JPH1148550A - カートリッジおよびこのカートリッジを用いた記録装置 - Google Patents

カートリッジおよびこのカートリッジを用いた記録装置

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JPH1148550A
JPH1148550A JP21284597A JP21284597A JPH1148550A JP H1148550 A JPH1148550 A JP H1148550A JP 21284597 A JP21284597 A JP 21284597A JP 21284597 A JP21284597 A JP 21284597A JP H1148550 A JPH1148550 A JP H1148550A
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JP
Japan
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recording
cartridge
roller
case
platen roller
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JP21284597A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Yamamoto
寿之 山本
Shusuke Kiuchi
秀典 木内
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の記録装置は、記録部材である受像テー
プの記録幅が幅広になると、それに応じて回転軸で片持
ち支持されているプラテンローラも長くなる。この長く
なった片持ち支持のプラテンローラに、サーマルヘッド
を押圧すると、この押圧力によりプラテンローラの自由
端である上端が外側に傾いて、サーマルヘッドの発熱部
をプラテンローラに均一に押圧することができなかっ
た。 【解決手段】 本発発明の記録装置は、ローラ保持部材
22を形成する側壁22aの外周面の一部に、前記カー
トリッジKの係合部12eが係合する係合部22eを形
成したので、カートリッジKの係合部12eと記録部材
のローラ保持部22の係合部22eとを係合させて、プ
ラテンローラ22bに記録ヘッド21を圧接させても、
プラテンローラ22bが傾かないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷用カートリッ
ジおよびこのカートリッジを使用する記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ロール状に巻取りされた長尺のラ
ベルシート等から成る受像テープと、インクリボンと
を、同一ケース内に収納したカートリッジを用いて、前
記受像テープにインクリボンのインクを転写して記録を
行うラベル作成用の記録装置が広く知られている。この
従来のカートリッジと記録装置について図6、図7に基
づいて説明する。まず、従来のカートリッジRは図6の
要部断面図に示すように、外形が略矩形のケース1の周
囲に側壁1aが形成されて、該側壁1aによりケース1
の内部が遮蔽されている。また、図示右側上部に略コ字
状に切り欠きされたヘッド挿入部1bが形成され、該ヘ
ッド挿入部1bを形成する左側の側壁1aの上部にテー
プ搬送口1cと、前記ヘッド挿入部1bを形成する右側
の側壁1aの上部にテープ排出口1dとがそれぞれ開口
して形成されている。また、ケース1の図示右側の側壁
1aには、上下に2つの開口を有するリボン位置合わせ
部1eが形成されている。また、前記ケース1内部の図
示上方の底面1fには略半円状のテープ巻き戻し窓1g
が開放されて形成されている。
【0003】また、前記ケース1内部の図示左側には、
紙等から成るロール状で長尺の受像テープ2を巻回し
た、テープ供給スプール3が配設されている。また、テ
ープ供給スプール3の下部には、外周に複数の歯車を有
する歯車プレート3aが一体に形成されている。また、
前記受像テープ2は、テープ搬出口1cからヘッド挿入
部1bに引き出され、該ヘッド挿入部1bで画像記録さ
れた受像テープ2が、テープ排出口1dからカートリッ
ジRの外部に排出されるようになっている。
【0004】また、前記ケース1内部の図示右側で前記
ヘッド挿入部1bの下方には、所望の色のインクが塗布
されたインクリボン4を巻回したリボン供給スプール5
と、このリボン供給スプール5から繰り出されるインク
リボン4を巻取るリボン巻き取りスプール6とが配設さ
れている。そして、前記インクリボン4はテープ搬出口
1cから前記受像テープ2と一緒に前記ヘッド挿入凹部
1dに引き出されて、後述するサーマルヘッド7により
受像テープ2にインクリボン4のインクが転写されて画
像記録されるようになっている。そして、使用済みのイ
ンクリボン4は、テープ排出口1dからケース1の内部
に引き込まれ、前記リボン位置合わせ部1eで一旦外部
に引き出されてから、再度ケース1内部に引き込まれて
リボン巻き取りスプール6に巻取られる。前記リボン位
置合わせ部1eは、インクリボン4がカラーの場合に、
最初に印刷を開始したい所望の色を前記リボン位置あわ
せ部1eに合わせることにより、受像テープ2の印刷開
始位置に所望の色を位置合わせすることができるように
なっている。
【0005】前述のような従来のカートリッジRを用い
て受像テープ2に画像を記録する記録装置(図示せず)
を図7を用いて説明する。まず、記録装置には前記カー
トリッジRを装着するカセット装着部(図示せず)が形
成されている。このカセット装着部には、発熱部7aを
有する回動可能なサーマルヘッド7と、該サーマルヘッ
ド7の発熱部7aが対向する側に回転軸8aを有するプ
ラテンローラ8と、前記カートリッジRを装着したとき
に前記テープ巻き戻し窓1gが位置する部分に、外周に
複数の歯車が形成された巻き戻しギア9とがそれぞれ配
設されている。前記プラテンローラ8は、回転軸8aの
下端が前記カセット装着部(図示せず)に保持され回転
軸8aの上端は自由端になった、片持ち支持の状態で回
転可能に保持されている。そして、カセット装着部にカ
ートリッジRを装着すると、カートリッジRのヘッド挿
入部1bにサーマルヘッド7が位置し、前記ケース1の
テープ巻き戻し窓1fに、前記テープ巻き戻しギア9が
位置して、このテープ巻き戻しギア9がテープ供給スプ
ール3の歯車プレート3aの歯車と噛み合うようになっ
ている。
【0006】前述のような構成の従来の記録装置の動作
は、カッセト装着部(図示せず)にカートリッジRを装
着し、図7に示すように、受像テープ2とインクリボン
4とを重ね合わせた状態でサーマルヘッド7とプラテン
ローラ8との間に案内する。そして、サーマルヘッド7
を回動させて、受像テープ2とインクリボン4とを片持
ち支持されたプラテンローラ8に圧接して、サーマルヘ
ッド7の発熱部7aを制御すると共に、プラテンローラ
8を回転させながら受像テープ2とインクリボン4とを
テープ排出口1d側に送り、インクリボン7のインクを
受像テープ2に転写して、受像テープ2に所望の画像を
記録する。このような記録装置は、特に細長のラベル等
の印刷に好適であり、広く一般に用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うな従来の記録装置は、受像テープ2の記録幅が幅広に
なると、それに応じて片持ち支持されたプラテンローラ
8の軸芯方向の長さも長いものに換えている。この長さ
が長くなった片持ち支持のプラテンローラ8に、サーマ
ルヘッド7を圧接すると、この圧接力によりプラテンロ
ーラ8の自由端である上端側が外側に傾いて、サーマル
ヘッド7の発熱部7aをプラテンローラ8に均一に圧接
することができなくなる。そのために、受像紙2に記録
される画像に均一な階調が得られなくなり、記録品質が
著しく低下するという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するする
ための第1の手段として本発明のカートリッジは、記録
部材を収納するケースを備え、該ケースの外周の一部
に、記録装置側の記録ヘッドが圧接されるプラテンロー
ラを保持するローラ保持部材と係脱可能な係合部を形成
した構成とした。
【0009】また、前記課題を解決するするための第2
の手段として、前記係合部は、前記プラテンローラの軸
方向と平行方向に延在する凹部あるいは凸部から成る構
成とした。
【0010】また、前記課題を解決するするための第3
の手段として本発明の記録装置は、前記請求項1、また
は2記載のカートリッジを備え、該カートリッジを使用
して記録する構成とした。
【0011】また、前記課題を解決するための第4の手
段として、前記カートリッジを装着可能なカセット装着
部と、前記記録部材に記録を行う記録ヘッドと、該記録
ヘッドが対向する側に配設されたプラテンローラと、該
プラテンローラを回転可能に保持するローラ保持部材と
を備え、該ローラ保持部材を形成する側壁の外周面の一
部に、前記カートリッジの係合部が係合する係合部を形
成した構成とした。
【0012】また、前記課題を解決するための第5の手
段として、前記係合部は、前記プラテンローラの軸方向
と平行方向に延在する凸部あるいは凹部から成る構成と
した。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の1実施の形態のカートリ
ッジKおよび記録装置を図1〜図5に基づいて説明す
る。まず、本発明のカートリッジKは、要部断面図であ
る図1に示すように、樹脂材料等から成るケース10が
成形加工等で形成され、該ケース10は第1ケース11
と第2ケース12とが一体に形成され、外形が略矩形で
図示右側上部の隅部が階段状に形成されている。そし
て、前記第1ケース11の外周には、内部を遮蔽する側
壁11aが底板11bから所定の高さで突出形成され
て、内部が空洞になっているいる。また、第1ケース1
1の図示右上方端部には略コ字状のヘッド挿入部11c
が形成され、該ヘッド挿入部11cを形成する側壁11
aの図示左側上部にリボン搬送口11dが開口状態で形
成されている。また、前記ヘッド挿入部11cを形成す
る側壁11aの図示右側上部には、該側壁11aの端面
で構成されたリボン排出部11eが形成されている。ま
た、第1ケース11の図示右側の側壁11aは略L字状
の段部11fが形成されて、該段部11fの根元部分で
あるコーナ部にはリボン巻取り口11gが開口状態で形
成されている。
【0014】また、前記第1ケース11の空洞内部の図
示左側には、巻取りリール収納部11hが形成され、図
示右側には供給リール収納部11jがそれぞれ形成され
ている。そして、前記巻取りリール収納部11hの広さ
は前記供給リール収納部11jの広さより広くなってい
る。また、前記リボン巻取り口11gの下方の第1ケー
ス11の内部にはリボンガイド11kが、回転自在に第
1ケース11内部に軸支されている。また、第1ケース
11に隣り合った図示上方側には、第2ケース12が前
記第1ケース11と一体で形成されている。そして第2
ケース12の外周には、内部を遮蔽する側壁12aが底
板12bから前記第1ケース11の側壁11aと同じ高
さで形成されて、内部が空洞になっている。そして、第
1ケース11と第2ケース12の上部には内部を遮蔽す
る上蓋(図示せず)がかぶせられている。
【0015】また、第2ケース12の図示右側下方に、
後述する記録部材16を排出可能な受像紙排出口12c
と記録部材16が接する用紙押さえ部12dが形成され
ている。また、第2ケース12の図示右側の側壁12a
の外周の一部に、図4の概略図に示すような、凹部から
成る係合部12eが形成されている。この係合部12e
は後述する記録装置側のプラテンローラ22bの軸方向
と平行方向に延在し、後述する記録装置側のプラテン保
持部材22と係脱可能に成っている。また、第1ケース
11内部の前記巻取りリール収納部11hには巻取りリ
ール13が、また、前記供給リール収納部11jには供
給リール14が、それぞれ回転自在に第1ケース11内
部に軸支されている。また、前記巻取リール13の回転
中心には、ボビン孔13aが貫通して形成されている。
【0016】また、前記第1ケース11の空洞内部に
は、両端部をそれぞれ前記巻取りリール13と供給リー
ル14とに巻回されたインクリボン15が収納されてい
る。そして、該インクリボン15は、例えば複数の色の
インクが順番に繰り返し塗布されたカラーリボン等から
成っている。また、前記インクリボン15の搬送経路
は、前記リボン搬送口11dからヘッド挿入部11cに
引き出されて、後述する本発明の記録装置の記録ヘッド
21により所望の記録が行われると、記録後のインクリ
ボン15が、ヘッド挿入部11cのリボン排出部11e
にガイドされて、図示右側外部の略L字状の段部11f
に導かれる。そして、この段部11fのコーナ部に形成
されているリボン巻取り口11gから、供給リール収納
部11jに再び引き込まれ、回転自在のリボンガイド1
1kにガイドされ、第1ケース11の図示下方側の側壁
11aの内面に沿って案内され、図示左方向に引き回し
されて、巻取りリール13に巻取られるようになってい
る。
【0017】また、前記第2ケース12の空洞内部に
は、横長の短冊状に形成された紙等から成る記録部材1
6が、底板12bと直交する方向に直立状態で、第1ケ
ース11と第2ケース12とを仕切る側壁12aと平行
方向に、平坦な状態で整列されて複数収納されている。
また、前記複数の記録部材16と、前記第2ケース12
の図示上部の側壁12aとの間には空隙12fが設けら
れて、該空隙12fには板バネ等から成るバネ部材17
が配設されて、前記記録部材16の後方から常に第1ケ
ース11側の前方に所定の圧力で押圧するようになって
いる。また、前記第1ケース11のヘッド挿入部11c
の図示左側の底板11bと第2ケースの底板12bとに
またがって、前記記録部材16を外部に供給するための
後述する記録装置側の給紙ローラ24が挿入される給紙
ローラ挿入部18が開口状態で形成されている。
【0018】また、前記第2ケース12の外周の一部に
形成されている前記係合部12eは、本発明の実施の形
態では凹部で説明したが、後述するプラテンローラ22
bの軸方向と平行方向に延在する凸部(図示せず)から
形成されたものでもよい。また、前記記録部材16は紙
に限定されるものでなく、裏面に剥離紙等が粘着された
もの、あるいは感熱紙等でもよい。前記記録部材16に
感熱紙を使用する場合は、前記ケース10の第1ケース
内部にはインクリボン15を収納せず、第1ケース11
内部は空洞になって、第2ケース12側に感熱紙を収納
したカートリッジ(図示せず)を使用するようになって
いる。
【0019】即ち、本発明のカートリッジKは、記録部
材16を収納するケース10を備え、該ケース10の外
周の一部に、後述する記録装置側の記録ヘッドが圧接す
るプラテンローラを保持するプラテン保持部材と係脱可
能な係合部12eを形成した構成になっている。
【0020】前述のような構成の本発明のカートリッジ
Kを用いて、前記記録部材16に画像を印刷記録する本
発明の記録装置は、所望の画像を入力することができる
キー入力部(図示せず)、及び前記本発明のカートリッ
ジKを装着するカセット装着部20が形成されている。
このカセット装着部20は図2に示すように、カセット
装着面20aにガイド部20bが4箇所に突出形成され
て、このガイド部20bに前述した本発明のカートリッ
ジKを装着すると、カートリッジKがガイド部20bに
ガタのない状態で位置決めされるようになっている。
【0021】また、カセット装着部20には前記記録部
材16に所望の画像を記録するための、発熱部21aを
有するサーマルヘッドから成る記録ヘッド21が配設さ
れている。この記録ヘッド21は、少なくとも前記記録
部材16の幅方向の記録領域と同等の記録幅が形成され
ている。また、前記記録ヘッド21と対向する側の図示
上方には、該記録ヘッド21と対向する側が開放され
た、周囲に側壁22aを有する箱形のローラ保持部材2
2が形成されて、該ローラ保持部材22の内部にプラテ
ンローラ22bと搬送ローラ22cと小ローラ22dと
が、ローラ保持部材22の上下の側壁にそれぞれ両持ち
支持されて回転可能に保持されている。
【0022】また、図5に示すようにローラ保持部材2
2の図示左側の側壁の外面には、前記プラテンローラ2
2bの軸方向と平行方向に延在する、所定の幅と高さ寸
法のレール状の凸部から成る係合部22eが形成されて
いる。そして、前記カセット装着部20にカートリッジ
Kを装着すると、図2に示すように、カートリッジKの
係合部12eが、ローラ保持部材22の係合部22eに
係合し、カートリッジKの4隅が前記ガイド部20bに
ガイドされて、カートリッジKがカセット装着部20に
動きが規制されるようになっている。また、カセット装
着部20にカートリッジKを装着した状態では、前記記
録ヘッド21は前記第1ケース11のヘッド挿入部11
cに位置し、前記記録ヘッド21の発熱部21aが対向
する図示上方に、所定の隙間を有して、前記プラテンロ
ーラ21bが位置している。そして、前記記録ヘッド2
1は、その発熱部21aがプラテンローラ22bに対し
て接離自在に移動できるようになっている。
【0023】また、前記プラテンローラ22bの図示右
隣りで、前記記録部材16の搬送方向の下流側には、回
転可能な搬送ローラ22cが配設されている。また、該
搬送ローラ22cの外周に接して図示下方側には小ロー
ラ22dが配設されて、該小ローラ22dは前記搬送ロ
ーラ22cの回転に追従して回転できるようになってい
る。そして、この搬送ローラ22cまで送られてきた前
記記録部材16は、前記搬送ローラ22cと小ローラ2
2dとの間に弾接狭持され、搬送ローラ22cを反時計
方向に回転させると前記記録部材16を下流側に、ま
た、搬送ローラ22cを時計方向に回転させると記録部
材16を上流側にそれぞれ搬送できるようになっている
【0024】また、前記カセット装着部20には、前記
カートリッジKに収納されている記録部材16をカート
リッジKの外部の前記記録ヘッド21に供給するための
給紙ローラ24がカセット装着面20aから突出して、
モータ等の駆動源(図示せず)により回転可能に配設さ
れている。この給紙ローラ24は円筒状部と外形の一部
が平坦状にカットされたカット面24aとを有するD字
状に形成されて、外周部には前記記録部材16に対して
摩擦抵抗の大きいゴム等が被着されている。そして、本
発明の記録装置のカセット装着部20にカートリッジK
を装着すると、図2に示すように前記給紙ローラ24が
カートリッジKの給紙ローラ挿入部18に挿入され、給
紙ローラ24のカット面24aと記録部材16とが、対
向状態で位置するようになっている。また、前記カット
面24aと記録部材16との間には所定の隙間12gが
形成されて、給紙ローラ24がいつでも記録部材16の
搬送を開始することができる待機状態になるようになっ
ている。
【0025】また、前記カセット装着部20の図示下方
の左側には、カセット装着面20aから直立する回転可
能な巻取りボビン25が配設されて、該巻取りボビン2
5に前記カートリッジKの巻取りリール13のボビン孔
13aが係合するようになっている。そして、インクリ
ボン15の巻取りは、巻取りボビン25を時計方向に回
転させて、供給リール14に巻回されているインクリボ
ン15を巻取る事ができるようになっている。
【0026】また、前記ローラ保持部材22の図示右側
の外側には、記録部材16が送られてきたことを検出す
る用紙検出センサ27が配設されている。また、前記小
ローラ22dの図示下方で、カートリッジKをカセット
装着部に装着したときの第1ケース11の段部11fが
位置する部分には、リボンセンサ28が配設されてい
る。そして、このリボンセンサ28により前記インクリ
ボン15がカラーの場合には、各色毎に形成される検出
マーカ(図示せず)あるいはリボンエンドマーカ(図示
せず)等を検出できるようになっている。
【0027】また、本発明のカートリッジKと記録装置
との説明では、カートリッジK側の係合部12eを凹部
で、記録装置のローラ保持部材22側の係合部22eを
凸部で説明したが、この構成とは逆にカートリッジ側係
合部12eを凸部で形成し、記録装置のローラ保持部材
22側の係合部22eを凹部に形成したものでもよい。
即ち、本発明の記録装置は、前記カートリッジKを装着
可能なカセット装着部20と、前記記録部材16に記録
を行う記録ヘッド21と、該記録ヘッド21が対向する
側に配設されたプラテンローラ22bと、該プラテンロ
ーラ22bを回転可能に保持するローラ保持部材22と
を備え、該ローラ保持部材22を形成する側壁の外周面
の一部に、前記カートリッジKの係合部12eが係合す
る係合部22eを形成し、該係合部22eは、前記プラ
テンローラ22bの軸芯方向と平行方向に延在する凸部
あるいは凹部から成る構成になっている。
【0028】次に、本発明のカートリッジKを用いた記
録装置の記録動作について説明する。図2は、本発明の
記録装置のカセット装着部20にカートリッジKを装着
した状態を説明する概略図で、記録開始前の待機状態を
示している。そして、図2の状態から前記図示しない記
録装置から記録開始指令が出されると、給紙ローラ24
がモータ等の駆動源(図示せず)により時計方向の矢印
A方向に回転し、Dカット面24aの左端部が記録部材
16を押圧する。すると、記録部材16はバネ部材17
の作用で後方の隙間12fがせばまる方向に移動する。
そして、給紙ローラ24を更に時計方向に回転させる
と、図3に示すように、給紙ローラ24の円筒状の外周
面の摩擦部材(図示せず)に滑り止めされて圧接されて
いる最前部の1枚の記録部材16が、他の複数の記録部
材16からはなされて、受像紙排出口12cから下流側
の記録ヘッド21まで搬送される。そして、記録部材1
6が更に下流側に搬送されると、記録部材16の先端が
前記搬送ローラ22cと小ローラ22dとに弾接狭持さ
れ、搬送ローラ22cが反時計方向に回転するのにとも
なって、記録部材16の先端が用紙検出センサ27側の
下流側に搬送される。
【0029】次に、給紙ローラ24が360°矢印A方
向に回転して1回転すると、給紙ローラ24の円筒状の
外周部が前記最前部の記録部材16から離れて、前記カ
ット面24aがケース10の第2ケース12に収納され
ている記録部材16と対向する状態になる。そして、給
紙ローラ24の記録部材16に対する圧接と摩擦がなく
なる。また、前記記録部材16が用紙検出センサ27ま
で送られてくると、該用紙検出センサ27がONする。
この状態から更に搬送ローラ22cを回転させて、記録
部材16の後端部が第2ケース12の用紙押さえ部12
dからはずれるまで、記録部材16を下流側に搬送す
る。そして、記録部材16の後端部が用紙押さえ部12
dからはずれると、搬送ローラ22を反転させて時計方
向に回転させ、用紙検出センサ27がOFFになるまで
記録部材16を上流側のリボン搬送口11d側に戻す。
そして、用紙検出センサ27がOFFすると搬送ローラ
22の回転がストップする。
【0030】次に、記録部材16の先端を搬送ローラ2
2cと小ローラ22dとに弾接狭持した状態で、巻取り
ボビン25を時計方向の矢印B方向に回転駆動させて、
インクリボン15の巻取りを行い、前記リボンセンサ2
8が所望の色のインクを検出すると、巻取りリール13
の回転をストップさせてリボン巻取り動作を一時停止す
る。次に、記録ヘッド20を回動させて、その発熱部2
0aをプラテンローラ22b側に移動し、該プラテンロ
ーラ22bとの間に前記記録部材16とインクリボン1
5とを圧接狭持する。この状態で、搬送ローラ22cを
反時計方向に回転させて、記録部材16を下流側の用紙
検出センサ27まで搬送する。このとき同時にインクリ
ボン15も記録部材16と一緒に下流側に送られて巻取
りリール13により巻取られる。そして、用紙検出セン
サ27が記録部材16の先端を検出してONになった時
点を印刷開始位置とし、この時点から記録部材16への
記録を開始する。そして、印刷後のインクリボン15
は、巻取りボビン25矢印B方向に回転させて巻取りリ
ール13に巻取る。
【0031】前記記録ヘッド21がプラテンローラ22
bを押圧したときのローラ保持部材22は、記録ヘッド
21の押圧力で、上方の自由端側が図5に示す矢印D方
向に倒れようとする力が働く。しかし、前記ローラ保持
部材22の係合部22eが、カセット装着部20のガイ
ド部20bに動きが規制されて装着されているカートリ
ッジKの係合部12eにガタなく係合しているので、ロ
ーラ保持部22の動きも規制されて、記録ヘッド21の
押圧力がプラテンローラ22bに加わってもローラ保持
部材22が矢印D方向に倒れるようなことはない。
【0032】このような記録動作により、記録が終了し
た記録部材16を、前記搬送ローラ22cを反時計方向
に更に回転させて、記録装置の外部に排出して本発明の
記録装置の記録動作が終了する。次の2枚目の記録部材
16に対しても、上記と同様の動作を繰り返すことで所
望の画像記録を行うことができる。
【0033】本発明のカートリッジKの説明では、イン
クリボン15を使用して記録部材16にインクリボン1
5のインクを記録ヘッド21で転写するもので説明した
が、記録部材16に感熱紙を使う場合は、ケース10の
第1ケース11内にインクリボン15を収納しない種類
のカートリッジKを使用してもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明のカートリッジは、記録部材を収
納するケースを備え、該ケースの外周の一部に、記録装
置側の記録ヘッドが圧接されるプラテンローラを保持す
るローラ保持部材と係脱可能な係合部を形成したので、
カートリッジを記録装置に装着すると、前記係合部が記
録装置側のローラ保持部材に係脱可能に係合する。この
係合によりローラ保持部材の動きが規制されるので、プ
ラテンローラに記録ヘッドが強く圧接したとしても、前
記ローラ保持部材が斜めになったりすることがない。そ
のために、記録ヘッドのプラテンローラへの圧接力が均
一になり、印刷ムラ等のない高品質の画像を記録部材に
記録することができる。
【0035】また、本発明のカートリッジの前記係合部
は、前記プラテンローラの軸方向と平行方向に延在する
凹部あるいは凸部から成っているので、精度の高い係合
部を容易に形成することができ、カートリッジと記録装
置のローラ保持部との動きを更に規制することができ
る。
【0036】また、本発明の記録装置は、前記請求項
1、または2記載のカートリッジを備え、該カートリッ
ジを使用して記録するようにしたので、前記カートリッ
ジの係合部が記録装置のローラ保持部に係脱可能に係合
している。この係合によりローラ保持部材の動きが規制
されるので、プラテンローラに記録ヘッドが強く圧接し
たとしても、前記ローラ保持部材が斜めになったりする
ことがない。そのために、記録ヘッドのプラテンローラ
への圧接力が均一になり、印刷ムラ等のない高品質の画
像を記録部材に記録することができる。
【0037】また、本発明の記録装置は、前記カートリ
ッジを装着可能なカセット装着部と、前記記録部材に記
録を行う記録ヘッドと、該記録ヘッドが対向する側に配
設されたプラテンローラと、該プラテンローラを回転可
能に保持するローラ保持部材とを備え、該ローラ保持部
材を形成する側壁の外周面の一部に、前記カートリッジ
の係合部が係合する係合部を形成したので、前記カート
リッジの係合部をローラ保持部材の係合部に係合させる
ことができ、この係合により記録ヘッドをプラテンロー
ラに圧接させても、ローラ保持部が斜めにならず、印刷
ムラ等のない高品質の画像を記録することができる。
【0038】また、本発明の記録装置の前記係合部は、
前記プラテンローラの軸方向と平行方向に延在する凸部
あるいは凹部から成るので、精度の高い係合部を容易に
形成することができ、カートリッジと記録装置のローラ
保持部との動きを更に規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカートリッジの要部断面図。
【図2】本発明の記録装置に本発明のカートリッジを装
着した概略平面図。
【図3】本発明の記録装置の動作を説明する概略平面
図。
【図4】本発明のカートリッジの係合部を説明する概略
図。
【図5】本発明の記録装置のローラ保持部の係合部を説
明する概略図。
【図6】従来ののカートリッジの要部断面図。
【図7】従来の記録装置に従来のカートリッジを装着し
た概略平面図。
【符号の説明】
K カートリッジ 10 ケース 11 第1ケース 11b 底板 11c ヘッド挿入部 11h 巻取りリール収納部 11j 供給リール収納部 12 第2ケース 12b 底板 12e 係合部 13 巻取りリール 14 供給リール 15 インクリボン 16 記録部材 17 バネ部材 18 給紙ローラ挿入部 20 カセット装着部 20a カセット装着面 20b ガイド部 21 記録ヘッド 21a 発熱部 22 ローラ保持部 22a 側壁 22b プラテンローラ 22c 搬送ローラ 22d 小ローラ 22e 係合部 24 給紙ローラ 24a カット面 25 巻取りボビン 26 供給ボビン 27 用紙検出センサ 28 リボンセンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録部材を収納するケースを備え、該ケ
    ースの外周の一部に、記録装置側の記録ヘッドが圧接さ
    れるプラテンローラを保持するローラ保持部材と係脱可
    能な係合部を形成したことを特徴とするカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記係合部は、前記プラテンローラの軸
    方向と平行方向に延在する凹部あるいは凸部から成るこ
    とを特徴とする請求項1記載のカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記請求項1、または2記載のカートリ
    ッジを備え、該カートリッジを使用して記録することを
    特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 前記カートリッジを装着可能なカセット
    装着部と、前記記録部材に記録を行う記録ヘッドと、該
    記録ヘッドが対向する側に配設されたプラテンローラ
    と、該プラテンローラを回転可能に保持するローラ保持
    部材とを備え、該ローラ保持部材を形成する側壁の外周
    面の一部に、前記カートリッジの係合部が係合する係合
    部を形成したことを特徴とする請求項3記載の記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記係合部は、前記プラテンローラの軸
    方向と平行方向に延在する凸部あるいは凹部から成るこ
    とを特徴とする請求項3、あるいは4記載の記録装置。
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