JP2001089038A - 熱転写記録装置とその印刷方法 - Google Patents

熱転写記録装置とその印刷方法

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JP2001089038A
JP2001089038A JP26470599A JP26470599A JP2001089038A JP 2001089038 A JP2001089038 A JP 2001089038A JP 26470599 A JP26470599 A JP 26470599A JP 26470599 A JP26470599 A JP 26470599A JP 2001089038 A JP2001089038 A JP 2001089038A
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Tomoo Ono
智生 大野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な転写ローラを用いること無く記録紙の
全面に印刷が可能で単一の印刷部で記録紙の両面に印刷
が可能でメンテナンス性を向上させた熱転写記録装置の
印刷方法と熱転写記録装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明の熱転写記録装置は、染着層を有
する染着シート2と色材層を有するインクシート3とを
密着させてこのインクシート3を選択的に加熱して前記
色材層を前記染着層に転移させ記録しようとする画像を
前記染着シート2に形成する画像形成部4と、染着シー
ト2に形成された前記画像を記録紙1に圧接させてこの
記録紙1の片面に転写して定着する熱転写定着部5と、
片面が転写済みの記録紙1を収納しこの記録紙1を表裏
反転して熱転写定着部5に再搬送するよう熱転写定着部
5とは独立した反転搬送装置6とを設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録しようとする
画像を記録紙に熱転写して記録する熱転写記録装置とそ
の印刷方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の熱転写記録装置としては、特開昭
59−68268号公報などに記載されたものが一般に
知られている。例えば、この公報に記載されている熱転
写記録装置は、サーマルヘッドなどで構成される印刷部
が記録紙の表面及び裏面のそれぞれに設けられており、
1回の記録紙の搬送でこの記録紙に両面印刷するよう構
成されたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の熱
転写記録装置では、印刷部を記録紙の表面用と裏面用と
の2系統設けて記録紙の表面と裏面とを同時に記録する
ので印刷時間を速くすることができるが、前記印刷部が
2系統必要であることからサーマルヘッドが2本必要で
あり、サーマルヘッドは周知の通り消耗品であるため
に、定期的に交換する必要があるため、メンテナンス性
が著しく低下するという問題がある。また、記録紙に画
像を印刷する際しては、この記録紙の上下左右に余白を
設けなければならず、記録紙の全面に印刷することがで
きないという問題もある。
【0004】また、前述とは別の熱転写記録装置として
は、例えば、特開平9−226161号公報に記載され
たものがある。この熱転写記録装置では、染着シートに
形成した第1面用のカラー画像を転写ローラの外周面に
転写した後に前記転写ローラと前記染着シートとの間に
記録紙を搬送して、前記転写ローラに転写済みの第1面
用のカラー画像を前記記録紙の表面に転写するとともに
前記染着シートに形成した第2面用のカラー画像を前記
記録紙の裏面に転写して記録紙の表裏に同時に印刷して
いる。しかし、この熱転写記録装置では、染着シートに
形成済みカラー画像を前記転写ローラの外周面に転写す
るために、前記転写ローラは極めて高精度に鏡面加工さ
れる必要があるなど製造が困難で特別な構成になってし
まうという問題がある。
【0005】本発明は、特別な転写ローラを用いること
無く記録紙の全面に印刷が可能で単一の印刷部で記録紙
の両面に印刷が可能でメンテナンス性を向上させた熱転
写記録装置の印刷方法と熱転写記録装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の熱転写記録装置
は、染着層を有する染着シートと色材層を有するインク
シートとを密着させてこのインクシートを選択的に加熱
して前記色材層を前記染着層に転移させ記録しようとす
る画像を前記染着シートに形成する画像形成手段と、前
記染着シートに形成された前記画像を記録紙に圧接させ
てこの記録紙の片面に転写して定着する転写定着手段
と、片面が転写済みの前記記録紙を収納しこの記録紙を
表裏反転して前記転写定着手段に再搬送するよう前記転
写定着手段とは独立した記録紙反転手段とを設けたもの
である。
【0007】本発明によると、特別な構成の転写ローラ
を用いること無く単一の印刷部で記録紙の両面に印刷で
きメンテナンス性を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、染着層を有する染着シートと色材層を有するインク
シートとを密着させてこのインクシートを選択的に加熱
して前記色材層を前記染着層に転移させ記録しようとす
る画像を前記染着シートに形成する画像形成手段と、前
記染着シートに形成された前記画像を記録紙に圧接させ
てこの記録紙の片面に転写して定着する転写定着手段
と、片面が転写済みの前記記録紙を収納しこの記録紙を
表裏反転して前記転写定着手段に再搬送するよう前記転
写定着手段とは独立した記録紙反転手段とを設けた熱転
写記録装置としたものであり、特別な構成の転写ローラ
を用いること無く単一の印刷部で記録紙の両面に印刷で
きメンテナンス性を向上させることができる。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、記録し
ようとする画像を記録紙に熱転写して記録する熱転写記
録装置で前記記録紙を両面印刷するに際し、染着層を有
する染着シートと色材層を有するインクシートとを密着
させてこのインクシートを選択的に加熱し前記色材層を
前記染着層に転移させ前記記録紙の表裏に記録しようと
する画像を前記染着シートにそれぞれ形成し、染着シー
トに形成した前記2つの画像のうちで最初の画像を転写
位置に搬送し転写定着手段でこの最初の画像を記録紙に
圧接させてこの記録紙の片面に転写定着し、片面が転写
済みの前記記録紙を前記転写定着手段から取り出し、染
着シートの前記2つの画像のうちの残りの画像を転写位
置に搬送し、取り出した前記記録紙を表裏反転して前記
転写定着手段に再搬送し前記転写定着手段で前記残りの
画像を前記記録紙の未記録の片面に転写定着し前記記録
紙を両面印刷する熱転写記録装置の印刷方法としたもの
であり、特別な構成の転写ローラを用いること無く単一
の印刷部で記録紙の両面に印刷できメンテナンス性を向
上させることができる。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、記録紙
反転手段を、平行に対向配置された2つの回転軸の両端
にそれぞれ貫入されこれらの回転軸を回転自在に保持す
る保持部を対向配置された側面部の間に軸支し、前記2
つの回転軸の一端には回転軸ごとに独立した第1のギア
を設け、前記2つの回転軸の他端の保持部にはこの保持
部を回転させる第2のギアを設けて構成された搬送部
と、前記回転軸の間に挟持された記録紙を搬送するよう
前記第1のギアの少なくとも一方に歯合するギアを回転
させる搬送用モータと、前記回転軸の間に挟持された前
記記録紙の表裏を反転させるよう前記第2のギアに歯合
するギアを回転させる反転用モータとで構成した請求項
1記載の熱転写記録装置としたものであり、片面が転写
済みの前記記録紙を収納しこの記録紙を表裏反転して転
写定着手段に再搬送する構成を具体的に実現することが
できる。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、画像形
成手段を、記録紙と同じかまたはそれより大きいサイズ
の染着層を有する染着シートと色材層を有するインクシ
ートとを密着させてこのインクシートを選択的に加熱し
て前記色材層を前記染着層に転移させ記録しようとする
画像を前記サイズで前記染着シートに形成するよう構成
した請求項1記載の熱転写記録装置としたものであり、
従来の熱転写記録装置で実現し得なかった記録紙全面へ
の画像転写を実現することができ記録紙の全面に印刷す
ることができる。
【0012】以下、本発明の熱転写記録装置とその印刷
方法を具体的な実施の形態に基づいて説明する。(実施
の形態)図1に示した本発明の実施の形態の熱転写記録
装置は、染着層を有する染着シート2と色材層を有する
インクシート3とを密着させてこのインクシート3を選
択的に加熱して前記色材層を前記染着層に転移させ記録
しようとする画像を前記染着シート2に形成する画像形
成手段としての画像形成部4と、染着シート2に形成さ
れた前記画像を記録紙1に圧接させてこの記録紙1の片
面に転写して定着する転写定着手段としての熱転写定着
部5と、片面が転写済みの記録紙1を収納しこの記録紙
1を表裏反転して熱転写定着部5に再搬送するよう熱転
写定着部5とは独立した記録紙反転手段としての反転搬
送装置6とを設けた点が前述の従来例とは異なってい
る。
【0013】この画像形成部4は、図1に示すように、
インクシート3をインクシート供給ボビン7とインクシ
ート巻取りボビン8との間で可逆搬送できるよう構成さ
れたインクカートリッジ9と、インクシート3を選択的
に加熱するサーマルヘッド10と、記録紙1よりも大き
いサイズの染着層を有する染着シート2と、染着シート
2を方向a,bに可逆搬送するよう回転駆動するキャプ
スタンローラ11と、ガイドローラ12,13と、ゴム
ローラで構成されたプラテンローラ14と、染着シート
巻取りボビン15と、染着シート供給ボビン16と、染
着シート2を支持するピンチローラ17,18とで構成
されている。
【0014】サーマルヘッド10は、プラテンローラ1
4の上部でこのプラテンローラ14に対向する位置に設
置され、インクシート3と染着シート2とを介してプラ
テンローラ14に圧接し画像情報に応じてインクシート
3に選択的に熱を印加することによりインクシート3の
色材層を染着シート2の染着層に転移させることで記録
紙1に記録しようとする画像をこの染着シート2に形成
する。染着シート2に形成される画像サイズは、例え
ば、90.48mm(主)×60mm(副)の大きさで
あり、解像度は287.528dpiである。記録紙1
のサイズは、例えば、前記画像サイズより5mmずつ少
ない85.48mm(幅)×55mm(奥行き)の大き
さである。
【0015】プラテンローラ14の上部で記録紙1を搬
送する方向には、表面上に染着層を塗布した染着シート
2の搬送路が設けられており、この染着シート2は、無
色透明な薄いフィルム状のPET(ポリエチレンテレフ
タレート)シートで構成されており、例えば厚み25μ
mが好ましい。染着シート2は、ピンチローラ17,1
8に支持され、キャプスタンローラ11の回転駆動によ
り可逆搬送される。染着シート供給ボビン16の外周上
には染着シート2がストックされており、キャプスタン
ローラ11の矢印bの方向の回転駆動により導き出さ
れ、染着シート巻取りボビン15の外周上に収納され
る。また、キャプスタンローラ11が矢印aの方向に回
転する場合には、染着シート供給ボビン16は巻取り側
となり、巻取りボビン17は供給側となる。染着シート
2の搬送路に平行してインクシート3の搬送路が設けら
れており、このインクシート3は、イエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)の3色の昇華性染料がその
色ごとにそれぞれ塗布された色材層を有しており、各色
の先頭位置には黒色のマークが付けられており、光検出
素子(図示せず)により各色毎の頭出しが行われる。
【0016】この熱転写定着部5は、内部にハロゲンラ
ンプ19が配設され表面温度を温度検出素子(図示せ
ず)で所定温度に保たれているヒートローラ20と、転
写ローラ21とを有し、ヒートローラ20と転写ローラ
21との間に染着シート2と記録紙1とを挟み込んで染
着シート2に形成済みの画像を記録紙1に転写定着する
よう構成されている。転写ローラ21は、染着シート2
に画像を形成する画像形成時及び染着シート2を転写位
置に搬送する搬送時にはヒートローラ20から離れてお
り、染着シート2に形成済みの画像を記録紙1に転写す
る時のみヒートローラ20に圧接する。
【0017】この反転搬送装置6は、図2に示すよう
に、平行に対向配置された2つの回転軸としてのシャフ
ト軸22a,22bの両端にそれぞれ貫入されこれらの
シャフト軸22a,22bを回転自在に保持する保持部
23,24を対向配置された側面部25の間に軸支し、
2つのシャフト軸22a,22bの一端にはシャフト軸
22a,22bごとに独立した第1のギア26a,26
bを設け、2つのシャフト軸22a,22bの他端の保
持部24にはこの保持部24を回転させる第2のギア2
7を設けて構成された搬送部と、シャフト軸22a,2
2bの間に挟持された記録紙1を搬送するよう第1のギ
ア26a,26bの少なくとも一方に歯合するアイドラ
ギア28をギア29で回転させてステッピングモータな
どの搬送用モータ30と、第2のギア27に歯合するギ
ア31を回転させてシャフト軸22a,22bの間に挟
持された記録紙1の表裏を反転させるDCモータなどの
反転用モータ32と、図1に示す紙ガイド33とで構成
されている。これらのシャフト軸22a,22bにはそ
れぞれ搬送ローラ34a,34bが固着されている。記
録紙1は、反転搬送装置6により矢印cの方向から搬送
され、染着シート2の上に熱付着されて矢印bの方向に
搬送され、ピンチローラ18の位置において染着シート
2より分離されて排紙ローラ35から排出される。
【0018】搬送ローラ34a,34bは、ゴムローラ
で構成され、記録紙1を挟持した状態で搬送用モータ3
0の回転駆動を受けることにより記録紙1を搬送する。
搬送用モータ30の回転駆動力は、ギア29を介してア
イドラギヤ28に伝達されこのアイドラギヤ28に当接
する方の第1のギヤ26a,26bに伝達される。一
方、シャフト軸22a,22bの保持部24には、第2
のギア27が備え付けられており、この第2のギア27
は反転用モータ32からの回転駆動を受けるギヤ31に
連結されており、反転用モータ32の回転駆動によりギ
ヤ27の中心を支点として、反転搬送装置6の反転動作
を行わしめる。そのため、反転搬送装置6の反転動作を
行わないときにはアイドラギヤ28は第1のギヤ26a
と当接し、搬送ローラ34aは駆動ローラとして作用
し、搬送ローラ34bは従動ローラとして作用する。反
転搬送装置6の反転動作を行ったときには、アイドラギ
ヤ28は第のギヤ26bと当接し、搬送ローラ34bは
駆動ローラとして作用し、搬送ローラ34aは従動ロー
ラとして作用する。
【0019】ここで、この熱転写記録装置での両面印刷
動作について、図1〜図4を用いて説明する。記録紙1
の表裏にそれぞれ記録しようとする2つの画像としての
第1,第2面画像を染着シート2の上に所定間隔に順次
形成する。具体的には、インクシート3のイエローの位
置でサーマルヘッド10をプラテンローラ14に圧接
し、インクシート3と染着シート2とを密着させた状態
で同期して巻き取るよう搬送しながら画像情報に応じて
サーマルヘッド10を選択的にインクシート3を加熱す
ることにより、イエローの画像を染着シート2の染着層
に転移させる。次に、サーマルヘッド10を解除して、
染着シート2をイエローの画像で頭出しするよう巻き戻
す。そして、インクシート3のマゼンタと対向させて、
再びサーマルヘッド10をプラテンローラ14に圧接
し、マゼンタの画像を染着シート2のイエローの画像に
重ねて転移する。同様にしてシアンの画像も重ねて転移
させ、染着シート2に第1面画像のカラー画像を形成す
る。
【0020】同様にしてこの染着シート2に第1面画像
に続いて第2面画像のカラー画像を形成する。但し、図
3に示すように、この第2面画像42は、染着シート2
に形成した前記第1面画像41の画像の向きとは逆向き
に画像を形成するような画像情報がサーマルヘッド10
に供給される。このように染着シート2への第1,第2
面画像41,42の形成終了後、キャプスタンローラ1
1の矢印aの方向の回転駆動により染着シート2を染着
シート供給ボビン16の方に巻戻し、染着シート2の上
に形成済みの第1面画像41の領域の先端部41aがピ
ンチローラ17の位置に達すると染着シート2の染着シ
ート供給ボビン16への巻き取りを停止する。このと
き、記録紙1の第2面に記録すべく染着シート2に形成
された第2面画像42の領域は染着シート供給ボビン1
6の外周上に収納されており、記録紙1は図4(a)に
示すように反転搬送装置6に収納された状態にある。
【0021】ヒートローラ20の表面温度が所定温度に
達すると、転写ローラ21をヒートローラ20に圧接さ
せながら、矢印bの方向にキャプスタンローラ11及び
搬送ローラ34aを回転駆動して染着シート2及び記録
紙1の搬送を行うことで染着シート2の第1面画像41
が記録紙1に転写定着されていく。記録紙1の後端部
が、熱転写定着部5における搬送方向下流側に達すると
転写ローラ21はヒートローラ20から離れ、キャプス
タンローラ11を矢印aの方向に回転駆動して染着シー
ト2と記録紙1とをピンチローラ17の方へ移送し、ピ
ンチローラ17の位置において記録紙1は染着シート2
から分離され、この記録紙は1は反転搬送装置6に収納
されこの記録紙1は図4(b)の状態で停止する。
【0022】キャプスタンローラ11は矢印bの方向に
回転駆動し、染着シート2の上に形成した第2面画像4
2の領域の後端部42bがピンチローラ17の位置に達
すると染着シート2の巻取りボビン18への巻き取りを
停止する。このとき、同時に反転搬送装置6は反転動作
を行い、記録紙1は図4(c)の状態となる。ゆえに、
記録紙1の上に転写された第1面画像41は、記録紙1
の上面となる。
【0023】記録紙1の反転動作が終了すると、転写ロ
ーラ21は再度ヒートローラ20に圧接させられなが
ら、矢印bの方向にキャプスタンローラ11及び搬送ロ
ーラ34bを回転駆動して染着シート2及び記録紙1の
搬送を行うことで染着シート2の上の第2面画像42を
記録紙1に転写定着する。第2面画像42の転写終了
後、転写ローラ21はヒートローラ20から離れ、両面
印刷済みの記録紙1はピンチローラ18の位置において
染着シート2から分離され、排紙ローラ35を介して矢
印dの方向に排出される。染着シート2の上の転写済み
領域は、染着シート巻取りボビン15の外周上に収納さ
れ、新たに未転写領域がサーマルヘッド10の方に搬送
される。
【0024】このように構成したため、前述の従来例の
ような製造が困難で特別な構成の転写ローラを用いるこ
と無く、単一のサーマルヘッド10で記録紙1の両面に
記録紙1の全面に印刷することができ、メンテナンス時
には単一のサーマルヘッド10のみをメンテナンスする
だけで済むのでメンテナンス性を向上させることができ
る。
【0025】また、画像形成部4を、記録紙1より大き
いサイズの染着層を有する染着シート2と色材層を有す
るインクシート3とを密着させてこのインクシート3を
選択的に加熱して前記色材層を前記染着層に転移させ記
録しようとする画像を前記サイズで染着シート2に形成
するよう構成したので、従来の熱転写記録装置で実現し
得なかった記録紙1の全面への画像転写を実現すること
ができ記録紙1の全面に印刷することができる。
【0026】また、反転搬送装置6の反転動作と染着シ
ート2の第2面画像の転写位置への移動制御とを同時に
行っているので、両面印刷における時間短縮を図ること
ができる。この実施の形態では、染着シート2の染着層
を記録紙1より大きいサイズとしているが、染着シート
2の染着層を記録紙1と同じサイズとした場合であって
も、前述と同様の効果を有する。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明の熱転写記録装置に
よれば、染着層を有する染着シートと色材層を有するイ
ンクシートとを密着させてこのインクシートを選択的に
加熱して前記色材層を前記染着層に転移させ記録しよう
とする画像を前記染着シートに形成する画像形成手段
と、前記染着シートに形成された前記画像を記録紙に圧
接させてこの記録紙の片面に転写して定着する転写定着
手段と、片面が転写済みの前記記録紙を収納しこの記録
紙を表裏反転して前記転写定着手段に再搬送するよう前
記転写定着手段とは独立した記録紙反転手段とを設けた
ことにより、従来例のような特別な構成の転写ローラを
用いること無く単一の印刷部で記録紙の両面に印刷でき
メンテナンス性を向上させることができる。
【0028】また、本発明の熱転写記録装置の印刷方法
によれば、記録しようとする画像を記録紙に熱転写して
記録する熱転写記録装置で前記記録紙を両面印刷するに
際し、染着層を有する染着シートと色材層を有するイン
クシートとを密着させてこのインクシートを選択的に加
熱し前記色材層を前記染着層に転移させ前記記録紙の表
裏に記録しようとする画像を前記染着シートにそれぞれ
形成し、染着シートに形成した前記2つの画像のうちで
最初の画像を転写位置に搬送し転写定着手段でこの最初
の画像を記録紙に圧接させてこの記録紙の片面に転写定
着し、片面が転写済みの前記記録紙を前記転写定着手段
から取り出し、染着シートの前記2つの画像のうちの残
りの画像を転写位置に搬送し、取り出した前記記録紙を
表裏反転して前記転写定着手段に再搬送し前記転写定着
手段で前記残りの画像を前記記録紙の未記録の片面に転
写定着し前記記録紙を両面印刷することにより、従来例
のような特別な構成の転写ローラを用いること無く単一
の印刷部で記録紙の両面に印刷できメンテナンス性を向
上させることができる。
【0029】また、記録紙反転手段を、平行に対向配置
された2つの回転軸の両端にそれぞれ貫入されこれらの
回転軸を回転自在に保持する保持部を対向配置された側
面部の間に軸支し、前記2つの回転軸の一端には回転軸
ごとに独立した第1のギアを設け、前記2つの回転軸の
他端の保持部にはこの保持部を回転させる第2のギアを
設けて構成された搬送部と、前記回転軸の間に挟持され
た記録紙を搬送するよう前記第1のギアの少なくとも一
方に歯合するギアを回転させる搬送用モータと、前記回
転軸の間に挟持された前記記録紙の表裏を反転させるよ
う前記第2のギアに歯合するギアを回転させる反転用モ
ータとで構成した場合では、片面が転写済みの前記記録
紙を収納しこの記録紙を表裏反転して転写定着手段に再
搬送する構成を具体的に実現することができる。
【0030】また、前記画像形成手段を、記録紙と同じ
かまたはそれより大きいサイズの染着層を有する染着シ
ートと色材層を有するインクシートとを密着させてこの
インクシートを選択的に加熱して前記色材層を前記染着
層に転移させ記録しようとする画像を前記サイズで前記
染着シートに形成するよう構成した場合では、従来の熱
転写記録装置で実現し得なかった記録紙全面への画像転
写を実現することができ記録紙の全面に印刷することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の熱転写記録装置の構成を
示す側面図
【図2】同実施の形態の反転搬送装置の構成を示す側面
【図3】同実施の形態の染着シートに形成される第1,
第2面画像を示す説明図
【図4】同実施の形態の記録紙の反転を説明するための
側面図
【符号の説明】
1 記録紙 2 染着シート 4 画像形成部 5 熱転写定着部 6 反転搬送装置 11 キャプスタンローラ 15 染着シート巻取りボビン 16 染着シート供給ボビン 17,18 ピンチローラ 19 ハロゲンランプ 20 ヒートローラ 21 転写ローラ 22a,22b シャフト軸 23,24 保持部 25 側面部 26a,26b 第1のギヤ 27 第2のギヤ 28 アイドラギヤ 29,31 ギヤ 30 搬送用モータ 32 反転用モータ 33 紙ガイド 34a,34b 搬送ローラ 41 第1面画像 42 第2面画像

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】染着層を有する染着シートと色材層を有す
    るインクシートとを密着させてこのインクシートを選択
    的に加熱して前記色材層を前記染着層に転移させ記録し
    ようとする画像を前記染着シートに形成する画像形成手
    段と、 前記染着シートに形成された前記画像を記録紙に圧接さ
    せてこの記録紙の片面に転写して定着する転写定着手段
    と、 片面が転写済みの前記記録紙を収納しこの記録紙を表裏
    反転して前記転写定着手段に再搬送するよう前記転写定
    着手段とは独立した記録紙反転手段とを設けた熱転写記
    録装置。
  2. 【請求項2】記録しようとする画像を記録紙に熱転写し
    て記録する熱転写記録装置で前記記録紙を両面印刷する
    に際し、 染着層を有する染着シートと色材層を有するインクシー
    トとを密着させてこのインクシートを選択的に加熱し前
    記色材層を前記染着層に転移させ前記記録紙の表裏に記
    録しようとする画像を前記染着シートにそれぞれ形成
    し、 染着シートに形成した前記2つの画像のうちで最初の画
    像を転写位置に搬送し転写定着手段でこの最初の画像を
    記録紙に圧接させてこの記録紙の片面に転写定着し、 片面が転写済みの前記記録紙を前記転写定着手段から取
    り出し、 染着シートの前記2つの画像のうちの残りの画像を転写
    位置に搬送し、 取り出した前記記録紙を表裏反転して前記転写定着手段
    に再搬送し前記転写定着手段で前記残りの画像を前記記
    録紙の未記録の片面に転写定着し前記記録紙を両面印刷
    する熱転写記録装置の印刷方法。
  3. 【請求項3】記録紙反転手段を、 平行に対向配置された2つの回転軸の両端にそれぞれ貫
    入されこれらの回転軸を回転自在に保持する保持部を対
    向配置された側面部の間に軸支し、前記2つの回転軸の
    一端には回転軸ごとに独立した第1のギアを設け、前記
    2つの回転軸の他端の保持部にはこの保持部を回転させ
    る第2のギアを設けて構成された搬送部と、 前記回転軸の間に挟持された記録紙を搬送するよう前記
    第1のギアの少なくとも一方に歯合するギアを回転させ
    る搬送用モータと、 前記回転軸の間に挟持された前記記録紙の表裏を反転さ
    せるよう前記第2のギアに歯合するギアを回転させる反
    転用モータとで構成した請求項1記載の熱転写記録装
    置。
  4. 【請求項4】画像形成手段を、記録紙と同じかまたはそ
    れより大きいサイズの染着層を有する染着シートと色材
    層を有するインクシートとを密着させてこのインクシー
    トを選択的に加熱して前記色材層を前記染着層に転移さ
    せ記録しようとする画像を前記サイズで前記染着シート
    に形成するよう構成した請求項1記載の熱転写記録装
    置。
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