JPH11157157A

JPH11157157A - カートリッジ

Info

Publication number: JPH11157157A
Application number: JP9324494A
Authority: JP
Inventors: Toshiyuki Yamamoto; 寿之山本; Shusuke Kiuchi; 秀典木内
Original assignee: Alps Electric Co Ltd
Current assignee: Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 1997-11-26
Filing date: 1997-11-26
Publication date: 1999-06-15

Abstract

(57)【要約】【課題】従来のカートリッジは、インクリボンの弛み
を卷き取るときに、インクリボンを巻き取り過ぎて、ケ
ースに収納されている記録部材の最後の１枚まで、確実
に印刷することができないという問題があった。【解決手段】本発発明の印刷装置は、インクリボン５
の長さを第２ケース２内部に最初に収納されていた記録
部材６の枚数以上に形成したので、第２ケース２に収納
されていた記録部材６全部にインクリボン５のインクを
印刷することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は印刷用カートリッジ
に係わり、記録部材の最後まで確実に印刷ができるよう
にしたカートリッジに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のカートリッジは、第１ケースと第
２ケースの２つのケースが一体化されて形成されてい
る。前記第１ケースには所望の色のインクが塗布された
インクリボンが収納されている。このインクリボンは供
給リールに巻回されて、巻き取りリールの回転で供給リ
ール側から巻き取りリール側に卷き取られるようになっ
ている。また、前記第２ケース側にはラベルシート等か
ら成る短冊状の記録部材が収納されている。

【０００３】このようなカートリッジを専用の印刷装置
に装着すると、印刷装置側の給紙ローラが前記第２ケー
スに収納している記録部材の表面に弾接する。この給紙
ローラが回転して前記記録部材を下流側の記録ヘッド側
に排出するようになっている。前記第２ケースから排出
された記録部材とインクリボンとを、記録ヘッドとプラ
テンローラとの間に搬送し、記録ヘッドをヘッドダウン
させて前記記録部材とインクリボンとをプラテンローラ
に押圧する。そして、記録ヘッドの発熱部を発熱させ、
インクリボンのインクを記録部材に転写して、記録部材
に所望の画像を印刷することができるようになってい
る。

【０００４】このような従来のカートリッジを前記印刷
装置に装着するときに、インクリボンが弛んでいると、
弛んだインクリボンが記録ヘッドに引っかったりして、
正常に印刷することができなくなることがある。そのた
めに、印刷装置を操作する操作者が、インクリボンの弛
みを取るために、巻き取りリールを回転させて弛んだイ
ンクリボンを卷き取っていた。また、前記インクリボン
がカラーの場合には、最初の色のインクの頭出しを、印
刷装置側の巻き取りボビンを回転させて、インクリボン
を卷き取りながら行っていた。このような従来のカート
リッジに収納する前記インクリボンの長さは、前記第２
ケースに最初に収納していた記録部材の枚数にあわせた
長さに形成していた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来のカートリッジは、前述のようにインクリボンの
弛みを卷き取るときに、インクリボンを巻き取り過ぎる
ことがあり、最後の１枚の記録部材まで確実に印刷する
ことができないことがあった。また、インクリボンがカ
ラーの場合に、最初の色のインクを頭出しするときに、
インクリボンを巻き取り過ぎて、最初に収納していた記
録部材全部に印刷することができないことがあり、経済
的にロスが発生することがあった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するする
ための第１の手段として本発明の印刷装置は、所望の色
のインクを有するインクリボンと、該インクリボンの両
端部をそれぞれ巻回する供給リールと巻き取りリール
と、前記インクリボンのインクを転写して画像を記録す
る複数枚の短冊状の記録部材と、前記インクリボンと前
記記録部材と収納するケースとを備え、前記インクリボ
ンを前記ケース内部に最初に収納されていた前記記録部
材の枚数以上に記録できる長さに形成した構成とした。

【０００７】また、前記課題を解決するための第２の手
段として、前記インクリボンに、異なる複数の色を順番
に形成し、該異なる複数の色のインクを前記記録部材の
１枚に繰り返し重ね印刷してカラー画像を形成する前記
異なる複数の色が塗布された範囲を１サイクル分とし、
該１サイクル分を前記インクリボンに繰り返し形成し、
このサイクル数を前記ケース内部に最初に収納されてい
た前記記録部材の枚数より多くした構成とした。

【０００８】また、前記課題を解決するための第３の手
段として、前記ケースの上板に内部の記録部材が覗ける
透視窓を形成した構成とした。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明のカートリッジの１実施の
形態を図１〜図４に基づいて説明する。まず、本発明の
カートリッジＫは、要部断面図である図１に示すよう
に、樹脂材料等から成る略矩形の第１ケース１と第２ケ
ース２とが一体に形成され、図示右側上部の隅部が階段
状に形成されている。そして、第１ケース１の外周部に
は、内部を遮蔽する側壁１ａが底板１ｂから所定の高さ
で突出して形成されている。また、第１ケース１の図示
右上方端部には略コ字状のヘッド挿入部１ｃが形成さ
れ、該ヘッド挿入部１ｃを形成する側壁１ａの図示左側
上部にリボン搬送口１ｄが開口状態で形成されている。
また、前記ヘッド挿入部１ｃを形成する側壁１ａの図示
右側上部には、該側壁１ａの端面で構成したリボン排出
部１ｅが形成されている。また、第１ケース１の図示右
側の側壁１ａは略Ｌ字状の段部１ｆが形成され、該段部
１ｆの根元部分であるコーナ部にはリボン巻取り口１ｇ
が開口状態で形成されている。

【００１０】また、前記第１ケース１の空洞内部の図示
左側には、巻取りリール収納部１ｈが形成され、図示右
側には供給リール収納部１ｊがそれぞれ形成されてい
る。そして、前記巻取りリール収納部１ｈの広さは前記
供給リール収納部１ｊの広さより広くなっている。ま
た、前記リボン巻取り口１ｇの下方の第１ケース１の内
部にはガイドローラ１ｋが、回転自在に第１ケース１内
部に軸支されている。また、第１ケース１に隣り合う図
示上方には、第２ケース２が第１ケース１と一体に形成
されている。この第２ケース２の外周には、内部を遮蔽
する側壁２ａが底板２ｂから前記第１ケース１の側壁１
ａと同じ高さで突出形成されている。そして、第１ケー
ス１と第２ケース２とには、上部から上板（図示せず）
がかぶせられて、カートリッジＫの内部が空洞になって
いる。また、第２ケース２側の上板には２点鎖線で示す
ような透視窓９が形成されて、内部の記録部材６の有
無、または概略の残量がが確認できるようになってい
る。

【００１１】また、第２ケース２の図示右側下方に、受
像紙排出口２ｃと用紙押さえ部２ｄが形成されている。
また、前記第１ケース１内部の前記巻取りリール収納部
１ｈにはボビン孔３ａを有する巻取りリール３と、前記
供給リール収納部１ｊには、供給リール４とがそれぞれ
回転自在に第１ケース１内部に軸支されている。前記第
１ケース１の空洞内部には、両端部をそれぞれ巻取りリ
ール３と供給リール４とに巻回されたインクリボン５が
収納されている。このインクリボン５は、例えばカラー
リボンから成り、複数の色のインクが長手方向に塗布さ
れて、例えば図３に示すように、図示左側からイエロー
Ｙ、マゼンタＭ、シアンＣ、ブラックＢの色のインクが
順番に塗布されて、このイエローＹからブラックＢまで
の、異なる複数の色が塗布された範囲を１サイクルＳと
し、この１サイクルＳ分を繰り返し形成して、インクリ
ボン５が形成されている。そして、前記各色の先頭部に
は、それぞれの色が識別できるように、異なる幅の検出
マーカ５ａ、５ｂ、５ｃ、５ｄが形成されている。ま
た、前記各色のインクの長手方向の幅寸法は寸法Ａで形
成され、この寸法Ａは後述する記録部材６の画像形成領
域６ａと同じ長さになるようになっている。

【００１２】このようなインクリボン５は、前記リボン
搬送口１ｄからヘッド挿入部１ｃに引き出されて、後述
する印刷装置の記録ヘッド１により所望の印刷が行われ
ると、印刷後のインクリボン５が、ヘッド挿入部１ｃの
リボン排出部１ｅにガイドされて、図示右側外部の略Ｌ
字状の段部１ｆに導かれる。このインクリボン５は、段
部１ｆのコーナ部に形成されているリボン巻取り口１ｇ
から、供給リール収納部１ｊに再び引き込まれ、回転自
在のガイドローラ１ｋにガイドされ、第１ケース１の図
示下方側の側壁１ａの内面に沿って案内されて、図示左
方向に引き回しされ、巻取りリール３に巻取られるよう
になっている。

【００１３】また、第２ケース２の空洞内部には、図４
に示すような横長で短冊状に形成されたラベルシート等
から成る記録部材６が、底板２ｂと直交する方向に直立
状態で、第１ケース１と第２ケース２とを仕切る側壁２
ａと平行方向に、平坦に整列されて複数枚収納されてい
る。このような記録部材６は、外形より若干内側で、２
点鎖線で示す面積Ｆの画像形成領域６ａが形成されてお
り、この画像形成領域６ａの面積Ｆは前記インクリボン
５の各色Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｂのインク領域の面積Ａよりも小
さく形成されている。この画像形成領域６ａに前記イン
クリボン５の１サイクルＳ分の異なる色のインクを重ね
印刷することにより、所望のカラー画像を印刷すること
ができるようになっている。このような記録部材６は、
使用前の最初の状態で、第２ケース２内部に例えば３０
枚が収納されている。また、第１ケース１に収納されて
いるインクリボン５の前記サイクル数は、第２ケース２
内部に最初に収納されていた記録部材６の枚数（例えば
３０枚）より多く形成されて、例えば異なる色のインク
が３５サイクル繰り返し形成されている。

【００１４】また、前記第２ケース２に収納されている
記録部材６の後方には、空隙２ｅが設けられ、この空隙
２ｅにはバネ７が配設され、記録部材６を後方から常に
第１ケース１側の前方に、所定のバネ圧で押圧するよう
になっている。また、前記第１ケース１のヘッド挿入部
１ｃの図示左側の底板１ｂと第２ケースの底板２ｂとに
またがって、前記記録部材６を外部に供給するための後
述する記録装置側の給紙ローラ１６が挿入される円形の
給紙ローラ挿入部８が開口状態で形成されている。

【００１５】前述のような構成の本発明のカートリッジ
Ｋを用いて、前記記録部材６に画像を印刷記録する印刷
装置は、所望の画像を入力することができるキー入力部
（図示せず）、及び前記カートリッジＫを装着する樹脂
材料等から成るカセット装着部１０が形成されている。
このカセット装着部１０には図２に示すように、カセッ
ト装着面１０ａが形成され、このカセット装着面１０ａ
の４箇所に、カートリッジＫの４隅をガイドするガイド
部１０ｂが突出形成されている。そのために、カセッ
ト装着面１０ａにカートリッジＫを装着すると、ガイド
部１０ｂによりカートリッジＫの動きが規制されて、ガ
タつかないようになっている。

【００１６】また、カセット装着部１０には記録部材６
に所望の画像を記録するための、発熱部１１ａを有する
記録ヘッド１１が配設されている。この記録ヘッド１１
は、少なくとも前記記録部材６の幅方向の記録領域と同
等の記録幅が形成されている。また、前記記録ヘッド１
１と対向する側の図示上方には、前記カセット装着面１
０ａから所定の高さで突出する、内部が空洞のフレーム
１２が形成されている。このフレーム１２には、記録ヘ
ッド１１の発熱部１１ａが対向する側にプラテンローラ
１３が軸支されて回転可能に取り付けられている。ま
た、プラテンローラ１３の下流側には紙送りローラ１４
と、この紙送りローラ１４の図示下方側に、この紙送り
ローラ１４に圧接する圧接ローラ１５とが回転可能に配
設されている。

【００１７】また、カセット装着部１０にカートリッジ
Ｋを装着した状態では、前記記録ヘッド１１は前記第１
ケース１のヘッド挿入部１ｃに位置するようになってい
る。そして、前記記録ヘッド１１は、その発熱部１１ａ
がプラテンローラ１３に対してヘッドアップ、ヘッドダ
ウンできるようになっている。また、前記カセット装着
部１０には、前記カートリッジＫに収納されている記録
部材６をカートリッジＫの外部の前記記録ヘッド１１側
に供給するための給紙ローラ１６がカセット装着面１０
ａから突出して、モータ等の駆動源（図示せず）により
回転可能に配設されている。

【００１８】この給紙ローラ１６は円筒状に形成された
部分と、この円筒状に形成された一部がカットされたカ
ット面１６ａとが形成されて、外形が略Ｄ字状に形成さ
れている。また給紙ローラ１６の外周部には、前記記録
部材６に対して摩擦抵抗の大きいゴム等が被着されてい
る。そして、カセット装着面１０ａにカートリッジＫを
装着すると、前記略Ｄ字状の給紙ローラ１６がカートリ
ッジＫの給紙ローラ挿入部８に挿入され、給紙ローラ１
６のカット面１６ａと、短冊状で平坦な記録部材６と
が、対向するようになっている。また、前記カット面１
６ａと記録部材６との間には所定の隙間２ｆが形成され
て、給紙ローラ１６がいつでも記録部材６の搬送を開始
することができる待機状態になるようになっている。

【００１９】また、前記カセット装着部１０の図示下方
の左側には、カセット装着面１０ａから直立する回転可
能な巻取りボビン１７が配設されて、該巻取りボビン１
７に前記カートリッジＫの巻取りリール３のボビン孔３
ａが係合するようになっている。そして、インクリボン
５の巻取りは、巻取りボビン１７を時計方向に回転させ
て、供給リール４に巻回されているインクリボン５を、
巻き取りボビン１７側に巻取るようになっている。

【００２０】また、前記フレーム１２の図示右側の外側
で、記録部材６が送られる下流側には、この記録部材６
が送られてきたことを検出する用紙検出センサ１８が配
設されている。また、前記圧接ローラ１５ａの図示下方
で、カートリッジＫをカセット装着面１０ａに装着した
ときの第１ケース１の段部１ｆが位置する部分には、リ
ボン検出センサ１９が配設されている。そして、このリ
ボン検出センサ１９により、前記インクリボン５の検出
マーカ５ａ、５ｂ、５ｃ、５ｄを検出することにより、
所望する異なる色のインクＹ、Ｍ、Ｃ、Ｂを記録部材６
に印刷できるようになっている。

【００２１】次に、本発明のカートリッジＫを用いた印
刷装置の記録動作について説明する。図２は、専用の記
録装置に本発明のカートリッジＫを装着した状態を説明
する概略図で、記録開始前の待機状態を示している。そ
して、この待機状態から前記図示しない記録装置側から
の記録開始指令で、給紙ローラ１６を時計方向の矢印Ｄ
方向に回転させ、カット面１６ａの左端部で最前部の１
枚目の記録部材６を押圧する。すると、記録部材６はバ
ネ７の作用で後方の隙間２ｅがせばまる方向に移動し、
且つ、前記１枚目の記録部材６を、後方の２枚目の記録
部材６から離し、受像紙排出口２ｃから下流側の記録ヘ
ッド１１側に搬送する。そして、給紙ローラ１６を更に
矢印Ｄ方向に回転させて、記録部材６を下流側の紙送り
ローラ１４側に搬送すると、記録部材６の先端部が紙送
りローラ１４と圧接ローラ１５とに圧接狭持され、紙送
りローラ１４の反時計方向の回転で、記録部材６が下流
側の用紙検出センサ１８側に搬送される。

【００２２】このように、紙送りローラ１４と圧接ロー
ラ１５とで、下流側の用紙検出センサ１８側に記録部材
６の搬送が始まると、給紙ローラ１６の円筒状の外周部
が、前記１枚目の記録部材６から離れて、カット面１６
ａが第２ケース２に収納されている２枚目の記録部材６
と対向する状態になる。そして、給紙ローラ１６のカッ
ト面１６ａと２枚目の記録部材６との間に所定の隙間２
ｆが形成される。また、前記下流側に搬送される記録部
材６の先端部が、用紙検出センサ１８まで送られると、
該用紙検出センサ１８が記録部材６を検出してＯＮす
る。

【００２３】この用紙検出センサ１８がＯＮすると、紙
送りローラ１４を更に反時計方向に回転させて、記録部
材６の後端部が第２ケース２の用紙押さえ部２ｄからは
ずれるまで、記録部材６を更に下流側に搬送する。そし
て、記録部材６の後端部が用紙押さえ部２ｄからはずれ
ると、紙送りローラ１４の回転を反転させ時計方向に回
転させて、用紙検出センサ１８がＯＦＦになるまで、記
録部材６を上流側のリボン搬送口１ｄ側に戻す。そし
て、用紙検出センサ１８がＯＦＦすると、記録部材６を
紙送りローラ１４と圧接ローラ１５とで圧接狭持した状
態で、紙送りローラ１４の回転がストップする。

【００２４】次に、記録部材６を紙送りローラ１４と圧
接ローラ１５とで圧接狭持した状態で、巻取りボビン１
７を時計方向の矢印Ｅ方向に回転させて、インクリボン
５の巻取りを行う。すると、リボン検出センサ１９が最
初のイエローＹの検出マーカ５ａを検出してインクリボ
ン５の頭出しを行う。この頭出しが行われると巻取りリ
ール３の回転を一旦ストップさせてリボン巻取り動作を
一時停止する。次に、記録ヘッド１１をヘッドダウンさ
せて、プラテンローラ１３との間に、記録部材６とイン
クリボン５とを狭持する。この状態で、紙送りローラ１
４を反時計方向に回転させ、記録部材６とインクリボン
５とを下流側に搬送すると用紙検出センサ１８がＯＮす
る。この用紙検出センサ２８がＯＮした時点を印刷開始
位置とし、この時点から紙送りローラ１４を所定の回転
数だけ回転させて、記録ヘッド１１による記録部材６へ
のカラー画像の印刷を行うことができる。

【００２５】そして、最初の色のイエローＹの色のイン
クの印刷が終わると、記録ヘッド１１をヘッドアップさ
せて、紙送りローラ１４を時計方向に反転させ、記録部
材６を上流側のリボン搬送口１ｄ内に戻し、前述した印
刷動作を繰り返して、次のマゼンタＭの色のインクを、
前記イエローＹのインクで印刷した画像の上から重ね印
刷する。そして、インクリボン５の１サイクルＳ分の異
なる色のインクの印刷が終わると、１枚の記録部材６に
所望の色のカラー画像が印刷形成される。この印刷が終
了すると、紙送りローラ１４を反時計方向に更に回転さ
せて、記録部材６を記録装置の外部に排出して本発明の
印刷装置の印刷動作が終了する。次の２枚目の記録部材
６に対しても、上記と同様の印刷動作を繰り返すことで
所望の色の画像を印刷することができる。

【００２６】本発明の実施の形態では、インクリボン５
をイエローＹ、マゼンタＭ、シアンＣ、ブラックＢの４
色を１サイクルＳとして説明したが、ブラックＢの色を
削除して、イエローＹ、マゼンタＭ、シアンＣの３色を
１サイクルとしたものでもよい。また、前記インクリボ
ン５はカラーに限定されるものではなく、モノクロ印刷
用のブラックＢのインクだけを塗布したインクリボン５
でもよい。この場合のインクリボン５は、前記第１ケー
ス１内部に最初に収納していた記録部材６の枚数以上に
記録できる長さに形成されている。

【００２７】

【発明の効果】本発明のカートリッジは、所望の色のイ
ンクを有するインクリボンと、該インクリボンの両端部
をそれぞれ巻回する供給リールと巻き取りリールと、前
記インクリボンのインクを転写して画像を記録する複数
枚の短冊状の記録部材と、前記インクリボンと前記記録
部材とを収納するケースとを備え、前記インクリボンを
前記ケース内部に最初に収納されていた記録部材の枚数
以上に記録できる長さに形成したので、インクリボンの
弛みを取るためにインクリボンの卷き取りを行ったとし
ても、インクリボンを使いきる前に、第２ケースに最初
に収納されていた複数枚の記録部材の全部に印刷をする
ことができ、経済的に優れたカートリッジを提供するこ
とができる。

【００２８】また、前記インクリボンに、異なる複数の
色を順番に形成し、該異なる複数の色のインクを前記記
録部材の１枚に繰り返し重ね印刷してカラー画像を形成
する前記異なる複数の色が塗布された範囲を１サイクル
分とし、該１サイクル分を前記インクリボンに繰り返し
形成し、このサイクル数を前記ケース内部に最初に収納
されていた記録部材の枚数より多くしたので、カラー印
刷のためのインクリボンの頭出しのために、インクリボ
ンを余分に卷き取ったとしても、インクリボンを使いき
る前に、前記ケース内部に最初に収納されていた記録部
材全部に印刷をすることができる。

【００２９】また、前記ケースの上板に内部の記録部材
が覗ける透視窓を形成したので、この透視窓からケース
内部に収納している記録部材の有無を確認することがで
き、記録部材がなくなったときの、無駄な印刷動作を防
ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のカートリッジの要部断面平面図。

【図２】本発明のカートリッジを印刷装置に装着した状
態の要部断面平面図。

【図３】本発明のカートリッジに収納されているインク
リボンを説明する概略図。

【図４】本発明のカートリッジに収納されている記録部
材を説明する概略図

【符号の説明】

Ｋカートリッジ１第１ケース１ｂ底板１ｃヘッド挿入部１ｄリボン搬送口１ｈ巻取りリール収納部１ｊ供給リール収納部１ｋガイドローラ２第２ケース２ｂ底板２ｅ空隙２ｆ隙間３巻取りリール４供給リール５インクリボン５ａ〜５ｂ検出マーカ６記録部材６ａ画像形成領域７バネ８給紙ローラ挿入部９透視窓１０カセット装着部１０ａカセット装着面１０ｂガイド部１０ｃバネ支持部１０ｄピン１１記録ヘッド１１ａ発熱部１２フレーム１３プラテンローラ１４紙送りローラ１５圧接ローラ１６給紙ローラ１６ａカット面１７巻取りボビン１８用紙検出センサ１９リボン検出センサ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所望の色のインクを有するインクリボン
と、該インクリボンの両端部をそれぞれ巻回する供給リ
ールと巻き取りリールと、前記インクリボンのインクを
転写して画像を記録する複数枚の短冊状の記録部材と、
前記インクリボンと前記記録部材とを収納するケースと
を備え、前記インクリボンを前記ケース内部に最初に収
納されていた記録部材の枚数以上に記録できる長さに形
成したことを特徴とするカートリッジ。
【請求項２】前記インクリボンに、異なる複数の色を
順番に形成し、該異なる複数の色のインクを前記記録部
材の１枚に繰り返し重ね印刷してカラー画像を形成する
前記異なる複数の色が塗布された範囲を１サイクル分と
し、該１サイクル分を前記インクリボンに繰り返し形成
し、このサイクル数を前記ケース内部に最初に収納され
ていた記録部材の枚数より多くしたことを特徴とする請
求項１記載のカートリッジ。
【請求項３】前記ケースの上板に内部の記録部材が覗
ける透視窓を形成したことを特徴とする請求項１、また
は２記載のカートリッジ。