JP2011021621A - ホースコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、合成樹脂製等のホースやチューブ等を接続するために使用するコネクタである。
【解決手段】
差込部1cを延設のニップル1に樹脂ニップル20を嵌合し、前記ニップル1と樹脂ニップル20の間にホース101を挿入した後に、袋ナット30で締め付けられる。前記樹脂ニップル20には、軸方向に形成のスリット23によって、適宜の間隔で爪体25が形成され、ホース101がニップル1と樹脂ニップル20の間に挿入されたとき、前記爪体25の先端部が、ニップル1の差込部1cの先端部に比して長い(δ)。
【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂製等のホースやチューブ等を接続するために使用するコネクタである。
従来、産業機械のクーラント配管で経費節減、作業性向上、配管の簡素化といったニーズから樹脂製ホース、ゴム製ホースが繁雑に使われるようになった。
又、ホースの構造も、例えば、耐圧を保持する編入ホース、扁平を防止する金属スプリング入ホース、樹脂スプリング入ホース等、多岐にわたっている。
この様なホースと機器等と接続するには、図10に示す竹の子形ニップルにホースバンドで締め付けて接続している。
ニップル100の中央には、スパナ用の回動頭部100aが形成してあり、その左側には、機器取付け用のネジ100bが形成してある。一方、回動頭部100aの右側には、ホース差込用の円筒状の差込部100cが形成してある。
また、その差込部100cの外周面には、円周方向に凸部100dが形成してあると共に、その外径は、ホースの内径より、約1.1倍に形成してある。
一方、ホース101の先端部は、前記ホースコネクタの差込部100c、所謂、竹の子ニップルに挿入される。
そして、ホースバンド103で締め付け固定して接続する。尚、前記凸部100dは、差し込んだホース101の脱抜防止を図っている。
又、図11(A)に示すコネクター120がよく知られていて、このコネクター120はニップル122とナット130で構成され、前記ニップル122のホース差込口123は断面コ字状で、下差込部123aと、この下差込部123aより突出長さが短い上差込部123bが形成してある。又、前記上差込部123bには、凸状端部である突起125aを形成の爪125が形成してあり、前記ホース差込口123にホース101を差し込んでナット130で締め付ける。
このナット130での締め付けによって、前記爪125の端部に形成の突起125aは、ナット130でホース中心方向に押圧されて、ホース101の外周に食い込んで、脱抜防止と漏洩防止を図っている。
特開2001−193881号公報
前記の従来の竹の子ニップルにホースを挿入して、そのホースの外周からホースバンドで締め付ける構造であるので、簡便な操作で接続できるが、締め付け力不足によるホースの抜けや、その接続部から流体の漏洩が生ずる。
又、図11(B)に示すニップル122とナット130で構成のコネクター120では、爪125の端部に形成の突起125aがホース101の外周に食い込んで接続されるが、押圧する幅が狭いためホースの内周面で下差込部123aを包み込むグリップ力が小さいため、高い圧力がかかると漏洩するという課題が生ずる。
そこで、本願発明は、かかる課題を解消するホースコネクターを提供するものである。
請求項1のコネクタは、差込部を延設のニップルに樹脂ニップルを嵌合し、前記ニップルと樹脂ニップルの間にホースを挿入した後に、袋ナットで締め付けてニップルにホースを結合する。又、このコネクタは、樹脂ニップルには軸方向に形成のスリットによって、適宜の間隔で爪体が形成されている。そして、ホースがニップルと樹脂ニップルの間に挿入されたとき、前記爪体の先端部が、ニップル下差込部の先端部に比して長い(δ)ので、袋ナットで締め付けると、前記爪体は差込部の先端部を巻き込むように中心方向に縮小して漏洩防止となる。
又、請求項2のコネクタは、爪体に内凸部と外凸部を形成してあり、又、内凸部に対応する位置の差込部にホース溝が形成してあるので、袋ナットで締め付けると、内凸部の膨出によるホースはホース溝に食い込むので漏洩と抜け防止を図ることができる。
請求項3のコネクタは、ニップルの差込部に、長さが差込部の1/4程度に、ホース内径と同じ外径のニップル凸部を形成すると共に、前記ニップル凸部の左側にホースの内周面と線接触する形状のニップル凸部を形成し、ニップル凸部とニップル凸部の間のホース溝及び前記ニップル凸部と防止ツバの間のホース凹部の外径をホースの内径の0.98程度に形成して、ホースの内周面と非接触部を設ける。
この請求項3のコネクタは、老朽化したときに、ホースをニップルの差込部から抜取り易くして取り替えることができる。
又、請求項4のコネクタは、袋ナットの筒孔の内周部に軸方向にV字状の突起が形成してあるので、この突起がスリットに挿入して、袋ナットの回動を阻止して緩み防止となる。
又、請求項5のコネクタは、樹脂ニップルにニップルに挿入されるホースの先端が判るように窓が形成されている。
本願のコネクタは、ホースを密着結合ができるので、漏洩と抜け防止を図ることができる。
組付け前のコネクタの正面一部断面図である。 ニップルの正面一部断面図である。 樹脂ニップルの正面一部断面図である。 (A)は袋ナットの正面一部断面図、(B)は他の袋ナットの正面一部断面図、である。 コネクタを使用する前を示す図である。 ホースをニップルに挿入した図である。 袋ナットを締め付け始めた図である。 袋ナットを締め付けた図、及び一部拡大図である。 他のニップルの図である。 従来の竹の子コネクターの断面である。 (A)は従来のコネクタの正面一部断面図、(B)は組付け後のコネクタの正面一部断面図である。
本実施の形態のコネクタとして、ホースコネクタを取り上げ、図面を参照して説明する。
図1はコネクタの正面一部断面図、図2はニップルの断面図、図3は樹脂ニップルの断面図、図4(A)は袋ナットの断面図と側面図である。
このコネクタは、ニップル1、樹脂ニップル20及び袋ナット30で構成されている。
ニップル1について、図1及び正面一部断面を示す図2を参照して説明すると、金属等で製作の筒状のニップル1のほぼ中央の外周面には、後述の樹脂ニップル20に嵌合する回動頭部1aが形成してあり、その回動頭部1aの左側には、機器取付け用の機器ネジ1bが形成してある。
尚、このニップル1の左側における機器の取り付け方法は、前記機器ネジ1b形式の他、バンド等を介して結合すればよく、機器の種類に適宜対応させる。
又、ニップル1の前記回動頭部1aの右側には、ホースの差込部1cが延設され、このホースの差込部1cの外周には、前記回動頭部1aの右端部に、後述の樹脂ニップル20を嵌合するニップル溝11が形成してあると共に、そのニップル溝11の右端部には、僅かに突出の樹脂ニップル20の抜け防止ツバ12が形成してある。
又、前記ニップル1の差込部1cの先端部には、ホース101の内周が食い込み可能なホース溝13が、後述する爪体25の内凸部25aに対応する位置に形成してある。
図3は、樹脂ニップル20の正面一部断面図であり、前記ニップル溝11に嵌合するものである。
この樹脂ニップル20は筒状であり、内周面の左端部には前記ニップル1の回動頭部1aに嵌合する頭部21が形成されていると共に、その右側には前記ニップル溝11に嵌合可能な嵌合凸部22が形成されている。
又、樹脂ニップル20の外周にはスパナ用の主頭部20aが形成されていて、この主頭部20aの右側筒体の外周には、後述の袋ナット30用のネジ24が形成してある。
又、前記樹脂ニップル20には、その右端部からネジ24に向けて、軸方向に、スリット23が適宜の間隔で形成され、円周にわたって複数の爪体25が形成されている。
又、この円周にわたって形成の爪体25には、内凸部25aと外凸部25bが適宜の間隔で、中心方向に向かって凸状に形成してあり、内凸部25aと外凸部25bの間には凹形状25cが形成され、前記内凸部25aと外凸部25b及び凹形状25cとで、所謂、W形状になっている。
尚、前記内凸部25aと外凸部25bの断面形状には、逆台形状、逆三角、半円形、反楕円形状等があり、使用分野に基づいて適宜選択する。
また、この樹脂ニップル20を前記ニップル1に嵌合装着したとき、図6に示すように、爪体25の右端部は、ニップル1の差込部1cの先端部より右側に突出、即ち、長く形成してある(図6、δ参照)。
又、前記樹脂ニップル20のネジ24が形成されている箇所には、後記で詳述するが、ホース101が挿入され、その先端位置を確認するための窓50が形成されている。
又、前記内凸部25aと外凸部25bを形成の爪体25は1個であるが、2個以上形成してもよいし、前記内凸部25aに対応する位置に形成のホース溝13も同様に複数個形成してもよい。
次に、袋ナット30について、正面一部断面図及び右側面図であるである図4(A)を参照して説明する。
この袋ナット30の内周面には、左端部から順次ネジ24a、テーパ面33及び筒孔38が形成されている。
前記ネジ24aは、前記樹脂ニップル20の外周に形成のネジ24に螺合するように形成されている。また、そのネジ24aの右側には、断面視、右下傾斜のテーパ面33が形成してあり、袋ナット30でホースを締め付けるとき、前記テーパ面33で前記爪体25を押圧する。
一方、前記袋ナット30の外周には、6箇所の僅かに平らなリブ36と、そのリブ36とリブ36の間には複数の凹凸37が形成されていて、前記平らなリブ36の形成によってスパナ39で回動可能になっている。
次に、前記コネクタの使用方法について、図5〜図8を参照して説明する。
先ず、ニップル1の回動頭部1aに樹脂ニップル20に形成の主頭部20aを嵌合すると共に、内嵌合部22をニップル溝11に嵌合させる。
そして、図5に示すように、このニップル1を機器ネジ1bを介して機器に取り付ける。一方、袋ナット30をホース101に挿入する。
そして、前記ホース101の先端部を、前記ニップル1の差込部1cの外周と、樹脂ニップル20の筒内に挿入すると、窓50からホース101が挿入された位置を確認することができ、樹脂ニップル20の爪体25の先端部が、ニップル1の差込部1cの先端部に比して、長さ(δ)だけ長くなっていることを確認できる(図6)。
次に、袋ナット30で締め付け始めると、図7に示すように、テーパ面33により爪体25に形成の外凸部25bが中心(内径)方向に押圧されて、前記長さ(δ)の結果、ニップル1の差込部1cがないので、ホース101の外周面から中心方向に、袋ナット30を低トルクで、ホース101を縮小させて締め付けることができる。
そして、ホース101の内周はニップル1の差込部1cに形成のホース溝13の右凸部を覆って密着されるので漏洩防止となる。
又、前記袋ナット30を更に締め付けると、図8に示すように、ニップル1の差込部1cがある箇所に到ると、袋ナット30のトルクは大きくなり、このトルクが大きくなったときが締め付け完了であると判断でき、締め付け工具を不要にすることができる。
この様に、袋ナット30を更に締め付けると、爪体25に形成の外凸部25bの他に、内凸部25aによっても、ホース101の外周面から中心方向にホース101を縮小させて、ホース101の外周に密着することができる。
尚、内凸部25aにより膨出されるホース101の箇所には、ホース溝13が形成してあるので、膨出されたホース101はホース溝13に食い込む。そのため、ホース101の抜け防止の他に、漏洩防止となる。
以上のように、ホースの差込部1cの先端部と外凸部25bの形成位置により、袋ナット30を締め付けると、図8の部分詳細図に示すように、外凸部25bは差込部1cの先端部を巻き込むように中心方向に縮小するため、この箇所からの漏洩防止となる。
尚、図4(B)に示すように、前記袋ナット30を、テーパ面33の右側に形成の筒孔38の内周部に、6箇所の、軸方向に僅かなV字状の突起35が形成してあるものを用いてもよい。尚、突起35の数は、前記6箇所に限定されず、適宜選定できる。
この突起35は樹脂ニップル20に形成のスリット23に入り込み、袋ナット30の回動を阻止して緩み防止となる。
又、図9は、ニップル1の変更例であり、ニップル1の外周面の右端部には、
複数個のニップル凸部16が形成してあり、その左側に、ニップル凸部15がホース溝13を介して形成してある。
前記ニップル凸部16は、、ホースの内周面に食い込み可能な複数個の凸部を形成し、ニップル凸部15は、ホースの内周面が差込部1cの外周面に密着接合を防止するためのものである。
尚、前記ニップル凸部16は、差込部1cの長さ(防止ツバ12から先端部までの長さ)の約1/4程度の長さ(幅)に形成し、その外径はほぼホース101の内径と同じとし、前記ニップル凸部15の外径は、ホース101の内周面と線接触する形状に形成する。又、差込部1cにおける前記ニップル凸部15とニップル凸部16の間のホース溝13及び前記ニップル凸部15と防止ツバ12の間のホース凹部13aの外径は、ホース101の内径の0.98程度に形成してあり、ホースの内周面と非接触部を設けてある。
ホースの材質を、例えば、塩化ビニール製とすると、差込部1cの外周面に何も施工しない状態(溝等のない状態)で、ホース101を挿入すると、ホースの内周面と差込部1cの外周面とは平坦状で密着します。塩化ビニールホースを、永年、使用すると、ブリード(表面がべたつく)現象が生じます。この状態になると、差込部1cの外周面とホースの内周面とは、接着状態になり、コネクタからホースを抜くことができなくなり、再利用が不可の状態になります。
そこで、前記したホースの内周面と差込部1cの外周面との密着接合を防止するために、ホースの内周面が差込部1cの外周面と密着する長さを、差込部1cの右端部から1/4とし、残りの3/4の長さにおいては、ホースの内径の0.98程度の外径にすることによって密着状態を回避し、更に、残りの3/4の長さの中間に、ニップル凸部15を形成して、ホース内周面と差込部1cの外周面との密着接合を回避して、ホースの複数回の取替えを可能にしている。
前記ニップル凸部16は、袋ナット30を締め付けると、爪体25に形成の内凸部25a、凹部25c及び外凸部25bによって、ホースの外周面を軸心方向に押圧する。
このことによって、ホースの内周面がニップル凸部16を円周にわたって覆うことになり、抜け防止と漏洩防止となる。
尚、前記ニップル、樹脂ニップル、袋ナットに形成の凸部、溝等は、適宜組み合せて適用できる。
1 ニップル
1a 回動頭部
1c ホース差込部
12 防止ツバ
13 ホース溝
13a ホース凹部
15、16 ニップル凸部
23 スリット
25 爪体
25a 内凸部
25b 外凸部
30 袋ナット
33 テーパ面
35 突起
38 筒孔
50 窓

Claims (5)

  1. 差込部を延設のニップルに樹脂ニップルを嵌合し、前記ニップルと樹脂ニップルの間にホースを挿入した後に、袋ナットで締め付けてニップルにホースを結合するコネクタであって、
    前記樹脂ニップルには、軸方向に形成のスリットによって、適宜の間隔で爪体が形成され、
    ホースがニップルと樹脂ニップルの間に挿入されたとき、前記爪体の先端部が、ニップルの差込部の先端部に比して、長い(δ)ことを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1のコネクタであって、
    前記爪体に内凸部と外凸部を形成し、
    前記内凸部に対応する位置の差込部にホース溝を形成のコネクタ。
  3. 請求項1又は請求項2のコネクタであって、
    前記ニップルの差込部に、長さが差込部の1/4程度に、ホース内径と同じ外径のニップル凸部を形成すると共に、前記ニップル凸部の左側にホースの内周面と線接触する形状のニップル凸部を形成し、
    前記ニップル凸部とニップル凸部の間のホース溝及び前記ニップル凸部と防止ツバの間のホース凹部の外径をホースの内径の0.98程度に形成するコネクタ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項のコネクタであって、
    袋ナットの筒孔の内周部に軸方向にV字状の突起を形成するコネクタ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項のコネクタであって、
    樹脂ニップルにニップルに挿入されるホースの先端が判るように窓が形成されているコネクタ。

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