JPH1181822A - 電動サンシェード - Google Patents

電動サンシェード

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JPH1181822A
JPH1181822A JP23665897A JP23665897A JPH1181822A JP H1181822 A JPH1181822 A JP H1181822A JP 23665897 A JP23665897 A JP 23665897A JP 23665897 A JP23665897 A JP 23665897A JP H1181822 A JPH1181822 A JP H1181822A
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JP
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arm
main frame
vertical frame
motor
frame
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JP23665897A
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English (en)
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Kunihisa Shigenobu
邦久 重信
Minoru Odagiri
稔 小田切
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリーンの展開速度及び格納速度を増大す
ると共に、スクリーンへ加わる力を軽減する。 【解決手段】 主枠10と横枠60との間に縦枠アーム
70,80をパンタグラフ状に介装し、横枠60を主枠
10に対して接近及び離間する方向に移動案内する。縦
枠アーム70,80に第1のギア手段110、第2のギ
ア手段120及び動力伝達シャフト100を介してモー
タ40を駆動連結し、スクリーン55を巻き取る方向に
巻取ローラ50を回転付勢する巻取付勢手段の巻取付勢
力に抗して、横枠60が主枠10から離間するよう縦枠
アーム70,80を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパンタグラフ機構に
よりスクリーンを展開する電動サンシェードに関するも
のであり、特に、自動車のリアウインドウの下端側の空
間に遮蔽状態で設置するのに好適な電動サンシェードに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電動サンシェードは、例
えばリアウインドウの下端付近に巻取ローラを配設し、
巻取ローラにスクリーンの下端を固着して巻き取ってい
る。また、スクリーンの上端を巻取ローラと平行に延び
る横枠に固着し、横枠を上動することによりスクリーン
を巻取ローラから引き出してリアウインドウに沿って展
開する。このための機構として、巻取ローラと横枠との
間に一対の縦枠アームをパンタグラフ状(電車等のパン
タグラフ集電機と同様の機構)に配置している。この縦
枠アームは、中央を弾性的に折り曲げ自在とし、立ち上
げばねにより常には直線的に伸長して、横枠を介してス
クリーンを巻取ローラから引き上げる方向に付勢する。
巻取ローラにはモータを内蔵し、モータにより巻取ロー
ラを正逆方向に回転自在としている。
【0003】そして、スクリーンを展開するには、モー
タを正回転してスクリーンを緩める方向に巻取ローラを
回転する。すると、スクリーンが巻取ローラから緩み、
立ち上げばねのばね力により縦枠アームが伸長し、横枠
を上動してスクリーンを引き上げて展開する。一方、ス
クリーンを格納するには、モータを逆回転してスクリー
ンを巻き取る方向に巻取ローラを回転する。すると、ス
クリーン及び横枠を介して、立ち上げばねのばね力に抗
して縦枠アームが中央で折り曲げられ、スクリーンが巻
取ローラに巻き取られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電動サ
ンシェードは、上記のように、モータによってスクリー
ンを緩める方向に巻取ローラを回転することにより、立
ち上げばねのばね力により横枠を上動し、スクリーンを
巻取ローラから引き上げて展開する。そのため、スクリ
ーンの展開速度が立ち上げばねのばね力に依存する。立
ち上げばねは、縦枠アームに内蔵する関係上、その寸法
が制限され、また、ばね力を大きくし過ぎるとスクリー
ンに過度の引っ張り力が加わることから、立ち上げばね
のばね力増大には限界がある。その結果、スクリーンの
展開速度が遅くなってしまう。更に、スクリーンの展開
速度を上げるため、モータによる巻取ローラの回転速度
を増加し、スクリーンの緩む速度(単位時間当たりの緩
み量)を増大すると、縦枠アームの立ち上げばねのばね
力とのバランスが崩れ、スクリーンに皺がよったり、絡
みが生じたり、スクリーンが傷付く等の不具合が生じる
可能性がある。更に、スクリーン格納時は、巻取ローラ
をモータで回転し、スクリーンを引っ張って巻き取るた
め、スクリーンに立ち上げばねのばね力に応じた引っ張
り力が加わる。よって、かかる引っ張り力が過度になっ
た場合、スクリーンが延びたり損傷する可能性もある。
また、かかる引っ張り力に耐え得るようスクリーンを厚
地とする必要があり、デザインの自由度が制限される。
更に、モータによるスクリーンの巻き取り速度には限界
があり、スクリーンの格納速度が遅くなってしまう。
【0005】一方、電動サンシェードは、車室内デザイ
ン上の観点、後方視界確保の面から、未使用時には、ス
クリーン全体を車室内から見えない状態で格納すること
が望ましい。よって、電動サンシェードは、リアパッケ
ージトレーの裏側(下側)の空間でアッパーバックパネ
ル(構造用板金)の上面へ、外部から見えないように装
着される。しかし、かかるリアパッケージトレー下側の
空間は、垂直方向及び車両前後方向共に、狭く余裕がな
い。かつ、かかる空間には、スピーカ(ウーハー)、空
気清浄器、ハイマウントストップランプ等の全体または
一部が取付けられるため、電動サンシェードに許容され
る設置スペースもそれに応じて制限される。また、車体
強度確保の面からも、この空間寸法を拡大することは容
易でない。よって、電動サンシェードは、できるだけコ
ンパクトなことが要求され、従来の装置をより小型化す
る要請が増大している。
【0006】そこで、本発明は、スクリーンの展開速度
及び格納速度を増大することができると共に、スクリー
ンへ加わる力を軽減することができる電動サンシェード
の提供を課題とするものである。
【0007】また、本発明は、スクリーンの展開速度及
び格納速度を増大することができると共に、スクリーン
へ加わる力を軽減することができ、更に、前後寸法及び
上下寸法を小さくできる電動サンシェードの提供を別の
課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる電動サ
ンシェードは、ウインドウの一端に対応して設けられる
長尺状の主枠と、前記主枠の長さ方向一端側から他端側
に延びるよう配設される巻取ローラと、前記巻取ローラ
に一端を固着されて巻取自在とされ、ウインドウの一端
側から他端側に展開自在なシート状をなすスクリーン
と、前記スクリーンを巻き取るよう前記巻取ローラを所
定の巻取付勢力で付勢する巻取付勢手段と、前記スクリ
ーンの他端を固着する長尺状をなす横枠と、前記主枠と
横枠との間にパンタグラフ状に介装され、前記横枠を主
枠に対して接近及び離間する方向に移動案内する縦枠ア
ームと、前記縦枠アームに駆動連結され、前記巻取付勢
手段の巻取付勢力に抗して前記横枠が主枠から離間する
よう前記縦枠アームを駆動する駆動手段とを具備する。
【0009】請求項2にかかる電動サンシェードは、請
求項1の構成において、前記縦枠アームが前記主枠及び
横枠間に両端を軸着され、かつ、中央を弾性的に折り曲
げ自在とされると共に、中央で折り曲がる格納位置と直
線状に伸長する起立位置との間で回動自在とされ、前記
駆動手段が、モータと、モータと前記縦枠アームの中央
より主枠側部分を直接回転的に駆動連結する駆動連結手
段とを有する。
【0010】請求項3にかかる電動サンシェードは、請
求項2の構成において、前記縦枠アームが前記主枠の長
さ方向両端側にそれぞれ配置されると共に、中央を互い
に接近する方向に折り曲げ自在とされ、前記駆動連結手
段が、前記主枠の長さ方向一端側から他端側に延び、前
記モータの回転力を前記主枠の長さ方向一端側から他端
側へ直接回転的に伝達する動力伝達シャフトと、前記主
枠の長さ方向一端側に配設され、前記モータの回転力を
前記主枠の長さ方向一端側の縦枠アームに直接回転的に
伝達する第1のギア手段と、前記主枠の長さ方向他端側
に配設され、前記モータから前記動力伝達シャフトに伝
達された回転力を、前記主枠の長さ方向他端側の縦枠ア
ームに直接回転的に伝達する第2のギア手段とを有し、
前記駆動連結手段が、前記両縦枠アームを格納位置と起
立位置との間で対称的に回動するものである。
【0011】請求項4にかかる電動サンシェードは、請
求項3の構成において、前記モータが、前記主枠の長さ
方向一端側に、その駆動軸が前記主枠の長さ方向に延び
るよう配設され、前記第1のギア手段が、前記モータの
駆動軸の回転運動を、前記主枠の長さ方向と直交する方
向に延びる軸を中心とする回転運動に変換して、前記長
さ方向一端側の縦枠アームに伝達し、前記第2のギア手
段が、前記モータから前記動力伝達シャフトに伝達され
た回転運動を、前記主枠の長さ方向と直交する方向に延
びる軸を中心とし、かつ、前記第1のギア手段による回
転運動と反対方向の回転運動に変換して、前記長さ方向
他端側の縦枠アームに伝達する。
【0012】請求項5にかかる電動サンシェードは、請
求項2乃至4のいずれかの構成において、更に、前記横
枠に固着され、前記縦枠アームが格納位置と起立位置と
の間で回動するときにウインドウに摺接して前記横枠の
移動を案内すると共に、前記起立位置で前記横枠を定位
置に保持する姿勢保持部材を具備する。
【0013】請求項6にかかる電動サンシェードは、請
求項3または4の構成において、前記主枠が、長さ方向
両端を開口とした長尺中空状のハウジングと、前記ハウ
ジングの長さ方向両端に固着される軸受ステーを具備
し、前記ハウジングの長さ方向一端側の軸受ステーに前
記モータ及び前記第1のギア手段を取付けると共に、前
記ハウジングの長さ方向他端側の軸受ステーに前記第2
のギア手段を取付けたものである。
【0014】請求項7にかかる電動サンシェードは、請
求項1乃至6のいずれかの構成において、前記主枠の長
さ方向中央部にハイマウントストップランプ取付け用の
取付ステーを一体形成したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、各実施の形態の説明において、同一または
対応する部材には同一または対応する符号を付して、そ
の説明を省略する。
【0016】まず、本発明の電動サンシェードの装着部
位を概略的に説明する。図15は本発明の一実施の形態
にかかる電動サンシェードの車体への装着部位を示す斜
視図である。図16は本発明の一実施の形態にかかる電
動サンシェードの車体への装着部位を示す断面図であ
る。
【0017】図15及び図16に示すように、本発明の
電動サンシェードは、自動車の車体1のリアウインド2
の下端付近に装着するよう具体化される。即ち、車室内
のリアパッケージトレー3の後端部の所定位置には、左
右に延びる横長長方形状の開口が穿設され、リアパッケ
ージトレー3の下方に位置するアッパーバックパネル4
との間に収容凹部5を形成している。かかる収容凹部5
に本発明の電動サンシェードが収容して装着される。な
お、リアパッケージトレー3とアッパーバックパネル4
との間の空間には、オーディオ装置のスピーカ(ウーハ
ー等)6、空気清浄器7等の器材が取付け乃至収容され
るため、前記収容凹部5はかかる器材と干渉しない位置
に設ける。
【0018】次に、本発明の第一の実施の形態にかかる
電動サンシェードを説明する。図1は本発明の第一の実
施の形態の電動サンシェードのスクリーン展開時を概略
的に示す斜視図である。図2は本発明の第一の実施の形
態の電動サンシェードのスクリーン格納時を概略的に示
す斜視図である。図3は本発明の第一の実施の形態の電
動サンシェードの要部を示す分解斜視図である。図4は
本発明の第一の実施の形態の電動サンシェードの駆動伝
達機構を示す斜視図である。図5は本発明の第一の実施
の形態の電動サンシェードの縦枠アームの折り曲げ部分
の構成を示す分解斜視図である。図6は本発明の第一の
実施の形態の電動サンシェードの縦枠アームの折り曲げ
部分を中心にその要部を示し、(a)は縦枠アーム伸長
時の車体前側から見た正面図、(b)は縦枠アーム伸長
時の車体左側から見た側面図、(c)は縦枠アーム折り
曲げ時の車体前側から見た正面図、(d)は縦枠アーム
に内蔵する立ち上げばねを示す説明図である。図7は本
発明の第一の実施の形態の電動サンシェードの縦枠アー
ムの中間屈曲状態を概略的に示す斜視図である。図8は
本発明の第一の実施の形態の電動サンシェードの縦枠ア
ームの伸長時を概略的に示す斜視図である。
【0019】図1乃至図3に示すように、本実施の形態
の電動サンシェードは、自動車のリアウインドウ2の下
端付近の前記収容凹部5に配設された左右に延びる長尺
状の主枠10を備える。主枠10は、左右に延びると共
に左右を開口とした長尺中空状のハウジング11と、ハ
ウジング11の左右両端に固着される左右一対の軸受ス
テー20及び30を有する。ここで、ハウジング11
は、鋼、合金等の金属の板材、樹脂板材等により図3に
示す断面の中空箱状に形成される。即ち、ハウジング1
1は、車体1のアッパーバックパネル4と平行に延びる
底壁12と、底壁12の前端から垂立する前壁13と、
底壁12の後端から前記前壁より若干低い高さで垂立す
る後壁14と、前壁の上端から後方(後壁14側)に水
平に延びる前側遮蔽壁15と、後壁14の上端から前方
(前壁13側)に傾斜して延びる後側遮蔽壁16を備え
る。前側遮蔽壁15と後側遮蔽壁16との間には、一定
間隔で左右に延びるスロット17がハウジング11の左
右の全長にわたって形成されている。前記後壁14の下
端は、底壁12より若干下方に垂下し、フランジ部14
aを形成している。また、ハウジング11の左右両端は
同一形状の開口18とされている(左端の開口18のみ
図示)。なお、図3では、ハウジング11の左端部分の
み示すが、ハウジング11は、図3の断面形状で前記収
容凹部5に対応する所定長延びる長尺中空箱状をなして
いる。また、フランジ部14aの左右端部には、それぞ
れ、一対の捩子挿通孔14bが形成されている。
【0020】図3及び図4に示すように、ハウジング1
1の左右両端の開口18には、その開口18に対応する
形状の左右一対の軸受ステー20及び軸受ステー30が
それぞれ取付けられる。左側の軸受ステー20は、左側
の開口18の形状に対応して、長方形板状の1つの角部
を斜めに切断した形状の五角形板状をなす軸受部21を
備える。軸受ステー20の軸受部21の傾斜面21a部
分には、傾斜面21aと平行な傾斜状態で左方に突出す
る長板状のアーム取付片22が一体的に固着されてい
る。アーム取付片22の先端は略半円形とされ、その先
端部中央には円形の軸受孔22aが穿設されている。軸
受部21の傾斜面21aと対向する角部(前部下側の角
部)には、前記アーム取付片22と平行な傾斜状態で左
方に延びる四角板状のギア取付片23が一体的に固着さ
れている。なお、前記ハウジング11の後側遮蔽壁1
6、軸受ステー20の傾斜面21a及びアーム取付片2
2は、リアウインドウ2と略平行となるよう、主枠10
の取付面であるアッパーバックパネル4に対して所定角
度で傾斜している。
【0021】軸受ステー20の軸受部21の後部下側の
角部内側面(図3中右側面)には、内方(図中右方)に
直交して延びる四角ブロック状の接続片24が一体的に
固着されている。接続片24の後側面には、前記ハウジ
ング11のフランジ14aに穿設した左側の一対の捩子
挿通孔14bに整合する位置に、一対の捩子孔24aが
形成されている。そして、軸受ステー20の軸受部21
の内側面をハウジング11の開口18に当接配置すると
共に接続片24をフランジ14aの内側面に当接配置
し、接続片24の捩子孔24aとフランジ14aの捩子
挿通孔14bを整合して、捩子をフランジ14aの捩子
挿通孔14bを介して接続片24の捩子孔24aに螺入
することにより、軸受ステー20をハウジング11の左
端に固定するようになっている。
【0022】主枠10の左側の軸受ステー20には正逆
回転自在なモータ40が取付けられる。即ち、軸受部2
1の前部の前記ギア取付片23より上側には、モータ4
0の駆動軸41側の端面(図3中左端面)の四隅のコー
ナ部に設けた合計4個の捩子孔42と整合する位置に、
捩子(図示略)挿通用の捩子挿通孔21bが合計4個穿
設されている。また、軸受部21のモータ40の駆動軸
41と対応する位置には、駆動軸41を挿通する駆動軸
挿通孔21cが穿設されている。そして、モータ40を
軸受部21の前部上側に配置し、駆動軸41を軸受部2
1の駆動軸挿通孔21cに挿通すると共に、捩子を軸受
部21の捩子挿通孔21bを介してモータ40の捩子孔
42に螺入することにより、モータ40を軸受ステー2
0の内側面側に固定するようになっている。なお、モー
タ40は、図示しない制御手段により回転量(回転角
度)及び回転方向等を制御される。
【0023】右側の軸受ステー30は、左側の軸受ステ
ー20とほぼ対称な形状をなしている。ただ、モータ4
0を左側の軸受ステー20に設ける関係上、右側の軸受
ステー30には、左側の軸受ステー20のように、モー
タ40の駆動軸41用の駆動軸挿通孔21c及びモータ
40取付用の捩子挿通孔は設けられていない。即ち、右
側の軸受ステー30は、右側の開口(図示はしないが左
側の開口18と同一形状)の形状に対応して、長方形板
状の1つの角部を斜めに切断した形状の五角形板状をな
す軸受部31を備える。軸受ステー30の軸受部31の
傾斜面31a部分には、傾斜面31aと平行な傾斜状態
で右方に突出する長板状のアーム取付片32が一体的に
固着されている。アーム取付片32の先端は略半円形と
され、その先端部中央には円形の軸受孔32aが穿設さ
れている。軸受部31の傾斜面31aと対向する角部
(前部下側の角部)には、前記アーム取付片32と平行
な傾斜状態で右方に延びる四角板状のギア取付片(図示
略)が一体的に固着されている。なお、右側の軸受ステ
ー30の傾斜面31a及びアーム取付片32も、左側の
軸受ステー20と同様、リアウインドウ2と略平行とな
るよう、主枠10の取付面であるアッパーバックパネル
3に対して所定角度で傾斜している。
【0024】軸受ステー30の軸受部31の後部下側の
角部内側面(図4中左側面)には、内方(図中左方)に
直交して延びるブロック状の接続片34が一体的に固着
されている。接続片34の後側面には、前記ハウジング
11のフランジ14aに穿設した右側の一対の捩子挿通
孔(図示はしないが左側の一対の捩子挿通孔14bと同
一構成)に整合する位置に、一対の捩子孔34aが形成
されている。そして、軸受ステー30の軸受部31の内
側面をハウジング11の右側の開口に当接配置すると共
に接続片34をフランジ14aの内側面に当接配置し、
接続片34の捩子孔34aとフランジ14aの捩子挿通
孔を整合して、捩子をフランジ14aの捩子挿通孔を介
して接続片34の捩子孔34aに螺入することにより、
軸受ステー30をハウジング11の右端に固定するよう
になっている。上記のよう、ハウジングの左右両端の開
口18に左右一対の軸受ステー20及び30を取付ける
ことにより、本実施の形態の主枠10が形成される。
【0025】前記ハウジング11には巻取ローラ50が
左右に延びるよう内装されている。巻取ローラ50は、
ハウジング11の前部に内装したモータ40と緩衝しな
いよう、主枠10の後部上側の位置に設けられている。
巻取ローラ50は、左右両端の軸51が左右の軸受ステ
ー20及び30に設けた軸受孔25及び35にそれぞれ
回動自在に支持され、周方向に正逆回転自在とされてい
る。巻取ローラ50の外周面の周方向所定位置には、リ
アウインドウ2に対応する四角シート状をなすスクリー
ン55の下端が固着され、巻取ローラ50に巻取自在と
されている。スクリーン55は、巻取ローラ50から引
き出し、及び、巻取ローラ50に巻き戻すことにより、
リアウインドウ2と略平行な平面に沿って上下に展開自
在となっている。巻取ローラ50には、前記スクリーン
55を巻き取るよう巻取ローラ50を付勢する巻取付勢
手段(図示略)が作動連結されている。これにより、巻
取ローラ50は、常には、スクリーン55を巻き取るよ
う周方向(図1乃至図3中時計回り方向)に付勢されて
いる。なお、かかるスクリーン55巻取用の巻取ローラ
50の巻取付勢手段は、一般的なロールブラインド等の
巻取機構と同様の機構であり、従来技術である米国特許
公報USP4836263に開示された機構と同様の機構としても
よい。前記スクリーン55の上端全体には、左右に延び
る帯状の接合片56が接着等により一体的に固着されて
いる。接合片56は剛性を有し、スクリーン55の上端
を左右に張った状態で形状保持する。
【0026】前記接合片56及び接合片56に重なるス
クリーン55の上端部は、左右に延びる長尺棒状をなす
横枠60に固着され、スクリーン55が接合片56を介
して横枠60と共に上下に移動自在とされている。詳細
には、図3に示すように、横枠60は断面略チャンネル
状をなし、その幅方向一側(前側)には、下方に開口す
る係止溝61が左右の全長にわたって延設され、その係
止溝61に接合片56及びスクリーン55の上端部が、
接着または圧着等により固着されている。横枠60の幅
方向他側(後側)の左右両端付近には、略半円板状をな
す軸着片62がそれぞれ一体形成され(左側のみ図
示)、その中央に軸着孔62aを穿設している。
【0027】一方、前記主枠10と横枠60との間に
は、左右一対の縦枠アーム70及び80がパンタグラフ
状に介装され、横枠60を主枠10に対して接近及び離
間するよう垂直方向に移動案内する。具体的には、左側
の縦枠アーム70は、取付部71、回動軸72、下部ア
ーム片73、上部アーム片74及び継手ピン75を備え
る。取付部71は、前記アーム取付片22と対応する形
状の短寸板状をなし、回動軸72がかかる取付部71の
基端(図3及び図4中左端)の裏面に直交して突出する
よう一体的に固着されている。回動軸72は、左側の軸
受ステー20のアーム取付片22の軸受孔22aと対応
する円柱状をなしている。また、下部アーム片73は、
取付部71の先端と直交して延びる長寸板状をなしてい
る。下部アーム片73の先端部は、図5に示すように、
略半円板状とされ、その半円板状部分の厚さ方向中央に
は、円板空間状の挿入凹部73aが形成されている。こ
れにより、下部アーム片73の先端部の半円板状部分
は、挿入凹部73aの厚さ方向両側部分が一対の円板状
の接合部73bとなっている。なお、各接合部73bの
先端側の周面は半円形状の肩部とされている。また、下
部アーム片73の両接合部73bの中央には、それぞ
れ、互いに整合する軸挿通孔73cが穿設されている。
一方、上部アーム片74の基端部には、厚さ方向中央か
ら突出する略半円板状の接合部74aが一体形成されて
いる。また、上部アーム片74の先端部の前記接合部7
4aの厚さ方向両側には半円形状の肩部74bが形成さ
れている。なお、上部アーム片74の接合部74aの中
央には、前記下部アーム片73の接合部73bの軸挿通
孔73cと整合する軸挿通孔74cが穿設されている。
【0028】下部アーム片73及び上部アーム片74
は、一般的なピン継手構造で連結される。即ち、両アー
ム片73及び74は、継手ピン75により互いに回動自
在に結合されている。具体的には、前記継手ピン75
は、円板状の頭部75aと、頭部75aの中央から直交
して突出するピン部75bと、ピン部75bの先端に固
着される係止片75cを有している。そして、上部アー
ム片74の接合部74bを下部アーム片73の挿入凹部
73aに挿入し、両者の軸挿通孔74c及び73cを整
合した状態で、継手ピン75のピン部75bを軸挿通孔
73c,74cに挿通して、ピン部75b先端に係止片
75cを固着することにより、上部アーム片74及び下
部アーム片73が互いに回動自在に連結される。なお、
連結状態では、上部アーム片74の接合部74bの半円
状の周面と下部アーム片73の挿入凹部73aの半円状
の周面が全面的に摺接して相対回動自在であり、また、
上部アーム片74の肩部74bと下部アーム片73の接
合部73bの肩部が点接触して相対的に転動自在であ
る。
【0029】図5及び図6に示すように、下部アーム片
73及び上部アーム片74は中空構造とされ、内部空間
に立ち上げばね77を収容している。立ち上げばね77
は、引張コイルスプリングからなり、両端を縦枠アーム
70の両端(下部アーム片73の基端及び上部アーム片
74の先端)に固着すると共に、コイル部分以外の直線
部分を前記継手ピン75のピン部75bの内側(縦枠ア
ーム70の折り曲げ方向と反対側)に引っ掛けている。
これにより、縦枠アーム70の下部アーム片73及び上
部アーム片74は、立ち上げばね77のばね力により伸
長状態となるよう付勢されている。
【0030】縦枠アーム70は、回動軸72をアーム取
付片22の軸受孔22aに挿着することにより、縦枠ア
ーム70の下部アーム片73がアーム取付片22と平行
な面内(リアウインドウ2と平行な面内)で回動自在と
なっている。また、縦枠アーム70は、上部アーム片7
4の上端を前記横枠60の左端付近にリアウインドウ2
と略平行な面内での回動自在に取付けている。具体的に
は、図3に示すように、上部アーム片74の先端の厚さ
方向両端には略半円板状の一対の取付部78が一体形成
され、取付部78の中央には円形の軸着孔78aが穿設
されている。縦枠アーム70の取付部78は、横枠60
の下面の左端付近に一体形成した略半円板状の軸着部6
2に軸着される。即ち、横枠60の軸着部62は、縦枠
アーム70の取付部78の軸着孔78aと整合する軸着
孔62aを有している。そして、取付部78の軸着孔7
8a及び軸着部62の軸着孔62aを整合して、軸(図
示略)により取付部78を横枠60の軸着部62に軸着
することにより、縦枠アーム70が主枠10と横枠60
との間にパンタグラフ状に介装される。この状態では、
下部アーム片73を内側(主枠10に接近する方向)に
回動すると、上部アーム片74先端が横枠60左端付近
に軸着固着されているため、下部アーム片73及び上部
アーム片74が連結部分の継手ピン75を介して内側に
折れ曲る。一方、下部アーム片73を外側(主枠10か
ら離間する方向)に回動すると、下部アーム片73及び
上部アーム片74は、継手ピン75を介して互いに同一
直線上となるよう伸長する。このとき、上部アーム片7
4の接合片74aの周面が下部アーム片73の挿入凹部
73aの周面を摺接回動すると共に、上部アーム片74
の肩部74bが下部アーム片73の接合片73bの肩部
を摺接転動し、上部アーム片74及び下部アーム片73
の屈曲を許容する。これにより、縦枠アーム70が、中
央で折れ曲って主枠10乃至ハウジング11と重なる格
納位置(図2の位置)と、伸長して主枠10乃至ハウジ
ング11から所定角度起立した起立位置(図3の位置)
との間で回動する。このとき、アーム取付片22がリア
ウインドウ2と略平行となるよう傾斜しているため、縦
枠アーム70も、リアウインドウ2と略平行な平面に沿
って上下方向に屈曲伸長乃至回動自在となっている。
【0031】右側の縦枠アーム80は、左側の縦枠アー
ム70と対称形状をなし、その他は同様の構成を有して
いる。即ち、図4に示すように、右側の縦枠アーム80
も、右側の軸受ステー30のアーム取付片32と対応す
る形状の短寸板状をなす取付部81と、取付部81の基
端(図4中右端)の裏面に直交して突出するよう一体的
に固着され、前記アーム取付片32の軸受孔32aと対
応する円柱状をなす回動軸82と、取付部81の先端と
直交して延びる長寸板状の下部アーム片83を備える。
そして、回動軸82をアーム取付片32の軸受孔32a
に挿着することにより、縦枠アーム80がアーム取付片
32と平行な面内(リアウインドウ2と平行な面内)で
回動自在となっている。また、右側の縦枠80も、下部
アーム片83に継手ピン85を介して上部アーム片を連
結すると共に、上部アーム片の先端を横枠60の右端付
近に軸着し、主枠10と横枠60との間にパンタグラフ
状に介装される。これにより、縦枠アーム80が、中央
で屈曲して主枠10乃至ハウジング11と重なる格納位
置(図2の位置)と、伸長して主枠10乃至ハウジング
11から所定角度起立した起立位置(図3の位置)との
間で回動する。このとき、アーム取付片32がリアウイ
ンドウ2と略平行となるよう傾斜しているため、縦枠ア
ーム80もリアウインドウ2と略平行な平面に沿って上
下に回動自在となっている。
【0032】前記主枠10には動力伝達シャフト100
が左端から右端に延びるよう配設される。なお、動力伝
達シャフト100は、ハウジング11に内装したモータ
40及び巻取ローラ50と緩衝しないよう、ハウジング
11の後部下側に設けられている。動力伝達シャフト1
00の左端は、左側の軸受ステー20を左方に貫通して
回動自在に支持され、右端は右側の軸受ステー30を右
方に貫通して回動自在に支持されている。
【0033】前記主枠10の左端側には第1のギア手段
110が配設されている。具体的には、図3に示すよう
に、第1のギア手段110は、第1の平歯車111、第
2の平歯車112、第1の傘歯車113及び第2の傘歯
車114を備える。第1の平歯車111は、軸受ステー
20を貫通して左方に突出するモータ40の駆動軸41
の左端部に一体回動するよう固着されている。第2の平
歯車112は、軸受ステー20を貫通して左方に突出す
る動力伝達シャフト100の左端部基端側に一体回動す
るよう固着され、前記第1の平歯車111と噛合してい
る。また、第1の傘歯車113は、前記第2の平歯車1
12と同軸上となるよう、動力伝達シャフト100の左
端部先端側に一体回動するよう固着されている。第2の
傘歯車114は、ギア取付片23と直交する軸上に回動
自在に取付けられ、第1の傘歯車113と噛合してい
る。即ち、第2の傘歯車114は、ギア取付片23の中
央に、前記アーム取付片22の円形の軸受孔22a中心
へ向かって縦枠アーム70の回動軸72と同軸上に取付
けられている。そして、アーム取付片22を貫通して延
びる縦枠アーム70の回動軸72の先端が第2の傘歯車
114の軸に固着され、前記第2の傘歯車114の回転
運動を縦枠アーム70の回動軸72を介して取付部71
及び下部アーム片73に伝達するようになっている。
【0034】これにより、モータ40を正逆回転する
と、駆動軸41の回転運動が、まず、第1の平歯車11
1に伝達され、第1の平歯車111と噛合する第2の平
歯車112へ伝達される。同時に、モータ40の回転
は、第2の平歯車112と同軸上の第1の傘歯車113
に伝達され、第1の傘歯車113と噛合する第2の傘歯
車114に伝達される。このとき、モータ40は、その
駆動軸41が前記主枠10の左右方向に延びるよう配設
されているが、第1及び第2の傘歯車113及び114
が、モータ40の駆動軸41の回転運動を前記主枠10
の左右方向と直交する方向に延びる軸を中心とする回転
運動に変換する。また、第2の傘歯車114が、アーム
取付片22に枢着した縦枠アーム70を一体回動する。
そして、モータ40を制御手段により回転制御すること
により、その回転運動が、第1のギア手段110によ
り、縦枠アーム70に直接回転的に伝達され、その縦枠
アーム70が前記格納位置と起立位置との間で回動する
ようになっている。
【0035】なお、本明細書中において、『直接回転的
に』とは、『(モータ30の回転運動を)クランク等を
介して直線運動に変換することなく、ギア等の回転伝達
機構のみを介して』の意味で使用する。
【0036】一方、前記動力伝達シャフト100は、そ
の左端部が第2の平歯車112及び第1の平歯車111
を介してモータ40の駆動軸41に駆動連結される。そ
のため、動力伝達シャフト100が、第1のギア手段1
10の第1及び第2の平歯車111及び112を介し
て、モータ40の回転力を主枠10の左端側から右端側
に直接回転的に伝達することになる。
【0037】前記主枠10の右端側には第2のギア手段
120が配設されている。具体的には、図4中破線で示
すように、第2のギア手段120は、第1の傘歯車12
1及び第2の傘歯車122を備える。第1の傘歯車12
1は、右側の軸受ステー30を貫通して右方に突出する
動力伝達シャフト100の右端部に一体回動するよう固
着されている。第2の傘歯車122は、第1のギア手段
110の第4の傘歯車114と同様、軸受ステー30の
ギア取付片(図示略)と直交する軸上に回動自在に取付
けられ、第1の傘歯車121と噛合している。即ち、第
2の傘歯車122は、ギア取付片24の中央に、前記右
側のアーム取付片32の円形の軸受孔32a中心へ向か
って縦枠アーム80の回動軸82と同軸上に取付けられ
ている。そして、アーム取付片32を貫通して延びる縦
枠アーム80の回動軸82の先端が第2の傘歯車122
の軸に固着され、前記第2の傘歯車122の回転運動を
縦枠アーム80の回動軸82を介して取付部81及び下
部アーム片83に伝達するようになっている。第2の傘
歯車122に対する第1の傘歯車121の噛合方向は、
第1のギア手段110の第2の傘歯車114に対する第
1の傘歯車113の噛合方向と反対となっている。ま
た、第2のギア手段120の第1及び第2の傘歯車12
1,122は、第1のギア手段110の第1及び第2の
傘歯車113,114と同一の傘歯車とされ、同一の歯
数及びピッチを有している。
【0038】これにより、モータ40を正逆回転する
と、駆動軸41の回転運動が、第1のギア手段110の
第1の平歯車111及び第2の平歯車112から動力伝
達シャフト100に伝達され、動力伝達シャフト100
から第2のギア手段120の第1の傘歯車121に伝達
されて、第1の傘歯車121と噛合する第2の傘歯車1
22に伝達される。このとき、第2のギア手段120の
第1及び第2の傘歯車121及び122が、動力伝達シ
ャフト100の回転運動を前記主枠10の左右方向と直
交する方向に延びる軸を中心とする回転運動に変換す
る。また、第2の傘歯車122が、アーム取付片32に
枢着した縦枠アーム80を一体回動する。そして、モー
タ40を制御手段により回転制御することにより、その
回転運動が、第1のギア手段110の第1及び第2の平
歯車111及び112、動力伝達シャフト100、第2
のギア手段120の第1及び第2の傘歯車121,12
2の順に伝達され、右側の縦枠アーム80に直接回転的
に伝達されて、その縦枠アーム80を前記格納位置と起
立位置との間で回動するようになっている。このとき、
第2のギア手段120の第1及び第2の傘歯車121,
122は、第1のギア手段110の第1及び第2の傘歯
車113,114と同一の歯数及びピッチであり、か
つ、対称的に配置されて逆の噛合関係となっているた
め、右側の縦枠アーム80と左側の縦枠アーム70は、
互いに反対方向に対称的に回動する。
【0039】具体的には、両縦枠アーム70,80の下
部アーム片73,83を互いに接近する方向に対称的に
回動すると、下部アーム73,83にヒンジ接続した上
部アーム片74,84が、立ち上げばね77のばね力に
抗して継手ピン75部分で折れ曲り、縦枠アーム70,
80が中央で屈曲して格納位置となる。これにより、縦
枠アーム70,80に軸着した横枠60が下降する。逆
に、両縦枠アーム70,80の下部アーム片73,83
を互いに離間する方向に対称的に回動すると、下部アー
ム73,83にヒンジ接続した上部アーム片74,84
が、立ち上げばね77のばね力により下部アーム片7
3,83と一直線上に伸長し、縦枠アーム70,80が
伸長して起立位置となり、横枠60が上昇する。このと
き、縦枠アーム70及び80がリアウインドウ2と略平
行な面内で屈曲及び伸長乃至回動するため、横枠60も
リアウインドウ2と略平行な面内で移動する。なお、縦
枠アーム70,80を屈曲して格納位置とするには、立
ち上げばね77のばね力を超える外力で下部アーム片7
3,83を回動する必要がある。かかる外力は、モータ
40の回転トルクに加え、巻取ローラ50からスクリー
ン55及び横枠60を介して縦枠アーム70,80に付
与される巻取付勢手段のばね力がある。よって、かかる
観点から、縦枠アーム70,80を円滑に屈曲して格納
位置とできるよう、立ち上げばね77のばね力、モータ
40の回転トルク及び巻取付勢手段のばね力を設定す
る。また、縦枠アーム70,80を伸長して起立位置と
するには、巻取付勢手段のばね力を超える外力で下部ア
ーム片73,83を回動する必要がある。かかる外力
は、モータ40の回転トルクに加え、屈曲状態の縦枠ア
ーム70,80に付与される立ち上げばね77のばね力
がある。よって、かかる観点からも、縦枠アーム70,
80を円滑に伸長して起立位置とできるよう、立ち上げ
ばね77のばね力、モータ40の回転トルク及び巻取付
勢手段のばね力を調整して設定する。
【0040】前記横枠60の左右両端の開口には、図3
に示すように、左右一対の姿勢保持部材130が装着さ
れている。左右の姿勢保持部材130は対称形状をなす
ため、左側の姿勢保持部材130のみ図示して説明す
る。姿勢保持部材130は、基部131、挿入部13
2、ガイドローラ133、及びロック片134を備え
る。基部131は四角ブロック状をなし、挿入部132
は、基部131の横枠60側の側面(図3中右側面)
に、横枠60の開口形状である係止溝61の断面形状に
対応する断面形状をなすよう一体形成されている。そし
て、挿入部132を係止溝61の端部開口に挿入するこ
とにより、横枠60両端の開口を封止するようになって
いる。また、ガイドローラ133は、基部131の後側
面に前記リアウインドウ2と平行な軸を中心として回動
自在に取付けられている。そして、前記縦枠アーム7
0,80を格納位置と起立位置との間で屈曲及び伸長乃
至回動するときに、ガイドローラ133がリアウインド
ウ2に摺接して横枠60の上下運動を案内するよう、ガ
イドローラ133の横枠60乃至縦枠アーム70,80
からの突出位置(突出量)が設定される。即ち、縦枠ア
ーム70,80及び横枠60は、リアウインドウ2と若
干の間隙をおいて略平行に移動するため、ガイドローラ
133はかかる間隙に対応する寸法突出するよう設けら
れる。また、ガイドローラ133は、横枠60が完全に
上昇したときには、リアウインドウ2に当接して、横枠
60をリアウインドウ2から所定距離離間した状態に保
持し、リアウインドウ2と平行状態に前記スクリーン5
5を姿勢保持するようになっている。なお、ガイドロー
ラ133は、リアウインドウ2を転動するとき、及び、
縦枠アーム70,80の起立位置で、リアウインドウ2
に弾性的に圧接するよう構成することが好ましい。こう
すれば、横枠60の上昇案内及びスクリーン55の姿勢
保持を、より安定して行うことができる。
【0041】前記ロック片134は、基部131の上面
から上方に突出する。横枠60上昇時に前記ロック片1
34が位置することになる車体1の車内の天井8等の対
応位置には、ロック片134を収容保持自在な凹部14
1aを有する保持部材141が取付けられている。これ
により、縦枠アーム70,80の起立位置で、ロック片
134が保持部材141の凹部141aに収容保持さ
れ、横枠60を定位置及び定姿勢に保持するようになっ
ている。なお、図示はしないが、右側の姿勢保持部材の
ロック部材に対応する位置にも、同様の保持部材が設け
られる。
【0042】上記のように構成された電動サンシェード
は、主枠10のハウジング11を車載ステー145によ
りアッパーバックパネル3に捩子止めすることにより、
収容凹部5内の所定位置に組付けるようなっている。な
お、車載ステー145は、ハウジング11の左右両端部
の底壁12にそれぞれ捩子止めされる。
【0043】次に、本発明の第一の実施の形態の電動サ
ンシェードの動作を説明する。
【0044】本実施の形態の電動サンシェードは、図2
に示すように左右一対の縦枠アーム70,80を格納位
置とした状態で車室内の収容凹部5に車載ステー145
を介して取付ける。このとき、左右一対の縦枠アーム7
0,80の内外側面は、リアウインドウ2と略平行とな
るよう、アッパーバックパネル4に対して所定角度で傾
斜し、回動軸72,82はリアウインドウ2と略直交し
ている。また、格納位置では、両縦枠アーム70,80
は中央で内側へ屈曲し、それらの中央の継手ピン75,
85が互いに最も接近した位置にある。更に、縦枠アー
ム70,80先端は最も下方の位置にあり、横枠60も
最も下方の位置にあるため、電動サンシェード全体が収
容凹部5内に完全に収容されて、リアパッケージトレー
3等により遮蔽され、外部に露出して車室内の美観を損
なうことはない。
【0045】このようにして収容凹部5に取付けた電動
サンシェードを作動して、リアウインドウ2の遮光を行
うには、まず、制御手段によりモータ40を正回転す
る。すると、駆動軸41を介して第1のギア手段110
の第1の平歯車111が、主枠10の左側面側から見て
反時計回り方向に回転し、第1の平歯車111と噛合す
る第2の平歯車112を主枠10の左側面側から見て時
計回り方向に回転する。すると、第2の平歯車112と
同軸の第1の傘歯車113が時計回り方向に回転し、第
1の傘歯車113と噛合する第2の傘歯車114が、主
枠10の後側面側から見て反時計回り方向に回転する。
このとき、主枠10の左右方向を中心とするモータ40
の駆動軸41の回転運動が、主枠10の左右方向と直交
し、縦枠アーム70の回動軸72を中心とした回転運動
に変換される。これにより、第2の傘歯車114に連結
した回動軸72が、主枠10の後側面側から見て反時計
回り方向に回転し、取付部71を介して下部アーム片7
3が同様に反時計回り方向に回転する。
【0046】同時に、第2の平歯車112の時計回り方
向の回転運動は、動力伝達シャフト100に伝達され、
動力伝達シャフト100の右端に連結した第2のギア手
段120の第1の傘歯車121から第2の傘歯車122
へと伝達される。このとき、第2のギア手段120の第
1及び第2の傘歯車121,122は、第1のギア手段
110の第1及び第2の傘歯車113,114と対称的
に配置され、噛合関係が逆であるため、第1の傘歯車1
21が、主枠10の右側面側から見て反時計回り方向に
回転し、第1の傘歯車121と噛合する第2の傘歯車1
22が、主枠10の後側面側から見て時計回り方向に回
転する。このとき、主枠10の左右方向を中心とする動
力伝達シャフト100の回転運動が、主枠10の左右方
向と直交し、縦枠アーム80の回動軸82を中心とした
回転運動に変換される。これにより、第2の傘歯車12
2に連結した回動軸82が、主枠10の後側面側から見
て時計回り方向に回転し、取付部81を介して下部アー
ム片83が同様に時計回り方向に回転する。
【0047】即ち、左側の縦枠アーム70の下部アーム
片73が半時計回り方向に、右側の縦枠アーム80の下
部アーム片83が時計回り方向にそれぞれ回転し、互い
に離間する方向に回転する。よって、左右一対の縦枠ア
ーム70,80は、モータ40の回転トルク及び立ち上
げばね77のばね力の相乗効果により、図2の屈曲状態
の格納位置から、図7の中間屈曲状態を介して、図1乃
至図8の起立位置へと伸長する。これに伴い、縦枠アー
ム70,80の上部アーム片74先端に軸着した横枠6
0が、最下方位置から徐々に上昇し、横枠60に上端を
固着したスクリーン55が、巻取ローラ50から巻取付
勢手段の巻取方向の付勢力に抗して徐々に引き出され、
リアウインドウ2に沿って展開される。このとき、両縦
枠アーム70,80はリアウインドウ2と略平行な平面
に沿って回転するため、横枠60もリアウインドウ2と
略平行な平面に沿って上昇し、リアウインドウ2に接
触、衝突等、干渉することはない。更に、このとき、横
枠60の左右両端に設けた姿勢保持部材130のガイド
ローラ133が、リアウインドウ2の内側面を転動し、
横枠60の上昇を案内するため、横枠60が安定した姿
勢で上昇する。
【0048】そして、縦枠アーム70,80が起立位置
となったとき、制御手段によりモータ40の回転が停止
され、縦枠アーム70,80が回転停止し、起立位置に
保持される。これにより、図1に示すように、横枠60
が最上昇位置となり、リアウインドウ2の上端付近まで
上昇する。また、スクリーン55は、リアウインドウ2
と略平行に展開され、リアウインドウ2の略全体を外部
から遮蔽する。このとき、ガイドローラ133がリアウ
インドウ2内側面に当接し、スクリーン55が左右一対
のガイドローラ133及び左右の縦枠アーム70,80
の回動軸72,82部分で4点支持されることになる。
したがって、スクリーン55が上記の展開状態で安定し
た姿勢に保持される。加えて、ロック部材134が、保
持部材141の凹部141aに収容して係止保持され、
横枠60を定位置及び定姿勢に確実に保持する。
【0049】上記のように展開した電動サンシェードの
スクリーン55を格納するには、まず、制御手段により
モータ40を逆回転する。すると、駆動軸41を介して
第1のギア手段110の第1の平歯車111が、主枠1
0の左側面側から見て時計回り方向に回転し、第1の平
歯車111と噛合する第2の平歯車112を主枠10の
左側面側から見て反時計回り方向に回転する。すると、
第2の平歯車112と同軸の第1の傘歯車113が、主
枠10の左側面側から見て反時計回り方向に回転し、第
1の傘歯車113と噛合する第2の傘歯車114が、主
枠10の後側面側から見て時計回り方向に回転する。こ
れにより、第2の傘歯車114に連結した回動軸72
が、主枠10の後側面側から見て時計回り方向に回転
し、取付部71を介して下部アーム片73が同様に時計
回り方向に回転する。
【0050】同時に、第2の平歯車112の反時計回り
方向の回転運動は、動力伝達シャフト100に伝達さ
れ、動力伝達シャフト100の右端に連結した第2のギ
ア手段120の第1の傘歯車121から第2の傘歯車1
22へと伝達される。これにより、第1の傘歯車121
が、主枠10の右側面側から見て時計回り方向に回転
し、第1の傘歯車121と噛合する第2の傘歯車122
が、主枠10の後側面側から見て反時計回り方向に回転
する。そして、第2の傘歯車122に連結した回動軸8
2が、主枠10の後側面側から見て反時計回り方向に回
転し、取付部81を介して下部アーム片83が同様に反
時計回り方向に回転する。
【0051】即ち、格納位置から起立位置への動作とは
逆に、左側の縦枠アーム70の下部アーム片73が時計
回り方向に、右側の縦枠アーム80の下部アーム片83
が反時計回り方向にそれぞれ回転し、互いに接近する方
向に回転する。よって、左右一対の縦枠アーム70,8
0は、モータ40の回転トルク及び巻取付勢手段のばね
力の相乗効果により、立ち上げばね77のばね力に抗し
て、図1乃至図8の伸長状態の起立位置から、図7の中
間屈曲状態を介して、図2の格納位置へと屈曲する。こ
れに伴い、縦枠アーム70,80のアーム部73,83
先端に軸着した横枠60が、最上方位置から徐々に下降
し、横枠60に上端を固着したスクリーン55が、巻取
付勢手段の付勢力により巻取ローラ50に徐々に巻き取
られ、リアウインドウ2の遮蔽を解除する。このとき、
両縦枠アーム70,80はリアウインドウ2と略平行な
平面に沿って回転するため、横枠60もリアウインドウ
2と略平行な平面に沿って下降し、リアウインドウ2に
接触、衝突等、干渉することはない。更に、このとき、
横枠60の左右両端に設けた姿勢保持部材130のガイ
ドローラ133が、リアウインドウ2の内側面を転動
し、横枠60の下降を案内するため、横枠60が安定し
た姿勢で下降する。このとき、ロック部材134は、保
持部材141の凹部141aから下方に抜き取られ、係
止解除される。
【0052】そして、縦枠アーム70,80が格納位置
となったとき、制御手段によりモータ40の回転が停止
され、縦枠アーム70,80が回転停止し、格納位置に
保持される。これにより、図2に示すように、横枠60
が最下降位置となり、リアウインドウ2の下端より下方
の収容凹部5内に下降収容される。また、スクリーン5
5によるリアウインドウ2の遮蔽は完全に解除される。
【0053】次に、本発明の実施の形態における主枠1
0を構成するハウジング11の断面形状の種々の実施例
を説明する。図9は本発明の一実施の形態の電動サンシ
ェードのハウジングの断面形状の種々の実施例を示す断
面図である。
【0054】図9(a)のハウジング11は、第一の実
施の形態のハウジング11の後壁14から垂下するフラ
ンジ14aを省略したものである。図9(b)のハウジ
ング11は、第一の実施の形態のハウジング11の後壁
14から垂下するフランジ14aと、前壁13から後方
に延びる前側遮蔽壁15を省略したものである。図9
(c)のハウジング11は、第一の実施の形態のハウジ
ング11の後壁14と、後壁14から垂下するフランジ
14aと、前壁13から後方に延びる前側遮蔽壁15を
省略し、後側遮蔽壁16を底壁12に直接形成したもの
である。図9(d)のハウジング11は、第一の実施の
形態のハウジング11の後壁14から垂下するフランジ
14aと、前壁13から後方に延びる前側遮蔽壁15
と、後壁14から前方に延びる後側遮蔽壁16を省略し
たものである。図9(e)のハウジング11は、図9
(b)のハウジング11とほぼ同形状であるが、後側遮
蔽壁16をより長く形成したものである。図9(f)の
ハウジング11は、図9(c)のハウジング11とほぼ
同形状であるが、後側遮蔽壁16をより長く形成したも
のである。図9(g)のハウジング11は、図9(d)
のハウジング11とほぼ同形状であるが、後壁14をよ
り高く、前壁13と同程度の高さまで形成したものであ
る。
【0055】これらハウジング11の断面の種々の実施
例は、本発明の実施の形態の電動サンシェードを適用す
る自動車のリアウインドウ2の傾斜角度、収容凹部5の
形状等を考慮して、適宜選択して使用される。なお、ハ
ウジング11の肉厚は通常各部分で一定肉厚とするが、
必要に応じて、部分的に厚肉または薄肉としてもよい。
また、後側遮蔽壁16の傾斜角度は、リアウインドウ2
の傾斜角度や車室内のレイアウトにより決定される。
【0056】次に、本発明の第二の実施の形態の電動サ
ンシェードを説明する。図10は本発明の第二の実施の
形態の電動サンシェードを示す斜視図である。
【0057】第二の実施の形態の電動サンシェードは、
第一の実施の形態の電動サンシェードのハウジング11
の後壁14外側面の左右中央に、ハイマウントストップ
ランプ150取付け用の取付ステー151を一体的に固
着したものであり、その他の構成は第一の実施の形態と
同一である。取付ステー151は、ハウジングと同種の
材料等により略Z字状に形成され、その上側の水平部分
上面にハイマウントストップランプ150が取付けられ
る。なお、かかる取付けステー151の特にハイマウン
トストップランプ150取付け部分は、回動動作される
縦枠アーム70,80、上下動される横枠60及びスク
リーン55等の移動部材と干渉することのないよう、ハ
ウジング11より後方に適宜離間した位置に設ける。
【0058】次に、本発明の第三の実施の形態の電動サ
ンシェードを説明する。
【0059】図11は本発明の第三の実施の形態の電動
サンシェードの左端側要部を上面乃至後面側から見て示
す断面図である。図12は本発明の第三の実施の形態の
電動サンシェードの左側面図である。図13は本発明の
第三の実施の形態の電動サンシェードの一部を省略して
示す正面図である。
【0060】第三の実施の形態は、主枠210の構成及
び第1のギア手段230の構成において第一の実施の形
態と異なり、その他の構成は同様である。即ち、図11
に示すように、主枠210は、第一の実施の形態と同
様、左右に延びると共に左右を開口とした長尺中空状の
ハウジング211と、ハウジング211の左右両端に固
着される対称形状の左右一対の軸受ステー220を備え
る。一方、本実施の形態の軸受ステー220は、図12
に示すように、軸受部221、アーム取付片222及び
主枠取付片223を有している。軸受部221は、ハウ
ジング211の左側の開口の形状に対応する略長方形板
状をなす。アーム取付片222は、軸受部221の後部
上端側の角部から外方(図11中左方及び図12中の紙
面の手前側)に突出するよう軸受部221に一体的に固
着されている。アーム取付片222は、アーム取付部2
22a及び補強部222bよりアングル板状に形成さ
れ、アーム取付部222aが、リアウインドウ2と略平
行となるよう、主枠210の取付面であるアッパーバッ
クパネル4に対して所定角度で傾斜している。主枠取付
片223は、軸受部221の前部下端側の角部から外方
に突出するよう軸受部221に一体的に固着されてい
る。主枠取付片223は、軸受部221の前端面(図1
2中左端面)から下端面にかけて延びる略アングル状に
形成され、収容凹部5の前側のコーナー部に当接するよ
うになっている。
【0061】なお、軸受ステー220の軸受部221の
内側面には、第一の実施の形態と同様、モータ40が取
付けられ、その駆動軸41が軸受部を貫通して左方に突
出している。また、第一の実施の形態と同様に、巻取ロ
ーラ50、動力伝達シャフト100も、左右の軸受ステ
ー220間に回動可能に支持される。そして、アーム取
付片222のアーム取付部222aの上面側には、縦枠
アーム70,80が回動自在に取付けられ、その回動軸
72,82がアーム取付部222aを貫通して下方に突
出する。前記ハウジング211は、第一の実施の形態と
同様、前記軸受ステー220の外形に対応する断面形状
(略長方形状)をなし、巻取ローラ50に固着したスク
リーン55をリアウインドウ2と略平行に引き出し、ま
たは、巻き戻すことができるよう、対応する部位を左右
に延びるスロット(図示略)としている。更に、第一の
実施の形態と同様、右側の軸受ステーは、左側の軸受ス
テー220とほぼ対称な形状をなしている。ただ、モー
タ40を左側の軸受ステー220に設ける関係上、右側
の軸受ステーには、左側の軸受ステー220のように、
モータ40の駆動軸41用の駆動軸挿通孔及びモータ4
0取付用の捩子挿通孔は設けられていない。また、左側
のアーム取付片222のアーム取付部222aにおける
と同様、右側のアーム取付片のアーム取付部には、右側
の縦枠アーム80の回動軸82が貫通して下方に突出す
るよう、かつ、回動自在に取付けられている。
【0062】一方、第1のギア手段230は、ウォーム
231、ウォームホイール232、支持部材233、第
1の傘歯車234、第2の傘歯車235を備えている。
ウォーム231は、軸受ステー220を貫通して左方に
突出するモータ40の駆動軸41の左端部に一体回動す
るよう固着されている。ウォームホイール232は、ア
ーム取付片222のアーム取付部222aを貫通して下
方に突出する縦枠アーム70の回動軸72の先端側に円
筒状の支持部材233を介して一体回動するよう固着さ
れ、前記ウォーム231と噛合している。また、第1の
傘歯車234は、前記ウォームホイール232と同軸上
に、アーム取付部222aを貫通して下方に突出する縦
枠アーム70の回動軸72の基端側に一体回動するよう
固着されている。第2の傘歯車235は、軸受部222
を貫通して左方に突出する動力伝達シャフト100の左
端部に一体回動するよう固着され、第1の傘歯車234
と噛合している。第2の傘歯車235は、前記ウォーム
231及びウォームホイール232と干渉しない位置に
設ける。
【0063】これにより、モータ40を正逆回転する
と、駆動軸41の回転運動が、まず、ウォーム231に
伝達され、ウォーム231と噛合するウォームホイール
232へ伝達される。このとき、モータ40は、その駆
動軸41が前記主枠210の左右方向に延びるよう配設
されているが、ウォーム231及びウォームホイール2
32からなるウォームギアが、モータ40の駆動軸41
の回転運動を前記主枠210の左右方向と直交する方向
に延びる軸を中心とする回転運動に変換する。また、ウ
ォームホイール232が、支持部材233を介して、ア
ーム取付片222のアーム取付部222aに枢着した縦
枠アーム70を一体回動する。そして、モータ40を制
御手段により回転制御することにより、その回転運動
が、第1のギア手段230により、縦枠アーム70に直
接回転的に伝達され、その縦枠アーム70が前記格納位
置と起立位置との間で伸長及び屈曲するよう回動する。
同時に、モータ40の回転は、ウォームホイール23
2、支持部材233及び回動軸72を介して、ウォーム
ホイール232と同軸上の第1の傘歯車234に伝達さ
れ、第1の傘歯車234と噛合する第2の傘歯車235
に伝達される。
【0064】一方、前記動力伝達シャフト100は、そ
の左端部が第2の傘歯車235に駆動連結される。その
ため、動力伝達シャフト100が、第1のギア手段23
0のウォーム231、ウォームホイール232、第1及
び第2の傘歯車234,235を介して、モータ40の
回転力を主枠210の左端側から右端側に直接回転的に
伝達することになる。
【0065】第一の実施の形態と同様、前記主枠210
の右端側には第2のギア手段が配設され、モータ40か
ら動力伝達シャフト100に伝達された回転力を、主枠
210の右端側の縦枠アーム80に直接回転的に伝達し
て、その縦枠アーム80を格納位置と起立位置との間で
左端側の縦枠アーム70と反対方向に対称的に伸長及び
屈曲するよう回動する。なお、第2のギア手段は、第1
のギア手段230の第1及び第2の傘歯車234,23
5と同様の一対の傘歯車を対称的に配置する点を除き同
様の構成であるため、特に図示はしないが、右側の軸受
ステー30を貫通して右方に突出する動力伝達シャフト
100の右端部に、第2の傘歯車235と同様の第1の
傘歯車が一体回動するよう固着されている。また、右側
のアーム取付片のアーム取付部を貫通して下方に突出す
る縦枠アーム80の回動軸82の基端側に、第1の傘歯
車234と同様の傘歯車が一体回動するよう固着されて
いる。これにより、第一の実施の形態と同様、第2のギ
ア手段の第1及び第2の傘歯車の噛合関係は、第1のギ
ア手段230の第1及び第2の傘歯車234,235の
噛合関係と逆となっている。また、第2のギア手段の第
1及び第2の傘歯車は、第1のギア手段230の第1及
び第2の傘歯車234,235と同一の傘歯車とされ、
同一の歯数及びピッチを有している。
【0066】これにより、モータ40を正逆回転する
と、駆動軸41の回転運動が、第1のギア手段230の
第1の傘車234及び第2の傘歯車235から動力伝達
シャフト100に伝達され、動力伝達シャフト100か
ら第2のギア手段の第1の傘歯車に伝達されて、第1の
傘歯車と噛合する第2の傘歯車に伝達される。このと
き、第2のギア手段の第1及び第2の傘歯車が、動力伝
達シャフト100の回転運動を前記主枠210の左右方
向と直交する方向に延びる軸を中心とする回転運動に変
換する。また、第2の傘歯車が、アーム取付片に枢着し
た縦枠アーム80を一体回動する。そして、モータ40
を制御手段により回転制御することにより、その回転運
動が、第1のギア手段230の第1及び第2の傘歯車2
34及び235、動力伝達シャフト100、第2のギア
手段の第1及び第2の傘歯車の順に伝達され、右側の縦
枠アーム80に直接回転的に伝達されて、その縦枠アー
ム80を前記格納位置と起立位置との間で伸長及び屈曲
するよう回動する。このとき、第2のギア手段の第1及
び第2の傘歯車は、第1のギア手段230の第1及び第
2の傘歯車234,235と同一の歯数及びピッチであ
り、かつ、対称的に配置されて逆の噛合関係であるた
め、右側の縦枠アーム80と左側の縦枠アーム70は、
互いに反対方向に対称的に回動して屈曲及び伸長する。
【0067】図13に示すように、第1のギア手段23
0の第1の傘歯車234の外周には突起236が設けら
れている。また、主枠210の左端部の下端付近に第1
のリミットスイッチ241が配設されている。第1のリ
ミットスイッチ241は、第1の傘歯車234に伴って
回転する突起236の回転軌跡上で、かつ、図13中二
点鎖線で示すように縦枠アーム70,80が起立位置に
きた時の突起236の位置に対向する位置に配置され
る。第1のリミットスイッチ241は、縦枠アーム7
0,80の起立位置で突起236が対向位置にくること
により、モータ40の制御手段に検出信号を出力する。
主枠210の左端面の中央付近には、第2のリミットス
イッチ242が配設されている。第2のリミットスイッ
チ242は、図13中実線で示すように縦枠アーム7
0,80が格納位置にきた時の縦枠アーム70,80の
先端部下面に対向する位置に配置される。第2のリミッ
トスイッチ242は、縦枠アーム70,80の格納位置
でその先端部が対向することにより、モータ40の制御
手段に検出信号を出力する。なお、上記構成以外の構成
は第一の実施の形態と同様であり、重複する説明を省略
する。
【0068】次に、本発明の第三の実施の形態の電動サ
ンシェードの動作を説明する。
【0069】本実施の形態の電動サンシェードは、図1
3中実線で示すように左右一対の縦枠アーム70,80
を格納位置とした状態で車室内の収容凹部5に主枠取付
片223を介して取付ける。このとき、左右一対の縦枠
アーム70,80の内外側面は、リアウインドウ2と略
平行となるよう、アッパーバックパネル4に対して所定
角度で傾斜し、回動軸72,82はリアウインドウ2と
略直交している。
【0070】このようにして収容凹部5に取付けた電動
サンシェードを作動して、リアウインドウ2の遮光を行
うには、まず、制御手段によりモータ40を正回転す
る。すると、駆動軸41を介して第1のギア手段230
のウォーム231が、主枠210の左側面側から見て反
時計回り方向に回転し、ウォーム231と噛合するウォ
ームホイール232を主枠210の後側面側から見て反
時計回り方向に回転する。このとき、主枠210の左右
方向を中心とするモータ40の駆動軸41の回転運動
が、主枠210の左右方向と直交し、縦枠アーム70の
回動軸72を中心とした回転運動に変換される。これに
より、ウォームホイール232に支持部材233を介し
て連結した回動軸72が、主枠210の後側面側から見
て反時計回り方向に回転し、取付部71を介して下部ア
ーム片73が同様に反時計回り方向に回転する。
【0071】同時に、ウォームホイール232と同軸の
第1の傘歯車234も主枠210の後側面側から見て反
時計回り方向に回転し、第1の傘歯車234と噛合する
第2の傘歯車235が、主枠210の左側面側から見て
反時計回り方向に回転する。第2の傘歯車235の反時
計回り方向の回転運動は、動力伝達シャフト100に伝
達され、動力伝達シャフト100の右端に連結した第2
のギア手段の第1の傘歯車から第2の傘歯車へと伝達さ
れる。このとき、第2のギア手段の第1及び第2の傘歯
車は、第1のギア手段230の第1及び第2の傘歯車2
34,235と対称的に配置され、噛合関係が逆である
ため、第1の傘歯車が、主枠210の右側面側から見て
時計回り方向に回転し、第1の傘歯車と噛合する第2の
傘歯車が、主枠210の後側面側から見て時計回り方向
に回転する。このとき、主枠210の左右方向を中心と
する動力伝達シャフト100の回転運動が、主枠210
の左右方向と直交し、縦枠アーム80の回動軸82を中
心とした回転運動に変換される。これにより、第2の傘
歯車に連結した回動軸82が時計回り方向に回転し、取
付部81を介して下部アーム片83が時計回り方向に回
転する。
【0072】即ち、第一の実施の形態と同様、左側の縦
枠アーム70の下部アーム片73が半時計回り方向に、
右側の縦枠アーム80の下部アーム片83が時計回り方
向にそれぞれ回転し、互いに離間する方向に回転する。
よって、左右一対の縦枠アーム70,80は、リアウイ
ンドウ2と略平行な平面に沿って、図13中実線で示す
格納位置から図13中二点鎖線で示す起立位置へと回転
して伸長する。そして、縦枠アーム70,80が起立位
置となったとき、第1のリミットスイッチ241が、第
1の傘歯車234と共に回転して図13中の実線位置か
ら二点鎖線位置へときた突起236を検出し、制御手段
に信号出力する。すると、制御手段がモータ40の回転
を停止して、縦枠アーム70,80を回転停止し、起立
位置に保持する。これにより、図13中二点鎖線で示す
ように、横枠60が最上昇位置となり、スクリーン55
がリアウインドウ2に沿ってその上端付近まで上昇す
る。そして、スクリーン55は、リアウインドウ2と略
平行に展開され、リアウインドウ2の略全体を外部から
遮蔽する。
【0073】上記のように展開した電動サンシェードの
スクリーン55を格納するには、まず、制御手段により
モータ40を逆回転する。すると、駆動軸41を介して
第1のギア手段230のウォーム231が、主枠210
の左側面側から見て時計回り方向に回転し、ウォーム2
31と噛合するウォームホイール232を主枠210の
後側面側から見て時計回り方向に回転する。これによ
り、ウォームホイール232に支持部材233を介して
連結した回動軸72が、主枠210の後側面側から見て
時計回り方向に回転し、取付部71を介して下部アーム
片73が同様に時計回り方向に回転する。
【0074】同時に、ウォームホイール232の時計回
り方向の回転運動は、動力伝達シャフト100に伝達さ
れ、動力伝達シャフト100の右端に連結した第2のギ
ア手段の第1の傘歯車から第2の傘歯車へと伝達され
る。これにより、第1の傘歯車が、主枠210の右側面
側から見て反時計回り方向に回転し、第1の傘歯車と噛
合する第2の傘歯車が、主枠210の後側面側から見て
反時計回り方向に回転する。そして、第2の傘歯車に連
結した回動軸82が、主枠210の後側面側から見て反
時計回り方向に回転し、取付部81を介して下部アーム
片83が同様に反時計回り方向に回転する。
【0075】即ち、格納位置から起立位置への動作とは
逆に、左側の縦枠アーム70の下部アーム片73が時計
回り方向に、右側の縦枠アーム80の下部アーム片83
が反時計回り方向にそれぞれ回転し、互いに接近する方
向に回転する。よって、左右一対の縦枠アーム70,8
0は、図13中二点鎖線で示す起立位置から実線で示す
格納位置へと回転して屈曲する。そして、縦枠アーム7
0,80が格納位置となったとき、第2のリミットスイ
ッチ242が、左側の縦枠アーム70の先端下面を検出
し、制御手段に信号出力する。すると、制御手段がモー
タ40の回転を停止し、縦枠アーム70,80を回転停
止して、格納位置に保持する。これにより、図13中実
線で示すように、横枠60が最下降位置となり、リアウ
インドウ2の下端より下方の収容凹部5内に下降収容さ
れる。また、スクリーン55によるリアウインドウ2の
遮蔽は完全に解除される。上記で説明した以外の動作は
第一の実施の形態と同様である。
【0076】次に、本発明の第四の実施の形態の電動サ
ンシェードを説明する。図14は本発明の第四の実施の
形態の電動サンシェードの要部を示す斜視図である。
【0077】本実施の形態は、第三の実施の形態の第1
のギア手段230の第1及び第2の傘歯車234,23
5及び第2のギア手段の第1及び第2の傘歯車の配置構
成を変更したものであり、その他の点は第三の実施の形
態と同様であるため、重複した説明は省略する。即ち、
第1のギア手段230に関しては、第三の実施の形態で
は、第1の傘歯車234が第2の傘歯車235に対して
主枠210の後側面側から噛合するのに対し、本実施の
形態では、それとは逆に、第1の傘歯車234が第2の
傘歯車235に対して主枠210の前側面側から噛合す
る。また、第2のギア手段としては、第一の実施の形態
の第2のギア手段120を使用している。この場合も、
第1のギア手段230におけると同様に第2のギア手段
120の第1の傘歯車121が第2の傘歯車122に対
して主枠210の前側面側から噛合する。一方、第2の
ギア手段120の第1及び第2の傘歯車121,122
は、第1のギア手段230の第1及び第2の傘歯車23
4,235と対称的に配置され、噛合関係が逆となって
いる。よって、本実施の形態の電動サンシェードは、第
三の実施の形態の電動サンシェードと同様に動作する。
【0078】このように、上記実施の形態の電動サンシ
ェードは、ウインドウの一端としてリアウインドウ2の
下端付近に対応して設けられる長尺状の主枠10,21
0と、前記主枠10,210の長さ方向一端側から他端
側に延びるよう配設される巻取ローラ50と、前記巻取
ローラ50に一端を固着されて巻取自在とされ、リアウ
インドウ2の一端側から他端側に展開自在なシート状を
なすスクリーン55と、前記スクリーン55を巻き取る
よう前記巻取ローラ50を所定の巻取付勢力で付勢する
巻取付勢手段と、前記スクリーン55の他端を固着する
長尺状をなす横枠60と、前記主枠10,210と横枠
60との間にパンタグラフ状に介装され、前記横枠60
を主枠10,210に対して接近及び離間する方向に移
動案内する縦枠アーム70,80と、前記縦枠アーム7
0,80に駆動連結され、前記巻取付勢手段の巻取付勢
力に抗して前記横枠60が主枠10,210から離間す
るよう前記縦枠アーム70,80を駆動する駆動手段と
を具備する。
【0079】したがって、上記実施の形態は、スクリー
ン55展開時には、駆動手段により縦枠アーム70,8
0を駆動して、縦枠アーム70,80の弾性力との相乗
効果により横枠60を上動し、スクリーン55を巻取ロ
ーラ50から引き上げて展開する。そのため、スクリー
ン55の展開速度を、かかる弾性力に加え、駆動手段の
駆動力により増大することができる。その結果、スクリ
ーン55の展開速度を飛躍的に増大することができる。
更に、スクリーン55の展開時に、スクリーン55は巻
取ローラ50に密接しており、巻取ローラ50から緩む
ことはないため、縦枠アーム70,80の伸長に確実に
追従する。加えて、縦枠アーム70,80を駆動してス
クリーン55を引き出すため、スクリーン55に無理な
力がかかることはない。よって、スクリーン55に皺が
よったり、絡みが生じたり、スクリーンが傷付く等の不
具合が生じることはなく、また、スクリーン55が弛ん
だりすることもない。また、これらを原因として駆動手
段への負荷が過大となることもない。同様に、スクリー
ン格納時は、駆動手段により縦枠アーム70,80を駆
動して、巻取付勢手段との相乗効果によりスクリーン5
5を巻き取るため、スクリーン55の展開速度を、巻取
付勢手段のばね力に加え、駆動手段の駆動力により増大
することができる。その結果、スクリーン55の格納速
度をも飛躍的に増大することができる。また、駆動手段
により縦枠アーム70,80の伸長しようとする弾性力
を相殺する形で縦枠アーム70,80を屈曲するため、
スクリーン55にかかる弾性力に応じた引っ張り力が加
わることはない。よって、かかる引っ張り力が過度にな
った場合のように、スクリーン55が延びたり損傷する
可能性はない。また、スクリーン55の格納時にも、ス
クリーン55は巻取ローラ50に密接しており、巻取ロ
ーラ50から緩むことはないため、縦枠アーム70,8
0の屈曲に確実に追従する。加えて、縦枠アーム70,
80を駆動してスクリーン55を巻き取るため、スクリ
ーン55に無理な力がかかることはない。よって、スク
リーン55に皺がよったり、絡みが生じたり、スクリー
ンが傷付く等の不具合が生じることはない。また、これ
らを原因として駆動手段に過大な負荷がかかることもな
い。そして、スクリーン55に無理な力がかからないた
め、スクリーンを厚地とする必要もなく、デザインの自
由度が大幅に広がる。例えば、スクリーン55の透光性
を調節したり、内装品としてのデザインの自由度を増す
ことが容易にできることとなる。
【0080】また、上記各実施の形態の電動サンシェー
ドは、前記縦枠アーム70,80が前記主枠10,21
0及び横枠60間に両端を軸着され、かつ、中央を弾性
的に折り曲げ自在とされると共に、中央で折り曲がる格
納位置と直線状に伸長する起立位置との間で回動自在と
され、前記駆動手段が、モータ40と、モータ40と前
記縦枠アーム70,80の中央より主枠10,210側
部分を直接回転的に駆動連結する駆動連結手段を有す
る。
【0081】したがって、モータの回転力が、駆動連結
手段を介して、縦枠アーム70,80に直接回転的に伝
達されるため、その回転力を直線運動等の他の運動に一
旦変換する必要はなく、全体の構成をコンパクトなもの
とすることができる。
【0082】更に、上記各実施の形態の電動サンシェー
ドは、前記縦枠アーム70,80が前記主枠10,21
0の長さ方向両端側にそれぞれ配置されると共に、中央
を互いに接近する方向に折り曲げ自在とされ、前記駆動
連結手段が、前記主枠10,210の長さ方向一端側か
ら他端側に延び、前記モータ40の回転力を前記主枠1
0,210の長さ方向一端側から他端側へ直接回転的に
伝達する動力伝達シャフト100と、前記主枠10,2
10の長さ方向一端側に配設され、前記モータ40の回
転力を前記主枠10,210の長さ方向一端側の縦枠ア
ーム70に直接回転的に伝達する第1のギア手段11
0,230と、前記主枠10,210の長さ方向他端側
に配設され、前記モータ40から前記動力伝達シャフト
100に伝達された回転力を、前記主枠10,210の
長さ方向他端側の縦枠アーム80に直接回転的に伝達す
る第2のギア手段120とを有し、前記駆動連結手段
が、前記両縦枠アーム70,80を格納位置と起立位置
との間で対称的に回動するものである。
【0083】したがって、左右の縦枠アーム70,80
とモータ40を駆動連結する機構として、第1及び第2
のギア手段110,120,230を採用しているた
め、モータ40の回転運動が、直接回転的に縦枠アーム
70,80に伝達される。よって、円板またはギア機
構、連結ロッド等を介して巻取ローラ50と平行な方向
の直線運動に一旦変換した後、縦枠アームを回転するた
めの回転運動に再度変換する等の必要はない。これによ
り、本発明の実施の形態の電動サンシェードは、モータ
40の回転を縦枠アーム70,80に伝達するための部
材構成をコンパクトにでき、これらの部材によりリアウ
インドウ2下端の配置部位に占めるスペースを小さくで
きる。更に、電動サンシェードが装着される自動車のリ
アウインドウ2の面積に対応してスクリーン55の展開
面積を大きくした場合に、モータ40の回転運動を一旦
直線運動に変換する場合は、そのための部材が大型化す
ると共に、その直線運動のためのスペース(長さ)をそ
の分大きくする必要があるため、装置全体が大型化して
しまう。しかし、本発明では、モータ40の回転運動を
直接回転的に縦枠アーム70,80に伝達するため、か
かる大型のスクリーン55を展開及び格納するために必
要なトルクを発生するモータ40を選択し、或るいは、
各ギア手段110,120,230のギア比を選択する
だけで、かかる大型化に対応でき、かつ、そのための部
材の寸法を大きくする必要がない。その結果、前後寸法
及び上下寸法を小さくでき、特に、スピーカ6、空気清
浄器7等の他の機器が配設され、強度面の要請からもス
ペースが制限されるリアパッケージトレー3とアッパー
バックパネル4との間の空間に確実かつ容易に設置する
ことができる。そして、かかるリアパッケージトレー3
下のスピーカー6、空気清浄機7等の機器と寸法的に干
渉することはない。
【0084】また、本発明の各実施の形態では、前記モ
ータ40が、前記主枠10,210の長さ方向一端側
に、その駆動軸41が前記主枠10,210の長さ方向
に延びるよう配設され、前記第1のギア手段110,2
30が、前記モータ40の駆動軸41の回転運動を、前
記主枠10,210の長さ方向と直交する方向に延びる
軸を中心とする回転運動に変換して、前記長さ方向一端
側の縦枠アーム70に伝達し、前記第2のギア手段12
0が、前記モータ40から前記動力伝達シャフト100
に伝達された回転運動を、前記主枠10,210の長さ
方向と直交する方向に延びる軸を中心とし、かつ、前記
第1のギア手段110,230による回転運動と反対方
向の回転運動に変換して、前記長さ方向他端側の縦枠ア
ーム80に伝達する。
【0085】したがって、通常モータ40は直径より軸
方向寸法の方が大きいが、かかるモータ40を、その軸
が主枠10,210の左右方向に延びるよう配置できる
ため、モータ40が前後及び上下に占めるスペースを最
も小さくすることができる。その結果、装置全体の前後
寸法及び上下寸法を一層小さくすることができる。
【0086】更に、本発明の各実施の形態は、更に、前
記横枠60に固着され、前記縦枠アーム70,80が格
納位置と起立位置との間で回動するときにリアウインド
ウ2に摺接(転動)して前記横枠60の移動(上下運
動)を案内すると共に、前記起立位置で前記横枠60を
定位置に保持する姿勢保持部材130を具備する。した
がって、縦枠アーム70,80の回動に伴い横枠60が
上下動するときに、姿勢保持部材130がリアウインド
ウ2に摺接乃至転動して、横枠60の上下動を案内する
と共に、起立位置での横枠60の姿勢を定姿勢に保持す
る。その結果、スクリーン55をリアウインドウ2に沿
って円滑に展開することができ、横枠60とリアウイン
ドウ2が接触する等の不具合やがたつき音等を防止する
ことができる。また、スクリーン55の全展開後、スク
リーン55をリアウインドウ2と略平行な安定した姿勢
に保持することができ、遮光を確実に行うことができ
る。
【0087】また、上記実施の形態では、前記主枠1
0,210は、長さ方向両端を開口18とした長尺中空
状のハウジング11,211と、前記ハウジング11,
211の長さ方向両端に固着される軸受ステー20,3
0,220を具備し、前記ハウジング11,211の長
さ方向一端側の軸受ステー20,220に前記モータ4
0及び前記第1のギア手段110,230を取付けると
共に、前記ハウジング11,211の長さ方向他端側の
軸受ステー30に前記第2のギア手段120を取付けた
ものである。したがって、中空状のハウジング11,2
11内にモータ40及び動力伝達シャフト等の動力伝達
機構を収容し、軸受ステー20,30,230にギア手
段110,120,230等の動力伝達機構を取付ける
ことにより、主枠10,210の外形の範囲から外に食
み出る部分をなくし、装置全体をコンパクトなものとす
ることができる。
【0088】更に、上記第二の実施の形態は、前記主枠
10の長さ方向中央部にハイマウントストップランプ1
50取付け用の取付ステー151を一体形成したもので
ある。したがって、ハイマウントストップランプ150
取付用のスペースを別個に確保する必要がなく、制限の
あるリアパッケージトレー3下の空間をより有効に活用
することができ、スペースレイアウト上有利であると共
に、車室内デザイン上も好ましい。
【0089】ところで、本発明を実施する場合には、上
記実施の形態に限定されるものではなく、縦枠アーム7
0,80をパンタグラフ状とする限りにおいて、他の構
成とすることができる。例えば、一対の縦枠アームを主
枠10,210及び横枠60間の中央付近にパンタグラ
フ状に介装し、両縦枠アームを外側に屈曲するよう構成
してもよい。この場合モータ40は主枠10,210中
央に設けることが好ましい。
【0090】また、本発明は、第1及び第2のギア手段
の構成を変更する等、種々の変更が可能である。例え
ば、第1のギア手段は、主枠10,210の左右いずれ
か一端側に配設され、モータ40の回転力を主枠210
の対応する側の縦枠アーム70,80に直接回転的に伝
達して、その縦枠アーム70,80を格納位置と起立位
置との間で回動するものであればよい。また、第2のギ
ア手段は、主枠10,210の左右他端側に配設され、
モータ40から動力伝達シャフト100に伝達された回
転力を、主枠10,210の左右他端側の縦枠アーム7
0,80に直接回転的に伝達して、その縦枠アーム7
0,80を格納位置と起立位置との間で左右一端側の縦
枠アーム70,80と反対方向に対称的に回動するもの
であればよい。よって、上記各実施の形態と反対に、主
枠10,210の右端側に第1のギア手段120,23
0及びモータ40を配置し、左端側に第2のギア手段1
20を配置してもよい。この場合、右側の軸受ステー2
0と左側の軸受ステー20,220の構成を相互に変更
する。また、各ギア手段におけるギア構成は、上記実施
の形態と異なるものとしてもよい。しかし、上記各実施
の形態は、最小のギア数及び最小スペースで、左右の縦
枠アーム70,80を対称的に回動するよう構成したも
ので、装置の省スペース化には特に好ましいものであ
る。
【0091】更に、上記各実施の形態の電動サンシェー
ドは、主枠10,210を図に示す断面の長尺中空箱状
のハウジング11,211と、ハウジング11,211
の左右両端に固着された一対の軸受ステー20,30,
220より構成しているが、主枠は、左右に延び、巻取
ローラ50等の部材を配設可能で、かつ、左右両端にモ
ータ、ギア手段を取付可能であればよい。例えば、主枠
を、単なる枠体(フレーム構造)により形成することも
できる。しかし、ハウジング11,211により収容構
造とすれば、内部の部材を外部から遮蔽して美観を向上
できるという効果がある。また、主枠を樹脂材料等によ
り両端を閉塞して軸受ステー状とした長尺中空箱状に一
体形成してもよい。更に、第1及び第2のギア手段を主
枠に内装して外部から遮蔽するハウジング構造を付加し
てもよい。
【0092】更に、動力伝達シャフト100は、第1の
ギア手段110または第1のギア手段230を介してモ
ータ40に回転的に駆動連結することなく、他のギア機
構を介してモータ40に駆動連結してもよい。また、動
力伝達シャフト100の他端に他のギア機構を介して第
2のギア手段120を回転的に駆動連結してもよい。し
かし、上記実施の形態のように、第1のギア手段11
0,230を介して動力伝達シャフトの一端をモータ4
0に駆動連結すると共に、動力伝達シャフト100の他
端に第2のギア手段を直接駆動連結すると、全体の構造
をよりコンパクトなものとすることができ、電動サンシ
ェードの設置スペースをより小さくすることができる。
【0093】
【発明の効果】以上のように、請求項1にかかる電動サ
ンシェードは、ウインドウの一端に対応して設けられる
長尺状の主枠と、前記主枠の長さ方向一端側から他端側
に延びるよう配設される巻取ローラと、前記巻取ローラ
に一端を固着されて巻取自在とされ、ウインドウの一端
側から他端側に展開自在なシート状をなすスクリーン
と、前記スクリーンを巻き取るよう前記巻取ローラを所
定の巻取付勢力で付勢する巻取付勢手段と、前記スクリ
ーンの他端を固着する長尺状をなす横枠と、前記主枠と
横枠との間にパンタグラフ状に介装され、前記横枠を主
枠に対して接近及び離間する方向に移動案内する縦枠ア
ームと、前記縦枠アームに駆動連結され、前記巻取付勢
手段の巻取付勢力に抗して前記横枠が主枠から離間する
よう前記縦枠アームを駆動する駆動手段とを具備する。
【0094】したがって、スクリーン展開時には、駆動
手段により縦枠アームを駆動して、縦枠アームの弾性力
との相乗効果により横枠を移動し、スクリーンを巻取ロ
ーラから引き上げて展開する。そのため、スクリーンの
展開速度を、縦枠アームの弾性力に加え、駆動手段の駆
動力により増大することができる。その結果、スクリー
ンの展開速度を飛躍的に増大することができる。更に、
スクリーンの展開時に、スクリーンは巻取ローラに密接
しており、巻取ローラから緩むことはないため、縦枠ア
ームの伸長に確実に追従する。加えて、縦枠アームを駆
動してスクリーンを引き出すため、スクリーンに無理な
力がかかることはない。よって、スクリーンに皺がよっ
たり、絡みが生じたり、スクリーンが傷付く等の不具合
が生じることはなく、また、スクリーンが弛んだりする
こともない。また、これらを原因として駆動手段への負
荷が過大となることもない。同様に、スクリーン格納時
は、駆動手段により縦枠アームを駆動して、巻取付勢手
段との相乗効果によりスクリーンを巻き取るため、スク
リーンの展開速度を、巻取付勢手段のばね力に加え、駆
動手段の駆動力により増大することができる。その結
果、スクリーンの格納速度をも飛躍的に増大することが
できる。また、駆動手段により縦枠アームの伸長しよう
とする弾性力を相殺する形で縦枠アームを屈曲するた
め、スクリーンにかかる弾性力に応じた引っ張り力が加
わることはない。よって、かかる引っ張り力が過度にな
った場合のように、スクリーンが延びたり損傷する可能
性はない。また、スクリーンの格納時にも、スクリーン
は巻取ローラに密接しており、巻取ローラから緩むこと
はないため、縦枠アームの屈曲に確実に追従する。加え
て、縦枠アームを駆動してスクリーンを巻き取るため、
スクリーンに無理な力がかかることはない。よって、ス
クリーンに皺がよったり、絡みが生じたり、スクリーン
が傷付く等の不具合が生じることはない。また、これら
を原因として駆動手段に過大な負荷がかかることもな
い。そして、スクリーンに無理な力がかからないため、
スクリーンを厚地とする必要もなく、デザインの自由度
が大幅に広がる。例えば、スクリーンの透光性を調節し
たり、内装品としてのデザインの自由度を増すことが容
易にできることとなる。
【0095】請求項2にかかる電動サンシェードは、請
求項1の構成において、前記縦枠アームが前記主枠及び
横枠間に両端を軸着され、かつ、中央を弾性的に折り曲
げ自在とされると共に、中央で折り曲がる格納位置と直
線状に伸長する起立位置との間で回動自在とされ、前記
駆動手段が、モータと、モータと前記縦枠アームの中央
より主枠側部分を直接回転的に駆動連結する駆動連結手
段とを有する。
【0096】したがって、モータの回転力が、駆動連結
手段を介して、縦枠アーム70,80に直接回転的に伝
達されるため、その回転力を直線運動等の他の運動に一
旦変換する必要はなく、全体の構成をコンパクトなもの
とすることができる。
【0097】請求項3にかかる電動サンシェードは、請
求項2の構成において、前記縦枠アームが前記主枠の長
さ方向両端側にそれぞれ配置されると共に、中央を互い
に接近する方向に折り曲げ自在とされ、前記駆動連結手
段が、前記主枠の長さ方向一端側から他端側に延び、前
記モータの回転力を前記主枠の長さ方向一端側から他端
側へ直接回転的に伝達する動力伝達シャフトと、前記主
枠の長さ方向一端側に配設され、前記モータの回転力を
前記主枠の長さ方向一端側の縦枠アームに直接回転的に
伝達する第1のギア手段と、前記主枠の長さ方向他端側
に配設され、前記モータから前記動力伝達シャフトに伝
達された回転力を、前記主枠の長さ方向他端側の縦枠ア
ームに直接回転的に伝達する第2のギア手段とを有し、
前記駆動連結手段が、前記両縦枠アームを格納位置と起
立位置との間で対称的に回動するものである。
【0098】したがって、モータを正逆回転すると、第
1のギア手段を介して左右の縦枠アームが格納位置と起
立位置の間で対称的に回動し、横枠を介してスクリーン
をリアウインドウに沿って展開及び収納する。このと
き、左右の縦枠アームとモータを駆動連結する機構とし
て、第1及び第2のギア手段を採用しているため、モー
タの回転運動が、直接回転的に縦枠アームに伝達され
る。よって、モータの回転を縦枠アームに伝達するため
の部材構成をコンパクトにでき、これらの部材によりリ
アウインドウ下端の配置部位に占めるスペースを小さく
できる。更に、スクリーンの展開面積を大きくした場合
にも、かかる大型のスクリーンを展開及び格納するため
に必要なトルクを発生するモータを選択し、或るいは、
各ギア手段のギア比を選択するだけで、かかる大型化に
対応でき、かつ、そのための部材の寸法を大きくする必
要がない。その結果、スクリーンの展開速度及び格納速
度を増大することができると共に、スクリーンへ加わる
力を軽減することができ、更に、前後寸法及び上下寸法
を小さくでき、特に、スピーカ、空気清浄器等の他の機
器が配設され、強度面の要請からもスペースが制限され
るリアパッケージトレーとアッパーバックパネルとの間
の空間に確実かつ容易に設置することができる。そし
て、かかるリアパッケージトレー下のスピーカー、空気
清浄器等の機器と寸法的に干渉することはない。
【0099】請求項4にかかる電動サンシェードは、請
求項3の構成において、前記モータが、前記主枠の長さ
方向一端側に、その駆動軸が前記主枠の長さ方向に延び
るよう配設され、前記第1のギア手段が、前記モータの
駆動軸の回転運動を、前記主枠の長さ方向と直交する方
向に延びる軸を中心とする回転運動に変換して、前記長
さ方向一端側の縦枠アームに伝達し、前記第2のギア手
段が、前記モータから前記動力伝達シャフトに伝達され
た回転運動を、前記主枠の長さ方向と直交する方向に延
びる軸を中心とし、かつ、前記第1のギア手段による回
転運動と反対方向の回転運動に変換して、前記長さ方向
他端側の縦枠アームに伝達する。
【0100】したがって、通常モータは直径より軸方向
寸法の方が大きいが、かかるモータを、その軸が主枠の
長さ方向に延びるよう配置できるため、通常のように主
枠をウインドウの左右方向に配置する場合、モータが前
後及び上下に占めるスペースを最も小さくすることがで
きる。その結果、装置全体の前後寸法及び上下寸法を一
層小さくすることができる。
【0101】請求項5にかかる電動サンシェードは、請
求項2乃至4のいずれかの構成において、更に、前記横
枠に固着され、前記縦枠アームが格納位置と起立位置と
の間で回動するときにウインドウに摺接して前記横枠の
移動を案内すると共に、前記起立位置で前記横枠を定位
置に保持する姿勢保持部材を具備する。したがって、縦
枠アームの回動に伴い横枠が移動するときに、姿勢保持
部材がリアウインドウに摺接して、横枠の移動を案内す
ると共に、起立位置での横枠の姿勢を定姿勢に保持す
る。その結果、スクリーンをリアウインドウに沿って円
滑に展開することができ、横枠とリアウインドウが接触
する等の不具合やがたつき音等を防止することができ
る。また、スクリーンの全展開後、スクリーンをリアウ
インドウと略平行な安定した姿勢に保持することがで
き、遮光を確実に行うことができる。
【0102】請求項6にかかる電動サンシェードは、請
求項3または4の構成において、前記主枠が、長さ方向
両端を開口とした長尺中空状のハウジングと、前記ハウ
ジングの長さ方向両端に固着される軸受ステーを具備
し、前記ハウジングの長さ方向一端側の軸受ステーに前
記モータ及び前記第1のギア手段を取付けると共に、前
記ハウジングの長さ方向他端側の軸受ステーに前記第2
のギア手段を取付けたものである。したがって、中空状
のハウジング内にモータ及び動力伝達シャフト等の動力
伝達機構を収容し、軸受ステーにギア手段等の動力伝達
機構を取付けることにより、主枠の外形の範囲から外に
食み出る部分をなくし、装置全体をコンパクトなものと
することができる。
【0103】請求項7にかかる電動サンシェードは、請
求項1乃至6のいずれかの構成において、前記主枠の長
さ方向中央部にハイマウントストップランプ取付け用の
取付ステーを一体形成したものである。したがって、ハ
イマウントストップランプ取付用のスペースを別個に確
保する必要がなく、制限のあるリアパッケージトレー下
の空間をより有効に活用することができ、スペースレイ
アウト上有利であると共に、車室内デザイン上も好まし
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第一の実施の形態の電動サン
シェードのスクリーン展開時を概略的に示す斜視図であ
る。
【図2】 図2は本発明の第一の実施の形態の電動サン
シェードのスクリーン格納時を概略的に示す斜視図であ
る。
【図3】 図3は本発明の第一の実施の形態の電動サン
シェードの要部を示す分解斜視図である。
【図4】 図4は本発明の第一の実施の形態の電動サン
シェードの駆動伝達機構を示す斜視図である。
【図5】 図5は本発明の第一の実施の形態の電動サン
シェードの縦枠アームの折り曲げ部分の構成を示す分解
斜視図である。
【図6】 図6は本発明の第一の実施の形態の電動サン
シェードの縦枠アームの折り曲げ部分を中心にその要部
を示し、(a)は縦枠アーム伸長時の車体前側から見た
正面図、(b)は縦枠アーム伸長時の車体左側から見た
側面図、(c)は縦枠アーム折り曲げ時の車体前側から
見た正面図、(d)は縦枠アームに内蔵する立ち上げば
ねを示す説明図である。
【図7】 図7は本発明の第一の実施の形態の電動サン
シェードの縦枠アームの中間屈曲状態を概略的に示す斜
視図である。
【図8】 図8は本発明の第一の実施の形態の電動サン
シェードの縦枠アームの伸長時を概略的に示す斜視図で
ある。
【図9】 図9は本発明の一実施の形態の電動サンシェ
ードのハウジングの種々の実施例を示す断面図である。
【図10】 図10は本発明の第二の実施の形態の電動
サンシェードを示す斜視図である。
【図11】 図11は本発明の第三の実施の形態の電動
サンシェードの左端側要部を上面乃至後面側から見て示
す断面図である。
【図12】 図12は本発明の第三の実施の形態の電動
サンシェードの左側面図である。
【図13】 図13は本発明の第三の実施の形態の電動
サンシェードの一部を省略して示す正面図である。
【図14】 図14は本発明の第四の実施の形態の電動
サンシェードの要部を示す斜視図である。
【図15】 図15は本発明の一実施の形態にかかる電
動サンシェードの車体への装着部位を示す斜視図であ
る。
【図16】 図16は本発明の一実施の形態にかかる電
動サンシェードの車体への装着部位を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2 リアウインドウ(ウインドウ) 10,210 主枠 11,211 ハウジング 18 開口 20,30,220 軸受ステー 40 モータ(駆動手段) 41 駆動軸 50 巻取ローラ 55 スクリーン 60 横枠 70,80 縦枠アーム 100 動力伝達シャフト(駆動連結手
段) 110,230 第1のギア手段(駆動連結手段) 120 第2のギア手段(駆動連結手段) 130 姿勢保持部材 150 ハイマウントストップランプ 151 取付ステー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドウの一端に対応して設けられる
    長尺状の主枠と、 前記主枠の長さ方向一端側から他端側に延びるよう配設
    される巻取ローラと、 前記巻取ローラに一端を固着されて巻取自在とされ、ウ
    インドウの一端側から他端側に展開自在なシート状をな
    すスクリーンと、 前記スクリーンを巻き取るよう前記巻取ローラを所定の
    巻取付勢力で付勢する巻取付勢手段と、 前記スクリーンの他端を固着する長尺状をなす横枠と、 前記主枠と横枠との間にパンタグラフ状に介装され、前
    記横枠を主枠に対して接近及び離間する方向に移動案内
    する縦枠アームと、 前記縦枠アームに駆動連結され、前記巻取付勢手段の巻
    取付勢力に抗して前記横枠が主枠から離間するよう前記
    縦枠アームを駆動する駆動手段とを具備することを特徴
    とする電動サンシェード。
  2. 【請求項2】 前記縦枠アームは前記主枠及び横枠間に
    両端を軸着され、かつ、中央を弾性的に折り曲げ自在と
    されると共に、中央で折り曲がる格納位置と直線状に伸
    長する起立位置との間で回動自在とされ、 前記駆動手段は、モータと、モータと前記縦枠アームの
    中央より主枠側部分を直接回転的に駆動連結する駆動連
    結手段とを有する請求項1に記載の電動サンシェード。
  3. 【請求項3】 前記縦枠アームは前記主枠の長さ方向両
    端側にそれぞれ配置されると共に、中央を互いに接近す
    る方向に折り曲げ自在とされ、 前記駆動連結手段は、前記主枠の長さ方向一端側から他
    端側に延び、前記モータの回転力を前記主枠の長さ方向
    一端側から他端側へ直接回転的に伝達する動力伝達シャ
    フトと、前記主枠の長さ方向一端側に配設され、前記モ
    ータの回転力を前記主枠の長さ方向一端側の縦枠アーム
    に直接回転的に伝達する第1のギア手段と、前記主枠の
    長さ方向他端側に配設され、前記モータから前記動力伝
    達シャフトに伝達された回転力を、前記主枠の長さ方向
    他端側の縦枠アームに直接回転的に伝達する第2のギア
    手段とを有し、 前記駆動連結手段は、前記両縦枠アームを格納位置と起
    立位置との間で対称的に回動する請求項2に記載の電動
    サンシェード。
  4. 【請求項4】 前記モータは、前記主枠の長さ方向一端
    側に、その駆動軸が前記主枠の長さ方向に延びるよう配
    設され、 前記第1のギア手段は、前記モータの駆動軸の回転運動
    を、前記主枠の長さ方向と直交する方向に延びる軸を中
    心とする回転運動に変換して、前記長さ方向一端側の縦
    枠アームに伝達し、 前記第2のギア手段は、前記モータから前記動力伝達シ
    ャフトに伝達された回転運動を、前記主枠の長さ方向と
    直交する方向に延びる軸を中心とし、かつ、前記第1の
    ギア手段による回転運動と反対方向の回転運動に変換し
    て、前記長さ方向他端側の縦枠アームに伝達する請求項
    3に記載の電動サンシェード。
  5. 【請求項5】 更に、前記横枠に固着され、前記縦枠ア
    ームが格納位置と起立位置との間で回動するときにウイ
    ンドウに摺接して前記横枠の移動を案内すると共に、前
    記起立位置で前記横枠を定位置に保持する姿勢保持部材
    を具備する請求項2乃至請求項4のいずれか1つに記載
    の電動サンシェード。
  6. 【請求項6】 前記主枠は、長さ方向両端を開口とした
    長尺中空状のハウジングと、前記ハウジングの長さ方向
    両端に固着される軸受ステーを具備し、前記ハウジング
    の長さ方向一端側の軸受ステーに前記モータ及び前記第
    1のギア手段を取付けると共に、前記ハウジングの長さ
    方向他端側の軸受ステーに前記第2のギア手段を取付け
    た請求項3または請求項4に記載の電動サンシェード。
  7. 【請求項7】 前記主枠の長さ方向中央部にハイマウン
    トストップランプ取付け用の取付ステーを一体形成した
    請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の電動サン
    シェード。
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