JP3787995B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、文字等のキャラクタやマーク等を被記録媒体上に記録する記録装置に関し、特に、記録ヘッドを固定した状態で被記録媒体に記録を行うライン記録モード、及び記録ヘッドを走査させながら記録を行うシリアル記録モードのそれぞれの長所を兼ね備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の記録装置として、種々の記録方式があるが、その一つの方式として、例えば、感熱記録ヘッドがインクリボンを溶融させてそのインクを被記録媒体に付着させるサーマルプリンタがある。このサーマルプリンタにおいては、記録ヘッドが、例えば、単色のインクリボンまたは複数色のインク領域を一定長さ毎に順番に備えるフルカラーインクリボンを介して、被記録媒体上に単色またはカラーで文字等を記録することができる。
かかる記録方式として、ライン記録方式とシリアル記録方式とがあり、ライン記録方式では、被記録媒体の主走査方向に記録素子が1ライン幅分配列される記録ヘッドを固定した状態で、記録素子の配列方向と交差する副走査方向に被記録媒体を搬送して、被記録媒体上に記録を行う。それに対して、シリアル記録方式では、被記録媒体の副走査方向に記録素子が所定高さ分配列される記録ヘッドを主走査方向に移動させながら、被記録媒体上に一行毎に記録を行うものであり、一行分の記録動作終了後に副走査方向に被記録媒体を搬送し、再び主走査方向に往復移動を繰り返しながら記録を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特に、マゼンタ、シアン、イエロインクを順番に備えるダンダラリボンを用いて、これら色のインクを混ぜ合わせるように、被記録媒体の同一箇所で重ねて記録動作を行うカラーサーマルプリンタの場合、次のような長所短所があると考えられる。
シリアル記録方式を採用したカラーサーマルプリンタの場合の長所:(1 )主走査方向の記録幅に対して記録ヘッドのサイズは特に限定されないので、記録ヘッドを小形化でき記録ヘッドの製造コストが低減化する。(2 )被記録媒体を固定した状態で記録ヘッドが移動しながら記録するので、重ね合わせの記録精度が高く、色ズレが少ない。(3 )被記録媒体が副走査方向に長くても、一行分の記録動作終了後に副走査方向に被記録媒体を搬送し、再び主走査方向に往復移動を繰り返す態様を行えば、記録が行えないという問題が生じない。これに対し、以下の短所がある。すなわち、(1 )記録速度が遅く、記録に要する時間が長い。(2 )インクリボン内で実際に使用されない部分が多く占め、被記録媒体上で実際に記録された領域に対する使用したインクリボンの比率が小さく、ランニングコストが高くなる。
【0004】
一方、ライン記録方式を採用したカラーサーマルプリンタの場合の長所として以下のものがある。(1 )主走査方向に同時に記録できるため記録速度が速く、記録に要する時間が短い。(2 )被記録媒体上で実際に記録された領域に対する使用したインクリボン領域が大きく、記録効率が高いので、ランニングコストが安くなる。これに対し、以下の短所がある。すなわち、(1 )記録ヘッドの固定状態で前記副走査方向に被記録媒体を搬送するので、インクの色交換毎に被記録媒体を複数回副走査方向に往復運動させる必要があり、その間に被記録媒体が、プリンタ内の搬送経路の長さとの関係上、プリンタ外に出ることがあり、プリンタ外に出た場合にユーザが被記録媒体に触れて記録位置がずれるおそれがある。(2 )被記録媒体を複数回副走査方向に往復運動させながら、被記録媒体の同一箇所で重ねて記録動作を行う場合、被記録媒体を所定位置に停止させることが困難で、記録位置精度が低く色ずれが起こりやすい。(3 )被記録媒体が長手方向に延びるロール紙の場合、ロール径の変化に追従しながら、ロール紙を巻き戻すための特別な搬送装置が必要であり、ロール紙のような連続用紙にカラー記録動作をすることは一般に困難である。
【0005】
本発明は、上記した長所及び短所を考慮して為されたものであり、被記録媒体の長さの長短に関わらず記録できるとともに、記録速度の高速化、記録位置精度の向上、インクリボンのランニングコストの低減化を図ることができる記録装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に係る発明の記録装置によれば、被記録媒体の主走査方向に記録素子が1ライン幅分配列される記録ヘッドと、この記録ヘッドを搭載するキャリッジを、前記記録素子の配列方向と交差する副走査方向に搬送する搬送手段と、前記副走査方向に前記被記録媒体を搬送する被記録媒体搬送手段とを備え、更に、静止状態の前記被記録媒体上の記録領域内を、前記キャリッジが前記副走査方向に往復搬送しながら前記記録素子が被記録媒体に記録を行う制御手段を備え、前記被記録媒体は、被記録媒体の搬送方向の上流側がロール状の巻装状態に保持されるとともに、その下流側が保持部材によって保持されており、前記記録ヘッドが被記録媒体の搬送方向の下流側から上流側に向かって搬送される際に、前記記録素子が被記録媒体に記録を行うことを特徴とする。
【0007】
このように静止状態の被記録媒体上の記録領域内を、前記キャリッジが前記記録素子の配列方向と交差する方向に往復搬送しながら、前記被記録媒体の主走査方向に1ライン幅分配列される記録素子が、静止状態の被記録媒体に記録を行うことにより、ライン記録動作と同様に高速で被記録媒体に対して記録することができる。
特に、固定状態の被記録媒体に対して記録ヘッドを搭載するキャリッジを前記副走査方向に搬送する場合、固定状態の記録ヘッドに対して被記録媒体を副走査方向に搬送する場合に比べて、極めて精度の高い搬送制御を行えるので、記録品質は極めて優れたものとなる。
また、被記録媒体の片側がロール状の巻装状態に保持され且つその反対側が保持部材によって保持され、被記録媒体には十分なテンションが付与され、更に、反対側の保持部材から片側に向かって記録ヘッドが搬送される際に記録が行われるので、被記録媒体には弛みが生じない。そのため、記録素子によって記録された被記録媒体上の文字等に位置ずれが生じない。
【0008】
また、請求項2に係る発明の記録装置によれば、請求項1に記載する発明において、前記キャリッジの搬送範囲内であって前記保持部材の近傍をキャリッジが通過したことを検出する検出装置を備え、前記検出装置は前記キャリッジが前記被記録媒体の搬送方向の下流から上流に向かって搬送される際に、キャリッジの記録開始原点位置を検出することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の記録装置によれば、請求項1又は請求項2に記載する発明において、前記保持部材は被記録媒体搬送手段であることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に係る発明の記録装置によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載する発明において、前記キャリッジには、複数色のインク領域を順番に備えるカラーインクリボンまたは単色のインクリボンが装着され、これらのインクリボンが前記キャリッジの搬送時に、前記記録ヘッドと前記被記録媒体との間を通過するように構成したことを特徴とする。このようにキャリッジの搬送に伴いカラーインクリボンまたは単色のインクリボンが、記録ヘッドと前記被記録媒体との間を通過しながら、記録素子が記録動作をすることにより、被記録媒体上にはカラーまたは単色による記録が行われる。
【0010】
また、請求項5に係る発明の記録装置によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載する発明において、前記複数色のインク領域を順番に備えるカラーインクリボンが前記キャリッジに装着される場合に、前記記録領域内のキャリッジの搬送距離と、各色のインク領域の長さとがほぼ一致し、前記キャリッジは各色のインク領域の長さ分だけ往復搬送することを特徴とする。
このように記録領域内のキャリッジの搬送距離と、前記インク領域の長さとがほぼ一致し、前記キャリッジが各色のインク領域の長さ分だけ搬送されると、その色のインク領域の終端まで搬送されることになる。
【0011】
また、請求項6に係る発明の記録装置によれば、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載する発明において、前記記録素子によって被記録媒体に記録する際に、記録素子に供給される記録データは、記録領域内のキャリッジの搬送距離に対応するデータ量毎に分割されて供給されることを特徴とする。それにより、キャリッジが所定の搬送距離だけ搬送される際に、その搬送距離に対応するデータ量の記録データが記録ヘッドに供給され、キャリッジの搬送量と記録データの供給量とが一致することになる。
更に、請求項7に係る発明の記録装置によれば、請求項6に記載する記録装置において、前記記録データの分割数がnのとき、現在記録している記録ブロック数mがm=nであるか否かを判断する判断手段を備え、m=nでないと判断された場合には、第mブロックの記録した位置の直後の位置で第m+1ブロックの記録を開始することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の記録装置は、例えば、ひらがなや漢字や記号などの多数のキャラクタまたはマーク等を、テープ等の被記録媒体に印字するテープ印字装置や、インクリボンを介して記録用紙に印字するサーマルプリンター等で実施される。 図1は、本発明を具体化した一実施の形態のテープ印字装置の内部構成を一部破断して示す斜視図であり、図2は、そのテープ印字装置において使用されるローラホルダー3f等を示す平面図である。また、図3は、そのテープ印字装置において使用されるリボンカセット内に収納されるインクリボンを引き出した状態を概略的に示す正面図である。図4は、そのテープ印字装置に使用されるテープカセットを示す斜視図であり、図5は、そのテープカセット等を図1のA−A線で切断した断面を示す断面図である。
【0013】
テープ印字装置内部の筐体1は、図1に示されるように、左右の側板1L、1R及び前後の側板1M、1Nを備えており、これら左右の側板1L、1R及び前後の側板1M、1Nが、この印字装置の天板(図示せず)及び底板に連結されている。
これら側板1L、1R、1M、1N内には、記録ヘッドとしてのサーマルヘッドHDを搭載するキャリッジCAと、このキャリッジCAを搬送する搬送手段としてのキャリッジ搬送系2と、被記録媒体としてのテープTPを搬送する被記録媒体搬送手段としてのテープ搬送系3と、そのテープTPを介してサーマルヘッドHDと対向配置するプラテン4と、そのテープTPを切断する切断手段としてのテープ切断装置5と、サーマルヘッドHDにインクリボンIRを搬送するリボン搬送系7等とが設けられている。
【0014】
前記キャリッジ搬送系2は、側板1Lの外側前方部に取り付けられたステッピングモータSMと、その側板1Lを内側に向かって貫通するモータ軸SM1に装着されたモータギヤ2aと、このモータギヤ2aと歯合する駆動プーリ2bと、この駆動プーリ2bと一体的に形成されるタイミングベルト支持用ギヤ部2cと、側板1Lから側板1Rに向かって突き出る軸部J1に取り付けられたアイドルプーリ2dと、このタイミングベルト支持用ギヤ部2cとアイドルプーリ2dとの間で掛け渡されキャリッジCAと結合するタイミングベルト2eと、側板1L、1Rに沿う方向(矢印Y1方向)にキャリッジCA内に穿設された複数(この場合2個)の孔CA1を貫通するキャリッジガイドバーCA2等とを備えている。
そのため、ステッピングモータSMは、モータ軸SM1、モータギヤ2aを図1の時計方向(または反時計方向)に回転するように駆動すると、その駆動力によって駆動プーリギヤ2bが反時計方向(または時計方向)に回転し、タイミングベルト支持用ギヤ部2cも反時計方向(または時計方向)に回転することにより、タイミングベルト2eが矢印Y1方向の反対方向(または矢印Y1方向)に移動する。従って、キャリッジCAはステッピングモータSMのモータ軸SM1の回転方向に応じてキャリッジガイドバーCA2に沿って往復移動するので、搬送系2は、サーマルヘッドHDを搭載するキャリッジCAを、発熱素子の配列方向と交差する副走査方向に搬送する搬送手段を構成する。
その場合、キャリッジCAには、矢印Y1方向に沿った位置を検出するためのターゲットCA4が設けられており、このターゲットCA4が、側板1L内側の所定位置に設置されたキャリッジ原点センサCA5の検出範囲を通過するようになっているので、この装置はキャリッジCAが原点を通過したことを検出することができるようになっている。
【0015】
前記テープ搬送系3は、テープTPをその副走査方向(矢印Y1方向の反対方向)に搬送するため前記矢印Y1方向と交差する方向(矢印Z1方向)に延びる上側のテープ送りローラ3a及び下側のテープ駆動ローラ3bと、そのテープ駆動ローラ3bを回動させるため側板1Rの外側前方部に取り付けられたステッピングモータSNと、その側板1Rを内側に向かって貫通するモータ軸SN1に装着されたモータギヤ3cと、テープ駆動ローラ3bと一体的に回動するローラ軸3b1の側板1R側に取り付けられたテープ駆動ギヤ3d(図2参照)と、このテープ駆動ギヤ3dと前記モータギヤ3cとの間に介在し、両ギヤ3d、3cに対し歯合する伝達ギヤ3e等とを備えている。
そして、ステッピングモータSNが、モータ軸SN1、モータギヤ3cを図1の反時計方向に回転するように駆動すると、モータギヤ3cと歯合する伝達ギヤ3eが図1の時計方向に回転する結果、テープ駆動ギヤ3dが図1の反時計方向に回転し、テープ駆動ローラ3bも図1の反時計方向に回転する。そして、テープ駆動ローラ3bがテープ送りローラ3aに対して圧接された場合、テープ駆動ローラ3bの図1反時計方向の回転によって、テープ駆動ローラ3b及びテープ送りローラ3a間に介在するテープTPを、その副走査方向(矢印Y1方向の反対方向)に搬送する。従って、テープ搬送系3は、副走査方向に前記被記録媒体としてのテープTPを搬送する被記録媒体搬送手段を構成する。
【0016】
この実施の形態の場合、テープ駆動ローラ3bを側板1R、1L内側に配設されたローラホルダー3f内側に取り付けるが、これはテープ駆動ローラ3bをテープ送りローラ3aから離間させ、両ローラ3a、3b間へのテープTP先端部の挿入を容易等にする目的による。
このローラホルダー3fは、図2に示されるように、テープ駆動ローラ3bの長手方向に延びる底板部3f1及び底板部3f1両端からL字状に上方側に向かって折れ曲がる折曲部3f2からなり、この折曲部3f2には前記ローラ軸3b1が回動自在に取り付けられている。そして、テープ駆動ギヤ3dが伝達ギヤ3eに常に歯合しながら伝達ギヤ3eの周囲を遊星歯車として回転するように、伝達ギヤ3eの支持軸3e1は、ローラホルダー3fの片側の折曲部3f2を貫通支持する。ここで、反対側の折曲部3f2は、支持軸3e1の回転中心位置と同軸上に位置する、側板1L側から延設された支持軸3e2で支持されるので、テープ駆動ローラ3bはローラホルダー3fと一体的にテープ送りローラ3aに対して均一に圧接したり離間したりすることができる。
【0017】
そして、片側の折曲部3f2には、側板1R外側に向かって作動板3f3が突き出るように設けられ、この作動板3f3に対して、側板1M側に延びる操作レバー3gと一体的に回動するカム3hが当接するように設けられている。また、ローラホルダー3fの下方側には、圧縮コイルバネ3kが複数個(この場合2個)配置されており、この圧縮コイルバネ3kの付勢力により、テープ送りローラ3aに対してテープ駆動ローラ3bは圧接可能となる。
それにより、操作レバー3gを図1矢印Y3方向に回転させると、カム3hが作動板3f1を図1矢印Y4の反対方向に移動させるので、ローラホルダー3fは図1矢印Y4の反対方向に移動して、テープ駆動ローラ3bはテープ送りローラ3aに対して圧接する。これに対し、操作レバー3gを図1矢印Y3の反対方向に回転させると、カム3hが作動板3f3を図1矢印Y4方向に移動させるので、ローラホルダー3fは図1矢印Y4方向に移動して、テープ駆動ローラ3bもテープ送りローラ3aから離間する。
このようにテープ駆動ギヤ3dは伝達ギヤ3eの周囲を遊星歯車として回転しながら、ローラホルダー3fは伝達ギヤ3eの支持軸3e1を回動中心として回動するので、テープ駆動ローラ3bがテープ送りローラ3aに対して離間状態から圧接状態になった場合であっても、ステッピングモータSNの駆動力を受けたテープ駆動ローラ3bは、テープ駆動ローラ3b及びテープ送りローラ3a間に介在するテープTPを、その副走査方向(矢印Y1方向の反対方向)に搬送することができる。
【0018】
また、キャリッジCAのプラテン4側には、前記サーマルヘッドHDがキャリッジCAから側板1R側に向かって突設され、このサーマルヘッドHDの記録面には、記録素子として1ドット単位で発熱可能な発熱素子が、矢印Z1方向に1ライン幅分だけ配設される。また、キャリッジCAの側板1R側には、サーマルヘッドHDとほぼ平行にリボン検出センサSEが並設され、後述する如く、リボン検出センサSEの検出範囲内をインクリボンIRが搬送するようになっている。更に、キャリッジCA内には、ヘッド圧接モータCA3が設けられており、このヘッド圧接モータCA3は、ヘッド圧接モータCA3の駆動力を受けるヘッド圧接伝達機構(図示せず)を介して、サーマルヘッドHDをテープTPを介してプラテン4に圧接させたり、あるいは、プラテン4から離間させたりする。
【0019】
この場合、キャリッジCAの側板1R側には、サーマルヘッドHD及びリボン検出センサSEと当接しないように、発熱素子の1ライン幅の長さを有するカラーリボンカセットRCを装着することができ、具体的には、キャリッジCAの側板1R側に設けられた複数(この場合2個)の位置決め用ピンCA4が、カラーリボンカセットRCの位置決め用凹部(図示せず)内に装填されて、カラーリボンカセットRCをキャリッジCAの側板1R側に装着することができる。
【0020】
また、リボン搬送系7は、カラーリボンカセットRC内のインクリボンIRを矢印Y1方向とは反対方向に搬送する。このリボン搬送系7は、キャリッジCA上のサーマルヘッドHDの下流側に配置されたスプール7aと、サーマルヘッドHDの上流側に配置されたスプール7bとを備える。それにより、スプール7aがカラーリボンカセットRC内の使用済みリボン巻取り用のリールRC1内に装着され、スプール7bがカラーリボンカセットRC内の未使用リボン供給用のリールRC2内に装着される。
そして、リボン巻き取り機構(図示せず)が、前記ヘッド圧接モータCA3の回転駆動力を受けてスプール7aを回動させるので、使用済みリボン巻取り用のリールRC1が、記録動作中はスプール7bから引き出されたインクリボンIRを、リボン検出センサSE間を通過させ、更に、サーマルヘッドHDの記録面側を通してスプール7a側に搬送させながら巻き取っていく。尚、キャリッジ上のサーマルヘッドを被記録媒体に圧接もしくは離間するとともに、キャリッジ上のインクリボンの巻き取りを1個のモータで行う機構は、例えば、特開昭62ー94374号公報その他の特許公報によって従来より良く知られた機構であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0021】
また、テープTPを後方側に収納するとともに、テープ送りローラ3aを前方側に具備するテープカセット8は、前後の右側板1R間の開口1R1を通って左側板1Lに向かうように着脱可能に配設される。このテープカセット8は、軸部8a回りにテープTPの片側をロール状の巻装状態に保持するとともに、このテープTPの先端部を、その反対側に向かって引き出すことができるので、副走査方向に長く、更に、その片側がロール状の巻装状態に保持されるテープTPを大量に収納することができる。
また、テープカセット8は、テープTPの矢印Z1方向の両端部を支持する左右のガイド部8b、8cを備える他に、これらガイド部8b、8cを前側で連結するとともに、テープ送りローラ3aを収納する前側連結部8dを備えている。そして、ガイド部8b、8cは、テープカセット8を側板1Rから側板1Lに向かう方向に装着する際に、引き出されたテープTPの先端部が筐体1内の部材に引っかかるのを防止することができる。また、テープカセット8には、サーマルヘッドHDとテープTPとの当接を許容する開口部8eが形成されるので、開口部8e内に前記副走査方向に長手状に延びるプラテン4が収納された状態で、開口部8e内をサーマルヘッドHDが搬送される。
【0022】
具体的には、テープガイド8b、8cには、凹部8b1、8c1が設けられており、これら凹部8b1、8c1内に、テープTPの矢印Z1方向の両端部がはまり込む。また、テープカセット8の側板1L側には、テープカセット8の位置決め用凹部(図示せず)が2箇所設けられており、前記軸部J1及びタイミングベルト支持用ギヤ部2cから側板1R側に突設された軸部J2が嵌まり込んだ場合、テープカセット8は筐体1内の所定位置にセットされる。
尚、図5は、テープカセット8のテープガイド8b、8cとプラテン4等との位置関係も明示しており、テープガイド8b、8cは、プラテン4及びサーマルヘッドHDの走行範囲からはずれたところに位置している。そして、図5左側のテープガイド8bは、プラテン4からサーマルヘッドHDが離間した状態では、サーマルヘッドHD下面とプラテン4の上面4aとの間に位置するとともに、そのテープガイド8bの下端面8b2は、プラテン4の上面4aとわずかな間隔(例えば、1〜2mm)を有して離間する。
【0023】
また、反対側(図5右側)のテープガイド8cについては、テープガイド8の装着時にプラテン4と当接しないため、テープガイド8cの厚さをテープガイド8bより厚く設計し、例えばプラスチック等からなるテープガイド8cの剛性を保っている。具体的数値としては、テープガイド8bの厚さは、ほぼ5mm程度であるのに対して、テープガイド8cの厚さは、7〜10mm内のいずれかである。その結果、テープガイド8cの下端8c2はプラテン4の上面4aより下方に位置する。
このような位置関係であるため、前記サーマルヘッドHDをプラテン4に対してリリースさせる距離は、図5に示されるように、左側のテープガイド部8cがサーマルヘッドHD及びプラテン4間を通過することができる程度離間する必要がある。そのため、ヘッド圧接モータCA3を駆動させて、サーマルヘッドHDをプラテン4から十分に離間させる。
【0024】
また、側板1Mの外側前方部には、テープTPの先端側を切断する切断手段としての切断装置5が設けられている。この切断装置5は固定用のカッター刃5bと可動用のカッター刃5aとからなり、可動用のカッター刃5aに連結されたカッタ用レバー5cが駆動源(例えば、電磁ソレノイド等)5dの駆動に基づいて、下方側の固定用のカッター刃5bに対して、可動用のカッター刃5aを上下動させ、側板1Mに穿設された排出口1M1から出てきたテープTPを切断することができる。
このように構成した理由は、テープTP上で記録が行われた部分の記録開始位置手前の前余白領域の長さx、または、記録終了位置の後余白領域の長さqをキーボードIN等を介して任意に設定し、その設定量に対応した長さでテープTPを切断するためであり、後述する制御装置CP(図10参照)は、カッタ用レバー5cを駆動源5dを用いて作動させ、下方側の固定用のカッター刃5bに対して可動用のカッター刃5aを上下動させることができる。もっとも、そのカッタ用レバー5cの操作を、必要に応じて、利用者が行なえるように構成してもよい。
【0025】
図6は、前記カッター5a、5b、ローラ3a、3bの位置関係、更に、カッター5a、5bと記録開始位置Paとの関係及び記録領域の長さPの関係を説明した図である。すなわち、距離Lは、カッター5a、5bによって切断される位置K1と記録開始位置Paとの間の距離であり、Pは、記録開始位置Paと記録終了位置Pbとの間の距離であり、キャリッジCAの搬送によって、サーマルヘッドHDは、記録開始位置Paと記録終了位置Pbとの間を往復移動する。
【0026】
また、図7は、テープTPのテープ幅W1、テープTPの記録有効範囲幅W2、サーマルヘッドHDの記録幅W3、プラテン幅W4の長さ関係をわかりやすく示した図であって、記録有効範囲幅W2を記録幅W3より小さくすることで、記録有効範囲幅W2の全幅にわたって記録を行うことができることを示している。すなわち、テープTPの主走査方向の長さ(テープ幅W1)は、同一方向の前記サーマルヘッドHDの記録幅W3より大きく、且つ、テープTPの前記主走査方向に予め設定された記録有効範囲幅W2は、前記同一方向の前記サーマルヘッドHDの記録幅W3の長さより小さく設定されているので、サーマルヘッドHDは記録有効範囲幅W2の幅いっぱいまで記録することができる。そして、プラテン4のプラテン幅W4がテープ幅W1より小さいので、サーマルヘッドHDは、テープTPが存在しないプラテン4を記録したり、プラテン4を焦がしてインクを付着したりすることがない。
【0027】
更に、図8はテープTPの構成を説明し、テープTPの表面側は記録有効範囲幅W2からなる記録有効部分TP1と、その左右の余白領域TP2、TP3とからなる。テープTPの記録有効部分TP1及び左右の余白領域TP2、TP3の裏面側には、粘着材が塗布され、その粘着材のところには、剥離紙TP4が張り付けられている。また、テープTPの主走査方向の記録有効部分TP1と記録有効部分TP1以外の余白領域TP2、TP3との境界に、ハーフカット部TP5が設けられているので、記録有効部分TP1と前記余白領域TP2、TP3との分離を容易にすることができる。この場合、記録有効部分TP1を押さえて余白領域TP2、TP3を掴んで引くと、ハーフカット部TP5で破れて、記録有効部分TP1から不要な余白領域TP2、TP3を容易に取り除くことができる。そして、剥離紙TP4を粘着材から剥せば、例えば、ファイルの背表紙等の被貼付物に、その粘着材を介して、テープTPの記録有効部分TP1を貼付けることができる。もっとも、粘着材としては、一般的な粘着剤の他に、両面テープ等のものであってもよい。
【0028】
次に、リボンカセットRCについて説明すると、このカセットRCは、図3に示されるシアン色、マゼンタ色、イエロ色のインクの領域(以下、シアン色(C)、マゼンタ色(M)またはイエロ色(Y)と略称する)等の複数色のインク領域を順番に備えるインクリボンIRをカセット枠内に収納する。そして、前記リールRC2から引き出されたインクリボンIRは、既述した如く、前記リールRC1が駆動モータCA3(図3参照)の駆動力を受けて回転することによって、センサSE、サーマルヘッドHDを通過した後に前記リールRC1に巻回される。
【0029】
そのセンサSEは、インクリボンIRを照射する発光素子SE1と、その照射光の内のインクリボンIRの透過光を受光する受光素子SE2とからなり、この場合、キャリッジCA上には、図1紙面手前側に突き出るように配設されているので、リボンカセットRCをキャリッジCA上に装着すると、リボンカセットRC内に発光素子SE1及び受光素子SE2がはまり込むようなっている。そして、発光素子SE1が発した光は、発光素子SE1及び受光素子SE2間に介在するインクリボンIRを透過して、受光素子SE2を照射する。
【0030】
具体的には、発光素子SE1は、例えば、赤色光を発する赤色LEDを使用し、受光素子SE2は、インクリボンIRの透過光量に対応した電圧値の出力信号を制御装置CP(図10参照)に出力することにより、制御装置CPは、リボンカセットRC内のインクリボンIRのシアン色(C)と、それ以外のマゼンタ色(M)またはイエロ色(Y)とを区別できるように構成されている。
例えば、マゼンタ色(M)またはイエロ色(Y)のインクリボンIRがセンサSEの検出位置(発光素子SE1及び受光素子SE2間)に搬送されると、発光素子SE1の照射光は、マゼンタ色(M)またはイエロ色(Y)によっては、それほど遮光されないので、受光素子SE2の出力信号は大きい。それに対し、シアン色(C)のインクリボンIRがセンサSEの前記検出位置に搬送されると、発光素子SE1の照射光は、シアン色(C)によって十分に遮光されるため、受光素子SE2の出力信号は小さく、シアン色(C)とそれ以外の色のインクとを判別できる。
【0031】
そして、インクリボンIRは、各色毎にほぼ同一長さTのインク領域、すなわち、シアン色(C)、マゼンタ色(M)またはイエロ色(Y)等を有するとともに各色のシアン色(C)、マゼンタ色(M)、イエロ色(Y)の境界に検出用マークM1を備えている。前記検出用マークM1は、この実施の形態の場合、透明部分Ma、黒色部分Mb、透明部分Maを順番に配置してなる。その透明部分MaがセンサSEの前記検出位置に搬送されると、発光素子SE1の照射光は透過するのに対し、黒色部分MbがセンサSEの検出位置に搬送されると、発光素子SE1の照射光は遮光されるため、前記制御装置CPは、受光素子SE2が透明部分Ma、黒色部分Mb、透明部分Maに対応した電圧値の出力信号を受信することによって、境界であることを判別できる。
また、図3に示されるインクリボンIRの終端部(リボンエンド)は、検出用マークM1とは異なる終端用マーク(エンドマーク)M2を備えているが、この場合、最後のシアン色(C)領域の長さTがあった後に、終端用マークM2が存在する。
【0032】
その前記終端用マークM2は、例えば、透明部分Ma、黒色部分Mb、透明部分Ma、黒色部分Mb、・・を交互に多数配置してなる。その透明部分MaがセンサSEの検出位置に搬送されると、発光素子SE1の照射光は透過するのに対し、黒色部分MbがセンサSEの検出位置に搬送されると、発光素子SE1の照射光は遮光されるため、前記制御装置CPは、受光素子SE2が透明部分Ma、黒色部分Mb、透明部分Ma、・・に対応した電圧値の出力信号を受信することによって、インクリボンIRの終端部(リボンエンド)であることを判別できる。
【0033】
次に、この装置の電気的構成について図10を用いて説明する。テープ印字装置の制御装置CPは、中央制御装置(以下CPUという)を中核として、入力装置としてのキーボードINと、文字等の表示時や印字時に使用されるキャラクタジェネレータ用メモリCG−ROMと、表示装置としてのディスプレイLCDと、インクリボンIRの搬送等に使用する駆動モータCA3、SN、SM等を駆動するモータ駆動回路MKと、前記サーマルヘッドHDと、前記センサSE、CA5等を含むセンサ類等と、カッタ用レバー5cを作動させるための駆動源5dとに接続されている。また、その制御装置CPには、前記CPU、読み出し専用メモリ(以下ROMという)及び読み書き自在メモリ(以下RAMという)が内蔵されており、制御手段としての制御装置CPは、静止状態の前記テープTP上の記録領域内を、前記キャリッジCAが副走査方向に往復搬送しながら発熱素子がテープTPに記録する制御を後述の如く行う。
【0034】
また、モータ駆動回路MKは、前記駆動モータCA3、SM、SN等を駆動する際、制御装置CPによって制御され、例えば、制御装置CPがモータ駆動回路MKを介して駆動モータCA3を所定量だけ駆動すると、リールRC2が所定量回転して、インクリボンIRを所定量だけ搬送する。その際、制御装置CPが駆動モータCA3の駆動量を検出制御することにより、インクリボンIRの搬送量も検出制御できる。また、制御装置CPが、モータ駆動回路MKを介して、駆動モータSMを所定量だけ駆動すると、タイミングベルト2eを所定量だけ移動できるので、サーマルヘッドHDを所定位置に移動でき、更に、駆動モータSNを所定量だけ駆動すると、テープTPを所定量だけ搬送することができる。
また、前記キーボードINは、図9の前余白領域の長さxを入力するためのキーIN1、または、記録終了位置の後余白領域の長さqを入力するためのキーIN2を備えている。従って、キーIN1は、記録開始位置手前の前余白領域の長さxを設定する前余白設定手段を構成し、また、キーIN2は、記録終了位置の後余白領域の長さqを設定する後余白設定手段を構成する。前記センサSE、CA5等を含むセンサ類は、インクリボンIRの所定色及び終端等を検出したり、キャリッジCAの原点位置を検出したりして、その検出信号を制御装置CPに送出する。
【0035】
前記CG−ROMは、文字等の表示時や印字時にそのイメージデータを発生するためのキャラクタジェネレータであって、文字等を示すデータをイメージデータに変換して、制御装置CPに送出する。
また、前記ROMには、駆動モータSM等の駆動制御用プログラム、キーボード等の入力装置INの各キーを介して入力された文字等をディスプレイLCDに表示させるための表示プログラム、その他この装置を操作するため必要な各種のプログラム等が記憶されている。そして、制御装置CPは、切断装置5を動作させるプログラムに従って動作する場合、切断用制御手段を構成する。それにより、切断用制御手段としての制御装置CPは、キーIN1またはキーIN2の設定量に対応した長さだけテープTPを副走査方向に搬送した後に、前記切断装置5を動作する。
また、前記RAMには、表示バッファ、印字バッファ等の各種のデータ記憶領域が設けられており、この記憶領域には、例えば、前記イメージデータ等が一時的に記憶され、例えば、発熱素子に供給される記録データは、記録領域内のキャリッジCAの搬送距離Pに対応するデータ量毎に分割されて供給される。尚、この制御装置CPは、他のホストコンピュータから文字等のデータを受信できるようになっているのが望ましい。
【0036】
次に、本実施の形態の動作を説明する。図1において、ステッピングモータSMのモータ軸SM1が反時計方向に回転すると駆動プーリ2bが時計方向に回転し、それに伴ってタイミングベルト2eが回動されると、キャリッジCAが図1の矢印Y1方向(テープTPの先端側からロールの巻装状態側に向かって)に移動しながらサーマルヘッドHDがテープTP上に記録する。
尚、その記録開始前に記録原点位置が検出される。具体的には、キャリッジCAに設けられたターゲットCA4の右端が、キャリッジ原点センサCA5によって検出された位置を基準とし、ここから所定パルス分(例えば10パルス)右方向に移動した位置を記録開始原点Pa(図6参照)とする。
【0037】
サーマルヘッドHDがテープTPに当接した状態で、キャリッジCAは、テープTPの副走査方向(矢印Y1方向)に記録領域の長さPだけ(図6参照)サーマルヘッドHDを搬送しながら、サーマルヘッドHDの発熱素子が1ドット単位で発熱すると、インクリボンIRのインクが1ドット単位で溶けて、テープTPの主走査方向に沿って付着するので、発熱素子の配列方向(矢印Z1方向)に交差する方向(矢印Y1方向)に順番に記録される。この際、キャリッジCAの搬送に伴いインクリボンIRが、サーマルヘッドHDと前記テープTPとの間を通過しながら、発熱素子が記録動作することにより、テープTP上にはインクによる記録が行われる。
このようにテープTPの片側がロール状の巻装状態に保持され且つその反対側が保持部材としてのテープ駆動ローラ3bとテープ送りローラ3aによって保持されるので、テープTPには十分なテンションが付与される。更に、反対側のテープ駆動ローラ3bとテープ送りローラ3aによって挟持された側から片側の巻装された側に向かって、サーマルヘッドHDが搬送される際に記録が行われるので、テープTPは確実に固定されテープTPには弛みが生じない。そのため、発熱素子によって記録されたテープTP上の文字等に位置ずれが生じない。
【0038】
矢印Y1方向の記録領域終点Pbの記録終了後に、制御装置CPはサーマルヘッドHDはテープTPから離間した後、キャリッジCAをテープTPの副走査方向(矢印Y1方向の反対方向)の記録開始位置Paまで復動させるとともに、テープP1を副走査方向(矢印Y1方向)に所定量(記録領域の長さP分)だけ搬送し、再びテープTPにサーマルヘッドHDを当接させる。そして、副走査方向(矢印Y1方向)にキャリッジCAを搬送することにより、前述した如く、サーマルヘッドHDがテープP1に同様に記録動作を行い、テープTP上には、例えば、連続状の文字等が形成される。
このような態様を繰り返すことにより、テープP1には、文字、記号等の画像が形成されるが、その際、境界部分の画像の連続性を保つためのバンディング処理が行われるのが望ましい。それにより、テープTPの副走査方向の搬送量は、前記キャリッジCAの前記記録領域内の搬送量に基づいて設定されることになる。
【0039】
尚、カラー記録の場合、記録領域の長さP分を1ブロックとしてインクリボンIRのイエロ色(Y)・マゼンタ色(M)・シアン色(C)の3色分行われる。これら3色の記録後に、テープ駆動ローラ3bとテープ送りローラ3aとが相互に圧接した状態で、テープTPを図1左方向に搬送する。この場合、前記記録領域内のキャリッジCAの搬送距離Pと、前記カラーインクリボンIRの各色のインク領域の長さTとがほぼ一致するように設定されているので、前記キャリッジCAが記録領域内の搬送距離Pだけ搬送されると、その色のインク領域の終端に、位置することになる。
【0040】
以上が1ブロックの記録サイクルで、記録データの全長が記録領域の長さPより長いときは、この動作が繰り返して行われる。そのため、サーマルヘッドHDがその発熱素子によってテープTPに記録する際に、発熱素子に供給される記録データは、記録領域内のキャリッジCAの搬送距離に対応するデータ量毎に分割されて供給されることになる。
なお、カラー記録に先駆けてインクリボンIRの頭出しが必要となるが、これは、必ずイエロ色(Y)・マゼンタ色(M)・シアン色(C)の順に記録するためである。即ち、インクリボンIRの頭出の制御としては、シアン色(C)の終端を検出することにより、イエロ色(Y)の先頭を導出し、以後は色の境界を前記検出用マークM1で検出する態様を行う。これは、既述した如く、インクリボンIRはイエロ色(Y)・マゼンタ色(M)・シアン色(C)の3色のインクが同一長さTで順に塗布され、各色の境界は色の変化を検出する検出用マークM1が設けられているので、リボン検出センサSEは赤色LEDからなる発光素子SE1と透過型フォトセンサからなる受光素子SE2で、赤色の補色関係であるシアン色(C)と、検出用マークM1及び終端用マークM2を検出できるからである。
なお、各色のインク領域の長さTは、記録領域の長さPよりやや長く設定するのが望ましいが、これは、インク領域の長さTと記録領域の長さPとが完全一致するように設計しても、種々の要因でインク領域の長さTが、記録領域の長さPより短くなることがあって、インク領域不足による記録エラーが生じることを防止するためである。
【0041】
次に、図9、図11を用いて、記録の手順とその動作を説明する。ここで、図9(a)は、第1ブロックの記録終了状態を示し、図9(b)は、第1ブロックの記録終了状態後に前余白領域の長さx分を考慮してテープTPを搬送した状態を示し、図9(c)は、第2ブロックの記録開始状態を示し、図9(d)は、第2ブロックの記録終了状態を示し、図9(e)は、第2ブロックの記録終了状態後に後余白領域の長さq分を考慮してテープTPを搬送した状態を示す。この場合の制御装置CPの動作を、図11に示されるフローチャートに従って説明するが、そのフローチャートのステップを、単にSと略記する。
まず、ユーザーは、制御装置CPに記録データ及び色データをキーボードINのキーを適宜利用して入力する(S1)。次に、ユーザーは、キーIN1、IN2を用いて、テープTPの記録領域に対する前余白領域の長さxまたは後余白領域の長さqを入力する(S2)。この入力が終了すると制御装置CPは次の処理を行う。すなわち、RAM内で記録可能長毎に記録データを分割する処理が行われる(S3)。これは記録データの全長Qに対して分割数nを、式Q=(n−1)・P+R(R≦P)を用いて求めるとともに、残余Rをもとめるものである。つまり、記録データの最大長をP(これは記録領域の長さPと一致する)として、各色(例えば、イエロ色(Y)・マゼンタ色(M)・シアン色(C))の記録データをnブロックに分割して記録し、記録時には各ブロック毎に記録データを前記印字バッファに展開しながら記録する。
【0042】
そして、制御装置CPに対して記録指令がなされると(S4)、記録の前処理として、インクリボンIRの頭出し処理が行われる(S5)。最初に、サーマルヘッドHDをインクリボンIRを挟んでプラテン4に圧接しながら、キャリッジCAが図1の矢印Y1方向に移動するとともに、インクリボンIRがサーマルヘッドHDの記録面に順次繰り出され、前記センサSEにてインクリボンIR色(シアン色(C))を検出してインクリボンIRの頭出しを行う。これ以降は、インクリボンIRの境界を示す検出用マークM1を検出するのみで、リボン送りを制御する。そして、インクリボンIRの頭出しが終了した場合、キャリッジCAは記録原点位置Paに復帰する(S6)。
【0043】
その後は、印刷バッファに展開された記録データを順次記録していく。ブロック数の変数mをまず1と定義し(S7)、第mブロックのイエロ色(Y)の記録を行う(S8)。ここで、変数m=1であれば第1ブロックの記録データを記録する。イエロ色(Y)の記録が終了すると、サーマルヘッドHDをリリースしてキャリッジCAを記録原点位置Paに復帰させ(S9)、同様に第mブロックのマゼンタ色(M)、シアン色(C)の記録が行われる(S10〜S13)。すなわち、図9(a)に示されるように、サーマルヘッドHDは、テープTPに「ABCDE」の文字を所定の色で記録する。第mブロックの記録が終了すると、変数m=1かどうかを判断する(S14)。
変数m=1、即ち第1ブロックの記録であれば(S14:Yes)、制御装置CPはテープTPを長さ(L−x)だけ搬送し(S15)、テープTPのカット処理を行う(S16)。これは、テープTPの前余白領域を長さxを残して、テープTPをカットするためであり、その搬送終了後切断装置5がテープTPをカット位置K1で切断する(図9(b)参照)。その後、制御装置CPはS17の処理に移る。
S17では変数m=nかどうか、即ち最終ブロックの記録が終了したかどうかの判断を行う(S17)。ここで、変数m=nでない場合(S17:No)、つまり最終ブロックの記録が行われていない場合、テープTPを長さ(P−(L−x))だけ搬送し(図9(c)参照)、次のブロックの記録開始位置PaにテープTPを搬送する(S20)。そして変数mをm+1としてブロック数をカウントアップさせ、次のブロックを記録するためステップS8に移る(S21)。それにより、S8〜S13の態様を行うと、例えば、図9(d)に示されるように、サーマルヘッドHDは、テープTP上の「ABCDE」の文字の直後に「FGHI」の文字を所定の色で記録する。
一方、S17において、変数m=nである場合、すなわち、記録するブロックが第1ブロックのみの場合、記録データの全長Qは、前記式に基づき、残余Rとなるから、テープTPを長さ(x+R+q)だけ搬送する(S18)。その後、切断装置5がカット位置K1でテープTPを切断することで、テープTPに長さqの後余白領域が設けられ、一連の記録動作が終了する。
S14において、変数m=1でない場合、すなわち、変数mが2以上の場合(S14:No)、前余白領域カット処理が不要なためS22に移る。つまり、変数m=1の場合のみ、先頭部分の記録であるために前余白領域が必要であるが、変数mが2以上であれば1ブロックを超えた長い記録データであり、先頭部分の記録でないから、記録データの前側に設ける前余白領域が不要となる。
S22では、前記S17と同様に、変数m=nかどうかの判断を行う(S22)。ここで、変数m=nでない場合(S22:No)、つまり最終ブロックの記録が行われていない場合、テープTPを長さPだけ搬送し、次のブロックの記録開始位置PaにテープTPを搬送する(S20)。そして変数mをm+1としてブロック数をカウントアップさせ、次のブロックの記録するためステップS8に移り、次のブロックの記録が開始される。
そして、変数m=nであれば(S22:Yes)、最終ブロック(この場合、第2ブロック)の記録が終了したので(図9(d)参照)、テープTPを長さ(L+R+q)だけ搬送する(S25)。その後、切断装置5がカット位置K1でテープTPを切断することで(図9(e)参照)、テープTPに長さqの後余白領域が設けられ、一連の記録動作が終了する。
【0044】
以上詳述した如く、この実施の形態のテープ印字装置は、テープTPの主走査方向に発熱素子が1ライン幅分配列されるサーマルヘッドHDを搭載するキャリッジCAを、発熱素子の配列方向と交差する副走査方向に搬送することができ、静止状態のテープTP上の記録領域内を前記キャリッジCAが副走査方向に往復搬送しながら、サーマルヘッドHDの発熱素子がインクリボンIRを介してテープTPに記録を行うので、ライン記録動作と同様にインクリポンを高効率で使用でき且つ高速でテープTPの長さの長短に関わらず記録することができる。
そして、前記実施の形態のような記録制御及びテープTPの搬送制御を行うと、テープTPの搬送方向は1方向のみであり逆戻し制御や位置検出制御を行う必要が無いため、構成は簡単になる。また、記録のための位置決め制御は、キャリッジCAの搬送精度によるが、タイミングベルト2eを用いたキャリッジCAの搬送は、テープTPを副走査方向に搬送する場合に比べて、高精度で行うことができるので、カラー記録時の色の重ねあわせをしたり、各ブロックの境界部で記録データを連結する場合にあっても高品質な記録が実現できる。
更に、所定の前余白領域及び後余白領域を設けたフルカラーのテープ記録を精度よく作ることもでき、従来のライン記録方式とシリアル記録方式の欠点を補うことができる。
【0045】
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。本発明の記録装置は、例えば、テープ印字装置である必要はなく、例えば、一般的なラインサーマルプリンター等の記録装置であってよく、その場合、被記録媒体に通常の記録用紙または感熱記録用紙等を用いる。特に、被記録媒体は、副走査方向に長く延びるものであって、その片側がロール状の巻装状態に保持されるものが、大量に使用できて望ましいが、必ずしもその態様のものに限らず、例えば、カットシート状のものであってもよい。
また、記録ヘッドはサーマルヘッドHD以外のもの、例えば、インクジェットプリンタの記録ヘッド等であってもよい。更に、インクリボンIRは、インク領域として、シアン色(C)、マゼンタ色(M)またはイエロ色(Y)以外のもの、例えば、黒のインク等を備えるカラーインクリボンであってもよいし、それ以外の単色のインクリボンであっても良い。このように、キャリッジCAにカラーインクリボンIRまたは単色のインクリボンIRのいずれを選択的に装着し、このインクリボンIRが前記キャリッジCAの搬送時に、サーマルヘッドHDと前記テープTPとの間を通過するように構成した場合、キャリッジCAの搬送に伴いカラーインクリボンIRまたは単色のインクリボンIRが、サーマルヘッドHDとテープTPとの間を通過しながら、サーマルヘッドHDが記録動作を行うことができ、テープTPにカラーまたは単色の記録を選択することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1に係る発明の記録装置によれば、被記録媒体の主走査方向に記録素子が1ライン幅分配列される記録ヘッドと、この記録ヘッドを搭載するキャリッジを、前記記録素子の配列方向と交差する副走査方向に搬送する搬送手段と、前記副走査方向に前記被記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段を備え、更に、静止状態の前記被記録媒体上の記録領域内を、前記キャリッジが前記副走査方向に往復搬送しながら前記記録素子が被記録媒体に記録を行う制御手段を備えたので、ライン記録動作と同様にインクリポンを高効率で使用でき且つ高速で被記録媒体の長さの長短に関わらず記録することができる。
従って、本発明の記録装置は、ライン記録モード及びシリアル記録モードのそれぞれの長所を取り入れることにより、被記録媒体の長さの長短に関わらず記録できるとともに、記録速度の高速化、記録位置精度の向上、インクリボンのランニングコストの低減化を図ることができる。
また、前記被記録媒体は、前記副走査方向に長く延びる被記録媒体であって、その片側がロール状の巻装状態に保持されるとともに、その反対側が保持部材によって保持されており、前記記録ヘッドが反対側から片側に向かって搬送される際に、前記記録素子が被記録媒体に記録を行うので、被記録媒体に十分なテンションが付与された状態では、被記録媒体に記録素子によって記録された文字等に位置ずれが生じることがなく、鮮明な記録を行うことができる。
【0047】
また、請求項4に係る発明の記録装置によれば、前記キャリッジには、複数色のインク領域を順番に備えるカラーインクリボンまたは単色のインクリボンが装着され、これらのインクリボンが前記キャリッジの搬送時に、前記記録ヘッドと前記記録媒体との間を通過するように構成したので、キャリッジの搬送に伴いカラーインクリボンまたは単色のインクリボンが、記録ヘッドと前記記録媒体との間を通過しながら、記録ヘッドが記録動作を行う。それにより、本発明の記録装置はカラー記録または単色記録を選択することができ、利用者の使い勝手を満足させる高機能の記録装置になる。
【0048】
また、請求項5に係る発明の記録装置によれば、前記複数色のインク領域を順番に備えるカラーインクリボンが前記キャリッジに装着される場合に、前記記録領域内のキャリッジの搬送距離と、各色のインク領域の長さとがほぼ一致し、前記キャリッジは各色のインク領域の長さ分だけ往復搬送するので、キャリッジが所定の搬送距離だけ搬送されると、その色のインク領域の終端まで搬送されることにより、被記録媒体への記録制御が簡単になる。
【0049】
また、請求項6に係る発明の記録装置によれば、前記記録素子によって被記録媒体に記録する際に、記録素子に供給される記録データは、記録領域内のキャリッジの搬送距離に対応するデータ量毎に分割されて供給されるので、このようにキャリッジが所定の搬送距離だけ搬送される際に、その搬送距離に対応するデータ量の記録データが記録ヘッドに供給され、キャリッジの搬送量と記録データの供給量とが一致し、円滑な記録制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る記録装置をテープ印字装置において具体化した一実施の形態の内部構成を一部破断して示す斜視図である。
【図2】 そのテープ印字装置において使用されるローラホルダー等を示す平面図である。
【図3】 そのテープ印字装置において使用されるリボンカセット内に収納されるインクリボンを引き出した状態を概略的に示す正面図である。
【図4】 そのテープ印字装置において使用されるテープカセットを示す斜視図である。
【図5】 そのテープカセット等を図1のA−A線で切断した断面図である。
【図6】 そのテープ印字装置において使用される被記録媒体の搬送量と記録ヘッドの副走査方向搬送量との関係等を示す図である。
【図7】 そのテープ印字装置において使用される被記録媒体と記録ヘッド等と位置関係を示す平面図である。
【図8】 そのテープ印字装置において使用される被記録媒体を拡大して示す斜視図である。
【図9】 そのテープ印字装置において使用される被記録媒体の搬送量と記録量と関係を示す説明図であって、図9(a)は第1の記録領域における記録終了状態を示し、図9(b)は前余白領域をカットする状態を示し、図9(c)は第2の記録領域における記録開始状態を示し、図9(d)は第2の記録領域における記録終了状態を示し、図9(e)は後余白領域をカットする状態を示す図である。
【図10】 この実施の形態の電気的構成を示すブロック図である。
【図11】 この実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 キャリッジ搬送系
3 テープ搬送系
4 プラテン
8 テープカセット
HD サーマルヘッド
CA キャリッジ
IR インクリボン
SE センサ
TE テープ
T インク領域の長さ
CP 制御装置

Claims (7)

  1. 被記録媒体の主走査方向に記録素子が1ライン幅分配列される記録ヘッドと、
    この記録ヘッドを搭載するキャリッジを、前記記録素子の配列方向と交差する副走査方向に搬送する搬送手段と、
    前記副走査方向に前記被記録媒体を搬送する被記録媒体搬送手段とを備え、
    更に、静止状態の前記被記録媒体上の記録領域内を、前記キャリッジが前記副走査方向に往復搬送しながら前記記録素子が被記録媒体に記録を行う制御手段を備え、
    前記被記録媒体は、被記録媒体の搬送方向の上流側がロール状の巻装状態に保持されるとともに、その下流側が保持部材によって保持されており、前記記録ヘッドが被記録媒体の搬送方向の下流側から上流側に向かって搬送される際に、前記記録素子が被記録媒体に記録を行うことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載する記録装置において、
    前記キャリッジの搬送範囲内であって前記保持部材の近傍をキャリッジが通過したことを検出する検出装置を備え、
    前記検出装置は前記キャリッジが前記被記録媒体の搬送方向の下流から上流に向かって搬送される際に、キャリッジの記録開始原点位置を検出することを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する記録装置において、
    前記保持部材は被記録媒体搬送手段であることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載する記録装置において、
    前記キャリッジには、複数色のインク領域を順番に備えるカラーインクリボンまたは単色のインクリボンが装着され、これらのインクリボンが前記記録素子の記録時に、前記記録ヘッドと前記被記録媒体との間を通過するように構成したことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載する記録装置において、
    前記複数色のインク領域を順番に備えるカラーインクリボンが前記キャリッジに装着される場合に、前記記録領域内のキャリッジの搬送距離と、各色のインク領域の長さとがほぼ一致し、前記キャリッジは各色のインク領域の長さ分だけ往復搬送することを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載する記録装置において、
    前記記録素子が被記録媒体に記録する際に、記録素子に供給される記録データは、記録領域内のキャリッジの搬送距離に対応するデータ量毎に分割されて供給されることを特徴とする記録装置。
  7. 請求項6に記載する記録装置において、
    前記記録データの分割数がnのとき、現在記録している記録ブロック数mがm=nであるか否かを判断する判断手段を備え、
    m=nでないと判断された場合には、第mブロックの記録した位置の直後の位置で第m+1ブロックの記録を開始することを特徴とする記録装置。
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