JP2007333176A - ホース接続用のコネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ホース100を挿入可能なニップル1と、そのニップル1に噛合する袋ナット10とを有し、予めホース端部にコネクタ部品の袋ナット10、テーパワッシャ7、キャップ5及びインナー2を挿入して、そのコネクタ部品を挿入のホース100を、ニップル1内に挿入し、ニップル1と袋ナット10の噛合によって締め付け、キャップ5の外周には、ニップル1の外端と袋ナット10の内端との間に位置される突出体5bを形成し、その突出体5bは、中央突出部5cを形成するとともに前後に溝部5dを隔ててフランジ部5eが形成してあり、ニップル1と袋ナット10の噛合時に、キャップ5の突出体5bにおける両フランジ部5eが中央突出部5c側に圧縮されて中央突出部5c付近を軸心方向に膨出し、当該部位がホース100の外周に食い込み可能となるように構成してある。
【選択図】図3
Description
しかし、この構造のものでは、前記のように,ホースバンドで締め付けるので、ホースの外周を均等に締め付けることができないので、漏洩の原因になる。
そして、通常は、タケノコ状の筒体の外径をホースの内径より大きく形成してある。そのため、ホースをタケノコ状の筒体に挿入するとき、柔軟なホースである時には、ホースが外径方向に膨らむので挿入可能であるが、硬い材質のホースのときには挿入ができず、ホースの端部を熱湯等で柔軟にして挿入する方法が採られているので、装脱着が煩わしいものとなっていた。
そこで、本出願人は、上記した不具合を解消するホース接続用のコネクタを先に特許出願した。
この先願の特許出願において提案したホース接続用のコネクタは、ホースを挿入可能なニップルと、そのニップルに噛合する袋ナットとを有し、このコネクタは、予めホース端部にコネクタ部品の袋ナット、テーパワッシャ、キャップ及びインナーを挿入して、そのコネクタ部品を挿入のホースを、前記ニップル内に挿入し、ニップルと袋ナットの噛合によって締め付ける。そして、前記キャップの外周に、前記ニップルの外端と前記袋ナットの内端との間に位置される突出体を形成し、その突出体の外周の中央部にほぼV字状の溝を形成して、前記ニップルと袋ナットの噛合時に該キャップの突出体を圧縮変形させ、その圧縮変形により生起する膨出部位をホースの外周に食い込ませるように構成したものである。(特許文献1参照)
そこで、本願の発明は、さらなる漏洩防止及び抜脱防止を図ることができるホースコネクタを提供するものである。
さらに、突出体における両側のフランジ部から中央突出部を圧縮変形して、その中央突出部付近(突出体)において膨出される膨出部を面状態とすることができ、その面状態でホースを押圧するため、該ホースをその押圧状態で損傷させることがない。
請求項2のホース接続用のコネクタは、ホースからコネクタを取り外して再利用するに際し、ニップルから抜脱したインナーとホースとを、該インナーをホースに対して螺退方向にねじ回しすることによって容易に取り外して、両者を分離することができ、コネクタ全体の再利用を可能にすることができる。
また、請求項3のホース接続用のコネクタは、インナーの突起部がホースの内周面に食い込み、一層の漏洩防止及び脱抜防止を図ることができる。
請求項4のホース接続用のコネクタは、両フランジ部による中央突出部の圧縮を効果的にし得、中央突出部付近(突出体)の膨出部位のホースの外周面に食い込み状態を安定かつ確実にして漏洩防止及び脱抜防止の良化向上を図ることができる。
また、請求項5のホース接続用のコネクタは、キャップに形成の凹凸部がホースに食い込むので、一層の漏洩防止及び脱抜防止を図ることができる。
請求項6のホース接続用のコネクタは、インナーをニップルに一体形成してあるので、インナーを新たな部品としてセットする必要がないので、容易にセットできる。
(第1の実施の形態)
図1(A)は組付け前のコネクタの正面半断面図、(B)は組付け後のコネクタの正面半断面図、図2は構成部品を示す図である。
金属等にて製作された筒状のニップル1のほぼ中央の外周には、スパナ用の回動頭部1aが形成してあり、その回動頭部1aの左側には、機器取付け用の機器ネジ1bが形成してある。
一方、前記回動頭部1aの右側外周には、金属や硬質樹脂等で形成の袋ナット10と噛合するナットネジ1cが形成してある。
なお、ニップル1の左側における機器の取付け方法は、前記機器ネジ1b形式の他、バンド等を介して結合すればよく、機器の種類に適宜対応させる。
インナー2は、左端部の外周にフランジ部2aを有する筒体であり、キャップ5が内径方向(中心軸方向)に押圧しても変形が少なく耐えられるように、金属で製作してあるが、金属以外であってもよい。
また、このインナー2の右側の外周には、図7に示すように、前記キャップ5に形成の突出体5b付近に対応する位置に、1個の凸状の突起部2bと該突起部2bに隣接した凹部(溝)2cが形成してある。なお、この突起部2bと凹部2cの数は適宜選定できる。
このキャップ5の内径は、ホース100の外径に摺動可能な口径であり、前記キャップ5の右端部の外周には、凸状の突出体5bが形成してあるとともに、その突出体5bには、その中央部位に中央突出部5cを形成するように両側(前後)に清5d、5dを隔ててフランジ部5e、5eが形成してある。そして、この中央突出部5cの外径と両側のフランジ部5e、5eの外径とを、中央突出部5cの外径<フランジ部5eの外径に設定してあり、該中央突出部5cの前記両フランジ部5e、5eに対向するそれぞれの外端隅部は適宜円弧状のR面5fとなし、両フランジ部5e、5eのそれぞれの外端隅部は前記ニップル1の右端部(入口)の傾斜状のテーパ部1eに対応するテーパ部5gと、後述するテーパワッシャ7の階段状の傾斜部7bに対応するテーパ部5hが形成してある。
また、キャップ5の内周には、前記突出体5bに対応する位置に、細かい凹凸部6が形成してあり、ホース100の外周面に食い込んで脱抜を防止する。
また、袋ナット10の内周には、前記ニップル1に形成ナットネジ1cに歯合するネジ10aが形成してあると共に、その右側には前記テーパワッシャ7に形成の段差部7aに当接可能な押圧部10bが形成してある。
先ず、ホース100の端部から、コネクタ部品である袋ナット10、テーパワッシャ7、キャップ5及びインナー2を挿入して、このコネクタ部品を挿入のホース100を前記ニップル1内に挿入する。(図6(A)参照)
この場合、突出体5bにおける両側のフランジ部5e、5eから中央突出部5cを圧縮変形して、その中央突出部5c付近(突出体5b)において膨出される膨出部を比較的広い面状態とすることができ、その面状態でホースを押圧するため、該ホースをその押圧状態で損傷させることがない。
そして、袋ナット10をニップル1に噛合して締め付けると、キャップ5が左方向に移動して、キャップ5の左端部に形成の当接部5aがニップル1内に形成のテーパ部1dと密着状態になるので、漏洩防止を図ることができる。
また、キャップ5の当接部5aがテーパ部1dに密着すると共に、キャップ5の当接部5aの内径も縮小してインナー2の外径に密着するので、漏洩防止を図ることができる。
以上のように、ニップル1、インナー2、キャップ5、テーパワッシャ7及び袋ナット10で構成し、袋ナット10を回すことによって、ホース100を簡便に接続できると共に、ホースの脱抜と漏洩防止を図ることができる。
本実施の形態について、図3(A)(B)及び図4を参照して説明する。図3(A)は組付け前のコネクタの正面半断面図、(B)は組付け後のコネクタの正面半断面図、図4は構成部品を示す図である。
このニップル1Aは、前記第1の実施の形態におけるニップル1とインナー2を一体に形成したものであり、同じ作用(機能)をする部材には同じ符号を附してその説明を省略する。
ニップル1Aの右側には、ホース100の内径と嵌合可能に、インナー2に相当する筒体21が延設してある。また、その筒体21の外周側には、キャップ5Aを挿入するに連れて、中心軸の左方向に対して口径が狭小であるテーパ部1dが形成してあると共に、ホース100を挿入可能な挿入孔60が形成してある。
ホース100の端部から、図3(A)に示す袋ナット10とテーパワッシャ7、及びキャップ5Aの順に挿入し、ホース100の端部をニップル1Aの右側に形成の挿入孔60に挿入する。そして、袋ナット10を回すと、テーパワッシャ7の押圧力によって、キャップ5Aに形成の突出体5bにおける両フランジ部5e、5e及び中央突出部5cが前述の第1の実施の形態と同様に圧縮変形し、該中央突出部5c付近がホース100の外側から中心軸方向に膨出して、その膨出部位がホース100を外周面に対して中心軸方向に食い込んで、ホース100の漏洩及び脱抜を防止する。
この構成によるホース100の接続は、前記第1の実施の形態とほぼ同じであり、その作用効果も第1の実施の形態による作用効果を享受するものであるので、その説明を省略する。
本実施の形態について、図8(A)(B)及び図9を参照して説明する。図8(A)はインナーの正面半断面図、(B)は該インナーの左側面図、図4は組付け前のコネクタの正面半断面図である。
このニップル1Bは、前記第1の実施の形態におけるインナー2の円筒部外周にねじ部20を形成した態様である。
すなわち、インナー2は、前記第1の実施の形態と同様に、左端部の外周にフランジ部2aを有する筒体(円筒)から構成され、その円筒部外周には所定のピッチでかつ所定のねじ山高さのねじ部20が施工(一体的に形成)されている。また、前記フランジ部2aの外周における相対向する一つの部位にはねじ回しするためのスパナ等の工具(図示しない)を差込み係合する扁平の係合面21が形成されている。そして、その余の構成は図9に示すように、前記第1の実施の形態と同様であり、同じ作用(機能)をする部材には同第1の実施の形態と同じ符号を附してその説明を省略する。
すなわち、例えば、軟質塩化ビニルからなるホースをコネクタに組付けて長期にわたり使用した場合、該コネクタのホース締付部位には永久ひずみが発生し、インナーの円筒部外周に単にリング状の凹凸部が施工(形成)されていると、ホースの内径はインナーの凹凸部に食い込むとともに、前記永久ひずみによる作用で同部位において凹凸が形成されて強固な接続状態が保持されることになり、ここで、ホースからコネクタを取り外して再利用する場合、該ホースからインナーを取り外すことができないという不具合が生起するが、第3の実施の形態にあっては、この不具合を巧みに解消することができる。
2、2A インナー
5、5A キャップ
5b 突出体
5c 中央突出部
5d 溝
5e フランジ部
7 テーパワッシャ
10 袋ナット
20 ねじ部
100 ホース
Claims (6)
- ホースを挿入可能なニップルと、そのニップルに噛合する袋ナットとを有し、前記ニップル内に、予めホース端部にコネクタ部品の袋ナット、テーパワッシャ、キャップ及びインナーをセットし、そのコネクタ部品をセットしたホースを、前記ニップル内に挿入して、ニップルと袋ナットの噛合によって締め付けるホース接続用のコネクタであって、
前記キャップの外周には、前記ニップルの外端と前記袋ナットの内端との間に位置される突出体を形成し、その突出体は、中央突出部を形成するとともに前後に溝部を隔ててフランジ部が形成してあり、前記ニップルと袋ナットの噛合時に、キャップの突出体における両フランジ部が中央突出部側に圧縮されて該中央突出部付近を軸心方向に膨出し、当該部位がホースの外周に食い込み可能となるように構成したことを特徴とするホース接続用のコネクタ。 - 前記インナーの円筒部外周に、ホース内周にねじ込み可能なねじ部が施工されていることを特徴とする請求項1記載のホース接続用のコネクタ。
- 前記キャップの外周に形成の突出体に対応するインナーの外周面に、前記ニップルと袋ナットの噛合時前記ホースの内周面に食い込む突起部が形成してあることを特徴とする請求項1記載のホース接続用のコネクタ。
- キャップの突出体における中央突出部の外径と両側のフランジ部の外径とを、中央突出部の外径<フランジ部の外径に設定してあることを特徴とする請求項1〜3記載のホース接続用のコネクタ。
- キャップの外周に形成の突出体に対応する位置で、ホースの外周に食い込み可能な凹凸部をキャップの内周に形成してあることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1記載のホース接続用のコネクタ。
- ニップルの右側にホースの内径と嵌合可能に筒体が延設してあるとともに、その筒体の外周側にホースを挿入可能な挿入孔を形成して、インナーをニップルに一体形成してあることを特徴とするホース接続用のコネクタ。
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