JP3181239U - ホース接続用のコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ホース接続用のコネクタにおいて、ニップルが差し込まれた接続ホースのニップルからの取り外しを、これまでより行い易いようにしてニップルの再利用を可能とする。
【解決手段】差込部25の外周面26には、環状凸条部27と螺旋状凸条部30とが設けられている。ニップル20の差込部25の中央箇所から先端側に偏るの略半分についてが環状凸条部27として設定されている。ニップル20の差込部25の中央箇所から基端側に偏るの略半分についてが螺旋状凸条部30として設定されている。環状凸条部27は、差込部25の外周面26の周方向に沿って外側に突き出されて環状をなす線条にて形成されている。螺旋状凸条部30は、差込部25の外周面26の周方向に沿って外側に突き出されて螺旋状をなす線条にて形成されている。この螺旋状凸条部30は、接続ホース90に差込部25を差し込む際の抜き差しを向上させる作用を奏する。
【選択図】図7

Description

本考案は、流体供給元と流体供給先との間を接続ホースにより連結するにあたり該接続ホースのホース端部と連結対象との間に介在されるホース接続用のコネクタに関する。
産業の現場や家庭にあっては、水、油、エアー等の流体を使用したい場面がある。このような場面では、供給元から供給先までの区間をホース接続して流体を供給する。例えば、産業機器のエアー配管ではエアーを供給するために産業機器までホース接続されていたり、産業機器のクーラント配管では油や水を供給するために産業機器までホース接続されていたり、あるいは、家庭用配管ではガスや水を供給するために家庭内までホース接続されていたりする。ここで、このようにホース接続される接続ホースと供給先とは互いを連結状態とするためにホース接続用のコネクタが用いられる(例えば、特許文献1参照)。なお、このように供給元から供給先を接続する接続ホースは、ゴム樹脂等の軟質樹脂製にて形成される。このホース接続用のコネクタは、接続ホース内に差込可能に形成されるニップルと、内周側にニップルが差し込まれた接続ホースの外周側を押えるスリーブとを備える。つまり、ホース接続用のコネクタは、内周側に配置されるニップルと外周側に配置されるスリーブとにより接続ホースを挟持する。このニップルは、一側が機器取付けに対応した形状が選択され、中間部の回動頭部を介して他側が接続ホースが差し込まれる円筒部と選択されている。この円筒部は、外周面が竹の子とも称される鋸刃形の凸形状が適宜間隔に複数設けられている。この鋸刃形の凸形状は、周面に沿って形成されており、差し込まれた接続ホースの抜けを防止するように作用する。
特開2006−220186号
ところで、上記したニップルが差し込まれる接続ホースは、ビニル等の合成樹脂にて形成されている。このため、接続ホースは、一般の合成樹脂と同様に経年劣化をする。すなわち、上記したニップルが差し込まれた接続ホースは、年月が経過するにつれて次第に硬化していく。具体的には、接続ホースのニップルと接触する内周面は、ニップルの鋸刃形の凸形状に成形されるように次第に硬くなってしまい、末はニップルの鋸刃形の凸形状に対応した形状で固まったものとなってしまう。なお、このようなニップルの鋸刃形の凸形状は、接続される接続ホースからの流体の漏れを規制するように機能し、さらに通常の使用時において差込部から接続ホースが抜けてしまうことを規制するように機能する。このため、このような凸形状を設けておきたい。
そうすると、この接続ホースをニップルから取り外そうとする際、硬化した接続ホースとニップルとが噛み合っていることにより、この接続ホースをニップルから簡単に取り外すことができなくなる、といった不具合が生じてしまう。特に、近年の接続ホースにあっては、接続ホースの折れ曲がりを防止するように、合成樹脂の中に鋼製や樹脂製のワイヤー等が挿入されているものが多く使用されており、上記した不具合が顕著なものとなりつつある。なお、このような取り外しが困難な接続ホースは、ニップルにつけられたまま廃棄してしまうこともある。このような事象は、近年の省エネ省資源化が叫ばれる昨今の気風に大きく反するものであり、考案者らにとっては、ニップルの再利用化をなんとかしたい、という強い思いがあった。
本考案は、このような事情に鑑みなされたものであって、本考案が解決しようとする課題は、ホース接続用のコネクタにおいて、ニップルが差し込まれた接続ホースのニップルからの取り外しを、これまでより行い易いようにして、ニップルの再利用を可能とすることにある。
上記した課題を解決するにあたって、本考案に係るホース接続用のコネクタは次の手段を採用する。
すなわち、本考案の第1の考案に係るホース接続用のコネクタは、流体供給元と流体供給先との間を接続ホースにより連結するにあたり該接続ホースのホース端部と連結対象との間に介在されるホース接続用のコネクタであって、一側に前記連結対象に接続される構造が設けられ、且つ他側に前記ホース端部に接続される差込部が設けられるニップルを有し、前記差込部は、前記ホース端部から前記接続ホースの内部に差し込まれるように、前記接続ホースの内周面と圧着される外周面を有する円筒形状をなしており、前記差込部の外周面には、前記ホース端部から前記接続ホースの内部に差し込まれている際に前記接続ホースの内周面と接する環状凸条部と螺旋状凸条部とが設けられており、前記環状凸条部は、前記外周面の周方向に沿って外側に突き出されて環状をなす線条にて形成されており、前記螺旋状凸条部は、前記外周面の周方向に沿って外側に突き出されて螺旋状をなす線条にて形成されている、ことを特徴とする。
この第1の考案に係るホース接続用のコネクタによれば、差込部の外周面には環状凸条部と螺旋状凸条部とが設けられている。ここで、環状凸条部は、接続ホースの内周面に対して、周方向に沿った環状の凸形線条で接することとなる。これによって、この環状凸条部は、接続される接続ホースからの流体の漏れを規制するように機能することができる。さらに、環状凸条部は、通常の使用時において差込部から接続ホースが抜けてしまうことを規制するように機能することができる。ここで、螺旋状凸条部は、接続ホースの内周面に対して、周方向に沿った螺旋状の凸形線条で接することとなる。これによって、差込部が延びる中心軸線を回転軸線として、差込部に対して接続ホースを相対回転させると、この接続ホースは螺旋状凸条部の螺旋方向に従って動くようになる。つまり、差込方向先端に向かう螺旋状凸条部の螺旋方向に従って接続ホースを差込部に対して相対回転させると、この接続ホースは螺旋状凸条部にガイドされることとなり、差込部から抜けるように接続ホースは差込部に対して相対移動することとなる。
したがって、この第1の考案に係るホース接続用のコネクタによれば、接続される接続ホースからの流体の漏れを従前どおりに規制させつつ、さらに通常の使用時において差込部から接続ホースが抜けてしまうことを従前どおりに規制させる。その上で、ニップルが差し込まれた接続ホースのニップルからの取り外しを、これまでより行い易いようにすることができて、ニップルの再利用をより可能とすることができる。
本考案の第2の考案に係るホース接続用のコネクタは、流体供給元と流体供給先との間を接続ホースにより連結するにあたり該接続ホースのホース端部と連結対象との間に介在されるホース接続用のコネクタであって、前記接続ホースの前記ホース端部から該接続ホースの内部に差込可能に形成される差込部を具備するニップルと、該ニップルと一体結合され且つ内周径長が拡縮可能にスリーブ本体に支持される爪体を具備するスリーブと、該スリーブの外周にて螺子回しすることにより該スリーブと螺合しつつ該スリーブとの螺合に応じて前記爪体の内周径長を縮径させて該爪体を前記接続ホースに噛ませるフクロナットと、を備え、前記ニップルは、一側に前記連結対象に接続される構造が設けられ、且つ他側に前記ホース端部に接続される差込部が設けられ、前記差込部は、前記ホース端部から前記接続ホースの内部に差し込まれるように、前記接続ホースの内周面と圧着される外周面を有する円筒形状をなしており、前記差込部の外周面には、前記ホース端部から前記接続ホースの内部に差し込まれている際に前記接続ホースの内周面と接する環状凸条部と螺旋状凸条部とが設けられており、前記環状凸条部は、前記外周面の周方向に沿って外側に突き出されて環状をなす線条にて形成されており、前記螺旋状凸条部は、前記外周面の周方向に沿って外側に突き出されて螺旋状をなす線条にて形成されている、ことを特徴とする。
この第2の考案に係るホース接続用のコネクタによれば、差込部の外周面には環状凸条部と螺旋状凸条部とが設けられている。ここで、環状凸条部は、接続ホースの内周面に対して、周方向に沿った環状の凸形線条で接することとなる。これによって、この環状凸条部は、接続される接続ホースからの流体の漏れを規制するように機能することができる。さらに、環状凸条部は、通常の使用時において差込部から接続ホースが抜けてしまうことを規制するように機能することができる。ここで、螺旋状凸条部は、接続ホースの内周面に対して、周方向に沿った螺旋状の凸形線条で接することとなる。これによって、差込部が延びる中心軸線を回転軸線として、差込部に対して接続ホースを相対回転させると、この接続ホースは螺旋状凸条部の螺旋方向に従って動くようになる。つまり、差込方向先端に向かう螺旋状凸条部の螺旋方向に従って接続ホースを差込部に対して相対回転させると、この接続ホースは螺旋状凸条部にガイドされることとなり、差込部から抜けるように接続ホースは差込部に対して相対移動することとなる。
したがって、この第2の考案に係るホース接続用のコネクタによれば、接続される接続ホースからの流体の漏れを従前どおりに規制させつつ、さらに通常の使用時において差込部から接続ホースが抜けてしまうことを従前どおりに規制させる。その上で、ニップルが差し込まれた接続ホースのニップルからの取り外しを、これまでより行い易いようにすることができて、ニップルの再利用をより可能とすることができる。
第3の考案に係るホース接続用のコネクタは、前記第1または前記第2の考案に係るホース接続用のコネクタにおいて、前記差込部の差込方向先端から順に、前記環状凸条部と前記螺旋状凸条部とが並べられて設けられている、ことを特徴とする。
この第3の考案に係るホース接続用のコネクタによれば、差込部の差込方向先端から順に、環状凸条部と螺旋状凸条部とが並べられて設けられている。これによって、この環状凸条部により奏される、上記した流体の漏れを規制する機能と、通接続ホースが抜けを規制する機能とを、差込方向先端の近くで設けることができる。したがって、ニップルからの接続ホースの取り外しを行い易くするように螺旋状凸条部が設けられつつも、従前どおりの機能も全く損なうことなく、上記した第1および第2の考案により奏したい作用効果を効率良く奏することができる。
第1の考案に係るホース接続用のコネクタによれば、接続ホースのニップルからの取り外しを、これまでより行い易いようにすることができる。
第2の考案に係るホース接続用のコネクタによれば、接続ホースのニップルからの取り外しを、これまでより行い易いようにすることができる。
第3の考案に係るホース接続用のコネクタによれば、従前どおりの機能も全く損なうことなく、奏したい作用効果を効率良く奏することができる。
接続ホース無しの組付け状態のホース接続用のコネクタを示す側面図である。 図1のホース接続用のコネクタの分解状態を示す側面図である。 スリーブを一体嵌合させたニップルを示す側面図である。 接続ホースを差し込んだ際のホース接続用のコネクタを示す側面図である。 フクロナットを締め付けた際のホース接続用のコネクタを示す側面図である。 接続ホースを取り外す前のホース接続用のコネクタを示す側面図である。 接続ホースを取り外しているホース接続用のコネクタを示す側面図である。 第2の実施の形態のニップルを示す側面図である。 接続ホースを留め具にて締め付けた際のニップルを示す側面図である。 接続ホースを取り外す前のニップルを示す側面図である。 接続ホースを取り外しているニップルを示す側面図である。 第2の実施の形態の変形例となるニップルを示す側面図である。
[第1の実施の形態]
次に、本考案に係る接続ホースのコネクタを実施するための第1の実施の形態について図1〜図7を参照しながら説明する。ここで、図1では、接続ホース90無しの組付け状態のホース接続用のコネクタ10を示している。図2では、図1のホース接続用のコネクタ10の分解状態を示している。図3では、スリーブ40を一体嵌合させたニップル20を示している。なお、これらの図1〜図3については、図示上半分については径方向の断面を図示しており、図示下半分については外観についてを図示している。なお、図面にも記載しているが、以下に説明するホース接続用のコネクタ10に関しては、ニップル20が結合される側が『基端側』の方向として規定しており、この逆側となる接続ホース90が延在される側が『先端側』の方向として規定している。
また、図4では、接続ホース90を差し込んだ際のホース接続用のコネクタ10を示している。図5では、フクロナット60を締め付けた際のホース接続用のコネクタ10を示している。図6では、接続ホース90を取り外す前のホース接続用のコネクタ10を示している。図7では、接続ホース90を取り外しているホース接続用のコネクタ10を示している。このホース接続用のコネクタ10は、接続ホース90を介して不図示の流体供給元と流体供給先との間を連結する。このため、ホース接続用のコネクタ10は、接続ホース90のホース端部と連結対象(不図示)との間に介在される。なお、供給先としては産業機器等が挙げられ、供給される流体としては、水、油、エアー等の流体が挙げられる。
ところで、図4〜図7に示す接続ホース90は、広く利用される樹脂製のホースである。なお、この樹脂製の接続ホース90は、内部に螺旋状に巻かれた金属製の補強材95が埋め込まれている。ちなみに、このような接続ホース90としては、株式会社トヨックス製のトヨスプリングホース(商品名)等が挙げられる。
ホース接続用のコネクタ10は、図1〜図3に示すように、概略、ニップル20と、スリーブ40と、フクロナット60とを備える。
ニップル20は、図1〜図3に示すように、流体供給元あるいは流体供給先に連結可能に雄螺子部23を有して形成される。このニップル20は、次に説明するスリーブ40と一体嵌合可能に形成される。ニップル20は、略円筒形状の金属製の部材であり、具体的には真鍮により製作されている。このニップル20の略中間部分には、嵌合雄部21が設けられている。このニップル20の嵌合雄部21は、スリーブ40の嵌合雌部43と嵌合する部分となている。この嵌合雄部21は、中心軸線100から径方向に拡大された正面視略六角形の形状を有して形成されている。この嵌合雄部21を、スリーブ40の嵌合雌部43に嵌合させると、ニップル20はスリーブ40と一体化されたものとなる。ここで嵌合雄部21の基端側には、上記したように接続ホース90の連結先に対して螺合するための雄螺子部23が設けられている。なお、この嵌合雄部21の基端側は本考案に係るニップルの一側に相当し、この雄螺子部23は連結対象に接続される構造として構成される。これに対して、嵌合雄部21の先端側には差込部25が設けられている。差込部25は、接続ホース90の開口端部91から接続ホース90の内部に差込可能に形成されている。なお、この嵌合雄部21の先端側は本考案に係るニップルの他側に相当し、この接続ホース90の開口端部91は、この接続ホース90のホース端部として構成される。この差込部25は、開口端部91から接続ホース90の内部に差し込まれるように、接続ホース90の内周面92と圧着される外周面26を有する円筒形状をなしている。この差込部25は、後に説明するスリーブ40とともに接続ホース90を挟持するための外周面26を有する。この差込部25の外周面26には、環状凸条部27と螺旋状凸条部30とが設けられている。
上記した環状凸条部27と螺旋状凸条部30とは、差込部25の差込方向先端から順に、環状凸条部27と螺旋状凸条部30とが並べられるようにして設けられている。つまり、ニップル20の差込部25のうち、中央箇所から先端側に偏るの略半分についてが環状凸条部27として設定されている。これに対して、ニップル20の差込部25のうち、中央箇所から基端側に偏るの略半分についてが螺旋状凸条部30として設定されている。これらの環状凸条部27と螺旋状凸条部30とは、差込部25を接続ホース90の開口端部91から接続ホース90の内部に差し込んでいる際、この接続ホース90の内周面92と接するように形成されている。
環状凸条部27は、差込部25の外周面26の周方向に沿って外側に突き出されて環状をなす線条にて形成されている。すなわち、環状凸条部27は、接続ホース90に差込部25を差し込む際の差し込み易さを確保しつつ、接続ホース90から差込部25を抜き出す際の抜き出しの規制の作用も確保するように形成されている。このため、この環状凸条部27は、スリーブ40とともに接続ホース90を挟持する際、このスリーブ40の内周側からの噛み込みが良くなるように、差込部25の外周面26の周方向に沿って適宜の段差が形成されるようになっている。具体的には、この環状凸条部27は、タケノコとも称される鋸刃形を有して形成されている。具体的には、環状をなす線条の環状凸条部27のうち、先端に向かう面についてはテーパ形状を有して形成されており、基端に向かう面については段差形状を有して形成されている。このため、先端に向かう面をテーパ形状に且つ基端に向かう面を段差形状に形成した環状凸条部27は、外観上において鋸刃形をなすようになっている。このタケノコのようになす鋸刃形状は、この差込部25の外周面26の周方向に沿って全周に亘って環をなすように形成されている。また、この鋸刃形状は、差込部25の差込方向に沿って差込部25の外周面26に複数並べられるようにして形成されている。このようにして、接続ホース90に差込部25を差し込ませる際の接続ホース90の内周面92は、環状凸条部27の先端に向かうテーパ形状の傾斜面28に対して当たることとなる。これにより、差込部25を接続ホース90を差し込むにあたっては、テーパ形状の傾斜面28への当たりによって接続ホース90に差込部25を滑らかに差し込むことができる。これに対して、接続ホース90から差込部25を抜き出す際の接続ホース90の内周面92は、環状凸条部27の基端に向かう段差形状の直交面29に対して当たることとなる。これにより、差込部25を接続ホース90から抜き出すにあたっては、段差形状の直交面29への当たりによって接続ホース90から差込部25を抜き出し難くすることができる。
螺旋状凸条部30は、差込部25の外周面26の周方向に沿って外側に突き出されて螺旋状をなす線条にて形成されている。この螺旋状凸条部30は、接続ホース90に差込部25を差し込む際の抜き差しを向上させる作用を奏する。すなわち、螺旋状凸条部30は、概略、通常の雄螺子の形状を有して形成されている。このため、螺旋状凸条部30の螺旋状は、雄螺子の形状による作用と同様の作用を奏する。具体的には、この螺旋状凸条部30に対して接続ホース90の内周面92が自身の弾性により圧着している。ここで、差込部25が延びる中心軸線100を回転軸線として、接続ホース90を差込部25に対して相対的に回転させる。そうすると、この接続ホース90の内周面92は、螺旋状凸条部30に対して摺接することとなる。このため、この接続ホース90は、この螺旋状凸条部30の雄螺子の形状に沿って移動され易くなる。具体的には、雌螺子に雄螺子を螺子締結させるようにニップル20の差込部25を接続ホース90に対して相対回転させる。そうすると、この差込部25は、螺旋状凸条部30の螺旋形状により差込部25が接続ホース90に螺旋込まれるように作用する。また、雌螺子に雄螺子を螺子外しさせるようにニップル20の差込部25を接続ホース90に対して相対回転させる。そうすると、この差込部25は、螺旋状凸条部30の螺旋形状により差込部25が接続ホース90から螺旋外しされるように作用する。つまり、螺旋状凸条部30の螺旋形状によって、ニップル20の差込部25の相対回転は、接続ホース90から差込部25を螺旋込みさせたり螺旋外しさせたりする。
スリーブ40は、図1〜図3に示すように、上記したニップル20と一体嵌合可能に形成され、ニップル20の差込部25に差し込まれた接続ホース90を、ニップル20とともに挟持可能に形成される。スリーブ40は、略円筒形状の合成樹脂の成形部材であり、具体的にはポリアミド樹脂の成形部材となっている。スリーブ40は、一体成形により、スリーブ本体41と爪体50とを具備して形成される。スリーブ本体41は、基端側から先端側に向けて順に、嵌合雌部43と雄螺子部45とを備えて一体成形することにより形成される。また爪体50は、このスリーブ本体41から先端側に向けて延在されるようにスリーブ本体41に一体成形されて形成されている。
スリーブ40の基端部分には、嵌合雌部43が設けられている。このスリーブ40の嵌合雌部43は、ニップル20の嵌合雄部21と嵌合する部分であり、径方向に拡大された正面視略六角形の形状にて形成されている。スリーブ40の嵌合雌部43とニップル20の嵌合雄部21とを嵌合させると、スリーブ40とニップル20とは一体結合されることとなる。また、嵌合雌部43の先端側部分の外周には、後に説明するフクロナット60に具備される雌螺子部63と螺合可能となる雄螺子部45が形成されている。また、スリーブ40の雄螺子部45の配設部位には、差込確認窓47が設けられている。この差込確認窓47は、スリーブ40の内側とスリーブ40の外側とを連通させて形成される。このため、差込確認窓47からスリーブ40の内部を目視することにより、ニップル20の差込部25に接続ホース90が確実に差し込んであるか否かが分かる。
スリーブ40の先端部分には、図1〜図3に示すように、ニップル20の差込部25に差し込まれた接続ホース90を、ニップル20とともに挟持する爪体50が設けられている。この爪体50は、基端側が雄螺子部45にて一体結合されて内周径長が拡縮するように揺動可能に支持されている。
この爪体50は、スリーブ40の略円筒軸方向に沿って延在するスリットが均等間隔で10箇所設けられることにより形成される。つまり、爪体50は、周方向に10箇所隣接配置されるように設けられている。なお、これら10箇所の爪体50の外周面51は、中心軸線100から均一の外周径長に設定されて形成される。このため、周方向に10箇所隣接配置される爪体50の外周面51は、上記した雄螺子部45と同様に略円筒の外周面のように周面形状面一にて形成される。また、10箇所の爪体50の内周面52も、略円筒の内周面のように周面形状面一にて形成される。このようにスリーブ本体41に一体成形される爪体50は、一体成形されるスリーブ本体41に支持されている。具体的には、爪体50は、フクロナット60の当接により接続ホース90の外周面93を噛み込む爪体本体55と、この爪体本体55とスリーブ本体41とを連接する連接部57とを備える。
爪体本体55は、図1〜図3に示すように、適宜の厚みを有して形成され、適宜の剛性を有する。この爪体本体55の内周面52には、ニップル20とともに接続ホース90を挟持する際の外周側からの噛み込み状態が良くなるように、周面方向に沿って挟持用凹凸部56が形成されている。この挟持用凹凸部56は、適宜の凹凸形状をなして形成されている。また、連接部57は、爪体本体55に比して薄肉に形成されて、適宜に弾性変形可能となっている。このため、爪体本体55は、この連接部57を介して該爪体本体55の内周径長を拡縮できるようにスリーブ本体41に支持される。詳しくは後に述べるが、爪体本体55は、スリーブ40に対するフクロナット60の螺合に応じて内周側に押圧されるようになっている。ここで爪体本体55は、フクロナット60の螺合に応じた内周側の押圧により内周径長が縮径するようになっており、このように縮径した場合には、爪体本体55は接続ホース90の外周面93を噛み込むようになっている。なお、スリーブ40に対してフクロナット60が取り外された場合には、連接部57の弾性復元力により、縮径していた爪体本体55の内周径長は拡径することとなり、爪体本体55の配置位置は初期位置に戻ることとなる。
フクロナット60は、図1および図2等に示すように、スリーブ40の外周にて螺子回し可能に形成される。このフクロナット60は、スリーブ40の外周にて螺子回しすることによりスリーブ40と螺合しつつスリーブ40との螺合に応じて爪体50の内周径長を縮径させて爪体50を接続ホース90に噛ませる。具体的には、フクロナット60は、スリーブ40の雄螺子部45と螺合する雌螺子部63を具備するフクロナット本体61を備える。フクロナット本体61は、略環状の合成樹脂の成形部材であり、具体的にはポリアミド樹脂の成形部材となっている。この略環状のフクロナット本体61の内周部位62は、図1および図2等に示すように、雌螺子部63と、テーパ部位65と、爪体支持部位67と、把持外周部69とを具備して一体成形にて形成される。
雌螺子部63は、略環状に形成されたフクロナット本体61の基端側の内周部位62に形成される。この雌螺子部63は、スリーブ40の雄螺子部45と螺合するように形成される。この雌螺子部63の先端側には、テーパ部位65が形成されている。このテーパ部位65は、フクロナット本体61の基端側から先端側に向かうにしたがって、フクロナット本体61の内部の孔径が次第に縮径していくように設定されている。このため、フクロナット60の雌螺子部63をスリーブ40の雄螺子部45に螺合させて、スリーブ40に対してフクロナット60を螺子締めていくと、スリーブ40の爪体50の先端53がテーパ部位65に当接することとなる。このようにテーパ部位65に爪体50の先端53が当接した状態で、さらにスリーブ40に対してフクロナット60を螺子締めていくと、爪体50の先端53はテーパ部位65の形状に追従するように内周側に向かって変位していくこととなる。つまり、スリーブ40に対するフクロナット60の螺合に応じて爪体50の先端53は、内周側に押圧されつつ変位していく。そうすると、爪体本体55の内周径長は縮径し、爪体本体55は、接続ホース90の外周面93を噛み込んでいくこととなる。
フクロナット本体61は、上記したように形成されるテーパ部位65の先端側に爪体支持部位67が形成されてる。また、フクロナット本体61(フクロナット60)の外周側部位は、適宜に凹凸が形成された把持外周部69として形成されている。この把持外周部69は、例えばペンチ等のクランプ工具により、フクロナット60を螺子回しをさせ易くしている。この爪体支持部位67は、スリーブ40に対するフクロナット本体61の螺合が完了した場合には、爪体50を接続ホース90に噛ませた状態で爪体50を支持するようになっている。また、爪体支持部位67は、テーパ部位65の先端側部分となる縮径された孔径に内径長が合わせられるようにして形成されている。なお、この爪体支持部位67が設けられるフクロナット本体61の先端側部分の厚みは、フクロナット本体61の他の部分と比較して厚くなるように形成される。このように肉厚に形成される爪体支持部位67は、フクロナット本体61の他の部分と比較して剛性が高められている。
このように中心軸線100を回転軸線にして、図4に示す状態のフクロナット60をスリーブ40に対して相対回転させると、スリーブ40に対するフクロナット60の相対位置は図5に示す状態となる。そうすると、スリーブ40の爪体本体55の内周径長は縮径させられ、爪体本体55を接続ホース90の外周面93に噛み込ませる。さらに、スリーブ40に対してフクロナット60を螺子締めていくと、やがて爪体本体55の外周面51は、フクロナット60の爪体支持部位67に支持されることとなる。つまり、スリーブ40に対するフクロナット60の螺合が完了した場合には、フクロナット60の爪体支持部位67は、接続ホース90に爪体本体55(爪体50)を噛ませた状態で爪体本体55(爪体50)を支持することとなる。
次に、上記したホース接続用のコネクタ10にて連結された接続ホース90を取り外すにあたっては、図6と図7との手順を踏むこととなる。すなわち、図5に示す状態のフクロナット60をスリーブ40から取り外すと、図6に示すように、それまで接続ホース90の外周面93に噛み込んでいた爪体本体55は、接続ホース90の外周面93から浮き上がる。なお、図6および図7に示す接続ホース90は、経年劣化によって弾性を失っている接続ホース90であり、形状を弾性復元することができなくなっている。このため、この経年劣化した接続ホース90は、図5に示す形状のままで固まったままとなっている。つまり、接続ホース90の内周面92は、上記した差込部25の外周面26に設けられた環状凸条部27および螺旋状凸条部30の形状に対して嵌合する形状で固まっている。また、接続ホース90の外周面93は、上記した爪体本体55の挟持用凹凸部56の形状に対して嵌合する形状で固まっている。この接続ホース90は、上記した差込部25の外周面26に設けられた環状凸条部27および螺旋状凸条部30に合体するように差込部25と一体となるような固まった形状が維持されている。
ここで、差込部25が延びる中心軸線100を回転軸線として、差込部25に対して接続ホース90を相対回転させると、この接続ホース90は螺旋状凸条部30の螺旋方向に従って動くように作用力が働く。つまり、図7に示すように、先端(差込方向先端)に向かう螺旋状凸条部30の螺旋方向に従って、接続ホース90は差込部25に対して螺旋状凸条部30によりガイドされる。これによって、接続ホース90は、螺旋状凸条部30の螺旋方向に従って動くように作用される。つまり、接続ホース90には、差込部25から抜けるように作用される。したがって、差込部25から取り外せるように接続ホース90を差込部25に対して相対移動し易くすることができる。
なお、上記した第1の実施の形態のホース接続用のコネクタ10によれば、環状凸条部27が接続ホース90の内周面92に対して周方向に沿った環状の凸形線条で接するため、この環状凸条部27は、接続される接続ホース90からの流体の漏れを規制するように機能する。さらに通常の使用時において差込部25から接続ホース90が抜けてしまうことを規制するように機能する。
もって、この第1の実施の形態のホース接続用のコネクタ10によれば、接続される接続ホース90からの流体の漏れを従前どおりに規制することができつつ、さらに通常の使用時において差込部25から接続ホース90が抜けてしまうことを従前どおりに規制することができる。その上で、ニップル20が差し込まれた接続ホース90のニップル20からの取り外しを、これまでより行い易いようにすることができて、ニップル20の再利用をより可能とすることができる。
[第2の実施の形態]
なお、上記した第1の実施の形態のホース接続用のコネクタ10のニップル20は、次のように留め具80を用いることにより、接続ホースのコネクタ10Aとして構成される。次に、ホース接続用のコネクタ10Aについて図8〜図11を参照しながら説明する。なお、以下に説明する第2の実施の形態のホース接続用のコネクタ10Aについて、上記した第1の実施の形態のホース接続用のコネクタ10と略同様に構成される箇所については、同一符号あるいは末尾に‘A’を付加した同一符号を図面に付して、その説明を省略する場合がある。
図8は、第2の実施の形態のニップル20Aを示す側面図である。図9は、接続ホース90を留め具80にて締め付けた際のニップル20Aを示す側面図である。図10は、接続ホース90を取り外す前のニップル20Aを示す側面図である。図11は、接続ホース90を取り外しているニップル20Aを示す側面図である。図8および図9に示すように、ホース接続用のコネクタ10Aは、ニップル20Aを備える。このニップル20Aは、上記した第1の実施の形態のニップル20と略同一に構成される。なお、このニップル20Aのうち、上記した第1の実施の形態のニップル20と略同一に構成される箇所については、末尾に‘A’を付加した同一符号を図面に付して説明を省略する。
すなわち、ニップル20Aは、流体供給元あるいは流体供給先に連結可能に雄螺子部23Aを有し、略中間部分には六角部21Aが設けられている。このニップル20Aの六角部21Aは、中心軸線100から径方向に拡大された正面視略六角形の形状を有して形成されている。六角部21Aの基端側には、上記したように接続ホース90の連結先に対して螺合するための雄螺子部23Aが設けられている。なお、この六角部21Aの基端側は本考案に係るニップルの一側に相当し、この雄螺子部23Aは連結対象に接続される構造として構成される。これに対して、六角部21Aの先端側には差込部25Aが設けられている。差込部25Aは、接続ホース90の開口端部91から接続ホース90の内部に差込可能に形成されている。なお、この六角部21Aの先端側は本考案に係るニップルの他側に相当し、この接続ホース90の開口端部91は、この接続ホース90のホース端部として構成される。この差込部25Aは、開口端部91から接続ホース90の内部に差し込まれるように、接続ホース90の内周面92と圧着される外周面26Aを有する円筒形状をなしている。この差込部25Aの外周面26Aには、環状凸条部27Aと螺旋状凸条部30Aとが設けられている。
上記した環状凸条部27Aと螺旋状凸条部30Aとは、差込部25Aの差込方向先端から順に、環状凸条部27Aと螺旋状凸条部30Aとが並べられるようにして設けられている。つまり、ニップル20Aの差込部25Aのうち、中央箇所から先端側に偏るの略半分についてが環状凸条部27Aとして設定されている。これに対して、ニップル20Aの差込部25Aのうち、中央箇所から基端側に偏るの略半分についてが螺旋状凸条部30Aとして設定されている。これらの環状凸条部27Aと螺旋状凸条部30Aとは、差込部25Aを接続ホース90の開口端部91から接続ホース90の内部に差し込んでいる際、この接続ホース90の内周面92と接するように形成されている。
なお、この差込部25Aを接続ホース90の開口端部91から接続ホース90の内部に差し込んだ後には、図9に示すように留め具80により締結されている。この留め具80は、広く利用されているホース留め具と同様に構成されるものである。すなわち、この留め具80は、接続ホース90の外周面93に面して周方向で延在されるバンド81と、このバンド81の周方向の長さを短くするように締め付ける締付け螺旋部83とを備える。この留め具80は、締付け螺旋部83を締め付けることにより、バンド81の周方向の長さを短くする。周方向の長さが短くなったバンド81は、接続ホース90の外周面93を周方向に亘って押圧し、この接続ホース90の内周面92をニップル20Aの差込部25Aの外周面26Aに向けて押圧する。なお、この留め具80は、ニップル20Aの差込部25Aが差し込まれた接続ホース90に対して、長さ方向に2つ並べられて取り付けられている。具体的には、この2つの留め具80の1つは、環状凸条部27Aの外周側の接続ホース90の外周面93に取り付けられている。この2つの留め具80のもう1つは、螺旋状凸条部30Aの外周側の接続ホース90の外周面93に取り付けられている。
環状凸条部27Aは、上記した環状凸条部27と同様、差込部25Aの外周面26Aの周方向に沿って外側に突き出されて環状をなす線条にて形成されている。この環状凸条部27Aは、接続ホース90に差込部25Aを差し込む際の差し込み易さを確保しつつ、接続ホース90を差込部25Aを抜き出す際の抜き出しの規制の作用も確保するように形成されている。なお、この環状凸条部27Aは、上記した第1の実施の形態の環状凸条部27と略同一に構成される。このため、この環状凸条部27Aについて上記した第1の実施の形態の環状凸条部27と略同一に構成される箇所については、末尾に‘A’を付加した同一符号を図面に付して以下の説明を省略する。なお、この環状凸条部27Aに関しての詳細構成については、上記した第1の実施の形態の環状凸条部27を参照にされたい。
螺旋状凸条部30Aも、上記した螺旋状凸条部30と同様、差込部25Aの外周面26Aの周方向に沿って外側に突き出されて螺旋状をなす線条にて形成されている。この螺旋状凸条部30Aは、接続ホース90に差込部25Aを差し込む際の抜き差しを向上させる作用を奏する。なお、この螺旋状凸条部30Aは、上記した第1の実施の形態の螺旋状凸条部30と略同一に構成される。このため、この螺旋状凸条部30Aについて上記した第1の実施の形態の螺旋状凸条部30と略同一に構成される箇所については、末尾に‘A’を付加した同一符号を図面に付して以下の説明を省略する。なお、この螺旋状凸条部30Aに関しての詳細構成については、上記した第1の実施の形態の螺旋状凸条部30を参照にされたい。
次に、上記したホース接続用のコネクタ10Aにて連結された接続ホース90を取り外すにあたっては、図10と図11との手順を踏むこととなる。すなわち、図9に示す状態の留め具80を接続ホース90から取り外すと、このニップル20Aと接続ホース90とは図10に示す状態となる。ここで、差込部25Aが延びる中心軸線100を回転軸線として、差込部25Aに対して接続ホース90を相対回転させると、この接続ホース90は螺旋状凸条部30Aの螺旋方向に従って動くように作用力が働く。つまり、図11に示すように、先端(差込方向先端)に向かう螺旋状凸条部30Aの螺旋方向に従って、接続ホース90は差込部25Aに対して螺旋状凸条部30Aによりガイドされる。これによって、接続ホース90は、螺旋状凸条部30Aの螺旋方向に従って動くように作用される。つまり、接続ホース90には、差込部25Aから抜けるように作用される。したがって、差込部25Aから取り外せるように接続ホース90を差込部25Aに対して相対移動し易くすることができる。なお、上記した第2の実施の形態のホース接続用のコネクタ10Aによっても、上記した第1の実施の形態のホース接続用のコネクタ10と略同様の作用効果を奏することができる。すなわち、環状凸条部27Aが接続ホース90の内周面92に対して周方向に沿った環状の凸形線条で接するため、この環状凸条部27Aは、接続される接続ホース90からの流体の漏れを規制するように機能する。さらに通常の使用時において差込部25Aから接続ホース90が抜けてしまうことを規制するように機能する。
もって、この第2の実施の形態のホース接続用のコネクタ10Aによれば、接続される接続ホース90からの流体の漏れを従前どおりに規制することができつつ、さらに通常の使用時において差込部25Aから接続ホース90が抜けてしまうことを従前どおりに規制することができる。その上で、ニップル20Aが差し込まれた接続ホース90のニップル20Aからの取り外しを、これまでより行い易いようにすることができて、ニップル20Aの再利用をより可能とすることができる。
ところで、上記した第2の実施の形態のホース接続用のコネクタ10Aのニップル20Aとしては、次のように構成されるものであってもよい。図12は、上記した第2の実施の形態のニップル20Aの変形例となるニップル20Bを示す側面図である。なお、このホース接続用のコネクタ10Bのニップル20Bは、上記した差込部25Aの外周面26Aに設けられている環状凸条部27Aと螺旋状凸条部30Aとの配置が、互いに逆の配置となるように設定されている。このため、この変形例となるニップル20Bについて、上記した第2の実施の形態のホース接続用のコネクタ10Aと同一の機能を奏する箇所については、上記した第2の実施の形態にて付した符号の末尾‘A’を‘B’に変更した符号を図面に付して、その説明を省略する。
すなわち、差込部25Bの外周面26Bには、螺旋状凸条部30Bと環状凸条部27Bとが設けられている。この螺旋状凸条部30Bと環状凸条部27Bとは、差込部25Bの差込方向先端から順に、螺旋状凸条部30Bと環状凸条部27Bとが並べられるようにして設けられている。つまり、ニップル20Bの差込部25Bのうち、中央箇所から先端側に偏るの略半分についてが螺旋状凸条部30Bとして設定されている。これに対して、ニップル20Bの差込部25Bのうち、中央箇所から基端側に偏るの略半分についてが環状凸条部27Bとして設定されている。これらの螺旋状凸条部30Bと環状凸条部27Bとは、差込部25Aを接続ホース90の開口端部91から接続ホース90の内部に差し込んでいる際、この接続ホース90の内周面92と接するように形成されている。
このように構成されるニップル20Bにあっても、上記した第2の実施の形態のニップル20Aと略同様の作用効果を奏することができる。なお、接続ホース90から差込部25Bを抜き出すにあたっては、差込方向先端に近い位置ほど、差込部25Bが接続ホース90の内周面92と接触する範囲を長くすることができる。このため、上記した第2の実施の形態のニップル20Aと比較すると、差込部25Bの差込方向先端に近く配置される螺旋状凸条部30Bにより奏される作用が、環状凸条部27Bにより奏される作用よりも、高く奏することができる。つまり、この変形例となるニップル20Bによりホース接続用のコネクタ10Bを構成した場合には、上記したニップル20Aによりホース接続用のコネクタ10Aを構成した場合と比較して、接続ホース90を差込部25Bに対して相対移動し易くする作用を高く奏することができる。
逆に言えば、上記した第2の実施の形態のニップル20Aでは、差込部25Aの差込方向先端に近く配置される環状凸条部27Aにより奏される作用が、螺旋状凸条部30Aにより奏される作用よりも、高く奏することができる。つまり、上記したニップル20Aによりホース接続用のコネクタ10Aを構成した場合には、この変形例となるニップル20Bによりホース接続用のコネクタ10Bを構成した場合と比較して、接続ホース90からの流体の漏れを規制する作用と、通常の使用時において差込部25Aから接続ホース90が抜けてしまうことを規制する作用とを、高く奏することができる。
なお、本考案に係るコネクタにあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、次のように適宜箇所を変更して構成するようにしてもよい。
例えば、上記した実施の形態におけるニップル20の差込部25に設けられる環状凸条部27と螺旋状凸条部30としては、上記したような配置位置や配置範囲に限定されることなく、この差込部25に対して適宜の配置位置や配置範囲に設定することができる。
また、上記した接続ホース90は、本考案に係る接続ホースの一例である。つまり、本考案に係る接続ホースは、この例に限定されることなく、例えば一般的に使用される樹脂ゴムにて成形される接続ホースであってもよく適宜の成形材料にて成形されるものであってよいものである。また、接続ホース90に内部に埋め込まれる補強材95としても、適宜の網状ワイヤにて形成されるものであってよいものである。
10,10A,10B ホース接続用のコネクタ
20,20A,20B ニップル
21 嵌合雄部
21A,21B 六角部
23,23A,23B 雄螺子部
25,25A,25B 差込部
26,26A,26B 外周面
27,27A,27B 環状凸条部
28,28A,28B 傾斜面
29,29A,29B 直交面
30,30A,30B 螺旋状凸条部
40 スリーブ
41 スリーブ本体
43 嵌合雌部
45 雄螺子部
47 差込確認窓
50 爪体
51 外周面
52 内周面
53 先端
55 爪体本体
56 挟持用凹凸部
57 連接部
60 フクロナット
61 フクロナット本体
62 内周部位
63 雌螺子部
65 テーパ部位
67 爪体支持部位
69 把持外周部
80 留め具
81 バンド
83 螺旋部
90 接続ホース
91 開口端部
92 内周面
93 外周面
95 補強材
100 中心軸線

Claims (3)

  1. 流体供給元と流体供給先との間を接続ホースにより連結するにあたり該接続ホースのホース端部と連結対象との間に介在されるホース接続用のコネクタであって、
    一側に前記連結対象に接続される構造が設けられ、且つ他側に前記ホース端部に接続される差込部が設けられるニップルを有し、
    前記差込部は、前記ホース端部から前記接続ホースの内部に差し込まれるように、前記接続ホースの内周面と圧着される外周面を有する円筒形状をなしており、
    前記差込部の外周面には、前記ホース端部から前記接続ホースの内部に差し込まれている際に前記接続ホースの内周面と接する環状凸条部と螺旋状凸条部とが設けられており、
    前記環状凸条部は、前記外周面の周方向に沿って外側に突き出されて環状をなす線条にて形成されており、
    前記螺旋状凸条部は、前記外周面の周方向に沿って外側に突き出されて螺旋状をなす線条にて形成されている、ことを特徴とするホース接続用のコネクタ。
  2. 流体供給元と流体供給先との間を接続ホースにより連結するにあたり該接続ホースのホース端部と連結対象との間に介在されるホース接続用のコネクタであって、
    前記接続ホースの前記ホース端部から該接続ホースの内部に差込可能に形成される差込部を具備するニップルと、該ニップルと一体結合され且つ内周径長が拡縮可能にスリーブ本体に支持される爪体を具備するスリーブと、該スリーブの外周にて螺子回しすることにより該スリーブと螺合しつつ該スリーブとの螺合に応じて前記爪体の内周径長を縮径させて該爪体を前記接続ホースに噛ませるフクロナットと、を備え、
    前記ニップルは、一側に前記連結対象に接続される構造が設けられ、且つ他側に前記ホース端部に接続される差込部が設けられ、
    前記差込部は、前記ホース端部から前記接続ホースの内部に差し込まれるように、前記接続ホースの内周面と圧着される外周面を有する円筒形状をなしており、
    前記差込部の外周面には、前記ホース端部から前記接続ホースの内部に差し込まれている際に前記接続ホースの内周面と接する環状凸条部と螺旋状凸条部とが設けられており、
    前記環状凸条部は、前記外周面の周方向に沿って外側に突き出されて環状をなす線条にて形成されており、
    前記螺旋状凸条部は、前記外周面の周方向に沿って外側に突き出されて螺旋状をなす線条にて形成されている、ことを特徴とするホース接続用のコネクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のホース接続用のコネクタにおいて、
    前記差込部の差込方向先端から順に、前記環状凸条部と前記螺旋状凸条部とが並べられて設けられている、ことを特徴とするホース接続用のコネクタ。
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JP2015048887A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 株式会社トヨックス 管継手
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