JP3737912B2 - プリンタの紙送り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプリンタの紙送り装置に係わり、特に、記録用紙の往復移動が可能なプリンタの紙送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、所望の印刷信号に基づいて記録ヘッドを駆動させることにより、記録用紙に対して所望の画像印刷を行うプリンタが一般的に知られている。
このようなプリンタに用いられている、図示を省略した従来のプリンタの紙送り装置は、紙送りモータの回転を紙送りローラに伝達し、この紙送りローラの回転で記録用紙を記録ヘッド側に搬送するようになっている。
【0003】
従来のプリンタの紙送り装置を用いたプリンタ、例えば熱転写プリンタでは、インクの色が、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、B(ブラック)の複数の種類から成るインクリボンを収納した複数種類のリボンカセットを有し、プリンタの紙送り装置により、記録用紙を往復移動させることによりインクリボンのインクをY、M、C、Bの色の順番に重ね印刷して、所望の色の多色印刷された画像を得るようになっている。
このような重ね印刷を行うときの従来のプリンタの紙送り装置の動作は、まず、紙送りモータの回転軸に直結された駆動ギアを一方向に回転させ、この回転を中間ギアを介して紙送りギアに伝達し、この紙送りギアに直結された紙送りローラを回転させて、記録用紙を搬送しながら、最初の第1色目としてのYのインクリボンのインクにより記録用紙にYの色の画像を印刷する。
【0004】
次に、紙送りモータを他方向に逆転させて記録用紙の印刷開始位置を初期位置まで戻し、再度紙送りモータを一方向に回転させて、Yのインクの画像の上に、Mのインクを印刷する。
その後、前記のような紙送り動作を繰り返して、記録用紙にC、Bのインクを順次重ね印刷して、所望の色の多色印刷が終了する。
このような従来のプリンタの紙送り装置は、駆動ギア、および紙送りギア、あるいは中間ギアとの間に発生するバックラッシュのために、1枚の記録用紙を往復移動させて異なる色のインクを重ね印刷する場合に、重ね印刷したそれぞれの画像に印刷ズレが発生したりして、印刷品質が低下することがあった。
【0005】
この対策として、従来のプリンタの紙送り装置の紙送り動作は、図6に示すように、紙送りモータを一方向に所定のステップ数dだけ回転させて、記録用紙を印刷開始位置から印刷終了位置まで搬送する第1の紙送り動作で、最初の色のYの画像を記録用紙に印刷する。
次に、紙送りモータを他方向に逆転させる第2の紙送り動作で、記録用紙の印刷開始位置を印刷開始前の初期位置に戻す場合に、前記各ギアのバックラッシュ量に対応したステップ数eに、前記第1の紙送り動作に要したステップ数dを加算し、更にプラスのステップ数gを加えたステップ数fだけ紙送りモータを逆転させる。
【0006】
なお、前記第2の紙送り動作でプラスのステップ数gを加える理由は、数多くの記録用紙に繰り返し印刷を行っていると、駆動ギア、紙送りギア、あるいは中間ギャが摩耗して、バックラッシュ量が大きくなる。そして、バックラッシュ量に対応する駆動モータのステップ数eも多くなるが、この多くなったステップ数eを、プラスのステップ数gで吸収して補正することができ、印刷ズレのない重ね印刷をすることができる。
【0007】
前記紙送りモータが前記各ギアのバックラッシュ量に対応するステップ数eを回転している間は、紙送りモータが空転して紙送りローラが回転しないので、第2の紙送り動作では、ステップ数eだけ紙送りモータが空転後、紙送りローラの逆転が始まるようになっている。
この紙送りローラの逆転の量は、ステップ数eとステップ数dに、プラスのステップ数gを加算したステップ数f分紙送りモータを逆転させて、記録用紙の戻しが行われるので、記録用紙の印刷開始位置は、初期位置よりも上流側に位置した状態で紙送りローラの回転が停止する。
【0008】
そのために、紙送りモータの第3の紙送り動作では、各ギアのバックラッシュ量に対応するステップ数eにプラスのステップ数gを加算したステップ数だけ、紙送りモータを一方向に回転させ、記録用紙の印刷開始位置を初期位置に位置させてから、2回目の色(M)の重ね印刷を行う。
その後、前述の第2と第3の紙送り動作を繰り返して、記録用紙にC、Bのインクリボンのインクを重ね印刷することで、印刷ズレのない所望の多色印刷等の重ね印刷された画像を得ることができる。
このようなプリンタの紙送り装置は、記録用紙を往復移動させてプリンタで重ね印刷したときの画像が、印刷ズレのない高品質の画像の要求だけでなく、プリンタの印刷の高速化に伴って、記録用紙の往復移動に掛かる時間の短縮要求も強かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のプリンタの紙送り装置においては、多色印刷等の重ね印刷を行う場合に、少なくとも、第2と第3の紙送り動作で、最初の印刷に要したステップ数dと各ギアのバックラッシュ分に対応したステップ数eに、更にプラスのステップ数gを加算したステップ数fだけ紙送りモータを逆転させて紙送りしていたので、記録用紙の往復移動の紙送りに時間が掛かり、プリンタの高速化に障害になることがあった。
【0010】
本発明は前述したような問題点に鑑みてなされたもので、紙送りモータの回転を紙送りローラに伝達するための各ギアのバックラッシュ量が変化して大きくなったとしても、この大きくなったバックラッシュ量を短時間で補正して、重ね印刷を高速で行うことが可能なプリンタの紙送り装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
前記課題を解決するための第1の手段として本発明のプリンタの紙送り装置は、駆動モータ(22)と、記録用紙(21)を搬送可能な紙送りローラ(26)と、該紙送りローラ(26)を回転駆動する紙送りギア(28)と、前記駆動モータ(22)の回転を前記紙送りギア(28)に伝達する駆動ギア(24)とを備え、
前記駆動モータ(22)のステップ数を制御することにより、前記駆動モータ(22)の回転数または回転角度を調整して、前記駆動モータ(22)の回転を前記紙送りローラ(26)に伝達することで前記記録用紙(21)を搬送するように構成したプリンタの紙送り装置であって、
前記紙送りローラ(26)の端面(26a)、または外周面、または前記紙送りギア(28)の側面に形成された被検出部(29)と、この被検出部(29)を検出可能な検出部材(30)と、からなる計測手段を有し、
前記駆動モータ(22)の一方向への回転により前記検出部材(30)が前記被検出部(29)を検出した後に前記駆動モータ(22)を他方向へ逆転させて前記検出部材(30)が再度前記被検出部(29)を検出することで前記計測手段により、前記駆動ギア(24)と前記紙送りギア(28)との間に発生するバックラッシュ量に対応する前記駆動モータ(22)のステップ数である第1ステップ数を計測し
前記駆動モータ(22)を一方向に所定のステップ数である第2のステップ数だけ回転させて前記記録用紙(21)を一方に所定量搬送する第1の紙送り動作と、少なくとも、前記第1と第2のステップ数を加算した第3のステップ数だけ前記駆動モータ(22)を他方向に逆転させて、前記記録用紙(21)を他方に戻す第2の紙送り動作と、前記駆動モータ(22)を前記第3のステップ数だけ一方向に回転させて前記記録用紙(21)を一方に搬送する第3の紙送り動作と、により前記記録用紙(21)を往復移動させるような構成とした。
【0012】
また、前記課題を解決するための第2の手段として、前記駆動モータ(22)に接続され、この駆動モータ(22)の回転方向、および前記第1、第2のステップ数を制御するともに、前記第1、第2のステップ数の加算等を行う制御部(31)を備えた構成とした。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のプリンタの紙送り装置を図1〜図5に基づいて説明する。図1は本発明のプリンタの紙送り装置の概略斜視図であり、図2は本発明に係わるギアのバックラッシュを説明する平面図であり、図3は本発明に係わるプリンタの斜視図であり、図4は本発明に係わるインクリボンの受け渡しを説明する概略図であり、図5は本発明に係わる紙送り動作を説明する模式図である。
【0016】
まず、本発明のプリンタの紙送り装置を用いたプリンタ1を、例えば重ね印刷による多色印刷が可能なカセットチェンジャ方式の熱転写プリンタで説明する。
前記プリンタ1は、図3に示すように、フレーム(図示せず)の所望の位置に平坦な印字面2aが略垂直となるように配設された平板状で長尺のプラテン2を有し、このプラテン2の前側下方には、棒状のガイドシャフト3がプラテン2と平行に配設されている。
【0017】
前記ガイドシャフト3の適宜な位置には、上下に分割されたキャリッジ4が取付けられており、このキャリッジ4は、下方がガイドシャフト3に移動可能に取付けられる下キャリッジ4aとされ、上方は、後述するリボンカセット5を搭載可能な上キャリッジ4bとされている。この上キャリッジ4bは下キャリッジ4aに対して、上下方向に接離可能とされている。
【0018】
前記キャリッジ4は、図示しないステッピングモータ等の駆動源により、ガイドシャフト3に沿って往復動自在に駆動されるようになっている。また、前記キャリッジ4にはプラテン2に対向した位置に、後述する記録用紙21に印刷をなすサーマルヘッドから成る記録ヘッド6が配設されている。
また、上キャリッジ4bの中央部には、一対の回転可能なボビン7が配設されており、リボンカセット5をキャリッジ4に搭載すると、リボンカセット5に収納しているインクリボン8が所定の方向に走行可能とされている。
前記キャリッジ4には、記録ヘッド6が取付られた面と反対側の面側の端縁上に、リボンカセット5の種類を検出可能な、反射型の光センサ9が上方に突出した状態で配設されている。
【0019】
前記光センサ9は、プリンタ1の所定の場所に配設された、印刷動作等の制御をつかさどる制御器10に接続されいる。この制御器10は、少なくともキャリッジ4の移動に伴う光センサ9からの出力信号に基づいて、リボンカセット5の有無、およびリボンカセット5の種類、ホームポジションに対するキャリッジ4の移動距離、後述するキャノピー11の開閉状態等の検出または判別可能とされている。
【0020】
また、キャリッジ4の上方には、図示しないフレームに図4において矢印Aにて示すように開閉自在に支持された略板状のキャノピー11が配設されている。
このキャノピー11は、閉状態において、紙送り機構(図示せず)の出口側の紙押さえとして機能するものであり、キャリッジ4の上面と対向するようにして、キャリッジ4の移動領域と略同一の長さに形成されている。
【0021】
前記キャノピー11には、キャリッジ4と平行に対峙する下面の所定位置に、リボンカセット5を保持する複数のカセットホルダ(図示せず)が設けられている。
この複数のカセットホルダにより、多色印刷を行うためのインクの色が、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、B(ブラック)の複数の種類から成る4色のインクリボンン8a、8b、8c、8dを収納するリボンカセット5a、5b、5c、5dがキャリッジ4の移動方向に一列状に配置されるようになっている。
そして各リボンカセット5a、5b、5c、5dは、図4において矢印Bに示すように、上キャリッジ4bの上下動によって、キャノピー11と上キャリッジ4bとの間で選択的に受け渡しがされるようになっている。
【0022】
本実施の形態の各リボンカセット5a、5b、5c、5dは、インクリボン8の種類にかかわらず、全てが同一形状、同一寸法に形成されており、上下一対とされた平面略矩形のケース本体12に回転自在に支持された一対のリール(図示せず)間にインクリボン8が巻回されている。
また、キャリッジ4に搭載した状態のリボンカセット5のプラテン2と対向する側の面には凹部13が形成され、この凹部13内にアップ・ダウン可能な記録ヘッド6が位置するようになっており、凹部13においてインクリボン8の中間部が導出されている。
【0023】
また、リボンカセット5には、凹部13が形成された面の反対側の後面に、収納しているインクリボン8の種類を判別するための反射シール14が貼付されている。
この反射シール14には、インクリボン8の種類によって、異なる数の縞状の非反射部から成る識別マーク15が形成されている。
【0024】
そして、キャリッジ4をガイドシャフト3に沿って移動させながら、光センサ9が識別マーク15を検出することにより、インクリボン8の種類によって異なる検出信号が制御器10側に出力される。この異なる検出信号を制御器10において識別して検出することにより、リボンカセット5内に収納されているインクリボン8の種類を判別するようになっている。
また、キャリッジ4の移動により、所望するリボンカセット5の識別マーク15を光センサ9が検出すると、キャリッジ4の移動を停止した状態で、リボンカセット5の上キャリッジ4bへの受け渡しがなされるようになっている。
【0025】
このようなカセットチェンジャ方式のプリンタ1に用いる本発明のプリンタの紙送り装置20は、図1に示すように、ステッピングモータから成る駆動モータ22が配設され、この駆動モータ22の回転軸23には、駆動ギア24が直結され、この駆動ギア24に中間ギア25噛合し、この中間ギア25に噛合する紙送りギア28が配設され、この紙送りギア28には回転軸27を介して紙送りローラ26が直結されている。
そして、駆動モータ22が回転駆動されると、この回転が中間ギア25を介して紙送りローラ26に伝達されるようになっている。
【0026】
また、紙送りローラ26の外周の一部には、図示しない圧接ローラが圧接した状態で配設され、この圧接ローラは紙送りローラ26の回転に追従して回転するようになっている。
そして、紙送りローラ26と圧接ローラの間に記録用紙21を狭持した状態で、駆動モータ22の回転により紙送りローラ26を回転させて、記録用紙21を搬送方向の下流側である、図3に示す記録ヘッド6側に搬送可能になっている。
即ち、本発明のプリンタの紙送り装置20は、紙送りギア28の回転でプリンタ1の記録ヘッド6側に記録用紙21を搬送可能な紙送りローラ26と、駆動ギア24の回転で紙送りローラ26を回転駆動させる駆動モータとを備えている。
【0027】
また、紙送りローラ26の端面26aには、例えば白色ペイント等から成る所定の識別マークで構成された被検出部29が形成され、この被検出部29を検出可能な位置で、被検出部29と対向する位置に、反射式の光センサから成る検出部材30が配設され、この検出部材30により被検出部29を検出可能になっている。
更に、検出部材30および駆動モータ22には、CPU等から成る制御部31が電気的に接続されており、検出部材30が出力する検出信号を制御部31が検出可能になっている。
【0028】
なを、図示は省略するが、被検出部29を紙送りローラ26の外周面の一部に形成し、検出部材30を紙送りローラ26の外周面に形成された被検出部29を検出可能な位置に配設したものでも良い。あるいは、被検出部29を紙送りローラ26に固定された紙送りギア28の端面の平面部に形成したものでも良い。
また、制御部31は、駆動モータ22を回転させたときのステップ信号の数をカウントして、駆動モータ22のステップ数を検出し、このステップ数を制御部31で制御することにより、駆動モータ22の回転数または回転角度を調整するようになっている。
【0029】
そして、制御部31から送られる制御信号に基づいて駆動モータ22のステップ数を制御して、所定の回転数あるいは回転角度だけ駆動モータ22を回転駆動させると、この回転が駆動ギア24、中間ギア25および紙送りギア28を介して紙送りローラ26に伝達されて、紙送りローラ26を所定の回転数または回転角度で回転させて、記録紙21を所定量搬送可能になっている。
【0030】
また、本発明のプリンタの紙送り装置20は、駆動ギア24、中間ギア25、紙送りギア28の間に、所定量のバックラッシュが発生している。
このバックラッシュを、例えば駆動ギア24と中間ギア25との間で説明すると、図2に示すように、駆動ギア24を一方向である矢印L方向に回転させた時に、駆動ギア24の歯山24aが中間ギア25の一方の歯山25aに当接し、中間ギア25の他方の歯山25bと駆動ギア24の歯山24aとの間に隙間Eが発生し、この隙間Eが駆動ギア24と中間ギア25との間のバックラッシュ量とされる。
【0031】
また、前記各ギア24、25、28間のバックラッシュ量に対応する駆動モータ22のステップ数を計測手段で計測して第1のステップ数としている。
この第1のステップ数を計測するための計測手段は、前述の被検出部29と検出部材30とで構成されている。前記計測手段で第1のステップ数を計測する手順は、まず、制御部31から出力される制御信号で、駆動モータ22を一方向(矢印L方向)に回転させ、中間ギア25を介して紙送りローラ26を駆動モータ22と同方向の一方向に回転させることで、検出部材30が被検出部29を検出する。
【0032】
次に、この検出部材30が被検出部29を検出した時点で、駆動モータ22を矢印Lと反対方向の他方向に逆転させて、検出部29と検出部材30とから成る計測手段により、それぞれのギア24、25、28間のバックラッシュ量に対応した駆動モータ22のステップ数を計測し、このステップ数を第1のステップ数(図5に示すa)として制御部31に記憶させて、本発明のプリンタの紙送り装置が構成されている。
【0033】
本発明のプリンタの紙送り装置の紙送り動作を、図5を参考に説明する。まず、紙送りローラ26と圧接ローラ(図示せず)との間に記録用紙21を狭持し、駆動モータ22を一方向の矢印L方向に所定量回転させて、記録用紙21の印刷開始位置を初期位置である記録ヘッド6の発熱素子(図示せず)まで紙送りする。
前記記録用紙21の印刷開始位置と前記初期位置との位置合わせは、駆動モータ22の回転で紙送りローラ26を回転させ、検出部材30が被検出部29を検出した位置が初期位置となるように設定されている。
【0034】
前記記録用紙21の印刷開始を初期位置に位置合わせすると、駆動モータ22を一方向(図1の矢印L)に、所定のステップ数である第2のステップ数bだけ回転させる第1の紙送り動作で、記録用紙21を一方(図1の矢印G)に、印刷開始位置から印刷終了位置まで搬送する。
次に、第1のステップ数aと第2のステップ数bを制御部31で加算して第3のステップ数cとし、この第3のステップ数c分、駆動モータ22を矢印Lと反対方向の他方向に逆転させる第2の紙送り動作で記録用紙21を他方に戻す。
【0035】
このとき、駆動モータ22が逆転を始めて、第1のステップ数a分回転する間は、各ギア間に発生しているバックラッシュのために紙送りローラ26は回転しないで、駆動モータ22は空転する。
即ち、駆動モータ22には、この駆動モータ22の回転方向、および第1と第2のステップ数a、bを制御する制御部31が接続され、この制御部31で第1と第2のステップ数a、bの加算等を行うようにしている。
【0036】
そして、前記第3のステップ数c分駆動モータ22を他方向に逆転させる第2の紙送り動作で記録用紙21を他方に搬送して、印刷開始位置を前記初期位置に戻す。
この第2の紙送り動作の後、駆動モータ22を第3のステップ数c分だけ一方向に回転させる第3の紙送り動作で、記録用紙21を再度一方に、印刷開始位置から印刷終了位置まで搬送する。
【0037】
本発明のプリンタの紙送り装置は、少なくとも、前記第2と第3の紙送り動作により、従来の技術で説明したプラスのステップ数gのない、記録用紙21を往復移動させたときの紙送り時間を短縮することができる。
また、前記第2と第3の紙送り動作を連続して繰り返し行って、記録用紙21を何回も繰り返して往復移動させることもできる。
【0038】
このような本発明のプリンタの紙送り装置20を用いたプリンタ1により、記録用紙21に重ね印刷を行う動作を説明すると、例えばキャリッジ4上にYの色のインクリボン8aを収納したリボンカセット5aを搭載した状態で、前記第1の紙送り動作で、記録用紙21にYの色の第1の画像を印刷する。
次に、駆動モータ22の第2の紙送り動作で記録用紙21の印刷開始位置を前記初期位置に戻す。
次に、キャリッジ4上に搭載していたYのインクリボン8aを収納したリボンカセット5aとキャノピ11側のMの色のインクリボン8bを収納したリボンカセット5bとを上キャリッジ4bの上下動により交換して、キャリッジ4上にリボンカセット5bを載置する。
【0039】
そして、駆動モータ22の第3の紙送り動作で、少なくとも、Yの色の第1の画像の上にMの色のインクリボン8bのインクで第2の画像を重ね印刷して多色印刷を行うことができる。
また、前記第2の紙送り動作と第3の紙送り動作とを繰り返すことで、Mの色の第2の画像の上にインクリボン8cのCの色のインクで第3の画像を重ね印刷し、このCの色の第3の画像の上にインクリボン8dのBの色のインクで第4の画像を重ね印刷して、カラー印刷を行うこともできる。
【0040】
本発明のプリンタの紙送り装置20は、繰り返しの紙送り動作により、各ギア24、25、28の歯先が摩耗して、バックラッシュ量が大きくなり、第1のステップ数aが最初に設定した値よりも多くなることを想定して、記録用紙21への印刷枚数が所定の枚数毎、例えば100枚毎に第1のステップ数aを前記計測手段で計測して、第1のステップ数aを補正することもできる。
本発明の実施の形態の説明では、駆動ギア24と紙送りギア28の間に中間ギア25を配設したもので説明したが、駆動ギア24と紙送りギア28とを直結して、中間ギア25を使用しないものでも良い。
また、本発明のプリンタの紙送り装置を用いたプリンタは、熱転写プリンに限定されるものでなく、インクジェットプリンタ等に用いたものでも良い。
【0041】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のプリンタの紙送り装置は、駆動ギア、および紙送りギアの間に発生するバックラッシュ量に対応するステップ数を計測して第1のステップ数とし、駆動モータを一方向に所定のステップ数である第2のステップ数だけ回転させる第1の紙送り動作で、記録用紙を一方に所定量搬送し、少なくと第1と第2のステップ数を加算した第3のステップ数だけ駆動モータを他方向に逆転させて、記録用紙を他方に戻す第2の紙送り動作と、駆動モータを前記第3のステップ数だけ一方向に回転させて記録用紙を一方に搬送する第3の紙送り動作とで記録用紙を往復移動させるようにしたので、多色印刷らの重ね印刷を行う場合に、記録用紙の往復移動させる時間を短縮することができ、印刷時間を短縮することができる。
また、繰り返しの紙送り動作により、各ギアの歯先が摩耗して、バックラッシュ量が大きくなったとしても、記録用紙への印刷枚数が所定の枚数になる毎に、第1のステップ数を計測手段で計測して、第1のステップ数を補正することにより、長時間紙送り動作を繰り返しても、バックラッシュの影響がなくて、印刷ズレのない高品質の印刷をすることができる。
【0042】
また、前記第1のステップ数を計測するための被検出部と、この被検出部を検出可能な検出部材とから成る計測手段を有し、前記駆動モータの一方向への回転により前記検出部材が前記被検出部材を検出した後に、前記駆動モータを他方向へ逆転させて、前記計測手段により前記第1のステップ数を計測するようにしたので、バックラッシュ量に対応する駆動モータの第1のステップ数を高精度に計測できる。そのために、重ね印刷を行っても印刷ズレのない高品質の印刷をすることができる。
【0043】
また、前記被検出部は所定の識別マークから成り、前記検出部材は光センサから成り、前記被検出部を前記紙送りローラの端面あるいは外周面、または前記紙送りローラに固定された前記紙送りギアの平面部に形成し、前記検出部材を前記被検出部材を検出可能な位置に配設したので、低コストで高精度の計測手段を形成することができる。
【0044】
また、前記駆動モータは、この駆動モータの回転方向、および前記第1、第2のステップ数を制御する制御部が接続され、この制御部で前記第1、第2のステップ数の加算等を行うようにしたので、制御部により駆動モータのステップ数を高精度に制御することができ、高品質の重ね印刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタの紙送り装置の概略斜視図である。
【図2】本発明に係わるギアのバックラッシュを説明する平面図である。
【図3】本発明に係わるプリンタの斜視図である。
【図4】本発明に係わるインクリボンの受け渡しを説明する概略図である。
【図5】本発明に係わる紙送り動作を説明する模式図である。
【図6】従来プリンタの紙送り装置の紙送り動作を説明する模式図である。
【符号の説明】
20 本発明のプリンタの紙送り装置
21 記録用紙
22 駆動モータ
23 回転軸
24 駆動ギア
24a 歯山
25 中間ギア
25a 一方の歯山
25b 他方の歯山
26 紙送りローラ
27 回転軸
28 紙送りギア
29 被検出部
30 検出部材
31 制御部

Claims (2)

  1. 駆動モータ(22)と、記録用紙(21)を搬送可能な紙送りローラ(26)と、該紙送りローラ(26)を回転駆動する紙送りギア(28)と、前記駆動モータ(22)の回転を前記紙送りギア(28)に伝達する駆動ギア(24)とを備え、
    前記駆動モータ(22)のステップ数を制御することにより、前記駆動モータ(22)の回転数または回転角度を調整して、前記駆動モータ(22)の回転を前記紙送りローラ(26)に伝達することで前記記録用紙(21)を搬送するように構成したプリンタの紙送り装置であって、
    前記紙送りローラ(26)の端面(26a)、または外周面、または前記紙送りギア(28)の側面に形成された被検出部(29)と、この被検出部(29)を検出可能な検出部材(30)と、からなる計測手段を有し、
    前記駆動モータ(22)の一方向への回転により前記検出部材(30)が前記被検出部(29)を検出した後に前記駆動モータ(22)を他方向へ逆転させて前記検出部材(30)が再度前記被検出部(29)を検出することで前記計測手段により、前記駆動ギア(24)と前記紙送りギア(28)との間に発生するバックラッシュ量に対応する前記駆動モータ(22)のステップ数である第1ステップ数を計測し、
    前記駆動モータ(22)を一方向に所定のステップ数である第2のステップ数だけ回転させて前記記録用紙(21)を一方に所定量搬送する第1の紙送り動作と、少なくとも、前記第1と第2のステップ数を加算した第3のステップ数だけ前記駆動モータ(22)を他方向に逆転させて、前記記録用紙(21)を他方に戻す第2の紙送り動作と、前記駆動モータ(22)を前記第3のステップ数だけ一方向に回転させて前記記録用紙(21)を一方に搬送する第3の紙送り動作と、により前記記録用紙(21)を往復移動させるようにしたことを特徴とするプリンタの紙送り装置。
  2. 前記駆動モータ(22)に接続され、この駆動モータ(22)の回転方向、および前記第1、第2のステップ数を制御するともに、前記第1、第2のステップ数の加算等を行う制御部(31)を備えたことを特徴とする請求項1記載のプリンタの紙送り装置。
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