JP2007142381A - 貼り合せ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェハと補強用基板を平行に貼り合わせる。
【解決手段】処理容器10内には、下部チャック11と、上部チャック12が互いに対向するように設けられる。下部チャック11には、ヒータ21と冷媒流路23が設けられる。下部チャック11は、シリンダ33により上下動できる。下部チャック11の保持面11aには、スペーサ80が設けられる。貼り合せ処理の際には、下部チャック11に補強用基板Sが保持され、上部チャック12にウェハWが保持され、その後補強用基板S上の液晶ワックスが、ヒータ21により溶融される。下部チャック11が上昇され、補強用基板SとウェハWとが貼り合せられる。この際スペーサ80により、上部チャック12と下部チャック11の隙間が一定に維持され、ウェハWと補強用基板Sが平行に貼り合せられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ホットメルト型の接着剤を用いて2枚の基板を貼り合せる貼り合せ装置に関する。
近年、例えば半導体デバイスやMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)の製造プロセスにおいて、半導体ウェハ(以下、「ウェハ」とする)の大口径化が進んでおり、また、実装などの特定の工程において、ウェハの薄型化が求められている。例えば大口径で薄いウェハを、そのまま搬送したり、研磨すると、ウェハに反りや割れが生じる恐れがある。このため、例えばウェハを補強するために、ウェハを例えば補強用基板に貼り付けることが行われている。また、ウェハを薄型化するためには、ウェハを研削する必要があり、この際ウェハを支持基板に貼り付ける必要がある。
例えば上述のウェハと補強用基板との貼り合せは、通常貼り合せ装置を用いて行われる。この貼り合せ装置では、例えばウェハと補強用基板とを上下のチャックにより対向するように保持し、ホットメルト型の接着剤である例えば液晶ワックスをウェハ上で熱により溶かしている。そして、チャックを移動させて、ウェハと補強用基板を互いに押圧し、液晶ワックスを全面に広げ、その後液晶ワックスを冷却して固化することによって、ウェハと補強用基板を接着していた(特許文献1参照)。
特開2005−51055号公報
しかしながら、上述したように上下のチャックを移動させて、対向するウェハと補強用基板とを押し付ける場合、間の液晶ワックスが偏ったりしてウェハと補強用基板が厳密に平行に接着されず、貼り合せ後の接合体の厚みがウェハ面内でばらつくことがあった。このため、その後に行われるウェハの研磨や熱処理などがウェハ面内で均一に行われず、この結果、例えばウェハ面内でデバイスの品質がばらつくことがあった。また、ウェハと補強用基板が平行に貼り合わせられないと、ウェハと補強用基板との間の液晶ワックス内に気泡が入り込むことがある。この場合、ウェハと補強用基板との接着力が弱まるばかりでなく、例えばウェハの熱処理時にその気泡の膨縮によりウェハが破損する恐れがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ウェハと補強用基板などの2枚の基板を平行に貼り合わせることをその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、ホットメルト型の接着剤を用いて2枚の基板を貼り合せるための貼り合せ装置であって、貼り合せ面を上方に向けた状態で一の基板を保持する第1の保持部材と、前記第1の保持部材に保持された前記一の基板に対向するように、貼り合せ面を下方に向けた状態で他の基板を保持する第2の保持部材と、前記一の基板又は他の基板の少なくともいずれかの貼り合せ面に供給された前記接着剤を溶融するまで温度上昇でき、さらに固化するまで温度降下できる温度昇降機構と、前記第1の保持部材又は第2の保持部材の少なくともいずれかを上下動させ、前記各基板の貼り合せ面同士を前記接着剤を介在した状態で押圧するための保持部材駆動機構と、を有し、前記第1の保持部材と第2の保持部材の保持面は、前記一の基板と他の基板よりも大きく形成され、前記第1の保持部材又は第2の保持部材の少なくともいずれかの保持面であって、保持される基板の外方の位置には、押圧時の第1の保持部材と第2の保持部材の隙間を一定にするスペーサが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、押圧時の第1の保持部材と第2の保持部材の隙間が一定になるので、2枚の基板が平行に貼り付けられ、貼り合せ後の2枚の基板の厚みが基板面内で均一になる。この結果、貼り合わせ後に行われる研削などの基板の処理が基板面内で均一に行われる。また、接着剤中に入り込む気泡が低減され、基板の熱処理などを適正に行うことができる。
前記スペーサは、前記保持面上に突条に形成され、前記保持面に保持される基板の周りの囲むように形成されていてもよい。
前記スペーサには、押圧時にスペーサの内側からスペーサの外側に連通する通気部が形成されていてもよい。
前記スペーサと前記第1の保持部材の保持面との間には、スペーサの内側の接着剤をスペーサの外側に排出する排出通路が形成されていてもよい。
前記スペーサの下面には、前記スペーサの内側から外側に向かう溝が形成され、この溝と第1の保持部材の保持面によって前記排出通路が形成されるようにしてもよい。
前記排出通路は、前記スペーサの周方向の複数箇所に等間隔に形成されていてもよい。
前記第1の保持部材の保持面には、外側が低くなる傾斜面が形成され、当該傾斜面は、前記保持面の基板が保持される位置より外側に形成されていてもよい。
前記第1の保持部材の保持面又は前記第2の保持部材の保持面の少なくともいずれかには、気体を吹き出す吹出し口が形成され、当該吹出し口は、前記保持面に保持された基板の端部の位置に形成されていてもよい。
前記吹出し口は、基板の外周に沿ってスリット状に形成されていてもよい。
前記スペーサと前記第2の保持部材の保持面との間には、押圧時にスペーサの内側からスペーサの外側に連通する通気路が形成されていてもよい。
前記スペーサの上面には、前記スペーサの内側から外側に向かう溝が形成され、この溝と前記第2の保持部材の保持面によって前記通気路が形成されていてもよい。
前記通気路は、前記スペーサの周方向の複数箇所に等間隔に形成されていてもよい。
前記第2の保持部材の保持面には、外側が低くなる傾斜面が形成され、当該傾斜面は、前記保持面の基板が保持される位置より外側に形成されていてもよい。
前記スペーサの内周面には、上下方向の溝が形成されていてもよい。
前記貼り合せ装置は、前記第1の保持部材と前記第2の保持部材との平行度を調整する平行度調整機構を有していてもよい。
前記平行度調整機構は、前記第2の保持部材の中心部を支点として当該第2の保持部材を押し下げる押し下げ部材と、前記第2の保持部材を引き上げる引き上げ部材とを有していてもよい。
前記押し下げ部材と引き上げ部材は、それぞれ前記第2の保持部材の複数個所に設けられ、前記押し下げ部材と引き上げ部材は、それぞれが平面から見て第2の保持部材の中心部を円心とする同一円周上に等間隔に配置されていてもよい。
前記第1の保持部材と前記第2の保持部材の保持面には、平坦化する表面処理が施されていてもよい。
前記接着剤には、貼り合せ時の一の基板と他の基板との隙間を規定する球状の複数の粒子が含まれており、前記複数の粒子は、一定の径を有するようにしてもよい。
本発明によれば、2枚の基板が平行に貼り付けられるので、貼り付けられた基板の処理が基板面内で均一に行われる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる貼り合せ装置1の構成の概略を示す縦断面の説明図である。
貼り合せ装置1は、例えば気密に閉鎖可能な処理容器10を有している。処理容器10の中央には、例えば補強用基板Sを載置して保持する第1の保持部材としての下部チャック11が設けられている。また、下部チャック11の上方で、下部チャック11に対向する位置には、例えばウェハWを保持する第2の保持部材としての上部チャック12が設けられている。なお、本実施の形態において、ウェハWは、デバイスが形成される基板である。また、補強用基板Sには、ウェハWと同じ径の基板が用いられる。
下部チャック11は、例えば厚みのある略円盤形状を有している。下部チャック11の上面には、補強用基板Sの径よりも大きい水平の保持面11aが形成されている。この保持面11aは、平坦化する表面処理が施されており、例えば中心線平均粗さ5μm以下に形成されている。下部チャック11の保持面11aには、図示しない吸引口が形成されており、この吸引口による吸引により、補強用基板Sを保持面11aに吸着できる。これにより、下部チャック11は、保持面11a上に、貼り合せ面を上に向けた状態で補強用基板Sを保持できる。
下部チャック11の内部には、電源20からの給電により発熱する加熱部材であるヒータ21が内蔵されている。このヒータ21により、下部チャック11上の補強用基板Sや当該補強用基板S上の接着剤を加熱できる。
また、下部チャック11の内部には、例えば冷媒供給装置22から供給される冷媒を通流させる冷却部材である冷媒流路23が形成されている。これにより、下部チャック11上の補強用基板Sや当該補強用基板S上の接着剤を冷却できる。なお、本実施の形態においては、例えば電源20、ヒータ21、冷媒供給装置22及び冷媒流路23によって温度昇降機構が構成されている。
下部チャック11は、例えば断熱板30と支持板31を介してロッド32に支持されている。ロッド32は、例えばシリンダ33により上下動する。これによって、下部チャック11を上部チャック12側に上昇させ、下部チャック11に保持された補強用基板Sを上部チャック12に保持されたウェハWに押し付けることができる。なお、本実施の形態において、ロッド32及びシリンダ33により保持部材駆動機構が構成されている。
上部チャック12は、例えば厚みのある略円盤形状を有している。上部チャック12の下面には、ウェハWの径よりも大きい水平の保持面12aが形成されている。この保持面12aは、平坦化する表面処理が施されており、例えば中心線平均粗さ5μm以下に形成されている。保持面12aには、図示しない吸引口が形成されており、この吸引口による吸引により、保持面12aにウェハWの上面を吸着できる。上部チャック12は、ウェハWの貼り合せ面を下に向けた状態で、下部チャック11の補強用基板Sに対向するようにウェハWを保持できる。
上部チャック12の内部には、電源40からの給電により発熱する加熱部材であるヒータ41が内蔵されている。このヒータ41により、例えば上部チャック12の下面のウェハWを加熱できる。また上部チャック12からの放射熱により、下部チャック11の補強用基板Sや接着剤も加熱できる。
上部チャック12の上面には、例えば円盤状の断熱板50が取り付けられている。断熱板50の上面には、支持板51が取り付けられている。支持板51の中央部は、処理容器10の天井面に取り付けられたボールプランジャー52により支持されている。ボールプランジャー52を回すことによって上部チャック12全体の高さを調整できる。
支持板51上には、上端部が処理容器10の天井面に取り付けられ、下端部が支持板51に取り付けられた引き上げ部材としての引きネジ60が設けられている。引きネジ60を回すことにより、ボールプランジャー52のある支持板51の中心部(上部チャック12の中心部)を支点として上部チャック12を上方に引き上げることができる。また、支持板51上には、上端部が処理容器10の天井面に取り付けられ、下端部が支持板51の上面に当接された押し下げ部材としての押しネジ61が設けられている。押しネジ61を回すことにより、支持板51の中心部を支点として上部チャック12を下方に押し下げることができる。
引きネジ60と押しネジ61は、例えば図2に示すように平面から見て支持板51(上部チャック12)の径方向に沿って中心側から順に配置されている。また、引きネジ60と押しネジ61は、それぞれが複数個所、例えば3箇所に設けられている。引きネジ60と押しネジ61は、それぞれが同一円周上に等間隔(120°間隔)に配置されている。これらの引きネジ60と押しネジ61により、上部チャック12の高さを調整して、上部チャック12と下部チャック11の平行度を調整できる。なお、本実施の形態においては、例えばボールプランジャー52、引きネジ60及び押しネジ61により平行度調整機構が構成されている。
支持板51の外周部には、図1に示すように板ばね70が設けられている。この板ばね70によって、支持板51は上面側から押さえられている。板ばね70は、例えば処理容器10の天井面に取り付けられた支持柱71によって支持されている。板ばね70は、例えば図2に示すように120°おきに3箇所に配置されている。また、一対の引きネジ60及び押しネジ61と、板ばね70とが交互に等間隔に配置されている。
下部チャック11の保持面11aの外周部には、図1に示すようにスペーサ80が設けられている。スペーサ80は、例えば図3に示すように保持面11aに保持される補強用基板Sの周りを囲むように形成されている。スペーサ80は、例えば4つの突条部81から形成されている。例えば4つの突条部81は、同じ高さ、同じ長さで直線状に形成され、補強用基板Sの周りを正方形の枠状に囲むように配置されている。各突条部81の高さは、例えば図4に示すように下部チャック11と上部チャック12が接近してスペーサ80が上部チャック12に当接した際の隙間を規定し、補強用基板SとウェハWと接着剤Aを合わせた接合体Bが所望の厚みになるように設定されている。このスペーサ80により、接合時の下部チャック11と上部チャック12の隙間が保持面内で一定に維持されるので、補強用基板SとウェハWが平行に接着される。
また、図3に示すようにスペーサ80の各突条部81の間には、通気部82が形成されている。これにより、図4に示すように下部チャック11のスペーサ80が上部チャック12に当接した際にも、接合体Bのある領域とスペーサ80より外側の領域とが連通し、例えば接着剤Aから脱泡した気体をスペーサ80の外側に排出することができる。
図1に示すように処理容器10の側壁面には、排気管90が接続されている。排気管90は、真空ポンプなどの負圧発生装置91に接続されている。これにより、処理容器10内を所定の圧力に減圧できる。なお、本実施の形態においては、例えば排気管90及び負圧発生装置91によって、液晶ワックスAの周辺雰囲気を減圧する減圧機構が構成されている。
例えば上述したシリンダ33、ヒータ21、41、冷媒供給装置22及び負圧発生装置91などの動作の制御は、例えば制御部100によって行われている。制御部100は、例えばコンピュータであり、例えば記憶されたプログラムを実行し、各部材や装置を駆動して、貼り合せ処理を制御できる。
次に、以上のように構成された貼り合せ装置1で行われる補強用基板SとウェハWとの貼り合せ処理について説明する。図5は、貼り合せ処理における補強用基板Sの温度、処理容器10の圧力、下部チャック11の位置についてのタイムチャートである。また、図6は、貼り合せ処理の各工程時の処理容器10内の様子を示す説明図である。
先ず、図1に示すように処理容器10内の下部チャック11と上部チャック12に、補強用基板SとウェハWが互いに対向するように吸着保持される。このとき、図5に示すように補強用基板Sは、例えば常温T1(例えば23℃)に維持されている。処理容器10内の圧力は、例えば常圧P1に維持されている。また、下部チャック11は上部チャック12と離れた待機位置K1に配置されている。なお、このときの下部チャック11と上部チャック12との距離は、5〜30mm程度、より好ましくは10mm以下に設定される。
補強用基板SとウェハWが下部チャック11と上部チャック12に保持されると、ホットメルト型の接着剤である固形の液晶ワックスAが補強用基板Sの中央部に置かれる(図6の(a))。その後、例えばヒータ21が発熱し、図5に示すように補強用基板Sの温度が、例えば液晶ワックスAの融点温度T2(例えば148℃)を超える貼り合せ温度T3(例えば170℃)まで上昇される。貼り合せ温度T3は、例えば融点温度T2より5℃〜30℃程度高い温度に設定される。また、ヒータ41の発熱により、ウェハWも例えば融点温度T2以上であって、貼り合せ温度T3との差が10℃以内の温度、例えば貼り合せ温度T3よりも5℃程度高い温度に加熱される。この補強用基板SとウェハWの加熱により、液晶ワックスAが融点温度T2を超えて融解する(図6の(b))。この液晶ワックスAの融解は、例えば補強用基板Sからの伝熱とウェハWからの放射熱により行われる。その後、補強用基板Sの温度は、図5に示すように貼り合せ温度T3に維持される。
続いて、排気管90からの排気により処理容器10内の圧力が、常圧P1から、例えば20kPa以下の低圧P2に減圧される。この減圧により、液晶ワックスA中の気泡が除去される(図6の(c))。
その後、処理容器10内を減圧雰囲気に維持した状態で、下部チャック11が貼り合せ位置K2まで上昇され、補強用基板SがウェハWに押し付けられ、補強用基板SとウェハWが合わせられる(図6の(d))。このときの下部チャック11の上昇に伴い、スペーサ80が上部チャック12に当接し、上部チャック12と下部チャック11の隙間が保持面内で一定に維持され、補強用基板SとウェハWが平行に維持される。これにより、補強用基板S、液晶ワックスA及びウェハWからなる接合体Bの厚みがウェハ面内で均一になる。
補強用基板SとウェハWが互いに加圧された後、図5に示すように処理容器10内の圧力が、低圧P2から常圧P1に戻され維持される。これにより、液晶ワックスAが圧力差によって補強用基板SとウェハWの間から外側に漏れて飛散することが抑制される。また、例えば冷却流路23に冷媒を流すことより、補強用基板Sが冷却され、補強用基板Sの温度が、液晶ワックスAの固化温度T4(例えば113℃)より低い最終温度T5(例えば103℃)まで徐々に下げられる。液晶ワックスAは、固化温度T4になると固化し、補強用基板SとウェハWとを接着する。なお、この冷却時の温度変動速度は、加熱時の温度変動速度よりも小さい、例えば5℃/min以下に設定される。
補強用基板Sが最終温度T5まで冷却されると、上部チャック12のウェハWの吸着が解除される。その後、図5に示すように下部チャック11が待機位置K1まで下降し、下部チャック11と上部チャック12が離される(図6の(e))。こうして、補強用基板SとウェハWとの貼り合せ処理が終了する。なお、この一連の貼り合せ処理は、制御部100がシリンダ33、ヒータ21、41、冷媒供給装置22及び負圧発生装置91などの動作を制御することにより行われている。
ところで、例えば貼り合せ処理が開始される前に、処理容器10内の下部チャック11と上部チャック12の平行度が十分でない場合には、上部チャック12に対して作用する押しネジ60と引きネジ61を用いて平行度の調整が行われる。所定の位置の押しネジ60により上部チャック12の中心部を支点として上部チャック12を押し下げ、或いは引きネジ61により上部チャック12を引き上げて、上部チャック12の傾きを調整する。こうして、上部チャック12と下部チャック11の平行度が調整される。
以上の実施の形態によれば、下部チャック11の保持面11aにスペーサ80を補強用基板Sの周りを囲むように設けたので、上部チャック11と下部チャック12との隙間が一定となって、補強用基板SとウェハWが平行に維持される。これにより、貼り付けられた状態の接合体Bの厚みがウェハ面内で均一になる。
スペーサ80には、接合体Bのある内側と外側を連通する通気部82を設けたので、液晶ワックスAから抜ける気体をスペーサ80の外側に排出できる。これにより、接合体B内に気泡が残留することを抑制できる。
上部チャック12に、上部チャック12と下部チャック11の平行度を調整する機構を取り付けたので、上部チャック12の保持面12aと下部チャック11の保持面11aを平行に維持できる。これにより、貼り付け時のウェハWと補強用基板Sとの平行度がさらに上がり、接合体Bの厚みの均一性をさらに向上できる。
押しネジ60と引きネジ61が、それぞれ上部チャック12の面内の3個所に設けられ、同一円周上に等間隔に配置されたので、上部チャック12の平行度の調整を簡単かつ正確に行うことができる。
下部チャック11と上部チャック12の保持面が平坦化処理されているので、これによっても、貼り付け時の補強用基板SとウェハWとの平行度をさらに上げることができる。
以上の実施の形態では、下部チャック11のスペーサ80が正方形の4辺の枠状に形成されていたが、例えば図7に示すようにリング状であってもよい。また、リング状のスペーサ80は、熱膨縮を考慮し複数の片に分割されていてもよい。
ところで、上述の貼り合せ処理時に補強用基板SとウェハWを圧接した際に、液状の液晶ワックスAが補強用基板SとウェハWの間から外側に流出する場合がある。この液晶ワックスAがスペーサ80の内側に残存すると、液晶ワックスAがスペーサ80の内周面や下部チャック11の保持面11a等に付着して固まり、これがパーティクルの原因になることがある。また、流出した液晶ワックスAが、補強用基板Sと保持面11aの間やウェハWと保持面12aとの間に入り込み、下部チャック11や上部チャック12の補強用基板SやウェハWを吸着するための吸引ラインや、保持面11a、12aを汚染する恐れがある。例えば保持面11a、12aが汚染された場合には、保持面11a、12aに補強用基板SとウェハWが水平に保持されなくなるので、補強用基板SとウェハWを平行に貼り合せることが困難になる。
そこで、スペーサ80と下部チャック11の保持面11aとの間に、スペーサ80の内側の液晶ワックスAをスペーサ80の外側に排出するための排出通路を形成してもよい。図8は、かかる一例を示すものであり、スペーサ80の下面には、スペーサ80の内側から外側の径方向に沿って溝110が形成され、この溝110と保持面11aにより排出通路111が形成されている。排出通路111は、例えば図9に示すようにリング状のスペーサ80の周方向の複数箇所に等間隔に形成されている。そして、貼り合せ処理時に補強用基板SとウェハWが圧接される際には、例えばスペーサ80より内側の圧力が、気体の圧縮や保持面11a、12aの熱の作用によりスペーサ80の外側の圧力に対して高くなり、図8に示すように補強用基板SとウェハWとの間から流出した液晶ワックスAが、スペーサ80の排出通路111を通じてスペーサ80の外側に押し出されて排出される。こうすることにより、保持面11a、12a等が液晶ワックスAにより汚染されることが抑制される。
なお、補強用基板SとウェハWが圧接される際に処理容器10内を減圧し、スペーサ80の外側の圧力を積極的に負圧にして、液晶ワックスAの排出を促進させてもよい。また、排出通路111を形成する溝110は、下部チャック11の保持面11a側に形成されてもよく、またスペーサ80の下面と下部チャック11の保持面11aの両方に形成されてもよい。
上記例において、図10に示すように下部チャック11の保持面11aには、エアなどの気体を吹き出す下面吹出し口120が形成され、上部チャック12の保持面12aには、上面吹出し口121が形成されてもよい。例えば下面吹出し口120は、保持面11aに保持された補強用基板Sの端部の位置に形成されている。下面吹出し口120は、例えば補強用基板Sの外周に沿ったリング状にスリット状に形成されている。下面吹出し口120は、例えば下部チャック11の内部を通る給気管130によって、処理容器10の外部の気体供給源131に接続されている。例えばこの気体供給源131は、供給気体の温度調節機能を備えている。
下面吹出し口120の開口部付近の給気管130には、気体供給源131から供給された気体の圧力を均圧化するためのバッファ部130aが形成されている。バッファ部130aは、下面吹出し口120に対応してリング状に形成されている。バッファ部130a内には、例えばリング状の整流板130bが形成されている。この整流板130bにより、気体供給源131から供給された気体をバッファ部130a内において一旦補強用基板Sの中心側に流し、その後気体を補強用基板Sの裏面の直下において補強用基板Sの中心側から外側に向けて流して下面吹出し口120から吹き出させることができる。これによって、下面吹出し口120から斜め上方に向けて気体を吹き出すことができる。
また、上面吹出し口121は、例えば下面吹出し口120と同様に、保持面12aに保持されたウェハWの端部の位置に形成されている。上面吹出し口121は、ウェハWの外周に沿ったリング状にスリット状に形成され、例えば上部チャック12の内部を通る給気管140によって、気体供給源141に接続されている。例えばこの気体供給源141は、供給気体の温度調節機能を備えている。上面吹出し口121付近の給気管140には、上面吹出し口121に対応するリング状のバッファ部140aが形成され、そのバッファ部140a内には、リング状の整流板140bが形成されている。この整流板140bにより、気体供給源141から供給された気体をバッファ部140a内において一旦ウェハWの中心側に流し、その後その気体をウェハWの上面の直上においてウェハWの中心側から外側に向けて流して上面吹出し口121から吹き出させることができる。これによって、上面吹出し口121から斜め下方向に向けて気体を吹き出すことができる。
また、例えばスペーサ80の上面と上部チャック12の保持面12aとの間には、スペーサ80の内側から外側に通じる通気路150が形成されている。例えば図11に示すようにスペーサ80の上面には、スペーサ80の内側から外側の径方向に沿った溝151が形成され、この溝151に上部チャック12の保持面12aが接触することによって通気路150が形成される。通気路150は、例えばスペーサ80の周方向の複数箇所に等間隔に形成されている。例えば排出通路111と通気路150は、スペーサ80の周方向に沿って互い違いの位置に千鳥状に形成されている。
貼り合せ処理時に補強用基板SとウェハWが圧接される際には、例えば図10に示すように下面吹出し口120と上面吹出し口121から気体が吹き出される。この気体は、例えば液晶ワックスAの固化温度T4以上に温度調整されている。下面吹出し口120から吹き出される気体は、補強用基板Sの端部から、外側方向の斜め上方(図10の矢印方向)に向けて吹き出される。補強用基板SとウェハWの間からはみ出した液晶ワックスAは、この気体により外側に押し流され、スペーサ80の排出通路111から排出される。また、この下面吹出し口120から吹き出される気体により、液晶ワックスAが押し上げられ補強用基板Sの端部の側面に垂れ落ちることが妨げられている。
上面吹出し口121から吹き出される気体は、ウェハWの端部から、外側方向の斜め下方(図10の矢印方向)に向けて吹き出される。補強用基板SとウェハWの間からはみ出した液晶ワックスAは、この気体によっても外側に押し流され、スペーサ80の排出通路111から排出される。また、この上面吹出し口121から吹き出される気体により、液晶ワックスAがウェハWの端部の側面に回り込むことが妨げられる。下面吹出し口120と上面吹出し口121から吹き出された気体の一部は、スペーサ80の上面の通気路150を通ってスペーサ80の外側に排気される。
この例によれば、下面吹出し口120と上面吹出し口121から吹き出される気体により、液晶ワックスAのスペーサ80の外側への排出が促進される。また、補強用基板Sと保持面11aとの間、或いはウェハWと保持面12aとの間に液晶ワックスAが入り込むことが確実に防止され、保持面11a、12aの汚染が防止される。これにより、補強用基板SとウェハWの高い平行性が確保される。
上記例では、下面吹出し口120と上面吹出し口121がリング状のスリット状に形成されているので、補強用基板SとウェハWの全周に亘って流出した液晶ワックスAを偏りなく適切に押し流すことができる。
また、上記例では、スペーサ80の上面側に通気路150が形成されているので、上面吹出し口120と下面吹出し口121から吹き出された気体を通気路150を通じてスペーサ80の外側に排気できる。こうすることによって、例えばスペーサ80の内側の雰囲気が必要以上に高圧になることがなく、液晶ワックスA内に気体が混入することが防止される。また、スペーサ80の内側と外側の圧力差が必要以上に大きくなり排出通路111を通る液晶ワックスAの流速が増大して液晶ワックスAがスペーサ80の外方に飛散することが防止される。また、通気路150は、スペーサ80の周方向の複数個所に等間隔に形成されているので、ウェハWの外側に流出した液晶ワックスAを偏りなく均等にスペーサ80の外側に排出できる。
さらに上記例によれば、スペーサ80において排出通路111と通気路150が互い違いの位置に交互に設けられているので、スペーサ80の肉厚が全周に亘り均一化され、それによってスペーサ80の熱容量も均一化される。この結果、貼り付け処理時のスペーサ80の温度が全周に亘って均一化され、スペーサ80の熱膨張も均一化されるので、補強用基板SとウェハWの隙間を全周に亘って一定に維持できる。また、スペーサ80の一部だけが低温になってその付近の排出通路111を通過する液晶ワックスAが冷却されて固化することを防止できる。
なお、かかる例において、通気路150を形成するための溝151は、上部チャック12の保持面12a側に形成されてもよく、またスペーサ80の上面と上部チャック12の保持面12aの両方に形成されてもよい。
以上の実施の形態で記載した下部チャック11の保持面11aと上部チャック12の保持面12aの外周部は、水平であったが、外側が低くなるように傾斜していてもよい。例えば図12に示すように下部チャック11の保持面11aの補強用基板Sよりも外側の外周面には、外側が低くなるような傾斜面11bが形成される。また、上部チャック12の保持面12aのウェハWよりも外側の外周面には、外側が低くなるような傾斜面12bが形成される。かかる場合、補強用基板SとウェハWの間から流出した液晶ワックスAが、下部チャック11の傾斜面11bに沿って外側に流れるので、液晶ワックスAの排出がさらに促進される。また、流出した液晶ワックスAが上部チャック12の保持面12aに付着した場合であっても、その液晶ワックスAが傾斜面12bを伝ってスペーサ80の外側に排出されるので、スペーサ80の内側の保持面12aの汚染が防止される。
なお、上記実施の形態で記載した吹出し口120、121は、下部チャック11の保持面11aと上部チャック12の保持面12aの両方に形成されていたが、いずれか一方であってもよい。
上記例において、図13に示すように下部チャック11の傾斜面11bのスペーサ80よりも外側に、リング状の溝160を形成して、液晶ワックスAを回収するようにしてもよい。また、その溝160に、回収容器161に通じる排出管162を接続し、溝160に収容された液晶ワックスAを排出管162を通じて回収容器161に排出して回収してもよい。さらに、排出管162に、温度調節機能を設けて、排出管162内を通る液晶ワックスAが固化しないように排出管162内を高温に維持するようにしてもよい。この例によれば、スペーサ80の外側に排出された液晶ワックスAを好適に回収できる。
なお、上記例では、傾斜面11b、12bが下部チャック11の保持面11aと上部チャック12の保持面12aの両方に形成されていたが、いずれか一方であってもよい。
また、以上の実施の形態で記載したスペーサ80の内周面には、図14に示すように上下方向の多数の溝170が形成されていてもよい。こうすることにより、スペーサ80の内周面に接触した液晶ワックスAが溝170によって分離されて落下するので、液晶ワックスAがスペーサ80の内周面に留まることなく、スペーサ80の排出通路111から適正に排出される。なお、溝170の形状は、凹凸状であってもV字状或いはU字状であってもよい。
以上の実施の形態で記載した液晶ワックスAには、球状の複数の粒子が含有されていてもよい。これらの粒子Pは、一定の径を有し、図15に示すように貼り合せ時に補強用基板SとウェハWとの間に挟まれ、その隙間を規定する。粒子Pの材質には、液晶ワックスAと化学的に反応せずに、なおかつ液晶ワックスAの溶解温度に対して耐熱性のある樹脂、金属又はガラスなどが用いられる。また、粒子Pには、例えば押圧時にスペーサ80によって定められる補強用基板SとウェハWの隙間と同じ径のものが用いられる。こうすることにより、補強用基板SとウェハWとの貼り合せ面においても隙間が一定に維持されるので、補強用基板SとウェハWのさらに高い平行性を確保できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に相到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、以上の実施の形態では、スペーサ80が下部チャック11側に取り付けられていたが、上部チャック12の保持面12aに取り付けられていてもよい。また、スペーサ80は、下部チャック11の保持面11aと上部チャック12の保持面12aの両側に設けられていてもよい。以上の実施の形態では、下部チャック11が上下動して、補強用基板SとウェハWを貼り合わせていたが、上部チャック12が上下動してもよい。また、上部チャック12と下部チャック11の両方が上下動してもよい。以上の実施の形態では、下部チャック11側に補強用基板Sを保持し、上部チャック12側にウェハWを保持していたが、逆であってもよい。さらに、下部チャック11と上部チャック12の両側にウェハWを保持し、ウェハ同士を貼り合わせる際にも本発明は適用できる。さらに、上記実施の形態では、下部チャック11側の基板上に接着剤を供給していたが、上部チャック12側の基板に接着剤を供給してもよい。この場合、上部チャック12に保持される基板に予め接着剤を固着させておき、その後、当該基板と下部チャック11側の基板を張り合わせてもよい。本発明は、ウェハWや補強用基板S以外の基板の貼り合せにも適用できる。また、本発明は、液晶ワックス以外のホットメルト型の接着剤を用いる場合にも適用できる。
スペーサ80のある上記貼り合せ装置1について、貼り合わせ精度の実験を行った。図16は、スペーサ80を有する貼り合せ装置1を用いてウェハWと補強用基板Sとの貼り合せを複数回行い、その貼り合せ後の各回の接合体Bの厚みの面内のばらつきを測定した結果を示す。
図16に示すように、複数回の実験の結果、貼り合せ後の厚みが最も厚い場合で目標厚み(0)から+5.5μm程度であり、貼り合せの厚みが最も薄い場合で目標厚みから−6μm程度である。すなわち、スペーサ80のある貼り合せ装置1によれば、貼り合せ後の厚みのばらつきが12μm以下に抑えられる。貼り合せ後の厚みのばらつきが40μm程度あった従来のスペーサ80なしの貼り合せ装置に比べて、スペーサ80のある貼り合せ装置1は、貼り合せ後の接合体Bの厚みのばらつきを著しく低減し、ウェハWと補強用基板Sを平行に貼り合せることができる。
本発明は、2枚の基板を平行に厚みが均一になるように貼り合わせる際に有用である。
貼り合せ装置の構成の概略を示す縦断面の説明図である。 上部チャックの平面図である。 下部チャックの平面図である。 貼り合せ時の状態を説明する上部チャックと下部チャックの断面図である。 貼り合せ処理における補強用基板の温度と、処理容器内の圧力と、下部チャックの位置の制御を示すタイムチャートである。 (a)は、補強用基板上に液晶ワックスを置いた状態を示す説明図である。(b)は、液晶ワックスが融解した状態を示す説明図である。(c)は、液晶ワックスから脱泡する様子を示す説明図である。(d)は、補強用基板とウェハを貼り合せた状態を示す説明図である。(e)は、ウェハを上部チャックから離した状態を示す説明図である。 リング状のスペーサを備えた下部チャックの平面図である。 スペーサに排出通路を形成した場合の上部チャックと下部チャックの外周部の縦断面図である。 下面に溝を有するスペーサの断面図である。 吹出し口を有する上部チャックと下部チャックの外周部の縦断面図である。 上下面に溝を有するスペーサの断面図である。 傾斜面を有する上部チャックと下部チャックの外周部の縦断面図である。 傾斜面に溝を有する上部チャックと下部チャックの外周部の縦断面図である。 内周面に溝を有するスペーサの断面図である。 液晶ワックスに球状の粒子を含有させた場合の上部チャックと下部チャックの縦断面図である。 スペーサを有する貼り合せ装置を用いてウェハと補強用基板との貼り合せた場合の貼り合せ後の厚みのばらつきを示すグラフである。
符号の説明
1 貼り合せ装置
10 処理容器
11 下部チャック
11a 保持面
12 上部チャック
21 ヒータ
33 シリンダ
80 スペーサ
S 補強用基板
W ウェハ
A 液晶ワックス

Claims (19)

  1. ホットメルト型の接着剤を用いて2枚の基板を貼り合せるための貼り合せ装置であって、
    貼り合せ面を上方に向けた状態で一の基板を保持する第1の保持部材と、
    前記第1の保持部材に保持された前記一の基板に対向するように、貼り合せ面を下方に向けた状態で他の基板を保持する第2の保持部材と、
    前記一の基板又は他の基板の少なくともいずれかの貼り合せ面に供給された接着剤を溶融するまで温度上昇でき、さらに固化するまで温度降下できる温度昇降機構と、
    前記第1の保持部材又は第2の保持部材の少なくともいずれかを上下動させ、前記各基板の貼り合せ面同士を前記接着剤を介在した状態で押圧するための保持部材駆動機構と、を有し、
    前記第1の保持部材と第2の保持部材の保持面は、前記一の基板と他の基板よりも大きく形成され、
    前記第1の保持部材又は第2の保持部材の少なくともいずれかの保持面であって、保持される基板の外方の位置には、押圧時の第1の保持部材と第2の保持部材との隙間を一定にするスペーサが設けられていることを特徴とする、貼り合せ装置。
  2. 前記スペーサは、前記保持面上に突条に形成され、前記保持面に保持される基板の周りの囲むように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の貼り合せ装置。
  3. 前記スペーサには、押圧時にスペーサの内側からスペーサの外側に連通する通気部が形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の貼り合せ装置。
  4. 前記スペーサと前記第1の保持部材の保持面との間には、スペーサの内側の接着剤をスペーサの外側に排出する排出通路が形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の貼り合せ装置。
  5. 前記スペーサの下面には、前記スペーサの内側から外側に向かう溝が形成され、この溝と第1の保持部材の保持面によって前記排出通路が形成されていることを特徴とする、請求項4に記載の貼り合せ装置。
  6. 前記排出通路は、前記スペーサの周方向の複数箇所に等間隔に形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の貼り合せ装置。
  7. 前記第1の保持部材の保持面には、外側が低くなる傾斜面が形成され、当該傾斜面は、前記保持面の基板が保持される位置より外側に形成されていることを特徴とする、請求項4〜6のいずれかに記載の貼り合せ装置。
  8. 前記第1の保持部材の保持面又は前記第2の保持部材の保持面の少なくともいずれかには、気体を吹き出す吹出し口が形成され、当該吹出し口は、前記保持面に保持された基板の端部の位置に形成されていることを特徴とする、請求項4〜7のいずれかに記載の貼り合せ装置。
  9. 前記吹出し口は、基板の外周に沿ってスリット状に形成されていることを特徴とする、請求項8に記載の貼り合せ装置。
  10. 前記スペーサと前記第2の保持部材の保持面との間には、押圧時にスペーサの内側からスペーサの外側に連通する通気路が形成されていることを特徴とする、請求項9に記載の貼り合せ装置。
  11. 前記スペーサの上面には、前記スペーサの内側から外側に向かう溝が形成され、この溝と前記第2の保持部材の保持面によって前記通気路が形成されていることを特徴とする、請求項10に記載の貼り合せ装置。
  12. 前記通気路は、前記スペーサの周方向の複数箇所に等間隔に形成されていることを特徴とする、請求項10又は11に記載の貼り合せ装置。
  13. 前記第2の保持部材の保持面には、外側が低くなる傾斜面が形成され、当該傾斜面は、前記保持面の基板が保持される位置より外側に形成されていることを特徴とする、請求項10〜12のいずれかに記載の貼り合せ装置。
  14. 前記スペーサの内周面には、上下方向の溝が形成されていること特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の貼り合せ装置。
  15. 前記第1の保持部材と前記第2の保持部材との平行度を調整する平行度調整機構を有することを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載の貼り合せ装置。
  16. 前記平行度調整機構は、前記第2の保持部材の中心部を支点として当該第2の保持部材を押し下げる押し下げ部材と、前記第2の保持部材を引き上げる引き上げ部材とを有することを特徴とする、請求項15に記載の貼り合せ装置。
  17. 前記押し下げ部材と引き上げ部材は、それぞれ前記第2の保持部材の複数個所に設けられ、
    前記押し下げ部材と引き上げ部材は、それぞれが平面から見て第2の保持部材の中心部を円心とする同一円周上に等間隔に配置されていることを特徴とする、請求項16に記載の貼り合せ装置。
  18. 前記第1の保持部材と前記第2の保持部材の保持面には、平坦化する表面処理が施されていることを特徴とする、請求項1〜17のいずれかに記載の貼り合せ装置。
  19. 前記接着剤には、貼り合せ時の一の基板と他の基板との隙間を規定する球状の複数の粒子が含まれており、
    前記複数の粒子は、一定の径を有していることを特徴とする、請求項1〜18のいずれかに記載の貼り合せ装置。
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