JP5894894B2 - アームレスト - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートなどに設けられるアームレストに関する。
車両用のシートには、アームレストが設けられることがある。車両用のシートは、様々な体格の人が座るだけでなく、シートバックのリクライニング角を変えて使われることがあるため、シートバックに対するアームレストの角度を変更できる必要がある。そのため、一般的に、アームレストは、上下に回動可能に設けられるとともに、上に上げるときには自由に動かすことができ、下に下げるときには、何らかの操作をしなければ下がらないように構成されている。このような機構を実現するために、アームレストは、ワンウェイクラッチ機構を介してシートに固定されている。
例えば、特許文献1に記載のアームレストは、下方への回動をロックするワンウェイクラッチ機構として、シャフトの外周にコイルスプリングを巻き付けた構成を採用している。この構成では、コイルスプリングが巻き締まる方向への回転は、コイルスプリングの回転がロックされ、逆にコイルスプリングが緩む方向への回転は自由になることを利用している。
特開2009−261828号公報
しかしながら、特許文献1のように、コイルスプリングを利用したワンウェイクラッチ機構は、コイルスプリングの軸方向の大きさが大きくなるという問題がある。
本発明は、以上のような背景に鑑みてなされたものであり、軸方向の大きさを小さくできるクラッチを用いたコンパクトなアームレストを提供することを目的とする。
また、本発明は、上記のコンパクトなアームレストにおいて、操作切替部材の操作により、自由にアームレストを下に動かせるようにすることを目的とする。
前記した目的を達成するための本発明は、シートに取り付けられるアームレストであって、アームフレームと、アームフレームを回動可能にシートに支持させるワンウェイクラッチとを備える。このアームレストにおいて、ワンウェイクラッチは、円筒状の内周面を有する外輪と、外輪の内側に配置された少なくとも2つのブレーキカムであり、内周面に対向して当該内周面と接触可能なブレーキ面および径方向内側を向く内側面を有するブレーキカムと、各ブレーキカムの内側に配置され、当該ブレーキカムの内側面に当接可能な第1当接部と、ブレーキカムに対し周方向で当接可能な第2当接部とを有する出力側回転部材とを備える。そして、ワンウェイクラッチは、ブレーキカムに入力された第1回転方向の回転動作は第2当接部を介して出力側回転部材に伝達される一方、出力側回転部材の第1回転方向の回転動作は第1当接部がブレーキカムを内周面に押し付けることでブレーキカムに伝達されず、出力側回転部材の第2回転方向の回転動作は第2当接部がブレーキカムに当接することでブレーキカムに伝達されるように構成される。
さらに、外輪はシートに固定され、アームフレームは、第1回転方向が下がる方向となるように出力側回転部材に連結される。
このような構成によると、アームフレームを下げようとする場合には、外輪に対し出力側回転部材が第1回転方向に回転しようとするが、出力側回転部材の第1当接部がブレーキカムの内側面に当接し、ブレーキカムを径方向外側に押すことでブレーキカムが外輪の内周面に押し付けられ、ブレーキカムが外輪に対して回転することができない。すなわち、アームフレームは下がらない。一方、アームフレームを上げようとする場合には、外輪に対し出力側回転部材が第2回転方向に回転しようとし、このとき、第2当接部がブレーキカムに周方向で当接することで、ブレーキカムが回転する。すなわち、出力側回転部材が回転できるので、アームフレームは、上に自由に上げることができる。
この構成においては、コイルスプリングをワンウェイクラッチ機能の実現のためには使用せず、動く機構としてブレーキカムと出力側回転部材を用い、ブレーキカムの径方向内側に出力側回転部材を配置したことで、軸方向の大きさを小さくすることができる。
前記したアームレストにおいては、ブレーキカムと周方向に係合した入力側回転部材と、アームフレームに設けられ、入力側回転部材とアームフレームが第1回転方向に係合する操作可能状態と係合しない操作ロック状態との間で切り替える操作切替部材とを備える構成とすることができる。
このような構成によれば、操作切替部材の操作により操作可能状態にして、入力側回転部材とアームフレームを第1回転方向に係合させると、アームフレームの回転動作を入力側回転部材の回転動作として伝達できるようになる。このため、操作可能状態にしてアームフレームを下に回動させると、入力側回転部材の回転動作が、ブレーキカムに伝達され、ブレーキカムの回転動作が第2当接部を介して出力側回転部材に伝わり、出力側回転部材を回転させることができる。すなわち、外輪に対して出力側回転部材が回転し、アームフレームを自由に下に動かすことができる。
前記したアームレストにおいて、前記出力側回転部材は、前記ブレーキカムに向けて径方向外側に突出する第1突出部を有し、当該第1突出部は、前記第1当接部と前記第2当接部を有している構成とすることができる。
このような構成によれば、第1当接部と第2当接部を別の突出部に設ける場合と比較して、コンパクト化を図ることでき、また、第1突出部の剛性を高くできる。
前記したアームレストにおいて、前記出力側回転部材は、前記ブレーキカムに向けて径方向外側に突出し、前記第2当接部を有する第2突出部が設けられ、一のブレーキカムに対応して設けられる前記第1突出部と前記第2突出部とは、周方向に離れて配置されていることが望ましい。
このような構成によれば、出力側回転部材とブレーキカムとの間で第2当接部を介して回転力を伝えるときに、バランスよく回転力を伝えることができる。
前記したアームレストにおいて、前記第2突出部は、前記ブレーキカムに対し径方向に離間していることが望ましい。
このような構成によれば、1つのブレーキカムと出力側回転部材が径方向に接する部分が1箇所になるので、ブレーキカムと出力側回転部材を外輪に組み付けやすくなる。
前記したアームレストにおいて、前記出力側回転部材は、前記ブレーキカムに向けて径方向外側に突出する第1突出部を有し、当該第2突出部は、前記ブレーキカムの前記内側面に対し角部または凸曲面で当接することが望ましい。
このような構成によれば、軸方向から見て、第1突出部は、ブレーキカムの内側面に1点で当接するので、平面同士で当接する場合に比較して当接する位置が安定し、発生するブレーキ力を設計通りに安定させることができる。
前記したアームレストにおいて、前記ブレーキカムは、周方向の一方と径方向内側とに開いた凹部を有し、前記第2突出部は当該凹部に配置されていることが望ましい。
このような構成によれば、第2突出部が周方向に開いた凹部に配置されているので、周方向に開いていない凹部に配置される場合に比較してブレーキカムをコンパクトにすることができる。
請求項1に記載の構成によれば、コイルスプリングをワンウェイクラッチ機能の実現のためには使用せず、動く機構としてブレーキカムと出力側回転部材を用い、ブレーキカムの径方向内側に出力側回転部材を配置したことで、軸方向の大きさを小さくすることができる。
請求項2に記載の構成によれば、操作切替部材の操作により、アームフレームを自由に下に動かすことができる。
請求項3に記載の構成によれば、第1当接部と第2当接部を別の突出部に設ける場合と比較して、コンパクト化を図ることでき、また、第1突出部の剛性を高くできる。
請求項4に記載の構成によれば、出力側回転部材とブレーキカムとの間で第2当接部を介して回転力を伝えるときに、バランスよく回転力を伝えることができる。
請求項5に記載の構成によれば、1つのブレーキカムと出力側回転部材が径方向に接する部分が1箇所になるので、ブレーキカムと出力側回転部材を外輪に組み付けやすくなる。
請求項6に記載の構成によれば、軸方向から見て、第1突出部は、ブレーキカムの内側面に1点で当接するので、平面同士で当接する場合に比較して当接する位置が安定し、発生するブレーキ力を設計通りに安定させることができる。
請求項7に記載の構成によれば、第2突出部が周方向に開いた凹部に配置されているので、周方向に開いていない凹部に配置される場合に比較してブレーキカムをコンパクトにすることができる。
アームレストを備えたシートの斜視図である。 アームフレームとワンウェイクラッチの関係を示す分解斜視図である。 レバーによりアームレストの側面から突起を突出させる機構を説明する図であり、(a)操作ロック状態と、(b)操作可能状態である。 ワンウェイクラッチの分解斜視図である。 ワンウェイクラッチの内部構造を示す断面図である。 アームレストを上げるときの作用を説明するワンウェイクラッチの断面図である。 操作レバーを引き上げることなくアームレストを下げようとするときの作用を説明するワンウェイクラッチの断面図である。 操作レバーを引き上げながらアームレストを下げようとするときの作用を説明するワンウェイクラッチの断面図である。 変形例のアームレストにおいて、アームフレームとワンウェイクラッチの関係を示す分解斜視図である。 変形例のアームレストにおいて、アームレストを上げようとするときの作用を説明するワンウェイクラッチの断面図である。
次に、添付の図面を参照しながら本発明のアームレストの一実施形態について説明する。図1に示すように、シートSは、シートバックS1と着座部S2を有し、アームレストRがワンウェイクラッチ100によりシートバックS1に固定されている。以下では、図1に示したように、シートバックS1の右側に設けられたアームレストRを左側から見た場合で説明する。なお、本明細書において、前後左右および上下は、シートSに座る人を基準に用いる。
図2に示すように、アームレストRは、樹脂や金属からなるアームフレームR1を有し、アームフレームR1の左側面の後端に、四角形断面の穴であるジョイント穴J1が設けられている。ジョイント穴J1は、後述するワンウェイクラッチ100の出力側回転部材30に設けられた軸部31の先端に設けられたジョイントJ2と嵌合される。
アームフレームR1の先端には、操作切替部材の一例としての操作レバーR2が設けられている。操作レバーR2は、上方に引き上げると、アームフレームR1の左側面のうちジョイント穴J1の上方から左側に係合突起R51が突出するようになっている。このための構成の一例について図3を参照して説明する。
図3(a)は、アームフレームR1の内部を上から見た図である。図3(a)に示すように、アームフレームR1の内部には、操作レバーR2に連結された前後に延びるロッドR3が配置されている。なお、ここでは、アームレストRを水平状態にした姿勢で前後を示すことにする。アームフレームR1の後端部には、鉛直軸周りに回動する回動リンクR5が設けられており、回動リンクR5の左側面には、係合突起R51が突出して設けられている。この回動リンクR5は、トーションバネR6により常時後方に向けて付勢されている。
そして、ロッドR3は、操作レバーR2を上に引き上げると前方に移動するように、前端が操作レバーR2に連結されており(図示省略)、ロッドR3の後端部は、回動リンクR5に回動可能に連結されている。また、アームフレームR1の左側面には、係合突起R51に対応して開口R11が形成されている。
このような構成により、操作レバーR2を操作していない操作ロック状態(アームレストRを上には自由に上げられるが、下には下げられない状態)においては、図3(a)に示すように、開口R11から係合突起R51が突出しない。一方、操作レバーR2を上方に引き上げた操作可能状態(アームレストRを上にも下にも自由に動かせる状態)においては、図3(b)に示すように、ロッドR3が前方に移動することで、回動リンクR5が前方に回動し、開口R11から係合突起R51が突出するようになっている。
図4に示すように、ワンウェイクラッチ100は、外輪10と、ブレーキカム20と、出力側回転部材30と、入力側回転部材40とを備えて構成されている。
外輪10は、所定肉厚のリング部11と、リング部11の一側面に設けられた側壁12とを備えて構成されている。リング部11は、円筒状の(円形断面の)内周面11Aを有している。側壁12には内周面11Aの中心軸に対応して貫通孔12Aが形成されている。
ブレーキカム20は、外輪10との間でブレーキ力を発生する部材であり、外輪10の内側に周方向に等間隔で並ぶように3つ配置されている。ブレーキカム20は、外輪10の内周面11Aに対向する側、つまり、外周側における周方向の両端部において突出し、外輪10の内周面11Aに接触可能なブレーキ面21を有している。このブレーキ面21は、外輪10の内周面11Aと同じ半径の円筒面を有しており、ブレーキカム20が径方向外側に付勢されたときには、外輪10の内周面11Aと密着するようになっている。
ブレーキカム20は、外周側における両端のブレーキ面21の間に、ブレーキ面21より小径の円筒面状の外周面22を有している。また、ブレーキカム20の径方向内側(なお、本明細書において、径方向および周方向は、外輪10の内周面11Aを基準とする。)の面は、外輪10の中心軸を向く平面となっている。この平面は、後述する出力側回転部材30と当接する内側面23である。そして、ブレーキカム20は、周方向の端部に2つのブレーキ面21の端部に繋がる回転入力面24を有している。また、図5に示すように、各ブレーキカム20は、内側面23の周方向の両端部に、内側に向けて(回転軸線56に向けて)突出する第1係合凸部25と第2係合凸部26が設けられている。第1係合凸部25は、内側面23に対し図5の時計回り側(以下、「時計回り」、「反時計回り」は、図5を基準とする。)に隣接し、第2係合凸部26は、内側面23に対し反時計回り側に隣接している。ブレーキカム20は、第2係合凸部26が形成されていることで、周方向の一方と径方向内側に開いた凹部27が形成されている。なお、3つのブレーキカム20はすべて同じ構成である。
出力側回転部材30は、図4に示すように、3つのブレーキカム20の内側に配置され、軸部31と、この軸部31の端部に設けられた作用部32とを備えて構成されている。
軸部31は、先端に、四角形断面のジョイントJ2が形成されている。そして、軸部31は、外輪10の側壁12に向けて延び、ジョイントJ2が前記した貫通孔12Aから外部に露出して、アームフレームR1のジョイント穴J1に係合している。
作用部32は、略円板状の形状を有し、図5に示すように、その外周に、各ブレーキカム20に向けて径方向外側に突出する第1突出部33および第2突出部34が設けられている。
第1突出部33は、図5において出力側回転部材30に反時計回り方向(第1回転方向)の回転力が入力されたときに内側面23に当接可能であり、各内側面23に向けて一つずつ、計3つ設けられている。第1突出部33は、ブレーキカム20の第1係合凸部25に対し反時計回り側に隣接し、出力側回転部材30を時計回り方向(第2回転方向)に回そうとしたときや、ブレーキカム20を反時計回り方向に回そうとしたときに、第1係合凸部25に周方向に係合可能である。これらのことから分かるように、第1突出部33の内側面23に対向する部分が第1当接部61であり、第1係合凸部25に対向する部分が第2当接部62である。このように、第1突出部33が第1当接部61と第2当接部62を有していることで、第1当接部61と第2当接部62を別の突出部に設ける場合と比較して、コンパクト化を図ることでき、また、第1突出部33の剛性を高くできる。
また、第1突出部33は、径方向外側に突出する凸曲面を有しており、ブレーキカム20の内側面23に対し、この凸曲面で接触している(つまり、第1当接部61は、この凸曲面にある)。そのため、軸方向から見て、第1突出部33は、ブレーキカム20の内側面23に1点で当接するので、平面同士で当接する場合に比較して当接する位置が安定し、発生するブレーキ力を設計通りに安定させることができる。なお、このように1点で第1突出部33と内側面23を当接させるためには、第1突出部33に角部を設けて、この角部を内側面23に当接させるようにしてもよい。
第2突出部34は、ブレーキカム20の凹部27に配置され、ブレーキカム20の第2係合凸部26に対し、反時計回り側に隣接し、出力側回転部材30を時計回り方向に回そうとしたときや、ブレーキカム20を反時計回り方向に回そうとしたときに、第2係合凸部26に周方向に係合可能である。すなわち、第2突出部34の第2係合凸部26に対向する部分が第2当接部62である。なお、第2突出部34は、周方向に開いた凹部27に配置されているので、周方向に開いていない凹部に配置される場合に比較してブレーキカム20をコンパクトにすることができる。また、第2突出部34は、凹部27と、隣接するブレーキカム20同士の隙間とで形成される空間を利用して配置されているので、空間を有効利用してブレーキ装置100のコンパクト化を図ることができる。
このように、出力側回転部材30において、1つのブレーキカム20に対応して第2当接部62に2箇所ずつ設けられている。より具体的には、第2当接部62を有する第1突出部33と第2当接部62とが、中央面PL1および第2係合凸部26を間に挟むように離れて配置されている。このように、1つのブレーキカム20に対応して第2当接部62を有する第1突出部33および第2突出部34が設けられ、しかも、これらが周方向に離れて配置されていることで、出力側回転部材30とブレーキカム20との間で、第2当接部62を介して回転力を伝えるときに、バランスよく回転力を伝えることができる。
そして、第2突出部34は、ブレーキカム20の内周面23に対し、径方向に離間している。つまり、第2突出部34は第1当接部61を有していない。このように、第2突出部34がブレーキカム20に対し径方向に離間していることで、1つのブレーキカム20と出力側回転部材30が径方向に接する部分が1箇所になるので、ブレーキカム20と出力側回転部材30を外輪10に組み付けやすくなる。
第1当接部61は、各ブレーキ面21の内側の2つの端部52の中点55と、外輪10の内周面11Aの中心軸(回転軸線56と同じ)とを通る面を中央面PL1として、中央面PL1からずれて位置している。このずれ量D1は、大きいほどブレーキカム20と出力側回転部材30との間で回転力の伝達がしやすくなり、小さいほど回転力の伝達がし難くなる。そのため、ずれ量D1が大きすぎる場合には、出力側回転部材30に回転力が入力されたときに、ブレーキカム20が回転して、ブレーキ力を発生することができないので、外輪10の内周面11Aとブレーキ面21との摩擦係数などに応じて、ずれ量D1が適切に設定されている。
図4に示すように、入力側回転部材40は、円板状の本体部41と、本体部41から外輪10の側壁12に向けて突出する3つのピン42とを備えて構成されている。ピン42は、3つのブレーキカム20同士の隙間、つまり、回転入力面24同士の隙間に合った位置および太さで設けられている。このため、ピン42は、出力側回転部材30の回転軸線56を中心として、120°おきに配置されている。また、ピン42は、ブレーキカム20に回転力を伝えやすくするため、回転入力面24のうち、径方向における外側の端部付近に配置されている。
本体部41には、図4の上方に突出するとともに、外輪10側(つまり、右側)へ向けて突出するブレーキ解除係合部45が形成されている。図2に示すように、ブレーキ解除係合部45は、アームフレームR1から突出する係合突起R51に対応した位置に設けられ、詳しくは、係合突起R51に対し、反時計回り側にずれて配置されている。これにより、係合突起R51がアームフレームR1から突出しているときには、アームフレームR1を下げようとするときに係合突起R51がブレーキ解除係合部45に反時計回り方向に係合するようになっている。
以上のような構成のワンウェイクラッチ100は、外輪10がシートバックS1に固定され、アームフレームR1が図5の反時計回り方向が下がる方向となるように、ジョイント穴J1およびジョイントJ2を介して出力側回転部材30に連結されている。
以上のように構成されたアームレストRの動作について説明する。
アームレストRを上方に上げようとする場合、図6に示すように、アームフレームR1が出力側回転部材30に連結されているので、出力側回転部材30が時計回り方向に回される。このとき、図6に矢印で示したように、第2当接部62が第1係合凸部25と第2係合凸部26に周方向に係合し、これらを時計回り方向に押してブレーキカム20を時計回り方向に回転させる。また、ブレーキカム20にピン42で係合している入力側回転部材40も時計回り方向に回転する。すなわち、出力側回転部材30、ブレーキカム20および入力側回転部材40は、一体となって時計回り方向に回転する。このため、アームレストRは自由に上げることができる。
上に上げたアームレストRを下げようとする場合、操作レバーR2を操作しない状態では、アームフレームR1は、出力側回転部材30とだけ係合しているので、図7に示すように、出力側回転部材30が反時計回り方向に回ろうとする。このとき、3つの第1突出部33の第1当接部61が対応する各ブレーキカム20の内側面23に当接し、内側面23を径方向外側へ押す。この内側面23を押す力F1は、第1当接部61が中央面PL1からずれ量D1だけずれているので、このずれ量D1の大きさに応じてブレーキカム20を時計回りに回転させようと作用する。また、第1当接部61において働く摩擦力F2も、僅かながらブレーキカム20を時計回りに回転させようと作用する。
しかし、力F1は、ブレーキカム20を、ブレーキ面21において外輪10の内周面11Aに押し付ける力F3を発生させる。そして、この力F3に応じて、内周面11Aとブレーキ面21の間には、ブレーキカム20を時計回りに回転させようとする力に抵抗しようとする摩擦力F4が作用する。本実施形態のワンウェイクラッチ100においては、ずれ量D1、ブレーキカム20と外輪10の摩擦係数などの各部の設定が適切に設定されていることで、ブレーキカム20を時計回りに回転させようとする力が、摩擦力F4を超えることができずに、出力側回転部材30、ブレーキカム20および入力側回転部材40は外輪10に対して回転することができない。すなわち、ワンウェイクラッチ100は、ブレーキ力を発生することができる。このため、アームレストRは下に下がらない。つまり、乗員の腕の重みを支えることができる。
次に、操作レバーR2を引き上げながらアームレストRを下げようとする場合、アームフレームR1の左側面から係合突起R51が突出して、ブレーキ解除係合部45に反時計回り方向に係合する。このため、出力側回転部材30が反時計回り方向に回ろうとするのに加えて、入力側回転部材40が反時計回り方向に回ろうとする。すると、図8に示すように、入力側回転部材40のピン42がブレーキカム20の回転入力面24に当接し、ブレーキカム20を反時計回り方向に付勢する。そして、ブレーキカム20は、第1係合凸部25が第1突出部33の第2当接部62に当接し、第2係合凸部26が第2突出部34の第2当接部62に当接し、出力側回転部材30を反時計回り方向に付勢する。これにより、入力側回転部材40、ブレーキカム20および出力側回転部材30は、一体となって反時計回りに回転することができる。すなわち、アームレストRは、自由に下げることができる。
このようにして、本実施形態のアームレストRによれば、上に上げる場合には、操作レバーR2を操作しなくても、自由に動かすことができ、操作レバーR2を操作しない状態では、下に下がらずに、腕の重さを支えることができる。また、上に上げたアームレストRを下げたい場合には、操作レバーR2を引き上げながらアームレストRを下に押し下げることで、自由にアームレストRを下げることができる。
そして、アームレストRは、このような動作の実現のために、従来のようにコイルスプリングを使用していないので、軸方向の大きさを小さくすることができる。
以上に本発明の一実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、図9に示すアームレストR′のように、アームフレームR1から、ブレーキ解除係合部45の反時計回り側(前側)に隣接する係合突起R52を突出させて設けてもよい。このように構成すると、アームレストR′を上げるときに、係合突起R52がブレーキ解除係合部45に係合して、入力側回転部材40に対し時計回り方向に回転力を入力することができる。このとき、図10に示すように、入力側回転部材40のピン42がブレーキカム20を時計回り方向に付勢し、ブレーキカム20の内側面23は、第1当接部61を介して出力側回転部材30を時計回り方向に付勢する。このため、入力側回転部材40、ブレーキカム20および出力側回転部材30は、一体となって時計回り方向に回転することができる。すなわち、アームレストR′を上げようとするときに、アームレストR′から、出力側回転部材30と入力側回転部材40の両方に時計回り方向の回転力を入力でき、いずれの回転力も、それらを時計回り方向に回転させるように働くので、より容易にアームレストR′を上げることができる。
また、図示は省略するが、入力側回転部材40に、別途、操作部材、例えば、レバーを設けてもよい。例えば、後方に延びるレバーを入力側回転部材40に設けておけば、座席の後側からアームレストを自由に上下に動かすことができる。このような構成は、特に、後部座席など、荷室と隣接するシートにおいて有効であり、荷室を広げるためにシートバックS1を前に倒す場合などに、その前段階としてアームレストを動かすのに便利である。
前記実施形態において、当接部は、出力側回転部材30に設けた突起(第1突出部33、第2突出部34)に設けていたが、ブレーキカム20の内側面23に突起を形成し、出力側回転部材30の当接部は平面に設けてもよい。
前記実施形態において、アームフレームR1をシートバックS1に支持させていたが、アームフレームR1は、着座部R2に支持させてもよい。
前記実施形態および各変形例においては、各ブレーキカムは、周方向に等間隔に並んでいたが、必ずしも等間隔に並んでいなくてもよい。もっとも、各ブレーキカムは周方向に等間隔で並ぶことで、出力側回転部材の位置を安定させることができる。
10 外輪
11A 内周面
20 ブレーキカム
21 ブレーキ面
22 外周面
23 内側面
24 回転入力面
25 第1係合凸部
26 第2係合凸部
30 出力側回転部材
31 軸部
32 作用部
33 第1突出部
34 第2突出部
40 入力側回転部材
41 本体部
42 ピン
45 ブレーキ解除係合部
61 第1当接部
62 第2当接部
100 ワンウェイクラッチ
R アームレスト
R1 アームフレーム
R2 操作レバー
R3 ロッド
R51 係合突起
S シート

Claims (7)

  1. シートに取り付けられるアームレストであって、
    アームフレームと、
    前記アームフレームを回動可能に前記シートに支持させるワンウェイクラッチとを備え、
    前記ワンウェイクラッチは、
    円筒状の内周面を有する外輪と、
    前記外輪の内側に配置された少なくとも2つのブレーキカムであり、前記内周面に対向して当該内周面と接触可能なブレーキ面および径方向内側を向く内側面を有するブレーキカムと、
    前記各ブレーキカムの内側に配置され、当該ブレーキカムの前記内側面に当接可能な第1当接部と、前記ブレーキカムに対し周方向で当接可能な第2当接部とを有する出力側回転部材とを備え、
    前記ブレーキカムに入力された第1回転方向の回転動作は前記第2当接部を介して前記出力側回転部材に伝達される一方、前記出力側回転部材の第1回転方向の回転動作は前記第1当接部が前記ブレーキカムを前記内周面に押し付けることで前記ブレーキカムに伝達されず、前記出力側回転部材の第2回転方向の回転動作は前記第2当接部が前記ブレーキカムに当接することで前記ブレーキカムに伝達されるように構成され、
    前記外輪は前記シートに固定され、
    前記アームフレームは、前記第1回転方向が下がる方向となるように前記出力側回転部材に連結されたことを特徴とするアームレスト。
  2. 前記ブレーキカムと周方向に係合した入力側回転部材と、
    前記アームフレームに設けられ、前記入力側回転部材と前記アームフレームが第1回転方向に係合する操作可能状態と係合しない操作ロック状態との間で切り替える操作切替部材とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のアームレスト。
  3. 前記出力側回転部材は、前記ブレーキカムに向けて径方向外側に突出する第1突出部を有し、当該第1突出部は、前記第1当接部と前記第2当接部を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアームレスト。
  4. 前記出力側回転部材は、前記ブレーキカムに向けて径方向外側に突出し、前記第2当接部を有する第2突出部が設けられ、
    一のブレーキカムに対応して設けられる前記第1突出部と前記第2突出部とは、周方向に離れて配置されていることを特徴とする請求項3に記載のアームレスト。
  5. 前記第2突出部は、前記ブレーキカムに対し径方向に離間していることを特徴とする請求項4に記載のアームレスト。
  6. 前記出力側回転部材は、前記ブレーキカムに向けて径方向外側に突出する第1突出部を有し、当該第2突出部は、前記ブレーキカムの前記内側面に対し角部または凸曲面で当接することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアームレスト。
  7. 前記ブレーキカムは、周方向の一方と径方向内側とに開いた凹部を有し、前記第2突出部は当該凹部に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のアームレスト。
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