フレーム1の前端縁には、
フランジ状のガイド部4が形成されており、さらに、前
記キャリッジシャフト3および前記ガイド部4には、キ
ャリッジ5がこのキャリッジシャフト3およびガイド部
4に沿って往復動自在に取付けられている。
一例である熱転写プリンタを示すものであり、この熱転
写プリンタのフレーム1のほぼ中央部には、平板状のプ
ラテン2がその記録面がほぼ縦方向となるように配設さ
れており、前記フレーム1の前記プラテン2の前方下方
には、キャリッジシャフト3がこのプラテン2と平行に
配設されている。また、前記フレーム1の前端縁には、
フランジ状のガイド部4が形成されており、さらに、前
記キャリッジシャフト3および前記ガイド部4には、キ
ャリッジ5がこのキャリッジシャフト3およびガイド部
4に沿って往復動自在に取付けられている。
【0004】前記キャリッジ5の先端部には、前記プラ
テン2に対向し、図示しない駆動機構によりプラテン2
に対して接離動作自在とされたサーマルヘッド6が取り
付けられており、前記キャリッジ5の上面には、内部に
インクリボンが収納され、このインクリボンを前記サー
マルヘッド6とプラテン2との間に案内するリボンカセ
ット(図示せず)が着脱自在に装着されている。さら
に、前記キャリッジ5の上面には、前記リボンカセット
のインクリボンを巻き取るための巻取りボビン7と送り
出し側の送出しボビン8とがそれぞれ配設されている。
テン2に対向し、図示しない駆動機構によりプラテン2
に対して接離動作自在とされたサーマルヘッド6が取り
付けられており、前記キャリッジ5の上面には、内部に
インクリボンが収納され、このインクリボンを前記サー
マルヘッド6とプラテン2との間に案内するリボンカセ
ット(図示せず)が着脱自在に装着されている。さら
に、前記キャリッジ5の上面には、前記リボンカセット
のインクリボンを巻き取るための巻取りボビン7と送り
出し側の送出しボビン8とがそれぞれ配設されている。
【0005】前記プラテン2の後方には、記録紙(図示
せず)を挿入するための記録紙挿入口9が形成されてお
り、さらに前記記録紙挿入口9から挿入された記録紙を
プラテン2の前方(記録部)に搬送するための紙送りロ
ーラ10が配設されている。この紙送りローラ10の下
方には、この紙送りローラ10に圧接される軸方向に分
割された小径の圧接ローラ11が回転自在に配設されて
いる。また、前記フレーム1の一側面には、前記紙送り
ローラ10と同軸上に取り付けられた紙送りギア12が
突出して配置されている。この紙送りギア12には、複
数の伝達ギア13,13…を介してステッピングモータ
からなる紙送りモータ14のモータギア15が接続され
ており、この紙送りモータ14を回転駆動することによ
り、前記モータギア15、各伝達ギア13および紙送り
ギア12をそれぞれ介して紙送りローラ10が回転し、
前記記録紙挿入口9からこの紙送りローラ10と圧接ロ
ーラ11との間に挿入される記録紙を挟持して搬送する
ようになっている。
せず)を挿入するための記録紙挿入口9が形成されてお
り、さらに前記記録紙挿入口9から挿入された記録紙を
プラテン2の前方(記録部)に搬送するための紙送りロ
ーラ10が配設されている。この紙送りローラ10の下
方には、この紙送りローラ10に圧接される軸方向に分
割された小径の圧接ローラ11が回転自在に配設されて
いる。また、前記フレーム1の一側面には、前記紙送り
ローラ10と同軸上に取り付けられた紙送りギア12が
突出して配置されている。この紙送りギア12には、複
数の伝達ギア13,13…を介してステッピングモータ
からなる紙送りモータ14のモータギア15が接続され
ており、この紙送りモータ14を回転駆動することによ
り、前記モータギア15、各伝達ギア13および紙送り
ギア12をそれぞれ介して紙送りローラ10が回転し、
前記記録紙挿入口9からこの紙送りローラ10と圧接ロ
ーラ11との間に挿入される記録紙を挟持して搬送する
ようになっている。
【0006】図6は、このプリンタの紙送り機構の要部
の構成を示したもので、前述したように紙送りローラ1
0の回転軸16の一端部には、紙送りギア12が紙送り
ローラ10と同軸上に取付けられており、この紙送りギ
ア12の近傍には、前記紙送りローラ10を回転駆動す
るためのステッピングモータからなる紙送りモータ14
が配設されている。この紙送りモータ14の出力軸17
にはモータギア15が固着されており、このモータギア
15と紙送りギア12とは、外周部に形成された大ギア
部18とこの大ギア部18と同軸上に形成された小ギア
部19とがそれぞれ形成された第1伝達ギア13a、第
2伝達ギア13bおよび第3伝達ギア13cにより接続
されている。
の構成を示したもので、前述したように紙送りローラ1
0の回転軸16の一端部には、紙送りギア12が紙送り
ローラ10と同軸上に取付けられており、この紙送りギ
ア12の近傍には、前記紙送りローラ10を回転駆動す
るためのステッピングモータからなる紙送りモータ14
が配設されている。この紙送りモータ14の出力軸17
にはモータギア15が固着されており、このモータギア
15と紙送りギア12とは、外周部に形成された大ギア
部18とこの大ギア部18と同軸上に形成された小ギア
部19とがそれぞれ形成された第1伝達ギア13a、第
2伝達ギア13bおよび第3伝達ギア13cにより接続
されている。
【0007】そして、前記モータギア15が前記第1伝
達ギア13aの大ギア部18aに噛合され、この第1伝
達ギア15の小ギア部19aが前記第2伝達ギア13b
の大ギア部18bに噛合され、この第2伝達ギア13b
の小ギア部19bが前記第3伝達ギア13cの大ギア部
18cに噛合され、この第3伝達ギア13cの小ギア部
19cが前記紙送りギア12に噛合されるというように
して順次噛合されることにより、これらのギア群により
紙送りモータ14の出力軸17の回転が順次減速され
て、前記紙送りギア12に伝達されることになる。
達ギア13aの大ギア部18aに噛合され、この第1伝
達ギア15の小ギア部19aが前記第2伝達ギア13b
の大ギア部18bに噛合され、この第2伝達ギア13b
の小ギア部19bが前記第3伝達ギア13cの大ギア部
18cに噛合され、この第3伝達ギア13cの小ギア部
19cが前記紙送りギア12に噛合されるというように
して順次噛合されることにより、これらのギア群により
紙送りモータ14の出力軸17の回転が順次減速され
て、前記紙送りギア12に伝達されることになる。
【0008】また、前記モータギア15および各伝達ギ
ア13a,13b,13cのギア比は、前記紙送りロー
ラ10を1改行ピッチ分回転駆動させた場合に、モータ
ギア15およびそれぞれの伝達ギア13a,13b,1
3cが、常に回転開始位置で停止するようなギア比に設
定されている。例えば、前記モータギア15、各伝達ギ
ア13a,13b,13cおよび紙送りギア12のギア
比は、1:3:4:4:5に設定されている。これによ
り、図7に示すように、改行開始前(図7(a))と改
行終了後(図7(b))とにおいて、モータギア15お
よび各伝達ギア13a,13b,13cは同じ回転位置
をもって停止することになり、各ギア15、13a、1
3b、13cの偏心の影響を受けないようになってい
る。
ア13a,13b,13cのギア比は、前記紙送りロー
ラ10を1改行ピッチ分回転駆動させた場合に、モータ
ギア15およびそれぞれの伝達ギア13a,13b,1
3cが、常に回転開始位置で停止するようなギア比に設
定されている。例えば、前記モータギア15、各伝達ギ
ア13a,13b,13cおよび紙送りギア12のギア
比は、1:3:4:4:5に設定されている。これによ
り、図7に示すように、改行開始前(図7(a))と改
行終了後(図7(b))とにおいて、モータギア15お
よび各伝達ギア13a,13b,13cは同じ回転位置
をもって停止することになり、各ギア15、13a、1
3b、13cの偏心の影響を受けないようになってい
る。
【0009】具体的には、モータギア15の歯数を14
歯とすると、第1伝達ギア13aの大ギア部18aの歯
数を42歯、小ギア部19aの歯数を14歯とそれぞれ
設定し、第2伝達ギア13bの大ギア部18bの歯数を
56歯、小ギア部19bの歯数を14歯とそれぞれ設定
し、第3の伝達ギア13cの大ギア部18bの歯数を5
6歯、小ギア部19bの歯数を14歯とそれぞれ設定
し、そして紙送りギア12の歯数を70歯と設定すれば
よい。
歯とすると、第1伝達ギア13aの大ギア部18aの歯
数を42歯、小ギア部19aの歯数を14歯とそれぞれ
設定し、第2伝達ギア13bの大ギア部18bの歯数を
56歯、小ギア部19bの歯数を14歯とそれぞれ設定
し、第3の伝達ギア13cの大ギア部18bの歯数を5
6歯、小ギア部19bの歯数を14歯とそれぞれ設定
し、そして紙送りギア12の歯数を70歯と設定すれば
よい。
【0010】そして、このような熱転写プリンタにおい
ては、前記記録紙挿入口9から記録紙を挿入し、この記
録紙を前記紙送りローラ10と圧接ローラ11との間に
挟持して、紙送りモータ14により紙送りローラ10を
回転駆動させることにより、前記記録紙をキャリッジの
移動方向と直交方向に記録開始位置まで搬送し、サーマ
ルヘッド6をインクリボンおよび記録紙を介してプラテ
ン2に圧接した状態において、キャリッジ5をプラテン
2に沿って移動させながら画像情報に基づいて前記サー
マルヘッド6の記録素子を選択的に通電駆動し、着色剤
であるインクを部分的に記録紙に溶融転写して所望の記
録を行う。そして、1行の記録を終えると、サーマルヘ
ッド6をプラテン2から離間させた状態として、紙送り
モータ14を駆動して紙送りローラ10を回転させるこ
とにより記録紙を搬送し、次行の記録を行う。
ては、前記記録紙挿入口9から記録紙を挿入し、この記
録紙を前記紙送りローラ10と圧接ローラ11との間に
挟持して、紙送りモータ14により紙送りローラ10を
回転駆動させることにより、前記記録紙をキャリッジの
移動方向と直交方向に記録開始位置まで搬送し、サーマ
ルヘッド6をインクリボンおよび記録紙を介してプラテ
ン2に圧接した状態において、キャリッジ5をプラテン
2に沿って移動させながら画像情報に基づいて前記サー
マルヘッド6の記録素子を選択的に通電駆動し、着色剤
であるインクを部分的に記録紙に溶融転写して所望の記
録を行う。そして、1行の記録を終えると、サーマルヘ
ッド6をプラテン2から離間させた状態として、紙送り
モータ14を駆動して紙送りローラ10を回転させるこ
とにより記録紙を搬送し、次行の記録を行う。
【0011】このとき、前述したように前記モータギア
15および各伝達ギア13a,13b,13cは、整数
回転して紙送り開始位置である初期位置に戻るので、こ
れらの各ギア15、13a、13b、13cの偏心など
の影響を受けず、高精度での紙送り量が得られる。
15および各伝達ギア13a,13b,13cは、整数
回転して紙送り開始位置である初期位置に戻るので、こ
れらの各ギア15、13a、13b、13cの偏心など
の影響を受けず、高精度での紙送り量が得られる。
【0012】なお、前述したシリアル式プリンタの例は
熱転写プリンタについてであるが、インクジェットプリ
ンタあるいはワイヤドットプリンタなどについても同様
である。
熱転写プリンタについてであるが、インクジェットプリ
ンタあるいはワイヤドットプリンタなどについても同様
である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たプリンタの紙送り機構においては、各ギア群の偏心の
影響はないものの、紙送りローラそのものの偏心によ
り、紙送りローラを同じ角度だけ回転させても、紙送り
量はばらついてしまうという不具合があった。
たプリンタの紙送り機構においては、各ギア群の偏心の
影響はないものの、紙送りローラそのものの偏心によ
り、紙送りローラを同じ角度だけ回転させても、紙送り
量はばらついてしまうという不具合があった。
【0014】また、記録紙の頭出しの位置すなわち記録
開始位置については、記録紙の種類すなわち用紙の厚さ
によって記録紙の先端が紙送りローラと圧接ローラとの
間に食い込むのに必要な紙送りローラの回転量が異なる
ことになるので、記録紙の種類にかかわらず同じ量だけ
紙送りローラを回転させた場合、記録紙の種類が異なる
ごとに紙送り量にばらつきが出てしまい、記録紙の頭出
しを正確に行えない種類の記録紙が生じるという不具合
もあった。
開始位置については、記録紙の種類すなわち用紙の厚さ
によって記録紙の先端が紙送りローラと圧接ローラとの
間に食い込むのに必要な紙送りローラの回転量が異なる
ことになるので、記録紙の種類にかかわらず同じ量だけ
紙送りローラを回転させた場合、記録紙の種類が異なる
ごとに紙送り量にばらつきが出てしまい、記録紙の頭出
しを正確に行えない種類の記録紙が生じるという不具合
もあった。
【0015】本発明は、前述した従来のものにおける問
題点を克服し、紙送りローラの偏心の影響を受けること
なく、常に一定の紙送り量を確保することができるのみ
ならず、記録紙の種類にかかわらず常に正確な記録紙の
頭出しを行うことのできるプリンタの紙送り機構および
プリンタにおける記録紙の頭出し制御方法を提供するこ
とを目的とする。
題点を克服し、紙送りローラの偏心の影響を受けること
なく、常に一定の紙送り量を確保することができるのみ
ならず、記録紙の種類にかかわらず常に正確な記録紙の
頭出しを行うことのできるプリンタの紙送り機構および
プリンタにおける記録紙の頭出し制御方法を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明のプリンタの紙送り機構の
特徴は、紙送りローラの所定位置に設けられた検出マー
カを検出するための検出手段と、記録に使用される記録
紙の種類を識別する識別手段とを備えるとともに、紙送
りローラの外周の円周方向長さを改行量の整数倍に設定
し、かつ、各改行動作時の改行量が相互に等しくなるよ
うにステッピングモータの駆動ステップ数をあらかじめ
設定しておき、記録紙の先端が前記紙送りローラと圧接
ローラとの当接部に当接した後、この記録紙の先端が当
接した状態を維持して前記検出手段が前記検出マーカを
検出する位置まで前記紙送りローラを改行方向とは逆方
向に回転駆動させ、さらに前記識別手段により識別され
た記録紙の種類に応じて設定された駆動ステップ数だけ
前記ステッピングモータをさらに逆回転させ、その後、
記録紙の種類に応じて設定された前記駆動ステップ数に
紙送りローラおよび圧接ローラへの記録紙の噛込み時点
から記録開始までの頭出しまでに必要な駆動ステップ数
を加えた駆動ステップ数だけ前記ステッピングモータを
駆動して前記紙送りローラを改行方向へ回転駆動するこ
とにより記録紙の頭出しを行う制御手段を備えた点にあ
る。そして、このような構成を採用したことにより、改
行の開始が紙送りローラの基準位置から開始され、ま
た、ある回数の改行ごとに紙送りローラが初期位置に戻
るので、高精度の安定した改行量を得ることができるば
かりでなく、さらに頭出しの位置も使用する記録紙の種
類に関係なく一定とすることが可能である。
ため請求項1に記載の本発明のプリンタの紙送り機構の
特徴は、紙送りローラの所定位置に設けられた検出マー
カを検出するための検出手段と、記録に使用される記録
紙の種類を識別する識別手段とを備えるとともに、紙送
りローラの外周の円周方向長さを改行量の整数倍に設定
し、かつ、各改行動作時の改行量が相互に等しくなるよ
うにステッピングモータの駆動ステップ数をあらかじめ
設定しておき、記録紙の先端が前記紙送りローラと圧接
ローラとの当接部に当接した後、この記録紙の先端が当
接した状態を維持して前記検出手段が前記検出マーカを
検出する位置まで前記紙送りローラを改行方向とは逆方
向に回転駆動させ、さらに前記識別手段により識別され
た記録紙の種類に応じて設定された駆動ステップ数だけ
前記ステッピングモータをさらに逆回転させ、その後、
記録紙の種類に応じて設定された前記駆動ステップ数に
紙送りローラおよび圧接ローラへの記録紙の噛込み時点
から記録開始までの頭出しまでに必要な駆動ステップ数
を加えた駆動ステップ数だけ前記ステッピングモータを
駆動して前記紙送りローラを改行方向へ回転駆動するこ
とにより記録紙の頭出しを行う制御手段を備えた点にあ
る。そして、このような構成を採用したことにより、改
行の開始が紙送りローラの基準位置から開始され、ま
た、ある回数の改行ごとに紙送りローラが初期位置に戻
るので、高精度の安定した改行量を得ることができるば
かりでなく、さらに頭出しの位置も使用する記録紙の種
類に関係なく一定とすることが可能である。
【0017】
【0018】請求項2に記載の本発明の記録紙の頭出し
制御方法の特徴は、記録紙の先端が前記紙送りローラと
圧接ローラとの当接部に当接した後、この記録紙の先端
が当接した状態を維持して前記検出手段が前記検出マー
カを検出する位置まで前記紙送りローラを改行方向とは
逆方向に回転駆動させ、さらに前記識別手段により識別
された記録紙の種類に応じて設定された駆動ステップ数
だけ前記ステッピングモータをさらに逆回転させ、その
後、記録紙の種類に応じて設定された前記駆動ステップ
数に紙送りローラおよび圧接ローラへの記録紙の噛込み
時点から記録開始までの頭出しまでに必要な駆動ステッ
プ数を加えた駆動ステップ数だけ前記ステッピングモー
タを駆動して前記紙送りローラを改行方向へ回転駆動す
ることにより記録紙の頭出しを行う点にある。そして、
このような構成を採用したことにより、使用される記録
紙の種類に関係なく、記録開始位置に記録紙が頭出しさ
れた際に紙送りローラが常に基準位置に位置するので、
精度のよい改行動作を行うことができるだけでなく、使
用する記録紙の種類に関係なく頭出しの位置を一定に設
定することができる。
制御方法の特徴は、記録紙の先端が前記紙送りローラと
圧接ローラとの当接部に当接した後、この記録紙の先端
が当接した状態を維持して前記検出手段が前記検出マー
カを検出する位置まで前記紙送りローラを改行方向とは
逆方向に回転駆動させ、さらに前記識別手段により識別
された記録紙の種類に応じて設定された駆動ステップ数
だけ前記ステッピングモータをさらに逆回転させ、その
後、記録紙の種類に応じて設定された前記駆動ステップ
数に紙送りローラおよび圧接ローラへの記録紙の噛込み
時点から記録開始までの頭出しまでに必要な駆動ステッ
プ数を加えた駆動ステップ数だけ前記ステッピングモー
タを駆動して前記紙送りローラを改行方向へ回転駆動す
ることにより記録紙の頭出しを行う点にある。そして、
このような構成を採用したことにより、使用される記録
紙の種類に関係なく、記録開始位置に記録紙が頭出しさ
れた際に紙送りローラが常に基準位置に位置するので、
精度のよい改行動作を行うことができるだけでなく、使
用する記録紙の種類に関係なく頭出しの位置を一定に設
定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかるプリンタ
の紙送り機構の要部を示すものであり、外周面が円筒状
をなす紙送りローラ10の一端面10aの外周側には、
検出マーカとしての反射板21が埋設されており、この
紙送りローラ10の端面10aと対向するプリンタのフ
レーム(図示せず)には、反射板21を検出するための
検出手段としての反射型の光センサ22が設けられてい
る。そして、この光センサ22から紙送りローラ10に
向けて出射した光が反射板21において反射して光セン
サ22に再入射されることにより反射板21が光センサ
22に対向する位置に位置することが検出された時点、
あるいはこのようにして検出された時点から所定ステッ
プ数だけステッピングモータを駆動して紙送りローラ1
0を所定角度回転させた時点を紙送りローラ10の基準
とする。
の紙送り機構の要部を示すものであり、外周面が円筒状
をなす紙送りローラ10の一端面10aの外周側には、
検出マーカとしての反射板21が埋設されており、この
紙送りローラ10の端面10aと対向するプリンタのフ
レーム(図示せず)には、反射板21を検出するための
検出手段としての反射型の光センサ22が設けられてい
る。そして、この光センサ22から紙送りローラ10に
向けて出射した光が反射板21において反射して光セン
サ22に再入射されることにより反射板21が光センサ
22に対向する位置に位置することが検出された時点、
あるいはこのようにして検出された時点から所定ステッ
プ数だけステッピングモータを駆動して紙送りローラ1
0を所定角度回転させた時点を紙送りローラ10の基準
とする。
【0020】ところで、前記紙送りローラ10は、その
外周の円周方向長さが、そのプリンタにおいて一定の値
とされている改行量のN倍(整数倍:本実施形態におい
ては4倍)になるように形成されており、4回の改行動
作が行われると元の位置に戻るようになっている。この
ため、紙送りローラ10の偏心を考慮して、紙送りロー
ラ10が所定位置にあるときから1周する間における4
回の記録紙24の改行量が相互に同一になるような紙送
りローラ10の4回の回動角をプリンタの組立後にあら
かじめ測定し、各回動角を得るためのステッピングモー
タ14の駆動ステップ数をそれぞれ制御手段であるCP
U23(図3)に記憶しておき、この駆動ステップ数で
ステッピングモータ14を紙送りモータ駆動回路27を
介して駆動することにより、常に一定の改行量を得るこ
とができる。
外周の円周方向長さが、そのプリンタにおいて一定の値
とされている改行量のN倍(整数倍:本実施形態におい
ては4倍)になるように形成されており、4回の改行動
作が行われると元の位置に戻るようになっている。この
ため、紙送りローラ10の偏心を考慮して、紙送りロー
ラ10が所定位置にあるときから1周する間における4
回の記録紙24の改行量が相互に同一になるような紙送
りローラ10の4回の回動角をプリンタの組立後にあら
かじめ測定し、各回動角を得るためのステッピングモー
タ14の駆動ステップ数をそれぞれ制御手段であるCP
U23(図3)に記憶しておき、この駆動ステップ数で
ステッピングモータ14を紙送りモータ駆動回路27を
介して駆動することにより、常に一定の改行量を得るこ
とができる。
【0021】また、前記CPU23には、使用する記録
紙24の種類に応じて特にその厚さが異なっているた
め、記録紙24の先端が紙送りローラ10と圧接ローラ
11との当接部に当接してから食い込む(図4)のに必
要な紙送りローラ10の回転量に相当するステッピング
モータ14の駆動ステップ数が記憶されている。これ
は、記録紙24が紙送りローラ10と圧接ローラ11と
の当接部に当接してからこれらの両ローラ10,11間
へ食い込むまでの紙送りローラ10の回転量は記録紙2
4の厚さによって若干の差があるために、あらかじめ食
い込みに必要な駆動ステップ数(Hステップ、なおHの
数は記録紙の種類によって決められた整数であり、記録
紙24の種類によって異なる)を各記録紙24ごとにあ
らかじめ測定しておき、測定した駆動ステップ数をCP
U23に記憶させたものである。
紙24の種類に応じて特にその厚さが異なっているた
め、記録紙24の先端が紙送りローラ10と圧接ローラ
11との当接部に当接してから食い込む(図4)のに必
要な紙送りローラ10の回転量に相当するステッピング
モータ14の駆動ステップ数が記憶されている。これ
は、記録紙24が紙送りローラ10と圧接ローラ11と
の当接部に当接してからこれらの両ローラ10,11間
へ食い込むまでの紙送りローラ10の回転量は記録紙2
4の厚さによって若干の差があるために、あらかじめ食
い込みに必要な駆動ステップ数(Hステップ、なおHの
数は記録紙の種類によって決められた整数であり、記録
紙24の種類によって異なる)を各記録紙24ごとにあ
らかじめ測定しておき、測定した駆動ステップ数をCP
U23に記憶させたものである。
【0022】さらに、記録紙24が紙送りローラ10と
圧接ローラ11との間に食い込んだ後、記録紙24の最
初に記録に供される部位がサーマルヘッドのような記録
ヘッドに対向する位置をとるように記録紙24を搬送す
るという頭出しに必要な紙送りローラ10の回転量は記
録紙24の厚さに関係なく一定となるために、頭出しに
必要なステッピングモータ14の駆動ステップ数(Kス
テップ)としておなじくCPU23に記憶されている。
また、給紙部にある記録紙24を搬送してこの記録紙2
4の先端が紙送りローラ10と圧接ローラ11との当接
部に当接した状態を検出するには、給紙部にある給紙ロ
ーラ(図示せず)をも選択的に駆動する前記ステッピン
グモータ14が給紙部に収納されている記録紙24をそ
の先端が紙送りローラ10と圧接ローラ11との当接部
に当接するまで搬送するに要する給紙ローラの回転数を
得るのに要するステッピングモータ14の駆動ステップ
数を記録紙24の寸法に応じてあらかじめCPU23に
記憶させてあるため、給紙部からの記録紙24の供給の
ためにステッピングモータを駆動する駆動ステップ数が
設定ステップ数に到達したら、紙送りローラ10と圧接
ローラ11とに記録紙24が当接したことにするように
なっている。なお、給紙ローラを駆動するステッピング
モータを紙送りローラ10と異なる他のモータとしても
よい。
圧接ローラ11との間に食い込んだ後、記録紙24の最
初に記録に供される部位がサーマルヘッドのような記録
ヘッドに対向する位置をとるように記録紙24を搬送す
るという頭出しに必要な紙送りローラ10の回転量は記
録紙24の厚さに関係なく一定となるために、頭出しに
必要なステッピングモータ14の駆動ステップ数(Kス
テップ)としておなじくCPU23に記憶されている。
また、給紙部にある記録紙24を搬送してこの記録紙2
4の先端が紙送りローラ10と圧接ローラ11との当接
部に当接した状態を検出するには、給紙部にある給紙ロ
ーラ(図示せず)をも選択的に駆動する前記ステッピン
グモータ14が給紙部に収納されている記録紙24をそ
の先端が紙送りローラ10と圧接ローラ11との当接部
に当接するまで搬送するに要する給紙ローラの回転数を
得るのに要するステッピングモータ14の駆動ステップ
数を記録紙24の寸法に応じてあらかじめCPU23に
記憶させてあるため、給紙部からの記録紙24の供給の
ためにステッピングモータを駆動する駆動ステップ数が
設定ステップ数に到達したら、紙送りローラ10と圧接
ローラ11とに記録紙24が当接したことにするように
なっている。なお、給紙ローラを駆動するステッピング
モータを紙送りローラ10と異なる他のモータとしても
よい。
【0023】つぎに、前述した構成からなる本実施の形
態のプリンタの紙送り機構の作用を本発明の用紙頭出し
制御方法とともに説明する。
態のプリンタの紙送り機構の作用を本発明の用紙頭出し
制御方法とともに説明する。
【0024】まず、記録に先立ち、プリンタの記録紙選
択手段25を操作して、記録に供する記録紙24を選択
しておく。すると、この選択した記録紙の種類や寸法に
関する情報がCPU23に出力され、CPU23は、記
録に供する記録紙の種類や寸法に応じた駆動ステップ数
を紙送りモータ駆動回路27に付与してステッピングモ
ータ14を駆動することになる。
択手段25を操作して、記録に供する記録紙24を選択
しておく。すると、この選択した記録紙の種類や寸法に
関する情報がCPU23に出力され、CPU23は、記
録に供する記録紙の種類や寸法に応じた駆動ステップ数
を紙送りモータ駆動回路27に付与してステッピングモ
ータ14を駆動することになる。
【0025】この結果、ステッピングモータ14が駆動
され、図示しない給紙ローラの回転駆動により記録に供
する記録紙24が給紙部から紙送りローラ10の方向に
搬送され、給紙部から搬送された記録紙24はその先端
24aが紙送りローラ10と圧接ローラ11との当接部
に当接される。この記録紙24の先端24aが紙送りロ
ーラ10と圧接ローラ11の当接部に当接される状態の
検出は、給紙ローラを回転駆動するステッピングモータ
14へ付与する駆動パルス数をCPU23が記憶してい
るので、このステッピングモータ14の駆動パルス数を
計数することにより検出される。
され、図示しない給紙ローラの回転駆動により記録に供
する記録紙24が給紙部から紙送りローラ10の方向に
搬送され、給紙部から搬送された記録紙24はその先端
24aが紙送りローラ10と圧接ローラ11との当接部
に当接される。この記録紙24の先端24aが紙送りロ
ーラ10と圧接ローラ11の当接部に当接される状態の
検出は、給紙ローラを回転駆動するステッピングモータ
14へ付与する駆動パルス数をCPU23が記憶してい
るので、このステッピングモータ14の駆動パルス数を
計数することにより検出される。
【0026】そして、記録紙24の先端24aが紙送り
ローラ10と圧接ローラ11との当接した状態から、紙
送りローラ10を停止するか、あるいは逆方向に回転さ
せた状態においてさらに給紙ローラを回転させることで
若干記録紙24に撓みを発生させることにより、記録紙
24の先端24aが確実に紙送りローラ10と圧接ロー
ラ11との当接部に当接された状態とすることができ
る。
ローラ10と圧接ローラ11との当接した状態から、紙
送りローラ10を停止するか、あるいは逆方向に回転さ
せた状態においてさらに給紙ローラを回転させることで
若干記録紙24に撓みを発生させることにより、記録紙
24の先端24aが確実に紙送りローラ10と圧接ロー
ラ11との当接部に当接された状態とすることができ
る。
【0027】ところで、この状態から記録紙24を記録
ヘッド方向に搬送するために単にステッピングモータ1
4を所定のステップ数だけ駆動して紙送りモータ10を
記録紙24が同方向に搬送されるように回転駆動するこ
とにより記録紙24を記録開始位置に設定すると、紙送
りローラ10の状態(円周方向位置)が定かではないた
め、記録紙24が頭出しされた状態において紙送りロー
ラ10の停止位置が一定とならない。
ヘッド方向に搬送するために単にステッピングモータ1
4を所定のステップ数だけ駆動して紙送りモータ10を
記録紙24が同方向に搬送されるように回転駆動するこ
とにより記録紙24を記録開始位置に設定すると、紙送
りローラ10の状態(円周方向位置)が定かではないた
め、記録紙24が頭出しされた状態において紙送りロー
ラ10の停止位置が一定とならない。
【0028】このため、本実施形態においては、記録紙
24の先端が紙送りローラ10と圧接ローラ11との当
接部に当接した後に、紙送りローラ10の反射板21が
光センサ22にて検出されるまで、改行方向とは逆方向
にステッピングモータ14を駆動する(図2
(a)))。
24の先端が紙送りローラ10と圧接ローラ11との当
接部に当接した後に、紙送りローラ10の反射板21が
光センサ22にて検出されるまで、改行方向とは逆方向
にステッピングモータ14を駆動する(図2
(a)))。
【0029】その後、さらに、前記CPU23に記憶さ
れ記録紙24が紙送りローラ10と圧接ローラ11とに
食い込まれるために要するステップ数(Hステップ)だ
けステッピングモータ14を駆動することにより紙送り
ローラ10を同方向(改行方向とは逆方向)に回転駆動
したうえで停止させる(図2(b))。
れ記録紙24が紙送りローラ10と圧接ローラ11とに
食い込まれるために要するステップ数(Hステップ)だ
けステッピングモータ14を駆動することにより紙送り
ローラ10を同方向(改行方向とは逆方向)に回転駆動
したうえで停止させる(図2(b))。
【0030】そして、この状態から、ステッピングモー
タ14を紙送りローラ10が改行方向(正方向)に回転
駆動されるように食い込みに必要なHステップ数駆動さ
せた(図2(c))後、さらにステッピングモータ14
を紙送りローラ10が改行方向(正方向)に回転駆動さ
れるように頭出しに必要なKステップ数回転させる(図
2(d))。この結果、最初のHステップのステッピン
グモータ14の駆動による紙送りモータ10の回転駆動
で記録紙24の先端24aは紙送りローラ10と圧接ロ
ーラ11との間に食い込み、つぎのKステップのステッ
ピングモータ14の駆動による紙送りモータ10の回転
駆動で食い込んだ記録紙24が頭出し位置まで搬送され
ることになる。これにより、記録紙24が頭出しされた
状態における紙送りローラ10の円周方向位置は初期位
置と同じ円周方向位置、すなわち、紙送りローラ10の
円周方向における反射板21の位置が初期位置と位置に
あるようにして停止されることになる。
タ14を紙送りローラ10が改行方向(正方向)に回転
駆動されるように食い込みに必要なHステップ数駆動さ
せた(図2(c))後、さらにステッピングモータ14
を紙送りローラ10が改行方向(正方向)に回転駆動さ
れるように頭出しに必要なKステップ数回転させる(図
2(d))。この結果、最初のHステップのステッピン
グモータ14の駆動による紙送りモータ10の回転駆動
で記録紙24の先端24aは紙送りローラ10と圧接ロ
ーラ11との間に食い込み、つぎのKステップのステッ
ピングモータ14の駆動による紙送りモータ10の回転
駆動で食い込んだ記録紙24が頭出し位置まで搬送され
ることになる。これにより、記録紙24が頭出しされた
状態における紙送りローラ10の円周方向位置は初期位
置と同じ円周方向位置、すなわち、紙送りローラ10の
円周方向における反射板21の位置が初期位置と位置に
あるようにして停止されることになる。
【0031】このようにして記録紙24の頭出し動作が
完了すると、CPU23により画像メモリ26から送出
される画像信号に基いて、サーマルヘッド駆動回路2
8、キャリッジ駆動回路29などが制御されて、プリン
タとしての必要な記録動作が行われる。
完了すると、CPU23により画像メモリ26から送出
される画像信号に基いて、サーマルヘッド駆動回路2
8、キャリッジ駆動回路29などが制御されて、プリン
タとしての必要な記録動作が行われる。
【0032】このように本実施の形態によれば、紙送り
ローラ10は、その外周の円周方向長さが、そのプリン
タにおいて一定の値とされている改行量の4倍になるよ
うに形成され、4回の改行動作が行われると元の位置に
戻るようになっており、しかも、紙送りローラ10の偏
心を考慮して、紙送りローラ10が所定位置にあるとき
から1周する間における4回の記録紙24の改行量が相
互に同一になるような紙送りローラ10の4回の回動角
をプリンタの組立後にあらかじめ測定し、各回動角を得
るためのステッピングモータ14の駆動ステップ数をそ
れぞれCPU23に記憶しておき、この駆動ステップ数
でステッピングモータ14を紙送りモータ駆動回路27
を介して駆動することにより、常に一定の記録紙24の
改行量を得ることができる。
ローラ10は、その外周の円周方向長さが、そのプリン
タにおいて一定の値とされている改行量の4倍になるよ
うに形成され、4回の改行動作が行われると元の位置に
戻るようになっており、しかも、紙送りローラ10の偏
心を考慮して、紙送りローラ10が所定位置にあるとき
から1周する間における4回の記録紙24の改行量が相
互に同一になるような紙送りローラ10の4回の回動角
をプリンタの組立後にあらかじめ測定し、各回動角を得
るためのステッピングモータ14の駆動ステップ数をそ
れぞれCPU23に記憶しておき、この駆動ステップ数
でステッピングモータ14を紙送りモータ駆動回路27
を介して駆動することにより、常に一定の記録紙24の
改行量を得ることができる。
【0033】また、給紙部からの記録紙24の先端が紙
送りローラ10と圧接ローラ11との当接部に当接して
から、紙送りローラ10と圧接ローラ11への記録紙2
4の食い込みに要する紙送りローラ10の回転を行うた
めのステッピングモータ14の駆動ステップ数だけステ
ッピングモータ14を逆方向に駆動したうえで、記録紙
の記録位置における頭出しを行うので、改行の開始が紙
送りローラ10の円周方向における基準位置から開始さ
れ、また、ある回数の改行ごとに紙送りローラ10が初
期位置に戻るので、高精度の安定した改行量を得ること
ができるばかりでなく、さらに頭出しの位置も使用する
記録紙の種類に関係なく一定とすることが可能である。
送りローラ10と圧接ローラ11との当接部に当接して
から、紙送りローラ10と圧接ローラ11への記録紙2
4の食い込みに要する紙送りローラ10の回転を行うた
めのステッピングモータ14の駆動ステップ数だけステ
ッピングモータ14を逆方向に駆動したうえで、記録紙
の記録位置における頭出しを行うので、改行の開始が紙
送りローラ10の円周方向における基準位置から開始さ
れ、また、ある回数の改行ごとに紙送りローラ10が初
期位置に戻るので、高精度の安定した改行量を得ること
ができるばかりでなく、さらに頭出しの位置も使用する
記録紙の種類に関係なく一定とすることが可能である。
【0034】なお、本発明は、前述した実施の形態に限
定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能
である。
定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能
である。
【0035】請求項1に記載の本発明のプリンタの紙送
り機構によれば、紙送りローラの所定位置に設けられた
検出マーカを検出するための検出手段と、記録に使用さ
れる記録紙の種類を識別する識別手段とを備えるととも
に、紙送りローラの外周の円周方向長さを改行量の整数
倍に設定し、かつ、各改行動作時の改行量が相互に等し
くなるようにステッピングモータの駆動ステップ数をあ
らかじめ設定しておき、記録紙の先端が前記紙送りロー
ラと圧接ローラとの当接部に当接した後、この記録紙の
先端が当接した状態を維持して前記検出手段が前記検出
マーカを検出する位置まで前記紙送りローラを改行方向
とは逆方向に回転駆動させ、さらに前記識別手段により
識別された記録紙の種類に応じて設定された駆動ステッ
プ数だけ前記ステッピングモータをさらに逆回転させ、
その後、記録紙の種類に応じて設定された前記駆動ステ
ップ数に紙送りローラおよび圧接ローラへの記録紙の噛
込み時点から記録開始までの頭出しまでに必要な駆動ス
テップ数を加えた駆動ステップ数だけ前記ステッピング
モータを駆動して前記紙送りローラを改行方向へ回転駆
動することにより記録紙の頭出しを行う制御手段を備え
たので、改行の開始が紙送りローラの基準位置から開始
され、また、ある回数の改行ごとに紙送りローラが初期
位置に戻るので、高精度の安定した改行量を得ることが
できるばかりでなく、さらに頭出しの位置も使用する記
録紙の種類に関係なく一定とすることが可能である。
り機構によれば、紙送りローラの所定位置に設けられた
検出マーカを検出するための検出手段と、記録に使用さ
れる記録紙の種類を識別する識別手段とを備えるととも
に、紙送りローラの外周の円周方向長さを改行量の整数
倍に設定し、かつ、各改行動作時の改行量が相互に等し
くなるようにステッピングモータの駆動ステップ数をあ
らかじめ設定しておき、記録紙の先端が前記紙送りロー
ラと圧接ローラとの当接部に当接した後、この記録紙の
先端が当接した状態を維持して前記検出手段が前記検出
マーカを検出する位置まで前記紙送りローラを改行方向
とは逆方向に回転駆動させ、さらに前記識別手段により
識別された記録紙の種類に応じて設定された駆動ステッ
プ数だけ前記ステッピングモータをさらに逆回転させ、
その後、記録紙の種類に応じて設定された前記駆動ステ
ップ数に紙送りローラおよび圧接ローラへの記録紙の噛
込み時点から記録開始までの頭出しまでに必要な駆動ス
テップ数を加えた駆動ステップ数だけ前記ステッピング
モータを駆動して前記紙送りローラを改行方向へ回転駆
動することにより記録紙の頭出しを行う制御手段を備え
たので、改行の開始が紙送りローラの基準位置から開始
され、また、ある回数の改行ごとに紙送りローラが初期
位置に戻るので、高精度の安定した改行量を得ることが
できるばかりでなく、さらに頭出しの位置も使用する記
録紙の種類に関係なく一定とすることが可能である。
【0036】
【0037】請求項2に記載の本発明の記録紙の頭出し
制御方法によれば、記録紙の先端が前記紙送りローラと
圧接ローラとの当接部に当接した後、この記録紙の先端
が当接した状態を維持して前記検出手段が前記検出マー
カを検出する位置まで前記紙送りローラを改行方向とは
逆方向に回転駆動させ、さらに前記識別手段により識別
された記録紙の種類に応じて設定された駆動ステップ数
だけ前記ステッピングモータをさらに逆回転させ、その
後、記録紙の種類に応じて設定された前記駆動ステップ
数に紙送りローラおよび圧接ローラへの記録紙の噛込み
時点から記録開始までの頭出しまでに必要な駆動ステッ
プ数を加えた駆動ステップ数だけ前記ステッピングモー
タを駆動して前記紙送りローラを改行方向へ回転駆動す
ることにより記録紙の頭出しを行うので、使用される記
録紙の種類に関係なく、記録開始位置に記録紙が頭出し
された際に紙送りローラが常に基準位置に位置するの
で、精度のよい改行動作を行うことができるだけでな
く、使用する記録紙の種類に関係なく頭出しの位置を一
定に設定することができる。
制御方法によれば、記録紙の先端が前記紙送りローラと
圧接ローラとの当接部に当接した後、この記録紙の先端
が当接した状態を維持して前記検出手段が前記検出マー
カを検出する位置まで前記紙送りローラを改行方向とは
逆方向に回転駆動させ、さらに前記識別手段により識別
された記録紙の種類に応じて設定された駆動ステップ数
だけ前記ステッピングモータをさらに逆回転させ、その
後、記録紙の種類に応じて設定された前記駆動ステップ
数に紙送りローラおよび圧接ローラへの記録紙の噛込み
時点から記録開始までの頭出しまでに必要な駆動ステッ
プ数を加えた駆動ステップ数だけ前記ステッピングモー
タを駆動して前記紙送りローラを改行方向へ回転駆動す
ることにより記録紙の頭出しを行うので、使用される記
録紙の種類に関係なく、記録開始位置に記録紙が頭出し
された際に紙送りローラが常に基準位置に位置するの
で、精度のよい改行動作を行うことができるだけでな
く、使用する記録紙の種類に関係なく頭出しの位置を一
定に設定することができる。
【図1】 本発明の一実施形態にかかるシリアル式プリ
ンタの紙送り機構の要部構成を示す斜視図
ンタの紙送り機構の要部構成を示す斜視図
【図2】 図1の実施の形態において頭出し動作におけ
る紙送りローラの位置関係を説明するための説明図
る紙送りローラの位置関係を説明するための説明図
【図3】 図1の本発明のシリアル式プリンタとしての
熱転写プリンタの要部構成を示すブロック図
熱転写プリンタの要部構成を示すブロック図
【図4】 図1の実施の形態における記録紙の食い込み
状態を示す説明図
状態を示す説明図
【図5】 一般的なシリアル式プリンタの一例である熱
転写プリンタの概略構成を示す斜視図
転写プリンタの概略構成を示す斜視図
【図6】 図5のシリアル式プリンタの紙送り機構の要
部を示す斜視図
部を示す斜視図
【図7】 図5の熱転写プリンタの紙送り機構の駆動力
の伝達系を説明するための説明図
の伝達系を説明するための説明図
10 紙送りローラ
11 圧接ローラ
14 ステッピングモータ
21 反射板
22 光センサ
23 CPU(制御手段)
24 記録紙
25 記録紙選択手段
27 紙送りモータ駆動回路
Claims (2)
- 【請求項1】 紙送りローラと、この紙送りローラに圧
接可能とされた回転自在な圧接ローラと、前記紙送りロ
ーラを回転駆動するステッピングモータとを有するプリ
ンタの紙送り機構であって、前記紙送りローラの所定位
置に設けられた検出マーカを検出するための検出手段
と、記録に使用される記録紙の種類を識別する識別手段
とを備えるとともに、前記紙送りローラの外周の円周方
向長さを改行量の整数倍に設定し、かつ、各改行動作時
の改行量が相互に等しくなるように前記ステッピングモ
ータの駆動ステップ数をあらかじめ設定しておき、記録
紙の先端が前記紙送りローラと圧接ローラとの当接部に
当接した後、この記録紙の先端が当接した状態を維持し
て前記検出手段が前記検出マーカを検出する位置まで前
記紙送りローラを改行方向とは逆方向に回転駆動させ、
さらに前記識別手段により識別された記録紙の種類に応
じて設定された駆動ステップ数だけ前記ステッピングモ
ータをさらに逆回転させ、その後、記録紙の種類に応じ
て設定された前記駆動ステップ数に紙送りローラおよび
圧接ローラへの記録紙の噛込み時点から記録開始までの
頭出しまでに必要な駆動ステップ数を加えた駆動ステッ
プ数だけ前記ステッピングモータを駆動して前記紙送り
ローラを改行方向へ回転駆動することにより記録紙の頭
出しを行う制御手段を備えたことを特徴とするプリンタ
の紙送り機構。 - 【請求項2】 外周の円周方向長さが改行量の整数倍に
設定された紙送りローラと、この紙送りローラに圧接可
能とされた回転自在な圧接ローラと、前記紙送りローラ
を回転駆動するステッピングモータと、前記紙送りロー
ラの所定位置に設けられた検出マーカを検出するための
検出手段と、記録に使用される記録紙の種類を識別する
識別手段と、記録紙を前記紙送りローラと圧接ローラと
の間に給送する給紙手段とを備えたプリンタにおける記
録紙の頭出し制御方法であって、記録紙の先端が前記紙
送りローラと圧接ローラとの当接部に当接した後、この
記録紙の先端が当接した状態を維持して前記検出手段が
前記検出マーカを検出する位置まで前記紙送りローラを
改行方向とは逆方向に回転駆動させ、さらに前記識別手
段により識別された記録紙の種類に応じて設定された駆
動ステップ数だけ前記ステッピングモータをさらに逆回
転させ、その後、記録紙の種類に応じて設定された前記
駆動ステップ数に紙送りローラおよび圧接ローラへの記
録紙の噛込み時点から記録開始までの頭出しまでに必要
な駆動ステップ数を加えた駆動ステップ数だけ前記ステ
ッピングモータを駆動して前記紙送りローラを改行方向
へ回転駆動することにより記録紙の頭出しを行うことを
特徴とするプリンタにおける記録紙の頭出し制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28186497A JP3464600B2 (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | プリンタの紙送り機構およびプリンタにおける記録紙の頭出し制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28186497A JP3464600B2 (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | プリンタの紙送り機構およびプリンタにおける記録紙の頭出し制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11115270A JPH11115270A (ja) | 1999-04-27 |
JP3464600B2 true JP3464600B2 (ja) | 2003-11-10 |
Family
ID=17645063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28186497A Expired - Fee Related JP3464600B2 (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | プリンタの紙送り機構およびプリンタにおける記録紙の頭出し制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3464600B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ATE372214T1 (de) * | 2000-12-27 | 2007-09-15 | Seiko Epson Corp | Druckvorrichtung |
KR100453057B1 (ko) * | 2002-09-06 | 2004-10-15 | 삼성전자주식회사 | 잉크젯 프린터에 있어서 인쇄제어방법 |
JP4504272B2 (ja) * | 2005-07-04 | 2010-07-14 | 株式会社リコー | 用紙後処理装置及び画像形成システム |
JP4872337B2 (ja) * | 2005-12-20 | 2012-02-08 | 富士ゼロックス株式会社 | 液滴吐出装置 |
JP5871517B2 (ja) | 2011-08-19 | 2016-03-01 | キヤノン株式会社 | 搬送装置および搬送制御方法 |
-
1997
- 1997-10-15 JP JP28186497A patent/JP3464600B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11115270A (ja) | 1999-04-27 |
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