JP2007223402A - スライドドア開閉装置 - Google Patents

スライドドア開閉装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007223402A
JP2007223402A JP2006044998A JP2006044998A JP2007223402A JP 2007223402 A JP2007223402 A JP 2007223402A JP 2006044998 A JP2006044998 A JP 2006044998A JP 2006044998 A JP2006044998 A JP 2006044998A JP 2007223402 A JP2007223402 A JP 2007223402A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
guide rail
sliding door
closing device
door opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2006044998A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Urano
吉隆 浦野
Yasushi Yoshida
靖 吉田
Yoshitaka Sekine
義隆 関根
Takushi Eguchi
拓志 江口
Hiroshi Nagai
啓 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2006044998A priority Critical patent/JP2007223402A/ja
Publication of JP2007223402A publication Critical patent/JP2007223402A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】スライドドア開閉装置の車体への組み付け作業を容易にすることと、車体に形成される開口を小さくしてスライドドア開閉装置が搭載される車両の美観を向上させることである。
【解決手段】スライドドア14に設けられるローラアッシー16をロワーレール17に係合させ、このローラアッシー16に開側と閉側からケーブルを接続し、ロワーレール17の両端に設けられる一対の反転プーリ43にケーブルを掛け渡す。ロワーレール17の車内側に駆動ユニット32を設け、ロワーレール17の長手方向両端部間に形成される開口から引き込んだケーブルを駆動ユニット32により駆動する。この駆動ユニット32の厚み寸法をロワーレール17の厚み寸法よりも薄く形成し、駆動ユニット32を予め固定した状態でロワーレール17を車体12の装着部35に組み付ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の側部に設けられるスライドドアを自動的に開閉するスライドドア開閉装置に関し、特に、スライドドアに接続される索条体を駆動ユニットにより駆動して自動開閉動作させるようにしたものに関する。
ワゴンタイプやワンボックスタイプの車両には、その車体側部に形成される乗降口を開閉するためのドアとして、スライドドアが多く用いられている。スライドドアはその車両前方側の上下両端部と車両後方側の中間部とにそれぞれローラアッシーを備え、車体には乗降口の上下両縁部と車両後方側とに位置してそれぞれガイドレールが固定されており、これらのローラアッシーが対応するガイドレールに案内されることにより、スライドドアは車体側部に沿って車両前後方向に開閉するようになっている。
このようなスライドドアは、開閉時に必要とされる車両側方の開放スペースが小さくてすむため、比較的大きな乗降口に適用される場合が多い。そのため、スライドドアが大型化し、その開閉操作が重くなり、特に坂道などではその開閉操作が困難となる場合があった。そこで、スライドドアの開閉操作を容易にするために、電動モータ等を駆動源とする駆動ユニットを車体に搭載し、この駆動ユニットによりスライドドアを開閉駆動するようにしたスライドドア開閉装置が開発されている。
例えば、特許文献1と特許文献2には、それぞれ、両端部が開側と閉側とからローラアッシーに接続されるケーブル(索条体)と、ガイドレールの一端に設けられてケーブルが掛け渡される反転プーリと、ガイドレールの他端に設けられてケーブルが巻き掛けられる駆動用プーリ(駆動用回転体)とを備え、この駆動用プーリを駆動ユニットにより回転駆動してスライドドアを自動開閉動作させるようにしたスライドドア開閉装置が記載されている。
また、特許文献3には、両端部が開側と閉側とからローラアッシーに接続されるケーブルと、ガイドレールの両端に設けられてケーブルが掛け渡される一対の反転プーリと、ケーブルを巻き掛けられた駆動用プーリを内蔵する駆動機構とを備え、この駆動用プーリを駆動ユニットにより回転駆動してスライドドアを自動開閉動作させるようにしたスライドドア開閉装置が記載されている。
特開2002―309851号公報 特開平11―334370号公報 特開2002−38814号公報
このようなスライドドアを備えた車両では、通常、ガイドレールの厚み寸法程度の開口幅を有する溝状の装着部を車体側部に形成し、この装着部に車外側からガイドレールを組み付けるようにしている。
しかしながら、上述した特許文献1,2に記載されるようなスライドドア開閉装置では、駆動用プーリはその回転中心軸が車両水平方向に向くように配置され、また、電動モータはその回転軸が車両上下方向に向くように配置されているので、ガイドレールに対して駆動用プーリや駆動ユニットの一部が上下方向に突出した構成となっている。また、特許文献3に記載されるようなスライドドア駆動装置では、駆動機構と各反転プーリ間のケーブルの外周を覆うアウタチューブを設けて、ケーブルが車体等と接するのを防止するようにしているが、ケーブルは常にアウタチューブ内で摺動することになり、この摺動が駆動装置の駆動時の抵抗となることがある。さらに、特許文献1〜3において、この開閉装置を車体に組み付ける際には、まず、ガイドレールを単体のままで車外側から装着部に組み付け、別途、駆動ユニットを車室内側から車体に組み付けるようにしており、その組み付け作業は煩雑となっている。
これに対して、駆動ユニットを固定した状態でガイドレールを車体に組み付ける方法が考えられるが、この場合、駆動用プーリや駆動ユニットの分だけ装着部の開口を大きく形成する必要があり、そのため、車体の美観が損なわれ、あるいは化粧板等を用いて余分な開口を閉塞する必要が生じることになる。
本発明の目的は、スライドドア開閉装置の車体への組み付け作業を容易にすることにある。
本発明の他の目的は、車体に形成される開口を小さくして、スライドドア開閉装置が搭載される車両の美観を向上させることにある。
本発明のさらなる目的は、ケーブルの摺動抵抗を軽減して駆動効率を向上させることにある。
本発明のスライドドア開閉装置は、車体の側部に設けられるスライドドアを自動的に開閉するスライドドア開閉装置であって、長手方向両端部間に引き込み部を備えた案内壁を備え、前記車体の側部に固定されるガイドレールと、前記スライドドアに装着され、前記ガイドレールに係合して当該ガイドレールに沿って移動自在のスライド部と、両端が開側と閉側とから前記スライド部に接続され、前記ガイドレールの車外側に環状に配置される索条体と、前記ガイドレールの両端に設けられ、前記索条体が掛け渡される一対の反転プーリと、車両上下方向に平行に回転中心軸が配置され、前記ガイドレールの車内側に配置されて前記引き込み部から引き込まれた前記索条体が掛け渡される駆動用回転体と、前記ガイドレールの長手方向に沿って前記ガイドレールの車内側に配置され、前記駆動用回転体を回転駆動するとともに前記駆動用回転体とにより駆動ユニットを構成する駆動源とを有し、前記駆動ユニットの厚み寸法を前記ガイドレールの厚み寸法よりも薄く形成し、前記駆動ユニットを前記案内壁の車内側面に固定した状態で前記ガイドレールを前記車体に組み付けることを特徴とする。
本発明のスライドドア開閉装置は、回転中心軸を車両水平方向に平行として一対の前記反転プーリを配置し、反転前後の前記索条体を前記案内壁の車外側に上下に並べて配索することを特徴とする。
本発明のスライドドア開閉装置は、反転前後の前記索条体の双方に摺接し、当該索条体を前記ガイドレールに沿う方向に案内するガイド部材を前記ガイドレールに装着することを特徴とする。
本発明のスライドドア開閉装置は、前記スライドドアにより開閉される乗降口の下縁部に前記ガイドレールの厚み寸法で開口する装着部を形成し、前記駆動ユニットを固定した状態の前記ガイドレールを前記装着部に車外側から組み付けることを特徴とする。
本発明によれば、駆動ユニットを固定した状態でガイドレールを車体に組み付けることができるので、このスライドドア開閉装置の車体への組み付け作業を容易にすることができ、また、アウタチューブ等を用いることないのでケーブルの摺動抵抗を軽減することができる。また、このスライドドア開閉装置を組み付けるために車体に形成される開口の上下幅をガイドレールの厚み寸法程度にすることができるので、車体に形成される開口を小さくして、このスライドドア開閉装置が搭載される車両の美観を向上させることができる。
さらに、本発明によれば、回転中心軸を車両水平方向に平行として一対の反転プーリを配置するようにしたので、ガイドレールの案内壁の同一側に反転前後の索条体を配置するようにしても反転前後の索条体が互いに干渉することを防止することができる。
さらに、本発明によれば、索条体をガイドレールに沿う方向に案内するガイド部材を、反転前後の索条体の双方に摺接させるように構成したので、反転前後の索条体を同一のガイド部材により案内することができ、部品点数を低減して、このスライドドア開閉装置のコストを低減することができる。
さらに、本発明によれば、ガイドレールの厚み寸法よりも薄い駆動ユニットが装着されたガイドレールを車体の乗降口の下縁部に組み付けるようにしたので、乗降口の下縁部の高さが増すことを抑えられるため乗降性を損なうことがなく、また、車体の未使用空間を有効利用して、このスライドドア開閉装置の車両への搭載性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるスライドドア開閉装置が搭載された車両を示す概略図であり、この車両11にはその車体12の側部に乗降口13が形成されており、この乗降口13を開閉するために、車体12の側部にはスライドドア14が設けられている。
このスライドドア14の車両前方側の下端部にはロワーアーム15を介してスライド部としてのローラアッシー16が装着され、車体12の乗降口13の下縁部にはガイドレールとしてのロワーレール17が固定されており、ローラアッシー16はロワーレール17に係合してロワーレール17に沿って車両前後方向に移動自在となっている。また、スライドドア14の車両後方側の端部にはセンターアーム18を介してローラアッシー19が装着され、車体12の乗降口13の車両後方側には車両上下方向の略中間部に位置してセンターレール21が固定されており、ローラアッシー19はセンターレール21に係合してセンターレール21に沿って車両前後方向に移動自在となっている。さらに、スライドドア14の車両前方側の上端部には図示しないローラアッシーが装着され、車体12の乗降口13の上縁部には図示しないアッパーレールが固定されており、このローラアッシーはアッパーレールに係合してアッパーレールに沿って車両前後方向に移動自在となっている。
各レールは、それぞれ車体12の側部に沿って車両前後方向に延びて形成されており、スライドドア14は各ローラアッシーが各レールに沿って案内されることにより、図1中に実線で示す全開位置と一点鎖線で示す全閉位置との間で、車両前後方向に移動自在つまり開閉自在となっている。
図2は図1に示すスライドドア開閉装置の詳細を示す正面図であり、図3は図2におけるA−A線に沿う断面図であり、図4は図2に示すスライドドア開閉装置の車体から取り外された状態を示す斜視図である。
この車両11には、スライドドア14を自動的に開閉するために、スライドドア開閉装置31(以下、開閉装置31とする)が設けられている。この開閉装置31はロワーレール17とローラアッシー16とその構成要素の一部とするとともにロワーレール17に駆動ユニット32を固定した構造となっており、図4に示すように、これらは予め組み立てられたアセンブリ品とされている。
一方、車体12には、乗降口13の下縁部、つまり車体下部パネル33とフロアパネル34との間に位置して装着部35が設けられている。この装着部35はロワーレール17の厚み寸法(車両上下方向の高さ寸法)で車両前後方向に開口する溝状に形成されており、開閉装置31は予め組み立てられた状態で、この装着部35に車外側から組み付けられるようになっている。
この開閉装置31に用いられるロワーレール17は、上面視でほぼ「くの字」形状をなし、車体12の側壁に沿う直線案内部17eと、湾曲部17gを介して車体12の車室内側に折れ曲がった引き込み案内部17fとから形成される。また、ほぼ一様の断面形状を有するレール状に形成され、図3に示すように、開口が下側を向く断面コの字形状の案内レール部17aと、車体12に水平に配置される走行レール部17bと、側方を向く断面コの字形状に形成されるケーブル案内部17cとを有し、また、ケーブル案内部17cの車内側の壁は案内壁17dとなっている。
図5はローラアッシーの詳細を示す斜視図であり、ロワーレール17に案内されるローラアッシー16はベースブラケット16aを有し、このベースブラケット16aはピン部材36によりスライドドア14のロワーアーム15に揺動自在に連結されている。ベースブラケット16aには一対の案内用ローラ37が上方に向けて回転自在に装着され、1つの走行用ローラ38が側方を向いて回転自在に装着されており、図4に示すように、案内用ローラ37は案内レール部17aに組み込まれてロワーレール17に沿って移動自在となっており、走行用ローラ38は走行レール部17b上を走行するようになっている。また、ベースブラケット16aはロワーアーム15に対してピン部材36を中心として揺動自在となっているので、ローラアッシー16がロワーレール17の引き込み部に達しても、ローラアッシー16はロワーレール17に追従することができる。
ベースブラケット16aにはケーブル案内部17cに向けて突出する接続ブラケット41が固定されており、この接続ブラケット41には索条体としての一対のケーブル42a,42bが、一方のケーブル42aが開側(車両後方側)から、他方のケーブル42bが閉開側(車両前方側)から接続されている。なお、ケーブル42a,42bの一端端は接続ブラケット41に揺動自在に接続されており、ローラアッシー16がロワーレール17の湾曲部17gに達しても、ケーブル42a,42bが接続ブラケット41に対して折り曲がらないようになっている。
図2に示すように、ロワーレール17の両端には、ケーブル案内部17cに位置して、一対の反転プーリ43,44が設けられている。図6は反転プーリの詳細を示す斜視図であり、これらの反転プーリ44は縦置き、つまり、その回転中心軸44aを車両水平方向に平行として配置されており、この回転中心軸44aを中心として回転自在となっている。なお、図6には反転プーリ44を示すが、反転プーリ43についても同様に回転中心軸を車両水平方向に平行として縦置き配置されている。
ローラアッシー16に開側から接続されたケーブル42aは車両後方側に導かれて車両後方側の反転プーリ43に上方側から掛け渡され、その作動方向が変換されて反転前のケーブル42aに対して下側に位置して車両前方後方側に導かれている。反対に、ローラアッシー16に閉側から接続されたケーブル42bは車両前方側に導かれて車両前方側の反転プーリ44に上方側から掛け渡され、その作動方向が変換されて反転前のケーブル42bに対して下側に位置して車両後方側に導かれている。これにより、反転プーリ43,44による反転前後のケーブル42a,42bは案内壁17dの車外側に上下に並んで配索され、ケーブル案内部17cに環状に配索されることになる。
図7は駆動ユニットの詳細を示す断面図であり、図8は図7におけるA−A線に沿う断面図である。
この開閉装置31に用いられる駆動ユニット32は、各反転プーリ43,44の間つまりロワーレール17の長手方向両端部間に位置してロワーレール17の案内壁17dの背面に固定されており、ロワーレール17が車体12に固定されたときには、ロワーレール17に対して車内側に位置するようになっている。
この駆動ユニット32は駆動源としての電動モータ51を備えている。この電動モータ51はいわゆるブラシ付き直流モータとなっており、その回転軸51aは正逆両方向に回転可能となっている。また、駆動ユニット32はその上部にロワーレール17との取付けブラケット32aを備えている。この電動ユニット32は、取付けブラッケット32aを含めた上下方向の厚み寸法(車両上下方向の高さ寸法)がロワーレール17の厚み寸法寸法内に収まるように構成され、ロワーレール17の長手方向に沿うつまり回転軸51aがロワーレール17の長手方向に沿うとともに、ロワーレール17の厚みの範囲に収まるように配置されている。
なお、電動モータ51にはCPUやメモリ等を備えた図示しない制御装置が接続され、運転席や携帯端末等に設けられる図示しない開閉スイッチからの操作信号に応じて、制御装置により電動モータ51の作動が制御される。
電動モータ51には減速機52が固定されており、回転軸51aの回転は減速機52により所定の回転数にまで減速して出力軸53から出力される。減速機52は回転軸51aの外周面に一体に形成されるウォーム54とウォーム54に噛み合うウォームホイル55とを有しており、ウォームホイル55は出力軸53に固定されてギヤケース56の内部に回転自在に収容されている。これにより、回転軸51aの回転はウォーム54とウォームホイル55とを介して所定の回転数にまで減速して出力軸53から出力される。
出力軸53は車両上下方向に平行に配置され、その長さ寸法はロワーレール17の厚み寸法よりも短く形成されており、その先端部はギヤケース56から車両下方側に向けて突出している。
ギヤケース56にはドラムケース57が固定されており、このドラムケース57には駆動用回転体としてのドラム61が収容されている。このドラム61は外周面に螺旋状の案内溝61aが形成された円筒状に形成されており、その軸心において出力軸53の先端部に固定されて電動モータ51により回転駆動されるようになっている。また、このドラム61は出力軸53が車両上下方向に平行に配置されることにより、その回転中心軸が車両上下方向に平行になる、いわゆる横置きに配置されており、上述した取付けブラケット32aを含めた上下方向の厚み寸法(車両上下方向の高さ寸法)はロワーレール17の厚み寸法内に収まるように構成されている。
ドラムケース57には車両前方側と後方側とに向けて開口する一対の出入り孔57a,57bが形成されており、一方、ロワーレール17の案内壁17dにはその長手方向中間部つまり駆動ユニット32に対応した位置に引き込み部としての開口62が設けられている。ドラムケース57の先端部は車内側から開口62に差し込まれ、これにより各出入り孔57a,57bはロワーレール17のケーブル案内部17cに位置するようになっている。
なお、各出入り孔57a,57bにはそれぞれシールラバー(不図示)が装着され、ドラムケース57の内部への異物等の侵入が防止される。
ケーブル案内部17cにおいて環状に配置されるケーブル42a,42bの端部は、それぞれ開側、閉側から各出入り孔57a,57bを介して開口62からロワーレール17に対して車内側に引き込まれ、ドラム61に掛け渡されている。つまり、車両後方側から開口62にまで導かれたケーブル42aは、ドラムケース57の出入り孔57aを介して開口62からドラム61に案内され、案内溝61aに沿ってドラム61に複数回巻き付けられて固定される。一方、車両前方側から開口62にまで導かれたケーブル42bは、ドラムケース57の出入り孔57bを介して開口62からドラム61に案内され、車両後方側からのケーブル42aと逆方向に向けて案内溝61aに沿ってドラム61に複数回巻き付けられて固定される。
また、ドラムケース57には、各ケーブル42a,42bに所定の張力を付与するための一対の板ばね63,64が設けられている。これらの板ばね63,64は円形に丸めて形成されており、その一端がドラムケース57に固定され、他端側がその直径を増減させる方向に弾性変形自在となっている。そして、開側のケーブル42aは板ばね64の外面に摺接し、閉側のケーブル42bは板ばね63の外面に摺接し、これにより、ケーブル42a,42bは板ばね63,64の弾性力により所定の張力が付与されるようになっている。
このような構成により、この開閉装置31は、電動モータ51が作動してドラム61が回転すると、ケーブル42a,42bの車両前方側または後方側のいずれか一方側がドラム61に巻き取られ、ローラアッシー16はケーブル42a,42bに引かれてロワーレール17に沿う方向に移動する。例えば、図示しない開閉スイッチが開方向に操作されたときには、制御装置は電動モータ51を正転させ、これにより車両後方側のケーブル42aがドラム61に巻き取られてローラアッシー16つまりスライドドア14はケーブル42aに引かれながら自動開動作する。反対に、開閉スイッチが閉方向に操作されたときには、制御装置は電動モータ51を逆転させ、これにより車両前方側のケーブル42bがドラム61に巻き取られてローラアッシー16つまりスライドドア14はケーブル42bに引かれながら自動閉動作する。このように、駆動ユニット32はローラアッシー16に接続されたケーブル42a,42bを作動させ、ローラアッシー16をロワーレール17に沿う方向に駆動することにより、スライドドア14を自動開閉動作させるようになっている。
図9はガイド部材の詳細を示す断面図であり、図10は図9におけるA−A線に沿う断面図である。
前述のように、ロワーレール17はその中間部分において車内側に曲げられて湾曲部17gを形成されているので、ケーブル案内部17cに配索されるケーブル42a,42bがその湾曲部17gにおいて案内壁17dの表面に摺接し、摺接音やケーブル42a,42bの摩耗等を生じる恐れがある。そのため、この開閉装置31では、図2に示すように、ロワーレール17の湾曲部17gに3つのガイド部材71を装着し、これらのガイド部材71によりケーブル42a,42bを案内壁17dに沿う方向に案内して、ケーブル42a,42bと案内壁17dとの摺接を防止するようにしている。
ガイド部材71を装着するために、湾曲部17gの案内壁17dには3つの装着孔72が形成されており、一方、ガイド部材71には車両前後方向の両側に一対の装着爪71aが設けられ、これらの装着爪71aが装着孔72に挿入されて案内壁17dの両脇に係合することにより、ガイド部材71はロワーレール17に固定されるようになっている。また、ガイド部材71の外面は案内壁17dよりもケーブル42a,42b側に突出しており、これにより、ケーブル42a,42bは各ガイド部材71の外面に摺接するようになっている。さらに、図10に示すように、これらのガイド部材71はケーブル案内部17cの上下方向の全域に突出しており、反転プーリ43,44による反転前後のケーブル42a,42bの双方に摺接して、反転前後のケーブル42a,42bを同時に案内するようになっている。したがって、反転前後のケーブル42a,42bに対して個別にガイド部材71を設ける必要がなく、ケーブル42a,42bを案内するための部品点数を削減することができる。
図11は図4に示す開閉装置の車体への組み付け手順を示す斜視図である。
この開閉装置31では、取付けブラケット32aを介して駆動ユニット32をロワーレール17に固定した状態で車体12の装着部35に組み付けるようにしている。この開閉装置31は、駆動ユニット32の厚み寸法(車両上下方向の高さ寸法)をロワーレール17の厚み寸法内に収まるように薄く形成するようにしている。つまり、この駆動ユニット32は、電動モータ51をロワーレール17に沿って配置し、ドラム61を横置き配置することによりその厚み寸法が薄くされるとともに、車両側方から見たときに、ロワーレール17の厚みの範囲内に収まるように、案内壁17dの裏側に位置するように配置されている。
したがって、図11に示すように、駆動ユニット32が固定された状態であっても、ロワーレール17の厚み寸法で開口する装着部35にロワーレール17を車外側から組み付けることができる。そのため、装着部35の開口をロワーレール17が必要とする分以上に大きくする必要がなく、最小限の開口でこの開閉装置31を車体12に組み付けることができる。
このように、この開閉装置31では、駆動ユニット32を固定した状態でロワーレール17を車体12の装着部35に組み付けることができるので、この開閉装置31の車体12への組み付け作業を容易にすることができる。また、この開閉装置31を組み付けるために車体12に形成される装着部35の開口をロワーレール17の厚み寸法程度にすることができるので、車体12に形成される開口を最小限として、この開閉装置31が搭載される車両11の美観を向上させることができる。
さらに、この開閉装置31では、回転中心軸を車両水平方向に平行として一対の反転プーリ43,44を配置することにより、反転前後のケーブル42a,42bを案内壁17dに対して同一側で上下に並べて配索されるようにしたので、反転前後のケーブル42が互いに干渉することを防止することができる。
さらに、この開閉装置31では、ケーブル42a,42bをロワーレール17に沿う方向に案内するガイド部材71を、反転前後のケーブル42の双方に摺接させるように構成したので、反転前後のケーブル42を同一のガイド部材71により案内することができ、部品点数を低減して、この開閉装置31のコストを低減することができる。
さらに、この開閉装置31では、ガイドレール17の厚み寸法よりも薄い駆動ユニット32が装着されたロワーレール17を車体12の乗降口13の下縁部に装着するようにしたので、乗降口13の下縁部の高さが増すことを抑えられて乗降性を損なうことがなく、また、車体12の未使用空間を有効利用して、この開閉装置31の車両11への搭載性を高めることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、本実施の形態おいては、駆動ユニット32はロワーレール17に固定されているが、これに限らず、駆動ユニット32をセンターレール21やアッパーレールに固定して、これらセンターレール21やアッパーレールをベースとしたスライドドア開閉装置として構成してもよい。
また、本実施の形態においては、ロワーレール17は走行用ローラ38が走行する走行レール部17bを有しているが、これに限らず、走行レール部17bを設けずに、走行用ローラ38が車体12の車体下部パネル33上を走行するように構成してもよい。
さらに、本実施の形態においては、スライド部は案内用ローラ37と走行用ローラ38とを有するローラアッシー16とされているが、これに限らず、ロワーレール17に沿って移動自在のものであれば、他の構造であってもよい。
さらに、本実施の形態においては、索条体として一対のケーブル42a,42bを用いるようにしているが、これに限らず、1本のケーブルの中間部位をドラム61に巻き付けたものを用いるようにしてもよい。
本発明の一実施の形態であるスライドドア開閉装置が搭載された車両を示す概略図である。 図1に示すスライドドア開閉装置の詳細を示す正面図である。 図2におけるA−A線に沿う断面図である。 図2に示すスライドドア開閉装置の車体から取り外された状態を示す斜視図である。 ローラアッシーの詳細を示す斜視図である。 反転プーリの詳細を示す斜視図である。 駆動ユニットの詳細を示す断面図である。 図7におけるA−A線に沿う断面図である。 ガイド部材の詳細を示す断面図である。 図9におけるA−A線に沿う断面図である。 図4に示す開閉装置の車体への組み付け手順を示す斜視図である。
符号の説明
11 車両
12 車体
13 乗降口
14 スライドドア
15 ロワーアーム
16 ローラアッシー(スライド部)
16a ベースブラケット
17 ロワーレール(ガイドレール)
17a 案内レール部
17b 走行レール部
17c ケーブル案内部
17d 案内壁
18 センターアーム
19 ローラアッシー
21 センターレール
31 スライドドア開閉装置
32 駆動ユニット
32a 取付けブラケット
33 車体下部パネル
34 フロアパネル
35 装着部
36 ピン部材
37 案内用ローラ
38 走行用ローラ
41 接続ブラケット
42a ケーブル(索条体)
42b ケーブル(索条体)
43,44 反転プーリ
44a 回転中心軸
51 電動モータ(駆動源)
51a 回転軸
52 減速機
53 出力軸
54 ウォーム
55 ウォームホイル
56 ギヤケース
57 ドラムケース
57a,57b 出入り孔
61 ドラム(駆動用回転体)
61a 案内溝
62 開口
63,64 板ばね
71 ガイド部材
71a 装着爪
72 装着孔

Claims (4)

  1. 車体の側部に設けられるスライドドアを自動的に開閉するスライドドア開閉装置であって、
    長手方向両端部間に引き込み部を備えた案内壁を備え、前記車体の側部に固定されるガイドレールと、
    前記スライドドアに装着され、前記ガイドレールに係合して当該ガイドレールに沿って移動自在のスライド部と、
    両端が開側と閉側とから前記スライド部に接続され、前記ガイドレールの車外側に環状に配置される索条体と、
    前記ガイドレールの両端に設けられ、前記索条体が掛け渡される一対の反転プーリと、
    車両上下方向に平行に回転中心軸が配置され、前記ガイドレールの車内側に配置されて前記引き込み部から引き込まれた前記索条体が掛け渡される駆動用回転体と、
    前記ガイドレールの長手方向に沿って前記ガイドレールの車内側に配置され、前記駆動用回転体を回転駆動するとともに前記駆動用回転体とにより駆動ユニットを構成する駆動源とを有し、
    前記駆動ユニットの厚み寸法を前記ガイドレールの厚み寸法よりも薄く形成し、前記駆動ユニットを前記案内壁の車内側面に固定した状態で前記ガイドレールを前記車体に組み付けることを特徴とするスライドドア開閉装置。
  2. 請求項1記載のスライドドア開閉装置において、回転中心軸を車両水平方向に平行として一対の前記反転プーリを配置し、反転前後の前記索条体を前記案内壁の車外側に上下に並べて配索することを特徴とするスライドドア開閉装置。
  3. 請求項1または2記載のスライドドア開閉装置において、反転前後の前記索条体の双方に摺接し、当該索条体を前記ガイドレールに沿う方向に案内するガイド部材を前記ガイドレールに装着することを特徴とするスライドドア開閉装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライドドア開閉装置において、前記スライドドアにより開閉される乗降口の下縁部に前記ガイドレールの厚み寸法で開口する装着部を形成し、前記駆動ユニットを固定した状態の前記ガイドレールを前記装着部に車外側から組み付けることを特徴とするスライドドア開閉装置。
JP2006044998A 2006-02-22 2006-02-22 スライドドア開閉装置 Abandoned JP2007223402A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006044998A JP2007223402A (ja) 2006-02-22 2006-02-22 スライドドア開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006044998A JP2007223402A (ja) 2006-02-22 2006-02-22 スライドドア開閉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007223402A true JP2007223402A (ja) 2007-09-06

Family

ID=38545619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006044998A Abandoned JP2007223402A (ja) 2006-02-22 2006-02-22 スライドドア開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007223402A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016021081A1 (ja) * 2014-08-06 2016-02-11 三井金属アクト株式会社 ドア開閉装置
WO2016021082A1 (ja) * 2014-08-06 2016-02-11 三井金属アクト株式会社 ドア開閉装置
WO2016021080A1 (ja) * 2014-08-06 2016-02-11 三井金属アクト株式会社 ドア開閉装置
JP2016037738A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 三井金属アクト株式会社 ドア開閉装置
JP2016037739A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 三井金属アクト株式会社 ドア開閉装置
JP2016037740A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 三井金属アクト株式会社 ドア開閉装置
JP2020197093A (ja) * 2019-06-04 2020-12-10 三井金属アクト株式会社 車両スライド扉の動力スライド装置

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016021081A1 (ja) * 2014-08-06 2016-02-11 三井金属アクト株式会社 ドア開閉装置
WO2016021082A1 (ja) * 2014-08-06 2016-02-11 三井金属アクト株式会社 ドア開閉装置
WO2016021080A1 (ja) * 2014-08-06 2016-02-11 三井金属アクト株式会社 ドア開閉装置
JP2016037738A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 三井金属アクト株式会社 ドア開閉装置
JP2016037727A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 三井金属アクト株式会社 ドア開閉装置
JP2016037742A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 三井金属アクト株式会社 ドア開閉装置
JP2016037739A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 三井金属アクト株式会社 ドア開閉装置
JP2016037741A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 三井金属アクト株式会社 ドア開閉装置
JP2016037740A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 三井金属アクト株式会社 ドア開閉装置
CN105452032A (zh) * 2014-08-06 2016-03-30 三井金属爱科特株式会社 门开闭装置
CN105705354A (zh) * 2014-08-06 2016-06-22 三井金属爱科特株式会社 门开闭装置
US9803407B2 (en) 2014-08-06 2017-10-31 Mitsui Kinzoku Act Corporation Door opening and closing apparatus
US9828796B2 (en) 2014-08-06 2017-11-28 Mitsui Kinzoku Act Corporation Door opening and closing apparatus
US9834970B2 (en) 2014-08-06 2017-12-05 Mitsui Kinzoku Act Corporation Door opening and closing apparatus
CN105705354B (zh) * 2014-08-06 2017-12-19 三井金属爱科特株式会社 门开闭装置
JP2020197093A (ja) * 2019-06-04 2020-12-10 三井金属アクト株式会社 車両スライド扉の動力スライド装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7328934B2 (en) Sliding door opening and closing device
JP5796238B2 (ja) 車両用ドアの開閉装置
JP2007223402A (ja) スライドドア開閉装置
KR930010047B1 (ko) 차량의 창문조절기에 사용되는 운동변환기구
ATE504464T1 (de) Öffnungs- und schliessvorrichtung für kraftfahrzeugschiebetüren
JP2001336352A (ja) 車両用スライドドア装置
JP5213776B2 (ja) 車両用自動開閉装置
JP4746400B2 (ja) ワイヤ巻回装置
JP4654076B2 (ja) 車両用開放式屋根構造
JP2009255724A (ja) 車両用自動開閉装置
KR101075734B1 (ko) 자동문 개폐장치
JP2001003638A (ja) 車両用電動スライドドア装置
JP2010007386A (ja) 車両用自動開閉装置
JP2007270426A (ja) スライドドア開閉装置
JP2005271614A (ja) 車両用自動開閉装置
JP2009019396A (ja) 車両用開閉体の駆動装置
JP2007217865A (ja) 車両用自動開閉装置
WO2015156355A1 (ja) ウィンドレギュレータ装置
KR101438785B1 (ko) 자동차용 롤러 블라인드
JP2009235704A (ja) 車両用自動開閉装置
JP4491518B2 (ja) スライドドア開閉装置
JP2008255579A (ja) 車両用自動開閉装置
JP5207397B2 (ja) カーテン開閉装置
JP2014101732A (ja) プーリ装置
CN218759439U (zh) 滑动门的驱动装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090212

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20091016