JP4256154B2 - 熱転写プリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は熱転写プリンタに係わり、特に、リボンマーカを検出可能なリボンセンサを有する熱転写プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の熱転写プリンタは、プラテンローラと、このプラテンローラが記録媒体及びインクリボンを介して記録媒体の幅方向の印刷範囲に対向しうる長さ寸法を有するラインサーマルヘッドに圧接可能になっている。
また、ヘッドアップさせたラインサーマルヘッドとプラテンローラとの間には、巻取りコアと供給コアとに端部が巻回された状態のインクリボンが引き回しされて、供給コアから巻取りコアに巻取り可能になっている。
【0003】
このような従来の熱転写プリンタにおいて、記録媒体に所望の画像を印刷する時は、インクリボンを引き回ししたヘッドアップ状態のラインサーマルヘッドとプラテンローラとの間に、印刷前の記録媒体を搬送して給紙する。
このラインサーマルヘッドとプラテンローラとの間に給紙された記録媒体は、給紙方向におけるラインサーマルヘッドより下流側に配設した紙送りローラと従動ローラとの間に一端部が圧接狭持されて、紙送りローラの回転で下流側に搬送される記録媒体の一端部を用紙検出センサが検出して、記録媒体の頭出しを行うようになっている。
【0004】
そして、記録媒体の頭出しが行われると、サーマルヘッドをヘッドダウンさせて、サーマルヘッドとプラテンロートの間に記録媒体とインクリボンとを圧接狭持する。この状態で、紙送りローラを回転駆動させて記録媒体を搬送すると共に、巻取りコアでインクリボン巻取りながら、ラインサーマルヘッドの複数の発熱素子を印刷情報に基づいて選択的に発熱させることにより、記録媒体にインクリボンのインクが熱転写されて所望の画像が印刷されるようになっている。
【0005】
また、印刷する画像がカラーの場合は、シアン、マゼンタ、イエロー等の異なる色のインク層を繰り返し連続して形成したカラー用のインクリボンを用い、頭出し後の記録媒体を紙送りローラで往復搬送しながら、異なる色のインクを記録媒体に重ね印刷して、所望のカラー画像を印刷できるようになっている。
このような従来の熱転写プリンタは、例えばデジタルカメラ等に直接接続してカラー画像を印刷可能で携帯可能な小型/薄型のものが提案されている。
【0006】
【特許文献】
特開2001−180022号公報
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の熱転写プリンタは、インクリボンがPET等の樹脂フィルムからなるので、印刷中にインクリボンがサーマルヘッドと圧接摺動すると、インクリボンに静電気が帯電する。
そして、従来の熱転写プリンタは、携帯可能な小型/薄型になっているために、ヘッドアップ状態のラインサーマルヘッドとプラテンローラとの間隔が狭くなっている。
そのために、ヘッドアップ状態のラインサーマルヘッドとプラテンローラとの間に引き回しされて静電気が帯電しているインクリボンは、紙送りローラ側に給紙される記録媒体に吸着して貼り付くおそれがある。
【0007】
このような給紙中の記録媒体に静電気で貼り付いたインクリボンは、記録媒体と共に紙送りローラと従動ローラとの間に巻き込まれる。そして、紙送りローラと従動ローラとの間に巻き込まれたインクリボンは、手作業で引っぱり出さなければならなかった。
そのために、インクリボンを剥がす作業に時間が掛かると共に、インクリボンをきれいに引っぱり出さないと、インクリボンが切断されて使用不能になるおそれがあった。
本発明は、前述したした点に鑑みてなされたもので、静電気を帯電したインクリボンが、給紙中の記録媒体に貼り付いて紙送りローラと従動ローラとの間に引き込まれても、このインクリボンを容易に紙送りローラと従動ローラとの間から引き出せることができる熱転写プリンタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1の手段として本発明の熱転写プリンタは、所定の色のインク層がリボンマーカを挟んで繰り返し連続して形成されインクリボンの両端部を回転自在の供給コアと巻取りコアとに巻回して収納するインクリボンカセットと、このインクリボンカセットを着脱可能とされ、前記リボンマーカを検出可能なリボンセンサが配設されたカセット装着部と、このカセット装着部に配設された複数の発熱素子を有するサーマルヘッドと、このサーマルヘッドによって前記インクリボンのインクを熱転写可能な記録媒体と、前記インクリボンと前記記録媒体とを前記サーマルヘッドに圧接可能なプラテンローラと、前記記録媒体を前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間に給紙する方向における前記サーマルヘッドより下流側に配設した紙送りローラとを備え、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとを互いに離間させた状態において、前記インクリボンを巻取り、前記リボンセンサが前記リボンマーカを検出したら前記インクリボンの巻取りを一旦中断するとともに、前記リボンセンサによるリボンマーカの検出を継続させ、その状態において前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間に給紙して前記記録媒体の頭出しを行なった後、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとを前記インクリボンと前記記録媒体とを介して圧接させ、前記インクリボンを再び巻取りながら、前記サーマルヘッドの発熱素子に選択的に通電するとともに、前記搬送ローラの回転を正転させて所望の印刷を行なうように構成された熱転写プリンタにおいて、頭出しを目的とする前記記録媒体の搬送中に、前記リボンセンサによる前記リボンマーカの検出が未検出になると、前記紙送りローラの回転を逆転させて前記記録媒体をバックフィードするようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、前記課題を解決するための第2の手段として、前記インクリボンは、複数色のインク層が繰り返し連続して形成され、異なる色の前記インク層とインク層との間に前記リボンマーカを形成し、このリボンマーカを前記リボンセンサが検出することにより、前記インク層の色が識別可能になっていることを特徴とする。
【0010】
また、前記課題を解決するための第3の手段として、前記記録媒体の前記バックフィードと共に戻された前記インクリボンは、前記巻取りコアを回転させて巻取るようにしたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の熱転写プリンタを図1〜図3に基づいて説明する。図1は本発明の熱転写プリンタにインクリボンカセットを装着した状態の要部断面図であり、ず2は本発明の熱転写プリンタの正面図であり、図3は本発明に係わるインクリボンカセットの要部断面図であり、図4は本発明に係わるインクリボンの概略図である。
【0012】
本発明の熱転写プリンタPは、外殻を構成するフレーム1が、略矩形で内部が空洞の筺状に形成されている。
前記フレーム1は、金属板からなり、図2に示すように、手前側に側板1aと、この側板1aと所定の間隔を有して対向する奥側に側板1bとが配設され、上方が天板1cで遮蔽されると共に、下方が解放されている。
この解放されたフレーム1の下方には、フレーム1の下方の一部を覆う金属板からなる下板1dが配設されている。
このようなフレーム1の空洞内部には、後述するインクリボンカセット13を装着可能なカセット装着部2が設けられ、このカセット装着部2は、手前側の側板1aにカセット挿入口2aが打ち抜き形成されて、カセット装着部2の一方側が解放されている。
そして、後述するインクリボンカセット13が、カセット挿入口2aからカセット装着部2に着脱可能になっている。
【0013】
前記カセット装着部2は、手前側の側板1aと対向する奥側の側板1bに、回転可能な巻き取りボビン3が配設され、この巻き取りボビン3に、後述するインクリボンカセット13の巻き取りコア20が係合可能になっている。
また、フレーム1の互いに対向する側板1a、1b間には、回転自在な円柱状のプラテンローラ4が配設されており、このプラテンローラ4は、矢印E、F方向に移動可能になっている。
【0014】
また、プラテンローラ4と対向する上方には、サーマルヘッド6が配設され、このサーマルヘッド6は、ヘッド基板8を介して接着剤等でヘッド取付台7に固着されている。このヘッド取付台7は、フレーム1の奥側の側板1bにネジ止め(図示せず)等により片持ち支持され、その自由端部7aがカセット挿入口2aから若干外側(手前側)に突出して取り付けられている。
前記サーマルヘッド6は、円柱状のプラテンローラ4と対向する位置で長手方向に、複数の発熱素子(図示せず)が整列されて形成されている。
【0015】
また、ヘッド取付台7には、サーマルヘッド6の左側に、合成樹脂製のリボンガイド部材9が配設されている。このリボンガイド部材9は、図示左側の一方側がヘッド基板8にネジ止め(図示せず)等で取り付けられ、図示右側の他方側がサーマルヘッド6にのりあげるように階段状に形成されている。
そのために、後述するインクリボンカセット13をカセット装着部2に装着するときに、後述するインクリボン14がリボンガイド部材9にガイドされて、サーマルヘッド6を取り付けたヘッド取付台7の自由端部7aにぶつからないようになっている。
【0016】
前記フレーム1の天板1cとヘッド取付台7との間には、所定寸法の隙間部2bが形成されている。
また、本発明の熱転写プリンタPは、図2に示すフレーム1の左端部側の空洞内部に、樹脂材料から成る壁部材10が配設され、この壁部材10には、内部のカセット装着部2に通じる給排紙口10aが解放されて形成されている。そして、この給排紙口10aから、後述する記録用紙21を矢印M方向に給紙、または矢印N方向に排紙が可能になっている。
【0017】
また、図1に示すプラテンローラ4の右側で、後述する記録用紙21を矢印Jの搬送方向におけるプラテンローラ4より下流側には、回転可能な円柱状の紙送りローラ11が配設されている。
また、紙送りローラ11には、回転自在の従動ローラ12が圧接しており、紙送りローラ11の回転に追従して従動ローラ12が回転可能になっている。
また、本発明の熱転写プリンタPに用いるインクリボンカセット13は、図3に示すように、一方の面(図示下面側)にインク面14aが形成されたインクリボン14を収納する略楕円形状の空洞部を有する本体部15が形成されている。
【0018】
前記インクリボン14は、従来と同様にPET等の樹脂フィルムからなるので、印刷中にサーマルヘッド6と圧接摺動すると、静電気が帯電するおそれがある。
前記本体部15には、インクリボン14の両端部を巻回した回転自在の供給コア16と巻き取りコア17とが収納されている。
前記本体部15は、図示手前側と奥側に互いに対向して形成された一対の側壁15aと、図示上下に形成されたケース15bとで外周部が覆われて内部が空洞になっている。また、本体部15の図示下方側のケース15bは、外面が本体部15の底面15dとなるように構成されている。
【0019】
また、本体部15内に配設された供給コア16の図示右側のケース15bには、供給コア16に巻回したインクリボン14を本体部15から外部に引き出し可能な、スリット状のリボン引き出し口15cが形成されている。
このリボン引き出し口15c近傍のケース15bの外側には、三角形状の用紙ガイド15eが、インクリボン14の矢印Gの引き出し方向に突出形成されている。また、インクリボンカセット13は、本体部15の上部右側から図示右方向の一方側に延びてリボン案内部18が形成され、このリボン案内部18は、上部に本体部15から延長形成されたケース15bと、このケース15bと対向する下部に形成したリボン摺接壁18aとで構成され、このリボン摺接壁18aと上部のケース15bに挟まれた間に、所定の隙間寸法から成るリボン走行溝18bが形成されている。
前記リボン案内部18の図示右側の先端部には、リボン折り返し部18cが形成され、このリボン折り返し部18cは、回転自在のローラで構成されている。
【0020】
そして、リボン引き出し口15cからリボン折り返し部18cに引き出されたインクリボン14と、リボン摺接壁18aの下面との間には、熱転写プリンタPのフレーム1の側板1bに片持ち支持されたヘッド取付台7が挿入可能なヘッド挿入部19が形成されている。
また、インクリボンカセット13の奥側の側壁15aから外側に突出して位置決め突起(図示せず)が形成され、インクリボンカセット13をカセット装着部2に装着すると、位置決め突起が奥側の側板1bの位置決め孔1eに係合して、インクリボンカセット13がカセット装着部2に位置決めされるようになっている。
【0021】
また、供給コア16に巻回されたインクリボン14は、巻き取りコア17の矢印E方向の回転で、リボン引き出し口15cから外部に一旦引き出しされて、ヘッド挿入部19の下を矢印G方向に引き回しされている。
そして、リボン折り返し部18cで上方側に折り返されて、リボン案内部6のリボン摺接壁18a上を走行可能とし、リボン走行溝18bから再度本体部15内に引き入れられて、巻取りコア17に巻取り可能になっている。
【0022】
また、インクリボンカセット13に収納されたインクリボン14は、例えばカラーインクリボンからなり、シアンの色のインク層14a、マゼンタの色のインク層14b、イエローの色のインク層14c、オーバーコート層15dが、後述する記録媒体22の印刷可能範囲に対応する所定面積の大きさで繰り返し連続して形成され、異なる色のインク層とインク層との間には、カセット装着部2に配設したリボンセンサ(図示せず)が検出可能なリボンマーカ20が形成されている。即ち、所定の色のインク層が、リボンマーカ20を挟んで繰り返し連続して形成されている。
【0023】
前記リボンマーカ20は、印刷開始位置のマーカであると共に最初のシアンの色のインク層14aを識別可能なリボンマーカ20aと、次のマゼンタの色のインク層14bを識別可能なリボンマーカ20b、およびマゼンタの色のインク層14cを識別可能なリボンマーカ20c、及びオーバコート層14dを識別可能なリボンマーカ20dが順番に形成されている。
そして、リボンマーカ20a、20b、20c、20dは、カセット装着部2に配設したリボンセンサ(図示せず)が検出することにより、リボンセンシング可能になっている。
【0024】
このようなインクリボンカセット13を熱転写プリンタPのカセット装着部2に装着すると、底面15dとフレーム1の下板1dとの間に、図1に示すような給排紙口10aにつながって隙間21が形成される。
そして、紙送りローラ11で矢印J方向または矢印K方向に給排紙される記録媒体22が、隙間21を図示左右に搬送可能になっている。
前記記録媒体22は、印画紙等の厚紙状からなっており、給排紙口10aから手材給紙によって矢印M方向に搬送することにより、下板1dから延長形成された用紙案内板23に案内されて、ヘッドアップ状態のプラテンローラ4とサーマルヘッド6との間を通過して、紙送りローラ11と従動ローラ12との間に給紙可能になっている。
【0025】
また、インクリボンカセット13をカセット装着部2に装着すると、サーマルヘッド6を取り付けたヘッド取付台7がリボンカセット13のヘッド挿入部19に位置するすると共に、リボン案内部18がヘッド取付台7とフレーム1の天板1cとの間の隙間部2bに位置する。
また、リボン引き出し口15cからリボン折り返し部18c側に引き出されたインクリボン14は、リボンガイド部材9にガイドされて、図1に示すように、ヘッドアップ状態のサーマルヘッド6とプラテンローラ4との間に位置する。
【0026】
次に本発明の熱転写プリンタによる印刷動作を図1に基づいて説明すると、まず、プラテンローラ4を矢印F方向に移動させて、サーマルヘッド6から離間したヘッドアップ状態とする。この状態のカセット装着部2にインクリボンカセット13を装着すると、サーマルヘッド6とプラテンローラ4との間にインクリボン14が位置する。
そして、巻取りボビン3を回転駆動させて、インクリボン14を巻取りコア17に所定量巻取ることにより、リボンセンサが最初のリボンマーカ20aを検出してリボンセンシングが行われる。
【0027】
次に、給排紙口10aから挿入した記録媒体22を、矢印Mの給紙方向に搬送すると、記録媒体22は、下板1d上から用紙案内板23に案内されて、ヘッドアップ状態のプラテンローラ4とサーマルヘッド6との間を通過して、一端部が紙送りローラ11と従動ローラ12とに圧接狭持される。
この時の紙送りローラ11は時計回り方向に回転しているので、記録媒体22は、矢印J方向に搬送される。
そして、矢印Jの搬送方向における紙送りローラ11より下流側近傍に配設している用紙検出センサ(図示せず)が、記録媒体22の一端部を検出すると、記録媒体22の頭出しが行われて、紙送りローラ11の回転が停止する。
次に、プラテンローラ4を矢印E方向のサーマルヘッド6側に移動させるヘッドダウン動作により、インクリボン14と記録媒体22を、サーマルヘッド6に圧接狭持する。
【0028】
そして、サーマルヘッド6の複数の発熱素子(図示せず)を印刷情報に基づいて選択的に発熱させると共に、紙送りローラ11を時計回り方向に回転させて、記録媒体22を矢印Jの搬送方向に搬送すると、記録媒体22に最初のシアンの色のインク層14aが転写されて、記録媒体22にシアンの色の画像が印刷される。そして、記録媒体22に最初のシアンの色のインク層14aを転写した後のインクリボン14は、巻取りボビン3による巻取りコア17の回転で、リボン折り返し部18cからリボン摺接壁18a上に折り返され、リボン走行溝18bから本体部15内に引き入れられて巻取りコア17に巻取られる。
【0029】
また、シアンの色のインク層14aを印刷後は、プラテンローラ4を矢印F方向のサーマルヘッド6から離間する方向に移動させるヘッドアップ動作により、記録媒体22とインクリボン14の圧接を解除する。
その後、紙送りローラ11を反時計回り方向に逆転させて、シアンの色のインク層14aを用いた印刷がされた記録媒体22を矢印K方向に戻す。それとともに、巻取りボビン3を回転駆動させ、印刷後のインクリボン14を巻取りコア17に所定量巻取ることにより、リボンセンサが次のリボンマーカ20bを検出してマゼンタの色のインク層14bを印刷するためのリボンセンシングを行ない、記録媒体22への印刷準備を行なう。
そして、記録媒体22の一端部が用紙検出センサに検出されて、再度記録媒体22の頭出しが行われると、最初のシアンの色のインク層14aを印刷するときと同様の動作で、シアンの色の画像の上にマゼンタの色のインク層14bを重ね印刷する。その後同様の印刷動作で、マゼンタの色のインク層14bからなる画像の上にイエローのインク層14cを重ね印刷し、イエローの色のインク層14cからなる画像の上にオーバーコート層14dを重ね印刷して、記録媒体22に所望のカラー画像が印刷される。
【0030】
そして、記録媒体22に所望のカラー画像の印刷が終わると、プラテンローラ4をサーマルヘッド6から離間させてると共に紙送りローラ11を反時計回り方向に回転させて、印刷後の記録媒体22を矢印K方向に戻す。
すると、記録媒体22の他端部側が給排紙口10aから矢印N方向に所定量排紙されると共に、記録媒体22の一端部側が紙送りローラ11と従動ローラとの圧接が解除される。
その後、巻取りボビン3の回転駆動で、印刷後のインクリボン14を巻取りコア17に所定量巻取ることにより、リボンセンサが次のリボンマーカ20aを検出してリボンセンシングが行われ、次の記録媒体22への印刷準備が行われる。そして、給排紙口10aから所定量排紙された記録媒体22は、操作者が手作業で取り出すことができるようになっている。
【0031】
また、本発明の熱転写プリンタPは、プラテンローラ4をサーマルヘッド6から離間させて、リボンセンサが最初のリボンマーカ20aを検出してリボンセンシングした状態において、記録媒体22を紙送りローラ11側の下流側に搬送中に、インクリボン14に静電気が帯電していると、給紙中の記録媒体22にインクリボン14が吸着して貼り付くおそれがある。
このような、給紙中の記録媒体22に、インクリボン14が静電気で貼り付くと、記録媒体22と共に時計回り方向に回転する紙送りローラ11と、この紙送りローラ11の回転に追従して回転する従動ローラ12との間に巻き込まれる。
【0032】
すると、リボンマーカ20aが紙送りローラ側に移動してリボンセンサーによるリボンマーカ20aの検出が未検出となる。
このリボンマーカ20aが未検出となると、紙送りローラ11の回転を逆転させて、記録媒体22を矢印K方向にバックフィードする。
すると、紙送りローラ11と従動ローラ12との間に巻き込まれて圧接されたインクリボン14が、記録媒体22と共に戻されて紙送りローラ11と従動ローラ12との圧接が解除される。
【0033】
即ち、プラテンローラ4をサーマルヘッド6から離間させて、リボンセンサでリボンマーカ20a〜20dのいずれかを検出してリボンセンシングを行った状態で、サーマルヘッド6とプラテンローラ4との間に給紙した記録媒体22を紙送りローラ11の一方向への回転で矢印J方向の下流側に搬送中に、リボンセンサによるリボンマーカ20a〜20dのいずれかの検出が未検出になると、紙送りローラ11の回転を逆転させて記録媒体22を矢印K方向にバックフィードすることにより、記録媒体22が矢印N方向に排紙される。そして、同時にインクリボン14も戻される。
【0034】
また、紙送りローラ11と従動ローラ12との間に静電気等で一旦巻き込まれたインクリボン14は、インク層が2つ折り、または複数に折り畳まれた状態になるので、折り目部分のインク層の膜厚が薄くなり、印字品質が低下すおそれがある。そのために、記録媒体22のバックフィードが完了すると、エラー表示がされて、バックフィードされた記録媒体22を操作者が抜き取る。
そして、記録媒体22を給排紙口10aから抜き取ると、巻取りコア17を回転させてインクリボン14を巻取り、リボンセンサで再度リボンセンシングを行って、インクリボン14を印刷開始状態に戻すようになっている。
【0035】
このような本発明の熱転写プリンタは、リボンセンシング後のインクリボン14が給紙中の記録媒体22と共に紙送りローラ11と従動ローラ12との間に巻き込まれたとしても、記録媒体22をバックフィードすることにより、インクリボン14も同時に戻して巻き込みを容易に解除することができる。そのために、短時間で印刷動作を再開することができる。
また、記録媒体22のバックフィードと同時にインクリボン14を戻すことで、インクリボン14が切断されるような弊害をなくすることができ、インクリボン14のムダをなくすることができる。
【0036】
また、本発明の実施の形態の説明では、インクリボン14を複数色のインク層が繰り返し連続して形成したカラーリボンで説明したが、例えば黒色の一色だけのインク層を形成したインクリボン(図示せず)で、インク層とインク層との間にリボンマーカを形成したものでも良い。
また、本発明では、記録媒体22を手作業で給紙及び排紙を行うように説明したが、自動給排紙装置(図示せず)を用いて自動的に給排紙するようにしたものでも良い。
【0037】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の熱転写プリンタは、リボンセンサがリボンマーカを検出してリボンセンシングを行った状態で、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間に給紙した記録媒体を紙送りローラで下流側に搬送中に、リボンセンサによるリボンマーカの検出が未検出になると、紙送りローラの回転を逆転させて記録媒体をバックフィードするようにしたので、バックフィードされる記録媒体と共に紙送りローラに巻き込まれたインクリボンを容易に戻すことができる。そのために、給紙中の記録媒体に静電気等でインクリボンが貼り付いて巻き込まれたとしても、短時間で復旧して印刷動作を再開することができる。
【0038】
また、インクリボンは、複数色のインク層が繰り返し連続して形成され、異なる色のインク層とインク層との間に前記リボンマーカを形成して、このリボンマーカをリボンセンサが検出することにより、インク層の色が識別可能になっているので、使用するインクリボンがカラーリボンでも、紙送りローラに巻き込まれたインクリボンを容易に復旧することができる。
【0039】
また、記録媒体のバックフィードと共に戻されたインクリボンは、巻取りコアを回転させて巻取るようにしたので、戻されたインクリボンを容易にセンシングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写プリンタにインクリボンカセットを装着した状態の要部断面図である。
【図2】本発明の熱転写プリンタの正面図である。
【図3】本発明に係わるインクリボンカセットの要部断面図である。
【図4】本発明に係わるインクリボンの概略図である。
【符号の鋭明】
1 フレーム
1a、1b 側板
1c 天板
1d 下板
2 カセット装着部
2a カセット挿入口
2b 隙間部
3 巻取りボビン
4 プラテンローラ
5 プラテン駆動軸
6 サーマルヘッド
7 ヘッド取付台
7a 自由端部
7b リボンガイド部
8 ヘッド基板
9 リボンガイド部材
9a リボン摺接面
9b 右側端部
9c 突出部
10 壁部材
10a 給排紙口
11 紙送りローラ
12 従動ローラ
13 リボンカセット
14 インクリボン
15 本体部
15a 側壁
15b ケース
15c リボン引き出し口
15d 底面
15e 用紙ガイド
16 供給コア
17 巻取りコア
18 リボン案内部
18b リボン走行溝
18c リボン折り返し部
19 ヘッド挿入部
20 リボンマーカ
21 隙間
22 記録用紙
23 用紙案内板

Claims (3)

  1. 所定の色のインク層がリボンマーカを挟んで繰り返し連続して形成されインクリボンの両端部を回転自在の供給コアと巻取りコアとに巻回して収納するインクリボンカセットと、このインクリボンカセットを着脱可能とされ、前記リボンマーカを検出可能なリボンセンサが配設されたカセット装着部と、このカセット装着部に配設された複数の発熱素子を有するサーマルヘッドと、このサーマルヘッドによって前記インクリボンのインクを熱転写可能な記録媒体と、前記インクリボンと前記記録媒体とを前記サーマルヘッドに圧接可能なプラテンローラと、前記記録媒体を前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間に給紙する方向における前記サーマルヘッドより下流側に配設した紙送りローラとを備え、
    前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとを互いに離間させた状態において、前記インクリボンを巻取り、前記リボンセンサが前記リボンマーカを検出したら前記インクリボンの巻取りを一旦中断するとともに、前記リボンセンサによるリボンマーカの検出を継続させ、その状態において前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間に給紙して前記記録媒体の頭出しを行なった後、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとを前記インクリボンと前記記録媒体とを介して圧接させ、前記インクリボンを再び巻取りながら、前記サーマルヘッドの発熱素子に選択的に通電するとともに、前記搬送ローラの回転を正転させて所望の印刷を行なうように構成された熱転写プリンタにおいて、
    頭出しを目的とする前記記録媒体の搬送中に、前記リボンセンサによる前記リボンマーカの検出が未検出になると、前記紙送りローラの回転を逆転させて前記記録媒体をバックフィードするようにしたことを特徴とする熱転写プリンタ。
  2. 前記インクリボンは、複数色のインク層が繰り返し連続して形成され、異なる色の前記インク層とインク層との間に前記リボンマーカを形成して、このリボンマーカを前記リボンセンサが検出することにより、前記インク層の色が識別可能になっていることを特徴とする請求項1記載の熱転写プリンタ。
  3. 前記記録媒体の前記バックフィードと共に戻された前記インクリボンは、前記巻取りコアを回転させて巻取るようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の熱転写プリンタ。
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