JPH07198082A - 低透過性ホース及び低透過性ホースと相手部材との連結構造 - Google Patents

低透過性ホース及び低透過性ホースと相手部材との連結構造

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JPH07198082A
JPH07198082A JP5350653A JP35065393A JPH07198082A JP H07198082 A JPH07198082 A JP H07198082A JP 5350653 A JP5350653 A JP 5350653A JP 35065393 A JP35065393 A JP 35065393A JP H07198082 A JPH07198082 A JP H07198082A
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hose
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勉 小玉
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実 川崎
Atsuo Miyajima
敦夫 宮島
Masahisa Isaji
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ガソリン等に対し低透過性で耐炎性が良く、安
価な低透過性ホースを提供する。 【構成】ステンレス薄板を円筒形にして端部をTIG溶
接により結合させて、円筒形パイプを形成する。円筒形
パイプにバルジ加工を加えて、両連結端部11,12及
び蛇腹形状部13を設けて、金属ホース本体10とす
る。金属ホース本体に、別に成形し加硫したゴム筒状体
を被せてプロテクタ20とすることにより、プロテクタ
付金属ホースFが得られる。プロテクタ付金属ホースの
左及び右連結端部11,12に被連結パイプ30が挿入
され連結される。プロテクタ付金属ホースは、ホース本
体が金属薄板で構成されているので、液体又は気体の透
過が略ゼロであり、かつ耐炎性も良好である。また、蛇
腹形状部を設けたことにより、柔軟性を備えている。ま
た、ホースは、金属薄板及びゴムの複層なので、安価に
提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低透過性ホースに係
り、特にガソリン,アルコール,LPG,水素燃料等の
燃料あるいはフレオン等の冷媒等に対する耐透過性の高
い低透過性ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の低透過性ホースとして
は、例えば樹脂製のもの、低透過性ゴムを用いたものあ
るいは、最内層に低透過性の樹脂やゴムを用い外側の層
にゴム等を用いた複層のものが知られていた。例えば、
図14に示すように、自動車の燃料供給ラインにおいて
は、金属製のフィラーネックパイプ1とガソリンタンク
2間にゴムホース3が用いられるが、このゴムホースの
ガソリン透過性を良好にするために、内層3aに高価な
FMKゴムを用いる構造のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記低透過性
の条件を満足する材料は液体の種類によって異なるた
め、液体によってホース材料を選択しなければならず、
汎用性のある低透過性ホースが得られないという問題が
ある。例えば、液体がガソリンの場合、FKMゴムを用
いるほか、ポリアミド系等の樹脂を用いることが出来る
が、アルコール含有ガソリンの場合にはフッ素樹脂等を
用いる必要がある。また、低透過性の材料は高価である
ため、低透過性ホースの価格が高くなるという問題もあ
る。さらに、樹脂を用いる場合には、車両火災等の場合
に溶融焼失しないように、樹脂ホースの外側に厚いゴム
製等のプロテクタを設けて耐炎性を確保しなければなら
ず、ホースの柔軟性が劣ると共に価格が高くなるという
問題がある。また、低透過性ホースの場合、相手部材と
の連結部分を信頼性良く形成する必要があり、両者間の
連結構造も問題になる。本発明は、上記した問題を解決
しようとするもので、耐透過性及び耐炎性に優れ、液体
又は気体の種類によらない汎用性を有しかつ安価な低透
過性ホース及び低透過性ホースと相手部材との連結構造
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、金属薄
板製の筒状体であって、両端部を除く中間部の少なくと
も一部を蛇腹形状としたホース本体と、ホース本体の少
なくとも中間部の外周面に被せられた筒状のプロテクタ
を設けたことにある。
【0005】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1に記載の低透過性ホースにおい
て、ホース端部に相手部材と脱着可能な結合構造を設け
たことにある。
【0006】また、上記請求項3に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項2に記載の低透過性ホースにおい
て、端部にて前記ホース本体の金属薄板と前記相手部材
との間に弾性部材を介在させたことにある。
【0007】また、上記請求項4に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項2に記載の低透過性ホースにおい
て、ホース本体の端部の外周部に嵌め合わされ、同端部
から外側に向けて延出した弾性筒状部を設け、同弾性筒
状部を相手部材との嵌合シール部となしたことにある。
【0008】また、上記請求項5に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項2に記載の低透過性ホースにおい
て、ホース本体の端部の一部に、同ホース本体の軸線方
向に垂直にリング状に突出した凸部を設けると共に、前
記相手部材の外周部に軸線方向に垂直にリング状に突出
した凸部とを設け、前記ホース本体又は相手部材を相手
側に挿入し両凸部に係合させて前記ホース本体と前記相
手部材間を連結させるようにしたことにある。
【0009】また、上記請求項6に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項2に記載の低透過性ホースにおい
て、ホース本体の端部の一部に、同ホース本体の軸線方
向に垂直にリング状に突出した凸部を設けると共に、前
記相手部材の外壁に軸線方向に垂直にリング状に突出し
た凸部とを設け、両凸部に係合部材を係合させることに
より、前記ホース本体と前記相手部材間を連結させるよ
うにしたことにある。
【0010】また、上記請求項7に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項2に記載の低透過性ホースにおい
て、ホース本体又は相手部材の何れか一方に変形可能な
係合要素を設け、同ホース本体を同相手部材に軸線方向
に嵌入した際に、同係合要素が同相手部材又はホース本
体に設けた被係合要素にスナップ係合することにより同
ホース本体と同相手部材とを連結させるようにしたこと
にある。
【0011】また、上記請求項8に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項2に記載の低透過性ホースにおい
て、相手部材とホースの間に弾性部材を介在させ、又は
弾性部材なしで、挟圧手段により前記金属薄板筒状体を
相手部材に挟圧させることにある。
【0012】また、上記請求項9に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項2に記載の低透過性ホースにおい
て、相手部材が中間部材であることにある。
【0013】また、上記請求項10に係る発明の構成上
の特徴は、前記請求項1に記載の低透過性ホースにおい
て、ホース本体の端部に前記相手部材を嵌合させた状態
で、同端部における前記金属薄板と同相手部材間を接合
固定させたことにある。
【0014】また、上記請求項11に係る発明の構成上
の特徴は、前記請求項10に記載の低透過性ホースと相
手部材との連結構造において、ホース本体の端部と前記
相手部材間に弾性部材を介在させた状態で、前記接合固
定がかしめ圧入等塑性加工によりなされることにある。
【0015】また、上記請求項12に係る発明の構成上
の特徴は、前記請求項10に記載の低透過性ホースと相
手部材との連結構造において、相手部材が中間部材であ
ることにある。
【0016】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明において、ホース本体を金属薄板により構成し
たことにより、ガソリン等の液体又は気体の透過をほぼ
ゼロにすることが出来る。そして、この耐透過性につい
ては、液体又は気体の種類によらないので、ホースの汎
用性が得られる。また、ホース本体を金属製としたこと
により、耐炎性が著しく高められ、これにより外部プロ
テクタの肉厚を薄くすることができる。そして、ホース
本体の外周面にプロテクタを設けたことにより、金属薄
板は、機械的損傷や、酸や水分等の汚染雰囲気における
腐蝕、劣化等から保護される。プロテクタの材料は、ゴ
ム又は弾性樹脂等が用いられる。例えば、クロロプレン
ゴム(CR)、エピクロルヒドリンゴム(CHC,CH
R)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)、
塩素化ポリエチレンゴム、NBRとPVCの混合物、エ
チレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)、アクリ
ルゴム等の難燃性あるいは耐侯性のゴムや、難燃性の塩
化ビニル樹脂、あるいはポリエステル系、ポリアミド
系、ポリウレタン系、ポリスチレン系等の熱可塑性弾性
樹脂を使用することが出来る。さらに、ホース本体の中
間の少なくとも一部を蛇腹形状としたことにより、金属
製ではあるが柔軟性も有するので、ホースの引き回し等
も従来品と同様に自由に行うことが出来る。
【0017】また、上記のように構成した請求項2に係
る発明においては、ホース端部に相手部材を嵌合させた
とき、脱着可能な結合構造により相手部材はホース端部
にシール性良くかつ確実に連結され、また引き抜きも行
うことができ便利である。
【0018】また、上記のように構成した請求項3に係
る発明においては、ホースに相手部材を嵌合させると
き、金属製ホース本体と相手部材間に弾性部材が介在す
ることにより、相手部材のホースへの挿入が容易に行わ
れ、また、両者間のシール性が高められる。弾性部材
は、円筒状のゴム部材でもよいし、また金属内壁に塗布
した弾性層でもよい。また、予め金属内壁に弾性部材を
密着させて成形してもよいし、後に、Oリングやシール
リングやキャップ状のゴム部材を挿入してもよい。ま
た、弾性部材は、筒状の弾性外皮部を金属薄板製のホー
ス本体の端部から外側へ延出した状態に形成され、その
後金属薄板筒状体の内側へ折り返して使用する形態であ
ってもよい。さらに、結合状態を確実にするため、金属
薄板に凸状又は凹状のリング部を設けて相手部材と係合
させること、あるいは、筒状外皮部の上からクランプ締
めする等、弾性部材をより強固に締めつける方法をとっ
てもよい。また、この場合、クランプ等の締めつけをよ
り有効に利用するために、ホース本体端部の一部にスリ
ット等を設けてもよい。
【0019】また、上記のように構成した請求項4に係
る発明においては、相手部材は、ゴム等の弾性筒状部に
挿入されるときに、金属筒状部がないので、挿入が非常
に容易になされる。また、シール性も良好である。特
に、弾性筒状部の上からクランプ等で締めつけると、内
部に金属筒状体が介在しないため、より有効にシール性
を確保することが出来る。また、ホース本体の筒状体端
部を拡径して相手部材との当接部を設けてもよい。さら
に、外皮部を金属筒状体から延出させたとき、金属筒状
体と外皮部とのシール性を確実にするため、金属筒状体
と外皮部をクランプ又はかしめで固定してもよい。この
場合は、ホース本体筒状体の内側にスリーブ又はリング
の補強材を挿入し、クランプ又はかしめに対するホース
本体の強化をすることもよい。また、弾性筒状部を外皮
部とは別の弾性材料で構成することも行われ、これによ
り、シール性に適した材料を選択することができる。例
えば、前記プロテクタ材料の組合せ、あるいは、NB
R、フッ素ゴム等、他の低透過性の材料を使用すること
ができる。また、別体の弾性筒状部をホース本体に対し
クランプ又はかしめにより固定することが出来る。上記
いずれの場合にても、金属筒状体と外皮部の間に接着剤
を塗布し、固定を確実にするようにしてもよい。
【0020】また、上記のように構成した請求項5に係
る発明においては、ホースに相手部材を嵌合させたと
き、相手部材の表面に軸線方向に垂直に設けたリング状
の凸部又は凹部を係合部に係合させることにより、相手
部材をホースに確実に嵌合固定させることができ、相手
部材を引き抜き難くさせることができる。また、凸部に
シールリングを挿着させることにより相手部材とのシー
ル性を高めることもできる。シール部と係合部は一体で
あってもよいし、別体であってもよい。また、相手部材
に凹部を設け、凹部にシールリングを挿着させてシール
することもできる。相手部材とホースとの結合部は、ホ
ースに相手部材を挿入するか、相手部材の内側へホース
の金属筒状体を挿入してもよい。
【0021】また、上記のように構成した請求項6に係
る発明においては、ホース本体端部のホース本体端部の
一部設けたリング状凸部と、相手部材の外周部に設けた
リング状凸部を係合部材により係合させることにより、
ホース本体と相手部材間を強固に連結させることができ
る。なお、係合部材の構造としては、クランプ、クリッ
プ等がある。また、リング状凸部をねじ形状にし、係合
部材の対応する部分をねじ形状にすることもできる。ま
た、この場合、ホース本体端部の内側又は外側にスリー
ブ管を挿入して、ホース本体を補強することができる。
【0022】また、上記のように構成した請求項7に係
る発明においては、ホースに相手部材を嵌入させたと
き、ホース本体と相手部材の係合には公知のスナップ結
合を用いて係合させることにより、相手部材をホースに
確実に嵌合固定させ抜けにくくさせることができる。こ
の場合、ホース本体端部の内側又は外側にスリーブ管等
の補強部材を挿入して、ホース本体を補強することによ
り、スナップ係合の際のホース本体の変形を防ぐことが
できる。
【0023】また、上記のように構成した請求項8に係
る発明においては、シール部材あるいは弾性部材等の結
合する部位をよりシール性が高く確実な結合ができ、か
つ脱着可能とすることより、結合部分の補修を容易にす
ることができる。この場合、ホースと相手部材の間に弾
性材料を介在させることにより、よりシール性が向上す
る。弾性部材としては、円筒形状又はリング状の弾性部
材を装着してもよく、またコーティング等によりゴム薄
膜として介在させてもよい。さらに、ホース本体端部の
内側又は外側にスリーブ管等の補強部材を挿入して、ホ
ース本体を補強することにより、挟圧の際のホース本体
の変形を防ぐことができる。
【0024】また、上記のように構成した請求項9に係
る発明においては、相手部材をアイジョイント等の中間
部材としたことにより、中間部材の処理の自由度が高め
られ便利である。
【0025】また、上記のように構成した請求項10に
係る発明においては、ホースに相手部材を嵌合させた状
態で、端部における金属薄板と相手部材間をろう付け等
の手段を用いて接合させたことにより、相手部材をホー
スに確実に嵌合固定させることができる。相手部材は、
金属パイプ,フィラーネック等短絡構成でもよいし、コ
ネクター,アイジョイント等中間結合部材でもよい。固
定方法には、溶接,ろー付け,接着剤による接合の他、
かしめ,圧入,嵌合等塑性加工による結合も含まれる。
【0026】また、上記のように構成した請求項11に
係る発明においては、ホースに相手部材を嵌合させたと
き、金属製ホース本体と相手部材間に非金属弾性材料製
の円筒部材が介在することにより、相手部材にホースへ
の挿入が容易に行われると共に、両者間のシール性も高
められる。さらに、外皮部に円筒形部材を被覆し圧着さ
せたことにより、相手部材をホースに確実に嵌合固定さ
せることができる。なお、金属性筒状体の外周部は、凹
凸が設けられても設けられなくても良い。
【0027】また、上記のように構成した請求項12に
係る発明においては、相手部材をアイジョイント等の中
間部材としたことにより、相手部材がホース本体端部に
接合されていてもよい。
【0028】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。図1は、第1実施例に係る自動車の燃料の供給ライ
ン用の金属製のフィラーネックパイプとガソリンタンク
(図示しない)間に用いられるプロテクタ付金属ホース
Fに相手部材30を嵌め合わせた状態を一部破断面図に
より示したものである。プロテクタ付金属ホースFは、
内部に設けた筒状の金属ホース本体10と、金属ホース
本体10の外側を被覆する円筒形のゴムプロテクタ20
とを設けている。
【0029】金属ホース本体10は、肉厚0.14mm
のステンレス製の円筒形状で、左右両端に所定長さの連
結端部11,12を設けており、中間部に所定長さの蛇
腹形状部13を設けている。ただし、蛇腹形状部を複数
位置に分散して設けるようにしてもよい。なお、ホース
本体10のステンレスの肉厚については、適宜変更する
ことができる。ただし、厚すぎると蛇腹部の柔軟性が不
十分になると共にホース重量が増加するので、0.5m
m以下が好ましく、更に好ましくは0.2mm以下が好
ましい。左連結端部11には、本体10の軸線方向に垂
直にリング状の2個の突出部11a,11bが設けられ
ている。内側の突出部11aは、シール用のOリング1
1a1を挿入するためのものである。外側の突出部11
bは、相手部材である被連結パイプ30の抜け止め用リ
ング状突部31を嵌め合せるためのものである。そし
て、左連結端部11の突出部11bの外側には、図1
(b)に示すように、軸線方向に平行に複数のスリット
11cが設けられている。右連結端部12も同様に2個
の突出部12a,12b及びスリット12cを設けてい
る。ゴムプロテクタ20は、筒状の薄肉に形成されてお
り、金属ホース本体10の外側に略密着状態で嵌め合わ
されている。なお、プロテクタ材料としては、ゴムの他
に塩化ビニール樹脂等の軟質かつ難燃性の樹脂を用いて
もよい。
【0030】つぎに、上記プロテクタ付金属ホースFの
概略の製造工程について説明する。まず、ステンレス薄
板を円筒形にして端部をTIG溶接により結合させて、
円筒パイプを形成する。この円筒パイプにバルジ加工を
施して、両連結端部11,12の突出部11a,11
b,12a,12bの加工及び中間部の蛇腹形状加工を
行う。さらに、円筒パイプの両端部にスリット加工を加
えてスリット11c,12cを設けることにより、金属
ホース本体10を形成する。つぎに、Oリングを突出部
11a,12aに装着し、金属ホース本体10に、別に
成形し加硫したゴム筒状体を被せてプロテクタ20とす
ることにより、プロテクタ付金属ホースFが得られる。
【0031】被連結部にリング状凸部31を設けた左右
の被連結パイプ30をプロテクタ付金属ホースFに挿入
する。被連結パイプ30は、リング状凸部31によって
金属ホース本体10の開口部のスリット11c,12c
を拡径しながら挿入され、リング状凸部31が金属ホー
ス本体10の外側の突出部11b,12bに嵌め合わさ
れることによって金属ホース本体10に固定される。そ
して、金属ホース本体10のスリット11c,12cは
突出部11b,12bまで設けられているのみなので、
それ以上被連結パイプ30が挿入されることはない。被
連結パイプ30の挿入後に、スリット11c,12c形
成部分のプロテクタ20にリング状のクランプ部材21
を巻装して締めつけ固定することにより、プロテクタ付
金属ホースFと被連結パイプ30は、強固に連結され引
き抜き難くされる。なお、クランプ部材の巻装位置につ
いては、図1(c)に示すように、金属ホース本体10
の外側の突出部11b,12bを中心に設けるようにし
てもよい。
【0032】以上に説明したように、本実施例において
は、ホース本体を金属薄板により構成したことにより、
ガソリンの透過を無くすることが出来る。また、ホース
本体を金属製としたことにより、ガソリンの他にアルコ
ール含有ガソリン、アルコール、LPG、水素燃料等の
燃料や、フレオン等の冷媒についてもほとんど透過させ
ず、低透過性ホースとして汎用性が高められる。また、
ホース本体を金属製としたことにより、耐炎性が著しく
高められ、これによりホース本体の外周面に設けるゴム
プロテクタの肉厚を薄くすることができると共に、ホー
ス全体の重量を低減させることができる。そして、ゴム
プロテクタを設けたことにより、金属薄板は、外力によ
る機械的損傷や、酸や水分等の汚染雰囲気における腐
蝕,劣化等から効果的に保護される。さらに、ホース本
体の中間の一部を蛇腹形状としたことにより、金属製で
はあるが柔軟性も有するので、ゴムプロテクタを肉薄に
できることも加えてプロテクタ付金属ホースFの引き回
し等も従来品と同様に自由に行うことが出来る。加え
て、端部構造を工夫したことにより、挿入,引き抜き等
の組付け作業も従来品と同様に行うことができ、連結部
分のシール性が確実に得られると共に引き抜き性も良好
である。また、プロテクタ付金属ホースFは、高価な樹
脂製ホースに比べてステンレス等を用いることにより安
価に提供される。
【0033】次に、第2実施例について図面により説明
する。図2及び図3は、第2実施例に係るプロテクタ付
金属ホースGを概略的に示したもので、本実施例におい
ては、従来の金属パイプ部分を含む自動車の燃料の供給
ライン全体をプロテクタ付金属ホースGにより形成した
ものである。プロテクタ付金属ホースGは、上記第1実
施例に示した構造と同様に、内部に設けた筒状の金属ホ
ース本体40と、金属ホース本体40の外側に同軸的に
配設されたゴムプロテクタ50とを設けている。
【0034】金属ホース本体40は、ステンレス製の円
筒形状で、左右両端に所定長さの連結端部41,42設
けており、中間部43の4か所に所定長さの蛇腹形状部
43a,43b,43c,43dを設けている。ただ
し、蛇腹形状部の位置及び数は適宜変更することがで
き、また連結端部を除いた金属ホース本体40の全体を
蛇腹形状にしてもよい。左連結端部41には、本体40
の軸線方向に垂直に外側に向けたリング状の2個の突出
部41a,41bを設けている。内側の突出部41a
は、シール用のOリング41a1を挿入するためのもの
である。外側の突出部41bは、2本の線状突部からな
り、両者の間の溝に係止部材44の支持部44aを嵌合
固定するものである。係止部材44は、支持部44aと
それに垂直に取り付けられた係合部44bを設けてな
り、係合部44bの先端には爪部44b1が一体的に設
けられている。右連結端部42は、上記第1実施例に示
した金属ホース本体10の両連結端部11,12と同様
の形状であり、被連結パイプ30と同様の構成の相手部
材が嵌合されるようになっている。ここでは、図3に示
すように、側壁に空気抜き用のバイパスパイプBが連結
されたネック部62が嵌合されるようになっている。ゴ
ムプロテクタ50は、上記第1実施例に示したゴムプロ
テクタ20と同一構成である。
【0035】上記プロテクタ付金属ホースGの製造工程
についても上記第1実施例に示したものと同様である。
ただし、左連結端部41については、金属ホース本体4
0の形成後に、係止部材44を突出部41bの溝に嵌合
固定した後に、プロテクタ50を被覆させるようにして
いる。なお、係止部材44の金属ホース本体40への固
定については、その他溶接,ろう付け,ねじ止め等によ
り行ってもよい。
【0036】プロテクタ付金属ホースGの左側連結端部
41には、ガソリンタンクの出口パイプ60がはめ込ま
れている。出口パイプ60は、ホースGへの挿入時に、
三角形状突部61が、係止部材44の爪部44b1と金
属ホース本体40の開口部間に挟まれて強固に固定され
抜けないようなっている。出口パイプ60の先端は、O
リング41a1によって確実にシールされている。プロ
テクタ付金属ホースGの右側連結端部42には、ネック
部62が嵌めこまれ、ネック部62のリング状突部63
が突出部42bに係合された状態で連結端部42乗のプ
ロテクタ50に円筒形の金属板を装着し、ホースにかし
め挟圧状態に固定されて、抜けることのないように連結
される。又、ネック部と金属ホース本体は、Oリングに
よって確実にシールされている。
【0037】以上のように構成した第2実施例に係るプ
ロテクタ付金属ホースGにおいても、上記第1実施例に
係るプロテクタ付金属ホースFの効果と同様に、ガソリ
ンの透過をほぼゼロにすることが出来る等の種々の効果
が得られる。また、本実施例においては、従来の燃料供
給ラインに用いられていた金属製フィラーパイプ部分
(肉厚1.0〜1.5mm)も本発明に係るプロテクタ
付金属ホースを用い、蛇腹形状部と円筒部とを組み合わ
せることにより折り曲げ使用を可能にした。このため、
燃料供給ラインの重量を大幅に低減させると共にその価
格を安価にさせることが可能になった。また、燃料供給
ラインの組立てラインにおける接続箇所を少なくするこ
とができ、かつガソリンタンク入口との接続についても
ワンタッチで接続可能にすることができ、接続工数を大
幅に削減することが可能になった。なお、上記実施例
1,実施例2および他の実施例において、金属ホース本
体側に突出部を設け、Oリングを装着しているが、これ
は中間蛇腹形状を設ける際に、同時に突出部を成形出来
るため、加工工数をアップすることなくOリング溝の成
形が可能なためであり、設計上その他の理由により、相
手部材側にOリング溝を設けても勿論よい。
【0038】次に、プロテクタ付ホースの連結端部の連
結構造についてのその他の実施例について説明する。第
3実施例としては、図4(a)に示すように、ホース本
体10の連結端部11に円筒形で左端にフランジ部71
aを設けたゴムキャップ71を嵌め合わせたものであ
る。これにより、金属製ホース本体10と、金属製の被
連結パイプ70間にゴムキャップ71が介在することに
より、被連結パイプ70の挿入が容易に行うことができ
ると共に、連結端部11と被連結パイプ70間のシール
性が確実に得られる。また、第3実施例の変形例とし
て、図4(b)に示すように、ゴム製外皮20をホース
本体10の端部から外側に延出させたシール部20aを
設け、シール部20aを内側に折り曲げてホース本体1
0の内面に密着させるようにしてもよい。これにより、
ホース本体10と、金属製の被連結パイプ70間にシー
ル部20aが介在することにより、被連結パイプ70の
挿入が容易に行うことができると共に、連結端部11と
被連結パイプ70間のシール性が確実に得られる。
【0039】第4実施例としては、図5(a)に示すよ
うに、金属ホース本体10の連結端部11に外側に向け
て突出量の少ない突出部15を設け、その内側面に薄い
ゴム膜16を装着させる。被連結パイプ80は、先端連
結部に金属ホース本体10の突出部15に合わせて凸部
81が設けられている。そして、被連結パイプ80をホ
ース本体10に嵌合した状態で、連結端部11上のプロ
テクタ20に円筒形の金属板23を装着し、ホースにか
しめられ、挟圧状態に固定する。このように連結部分を
構成したことにより、金属製ホース本体10の連結端部
11と金属製の被連結パイプ80間にゴム膜16が介在
すると共に突出部15と凸部81の関係により、連結部
分のシール性が確実に得られると共に引き抜き性が高め
られる。また、第4実施例の第1変形例として、図5
(b)に示すように、金属ホース本体10の連結端部1
1に内側に向けて突出量の少ない突出部17を設け、金
属ホース本体10の内周面又は被連結パイプ80の外周
面に薄いゴム等のコーティング膜18を設けるようにし
てもよい。これに応じて、被連結パイプ80は、連結部
に金属ホース本体10の突出部15に合わせて凹部82
が設けられている。そして、被連結パイプ80をホース
本体10に嵌合した状態で、連結端部11上のプロテク
タ20に円筒形の金属板23を装着してホースにかしめ
挟圧状態に固定する。これによっても、上記実施例と同
様の効果が得られる。また、第4実施例の第2変形例と
して、図5(c)に示すように、被連結パイプ80の外
周面にリング状の多数の断面楔形状の凸部83を設け
た。これにより、被連結パイプ80をホース本体10の
端部に挿入するときに、連結端部11が凸部83によっ
て押されるので、被連結パイプ80が連結端部11にか
しめ挟圧状態に固定される。
【0040】第5実施例としては、図6(a)に示すよ
うに、金属ホース本体10の連結端部11に相手部材で
ある被連結パイプ90を嵌合させた状態で、連結端部1
1の開口部と被連結パイプ90間を溶接19により接合
させたものである。これにより、金属ホース本体端部1
1と被連結パイプ90間が強固に液密に接合され、両者
間のシール性及び引き抜き性が高められる。また、図6
(b)に示すように、被連結パイプ90の連結部に段差
91を設けることにより、連結端部11に被連結パイプ
90を嵌め込んだ後の溶接をより円滑に行うことができ
る。なお、溶接の代わりにろう付け等により接合させて
もよい。
【0041】第6実施例としては、図7に示すように、
金属ホース本体10の連結端部11を変形させて被連結
パイプを嵌合したときのシール性と引き抜き性を高めよ
うとするものである。すなわち、本実施例においては、
図7(a)に示すように、連結端部11のプロテクタ2
0を除去し、金属製板に3個のリング状の凸部101,
102,103を設け、左2つの凸部をOリング挿着用
とし、右側凸部103の先端を内側に曲げて爪部103
aとする。そして、凸部101,102,103の外周
側に円筒形の補強部材104を被せて固定させる。固定
方法としては、溶接,ロー付け,接着その他の方法を用
いることができる。そして、係合用のリング状凸部11
1を設けた被連結パイプ110を連結端部11に挿入す
ると、リング状凸部111が、右側凸部103の爪部1
03aによって係止され、連結端部11に強固に連結さ
れる。連結端部11と被連結パイプ110のシール性
は、Oリング101a,102aによって確保される。
また、金属薄板製の連結端部11の強度は、補強部材1
04によって補強される。上記実施例において、爪部1
03aの強度が不十分のときには、図7(b),(c)
に示すように、略円錐筒形状の係止部材105を設け、
補強部材106の外側端部にフランジ部106aを設
け、右側凸部103とフランジ部106aとの間に係止
部材105を設けるようにしてもよい。これにより、被
連結パイプ110を連結端部11に挿入すると、リング
状凸部111が、右側凸部103と係止部材105によ
って確実に係止され、連結端部11に強固に連結され
る。なお、上記実施例にはOリングを2つ用いている
が、1つでも3つ以上でも勿論良く、爪部103aの形
状、別体にした係止部材の形状は、適宜変更することが
出来る。
【0042】また、第6実施例の変形例として、図7
(d)に示すように、連結端部11のプロテクタ20を
除去し、金属製板に2個のリング状の凸部101,10
2を設け、左側の凸部をOリング挿着用とし、右側凸部
102をシールリング装着用とした。そして、右側凸部
102の先端を外側に曲げる。そして、凸部101,1
02及び先端部103の外周側に円筒形の補強部材10
7を被せて固定させる。固定方法は上記実施例と同様で
ある。そして、係合用のリング状凹部112を設けた被
連結パイプ110を連結端部11に挿入すると、リング
状凹部112と右側凸部102間にシールリング113
が介在することによって被連結パイプ110が連結端部
11に係止され、連結端部11に強固に連結される。連
結端部11と被連結パイプ110のシール性は、Oリン
グ101aによって確保される。また、金属薄板製の連
結端部11の強度は、補強部材107によって補強され
る。
【0043】第7実施例としては、図8(a)に示すよ
うに、金属ホース本体10の連結端部11に別体の中間
部材を設け、ホース本体端部11の形状と相手部材の被
連結部の形状とが合わない場合に、両者間に介在させ
て、両者を連結させようとするものである。すなわち、
径の異なる4段の円筒121,122,123,124
を順次連結させた中間部材120を設け、第1円筒部1
21を連結端部11に挿入してろう付け等により接合さ
せる。そして、第3円筒部123の内側にOリング嵌合
用のリング123aを接着させる。また、第4円筒部1
24は、外端に内側に向けてフランジ部124aを設
け、その内側に円錐筒形の係合部材125を設ける。そ
して、係合用のリング状凸部111を設けた被連結パイ
プ110を連結端部11に挿入すると、リング状凸部1
11が、第3円筒部123のリング123aと係合部材
125にはさまれて固定される。また、中間部材120
と被連結パイプ110間のシール性は、第3円筒部12
3に設けた2個のOリング123bによって保証され
る。
【0044】次に、第7実施例の第1変形例として、図
8(b)に示すように、中間部材130として、円筒部
の右端を45°上向きに拡げかつ先端を折り返してシー
ル部131とし、かつ右端の外周側にリング状の嵌合部
132を設け、嵌合部132の外周にねじ溝132aを
設けるようにした。中間部材130は、連結端部11に
挿入され、ろう付け等により連結端部11に固定され
る。被連結部材140の連結部141の先端内側にシー
ル部131に対応した45°に切り欠いて傾斜部142
を設け、傾斜部142の上側の連結部内側には嵌合部1
32に対応してねじ溝143を設けた。そして、被連結
パイプ140の連結部141のねじ溝143に嵌合部1
32のねじ溝132aを螺合させることにより、中間部
材130の連結部141の傾斜部142がシール部13
1に圧着されるので、両者間のシール性が確保される。
【0045】次に、第7実施例の第2変形例として、図
8(c)に示すように、中間部材150として、円筒部
の中間に外側に向けたリング状のボス部151を設け、
ボス部151の左側円筒部152を連結端部11との接
合用とし、ボス部151の右側円筒部153を相手部材
との嵌合部分とした。ボス部151には水平にねじ貫通
孔151aを設けた。右側円筒部153の外側面には、
Oリング挿着用のリング状凹部153aを2個設けた。
中間部材150は、連結端部11に挿入され、ろう付け
等により連結端部11に固定される。被連結部材160
は、ボス部151のねじ貫通孔151aとの対応位置に
ネジ孔161を設けている。そして、被連結部材160
を中間部材150の右側円筒部153に嵌合し、ねじ1
54をねじ貫通孔151aを通してねじ孔161に螺合
させることにより、被連結パイプ160は中間部材15
0に強固に固定される。また、被連結パイプ160は、
右側円筒部153のOリング153bによって中間部材
150とのシール性が確保される。
【0046】第8実施例としては、図9(a)に示すよ
うに、連結端部11の右端を45°上向きに拡げかつ先
端を折り返してシール部11dとし、かつ右端の外周側
に円筒形状の嵌合部材170を設け、その外周面にねじ
溝171を設けるようにした。嵌合部材170は、連結
端部11の外側に挿入される。被連結パイプ180の連
結部181の先端内側にシール部11dに対応した45
°に切り欠いて傾斜部182を設け、傾斜部182の上
側の連結部内側には嵌合部材170に対応してねじ溝1
83を設けた。また、連結部181は、被連結パイプ1
80から延出した内周部184を設けており、内周部の
外径が連結端部11の内径と同一にされている。そし
て、被連結パイプ180の連結部181のねじ溝183
に嵌合部材170のねじ溝171を螺合させることによ
り、連結端部11のシール部11dが連結部180の傾
斜部182に押圧され、シール部11dが傾斜部182
に圧着されるので、両者間のシール性が確保される。な
お、図9(b)に示すように、被連結パイプ180の内
径が連結端部11の内径より大きいようなときには、連
結部181の内周部が連結端部11内に挿入されないよ
うな形状としてもよい。この場合には、連結端部11の
内周側に補強部材172を挿入することにより潰れを防
止してもよい。
【0047】次に、第8実施例の変形例として、図9
(c)に示すように、円筒形であって右端にボス部19
1を設けると共に円筒の内周面にねじ溝192を設けた
嵌合部材190を、連結端部11の外周部に挿入した。
また、被連結パイプ200に固定された連結部201
は、被連結パイプ200から延出した内周部202を設
けており、内周部の外径が連結端部11の内径と同一に
されている。連結部201の外周部には、嵌合部材19
0のねじ溝192に螺合可能なねじ溝203が設けられ
ている。そして、内周部と外周部の間には空間部分Sが
設けられている。そして、連結部201の空間部分Sに
潰れ易い真鍮等の部材204を設け、被連結パイプ20
0の連結部201のねじ溝203に嵌合部材190のね
じ溝191を螺合させることにより、部材204が潰れ
た状態で両者間が連結される。また、潰れた部材204
により両者間のシール性が確保される。なお、図9
(d)に示すように、被連結パイプ200の内径が連結
端部11の内径より大きいようなときには、連結部20
1の内周部が連結端部11内に挿入されないような形状
としてもよく、この場合には、連結端部11の内側に円
筒形の補強部材193を挿入して密着させるとにより、
連結端部の変形を防止することができる。
【0048】第9実施例としては、図10(a)に示す
ように、金属ホース本体10の連結端部11の先端から
離れた部分をねじ形状11eに形成し、かつ先端を外側
に向け約45°拡げた押圧部11fを設けたものであ
る。また、被連結パイプ210にリング上の凸部211
を設ける。そして、係合部材220として、円筒形状で
右端側に連結端部11のねじ形状11eに縲合可能なね
じ溝221を設けると共に、左端部に内側に直角に曲げ
られたフランジ部222を設ける。連結端部11に被連
結パイプ210を挿入し、押圧部11fと凸部211間
にOリング211aを介在させる。また、フランジ部2
22を被連結パイプ210の凸部211に係合させ、ね
じ溝221を連結端部11のねじ形状11eに縲子合さ
せる。これにより、連結端部11と被連結パイプ210
は、シール性良くかつ強固に連結される。なお、上記実
施例の第1変形例として、図10(b)に示すように、
連結端部11の先端部分をねじ形状11eとし、シール
用凸部11gを内側に設け、連結端部11の形状に合わ
せて係合部材220のねじ溝221を設けるようにして
もよい。また、第2変形例として、図10(c)に示す
ように、連結端部11に係合用凸部11hとOリング挿
着凸部11iを設け、被連結パイプ210の外周面にね
じ形状223を設けるようにしてもよい。そして、係合
部材220として、左端側にねじ溝221を設けると共
に、右端部に内側に直角に曲げられたフランジ部222
を設ける。このような構成によっても、連結端部と被連
結パイプをシール性良くかつ強固に連結させるとができ
る。
【0049】次に、第9実施例の第3変形例として、図
10(d)に示すように、連結端部11と被連結パイプ
210間の連結を上記のように係合部材220によって
行い、連結端部11と被連結パイプ210間のシールを
両者間に弾性部材11jを介在させることにより行って
もよい。さらに、第4変形例として、図10(e)に示
すように、連結端部11と被連結パイプ210間の連結
を上記のように係合部材220によって行い、連結端部
11と被連結パイプ210間のシールを、連結端部11
の外周側に嵌め合わせたリング状の補強部材11kを締
めつけることにより行ってもよい。
【0050】次に、第10実施例として、図11(a)
に示すように、外皮20をホース本体の連結端部11の
外側に延出させて連結部分20aとし、被連結パイプ2
30の挿入を容易にさせようとするものである。連結端
部11の先端を凸部11pとし、外皮20を連結端部の
外側まで延出させると共にその一部を連結端部11の内
側にまで設けた。また被連結パイプ230の先端も凸部
231を設けた。そして、被連結パイプを連結部分20
aに挿入し、その先端凸部231を連結端部11の先端
凸部11pに連結部分20aの一部を介して連結させ
る。これにより、被連結パイプの挿入を容易にすると共
に、両者の連結性及びシール性を確保することができ
る。つぎに、第10実施例の第1変形例として、図11
(b)に示すように、被連結パイプを連結部分20aに
挿入したときに、連結端部11の先端と被連結パイプ2
30の先端を互いに接触させるようにすることもでき
る。このばあいには、連結端部11と被連結パイプが外
れないように、連結端部11の外側を円筒形リング23
2により固定しなければならない。そして、かしめによ
る連結端部11の変形を防止するために連結端部11の
内側に円筒形の補強部材233を挿入させることが出来
る。また、第10実施例の第2変形例として、図11
(c)に示すように、連結端部11の先端と被連結パイ
プ230の先端を互いに接触させた場合に、両者の連結
部分を別のシール部材240によって被覆するようにし
た。そして、連結端部11の外側を円筒形リング232
により固定するときに、シール部材240の外側にホー
スの外皮20を被覆し、その上から円筒形リング232
によりかしめて固定する。また、上記第1変形例と同様
にに、連結端部11の変形を防止するために連結端部1
1の内側に円筒形の補強部材233を挿入させることが
出来る。
【0051】次に、第11実施例としては、図12に示
すように、被連結部材240の一端を第1実施例と同様
の構成とし、被連結部材240の他端にアイジョイント
241を設けるようにしてもよい。
【0052】なお、上記各実施例においては、連結端部
と相手部材の被連結部とのシール性確保のためのシール
部材としてOリングを用いているが、例えば図13に示
すような断面が異形のシールリングを用いてもよい。図
13(a),(b)に示すシールリング250は、長さ
方向に沿って2個の断面半円形の凸部251と、断面略
鋭角三角形の凸部252とを設けている。これにより、
相手面との接触面積が拡げられシール性が高められる。
また、連結端部から被連結部材を引き抜く際の抵抗を大
きくすることができる。また、図13(c)〜(f)が
変形例であるが、これらに限らず形状及びシールリング
の数を適宜変更して実施することができる。
【0053】また、上記各実施例においては、ホース本
体としては、ステンレスの他にアルミニウム、あるいは
これらの合金等を用いてもよい。さらに、上記実施例に
おいて外皮付金属ホースの製造方法としては、金属ホー
ス本体とゴムプロテクタとを別体で設けて、これを嵌め
合わせているが、これに限るものではない。例えば、バ
ルジ加工した金属薄板上にゴムを押し出し成形又は射出
成形し、その後に加硫させてもよく、また、金属薄板上
にゴムを押し出し成形し、その後にバルジ加工を施して
から加硫させてもよい。さらに、バルジ加工した金属薄
板状にゴム等のコーティング材を塗布してもよい。な
お、上記プロテクタ付金属ホースの継ぎ手部分の構造に
ついては、上記各実施例及び変形例に限らず、被連結部
材の構造等に応じて適宜変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るプロテクタ付金属ホ
ースの一部破断面図、金属ホース本体連結端部の斜視図
及び連結部分の変形例を示す断面図である。
【図2】第2実施例に係るプロテクタ付金属ホースを概
略的に示す斜視図である。
【図3】第2実施例に係るプロテクタ付金属ホースを一
部省略して拡大した一部破断面図である。
【図4】第3実施例に係る連結部分を概略的に示す断面
図である。
【図5】第4実施例及び第1,第2変形例に係る連結部
分を概略的に示す断面図である。
【図6】第5実施例に係る連結部分を概略的に示す断面
図である。
【図7】第6実施例及び変形例に係る連結部分を概略的
に示す断面図である。
【図8】第7実施例及び第1,第2変形例に係る連結部
分を概略的に示す断面図である。
【図9】第8実施例及び変形例に係る連結部分を概略的
に示す断面図である。
【図10】第9実施例及び第1,第2,第3,第4変形
例に係る連結部分を概略的に示す断面図である。
【図11】第10実施例及び第1,第2変形例に係る連
結部分を概略的に示す断面図である。
【図12】第11実施例に係る連結部分を概略的に示す
断面図である。
【図13】シールリングの変形例を概略的に示す一部破
断斜視図である。
【図14】従来例に係る連結部分を概略的に示す断面図
である。
【符号の説明】
10;金属ホース本体、11;左側連結端部、11a,
11b;突出部、12;右側連結端部、12a,12
b;突出部、13;蛇腹形状部、20;ゴムプロテク
タ、40;金属ホース本体、41;左側連結端部、41
a,41b;突出部、42;右側連結端部、42a,4
2b;突出部、43;中間部、43a〜43b;蛇腹形
状部、44;係止部材、50;ゴムプロテクタ、21;
金属板、22;係止部材、30;ネック部、60;出口
パイプ、62;ネック部、71;ゴムキャップ、70,
80,90,110;被連結パイプ、101〜103;
凸部、103a;爪部、104,106;補強部材、1
05;係止部材、120,130,150;中間部材、
140,160;被連結部材、F,G;プロテクタ付ホ
ース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊佐治 雅久 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地東 海ゴム工業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属薄板製の筒状体であって、両端部を
    除く中間部の少なくとも一部を蛇腹形状としたホース本
    体と、 同ホース本体の少なくとも中間部の外周面に被せられた
    筒状の外皮部とを設けたことを特徴とする低透過性ホー
    ス。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の低透過性ホースに
    おいて、 ホース端部に相手部材と脱着可能な結合構造を設けたこ
    とを特徴とする低透過性ホース。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載の低透過性ホースに
    おいて、 前記端部にて前記ホース本体の金属薄板と前記相手部材
    との間に弾性部材を介在させたことを特徴とする低透過
    性ホースと相手部材との連結構造。
  4. 【請求項4】 前記請求項2に記載の低透過性ホースに
    おいて、 前記ホース本体の端部の外周部に嵌め合わされ、同端部
    から外側に向けて延出した弾性筒状部を設け、同弾性筒
    状部を相手部材との嵌合シール部となしたことを特徴と
    する低透過性ホース。
  5. 【請求項5】 前記請求項2に記載の低透過性ホースに
    おいて、 前記ホース本体の端部の一部に、同ホース本体の軸線方
    向に垂直にリング状に突出した凸部を設けると共に、前
    記相手部材の外周部に軸線方向に垂直にリング状に突出
    した凸部とを設け、前記ホース本体又は相手部材を相手
    側に挿入し両凸部に係合させて前記ホース本体と前記相
    手部材間を連結させるようにしたことを特徴とする低透
    過性ホースと相手部材との連結構造。
  6. 【請求項6】 前記請求項2に記載の低透過性ホースに
    おいて、 前記ホース本体の端部の一部に、同ホース本体の軸線方
    向に垂直にリング状に突出した凸部を設けると共に、前
    記相手部材の外壁に軸線方向に垂直にリング状に突出し
    た凸部とを設け、両凸部に係合部材を係合させることに
    より、前記ホース本体と前記相手部材間を連結させるよ
    うにしたことを特徴とする低透過性ホースと相手部材と
    の連結構造。
  7. 【請求項7】 前記請求項2に記載の低透過性ホースに
    おいて、 前記ホース本体又は相手部材の何れか一方に変形可能な
    係合要素を設け、同ホース本体を同相手部材に軸線方向
    に嵌入した際に、同係合要素が同相手部材又はホース本
    体に設けた被係合要素にスナップ係合することにより同
    ホース本体と同相手部材とを連結させるようにしたこと
    を特徴とする低透過性ホースと相手部材との連結構造。
  8. 【請求項8】 前記請求項2に記載の低透過性ホースに
    おいて、 前記相手部材とホースの間に弾性部材を介在させ、又は
    弾性部材なしで、挟圧手段により前記金属薄板筒状体を
    相手部材に挟圧させることを特徴とする低透過性ホース
    と相手部材との連結構造。
  9. 【請求項9】 前記請求項2に記載の低透過性ホースに
    おいて、 前記相手部材が中間部材であることを特徴とする低透過
    性ホース。
  10. 【請求項10】 前記請求項1に記載の低透過性ホース
    において、 前記ホース本体の端部に前記相手部材を嵌合させた状態
    で、同端部における前記金属薄板と同相手部材間を接合
    固定させたことを特徴とする低透過性ホースと相手部材
    との連結構造。
  11. 【請求項11】 前記請求項10に記載の低透過性ホー
    スと相手部材との連結構造において、 前記ホース本体の端部と前記相手部材間に弾性部材を介
    在させた状態で、前記接合固定がかしめ圧入等塑性加工
    によりなされることを特徴とする低透過性ホースと相手
    部材との連結構造。
  12. 【請求項12】 前記請求項10に記載の低透過性ホー
    スと相手部材との連結構造において、 前記相手部材が中間部材であることを特徴とする低透過
    性ホースと相手部材との連結構造。
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