JPH07172017A - インクシート巻回部材およびそれを用いる記録装置 - Google Patents

インクシート巻回部材およびそれを用いる記録装置

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JPH07172017A
JPH07172017A JP31847193A JP31847193A JPH07172017A JP H07172017 A JPH07172017 A JP H07172017A JP 31847193 A JP31847193 A JP 31847193A JP 31847193 A JP31847193 A JP 31847193A JP H07172017 A JPH07172017 A JP H07172017A
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JP
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ink sheet
leader
winding
ink
sheet
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JP31847193A
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Tatsuya Fukushima
達弥 福嶋
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明に係るインクシート巻回部材およびそ
れを用いる記録装置は、インクシートとインクシートに
接続したインクシートリーダ部材をインクシートリール
上の別々の巻回部に巻回することで、インクシートリー
ダ部材中に含まれる可塑剤がインクシートに染みだして
インクシートを浸食することを防止すると共に、前記イ
ンクシートリーダ部材に設けた係合部と前記インクシー
トリールに設けた係止部とを係合させて係止すること
で、装置本体に装着するまで係止しておくことの出来る
インクシート巻回部材およびそれを用いる記録装置を提
供することを目的としている。 【構成】 インクシートリール30上にインクシート2を
巻回するインクシート巻回部31とインクシート2に接続
したインクシートリーダ部材10を巻回するインクシート
リーダ巻回部34a,34bとを別々に形成すると共に、前
記インクシートリーダ部材10の係止部10a,10bを係合
して係止させるバネ状舌片36を設けたことを特徴とする
インクシート巻回部材およびそれを用いる記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録装置に用いる長尺状
のインクシートを巻回するインクシート巻回部材および
それを用いる記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】記録装置に用いて、ベースフィルムに色
素が塗布されたインクシートを巻回する従来のインクシ
ート巻回部材の一例を図を用いて説明すると、図12に示
すようにインクシート150 の長手方向の一端を供給リー
ル151 に固定して巻回し、他端を巻取リール152 に固定
してバネ155 を夫々のリールピボット156 に挿入し、そ
れらを下カセット153 に組み込み、上カセット154 を下
カセット153 に溶着してカセット本体を構成している。
【0003】また、近年のエコロジーブームから図13に
示すように、供給リール102 に巻回されたインクシート
101 の長手方向の一端にリードフィルム103 を接続し、
該リードフィルム103 を利用してインクシート101 の自
動供給を行うことによって巻取リールを不要とすると共
に、インクカセットを用いない記録装置が考案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来のインクシ
ート巻回部材では、図13のように供給リール102 に巻回
したインクシート101 に接続されるリードフィルム103
をインクシート101 上に直接接触して巻回し、テープ10
4 等で係止して保管や輸送が行われるのが一般である。
しかしながら、可塑剤を含んだリードフィルム103 とイ
ンクシート101 が直接触れると、リードフィルム103 中
に含まれる可塑剤が染み出してインクシート101 を浸食
し、該インクシート101 のインク物性値が変化して記録
後の画質に悪影響を与えるという問題がある。
【0005】また、インクシート101 上に巻回されたリ
ードフィルム103 は、それ自身が有する弾力性によって
巻回が解けてしまうので、これを防止するために、リー
ドフィルム103 の端部をテープ104 等で止めていた。こ
のため、ユーザーはインクシート101 を交換するたびに
テープ104 を剥がさなければならず作業性が悪いといっ
た問題がある。また、テープ104 を剥がしている最中に
あやまってインクシート101 を落としたりすると、イン
クシート101 が解けてしまう等の問題があった。
【0006】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、インクシートリーダ部材中に
含まれる可塑剤がインクシートに染みだしてインクシー
トを浸食することを防止すると共に、装置本体に装着す
るまで係止しておくことのできるインクシート巻回部材
およびそれを用いる記録装置を提供せんとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、長尺状のインクシート
を巻回するインクシート巻回部材において、インクシー
トと、前記インクシートの長手方向の一端に接続したイ
ンクシートリーダ部材と、前記インクシートおよび前記
インクシートリーダ部材を巻回するインクシートリール
と、を備えることを特徴とするインクシート巻回部材で
ある。
【0008】また、本発明に係るインクシート巻回部材
のインクシートリーダ部材は、インクシートを接続した
辺に直交する両辺部に、インクシートの短手方向の幅よ
りも広い幅で且つ前記インクシートの搬送方向に平行し
て所定のピッチで連続して穿設した複数の孔と、前記孔
の外側で且つインクシートを接続する辺の反対側に幅広
に形成した係止部と、を備えることを特徴とするインク
シート巻回部材である。
【0009】また、本発明に係るインクシート巻回部材
のインクシートリールは、インクシートを巻回するイン
クシート巻回部と、前記インクシート巻回部の両端で且
つ前記インクシート巻回部に全インクシートを巻回した
インクシートの外径よりも大きい径で構成してインクシ
ートリーダ部材を巻回するインクシートリーダ巻回部
と、前記インクシートリーダ巻回部の外側に設けると共
に、インクシートリーダ部材の係止部と係合する複数の
バネ状舌片を形成したインクシートリーダ係止部と、を
備えることを特徴とするインクシート巻回部材である。
【0010】また、本発明に係るインクシート巻回部材
を用いる記録装置は、インクシートのインクを記録シー
トに転写して記録する記録装置において、プラテンに対
してインクシートと記録シートを介して圧接する記録ヘ
ッドと、インクシートリーダ部材を有するインクシート
を巻回するインクシート巻回部材と、前記インクシート
の長手方向の一端に接続したインクシートリーダ部材に
係合して該インクシートリーダ部材を搬送するインクシ
ートリーダ駆動部と、前記インクシートリーダ部材およ
びインクシートを送る送り回転体と、を備えることを特
徴とする記録装置である。
【0011】また、本発明に係るインクシート巻回部材
を用いる記録装置のインクシートリーダ駆動部は、前記
プラテンの両端部に固定して該プラテンと一体的に回転
すると共に、所定のピッチで配置した複数の歯部を有す
る円盤状のスプロケットで構成することを特徴とする記
録装置である。
【0012】また、本発明に係るインクシート巻回部材
を用いる記録装置で前記インクシートリーダ部材に穿設
した孔と前記インクシートリーダ駆動部の歯部との係合
は、前記記録ヘッドを昇降させてインクシートリーダ部
材を押圧することによって行うことを特徴とする記録装
置である。
【0013】
【作用】本発明に係るインクシート巻回部材は、上述の
如く構成したので、インクシートリールに形成したイン
クシート巻回部にはインクシートを巻回し、インクシー
トリーダ巻回部にはインクシートに接続したインクシー
トリーダ部材を巻回することによって、インクシートと
インクシートリーダ部材とを接触することなく別々に巻
回することが出来る。
【0014】また、インクシートリールに形成したイン
クシートリーダ係止部のバネ状舌片にインクシートリー
ダ部材に形成した係止部を係合することによって、イン
クシートおよびインクシートリーダをインクシートリー
ルに係止することが出来る。
【0015】また、記録ヘッドを昇降させてインクシー
トリーダ部材を押圧し、インクシートリーダ部材に穿設
した孔をスプロケットに形成した歯部に係合させると共
に、プラテンを回転させて該プラテンと一体的に回転す
る前記スプロケットを回転させることでインクシートリ
ーダ部材を搬送し、該インクシートリーダ部材に接続し
たインクシートを搬送することが出来る。
【0016】また、送り回転体を回転させてインクシー
トリーダ部材およびインクシートを送ってインクシート
スタッカに排出することが出来る。
【0017】
【実施例】本発明に係るインクシート巻回部材およびそ
れを用いる記録装置の一実施例を構成要素に区分して図
を用いて具体的に説明する。
【0018】(1){記録装置Pの構成説明} 図1(a)は後述する本発明のインクシート巻回部材を
装填して記録を行う記録装置Pの記録系の平面模式図、
図(b)は前記記録装置Pの記録系の断面説明図であ
り、これを用いて先ず記録装置Pの記録系の構成を説明
する。図1(a),(b)で記録装置Pは他機から伝送
された画信号に応じて記録シート1に画像を記録するも
のであり、シート供給口6から挿入された記録シート1
は供給ローラ4によって搬送されて、装置本体に軸支さ
れて回転するプラテン3bに巻き付けられ、重合した記
録シート1とインクシート2とが記録手段3を構成する
記録ヘッド3aによってプラテン3bに押圧される。
【0019】この状態でプラテン3bを図1(b)の矢
印a方向に回転させて記録シート1およびインクシート
2を搬送すると共に、前記記録ヘッド3aに配置した発
熱体を画信号に対応させて発熱させ、インクシート2に
塗布した色素を溶融(昇華を含む、以下同じ)させて記
録シート1に転写して画像を形成する如く構成してい
る。更に、前記記録手段3によって所定の画像を形成し
た記録シート1は排出ローラ5によって搬送されてシー
ト排出口7より装置外へ排出される。
【0020】(2){インクシート巻回部材の説明} 次に、前記記録系に装填するインクシート2の一端に接
続するインクシートリーダ部材10およびインクシート巻
回部材となるインクシートリール30の構成について説明
する。
【0021】先ず、図2で長手方向の一端が後述するイ
ンクシートリール30に巻き付けられたインクシート2の
他端には両面テープや接着剤等によってインクシートリ
ーダ部材10が接続されている。
【0022】前記インクシートリーダ部材10は10μm
〜300μmの厚さを有し且つインクシート2に接続さ
れる辺に対して直角方向の両辺の幅は、長尺状に構成さ
れるインクシート2の短手方向の幅Cよりも広く形成し
て且つ弾力性を有するフィルムを用いて構成されてい
る。
【0023】また、前記インクシートリーダ部材10のイ
ンクシート2に接続される辺の直角方向の両側端部(以
下、単に『両側端部』という。)でインクシート2を接
続した辺の反対側には係止部10a,10bが設けられてい
て、後述するインクシートリール30に形成されるインク
シートリーダ係止部35a,35bのバネ状舌片36(図3参
照)と係合してインクシート2およびインクシートリー
ダ部材10をインクシートリール30に係止するように構成
されている。
【0024】また、前記インクシートリーダ部材10の両
側端部には、インクシート2の搬送方向に平行すると共
に、所定の間隔を有して連続的に穿設した自動装填用の
孔10cが形成してあり、該孔10cは後述するスプロケッ
ト3cの歯部3c1と係合してインクシート2を搬送する
ように構成されている。
【0025】前記インクシートリーダ部材10の両側端部
に形成した孔10c列の対向幅Aはインクシート2の短手
方向幅Cよりも広く且つ前記係止部10a,10bの対向幅
Bよりも狭く構成されている。
【0026】従って、前記インクシートリーダ部材10の
両側端部に形成した孔10c列の対向幅Aがインクシート
2の短手方向幅Cよりも広く構成されていることから、
後述するインクシート2の自動装填時において、前記イ
ンクシートリーダ部材10を駆動するスプロケット3c
と、プラテン3b方向に対してインクシートリーダ部材
10を付勢する記録ヘッド3aとの干渉を防止することが
可能である。
【0027】また、係止部10a,10bを孔10cの外側に
形成したことで、係止部10a,10bがインクシートリー
ル30に設けたインクシートリーダ係止部35a,35bのバ
ネ状舌片36に係合して係止された状態のままインクシー
トリーダ部材10の両側端部に形成した孔10cにスプロケ
ット3cの歯部3c1が係合して該インクシートリーダ部
材10を搬送することが可能である。
【0028】次に、図3を用いてインクシートリール30
の構成を説明すると、インクシートリール30の長手方向
の一端部にはピボット32が形成され、他端部には後述す
る支持リール13と係合する係合部33が形成されている。
前記係合部33は中空円筒状に構成されていて、その内周
に形成された係合爪33bと先端面33a等を有して構成さ
れている。
【0029】前記インクシートリール30の本体部は図2
に示したインクシート2の短手方向幅Cよりも広い幅を
有するインクシート巻回部31によって構成されていて、
該インクシート巻回部31上にインクシート2が巻回され
る。また、前記インクシート巻回部31の両端部には前記
巻回したインクシート2の外周表面に離隔してインクシ
ートリーダ部材10を巻回するインクシートリーダ巻回部
34a,34bが形成されている。
【0030】前記インクシートリーダ巻回部34a,34b
の外径は前記インクシート巻回部31にインクシート2の
全部が巻回された時の外径よりも大きくなるように構成
されていて、更に該インクシートリーダ巻回部34a,34
bの外側にはインクシートリーダ部材10の巻回位置を規
制する鍔状に形成されたインクシートリーダ係止部35
a,35bが設けられている。
【0031】また、前記インクシートリーダ係止部35
a,35bの所定の位置には夫々複数のバネ状舌片36が形
成されていて、該バネ状舌片36はインクシートリーダ部
材10の係止部10a,10bと係合してインクシート2およ
び前記インクシートリーダ部材10を係止するように構成
されている。
【0032】図4に上述したインクシート2とインクシ
ートリーダ部材10の巻回位置およびその状態を図示する
と、インクシート2はインクシートリール30のインクシ
ート巻回部31に巻回されると共に、該インクシート巻回
部31とその両端部に形成したインクシートリーダ巻回部
34a,34bとによって形成される段部によって前記イン
クシート2の巻回位置が規制される。
【0033】また、前記インクシート2に接続されるイ
ンクシートリーダ部材10は、先に巻回されたインクシー
ト2の外周表面に対して所定の間隔を隔てた外側に位置
するように前記インクシートリーダ巻回部34a,34bに
巻回され、インクシートリーダ係止部35a,35bによっ
て巻回位置が規制される。
【0034】この時、インクシートリーダ部材10は自身
が有する弾性力によって常に解けようとするが、インク
シートリーダ部材10に形成した係止部10a,10bを、イ
ンクシートリール30に形成したバネ状舌片36に係合する
ことによって、前記インクシートリーダ部材10の弾性力
を抑えつつ、インクシート2およびインクシートリーダ
部材10を係止する。
【0035】(3){インクシートリール支持部の構成
説明} 図5に示すように前記インクシートリール30と嵌合して
該インクシートリール30を支持する支持リール13は、中
心に設けた多角形の軸部14aと前記インクシートリール
30の係合部33の先端面33aが当接する当接部14bとを有
するリール台14と、内部形状が前記軸部14aに対応する
多角形で構成されて該軸部14aの外周を長手方向に摺動
すると共に、前記インクシートリール30の係合部33の係
合爪33bと円周方向に係合する爪部15aを外周部に有す
る摺動部材15と、該摺動部材15を一方向に付勢するバネ
17と、前記摺動部材15の先端と当接して該摺動部材15を
係止するように軸部14aに取り付けられた固定部材16か
ら構成されている。
【0036】前記摺動部材15はインクシートリール30と
の係合をよりし易くするために設けられたもので、前記
摺動部材15と前記係合爪33bとが係合する際に、摺動部
材15の爪部15aと前記係合爪33bとが当接した場合で
も、摺動部材15の内径と支持リール13の軸部14aの外径
との間に隙間があるので、摺動部材15が回転方向に微小
量回転しながら摺動することによって前記摺動部材15の
爪部15aと前記係合爪33bとの当接が一旦外れた後、再
度前記摺動部材15の爪部15aと前記係合爪33bとが係合
するように構成されている。
【0037】前記支持リール13には図示しないトルクリ
ミッタが接続されていて、該支持リール13が回転する際
に所定の負荷がかかってインクシートリール30から引き
出されるインクシート2に一定のテンションを付与しつ
つ制動するように構成されている。
【0038】前記インクシートリール30を装填する記録
装置Pのインクシートリール30装填部は、図6に示すよ
うに前記支持リール13が後シャーシ19に固着された軸18
に回転可能に取り付けられている。前記後シャーシ19は
メインシャーシ20に取り付けられていて、前記メインシ
ャーシ20には前シャーシ21が取り付けられている。ま
た、前記前シャーシ21にはインクシートリール30を挿入
するための孔21aが設けられている。
【0039】前記前シャーシ21には開閉可能な押圧板24
が設けられていて、該押圧板24にはバネ部材25を介して
インクシートリール30の一端部に形成したピボット32と
嵌合する嵌合部材40cが設けられている。従って、イン
クシートリール30の係合部33内に支持リール13の摺動部
材15を嵌入して、インクシートリール30のピボット32が
嵌合部材40cに嵌合する位置で押圧板24を閉じると、バ
ネ部材25の弾性力によって前記支持リール13の当接部14
bがインクシートリール30の係合部33の先端面33aに付
勢されて当接する。
【0040】尚、この時、ピボット32は嵌合部材40cの
底部に当接するように構成されていて、上述したこれ等
の係合によってインクシートリール30の長手方向の位置
決めがされるように構成されている。
【0041】(4){インクシート巻取り動作説明} 次に図7〜図11を用いてインクシート2を巻き取る際の
動作を説明する。先ず、図7に示すように、インクシー
ト2およびインクシートリーダ部材10を巻回して係止さ
れたインクシートリール30を前述した記録装置Pのイン
クシートリール30装填部に装填する。
【0042】次に、インクシートリーダ部材10の係止部
10a,10bのうちその先端部とインクシートリール30の
バネ状舌片36との係合を外して、該インクシートリーダ
部材10の先端部を引出し、プラテン3bの両端に装置し
て該プラテン3bと一体的に回転するように構成された
スプロケット3cの歯部3c1に前記インクシートリーダ
部材10の孔10cを対向させると、インクシート2の自動
装填のセットが完了する。
【0043】次に、図示しない操作開始の釦を操作する
と、前記スプロケット3cに対向してシャーシに固定さ
れた図示しないリードセンサによりインクシートリーダ
部材10が検出され、図8に示すように図示しない駆動部
が記録ヘッド3aを降下させてプラテン3bと所定の間
隔を保持して停止させる。
【0044】この動作によって記録ヘッド3aの当接部
3a1がインクシートリーダ部材10に当接して該インクシ
ートリーダ部材10をスプロケット3c側に付勢し、前記
プラテン3bを図8の矢印d方向に回転して該プラテン
3bと一体的に回転するスプロケット3cを同じく矢印
d方向に回転することで、インクシートリーダ部材10に
形成した孔10cをスプロケット3cの歯部3c1に係合さ
せることが可能である。
【0045】その後、更にプラテン3bを図8の矢印d
方向に回転させると、前述したようにインクシートリー
ダ部材10に形成した孔10cとスプロケット3cの歯部3
c1が係合してインクシートリーダ部材10は矢印e方向へ
搬送される。
【0046】前記搬送されたインクシートリーダ部材10
の先端部は図9に示すように、プラテン3bおよびスプ
ロケット3cよりもインクシート2の搬送方向下流側に
設けられてインクシートリーダ部材10およびインクシー
ト2を送る送り回転体となる一対の送りローラ8a,8
bに挟持されて搬送されインクシートスタッカ9に排出
される。
【0047】前記送りローラ8a,8bは図示しないギ
アトレインによってプラテン3bの駆動軸に接続されて
いて、前記送りローラ8a,8bの周速度はプラテン3
bの周速度と等しいか、若しくは少し速い速度で回転す
るように構成されている。
【0048】前記インクシートリーダ部材10がインクシ
ートスタッカ9に排出された後は、図10に示すように、
前記インクシートリーダ部材10に接続されたインクシー
ト2は送りローラ8a,8bによってインクシートリー
ル30から引き出され、記録ヘッド3a近傍に取り付けら
れた図示しないセンサがインクシート2上に予め設定し
たインクシート頭出しマークを検出すると、図示しない
制御部がプラテン3bおよびスプロケット3cおよび送
りローラ8a,8bを停止させる。
【0049】これによってインクシート2が記録開始位
置にセットされ、記録ヘッド3aは図示しない駆動部に
よって初期位置に復帰する。その後、記録が開始される
と、記録中におけるインクシート2の搬送力は記録ヘッ
ド3aがインクシート2と記録シート1を介してプラテ
ン3bに対して押圧した時の摩擦力とプラテン3bの回
転力によって与えられ、該プラテン3bの回転に同期し
てインクシート2が搬送される。
【0050】従って、上述したようにインクシートリー
ルを簡単な操作で記録装置の本体に挿入するだけでイン
クシートの自動装填が出来るのでインクシートを装填す
る装填作業の煩わしさがない。
【0051】尚、前述の実施例では、前記インクシート
リーダ部材10がインクシートスタッカ9に排出された後
もプラテン3bおよびスプロケット3cおよび送りロー
ラ8a,8bを回転させてインクシート2を搬送するよ
うに構成したが、他の実施例として、前記インクシート
リーダ部材10がインクシートスタッカ9に排出された後
は、プラテン3bおよびスプロケット3cを停止させる
と共に、記録ヘッド3aを初期位置に復帰させた後、送
りローラ8a,8bによってインクシート2を頭出しの
位置まで搬送した後、送りローラ8a,8bを停止する
ように構成しても良い。
【0052】上述したように記録済のインクシート2は
送りローラ8a,8bによって該送りローラ8a,8b
よりもインクシート2の搬送方向下流側に配置したイン
クシートスタッカ9に排出される。尚、前記インクシー
トスタッカ9はインクシートリール30の梱包箱を記録装
置Pの本体に設置して構成することが可能であり、ユー
ザーがインクシートリール30を購入した際に梱包した梱
包箱を用いてインクシートスタッカ9にした場合にはリ
サイクルを兼ねた経済的な装置として構成できる。
【0053】図11に示したように最後まで使用されたイ
ンクシート2は該インクシート2の一端部がインクシー
トリール30に固定することなく巻回されているので、前
記インクシートリール30から分離したインクシート2は
残らずインクシートスタッカ9に排出収納される。
【0054】従って、最後まで使用されたインクシート
はインクシートリールから分離するように構成したの
で、使用済みインクシートとモールド成形品等で構成し
たインクシートリールとを容易に分別することが出来
る。また、インクシートは残らずインクシートスタッカ
に排出収納されるのでユーザーは使用済みインクシート
を不燃物として廃却する一方、空のインクシートリール
30は回収して再利用することが可能であるのでリサイク
ル、省資源化に貢献することができる。
【0055】尚、本実施例では記録ヘッド3aをサーマ
ルヘッドで構成した熱転写記録装置に本発明を適用して
説明したが、本発明はこれに限定する必要はなくワイヤ
ドット方式等を用いた記録ヘッドに適用する記録装置に
適用して構成することも可能である。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る記録装置は、上述の如き構
成と作用とを有するので、インクシートリール上に設け
たインクシート巻回部と該インクシート巻回部の両端に
設けたインクシートリーダ巻回部の夫々にインクシート
と該インクシートに接続したインクシートリーダ部材を
離隔して別々に巻回することが出来る。
【0057】従って、従来のようにインクシートリーダ
部材をインクシートに接触して巻回することがないの
で、インクシートリーダ部材中に含まれる可塑剤がイン
クシートに染み出して該インクシートを浸食し、インク
シートのインク物性値が変化する等の虞がなく、従って
記録後の画質が劣化することがない。
【0058】インクシートリールに巻回したインクシー
トリーダ部材の係止部を該インクシートリールに形成し
たインクシートリーダ係止部のバネ状舌片に係合して係
止するように構成し、記録装置にインクシートリールを
装填した後に前記係合を外すようにしたので、従来のよ
うにインクシートを交換する際にインクシートリーダ部
材を係止しているテープを剥がす必要がなく、あやまっ
てインクシートリールを落とした場合にも前記係合によ
ってインクシートおよびインクシートリーダ部材が解け
ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置Pの記録系の構成説明図であ
る。
【図2】本発明のインクシートリーダ部材の平面説明図
である。
【図3】本発明のインクシートリールの説明図である。
【図4】本発明のインクシートリーダ部材をインクシー
トリールに巻き付けた状態の説明図である。
【図5】本発明の支持リールの説明図である。
【図6】本発明のインクシートリールを記録装置Pに装
填した説明図である。
【図7】本発明の記録装置Pのインクシート巻取り動作
を説明する図である。
【図8】本発明の記録装置Pのインクシート巻取り動作
を説明する図である。
【図9】本発明の記録装置Pのインクシート巻取り動作
を説明する図である。
【図10】本発明の記録装置Pのインクシート巻取り動作
を説明する図である。
【図11】本発明の記録装置Pのインクシート巻取り動作
を説明する図である。
【図12】従来のインクカセットの説明図である。
【図13】従来のリードフィルムが接続されたインクシー
トの説明図である。
【符号の説明】
1…記録シート、2…インクシート、3…記録手段、3
a…記録ヘッド、3a1…当接部、3b…プラテン、3c
…スプロケット、3c1…歯部、4…供給ローラ、5…排
出ローラ、6…シート供給口、7…シート排出口、8
a,8b…送りローラ、9…インクシートスタッカ、10
…インクシートリーダ部材、10a,10b…係止部、10c
…孔、13…支持リール、14…リール台、14a…軸部、14
b…当接部、15…摺動部材、15a…爪部、16…固定部
材、17…バネ、18…軸、19…後シャーシ、20…メインシ
ャーシ、21…前シャーシ、21a…孔、24…押圧板、25…
バネ部材、30…インクシートリール、31…インクシート
巻回部、32…ピボット、33…係合部、33a…先端面、33
b…係合爪、34a,34b…インクシートリーダ巻回部、
35a,35b…インクシートリーダ係止部、36…バネ状舌
片、40…嵌合部材、P…記録装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 33/14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状のインクシートを巻回するインク
    シート巻回部材において、 インクシートと、 前記インクシートの長手方向の一端に接続したインクシ
    ートリーダ部材と、 前記インクシートおよび前記インクシートリーダ部材を
    巻回するインクシートリールと、 を備えることを特徴とするインクシート巻回部材。
  2. 【請求項2】 前記インクシートリーダ部材は、 インクシートを接続した辺に直交する両辺部に、インク
    シートの短手方向の幅よりも広い幅で且つ前記インクシ
    ートの搬送方向に平行して所定のピッチで連続して穿設
    した複数の孔と、 前記孔の外側で且つインクシートを接続する辺の反対側
    に幅広に形成した係止部と、 を備えることを特徴とする請求項1記載のインクシート
    巻回部材。
  3. 【請求項3】 前記インクシートリールは、 インクシートを巻回するインクシート巻回部と、 前記インクシート巻回部の両端で且つ前記インクシート
    巻回部に全インクシートを巻回したインクシートの外径
    よりも大きい径で構成してインクシートリーダ部材を巻
    回するインクシートリーダ巻回部と、 前記インクシートリーダ巻回部の外側に設けると共に、
    インクシートリーダ部材の係止部と係合する複数のバネ
    状舌片を形成したインクシートリーダ係止部と、 を備えることを特徴とする請求項1記載のインクシート
    巻回部材。
  4. 【請求項4】 インクシートのインクを記録シートに転
    写して記録する記録装置において、 プラテンに対してインクシートと記録シートを介して圧
    接する記録ヘッドと、 インクシートリーダ部材を有するインクシートを巻回す
    るインクシート巻回部材と、 前記インクシートの長手方向の一端に接続したインクシ
    ートリーダ部材に係合して該インクシートリーダ部材を
    搬送するインクシートリーダ駆動部と、 前記インクシートリーダ部材およびインクシートを送る
    送り回転体と、 を備えることを特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 前記インクシート巻回部材は、請求項1
    または請求項2または請求項3記載のインクシート巻回
    部材で構成することを特徴とする請求項4記載の記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記インクシートリーダ駆動部は、前記
    プラテンの両端部に固定して該プラテンと一体的に回転
    すると共に、所定のピッチで配置した複数の歯部を有す
    る円盤状のスプロケットで構成することを特徴とする請
    求項4または請求項5記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記インクシートリーダ部材に穿設した
    孔と前記インクシートリーダ駆動部の歯部との係合は、
    前記記録ヘッドを昇降させてインクシートリーダ部材を
    押圧することによって行うことを特徴とする請求項6記
    載の記録装置。
JP31847193A 1993-12-17 1993-12-17 インクシート巻回部材およびそれを用いる記録装置 Pending JPH07172017A (ja)

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