JP2004209811A - ボビン支持カセット - Google Patents

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Tomohisa Ugajin
智久 宇賀神
Tomihiro Wakayama
富裕 若山
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Abstract

【課題】ボビンの寸法変化に対応可能とすると共に、ボビンをより確実に保持することのできるボビン支持カセットを提供すること。
【解決手段】インクリボンRが巻き回されたボビン26を搭載したボビン支持カセット20は、ボビンの軸孔の一方の端部に挿入される軸体42と、軸体42を回転可能に支持するカセット本体の軸受と、周面に設けられボビン26の軸孔に嵌合する環状のOリング43を備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクリボン又は転写用フィルムをプリンタに対して交換可能に装填するためのボビン支持カセットに関する。
【0002】
【従来の技術】
熱溶融式記録または熱昇華式記録を行う熱転写方式のサーマルプリンタによれば、印画紙等の記録媒体の記録面上に、インクが施されたインクリボンを配置し、記録媒体の搬送とインクリボンの供給及び巻取りを行いつつ、所定印画圧を記録媒体の記録面上に印加し、サーマルヘッドによる印画形成を行なうように構成されている。このようなプリンタにおいて、インクリボンは消耗品であるため、これをプリンタに着脱可能なカセットに装填し、交換可能に構成されている。
【0003】
一方、このようなサーマルプリンタによれば、記録媒体が光沢紙などのように柔軟である場合には、印画圧が記録面上に均一に作用できるので良好な結果を得ることができる。しかしながら、記録媒体がプラスチックカードのように剛性を有する場合には、カード記録面に対してインクリボンを介してサーマルヘッドの発熱部を均一に当接することができず、良好な記録を行なえない場合がある。
【0004】
そこで、インクリボンと、再転写用の転写用フィルムとを準備し、インクリボンのインクにより形成される印刷画像を転写用の転写用フィルムに一旦転写しておき、印刷画像が転写された転写用の転写用フィルムにより、記録媒体上に印刷画像を熱転写する熱転写印刷装置も提案されている(例えば、特許文献1)。このようなプリンタにおいても、インクリボンや再転写用の転写用フィルムは消耗品であるため、これをプリンタに着脱可能なカセットに装填し、交換可能に構成されている。
【0005】
ところで、この種のカセットの例としては、例えば、特許文献2によれば、カセット本体に回動自在に軸支された一対の軸体を、それぞれボビンの軸孔の両端部に嵌合し、ボビンを回転自在に支持するものが提案されている。
【0006】
また、カセット側の軸体を一つとして、ボビンの軸孔の一方の端部のみに嵌合されるようにして片持ち構造とし、カセットの装着時に、プリンタに設けたプリンタ側の軸体にボビンの軸孔の他方の端部が嵌合されるように構成したものも提案されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平05−261952号公報
【0008】
【特許文献2】
特開平09−150567号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
一方、一般にボビンは樹脂製であり、サーマルプリンタのように装置内部で熱が発生するプリンタにおいては、温度変化に伴って熱膨張又は熱収縮を起こし、寸法が変化する。このため、ボビンと軸体との嵌合状態に支障を来たし、また、ボビンが偏芯して回転するおそれがある。また、上述した片持ち構造のカセットにおいては、構成が簡素化されるものの、片持ち構造ゆえプリンタ装着時にボビンが脱落するおそれがあり、ボビンをより確実に保持することが要求される。
【0010】
従って、本発明の目的は、ボビンの寸法変化に対応可能とすると共に、ボビンをより確実に保持することのできるボビン支持カセットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、インクリボン又は転写用フィルムが巻き回されたボビンを搭載すると共に、前記インクリボン又は前記転写用フィルムが用いられるプリンタに着脱自在に装着されるボビン支持カセットにおいて、前記ボビンの軸孔の一方の端部に挿入される軸体と、前記軸体を回転可能に支持する支持体と、前記軸体の周面に設けられ、前記ボビンの軸孔に嵌合する環状の弾性部材と、を備えたことを特徴としている。
【0011】
また、前記軸体は、その周面に環状の溝を有し、前記弾性部材が、前記環状の溝に設けられたOリングであることを特徴としている。
【0012】
また、前記ボビンの軸孔の内面には、該軸孔の軸線方向に溝が設けられており、前記軸体は、前記溝に係合する係合部を有することを特徴としている。
【0013】
そして、前記軸体に、該軸体を回転するためのノブを設けたことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好適な実施形態について、添付の図面を参照して述べる。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係るボビン支持カセットを、加熱転写印刷装置1に対して着脱自在に設けた様子を示した全体構成図である。
【0016】
以下において、この加熱転写印刷装置1に対してインクリボンと転写用フィルムを夫々内蔵したボビン支持カセットを個別に準備しておき、これらを着脱自在に設ける構成について述べるが、このような構成に限定されないことは言うまでもなく、例えば、インクリボンを内蔵したボビン支持カセットをサーマルプリンタのみに対して着脱自在に設ける場合、または転写用フィルムを内蔵したボビン支持カセットを後述する熱転写装置に対してのみ着脱自在に設けるようにしても良い。
【0017】
図1を参照して、熱転写装置160が破線図示の転写用フィルムFを内蔵したボビン支持カセット21で囲まれるように設けられている。また、この熱転写装置160に隣接して印刷画像を転写用フィルムFに対して転写するためのサーマルプリンタ200が併設されている。さらに、記録媒体であるカード2を一枚毎に送り出すためのカード搬送機構が、サーマルプリンタ200の右側から下方部分にかけて配設されている。
【0018】
図1において、カード2は、例えば100枚分が一点鎖線図示のカードカセット3内にカード群として図示の積載状態となるように厚み方向に重ねられて準備される。このカード2は、種々あるがカード所有者に関する氏名を含む各種情報の磁気記録や印刷記録が、表面または裏面あるいは両面に施される前のプラスチックカードが代表的なものである。このカード2は、その四隅にアール部分を形成しており、搬送時における引っ掛かりを防止した所定サイズにプレス加工されて準備されている。
【0019】
以上のようにして、カードカセット3内に収納されたカード群の最上に位置するカード2の上には、図示しない錘体が載せられており、錘体の自重作用でカード群全体が下方に向けて常時移動するように付勢されている。このカードカセット3は、カード搬送機構4上にセットされて、図示の位置で不動状態に維持されることで、最下位置のカード2から一枚毎に順次送り出される。また、カード2は、例えば100単位でカードカセット3内に収容できるので、これを交換単位とすることで所謂バッチ処理を可能にしているが、手差しで一枚毎にカードをセットするようにしても良い。
【0020】
<カード搬送機構4>
カード搬送機構4は、図中のハッチングで示した基部上に平行に固定される2本のガイド軸7(図中では1本のみ図示)に対する挿通状態に保持されることで、図中の左右方向に移動可能に設けられたキャリッジ6を設けている。このキャリッジ6上には、爪部材6が回動自在に設けられている。この爪部材6は、カードカセット3内の最下位置に位置している1枚分の厚さ分の突起部を有しており、この突起部がカード2の後端に当接する送り出し位置と、カード2の底面から退避する退避位置との間で移動するように設けられている。この構成により、爪部材6の移動に伴い、カード2の送り出しを終えた後に、図示の位置に戻るときにカード2の底面に対して機械的に干渉しないようにしている。
【0021】
また、図中のハッチングで示した基部上に固定された左右一対の部材には回動自在となるようにプーリ9、10が設けられている。これらのプーリ9、10間にはベルト8が張設されており、このベルト8の途中部位を上記のキャリッジ6に対して固定している。また、プーリ9を正逆方向に回転駆動するために、例えばステッピングモータである第3モータM3と、キャリッジ6の移動位置を検出するための不図示のセンサが設けられている。この第3モータM3とセンサは、制御部100に接続されており、この制御部100からの指示でカード送り出しに必要となる所定の通電制御が行われるように構成されている。
【0022】
一方、カードカセット3から、図示のように矢印D1方向に送り出されたカード2を下流側(図1の左側に向けて)案内するためのカードガイド11が配設されている。このカードガイド11の下流側(左側)には、上記の第3モータM3で駆動される駆動ローラ12が配設されている。また、この駆動ローラ12の上には、この駆動ローラ12に追動するアイドルローラ13が配設されており、駆動ローラ12とアイドルローラ13間のニップ部におけるカード2の搬送を行うことで、上記の爪部材5によるカード搬送からの引き継ぎを行うように構成されている。
【0023】
<サーマルプリンタ200>
図1を参照して、サーマルプリンタ200は、第1モータM1に対する通電により、図中の矢印B1方向に駆動されることで、待機位置と動作位置との間で移動するサーマルヘッド14を、不図示のサーマルヘッド支持部材を介して基部に対する片支持状態で設けている。このようにサーマルヘッド支持部材を用いて片支持状態で設けることによって、サーマルヘッド14の発熱部14aの点検及び清掃を簡単に行うことができるようにしている。
【0024】
また、図中の一点鎖線で示したインクリボンRを内蔵したボビン支持カセット20の交換作業はユーザによって行われ、後述するように新品のインクリボンRに交換されるので、この交換作業を簡単にできるようにするために、ボビン支持カセット20を図面の手前側に引き出し、矢印A1方向に押し入れることで簡単に図示のセット状態にできるように構成されている。
【0025】
このボビン支持カセット20に内蔵されたインクリボンRを使用した熱転写または熱昇華による印刷を行うときに、ボビンに巻回されたインクリボンRを送り出すために、第1ボビン支持部22と第2ボビン支持部23がボビン支持カセット20に設けられている。第2ボビン支持部23は、第2モータM2により駆動されることで、インクリボンRの各色層分の巻取りを行う。また、第1ボビン支持部22には、不図示のクラッチが設けられており、所謂バックテンションをインクリボンRに与えるようにしている。
【0026】
このインクリボンRには転写用フィルムF上にカード2の印画面の1枚分の面積分に相当する面積の各インク層が敷設されている。具体的には、減法混色により総べての色を再現できる三原色のイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の固形インク層が形成されている。また、このインクリボンRには、さらに各色の印刷後に保護層を形成するために全体をコートするオーバーコート層が形成される場合もある。
【0027】
このインクリボンRは、図示のようにサーマルヘッド14の発熱部14aと、基部において回動自在または駆動力を得て回動するプラテンローラ15との間を通過するように設けられる。このために、ボビン支持カセット20内には、図示のようにインクリボンRの方向転換を行うための方向転換ローラ18、18が設けられている。また、ボビン支持カセット20には図示のようにサーマルヘッド14を潜入させるための開口部が形成されている。
【0028】
以上の構成のサーマルプリンタにおいて、ボビン支持カセット20を、矢印A1方向に移動することで、装置の前面側からセットされて、サーマルプリンタの起動にともない図中の破線で示す転写用フィルムF上に画像が形成されることとなる。すなわち、転写用フィルムFがサーマルヘッド14の発熱部14aと耐熱ラバーを周面に設けたプラテンローラ15との間に搬送され、発熱部14aの発熱によりインクリボンRに施されたインクが昇華して、転写用フィルムF上に画像等が印刷されることとなる。
【0029】
ここで、このインクリボンRによって各色を印刷する場合において、転写用フィルムFを各色毎に往復させて搬送する必要がある。また、これに伴いサーマルヘッド14を矢印B1方向に移動し、かつインクリボンRの巻取り制御と、サーマルヘッド14の発熱部14aに対する印画情報に基づく所定通電とが行われるが、この転写用フィルムF上への画像形成は通常のカード上への印刷と略同様に行われることから、詳しい説明は省略する。
【0030】
以上のように、耐熱ラバーを周面に設けたプラテンローラ15と発熱部14aとの間で挟持された状態で印刷が行われるので、耐熱ラバーが適度に弾性変形することから、発熱部14aの長手方向の全域に渡る均一な印刷圧力を発生できるようになる結果、転写用フィルムF上に鮮明な画像と文字などを形成することが可能となる。
【0031】
<熱転写装置160>
熱転写装置160は、略垂直方向に設けられる基部30において回動自在に設けられたプラテンローラ17と、このプラテンローラ17に対向して設けられる加熱転写ローラ16とを主要な構成部品として備えており、プラテンローラ17と加熱転写ローラ16間におけるカード2の搬送途中で、破線図示の転写用フィルムFにサーマルプリンタ200で転写された印刷画像をカード2上に再転写するように構成されている。
【0032】
この加熱転写ローラ16を、図中における矢印B2方向に駆動することで、上方に位置する待機位置とプラテンローラ17に対して転写用フィルムFを介して押圧させる転写位置へ付勢するための不図示の支持装置を備えている。この押圧時において、加熱転写ローラ16が基部30による片支持状態となることから、押圧力が加熱転写ローラ16の長手方向に均一に作用する機能が支持装置に設けられている。
【0033】
図中の破線で示した転写用フィルムFを内蔵したボビン支持カセット21の交換作業はユーザによって行われ、後述するように新品の転写用フィルムFに交換される。この交換作業を簡単にできるようにするために、ボビン支持カセット21を図面の手前側に引き出し、矢印A2方向に押し入れることで簡単に図示のセット状態にできるように構成されている。このようにセットするときにボビン支持カセット21が、加熱転写ローラ16に対して干渉しないようにするために、加熱転写ローラ16は上記のように片支持状態となるように設けられる。
【0034】
また、ボビン支持カセット21に内蔵された転写用フィルムFを使用した熱転写による再転写をカード2上に行うときに、ボビンに巻回された転写用フィルムFを送り出すために、第3ボビン支持部24と第4ボビン支持部25とがボビン支持カセット21に設けられている。これらの第3ボビン支持部24と第4ボビン支持部25には、ボビンの供給と巻取りを行うために基部30に設けられた第4モータM4と第5モータM5とが夫々接続されている。
【0035】
一方、プラテンローラ17と加熱転写ローラ16の前後方向には、図示のようにカードガイド11、11が夫々設けられており、図面の左端に示された駆動ローラ12とアイドルローラ13間のニップ部で再転写後のカード2を排出位置まで送るようにしている。
【0036】
以上説明のカード搬送機構4と熱転写装置160において、制御部100からカードの送り出しの指示が出力されると、第3モータM3への通電が行われて、プーリ9が反時計方向に回転されることで、ベルト8を介してキャリッジ6に対する動力伝達が行われる。この結果、カードカセット3の最下位置に位置しているカード2の後端が爪部材5の突起部で押圧されて、図示のように矢印D1方向に移動されることで、左側に配設されたカードガイド11上に送り出される。
【0037】
続いて、このカードガイド11上に送り出されたカード2は、駆動ローラ12とアイドルローラ13間のニップ部におけるカード搬送に受け継がれて、下流のカードガイド11上に送り出されて、プラテンローラ17と加熱転写ローラ16間に向けて送られる。
【0038】
プラテンローラ17と加熱転写ローラ16間における搬送途中では、後述するように転写用フィルムFから印刷画像がカード2上に再転写されることとなる。この再転写の後に、最下流のカードガイド11上に送り出されて、図面の左端に示された駆動ローラ12とアイドルローラ13間のニップ部において排出位置まで送られる。このとき、図面の左端に示された駆動ローラ12は正逆方向に駆動されることで再転写後における転写用フィルムFの剥しを有効に行うようにしている。
【0039】
<リボン支持カセット20、21>
図1において、破線図示の転写用フィルムFは、透明または光透過性のプラスチックシートあるいは不透明のテープ状部材から準備される。この転写用フィルムFは、再転写に耐え得る耐熱性と引っ張り強度を有しており、カード2の幅寸法以上となる幅を有した長尺体であり、第2ボビン支持部24と第1ボビン支持部25に対して着脱されるボビンに図示のように巻き付けられる。
【0040】
図2は、図1のX−X線矢視断面図である。また、図3は、図2に図示の状態にする前の断面図である。図2、3において、図1で既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、ボビン26の外周面には、インクリボンRが巻き付けられている。このボビン26は上記の第1ボビン支持部22にセットされる別のボビンがさらに準備されており、各ボビン26に対してインクリボンRの終端を夫々固定した状態で、ユーザに提供される。
【0041】
ボビン26は、所謂エンジニアリングプラスチック材料を用いて射出成型されて準備される。このボビン26の軸孔の内面26bには軸線方向に沿う破線図示の溝部26aが90度の角度間隔で4箇所一体成型されており、ボビン26の回転力を溝部26aを介して伝えるようにしている。
【0042】
また、図2を参照して図1でハッチングで示した基部30からは、上下方向に延設された所定強度を有する基部30が固定されており、この基部30において上記のサーマルプリンタ200と、熱転写装置160の主な構成部品が片支持状態で設けられている。この基部30には、副基部35がスペーサを介して固定されている。この副基部35には、上記の第2モータM2が固定されている。この第2モータM2の出力軸には歯付きプーリ31が固定されている。また、基部30の軸受36と副基部35の軸受36により両支持状態で回動自在に軸支された駆動軸体35には、クラッチ34を介して歯付きプーリ33が固定されている。この歯付きプーリ33と歯付きプーリ31との間には無端の歯付きベルト32が張設されている。駆動軸体35には、ボビン26の溝部26aの一つに係合する係合部38が設けられている軸体37が固定されている。
【0043】
また、リボン支持カセット20は、上記のように基部30から着脱可能にするために開口部を備えた箱体として形成されており、リボン支持カセット20の内側の被係止部20cに基部30に固定された一対のロック部材46(図では1つのみ図示)が係合して図示のセット状態を維持できるように構成されている。
【0044】
一方、このリボン支持カセット20を支持体として従動軸体41が軸受44により回動自在に軸支されている。この従動軸体41には、指先で回すことのできるノブ45が固定されている。また、この従動軸体41には破線図示の係合部46が一つ設けられるとともに、図示のように傾斜面42aを形成した軸体42が固定される。
【0045】
図4(a)は、軸体42とボビン26のみを示した断面図、(b)は(a)のA部の拡大図である。図4において、軸体42には、その周面において環状の溝部42bがさらに形成されており、この溝部42b中に例えばシリコンラバー等の耐久性に優れた環状の弾性部材であるOリング43が図4(b)に示すように嵌め込まれている。このOリング43は、図示のセット状態では、軸体42の中心に向けて均一に弾性変形するときに発生する反力で、ボビン26の内面26bに対する押圧力を周面に沿って均一に発生する。尚、この軸体42についても、ボビン26と同様にエンジニアリングプラスチックから成型される。また、駆動軸体35に固定される軸体37を軸体42と共通化できる。
【0046】
以上のようにOリング43を軸体42に設けることで射出成型時またはプラスチック自体の寸法変動に対応することができ、図3において、インクリボンRを巻きつけたボビン26を軸体42にセットするときに、偏心してボビン26を軸支することが効果的に防止できる。また、小さな挿入力でボビン26を挿入できるようになる。
【0047】
再度、図1において、図2に示したようにセットした後に、ノブ45を指で回すことで、インクリボンRをサーマルヘッド14に対する張設状態にできるので、この後に装置を起動する。また、転写用フィルムFを内蔵したボビン支持カセット21についても同様に張設状態にセットされる。
【0048】
以上のようにすることで、インクリボンRまたは転写用フィルムFの安定した送り出しに支障を来たすことがなくなる。また、各カセットに設けられた軸体に対するボビンの挿入力を小さくできるとともに、エンジニアリングプラスチック類を用いて樹脂成型する際の若干の寸法バラツキに対応できるようになる。
【0049】
さらに、サーマルプリンタや熱転写装置のように装置内部で熱が発生すると、温度変化に伴って熱膨張又は熱収縮を起こし寸法が変化した場合において、樹脂製のボビンまたは軸体は顕著に寸法が変動するが、この場合であってもOリングが適度に変形して寸法の変動を吸収できる。また、図3に示した状態から例えばサーマルプリンタに装着するときに、ボビンが軸体から脱落することなく、しかも偏心して軸体にセットされないので、確実に基部側の軸体に対してボビンの片側をセットできるようになる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ボビンの寸法変化に対応可能とすると共に、ボビンをより確実に保持することのできるボビン支持カセットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るボビン支持カセットを、加熱転写印刷装置1に対して着脱自在に設けた様子を示した全体構成図である。
【図2】図1のX−X線矢視断面図である。
【図3】図3は、図2に図示の状態にする前の要部断面図である。
【図4】(a)は、軸体42とボビン26のみを示した断面図、(b)は(a)のA部の拡大図である。
【符号の説明】
1 加熱転写装置
2 カード
3 カードカセット
4 カード搬送機構
5 爪部材
6 キャリッジ
11 カードガイド
12 駆動ローラ
13 アイドルローラ
14 サーマルヘッド
15 プラテンローラ
16 加熱転写ローラ
17 プラテンローラ
18 方向転換ローラ
20 ボビン支持カセット
21 ボビン支持カセット
22 第1ボビン支持部
23 第2ボビン支持部
24 第3ボビン支持部
25 第4ボビン支持部
26 ボビン
26a 溝部
26b 内面
30 基部
37 軸体
42 軸体
43 Oリング
46 係合部
R インクリボン
F 転写用フィルム
M1〜M7 モータ

Claims (4)

  1. インクリボン又は転写用フィルムが巻き回されたボビンを搭載すると共に、前記インクリボン又は前記転写用フィルムが用いられるプリンタに着脱自在に装着されるボビン支持カセットにおいて、
    前記ボビンの軸孔の一方の端部に挿入される軸体と、
    前記軸体を回転可能に支持する支持体と、
    前記軸体の周面に設けられ、前記ボビンの軸孔に嵌合する環状の弾性部材と、を備えたことを特徴とするボビン支持カセット。
  2. 前記軸体は、その周面に環状の溝を有し、
    前記弾性部材が、前記環状の溝に設けられたOリングであることを特徴とする請求項1に記載のボビン支持カセット。
  3. 前記ボビンの軸孔の内面には、該軸孔の軸線方向に溝が設けられており、
    前記軸体は、前記溝に係合する係合部を有することを特徴とする請求項1に記載のボビン支持カセット。
  4. 前記軸体に、該軸体を回転するためのノブを設けたことを特徴とする請求項1に記載のボビン支持カセット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012025019A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Nisca Corp 記録装置

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