JP2004284426A - スライドドア用アームレスト装置 - Google Patents

スライドドア用アームレスト装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スライドドアの利点を維持し、スライドドアの開閉動作と自動的に連動させて収納、展開できるアームレストを提供する。
【解決手段】車両の前後両側面に軸孔6bを持つアームレスト6aと、軸孔6bに貫通されてアームレスト6aを軸支する支軸10と、スライドドア1の閉動作に伴って車両ボデー4の任意の箇所に一端を固定されたワイヤー13を巻き取るドラム11とを具備する。スライドドア1の開閉動作に伴うドラム11の正転、逆転を、小歯車20と大歯車21で構成された減速用ギアを介して支軸10に伝達することにより、スライドドア1の開閉状況に応じてアームレスト6aの開口度を制御する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、乗用車などの車両のスライドドアに設置でき、スライドドアの開閉動作と自動的に連動させて収納、展開できるスライドドア用アームレスト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、乗用車などの車両には、ドアの内側部分、即ちドアトリムに、乗員の快適性を確保するためのアームレストが取り付られている。このアームレストを備えた車両のドアは、車体に回転可能に軸支された所謂回転式ドアである。近年では、車両のドアとして、省スペースにて乗降性の向上を図るために、車体の側面にて車体の前後方向にスライドさせることにより開閉されるスライドドアが知られている。このスライドドアは、車両の側面の外側にリフトさせた状態にて、車両の前後方向にスライドするように支持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来、車両のスライドドアにアームレストを設置されたものは見受けられない。
そこで、現状のスライドドアにアームレストを設置することを考える。
図9は、現状のスライドドアにアームレストを設置した場合の断面図である。図中、1はスライドドア、2はドアトリム、3はアームレスト、4はボデーであり、2軸方向の矢印Hは上方を、矢印Wは幅方向をそれぞれ示しており、車両内部及びスライドドア1とボデー4との結合部材などについては図示していない。
【0004】
現状のスライドドア1内側のドアトリム2所定の部位にアームレスト3が設置できるけれども、図9に示されるようにアームレスト3はスライドドア1の内側に突出するので、スライドドア1を開くと、アームレスト3がボデー4と衝突しスライドドア1を完全にスライドさせることができない。即ち、アームレスト3はスライドドア1の開動作の妨げとなる。
【0005】
そこで、この障害を回避するために、図10(a)に示されるように、スライドドア1のシフト量を幅方向Wにその分大きくとることが考えられる。同図において、5aはアッパアーム、5bはセンタアーム、5cはロアアームである。その他は図9と同様の符号を付した。これにより、アームレスト3とボデー4との衝突を回避することができ、その結果としてスライドドア1は開閉可能となる。しかし、スライドドア1の各アーム5a,5b,5cの剛性が低下する。即ち、図10(b)に示すように、各アーム5a,5b,5cがスライドドア1の自重によりそれぞれ弛んで変形し、スライドドア1そのものをスライドさせることが困難になり、使用に耐えないという別の問題を生じさせることなる。
【0006】
このような問題は、各アーム5a,5b,5c、ボデー4などの材質を堅固なものを用いたり、各アーム5a,5b,5cの形状に工夫を持たせたり、各アーム5a,5b,5cのそれぞれとボデー4との連結構造を工夫したり、又は、アーム5a,5b,5cの厚みを増すなどにより、解決できるかもしれないものの、重量、コストの増加を招く結果となる。
【0007】
更には、スライドドアは、回転式ドアと異なり、ドアの開閉スペースを大幅に省くことができる利点を有しているにも関わらず、スライドドアの開閉軌跡、即ち車両側方へのシフト量を大きくとることは、スライドドアの利点を損なうというデメリットを生じさせることになる。
【0008】
本発明はこのような点に鑑み、スライドドアの利点を損なうことなく、回転式ドアに設置構成されたアームレストと比べて十分な強度、使用性などの性能を備えたスライドドア用アームレスト装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のスライドドア用アームレスト装置は、スライドドアの室内側に取り付けられ、そのスライドドアに対して起立した状態からスライドドアに倒伏した状態に回動可能なアームレストと、スライドドアの開閉動作に連動して上記アームレストを回動させるアームレスト回動制御部とを備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明のスライドドア用アームレスト装置において、前記アームレスト回動制御部は、好ましくは、前記スライドドアに回転可能に取り付けられ、前記アームレストを回動させるドラムと、このドラムに一端が固定され、他端が車両ボデーに固定され、かつ上記ドラムに巻き取られるワイヤーとを備えていて、前記スライドドアの開動作により、上記ドラムに巻き取られているワイヤーがそのドラムから引き出されて、そのドラムが正転する一方、上記スライドドアの閉動作により、上記ドラムから引き出されているワイヤーがそのドラムに巻き取られて、そのドラムが逆転する。
【0011】
本発明のスライドドア用アームレスト装置において、好ましくは、水平位置を同じくして並べて前記スライドドアのインナパネルに取り付けられ、前記アームレストを軸支する第1ブラケット及び第2ブラケットと、この第2ブラケットを挟んでその第1ブラケットと対峙する位置に取り付けられ、その第2ブラケットと共に前記ドラムを軸支する第3ブラケットとを備える。
【0012】
また、本発明のスライドドア用アームレスト装置において、好ましくは、前記アームレストの支軸に前記ドラムの回転を伝達するギアを、前記ドラムと前記アームレストとの間に介設したことを特徴とする。
【0013】
また、本発明のスライドドア用アームレスト装置において、好ましくは、前記支軸には、反力スプリングが巻かれ、この反力スプリングの一端が、前記第2ブラケットに固定されて、前記アームレストが展開するよう付勢される。
【0014】
また、本発明のスライドドア用アームレスト装置において、好ましくは、前記ギアは、前記ドラムの回転力を前記支軸に減速させて伝達する減速用のギアである。
【0015】
また、本発明のスライドドア用アームレスト装置において、前記ドラムは、好ましくは、軸方向にその外径を調整されたローラである。
【0016】
また、本発明のスライドドア用アームレスト装置において、好ましくは、前記ドラムの周面には、前記ワイヤーの巻取り経路となるガイドが形成される。
【0017】
本発明によれば、アームレストがスライドドアの開閉動作と連動してその開口度が可変自在な可動式となるので、アームレストの設置によりボデーとの衝突を生じることがない。これにより、スライドドアのシフト量を従前のスライドドアよりも幅方向Wに対して大きくとる必要性がなく、スライドドアとしての利点を損なうことがないので、スライドドアの商品性を損なうこともない。また、スライドドアの開閉動作とアームレストの回動を自動的に連動させたことにより、ユーザに対してアームレストを回動してもらうという新たな負担を課することもない。更に、スライドドアの開閉と自動的に連動させたことによりユーザによるアームレストの回動のし忘れに伴うアームレストとボデーとの衝突を未然に防ぐことが可能になり、アームレストなどへの傷の発生を防ぐことも可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、本発明によるスライドドア用アームレスト装置の好適な実施の形態を説明する。
図1は、スライドドア用アームレスト装置6をスライドドア1に取り付けた一態様を示した図であり、図2はその要部拡大図、図3はスライドドア1の下部及び車両ボデーのロッカー部4a周辺の部分拡大断面図である。
尚、スライドドア1は、室外側から室内側に向かって、ドアアウタパネル7bと、ドアインナパネル7aと、内張りであるドアトリム7cとから構成される。そして、スライドドア1の車内側には、後述するように、ドアトリム7cの所定の領域を窪ませてアームレスト収納部S1が形成され、そのアームレスト収納部S1の斜め下前方の領域を同様に窪ませて機構格納部S2が形成されている。
【0019】
スライドドア用アームレスト装置6は、ユーザの肘、腕などが置かれるアームレスト6aを具備する。このアームレスト6aは、スライドドア1の内側所定の部位、即ち、アームレスト収納部S1に取り付けられる。例えば、スライドドア1のインナパネル7aに対してそれぞれ水平位置をほぼ同じくして並べて固着された、第1ブラケットとしてのアーム固定用ブラケット8と、第2ブラケットとしての取付ブラケット9との間に回動可能に軸着される。なお、この軸着に際しては、アームレスト6aの車両前後両側面に穿設された軸孔6bに、一本の支軸10を貫通させて軸支させてもよい。また、その前後両側面に穿設された軸孔6bに、それぞれ個別の支軸により軸支させてもよい。アームレスト6aは支軸10を貫通させてあり、支軸10が回転するとそれと連動してアームレスト6aも回動する。
【0020】
そして、例えば、アームレスト6aの斜め下前方の位置である機構格納部S2に、このアームレスト6aを回動駆動させるアームレスト回動制御部7を配置する。そのアームレスト回動制御部7の内のドラム11が、ドアインナパネル7aに固着された第3ブラケットとしてのドラム固定用ブラケット12と、アームレスト6aの軸着と兼用となる取付ブラケット9との間に回転可能に軸着される。このドラム固定用ブラケット12は、取付ブラケット9を挟んでアーム固定用ブラケット8と対峙する位置に設けられる。
【0021】
このドラム11に巻き付けられるワイヤー13の一端は、このドラム11の後端にて固着され、他端は、後述する位置に設けるワイヤー固定具14などにより固定される。その際、ワイヤー13は、ドラム11とワイヤー13の接触点近傍の下方にて、鉛直方向に貫通孔を持つワイヤー経路管15を介してロアアーム16の直近まで導かれる。そして、このワイヤー13は、そのロアアーム16に連結されたローラ17の回転移動路18の近傍を這って、ロッカー部4aでスライドドア1の全閉状態におけるワイヤー経路管15より前方位置にて、ワイヤー固定具14などにより固定される。なお、ワイヤー固定具14は、図3に示すように圧縮スプリング19を備えており、この圧縮スプリング19により、ワイヤー13の弛みを吸収するように構成されている。
【0022】
ここで、このドラム11の回転力をアームレスト6aへ伝達させるギアとしては、図2に示すように、例えば、取付ブラケット9とドラム11との間に軸着され、ドラム11と回転軸を同一にする小歯車20と、この小歯車20と噛み合い、アームレスト6aと同軸で取付ブラケット9のドラム11側に軸着された大歯車21とにより構成された減速用ギアが挙げられる。なお、小歯車20が、取付ブラケット9を挟んでドラム11と対峙する位置に、それに対応して、大歯車21を、取付ブラケット9とアームレスト6aとの間に介在する位置に配置してもよい。
【0023】
また、支軸10には反力スプリング22が巻かれている。巻数は1回以上であればよい。そして、この反力スプリング22の一端は、アームレスト6aと取付ブラケット9との間に挿入されて、取付ブラケット9に固定されている。これにより、アームレスト6aが常に展開されるように付勢されている。また、この反力スプリング22による付勢力は、減速用ギアを介してドラム11に伝達され、ドラム11を回転させる。ここで、この回転により、ドラム11がワイヤー13を巻き取るよう設定されている。
【0024】
ここで、スライドドア用アームレスト装置のスライドドア1への取り付け状況について、一例として、図4(a),(b)に、それぞれ、図1のX―X線に沿う断面図、Y−Y線に沿う断面図を示す。
図4(a)に示すように、アームレスト収納部S1となる領域のドアインナパネル7aを開口して、その開口を車内側から貫通させてドアトリム7cが張られている。即ち、このドアインナパネル7aの開口とドアトリム7cの窪みによりアームレスト収納部S1が、スライドドア1に形成される。また、図4(b)に示すように、取付ブラケット9はドアインナパネル7aに取り付けられる。なお、アーム固定用ブラケット8、取付ブラケット9及びドラム固定用ブラケット12がドアインナパネル7aへ取り付けできるよう、ドアトリム7cが形成されている。例えば、それぞれの取り付けの邪魔にならないように、例えば、その取り付けの為の孔などが開口されている。
【0025】
図5は、好適なドラムの側面図である。ドラム11は軸方向に外周の径を変化させて形成される。即ち、アームレスト6aの前方F側に減速用ギアを介してドラム11を配置する場合においては、ドラム11は、前方F側では外径を小さくし、後方R側では外径を大きく形成される。更に、ドラム11の周面には、ワイヤー13の巻取り経路となるガイド23が、ドラム11の前端から後端にわたって螺旋状に形成されている。
【0026】
以上の構成により、図6(a),(b)に示すように、スライドドア1が全閉状態においては、アームレスト6aは展開状態である。即ち、アームレスト6aはスライドドア1に対して起立した状態である。このとき、ワイヤー13はドラム11に巻き取られている。アームレスト6aの開口角は、ドアインナパネル7aの車内側に設けられたドアトリム(図6には示していない)との当たり具合により定まるが、90度程度である。
【0027】
そして、このスライドドア1が全閉状態からユーザによるスライドドア1の開動作により、ワイヤー経路管15が車両に対して前方Fから後方Rに移動し始めると、それに伴ってワイヤー13がドラム11から巻き解かれ始めて、ドラム11が図6の矢印向きに正転し始める。ドラム11の正転により小歯車20が正転し、減速用ギアにより大歯車21に逆向きの回転を生じさせる。この大歯車21の回転により、アームレスト6aが、図6の矢印の向きに回動し始めることにより、畳まれ始める。なお、ドラム11の径を軸方向に変化させてあるので、アームレスト6aの回転速度は、畳まれ終わる頃と比べて大きいことになる。
【0028】
そして、丁度スライドドア1の半開き状態においては、図7(a),(b)に示すように、45度程度より大きい角度(例えば略60度前後)回転しており、アームレスト6aの開口度は大きくても概ね45度に満たない角度(例えば30度前後)である。この値は可及的に小さい方が望ましいが、ドラム11の軸方向への径の設定に応じて決まるものである。
その後、スライドドア1の全開状態においては、図8(a),(b)に示すように、アームレスト6aはスライドドア1に倒伏した状態である。即ち、アームレスト6aの開口角は概ねゼロ度である。なお、この開口角も、ドアインナパネル7aの車内側に設けられたドアトリム(図8には示していない)との当たり具合により定まる。
【0029】
逆に、図8(a),(b)に示すように、スライドドア1を全開状態からユーザのスライドドア1の閉動作によりワイヤー経路管15が車両に対して後方Rから前方Fに移動し始めると、反力スプリング22の付勢の下でワイヤー13がドラム11に巻き取られ始め、ドラム11が図8の矢印の向きに逆転し始める。このドラム11の逆転を受けて小歯車20が逆転し、減速用ギアを介して大歯車21に図8の矢印の向きの回転を生じさせ、それにより、アームレスト6aが展開され始める。その際、ドラム11の外周を軸方向に変化させてあるので、スライドドア1の閉動作終了の頃と比較して、アームレスト1の回転速度は小さい。その後半開きの状態(図7(a)(b))を経て、アームレスト6aの回転速度が大きくなり、スライドドア1が全閉状態になると、アームレスト6aはほぼ90度程度に展開された状態になる。
【0030】
以上のように、スライドドア1の開閉動作により、ドラム11からワイヤー13が巻き解かれたり、巻き取られたりする。それにより、ドラム11が図6の矢印の向きに正転したり、図8の矢印の向きに逆転したりする。このドラム11の正逆転により、減速用ギアを介してアームレスト6aの支軸10が駆動されてアームレス6aの開口度が制御される。よって、スライドドア1の開動作により、アームレスト6aが折り畳まれ、アームレスト6aと車両のボデーとが衝突することなく、完全にスライドドア1を開くことができる。
【0031】
また、ドラム11は、その径を軸方向に変化させた形状、例えば、ドラム11の後方では大きく前方では小さくした形状としたので、スライドドア1の開閉状況に応じて、アームレスト6aの回動速度を可変させ、結果として開口角を制御できる。即ち、スライドドア1が全閉状態から開き始めた直後又は閉め切る直前にあってはアームレスト6aの回動速度を大きし、逆に、スライドドア1が全開状態から閉め始めた直後又は全開寸前にあっては、アームレスト6aの回動速度を小さくしておくことにより、アームレスト6aとボデー4との衝突を可及的に生じさせないようにできる。
【0032】
なお、ドラム11は、図示したもののみならず、アームレスト6aの形状、大きさに対応して、また、アームレスト6aの回転速度の変化態様に応じて、仕様決定されるものである。
【0033】
以上、本発明の実施の形態を図に基づいて説明したものの、本発明はこの実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内において適宜変更可能である。
例えば、アームレストの形状、スライドドアへの取付態様、ドラムからアームレストへの回転駆動の形態についても、前述したものに限定されず、種々採用可能であり、上記実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
また、減速用ギアを介在させることにより、ドラムの形状を小さくすることが可能となる。
更に、アームレスト収納部や機構格納部がスライドドアにない場合でも、スライドドアの車内側面に、アームレスト及びアームレスト回動制御部を具備することにより、スライドドアの開動作に伴い、ドラムが回転してアームレストの支軸にその回転が伝達されて、アームレストがスライドドアに倒伏するので、スライドドアの開閉と連動させてアームレストが回動することもできる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、アームレストをスライドドアの開閉動作と自動的に連動させて回転させ、開口角を制御できるようにした。これにより、アームレストとボデーとの衝突を未然に防ぐことができ、この結果スライドドアにアームレストを設定することができる。しかも、省スペースにてスライドドアの開閉が行えるというスライドドアの利点を、十分維持できるので、スライドドアとしての商品価値を高めることもできる。また、スライドドアの開閉動作との連動形態として、ドラムによるワイヤー巻取り方式としたので、ドラムの形状を軸方向に調整することにより、アームレストの回転速度を自在に可変でき、仕様変更が容易であるなどの優れた利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるスライドドア用アームレスト装置をスライドドアに取り付けた状況を示す部分斜視図である。
【図2】図1に示したスライドドア用アームレスト装置の要部拡大図である。
【図3】スライドドア開口下端の部分拡大断面図である。
【図4】スライドドア用アームレスト装置のスライドドアへの取り付け状況についての一例を示したもので、(a)は図1のX―X線に沿う断面図、(b)は図1のY−Y線に沿う断面図である。
【図5】ドラムの側面図である。
【図6】スライドドア全閉状況におけるアームレストの開口状況を示すもので、(a)はスライドドア内側概略図、(b)はA―A線に沿う断面図である。
【図7】スライドドアの半開き状況におけるアームレストの開口状況を示し、(a)は、スライドドア内側概要図、(b)は、B―B線に沿う断面図である。
【図8】スライドドアの全開状況におけるアームレストの閉口状況を示し、(a)はスライドドア内側概要図、(b)はC―C線に沿う断面図である。
【図9】従来のスライドドアに対してアームレストを設定した場合の状況を説明した概念図である。
【図10】従来のスライドドアの開閉軌跡を大きくとった場合の状況を説明した概念図であり、(a)は形状変化前の状況を示した概念図、(b)は形状変化後の状況を示した概念図である。
【符号の説明】
1 スライドドア
1a ガラス窓
2 ドアトリム
3 アームレスト
4 ボデー
4a ロッカー部
5a アッパアーム
5b センタアーム
5c ロアアーム
6 スライドドア用アームレスト装置
6a アームレスト
6b 軸孔
7 アームレスト回動制御部
7a ドアインナパネル
7b ドアアウタパネル
7c ドアトリム
8 アーム固定用ブラケット
9 取付ブラケット
10 支軸
11 ドラム
12 ドラム固定用ブラケット
13 ワイヤー
14 ワイヤー固定具
15 ワイヤー経路管
16 ロアアーム
17 ローラ
18 回転移動路
19 圧縮スプリング
20 小歯車
21 大歯車
22 反力スプリング
23 ガイド
S1 アームレスト収納部
S2 機構格納部

Claims (8)

  1. 車両のスライドドアに取り付けられるアームレスト装置であって、そのスライドドアの室内側に取り付けられ、該スライドドアに対して起立した状態から該スライドドアに倒伏した状態に回動可能なアームレストと、上記スライドドアの開閉動作に連動して上記アームレストを回動させるアームレスト回動制御部とを備えたことを特徴とするスライドドア用アームレスト装置。
  2. 前記アームレスト回動制御部が、
    前記スライドドアに回転可能に取り付けられ、前記アームレストを回動させるドラムと、このドラムに一端が固定され、他端が車両ボデー側に固定され、かつ上記ドラムに巻き取られるワイヤーとを備え、
    前記スライドドアの開動作により、上記ドラムに巻き取られているワイヤーがそのドラムから引き出されて、そのドラムが正転する一方、上記スライドドアの閉動作により、上記ドラムから引き出されているワイヤーがそのドラムに巻き取られて、そのドラムが逆転することを特徴とする、請求項1に記載のスライドドア用アームレスト装置。
  3. 水平位置を同じくして並べて前記スライドドアのインナパネルに取り付けられ、前記アームレストを軸支する第1ブラケット及び第2ブラケットと、この第2ブラケットを挟んでその第1ブラケットと対峙する位置に取り付けられ、その第2ブラケットと共に前記ドラムを軸支する第3ブラケットとを備えることを特徴とする、請求項2に記載のスライドドア用アームレスト装置。
  4. 前記ドラムの回転を前記アームレストの支軸に伝達するギアを、前記ドラムと前記アームレストとの間に介設したことを特徴とする、請求項2又は3に記載のスライドドア用アームレスト装置。
  5. 前記支軸には、反力スプリングが巻かれ、この反力スプリングの一端が前記第2ブラケットに固定されており、前記アームレストが展開するよう付勢されていることを特徴とする、請求項4に記載のスライドドア用アームレスト装置。
  6. 前記ギアは、前記ドラムの回転力を前記支軸に減速させて伝達する減速用のギアであることを特徴とする、請求項4又は5に記載のスライドドア用アームレスト装置。
  7. 前記ドラムは、軸方向にその外径を調整されたローラであることを特徴とする、請求項2,3,4,5又は6に記載のスライドドア用アームレスト装置。
  8. 前記ドラムの周面には、前記ワイヤーの巻取り経路となるガイドが形成されていることを特徴とする、請求項2,3,4,5,6又は7に記載のスライドドア用アームレスト装置。
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