JP2011116303A - 車両用シートの連結装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用シートの連結装置において、ガイドに対するラチェットの相対回転を規制するロック状態において、ラチェットの内周歯とポールの外周歯との噛み合い強度を高く維持したまま強固なロック状態とすることができ、さらにラチェットとガイドとの間に生ずるガタツキを解消する。
【解決手段】リクライニング装置20は、ラチェット30の内周歯32aに一対のポール50,50の外周歯50a,50aが噛合し一対のポール50,50がラチェット30と一体化状態となる場合に、ガイド40に対するラチェット30の相対回転を規制するロック状態となる。このロック状態では、一対のポール50,50を一側ガイド壁面47a,47aに押し当てるように、外周リング90には、一対のポール50,50のスライド移動方向と交差する方向から、ラチェット30に当接してラチェット30を弾性的に支持する弾性支持部が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、連結対象となる二つの対象部材同士を互いに相対回転可能に連結するための車両用シートの連結装置に関する。
従来、自動車等の車両に設置される車両用シートにあっては、乗員が着座するシートクッション、着座した際の背凭れとなるシートバックを備える。シートバックは、一般に、シートクッションに対してリクライニング装置を介して連結されている。このように連結されるシートバックは、着座者の任意により背凭れ角度を調整することができる。具体的には、リクライニング装置は、シートバックのフレームに一体的に結合される円盤状のラチェットと、シートクッションのフレームに一体的に結合される円盤状のガイドとを備え、これらの外周に配設される外周リングにて、これらラチェットとガイドとを組み付けている。このように組み付けられたリクラニング装置は、ラチェットがガイドに対して相対回転するようになっており、この相対回転によってシートバックの背凭れ角度を調整することができる。
ところで、ラチェットとガイドとの間には、互いの相対回転を規制あるいは規制解除するロック機構が配設されている。このロック機構は、ラチェットに設けられる内歯と噛合する外歯を具備するポールを備える。このロック機構は、ポールの外歯がラチェットの内歯と噛合した場合に、ガイドに対するラチェットの相対回転を規制するロック状態となり、この噛合が解除された場合にガイドに対するラチェットの相対回転の規制は解除された相対回転可能なロック解除状態となる。ここで、外歯を具備するポールは、ラチェットの内歯に対して接近離間するようにスライド移動可能に構成されており、このポールを収容するガイドには、ポールのスライド移動を案内するガイド壁面が設けられている。
ところで、ポールをスムーズにスライド移動させるためには、ポールとガイド壁面と間に適宜のクリアランスを設ける必要がある。このため、このクリアランスによって上記したロック状態のラチェットとガイドとの間にはガタツキが生じてしまって、具合の悪いものとなっていた。
このようなガタツキを解消するにあたって、下記特許文献1にて記載される先行技術が知られている。この先行技術によれば、2つのポールを偏らせて配置するようになっている。このように2つのポールを偏らせて配置してあると、ロック状態のラチェットとガイドとの間に生じるガタツキについては解消することができる。
特開2000−201759号公報
しかしながら、上記したガタツキを解消する先行技術にあっては、2つのポールの配置位置が偏るものであるため、2つのうちの1つのポールの外歯は、ラチェットの内歯に対して浅い噛合いとなってしまう。そうすると、ロック状態でありながら、ガイドに対してラチェットが相対回転してしまう虞があり、具合が悪いという指摘がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、連結対象となる二つの対象部材同士を互いに相対回転可能に連結するための車両用シートの連結装置において、ガイドに対するラチェットの相対回転を規制するロック状態において、ラチェットの内歯とポールの外歯との噛み合い強度を高く維持したまま強固なロック状態とすることができ、さらにラチェットとガイドとの間に生ずるガタツキを解消できるようにすることにある。
上記した課題を解決するにあたって本発明に係る車両用シートの連結装置は、次の手段を採用する。
すなわち、本発明の第1の発明に係る車両用シートの連結装置は、連結対象となる二つの対象部材同士を互いに相対回転可能に連結するための車両用シートの連結装置であって、前記二つの対象部材の一方と結合するラチェットと、前記二つの対象部材の他方と結合し且つ該ラチェットと相対回転するガイドと、該ラチェットと該ガイドとの間に挟まれるように配設され該ガイドに対する該ラチェットの相対回転を規制するロック機構と、前記ガイドの外周に固定して配設され前記ロック機構を挟み込んだ状態で前記ラチェットを組み付ける外周リングとを備え、前記ロック機構は、外周に向かってスライド移動した場合に前記ラチェットの内周に設けられた内歯と噛合する外歯を具備し該ラチェットの該内歯に該外歯が噛合した場合に前記ガイドに対する前記ラチェットの相対回転を規制することとなる、相対回転の回転軸線に対して少なくとも対称位置に配置される一対のポールを備え、前記一対のポールは、互いが離間する外周に向かってスライド移動し前記ラチェットの前記内歯に前記外歯を噛合した場合には、前記ガイドに対する前記ラチェットの相対回転を規制しつつ前記ラチェットと一体化状態となって前記ラチェットが受ける外力を一緒に受けるようになっており、前記ガイドは、前記一対のポールのスライド移動を案内するように該スライド移動方向に延びるガイド壁面を備え、前記外周リングには、前記ラチェットの前記内歯に前記一対のポールの前記外歯が噛合し前記一対のポールが前記ラチェットと一体化状態となっている場合に、前記一対のポールを前記ガイド壁面に押し当てるように、前記一対のポールのスライド移動方向と交差する方向から前記ラチェットに弾性的に当接して該ラチェットを弾性的に支持する弾性支持部が設けられていることを特徴とする。
この車両用シートの連結装置によれば、外周リングには、ラチェットの内歯に一対のポールの外歯が噛合し一対のポールがラチェットと一体化状態となっている場合に、一対のポールをガイド壁面に押し当てるように、一対のポールのスライド移動方向と交差する方向からラチェットに当接してラチェットを弾性的に支持する弾性支持部が設けられているので、ラチェットの内歯に一対のポールの外歯を噛合してガイドに対するラチェットの相対回転を規制する所謂ロック状態とした場合には、ラチェットに当接してラチェットを弾性的に支持する弾性支持部からの当接支持力を、このラチェットを介して一体化状態となっている一対のポールに伝達し、もって、一対のポールはガイド壁面に押し当てられることとなる。これによって、一対のポールとガイド壁面との互いの間に設けられるクリアランスは詰められて、一対のポールとガイドとを互いに接触した状態とすることができる。
したがって、ガイドに対するラチェットの相対回転を規制するロック状態とした場合には、一対のポールとガイドとは互いに接触した状態となって、一対のポールとガイドとの間のガタツキを解消することができ、もって、一対のポールと一体化状態となっているラチェットとガイドとの間のガタツキも解消することができる。なお、ラチェットの内歯とポールの外歯との噛合いは、従前のままの強度の高い噛合いを維持している。
このようにして、この車両用シートの連結装置によれば、ガイドに対するラチェットの相対回転を規制するロック状態において、ラチェットの内歯とポールの外歯との噛み合い強度を高く維持したまま強固なロック状態とすることができ、さらにラチェットとガイドとの間に生ずるガタツキを解消することができる。
また、一対のポールをガイド壁面に押し当てるにあたってラチェットを弾性支持する弾性支持部は、外周リングに設けられるものとなっているので、一対のポールをガイド壁面に押し当てるにあたって、新たな部材を追加することを要さない。これによって、この車両用シートの連結装置によれば、従前の部材点数のまま、従前のままの強度の高いロック状態を維持することができ、ラチェットとガイドとの間に生ずるガタツキを解消することができる。
また、上記のように弾性支持部による弾性支持構造を採用することにより、単にラチェットを当接によって支持するだけの当接支持構造となっているものに比べて、ラチェットの相対回転の繰り返しによってラチェットとの当接部に磨耗が生じても、ラチェットを弾性支持した状態を長きに亘って維持可能な構成とすることができる。
第2の発明に係る車両用シートの連結装置は、前記第1の発明に係る車両用シートの連結装置において、前記弾性支持部は、前記外周リングの端縁部にて形成されていることを特徴とする。
この車両用シートの連結装置によれば、弾性支持部は、外周リングの端縁部にて形成されているので、ラチェットに当接してラチェットを支持する弾性支持部を設けるにあたって、外周リングの端縁部の形状を適宜変更するだけで簡単に設けることができるようになる。これによって、新たな部材を追加することなく従前の部材点数のまま、安価に且つ簡単に、ラチェットに当接してラチェットを支持する弾性支持部を設けることができる。
第3の発明に係る車両用シートの連結装置は、前記第1の発明または前記第2の発明に係る車両用シートの連結装置において、前記弾性支持部は、前記外周リングの内周面部にて形成されていることを特徴とする。
この車両用シートの連結装置によれば、弾性支持部は、外周リングの内周面部にて形成されているので、ラチェットに当接してラチェットを支持する弾性支持部を設けるにあたって、外周リングの内周面部の形状を適宜変更するだけで簡単に設けることができるようになる。これによって、新たな部材を追加することなく従前の部材点数のまま、安価に且つ簡単に、ラチェットに当接してラチェットを支持する弾性支持部を設けることができる。加えて、この車両用シートの連結装置によれば、ラチェットを支持するように設けられた弾性支持部を、面範囲に拡大することができて、より好ましくラチェットに当接してラチェットを支持することができる。
第1の発明に係る車両用シートの連結装置によれば、ガイドに対するラチェットの相対回転を規制するロック状態において、ラチェットの内歯とポールの外歯との噛み合い強度を高く維持したまま強固なロック状態とすることができ、ラチェットとガイドとの間に生ずるガタツキを解消することができる。
第2の発明に係る車両用シートの連結装置によれば、新たな部材を追加することなく従前の部材点数のまま、安価に且つ簡単に、ラチェットに当接してラチェットを支持する弾性支持部を設けることができる。
第3の発明に係る車両用シートの連結装置によれば、ラチェットを支持するように設けられた弾性支持部を、面範囲に拡大することができて、より好ましくラチェットに当接してラチェットを支持することができる。
車両用シートの概略構成を示す斜視図である。 分解された状態のリクライニング装置を示す分解斜視図である。 組み付けられた状態のリクライニング装置のラチェット側正面視を示す正面図である。 フレームに設置されている状態の図3に示すリクライニング装置のIV−IV断面矢視を示す断面図である。 図4に示すリクラニング装置のV−V一部断面矢視であり、ロック状態のリクライニング装置の内部構造を示す内部構造一部断面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明を実施するための第1の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、自動車等の車両に設置される車両用シート10の概略構成を示す斜視図である。
図1に示すように、車両用シート10は、乗員が着座するシートクッション11と、着座者の背凭れとなるシートバック12とを備える。また、後に図4に示しつつ説明するが、シートクッション11は骨組みとしてのシートクッションフレーム16を備えており、シートバック12は骨組みとしてのシートバックフレーム17を備えている。つまり、シートクッション11およびシートバック12は、本発明に係る連結対象であり、これらを構成するシートクッションフレーム16およびシートバックフレーム17は、本発明に係る二つの対象部材である。そして、以下において説明するリクライニング装置20は、これらシートクッションフレーム16とシートバックフレーム17との互いを相対回転可能に連結する、本発明に係る車両用シートの連結装置である。
図1に示す車両用シート10には、シートバック12の下部両サイドにおいて、シートクッション11とシートバック12とを連結する一対のリクライニング装置20,20が設けられている。このリクライニング装置20,20は、所謂マニュアル型リクライニング装置と称されるものであり、互いに同期させて作動できるように車両用シート10の横幅に亘って配設される連結ロッド13によって連結されている。また、図示手前側のリクライニング装置20の設置部位に近接する個所には、リクライニング装置20,20を操作するための操作レバー15が配設されている。
このリクライニング装置20が設けられる車両用シート10は、常態時においては、シートバック12の背凭れ角度を固定するロック状態となっており、操作レバー15を引上げ操作すると、ロック状態を解除するロック解除状態に切り替わり、着座姿勢によってシートバック12の背凭れ角度を変更調整することができる。また、操作レバー15の引上げ操作を止めると、ロック解除状態からロック状態に切り替わり、自然と変更調整後の背凭れ角度でシートバック12を固定するようになっている。なお、このシートバック12は、図示省略される付勢手段によって、常時、前倒しされるように付勢されている。
このリクライニング装置20は、次のように構成される。
図2は、分解された状態のリクライニング装置20を示す分解斜視図である。図3は、組み付けられた状態のリクライニング装置20のラチェット30側正面視を示す正面図である。図4は、フレーム16,17に設置されている状態の図3に示すリクライニング装置20のIV−IV断面矢視を示す断面図である。図5は、図4に示すリクラニング装置20のV−V一部断面(ラチェット30および外周リング90のみ断面)矢視であり、ロック状態のリクライニング装置20の内部構造を示す内部構造一部断面図である。なお、図5は、図3に示すリクライニング装置20を、ラチェット30および外周リング90を切り欠いて示す断面図に相当する。なお、図3〜図5に示すリクライニング装置20は、ロック機構25にてロック状態となっている。
リクライニング装置20は、図2および図4に示すように、概略、二つの対象部材の一方となるシートバックフレーム17と結合するラチェット30と、二つの対象部材の他方となるシートクッションフレーム16と結合するガイド40と、ラチェット30とガイド40との間に挟まれるように配設されるロック機構25と、これらラチェット30,ガイド40,ロック機構25を組み付ける外周リング90とを備えて構成される。
ラチェット30は、後に説明するガイド40に対して相対回転する略円盤状に形成され、二つの対象部材の一方となるシートバックフレーム17に対し適宜のスポット溶接により結合される。具体的には、ラチェット30は、図2に示すように、中央部位に円盤状に形成される円盤部31と、この円盤部31周縁に隣接した状態で形成される円筒部32とを備える。円筒部32は、略円筒形状を成すように、円盤部31に比して板厚方向に突出する形状を有する。この円筒部32の内周には、内歯としての内周歯32aと、乗り上げ部32b,32bとが、周方向に並ぶように設けられている。この内周歯32aは、後に説明する外歯としてのポール50の外周歯50aと噛合するものである。
また、円盤部31には、回転方向に沿って等間隔で設けられる複数のダボ33aおよびDダボ33bと、回転中心位置に設けられる操作軸挿通孔34とが設けられている。複数のダボ33aおよびDダボ33bは、図4に示すように、このラチェット30をシートバックフレーム17にスポット溶接により結合するに際して、シートバックフレーム17に設けられる複数のダボ孔17aおよびDダボ孔(不図示)に嵌合させる個所となっている。また、操作軸挿通孔34は、上記した操作レバー15の引上げ操作に連動して回転する操作軸(不図示)を挿通させるためのものである。この操作軸は、後に説明するロック機構25を構成するヒンジカム70に挿通されるものである。
ガイド40は、上記したラチェット30に対して相対回転する略円盤状に形成され、二つの対象部材の他方となるシートクッションフレーム16に対し適宜のスポット溶接により結合される。具体的には、ガイド40は、図2に示すように、ラチェット30に比して一回り大きい外径を有して形成され、中央部位に円盤状に形成される円盤部41と、この円盤部41周縁に隣接した状態で形成される円筒部42とを備える。円筒部42は、略円筒形状を成すように、円盤部41に比して板厚方向で突出するように形成される。この円筒部42内に位置する円盤部41には、後に説明するポール50,50およびスライドカム60をスライド移動可能に収容する収容部43が形成されている。この収容部43については、以下に記載の一対のポール50,50等の説明の後に詳しく説明する。
また、円盤部41には、上記したラチェット30の円盤部31と同様、回転方向に沿って等間隔で設けられる複数のダボ44aおよびDダボ44bと、回転中心位置に設けられる操作軸挿通孔45とが設けられている。複数のダボ44aおよびDダボ44bは、図4に示すように、このガイド40をシートクッションフレーム16にスポット溶接により結合するに際して、シートクッションフレーム16に設けられる複数のダボ孔16aおよびDダボ孔(不図示)に嵌合させる個所となっている。また、操作軸挿通孔45は、上記した操作レバー15の引上げ操作に連動して回転する操作軸(不図示)を挿通させるためのものである。また、この円盤部41の外側盤面(ラチェット30とガイド40とを組み付けた場合に外側に位置する盤面)には、ピン形状に突出するばね掛部46,46が形成されており、後に説明する付勢ばね(巻きばね)80の外端82が掛着可能となっている。
なお、上記したラチェット30は、ガイド40の円筒部42内に配置されることとなるが、この円筒部42内に配置されるラチェット30の外周面32cと、このガイド40の円筒部42の内周面との間には、ガイド40に対してラチェット30が相対回転し易くなるのを考慮し適宜のクリアランスが設けられたものとなっている。このクリアランスは、ラチェット30がガイド40に対してスムーズに相対回転するに相応しい範囲内で設定されており、後にも説明するが、外周リング90に対してのラチェット30の相対位置も考慮して設定される。
ロック機構25は、図2および図5に示すように、上記したラチェット30とガイド40との間に挟まれるように配設されるものであり、ガイド40に対するラチェット30の相対回転を規制するロック状態と、この相対回転の規制を解除するロック解除状態(相対回転可能状態)とに、切り替える機能を有するものである。ロック機構25は、概略、外歯として外周歯50aを具備する一対のポール50,50と、ポール50,50間にスライド移動可能に配設されるスライドカム60と、操作軸の回転を受けてスライドカム60をスライド移動させるヒンジカム70と、操作回転を抗するように操作軸を付勢する巻きばねで形成される付勢ばね80とを備える。
一対のポール50,50は、互いに対称形状を有する駒形状にて形成される。この一対のポール50,50は、後に詳述するガイド40の収容部43にスライド移動可能に収容されるものであり、この収容部43に収容された際には、ガイド40に対するラチェット30の相対回転中心を通る回転軸線Xに対して対称位置に配置される。また、一対のポール50,50は、収容部43に収容された際には、後に詳述する収容部43に形成されるガイド壁面47a,47bにて案内されスライド移動する。具体的には、この一対のポール50,50は、相対回転中心や外周に向かうように互いが接近離間するようにスライド移動するようになっている。つまり、この一対のポール50,50のスライド移動方向(以下、単に「スライド移動方向」と称する)とは、ラチェット30の相対回転中心から外周へ、あるいはラチェット30の外周から相対回転中心へ向かう方向(相対回転の径方向と一致)に設定されている。この一対のポール50,50には、スライド移動方向に延びる面状の被案内面53(53a,53b)が形成されている。これにより、一対のポール50,50は、後に説明するガイド壁面47a,47bに被案内面53が面接触で摺動することによって、そのスライド移動は案内される。言い換えれば、ガイド壁面47a,47bに対して一対のポール50,50は、被案内面53と面接触で当接して摺動するので、一対のポール50,50のスライド移動方向以外のガイド40に対する動き(ガイド40に対しての相対回転移動等)については規制されることとなる。
また、一対のポール50,50の外周には、ラチェット30の内周歯32aと噛合する外歯としての外周歯50a,50aが設けられている。なお、ガイド40の収容部43にポール50,50を収容した状態でラチェット30を組み付けた場合には、この一対のポール50,50の外周歯50a,50aは、ラチェット30の内周歯32aと対向位置に配置される。そして、一対のポール50,50を上記したラチェット30の相対回転中心から外周に向かってスライド移動した場合には、その外周歯50a,50aは内周歯32aに噛合し、この噛合によって一対のポール50,50はラチェット30と一体化する一体化状態となる。このように一対のポール50,50とラチェット30とが一体化状態となると、一対のポール50,50は、ラチェット30が受ける外力を一緒に受けるようになる。また同時に、上記したように、一対のポール50,50は、スライド移動以外のガイド40に対する動きについて規制されているので、一対のポール50,50と一体化状態となっているラチェット30も、ガイド40に対する動き(相対回転)について規制されたものとなる。もって、リクライニング装置20は、ガイド40に対するラチェット30の相対回転を規制するロック状態となる。
また逆に、一対のポール50,50が外周からラチェット30の相対回転中心に向かってスライド移動した場合には、内周歯32aに対する外周歯50a,50aの噛合は解除され、一対のポール50,50とラチェット30との一体化状態は解消される。これによって、リクライニング装置20は、ガイド40に対するラチェット30の相対回転が許可されたロック解除状態(相対回転可能状態)となる。
なお、このような一対のポール50,50のスライド移動は、次に説明するスライドカム60のスライド移動に連動してなされるようになっており、ポール50,50のそれぞれには、スライドカム60自身のスライド移動に連動してスライド移動するように、掛部51および脚部52,52が設けられている。
スライドカム60は、上記した一対のポール50,50間に自身がスライド移動可能に配設されるものである。スライドカム60は、自身がスライド移動することにより、各ポール50,50を径方向外側に押し出したり、各ポール50,50を径方向内側に引き込んだりする。なお、スライドカム60は、対向配置される一対のポール50,50の双方を同時かつ同様にスライド移動させるので、これに応じた対称構造にて形成される。具体的には、スライドカム60は、各ポール50,50を径方向外側に押し出すための肩部62,62と、各ポール50の脚部52,52を収容する溝部63,63と、各ポール50,50を径方向内側に引き込むためのフック部64,64とを備える。また、スライドカム60の中央部には、貫通形成されたカム孔61が設けられており、このカム孔61内には、次に説明するヒンジカム70が回動可能に組み付けられる。なお、このカム孔61内には、ヒンジカム70の連動凸部72が掛着する連動凹部65が設けられている。
つまり、スライドカム60は、次に説明するヒンジカム70の回動にて自身がスライド移動するようになっており、スライドカム60が正方向にスライド移動した場合には、肩部62,62は各ポール50,50の脚部52,52を径方向外側に押し出すように押圧し、各ポール50,50を径方向外側に押し出すこととなる。なお、各ポール50,50の脚部52,52が、スライドカム60の肩部62,62に乗り上げている場合には、一対のポール50,50の外周歯50a,50aは、ラチェット30の内周歯32aに噛合する、ガイド40に対するラチェット30の相対回転が規制されたロック状態となる。
また逆に、スライドカム60が逆方向にスライド移動をした場合には、スライドカム60のフック部64,64が、各ポール50,50の掛部51,51を引き込み、各ポール50,50の脚部52,52を溝部63,63に収容し、もって各ポール50,50を径方向内側に引き込んだようになる。なお、各ポール50,50の脚部52,52が、スライドカム60の溝部63,63に収容されている場合には、一対のポール50,50の外周歯50a,50aは、ラチェット30の内周歯32aとの噛合を解除した、ガイド40に対するラチェット30の相対回転の規制が解除されたロック解除状態(相対回転可能状態)となる。
ヒンジカム70は、上記したカム孔61内に回動可能に組み付けられるものであり、上記した操作軸(不図示)の回転に連動して回動し、スライドカム60を逆方向にスライド移動させるためのものである。このヒンジカム70は、操作軸の回転を受けることができるように嵌入される嵌入孔71と、スライドカム60を逆方向にスライド移動させるにあたってスライドカム60の連動凹部65が掛着する連動凸部72とが設けられている。また、この嵌入孔71の外周は、次に説明する付勢ばね(巻きばね)80の内端81が掛着可能な形状にて形成されている。このため、付勢ばね80の内端81が嵌入孔71の外周に掛着され、外端82がガイド40のばね掛部46に掛着され、もってヒンジカム70は付勢ばねの付勢力を受けることとなり、このヒンジカム70は上記したスライドカム60を正方向に向けて付勢している。つまり、常態時においては、ヒンジカム70は、スライドカム60を正方向にスライド移動させるように付勢しており、操作軸の回転操作を受けた場合に操作軸に連動して回動してスライドカム60を逆方向にスライド移動させる。
上記したように構成される一対のポール50,50とスライドカム60とは、次のように形成されたガイド40の収容部43にスライド移動可能に収容される。
すなわち、図5に示すように、ガイド40の円盤部41に形成される収容部43は、一対のポール50,50をスライド移動可能に収容するポール用ガイド溝47と、スライドカム60をスライド移動可能に収容するスライドカム用ガイド溝48とにより構成される。このポール用ガイド溝47は、図5に示す左右に延びて形成されており、この溝幅および溝深さは上記したポール50の幅や厚みに対応するとともにスライド移動可能なクリアランスを含めて設定されている。また、スライドカム用ガイド溝48は、図5に示す上下に延びて形成されており、この溝幅および溝深さは上記したスライドカム60の幅や厚みに対応するとともにスライド移動可能なクリアランスを含めて設定されている。さらに、このポール用ガイド溝47とスライドカム用ガイド溝48とは、十字状にクロスするように中央が合体する形状を有して形成されている。言い換えれば、ガイド40の内側盤面は、この内側盤面における斜め四方位置(図示の上左位置、上右位置、下左位置、下右位置)から、組付け時の内側に向けて突出するようにガイド用突出部49が形成され、これによりポール用ガイド溝47とスライドカム用ガイド溝48とが形成されるようになっている。
ところで、このように形成されたポール用ガイド溝47は、一対のポール50,50をスライド移動するために、このスライド移動を案内するガイド壁面47a,47bを備えることとなる。このガイド壁面47a,47bは、一対のポール50,50のスライド移動方向に延びる面状で形成され、上記したポール50の被案内面53(53a,53b)に面接触する。具体的には、図示上側に位置する一側ガイド壁面47aと、図示下側に位置する他側ガイド壁面47bとは、互い対向する面であり、ラチェット30が相対回転する回転径方向に対して直交交差する面となっている。このガイド壁面47a、47bには、上記したように、一対のポール50,50の被案内面53が面接触で摺動するものとなっており、ポール50のスライド移動方向以外のガイド40に対する動き(ガイド40に対しての相対回転移動等)を規制しつつ、もって、このポール50のスライド移動を案内するものとなっている。
外周リング90は、ガイド40の外周に固定して配設されるものであって、図2および図4に示すように、ラチェット30とガイド40との間にロック機構25を挟み込んだ状態(ポール50、スライドカム60、ヒンジカム70を挟み込むように収容した状態)でラチェット30を組み付けるものである。この際、外周リング90は、上記したガイド40の円筒部42を挟み込むようにカシメることによって、ガイド40の外周に固定される。具体的には、外周リング90は、薄い鋼板がリング状に打ち抜かれて軸方向に半抜き加工されることにより形成される。外周リング90は、略円筒形状に形成されるものであって、一端縁側(ラチェット30配置側)には軸方向に面を向けるように周方向に亘って内フランジ状で形成される第1座面部91が設けられており、中間位置にも軸方向に面を向けるように周方向に亘って形成される第2座面部92が設けられている。この第1座面部91と第2座面部92とは、互いで段差を形成するように、外周方向に拡がるように隣接している。また、この第1座面部91と第2座面部92との間の繋ぎ目部分には、周方向に亘って内方向に面を向けるように形成される内周対向面部94が形成されている。第1座面部91は、外周リング90の円筒内にラチェット30を組み付けた際に、このラチェット30の円筒部32の外側盤面に対して軸方向で対面する平板状に形成されている。また、第2座面部92は、外周リング90の円筒内にガイド40を組み付けた際に、このガイド40の円筒部42の内側盤面(ラチェット30とガイド40とを組み付けた場合に内側に位置する盤面)に面当接する平板状に形成されている。また、外周リング90の他端縁側(ガイド40配置側)には、上記したカシメ固定により軸方向に面を向けるように折れ曲がり周方向に亘って内フランジ状で形成される第3座面部93が形成される。このカシメ固定により形成される第3座面部93は、外周リング90の円筒内にガイド40を組み付けた際に、このガイド40の円筒部42の外側盤面に面当接する平板状に形成される。つまり、外周リング90の第3座面部93は、第2座面部92とともにガイド40の円筒部42を挟み込むようにしてカシメ固定した際に形成されるものであり、この第2座面部92と第3座面部93とによりガイド40の円筒部42は挟持固定され、もって外周リング90はガイド40の外周に固定して配設される。
ところで、上記した外周リング90には、ロック機構25によりロック状態となっている場合に、ラチェット30に当接してラチェット30を径方向に弾性的に支持する弾性支持部95が設けられている。以下、この外周リング90に設けられる弾性支持部95について、図3〜図5を参照しながら具体的に説明する。
図5に示すように、ロック状態のリクライニング装置20は、一対のポール50,50を上記したラチェット30の相対回転中心から外周に向かってスライド移動した状態にあり、一対のポール50,50の外周歯50a,50aは、ラチェット30の内周歯32aに噛合し、この噛合によって一対のポール50,50は、ラチェット30と一体化状態となっている。この一体化状態では、上記したように一対のポール50,50はガイド40に対して相対回転が規制されているので、この一対のポール50,50と一体化状態となっているラチェット30も、ガイド40に対して相対回転が規制されており、もってロック状態となっている。
外周リング90に設けられる弾性支持部95は、このようにラチェット30がガイド40に対して相対回転が規制されるロック状態となっている場合に、一対のポール50,50を一側ガイド壁面47a,47aに押し当てるように、一対のポール50,50のスライド移動方向と交差する方向(図3〜図5においては下から上に向かう方向)から、ラチェット30に押し当たってラチェット30を径方向に弾性的に支持するものである。
この弾性支持部95は、図2〜図4に示すように、上記した外周リング90の円周方向の一部の端縁部にスリットが入れられることで、他の円周方向の端縁部から切り離されて形成されている。これにより、弾性支持部95は、上記した他の円周方向の端縁部から独立して撓み変形することができるように構成されている。詳しくは、上記した弾性支持部95は、外周リング90における、上記したポール50,50のスライド移動方向と交差する方向で位置される個所(図示下部)に設定されている。上記した弾性支持部95は、図2及び図4に示すように、その径方向の内方側に向かって延びる片が軸線方向に湾曲してU字状に曲げ返された形状に形成されており、その曲げ返されて径方向の内方側に面が向けられた面部が、ラチェット30の円筒部32の外周面32c図示下部(相対回転中心に対してポールのガイド壁面の押当て位置とは反対側に位置する部分)に弾性的に撓み変形を伴った状態で押し当てられることにより、ラチェット30を押圧して、ロック状態の一対のポール50,50の被案内面53a,53bを一側ガイド壁面47a,47aに押し当てた状態にして保持するように作用するようになっている。
上記した弾性支持部95は、ロック状態におけるラチェット30に当接してラチェット30を弾性支持するにあたって、ラチェット30の円筒部32の外周面32c図示下部(ラチェット30の相対回転中心に対して、ポール50,50の一側ガイド壁面47a,47aの押当て位置とは反対側に位置する部分)に対して、弾性的に押し当てられるようになっている。これに対して、ロック解除状態(相対回転可能状態)では、ラチェット30は、ガイド40および外周リング90に対して相対回転がし易くなるように、外周リング90に設けられる弾性支持部95から逃げる方向(ラチェット30の相対回転中心に対して、ポール50,50の一側ガイド壁面47a,47aの押当て位置側の方向)に僅かにズレることができるようになっている。これにより、相対回転しようとするラチェット30は図示上方に逃げ易くなる上、逃げたラチェット30は、外周リング90の弾性支持部95から受ける摩擦等の干渉を和らげることができる。これによって、ラチェット30がガイド40に対して相対回転するにあたっては、外周リング90から摩擦等の干渉を受けることを少なくすることができ、相対回転のし易いものとできる。
以上のように構成されたリクライニング装置20によれば、次のような作用効果を奏することができる。
すなわち、このリクライニング装置20は、外周リング90には、ラチェット30の内周歯32aに一対のポール50,50の外周歯50a,50aが噛合し一対のポール50,50がラチェット30と一体化状態となる場合において、一対のポール50,50を一側ガイド壁面47a,47aに押し当てるように、一対のポール50,50のスライド移動方向と交差する方向からラチェット30に弾性的に押し当たってラチェット30を弾性的に支持する弾性支持部95が設けられている。これによって、ラチェット30の内周歯32aに一対のポール50,50の外周歯50a,50aを噛合して、ガイド40に対するラチェット30の相対回転を規制するロック状態とした場合には、ラチェット30に当接してラチェット30を支持する弾性支持部95の弾性支持力を、このラチェット30を介して一体化状態となっている一対のポール50,50に伝達し、もって、一対のポール50,50は一側ガイド壁面47a,47aに押し当てられることとなる。このようにして、一対のポール50,50と一側ガイド壁面47a,47aとの互いの間に設けられるクリアランスは詰められて、一対のポール50,50とガイド40とを互いに接触した状態とすることができる。
したがって、ガイド40に対するラチェット30の相対回転を規制するロック状態とした場合には、一対のポール50,50とガイド40とは互いに接触した状態となって、一対のポール50,50とガイド40との間のガタツキを解消することができ、もって、一対のポール50,50と一体化状態となっているラチェット30とガイド40との間のガタツキも解消することができる。なお、ラチェット30の内周歯32aとポール50,50の外周歯50aとの噛合いは、従前のままの強度の高い噛合いを維持している。
したがって、このリクライニング装置20によれば、ガイド40に対するラチェット30の相対回転を規制するロック状態において、ラチェット30の内周歯32aとポール50,50の外周歯50a,50aとの噛み合い強度を高く維持したまま強固なロック状態とすることができ、さらにラチェット30とガイド40との間に生ずるガタツキを解消することができる。
また、上記のように弾性支持部95による弾性支持構造を採用することにより、単にラチェット30を当接によって支持するだけの当接支持構造となっているものに比べて、ラチェット30の相対回転の繰り返しによってラチェット30との当接部に磨耗が生じても、ラチェット30を弾性支持した状態を長きに亘って維持可能な構成とすることができる。
また、一対のポール50,50を一側ガイド壁面47a,47aに押し当てるにあたってラチェット30を弾性支持する弾性支持部95は、外周リング90に設けられるものとなっているので、一対のポール50,50を一側ガイド壁面47a,47aに押し当てるにあたって、新たな部材を追加することを要さない。なお、一対のポール50,50を一側ガイド壁面47a,47aに押し当てるには、一対のポール50,50のスライド移動方向と交差する方向からラチェット30を弾性支持する弾性支持部95からの外力に因るものである。これによって、このリクライニング装置20によれば、従前の部材点数のまま、従前のままの強度の高いロック状態を維持することができ、ラチェット30とガイド40との間に生ずるガタツキを解消することができる。
また、このリクライニング装置20によれば、弾性支持部95は、外周リング90の端縁部にて形成されているので、ラチェット30に当接してラチェット30を支持する弾性支持部95を設けるにあたって、外周リング90の円周方向の一部の端縁部にスリットを入れて湾曲させ、この部位を他の円周方向の端縁部から切り離して独立して撓み変形することができるように構成するだけで簡単に設けることができるようになる。これによって、新たな部材を追加することなく従前の部材点数のまま、安価に且つ簡単に、ラチェット30に弾性的に当接してラチェット30を支持する弾性支持部95を設けることができる。
なお、本発明に係る車両用シートの連結装置にあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜に変更することができる。
例えば、上記した実施の形態においては、連結装置の例としてリクライニング装置20を取り挙げて説明するものであった。しかしながら、本発明に係る車両用シートの連結装置は、この例に限定されることなく、互いに動力伝達可能に噛合した状態で2つのフレーム(骨格部材)を連結するような、種々の車両用シートの連結装置に用いることができる。例えば、車両用シートの連結装置としては、車両用シートを車体フロアに対して旋回方向に回転させるように連結する場面で設置されるものであったり、着座者の下腿部を下側から持ち上げて支持するいわゆるオットマン装置をシートクッションや車体フロアに対して傾動可能に連結する部分に設置されるものに適用するものであってもよい。
また、上記実施の形態におけるリクライニング装置20にあっては、固定フレームとしてのシートクッションフレーム16に対してガイド40を溶接接合しており、シートクッションフレーム16に対して相対的に回転する相対回転フレームとしてのシートバックフレーム17に対してラチェット30を溶接接合するものであった。しかしながら、本発明に係る車両用シートの連結装置は、この例に限定されることなく、固定設置される固定フレームとしてのシートクッションフレーム16に対してラチェット30を溶接接合し、このシートクッションフレーム16に対して相対的に回転する相対回転フレームとしてのシートバックフレーム17に対してガイド40を溶接接合するものであってもよい。
また、上記した実施の形態におけるリクライニング装置20にあっては、外周リング90を配設するにあたっては、ガイド40の円筒部42を挟み込むようにカシメることによって、ガイド40の外周に固定されるように配設するものであった。しかしながら、外周リング90を配設するにあたっては、このような例に限定されることなく、溶接等の適宜の接合手段によってガイド40の外周に固定されるように配設するものであってもよい。
また、上記した実施の形態におけるリクライニング装置20にあっては、外周リング90を配設するにあたっては、ガイド40の円筒部42を挟み込むようにカシメることによって、ガイド40の外周に固定されるように配設するものであった。しかしながら、外周リング90を配設するにあたっては、このような例に限定されることなく、溶接等の適宜の接合手段によってガイド40の外周に固定されるように配設するものであってもよい。
また、上記した第1の実施の形態におけるリクライニング装置20においては、外周リング90の端縁部にて弾性支持部95が形成されるものであった。しかしながら、本発明に係る弾性支持部は、ラチェット30の円盤部31の外周面31aを弾性的に押圧するように形成されたものであってもよい。また、弾性支持部は、このような形態に限定されるものではなく、外周リングの何れの部分において形成されるものであってもよく、ラチェットのいずれの部分を径方向に押圧する構成であってもよい。また、弾性支持部に可撓性を持たせるための構成は、上記実施例で示したように外周リング90の端縁部の円周方向の一部にスリットを入れて一部の片を独立して撓み変形させられるようにして構成するものの他、外周リングの端縁部を円周方向に無端状に形成したものとして、その円周方向の一部を径方向内方側に湾曲させた形状にして撓ませ易くした構成としたものであってもよい。また、弾性支持部に可撓性を持たせるための構成は、弾性支持部として設定される部位を湾曲させるものの他、折り曲げたり孔を空けるなどして脆弱にしたりして構成するものであってもよい。
10 車両用シート
11 シートクッション
12 シートバック
13 連結ロッド
15 操作レバー
16 シートクッションフレーム
16a ダボ孔
17シートバックフレーム
17a ダボ孔
20 リクライニング装置
25 ロック機構
30 ラチェット
31 円盤部
31a 円盤部の外周面
32 円筒部
32a 内周歯(内歯)
32b 乗り上げ部
32c 円筒部の外周面
33a ダボ
33b Dダボ
34 操作軸挿通孔
40 ガイド
41 円盤部
42 円筒部
43 収容部
44a ダボ
44b Dダボ
45 操作軸挿通孔
46 掛部
47 ポール用ガイド溝
47a 一側ガイド壁面
47b 他側ガイド壁面
48 スライドカム用ガイド溝
49 ガイド用突出部
50 ポール
50a 外周歯(外歯)
51 掛部
52 脚部
53(53a,53b) 被案内面
60 スライドカム
61 カム孔
62 肩部
63 溝部
64 フック部
65 連動凹部
70 ヒンジカム
71 嵌入孔
72 連動凸部
80 付勢ばね
81 付勢ばねの内端
82 付勢ばねの外端
90 外周リング
91 第1座面部
92 第2座面部
93 第3座面部
94 内周対向面部(内周面部)
95 弾性支持部
95A スリット
X 回転軸線

Claims (3)

  1. 連結対象となる二つの対象部材同士を互いに相対回転可能に連結するための車両用シートの連結装置であって、
    前記二つの対象部材の一方と結合するラチェットと、前記二つの対象部材の他方と結合し且つ該ラチェットと相対回転するガイドと、該ラチェットと該ガイドとの間に挟まれるように配設され該ガイドに対する該ラチェットの相対回転を規制するロック機構と、前記ガイドの外周に固定して配設され前記ロック機構を挟み込んだ状態で前記ラチェットを組み付ける外周リングとを備え、
    前記ロック機構は、外周に向かってスライド移動した場合に前記ラチェットの内周に設けられた内歯と噛合する外歯を具備し該ラチェットの該内歯に該外歯が噛合した場合に前記ガイドに対する前記ラチェットの相対回転を規制することとなる、相対回転の回転軸線に対して少なくとも対称位置に配置される一対のポールを備え、
    前記一対のポールは、互いが離間する外周に向かってスライド移動し前記ラチェットの前記内歯に前記外歯を噛合した場合には、前記ガイドに対する前記ラチェットの相対回転を規制しつつ前記ラチェットと一体化状態となって前記ラチェットが受ける外力を一緒に受けるようになっており、
    前記ガイドは、前記一対のポールのスライド移動を案内するように該スライド移動方向に延びるガイド壁面を備え、
    前記外周リングには、前記ラチェットの前記内歯に前記一対のポールの前記外歯が噛合し前記一対のポールが前記ラチェットと一体化状態となっている場合に、前記一対のポールを前記ガイド壁面に押し当てるように、前記一対のポールのスライド移動方向と交差する方向から前記ラチェットに弾性的に当接して該ラチェットを弾性的に支持する弾性支持部が設けられていることを特徴とする車両用シートの連結装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートの連結装置において、
    前記弾性支持部は、前記外周リングの端縁部にて形成されていることを特徴とする車両用シートの連結装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両用シートの連結装置において、
    前記弾性支持部は、前記外周リングの内周面部にて形成されていることを特徴とする車両用シートの連結装置。
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