JPH02164615A - 自動車の開閉屋根装置 - Google Patents

自動車の開閉屋根装置

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JPH02164615A
JPH02164615A JP31643788A JP31643788A JPH02164615A JP H02164615 A JPH02164615 A JP H02164615A JP 31643788 A JP31643788 A JP 31643788A JP 31643788 A JP31643788 A JP 31643788A JP H02164615 A JPH02164615 A JP H02164615A
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Akira Kawai
河合 昭
Jozo Noro
野呂 譲三
Tatsuo Tsutsui
筒井 達夫
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor Corp
Toyota Motor East Japan Inc
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor Corp
Kanto Auto Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車室の上部を覆う使用位置から、車体後部の
収納部へ格納可能な可動ルーフを備えた自動車の開閉屋
根装置に関する。
〔従来の技術〕
車室の上部を開放してオープンエアモータリングを楽し
めるように、可動ルーフを設けた自動車は従来より周知
である。
第12図は従来の開閉屋根装置1aを備えた自動車の一
例を示し、車室の上部を開放するときは図示するように
可動ルーフ4aを車体後部に位置する収納部7aに折り
畳んで格納し、その上を布製のカバー6aで覆う。14
aは車室内に配置されたシートである。
可動ルーフ4aによって車室上部を覆うときは、カバー
6aを取り去って可動カバー48を矢印M方向に引き出
し、これを単室上部の使用位置にもたらす。
上記の如く車室上部を開放させて自動車を走行させるこ
とができるが、このとき前方から流れてくる空気流りの
一部が、第12図に鎖線矢印L1で示すように車室後部
側から車室内に巻き込まれ、乗員に不快感を与える恐れ
がある。
そこで、格納された可動ルーフ4aやそのカバー6aの
邪魔とならない位置、すなわちシート14aと収納部7
aとの間の位置に、遮蔽部材200aを配置し、自動車
走行時の空気流L1を遮断し、これが車室内に巻き込ま
れることを防止している。
ところが上述の位置に遮蔽部材200att設けると、
可動ルーフ4aを車室上部の使用位置にもたらし、或い
はこれを収納部7aに収めるとき、可動ルーフ4aが遮
蔽部材200aに干渉する恐れがある。このため従来は
遮蔽部材200aをピン80aによって車体10aに回
動可能に枢支し。
可動ルーフ4aを上述のように作動させるときは、遮蔽
部材200aを鎖線の位置に回動させて格納し、可動ル
ーフ4aとの干渉を防止している。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところがこのように遮蔽部材200aを車体10aに枢
支すると、所定の整流効果(空気流L1を遮断する効果
)が得られるように、遮蔽部材200aを上方に大きく
突出させ、これを大型な構造にしなければならない。こ
のため、遮蔽部材200aの重量が増大すると共に、コ
ストが上昇し、しかもシート14aの後方に、遮蔽部材
200a用の大きなスペースを必要とする。
また可動ルーフ4aを収納部7aに収めた後に、遮蔽部
材200aも実線で示した使用位置に回動させなければ
ならず、操作が煩雑である。
しかも大型の遮蔽部材200aを回動させると、これが
シート14aに干渉するので、この操作時には乗員は一
旦車外に出て、シート14aを前方にスライドさせなけ
ればならず、このため自動車の走行中に遮蔽部材200
aを格納位置と使用位置の間で作動させることはできな
い。
本発明の目的は、上記従来の欠点を除去した冒頭に記載
した形式の開閉屋根装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成す゛るため、可動ルーフの収
納部の上部を覆う閉位置と、該上部を開放する開位置と
の間を作動可能に車体に支持され、可動ルーフが使用位
置に存するとき該ルーフよりも車外側の位置を占める剛
体より成る収納アウタカバーと、収納部の上部を覆う閉
位置と、該上部を開放する開位置との間を作動可能に車
体に支持され、前記可動ルーフが使用位置に存するとき
該ルーフよりも車内倒の位置を占める剛体より成る収納
インナカバーとを有し、可動ルーフを収納部に格納し、
かつ収納アウタカバー及び収納インナカバーを閉位置に
もたらして自動車を走行させたとき、空気流が車室内に
巻き込まれることを防止する遮蔽部材を、前記収納イン
ナカバーに突設した開閉屋根装置を提案する。
〔作用〕
収納インナカバーを閉位置にもたらせば、これと共に遮
蔽部材も所定の使用位置にセットされる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
第1図は本発明に係る開閉屋根装置1を有する自動車の
一例を示し、この装置1の可動ルーフ4は剛体から成る
フロントルーフ2と、その後端部に連結ビン6を介して
枢着されたりャルーフ3を有し、リヤルーフ3はその下
端部がビン11を介して車体10に枢支されている。こ
の例では、リヤルーフ3は第3図に示すように、その外
板に固定されたウィンドフレーム30と、これに固定さ
れたバックウィンドウ12を有し、その全体が剛体から
構成されている(第6図も参照)。
第1図と第3図は可動ルーフ4が車体上部の開口13(
第3図)を覆ったときの使用位置に存する状態を示して
いる。このとき、車体10及び可動ルーフ4によって車
室内が区画されるが、この車室内にはフロントシート1
4とリヤシート8が位置し、リヤシート8の後方に可動
ルーフ4の収納部7が配置されている。
上述のように可動ルーフ4が使用位置にあるとき、収納
部7の上部は可動ルーフ4よりも車外側に位置する収納
アウタカバー15と、車内側に位置する収納インナカバ
ー16によって覆れている。
これらのカバー15.16は剛体により構成され、アウ
タカバー15は第3図に示すように車体10の外板と同
様な外観を呈し、またインナカバー16は通常の自動車
のパッケージトレイと同様にリヤシート8の後方を覆っ
ている。このため、車外から見たときの自動車の外観と
車室内における美観が向上し、収納部7が丸見えとなる
ようなことはない。
収納アウタカバー15は、車体10に対して枢ピン17
を介して第1図に矢印で示す方向に回動可能に枢支され
、また収納インナカバー16も車体10に対して、後述
する第1及び第2リンク40.41を介して回動可能に
支持され、これらのカバー15.16は第1図に実線と
鎖線で示したように、収納部7の上部を閉鎖する閉位置
と、この上部を開放する開位置との間を回動することが
できる。
可動ルーフ4を格納して車体上部の開口13(第3a図
)を開放するときは、収納アウタカバー15と収納イン
ナカバー16をそれぞれ第1図に示した矢印の方向に作
動させ、これらを開位置にもたらす。この状態で、リヤ
ルーフ3を矢印方向に回動させながら、鎖線で示すよう
にリヤルーフ3とフロントルーフ2を折り畳んで行き、
これらを第2図に示す如く収納部7に格納する。次いで
、アウタ及びインナカバー15.16を再び矢印と反対
の方向に作動させて、これらを閉位置にもたらせば、第
3a図に示すように収納部7の上部を覆うことができ、
その外観低下を防止することができる。逆の操作を行う
ことにより、可動ルーフ4を再び使用位置にもたらすこ
とができる。
可動ルーフ4を開閉作動させるとき、両力バー15.1
6は可動ルーフ4の移動軌跡外の開位置に位置している
ので、カバー15.16に邪魔されることなく可動ルー
フ4を作動させることができる。
なお、可動ルーフ4は1手動又は電動等の自動操作で作
動させることができ、その具体的構成は既に公知であり
、しかも各種の構成が本出願人によっても既に提案され
ているので、これに関する説明は省略する(例えば、実
顕昭60−115223号等を参照)。
上述のように、図示した開閉屋根装置1は収納インナカ
バー16と収納アウタカバー15を有していて、可動ル
ーフ4を使用位置にもたらしたとき、或いはこれを収納
部7に格納したときも、収納部7の上部を収納アウタカ
バー15と収納インナカバー16によって覆うことがで
き、車体の外観向上を達成できる。しかも第12図に示
した従来の開閉屋根装置のように、可動ルーフ4aを収
納したとき、布製のカバーを手操作で覆う必要はなく、
操作が大変楽である。
ところで、可動ルーフ4を格納し、車室上部を開放して
自動車を走行させたとき、先に説明したように空気流が
車室後部から車室内に巻き込まれることを防止する目的
で、遮蔽部材を設ける必要がある。
本発明に係る開閉屋根装置においては、第1図乃至第3
a図に例示する如く、遮蔽部材200が上述の収納イン
ナカバー16に突設されている。
この遮蔽部材200は第3a図に示す如く、車室上部を
開放して自動車を走行させたとき、前方から流れてくる
空気流しのうち、車室の後部から巻き込まれる空気流L
1を遮断し、乗員に不快感を与える不具合を阻止する。
第12図に示した従来の開閉屋根装置1aにおいては、
収納部7aに格納された可動ルーフ4aを覆うカバー6
aが可撓性を有する布から構成されていたため、遮蔽部
材200aをカバ−6a自体に付設することはできず、
カバー6aとシート14aとの間の領域に配置せざるを
得なかった。
このため前述の如き各種の欠点を生じていたのであるが
、本発明に係る構成では、収納部7の上部を覆う収納イ
ンナカバー16を剛体とし、このカバー自体に遮蔽部材
200を設けたのである。これによって次のような利点
が得られる。
収納インナカバー16は、自動車の走行時には必ず収納
部7の上部を閉じた閉位置にあり、かかるカバー16に
遮蔽部材200が付設されているので、車室上部を開放
して自動車を走行させたとき、遮蔽部材200も第3a
図に示したように常に所定の使用位置にセットされ、常
時整流効果を発揮することができる。
また遮蔽部材2.00に対して特別な開閉動作を行わず
に、収納インナカバー16を閉じるだけで遮蔽部材20
0を所定の使用位置にセットでき、操作が大変楽である
しかも遮蔽部材200は通常の自動車のパッケージトレ
イの位置にある収納インナカバー16に設けられている
ので、遮蔽部材200を従来のように上方に大きく突出
させなくとも所定の整流効果が得られ、遮蔽部材200
の小型化、その軽量化、見映えの向上、並びにそのコス
トの低減を達成できる。
その上、遮蔽部材200を配置するスペースを小さくで
きるので、フロントシート14の後方に大きな自由空間
を確保でき、図示した例のようにフロントシート14の
後にリヤシート8等を配置することが可能となる。
また遮蔽部材200を使用位置にセットするとき、シー
ト14,8を前方に移動させる必要がなく、乗員がその
都度車外に出る必要もない。
遮蔽部材200は各種態様で収納インナカバー16に付
設できるものであり、第4図は遮蔽部材200を収納イ
ンナカバー16に一体に形成した実施例を示す。
後に詳しく説明するように、本例における収納インナカ
バー16はフロントカバー116とりャカバー216と
から構成され、これらが第4図に示すようにヒンジ36
で連結されている。フロントカバー116とりャカバー
216は、鋼板又は硬質合成樹脂等の高剛性の板材より
成り、図の例では、その両者の表面全体を覆うように例
えば発泡体より成るパッド201が積層され、その表面
に合成樹脂シート等の表皮202が積層されている。勿
論、表皮202とパッド201については、これらを省
略してもよい。
なお、第1図乃至第3a図、及び後に説明する第5図乃
至第7図においては、表皮202とパッド201の図示
を省略しである。
第4図に示すように、フロントカバー116を構成する
板材の一部は上方に突出し、この突出部203に沿って
パッド201と表皮202が位置し、これらによって遮
蔽部材200が形成されている。
このように第4図の例では遮蔽部材200を収納インナ
カバー16と一体に形成したため、収納インナカバー1
6の製造と同時に遮蔽部材を製造することができ、しか
も遮蔽部材専用の部品は何ら用いる必要がない。このた
め、製造コストを透失に低減することができ、また遮蔽
部材200と収納インナカバー16は一体であるため、
これらの外観上の一体感も高められ、その美観を一段と
向上させることができる。
第4a図に示す実施例では遮蔽部材200が収納インナ
カバー16に着脱自在に固定されている。
この例においても、収納インナカバー16のフロントカ
バー116とりャカバー216は鋼板等の板材より成り
、その表面にパッド201と表皮202が積層されてお
り、両力バー116,216はヒンジ36によって枢着
されている。
遮蔽部材200は、ハードボード等から成る芯材203
と、これに固定された、例えば鋼板や硬質合成樹脂等か
ら成る骨格部材204と、これらのまわりを取り囲む、
例えば発泡体より成るパッド205と、その表面に積層
された、例えば合成樹脂シートより成る表皮206と、
骨格部材204及びパッド205の間に挿入された芯パ
ッド207とから一体に構成され、芯パッド207はそ
の外側のパッド205よりやや硬質に作られている。骨
格部材204の基部にはウェルドボルト208が溶接に
よって固着され、このボルト208が収納インナカバー
16のフロントカバー116を貫通し、その裏面側から
キャップナツト209が螺着されていて、このナツト2
09を締め付けることによって遮蔽部材200がフロン
トカバー116に固定されている。
上記構成によれば、キャップナツト209を緩めること
によって遮蔽部材200を収納インナカバー16から簡
単に取外すことができる。従ってユーザは、自らの好み
に合った色或いは形態の遮蔽部材200を自由に選んで
、これを収納インナカバー16に取付けることができる
。また遮蔽部材200が破損したり、或いはユーザの好
みが変った場合には、別の遮蔽部材200と交換するこ
ともできる。
第4図に遮蔽部材200を収納インナカバー16に一体
に形成する例を挙げ、また第4a図に収納インナカバー
16に対して着脱可能な遮蔽部材200の例をそれぞれ
挙げたが、これらに示した構成以外の他の適宜な手段に
よって、遮蔽部材200を収納インナカバー16に対し
て一体に、又は着脱自在に構成できることは当然である
また図示した例のように収納インナカバー16をフロン
トカバー116とりャカバー216に分けて構成した場
合、遮蔽部材200をリヤカバー216の方に設け、或
いは遮蔽部材200を複数個設けることも勿論可能であ
る。
ところで、第1図乃至第3a図に示した開閉屋。
核装置1においては、収納アウタカバー15の開閉動作
に連動して収納インナカバー16が開閉され、その開閉
動作を楽に行えるように構成されているので、本発明の
理解のため、以下にこれに関連した構成を説明する。
第1図乃至第3図に示すように、収納部7には、自動車
のバックドア開閉装置等に一般に用いられているダンパ
ステー20が設けられ、そのシリンダ21の後端がピン
22を介して車体10に枢着され、このステー20のピ
ストンロッド23の先端がアウタカバー15に枢着され
ている。シリンダ21には、これに固着されたブラケッ
ト24を介して作動ロッド25の後端が枢着され、該ロ
ッド25は車体10の前方に向けて延びている。
一方、第5図乃至第7図、特に第5図に明示するように
収納インナカバー16の下方領域にはベース31が車体
10に固着され、その上部の2つの孔に第1及び第2枢
ピン32.33が嵌合し、これらのピン32.33に前
述の第1リンク40と第2リンク41の上端部領域が車
体10の前後方向、即ち矢印P、Qで示す方向にそれぞ
れ回転自在に支持されている。
収納インナカバー16は、先に説明したようにフロント
カバー116とりャカバー216とから成り、これらは
ヒンジ36によって互いに枢着されている。またフロン
トカバー116は、収納インナカバー16が作動すると
き、ガイドレール37によって案内されるが、これにつ
いては後に詳しく説明する。
収納インナカバー16、図の例ではそのリヤカバー21
6の下面には取付ブラケット38が固着され、このブラ
ケット38に、第1及び第2リンク40.41の上端部
領域がピン42.43を介して枢着されている。このよ
うに収納インナカバー16は、車体側と収納インナカバ
ー側にそれぞれ各端部領域を枢着された第1及び第2リ
ンク40.41を介して車体に支持され、その際、これ
らのリンク40.41と、収納インナカバー16(本例
ではそのリヤカバー216)と、車体10とによって四
節回転連鎖が構成されている。
上述した第1リンク40の下部には、スライドリンク3
4の前端部が連結ピン51を介して枢着され、スライド
リンク34に形成されたスロット35に、前述の作動ロ
ッド25の前端部に突設された突ピン52が摺動自在に
嵌合している。
第1枢ピン32のまわりには、ねじりコイルばねから成
るスプリング45が巻回され、このスプリング45は、
その一端がベース31に、他端が第1リンク40に係止
されでいて、第1リンク40に対して時計方向の回動習
性を与えている。
第5図における46,47,48,49.50は、各ピ
ン32,33,42,43.’51の離脱を阻止する係
止リング、44はロッド25の突ピン52に螺着して該
ピン52がスロット35から外れることを阻止するねじ
である。またベース31には、第2リンク41が当接す
るストッパ70が設けられている。
以上、車体10の一方の側(第3図の手前側)に設けら
れた各要素の構成を説明したが、他方の側にも同様な各
要素が対称に配置されており、第3図にはそのうちのダ
ンパステーとこれに枢着された作動ロッドを示しである
収納アウタカバー15を開位置に向けて回動すると、ダ
ンパステー20のシリンダ21もピン22を中心として
回動し、ピストンロッド23がシリンダ21から突出す
る方向に作動する。これに伴って作動ロッド25が第3
図における矢印方向に作動し、これによって第1リンク
40がスライドリンク34を介して引かれ、収納インナ
カバー16は開位置に向けて回動する。収納アウタカバ
ー15とインナカバー16を閉じるときはその逆の動作
が行われるが、これらの作用の詳細は以下の通りである
先ず、可動ルーフ4を第1図のように使用位置にもたら
して、車体10に装着した状態で両収納カバー15.1
6を開位置から閉じる場合を明らか↓こする。
第6図(a)は可動ルーフ4を車体10の上部に装着し
た状態で、収納インナカバー16が開位置を占めている
ときの様子を示している。このときスプリング45によ
って第1リンク40が時計方向に回動習性を与えられて
いるので、収納インナカバー16が時計方向に回動しよ
うとするが。
作動ロッド25が作動を停止し、しかもその突ピン52
がスライドリンク34におけるスロット35の一方の端
部(第6図(a)の右端)に圧接してスライドリンク3
4も停止しているので、第1リンク40は回動せず、し
たがって収納インナカバー16も第6図(a)に示した
開位置で停止している。
この状態で、それまで開位置を占めていた収納アウタカ
バー15を閉じ始めると1作動ロッド25が第6図(a
)における矢印R方向に作動し、それまで第1リンク4
0を引いていた力が徐々に解除されて行く。このとき、
第1リンク40はスプリング45によって時計方向の回
動習性を与えられているので、その付勢力によりスライ
ドリンク34を図における左方(前方)に引きながら第
1枢ピン32のまわりを時計方向に回動する。
但し、収納アウタカバー15の閉動に従って徐々に作動
ロッド25を介しての引張力が解除されるので、第1リ
ンク4oは、作動ロッド25とスライドリンク34に規
制されながら回動する。
これに伴って、第2リンク41も第2枢ピン33を中心
として車体の後方側、即ち時計方向に回動し、四節回転
連鎖の全体が作動することになる。
すなわち、収納インナカバー16が閉じ始めるのである
。このとき、本例ではりャカバー216が四節回転連鎖
の構成要素をなしているので、これが矢印A(第6図(
a))で示した閉方向に回動し、リヤカバー216に枢
着されたフロントカバー116はりャカバー216に引
かれながら、しかも前述のガイドレール37に案内され
ながら第6図(a)及び第6図(b)に示すように作動
する。
第6図(c)に示す如くリヤカバー216の先端がリヤ
ルーフ3のウィンドフレーム30に付設されたストッパ
56に当ったところで両リンク40.41と収納インナ
カバー16が作動を停止する。このとき、リヤカバー2
16は2つのリンク40.41を介して車体に支持され
、しかもこれらが四節回転連鎖を構成しているので、リ
ヤカバー216の先端がストッパ56の止め面57に突
き当るまで、即ち収納インナカバー16とりャルーフ3
との間の隙間が最小となるところまで、収納インナカバ
ー16は、車体後方側にシフトして作動を停止する。よ
って、リヤルーフ3と収納インナカバー16との間に見
苦しい大きな隙間ができることはない。
なお、収納インナカバー16が第6図(C)に示した閉
位置に至った時点では、収納アウタカバー15は残され
た角度をさらに回動し続け、最終的に第6図(c)に示
した閉位置に達する。したがって収納インナカバー16
が閉位置に至った後も、作動ロッド25は第6図(a)
に示した矢印R方向に作動することになるが、このとき
作動ロッド25の突ビン52がスライドリンク34のス
ロット35中を移動するので、ロッド25の上記作動に
より、第1リンク40に過大な外力が作用することはな
い。
上述のように収納インナカバー16が閉位置に至れば、
そのフロントカバー116に一体に付設された遮蔽部材
200も自動的に第6図(c)に示した位置に移動する
第6図(c)の状態から収納アウタカバー15とインナ
カバー16を開くときは、収納アウタカバー15の開き
動作に連動して上述したところと逆の動作が行われる。
即ち、作動ロッド25が矢印S方向に引かれることによ
り、スプリング45の作用に抗して第1リンク40が反
時計方向に回動し、最終的に両収納カバー15.16が
開位置に至って停止する。この状態で可動ルーフ4を、
収納カバー15.16と干渉させずに収納部7に折り畳
んで収納することができる。
可動ルーフ4を収納部7に収めた状態で両収納カバー1
5.16を閉じるときも収納インナカバー16及びリン
ク40.41並びにその他の各要素の動作は、インナカ
バー16が第6図(a)から同図(C)に至るまでは変
りはない、可動ルーフが第6図(a)乃至(c)に示し
た位置には存在せず、第2図のように収納部7に収めら
れている点が相違するだけである。
上述のように可動ルーフ4は収納部7に収められている
ので、収納インナカバー16が第6図(c)に示した位
置に至ったとき、そのリヤカバー216がストッパ56
に当たることはなく、インナカバー16はさらに回動を
続ける。そして第7図に示すように第2リンク41がベ
ース31のストッパ70に当ったところで両リンク40
,41が停止し、このとき収納インナカバー16と収納
アウタカバー15が丁度閉位置に至って停止する。この
ように、収納インナカバー16の閉位置は、可動ルーフ
が車体に装着されているとき(第6図(C))と、該ル
ーフが格納されているとき(第7図)とで相違する。
収納インナカバー16が第6図(c)の位置から、第7
図の位置にまで作動するとき、そのリヤカバー216は
2つのリンク40.41を介して車体に支持されて四節
回転連鎖の機構に従う運動を行うので、リヤカバー21
6は第6図(c)に矢印Eを示した方向、即ち車体の後
方側ヘシフトする。このため、第7図のように閉位置に
至った収納インナカバー16のりャカバー216と、収
納アウタカバー15との隙間dを最小にすることができ
る。この隙間dをOとし、リヤカバー216と収納アウ
タカバー15を互いに接触させることも可能である。こ
のようにして両収納カバー15.16を閉じたときの外
観を向上させることができる。
上述のように可動ルーフ4を収納部7に収めた状態で、
収納インナカバー16を閉位置にもたらすことにより遮
蔽部材200を所定の使用位打にセットし、これによっ
て、第3a図に示した如く空気流L1が車室内へ巻き込
まれる不具合を防止できる。
両収納カバー15.16を第7図の閉位置から開くとき
は、収納アウタカバー15の動きに連動して上述したと
ころと逆の動作が行われ、両力バー15.16が第6図
(a)の開位置にもたらされる。
ところで、収納インナカバー16の前方には、リヤシー
ト8が位置しているが、リヤシートの代りにルームパー
ティション(第10図参照)等が位置することもある。
このように収納インナカバー16の前方にリヤシート8
やルームパーティション等の部材がある場合、その全体
的な外観を向上させるには、特に収納インナカバー16
が閉位置に存するときに、該カバー16と上記部材との
間の隙間をできるだけ小さくすることが望ましい。
これが、収納インナカバー16を前述の如く前方側のフ
ロントカバー116と後方側のりャカバーに分割し、こ
れらをヒンジ36を介して互いに枢着すると共に、フロ
ントカバー116を案内するガイドレール37を設けた
理由である。以下、これに関連した構成と作用を説明す
る。
第5図乃至第7図において、フロントカバー116の前
端部にはガイドピン60が突設され、これにガイドロー
ラ62が回転自在に嵌合し、該ローラ62は前述のガイ
ドレール37のガイドスロット61に転勤自在に嵌合し
ている。リヤカバー216の他側にもガイドピンとガイ
ドローラが付設され、これが他側のガイドレールのガイ
ドスロットに嵌合していることは当然である。ガイドレ
ール60に穿設されたガイドスロット61は、その上端
から下端に向けて、はぼ車体の後方側に傾斜している。
収納インナカバー16が第6図(c)又は第7図に示し
た閉位置から開き動作を行うとき、フロントカバー11
6は、その先端のガイドローラ62がガイドスロット6
1によって案内される。このとき、ガイドスロット61
が上述のように形成されているため、第6図(b)から
判るようにフロントカバー116の先端は、これがリヤ
シート8に干渉することを回避する向き、即ち車体の後
方へ向く側に、リヤカバー216に対して曲折する。収
納インナカバー16を開位置から閉じるときも同様であ
る。このため、リヤシート8(又はルームパーティショ
ン等)を収納インナカバー16に近づけた位置に配置し
ても、該シート8と収納インナカバー16が干渉するこ
とはない。即ち、リヤシート8と収納インナカバー16
を互いに近接させて配置できるのである。このため、収
納インナカバー16を第6図(c)又は第7図のように
閉位置にもたらしたとき、該カバー16とりャシート8
の間の隙間を小さくすることができ、その外観を高める
ことができる。
第1図乃至第7図に示した実施例では収納アウタカバー
15側と収納インナカバー16側を作動ロッド25によ
り連結したが、これらをワイヤによって連結することも
できる。より具体的に言えば、ダンパステー20のシリ
ンダ21にワイヤの一端を係止し、このワイヤの他端を
第1リンク40に直に係止するのである。スライドリン
ク34や突ピン52を設けなくともよい。これは、ワイ
ヤは可撓性を有しているので、収納インナ及びアウタカ
バー16.15が前述のように閉位置に至るときに突ピ
ン52がスライドリング34に対してスライドしたのと
同じ機能が、ワイヤだけで得られるからである。
第8図は収納インナカバー16を2つに分けずに1つの
部片により構成し、かかるインナカバー16に遮蔽部材
200を突設した実施例を示す。
収納インナカバー16を作動させる手段は先の実施例と
変りはない。
この実施例においても、第8図(a)に示すように可動
ルーフ(第8図には示さず)を収納部に格納し、その上
部を収納インナカバー16とアウタカバー15によって
覆い、自動車を走行させたとき、遮蔽部材200によっ
て空気流の巻き込みを防止することができる。また可動
ルーフを格納部から取り出し、又はこれを格納するとき
は、収納インナカバー16とアウタカバー15を第8図
(b)のように開く。
第8図の実施例では、収納インナカバー16が1つの部
片より成るため、これを回動させたとき、第8図(b)
に示すように該カバー16が前方に張り出す。よって、
これらの干渉を阻止すべく、第8図(a)に示すように
リヤシート8と収納インナカバー16の間の間隔Wをや
や大きくしなければならない。この点で、第1図乃至第
7図に示した実施例よりも劣るが、遮蔽部材200に関
連した前述の利点は同様に得ることができる。
第9図(a)、(b)は、収納インナカバー16を単一
のピン18によって車体に回動可能に支持し、このカバ
ー16に遮蔽部材200を突設した具体例を示す。
第9図(a)は可動ルーフ4が車体上部を覆う使用位置
に存し、第9図(b)は可動ルーフが収納部に格納され
たときの状態をそれぞれ示している。
この実施例では、可動ルーフを格納して収納インナカバ
ー16と収納アウタカバー15を閉位置にもたらすと、
第9図(b)に示すように、これらの間に比較的大きな
隙間Gができる点で、第1図乃至第7図に示した実施例
よりも劣るが、収納インナカバー16を支持する装置の
構造を簡素化でき、コストを低減できる利点が得られる
。遮蔽部材200に関する効果は先の実施例と変りはな
い。
第8図(a)、(b)及び第9図(a)、(b)に示し
た遮蔽部材200も、例えば第4図及び第4a図と同様
に収納インナカバー16に付設できることは当然である
また上述した各実施例における収納アウタカバー15と
収納インナカバー16を手動で操作する代りに、モータ
又はその他の作動手段によって自動的に作動させるよう
に構成してもよい。例えば、第3図に示したダンパステ
ー20に代えて流体圧作動シリンダを設け、その作動で
収納アウタカバー15を作動させ、これに連動させて収
納インナカバー16を作動させるようにすることが可能
である。また可動ルーフの作動に連動させて、収納イン
ナ及びアウタカバーを作動させるように構成することも
できる。
以上説明した実施例ではフロントシート14の後方にリ
ヤシート8が配設されていたが、第10図及び第11図
に示すように、リヤシートを設けずに収納インナカバー
16の前方にルームパーティション220を設けた自動
車にも本発明を有利に適用できる。すなわち、この例で
も収納インナカバー16に突設された遮蔽部材200を
小型化でき、シート14の後方に大きな空間を確保でき
るので、ここを物入れ空間221として利用することが
でき、しかもルームパーティション220にスピーカ2
22等を自由に配置することができる。また遮蔽部材2
00をシート14から大きく離すことができるので、乗
員に圧迫感を与える不具合も阻止できる。
第10図及び第11図における他の構成は先に示した実
施例と変りはない。
本発明は、リヤルーフが可撓性シートから成る可動ルー
フ、あるいは全体が可撓性シートから成る可動ルーフ等
の各種形式の可動ルーフを有する装置にも適用できるこ
とは当然であり、また可動ルーフが、少なくとも自動車
のフロントウィンドウ部226(第1図)を残して格納
される形式の自動車に対して広く適用できるものである
〔発明の効果〕
以上の如く本発明によれば、可動ルーフ格納用の収納部
を覆う収納インナカバーに遮蔽部材を設けたので、次の
ような効果を奏する。
■遮蔽部材を小型化できる。
■可動ルーフを格納して車室上部を開放したとき、常に
整流効果が得られる。
■可動ルーフを格納したとき、その格納操作以外に、遮
蔽部材を操作する必要はなく、またシートを動かす煩し
さもない。
■フロントシートの後方に大きな自由空間が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は可動ルーフ、収納アウタカバー、収
納インナカバーの作動状態を説明する部分断面説明図、
第3図は可動ルーフが使用位置を占め、かつ収納インナ
カバーと収納アウタカバーが閉位置を占めたときの自動
車の部分破所外胡斜視図、第3a図は可動ルーフを格納
したときの斜視図、第4図及び第4a図は収納インナカ
バーに対する遮蔽部材の取付は態様をそれぞれ例示した
断面図、第5図は収納インナカバーの支持装置値ひにこ
れに関連する構成の一例を示す分解斜視図、第6図(a
)、(b)、(c)及び第7図は第5図に示した装置の
動作を説明する説明図、第8図(a)、(b)及び第9
図(a)、(b)は他の実施例を示す説明図、第10図
はりャシートを設けない場合の、車室内の概略を示した
部分断面図、第11図はその斜視図、第12図は従来の
開閉屋根装置の概略を示す図である。 1・・・開閉屋根装置  4・・・可動ルーフ7・・・
収納部     10・・・車体15・・・収納アウタ
カバー 16・・・収納インナカバー 200・・・遮蔽部材   Ll・・空気流代理人 弁
理士 星 野 則 夫 第 図 Q9 第6図 (cy) 第 図 t 第 図 第 δ 図 (a) 第 10図 第 図 第 図 (a)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 車室の上部を覆う使用位置から、車体後部の収納部へ格
    納可能な可動ルーフを備えた自動車の開閉屋根装置にお
    いて、 前記収納部の上部を覆う閉位置と、該上部を開放する開
    位置との間を作動可能に車体に支持され、前記可動ルー
    フが使用位置に存するとき該ルーフよりも車外側の位置
    を占める剛体より成る収納アウタカバーと、 収納部の上部を覆う閉位置と、該上部を開放する開位置
    との間を作動可能に車体に支持され、前記可動ルーフが
    使用位置に存するとき該ルーフよりも車内側の位置を占
    める剛体より成る収納インナカバーとを有し、 可動ルーフを収納部に格納し、かつ収納アウタカバー及
    び収納インナカバーを開位置にもたらして自動車を走行
    させたとき、空気流が車室内に巻き込まれることを防止
    する遮蔽部材を、前記収納インナカバーに突設したこと
    を特徴とする開閉屋根装置。
JP31643788A 1988-12-16 1988-12-16 自動車の開閉屋根装置 Expired - Lifetime JPH0651448B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7163255B2 (en) 2001-10-20 2007-01-16 Dura Convertible Systems, Inc. Folding convertible top with integral boot

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7163255B2 (en) 2001-10-20 2007-01-16 Dura Convertible Systems, Inc. Folding convertible top with integral boot

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