JPH0629071Y2 - 自動車の開閉屋根装置 - Google Patents

自動車の開閉屋根装置

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JPH0629071Y2
JPH0629071Y2 JP16245388U JP16245388U JPH0629071Y2 JP H0629071 Y2 JPH0629071 Y2 JP H0629071Y2 JP 16245388 U JP16245388 U JP 16245388U JP 16245388 U JP16245388 U JP 16245388U JP H0629071 Y2 JPH0629071 Y2 JP H0629071Y2
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昭 河合
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Kanto Auto Works Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車室の上部を覆う使用位置から、車体後部の
収納部へ格納可能な可動ルーフを備えた自動車の開閉屋
根装置に関する。
〔従来の技術〕
車室の上部を開放してオープンエアモータリングを楽し
めるように、可動ルーフを設けた自動車は従来より周知
である。
第12図は従来の開閉屋根装置1aを備えた自動車の一
例を示す。車室の上部を開放するときは図示するように
可動ルーフ4aを車体後部に位置する収納部7aに折り
畳んで格納し、その上を布製のカバー6aで覆う。14
aは車室内に配置されたシートである。
可動ルーフ4aによって車室上部を覆うときは、カバー
6aを取り去って可動カバー4aを矢印M方向に引き出
し、これを車体上部の使用位置にもたらす。
上記の如く車室上部を開放させて自動車を走行させるこ
とができるが、このとき前方から流れてくる空気流Lの
一部が、第12図に鎖線矢印L1で示すように車室後部
側から車室内に巻き込まれ、乗員に不快感を与える恐れ
がある。
そこで、格納された可動ルーフ4aやそのカバー6aの
邪魔とならない位置、すなわちシート14aと収納部7
aとの間の位置に遮蔽部材200aを配置し、自動車走
行時の空気流L1を遮断し、これが車室内に巻き込まれ
ることを防止している。
ところが上述の位置に遮蔽部材200aを設けると、可
動ルーフ4aを車室上部の使用位置にもたらし、或いは
これを収納部7aに収めるとき、可動ルーフ4aが遮蔽
部材200aに干渉する恐れがある。このため従来は遮
蔽部材200aをピン80aによって車体10aに回動
可能に枢支し、可動ルーフ4aを上述のように作動させ
るときは、遮蔽部材200aを鎖線の位置に回動させて
格納し、可動ルーフ4aとの干渉を防止している。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところがこのように遮蔽部材200aを車体10aに枢
支すると、所定の整流効果(空気流L1を遮断する効
果)が得られるように遮蔽部材200aを上方に大きく
突出させ、これを大型な構造にしなければならない。こ
のため、遮蔽部材200aの重量が増大すると共に、コ
ストが上昇し、しかもシート14aの後方に、遮蔽部材
200a用の大きなスペースを必要とする。
また可動ルーフ4aを収納部7aに収める毎に遮蔽部材
200aも実線で示した使用位置に回動させなければな
らず、操作が煩雑である。
しかも大型の遮蔽部材200aを回動させると、これが
シート14aに干渉するので、この操作時には乗員は一
旦車外に出て、それからシート14aを前方にスライド
させなければならない。このため、遮蔽部材200aを
格納位置と使用位置の間で作動させる操作が大変煩しい
ものとなる。
本考案の目的は、上記従来の欠点を除去すると共に、可
動ルーフを格納し、車室上部を開放したときは、遮蔽部
材を自動的に起こして整流効果が得られるようにし、逆
に遮蔽部材を使用する必要のないとき、すなわち可動ル
ーフを使用位置にもたらして車室上部を可動ルーフで覆
ったときは、遮蔽部材が邪魔とならぬようにこれを自動
的に倒すことができる冒頭に記載した形式の開閉屋根装
置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記目的を達成するため、可動ルーフの収納
部の上部を覆う閉位置と、該上部を開放する開位置との
間を作動可能に車体に支持され、可動ルーフが使用位置
に存するとき該ルーフよりも車外側の位置を占める剛体
より成る収納アウタカバーと、収納部の上部を覆う閉位
置と、該上部を開放する開位置との間を作動可能に車体
に支持され、前記可動ルーフが使用位置に存するとき該
ルーフよりも車内側の位置を占める剛体より成る収納イ
ンナカバーとを有し、可動ルーフを収納部に格納し、か
つ収納アウタカバー及び収納インナカバーを閉位置にも
たらして自動車を走行させたとき、空気流が車室内に巻
き込まれることを防止するための遮蔽部材を、前記収納
インナカバーに起倒自在に設け、前記収納インナカバー
は、可動ルーフを使用位置に装着して該カバーを閉位置
にもたらしたときよりも、可動ルーフを収納部に格納し
て該カバーを閉位置にもたらしたときの方が、その少な
くとも一部が、より下方の位置を占めるように作動範囲
を規制され、収納インナカバーの上記閉位置の相違を利
用して、可動ルーフを使用位置に装着して収納インナカ
バーを閉位置にもたらしたときは、遮蔽部材を収納イン
ナカバーに対して倒れた格納位置に納め、可動ルーフを
収納部に納めて収納インナカバーを閉位置にもたらした
ときは、遮蔽部材を、収納インナカバーに対して起立し
た使用位置に作動させる作動手段を設けたことを特徴と
する開閉屋根装置を提案する。
〔作用〕
可動ルーフを格納した状態で収納インナカバーを閉位置
にもたらすと、作動手段が遮蔽部材を起立させ、可動ル
ーフを使用位置に装着して収納インナカバーを閉位置に
もたらせば、遮蔽部材は倒れたままとなる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。
第1図は本考案に係る開閉屋根装置1を有する自動車の
一例を示し、この装置1の可動ルーフ4は剛体から成る
フロントルーフ2と、その後端部に連結ピン6を介して
枢着されたリヤルーフ3を有し、リヤルーフ3はその下
端部がピン11を介して車体10に枢支されている。こ
の例では、リヤルーフ3は第3図に示すように、その外
板に固定されたウィンドフレーム30と、これに固定さ
れたバックウィンドウ12を有し、その全体が剛体から
構成されている(第6図も参照)。
第1図と第3図は可動ルーフ4が車体上部の開口13
(第3図)を覆ったときの使用位置に存する状態を示し
ている。このとき、車体10及び可動ルーフ4によって
車室内が区画されるが、この車室内にはフロントシート
14とリヤシート8が位置し、リヤシート8の後方に可
動ルーフ4の収納部7が配置されている。
上述のように可動ルーフ4が使用位置にあるとき、収納
部7の上部は可動ルーフ4よりも車外側に位置する収納
アウタカバー15と、車内側に位置する収納インナカバ
ー16によって覆れている。これらのカバー15,16
は剛体により構成され、アウタカバー15は第3図に示
すように車体10の外板と同様な外観を呈し、またイン
ナカバー16は通常の自動車のパッケージトレイと同様
にリヤシート8の後方を覆っている。このため、車外か
ら見たときの自動車の外観と車室内における美観が向上
し、収納部7が丸見えとなるようなことはない。
収納アウタカバー15は、車体10に対して枢ピン17
を介して第1図に矢印で示す方向に回動可能に枢支さ
れ、また収納インナカバー16も車体10に対して、後
述する第1及び第2リンク40,41を介して回動可能
に支持され、これらのカバー15,16は第1図に実線
と鎖線で示したように、収納部7の上部を閉鎖する閉位
置と、この上部を開放する開位置との間を回動すること
ができる。
可動ルーフ4を格納して車体上部の開口13(第3a
図)を開放するときは、収納アウタカバー15と収納イ
ンナカバー16をそれぞれ第1図に示した矢印の方向に
作動させ、これらを開位置にもたらす。この状態で、リ
ヤルーフ3を矢印方向に回動させながら、鎖線で示すよ
うにリヤルーフ3とフロントルーフ2を折り畳んで行
き、これらを第2図に示す如く収納部7に格納する。次
いで、アウタ及びインナカバー15,16を再び矢印と
反対の方向に作動させて、これらを閉位置にもたらせ
ば、第3a図に示すように収納部7の上部を覆うことが
でき、その外観低下を防止することができる。逆の操作
を行うことにより、可動ルーフ4を再び使用位置にもた
らすことができる。
可動ルーフ4を開閉作動させるとき、両カバー15,1
6はルーフ4の移動軌跡外の開位置に位置しているの
で、カバー15,16に邪魔されることなくルーフ4を
作動させることができる。
なお、可動ルーフ4は、手動又は電動等の自動操作で作
動させることができ、その具体的構成は既に公知であ
り、しかも各種の構成が本出願人によっても提案されて
いるので、これに関する説明は省略する(例えば、実願
昭60−115223号(実開昭62−23124号)
等を参照)。
上述のように、図示した開閉屋根装置1は収納インナカ
バー16と収納アウタカバー15を有していて、可動ル
ーフ4を使用位置にもたらしたとき、或いはこれを収納
部7に格納したときも、収納部7の上部を収納アウタカ
バー15と収納インナカバー16によって覆うことがで
き、車体の外観向上を達成できる。しかも第12図に示
した従来の開閉屋根装置のように、可動ルーフ4aを収
納したとき、布製のカバー6aを手操作で覆う必要はな
く、操作が大変楽である。
ところで、可動ルーフ4を格納し、車室上部を開放して
自動車を走行させたとき、先に説明したように空気流が
車室後部から車室内に巻き込まれることを防止する目的
で、遮蔽部材を設ける必要がある。
本考案に係る開閉屋根装置においては、第3a図に例示
する如く、遮蔽部材200が上述の収納インナカバー1
6に付設され、可動ルーフ4を収納部7に格納し、収納
インナカバー16を閉位置にもたらしたとき、遮蔽部材
200が該カバー16から上方に突出している。このた
め、遮蔽部材200は、第3a図のように車室上部を開
放して自動車を走行させたとき、前方から流れてくる空
気流Lのうち、車室の後部から巻き込まれる空気流L1
を遮断し、乗員に不快感を与える不具合を阻止する。
第12図に示した従来の開閉屋根装置1aにおいては、
収納部7aに格納された可動ルーフ4aを覆うカバー6
aが可撓性を有する布から構成されていたため、遮蔽部
材200aをカバー6a自体に付設することはできず、
カバー6aとシート14aとの間の領域に配置せざるを
得なかった。このため前述の如き各種の欠点を生じてい
たのであるが、本考案に係る構成では、収納部7の上部
を覆う収納インナカバー16を剛体とし、このカバー自
体に遮蔽部材200を設けたのである。これによって次
のような利点が得られる。
可動ルーフ4を収納部7に格納して、自動車を走行させ
るとき、収納インナカバー16は必ず収納部7の上部を
閉じた閉位置にあり、かかるカバー16に遮蔽部材20
0が付設されているので、遮蔽部材200を第3a図に
示したように所定の使用位置にセットでき、所定の整流
効果を得ることができる。
また可動ルーフ4を格納し、或いはこれを使用位置にセ
ットする毎に、遮蔽部材200を従来のように回動させ
る必要はなく、操作が大変楽である。
しかも遮蔽部材200は通常の自動車のパッケージトレ
イの位置にある収納インナカバー16に設けられている
ので、遮蔽部材200を従来のように上方に大きく突出
させなくとも所定の整流効果が得られ、これにより遮蔽
部材200の小型化、その軽量化、見映えの向上、並び
にそのコストの低減を達成できる。その上、遮蔽部材2
00を配置するスペースを小さくできるので、フロント
シート14の後方に大きな自由空間を確保でき、図示し
た例のようにフロントシート14の後にリヤシート8を
配置することが可能となる。
また遮蔽部材200をセットすべく、シート14,8を
前方に移動させる必要がなく、乗員がその都度車外に出
る必要もない。
ところで遮蔽部材200は、車室上部を開放して自動車
を走行させるとき、気流の巻き込みを防止する上で大変
有用なものであるが、可動ルーフ4を使用位置にもたら
し、車室上部を閉鎖して走行するときは特に必要なもの
ではない。むしろ、邪魔となることも少なくない。
そこで本考案に係る構成では、遮蔽部材200が収納イ
ンナカバー16に対して起倒自在に支持され、遮蔽部材
200を必要とするときだけ、すなわち車室上部を開放
したときだけこれを起立させて使用でき、しかもその起
倒動作を収納インナカバーの作動に連動させて自動的に
行えるように構成されている。そこで先ず収納インナカ
バー16の作動の詳細を明らかにする。
第1図乃至第3図に示すように、収納部7には、自動車
のバックドア開閉装置等に一般に用いられているダンパ
ステー20が設けられ、そのシリンダ21の後端がピン
22を介して車体10に枢着され、このステー20のピ
ストンロッド23の先端が収納アウタカバー15に枢着
されている。シリンダ21には、これに固着されたブラ
ケット24を介して作動ロッド25の後端が枢着され、
該作動ロッド25は車体10の前方に向けて延びてい
る。
一方、第5図乃至第7図、特に第5図に明示するように
収納インナカバー16の下方領域にはベース31が車体
10に固着され、その上部の2つの孔に第1及び第2枢
ピン32,33が嵌合し、これらのピン32,33に前
述の第1リンク40と第2リンク41の下端部領域が車
体10の前後方向、即ち矢印P,Qで示す方向にそれぞ
れ回転自在に支持されている。
本例における収納インナカバー16は、フロントカバー
116とリヤカバー216とから成り、これらは硬質合
成樹脂や鋼板等の高剛性の板材よりなり、ヒンジ36に
よって互いに枢着されている。収納インナカバー16の
まわりにパッドや表皮等を積層することもできる。また
フロントカバー116は、収納インナカバー16が作動
するとき、ガイドレール37によって案内されるが、こ
れについては後に説明する。
収納インナカバー16、図の例ではそのリヤカバー21
6の下面には取付ブラケット38が固着され、このブラ
ケット38に、第1及び第2リンク40,41の上端部
領域がピン42,43を介して枢着されている。このよ
うに収納インナカバー16は、車体側と収納インナカバ
ー側にそれぞれ各端部領域を枢着された第1及び第2リ
ンク40,41を介して車体に支持され、その際、これ
らのリンク40,41と、収納インナカバー16(本例
ではそのリヤカバー216)と、車体10とによって四
節回転連鎖が構成されている。
上述した第1リンク40の下部には、スライドリンク3
4の前端部が連結ピン51を介して枢着され、スライド
リンク34に形成されたスロット35に、前述の作動ロ
ッド25の前端部に突設された突ピン52が摺動自在に
嵌合している。
第1枢ピン32のまわりには、ねじりコイルばねから成
るスプリング45が巻回され、このスプリング45は、
その一端がベース31に、後端が第1リンク40に係止
されでいて、第1リンク40に対して時計方向の回動習
性を与えている。
第5図における46,47,48,49,50は、各ピ
ン32,33,42,43,51の離脱を阻止する係止
リング、44はロッド25の突ピン52に螺着して該ピ
ン52がスロット35から外れることを阻止するねじで
ある。またベース31には、第2リンク41が当接する
ストッパ70が設けられている。
以上、車体10の一方の側(第3図の手前側)に設けら
れた各要素の構成を説明したが、他方の側にも同様な各
要素が対称に配置されており、第3図にはそのうちのダ
ンパステーとこれに枢着された作動ロッドを示してあ
る。
収納アウタカバー15を開位置に向けて回動すると、ダ
ンパステー20のシリンダ21もピン22を中心として
回動し、ピストンロッド23がシリンダ21から突出す
る方向に作動する。これに伴って作動ロッド25が第3
図における矢印方向に作動し、これによって第1リンク
40がスライドリンク34を介して引かれ、収納インナ
カバー16は開位置に向けて回動する。収納アウタカバ
ー15とインナカバー16を閉じるときはその逆の動作
が行われるが、これらの作用の詳細は以下の通りであ
る。
先ず、可動ルーフ4を第1図のように使用位置にもたら
して、車室上部を閉鎖した状態で両収納カバー15,1
6を開位置から閉じる場合を明らかにする。
第6図(a)は可動ルーフ4を車体10の上部に装着し
た状態で、収納インナカバー16が開位置を占めている
ときの様子を示している。このときスプリング45によ
って第1リンク40が時計方向に回動習性を与えられて
いるので、収納インナカバー16が時計方向に回動しよ
うとするが、作動ロッド25が作動を停止し、しかもそ
の突ピン52がスライドリンク34におけるスロット3
5の一方の端部(第6図(a)の右端)に圧接してスラ
イドリンク34も停止しているので、第1リンク40は
回動せず、したがって収納インナカバー16も第6図
(a)に示した開位置で停止している。
この状態で、それまで開位置を占めていた収納アウタカ
バー15を閉じ始めると、作動ロッド25が第6図
(a)における矢印R方向に作動し、それまで第1リン
ク40を引いていた力が徐々に解除されて行く。このと
き、第1リンク40はスプリング45によって時計方向
の回動習性を与えられているので、その付勢力によりス
ライドリンク34を図における左方(前方)に引きなが
ら第1枢ピン32のまわりを時計方向に回動する。
但し、収納アウタカバー15の閉動に伴って徐々に作動
ロッド25を介しての引張力が解除されるので、第1リ
ンク40は、作動ロッド25とスライドリンク34に規
制されながら回動する。
これに伴って、第2リンク41も第2枢ピン33を中心
として車体の後方側、即ち時計方向に回動し、四節回転
連鎖の全体が作動し、収納インナカバー16が閉じ始め
る。このとき、本例ではリヤカバー216が四節回転連
鎖の構成要素をなしているので、これが矢印A(第6図
(a))で示した閉方向に回動し、リヤカバー216に
枢着されたフロントカバー116はリヤカバー216に
引かれながら、しかも前述のガイドレール37に案内さ
れながら第6図(a)及び第6図(b)に示すように作
動する。
第6図(c)に示す如くリヤカバー216の先端がリヤ
ルーフ3のウィンドフレーム30に付設されたストッパ
56に当ったところで両リンク40,41と収納インナ
カバー16が作動を停止する。このとき、リヤカバー2
16は2つのリンク40,41を介して車体に支持さ
れ、しかもこれらが四節回転連鎖を構成しているので、
リヤカバー216の先端がストッパ56の止め面57に
突き当るまで、即ち収納インナカバー16とリヤルーフ
3との間の隙間が最小となるところまで、収納インナカ
バー16は、車体後方側にシフトして作動を停止する。
よって、リヤルーフ3と収納インナカバー16との間に
見苦しい大きな隙間ができることはない。
なお、収納インナカバー16が第6図(c)に示した閉
位置に至った時点では、収納アウタカバー15は残され
た角度をさらに回転し続け、最終的に第6図(c)に示
した閉位置に達する。したがって収納インナカバー16
が閉位置に至った後も、作動ロッド25は第6図(a)
に示した矢印R方向に作動することになるが、このとき
作動ロッド25の突ピン52がスライドリンク34のス
ロット53中を移動するので、ロッド25の上記作動に
より、第1リンク40に過大な外力が作用することはな
い。
第6図(c)の状態から収納アウタカバー15とインナ
カバー16を開くときは、収納アウタカバー15の開き
動作に連動して上述したところと逆の動作が行われる。
即ち、作動ロッド25が矢印S方向に引かれることによ
り、スプリング45の作用に抗して第1リンク40が反
時計方向に回動し、最終的に両収納カバー15,16が
開位置に至って停止する。この状態で可動ルーフ4を、
収納カバー15,16と干渉させずに収納部7に折り畳
んで収納することができる。
可動ルーフ4を収納部7に収めた状態で両収納カバー1
5,16を閉じるときも収納インナカバー16及びリン
ク40,41並びにその他の各要素の動作は、インナカ
バー16が第6図(a)から同図(c)に至るまでは変
りはない。可動ルーフが第6図(a)乃至(c)に示し
た位置には存在せず、第2図のように収納部7に収めら
れている点が相違するだけである。
上述のように可動ルーフ4は収納部7に収められている
ので、収納インナカバー16が第6図(c)に示した位
置に至ったとき、そのリヤカバー216がストッパ56
に当たることはなく、インナカバー16はさらに回動を
続ける。そして第7図に示すように第2リンク41がベ
ース31のストッパ70に当ったところで両リンク4
0,41が停止し、このとき収納インナカバー16と収
納アウタカバー15が丁度閉位置に至って停止する。
上述のように、収納インナカバー16の閉位置は、可動
ルーフが車体に装着されているとき(第6図(c))
と、該ルーフが格納されているとき(第7図)とで相違
する。
収納インナカバー16が第6図(c)の位置から、第7
図の位置にまで作動するとき、そのリヤカバー216は
2つのリンク40,41を介して車体に支持されて四節
回転連鎖の機構に従う運動を行うので、リヤカバー21
6は第6図(c)に矢印Eを示した方向、即ち車体の後
方側へシフトする。このため、第7図のように閉位置に
至った収納インナカバー16のリヤカバー216と、収
納アウタカバー15との隙間dを最小にすることがで
き、この隙間dを0とし、リヤカバー216と収納アウ
タカバー15を互いに接触させることも可能である。こ
のようにして両収納カバー15,16を閉じたときの外
観を向上させることができる。
両収納カバー15,16を第7図の閉位置から開くとき
は、収納アウタカバー15の動きに連動して上述したと
ころと逆の動作が行われ、両カバー15,16が第6図
(a)の開位置にもたらされる。
なお、収納インナカバー16の前方には、リヤシート8
が位置し、或いは、リヤシートの代りにルームパーティ
ション(第10図参照)等が位置することもある。この
ように収納インナカバー16の前方にリヤシート8やル
ームパーティション等の部材がある場合、その全体的な
外観を向上させるには、特に収納インナカバー16が閉
位置に存するときに、該カバー16と上記部材との間の
隙間をできるだけ小さくすることが望ましい。これが、
収納インナカバー16を前述の如く前方側のフロントカ
バー116と後方側のリヤカバーに分割し、これらをヒ
ンジ36を介して互いに枢着すると共に、フロントカバ
ー116を案内するガイドレール37を設けた理由であ
るが、本考案の理解のため、この点についても以下に説
明しておく。
第5図乃至第7図において、フロントカバー116の前
端部にはガイドピン60が突設され、これにガイドロー
ラ62が回転自在に嵌合し、該ローラ62は前述のガイ
ドレール37のガイドスロット61に転動自在に嵌合し
ている。リヤカバー216の他側にもガイドピンとガイ
ドローラが付設され、これが他側のガイドレールのガイ
ドスロットに嵌合している。ガイドレール60に穿設さ
れたガイドスロット61は、その上端から下端に向け
て、ほぼ車体の後方側に傾斜している。
収納インナカバー16が第6図(c)又は第7図に示し
た閉位置から開き動作を行うとき、フロントカバー11
6は、その先端のガイドローラ62がガイドスロット6
1によって案内される。このとき、ガイドスロット61
が上述のように形成されているため、第6図(b)から
判るようにフロントカバー116の先端は、これがリヤ
シート8に干渉することを回避する向き、すなわち車体
の後方へ向く側に、リヤカバー216に対して曲折す
る。収納インナカバー16を開位置から閉じるときも同
様である。このため、リヤシート8(又はルームパーテ
ィション等)を収納インナカバー16に近づけた位置に
配置しても、リヤシート8と収納インナカバー16が干
渉することはない。
第1図乃至第7図では収納アウタカバー15側と収納イ
ンナカバー16側を作動ロッド25により連結したが、
これらをワイヤによって連結することもできる。より具
体的に言えば、ダンパステー20のシリンダ21にワイ
ヤの一端を係止し、このワイヤの他端を第1リンク40
に直に係止するのである。スライドリンク34や突ピン
52を設けなくともよい。これは、ワイヤは可撓性を有
しているので、収納インナ及びアウタカバー16,15
が前述のように閉位置に至るときに突ピン52がスライ
ドリング34に対してスライドしたのと同じ機能が、ワ
イヤだけで得られるからである。
上述のように図示した例では収納アウタカバー15の作
動に連動して収納インナカバー16が開閉動し、その際
可動ルーフ4が使用位置に存するときと、該ルーフが格
納されているときとで、収納インナカバー16の閉位置
が多少異っている。すなわち、第6図(c)及び第7図
から明らかなように、可動ルーフ4を使用位置に装着し
て収納インナカバー16を閉位置にもたらしたときより
も、可動ルーフ4を収納部7に納めて収納インナカバー
16を閉位置にもたらしたときの方が、収納インナカバ
ー16の少なくとも一部、図の例では特にそのリヤカバ
ー216が下方に位置するように、収納インナカバーの
作動範囲が規制される。本考案ではこの点に着目して遮
蔽部材200を起立状態の使用位置と、倒れた格納位置
との間を回動させるように構成され、この点を以下に詳
細に説明する。
遮蔽部材200は、1枚の板材等によっても構成できる
が、この例では第4図及び第4c図に示すようにハード
ボードより成る芯部材201と、そのまわりに積層され
た発泡体等から成るパッド202と、そのまわりに積層
された表皮203とから構成され、かかる遮蔽部材20
0が収納インナカバー16のリヤカバー216(フロン
トカバー116であってもよい)に配置されている。ま
た収納インナカバー16も1枚の板であってよいが、図
の例では表側の壁と裏側の壁の二重壁構造となっている
(第5図においては、図を簡単にするため、収納インナ
カバー16のリヤカバー216とフロントカバー116
がそれぞれ1枚の板から成るように示してある)。
第4図乃至第4c図に示すようにリヤカバー216の表
面壁の裏面にはブラケット204,205によって、車
体の横方向に延びるシャフト206とピン207がそれ
ぞれ回転自在に支持され、シャフト206とピン207
の一端側は遮蔽部材200に突入している。
一方、遮蔽部材200の芯部材201にはその各端部に
ブラケット208,209が固定され、その下部の湾曲
支持部にシャフト206とピン207の一端が固定され
ている。またシャフト206の他端にはレバー210が
一体に固定されており、該レバー210はリヤカバー2
16の裏側壁の孔250を通して下方に突出し、このレ
バー210に当接可能なプッシュロッド211が車体1
0に固定されている。
シャフト206にはねじりコイルばね212が巻回さ
れ、その一端は芯部材201に、他端はリヤカバー21
6に係止され、これによってシャフト206と遮蔽部材
200は第4図における時計方向に回動習性を与えられ
ている。
今、可動ルーフ4を収納部7に納めて収納インナカバー
16を開位置から閉位置に作動させる場合を考える。イ
ンナカバー16が第6図(a)に示したように開位置に
あるときは、上述のばね212によって遮蔽部材200
はリヤカバー216に対して倒れ、該カバー216に形
成された凹部213(第4b図)に納められている。
収納インナカバー16を作動させ、これが第6図(b)
に示した位置に至っても、遮蔽部材200は倒れた格納
位置を占めているが、収納インナカバー16が第7図に
示した閉位置に至ると、遮蔽部材200は第4図及び第
4b図にも示したように立上がる。
すなわち、遮蔽部材200が第4図に鎖線で示すように
閉位置の近くまで達し、次いで前述のレバー210が破
線で示すようにプッシュロッド211に当り始めると、
収納インナカバー16の閉動に伴ってレバー210はプ
ッシュロッド211によって加圧される。このため、レ
バー210と一体のシャフト206及び遮蔽部材200
は順次第4図における反時計方向に回動し、収納インナ
カバー16が第4図に実線で示しかつ第7図にも示した
閉位置に至ると、遮蔽部材200は完全に起立した使用
位置にもたらされる。
上述のように遮蔽部材200が起立するので、車室上部
を開放したまま自動車を走行させたとき、第3a図に示
したように前方から流れてくる空気流Lの一部L1が車
室後部から巻き込まれて流入することを防止することが
できる。
可動ルーフ4を格納したまま収納インナカバー16を閉
位置から開位置に作動させれば、遮蔽部材200はばね
212の作用で再び倒れた格納位置に納められる。
次に可動ルーフ4を使用位置に装着し、車室上部を閉鎖
した状態で収納インナカバー16を開位置から閉位置へ
作動させ、該カバー16を第4a図の実線及び第6図
(c)に示した閉位置にもたらした場合には、そのリヤ
カバー216は、第7図及び第4図の実線で示した閉位
置よりも上方に位置している。このため、第4a図に実
線で示すように、収納インナカバー16を完全に閉位置
にもたらしても、レバー210はプッシュロッド211
によって加圧されず、遮蔽部材200は倒れた格納位置
に納められたままである。従って、可動ルーフ4を使用
位置に装着したとき、すなわち遮蔽部材200が不要な
とき、遮蔽部材200が第3図に示すように何ら邪魔と
なることはなく、収納インナカバー16の上面を荷物置
き用のスペースとして広く利用することができる。換言
すれば、可動ルーフ4を格納し、車室上部を開放して自
動車を走行させるとき、すなわち遮蔽部材200を必要
とするときだけ遮蔽部材200を起こし、整流効果を
得、しかもその起倒動作を収納インナカバー16の作動
に連動させて自動的に行うことができるのである。
上述のプッシュロッド211、シャフト206及びねじ
りコイルばね212は、収納インナカバーの閉位置の相
違を利用して、可動ルーフを使用位置に装着して収納イ
ンナカバーを閉位置にもたらしたときは、遮蔽部材を収
納インナカバーに対して倒れた格納位置に納め、可動ル
ーフを収納部に納めて収納インナカバーを閉位置にもた
らしたときは、遮蔽部材を、収納インナカバーに対して
起立した使用位置に作動させる作動手段の一例をなすも
のであるが、他の作動手段を適宜採用することもでき
る。例えば、上述のレバー210、プッシュロッド21
1及びばね212を廃止し、その代りに第4図及び第4
a図に破線で示す如くスイッチ214を車体に固定する
と共に、シャフト206に図示していないモータを接続
する。可動ルーフ4を格納したまま収納インナカバー1
6を閉位置にもたらしたときは、第4図に示すように該
カバー自体によってスイッチ214を作動させ、これに
よってモータを作動させ、それまで倒れていた遮蔽部材
200を起こす。また可動ルーフ4を使用位置に装着し
たまま収納インナカバー16を閉位置にもたらしたとき
は、該カバー16は第4a図に示すようにスイッチ21
4に届かず、よってモータは作動せず、遮蔽部材200
を倒れた格納位置に納めたままとなる。
第8図は収納インナカバー16を2つに分けずに1つの
部片により構成し、かかるインナカバー16に遮蔽部材
200を起倒自在に支持した実施例を示す。他の構成は
先の実施例と変りはない。
この実施例においても、第8図(a)に実線で示すよう
に可動ルーフ(第8図に示さず)を収納部に格納し、そ
の上部を収納インナカバー16とアウタカバー15によ
って覆い、遮蔽部材200を使用位置に起こすことによ
って、自動車走行時の空気流の巻き込みを防止すること
ができる。またそのほかのときは、第8図(a)に鎖線
で示し、かつ第8図(b)に示す如く遮蔽部材200を
倒してこれを格納しておくことができる。
なお第8図の実施例では、収納インナカバー16が1つ
の部片より成るため、これを回動させたとき、第8図
(b)に示すように該カバー16が前方に張り出す。よ
って、これらの干渉を阻止すべく、第8図(a)に示す
ようにリヤシート8と収納インナカバー16の間の間隔
Wをやや大きくしなければならず、この点で、第1図乃
至第7図に示した実施例よりも劣るが、遮蔽部材200
に関連した前述の利点は同様に得ることができる。
第9図(a),(b)は、収納インナカバー16を単一
のピン18によって車体に回動可能に支持し、このカバ
ー16に遮蔽部材200を起倒自在に支持した具体例を
示す。他の構成は先の実施例と変りはない。
第9図(a)は可動ルーフ4が車体上部を覆う使用位置
に存し、第9図(b)は可動ルーフが収納部に格納され
たときの状態をそれぞれ示しており、収納インナカバー
16は第9図(a)に示した場合よりも、第9図(b)
の場合の方が下方に下がっており、これによって前述の
実施例と同様に遮蔽部材200を起こすことができる。
この実施例では、可動ルーフを格納して収納インナカバ
ー16と収納アウタカバー15を閉位置にもたらすと、
第9図(b)に示すように、これらの間に比較的大きな
隙間Gができる点で第1図乃至第7図に示した実施例よ
りも劣るが、収納インナカバー16を支持する装置の構
造を簡素化でき、コストを低減できる利点が得られる。
遮蔽部材200に関する効果は先の実施例と変りはな
い。
また上述した各実施例における収納アウタカバー15と
収納インナカバー16を手動で操作する代りに、モータ
又はその他の作動手段によって自動的に作動させるよう
に構成してもよい。例えば、第3図に示したダンパステ
ー20に代えて流体圧作動シリンダを設け、その作動で
収納アウタカバー15を作動させ、これに連動させて収
納インナカバー16を作動させるようにすることが可能
である。また可動ルーフの作動に連動させて、収納イン
ナ及びアウタカバーを作動させるように構成することも
できる。
以上説明した実施例ではフロントシート14の後方にリ
ヤシート8が配設されていたが、第10図及び第11図
に示すように、リヤシートを設けずに収納インナカバー
16の前方にルームパーティション230を設けた自動
車にも本考案を有利に適用でき、その具体的構成は先の
実施例と変りはない。この例でも収納インナカバー16
に起倒自在に支持された遮蔽部材200を小型化でき、
フロントシート14の後方に大きな空間を確保できるの
で、ここを物入れ空間221として利用することがで
き、しかもルームパーティション220にスピーカ22
2等を自由に配置することができる。また遮蔽部材20
0をシート14から大きく離すことができるので、乗員
に圧迫感を与える不具合も阻止できる。
本考案は、リヤルーフが可撓性シートから成る可動ルー
フ、あるいは全体が可撓性シートから成る可動ルーフ等
の各種形式の可動ルーフを有する装置に適用できること
は当然であり、また可動ルーフが、少なくとも自動車の
フロントウィンドウ部226(第1図)を残して格納さ
れる形式の自動車に対して広く適用できるものである。
〔考案の効果〕
以上の如く本考案によれば、可動ルーフ格納用の収納部
を覆う収納インナカバーに遮蔽部材を、実新案登録請求
の範囲に記載した如く起倒自在に設けたので、次のよう
な効果を奏する。
遮蔽部材を小型化できる。
可動ルーフを格納して車室上部を開放し、収納インナ
カバーを閉位置にもたらせば、遮蔽部材を起こすことが
でき、常に整流効果が得られる。
遮蔽部材を起倒させるために、シートを動かす必要は
ない。
フロントシートの後方に大きな自由空間が得られる。
遮蔽部材が不要なときこれを倒しておくことができる
ので、その非使用時に遮蔽部材が邪魔となることはな
い。遮蔽部材が必要なときだけ、これを自動的に起こす
ことができる。
収納インナカバーの作動に連動させて遮蔽部材を自動
的に起倒させるので、操作が大変楽である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は可動ルーフ、収納アウタカバー、収
納インナカバーの作動状態を説明する部分断面説明図、
第3図は可動ルーフが使用位置を占め、かつ収納インナ
カバーと収納アウタカバーが閉位置を占めたときの自動
車の部分破断外観斜視図、第3a図は可動ルーフを格納
したときの斜視図、第4図は可動ルーフを格納した状態
で収納インナカバーを閉位置にもたらすときの遮蔽部材
の動作を説明した図であって、収納インナカバーを収納
アウタカバーと連動させて作動させる作動手段を省略し
た図、第4a図は、可動ルーフを使用位置に装着した状
態での第4図と同様な説明図、第4b図は遮蔽部材を作
動させる手段の斜視図、第4c図はその分解斜視図、第
5図は収納インナカバーの作動手段並びにこれに関連す
る構成の一例を示す分解斜視図、第6図(a),
(b),(c)及び第7図は第5図に示した装置の動作
を説明する説明図、第8図(a),(b)及び第9図
(a),(b)は他の実施例を示す説明図、第10図は
リヤシートを設けない場合の、車室内の概略を示した部
分断面図、第11図はその斜視図、第12図は従来の開
閉屋根装置の概略を示す図であって、第6図乃至第10
図においては、第4図及び第4c図に示した作動手段を
省略して示してある。 1……開閉屋根装置、4……可動ルーフ 7……収納部、10……車体 15……収納アウタカバー 16……収納インナカバー、200……遮蔽部材 L1……空気流

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室の上部を覆う使用位置から、車体後部
    の収納部へ格納可能な可動ルーフを備えた自動車の開閉
    屋根装置において、 前記収納部の上部を覆う閉位置と、該上部を開放する開
    位置との間を作動可能に車体に支持され、前記可動ルー
    フが使用位置に存するとき該ルーフよりも車外側の位置
    を占める剛体より成る収納アウタカバーと、 収納部の上部を覆う閉位置と、該上部を開放する開位置
    との間を作動可能に車体に支持され、前記可動ルーフが
    使用位置に存するとき該ルーフよりも車内側の位置を占
    める剛体より成る収納インナカバーとを有し、 可動ルーフを収納部に格納し、かつ収納アウタカバー及
    び収納インナカバーを閉位置にもたらして自動車を走行
    させたとき、空気流が車室内に巻き込まれることを防止
    するための遮蔽部材を、前記収納インナカバーに起倒自
    在に設け、 前記収納インナカバーは、可動ルーフを使用位置に装着
    して該カバーを閉位置にもたらしたときよりも、可動ル
    ーフを収納部に格納して該カバーを閉位置にもたらした
    ときの方が、その少なくとも一部が、より下方の位置を
    占めるように作動範囲を規制され、 収納インナカバーの上記閉位置の相違を利用して、可動
    ルーフを使用位置に装着して収納インナカバーを閉位置
    にもたらしたときは、遮蔽部材を収納インナカバーに対
    して倒れた格納位置に納め、可動ルーフを収納部に納め
    て収納インナカバーを閉位置にもたらしたときは、遮蔽
    部材を、収納インナカバーに対して起立した使用位置に
    作動させる作動手段を設けたことを特徴とする開閉屋根
    装置。
JP16245388U 1988-12-16 1988-12-16 自動車の開閉屋根装置 Expired - Lifetime JPH0629071Y2 (ja)

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DE102010004964B4 (de) * 2010-01-20 2021-05-06 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Cabriolet mit einem Windschottelement
JP6315012B2 (ja) * 2016-03-18 2018-04-25 マツダ株式会社 格納式ルーフ付き自動車の後部車体構造

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