JP2011042206A - 遮蔽装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】円滑に遮蔽シートを収容することが可能な遮蔽装置の提供を課題とする。
【解決手段】遮蔽シート30と収容装置40とを備える遮蔽装置3に、一対の支持部61A,61B、先端部材63、中間部材64、遮蔽シート30の幅方向D3の内側に向かって屈曲可能とされて屈曲部FP1,FP2が前記中間部材64に対して前記遮蔽シート30の幅方向D3へスライド可能に連結された一対のアーム機構AR1,AR1、該一対のアーム機構AR1,AR1に設けられた各屈曲部FP1,FP2の間で中間部材64に設けられて一対のアーム機構AR1,AR1が屈曲するときに各屈曲部FP1,FP2に当接して中間部材64を遮蔽シート30の幅方向D3の所定位置に位置決めする位置決め機構100を設ける。
【選択図】図15

Description

本発明は、遮蔽シートが収容されるときに屈曲するアーム機構を備える遮蔽装置に関する。
遮蔽シートを収容装置から引き出すことにより所定の部分を遮蔽する遮蔽装置が知られている。
例えば、特許文献1には、自動車の荷室に可撓性トノカバーを引き出して荷室に積まれた荷物を遮蔽するトノカバー装置が開示されている。このトノカバー装置は、引き出されたトノカバーと略平行な平面内で折り畳み可能にピン接合された二つのリンク部材からなる伸縮支持機構が左右一対設けられている。
また、特許文献2には、前方斜め上方に向けて伸縮自在に構成された折り畳み自在の二つのアーム部材でシェードシートを引き出すサンシェード装置が開示されている。
特公平03−46328号公報 特開2006−103598号公報
上述した伸縮支持機構等に意図しない荷重が加わると、伸縮支持機構等が変形する可能性がある。すると、遮蔽シートの収容が円滑に行われなくなる可能性がある。
なお、伸縮支持機構等は、遮蔽シートを収容する時に折り畳まれる必要があるため、部材の強度を上げるには限界がある。
以上を鑑み、本発明は、円滑に遮蔽シートを収容することが可能な遮蔽装置の提供を目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の遮蔽装置は、収容位置から引き出し可能な遮蔽シートと、
前記収容位置へ前記遮蔽シートを収容可能な収容装置と、
前記収容位置から前記遮蔽シートを引き出す方向に沿って前記遮蔽シートの幅方向の両縁部に対向する位置に設けられた一対の支持部と、
前記遮蔽シートの先端部に設けられた先端部材と、
前記遮蔽シートの幅方向に沿って設けられ、前記一対の支持部に沿って移動可能とされた中間部材と、
前記遮蔽シートの幅方向の内側に向かって屈曲可能とされて屈曲部が前記中間部材に対して前記遮蔽シートの幅方向へスライド可能に連結され、先端側の端部が前記先端部材に対して回動可能に取り付けられ、前記収容装置側の部位を中心として前記屈曲部から前記収容装置側が回動可能な一対のアーム機構と、
該一対のアーム機構に設けられた各屈曲部の間で前記中間部材に設けられ、前記一対のアーム機構が屈曲するときに前記各屈曲部に当接して前記中間部材を前記遮蔽シートの幅方向の所定位置に位置決めする位置決め機構とを備えることを特徴とする。
上記一対のアーム機構が屈曲すると、先端部材に対して回動可能に取り付けられたアーム機構の先端側の端部が収容位置の方へ移動するので、遮蔽シートも収容位置の方へ移動する。また、各屈曲部をスライド可能に連結した中間部材が一対の支持部に沿って収容位置の方へ移動し、各屈曲部は互いに近接する。このとき、各屈曲部が位置決め機構に当接し、この位置決め機構により中間部材が遮蔽シートの幅方向の所定位置に位置決めされる。
以上より、アーム機構に荷重が加えられても、中間部材に荷重が分散して加えられるので、アーム機構が変形し難くなっている。そして、遮蔽シートを収容するときに中間部材が遮蔽シートの幅方向の所定位置に位置決めされるので、遮蔽シートが円滑に収容される。
ここで、本発明を適用可能な遮蔽装置には、トノカバーを遮蔽シートとして備えるトノカバー装置、ブラインドを遮蔽シートとして備えるブラインド装置、等が含まれる。
上記収容装置には、遮蔽シートの巻き取り装置、遮蔽シートを蛇腹状に折り畳む装置、等が含まれる。
上記屈曲部には、収容装置側のアーム部材と先端側のアーム部材とを互いに回動可能に接続する部位、第一の回転軸を中心として収容装置側のアーム部材を回動可能に接続し第二の回転軸を中心として先端側のアーム部材を回動可能に接続する連結機構、等が含まれる。各アーム機構には、一つの屈曲部のみならず、複数の屈曲部が設けられてもよい。従って、中間部材は、一つのみならず、複数設けられてもよい。
上記屈曲部が中間部材に対してスライド可能に連結されることには、収容装置側及び先端側のアーム部材の回転軸となる部位が中間部材の溝から抜けないように該溝に沿って移動可能とされること、アーム部材の回転軸に接続した部位が中間部材に対してスライド可能に嵌合すること、等が含まれる。
請求項1に係る発明によれば、円滑に遮蔽シートを収容することが可能な遮蔽装置を提供することができる。
請求項2〜請求項7に係る発明では、遮蔽シートを収容するときに中間部材を円滑に位置決めすることができる。
請求項8に係る発明では、荷物の出し入れ時になるべく遮蔽シートが邪魔にならないようにしながら中間部材がなるべく遮蔽シートの幅方向へずれないようにすることができる。
遮蔽装置3を採用した自動車1の内装の一例を示す側面図である。 遮蔽装置3を採用した自動車1の内装の一例を示す要部斜視図である。 遮蔽装置3を採用した自動車1の内装の一例を示す要部平面図である。 支持部61の一例を示す斜視図である。 遮蔽シート30を引き出している状態の遮蔽シート駆動手段50の一例を示す要部平面図である。 遮蔽シート30を収容している状態の遮蔽シート駆動手段50の一例を示す要部平面図である。 遮蔽装置3の要部を図2のA1の位置で断面視して示す垂直断面図である。 遮蔽装置3の要部を図2のA2の位置で断面視して示す垂直断面図である。 遮蔽装置3の要部を図2のA3の位置で断面視して示す垂直断面図である。 屈曲部FP1,FP2及びその周辺を例示する分解斜視図である。 遮蔽装置3を採用した自動車1の電気回路の構成例を示すブロック図である。 支持部61に対する中間部材64の位置を例示する垂直断面図である。 位置決め機構100及びその周辺を一部分解して例示する平面図である。 位置決め機構100及びその周辺を図13のB1の位置で断面視して示す垂直断面図である。 遮蔽装置3の動作を模式的に例示する平面図である。 第二の実施形態に係る遮蔽装置3の要部を一部分解して例示する斜視図である。 第二の実施形態において位置決め機構100及びその周辺を例示する平面図である。 第二の実施形態に係る遮蔽装置3の動作を例示する平面図である。 第三の実施形態に係る遮蔽装置3の動作を例示する平面図である。 第四の実施形態に係る遮蔽装置3の要部を例示する平面図である。 第五の実施形態において遮蔽シート30を引き出している状態の遮蔽シート駆動手段50の一例を示す要部平面図である。 丁番68及びその周辺の遮蔽装置3の一例を示す要部斜視図である。 遮蔽装置3の要部を図2のA3の位置で断面視して示す垂直断面図である。 電子制御装置51が行う荷室用ドア10及び遮蔽シート30の駆動処理の一例を示すフローチャートである。 荷室用ドア10及び遮蔽シート30の動作の一例を示すタイミングチャートである。 荷室用ドア10が開く直前の自動車1の様子の一例を示す側面図である。 荷室用ドア10が開いている途中の自動車1の様子の一例を示す側面図である。 荷室用ドア10の開動作が停止したときの自動車1の様子の一例を示す側面図である。 変形例において荷室用ドア10が開いている途中の自動車1の様子の一例を示す側面図である。
(1)第一の実施形態に係るトノカバー装置の構成:
図1は、本発明の一実施形態に係るトノカバー装置(遮蔽装置)3を採用した自動車1の内装の要部を示している。図1に示す自動車1は、道路上で使用されるように設計及び装備された路上走行自動車とされ、リヤシート4の後方に荷物を収容する荷室LR1が形成される乗用自動車とされている。本発明を適用可能な自動車には、フロントシートとリヤシートを備える2列シートタイプのモータビークル、さらにサードシートを備える3列シートタイプのモータビークル、フロントシートの後方であってリヤシートまたはサードシートの前方に荷室が形成されるモータビークル、等があり、いわゆるステーションワゴンやワンボックスカー等が含まれる。
なお、左右の位置関係を説明するときには、自動車1の後方から前方を見たときを基準として説明する。
荷室LR1の下部には車体パネルの一部を構成する鋼板製等の金属製のフロアパネルが設置され、このフロアパネルの上に収納空間が設けられる。荷室LR1の左右には、図3に示すように、デッキサイドトリム6,6が内装材として設けられている。また、荷室LR1の後側には、後部扉(荷室用ドア)10が設けられている。トノカバー30は、幅がデッキサイドトリム6,6間の距離よりも若干狭くされ、後部扉10側から前方へ引き出されると自動車1の外部から前記収納空間をほぼ遮蔽する。また、引き出されたトノカバー30は、中間部材64等により、上面に物が置かれる等による荷重に対して耐久性を有している。
トノカバー装置3は、トノカバー(遮蔽シート)30、巻き取り装置(収容装置)40、トノカバー駆動手段(遮蔽シート駆動手段)50、を備えている。本トノカバー装置3の概略は、以下の通りである。
トノカバー30は、所定の収容位置LO1から自動車1の荷室LR1へ引き出し可能とされている。ここで、トノカバーの収容位置LO1は、収容装置によりトノカバーが最も収容された位置を意味することにする。従って、収容位置LO1は、トノカバーの全てが収容装置に収容される位置のみならず、図28に示すように、トノカバーの一部が収容装置外に出た位置でもよい。巻き取り装置40は、後部扉10に設けられ、収容位置LO1へトノカバー30を収容可能である。トノカバー駆動手段50は、引き出されているトノカバー30に対する収容位置LO1の方への駆動を行ったり、収容されているトノカバー30に対する引出位置LO2の方への駆動を行ったりする。
トノカバー駆動手段50の基本部分は、図2〜6に示されるように、一対の支持部材(支持部)61A,61B、先端部材63、中間部材64、一対のアーム機構AR1,AR1、駆動手段80、センタリング機構(位置決め機構)100、から構成される。
支持部材61A,61Bは、収容位置LO1からトノカバー30を引き出す方向D1に沿ってトノカバー30の幅方向D3の両縁部33,34に対向する位置に設けられている。先端部材63は、トノカバー30の先端部32に対して一対の支持部材61A,61Bに向かって突設され、該一対の支持部材61A,61Bに沿って移動可能とされている。ここで、突設するとは、突き出して設けることを意味する。中間部材64は、トノカバーの幅方向D3に沿って設けられ、一対の支持部61A,61Bに沿って移動可能とされている。アーム機構AR1,AR1は、トノカバーの幅方向D3の内側に向かって屈曲可能とされて屈曲部FP1,FP2が中間部材64に対してトノカバーの幅方向D3へスライド可能に連結されている。これらアーム機構AR1,AR1は、先端側の端部69a,69aが先端部材63に対して回動可能に取り付けられ、巻き取り装置40側の部位67d,67dを中心として屈曲部FP1,FP2から巻き取り装置40側が回動可能とされている。センタリング機構100は、アーム機構AR1,AR1に設けられた各屈曲部FP1,FP2の間で中間部材64に設けられ、アーム機構AR1,AR1が屈曲するときに各屈曲部FP1,FP2に当接して中間部材64をトノカバーの幅方向D3のセンタリング位置(所定位置)LC1に位置決めする。
本実施形態のトノカバー駆動手段50は、さらに後端部材66を備え、後部扉開閉制御用のECU(Electronic Control Unit;電子制御装置)51の制御に従ってトノカバー30を引き出したり収容したりする。本実施形態のアーム機構AR1,AR1は、巻き取り装置40側の第一のアーム部材67A,67Bと先端側の第二のアーム部材69A,69Bとが屈曲可能に連結されている。本実施形態の駆動手段80は、トノカバー駆動用モータ82と一対のリンク部材84A,84Bを有している。
トノカバー30は、所定の収容位置LO1から所定の引出位置LO2まで荷室LR1へ引き出し可能な軟質の遮蔽シートであり、荷室LR1の所定の高さを覆うことができるとともに、引出位置LO2から収容位置LO1まで巻き取り装置40へ巻き取り可能である。図7に示すように、トノカバー30の先端部32は、折り返されて係合部とされ、先端部材63に形成された係合溝63cに挿入されて先端部材63が取り付けられている。トノカバーには、巻き取り装置に巻き取り可能な柔軟性を有するシート状材料が用いられる。このシート状材料には、遮光性を有する不透明の軟質材料が好ましい。トノカバーには、塩化ビニル樹脂等の樹脂成形材料を成形したシート、塩化ビニル樹脂等の樹脂材料を用いたレザー、織物、等を用いることができる。
巻き取り装置40は、トノカバー30の基部31を取り付けた巻き取り軸、トノカバー30を巻き取る方向(図1の左回り)に前記巻き取り軸を付勢するばね42、後端部材66の近傍で後部扉10に取り付けられてトノカバー30を収容するケース、を備えている。これにより、トノカバー30は、常時、巻き取り装置40に向かう方向(収容方向D2)へ付勢されている。ばね42は、渦巻ばね等を用いることができ、例えば両端が固定軸と前記巻き取り軸とに取り付けられて該巻き取り軸に巻き取り力を付与する。ケースには、アルミニウム等の金属や樹脂成形材料を押出成形等により成形してトノカバー引き出し用の開口を有する略筒状とした成形品を用いることができる。巻き取り装置が後部扉に設けられるため、巻き取り装置からケースを省略することも可能である。
支持部材61は、後部扉10が閉じているときの巻き取り装置40からトノカバー30を引き出す前後方向(引出方向D1)に沿って設けられている。図4に示すように、各支持部材61A,61Bには、長手方向を引出方向D1に向けた溝62,62が形成されている。支持部材61A,61Bは、これらの溝62,62を互いに対向させて、トノカバー30の幅方向D3の両縁部33,34に対向する位置に設けられている。本実施形態の支持部材61A,61Bは、溝62,62に挿入した先端部材63の端部63a,63bや中間部材64の端部64a,64bを載置する載置部61a,61a、先端部材の端部63a,63bや中間部材の端部64a,64bの上昇を規制する上昇規制部61c,61c、を備えている。載置部61a,61aの上面は、先端部材の端部63a,63bや中間部材の端部64a,64bの受け面とされている。上昇規制部61c,61cは、支持部材61A,61Bの先端部61d,61dに存在するものの、支持部材61A,61Bの後端部(収容装置側の端部)61e,61eに存在していない。上昇規制部61c,61cの存在しない部分の載置部61a,61aは、先端部材の端部63a,63bや中間部材の端部64a,64bの上方への離脱を許可する離脱許可部61b,61bとされている。従って、支持部材61は、上昇規制部61cの存在する部分で断面略コ字状とされ、上昇規制部61cの存在しない部分で断面略L字状とされている。
むろん、支持部材の形状は、車両前後方向の全てにわたって断面略コ字状とされたり断面略L字状とされたりしてもよく、これらの形状以外の形状とされてもよい。
支持部材61には、アルミニウム合金等の金属や樹脂成形材料の成形品を用いることができる。むろん、デッキサイドトリム6,6等の内装材に支持部材61A,61Bと同様の構造を設けることにより、該内装材に上記支持部が形成され、該内装材が上記支持部材となる。この場合、デッキサイドトリムに新たな構成部品を追加する必要が無くなる。
先端部材63は、図2等に示すように、トノカバーの先端部32に対して一対の支持部材61A,61Bに向かって突設されている。先端部材63は、支持部材の受け面(載置部61a,61a)上を前後へ移動可能とされ、かつ、支持部材61A,61Bにおける離脱許可部61bから上方へ離脱可能とされている。図5等に示すように、先端部材63は、長手方向をトノカバーの幅方向D3に向けた長尺な部材とされ、両端部63a,63bにエンドホルダが設けられている。従って、トノカバーの両縁部33,34から突出したエンドホルダ63a,63bが支持部材の溝62,62に挿入して前後へ移動する。
図7に示すように、先端部材63の本体部分には、幅方向D3に向けた係合溝63cが形成されて両端部に一対の第二のアーム部材69A,69Bがトノカバー30に沿って回動可能に連結される。トノカバーの先端部32を係合溝63cに挿入して先端部材63の本体部分にエンドホルダ63a,63bを嵌めると、トノカバーの先端部32が先端部材63に取り付けられる。
以上より、先端部材63は、支持部材61A,61Bに対してスライド可能に支持されながら、アーム機構の先端側の端部69a,69aを回動可能に支持することになる。
なお、先端部材63の形状は、平板状など棒状以外の形状でもよく、乗員が手でトノカバー30を引き出したり収容させたりするための操作部を有する形状でもよい。後述する駆動手段80が無い場合、この操作部があるとトノカバー30の引き出し操作や収容操作を手で行うことができるので、好適である。
中間部材64は、トノカバーの幅方向D3に沿って設けられている。中間部材64は、支持部材の受け面(載置部61a,61a)上を移動可能とされ、かつ、支持部材61A,61Bにおける離脱許可部61bから離脱可能とされている。図5等に示すように、中間部材64は、長手方向をトノカバーの幅方向D3に向けた長尺な部材とされ、両端部64a,64bにエンドホルダが設けられている。従って、トノカバーの両縁部33,34から突出したエンドホルダ64a,64bが支持部材の溝62,62に挿入して前後へ移動する。
図8〜10に示すように、中間部材の本体部分には、幅方向D3に向けた溝65が形成され、幅方向D3に向いた開口部分に沿って互いに近接する方向へ延出した対向部65a,65aが形成されている。この溝65には、アーム機構の屈曲部FP1,FP2に取り付けられるランナ部材RU1,RU1が挿入される。エンドホルダ64a,64bには、支持部材の載置部61a,61aを転動するローラRO1,RO1が取り付けられ、該ローラRO1,RO1を取り付けたエンドホルダ64a,64bの本体部分を載置部61a,61aの方へ付勢するためのばねSP1,SP1が取り付けられている。エンドホルダ64a,64bは、溝65にセンタリング機構100及びランナ部材RU1,RU1を挿入した後に中間部材64の本体部分に取り付けられる。
以上より、中間部材64は、支持部材61A,61Bに対してスライド可能に支持されながら、アーム機構の屈曲部FP1,FP2をスライド可能に支持することになる。これにより、中間部材64が屈曲部FP1,FP2の補強構造となり、引き出されたトノカバー30の上に荷物が置かれる等してアーム機構AR1,AR1に意図しない荷重が加わっても、アーム機構AR1,AR1の変形を可及的に抑止することができる。従って、トノカバー30の引き出し動作及び収容動作が円滑に保たれる。
後端部材66は、図5等に示すように、長手方向をトノカバーの幅方向D3に向けた長尺な部材とされ、トノカバーの幅方向D3に沿って設けられ、巻き取り装置40の近傍においてトノカバー30の下側となる位置で後部扉10に取り付けられて固定されている。後端部材66は、モータ82が固定され、両端部66a,66bにアーム部材67A,67Bがトノカバー30に沿って回動可能に連結されている。
なお、先端部材63の本体部分や中間部材64の本体部分や後端部材66には、アルミニウム合金等の金属を押出成形等により成形して略棒状又は長尺な板状とした成形品を用いることができる。エンドホルダ63a,63b,64a,64bには、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂やポリプロピレン(PP)等の樹脂成形材料を射出成形等により成形した部材を用いることができる。
第一のアーム部材67は、先端側の端部67aが中間部材64に沿って幅方向D3へ移動可能とされ、巻き取り装置40側の部位67dを中心として回動可能とされている。左右のアーム部材67A,67Bの先端側は、図5に示すように、第二のアーム部材67A,67Bに対して回動可能に接続される接続部67b,67bを有している。具体的には、図9,10に示すように、第一のアーム部材67における先端側の端部67aと第二のアーム部材69における巻き取り装置40側の端部69cとランナ部材RU1とがワッシャWA2,WA3を介してリベットRI2により該リベットRI2の軸方向を中心として回転可能に接続されている。前後のアーム部材69,67の連結部分はトノカバーの幅方向D3の内側に向かって屈曲可能とされた屈曲部FP1,FP2とされ、これら左右の屈曲部FP1,FP2がランナ部材RU1,RU1によって中間部材64に対しトノカバーの幅方向D3へスライド可能に連結されていることになる。本実施形態では、図5の左側に示す屈曲部FP1を第一の屈曲部とし、図5の右側に示す屈曲部FP2を第二の屈曲部とする。ここで、屈曲部は、ランナ部材RU1やワッシャWA2,WA3やリベットRI2を含む概念とする。
ランナ部材RU1は、トノカバー引出時に上下方向となる中間部分に中間部材の対向部65a,65aを挿入させる溝RU1aが形成されている。これにより、ランナ部材RU1は、溝RU1aから下側を中間部材の溝65に挿入した状態で幅方向D3へ対向部65a,65a間を摺動する。ランナ部材RU1には、PP等の樹脂成形材料を射出成形等により成形した部材を用いることができる。
一方、本実施形態では、図5等に示すように、巻き取り装置40側の端部67c,67cは、リンク部材84A,84Bが回動可能に連結されている。これらの端部67c,67cよりも引出方向D1側の部位67d,67dが後端部材66に回動可能に接続された接続部とされている。
なお、第一のアーム部材に設けられるリンク部材への接続部は、後端部材への接続部よりも引出方向D1側とされてもよい。
第二のアーム部材69は、先端部材63に対して回動可能に取り付けられる接続部69bを先端側の端部69aに有し、第一のアーム部材67に対して回動可能に取り付けられる接続部69dを巻き取り装置40側の端部69cに有している。図7に示すように、左右のアーム部材69A,69Bの先端側は、アーム部材の端部69a,69aと先端部材63とがワッシャWA1を介してリベットRI1により該リベットRI1の軸方向を中心として回転可能に接続されている。一方、図9,10で示したように、第一のアーム部材の巻き取り装置側端部69c,69cと第二のアーム部材の先端側端部67a,67aとの連結部分がアーム機構の屈曲部FP1,FP2とされている。
屈曲部FP1,FP2間で中間部材64に設けられたセンタリング機構100については、後述する。
リンク部材84は、トノカバー30の駆動時にモータ82の駆動力を第一のアーム部材67へ伝達する。左右のリンク部材84A,84Bは、第一のアーム部材67A,67Bの後端部67c,67cに対して回動可能に取り付けられ、モータ82により幅方向D3外側へ駆動されるとアーム部材67,69を屈曲部FP1,FP2で内側に折り曲げてトノカバー30を収容方向D2へ移動させ、モータ82により幅方向D3内側へ駆動されると屈曲部FP1,FP2を伸ばすようにトノカバー30を引出方向D1へ移動させる。
なお、アーム部材67,69、リンク部材84には、アルミニウム合金等の金属を押出成形等により成形して略棒状又は長尺な板状とした成形品を用いることができる。
トノカバー駆動用モータ82は、回転プレートを有し、この回転プレートが回転することにより、リンク部材84A,84Bを互いに幅方向D3外側へ駆動したり幅方向D3内側へ駆動したりする。
以上より、モータ82とリンク部材84とは、トノカバー30の駆動時に第一のアーム部材67を回動させ、第二のアーム部材69を回動させて、巻き取り装置40に対してトノカバー30を出し入れさせる。
図1に示す自動車1の車体には、ECU51、ドア開閉装置20、ラッチ26、が設けられている。本実施形態の後部扉10は、上縁部11を中心として上方へ開動作し下方へ閉動作する電動式のドアとされ、ドア開閉装置20の作動により荷室LR1の背面側を開閉する。ドア開閉装置20は、自動車1のルーフに設けられ、後部扉10を図1に示す所定の全閉位置LO3と図28に示す所定の全開位置LO4との間で双方向に駆動する。ラッチ26は、後部扉10を全閉位置LO3でロックする。
後部扉10を駆動するドア開閉装置20は、例えば図11に示すように、ドア駆動用モータ21、電磁クラッチ22、動力伝達機構23、角度センサ24、を備える構成とされる。モータ21は、例えばリダクションモータが用いられ、ECU51の制御に従って動作する。電磁クラッチ22は、ECU51の制御に従って、モータ21と動力伝達機構23とを結合したり、両者の結合を解放したりする。動力伝達機構23は、ラック(rack)やリンク(link)を有し、電磁クラッチ22で結合されたモータ21の回転力を後部扉10の駆動方向の力に変換して後部扉10へ伝達する。角度センサ24は、後部扉10の開き角を検出してECU51へ出力する。
後部扉10をロックするラッチ26は、ラッチの状態を検出してECU51へ出力するラッチセンサ27を有し、ECU51の制御に従って後部扉10をロックしたりロックから解放したりする。
ECU51は、例えば、CPU(Central Processing Unit)51a、半導体メモリ51b,51c、タイマ回路51d、I/O(入出力)回路51e、等が互いに情報を入出力可能に接続されて構成される。遮蔽シート駆動機能をコンピュータに実現させる遮蔽シート駆動プログラムを含むプログラム51pがROM(Read Only Memory)51bに書き込まれる場合、ROM51bは遮蔽シート駆動プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体となる。むろん、遮蔽シート駆動プログラムの記録媒体は、磁気ディスク等、ECUに読み込まれる外部の記録媒体でもよい。CPU51aは、RAM(Random Access Memory)51cをワークエリアとして使用しながらプログラム51pを実行し、トノカバー装置3全体の動作を制御する。
ECU51には、ドア駆動用モータ21、電磁クラッチ22、角度センサ24、ラッチ26、ラッチセンサ27、警告ブザー28、警告灯29、スイッチ52a,52c,52e,52f,52g、受信ユニット53、トノカバー駆動用モータ82、等が接続されている。警告ブザー28及び警告灯29は、自動車1のインストルメントパネルに設置されている。警告ブザー28は、ECU51からの指令に従って警告音を車室へ出力する。警告灯29は、ECU51からの指令に従って点灯する。開スイッチ52a、閉スイッチ52c、トノカバー収容指令スイッチ52f、及び、トノカバー引出指令スイッチ52gは、運転席近傍の内装材に設けられた押しボタンスイッチとされ、押し操作の有無に応じた電圧信号をECU51へ出力する。閉スイッチ52eは、後部扉10における荷室LR1側の面に設けられ、押し操作の有無に応じた電圧信号をECU51へ出力する。受信ユニット53は、イグニッションキー5から開スイッチ52b及び閉スイッチ52dの押し操作の有無に応じた無線信号を受信し、該無線信号に対応する電圧信号をECU51へ出力する。トノカバー駆動用モータ82は、ECU51の制御に従ってトノカバー30を巻き取り装置40に対して出し入れするように動作する。
ECU51は、スイッチ52a〜52gの押し操作の有無に応じた信号を入力し、角度センサ24やラッチセンサ27の検出信号を入力しながら、ドア駆動用モータ21、電磁クラッチ22、警告ブザー28、警告灯29、トノカバー駆動用モータ82、の動作を制御する。
ところで、トノカバー30が収容されるときに中間部材64に沿って屈曲部FP1,FP2同士が近接することになるため、屈曲部FP1,FP2と中間部材の端部64a,64bとの間に大きな隙間が生じる。支持部材61A,61Bが常に中間部材64の幅方向D3への移動を規制していれば中間部材64は幅方向D3へずれないであるが、例えば、図3に示すように荷室の幅方向D3の両側が湾曲していると中間部材64の幅方向D3への移動が支持部材61A,61Bで規制されないことがある。図12(a)に示すように、中間部材の端部64a,64bに対向する支持部材61A,61Bの内側面61f,61f間が比較的広い箇所では、中間部材の端部64a,64bと支持部材の内側面61f,61fとの幅方向D3の距離X1が比較的大きくなる。一方、図12(b)に示すように、支持部材の内側面61f,61f間が比較的狭い箇所では、中間部材の端部64a,64bと支持部材の内側面61f,61fとの幅方向D3の距離X2が比較的小さくなる。これにより、中間部材64が図12(a)に示す箇所で幅方向D3にずれて図12(b)に示す箇所へスライドすると、支持部材の内側面61f,61f間が狭くなる箇所で中間部材64が支持部材の一方の内側面61fと干渉する。異音の発生や、支持部材61A,61Bからの中間部材64の脱落や、中間部材64の破損といった可能性を考慮すると、中間部材64が支持部材の内側面61fと干渉しないことが望ましい。
また、図3に示すようにデッキサイドトリム6,6間が比較的狭くなった荷室の後部領域R1にのみ中間部材64の支持部を設ける場合、後部領域R1よりも前の領域で中間部材64が幅方向D3へずれると中間部材64が支持部に乗らない可能性がある。また、後部扉10を開きながらトノカバー30の格納を行う際に中間部材64が幅方向D3へずれると、後部扉10の開口縁に中間部材64が干渉してトノカバー30を円滑に格納することができなくなる可能性がある。
そこで、本実施形態では、トノカバー装置3にセンタリング機構(位置決め機構)100を設けている。
図5,6に示すように、センタリング機構100は、アーム機構の屈曲部FP1,FP2の間で中間部材64に設けられている。図13は、中間部材64からカバー160を外した状態でセンタリング機構100及びその周辺を上から見て示している。ここで、中間部材64の中心、すなわち、中間部材64の幅方向D3の中間部分にピニオン130が設けられ、幅方向D3に沿ってピニオン130に向かう方向を幅方向の内側方向D4、幅方向D3に沿ってピニオン130から離れる方向を幅方向の外側方向D5とする。
本センタリング機構100は、一対のラック110,120、ピニオン130、付勢手段140、を備えている。
ラック110,120は、トノカバーの幅方向D3へ並んだ歯111,121を互いに対向させて中間部材64に対しトノカバーの幅方向D3へ移動可能に設けられている。第一のラック110は、一端が歯先の方(引出方向D1)へ折れ曲がった第一の折曲部112とされ、略L字状とされている。この折曲部112の外側部位113は、アーム機構AR1,AR1が屈曲したときに第一の屈曲部FP1が当接する。第二のラック120は、一端が歯先の方(収容方向D2)へ折れ曲がった第二の折曲部122とされ、略L字状とされている。この折曲部122は、アーム機構AR1,AR1が屈曲したときに第二の屈曲部FP2が当接する。ラック110,120は、長手方向を幅方向D3に向けて中間部材の溝65に挿入されて幅方向D3へスライド可能とされ、図14に示すように対向部65aに規制されて中間部材64から脱落しないようにされている。ラック110,120は、ピニオン130と噛み合った状態で中間部材64の中心に対して点対称となるように配置される。
ピニオン130は、両ラック110,120と噛合した状態で中間部材64に対して回転可能に設けられ、第一のラック110の移動と第二のラック120の移動とを互いに反対方向へ同期させる。図13の拡大図に示すように、ピニオン130の回転軸131は、幅方向D3に対して垂直、かつ、引出方向D1に対して垂直な上下方向を向いている。ピニオン130の歯132は、両ラックの歯111,121と噛み合っている。
例えば、図14に示すように、回転軸131に沿ってピニオン130に開口を形成し、中間部材64の底部64cとカバー160にも開口を形成し、中間部材の底部64cの外側に抜止部材134を配置し、開口を通したねじ133と抜止部材134とを螺合させることにより、ピニオン130を中間部材64に取り付けることができる。この場合、ねじ133が回転軸131となる。
なお、中間部材64に対するピニオン130の位置は、幅方向D3の中間位置からずれていてもよい。また、ピニオン130の数は、2以上でもよい。
付勢手段140は、屈曲したアーム機構AR1,AR1の各屈曲部FP1,FP2がセンタリング機構100に当接しているときにトノカバー30の幅方向D3の内側へ押されると各屈曲部FP1,FP2をトノカバー30の幅方向D3の外側へ付勢する。付勢手段140は、両ラック110,120に取り付けられている。本実施形態の付勢手段140は、付勢部材141,142を有している。図13に示す付勢部材141,142は、外力が加わっていない状態、すなわち、外部を付勢していない状態で示されている。
付勢部材141,142には、コイルばね等のばねを用いることができる。ばねには、ステンレス線やピアノ線等の金属製のばねを用いることができるが、樹脂材料製等のばねを用いてもよい。また、ばねには、コイルばねの代わりに、板ばね、ゴム等の非金属の弾性部材、等を用いてもよい。
第一の付勢部材141は、第一の折曲部112の内側部位114と、第二のラック120において前記第二の折曲部122とは反対側の端部125と、に介装されている。ここで、介装するとは、部材間に備え付けることを意味する。すなわち、付勢部材141の外側端部141aが第一の折曲部112の内側部位114に取り付けられ、付勢部材141の内側端部141bが第二のラック120の端部125に取り付けられている。第一の折曲部112の内側部位114は、第一の折曲部112において第一の屈曲部FP1の当接部位(外側部位113)とは反対側の部位である。
第二の付勢部材142は、第二の折曲部122の内側部位124と、第一のラック110において第一の折曲部112とは反対側の端部115と、に介装されている。すなわち、付勢部材142の外側端部142aが第二の折曲部122の内側部位124に取り付けられ、付勢部材142の内側端部142bが第一のラック110の端部115に取り付けられている。第二の折曲部122の内側部位124は、第二の折曲部122において第二の屈曲部FP2の当接部位(外側部位123)とは反対側の部位である。
付勢部材141,142は、屈曲部FP1,FP2がラックの折曲部112,122に当接しているときにトノカバーの幅方向D3の内側へ押されると折曲部112,122をトノカバーの幅方向D3の外側へ付勢する。すなわち、屈曲部FP1,FP2がラックの折曲部112,122を内側方向D4へ押すと、付勢部材141,142は、幅方向D3に押し縮められ、折曲部112,122を外側方向D5へ付勢する。
中間部材64がどの程度収容方向D2へスライドしたときに屈曲部FP1,FP2と当接させるかについては、幅方向D3におけるラック110,120の長さや付勢部材141,142の長さを変更することにより調整可能である。
なお、付勢手段140の付勢部材141,142は、いずれか一方を省略することができる。例えば、第二の付勢部材142を省略すると、第二の折曲部122が本発明にいう当接部となり、付勢部材141は、第一の屈曲部FP1が折曲部112に当接し第二の屈曲部FP2が当接部122に当接しているときにトノカバーの幅方向D3の内側へ押されると折曲部112及び当接部122をトノカバーの幅方向D3の外側へ付勢する。
また、付勢部材141,142は、同じ付勢力(ばね定数等)にするのが好ましいものの、異なる付勢力としてもよい。
カバー160は、ラック110,120、ピニオン130、付勢手段140をなるべく露出させないようにする部材である。本実施形態のカバー160は、平板状に形成され、四隅付近にねじ168を通すねじ挿通孔164がそれぞれ形成され、中央部分にねじ133を通すねじ挿通孔166が形成されている。中間部材64には、各ねじ挿通孔164を通したねじ168を螺合させる各ねじ孔が形成されている。
センタリング機構100は、例えば、以下のようにして中間部材64に設けることができる。
まず、中間部材64にエンドホルダ64a,64bの少なくとも一方を取り付けていない状態で、図13で示した向きに両ラック110,120を中間部材の溝65に挿入する。次に、中間部材64の中心に対して点対称となるようにラック110,120を配置しながらピニオン130を中間部材64に対する取り付け位置に挿入する。さらに、カバー160を中間部材64に対する取り付け位置に配置し、中間部材の底部64cの外側に抜止部材134を配置し、ねじ133をカバーのねじ挿通孔166、ピニオン130の開口、中間部材底部64cの開口に通して抜止部材134に螺合させる。そして、ねじ168をカバーのねじ挿通孔164に通して中間部材64に螺合させると、中間部材64に対するセンタリング機構100の取り付けが完了する。
(2)第一の実施形態に係るトノカバー装置の動作、作用及び効果:
以下、第一の実施形態のトノカバー装置3の動作、作用及び効果を説明する。
後部扉10が閉じ、トノカバー30が引出位置LO2に引き出されている状態で図11に示すトノカバー収容指令スイッチ52fに対して押し操作が行われると、ECU51がトノカバー30を収容方向D2へ移動させる向きへの回転駆動をモータ82にさせる。このとき、リンク部材84A,84Bが互いに幅方向D3外側へ移動し、該リンク部材の移動によりアーム機構AR1,AR1が略水平面内において屈曲部FP1,FP2で幅方向D3の内側に向かって屈曲し、該アーム機構の屈曲により中間部材64及び先端部材63が支持部材61A,61Bに沿って収容方向D2へ移動し、ばね42の付勢力によりトノカバー30が巻き取り装置40に巻き取られていく。
図15は、トノカバー30を収容するときのトノカバー装置3の動作を模式的に示している。トノカバー30が引出位置LO2にあるとき、図15(a)に示すように、屈曲部FP1,FP2は中間部材の端部64a,64bに近い位置にある。アーム機構AR1,AR1が屈曲していくと、屈曲部FP1,FP2は互いに近接していく。ここで、中間部材64が支持部材の内側面61f,61f間の比較的広い箇所にあると、図15(b)に示すように、中間部材64が幅方向D3のいずれか一方の方向にずれることがある。図15(b)の例では、中間部材64が左側にずれ、第二の屈曲部FP2が第二の折曲部122から離間している一方、第一の屈曲部FP1が第一の折曲部112と当接していることが示されている。
さらにアーム機構AR1,AR1が屈曲し、第一の屈曲部FP1から第一の折曲部112へ押す力が加わっても、センタリング機構100が中間部材64を第二の屈曲部FP2の方へ移動させることとなる。ここで、両ラック110,120に付勢手段140が取り付けられているので、屈曲部FP1,FP2が折曲部112,122に当接したときの衝撃が緩和される。そして、第二の屈曲部FP2の方へ移動する第二の折曲部122と第二の屈曲部FP2とが当接する。ここで、両ラック110,120は中間部材64の中心に対して点対称に配置され、噛合しているピニオン130により点対称の関係が保たれるので、中間部材64が幅方向D3のセンタリング位置(所定位置)LC1に位置決めされる。
その後、図15(c)に示すように両屈曲部FP1,FP2が折曲部112,122を幅方向の内側方向D4へ押すと、付勢部材141,142は、幅方向D3に圧縮され、折曲部112,122を介して屈曲部FP1,FP2を幅方向の外側方向D5へ付勢する。これにより、屈曲部FP1,FP2と折曲部112,122との当接状態が保たれる。そして、ラック110,120が互いに反対方向へ同期して移動するので、中間部材64は幅方向D3へずれずセンタリングされたまま収容方向D2へ移動する。従って、支持部材61A,61Bから中間部材64が脱落することが抑止される。また、図3,4に示すように巻き取り装置40に近い位置で支持部材の内側面61f,61f間が比較的狭くなっていても、中間部材64が支持部材の内側面61fと干渉することが抑止される。
図15(d)に示すようにアーム機構AR1,AR1が折り畳まれ、トノカバー30が収容位置LO1まで収容されたときも、中間部材64は幅方向D3にセンタリングされている。従って、中間部材64がトノカバー30の収容の妨げとならずにトノカバー30がスムーズに収容される。
以上説明したように、本トノカバー装置3は、中間部材64を備えているので、アーム機構AR1,AR1に荷重が加えられても中間部材64に荷重が分散して加えられ、アーム機構AR1,AR1が変形し難くなっている。また、トノカバー30を収容するときに中間部材64がトノカバーの幅方向D3の所定位置に位置決めされ、幅方向D3へのずれが抑止される。従って、本トノカバー装置3によると、荷重が加えられることによるアーム機構の変形を低減させるとともに、円滑にトノカバーを収容することが可能となる。
また、センタリング機構100が幅方向D3へ伸縮可能であって押し縮められたときに幅方向D3外側へ付勢するので、屈曲部FP1,FP2間の距離のばらつきを吸収することができる。
なお、後部扉10が閉じ、トノカバー30が収容位置LO1に収容されている状態で図11に示すトノカバー引出指令スイッチ52gに対して押し操作が行われると、ECU51がトノカバー30を引出方向D1へ移動させる向きへの回転駆動をモータ82にさせる。このとき、リンク部材84A,84Bが互いに幅方向D3内側へ移動し、屈曲部FP1,FP2が伸び、中間部材64及び先端部材63が支持部材61A,61Bに沿って引出方向D1へ移動し、トノカバー30が巻き取り装置40から引き出されていく。ここで、アーム機構AR1,AR1が折り畳まれているときに付勢手段140が屈曲部FP1,FP2を幅方向の外側方向D5へ付勢するので、トノカバー30を引き出す際のモータ82の駆動力が少なくて済む。
(3)第二の実施形態:
図16,17は、第二の実施形態に係るトノカバー装置3の要部を示している。本実施形態のセンタリング機構(位置決め機構)101は、一対のラック110,120、複数のピニオン130、付勢手段140、当接部材151,152、を備えている。
第一のラック110は、一端が歯先の方へ折れ曲がった第一の折曲部112とされ、他端が第二の屈曲部FP2と当接する第一のラック当接部116とされている。
第二のラック120は、一端が歯先の方へ折れ曲がった第二の折曲部122とされ、他端が第一の屈曲部FP1と当接する第二のラック当接部126とされている。
第一の折曲部112は、第二のラック当接部126よりも幅方向D3の内側に配置されている。
第二の折曲部122は、第一のラック当接部116よりも幅方向D3の内側に配置されている。
ラック110,120は、中間部材64の中心に対して点対称となるように配置され、ともに噛合した複数のピニオン130により互いに反対方向へ同期して移動する。
第一の当接部材151は、第一の折曲部112よりも幅方向D3の外側、かつ、第二のラック当接部126よりも幅方向D3の内側に配置され、アーム機構AR1,AR1が屈曲したときに第一の屈曲部FP1が当接する。
第二の当接部材は、第二の折曲部122よりも幅方向D3の外側、かつ、第一のラック当接部116よりも幅方向D3の内側に配置され、アーム機構AR1,AR1が屈曲したときに第二の屈曲部FP2が当接する。
両当接部材151,152は、中間部材の溝65に挿入されて幅方向D3へスライド可能とされ、中間部材64から脱落しないようにされている。
本実施形態の第一の付勢部材141は、第一の当接部材151と、第一の折曲部112の外側部位113と、に介装されている。すなわち、付勢部材141の外側端部141aが第一の当接部材151に取り付けられ、付勢部材141の内側端部141bが第一の折曲部112の外側部位113に取り付けられている。
第二の付勢部材142は、第二の当接部材152と、第二の折曲部122の外側部位123と、に介装されている。すなわち、付勢部材142の外側端部142aが第二の当接部材152に取り付けられ、付勢部材142の内側端部142bが第二の折曲部122の外側部位123に取り付けられている。
付勢部材141,142には、コイルばね等のばねを用いることができる。
付勢部材141,142は、屈曲部FP1,FP2が当接部材151,152に当接しているときにトノカバーの幅方向D3の内側へ押されると当接部材151,152をトノカバーの幅方向D3の外側へ付勢する。付勢部材141,142は、中間部材64をセンタリングする観点から同じ付勢力にするのが好ましいものの、中間部材64を所定位置に位置決めする観点からは異なる付勢力とすることもできる。
図18は、トノカバー30を収容するときのトノカバー装置3の動作を模式的に示している。トノカバー30が引出位置LO2にあるとき、屈曲部FP1,FP2はラック当接部116,126から離間している。アーム機構AR1,AR1が屈曲していくと、図18(a)に示すように、屈曲部FP1,FP2がラック当接部116,126に当接する。ここで、中間部材64が幅方向D3のいずれか一方の方向にずれると、屈曲部FP1,FP2とラック当接部116,126とが当接する時間に差が生じる。この段階では、付勢手段140からの付勢力が屈曲部に加わらないため、幅方向D3への中間部材64のずれが解消されないことがある。
図18(b)に示すように、屈曲部FP1,FP2が当接部材151,152に当接すると、その後は付勢部材141,142が当接部材151,152を幅方向の外側方向D5へ付勢する。ここで、中間部材64が幅方向D3にずれ、一方の屈曲部から一方の当接部材へ押す力が加わっても、センタリング機構101が中間部材64を他方の屈曲部の方へ移動させることとなる。そして、ラック110,120は点対称の関係が保たれるので、中間部材64が幅方向D3の所定位置LC1に位置決めされる。
その後、図18(c)に示すように両屈曲部FP1,FP2がラック当接部116,126及び当接部材151,152を幅方向の内側方向D4へ押すと、付勢部材141,142は、幅方向D3に圧縮され、ラック当接部116,126及び当接部材151,152を介して屈曲部FP1,FP2を幅方向の外側方向D5へ付勢する。これにより、中間部材64は、位置決め状態が維持されたまま収容方向D2へ移動する。
以上説明したように、本実施形態でも、荷重が加えられることによるアーム機構の変形を低減させるとともに、円滑にトノカバーを収容することが可能となる。
(4)第三の実施形態:
図19は、第三の実施形態に係るトノカバー装置3の要部を示している。本実施形態のセンタリング機構(位置決め機構)102は、第二の実施形態のセンタリング機構101から当接部材151,152を固定部材(固定部)153,154に置き換えた構成とされている。
第一の固定部材(第一の固定部)153は、第一の折曲部112よりも幅方向D3の外側、かつ、第二のラック当接部126よりも幅方向D3の内側に配置され、中間部材64に取り付けられて固定されている。
第二の固定部材(第二の固定部)154は、第二の折曲部122よりも幅方向D3の外側、かつ、第一のラック当接部116よりも幅方向D3の内側に配置され、中間部材64に取り付けられて固定されている。
両固定部材153,154は、中間部材64の中心に対して点対称となる位置で中間部材の溝65に設けられている。
なお、固定部153,154は、中間部材64とは別の部材とされなくてもよく、中間部材64を構成する部位とされてもよい。
本実施形態の第一の付勢部材141は、第一の固定部材153と、第一の折曲部112の外側部位113と、に介装されている。第二の付勢部材142は、第二の固定部材154と、第二の折曲部122の外側部位123と、に介装されている。
付勢部材141,142は、屈曲部FP1,FP2がラック当接部116,126に当接しているときに屈曲部FP1,FP2側の端部141b,142bが幅方向の外側方向D5へ押されると屈曲部FP1,FP2を幅方向の内側方向D4へ付勢する。
図19(a)に示すように、アーム機構AR1,AR1が屈曲して屈曲部FP1,FP2がラック当接部116,126に当接すると、その後は第一の付勢部材141が第一のラック110を右方向へ、第二の付勢部材142が第二のラック120を左方向へ付勢する。従って、屈曲部FP1,FP2は、幅方向の外側方向D5へ付勢されることになる。ここで、中間部材64が幅方向D3にずれ、一方の屈曲部から一方のラック当接部へ押す力が加わっても、センタリング機構102が中間部材64を他方の屈曲部の方へ移動させることとなる。そして、ラック110,120は点対称の関係が保たれるので、中間部材64が幅方向D3の所定位置LC1に位置決めされる。
その後、図19(b)に示すように両屈曲部FP1,FP2がラック当接部116,126を幅方向の内側方向D4へ押すと、付勢部材141,142は、幅方向D3に圧縮され、互いに同期して反対方向へ移動するラック110,120を介して屈曲部FP1,FP2を幅方向の外側方向D5へ付勢する。これにより、中間部材64は、位置決め状態が維持されたまま収容方向D2へ移動する。
以上説明したように、本実施形態でも、荷重が加えられることによるアーム機構の変形を低減させるとともに、円滑にトノカバーを収容することが可能となる。
(5)第四の実施形態:
図20は、第四の実施形態に係るトノカバー装置3の要部を示している。本実施形態のセンタリング機構(位置決め機構)103は、固定部材(固定部)155、付勢手段140、当接部材151,152、を備えている。
固定部材155は、付勢手段140を取り付けるための部材であり、中間部材64の中心に取り付けられて固定されている。
なお、固定部155は、中間部材64とは別の部材とされなくてもよく、中間部材64を構成する部位とされてもよい。
第一及び第二の当接部材151,152は、固定部155よりも幅方向D3の外側に配置され、アーム機構AR1,AR1が屈曲したときにそれぞれ屈曲部FP1,FP2が当接する。
本実施形態の第一の付勢部材141は、第一の当接部材151と固定部155とに介装されている。第二の付勢部材142は、第二の当接部材152と固定部155とに介装されている。付勢部材141,142は、中間部材64の中心に対して対称に設けられている。
付勢部材141,142には、コイルばね等のばねを用いることができる。
付勢部材141,142は、屈曲部FP1,FP2が当接部材151,152に当接しているときにトノカバーの幅方向D3の内側へ押されると当接部材151,152をトノカバーの幅方向D3の外側へ付勢する。付勢部材141,142は、中間部材64をセンタリングする観点から同じ付勢力にするのが好ましいものの、中間部材64を所定位置に位置決めする観点からは異なる付勢力とすることもできる。
アーム機構AR1,AR1が屈曲するとき、中間部材64が幅方向D3にずれ、一方の屈曲部から一方の当接部材へ押す力が加わっても、センタリング機構103が中間部材64を他方の屈曲部の方へ移動させることとなる。そして、中間部材64の中心に対して付勢部材141,142が対称に設けられているので、中間部材64は、幅方向D3の所定位置に位置決めされたまま、収容方向D2へ移動する。
以上説明したように、本実施形態でも、荷重が加えられることによるアーム機構の変形を低減させるとともに、円滑にトノカバーを収容することが可能となる。
(6)第五の実施形態:
図21〜23は、第五の実施形態に係るトノカバー装置3の要部を示している。本実施形態のトノカバー装置3は、第一の実施形態のセンタリング機構100を有し、後部扉10が開くときにトノカバー30を収容し、後部扉10が閉まるときにトノカバー30を引き出すものとする。ここで、トノカバー30の収容動作と後部扉10の開動作とを同時に開始すると、中間部材64が支持部材61から離れたときに幅方向D3へずれる可能性がある。中間部材64が荷室の側壁に接触する可能性、トノカバー30の格納時に後部扉10の開口縁に干渉してトノカバー30を円滑に格納することができない可能性、そして車外で中間部材64が何かに接触する可能性を考慮すると、トノカバー30をある程度収容した後に後部扉10の開動作が開始するようにすることが望ましい。一方、トノカバー30の収容が完了した後に後部扉10を開くと、後部扉10の開動作が終了するまで長い時間がかかると感じられる可能性がある。
そこで、本実施形態では、後部扉10の開動作が開始する前にトノカバー30をある程度収容するようにしている。
本実施形態の自動車1は、ECU51の制御により、後部扉(荷室用ドア)10を開くための第一の操作を受け付けてから所定時間(T1秒)待機した後、閉状態の後部扉10を開く駆動を開始する。また、自動車1は、ECU51の制御により、後部扉10を閉じるための第二の操作を受け付けたときに後部扉10を閉じる駆動を行う。ここで、後部扉を開ける際の安全性を確保するため、自動車1は、後部扉10を開くスイッチ操作を受け付けてから所定時間(例えば1秒)警告音を出力した後に閉状態の後部扉10を開く駆動を開始する。
トノカバー30がある程度引き出されているときに後部扉10が開いていくと、先端部材63と支持部材61とが干渉する可能性がある。そこで、本実施形態では、屈曲部FP1,FP2に丁番(ヒンジ機構)68A,68Bを設けている。
丁番68は、第一のアーム部材67と第二のアーム部材69とをトノカバー30に沿って互いに回動可能に連結する。また、丁番68は、両アーム部材67,69を下側に凸となる向きへ折れ曲がり可能に連結する。従って、第二のアーム部材69は、巻き取り装置(収容装置)40側の端部69cが第一のアーム部材の先端側の端部67aに対して回動可能かつ下側に凸となる向きへ折れ曲がり可能に連結されていることになる。図23には、第一のアーム部材67に対する第二のアーム部材69の折れ曲がり位置の一例を二点鎖線で示している。
なお、左右の丁番68A,68Bは、ともに、上側に凸となる向きへは折れ曲がらず、下側にのみ凸となる向きへ折れ曲がるようにされている。
アーム部材67A,67Bの先端側は、丁番68A,68Bに対して回動可能に接続される接続部67b,67bを有している。具体的には、アーム部材67の先端側の端部67aと丁番68とランナ部材RU1とがワッシャWA2,WA3を介してリベットRI2により該リベットRI2の軸方向を中心として回転可能に接続されている。
第二のアーム部材69は、丁番68に対して回動可能に取り付けられる接続部69dを巻き取り装置40側の端部69cに有している。アーム部材69A,69Bの巻き取り装置40側の端部69c,69cと丁番68A,68Bとは、ワッシャWA4,WA5を介してリベットRI3により該リベットRI3の軸方向を中心として回転可能に接続されている。
ここで、屈曲部は、丁番68やランナ部材RU1やワッシャWA2〜WA5やリベットRI2,RI3を含む概念とする。
図24は、ECU51が行う後部扉10及びトノカバー30の駆動処理の例をフローチャートにより示している。この駆動処理は、CPU51aが繰り返し行う。ここで、ステップS102〜S106,S110〜S112,S118〜S134が後部扉10の開閉制御の処理に対応し、ステップS108,S114〜S116,S136〜S140がトノカバー駆動手段(遮蔽シート駆動手段)50に対応している。以下、「ステップ」の記載を省略する。
なお、後部扉10が開動作を開始するまでの待機時間T1を1秒、後部扉10が全閉位置LO3から全開位置LO4まで開く時間Topを6秒、後部扉10が閉動作を開始するまでの待機時間T2を1秒、後部扉10が全開位置LO4から全閉位置LO3まで閉じる時間Tclを6秒、トノカバー30が引出位置LO2から収容位置LO1まで移動する時間Treを4秒、トノカバー30が収容位置LO1から引出位置LO2まで移動する時間Tpuを4秒とする。トノカバーの収容方向D2への移動時間Treは、後部扉10が開いている途中でトノカバー30の収容が完了するようにするため、T1+Top未満とされる。
まず、後部扉10が閉じ、トノカバー30が引出位置LO2にあるものとする。ECU51は、処理を開始すると、開スイッチ52a,52bが所定期間押されたか(例えば1秒間長押しされたか)否かを判断する(S102)。条件成立時、ECUは、S104で後部扉10が閉じているか(例えば後部扉10が全閉位置にあることを検出した信号が角度センサ24から入力されているか)否かを判断する。ECUは、後部扉が閉じていない場合に図示しない処理を行って駆動処理を終了し、後部扉が閉じている場合に安全性を確保するための警告処理を開始する(S106)。この警告処理では、例えば、警告ブザー28が警告音を車室へ出力し、警告灯29が点灯する。その後、ECUは、引き出されているトノカバー30を収容方向D2へ移動させる向きへの回転駆動をモータ82に開始させる(S108)。このとき、リンク部材84A,84Bが互いに幅方向D3外側へ移動し、アーム機構AR1,AR1が幅方向D3の内側に向かって屈曲し、中間部材64及び先端部材63が収容方向D2へ移動し、トノカバー30が巻き取り装置40に巻き取られていく。
ECUは、S110でT1秒待機すると、S112で警告処理を終了して後部扉10を開く駆動をドア開閉装置20に開始させる。図26は、後部扉10が開く直前のタイミングt1における自動車1の様子を示している。
後部扉10を開く駆動が開始されると、ECUは、S114でトノカバー30の収容が完了したか否かを判断し、トノカバー30の収容が完了するまでS114の処理を繰り返す。この処理は、トノカバーの収容を開始してから収容方向への移動時間Treが経過したか否かをECUが判断する処理でもよいし、トノカバーの巻き取り完了を検出するセンサから巻き取り完了の検出信号が入力されたか否かをECUが判断する処理でもよい。
図27に示すように、トノカバー30が巻き取られながら後部扉10が開いていくと、支持部材の離脱許可部61bから中間部材64が離脱し、該離脱許可部61bに先端部材63が載置され、第一のアーム部材67は後端側よりも先端側の方が下がった状態となる。ここで、アーム機構AR1,AR1が途中まで屈曲しているので、既に両屈曲部FP1,FP2がセンタリング機構100に当接している状態か(図15(c)で示した状態)、まもなく両屈曲部FP1,FP2がセンタリング機構100に当接する状態になっている。従って、中間部材64は、離脱許可部61bから離脱しても、幅方向D3へのずれが少なくされる。むろん、両屈曲部FP1,FP2がセンタリング機構100に当接すれば、中間部材64が幅方向D3のセンタリング位置(所定位置)LC1に位置決めされる。
なお、中間部材64が離脱許可部61bから離脱する時点の屈曲部FP1,FP2間の距離を、力が加わっていない状態におけるセンタリング機構100の幅方向D3の長さとほぼ同じに設定すると、中間部材64がほぼセンタリング位置LC1に保たれる。特に、両屈曲部FP1,FP2がともにセンタリング機構100に当接した後に中間部材64が離脱許可部61bから離脱するようにセンタリング機構100の幅方向D3の長さを設定すると、常に中間部材64が幅方向D3の所定位置LC1に位置決めされるので好ましい。
図25(a)は、開スイッチが操作された時点を時間経過t=0秒としたトノカバー30の引出量と後部扉10の開量の時間変化を示している。ここで、トノカバーの引出量は、収容位置LO1を0%、引出位置LO2を100%とした相対量である。後部扉の開量は、全閉位置LO3を0%、全開位置LO4を100%とした相対量である。同図(a)に示すように、トノカバー30は、待機時間T1中に巻き取りが開始され、後部扉の開量が約50%の時に巻き取りが終了している。図28には、後部扉10が開いている途中のタイミングt2でトノカバー30が巻き取り装置40に巻き取られていることが示されている。
トノカバー30の巻き取りが終了すると、ECUは、S116でトノカバー30を移動させるモータ82の回転駆動を停止させ、S118で後部扉10が全開位置LO4となったか(例えば後部扉10が全開位置にあることを検出した信号が角度センサ24から入力されているか)否かを判断し、後部扉10が全開位置LO4となるまでS118の処理を繰り返す。図28に示すようにタイミングt3で後部扉10が全開位置LO4となると、ECUは、S120でドア開閉装置20の駆動を停止させ、駆動処理を終了する。
以上より、トノカバー装置3は、後部扉を開くための操作が受け付けられたとき、引き出されているトノカバー30に対する収容位置LO1の方への駆動を後部扉10の駆動開始まで待機している間に開始し、後部扉10が開動作を開始した後に巻き取り装置40への収容を終了させる駆動をトノカバー30に対して行う。
一方、後部扉10が全開位置LO4にあり、トノカバー30が収容位置LO1にあるとき、ECU51は、S102で開スイッチが長押しされていないと判断すると、閉スイッチ52c〜52eが所定期間押されたか否かを判断する(S122)。条件成立時、ECUは、開状態の後部扉10に設けられている巻き取り装置40に収容されているトノカバー30を後部扉10が閉じた後に駆動して巻き取り装置40から引き出す制御を行う(S124〜S140)。すると、図25(b)に示すように、後部扉10の開量が0%となった時からトノカバー30が引き出される。
以上説明したように、後部扉を開くための操作が受け付けられてから後部扉の駆動が開始されるまでの待機時間T1がトノカバー収容のために利用されるので、離脱許可部61bから離脱した中間部材64の幅方向D3へのずれが少ない。従って、本実施形態のトノカバー装置3は、後部扉が開くとき余分に時間がかからず、荷物の出し入れ時になるべくトノカバーが邪魔にならないようにすることが可能となるとともに、荷重が加えられることによるアーム機構の変形を低減させ、円滑にトノカバーを収容することが可能となる。
なお、第五の実施形態において、第一及び第二のアーム部材を下側に凸となる向きへ折れ曲がり可能に連結するヒンジ機構は、丁番等の別部材とされる以外にも、第一のアーム部材の一部分に形成されてもよいし、第二のアーム部材の一部分に形成されてもよい。
また、第五の実施形態において、アーム機構AR1,AR1を撓むことの可能な材料で形成してもよい。この場合、丁番68のようなヒンジ機構が無くても、図29に示すようにアーム部材67,69が下側に凸となるように撓むので、後部扉10を開動作させながらトノカバー30を収容させることができる。
(7)変形例:
なお、本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、荷室用ドアは、荷室の側部に配置され、側方へ開くドアとされてもよい。この場合、トノカバーの引出方向及び収容方向は、自動車の左右方向とすればよい。
トノカバー装置は、収容装置に対して蛇腹状のトノカバーを引出可能に収容する折り畳み装置とされてもよい。
遮蔽シートの引出方向は、略水平とされる以外にも、水平からずれた方向とされてもよい。
上述した各種実施形態は、リヤウィンドウやサイドウィンドウといった窓をシート状のブラインドで遮蔽するブラインド装置等にも適用可能である。また、上述した各種実施形態は、建物等、自動車以外に取り付けられる遮蔽装置にも適用可能である。
先端部材は、幅方向D3に沿った長尺な部材とされる以外にも、エンドホルダの部分のみからなる一対の部材等とされてもよい。また、先端部材が支持部に支持されなくても、一対の支持部に沿って移動する中間部材にアーム機構の屈曲部が連結されているので、荷重が加えられることによるアーム機構の変形が低減するとともに、位置決め機構により円滑に遮蔽シートを収容することが可能となる効果が得られる。
アーム機構は、左右非対称とされてもよい。
位置決め機構は、中間部材をセンタリングする以外にも、使用場面に応じて中間位置からずれた幅方向D3の所定位置に位置決めしてもよい。
アーム機構の屈曲部FP1,FP2とエンドホルダ64a,64bとの間には、引張コイルばね等の第三の付勢部材が介装されてもよい。これにより、アーム機構AR1,AR1が屈曲すると、引張コイルばねが屈曲部FP1,FP2を幅方向外側へ付勢する。従って、収容装置が遮蔽シートを収容する力に抗して遮蔽シートを引き出す力が少なくて済む。また、引張コイルばねが中間部材64を幅方向D3の所定位置に位置決めする補助をするので、屈曲部FP1,FP2が位置決め機構に当接していないときの中間部材64の幅方向D3へのずれを少なくさせることができる。
なお、上記駆動手段80が無くても先端部材63やトノカバー30の先端部分等を手で持つことによりトノカバー30を引き出したり収容したりすることができるので、駆動手段80の無い遮蔽装置でも円滑に遮蔽シートを収容することが可能となる効果が得られる。
また、遮蔽シート、収容装置、一対の支持部、先端部材、中間部材、一対のアーム機構、及び、位置決め機構のみから遮蔽装置を構成することができ、この遮蔽装置でも円滑に遮蔽シートを収容することが可能となる効果が得られる。
すなわち、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項に係る構成要件のみからなる装置及び方法でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
さらに、本発明は、上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。
1…自動車、3…トノカバー装置(遮蔽装置)、6…デッキサイドトリム、
10…後部扉(荷室用ドア)、20…ドア開閉装置、
30…トノカバー(遮蔽シート)、31…基部、32…先端部、33,34…縁部、
40…巻き取り装置(収容装置)、42…ばね、
50…トノカバー駆動手段(遮蔽シート駆動手段)、
51…電子制御装置、
61,61A,61B…支持部材(支持部)、61a…載置部、62…溝、
63…先端部材、63a,63b…エンドホルダ(端部)、63c…係合溝、
64…中間部材、64a,64b…エンドホルダ(端部)、65…溝、
66…後端部材、66a,66b…端部、
67,67A,67B…第一のアーム部材、67a…先端側の端部、67b…接続部、
67c…収容装置側の端部、67d…接続部(収容装置側の部位)、
68,68A,68B…丁番、
69,69A,69B…第二のアーム部材、69a…先端側の端部、69b…接続部、
69c…収容装置側の端部、69d…接続部、
80…駆動手段、82…トノカバー駆動用モータ、84,84A,84B…リンク部材、
100,101,102,103…センタリング機構(位置決め機構)、
110…第一のラック、111…歯、112…第一の折曲部、113…外側部位、
114…内側部位、115…端部、116…第一のラック当接部、
120…第二のラック、121…歯、122…第二の折曲部、123…外側部位、
124…内側部位、125…端部、126…第二のラック当接部、
130…ピニオン、131…回転軸、132…歯、
140…付勢手段、
141…第一の付勢部材、141a…外側端部、141b…内側端部、
142…第二の付勢部材、142a…外側端部、142b…内側端部、
151…第一の当接部材、152…第二の当接部材、
153…第一の固定部材(固定部)、154…第二の固定部材(固定部)、
155…固定部材(固定部)、
AR1…アーム機構、
D1…引出方向、D2…収容方向、
D3…幅方向、D4…幅方向の内側方向、D5…幅方向の外側方向、
FP1…第一の屈曲部、FP2…第二の屈曲部、
LC1…センタリング位置(所定位置)、
LO1…収容位置、LO2…引出位置、LO3…全閉位置、LO4…全開位置、
LR1…荷室。

Claims (8)

  1. 収容位置から引き出し可能な遮蔽シートと、
    前記収容位置へ前記遮蔽シートを収容可能な収容装置と、
    前記収容位置から前記遮蔽シートを引き出す方向に沿って前記遮蔽シートの幅方向の両縁部に対向する位置に設けられた一対の支持部と、
    前記遮蔽シートの先端部に設けられた先端部材と、
    前記遮蔽シートの幅方向に沿って設けられ、前記一対の支持部に沿って移動可能とされた中間部材と、
    前記遮蔽シートの幅方向の内側に向かって屈曲可能とされて屈曲部が前記中間部材に対して前記遮蔽シートの幅方向へスライド可能に連結され、先端側の端部が前記先端部材に対して回動可能に取り付けられ、前記収容装置側の部位を中心として前記屈曲部から前記収容装置側が回動可能な一対のアーム機構と、
    該一対のアーム機構に設けられた各屈曲部の間で前記中間部材に設けられ、前記一対のアーム機構が屈曲するときに前記各屈曲部に当接して前記中間部材を前記遮蔽シートの幅方向の所定位置に位置決めする位置決め機構とを備えることを特徴とする遮蔽装置。
  2. 前記位置決め機構は、屈曲した前記一対のアーム機構の前記各屈曲部が当該位置決め機構に当接しているときに前記遮蔽シートの幅方向の内側へ押されると前記各屈曲部を前記遮蔽シートの幅方向の外側へ付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項1に記載の遮蔽装置。
  3. 前記位置決め機構は、
    前記遮蔽シートの幅方向へ並んだ歯を互いに対向させて前記中間部材に対し前記遮蔽シートの幅方向へ移動可能に設けられた第一のラック及び第二のラックと、
    該第一のラック及び該第二のラックと噛合した状態で前記中間部材に対して回転可能に設けられて該第一のラックの移動と該第二のラックの移動とを互いに反対方向へ同期させるピニオンとをさらに有し、
    前記付勢手段は、前記第一のラック及び前記第二のラックに取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の遮蔽装置。
  4. 前記一対のアーム機構の前記各屈曲部を第一の屈曲部及び第二の屈曲部とするとき、
    前記第一のラックは、一端が歯先の方へ折れ曲がって前記一対のアーム機構が屈曲したときに前記第一の屈曲部が当接する折曲部とされ、
    前記第二のラックは、一端に設けられて前記一対のアーム機構が屈曲したときに前記第二の屈曲部が当接する当接部とされ、
    前記付勢手段は、前記折曲部において前記第一の屈曲部の当接部位とは反対側の部位と、前記第二のラックにおいて前記当接部とは反対側の端部と、に介装され、前記第一の屈曲部が前記折曲部に当接し前記第二の屈曲部が前記当接部に当接しているときに前記遮蔽シートの幅方向の内側へ押されると前記折曲部及び前記当接部を前記遮蔽シートの幅方向の外側へ付勢することを特徴とする請求項3に記載の遮蔽装置。
  5. 前記一対のアーム機構の前記各屈曲部を第一の屈曲部及び第二の屈曲部とするとき、
    前記第一のラックは、一端が歯先の方へ折れ曲がった第一の折曲部とされ、他端が前記第二の屈曲部と当接する第一のラック当接部とされ、
    前記第二のラックは、一端が歯先の方へ折れ曲がった第二の折曲部とされ、他端が前記第一の屈曲部と当接する第二のラック当接部とされ、
    前記第一の折曲部は、前記第二のラック当接部よりも前記遮蔽シートの幅方向の内側に配置され、
    前記第二の折曲部は、前記第一のラック当接部よりも前記遮蔽シートの幅方向の内側に配置され、
    前記第一の折曲部よりも前記遮蔽シートの幅方向の外側、かつ、前記第二のラック当接部よりも前記遮蔽シートの幅方向の内側に配置されて前記一対のアーム機構が屈曲したときに前記第一の屈曲部が当接する第一の当接部材が設けられ、
    前記第二の折曲部よりも前記遮蔽シートの幅方向の外側、かつ、前記第一のラック当接部よりも前記遮蔽シートの幅方向の内側に配置されて前記一対のアーム機構が屈曲したときに前記第二の屈曲部が当接する第二の当接部材が設けられ、
    前記付勢手段は、
    前記第一の当接部材と、前記第一の折曲部において前記遮蔽シートの幅方向の外側となる部位と、に介装された第一の付勢部材と、
    前記第二の当接部材と、前記第二の折曲部において前記遮蔽シートの幅方向の外側となる部位と、に介装された第二の付勢部材とを有し、
    前記第一及び第二の付勢部材は、前記第一及び第二の屈曲部が前記第一及び第二の当接部材に当接しているときに前記遮蔽シートの幅方向の内側へ押されると前記第一及び第二の当接部材を前記遮蔽シートの幅方向の外側へ付勢することを特徴とする請求項3に記載の遮蔽装置。
  6. 前記一対のアーム機構の前記各屈曲部を第一の屈曲部及び第二の屈曲部とするとき、
    前記第一のラックは、一端が歯先の方へ折れ曲がった第一の折曲部とされ、他端が前記第二の屈曲部と当接する第一のラック当接部とされ、
    前記第二のラックは、一端が歯先の方へ折れ曲がった第二の折曲部とされ、他端が前記第二の屈曲部と当接する第二のラック当接部とされ、
    前記第一の折曲部は、前記第二のラック当接部よりも前記遮蔽シートの幅方向の内側に配置され、
    前記第二の折曲部は、前記第一のラック当接部よりも前記遮蔽シートの幅方向の内側に配置され、
    前記第一の折曲部よりも前記遮蔽シートの幅方向の外側、かつ、前記第二のラック当接部よりも前記遮蔽シートの幅方向の内側に配置されて前記中間部材に固定された第一の固定部が設けられ、
    前記第二の折曲部よりも前記遮蔽シートの幅方向の外側、かつ、前記第一のラック当接部よりも前記遮蔽シートの幅方向の内側に配置されて前記中間部材に固定された第二の固定部が設けられ、
    前記付勢手段は、
    前記第一の固定部と、前記第一の折曲部において前記遮蔽シートの幅方向の外側となる部位と、に介装された第一の付勢部材と、
    前記第二の固定部と、前記第二の折曲部において前記遮蔽シートの幅方向の外側となる部位と、に介装された第二の付勢部材とを有し、
    前記第一及び第二の付勢部材は、前記第一及び第二の屈曲部が前記第一及び第二のラック当接部に当接しているときに前記第一及び第二の屈曲部側の端部が前記遮蔽シートの幅方向の外側へ押されると前記第一及び第二の屈曲部を前記遮蔽シートの幅方向の内側へ付勢することを特徴とする請求項3に記載の遮蔽装置。
  7. 前記位置決め機構は、前記中間部材に固定されるとともに前記付勢手段を取り付けるための固定部を有し、
    該固定部よりも前記遮蔽シートの幅方向の外側に配置されて前記一対のアーム機構が屈曲したときに前記各屈曲部が当接する第一及び第二の当接部材が設けられ、
    前記付勢手段は、前記第一の当接部材と前記固定部とに介装された第一の付勢部材と、前記第二の当接部材と前記固定部とに介装された第二の付勢部材とを有し、
    前記第一及び第二の付勢部材は、前記各屈曲部が前記第一及び第二の当接部材に当接しているときに前記遮蔽シートの幅方向の内側へ押されると前記第一及び第二の当接部材を前記遮蔽シートの幅方向の外側へ付勢することを特徴とする請求項2に記載の遮蔽装置。
  8. 前記収容装置は、荷室用ドアを開くための操作を受け付けてから所定時間待機した後に前記荷室用ドアを開く駆動を行う自動車の前記荷室用ドアに設けられ、
    前記遮蔽シートは、前記収容位置から前記自動車の荷室へ引き出し可能とされ、
    本遮蔽装置は、前記操作が受け付けられたとき、引き出されている前記遮蔽シートに対する前記収容位置の方への駆動を前記荷室用ドアの駆動開始まで待機している間に開始し、前記荷室用ドアが開動作を開始した後に前記収容装置への収容を終了させる駆動を前記遮蔽シートに対して行う遮蔽シート駆動手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の遮蔽装置。
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