JP2001039156A - 遮光装置 - Google Patents

遮光装置

Info

Publication number
JP2001039156A
JP2001039156A JP11213624A JP21362499A JP2001039156A JP 2001039156 A JP2001039156 A JP 2001039156A JP 11213624 A JP11213624 A JP 11213624A JP 21362499 A JP21362499 A JP 21362499A JP 2001039156 A JP2001039156 A JP 2001039156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
pair
arms
moving
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11213624A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomokuni Murata
智邦 村田
Nobuhiko Nagase
信彦 長瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP11213624A priority Critical patent/JP2001039156A/ja
Publication of JP2001039156A publication Critical patent/JP2001039156A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮光手段を撓ませたりすることなく確実且つ
十分に遮光できる遮光装置を得る。 【解決手段】 アーム48の先端はランナ74を介して
ガイドレール58内のラックバー54へ回動自在に連結
されており、アーム52の先端はランナ74を介してガ
イドレール58内のラックバー56へ回動自在に連結さ
れている。ラックバー54、56の各先端側はピニオン
ギヤ72に噛み合っている。このため、ラックバー5
4、56の一方のスライド量は他方のスライド量が拘束
される。これにより、アーム48、52の旋回は強制的
に同期させられるため、スクリーン40が撓むことがな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両のリ
ヤガラスの近傍でシート状のカーテンやベネシアンブラ
インドを展開させて遮光する遮光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】後部座席に着座した乗員の日除けを目的
として車両の後部座席後方にシート状のカーテン等の遮
光部材を配置することが考えられている。また、後部座
席に乗員が着座していない場合等には遮光部材による遮
光が不要であることから、運転席近傍のスイッチ等の操
作手段によりモータ等の駆動手段を操作し、駆動手段の
駆動力によって遮光部材を展開及び収納する遮光装置も
考案されている。このような駆動手段を用いた遮光装置
は、シート状のカーテンをリヤガラスの下端部近傍で巻
き取る巻取軸を備えている。この巻取軸に固定された側
とは反対側のカーテンの端部には、モータ等の駆動手段
の駆動力で概ね車両の前後方向を軸方向として基端部周
りに旋回するアームの先端部が取り付けられ、アームが
旋回して立ち上がることで巻取軸に巻き取られたカーテ
ンが引き出されてリヤガラスの前方側で展開する。
【0003】また、上記のような遮光装置では、各アー
ム毎に駆動手段が設けられ、各アームは各駆動手段の駆
動力により独立して旋回させている。
【0004】しかしながら、このように各アームの旋回
を独立させているため、両駆動手段を同期させなけれ
ば、一対のアームの各旋回量が異なるため、展開状態の
カーテンが撓み、外観が悪く、しかも、遮光性が低下す
る可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮して、遮光手段を撓ませたりすることなく確実且つ
十分に遮光できる遮光装置を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の遮光装置
は、駆動手段の駆動力により自らの基端部周りに旋回す
る一対のアームと、先端部が前記一対のアームの各先端
部又は各基端部に取り付けられ、前記アームの旋回によ
り窓ガラスの室内側に展開される遮光手段と、前記一対
のアームの各先端部及び各基端部のうち、前記旋回によ
って前記遮光手段の先端部に沿って移動する移動端同士
を機械的に連結すると共に、一方の前記移動端の移動に
対して他方の移動端の移動を同期させる同期手段と、を
備えている。
【0007】上記構成の遮光装置によれば、駆動手段の
駆動力によってアームが自らの基端部周りに旋回する
と、各アームの先端部及び基端部の何れかの端部(すな
わち、移動端)が遮光手段の先端部に沿った方向に移動
しつつ、遮光手段の引出方向に移動してアームが立ち上
がる。これにより、アームに直接或いは間接的に取り付
けられた遮光手段が引き出されて窓ガラスの室内側に展
開させられ、窓ガラスが遮光手段によって遮光される。
【0008】また、両アームの移動端は、同期手段によ
り機械的に連結され、一方の移動端の移動に同期して他
方の移動端が移動させられ、或いは、移動が制限させら
れる。これにより、各アームの旋回が同期させられるた
め、双方のアーム側での遮光手段の引き出し量が等しく
なる。
【0009】請求項2記載の遮光装置は、請求項1記載
の本発明において、前記同期手段は、前記一対のアーム
の前記移動端が回動可能に連結され、前記移動端の移動
に伴い前記遮光手段の先端部に沿ってスライドする一対
のスライド部材と、前記一対のスライド部材のスライド
方向中間部で双方の前記スライド部材に係合すると共
に、前記スライド部材のスライド量に応じて自らの軸周
りに所定角度回転し且つ自らの軸周りの回転角度に応じ
た量だけ前記スライド部材を回転させる回転体と、を備
えることを特徴としている。
【0010】上記構成の遮光装置によれば、駆動手段の
駆動力によりアームが旋回して移動端が移動すると、こ
の移動端に連結されたスライド部材が遮光手段の先端部
に沿ってスライドする。
【0011】しかし、スライド部材は回転体を介して互
いに連結されており、一方のスライド部材のスライド量
に応じて回転体が回転すると、この回転体の回転量に応
じたスライド量に他方のスライド部材のスライドが制限
され、或いは、対応するスライド量に達するまで、強制
的にスライドさせられる。
【0012】このように、両アームの旋回が強制的に同
期させられることで双方のアーム側での遮光手段の引き
出し量が等しくなる。
【0013】請求項3記載の遮光装置は、請求項1記載
の本発明において、前記同期手段は、ループ状に形成さ
れて複数の回転部材に掛け回され、前記回転部材を介し
て一方の側に前記一対のアームのうち一方の移動端が回
動可能に連結されると共に、前記回転部材を介して他方
の側に前記一対のアームのうち他方の移動端が回動可能
に連結されたループ部材を備えることを特徴としてい
る。
【0014】上記構成の遮光装置によれば、駆動手段の
駆動力によりアームが旋回して移動端が移動すると、こ
の移動端が連結されたループ部材が回転する。ループ部
材が回転すると、回転部材を介してループ部材の一方の
側の移動方向とは反対方向へ回転部材を介してループ部
材の他方の側が移動する。したがって、結果として一方
の移動端の移動量に応じた移動量だけ他方の移動端が移
動させられて、両アームの旋回が強制的に同期させられ
る。
【0015】このように、両アームの旋回が強制的に同
期させられることで双方のアーム側での遮光手段の引き
出し量が等しくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態の構成>図2
には本発明の第1の実施の形態に係る遮光装置としての
電動ロールブラインド装置10を搭載した車両12の後
方からの斜視図が示されている。この図に示されるよう
に、本電動ロールブラインド装置10は車両12に設け
られた窓ガラスとしてのリヤガラス14の前方のパッケ
ージトレイトリム16上に配置されている。また、電動
ロールブラインド装置10はケース本体18と蓋20と
によって構成されるケース22を備えている。ケース本
体18は車両12の左右方向に沿って長手方向とされて
おり、また、図3に示されるようにその内部は中空で、
且つ、上端部には車両12の左右方向に沿って長手とさ
れた開口部24が形成されている。この開口部24には
上述した蓋20が設けられる。蓋20は開口部24に対
応した外形状の板状で、その幅方向一端がケース本体1
8の長手方向を軸方向として旋回自在にケース本体18
に軸支されている。
【0017】このケース22の内側には一対の支持金具
26が配置されている。支持金具26はリヤガラス14
の内側の長手方向両端部近傍にそれぞれ配置されてい
る。図3に示されるように、支持金具26は側面視(図
3図示状態)で略L字形状とされており、その下端部の
板状の固定部30がボルト等の締結部材或いは接着剤等
の固着部材等を介してケース22の内底部に固定され、
これにより、支持金具26がケース22内の長手方向両
端部近傍の所定位置で固定される。一方、固定部30の
幅方向一端から延出されている支持金具26の縦壁部3
2には、概ね車両12の前後方向に沿って長手方向とさ
れ、且つ、車両12の上下方向に沿って幅方向とされた
保持板34の長手方向一端が固定されている。保持板3
4の長手方向他端側にはその厚さ方向に沿って貫通した
支持孔36が形成されており、巻取軸38の長手方向端
部が回転自在に軸支されている。
【0018】巻取軸38は、車両12の左右方向に沿っ
て長手方向とされた円柱若しくは円筒状の部材で、その
外周部には全体的にシート状とされた遮光手段としての
スクリーン40の一端が係止されている。また、この巻
取軸38は図示しない渦巻きコイルスプリング等の付勢
手段によって常に自らの軸芯周りの一方へ向けて付勢さ
れており、付勢手段の付勢力に抗する外力が作用しない
限りにおいては付勢手段の付勢力によりスクリーン40
が巻取軸38の外周部に巻き取られ、ケース22の内部
に収容されている。
【0019】また、図1に示されるように、支持金具2
6の側方には、駆動手段としてのアクチュエータ42が
収容されている。アクチュエータ42はモータとモータ
の駆動力を減速して出力する1乃至複数個の減速ギヤに
より構成される減速ギヤ列とを有し、これらのモータと
減速ギヤ列とがハウジングの内部に収容されてユニット
化されたもので、このアクチュエータ42の出力軸44
には一対のクランクシャフト46が設けられている。
【0020】これらのクランクシャフト46は、一端が
出力軸44の回転中心に対して偏心した位置に出力軸4
4の軸方向に対して平行な軸周りに回転自在に出力軸4
4に軸支されている。また、これらのクランクシャフト
46の他端はアーム48の基端部に連結されている。ア
ーム48は、一対の支持金具26のうち車両12の右側
に配置された支持金具26に対応して設けられており、
その基端部が概ね車両12の前後方向を軸方向として回
転自在に支持金具26に軸支されている。
【0021】上述した一対のクランクシャフト46の他
端部はアーム48の回転中心に対して偏心してアーム4
8の基端部に対して回転自在に連結されており、これに
より、アクチュエータ42の出力軸44の回転をアーム
48へ伝達してアーム48の旋回させることができるよ
うになっている。
【0022】また、アーム48の基端部で且つその回転
中心に対して偏心した位置にはクランクシャフト50の
一端が回転自在に連結されている。このクランクシャフ
ト50の他端はアーム52の基端部で且つその回転中心
に対して偏心した位置に回転自在に連結されている。
【0023】アーム52は、一対の支持金具26のうち
車両12の左側に配置された支持金具26に対応して設
けられており、その基端部が概ね車両12の前後方向を
軸方向として回転自在に支持金具26に軸支されてい
る。アクチュエータ42の出力軸44の回転がアーム4
8に伝わりアーム48が旋回すると、アーム48の旋回
がクランクシャフト50を介してアーム52へ伝わり、
アーム48の旋回方向とは反対方向へアーム52が旋回
するようになっている。
【0024】なお、本実施の形態は、アーム48とアー
ム52とを1本のクランクシャフト50で連結してアー
ム48の旋回をアーム52へ伝達する構成であるが、図
7に示されるように、互いに交差した(略X字形状に配
置された)一対のクランクシャフト51でアーム48と
アーム52とを1本のクランクシャフト50で連結して
アーム48の旋回をアーム52へ伝達する構成としても
よい。
【0025】さらに、図1に示されるように、アーム4
8の先端部には後述するランナ74を介してスライド部
材として同期手段を構成するラックバー54の長手方向
一端部が概ね車両12の前後方向を軸方向として回転自
在に連結されており、アーム52の先端部にはランナ7
4を介してスライド部材として同期手段を構成するラッ
クバー56の長手方向一端部が概ね車両12の前後方向
を軸方向として回転自在に連結されている。
【0026】これらのラックバー54、56はガイドレ
ール58に収容されている。ここで、図4乃至図6には
ガイドレール58の断面図が示されている。これらの図
に示されるように、ガイドレール58は車両12の左右
方向に沿って長手方向とされた底壁60を備えている。
底壁60の幅方向両端部には一対の側壁62、64が平
行に立設されている。これらの側壁62、64の先端部
及び先端部と基端部の間の中間部には、ガイド壁66、
68が設けられている。側壁62側のガイド壁66、6
8は側壁62から側壁64へ向けて底壁60に対して平
行に延出されており、側壁64側のガイド壁66、68
は側壁64から側壁62へ向けて底壁60に対して平行
に延出されている。また、底壁60の幅方向中央部には
車両12の左右方向に沿って長手とされたガイド壁70
が形成されている。但し、図6に示されるように、ガイ
ド壁70は底壁60の長手方向略中央部では形成されて
おらず、代わりに底壁60の長手方向中央部には回転体
として同期手段を構成するピニオンギヤ72が底壁60
の厚さ方向を軸方向として回転自在に軸支されている。
【0027】上述したラックバー54は、ガイドレール
58の側壁64とガイド壁70との間で且つ底壁60と
ガイド壁68との間に配置されており、これらの側壁6
4、ガイド壁70、底壁60、及びガイド壁68によっ
て底壁60の幅方向並びに厚さ方向への変位が制限さ
れ、底壁60の長手方向にのみスライド自在とされてい
る。
【0028】一方、ラックバー56は、ガイドレール5
8の側壁62とガイド壁70との間で且つ底壁60とガ
イド壁68との間に配置されており、これらの側壁6
2、ガイド壁70、底壁60、及びガイド壁68によっ
て底壁60の幅方向並びに厚さ方向への変位が制限さ
れ、底壁60の長手方向にのみスライド自在とされてい
る。
【0029】両ラックバー54、56はその各々の先端
側で上述したピニオンギヤ72を介して互いに対向する
如くピニオンギヤ72へ噛み合っている。
【0030】また、ラックバー54の一端部にはランナ
74が形成されている。ランナ74は側壁62側のガイ
ド壁66、68と側壁64側のガイド壁66、68との
間を通過して一端がラックバー54の長手方向一端部へ
連結された縦壁78を備えている。縦壁78の一端と他
端との間の中間部にはスライド壁80がガイドレール5
8の側壁62、64のそれぞれへ向けて延出されてい
る。また、縦壁78の他端には平板状の取付壁82が形
成されており、上述したアーム48の先端部を貫通した
リベット等の締結軸部材が取付壁82及び縦壁78を貫
通している。すなわち、アーム48の先端部はこのラン
ナ74を介してラックバー54の一端に連結されてい
る。
【0031】一方、図5に示されるように、ラックバー
56の一端にもランナ74が設けられている。
【0032】以上のラックバー54、56を収容したガ
イドレール58の側壁62からは断面U字状のスクリー
ン保持部84が形成されており、スクリーン40の先端
部が固定されている。
【0033】<第1の実施の形態の作用、効果>次に、
本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
【0034】本電動ロールブラインド装置10において
は、スクリーン40による遮光を必要としない状態では
アーム48、52の長手方向が概ね車両12の左右方向
に沿った状態で倒されており、アーム48、52、スク
リーン40、及びガイドレール58がケース22の内部
に収容される。
【0035】この状態で車両12の運転席近傍、若しく
は、後部座席近傍に設けられたスイッチを操作してアク
チュエータ42を作動させると、アクチュエータ42の
出力軸44の回転がクランクシャフト46を介してアー
ム48に伝えられ、アーム48が旋回し、その先端部が
車両12の上方で且つ右方へ向けて変位する。また、ア
ーム48の旋回はクランクシャフト50を介してアーム
52へ伝えられ、アーム52がアーム48とは反対方向
へ旋回し、その先端部が車両12の上方で且つ左方へ変
位する。
【0036】アーム48が旋回することで、アーム48
の先端に連結されたランナ74及びラックバー54もま
た車両12の上方で且つ右方へ変位する。ここで、ラン
ナ74及びラックバー54はガイドレール58内その長
手方向に沿って(すなわち、車両12の左右方向に沿っ
て)スライド可能であるため、ランナ74及びラックバ
ー54はガイドレール58内で右方へ変位しつつガイド
レール58を車両12の上方へ持ち上げる。
【0037】同様にアーム52が旋回することで、アー
ム52の先端に連結されたランナ74及びラックバー5
6もまた車両12の上方で且つ左方へ変位する。ここ
で、ランナ74及びラックバー56はガイドレール58
内その長手方向に沿って(すなわち、車両12の左右方
向に沿って)スライド可能であるため、ランナ74及び
ラックバー56はガイドレール58内で左方へ変位しつ
つガイドレール58を車両12の上方へ持ち上げる。
【0038】このようにアーム48、52が旋回してラ
ンナ74及びラックバー54が車両12の上方へガイド
レール58を持ち上げることにより、ガイドレール58
のスクリーン保持部84に固定されたスクリーン40
は、その先端部から車両12の上方へ引き出されて、リ
ヤガラス14の前方(すなわち、車両12の室内側)に
展開させられる。スクリーン40が展開することで車両
12の外部の光、例えば、直射日光がスクリーン40に
より遮られる。
【0039】また、上記の如く、アーム48、52が旋
回することでラックバー54、56がガイドレール58
の内部で車両12の左方或いは右方へ向けてスライドす
るが、ラックバー54、56はピニオンギヤ72を介し
て互いに連結されているため、ラックバー54のスライ
ド量に応じてピニオンギヤ72が回転すると、このピニ
オンギヤ72の回転量に応じたスライド量に他方のラッ
クバー56のスライドが制限され、或いは、対応するス
ライド量に達するまで、強制的にスライドさせられる。
このため、アーム48、52の旋回量が強制的に同期さ
せられ、ガイドレール58の高さは車両12の右側と左
側とで常に等しくなり、この結果、スクリーン40の先
端も車両12の右側と左側とで常に等しくなる。したが
って、展開時にスクリーン40が撓んだりすることはな
く、展開状態における外観が向上すると共に遮光性を確
保できる。
【0040】<第1の実施の形態の変形例>なお、本実
施の形態では、アーム48へ伝達したアクチュエータ4
2の駆動力を、アーム48から更にアーム52へ伝達す
る構成、すなわち、アクチュエータ42の駆動力をアー
ム48とアーム52の双方の旋回に使用している構成で
ある。しかしながら、図8に示されるように、アーム4
8とアーム52の各々に対応してアクチュエータ42を
設け、アーム48とアーム52を基本的に独立して旋回
させる構成としてもよい。このようにアーム48とアー
ム52を独立して旋回させる構成の場合には、各アクチ
ュエータ42を同期させるための制御回路やコンピュー
タ等の制御装置を用いなければならないが、上記のよう
に、アーム48とアーム52とがラックバー54、56
とピニオンギヤ72とにより強制的に同期させられるた
め、制御回路やコンピュータ等の制御装置が不要にな
る。
【0041】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。なお、以下の実施の形態の説明において、説明
している実施の形態よりも前出の実施の形態と基本的に
同一の部位に関しては同一の符号を付与してその説明を
省略する。
【0042】<第2の実施の形態の構成>図9には本発
明の第2の実施の形態に係る遮光装置としての電動ロー
ルブラインド装置100の構成が平面図によって示され
ている。
【0043】この図に示されるように、電動ロールブラ
インド装置100では各アーム48、52の先端部にラ
ンナ74及びラックバー54、56が連結されておら
ず、代わりに概ね車両12の前後方向に沿って厚さ方向
とされた板状若しくはブロック状のランナ104が設け
られており、ランナ104の厚さ方向を軸方向として相
対回転自在にランナ104とアーム48若しくはアーム
52とが連結されている。アーム48に連結された側の
ランナ104の上端部には概ね車両12の上下方向が厚
さ方向とされた板状のクランパ106が一体的に設けら
れており、アーム52に連結された側のランナ104の
下端部には概ね車両12の上下方向が厚さ方向とされた
板状のクランパ106が一体的に設けられている。
【0044】各クランパ106はループ部材として同期
手段を構成するワイヤ108に固定されている。ワイヤ
108は、その長手方向に沿った方向の伸びが小さくい
ステンレス等の金属材料によりループ状(環状)とされ
ている。ワイヤ108は車両12の左右方向に沿って長
手方向とされたスクリーン保持部材110の長手方向両
端側に概ね車両12の前後方向を軸方向として回転自在
に設けられた回転部材として同期手段を構成する一対の
プーリ112に掛け回されており、アーム48に対応し
たクランパ106はワイヤ108のうち、プーリ112
での折り返し部分を介して一方の側に固定されており、
アーム52に対応したクランパ106とはワイヤ108
のうち、プーリ112での折り返し部分を介して他方の
側に固定されている。
【0045】プーリ112が設けられたスクリーン保持
部材110はスクリーン40の先端側を保持しており、
このスクリーン保持部材110が車両12の上方へ移動
することでスクリーン40が展開するようになってい
る。
【0046】<第2の実施の形態の作用、効果>本電動
ロールブラインド装置100では、車両12の運転席近
傍、若しくは、後部座席近傍に設けられたスイッチを操
作すると各アクチュエータ42が作動する。一方のアク
チュエータ42が作動すると出力軸44の回転がクラン
クシャフト46を介してアーム48に伝えられ、アーム
48が旋回し、その先端部が車両12の上方で且つ右方
へ向けて変位する。また、他方のアクチュエータ42が
作動すると出力軸44の回転がクランクシャフト46を
介してアーム52に伝えられ、アーム52が旋回し、そ
の先端部が車両12の上方で且つ左方へ向けて変位す
る。
【0047】アーム48が旋回することで、アーム48
の先端に連結されたランナ104もまた車両12の上方
で且つ右方へ変位し、ランナ104と一体のクランパ1
06が車両12の上方で且つ左方へ向けて変位する。ア
ーム48側のクランパ106はプーリ112での折り返
し部分を介してワイヤ108の一方の側に固定されてい
るため、ワイヤ108のアーム48に対応したクランパ
106が固定された部分は車両12の上方へ移動しつつ
左方へ変位する。ワイヤ108は上方へ移動する際にプ
ーリ112を上方へ持ち上げるため、プーリ112を軸
支するスクリーン保持部材110が上方へ持ち上げられ
る。
【0048】一方、アーム52が旋回することで、アー
ム52の先端に連結されたランナ104もまた車両12
の上方で且つ左方へ変位し、ランナ104と一体のクラ
ンパ106が車両12の上方で且つ左方へ向けて変位す
る。アーム52に対応したクランパ106はプーリ11
2での折り返し部分を介してワイヤ108の他方の側に
固定されているため、ワイヤ108のアーム52に対応
したクランパ106が固定された部分は車両12の上方
へ移動しつつ左方へ変位する。ワイヤ108は上方へ移
動する際にプーリ112を上方へ持ち上げるため、プー
リ112を軸支するスクリーン保持部材110が上方へ
持ち上げられる。
【0049】このように、アーム48、52が旋回して
スクリーン保持部材110が上方へ移動することでスク
リーン保持部材110に固定されたスクリーン40が先
端部から上方へ引き出されて、リヤガラス14の前方
(すなわち、車両12の室内側)に展開させられる。ス
クリーン40が展開することで車両12の外部の光、例
えば、直射日光がスクリーン40により遮られる。
【0050】また、アーム48に対応したクランパ10
6が左方へ移動するのに従ってワイヤ108のうち、こ
のクランパ106が固定された部分が左方へ変位し、ア
ーム52に対応したクランパ106が右方へ移動するの
に従ってワイヤ108のうち、このクランパ106が固
定された部分が右方へ変位することでワイヤ108が回
転する。
【0051】ここで、アーム48の旋回量に対してアー
ム52の旋回量が小さいと、アーム48に対応したクラ
ンパ106の移動量よりもアーム52に対応したクラン
パ106の移動量が少なくなるが、両クランパ106は
ワイヤ108を介して互いに連結されているため、ワイ
ヤ108の長手方向に沿った両クランパ106の間の距
離が変わることはない。したがって、このような場合、
アーム52に対応したクランパ106がワイヤ108の
回転で引っ張られ、これにより、強制的にアーム48の
旋回量と同じ旋回量になるまでアーム52が旋回させら
れるか、或いは、アーム52に対応したクランパ106
の移動量と同じ移動量にアーム48に対応したクランパ
106の移動量が制限されて結果的にアーム52の旋回
量と同じ旋回量にアーム48の旋回が制限される(すな
わち、いずれにせよ両アーム48、52の旋回が同期さ
せられる)。これにより、スクリーン保持部材110の
長手方向一端側と他端側とで高さ常に等しくなり、この
結果、スクリーン40の先端も車両12の右側と左側と
で常に等しくなる。したがって、展開時にスクリーン4
0が撓んだりすることはなく、展開状態における外観が
向上すると共に遮光性を確保できる。
【0052】なお、本実施の形態では、ループ部材にワ
イヤ108を用いたが、ループ部材に無端ベルトを用い
てもよい。また、ループ部材に無端ベルトを用いる構成
の場合、この無端ベルトは単なる帯状の無端ベルトでも
よいし、内周部に一定間隔毎に歯が突出形成された歯付
きの無端ベルトや、一定間隔毎に孔が形成された無端ベ
ルトを用い、回転体をプーリに代えて上記の歯や孔に噛
み合うギヤ等を用いてもよい。この構成の場合には、歯
付きベルトとギヤとの間に所謂「滑り」が生じないた
め、より一層効果的且つ積極的にアーム48の旋回とア
ーム52の旋回とを同期させることができる。
【0053】また、上記各実施の形態は何れも遮光手段
にシート状のスクリーン40を用いた構成であったが、
アーム48、52の旋回によりリヤガラス14の前方で
展開する構成であれば遮光手段はスクリーン40のよう
なシート状でなくてもよい。例えば、遮光手段の他の例
としては、車両12の左右方向に沿って長手とされた複
数の細幅板状のルーバ(羽根板)を厚さ方向に所定間隔
毎に紐状部材により連結して、収容時にはルーバをその
厚さ方向に沿って積層し、紐状部材を引き上げることで
ルーバがリヤガラス14の前方で概ね車両12の高さ方
向に沿って所定間隔毎に展開する所謂ベネシアンブライ
ドを採用し、ルーバを以って遮光手段としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る遮光装置の構
成を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る遮光装置を搭
載した車両の後方からの斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る遮光装置の側
面断面図である。
【図4】ガイドレールの長手方向一端部近傍での断面図
である。
【図5】ガイドレールの長手方向他端部近傍での断面図
である。
【図6】ガイドレールの長手方向中央部での断面図であ
る。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る遮光装置の変
形例の構成を示す平面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る遮光装置の他
の変形例の構成を示す平面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る遮光装置の構
成を示す平面図である。
【符号の説明】 10 電動ロールブラインド装置(遮光装置) 40 スクリーン(遮光部材) 42 アクチュエータ(駆動手段) 48 アーム 52 アーム 54 ラックバー(スライド部材、同期手段) 56 ラックバー(スライド部材、同期手段) 72 ピニオンギヤ(回転体、同期手段) 100 電動ロールブラインド装置(遮光装置) 108 ワイヤ(ループ部材、同期手段) 112 プーリ(回転部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段の駆動力により自らの基端部周
    りに旋回する一対のアームと、 先端部が前記一対のアームの各先端部又は各基端部に取
    り付けられ、前記アームの旋回により窓ガラスの室内側
    に展開される遮光手段と、 前記一対のアームの各先端部及び各基端部のうち、前記
    旋回によって前記遮光手段の先端部に沿って移動する移
    動端同士を機械的に連結すると共に、一方の前記移動端
    の移動に対して他方の移動端の移動を同期させる同期手
    段と、 を備える遮光装置。
  2. 【請求項2】 前記同期手段は、 前記一対のアームの前記移動端が回動可能に連結され、
    前記移動端の移動に伴い前記遮光手段の先端部に沿って
    スライドする一対のスライド部材と、 前記一対のスライド部材のスライド方向中間部で双方の
    前記スライド部材に係合すると共に、前記スライド部材
    のスライド量に応じて自らの軸周りに所定角度回転し且
    つ自らの軸周りの回転角度に応じた量だけ前記スライド
    部材を回転させる回転体と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の遮光装置。
  3. 【請求項3】 前記同期手段は、ループ状に形成されて
    複数の回転部材に掛け回され、前記回転部材を介して一
    方の側に前記一対のアームのうち一方の移動端が回動可
    能に連結されると共に、前記回転部材を介して他方の側
    に前記一対のアームのうち他方の移動端が回動可能に連
    結されたループ部材を備えることを特徴とする請求項1
    記載の遮光装置。
JP11213624A 1999-07-28 1999-07-28 遮光装置 Pending JP2001039156A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11213624A JP2001039156A (ja) 1999-07-28 1999-07-28 遮光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11213624A JP2001039156A (ja) 1999-07-28 1999-07-28 遮光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001039156A true JP2001039156A (ja) 2001-02-13

Family

ID=16642252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11213624A Pending JP2001039156A (ja) 1999-07-28 1999-07-28 遮光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001039156A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005112348A (ja) * 2003-10-02 2005-04-28 Bos Gmbh & Co Kg 自動車用ウィンドウシェード
JP2009126348A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Toyota Boshoku Corp サンシェード装置
JP2010012984A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Hayashi Telempu Co Ltd 遮蔽装置
JP2011042206A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Hayashi Telempu Co Ltd 遮蔽装置
CN104870258A (zh) * 2012-11-26 2015-08-26 宝适汽车部件(太仓)有限公司 用于车辆内部空间的保护装置以及用于该保护装置的升降机构

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005112348A (ja) * 2003-10-02 2005-04-28 Bos Gmbh & Co Kg 自動車用ウィンドウシェード
JP4694170B2 (ja) * 2003-10-02 2011-06-08 ベーオーエス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 自動車用ウィンドウシェード
JP2009126348A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Toyota Boshoku Corp サンシェード装置
JP2010012984A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Hayashi Telempu Co Ltd 遮蔽装置
JP2011042206A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Hayashi Telempu Co Ltd 遮蔽装置
CN104870258A (zh) * 2012-11-26 2015-08-26 宝适汽车部件(太仓)有限公司 用于车辆内部空间的保护装置以及用于该保护装置的升降机构
CN104870258B (zh) * 2012-11-26 2017-11-17 宝适汽车部件(太仓)有限公司 用于车辆内部空间的保护装置以及用于该保护装置的升降机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3907648B2 (ja) 可変遮蔽効果を有する窓ブラインド
JP4280733B2 (ja) 採光を調整するためのブラインド
JP5528790B2 (ja) 車両用ウインドウシェード装置
JP2002206384A (ja) 窓ブラインド
JPH05231083A (ja) 湾曲張出窓用の動力ブラインド
CN102686427A (zh) 遮阳装置
KR20210057989A (ko) 자동차용 파워 테이블 장치
JP2001039156A (ja) 遮光装置
JPH1162442A (ja) 電動サンシェード
EP2716858B1 (en) Operating apparatus for solar radiation shielding device
JP2007131208A (ja) 車両用サンシェード装置
JP2008110745A (ja) サンシェード装置
JP2006051925A (ja) サンシェード装置
JP5405214B2 (ja) 遮光装置
JP2004099031A (ja) 自動車ウインドウのための日除け用ローラブラインド装置
JP2009132284A (ja) ルーフ収納装置
JPH1181822A (ja) 電動サンシェード
JP2004284426A (ja) スライドドア用アームレスト装置
JP2001039157A (ja) 遮光装置
JP2010274693A (ja) サンシェードの駆動装置
KR200365871Y1 (ko) 권취형 버티컬 블라인드
JP2008179322A (ja) 車両のトノカバー装置
JP2009012500A (ja) サンシェード装置
KR100670556B1 (ko) 권취형 버티컬 블라인드
JP2006044391A (ja) サンシェード装置及びシートの展張方法