JP2002166666A - インクリボンおよびこれを有するリボンカセットならびに前記インクリボンを用いた熱転写プリンタ - Google Patents

インクリボンおよびこれを有するリボンカセットならびに前記インクリボンを用いた熱転写プリンタ

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JP2002166666A
JP2002166666A JP2000367048A JP2000367048A JP2002166666A JP 2002166666 A JP2002166666 A JP 2002166666A JP 2000367048 A JP2000367048 A JP 2000367048A JP 2000367048 A JP2000367048 A JP 2000367048A JP 2002166666 A JP2002166666 A JP 2002166666A
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JP
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foreign matter
ink ribbon
thermal head
ink
ribbon
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Application number
JP2000367048A
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English (en)
Inventor
Norikimi Komatsu
紀公 小松
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材の両面に異物除去部を形成することによ
って、プラテンやサーマルヘッドに付着した異物を効率
的かつ適正に除去することのできるインクリボンおよび
これを有するリボンカセットならびにインクリボンを用
いた熱転写プリンタを提供すること。 【解決手段】 基材12の両面に、少なくともサーマル
ヘッド17およびプラテン18に付着した異物を除去可
能とされた異物除去部20を形成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクリボンおよびこ
れを有するリボンカセットならびに前記インクリボンを
用いた熱転写プリンタに係り、特に、長尺な基材上に少
なくとも一色のインク層を有するインクリボンおよびこ
れを有するリボンカセットならびに前記インクリボンを
用いた熱転写プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、文字や画像の記録には、発熱
素子が形成されたサーマルヘッドを搭載した熱転写プリ
ンタが、高記録品位性、好メンテナンス性等の理由によ
って多用されているが、このような熱転写プリンタの記
録には、記録媒体としてのインクリボンが使用されるよ
うになっている。
【0003】図5は、このような従来から使用されてい
るインクリボンの一例を示したものであり、このインク
リボン1は、長尺な基材2の片面上に、長手方向に互い
に隣位されたシアンC、マゼンタM、イエローYおよび
オーバーコート用の透明インク等の各色のインク層3を
有している。また、各インク層3の上流側端部には、各
色のインク層3を検出するためのマーカ部4が形成され
ている。
【0004】そして、このようなインクリボン1を記録
に使用する場合は、図6に示すようにインクリボン1の
所望の部位を熱転写プリンタ6のプラテン7とサーマル
ヘッド8との間に送り出して記録紙9上に圧接させた状
態で、この部位のインクをサーマルヘッド8の発熱素子
を発熱させることによって記録紙上に熱転写するように
なっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した熱
転写プリンタ6の構成において、特にプリンタの記録位
置となるサーマルヘッド8やプラテン7は、記録紙9上
に適正なインクの熱転写を行い、また、汚れのない良好
な記録物を得る観点から、塵や埃等の異物が堆積しない
ように異物を適宜除去する必要がある。
【0006】しかし、従来、このようなプラテン7やサ
ーマルヘッド8等に付着した異物を除去する場合は、一
旦プリンタ6の駆動を停止させた後に、手動もしくは異
物を除去するための特別な手段を用いて行う必要があっ
た。このため、同一のプリンタ6で大量の記録物を記録
する場合は、異物を除去する度にプリンタ6の駆動を停
止しなければならなかったため、作業効率が悪かった。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
もので、基材の両面に異物除去部を形成することによっ
て、プラテンやサーマルヘッドに付着した異物を効率的
かつ適正に除去することのできるインクリボンおよびこ
れを有するリボンカセットならびにインクリボンを用い
た熱転写プリンタを提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係るインクリボンの特徴は、基材の両面に、少
なくとも前記サーマルヘッドおよび前記プラテンに付着
した異物を除去可能とされた異物除去部を形成した点に
ある。
【0009】そして、このような構成を採用したことに
より、プラテンやサーマルヘッド等に付着した異物の除
去をプリンタの機構を利用して自動で行うことができ、
また、インクリボンを挟んで相対する位置に配設された
プラテンとサーマルヘッドとに付着した異物を、基材の
両面に形成した異物除去部によって同時に除去すること
ができるため、異物の除去を効率的かつ適正に行うこと
ができる。
【0010】また、本発明に係るインクリボンの特徴
は、異物除去部は、サーマルヘッドの発熱温度以上の温
度で粘着性を発揮し得る粘着性材料からなる点にある。
【0011】そして、このような構成を採用したことに
より、異物除去部を簡易に構成することができ、また、
前記異物除去部は、サーマルヘッドによって発熱させな
い限り粘性を発揮しないため、カセットケース内にイン
クリボンが巻回収容された状態ではインクリボンが相互
にくっついてしまうことがなく、カセットケースからス
ムーズに引き出されることができ、また、さらに異物の
除去を行わない通常の記録動作時において記録紙が粘性
を帯びた異物除去部に付着してしまうことを防止するこ
とができる。
【0012】さらに、本発明に係るインクリボンの特徴
は、異物除去部は、所定回数の記録に用いるインク層の
長さごとに間隔を設けて形成されている点にある。
【0013】そして、このような構成を採用したことに
より、所定回数の記録が完了した時点でプラテンとサー
マルヘッドとの間に異物除去部を位置させることができ
るため、所定回数の記録が完了するごとに異物の除去を
迅速かつ効率的に行うことができる。
【0014】さらにまた、本発明に係るインクリボンを
有するリボンカセットの特徴は、インクリボンの基材の
両面に、少なくとも前記サーマルヘッドおよび前記プラ
テンに付着した異物を除去可能とされた異物除去部を形
成した点にある。
【0015】そして、このような構成を採用したことに
より、プラテンやサーマルヘッド等に付着した異物の除
去をプリンタの機構を利用して自動で行うことができ、
また、インクリボンを挟んで相対する位置に配設された
プラテンとサーマルヘッドとに付着した異物を、基材の
両面に形成した異物除去部によって同時に除去すること
ができるため、異物の除去を効率的かつ適正に行うこと
ができる。
【0016】また、本発明に係るインクリボンを用いた
熱転写プリンタの特徴は、インクリボンの基材の両面
に、少なくとも前記サーマルヘッドおよび前記プラテン
に付着した異物を除去可能とされた異物除去部を形成し
た点にある。
【0017】そして、このような構成を採用したことに
より、プラテンやサーマルヘッド等に付着した異物の除
去をプリンタの機構を利用して自動で行うことができ、
また、インクリボンを挟んで相対する位置に配設された
プラテンとサーマルヘッドとに付着した異物を、基材の
両面に形成した異物除去部によって同時に除去すること
ができるため、異物の除去を効率的かつ適正に行うこと
ができる。
【0018】さらに、本発明に係るインクリボンを用い
た熱転写プリンタの特徴は、記録動作時以外の時間に前
記異物除去部による異物の除去動作を行う点にある。
【0019】そして、このような構成を採用したことに
より、プラテンとサーマルヘッドとの間に記録紙がない
状態で異物の除去を行うことができるため、サーマルヘ
ッドとプラテンとの間に狭持された両異物除去部によっ
てサーマルヘッドおよびプラテンの異物の除去を同時に
行うことができ、また、記録紙が粘性を帯びた異物除去
部に付着することによって記録紙の搬送が妨げられる等
の不都合が生じないため、適正な熱転写記録を行うこと
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るインクリボン
およびこれを有するリボンカセットならびに前記インク
リボンを用いた熱転写プリンタの実施形態を図1乃至図
4を参照して説明する。
【0021】図1に示すように、本実施形態におけるイ
ンクリボン11は、例えばポリエステル等からなる長尺
な基材12を有しており、この基材12の片面には、シ
アンC、マゼンタMおよびイエローY等の各色のインク
層13が長手方向に互いに隣位するようにして繰り返し
形成されており、各インク層13の上流側端部には、各
色ごとに異なるマーカが施されたインク層13検出用の
マーカ部14が形成されている。
【0022】そして、本実施形態においては、前述した
シアンC、イエローYおよびマゼンタMからなる一連の
インク層13の下流側に、図3に示す熱転写プリンタ1
6のサーマルヘッド17やプラテンローラ18等に付着
した異物を吸着除去するための異物除去部20を有して
いる。
【0023】前記異物除去部20は、前記インク層13
が形成された基材12の片面側のみではなく、この面の
裏面側にも同一範囲にわたって形成されている。
【0024】このため、熱転写プリンタ16のサーマル
ヘッド17とプラテンローラ18との間に異物除去部2
0を狭持しつつ異物の除去を行うことができるため、少
なくともサーマルヘッド17とプラテンローラ18とに
付着した異物を同時に除去することができるようになっ
ている。
【0025】また、異物除去部20をインクリボン11
の基材12上に形成したことにより、異物除去部20を
移動する手段として熱転写プリンタ16のインクリボン
の巻き取り機構を利用することができ、また、異物除去
部20をサーマルヘッド17とプラテンローラ18との
間に狭持する手段として、サーマルヘッド17またはプ
ラテンローラ18の圧接機構を利用することができるよ
うになっている。
【0026】このため、異物除去部20による異物の除
去動作を熱転写プリンタ16の機構を利用して効率的に
行うことができるようになっている。
【0027】さらに、前記異物除去部20は、70℃〜
300℃での加熱により粘着性を発揮する感熱粘着剤、
例えばフタル酸エステルやリン酸エステル等の固体可塑
剤とアクリル酸エステル共重合体やスチレン/ブタジエ
ン共重合体等の熱可塑性粘着剤とを所定の重合比で混合
したもので形成されている。
【0028】すなわち、前記異物除去部20は、サーマ
ルヘッド17によって発熱されない限り粘性を発揮しな
いため、カセットケース内にインクリボン11が巻回収
容された状態ではインクリボン11が相互に付着してし
まうことがなく、カセットケースからスムーズに引き出
されるようになっている。さらに、異物の除去動作を行
わずに通常の記録動作を行う場合に、記録紙19が粘性
を帯びた異物除去部20に付着してしまうことを防ぐこ
とができるようになっている。
【0029】また、前記異物除去部20は、所定回数の
記録に使用するインク層13の長さごとに間隔を設けて
複数個配設するようにしてもよい。
【0030】すなわち、シアンC、マゼンタMおよびイ
エローYからなる一連のインク層13の一サイクルによ
って一回の記録を行う場合、前記一連のインク層13の
所定サイクルごとに異物除去部20を形成するようにし
てもよい。
【0031】かかる場合、所定回数の記録が完了した時
点でサーマルヘッド17とプラテンローラ18との間に
異物除去部20を位置させることができるため、この異
物除去部20による異物の除去を迅速かつ効率的に行う
ことができる。本実施形態においては、一連のインク層
13の一サイクルごと、すなわち一回の記録に使用する
インク層13の長さごとに異物除去部20を設けてい
る。
【0032】なお、本実施形態は、前述したような各色
のインク層13を有するインクリボン11のみでなく、
例えばブラック等のモノクロカラーのインクリボンに適
用するようにしてもよい。かかる場合、前記異物除去部
20を、所定回数のモノクロカラー記録に使用するイン
ク層の長さごとに形成すればよい。
【0033】このような構成を有するインクリボン11
は、記録に際しては、図2に示す本発明に係るリボンカ
セット21に収容されて使用されるようになっている。
【0034】図2に示すように、本実施形態におけるリ
ボンカセット21は、箱状のケース本体22を有してお
り、このケース本体22の一側壁部には、インクリボン
11の送り出しおよび巻き取りを行うための開口23が
形成されている。
【0035】前記ケース本体22内には、巻き取りコア
24および送り出しコア25からなる一対のコア24,
25が回転自在に支持されており、これら一対のコア2
4,25には、前記インクリボン11が両端から巻回さ
れている。
【0036】また、前記開口23の上部近傍には、前記
送り出しコア25から引き出されたインクリボン11の
走行を保持するガイドローラ31が回転自在に配設され
ている。
【0037】前記開口23の下端縁には、巻き取りコア
24に巻き取られるインクリボン11の走行を保持する
リボン保持板27が前記ケース本体22の底壁と平行に
形成されており、このリボン保持板27の上面にインク
リボン11が摺接することによって巻き取りコア24に
よるインクリボン11の巻き取りが安定的に行われるよ
うになっている。
【0038】前記リボン保持板27の上側には、熱転写
プリンタ16による記録の際にサーマルヘッド17を発
熱素子の形成面の裏面側から保持するためのサーマルヘ
ッド保持板28が固定されている。
【0039】前記リボン保持板27と前記サーマルヘッ
ド保持板28との間には、微小な間隙26が形成されて
おり、この間隙によって巻き取りコア24側へのインク
リボン11の走行が確保されるようになっている。
【0040】前記サーマルヘッド保持板28の先端部に
は、開口23を通って送り出しコア25からケース本体
22の外部に引き出されたインクリボン11をケース本
体22側に折り返すためのガイドローラ29が回転自在
に支持されている。このガイドローラ29によって折り
返されたインクリボン11は前記間隙26を通って巻き
取りコア24に巻き取られるようになっている。
【0041】前記開口23と前記ガイドローラ29との
間に引き出されたインクリボン11は熱転写プリンタ1
6への装着状態においてサーマルヘッド17の発熱素子
形成面上に位置されるようになっている。
【0042】そして、本実施形態におけるリボンカセッ
ト21は、前記インクリボン11を巻回収容したもので
あるため、基材12の両面に、異物を吸着除去するため
の異物除去部20を有している。
【0043】このため、プラテンやサーマルヘッド17
等に付着した異物の除去をプリンタ16の機構を利用し
て自動で行うことができるようになっている。
【0044】また、インクリボン11を挟んで相対する
位置に配設されたプラテンローラ18とサーマルヘッド
17とに付着した異物を、基材12の両面に形成した異
物除去部20によって同時に除去することができるよう
になっている。
【0045】なお、本実施形態は、図2に示すようなラ
インサーマル式のリボンカセット21に限定されるもの
ではなく、例えばシリアル式のリボンカセットに適用す
ることも可能である。
【0046】そして、このような構成を有するリボンカ
セット21は、図3に示す本発明に係るインクリボンを
用いた熱転写プリンタに装着されて記録に使用されるよ
うになっている。
【0047】図3に示すように、本実施形態における熱
転写プリンタ16は、底壁部30aおよびこの底壁部3
0aの両側端部に形成された両側壁部30b,30cか
らなるフレーム30を有しており、このフレーム30の
ほぼ中央には、長尺平板状のサーマルヘッド17が前記
側壁部の一方30bに片持ち支持されており、このサー
マルヘッド17の上面には、図示しない複数の発熱素子
が整列配置されている。
【0048】前記サーマルヘッド17の上部近傍には、
このサーマルヘッド17の長手方向に沿って長尺とされ
た略円柱形状のプラテンローラ18が前記サーマルヘッ
ド17に平行に配設されている。
【0049】前記プラテンローラ18は、前記サーマル
ヘッド17の近接位置と離間位置との間を回動可能とさ
れたアーム部32の先端部に支持されており、このアー
ム部32の回動にともなって前記サーマルヘッド17に
対して接離可能となっている。なお、前記アーム部32
は、モータ等の駆動源によって回動可能とされている。
【0050】前記一方の側壁部30bに対向する図3中
の破線に示す他方の側壁部30cには、前記リボンカセ
ット21の側面形状に沿った同図中に二点差線で示す切
り欠き33が形成されており、この切り欠き33を介し
て前記リボンカセット21をフレーム30内に横から挿
入することができるようになっている。
【0051】前記一方の側壁部30bであって前記リボ
ンカセット21の巻き取りコア24に対応する位置に
は、この巻き取りコア24に回転力を付与することによ
ってインクリボン11の巻き取りを行うための巻き取り
ボビン34が配設されており、この巻き取りボビン34
は、駆動モータ35の駆動力によって回転駆動されるよ
うになっている。
【0052】また、前記一方の側壁部30bであって、
前記リボンカセット21の送り出しコア25に対応する
位置には、前記送り出しコア25によるインクリボン1
1の送り出しを保持するための送り出しボビン36が回
転自在に配設されている。
【0053】前記サーマルヘッドの図3における右側近
傍位置には、回転動作により前記サーマルヘッド17と
前記プラテンローラ18との間に記録紙19を搬送する
ための搬送ローラ38が、前記駆動モータ35と図示し
ない複数の減速ギア群を介して接続可能に配設されてい
る。前記搬送ローラ38の外周には、この搬送ローラ3
8とともに記録紙19を挟持しつつ搬送するための圧接
ローラ39が回転自在に圧接されている。
【0054】前記搬送ローラ38の右側には、この搬送
ローラ38よりも小径な給紙ローラ40が前記駆動モー
タ35と図示しない複数のギア群を介して接続可能に配
設されており、この給紙ローラ40は、回転動作によっ
て給紙トレイ41の記録紙19をサーマルヘッド17側
に順次供給するようになっている。
【0055】前記給紙ローラ40の下側には、排紙ガイ
ド42が形成されており、この排紙ガイド42を通って
記録紙19がプリンタ16外部に排出されるようになっ
ている。
【0056】そして、本実施形態における熱転写プリン
タ16には、熱転写記録および異物除去のための種々の
制御を行う制御部44が内蔵されている。
【0057】前記制御部44は、通常の記録動作時にお
いては、異物の除去動作、すなわち前記サーマルヘッド
17に対する前記異物除去部20の発熱指令を行わない
ようになっており、例えば排紙後等の、記録紙19がサ
ーマルヘッド17とプラテンローラ18との間に狭持さ
れていない状態においてのみ異物除去部20の発熱指令
を行うようになっている。
【0058】従って、サーマルヘッド17とプラテンロ
ーラ18との間に異物除去部20を直接挟んだ状態で異
物の除去を行うことができるため、基材12の両面に形
成された異物除去部20によって少なくともサーマルヘ
ッド17およびプラテンローラ18に付着した異物を同
時に除去することができるようになっている。また、通
常の記録時に記録紙19が粘性を帯びた異物除去部20
に付着して搬送を妨げられる等の不都合が生じないた
め、適正な記録を行うことができるようになっている。
【0059】また、前記熱転写プリンタ16には、各イ
ンク層13および異物除去部20の上流側端部に形成さ
れたマーカ部14を検出するための、例えばフォトセン
サ等の検出部45が設けられており、この検出部45に
よって所望の色のインク層13または異物除去部20を
検出することができるようになっている。
【0060】なお、本実施形態は、ラインサーマル式の
熱転写プリンタのみでなく、例えばシリアル式の熱転写
プリンタにも適用できるものである。
【0061】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0062】まず、初期状態において、前記熱転写プリ
ンタ16には、前記リボンカセット21が装着されてい
ないものとする。また。プラテンローラ18は、サーマ
ルヘッド17から離間されているものとする。
【0063】そして、この状態からリボンカセット21
を装着する場合は、フレーム30の切り欠き33を通し
て前記リボンカセット21をフレーム30内に横から挿
入する。
【0064】このとき、リボンカセット21のサーマル
ヘッド保持板28とこのサーマルヘッド保持板28の上
部に引き出されたインクリボン11との間には、前記サ
ーマルヘッド17が横から挿入される。
【0065】このため、リボンカセット21の装着状態
において、前記サーマルヘッド保持板28は、前記サー
マルヘッド17の発熱素子形成面の裏面を保持した状態
になり、前記サーマルヘッド17の発熱素子の形成面上
には、前記インクリボン11が位置される。
【0066】そして、リボンカセット21の装着が完了
した後、まず、サーマルヘッド17による通常の熱転写
記録を行う場合は、前記制御部44の指令の下、前記駆
動モータ35の駆動によって給紙ローラ40および搬送
ローラ38を回転駆動し、前記給紙トレイ41に収納さ
れた記録紙19をプラテンローラ18とサーマルヘッド
17との間に供給する。
【0067】そして、検出部45を駆動してインク層1
3のマーカ部14を検出することによって所望の色のイ
ンク層13をサーマルヘッド17とプラテンローラ18
との間に搬送した後、前記アーム部32の回動動作によ
ってプラテンローラ18をサーマルヘッド17側に移動
させる。
【0068】これにより、プラテンローラ18とサーマ
ルヘッド17とが記録紙19およびインクリボン11を
介して互いに圧接される。
【0069】この状態で、サーマルヘッド17の発熱素
子を記録情報に基づいて選択的に発熱させることによ
り、記録紙19上に一色のインク層13による一行分の
記録が形成される。
【0070】この操作を、給紙方向または排紙方向への
記録紙19の搬送を行いつつ各インク層13ごとに順次
繰り返すことによって、記録紙19上に、シアンC、マ
ゼンタMおよびイエローYの一連のインク層13による
一回すなわち記録紙19一枚分のカラー記録が形成され
る。
【0071】この記録動作の際に、前記制御部44は前
記サーマルヘッドに対して異物除去部20の発熱指令を
行わないため、粘性を帯びた異物除去部20に記録紙1
9が付着して搬送を妨げられることはないため、適正な
記録動作を行うことができる。
【0072】なお、この一回の記録動作が完了した時点
で、前記サーマルヘッド17と前記プラテンローラ18
との間には、異物除去部20が位置されている。
【0073】次に、前記異物除去部20による異物の除
去動作を行う場合、まず、搬送ローラ38を給紙時と逆
方向に回転させることによって記録が完了した記録紙1
9を排紙ガイド42を介して外部に搬送し、プラテンロ
ーラ18とサーマルヘッド17との間から記録紙19を
除去する。
【0074】これにより、プラテンローラ18とサーマ
ルヘッド17との間には、図4に示すようにインクリボ
ン11の基材12の両面に形成された両異物除去部20
が狭持される。
【0075】この状態で、インクリボン11の巻き取り
およびサーマルヘッド17の発熱指令を行うと、両異物
除去部20はサーマルヘッド17の発熱によってはじめ
て粘性を発揮し、それぞれがサーマルヘッド17および
プラテンローラ18に付着した異物や周囲からこぼれ落
ちた異物等を吸着除去する。
【0076】これにより、サーマルヘッド17およびプ
ラテンローラ18に付着した異物を両異物除去部20に
よって同時に除去することができる。
【0077】したがって、本実施形態によれば、プラテ
ンローラ18やサーマルヘッド17等に付着した異物の
除去を搬送ローラ38、アーム部32および巻き取りボ
ビン34等のプリンタ16の機構を利用して自動で行う
ことができる。また、プラテンローラ18とサーマルヘ
ッド17とに付着した異物を、基材12の両面に形成し
た異物除去部20によって同時に除去することができる
ため、異物の除去を効率的かつ適正に行うことができ
る。
【0078】なお、本発明は前記実施形態のものに限定
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
可能である。
【0079】例えば、前記異物除去部20の基材長手方
向の形成範囲は、必要に応じて適宜変更するようにして
もよい。
【0080】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係るインクリ
ボンによれば、プラテンやサーマルヘッド等に付着した
異物の除去を効率的かつ適正に行うことができる。
【0081】また、本発明に係るインクリボンによれ
ば、異物除去部を簡易に構成することができるととも
に、通常の記録動作を適正に行うことができる。
【0082】さらに、本発明に係るインクリボンによれ
ば、異物除去部による異物の除去をさらに迅速かつ効率
的に行うことができる。
【0083】さらにまた、本発明に係るインクリボンを
有するリボンカセットによれば、プラテンやサーマルヘ
ッド等に付着した異物の除去を効率的かつ適正に行うこ
とができる。
【0084】また、本発明に係るインクリボンを用いた
熱転写プリンタによれば、異物の除去を効率的かつ適正
に行うことができる。
【0085】さらに、本発明に係るインクリボンを用い
た熱転写プリンタによれば、異物除去部による異物の除
去をさらに効率よく行うことができるとともに、通常の
記録動作を適正に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクリボンの実施形態を示す側
面図
【図2】本発明に係るインクリボンを有するリボンカセ
ットの実施形態を示す概略側面図
【図3】本発明に係るインクリボンを用いた熱転写プリ
ンタの実施形態を示す概略側面図
【図4】本発明に係るインクリボンを用いた熱転写プリ
ンタの実施形態において、異物の除去動作を示す概略図
【図5】従来のインクリボンの一例を示した側面図
【図6】インクリボンを用いた記録動作を示す図
【符号の説明】
11 インクリボン 12 基材 13 インク層 16 熱転写プリンタ 17 サーマルヘッド 18 プラテンローラ 19 記録紙 20 異物除去部 21 リボンカセット 24 巻き取りコア 25 送り出しコア 44 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/26 101G

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺な基材上に少なくとも一色のインク
    層を有し、熱転写プリンタのサーマルヘッドによって記
    録紙に対する所望の熱転写記録に使用するインクリボン
    であって、 前記基材の両面に、少なくとも前記サーマルヘッドおよ
    び前記プラテンに付着した異物を除去可能とされた異物
    除去部を形成したことを特徴とするインクリボン。
  2. 【請求項2】 前記異物除去部は、サーマルヘッドの発
    熱温度以上の温度で粘着性を発揮し得る粘着性材料から
    なることを特徴とする請求項1に記載のインクリボン。
  3. 【請求項3】 前記異物除去部を、所定回数の記録に用
    いるインク層の長さごとに間隔を設けて複数個形成した
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のイン
    クリボン。
  4. 【請求項4】 長尺な基材上に少なくとも一色のインク
    層を有するインクリボンをカセットケース内に巻回収容
    してなり、熱転写プリンタのプラテンとサーマルヘッド
    との間に供給された前記インクリボンのインクを記録紙
    上に熱転写することによって所望の記録に使用するリボ
    ンカセットであって、 前記インクリボンの基材の両面に、少なくとも前記サー
    マルヘッドおよび前記プラテンに付着した異物を除去可
    能とされた異物除去部を形成したことを特徴とするリボ
    ンカセット。
  5. 【請求項5】 長尺な基材上に少なくとも一色のインク
    層を有するインクリボンをサーマルヘッドとプラテンと
    の間に供給可能に配設してなり、前記サーマルヘッドに
    よって前記インク層のインクを記録紙上に熱転写するこ
    とにより、記録紙に対して所望の熱転写記録を行うイン
    クリボンを用いた熱転写プリンタであって、 前記インクリボンの基材の両面に、少なくとも前記サー
    マルヘッドおよび前記プラテンに付着した異物を除去可
    能とされた異物除去部を形成したことを特徴とするイン
    クリボンを用いた熱転写プリンタ。
  6. 【請求項6】 記録動作時以外の時間に前記異物除去部
    による異物の除去動作を行うことを特徴とする請求項5
    に記載のインクリボンを用いた熱転写プリンタ。
JP2000367048A 2000-12-01 2000-12-01 インクリボンおよびこれを有するリボンカセットならびに前記インクリボンを用いた熱転写プリンタ Withdrawn JP2002166666A (ja)

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