JPH0628340Y2 - 自動車の開閉屋根装置 - Google Patents

自動車の開閉屋根装置

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JPH0628340Y2
JPH0628340Y2 JP16245888U JP16245888U JPH0628340Y2 JP H0628340 Y2 JPH0628340 Y2 JP H0628340Y2 JP 16245888 U JP16245888 U JP 16245888U JP 16245888 U JP16245888 U JP 16245888U JP H0628340 Y2 JPH0628340 Y2 JP H0628340Y2
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昭 河合
達夫 筒井
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Toyota Motor East Japan Inc
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Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車室の上部を覆う使用位置から、車体後部の
収納部へ格納可能な可動ルーフを備えた自動車の開閉屋
根装置に関する。
〔従来の技術〕 車室の上部を開放してオープンエアモータリングを楽し
めるように、可動ルーフを設けた自動車は従来より周知
である。
第12図は従来の開閉屋根装置1aを備えた自動車の一
例を示す。車室の上部を開放するときは図示するように
可動ルーフ4aを車体後部に位置する収納部7aに折り
畳んで格納し、その上を布製のカバー6aで覆う。14
aは車室内に配置されたシートである。
可動ルーフ4aによって車室上部を覆うときは、カバー
6aを取り去って可動カバー4aを矢印M方向に引き出
し、これを車室上部の使用位置にもたらす。
上記の如く車室上部を開放させて自動車を走行させるこ
とができるが、このとき前方から流れてくる空気流Lの
一部が、第12図に鎖線矢印L1で示すように車室後部
側から車室内に巻き込まれ、乗員に不快感を与える恐れ
がある。
そこで、格納された可動ルーフ4aやそのカバー6aの
邪魔とならない位置、すなわちシート14aと収納部7
aとの間の位置に、遮蔽部材200aを配置し、自動車
走行時の空気流L1を遮断し、これが車室内に巻き込ま
れることを防止している。
ところが上述の位置に遮蔽部材200aを設けると、可
動ルーフ4aを車室上部の使用位置にもたらし、或いは
これを収納部7aに収めるとき、可動ルーフ4aが遮蔽
部材200aに干渉する恐れがある。このため従来は遮
蔽部材200aをピン80aによって車体10aに回動
可能に枢支し、可動ルーフ4aを上述のように作動させ
るときは、遮蔽部材200aを鎖線の位置に回動させて
格納し、可動ルーフ4aとの干渉を防止している。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところがこのように遮蔽部材200aを車体10aに枢
支すると、所定の整流効果(空気流L1を遮断する効
果)が得られるように、遮蔽部材200aを上方に大き
く突出させ、これを大型な構造にしなければならない。
このため、遮蔽部材200aの重量が増大すると共に、
コストが上昇し、しかもシート14aの後方に、遮蔽部
材200a用の大きなスペースを必要とする。
また大型の遮蔽部材200aを回動させると、これがシ
ート14aに干渉するので、この操作時には乗員は一旦
車外に出て、シート14aを前方にスライドさせなけれ
ばならず、このため自動車の走行中に遮蔽部材200a
を格納位置と使用位置の間で作動させることはできな
い。
本考案は、上記従来の欠点を除去すると共に、遮蔽部材
を使用する必要のないとき、例えば可動ルーフを使用位
置にもたらして車室上部を可動ルーフで覆った状態で自
動車を走行させるとき、遮蔽部材が邪魔とならぬように
これを倒すことができ、しかもその操作を簡素化できる
冒頭に記載した形式の開閉屋根装置を提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記目的を達成するため、可動ルーフの収納
部の上部を覆う閉位置と、該上部を開放する開位置との
間を作動可能に車体に支持され、可動ルーフが使用位置
に存するとき該ルーフよりも車外側の位置を占める剛体
より成る収納アウタカバーと、収納部の上部を覆う閉位
置と、該上部を開放する開位置との間を作動可能に車体
に支持され、前記可動ルーフが使用位置に存するとき該
ルーフよりも車内側の位置を占める剛体より成る収納イ
ンナカバーとを有し、可動ルーフを収納部に格納し、か
つ収納アウタカバー及び収納インナカバーを閉位置にも
たらして自動車を走行させたとき、空気流が車室内に巻
き込まれることを防止する遮蔽部材を、前記収納インナ
カバーに起倒自在に支持し、遮蔽部材を起立させたと
き、又はこれを倒したときに、該遮蔽部材をそのそれぞ
れの位置に保持する手段を設け、遮蔽部材が起立した状
態で収納インナカバーを閉位置から開位置へ作動させる
とき、遮蔽部材を起立状態から倒れた状態に押圧するガ
イドを設けた開閉屋根装置を提案する。
〔作用〕
収納インナカバーを閉位置にもたらし、該カバーに対し
て遮蔽部材を起立させてこれを使用する。収納インナカ
バーを閉位置から開位置に作動させれば、遮蔽部材はガ
イドによって自動的に倒れた位置に格納される。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。
第1図は本考案に係る開閉屋根装置1を有する自動車の
一例を示し、この装置1の可動ルーフ4は剛体から成る
フロントルーフ2と、その後端部に連結ピン6を介して
枢着されたリヤルーフ3を有し、リヤルーフ3はその下
端部がピン11を介して車体10に枢支されている。こ
の例では、リヤルーフ3は第3図に示すように、その外
板に固定されたウィンドフレーム30と、これに固定さ
れたバックウィンドウ12を有し、その全体が剛体から
構成されている(第6図も参照)。
第1図と第3図は可動ルーフ4が車体上部の開口13
(第3図)を覆ったときの使用位置に存する状態を示し
ている。このとき、車体10及び可動ルーフ4によって
車室内が区画されるが、この車室内にはフロントシート
14とリヤシート8が位置し、リヤシート8の後方に可
動ルーフ4の収納部7が配置されている。
上述のように可動ルーフ4が使用位置にあるとき、収納
部7の上部は可動ルーフ4よりも車外側に位置する収納
アウタカバー15と、車内側に位置する収納インナカバ
ー16によって覆れている。これらのカバー15,16
は剛体により構成され、アウタカバー15は第3図に示
すように車体10の外板と同様な外観を呈し、またイン
ナカバー16は通常の自動車のパッケージトレイと同様
にリヤシート8の後方を覆っている。このため、車外か
ら見たときの自動車の外観と車室内における美観が向上
し、収納部7が丸見えとなるようなことはない。
収納アウタカバー15は、車体10に対して枢ピン17
を介して第1図に矢印で示す方向に回動可能に枢支さ
れ、また収納インナカバー16も車体10に対して、後
述する第1及び第2リンク40,41を介して回動可能
に支持され、これらのカバー15,16は第1図に実線
と鎖線で示したように、収納部7の上部を閉鎖する閉位
置と、この上部を開放する開位置との間を回動すること
ができる。
可動ルーフ4を格納して車体上部の開口13(第3a
図)を開放するときは、収納アウタカバー15と収納イ
ンナカバー16をそれぞれ第1図に示した矢印の方向に
作動させ、これらを開位置にもたらす。この状態で、リ
ヤルーフ3を矢印方向に回動させながら、鎖線で示すよ
うにリヤルーフ3とフロントルーフ2を折り畳んで行
き、これらを第2図に示す如く収納部7に格納する。次
いで、アウタ及びインナカバー15,16を再び矢印と
反対の方向に作動させて、これらを閉位置にもたらせ
ば、第3a図に示すように収納部7の上部を覆うことが
でき、その外観低下を防止することができる。逆の操作
を行うことにより、可動ルーフ4を再び使用位置にもた
らすことができる。
可動ルーフ4を開閉作動させるとき、両カバー15,1
6はルーフ4の移動軌跡外の開位置に位置しているの
で、カバー15,16に邪魔されることなくルーフ4を
作動させることができる。
なお、可動ルーフ4は、手動又は電動等の自動操作で作
動させることができるが、その具体的構成は既に公知で
あり、しかも各種の構成が本出願人によっても提案され
ているので、これに関する説明は省略する(例えば、実
願昭60−115223号実開昭62−23124号等
を参照)。
上述のように、図示した開閉屋根装置1は収納インナカ
バー16と収納アウタカバー15を有していて、可動ル
ーフ4を使用位置にもたらしたとき、或いはこれを収納
部7に格納したときも、収納部7の上部を収納アウタカ
バー15と収納インナカバー16によって覆うことがで
き、車体の外観向上を達成できる。しかも第12図に示
した従来の開閉屋根装置のように、可動ルーフ4aを収
納したとき、布製のカバー6aを手操作で覆う必要はな
く、操作が大変楽である。
ところで、可動ルーフ4を格納し、車室上部を開放して
自動車を走行させたとき、先に説明したように気流が車
室後部から車室内に巻き込まれることを防止する目的
で、遮蔽部材を設ける必要がある。
本考案に係る開閉屋根装置においては、第1図及び第3
a図に例示する如く、遮蔽部材200が上述のインナカ
バー16に付設され、収納インナカバー16が閉位置に
あるとき、遮蔽部材200は該カバー16から上方に突
出している。このため、遮蔽部材200は、第3a図に
示す如く車室上部を開放して自動車を走行させたとき、
前方から流れてくる空気流Lのうち、車室の後部から巻
き込まれる空気流L1を遮断し、乗員に不快感を与える
不具合を阻止する。
第12図に示した従来の開閉屋根装置1aにおいては、
収納部7aに格納された可動ルーフ4aを覆うカバー6
aが可撓性を有する布から構成されていたため、遮蔽部
材200aをカバー6a自体に付設することはできず、
カバー6aとシート14aとの間の領域に配置せざるを
得なかった。このため前述の如き各種の欠点を生じてい
たのであるが、本考案に係る構成では、収納部7の上部
を覆う収納インナカバー16を剛体とし、このカバー自
体に遮蔽部材200を設けたのである。これによって次
のような利点が得られる。
収納インナカバー16は、自動車の走行時には必ず収納
部7の上部を閉じた閉位置にあり、かかるカバー16に
遮蔽部材200が付設されているので、自動車の走行時
には遮蔽部材200を第3a図に示したように所定の使
用位置にセットでき、所定の整流効果を得ることができ
る。
また遮蔽部材200は通常の自動車のパッケージトレイ
の位置にある収納インナカバー16に設けられているの
で、遮蔽部材200を従来のように上方に大きく突出さ
せなくとも所定の整流効果が得られ、これにより遮蔽部
材200の小型化、その軽量化、見映えの向上、並びに
そのコストの低減を達成できる。
その上、遮蔽部材200を配置するスペースを小さくで
きるので、フロントシート14の後方に大きな自由空間
を確保でき、図示した例のようにフロントシート14の
後にリヤシート8等を配置することが可能となる。
また遮蔽部材200を使用位置にセットするとき、シー
ト14,8を前方に移動させる必要がなく、乗員がその
都度車外に出る必要もない。
ところで遮蔽部材200は、車室上部を開放して自動車
を走行させるとき、空気流の巻き込みを防止する上で大
変有用なものであるが、開閉屋根装置4を使用位置にも
たらし、車室上部を閉鎖して走行するときは特に必要な
ものではない。むしろ、邪魔となることも少なくない。
そこで本考案に係る構成では、遮蔽部材200が収納イ
ンナカバー16に対して起倒自在に支持され、遮蔽部材
200を使用しないときはこれを倒して格納することが
できるように構成されている。以下にこれに関連した構
成を説明する。
後に詳しく説明するように、本例における収納インナカ
バー16はフロントカバー116とリヤカバー216と
から構成され、これらが第4図に示すようにヒンジ36
で連結されている。フロントカバー116とリヤカバー
216は、鋼板又は硬質合成樹脂等の高剛性の板材より
成り、必要に応じてその表面に図示していないパッドや
表皮が積層される。
一方、図に一例として示した遮蔽部材200も硬質合成
樹脂や金属板等の剛体よりなり、必要に応じてその外表
面にパッドや表皮等が積層される。かかる遮蔽部材20
0は、その下部が第4図及び第4a図に示すように収納
インナカバー16フロントカバー116に、ピン201
を介して矢印S1又はその反対の方向に起倒自在に支持
されている。
また遮蔽部材200にはブラケット202が固着され、
これに第1リンク203の一端がピンを介して枢着され
ている。第1リンク203の他端には第4b図にも示す
ように薄い板ばねから構成された第1円板204が固定
されている。
一方、フロントカバー116の裏面にもブラケット20
5が固着され、これにピンを介して第2リンク206の
一端が枢着され、該リンク206の他端には、前述の第
1リンク203の場合と同様に、板ばねより成る第2円
板207が固定されている。
上述の第1円板204と第2円板207は互いに整合し
て重ね合され、枢ピン208によって互いに相対回転可
能に支持されている。収納インナカバー16のフロント
カバー116には、上述のリンク203,206や円板
204,207が干渉しないように、スリット209が
形成されている。
第4b図に示すように、第1円板204には一対の突起
210が突接され、他方の第2円板207には突起21
0が選択的に係合する一対の係止孔211及び他の一対
の係止孔212が形成されている。
第4図及び第4a図に実線で示すように遮蔽部材200
が起立した状態にあるとき、第1円板204の突起21
0は第2円板207の係止孔211に、両円板の弾性に
よって係合している。このため遮蔽部材200は起立し
た使用位置に保持され、支障なく整流効果を発揮するこ
とができる。
(第3a図)。
可動ルーフ4を使用位置に装着した場合のように遮蔽部
材200が不要なときは、これを第4図及び第4a図に
矢印S1で示した方向に押圧する。すると第1円板20
4の突起210が係止孔211から外れ、遮蔽部材20
0は矢印S1方向に倒れる。このとき両円板204,2
07は板ばねよりなるため、これらがわずかに変形しつ
つ、突起210が第2円板207の表面を摺接する。
遮蔽部材200を第4図及び第4a図に鎖線で示すよう
に倒し終えると、突起210は第2円板207の他の一
対の係止孔212に、両円板の弾性によって係入する。
このため遮蔽部材200は倒れた格納位置に保持され、
自動車走行時の振動等によってばた付いたり、起き上が
ることはない。
遮蔽部材200を再び矢印S1と反対方向に回動させ、
これを実線で示した位置に起こせば、これをその位置に
保持できる。
上述のように遮蔽部材200が不要なときは、これを倒
して格納できるため、第3図に示すように遮蔽部材20
0が何ら邪魔となることはなく、収納インナカバー16
の上面を例えば物置スペースとして広く利用することが
できる。
また図示した例では、フロントカバー116に凹部25
0が形成され、ここに遮蔽部材200を収納し、その収
納時には、遮蔽部材200の面217とフロントカバー
116の表面を面一状にできるため、見映えを一層高
め、しかも遮蔽部材200が邪魔となる不具合を一層確
実に阻止できる。
第4図乃至第4b図に示したリンク203,206、円
板204,207、その突起210、係止孔211、2
12は、遮蔽部材200を起立させたとき、又はこれを
倒したときに、該遮蔽部材をそのそれぞれの位置に保持
する手段の一例をなすものであって、家具の開閉体等に
一般に採用されているものであるが、かかる手段として
他の適宜な構成を採用することもできる。
例えば、遮蔽部材200が第4図の実線で示した使用位
置にあるとき、これに同図における反時計方向に回動習
性を与え、かつ遮蔽部材200が鎖線で示した格納位置
にあるときは、これに対して時計方向の回動習性を与え
る所謂トグルばねと、遮蔽部材200をその各位置に停
止させるストッパとを用い、遮蔽部材200をそのそれ
ぞれの位置に保持するように構成してもよい。
或いは収納インナカバー16に固設された軸に遮蔽部材
200を回動可能に支持すると共に、その軸と遮蔽部材
200との間に比較的大きな摩擦力が生じるように両者
を嵌合し、遮蔽部材200が起立した使用位置と倒れた
格納位置に存するとき、上記摩擦力によって遮蔽部材2
00をその各位置に保持するようにしてもよい。遮蔽部
材200を回動させるときは、摩擦力に打ち勝つ力でこ
れを押圧する。
また遮蔽部材200の自重によってこれを起立位置と倒
れた格納位置にそれぞれ保持することもできる。すなわ
ち、遮蔽部材200を収納インナカバー16に対して自
由に回動できるように支持し、遮蔽部材が起立したとき
は、これをストッパによって支え、また遮蔽部材を鎖線
のように倒したときは、これを収納インナカバー16自
体によって支えるようにする。この場合には上記ストッ
パ、収納インナカバー及び遮蔽部材の自重が遮蔽部材を
起立位置と倒れた位置にそれぞれ保持する手段を構成す
る。
そのほか、自動車の開閉体用等に広く採用されている各
種の構成を、上述の手段として適宜用いることができ
る。
なお、図示した例のように、収納インナカバー16をフ
ロントカバー116とリヤカバー216に分けて構成し
た場合、遮蔽部材200をリヤカバー216の方に起倒
自在に支持してもよいし、また遮蔽部材200を複数固
設けることも可能である。
ところで、前述のように遮蔽部材200はこれを手操作
によって起立させ、或いは倒すことができるように構成
されているが、その都度遮蔽部材200を手で回動させ
ることは煩しい。
また空気流の巻き込み防止を必要とするときは、乗員自
身がその必要性を認識していることから、格納位置にあ
る遮蔽部材200を起立させることを忘れるということ
は一般にないが、遮蔽部材200が不要なときにはこれ
を格納位置に倒すことを忘れがちである。
そこで本考案では、収納インナカバー16を閉位置から
開位置に作動させるとき、自動的に遮蔽部材200を倒
して格納できるように構成されている。
ここで先ず、収納アウタカバー15とインナカバー16
を連動させて開閉させる構成を明らかにし、次いで上述
の遮蔽部材200の自動格納に関連した動作を説明す
る。
第1図乃至第3図に示すように、収納部7には、自動車
のバックドア開閉装置等に一般に用いられているダンパ
ステー20が設けられ、そのシリンダ21の後端がピン
22を介して車体10に枢着され、このステー20のピ
ストンロッド23の先端が収納アウタカバー15に枢着
されている。シリンダ21には、これに固着されたブラ
ケット24を介して作動ロッド25の後端が枢着され、
該ロッド25は車体10の前方に向けて延びている。
一方、第5図乃至第7図、特に第5図に明示するように
収納インナカバー16の下方領域にはベース31が車体
10に固着され、その上部の2つの孔に第1及び第2枢
ピン32、33が嵌合し、これらのピン32,33に前
述の第1リンク40と第2リンク41の下端部領域が車
体10の前後方向、即ち矢印P,Qで示す方向にそれぞ
れ回転自在に支持されている。
収納インナカバー16は、先に説明したようにフロント
カバー116とリヤカバー216とから成り、これらは
ヒンジ36によって互いに枢着されている。またフロン
トカバー116は、収納インナカバー16が作動すると
き、ガイドレール37によって案内されるが、これにつ
いては後に詳しく説明する。
収納インナカバー16、図の例ではそのリヤカバー21
6の下面には取付ブラケット38が固着され、このブラ
ケット38に、第1及び第2リンク40,41の上端部
領域がピン42,43を介して枢着されている。このよ
うに収納インナカバー16は、車体側と収納インナカバ
ー側にそれぞれ各端部領域を枢着された第1及び第2リ
ンク40,41を介して車体に支持され、その際、これ
らのリンク40,41と、収納インナカバー16(本例
ではそのリヤカバー216)と、車体10とによって四
節回転連鎖が構成されている。
上述した第1リンク40の下部には、スライドリンク3
4の前端部が連結ピン51を介して枢着され、スライド
リンク34に形成されたスロット35に、前述の作動ロ
ッド25の前端部に突設された突ピン52が摺動自在に
嵌合している。
第1枢ピン32のまわりには、ねじりコイルばねから成
るスプリング45が巻回され、このスプリング45は、
その一端がベース31に、他端が第1リンク40に係止
されでいて、第1リンク40に対して時計方向の回動習
性を与えている。
第5図における46,47,48,49,50は、各ピ
ン32,33,42,43,51の離脱を阻止する係止
リング、44はロッド25の突ピン52に螺着して該ピ
ン52がスロット35から外れることを阻止するねじで
ある。またベース31には、第2リンク41が当接する
ストッパ70が設けられている。
以上、車体10の一方の側(第3図の手前側)に設けら
れた各要素の構成を説明したが、他方の側にも同様な各
要素が対称に配置されており、第3図にはそのうちのダ
ンパステーとこれに枢着された作動ロッドを示してあ
る。
収納アウタカバー15を開位置に向けて回動すると、ダ
ンパステー20のシリンダ21もピン22を中心として
回動し、ピストンロッド23がシリンダ21から突出す
る方向に作動する。これに伴って作動ロッド25が第3
図における矢印方向に作動し、これによって第1リンク
40がスライドリンク34を介して引かれ、収納インナ
カバー16は回位置に向けて回動する。収納アウタカバ
ー15とインナカバー16を閉じるときはその逆の動作
が行われるが、これらの作用の詳細は以下の通りであ
る。
先ず、可動ルーフ4を第1図のように使用位置にもたら
して、車室上部を閉鎖した状態で両収納カバー15,1
6を開位置から閉じる場合を明らかにする。
第6図(a)は可動ルーフ4を車体10の上部に装着し
た状態で、収納インナカバー16が開位置を占めている
ときの様子を示している。このときスプリング45によ
って第1リンク40が時計方向に回動習性を与えられて
いるので、収納インナカバー16が時計方向に回動しよ
うとするが、作動ロッド25が作動を停止し、しかもそ
の突ピン52がスライドリンク34におけるスロット3
5の一方の端部(第6図(a)の右端)に圧接してスラ
イドリンク34も停止しているので、第1リンク40は
回動せず、したがって収納インナカバー16も第6図
(a)に示した開位置で停止している。
この状態で、それまで開位置を占めていた収納アウタカ
バー15を閉じ始めると、作動ロッド25が第6図
(a)における矢印R方向に作動し、それまで第1リン
ク40を引いていた力が徐々に解除されて行く。このと
き、第1リンク40はスプリング45によって時計方向
の回動習性を与えられているので、その付勢力によりス
ライドリンク34を図における左方(前方)に引きなが
ら第1枢ピン32のまわりを時計方向に回動する。
但し、収納アウタカバー15の閉動に従って徐々に作動
ロッド25を介しての引張力が解除されるので、第1リ
ンク40は、作動ロッド25とスライドリンク34に規
制されながら回動する。
これに伴って、第2リンク41も第2枢ピン33を中心
として車体の後方側、即ち時計方向に回動し、四節回転
連鎖の全体が作動することになる。すなわち、収納イン
ナカバー16が閉じ始めるのである。このとき、本例で
はリヤカバー216が四節回転連鎖の構成要素をなして
いるので、これが矢印A(第6図(a)で示した閉方向
に回動し、リヤカバー216に枢着されたフロントカバ
ー116はりリヤカバー216に引かれながら、しかも
前述のガイドレール37に案内されながら第6図(a)
及び第6図(b)に示すように作動する。
第6図(c)に示す如くリヤカバー216の先端がリヤ
ルーフ3のウインドフレーム30に付設されたストッパ
56に当ったところで両リンク40,41と収納インナ
カバー16が作動を停止する。このとき、リヤカバー2
16は2つのリンク40,41を介して車体に支持さ
れ、しかもこれらが四節回転連鎖を構成しているので、
リヤカバー216の先端がストッパ56の止め面57に
突き当るまで、即ち収納インナカバー16とリヤルーフ
3との間の隙間が最小となるところまで、収納インナカ
バー16は、車体後方側にシフトして作動を停止する。
よって、リヤルーフ3と収納インナカバー16との間に
見苦しい大きな隙間ができることはない。
なお、収納インナカバー16が第6図(c)に示した閉
位置に至った時点では、収納アウタカバー15は残され
た角度をさらに回動し続け、最終的に第6図(c)に示
した閉位置に達する。したがって収納インナカバー16
が閉位置に至った後も、作動ロッド25は第6図(a)
にしめした矢印R方向に作動することになるが、このと
き作動ロッド25の突ピン52がスライドリンク34の
スロット35中を移動するので、ロッド25の上記作動
により、第1リンク40に過大な外力が作用することは
ない。
第6図(c)の状態から収納アウタカバー15とインナ
カバー16を開くときは、収納アウタカバー15の開き
動作に連動して上述したところと逆の動作が行われる。
即ち、作動ロッド25が矢印S方向に引かれることによ
り、スプリング45の作用に抗して第1リンク40が反
時計方向に回動し、最終的に両収納カバー15,16が
開位置に至って停止する。この状態で可動ルーフ4を、
収納カバー15,16と干渉させずに収納部7に折り畳
んで収納することができる。
可動ルーフ4を収納部7に収めた状態で両収納カバー1
5,16を閉じるときも収納インナカバー16及びリン
ク40,41並びにそ他の各要素の動作は、インナカバ
ー16が第6図(a)から同図(c)に至るまでは代り
はない。可動ルーフが第6図(a)乃至(c)に示した
位置には存在せず、第2図のように収納部7に収められ
ている点が相違するだけである。
上述のように可動ルーフ4は収納部7に収められている
ので、収納インナカバー16が第6図(c)に示した位
置に至ったとき、そのリヤカバー216がストッパ56
に当たることはなく、インナカバー16はさらに回動を
続ける。そして第7図に示すように第2リンク41がベ
ース31のストッパ70に当ったところで両リンク4
0,41が停止し、このとき収納インナカバー16と収
納アウタカバー15が丁度閉位置に至って停止する。こ
のように、収納インナカバー16の閉位置は、可動ルー
フが車体に装着されているとき(第6図(c)と、該ル
ーフが格納されているとき(第7図)とで相違する。
収納インナカバー16が第6図(c)の位置から、第7
図の位置にまで作動するとき、そのリヤカバー216は
2つのリンク40,41を介して車体に支持されて四節
回転連鎖の機構に従う運動を行うので、リヤカバー21
6は第6図(c)に矢印Eを示した方向、即ち車体の後
方側へシフトする。このため、第7図のように閉位置に
至った収納インナカバー16のリヤカバー216と、収
納アウタカバー15との隙間dを最小にすることができ
る。この隙間dを0とし、リヤカバー216と収納アウ
タカバー15を互いに接触させることも可能である。こ
のようにして両収納カバー15,16を閉じたときの外
観を向上させることができる。
上述のように可動ルーフ4を収納部7に収めた状態で、
収納インナカバー16を閉位置にもたらし、遮蔽部材2
00を第4図及び第7図のように使用位置に起立させ、
第3a図に示した如く空気流L1の車室内への巻き込み
を防止することができる。
両収納カバー15,16を第7図の閉位置から開くとき
は、収納アウタカバー15の動きに連動して上述したと
ころと逆の動作が行われ、両カバー15,16が第6図
(a)の開位置にもたらされる。
また、収納インナカバー16の前方には、リヤシート8
が位置しているが、リヤシートの代りにルームパーティ
ション(第10図参照)等が位置することもある。この
ように収納インナカバー16の前方にリヤシート8やル
ームパーティション等の部材がある場合、その全体的な
外観を向上させるには、特に収納インナカバー16が閉
位置に存するときに、該カバー16と上記部材との間の
隙間をできるだけ小さくすることが望ましい。これが、
収納インナカバー16を前述の如く前方側のフロントカ
バー116と後方側のリヤカバーに分割し、これらをヒ
ンジ36を介して互いに枢着すると共に、フロントカバ
ー116を案内するガイドレール37を設けた理由であ
り、その詳細は次の通りである。
第5図乃至第7図において、フロントカバー116の前
端部にはガイドピン60が突設され、これにガイドロー
ラ62が回転自在に嵌合し、該ローラ62は前述のガイ
ドレール37のガイドスロット61に転動自在に嵌合し
ている。リヤカバー216の他側にもガイドピンとガイ
ドローラが付設され、これが他側のガイドレールのガイ
ドスロットに嵌合していることは当然である。ガイドレ
ール60に穿設されたガイドスロット61は、その上端
から下端に向けて、ほぼ車体の後方側に傾斜している。
収納インナカバー16が第6図(c)又は第7図に示し
た閉位置から開き動作を行うとき、フロントカバー11
6は、その先端のガイドローラ62がガイドスロット6
1によって案内される。このとき、ガイドスロット61
が上述のように形成されているため、第6図(b)から
判るようにフロントカバー116の先端は、これがリヤ
シート8に干渉することを回避する向き、即ち車体の後
方へ向く側に、リヤカバー216に対して曲折する。収
納インナカバー16を開位置から閉じるときも同様であ
る。このため、リヤシート8(又はルームパーティショ
ン等)を収納インナカバー16に近づけた位置に配置し
ても、該シート8と収納インナカバー16が干渉するこ
とはない。即ち、リヤシート8と収納インナカバー16
を互いに近接させて配置できるのである。このため、収
納インナカバー16を第6図(c)又は第7図のように
閉位置にもたらしたとき、該カバー16とリヤシート8
の間の隙間を小さくすることができ、その外観を高める
ことができる。
第1図乃至第7図では収納アウタカバー15側と収納イ
ンナカバー16側を作動ロッド25により連結したが、
これらをワイヤによって連結することもできる。より具
体的に言えば、ダンパステー20のシリンダ21にワイ
ヤの一端を係止し、このワイヤの他端を第1リンク40
に直に係止するのである。その際、スライドリンク34
や突ピン52を設けなくともよい。これは、ワイヤは可
撓性を有しているので、収納インナ及びアウタカバー1
6,15が前述のように閉位置に至るときに突ピン52
がスライドリング34に対してスライドしたのと同じ機
能が、ワイヤだけで得られるからである。
上述のように収納インナカバー16をアウタカバー15
と連動させて開閉させることができるが、ここで、第6
図(c)又は第7図に示したように遮蔽部材200を使
用位置に起こした状態で、閉位置にある収納インナカバ
ー16を開位置に作動させるときの遮蔽部材200の動
きを明らかにする。
収納インナカバー16を第6図(c)又は第7図の位置
から前述ように回動させると、これは第6図(b)の状
態を経過して、第6図(a)にしめした開位置に至る。
その際、リヤシート8の背部にはガイド220が付設さ
れている。このため収納インナカバー16が上記のよう
に作動するに従って、起立状態にある遮蔽部材200は
ガイド220によって押圧され、ピン201(第4図)
のまわりをインナカバー16に対して時計方向に回動す
る(第6図(b))。このようにして、収納インナカバ
ー16が第6図(a)の位置に至ったとき、遮蔽部材2
00もインナカバー16に対して倒れた格納位置に納め
られ、第4図乃至第4b図を参照して先に説明したよう
にこの位置に保持される。このように、遮蔽部材200
は収納インナカバー16の動きに連動して自動的に格納
されるので、遮蔽部材200を手操作で倒す必要はな
く、またこれを倒し忘れていても、自動的に格納するこ
とができる。
遮蔽部材200を倒し、これを格納した状態で、収納イ
ンナカバー16を閉位置から開位置に作動させてもガイ
ド220が邪魔となることはない。
収納インナカバー16を第6図(a)に示した開位置か
ら閉位置へ回動させるときは、遮蔽部材200は倒れた
格納状態のまま収納インナカバーと共に引き出される。
次いで第6図(c)又は第7図に示したように、遮蔽部
材200を起こして使用することができる。
第8図(a),(b)は収納インナカバー16を2つに
分けずに1つの部片により構成し、かかるインナカバー
16に遮蔽部材200を起倒自在に支持した実施例を示
す。収納アウタカバーと連動させて収納インナカバー1
6を駆動する手段は先の実施例と変りはない。
この実施例においても、第8図(a)に示すように可動
ルーフ(第8図には示さず)を収納部に格納し、その上
部を収納インナカバー16とアウタカバー15によって
覆い、遮蔽部材200を使用位置に起こすことによっ
て、自動車走行時の空気流の巻き込みを防止することが
できる。
また可動ルーフを格納部から引き出し、又はこれを格納
するときは、収納インナカバー16とアウタカバー15
を第8図(b)のように開くが、この動作に連動して、
起立した遮蔽部材200がガイド220によって押圧さ
れ、格納位置に倒される。
第8図の実施例では、収納インナカバー16が1つの部
片より成るため、これを回動させたとき、第8図(b)
に示すように該カバー16が前方に張り出す。よって、
これらの干渉を阻止すべく、第8図(a)に示すように
リヤシート8と収納インナカバー16の間の隙間Wをや
や大きくしなければならず、この点で、第1図乃至第7
図に示した実施例よりも劣るが、遮蔽部材200に関連
した前述の利点は同様に得ることができる。
第9図(a),(b)は、収納インナカバー16を単一
のピン18によって車体に回動可能に支持し、このカバ
ー16に遮蔽部材200を起倒自在に支持した具体例を
示す。
第9図(a)は可動ルーフ4が車室上部を覆う使用位置
に存し、第9図(b)は可動ルーフが収納部に格納され
たときの状態をそれぞれ示し、遮蔽部材200を起立さ
せたまま、収納インナカバー16を第9図(b)に鎖線
で示すように開位置にもたらすと、ガイド220によっ
て遮蔽部材200が格納位置に倒される。
この実施例では、可動ルーフを格納して収納インナカバ
ー16と収納アウタカバー15を閉位置にもたらすと、
第9図(b)に示すように、これらの間に比較的大きな
隙間Gができる点で第1図乃至第7図に示した実施例よ
りも劣るが、収納インナカバー16を支持する装置の構
造を簡素化でき、コストを低減できる利点が得られる。
遮蔽部材200に関する効果は先の実施例と変りはな
い。
第8図及び第9図に示した遮蔽部材200も第4図乃至
第4b図に例示したように、収納インナカバー16に支
持し、かつ遮蔽部材200をその使用位置と格納位置に
それぞれ保持できることは当然である。
また上述した各実施例における収納アウタカバー15と
収納インナカバー16を手動で操作する代りに、モータ
又はその他の作動手段によって自動的に作動させるよう
に構成してもよい。例えば、第3図に示したダンパステ
ー20に代えて流体圧作動シリンダを設け、その作動で
収納アウタカバー15を作動させ、これに連動させて収
納インナカバー16を作動させるようにすることが可能
である。また可動ルーフの作動に連動させて、収納イン
ナ及びアウタカバーを作動させるように構成することも
できる。
以上説明した実施例ではフロントシート14の後方にリ
ヤシート8が配設されていたが、第10図及び第11図
に示すように、リヤシートを設けずに収納インナカバー
16の前方にルームパーティション230を設けた自動
車にも本考案を有利に適用できる。すなわち、この例で
も収納インナカバー16に起倒自在に支持された遮蔽部
材200を小型化でき、フロントシート14の後方に大
きな空間を確保できるので、ここを物入れ空間221と
して利用することができ、しかもルームパーティション
220にスピーカ222等を自由に配置することができ
る。また遮蔽部材200をシート14から大きく離すこ
とができるので、乗員に圧迫感を与える不具合も阻止で
きる。
また遮蔽部材200を起立させたまま収納インナカバー
16を閉位置から開位置に作動させるとき、ルームパー
ティション230の上部231に遮蔽部材200が当
り、これによって押圧されて格納位置に倒される。この
ように本例では、遮蔽部材が起立した状態で収納インナ
カバーを閉位置から開位置に作動させるとき、遮蔽部材
を起立状態から倒れた状態に押圧するガイドが、ルーム
パーティション230自体によって構成されている。同
様に、先に説明した実施例においても、遮蔽部材をリヤ
シート8に当ててこれを回動させるようにしてもよく、
この場合にはリヤシート自体がガイドを構成する。
第10図及び第11図における他の構成は先に示した実
施例と変りはない。
本考案は、リヤルーフが可撓性シートから成る可動ルー
フ等の各種形式の可動ルーフを有する装置にも適用でき
ることは当然であり、また可動ルーフが、少なくとも自
動車のフロントウィンドウ部226(第1図)を残して
格納される形式の自動車に対して広く適用できるもので
ある。
〔考案の効果〕
以上の如く本考案によれば、可動ルーフ格納用の収納部
を覆う収納インナカバーに遮蔽部材を起倒自在に設けた
ので、次のような効果を奏する。
遮蔽部材を小型化できる。
可動ルーフを格納して車室上部を開放し、遮蔽部材を
起こせば、常に整流効果が得られる。
遮蔽部材を起倒させるとき、シートを動かす必要はな
い。
フロントシートの後方に大きな自由空間が得られる。
遮蔽部材を倒すことがでのるので、その非使用時に遮
蔽部材が邪魔となることはない。また遮蔽部材を起立し
た使用位置又は倒した格納位置に確実に保持しておくこ
とができる。
収納インナカバーの作動に連動させて遮蔽部材を格納
位置に倒すことができ、操作を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は可動ルーフ、収納アウタカバー、収
納インナカバーの作動状態を説明する部分断面説明図、
第3図は可動ルーフが使用位置を占め、かつ収納インナ
カバーと収納アウタカバーが閉位置を占めたときの自動
車の部分破断外観斜視図、第3a図は可動ルーフを格納
したときの斜視図、第4図は遮蔽部材を起立位置と倒れ
た位置とに保持する手段の一例を示す断面図であって、
収納インナカバーを収納アウタカバーと連動させて作動
させる作動手段を省略した図、第4a図はその斜視図、
第4b図はリンク及び円板の分解斜視図、第5図は収納
インナカバーの作動手段並びにこれに関連する構成の一
例を示す分解斜視図、第6図(a),(b),(c)及
び第7図は第5図に示した装置の動作を説明する説明
図、第8図は(a),(b)及び第9図(a),(b)
は他の実施例を示す説明図、第10図はリヤシートを設
けない場合の、車室内の概略を示した部分断面図、第1
1図はその斜視図、第12図は従来の開閉屋根装置の概
略を示す図であって、第6図乃至第10図においては、
第4図及び第4a図に示した手段を省略してある。 1……開閉屋根装置、4……可動ルーフ 7……収納部、10……車体 15……収納アウタカバー 16……収納インナカバー、200……遮蔽部材 220……ガイド、L1……空気流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−90817(JP,A) 特開 平2−164615(JP,A) 実開 平2−83122(JP,U) 実開 昭63−121130(JP,U) 実開 昭63−110119(JP,U) 実開 平2−82624(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室の上部を覆う使用位置から、車体後部
    の収納部へ格納可能な可動ルーフを備えた自動車の開閉
    屋根装置において、 前記収納部の上部を覆う閉位置と、該上部を開放する開
    位置との間を作動可能に支持され、前記可動ルーフが使
    用位置に存するとき該ルーフよりも車外側の位置を占め
    る剛体より成る収納アウタカバーと、 収納部の上部を覆う閉位置と、該上部を開放する開位置
    との間を作動可能に車体に支持され、前記可動ルーフが
    使用位置に存するとき該ルーフよりも車内側の位置を占
    める剛体より成る収納インナカバーとを有し、 可動ルーフを収納部に格納し、かつ収納アウタカバー及
    び収納インナカバーを閉位置にもたらして自動車を走行
    させたとき、空気流が車室内に巻き込まれることを防止
    するための遮蔽部材を、前記収納インナカバーに起倒自
    在に支持し、 遮蔽部材を起立させたとき、又はこれを倒したときに、
    該遮蔽部材をそのそれぞれの位置に保持する手段を設
    け、 遮蔽部材が起立した状態で収納インナカバーを閉位置か
    ら開位置へ作動させるとき、遮蔽部材を起立状態から倒
    れた状態に押圧するガイドを設けたことを特徴とする開
    閉屋根装置。
JP16245888U 1988-12-16 1988-12-16 自動車の開閉屋根装置 Expired - Lifetime JPH0628340Y2 (ja)

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