JP2001003638A - 車両用電動スライドドア装置 - Google Patents

車両用電動スライドドア装置

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JP2001003638A
JP2001003638A JP11179474A JP17947499A JP2001003638A JP 2001003638 A JP2001003638 A JP 2001003638A JP 11179474 A JP11179474 A JP 11179474A JP 17947499 A JP17947499 A JP 17947499A JP 2001003638 A JP2001003638 A JP 2001003638A
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JP
Japan
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wire
cable
vehicle
wire cable
slide door
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JP11179474A
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Kenji Kato
健二 加藤
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤ駆動部の大型化を避けて省スペースと
低コスト化を実現する。 【解決手段】 ガイドローラ41,42,43に懸架さ
れたワイヤケーブル1がセンタレールCR内を通して設
けられ、ワイヤケーブル1にはローラブラケット3を介
してスライドドアが結合されている。ワイヤケーブル1
の両端11,12にそれぞれギアドケーブル2A,2B
が連結され、これらは駆動ギア5の外周に係合してい
る。駆動ギア5は駆動モータ64により回転させられ、
ギアドケーブル2A,2Bを介してワイヤケーブル1に
移動力を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用電動スライド
ドア装置に関し、特にスライドドアのセンタレール部に
設けるのに適した電動スライドドア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、図6に示すように車高のそれ程高
くない乗用車タイプの車両にスライドドアDを設けたも
のがある。このようなスライドドアDは通常、側部乗降
口SOの上下縁に設けられたアッパおよびロアの各レー
ルUR,LRと、クォータパネル面の上下の中間位置に
設けられたセンタレールCRとで開閉移動が案内され
る。そして、車高が低い上記車両では、ステップパネル
下のロアレールLR部に電動スライドドア装置を配置す
ることが困難なため、特開平6−240947号公報に
示されているように、センタレールCR部に電動スライ
ドドア装置を設けている。
【0003】この場合、見栄えの向上、およびダストブ
ーツを使用した汚れ落としが容易等の理由で、スライド
ドアDを移動駆動する部材としてワイヤケーブルを使用
することが多い。図7は上記公報に記載の電動スライド
ドア装置を車両内方から見たもので、ワイヤケーブル1
は途中の複数位置でガイドプーリ91,92,93に懸
架されつつ、一方のケーブル巻取りプーリ94から車両
外方へ向くセンタレールCR内を通過して他方のケーブ
ル巻取りプーリ95へ至っている。センタレールCR内
に位置するワイヤケーブル1にはスライドドア(図示
略)の後端中央に設けられたローラブラケット96が結
合され、ローラブラケット96の先端に装着された垂直
ローラ97と水平ローラ98がセンタレールCR内を移
動する。互いに逆方向へ巻いたケーブル巻取りプーリ9
4,95を同方向へ回転駆動してワイヤケーブル1を正
逆移動させることによりスライドドアDが開閉操作され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
電動スライドドア装置においては、ワイヤケーブル1を
巻き取り移動させているため、ワイヤケーブル1の巻き
取り時の屈曲耐久性を考慮し、また、所定のドア開閉ス
トロークを保証する長さのワイヤケーブル1を巻き取る
ために、ケーブル巻取りプーリ94,95を大径のもの
にする必要がある。そして、これに伴って上記プーリ9
4,95を回転させる駆動モータやマグネットクラッチ
等も大型化することから、ワイヤ駆動部を設置するため
の広いスペースを必要とするとともにコストアップにも
なるという問題があった。
【0005】そこで、本発明はこのような課題を解決す
るもので、ワイヤ駆動部の大型化を避けて省スペースと
低コスト化を実現した車両用電動スライドドア装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、一部にスライドドア(D)を結合し、
正逆移動に伴ってスライドドア(D)を開閉操作するワ
イヤ部材(1)と、駆動モータ(64)により回転させ
られる回転体(5,7)と、ワイヤ部材(1)の一部に
設けられて回転体(5,7)の外周に係合しワイヤ部材
(1)に移動力を付与する所定長の係合部材(2,2
A,2B,8)とを具備している。なお、係合部材の長
さはスライドドアの開閉ストロークを保証する長さとす
る。また、ワイヤ部材にギアドケーブルや歯付きベルト
を結合して上記係合部材とすることができ、この場合に
は回転体としてギアや歯付きプーリ等を使用する。
【0007】本発明において、駆動モータにより回転体
を正逆回転させると、回転体の外周に係合する所定長の
係合部材によってワイヤ部材に移動力が付与されてこれ
が正逆移動させられ、これに伴ってスライドドアが開閉
操作される。本発明では回転体の外周に係合する係合部
材によってワイヤ部材に正逆方向の移動力を付与してい
るから、従来のようにワイヤ部材を巻き取り移動させる
のに比して、回転体を十分小型のものとでき、これによ
り駆動モータも小型化できるから、ワイヤ駆動部の設置
スペースの削減と低コスト化を図ることができる。
【0008】なお、上記カッコ内の符号は、後述する実
施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1、図2には
電動スライドドア装置を示し、図1は図6のI−I線に沿
った装置の平面図、図2は装置の分解斜視図である。セ
ンタレールCRは車両クォータパネル(図示略)に沿っ
て車両前後方向(各図の左右方向)へ延びるとともに、
その前端部(各図の左端部)は車両の側部乗降口SO後
縁に沿って車両内方(図1の上方)へ湾曲している。
【0010】側部乗降口SOを閉鎖しているスライドド
アD(図1の実線)の後端部内にはステー31が設けら
れ、その先端(後端)にはローラブラケット3が水平回
動可能に取り付けられている。そして、ローラブラケッ
ト3に装着された垂直ローラ32(図2)と水平ローラ
33がセンタレールCR内に位置してこれに沿って移動
可能となっている。
【0011】センタレールCRの前後端に近いクォータ
パネル内にはガイドローラ41,42が位置し、これら
の間にワイヤケーブル1が懸架されている。すなわち、
ワイヤケーブル1は一端11がクォータパネル内に位置
し、ガイドローラ41に懸架されて後方へ向きを変え
て、センタレールCRの前端近くのクォータパネル開口
に装着されたダストブーツ44(図2)内を通り、車両
外方へ開放するセンタレールCR内を後方へ延びて、そ
の途中に詳細を後述する構造によってローラブラケット
3が結合されている。
【0012】センタレールCR内を通過したワイヤケー
ブル1は、センタレールCRの後端近くのクォータパネ
ル開口に装着されたダストブーツ45(図2)内を通
り、ガイドローラ42に懸架されて前方へ向きを変えた
後、さらにガイドローラ43に懸架されて後方へ向きを
変え、その他端12は上記一端11と並んで位置してい
る。ここで、ローラブラケット3の先端部には図3に示
すように左右位置にワイヤ取付部34,35が形成され
ており、これらワイヤ取付部34,35の取付穴34
1,351内に、途中で切り離されたケーブルワイヤ1
の各端部に設けたピン13,14が挿入されて、ローラ
ブラケット3に結合されている。
【0013】ケーブルワイヤ1の一端11と他端12に
はそれぞれ係合部材としてのギアドケーブル2A,2B
の一端がカシメ片21によって連結され、各ギアドケー
ブル2A,2Bはクォータパネル内を車両後方へ平行に
延びている。平行なギアドケーブル2A,2Bの間には
駆動ギア5が位置し、各ギアドケーブル2A,2Bは駆
動ギア5の外周の径方向対称位置で、背後からそれぞれ
アイドルギア51,52に押圧された状態で駆動ギア5
に係合している。
【0014】駆動ギア5はマグネットクラッチ61から
下方へ突出する出力軸611に装着されており、この出
力軸611には着磁プレート62が嵌着されて、その外
周に近接する磁気回転センサ63により駆動ギア5の回
転が検出されている。マグネットクラッチ61は駆動モ
ータ64に付設された減速機構65の出力軸651に装
着されてこれと結合している。
【0015】このような構造の電動スライドドア装置に
おいて、スライドドアDを開放する場合には、駆動モー
タ64によりマグネットクラッチ61を介して駆動ギア
5を正回転させると、これに係合するギアドケーブル2
Aが前方(図1、図2の左方)へ移動するとともにギア
ドケーブル2Bは後方へ移動し、これに伴ってセンタレ
ールCR内のワイヤケーブル1がこれに沿って後方へ移
動する。そして、これと一体にローラブラケット3がセ
ンタレールCRに沿って後方へ移動してスライドドアD
が図1の鎖線で示すように後方へ進出し開放させられ
る。スライドドアDを閉鎖する場合には、駆動モータ6
4により駆動ギア5を逆回転させると、センタレールC
R内のケーブルワイヤ1がこれに沿って前方へ移動し、
これと一体にローラブラケット3がセンタレールCRに
沿って前方へ移動してスライドドアDが図1の実線で示
すように前方の側部乗降口SOへ至り、これを閉鎖す
る。
【0016】本実施形態の電動スライドドア装置では、
ワイヤケーブル1の一端11と他端12にそれぞれギア
ドケーブル2A,2Bを連結してこれらを平行に位置さ
せ、駆動ギア5によってこれらギアドケーブル2A,2
Bを直線駆動することによりワイヤケーブル1に正逆方
向の移動力を付与しているから、従来のようなワイヤケ
ーブルを巻き取り移動させるのに比して、駆動ギヤ5は
十分小型のものを使用することができる。したがって、
駆動モータ64やマグネットクラッチ61も小型化する
ことができ、ワイヤ駆動部全体の設置スペースを削減で
きるととともに低コスト化を図ることができる。
【0017】なお、本実施形態では、二本のギアドケー
ブル2A,2Bを駆動ギヤ5で同時駆動しているから駆
動力の伝達が確実に行なわれる。また、ワイヤケーブル
1の両端11,12を後方へ大きく延ばす等により駆動
ギア5および駆動モータ64等の設置位置を自由に選択
できるから、車両内の空きスペースを有効に利用するこ
とができる。
【0018】(第2実施形態)図4において、ワイヤケ
ーブル1はガイドローラ41,42,43に懸架されて
センタレールCR内を通過するとともにその両端11,
12は対向して位置させられ、一本のギアドケーブル2
がカシメ片21により両端11,12間に連結されて全
体として環状となっている。ギアドケーブル2は背後か
らアイドルギア51に押圧された状態で駆動ギア5の外
周に係合している。他の構造は上記第1実施形態と同一
である。
【0019】このような構造によれば、駆動モータ64
によりマグネットクラッチ61を介して駆動ギア5を正
逆回転させると、これに係合するギアドケーブル2が前
後方向へ直線移動させられ、これに一体に連結されたワ
イヤケーブル1に移動力が付与される。これにより、セ
ンタレールCR内のワイヤケーブル1がこれに沿って正
逆移動してローラブラケット3を介してスライドドアが
開閉操作される。本実施形態によっても第1実施形態と
同様に、駆動ギア5や駆動モータ64の小型化による省
スペースと低コスト化の効果が得られるとともに、ギア
ドケーブル2が一本で良いから構造がさらに簡素化され
る。
【0020】(第3実施形態)第2実施形態のギアドケ
ーブル2に代えて、図5に示すように、歯付きベルト8
を使用することができる。この場合には、第2実施形態
の駆動ギア5に代えて歯付きの駆動プーリ7をマグネッ
トクラッチ61の出力軸611に装着し、背後からアイ
ドルプーリ71,72で押圧した状態で歯付きベルト8
を駆動プーリ7の外周に係合させている。
【0021】このような構造によっても、第2実施形態
と同様の効果が得られるとともに、ギアドケーブルを使
用するのに比して駆動モータの駆動力がより効率的にワ
イヤケーブルへ伝達される。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明の車両用電動スラ
イドドア装置によれば、ワイヤ駆動部の大型化を避けて
省スペースと低コスト化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における、電動スライド
ドア装置の全体平面図で、図6のI−I線に沿った平面図
である。
【図2】電動スライドドア装置の分解斜視図である。
【図3】電動スライドドア装置の要部分解斜視図であ
る。
【図4】本発明の第2実施形態における、電動スライド
ドア装置の分解斜視図である。
【図5】本発明の第3実施形態における、電動スライド
ドア装置の分解斜視図である。
【図6】自動車の全体側面図である。
【図7】従来の電動スライドドア装置の分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…ワイヤケーブル、2,2A,2B…ギアドケーブ
ル、3…ローラブラケット、5…駆動ギア、64…駆動
モータ、7…歯付きプーリ、8…歯付きベルト、D…ス
ライドドア。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部にスライドドアを結合し、正逆移動
    に伴って前記スライドドアを開閉操作するワイヤ部材
    と、駆動モータにより回転させられる回転体と、前記ワ
    イヤ部材の一部に設けられて前記回転体の外周に係合し
    前記ワイヤ部材に移動力を付与する所定長の係合部材と
    を具備する車両用電動スライドドア装置。
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