JP3120699B2 - スライドドア駆動ユニット - Google Patents

スライドドア駆動ユニット

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JP3120699B2 JP07157669A JP15766995A JP3120699B2 JP 3120699 B2 JP3120699 B2 JP 3120699B2 JP 07157669 A JP07157669 A JP 07157669A JP 15766995 A JP15766995 A JP 15766995A JP 3120699 B2 JP3120699 B2 JP 3120699B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はスライドドア、例えば
車両用のスライドドアを駆動して開口部を自動開閉する
スライドドア駆動ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては例えば特公平2−2
9154号公報に開示されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの構造による
と、モータの出力軸が遊星歯車機構のサンギヤに直接連
結されているため、駆動力の大きな大型のモータが必要
である。また、モータの出力軸とアームの中心軸とが直
列に配置されているため、駆動ユニットの高さが高くな
って高さの制限されてスペースに設置できない場合があ
る。また、遊星歯車機構若しくは回転速度減速装置のギ
ヤ間に異物が噛み込んだ時にスライドドアを開くことが
できなくなるという問題点がある。そこで、本発明はモ
ータを小型化でき、また、ユニットの高さを低くでき、
さらに回転速度減速装置のギヤ間に異物が噛み込んだと
きに手動によるスライドドアの移動操作が可能なスライ
ドドア駆動ユニットを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ベー
スと、このベースの一端にその出力軸が垂直となるよう
に設けられたモータと、ベースの他端にモータの出力軸
と平行な軸を中心として回転自在に設けられたアーム
と、アームの先端に回転自在に設けらた駆動ローラ、お
よび該駆動ローラとでスライドドアに固定されたガイド
レールを挟持せしめるガイドローラと、アームの回転中
心に配設されたサンギヤ、遊星ギヤ、およびインターナ
ルギヤからなる第1の遊星歯車機構と、モータの出力軸
の回転を減速して第1の遊星歯車機構のサンギヤに伝達
する第1の回転伝達機構と、第1の遊星歯車機構の遊星
ギヤの自転によるインターナルギヤの回転を駆動ローラ
に伝達する第2の回転伝達機構と、第1の遊星歯車機構
の遊星ギヤの公転による遊星ギヤのキャリヤの回転を減
速してアームに伝達する第2の遊星歯車機構とを備えた
ことを特徴とする。
【0005】請求項2の発明は、第2の遊星歯車機構と
アームとを外部より接離自在になしたことを特徴とす
る。
【0006】
【作用】請求項1の発明では、モータ18の出力軸18
aの回転が第1回転伝達機構31によって第1の遊星歯
車機構の第1サンギヤ6に伝えられると、駆動ローラ1
9の回転が規制された状態では第1の遊星歯車機構の第
1インターナルギヤ5が静止し、第1遊星ギヤ8が第1
サンギヤ6の回転によって公転して第1キャリヤ7が第
2の遊星歯車機構の第2サンギヤ10とともに回転し、
第2サンギヤ9の回転が第2遊星ギヤ10によって第2
インターナルギヤ12に伝えられて第2インターナルギ
ヤ10が減速回転し、アーム13が回動する。アーム1
3の回動が規制された状態では第2インターナルギヤ1
2が静止して第2サンギヤ9および第1キャリヤ7が静
止した状態で第1遊星ギヤ8が第1サンギヤ6の回転に
よって定位置で自転して第1インターナルギヤ5が減速
回転し、この回転が第2の回転伝達機構32によって駆
動ローラ19に伝えられて駆動ローラ19が回転駆動さ
れる。
【0007】請求項2の発明では、第1遊星ギヤ8と第
1インターナルギヤ5若しくは第1サンギヤ6との間で
ギヤ破片や異物の噛込みが起って第1遊星ギヤ8の回転
が不能となっても、第2インターナルギヤ12をアーム
13から切離すと、スライドドアを手動で移動操作した
ときにアーム13が第2インターナルギヤ12とは無関
係に回動するとともに、駆動ローラ19の回転によって
第1インターナルギヤ5が第1キャリヤ7および第2サ
ンギヤ9と一体的に回転しても、第2サンギヤ9の回転
が第2遊星ギヤ10によって第2インターナルギヤ12
に伝えられて第2インターナルギヤ12が空転し、駆動
ローラ19のフリー回転が可能となる。また、第2遊星
ギヤ10と第2インターナルギヤ12若しくは第2サン
ギヤ9との間でギヤ破片や異物の噛み込みが起って第2
遊星ギヤ10の回転が不能となっても、第2インターナ
ルギヤ12をアーム13から切離すと、アーム13の回
転がフリーとなるとともに、第1インターナルギヤ5の
回転、第1遊星ギヤ8の自転および第1サンギヤ6の回
転が可能であるため、駆動ローラ19の回転もフリーと
なる。
【0008】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ベース22の
一端にその出力軸18aが垂直となるようにモータ18
が設けられ、ベース22の他端にモータ18の出力軸1
8aと平行な軸を中心として回転自在にアーム13が設
けられ、アーム13の回転中心に配設された第1の遊星
歯車機構に第1の回転伝達機構31を介してモータ18
の出力軸18aの回転を減速して伝達するようにされて
いるので、スライドドア駆動ユニット全体の高さを低く
してスライドドア駆動ユニットが占める上下方向の収容
スペースを縮小することができ、スライドドア駆動ユニ
ットを自動車に搭載した場合にその高さによって制約を
受ける不具合を解消することができる。
【0009】請求項2の発明によれば、第2インターナ
ルギヤ12をアーム13から切離すことができるため、
異物の噛み込み等によって第1および第2の遊星歯車機
構の一方のギヤの回転が不能となった状態でも、スライ
ドドアを手動で移動操作できる。
【0010】
【実施例】次に、本発明の1実施例を図面にしたがって
説明する。自動車の車体Aの側面A1に開口された開口
部Bを開閉するスライドドア24は、このスライドドア
24が開口部B内に格納されて開口部Bがスライドドア
24によって全閉され、スライドドア24の外側面と車
体Aの側面A1とがほぼ整合された状態となる全閉位置
と、スライドドア24が全閉位置からその斜め後方へ曲
進移動して全閉位置の斜め後方へ進出した状態となる進
出位置と、スライドドア24がこの進出位置から車体A
の外側を側面A1に沿って後方へ直進移動して開口部B
を全開した状態となる全開位置とに図示しない案内機構
によって案内される。
【0011】案内機構は、円弧状に湾曲した曲進ガイド
部と、この曲進ガイド部の後方に形成された直線状の直
進ガイド部とを有し、車体1に固定された適数個のガイ
ドレールと、スライドドア24に固定された支持アーム
と、この支持アームの先端に回転可能に軸支されたロー
ラとによって構成されている。
【0012】スライドドア24の内側面には、この内側
面に固定された取付け板25aと、この取付け板25a
に係合部25cを隔てて結合されたガイド板25bとを
有し、スライドドア24の内側面に沿って水平状に設置
されたガイドレール25が取付けられている。
【0013】スライドドア24を駆動して開口部Bを自
動開閉するスライドドア駆動ユニットにおいて、中空状
で横長状に形成されたベース22は車体Aの床面に固定
された状態で開口部Bに対向して設置されている。
【0014】ベース22の一端部上には出力軸18aが
垂直となるように下向き状に取付けられてスイッチ操作
によって順逆方向へ回転駆動されるモータ18が設置さ
れ、このモータ18の出力軸18aには第1駆動プーリ
26が固定されている。
【0015】ベース22の中央部付近には軸受けによっ
て回転可能に支持されて垂直状に設置された中間軸27
が挿通されている。
【0016】中間軸27の上部にはスイッチのオンオフ
によって励磁および消磁される電磁クラッチ28の電磁
部28aが固定され、この電磁部28aには第1従動プ
ーリ16が固定され、この第1従動プーリ16および第
1駆動プーリ26には第1伝導ベルト17が掛装されて
おり、この間で回転速度が減速される。
【0017】中間軸27の下部には電磁クラッチ28の
被動部28bに結合された第2駆動プーリ29が軸受け
を介して回転可能に嵌装され、電磁クラッチ28の電磁
部28aが励磁されたときには第2駆動プーリ29が第
1従動プーリ16に一体的に回転可能に結合され、電磁
クラッチ28の電磁部28aが消磁されたときには第2
駆動プーリ29が第1従動プーリ16から切離される。
【0018】ベース22上の他端部には軸受けによって
回転可能に支持されてモータ18から横方向へ離れた位
置でベース22に挿通された伝動軸30が垂直状に設置
されている。
【0019】伝動軸30の下端部には第2従動プーリ1
4が固定され、この第2従動プーリ14および第2駆動
プーリ29には第2伝導ベルト15が掛装され、モータ
18の出力軸18aの回転が、第1駆動プーリ26と、
第1従動プーリ16と、第1伝導ベルト17と、電磁ク
ラッチ28と、第2駆動プーリ29と、第2従動プーリ
14と第2伝導ベルト15とによって構成された第1の
回転伝達機構31によって伝動軸30に伝えられる。
【0020】ベース22上にはこのベース22の他端部
に伝動軸30および軸受けを介して伝動軸30を回転中
心とする水平方向への回転自在に連結されたアーム13
が設置され、このアーム13の基端部には伝動軸30が
挿通された円筒状のギヤケース13aが形成されてい
る。
【0021】アーム13に結合されてアーム13上に設
置されたベルトカバー1の基端部には伝動軸30の直上
に伝動軸30と同心状態で設置された支軸33が挿通さ
れ、この支軸33には第3駆動プーリ4が軸受けを介し
て回転可能に嵌装されている。
【0022】アーム13およびベルトカバー1の先端部
には軸受けによって回転可能に支持されて垂直状に設置
されたローラ軸20が挿通されている。
【0023】ローラ軸20の上部には第3従動プーリ3
が軸受けを介して回転可能に嵌装され、この第3従動プ
ーリ3および第3駆動プーリ4には第3伝導ベルト2が
掛装されている。
【0024】ローラ軸20の下部にはゴム材で形成され
た外周部を有し、ガイドレール25のガイド板25bに
押付けられた状態でスライドドア24を駆動する駆動ロ
ーラ19が回転可能に嵌装され、この駆動ローラ19は
第3従動プーリ3に一体的に回転可能に結合されてい
る。
【0025】ベルトカバー1内には第3駆動プーリ4
と、第3従動プーリ3と、第3伝導ベルト2とによって
構成されて駆動ローラ19とともに駆動される第2の回
転伝達機構32が設置されている。
【0026】ローラ軸20の下端には先端部がアーム1
3の外方へ突出されたブラケット34が水平方向への回
動可能に結合され、このブラケット34の先端に結合さ
れたローラ軸34aの上端にはガイドレール25の係合
部25c内に挿入されてガイド板25bを駆動ローラ1
9との間で挟持した状態でガイドレール25とアーム1
3とを連結するガイドローラ21が回転可能に嵌装され
ている。
【0027】駆動ローラ19およびガイドローラ21
は、アーム13が回動すると、ガイドレール25のガイ
ド板25bを挟持した状態で伝動軸30を中心として水
平方向へ円弧移動し、スライドドア24は駆動ローラ1
9およびガイドローラ21の円弧移動に追従して外方へ
押出され、また、内方へ引き寄せられる。
【0028】アーム13のギヤケース13a内で伝動軸
30の回りには、伝動軸30の上端付近に伝動軸30と
一体に形成された第1サンギヤ6と、この第1サンギヤ
6の下側で伝動軸30によって回転可能に支持された第
1キャリヤ7と、第1サンギヤ6と噛合った状態で第1
キャリヤ7に回転可能に結合された第1遊星ギヤ8と、
この第1遊星ギヤ8と噛合った状態で伝動軸30および
ギヤケース13aによって軸受け36,37を介して回
転可能に支持され、第3駆動プーリ4に一体的に回転可
能に結合されて第2の回転伝達機構32に連結された第
1インターナルギヤ5とよりなる第1の遊星歯車機構
と、第1サンギヤ6の下方で伝動軸30によって回転可
能に支持されて第1キャリヤ7に一体的に回転可能に結
合された第2サンギヤ9と、この第2サンギヤ9の下側
に設置されてベース22に固定され、伝動軸30が中心
部に軸受け38を介して回転可能に挿通された第2キャ
リヤ11と、第2サンギヤ9と噛合った状態で第2キャ
リヤ11に回転可能に結合された第2遊星ギヤ10と、
この第2遊星ギヤ10と噛合った状態でギヤケース13
a内に密嵌状に嵌め合わされてギヤケース13aに外部
からの螺回操作可能な止めねじ40によって一体的に回
転可能でかつ切離し可能に結合された第2インターナル
ギヤ12とよりなる第2の遊星歯車機構とを備えてい
る。
【0029】スライドドア24が全閉位置に格納された
状態でモータ18が回転駆動されると、伝動軸30が回
転して第1サンギヤ6が回転するが、前後方向へのスラ
イドドア24の移動が規制されて駆動ローラ19の回転
が規制され、第3従動プーリ3および第3駆動プーリ4
の回転が規制されて第1インターナルギヤ5の回転が規
制されているため、第1遊星ギヤ8が伝動軸30の回転
に伴って第1サンギヤ6の回りを公転して第1キャリヤ
7および第2サンギヤ9が回転し、第2サンギヤ9の回
転が第2遊星ギヤ10によって第2インターナルギヤ1
2に伝えられて第2インターナルギヤ12が伝動軸30
の回転方向の反対方向へ最小減速回転数で減速回転し、
アーム13が第2インターナルギヤ12の回転に伴って
外方へ回動する。
【0030】アーム13が外方へ回動すると、スライド
ドア24が駆動ローラ19によって外方へ押出されて全
閉位置から進出位置へ曲進移動する。
【0031】アーム13が外方の回動端へ回動してスラ
イドドア24が進出位置へ移動すると、外方へのアーム
13の回動が規制されて後方へのスライドドア24の直
進移動が許容された状態となり、駆動ローラ19、従動
プーリ3、駆動プーリ4の回転規制が解除されて第1イ
ンターナルギヤ5の回転規制が解除される。
【0032】アーム13の回動が規制されると、第2イ
ンターナルギヤ12および第2サンギヤ9が静止して第
1キャリヤ7が静止し、第1サンギヤ6の回転が第1遊
星ギヤ8によって第1インターナルギヤ5に全て伝わっ
て第1インターナルギヤ5が減速回転し、第3駆動プー
リ4および第3従動プーリ3が回転して駆動ローラ19
がドア開方向(P方向)へ回転駆動され、スライドドア
24が駆動ローラ19の回転によって後方へ押送されて
進出位置から全開位置まで直進移動し、全開位置へのス
ライドドア24の移動がセンサによって検出されてモー
タ18が回転を停止し、スライドドア24が全開位置で
静止する。
【0033】また、スライドドア24が全開位置に保持
され、アーム13の回動が規制されてドア閉方向へのス
ライドドア24の移動が許容された状態でモータ18が
逆回転方向へ回転駆動されると、アーム13が静止して
第2インターナルギヤ12、第2サンギヤ9および第1
キャリヤ7が静止した状態で第1サンギヤ6の回転が第
2遊星ギヤ8によって第1インターナルギヤ5に伝えら
れて第1インターナルギヤ5および駆動ローラ19がド
ア閉方向(Q方向)へ回転駆動され、スライドドア24
が駆動ローラ19の回転によって前方へ押送されて全開
位置から進出位置へ直進移動する。
【0034】スライドドア24が進出位置へ移動する
と、前方へのスライドドア24の直進移動が規制されて
アーム13の回動規制が解除された状態となり、駆動ロ
ーラ19および第1インターナルギヤ5の回転が規制さ
れた状態で第1遊星ギヤ8が第1サンギヤ6の回転によ
って逆方向へ公転して第1キャリヤ7および第2サンギ
ヤ9が逆回転し、第2サンギヤ9の回転が第2遊星ギヤ
10によって第2インターナルギヤ12に伝えられ、第
2インターナルギヤ12が逆方向へ最小減速回転数で減
速回転してアーム1が内方へ回動し、スライドドア24
がガイドローラ21によって内方へ引き寄せられて進出
位置から全閉位置へ曲進移動し、全閉位置で静止する。
【0035】従って、スライドドア24を円滑に曲進移
動および直進移動させることができる。
【0036】また、伝動軸30がモータ18から横方向
に離れた位置に設置されているので、スライドドア駆動
ユニット全体の高さを低くしてスライドドア駆動ユニッ
トが占める上下方向の収容スペースを縮小することがで
き、スライドドア駆動ユニットを自動車に搭載した場合
にその高さによって制約を受ける不具合を解消すること
ができる。
【0037】また、第1駆動プーリ26と第1従動プー
リ16との間で回転速度を十分に減速できるため、第2
従動プーリ14の径を小さくすることができる。
【0038】また、止めねじ40を外部からの螺回操作
によって取外すと、第2インターナルギヤ12をアーム
13から切離すことができるので、第1遊星ギヤ8と第
1インターナルギヤ5若しくは第1サンギヤ6との間で
ギヤ破片や異物の噛込みが起って第1遊星ギヤ8の回転
が不能となっても、第2インターナルギヤ12をアーム
13から切離すと、スライドドア24を手動で移動操作
したときにアーム13が第2インターナルギヤ12とは
無関係に回動するとともに、駆動ローラ19の回転によ
って第1インターナルギヤ5が第1キャリヤ7および第
2サンギヤ9と一体的に回転しても、第2サンギヤ9の
回転が第2遊星ギヤ10によって第2インターナルギヤ
12に伝えられて第2インターナルギヤ12が空転し、
駆動ローラ19のフリー回転が可能となる。また、第2
遊星ギヤ10と第2インターナルギヤ12若しくは第2
サンギヤ9との間でギヤ破片や異物の噛み込みが起って
第2遊星ギヤ10の回転が不能になっても、第2インタ
ーナルギヤ12をアーム13から切離すと、アーム13
の回転がフリーとなるとともに、第1インターナルギヤ
5の回転、第1遊星ギヤ8の自転、および第1サンギヤ
6の回転が可能であるため、駆動ローラ19の回転が可
能となる。このため、第1および第2の遊星歯車機構の
一方の回転が不能となっても、スライドドア24を手動
で無理なく移動させることができ、スライドドア24の
移動操作が不能となる不具合を解消することができる。
【0039】さらに、第1サンギヤ6が伝動軸30と一
体に形成され、伝動軸30が第1インターナルギヤ5と
第1キャリヤ7と第2サンギヤ9と第2キャリヤ11と
にそれぞれ挿通された状態となるので、伝動軸30の軸
心と、第1インターナルギヤ5、第1キャリヤ7、第2
サンギヤ9、第2キャリヤ11の各軸心とのずれを無く
すことができ、第1インターナルギヤ5と第1キャリヤ
7との芯合わせや、第1キャリヤ7と第2キャリヤ11
との芯合わせが不要となる。
【0040】また、伝動軸30とモータ18の出力軸1
8aとの間の回転伝達を絶つことができるので、スライ
ドドア24を手動で移動操作するときにアーム13の回
動および駆動ローラの回転によって伝動軸30が回転し
ても、モータ18の出力軸18aの回転抵抗を無くした
状態でスライドドア24を移動させることができ、スラ
イドドアを手動操作するときの操作力を軽減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の斜視図である。
【図2】本発明の1実施例を示すスライドドア駆動ユニ
ットの斜視図である。
【図3】スライドドア駆動ユニットの分解斜視図であ
る。
【図4】スライドドア駆動ユニットの縦断面図である。
【図5】スライドドアが全閉位置から進出位置へ移動す
るときのスライドドアとスライドドア駆動ユニットとの
関係を示す要部の平面図である。
【図6】スライドドアが全開位置から進出位置へ移動す
るときのスライドドアとスライドドア駆動ユニットとの
関係を示す要部の平面図である。
【符号の説明】
5 第1インターナルギヤ 6 第1サンギヤ 7 第1キャリヤ 8 第1遊星ギヤ 9 第2サンギヤ 10 第2遊星ギヤ 11 第2キャリヤ 12 第2インターナルギヤ 13 アーム 18 モータ 19 駆動ローラ 21 ガイドローラ 22 ベース 24 スライドドア 25 ガイドレール 30 伝動軸 31 第1の回転伝達機構 32 第2の回転伝達機構

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、このベースの一端にその出力
    軸が垂直となるように設けられたモータと、ベースの他
    端にモータの出力軸と平行な軸を中心として回転自在に
    設けられたアームと、アームの先端に回転自在に設けら
    た駆動ローラ、および該駆動ローラとでスライドドアに
    固定されたガイドレールを挟持せしめるガイドローラ
    と、アームの回転中心に配設されたサンギヤ、遊星ギ
    ヤ、およびインターナルギヤからなる第1の遊星歯車機
    構と、モータの出力軸の回転を減速して第1の遊星歯車
    機構のサンギヤに伝達する第1の回転伝達機構と、第1
    の遊星歯車機構の遊星ギヤの自転によるインターナルギ
    ヤの回転を駆動ローラに伝達する第2の回転伝達機構
    と、第1の遊星歯車機構の遊星ギヤの公転による遊星ギ
    ヤのキャリヤの回転を減速してアームに伝達する第2の
    遊星歯車機構とを備えたことを特徴とするスライドドア
    駆動ユニット。
  2. 【請求項2】 第2の遊星歯車機構とアームとを外部よ
    り接離自在になしたことを特徴とする請求項1記載のス
    ライドドア駆動ユニット。
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JPH094323A (ja) 1997-01-07

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