JP2023141879A - 画像形成装置 - Google Patents

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慎也 國井
Shinya Kunii
政広 米沼
Masahiro Yonenuma
秀樹 青柳
Hideki Aoyanagi
直樹 二宮
Naoki Ninomiya
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Abstract

【課題】インク媒体が単色の場合であっても、コストアップを招くことなくインク媒体の巻取張力を調整可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】第1供給部から送り出されて第1巻取部に巻き取られるインク媒体と、第2供給部から送り出されて第2巻取部に巻き取られる転写媒体と、前記インク媒体と前記転写媒体をニップして前記インク媒体のインクを前記転写媒体に選択的に転写する記録手段と、前記転写媒体及び前記インク媒体を搬送する搬送手段と、前記第1巻取部の回転と同期して発生するパルスを検出する検出手段と、前記転写媒体と前記インク媒体をニップして所定量搬送したときの前記検出手段の検出値に基づいて前記インク媒体の搬送制御を行う制御部とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、インクリボン等のインク媒体から転写フィルム等の転写媒体にインク像を一次転写し、該インク像をカード等の記録媒体に二次転写(再転写)して画像を形成する画像形成装置に関する。
カード等の小サイズの記録媒体に画像を形成する画像形成装置にあっては、インクリボンと転写フィルムを用いることで間接印刷方式により記録媒体に画像を形成するものがある。具体的には、インクリボンと転写フィルムを重ね合わせて搬送し、記録ヘッドによって画像信号に応じた加熱をすることによりインクリボンから転写フィルムにインク像を一次転写し、次いで転写フィルムに転写されたインク像を記録媒体に二次転写(再転写)して画像を形成するものである。
上記のようなインクリボンを用いる画像形成装置では、インク像を記録媒体に転写した後のインクリボンは巻取軸に巻き取っていく。このとき、巻き取られるインクリボンの巻径は巻き取られるにしたがって大きくなっていくため、前記巻取軸を回転させる巻取モータのトルクを前記巻径に応じて制御する必要がある。
そのためにインクリボンの巻径を検出する必要があるが、そのための方法としてインクリボンを一定の距離だけ搬送したときの巻取軸が回転する角度から算出する方法がある。
従来は、カラーインクリボンの場合、すなわちイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に色分けされたインクリボンの場合は、例えばブラックから次のブラックまで搬送されるまで間の巻取軸の回転量を検出することで巻径を算出している。また、インクリボンに一定間隔ごとにマークを設け、このインクリボンが前記マーク間搬送される間の巻取軸の回転量を検出して巻径を算出する方法が提案されている(特許文献1)。
特開平1-267086
しかし、前述のようにカラーインクリボンのブラックから次のブラックまで搬送して巻径を算出する方法は、複数色のインクが順に配列されているインクリボンでは可能であるが、単色のインクリボンにおいては用いることができない。
また、インクリボンに設けたマーク間距離搬送することで巻径を算出する方法にあっては、インクリボンに距離測定用の特別なマークを設ける必要があるためコストアップとなってしまう。
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は、インク媒体が単色の場合であっても、コストアップを招くことなくインク媒体の巻取張力を調整可能な画像形成装置を提供するものである。
上記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、一次転写部において転写媒体にインク媒体のインクを一次転写し、二次転写部において前記転写媒体に転写されたインク像を記録媒体に二次転写して画像を形成する画像形成装置において、第1供給部から送り出されて第1巻取部に巻き取られるインク媒体と、第2供給部から送り出されて第2巻取部に巻き取られる転写媒体と、前記インク媒体と前記転写媒体をニップして前記インク媒体のインクを前記転写媒体に選択的に転写する記録手段と、前記転写媒体及び前記インク媒体を搬送する搬送手段と、前記第1巻取部の回転と同期して発生するパルスを検出する検出手段と、前記転写媒体と前記インク媒体をニップして所定量搬送したときの前記検出手段の検出値に基づいて前記インク媒体の搬送制御を行う制御部と、を有することを特徴とする。
本発明にあっては、インク媒体が単色の場合であっても、コストアップを招くことなくインク媒体の巻取張力を調整することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成図 インクリボンの巻径算出制御構成のブロック図 インクリボンの巻径算出手順のフローチャート インクリボンの巻径算出手順の動作図 本発明の第2実施形態に係るインクリボンの巻径算出手順の動作図
次に本発明の好適な実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
<画像形成装置の全体構成>
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成の説明図である。図1の画像形成装置は各種証明用のIDカード、商取引用のクレジットカード等に文字、写真、マーク等の画像を形成する。このため、画像形成装置はカード供給部100と、回転ユニット200と、情報記録部800と、画像形成部300とを備えている。
(カード供給部)
カード供給部100は、装置本体に着脱可能であって、記録媒体であるカードCを収納するカードカセット101で構成されている。このカードカセット101に複数枚のカードCを立位姿勢で整列して収納し、図1の左端から右端にサポート部材102に付勢される。このカードカセット101の右端下面にはカード1枚分が通過し得る分離開口103が設けられ、ピックアップローラ104の回転で最前列のカードCから分離開口103を通過する際に1枚ずつ分離されて下流側の回転ユニット200に送られる。
(回転ユニット)
回転ユニット200は、図1に示すように、距離を隔てて前後に配置された2つのローラ対201,202がユニットフレーム203に軸支され、正逆回転可能に設けられている。そして、ユニットフレーム203は正逆回転可能に装置本体に軸支され、これによってローラ対201,202によって挟持されたカードCの搬送方向を変更する。これらの回転駆動機構は図示しないが、例えば1つのパルスモータでユニットフレーム203の回転と、ローラ対201,202の回転をクラッチで切り換えて回転駆動するように構成する。
(情報記録部)
前記回転ユニット200の周囲には、第1搬送パスP1、第2搬送パスP2、第3搬送パスP3、第4搬送パスP4が、それぞれの回転ユニット200の回動中心から放射線方向に配置されている。
上記第1搬送パスP1は、カードCに対して所定の記録を行う画像形成部300へカードCを搬送する。第2搬送パスP2は、回転ユニット200から送られたカードCの磁気ストライプに磁気情報を記録する磁気記録ユニット801へカードCを搬送する。第3搬送パスP3は、カードCに対してIC情報記録を行う接触式IC記録ユニット802にカードCを搬送する。また、第4搬送パスP4は、予めカードCに内蔵されているICに情報記録する非接触式IC記録ユニット803にカードCを搬送する。
制御部は、格納されている制御情報を参照して、カードCが磁気カードかICカードかを判別し、その判断結果に応じて回転ユニット200を所定角度回動させて、選択した搬送パスを介してカードCをローラ対20,21で情報記録部800に搬送する。これにより、カード上に磁気的若しくは電気的にデータ入力することが可能となる。
(画像形成部)
カードCを画像形成部300に送る場合には、ローラ対201,202でニップしたカードCが水平になるようにユニットフレーム203を回転する。そして、その状態でローラ対201,202を駆動して搬送ローラ対401,402等を備えた第1搬送パスP1を介してカードCを画像形成部300へ搬送する。
画像形成部300は、インク媒体である昇華型インクリボンを用いて転写媒体である転写フィルムにインク像を一次転写し、そのインク像を記録媒体としてのカードCに二次転写して画像を形成する。そのために、画像形成部300は、インクリボン搬送部500と、転写フィルム搬送部600と、記録ヘッド701及びプラテンローラ702からなる一次転写部と、ヒートローラ703及び支持ローラ704からなる二次転写部を有している。
図1に示すように、インクリボン501はインクリボンカセット502に収納され、転写フィルム601は転写フィルムカセット602に収納されている。画像形成に際しては、後述するようにインクリボン501及び転写フィルム601が繰り出され、一次転写部において転写フィルム601に密着したインクリボン501に記録手段である記録ヘッド701から画像信号に応じた加熱を行うことで溶融したインク像を転写フィルム601に一次転写する。そして、二次転写部において搬送される記録媒体であるカードCと前記インク像が転写された転写フィルム601が重なるように搬送し、ヒートローラ703を転写フィルム601に押圧させながら加熱することでインク像をカードCに二次転写して画像を形成する。そして、インク像が転写された後のカードCをデカールユニット705においてデカールすることで加熱によってカードCに生じた反りを矯正して排出部706へ排出する。
画像記録に際して転写フィルム601及びインクリボン501の搬送は、搬送手段としての主搬送ローラ605によって行われる。図1に示すように、転写フィルム601を搬送する主搬送ローラ605の周面にピンチローラ606a,606bが配置され、この主搬送ローラ605は主搬送モータMR5に連結されている。この主搬送モータMR5を駆動することにより転写フィルム601を搬送する。そして、転写フィルム601とインクリボン501とがニップされているときは転写フィルム601とともにインクリボン501も同一速度で搬送される。
<インクリボン、転写フィルムの繰り出し、巻き取り>
インクリボン501は搬送されるに応じ、リボン供給軸503から繰り出されるとともにリボン巻取軸504に巻き取られる。すなわち、図1に示すように、リボン供給軸503側には未使用のインクリボン501が巻き付けられ、リボン巻取軸504には使用済みのインクリボン501が巻き付けられる。そして、リボン供給軸503はリボン供給モータMR1、リボン巻取軸504はリボン巻取モータMR2によって回転駆動する。
一次転写時には、リボン供給軸503の未使用のインクリボンを、リボン供給モータMR1の回転駆動により記録ヘッド701がある一次転写部に繰り出す。そして、転写フィルム601への画像情報の印刷が終了したインクリボン501は剥離ローラ607において転写フィルム601から剥離され、リボン巻取モータMR2の回転駆動によりリボン巻取軸504に巻き取られる。
転写フィルム601の繰り出しもインクリボン501の場合と同様に、フィルム供給軸603に巻きつけられた転写フィルム601を、フィルム供給モータMR3の回転駆動により一次転写部に繰り出す。そして、一次転写部において転写されたインク像を二次転写部においてカードCに転写した後の転写フィルム601はフィルム巻取モータMR4の回転駆動によりフィルム巻取軸604に巻き取られる。
<インクリボンの巻径検出構成>
前述したように、インクリボン501は一次転写時にはリボン供給軸503から繰り出されてリボン巻取軸504に巻き取られていく。このとき、インクリボン501は一定の力によってリボン巻取軸504に巻き取られるようにするのが望ましい。しかし、リボン巻取軸504はインクリボン501を巻き取るにしたがって巻径が大きくなる。このため、リボン巻取モータMR2を一定のトルクで駆動すると、巻径が大きくなるにしたがってインクリボン501を巻き取る力が大きくなる。そして、インクリボン501を巻き取る力が大きくなり過ぎると、インクリボン501が一次転写部においてスリップしてしまう可能性がある。
そこで、リボン巻取軸504にインクリボン501を巻き取った巻径に応じてリボン巻取モータの駆動トルクを制御する。そのためには、前記巻径を検出する必要があるが、本実施形態では以下のようにしてインクリボンの巻径を算出する。
図2はインクリボンの巻取径を算出するための制御構成を示すブロック図である。本実施形態のリボン供給軸503、リボン巻取軸504にはそれぞれの軸と一体的に回転するリボン供給エンコーダ901、リボン巻取エンコーダ902が取り付けられている。また、同様に、フィルム供給軸603、フィルム巻取軸604にもそれぞれの軸と一体的に回転するフィルム供給エンコーダ903、フィルム巻取エンコーダ904が取り付けられている。これらエンコーダは、軸の回転に対応してパルスを発生し、そのパルスが検出手段によって検出される。
また、転写フィルム601にはインク像を二次転写するカードCの長さに応じた一定距離ごとにマークが形成されており、転写フィルム601が搬送されたときに前記マークを検出するマーク検出センサ905(図1参照)が設けられている。
また、プラテンローラ702を移動させて記録ヘッド701に当接、離間させることにより、転写フィルム601とインクリボン501をニップさせ、またニップ解除させるためのニップモータMR6が設けられている。さらに、前記ニップモータ906の駆動によってプラテンローラ702が記録ヘッド701に圧接することにより、転写フィルム601とインクリボン501がニップしたことを検出するニップ検出センサ906が設けられている。
制御部900は、前記リボン供給エンコーダ901、リボン巻取エンコーダ902、フィルム供給エンコーダ903、フィルム巻取エンコーダ904からのパルス信号、マーク検出センサ905、ニップ検出センサ906からの検出信号を入力する。そして、制御部900は前記信号に応じて図3に示すフローチャートの手順に従うようにリボン供給モータMR1、リボン巻取モータMR2、フィルム供給モータMR3、フィルム巻取モータMR4、主搬送モータMR5、ニップモータMR6の駆動を制御する。
次に前記制御部900がインクリボンの巻取径を算出する手順について説明する。図3はインクリボンの巻取径を算出する手順を示すフローチャートである。
まず、図4(a)に示すように、インクリボン501の弛みを除去する。これは、リボン供給モータMR1及びフィルム供給モータMR3にブレーキをかけ(S1)、リボン巻取モータMR2及びフィルム巻取モータMR4を所定量駆動する(S2)。これにより、インクリボン501は搬送経路に沿って張った状態となり、弛みが取られた状態となる。
次に、図4(b)に示すように、インクリボン501と転写フィルム601とをニップする。これは、ニップモータMR6を駆動してプラテンローラ702を移動させ、プラテンローラ702が記録ヘッド701に圧接したことをニップ検出センサ906が検出するまで移動させる(S3~S5)。これにより、インクリボン501と転写フィルム601が圧接したニップ状態となる。
この状態で、図4(c)に示すように、転写フィルム601とインクリボン501とを搬送する。すなわち、リボン供給モータMR1及びリボン巻取モータMR2、またフィルム供給モータMR3及びフィルム巻取モータMR4を駆動し、インクリボン501及び転写フィルム601を搬送アシスト状態にし(S6)、これと同時に主搬送モータMR5を駆動して転写フィルム601を搬送するとともに、インクリボン501も一体的に搬送する(S7)。
上記搬送状態において、マーク検出センサ905が転写フィルム601に設けられているマークを検出した後、次のマークを検出するまでの間のリボン巻取エンコーダ902のパルス数をカウントする(S8~S12)。
上記マーク間距離は一定であるため、前記カウントされたリボン巻取エンコーダ902のパルス数はインクリボン501を一定距離搬送したときのリボン巻取軸504の回転量を示すものとなる。前記一定距離をLとし、その距離を搬送したときのパルス数をpとすると、リボン巻取軸504を1回転させたときの前記パルス数がPであるとすれば、インクリボン501を前記一定距離L搬送したときのリボン巻取軸504の回転角度θは、
θ(rad)=2π(p/P)
となる。
したがって、そのときのリボン巻取軸504の巻径(直径)をDとすると、
L/πD=θ/2π
D=(P/p)×(L/π)
として算出する(S13)。
制御部900は、上記のように算出したリボン巻取軸504の巻径に応じてインクリボン501を巻き取る力が一定になるように、リボン巻取モータMR2の駆動トルクを制御する。すなわち、巻径が大きくなるにつれてリボン巻取モータMR2の駆動トルクを小さくするように制御する。これにより、画像形成時においてインクリボン501はスリップすることなく安定してリボン巻取軸504に巻き取られるようになる。
上記のようにすることにより、単色のインクリボン501であってマークが設けられていなくても、インクリボン501の一定距離搬送あたりのリボン巻取軸504の回転角度を正確に得ることができ、インクリボンの巻き取りを的確に行うことができる。
前述したインクリボン501と転写フィルム601をニップ搬送してインクリボン501の巻径を算出する手順は、画像記録を始める直前、あるいは画像記録を実行しているときに行うことができる。
<インクリボンの頭出し>
本実施形態の画像形成装置にあっては、前述のようにして単色のインクリボン501であってマークが設けられていないものであっても、インクリボン501を転写フィルム601とニップした状態で転写フィルムに設けられたマーク間距離搬送することにより、インクリボン501の一定距離搬送あたりのリボン巻取エンコーダのパルス数を検出することができる。これにより、記録後のインクリボンの記録開始位置への頭出し搬送を精度よく行うことが可能となる。
インクを転写フィルム601に転写したインクリボン501は、図1に示す剥離ローラ607の位置まで転写フィルム601と重なった状態で搬送され、剥離ローラ607によって転写フィルム601と剥離される。記録終了したときのインクリボン501は、剥離ローラ607による剥離位置から記録ヘッド701までは未使用状態となっている。そのため、次の記録開始の前に、前記未使用状態にあるインクリボン領域を記録ヘッド701の位置まで戻す、すなわちインクリボン501を剥離ローラ607位置から記録ヘッド701による当接位置まで戻す、いわゆる頭出し搬送をすることによりインクリボン501の無駄な消費を抑えることができる。
前記頭出し搬送はリボン巻取エンコーダ902のパルス信号を用いて行うことができる。前述したように、インクリボン501を長さL(mm)搬送したときのリボン巻取エンコーダ902のパルス数がpであったとすると、インクリボン501の巻径Dのときにおけるインクリボン501を単位長さ(例えば1mm)巻き戻すときのパルス数、すなわち単位長さパルス数p0は、
p0=p/L
である。
したがって、図1に示す剥離ローラ607による剥離位置から記録ヘッド701による記録位置までの距離をL1とすると、インクリボン501の頭出しに必要な頭出しパルス数p1は、
p1=L1×p0
となる。
これにより、インクリボン501の頭出しに際しては、リボン供給モータMR1及びリボン巻取モータMR2を駆動して前記頭出しパルス数P1だけインクリボン501を戻すことにより精度よく頭出しを行うことができる。
〔第2実施形態〕
前述した第1実施形態においては、インクリボン501と転写フィルム601とをニップして一体的に搬送し、転写フィルム601に設けられたマーク間距離搬送することで単位長さパルス数P0を検出することができた。しかし、インクリボン501を転写フィルム601とニップすることなく、前記単位長さパルス数P0を求めることも可能である。
第2実施形態にあっては、弛みのない状態のインクリボン501に対してプラテンローラ702によって一定量押圧したとき、リボン巻取軸504から巻き戻されるインクリボンの長さを基準に単位長さパルス数P0を求めるものである。
その手順について説明すると、図5(a)に示すように、プラテンローラ702を記録ヘッド701から離間した状態、すなわちインクリボン501が転写フィルム601とニップしていない状態において、インクリボンの弛みを除去する。この弛みの除去は、前述した第1実施形態で説明したように、リボン供給モータMR1にブレーキをかけ、リボン巻取モータMR2を所定量駆動する。これにより、インクリボン501は、リボン供給軸503からリボン巻取軸504の間において弛みが除去されて張った状態となる。
次に、図5(b)に示すように、ニップモータMR6を駆動してプラテンローラ702が記録ヘッド701に圧接したことをニップ検出センサ906が検出するまで移動させる。このとき、プラテンローラ702に押圧されてインクリボン501はプラテンローラ702の移動に応じてリボン巻取軸504から巻き戻される。このときのリボン巻取軸504の回転量をリボン巻取エンコーダ902のパルス数をカウントする。
上記のように、インクリボン501の弛みが除去された状態でプラテンローラ702が記録ヘッド701と当接するニップ位置へ移動する際にインクリボンを押圧する量は一定である。このため、リボン巻取軸504からは一定量L2のインクリボン501が巻き戻され、これと同時にリボン巻取エンコーダ902も回転量に応じたパルスp2を発生する。この一定長さL2とパルス数p2とから単位長さパルス数P0を算出し、これを用いてインクリボン501の頭出しを精度よく行うことが可能となる。また、前記一定長さL2とパルス数p2からリボン巻取軸504の巻径を算出することが可能となる。
なお、前述した例ではリボン巻取エンコーダ902のパルス数によって単位長さパルス数を検出したが、この単位長さパルス数はリボン供給エンコーダ901のパルス数によっても検出することが可能である。
具体的には、前述したようにプラテンローラ702を記録ヘッド701から離間した状態、において、インクリボンの弛みを除去し、インクリボン501がリボン供給軸503からリボン巻取軸504の間において弛みが除去されて張った状態となるようにする。
次に、リボン巻取モータMR2にブレーキをかけるとともに、リボン供給モータMR1のブレーキを解除する。そして、ニップモータMR6を駆動してプラテンローラ702を移動させて記録ヘッド701に圧接したニップ状態にする。このとき、プラテンローラ702に押圧されてインクリボン501はプラテンローラ702の移動に応じてリボン供給軸503から繰り出されるので、そのときのリボン供給軸503の回転量をリボン供給エンコーダ901のパルス数をカウントする。
上記のように、インクリボン501の弛みが除去された状態でプラテンローラ702がニップ位置へ移動する際にインクリボンを押圧したときにリボン供給軸503から繰り出されたリボン長さと、そのときのリボン供給エンコーダ901の回転量に応じたパルス数とから単位長さパルス数を算出することができる。
したがって、インクリボン501の頭出しに際しては前記単位長さパルス数を用いて、リボン供給エンコーダ901のパルス信号に基づいて精度良く実行することが可能である。
〔他の実施形態〕
前述した実施形態ではインクリボン501を転写フィルム601とニップした状態で、転写フィルム601に設けたマーク間距離を搬送することでインクリボン501を一定距離搬送したときのリボン巻取エンコーダ902のパルス数を取得する例を示した。
上記のように転写フィルム601にマークが設けられていない場合であっても、例えば転写フィルム601を搬送する主搬送ローラ605を駆動する主搬送モータMR5としてパルスモータを用いる。そして、インクリボン501を転写フィルム601とニップした状態で、主搬送モータMR5を一定パルス数駆動することにより転写フィルム601及びインクリボン501を一定長さ搬送し、そのときのリボン巻取エンコーダ902のパルス数を取得することで、リボン巻取軸504の巻径を算出し、また単位長さパルス数を算出することも可能である。
C …カード
MR1…リボン供給モータ
MR2…リボン巻取モータ
MR3…フィルム供給モータ
MR4…フィルム巻取モータ
MR5…主搬送モータ
MR6…ニップモータ
100…カード供給部
200…回転ユニット
300…画像形成部
400…搬送パス
500…インクリボン搬送部
501…インクリボン
503…リボン供給軸
504…リボン巻取軸
600…転写フィルム搬送部
601…転写フィルム
603…フィルム供給軸
604…フィルム巻取軸
605…主搬送ローラ
607…剥離ローラ
701…記録ヘッド
702…プラテンローラ
703…ヒートローラ
800…情報記録部
900…制御部
901…リボン供給エンコーダ
902…リボン巻取エンコーダ
903…フィルム供給エンコーダ
904…フィルム巻取エンコーダ
905…マーク検出センサ
906…ニップ検出センサ

Claims (4)

  1. 一次転写部において転写媒体にインク媒体のインクを一次転写し、二次転写部において前記転写媒体に転写されたインク像を記録媒体に二次転写して画像を形成する画像形成装置において、
    第1供給部から送り出されて第1巻取部に巻き取られるインク媒体と、
    第2供給部から送り出されて第2巻取部に巻き取られる転写媒体と、
    前記インク媒体と前記転写媒体をニップして前記インク媒体のインクを前記転写媒体に選択的に転写する記録手段と、
    前記転写媒体及び前記インク媒体を搬送する搬送手段と、
    前記第1巻取部の回転と同期して発生するパルスを検出する検出手段と、
    前記転写媒体と前記インク媒体をニップして所定量搬送したときの前記検出手段の検出値に基づいて前記インク媒体の搬送制御を行う制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 一次転写部において転写媒体にインク媒体のインクを一次転写し、二次転写部において前記転写媒体に転写されたインク像を記録媒体に二次転写して画像を形成する画像形成装置において、
    第1供給部から送り出されて第1巻取部に巻き取られるインク媒体と、
    第2供給部から送り出されて第2巻取部に巻き取られる転写媒体と、
    前記インク媒体と前記転写媒体をニップして前記インク媒体のインクを前記転写媒体に選択的に転写する記録手段と、
    前記転写媒体及び前記インク媒体を搬送する搬送手段と、
    前記第1巻取部の回転と同期して発生するパルスを検出する検出手段と、
    前記転写媒体と前記インク媒体をニップしたときの前記検出手段の検出値に基づいて前記インク媒体の搬送制御を行う制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記検出手段の検出値に基づいて前記インク媒体が前記第1巻取部に巻き取られる巻径を検出し、前記巻径に応じて前記インク媒体の搬送制御を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記検出手段の検出値に基づいて前記インク媒体が単位長さ搬送されるときの単位長さパルス数を検出し、前記単位長さパルス数に応じて前記インク媒体の搬送制御を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
JP2022048430A 2022-03-24 2022-03-24 画像形成装置 Pending JP2023141879A (ja)

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