JPH0699630A - 熱転写プリンタ及びインクシート - Google Patents
熱転写プリンタ及びインクシートInfo
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- JPH0699630A JPH0699630A JP27521292A JP27521292A JPH0699630A JP H0699630 A JPH0699630 A JP H0699630A JP 27521292 A JP27521292 A JP 27521292A JP 27521292 A JP27521292 A JP 27521292A JP H0699630 A JPH0699630 A JP H0699630A
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- ink
- sheet
- ink sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ワンタイム方式の熱転写プリンタに用いるカ
ラーインクシートにおいて各インク領域の先頭部を検知
する方式に伴う欠点であるコスト増大、検知精度の不
良、大型化を解消する。 【構成】 シアン色を含む複数色のインク領域を搬送方
向に沿って交互に設けたインクシートであって、該イン
クシートを受像シートの搬送速度の１／ｎ（ｎ＞１）の
搬送速度で搬送する熱転写プリンタに用いられるものに
おいて、前記各インク領域の境界に前記シアン色と同じ
シアン色の色検知マークを配置したインクシート。イン
クシートを巻き上げる軸と、インクシートを送り出す供
給側の軸に夫々駆動手段を設け、プリント時におけるイ
ンクシート搬送速度はインクシート供給側の軸の駆動手
段により決定される速度である熱転写プリンタ。
ラーインクシートにおいて各インク領域の先頭部を検知
する方式に伴う欠点であるコスト増大、検知精度の不
良、大型化を解消する。 【構成】 シアン色を含む複数色のインク領域を搬送方
向に沿って交互に設けたインクシートであって、該イン
クシートを受像シートの搬送速度の１／ｎ（ｎ＞１）の
搬送速度で搬送する熱転写プリンタに用いられるものに
おいて、前記各インク領域の境界に前記シアン色と同じ
シアン色の色検知マークを配置したインクシート。イン
クシートを巻き上げる軸と、インクシートを送り出す供
給側の軸に夫々駆動手段を設け、プリント時におけるイ
ンクシート搬送速度はインクシート供給側の軸の駆動手
段により決定される速度である熱転写プリンタ。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写プリンタに関し、
特にマルチインクシートを用いた熱転写プリンタにおけ
るインク頭出しのための機構及びインクシートの改良に
関する。
特にマルチインクシートを用いた熱転写プリンタにおけ
るインク頭出しのための機構及びインクシートの改良に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の熱転写プリンタは、インクシート
巻取りロール等により所定速度で一定方向へ搬送される
インクシートと、プラテンローラに巻き回され所定速度
で同方向に搬送される受像シートとを重ね合わせ、これ
らインクシート及び受像シートをプラテンローラと画像
記録情報に応じた熱パターンを発生するサーマルヘッド
との間に挟み込み、インクシートのインクを選択的に転
写することにより画像情報を受像シート上に転写する構
成となっている。また、カラー熱転写プリンタにあって
は、シアン、マゼンタ、イエロー等の各色のインク領域
を長手方向に沿って交互に繰り返し配列したインクシー
トを用いているため、所望の色を所望の順序で転写する
ためには各色のインク領域についての頭出しが必要とな
る。
巻取りロール等により所定速度で一定方向へ搬送される
インクシートと、プラテンローラに巻き回され所定速度
で同方向に搬送される受像シートとを重ね合わせ、これ
らインクシート及び受像シートをプラテンローラと画像
記録情報に応じた熱パターンを発生するサーマルヘッド
との間に挟み込み、インクシートのインクを選択的に転
写することにより画像情報を受像シート上に転写する構
成となっている。また、カラー熱転写プリンタにあって
は、シアン、マゼンタ、イエロー等の各色のインク領域
を長手方向に沿って交互に繰り返し配列したインクシー
トを用いているため、所望の色を所望の順序で転写する
ためには各色のインク領域についての頭出しが必要とな
る。
【０００３】このようなカラー熱転写プリンタの頭出し
方法として、例えば特開昭６２−２１１２４９号公報に
はインクリボン上の各インク領域（光吸収部）の各境界
線に沿って光透過性のパターンを配置し、該パターンの
移動経路に対応する位置に配置した反射型フォトセンサ
と、リボンを挟んで該フォトセンサと対向配置した光反
射物体とを用いて光透過パターンと光吸収部とを検知す
ることにより、インクリボンの頭出しを行う方法が開示
されているが、光吸収部を構成する各インク領域のうち
例えばイエローインク領域はＢ（ブルー）光成分を吸収
する一方でＲ（レッド）光及びＧ（グリーン）光を夫々
透過させてしまうので、Ｂ（ブルー）光成分だけを有し
た光源光を用いるのでないとイエロー領域を光吸収部と
することはできず、正確な頭出しを行うことができな
い。また、同様の理由からマゼンタインクはＧ光源、シ
アンインクはＲ光源を用いることにより夫々初めて光吸
収部とすることができる。従って、いずれか一色の光だ
けを用いることを内容とする上記従来技術では正確な頭
出しが困難であった。
方法として、例えば特開昭６２−２１１２４９号公報に
はインクリボン上の各インク領域（光吸収部）の各境界
線に沿って光透過性のパターンを配置し、該パターンの
移動経路に対応する位置に配置した反射型フォトセンサ
と、リボンを挟んで該フォトセンサと対向配置した光反
射物体とを用いて光透過パターンと光吸収部とを検知す
ることにより、インクリボンの頭出しを行う方法が開示
されているが、光吸収部を構成する各インク領域のうち
例えばイエローインク領域はＢ（ブルー）光成分を吸収
する一方でＲ（レッド）光及びＧ（グリーン）光を夫々
透過させてしまうので、Ｂ（ブルー）光成分だけを有し
た光源光を用いるのでないとイエロー領域を光吸収部と
することはできず、正確な頭出しを行うことができな
い。また、同様の理由からマゼンタインクはＧ光源、シ
アンインクはＲ光源を用いることにより夫々初めて光吸
収部とすることができる。従って、いずれか一色の光だ
けを用いることを内容とする上記従来技術では正確な頭
出しが困難であった。
【０００４】このような不具合を解消するためには、特
開昭６０−９６４７３号公報に開示されているようにイ
ンク色領域を検出するためにカラーセンサ（赤、緑、青
のフィルタを夫々取り付けた３つのフォトダイオードか
らの出力電流を比較判定する）を使用する必要が生じる
が、カラーセンサは構成が複雑かつ高価となるばかりで
なく、フィルタを用いるために光源の光量を通常よりも
増大させる必要があり、発熱量及び設置スペースの増大
という不具合を有する。
開昭６０−９６４７３号公報に開示されているようにイ
ンク色領域を検出するためにカラーセンサ（赤、緑、青
のフィルタを夫々取り付けた３つのフォトダイオードか
らの出力電流を比較判定する）を使用する必要が生じる
が、カラーセンサは構成が複雑かつ高価となるばかりで
なく、フィルタを用いるために光源の光量を通常よりも
増大させる必要があり、発熱量及び設置スペースの増大
という不具合を有する。
【０００５】また、受像シートと等速度でインクシート
を搬送する上記従来のプリント方式（以下、ワンタイム
方式という）では受像シートの転写長さと同じ長さのイ
ンクシートを用いて転写を行うので、インクシートベー
ス上のカラーインクの量は僅かでよいため薄いものとな
り、いずれのインク領域もセンサからの光を透過してし
まい、各インク領域上のインクの有無を直接検知するこ
とができなかった。このため、従来はインク領域とは別
個に先端検知用のマークとして、光吸収或は光反射用の
色材（黒色或は白色）を適所に塗布するようにしてい
た。しかし、プリントに使用する３色以外の色をマーク
用に用いるため、インクシートの製造コストが増大する
等の問題点を有している。
を搬送する上記従来のプリント方式（以下、ワンタイム
方式という）では受像シートの転写長さと同じ長さのイ
ンクシートを用いて転写を行うので、インクシートベー
ス上のカラーインクの量は僅かでよいため薄いものとな
り、いずれのインク領域もセンサからの光を透過してし
まい、各インク領域上のインクの有無を直接検知するこ
とができなかった。このため、従来はインク領域とは別
個に先端検知用のマークとして、光吸収或は光反射用の
色材（黒色或は白色）を適所に塗布するようにしてい
た。しかし、プリントに使用する３色以外の色をマーク
用に用いるため、インクシートの製造コストが増大する
等の問題点を有している。
【０００６】
【発明の目的】このように従来のワンタイム方式の熱転
写プリンタに用いるカラーインクシートにおいてはイン
ク領域を形成するインク量が少ないために色検知が困難
であり、頭出しのために格別にマークを形成するとコス
トが増大するという不具合を有していたが、本発明はこ
のようなワンタイム方式のプリンタに共通の欠点と、上
記公報に記載した個々の技術の欠点を同時に解決するこ
とができる熱転写プリンタを提供することを目的として
いる。
写プリンタに用いるカラーインクシートにおいてはイン
ク領域を形成するインク量が少ないために色検知が困難
であり、頭出しのために格別にマークを形成するとコス
トが増大するという不具合を有していたが、本発明はこ
のようなワンタイム方式のプリンタに共通の欠点と、上
記公報に記載した個々の技術の欠点を同時に解決するこ
とができる熱転写プリンタを提供することを目的として
いる。
【０００７】
【発明の構成】上記目的を達成するため、本願第１の発
明は、シアン色を含む複数色のインク領域を搬送方向に
沿って交互に設けたインクシートであって、該インクシ
ートを受像シートの搬送速度の１／ｎ（ｎ＞１）の搬送
速度で搬送する熱転写プリンタに用いられるものにおい
て、前記各インク領域の境界に前記シアン色と同じシア
ン色の色検知マークを配置したことを特徴とする。本願
第２の発明は、シアン色を含む複数色のインク領域を搬
送方向に沿って交互に設けたインクシートを受像シート
の搬送速度の１／ｎ（ｎ＞１）の搬送速度で搬送する熱
転写プリンタにおいて、前記インクシートを巻き上げる
軸と、インクシートを送り出す供給側の軸に夫々駆動手
段を設け、プリント時におけるインクシート搬送速度は
インクシート供給側の軸の駆動手段により決定される速
度であることを特徴とする。
明は、シアン色を含む複数色のインク領域を搬送方向に
沿って交互に設けたインクシートであって、該インクシ
ートを受像シートの搬送速度の１／ｎ（ｎ＞１）の搬送
速度で搬送する熱転写プリンタに用いられるものにおい
て、前記各インク領域の境界に前記シアン色と同じシア
ン色の色検知マークを配置したことを特徴とする。本願
第２の発明は、シアン色を含む複数色のインク領域を搬
送方向に沿って交互に設けたインクシートを受像シート
の搬送速度の１／ｎ（ｎ＞１）の搬送速度で搬送する熱
転写プリンタにおいて、前記インクシートを巻き上げる
軸と、インクシートを送り出す供給側の軸に夫々駆動手
段を設け、プリント時におけるインクシート搬送速度は
インクシート供給側の軸の駆動手段により決定される速
度であることを特徴とする。
【０００８】本願第３の発明は、シアン色を含む複数色
のインク領域を搬送方向に沿って交互に設けたインクシ
ートを受像シートの搬送速度の１／ｎ（ｎ＞１）の搬送
速度で搬送する熱転写プリンタにおいて、前記各インク
領域の先頭検知に緑色発光素子と受光素子とから成る光
センサを用い、検知光が遮断されている状態から透過状
態に変化した位置をイエローインクの先頭部と判定する
制御部を備えたことを特徴とする。本願第４の発明は、
シアン色を含む複数色のインク領域を搬送方向に沿って
交互に設けたインクシートを受像シートの搬送速度の１
／ｎ（ｎ＞１）の搬送速度で搬送する熱転写プリンタに
おいて、前記各インク領域の先頭検知に緑色発光素子と
受光素子とから成る光センサを用い、検知光が透過状態
から遮断状態に変化した位置をイエローインクの後続の
色のインク領域の先頭部と判定する制御部を備えたこと
を特徴とする。本願第５の発明は、前記インクシートに
塗布するインクの厚さ及び前記光センサの感度を、イエ
ローのインク領域にあっては前記検知光が透過するよう
に設定し、その他の色のインク領域にあっては前記検知
光が遮断されるように設定したことを特徴とする。
のインク領域を搬送方向に沿って交互に設けたインクシ
ートを受像シートの搬送速度の１／ｎ（ｎ＞１）の搬送
速度で搬送する熱転写プリンタにおいて、前記各インク
領域の先頭検知に緑色発光素子と受光素子とから成る光
センサを用い、検知光が遮断されている状態から透過状
態に変化した位置をイエローインクの先頭部と判定する
制御部を備えたことを特徴とする。本願第４の発明は、
シアン色を含む複数色のインク領域を搬送方向に沿って
交互に設けたインクシートを受像シートの搬送速度の１
／ｎ（ｎ＞１）の搬送速度で搬送する熱転写プリンタに
おいて、前記各インク領域の先頭検知に緑色発光素子と
受光素子とから成る光センサを用い、検知光が透過状態
から遮断状態に変化した位置をイエローインクの後続の
色のインク領域の先頭部と判定する制御部を備えたこと
を特徴とする。本願第５の発明は、前記インクシートに
塗布するインクの厚さ及び前記光センサの感度を、イエ
ローのインク領域にあっては前記検知光が透過するよう
に設定し、その他の色のインク領域にあっては前記検知
光が遮断されるように設定したことを特徴とする。
【０００９】以下、添付図面に示した実施例により本発
明を説明する。なお、本発明の実施例の熱転写プリンタ
は、インクシートの搬送速度と受像シートの搬送速度と
の速度比を１：ｎ（ｎ＞１）とすることにより、インク
シートを高密度に利用してその消費を節約し交換頻度を
低減してランニングコストを抑えるようにしたマルチ印
字方式のプリンタであり、インクシートの同一部分でｎ
回の転写を可能ならしめるためにインクを厚く塗布して
ある。従って、イエロー、マゼンタ、シアンから成る各
インク領域の頭出しを行うための光センサとして赤外線
或は赤色発光ＬＥＤを使用すると、シアンインクが塗布
された部分は光を遮断することとなる。従って、このシ
アンインクを各色のインク領域の先頭マークとして利用
すれば上記３色以外の色でマークを形成する必要がなく
なることとなり、インクシートの製造コストを低減でき
る。
明を説明する。なお、本発明の実施例の熱転写プリンタ
は、インクシートの搬送速度と受像シートの搬送速度と
の速度比を１：ｎ（ｎ＞１）とすることにより、インク
シートを高密度に利用してその消費を節約し交換頻度を
低減してランニングコストを抑えるようにしたマルチ印
字方式のプリンタであり、インクシートの同一部分でｎ
回の転写を可能ならしめるためにインクを厚く塗布して
ある。従って、イエロー、マゼンタ、シアンから成る各
インク領域の頭出しを行うための光センサとして赤外線
或は赤色発光ＬＥＤを使用すると、シアンインクが塗布
された部分は光を遮断することとなる。従って、このシ
アンインクを各色のインク領域の先頭マークとして利用
すれば上記３色以外の色でマークを形成する必要がなく
なることとなり、インクシートの製造コストを低減でき
る。
【００１０】図１は本発明の第１実施例のインクシート
の構成例であり、イエロー、マゼンタ、シアンから成る
各色領域Ｙ、Ｍ、Ｃの間に位置する境界領域１にシアン
の塗料から成る先頭マーク２、３、４を夫々配置するこ
とにより光センサが各先頭マークを識別することが可能
となり、正確な頭出しが可能となる。この実施例ではイ
エロー領域Ｙの先頭マーク２と、隣接するマゼンタ領域
Ｍの先頭マーク３として夫々位置を異ならせた一つのシ
アン色マークを用い、シアン領域Ｃの先頭マーク４とし
ては２個のシアン色マークを用いた。なお、このインク
シート上のインクは熱転写プリンタの印字部に用いられ
るサーマルヘッドの発熱により昇華或は溶融して転写さ
れるものである。
の構成例であり、イエロー、マゼンタ、シアンから成る
各色領域Ｙ、Ｍ、Ｃの間に位置する境界領域１にシアン
の塗料から成る先頭マーク２、３、４を夫々配置するこ
とにより光センサが各先頭マークを識別することが可能
となり、正確な頭出しが可能となる。この実施例ではイ
エロー領域Ｙの先頭マーク２と、隣接するマゼンタ領域
Ｍの先頭マーク３として夫々位置を異ならせた一つのシ
アン色マークを用い、シアン領域Ｃの先頭マーク４とし
ては２個のシアン色マークを用いた。なお、このインク
シート上のインクは熱転写プリンタの印字部に用いられ
るサーマルヘッドの発熱により昇華或は溶融して転写さ
れるものである。
【００１１】図２はイエロー、マゼンタ、シアンの各色
の透過率を示す図であり、シアン色の透過率が赤色或は
赤外線に相当する波長領域において低下している状態を
示している。図３は赤色或は赤外線の発光ダイオードか
ら成る光センサ５の検知光がインクシートＩ上の先頭マ
ーク２、３、４に照射された時に検知光が受光素子５ｂ
に戻らないためにＨ（ハイ）の信号が図示しない制御部
に出力される状態を示している。検知光はシアン色のマ
ーク及びシアン領域Ｃ以外の部分を照射したときにはイ
ンクシートを透過して反射板６で反射して受光素子５ｂ
に入射する。この時は、Ｌ（ロー）の信号が図示しない
制御部に出力される。光センサ５は先頭マーク２、３と
対応する位置に配置され、制御部は反射光の有無の組み
合わせによって先頭マークの有無、先頭マークの種類を
判定する。
の透過率を示す図であり、シアン色の透過率が赤色或は
赤外線に相当する波長領域において低下している状態を
示している。図３は赤色或は赤外線の発光ダイオードか
ら成る光センサ５の検知光がインクシートＩ上の先頭マ
ーク２、３、４に照射された時に検知光が受光素子５ｂ
に戻らないためにＨ（ハイ）の信号が図示しない制御部
に出力される状態を示している。検知光はシアン色のマ
ーク及びシアン領域Ｃ以外の部分を照射したときにはイ
ンクシートを透過して反射板６で反射して受光素子５ｂ
に入射する。この時は、Ｌ（ロー）の信号が図示しない
制御部に出力される。光センサ５は先頭マーク２、３と
対応する位置に配置され、制御部は反射光の有無の組み
合わせによって先頭マークの有無、先頭マークの種類を
判定する。
【００１２】ところでマルチ印字タイプの熱転写プリン
タにおいては、プリント中に受像シートとインクシート
Ｉとの速度比を絶えずｎ：１に保持しておかないと、色
ムラが発生してしまうので、図４(a) に示すようにイン
クシートの供給軸１０をパルスモータ或はサーボモータ
１１を用いて定速で回転させ続ける必要がある。一方、
インクシ−トＩの巻き上げはインクシートが弛まないよ
うに巻取り軸１２をトルクリミッタ１３を介してモータ
１４により行う。このようにインクシート供給側は定速
で駆動しているので、供給軸１０に巻付けられたシート
の径の変化分の吸収さえ確実に行われれば、最初にプリ
ントする色であるイエローの頭出しだけを行い、後の色
の判別はパルスモータのパルス数、或はサーボモータの
エンコーダパルス数をカウントすることにより実現でき
る。図４(b) は図４(a) の実施例に用いるインクシート
Ｉの構成例であり、境界領域１はイエロー領域Ｙの直前
のみに設けられマーク及びこれを検知するセンサの数も
一個づつでよい。
タにおいては、プリント中に受像シートとインクシート
Ｉとの速度比を絶えずｎ：１に保持しておかないと、色
ムラが発生してしまうので、図４(a) に示すようにイン
クシートの供給軸１０をパルスモータ或はサーボモータ
１１を用いて定速で回転させ続ける必要がある。一方、
インクシ−トＩの巻き上げはインクシートが弛まないよ
うに巻取り軸１２をトルクリミッタ１３を介してモータ
１４により行う。このようにインクシート供給側は定速
で駆動しているので、供給軸１０に巻付けられたシート
の径の変化分の吸収さえ確実に行われれば、最初にプリ
ントする色であるイエローの頭出しだけを行い、後の色
の判別はパルスモータのパルス数、或はサーボモータの
エンコーダパルス数をカウントすることにより実現でき
る。図４(b) は図４(a) の実施例に用いるインクシート
Ｉの構成例であり、境界領域１はイエロー領域Ｙの直前
のみに設けられマーク及びこれを検知するセンサの数も
一個づつでよい。
【００１３】次に、搬送方向長さが定形サイズの約２倍
であるパノラマサイズのプリントを行う場合には、イン
クシートの搬送速度を定形サイズの場合の約１／２とす
る。インクシートの搬送速度ダウンは、供給軸１０を駆
動するパスルモータ１１の速度を変えることにより実現
可能である。なお、インクシートＩ上の各色領域Ｙ、
Ｍ、Ｃの頭出しを行う場合には、インクシートを定速で
搬送する必要はないので、供給側モータ１１をＯＦＦ
し、巻き上げ用モータ１４のみで高速搬送を行えば良
い。
であるパノラマサイズのプリントを行う場合には、イン
クシートの搬送速度を定形サイズの場合の約１／２とす
る。インクシートの搬送速度ダウンは、供給軸１０を駆
動するパスルモータ１１の速度を変えることにより実現
可能である。なお、インクシートＩ上の各色領域Ｙ、
Ｍ、Ｃの頭出しを行う場合には、インクシートを定速で
搬送する必要はないので、供給側モータ１１をＯＦＦ
し、巻き上げ用モータ１４のみで高速搬送を行えば良
い。
【００１４】また、インクシートＩに先頭マークを形成
しなくとも、光センサとして緑色発光ＬＥＤを用いれ
ば、イエロー領域Ｙでは検知光は透過し、マゼンタ及び
シアン領域Ｍ、Ｃでは光を遮断する。このため、光セン
サからの検知光が「遮断」から「透過」に変化した時点
をイエロー領域の先頭の位置と判定することができる。
また、「透過」から「遮断」に変化した時にイエローの
次の色（図４(a) ではマゼンタ）と判定することができ
る。図５は緑色発光ＬＥＤを用いて、イエロー領域Ｙを
検知するようにした例を示しており、イエロー領域を透
過した検知光が反射板６で反射して受光素子５ｂに至る
状態を示している。最後の色であるシアンについては供
給側モータのパルス数のカウントにより検知すれば良
い。この際、イエローインクに照射された検知光が透過
し、マゼンタ及びシアン領域に照射された検知光が吸収
されて遮断されるようにインクの厚さ及びセンサ感度を
調整する。
しなくとも、光センサとして緑色発光ＬＥＤを用いれ
ば、イエロー領域Ｙでは検知光は透過し、マゼンタ及び
シアン領域Ｍ、Ｃでは光を遮断する。このため、光セン
サからの検知光が「遮断」から「透過」に変化した時点
をイエロー領域の先頭の位置と判定することができる。
また、「透過」から「遮断」に変化した時にイエローの
次の色（図４(a) ではマゼンタ）と判定することができ
る。図５は緑色発光ＬＥＤを用いて、イエロー領域Ｙを
検知するようにした例を示しており、イエロー領域を透
過した検知光が反射板６で反射して受光素子５ｂに至る
状態を示している。最後の色であるシアンについては供
給側モータのパルス数のカウントにより検知すれば良
い。この際、イエローインクに照射された検知光が透過
し、マゼンタ及びシアン領域に照射された検知光が吸収
されて遮断されるようにインクの厚さ及びセンサ感度を
調整する。
【００１５】
【発明の効果】このように本発明によれば、カラーイン
クシート上の各色領域の先頭を検知するために用いる色
検知マークとして、カラーインクシートに用いられてい
るインク以外の色を使用しないので、コストの易いイン
クシートで且つ確実な色検知を行うことができる。特
に、マルチ印字タイプのインクシートを用いるので、イ
ンクの塗布厚が十分な厚さとなり、検知光が透過する事
態を防止できる。また、インクシートを巻き上げるモー
タの他に、定速コントロールが可能なモータをインクシ
ート供給軸の駆動源として用いているので、インクシー
トを定速で搬送することができ、濃度ムラの発生を防止
できる。インクシートが定速で搬送される結果、インク
シート上に順次配列された色インク領域の先頭のインク
領域の頭出しを光センサによりマークを検知することに
より行ってから、後続の他の色領域については供給側モ
ータのパルスをカウントすることにより先頭の判定が可
能となる。この結果、先頭のインク領域以外の領域につ
いてはマーク部分を形成する必要がなくなり、その分だ
けインクシート長さを短く、安価にすることができる。
クシート上の各色領域の先頭を検知するために用いる色
検知マークとして、カラーインクシートに用いられてい
るインク以外の色を使用しないので、コストの易いイン
クシートで且つ確実な色検知を行うことができる。特
に、マルチ印字タイプのインクシートを用いるので、イ
ンクの塗布厚が十分な厚さとなり、検知光が透過する事
態を防止できる。また、インクシートを巻き上げるモー
タの他に、定速コントロールが可能なモータをインクシ
ート供給軸の駆動源として用いているので、インクシー
トを定速で搬送することができ、濃度ムラの発生を防止
できる。インクシートが定速で搬送される結果、インク
シート上に順次配列された色インク領域の先頭のインク
領域の頭出しを光センサによりマークを検知することに
より行ってから、後続の他の色領域については供給側モ
ータのパルスをカウントすることにより先頭の判定が可
能となる。この結果、先頭のインク領域以外の領域につ
いてはマーク部分を形成する必要がなくなり、その分だ
けインクシート長さを短く、安価にすることができる。
【００１６】また、マルチ印字タイプのインクシートを
使用しているので、受像シート（紙）の種類が変わった
場合には、インクシートの搬送速度を変化させることに
より同じインクシートを用いながら均一品質の印字を行
うことができる。また、定形サイズの倍の長さを有する
パノラマサイズの受像シートに印字を行う場合には、イ
ンクシートの搬送速度を受像シート長さと反比例する
（速度を低下させる）ように制御するので、同じインク
シートを用いて印字品質の良好なパノラマ画像を得るこ
とができる。マルチ印字タイプであるため、プリント時
には供給側モータによってインクシートの搬送速度を定
速に規制しているが、頭出し時には該モータをＯＦＦ
し、巻き上げ用モータによりインクシートを高速搬送す
るので、インクシート搬送速度を早くすることができ、
プリント時間を短縮できる。また、光センサとして緑色
発光ＬＥＤを用いれば、インク領域の他に色検知マーク
を設けなくても、イエローインクを検知できるので、イ
エローインクの頭出しが可能であり、他の色の先頭につ
いては供給側パルスモータのパルス数のカウントによっ
て判別が可能である。イエロー、マゼンタ、シアンの順
にプリントする場合には、イエローばかりでなく、マゼ
ンタの先頭を光センサにより直接検知できるので、シア
ン領域だけを供給側モータのパルス数に基づいて検知す
れば良い。
使用しているので、受像シート（紙）の種類が変わった
場合には、インクシートの搬送速度を変化させることに
より同じインクシートを用いながら均一品質の印字を行
うことができる。また、定形サイズの倍の長さを有する
パノラマサイズの受像シートに印字を行う場合には、イ
ンクシートの搬送速度を受像シート長さと反比例する
（速度を低下させる）ように制御するので、同じインク
シートを用いて印字品質の良好なパノラマ画像を得るこ
とができる。マルチ印字タイプであるため、プリント時
には供給側モータによってインクシートの搬送速度を定
速に規制しているが、頭出し時には該モータをＯＦＦ
し、巻き上げ用モータによりインクシートを高速搬送す
るので、インクシート搬送速度を早くすることができ、
プリント時間を短縮できる。また、光センサとして緑色
発光ＬＥＤを用いれば、インク領域の他に色検知マーク
を設けなくても、イエローインクを検知できるので、イ
エローインクの頭出しが可能であり、他の色の先頭につ
いては供給側パルスモータのパルス数のカウントによっ
て判別が可能である。イエロー、マゼンタ、シアンの順
にプリントする場合には、イエローばかりでなく、マゼ
ンタの先頭を光センサにより直接検知できるので、シア
ン領域だけを供給側モータのパルス数に基づいて検知す
れば良い。
【図１】本発明の第１実施例のインクシートの構成説明
図。
図。
【図２】イエロー、マゼンタ、シアンの各色の透過率を
示す図。
示す図。
【図３】第１実施例による先頭検知のための検知機構を
示す図。
示す図。
【図４】(a) 及び(b) は本発明の第２実施例を実現する
ためのシート送り機構の構成説明図及び用いられるイン
クシートの構成例を示す図。
ためのシート送り機構の構成説明図及び用いられるイン
クシートの構成例を示す図。
【図５】本発明の第３実施例による先頭検知のための機
構の構成説明図である。
構の構成説明図である。
Ｉ インクシート、１ 境界領域、２、３、４ 先頭マ
ーク、５ 光センサ、５ａ 発光素子、５ｂ 受光素
子、６ 反射板、１０ 供給軸、１１ パルスモータ或
はサーボモータ、１２ 巻取り軸、１３ トルクリミッ
タ、１４ 巻き上げモータ、
ーク、５ 光センサ、５ａ 発光素子、５ｂ 受光素
子、６ 反射板、１０ 供給軸、１１ パルスモータ或
はサーボモータ、１２ 巻取り軸、１３ トルクリミッ
タ、１４ 巻き上げモータ、
Claims (5)
- 【請求項１】 シアン色を含む複数色のインク領域を搬
送方向に沿って交互に繰り返し配列したインクシートで
あって、該インクシートを受像シートの搬送速度の１／
ｎ（ｎ＞１）の搬送速度で同方向に搬送する熱転写プリ
ンタに用いられるものにおいて、前記各インク領域の境
界に前記シアン色と同じシアン色の色検知マークを配置
したことを特徴とするインクシート。 - 【請求項２】 シアン色を含む複数色のインク領域を搬
送方向に沿って交互に繰り返し配列したインクシートを
受像シートの搬送速度の１／ｎ（ｎ＞１）の搬送速度で
搬送する熱転写プリンタにおいて、前記インクシートを
巻き上げる軸と、インクシートを送り出す供給側の軸に
夫々駆動手段を設け、プリント時におけるインクシート
搬送速度はインクシート供給側の軸の駆動手段により決
定される速度であることを特徴とする熱転写プリンタ。 - 【請求項３】 シアン色を含む複数色のインク領域を搬
送方向に沿って交互に繰り返し配列したインクシートを
受像シートの搬送速度の１／ｎ（ｎ＞１）の搬送速度で
搬送する熱転写プリンタにおいて、前記各インク領域の
先頭検知に緑色発光素子と受光素子とから成る光センサ
を用い、該発光素子からの検知光が遮断されている状態
から透過状態に変化した位置をイエローインクの先頭部
と判定する制御部を備えたことを特徴とする熱転写プリ
ンタ。 - 【請求項４】 シアン色を含む複数色のインク領域を搬
送方向に沿って交互に繰り返し配列したインクシートを
受像シートの搬送速度の１／ｎ（ｎ＞１）の搬送速度で
搬送する熱転写プリンタにおいて、前記各インク領域の
先頭検知に緑色発光素子と受光素子とから成る光センサ
を用い、該発光素子からの検知光が透過状態から遮断状
態に変化した位置をイエローインクの後続の色のインク
領域の先頭部と判定する制御部を備えたことを特徴とす
る熱転写プリンタ。 - 【請求項５】 前記インクシートに塗布するインクの厚
さ及び前記光センサの感度を、イエローのインク領域に
あっては前記検知光が透過するように設定し、その他の
色のインク領域にあっては前記検知光が遮断されるよう
に設定したことを特徴とする請求項４又は５記載の熱転
写プリンタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27521292A JP3093483B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 熱転写プリンタ及びインクシート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27521292A JP3093483B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 熱転写プリンタ及びインクシート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0699630A true JPH0699630A (ja) | 1994-04-12 |
| JP3093483B2 JP3093483B2 (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=17552264
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27521292A Expired - Fee Related JP3093483B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 熱転写プリンタ及びインクシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3093483B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019111851A1 (ja) * | 2017-12-05 | 2019-06-13 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写印画装置及び熱転写シート |
| US11738567B2 (en) | 2014-10-31 | 2023-08-29 | Videojet Technologies Inc. | Printer and method |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP27521292A patent/JP3093483B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11738567B2 (en) | 2014-10-31 | 2023-08-29 | Videojet Technologies Inc. | Printer and method |
| WO2019111851A1 (ja) * | 2017-12-05 | 2019-06-13 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写印画装置及び熱転写シート |
| KR20200038985A (ko) * | 2017-12-05 | 2020-04-14 | 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 | 열전사 인화 장치 및 열전사 시트 |
| US11117388B2 (en) | 2017-12-05 | 2021-09-14 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Thermal transfer printing device and thermal transfer sheet |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3093483B2 (ja) | 2000-10-03 |
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