JP2011119578A - 貼着装置 - Google Patents

貼着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011119578A
JP2011119578A JP2009277439A JP2009277439A JP2011119578A JP 2011119578 A JP2011119578 A JP 2011119578A JP 2009277439 A JP2009277439 A JP 2009277439A JP 2009277439 A JP2009277439 A JP 2009277439A JP 2011119578 A JP2011119578 A JP 2011119578A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
surface plate
holding pad
protective film
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009277439A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5503951B2 (ja
Inventor
Kazuya Miyazaki
一弥 宮崎
Hiroshi Onodera
寛 小野寺
Makoto Shimotani
誠 下谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2009277439A priority Critical patent/JP5503951B2/ja
Publication of JP2011119578A publication Critical patent/JP2011119578A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5503951B2 publication Critical patent/JP5503951B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】保護部材に被加工物を貼着する接着剤を所望の厚みに制御することができ、被加工物の保持力を十分とし、貼着作業の繁雑さを解消し、貼着時に被加工物に与える外的なダメージを低減することできる貼着装置を提供する。
【解決手段】保護フィルムFが載置される水平上面20を有し且つ紫外線が透過する定盤2と、定盤2の上方に配設され被加工物Wの片面を露出させて他面を吸引保持する保持パッド4と、保持パッド4を昇降動させる昇降動手段6と、定盤2を透過して保護フィルムFの下方から紫外光を照射する紫外光照射手段5と、定盤2に載置された保護フィルムFの中央部に紫外線硬化性樹脂を供給する作用位置と定盤上から退避する非作用位置とに選択的に位置付けられる樹脂供給手段3とを具備し、定盤2に載置された保護フィルムFに樹脂を滴下し保持パッド4に保持された被加工物Wが樹脂を押圧して均一な厚さにしてから紫外光を樹脂に照射する。
【選択図】図1

Description

本発明は、保護フィルムに紫外線硬化樹脂を介して被加工物を貼着するための貼着装置に関する。
反りの激しい板状物を研削する場合や、難切削材を切削する場合には、例えば剛性板等の保護部材にホットメルトタイプの接着剤を介して被加工物を貼着し、その状態で被加工物の研削又は切削を行っている。ホットメルトタイプの接着剤を介して保護部材に被加工物を貼着して当該接着剤を硬化させて固定すると、保持力が強固になるため、例えば切削の場合においては、ダイシングテープによる固定では保持力が弱く、動いてしまい切削が不可能となるような難切削材であっても加工が可能となる(例えば特許文献1参照)。
ホットメルトタイプの接着剤により保護部材に被加工物を貼着する貼着方法としては、保護部材をホットプレート上に載置しホットメルトタイプの接着剤を軟化させ保護部材上に塗布し、塗布された接着剤上に被加工物を載置する方法がある。この方法では、被加工物の反りを矯正し接着剤層の厚みを一定にするために、ある程度の荷重で押圧しながら接着剤を冷却し硬化させる。かかる作業は被加工物1枚ごとに手作業で行うのが一般的である。
特開2000−182997号公報
しかし、上記貼着方法は、被加工物と保護部材とを荷重をかけて押圧しながら行うため、接着剤を所望の厚みで貼着することができず、接着剤の厚みを所望に変化させたいという要望に応えることができない。また、貼着作業を手作業で行っているために、作業が煩雑で効率的ではない。更に、貼着作業においては、被加工物をホットメルトタイプの接着剤が軟化する高温(100℃以上)まで加熱することに加えて、貼着の際に被加工物に対して少なくない荷重をかけながら押圧する必要があり、加工後のチップ片へのダメージが懸念される。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その目的は、被加工物を貼着する接着剤を所望の厚みに制御することができ、ホットメルトタイプの接着剤で貼着するのと同等又はそれ以上の保持力を有し、貼着作業の繁雑さを解消し、貼着作業において被加工物に与える外的なダメージを極力低減することできる新規且つ改良された貼着装置を提供することである。
本発明は、円盤形状の被加工物の片面に紫外線硬化性樹脂を介して保護フィルムを貼着する貼着装置に関するもので、保護フィルムが載置される水平上面を有し且つ紫外線が透過する定盤と、定盤と対向して定盤の上方に配設され被加工物を片面を下方に向けて露出させた状態で他面を吸引保持する保持パッドと、保持パッドを昇降動させる昇降動手段と、定盤の下方に配置され定盤を透過して保護フィルムの下方から紫外光を照射する紫外光照射手段と、保護フィルムの中央部に所定量の紫外線硬化性樹脂を供給する樹脂供給手段とを具備し、樹脂供給手段は、定盤の水平上面上に載置された保護フィルムの中央部に樹脂を供給する作用位置と定盤上から退避する非作用位置とに選択的に位置付られる。
本発明においては、定盤の水平上面上の中央部に液体を滴下するための作用位置と定盤上から退避する非作用位置とに選択的に位置付けられる液体滴下手段が付設され、定盤の水平上面には保護フィルムの片面を吸引保持するための吸引溝が形成され、吸引溝は吸引源に接続されることが望ましい。また、保持パッドが円盤形状である場合は、その外径は被加工物の外径の80〜100%とすることが望ましい。
保持パッドが基台の下面に装着されており、基台が、被加工物の外周縁及び片面に当接した状態で被加工物を収納する係合手段が係合する被係合手段を備えると、被加工物を収納した係合手段を被係合手段に係合させて被加工物を保持パッドの所定位置に位置づけることができる。
また、保持パッドの昇降位置を検出する昇降位置検出手段と、保持パッドにかかる圧力を検出する圧力検出手段とを具備することが望ましい。
本発明においては、被加工物を貼着する接着剤として紫外線硬化性樹脂を使用し、被加工物自体を吸引保持して塗布された樹脂を押圧するので、被加工物への過度な荷重がかかることがなく被加工物へのダメージを低減でき、また、熱も使用しないため、熱によって被加工物がダメージを受けることがない。また、保護シートへの樹脂供給から被加工物を樹脂を介して保護シートへ貼着するまでの一連の作業が自動化されるため、貼着作業を効率良く行うことができる。
貼着装置の一例を略示的に示す断面図である。 定盤の一例を示す平面図である。 定盤に液体を滴下する状態を略示的に示す断面図である。 定盤において保護フィルムを保持した状態を示す平面図である。 定盤において保護フィルムを保持した状態を示す断面図である。 係合手段及び被加工物を示す斜視図である。 (a)は被加工物を保持パッドに保持させる直前の状態を略示的に示す断面図であり、(b)は被加工物を保持パッドにて保持した状態を略示的に示す断面図である。 保護フィルムに紫外線硬化性樹脂を滴下するときの状態を示す平面図である。 保護フィルムに紫外線硬化性樹脂を滴下するときの状態を略示的に示す断面図である。 保護フィルムに紫外線硬化性樹脂が滴下された状態を略示的に示す断面図である。 紫外線硬化性樹脂の紫外線を照射する状態を示す説明図である。 保持パッドの大きさを変化させて保護フィルムを貼着した被加工物を研削した場合における、保持パッドの大きさと被加工物の反りの大きさとの関係を示す実験結果である。
図1に示す貼着装置1は、被加工物に対して紫外線硬化性樹脂を介して保護フィルムを貼着する装置であり、保護フィルムFを保持する定盤2と、定盤2に保持された保護フィルムFに紫外線硬化性樹脂(例えば株式会社ディスコが提供する「レジロック」)を供給する樹脂供給手段3と、定盤2の上方に定盤2と対向して配設され保護フィルムFに貼着される被加工物Wの片面を下方に露出させた状態で露出面と反対側の他面を保持する保持パッド4とを備えている。定盤2及び保持パッド4は貼着室10の内部に配設され、樹脂供給手段3は貼着室10の内部と外部との間を移動可能に配設されている。
定盤2は、保護フィルムFが載置される水平上面20を有しており、紫外光を透過させるために、石英ガラス等の透明または半透明な硬質材料により形成されている。定盤2の下方には、定盤2を透過して水平上面20に載置された保護フィルムFの下方から紫外光を照射する紫外光照射手段5が配設されている。紫外光照射手段5としては、例えばクセノンフラッシュ型のUVランプを使用することができる。図2に示すように、定盤2の水平上面20には、保護フィルムFを載置する際に保護フィルムFの輪郭の位置合わせに供する載置位置マーク20aが形成されている。
図1及び図2に示すように、水平上面20には、同心円状に複数の吸引溝200が形成されており、この吸引溝200は、図1に示すように、液トラップ201を介して真空ポンプ202に接続され、吸引溝200に作用する吸引力によって保護フィルムFの片面を吸引保持することができる。なお、液トラップ201及び真空ポンプ202に代えて、水封式真空ポンプを用いることもできる。
樹脂供給手段3は、アーム部30の先端に樹脂滴下部31が配設されて構成され、アーム部30の旋回動または水平移動により、樹脂滴下部31を、定盤2に保持された保護フィルムFの中央部の上方(作用位置)と、定盤2の上方から退避した位置(非作用位置)とに選択的に位置付けることができる。
保持パッド4は、多孔質材料により形成され、図示しない吸引源に連通している。保持パッド4は、ステンレス等の金属によって構成される基台40に装着されており、基台40及び保持パッド4は、昇降動手段6によって昇降可能に支持されている。基台40の下面には、環状に陥没した環状溝400が形成されている。この環状溝400は、後述する図6の係合手段8と係合する被係合手段として機能するもので、係合手段8に収容された被加工物を保持パッド4に保持させる際の位置合わせに供するものである。保持パッド4は、保持する被加工物の形状に対応させた形状に形成され、被加工物が円形である場合は円盤形状に形成される。保持パッド4は、環状溝400の内周側に固定されている。
昇降動手段6は、鉛直方向に起立する複数のガイドロッド60と、上方から鉛直方向に垂下する昇降ロッド61と、ガイドロッド60に対して摺動可能であるとともに上部が昇降ロッド61の下端に固定され下部が基台40を保持する基台保持部62と、昇降ロッド61を昇降させるモータ63とを備えており、モータ63によって駆動されて昇降ロッド61が昇降するのにともない、基台保持部62がガイドロッド60に案内されて昇降し、基台保持部62とともに基台40及び保持パッド4が昇降するよう構成されている。また、昇降動手段6には、昇降ロッド61の鉛直方向位置の認識を介して保持パッド4の鉛直方向位置を検出する昇降位置検出手段であるエンコーダ64を備え、エンコーダ64によって認識された昇降位置情報は、制御手段65において認識され、認識した情報に基づいて制御手段65がモータ63を制御し、保持パッド4の昇降位置を制御することができる。
昇降ロッド61の下端には、圧力検出手段66が連結されている。圧力検出手段66は、保持パッド4にかかる圧力を検出する荷重検出器であり、制御手段65は、圧力値に基づき保持パッド4の昇降を制御することができる。
貼着装置1は、貼着室10の内外を移動可能に配設された液体滴下手段7を有している。液体滴下手段7は、定盤2の水平上面20上に液体を供給する機能を有し、アーム部70の先端に滴下ヘッド71が配設されて構成されており、アーム部70の旋回動または水平移動により、液体滴下手段7は、滴下ヘッド71が定盤2の水平上面20の中央部上方に位置して液体を滴下する位置(作用位置)と、滴下ヘッド71が定盤2の上方から退避した位置(非作用位置)とに位置させることができる。
貼着室10の側部には、保護フィルムが貼着される被加工物の搬出入口となる開閉自在な開閉扉10aが設けられている。開閉扉10aが開いた状態を検知する開閉センサ10bが設けられ、開閉扉10aが開いた状態ではそのことを制御手段65が検知し、貼着室10の内部において保護フィルム貼着作業が行われないようにする。貼着室10は、UVカットガラスで覆われ、内部を視認できるとともに、紫外線が外部に漏れるのを防止する構成となっている。
次に、このように構成される貼着装置1を使用して被加工物の片面に保護フィルムFを貼着する方法について説明する。
図2に示す定盤2の水平上面20の載置位置マーク20aに保護フィルムFの四隅を位置合わせして保護フィルムFを載置するにあたり、その前に、図3に示すように、液体滴下手段7の滴下ヘッド71から液体、例えば水71aを5〜15cc程度滴下する。なお、このとき、図1に示した紫外光照射手段5はオフの状態にしておく。
そして、水の上に、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリオレフィン(PO)等で形成された保護フィルムFを載置し、吸引溝200に吸引力を作用させ、図4に示すように保護フィルムFを吸引保持する。そうすると、かりに水平上面20と保護フィルムFとの間にコンタミネーションが混入していたとしても、そのコンタミネーションが水とともに吸引溝200から除去される。除去された水は、図1に示した液トラップ201に溜まる。なお、静電気の発生を抑止するために、水に二酸化炭素を混合させることが望ましい。
図5に示すように、吸引されずに残った水は、水平上面20と保護フィルムFとの間に行き渡る。そして、保護フィルムFと水平上面20との間に均一な厚さの水の層71bが形成され、水の層71bを介して保護フィルムFが定盤2の所定位置において吸引保持される。
図6に示すように、被加工物Wは、樹脂等により形成され断面リング状の側板80とその下部を塞ぐ底板81とからなり、被加工物Wよりも若干内径の大きい収容部82を有する係合手段8の当該収容部82に収容される。すなわち、被加工物Wは、外周縁及び片面が側板80及び底板81に当接した状態で収容部82に収容される。そして、図7(a)に示すように、被加工物Wが収容された係合手段8を保持パッド4の下方に位置させ、その状態から係合手段8を上昇させ、図7(b)に示すように、基台40に形成された被係合手段である環状溝400に側板80を係合させて被加工物Wを保持パッド4に接触させ、保持パッド4において負圧を作用させて被加工物Wを吸引保持する。このようにして環状溝400と係合手段8との係合により、被加工物Wが保持パッド4の所定の位置に位置決めされて保持される。
上記のように、保護フィルムFが水の層71bを介して定盤2に吸引保持されるとともに、被加工物Wが保持パッド4に吸引保持されると、図8に示すように、樹脂供給手段3が、水平方向であって貼着室10に進入していく方向(X軸方向)に移動し、必要に応じてX軸方向と水平方向に直交するY軸方向にも移動し、樹脂滴下部31を保護フィルムFの中央部上方に位置させる。そして、図9に示すように、樹脂滴下部31から所定量の紫外線硬化性の樹脂31aを滴下する。そうすると、図10に示すように、保護フィルムFの中央部の上に山状の塊の樹脂31bが堆積される。なお、紫外線硬化性の樹脂31aの所定量は、所望厚みの樹脂層が被加工物Wの片面全面にわたって形成されるほどの量である。また、紫外線硬化性の樹脂としては、例えば株式会社ディスコ社の「レジロック」が好適である。
次に、制御手段65が昇降動手段6の駆動を開始し、被加工物Wを吸引保持した保持パッド4を基台40とともに降下させていき、被加工物Wの露出した面で樹脂31bを押圧する。保持パッド4の位置は、昇降位置検出手段64によって検出されており、保持パッド4を所定位置まで下降させると、そのことが昇降位置検出手段64によって検出され、制御手段65が昇降動手段6の駆動を停止する。保持パッド4が所定位置まで下降することにより、樹脂31bは被加工物Wの全面にわたって広がる。また、昇降動手段6の駆動開始とともに圧力検出手段66による圧力の検出も開始する。保持パッド4の下降による樹脂31bの押圧によって圧力値は上昇し、昇降動手段6の駆動停止による保持パッド4の下降停止後は徐々に圧力が低下する。そして、保持パッド4が停止した状態で圧力検出手段66における計測値がゼロになるまでその位置で待機させる。
圧力の計測値がゼロになると、図11に示すように、紫外光照射手段5をオンとし、定盤2及び保護フィルムFを透過させて、樹脂層31cに紫外光を照射して硬化させる。そうすると、被加工物Wと保護フィルムFとの間に均一な厚さで応力が均一化された樹脂層31cが形成される。このように、被加工物Wで樹脂層31cを押圧し樹脂層31cを硬化させることにより保護フィルムFと被加工物Wとを貼着するため、被加工物に過度な荷重や熱がかかることがなく、被加工物のダメージを抑制することができる。また、熱を使用しないため、保護フィルムのような薄く溶けやすいものを被加工物保護用の保護部材として貼着することが可能となる。したがって、剛性板を使用する必要がなくなり、加工後の剥離が容易となる。
このようにして保持パッド4に保持された被加工物Wで樹脂31aを押圧するため、被加工物Wが薄い場合や、被加工物Wの外周縁を覆うように樹脂を塗布したい場合は、樹脂が保持パッド4に付着しやすい。保持パッド4の外径が被加工物Wの外径の100%を超えると、保持パッド4に樹脂31aが付着してしまう。しかし、保持パッド4の外径が被加工物Wの外径の80%未満であると、被加工物の変形が大きくなる。そこで、保持パッド4は、その外径が被加工物Wの外径の80〜100%とするように形成することが望ましい。
上記のように、樹脂層31cの応力均一化後、被加工物Wを保持パッド4に吸引保持したまま紫外線を照射し樹脂層31cを硬化させることで、被加工物Wの反りが激しい場合でも、反りを矯正した状態で樹脂層31cに保持できる。したがって、こうして反りが矯正された状態で研削・研磨を行うと、仕上がり厚み精度良く加工することが可能となる。反りを矯正した状態で被加工物Wが樹脂層31cに保持されて切削が行われる場合は、切削深さを一様とすることができる。また、被加工物Wがアズスライスウェーハ(シリコンインゴットから切り出したウェーハ)の場合には、切り出した直後であるため、スライス時に発生した反りやうねりがそのまま残っており、ラッピング、ポリッシング等の工程を経た後のウェーハよりも反りやうねりが大きい。そこで、樹脂層31cを介して保護フィルムFを貼着し、樹脂層31cの応力を均一化させた後、アズスライスウェーハから保持パッド4を離脱させる。アズスライスウェーハが保持パッド4により吸着されている状態では反りやうねりが矯正されているが、保持パッド4による吸着を解除することにより、アズスライスウェーハの反りやうねりが再び生じて顕在化した状態に戻し、その状態で樹脂層31cに紫外線を照射する。そして、反りやうねりが再び生じたアズスライスウェーハの露出した面を研削・研磨等して平坦化することで、効果的に反りやうねりを除去することができる。
なお、上記の例では、1つの基台40に1つの保持パッド4が固定される構成としたが、1つの基台40に基台40よりも小径の保持パッド4を複数設ける構成とし、複数の保持パッド4においてそれぞれ被加工物を保持するようにすれば、一度に複数の小径の被加工物に樹脂及び保護フィルムFを貼着することができる。この場合、図8に示したように、樹脂供給手段3がX軸方向及びY軸方向に自在に移動可能であるため、複数の被加工物のそれぞれ所定の位置に樹脂を供給することができる。
外径が異なる複数の保持パッド4を使用して、紫外線硬化性樹脂が塗工および塗布され、成形硬化され保護フィルムが貼り付けられた直径300mmのSiウェーハの露出面を研削した。そしてその後、コベルコ科研製、ボウ・ワープ測定装置SBW−331Mにて当該ウェーハの反りについて測定した。その結果を図12の表に示す。
図12の表に示すように、外径が被加工物の外径の80%以上である保持パッドによって支持された状態で保護フィルムが貼着された被加工物の研削を行うと、当初20μmあった被加工物の反りが低減したが、外径が被加工物の外径の80%未満である保持パッドによって支持された状態で保護フィルムが貼着された被加工物の研削を行うと、反りが悪化した。このことから、保持パッド4の外径が被加工物の外径の80〜100%であると、紫外線硬化性樹脂を介して保護フィルムに貼着された状態の被加工物に反りが少ないことが確認された。
1:貼着装置 10:貼着室 10a:開閉扉
2:定盤 20:水平上面 20a:載置位置マーク
200:吸引溝 201:液トラップ 202:真空ポンプ
3:樹脂供給手段
30:アーム部 31:樹脂滴下部 31a、31b:樹脂 31c:樹脂層
4:保持パッド 40:基台 400:環状溝(被係合手段)
5:紫外光照射手段
6:昇降動手段
60:ガイドロッド 61:昇降ロッド 62:基台保持部 63:モータ
64:エンコーダ(昇降位置検出手段) 65:制御手段 66:圧力検出手段
7:液体滴下手段 70:アーム部 71:滴下ヘッド
71a:水 71b:水の層
8:係合手段 80:側板 81:底板 82:収容部
10:貼着室 10a:開閉扉
F:保護フィルム

Claims (5)

  1. 円盤形状の被加工物の片面に紫外線硬化性樹脂を介して保護フィルムを貼着する貼着装置であって、
    該保護フィルムが載置される水平上面を有し且つ紫外線が透過する定盤と、該定盤と対向して該定盤の上方に配設され該被加工物を該片面を下方に向けて露出させた状態で他面を吸引保持する保持パッドと、該保持パッドを昇降動させる昇降動手段と、該定盤の下方に配置され該定盤を透過して該保護フィルムの下方から紫外光を照射する紫外光照射手段と、該保護フィルムの中央部に所定量の紫外線硬化性樹脂を供給する樹脂供給手段と、を具備し、
    該樹脂供給手段は、該定盤の該水平上面上に載置された該保護フィルムの中央部に該樹脂を供給する作用位置と該定盤上から退避する非作用位置とに選択的に位置付けられる、
    貼着装置。
  2. 前記定盤の前記水平上面上の中央部に液体を滴下するための作用位置と前記定盤上から退避する非作用位置とに選択的に位置付けられる液体滴下手段が付設され、
    該定盤の該水平上面には前記保護フィルムの片面を吸引保持するための吸引溝が形成され、該吸引溝は吸引源に接続されている、請求項1記載の貼着装置。
  3. 前記保持パッドは円盤形状であり、その外径は前記被加工物の外径の80〜100%である、請求項1又は2のいずれかに記載の貼着装置。
  4. 前記保持パッドは基台の下面に装着されており、該基台は、前記被加工物の外周縁及び片面に当接した状態で該被加工物を収納する係合手段が係合する被係合手段を備え、
    該被加工物を収納した該係合手段を該被係合手段に係合させて該被加工物を該保持パッドの所定位置に位置づける、請求項1乃至3のいずれかに記載の貼着装置。
  5. 前記保持パッドの昇降位置を検出する昇降位置検出手段と、該保持パッドにかかる圧力を検出する圧力検出手段とを具備する、請求項1乃至4のいずれかに記載の貼着装置。
JP2009277439A 2009-12-07 2009-12-07 貼着装置 Active JP5503951B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009277439A JP5503951B2 (ja) 2009-12-07 2009-12-07 貼着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009277439A JP5503951B2 (ja) 2009-12-07 2009-12-07 貼着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011119578A true JP2011119578A (ja) 2011-06-16
JP5503951B2 JP5503951B2 (ja) 2014-05-28

Family

ID=44284538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009277439A Active JP5503951B2 (ja) 2009-12-07 2009-12-07 貼着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5503951B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013175647A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Disco Abrasive Syst Ltd 樹脂貼付装置
JP2014078550A (ja) * 2012-10-09 2014-05-01 Disco Abrasive Syst Ltd 樹脂貼着装置
CN104108063A (zh) * 2013-04-18 2014-10-22 株式会社迪思科 片材
CN104112650A (zh) * 2013-04-18 2014-10-22 株式会社迪思科 板状物粘贴方法
KR101506854B1 (ko) * 2013-12-27 2015-03-31 경기대학교 산학협력단 Uv 마운팅 장치
JP2015162523A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 リンテック株式会社 シート貼付装置および貼付方法
JP2018088440A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 株式会社ディスコ 収縮率測定方法及び保護部材形成装置
JP2018088441A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 株式会社ディスコ 硬化エネルギー測定方法及び保護部材形成装置
JP2018125323A (ja) * 2017-01-30 2018-08-09 株式会社ディスコ 保護部材形成装置
JP2019087620A (ja) * 2017-11-06 2019-06-06 株式会社ディスコ 保護部材形成装置
JP2020188058A (ja) * 2019-05-10 2020-11-19 株式会社ディスコ 保護部材形成装置
JP7335136B2 (ja) 2019-11-06 2023-08-29 株式会社ディスコ 樹脂保護部材形成装置
JP7436288B2 (ja) 2020-05-27 2024-02-21 株式会社ディスコ 保護部材形成装置
JP7436289B2 (ja) 2020-05-27 2024-02-21 株式会社ディスコ 保護部材形成装置

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0432229A (ja) * 1990-05-29 1992-02-04 Mitsubishi Electric Corp ウエハ貼付方法
JPH1065047A (ja) * 1996-08-20 1998-03-06 Tokuyama Corp 半導体素子搭載用パッケージの製造方法
JP2001176822A (ja) * 1999-12-16 2001-06-29 Disco Abrasive Syst Ltd 半導体ウェーハの分割方法
JP2002203827A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Lintec Corp 半導体ウエハの裏面研削方法
JP2003233080A (ja) * 2002-02-05 2003-08-22 Lg Phillips Lcd Co Ltd 合着装置及びこれを用いた液晶表示装置の製造方法
JP2007142381A (ja) * 2005-10-17 2007-06-07 Tokyo Electron Ltd 貼り合せ装置
JP2007266191A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Nec Electronics Corp ウェハ処理方法
JP2008098435A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd ウエハ回路面の保護方法及びウエハ薄化方法
JP2008130576A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの搬送方法および加工装置
JP2008166459A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Tateyama Machine Kk 保護テープ貼付方法と装置
JP2010062269A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Three M Innovative Properties Co ウェーハ積層体の製造方法、ウェーハ積層体製造装置、ウェーハ積層体、支持層剥離方法、及びウェーハの製造方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0432229A (ja) * 1990-05-29 1992-02-04 Mitsubishi Electric Corp ウエハ貼付方法
JPH1065047A (ja) * 1996-08-20 1998-03-06 Tokuyama Corp 半導体素子搭載用パッケージの製造方法
JP2001176822A (ja) * 1999-12-16 2001-06-29 Disco Abrasive Syst Ltd 半導体ウェーハの分割方法
JP2002203827A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Lintec Corp 半導体ウエハの裏面研削方法
JP2003233080A (ja) * 2002-02-05 2003-08-22 Lg Phillips Lcd Co Ltd 合着装置及びこれを用いた液晶表示装置の製造方法
JP2007142381A (ja) * 2005-10-17 2007-06-07 Tokyo Electron Ltd 貼り合せ装置
JP2007266191A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Nec Electronics Corp ウェハ処理方法
JP2008098435A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd ウエハ回路面の保護方法及びウエハ薄化方法
JP2008130576A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの搬送方法および加工装置
JP2008166459A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Tateyama Machine Kk 保護テープ貼付方法と装置
JP2010062269A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Three M Innovative Properties Co ウェーハ積層体の製造方法、ウェーハ積層体製造装置、ウェーハ積層体、支持層剥離方法、及びウェーハの製造方法

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013175647A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Disco Abrasive Syst Ltd 樹脂貼付装置
JP2014078550A (ja) * 2012-10-09 2014-05-01 Disco Abrasive Syst Ltd 樹脂貼着装置
JP2014212187A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 株式会社ディスコ シート
CN104112650A (zh) * 2013-04-18 2014-10-22 株式会社迪思科 板状物粘贴方法
KR20140125295A (ko) * 2013-04-18 2014-10-28 가부시기가이샤 디스코 시트
KR20140125296A (ko) * 2013-04-18 2014-10-28 가부시기가이샤 디스코 판형물의 접착 방법
CN104108063B (zh) * 2013-04-18 2019-01-01 株式会社迪思科 片材
JP2014212188A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 株式会社ディスコ 板状物の貼着方法
TWI601643B (zh) * 2013-04-18 2017-10-11 Disco Corp Plate affixed to the method
KR102144137B1 (ko) * 2013-04-18 2020-08-12 가부시기가이샤 디스코 판형물의 접착 방법
CN104108063A (zh) * 2013-04-18 2014-10-22 株式会社迪思科 片材
KR102116585B1 (ko) * 2013-04-18 2020-05-28 가부시기가이샤 디스코 시트
KR101506854B1 (ko) * 2013-12-27 2015-03-31 경기대학교 산학협력단 Uv 마운팅 장치
JP2015162523A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 リンテック株式会社 シート貼付装置および貼付方法
JP2018088441A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 株式会社ディスコ 硬化エネルギー測定方法及び保護部材形成装置
JP2018088440A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 株式会社ディスコ 収縮率測定方法及び保護部材形成装置
JP2018125323A (ja) * 2017-01-30 2018-08-09 株式会社ディスコ 保護部材形成装置
JP2019087620A (ja) * 2017-11-06 2019-06-06 株式会社ディスコ 保護部材形成装置
JP7105053B2 (ja) 2017-11-06 2022-07-22 株式会社ディスコ 保護部材形成装置
JP2020188058A (ja) * 2019-05-10 2020-11-19 株式会社ディスコ 保護部材形成装置
JP7339768B2 (ja) 2019-05-10 2023-09-06 株式会社ディスコ 保護部材形成装置
JP7335136B2 (ja) 2019-11-06 2023-08-29 株式会社ディスコ 樹脂保護部材形成装置
JP7436288B2 (ja) 2020-05-27 2024-02-21 株式会社ディスコ 保護部材形成装置
JP7436289B2 (ja) 2020-05-27 2024-02-21 株式会社ディスコ 保護部材形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5503951B2 (ja) 2014-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5503951B2 (ja) 貼着装置
CN1284219C (zh) 板状物支撑部件及其使用方法
JP5547954B2 (ja) 粘着テープ剥離方法およびその装置
TWI624867B (zh) Wafer processing method
JP2010206136A (ja) ワーク分割装置
JP7071782B2 (ja) ウェーハの加工方法
JP2012084618A (ja) ワークの分割方法
KR102450309B1 (ko) 웨이퍼의 가공 방법
JP2010153692A (ja) ワーク分割方法およびテープ拡張装置
JP7108492B2 (ja) 保護部材形成装置
TWI818183B (zh) 樹脂黏貼機
TW202011510A (zh) 半導體晶圓的安裝方法及半導體晶圓的安裝裝置
TWI813850B (zh) 卡盤台
JP5912805B2 (ja) 板状物の転写方法
JP2013105858A (ja) 支持部材、支持構造及び板状物の加工方法
TW201515078A (zh) 晶圓之加工方法
JP2013041908A (ja) 光デバイスウェーハの分割方法
JPWO2019207632A1 (ja) 半導体ウエハへの保護テープの貼付装置及び貼り付け方法
KR20170122662A (ko) 웨이퍼의 가공 방법
JP4472285B2 (ja) 半導体ウェーハ移し替え装置
JP6924625B2 (ja) 剥離装置
TW201533784A (zh) 密封片貼附方法
JP2020064922A (ja) ウエーハの加工方法
JP2013258364A (ja) 板状物の貼着方法
JP2012115911A (ja) 基板の研削方法およびそれを用いて作製された半導体素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140317

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5503951

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250