JP5236986B2 - ホース等接続用コネクタ - Google Patents

ホース等接続用コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP5236986B2
JP5236986B2 JP2008109076A JP2008109076A JP5236986B2 JP 5236986 B2 JP5236986 B2 JP 5236986B2 JP 2008109076 A JP2008109076 A JP 2008109076A JP 2008109076 A JP2008109076 A JP 2008109076A JP 5236986 B2 JP5236986 B2 JP 5236986B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hose
claw
peripheral surface
nipple
elastic cap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008109076A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009257520A (ja
Inventor
一隆 福島
建一 福谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON FLEX Co Ltd
Original Assignee
NIPPON FLEX Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON FLEX Co Ltd filed Critical NIPPON FLEX Co Ltd
Priority to JP2008109076A priority Critical patent/JP5236986B2/ja
Publication of JP2009257520A publication Critical patent/JP2009257520A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5236986B2 publication Critical patent/JP5236986B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ニップル本体とフクロナットとの歯合による締め付けによってホースを接続するホース等接続用コネクタに関する。
従来、ホースを接続するコネクタには色々な構造のコネクタがある。代表的な構造としては、竹の子ニップルにホースを差込みホースバンドで締付ける方法が取られている。
また、ねじ込み式でホースに接続するコネクタもある。当該ねじ込み式のホース締め付け部材は、弾性体部材で成形された部品のみで締め付ける構造のもの(例えば特許文献1を参照)、あるいは硬質部材(例えばナイロン樹脂)で成形された部品のみで締め付ける構造のものがある(例えば特許文献2を参照)。
特開2007−333176号公報 特開2006−077837号公報
しかしながら、前者(特許文献1)の弾性体部材で成形された部品のみで締め付ける構造のものは、締め付け部材の弾性を利用してホースとコネクタを接続するので、弾性締め付け力を超える引っ張り力(あるいは圧力)がホースに掛かった場合、ホースとコネクタがすっぽ抜けると言う不具合が発生する。
また、後者(特許文献2)の硬質部材で成形された部品のみで締め付ける構造のものは、締め付け力は大きく、組み付け当初はホース自体の弾性を利用してホースとコネクタの接続力が保たれる。ところが、ホース自体(特に軟質樹脂ホース)は経年変化により徐々に弾性力が低くなる性質を有するので、コネクタの締め付け部分の締め付け力も減少し、最終的には接続部分から液漏れやエアー漏れが発生すると言う不具合があった。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、弾性締め付け力を超える引っ張り力等がホースに掛かってもホースとコネクタが抜けるのを防止でき、かつホース自体が経年変化によって弾性力が低くなっても接続部分から液漏れやエアー漏れが発生するのを防止できるホース等接続用コネクタを提供することを目的とする。
(1)課題を解決するための手段(以下では単に「解決手段」と呼ぶ。)1は、ホース等を挿入可能なニップルと、そのニップルに歯合するフクロナットとを有し、予めホース等の端部における外周に前記フクロナット,爪付テーパワッシャ,弾性キャップおよびインナーを装着したホース等を前記ニップルに挿入し、前記ニップルと前記フクロナットとの歯合によって締め付けるホース等接続用コネクタであって、前記弾性キャップと前記爪付テーパワッシャとでホース等の外周面を複数箇所で締め付けることを要旨とする。
なお、「ホース等」はホースに限らず、チューブや他の接続用円形状部材を含む。
解決手段1によれば、弾性キャップによる弾性締め付け力を超える引っ張り力等がホース等に掛かっても、爪付テーパワッシャが別個にホース等の外周面を締め付けるので、ホース等とコネクタが抜けるのを防止することができる。また、ホース等そのものが経年変化によって弾性力が低くなっても、弾性キャップの弾性力と爪付テーパワッシャの爪部とによってホース等の外周面を複数箇所で締め付けるので、接続部分から液漏れやエアー漏れが発生するのを防止することができる。
(2)解決手段2は、解決手段1に記載したホース等接続用コネクタであって、ニップルには一端部側の内周面に傾斜部を形成し、爪付テーパワッシャは、前記傾斜部に向けて弾性キャップを軸方向へ押圧するテーパ部と、締め付け時にホース等の外周面に食い込む爪部とを形成することを要旨とする。
解決手段2によれば、ニップルの傾斜部と爪付テーパワッシャとの間に挟まれた弾性キャップは、爪付テーパワッシャのテーパ部によって軸方向へ押圧されると、ホース等の外周面に食い込む方向に変形する。また、爪付テーパワッシャの爪部もフクロナットの内周面に形成されたテーパ部によって軸心方向へ縮小変形するので、ホース等の外周面に食い込む。こうして弾性キャップと爪付テーパワッシャ(特に爪部)がホース等の外周面に食い込んで締め付けるので、ホース等とコネクタが抜けるのをより確実に防止することができる。
一方、爪付テーパワッシャは弾性キャップを軸方向に押圧するので、ニップルの右端の傾斜部と弾性キャップの凸部左端との間、ニップルの右内径部の奥テーパ部と弾性キャップの円筒部外周の左端との間がそれぞれ強力な圧着状態になる。よってホース等そのものが経年変化によって弾性力が低くなっても、これらの圧着状態が維持されることで接続部分から液漏れやエアー漏れが発生するのをより確実に防止することができる。
(3)解決手段3は、解決手段2に記載したホース等接続用コネクタであって、爪部は、ホース等の外周面に接触する円筒部に対し、当該円筒部の端から軸方向に沿ってほぼ平行状に複数のスリットを形成して構成されることを要旨とする。
解決手段3によれば、複数のスリットを円筒部の端から軸方向に沿ってほぼ平行状に形成したので、外径に多少の大小があるホース等であっても外周面を確実に締め付ける。したがって、簡単な構成でホース等とコネクタが抜けるのを防止することができる。
(4)解決手段4は、解決手段1から3のいずれか一項に記載したホース等接続用コネクタであって、インナーは、他の部位よりも外径を大きくしたツバ部を有し、前記ツバ部の軸方向長さを長くして幅広にするか、または前記ツバ部の外周面に凹凸を形成することにより、弾性キャップの内周面との接触面積を大きくしたことを要旨とする。
解決手段4によれば、幅広に形成したツバ部または凹凸を形成したツバ部によって弾性キャップの内周面との接触面積が大きくなる。接触面積が大きくなれば締め付け時に生じる圧着力も増すので、ホース等そのものが経年変化によって弾性力が低くなっても接続部分から液漏れやエアー漏れが発生するのをより確実に防止することができる。
(5)解決手段5は、解決手段4に記載したホース等接続用コネクタであって、弾性キャップの内周面には、インナーのツバ部外面が挿入可能な穴とホース等との間に挟まれるように凸部を形成したことを要旨とする。
解決手段5によれば、弾性キャップの内周面に形成した凸部はインナーのツバ部外面が挿入可能な穴とホース等との間に挟まれる位置にある。組み付け時には爪付テーパワッシャが弾性キャップを軸方向に押圧するので、ニップルのテーパ部と弾性キャップとの間との間が強力な圧着状態になるだけでなく、弾性キャップの凸部とインナーとの間も強力な圧着状態になる。したがって、ホース等そのものが経年変化によって弾性力が低くなっても、これらの圧着状態が維持されることで接続部分から液漏れやエアー漏れが発生するのをより確実に防止することができる。
本発明によれば、弾性キャップとともに爪付テーパワッシャがホース等の外周面を締め付けるので、弾性締め付け力を超える引っ張り力等がホースに掛かってもホースとコネクタが抜けることがない。また、弾性キャップの弾性力と爪付テーパワッシャの爪部とによってホース等の外周面を複数箇所で締め付けるので、ホース自体が経年変化によって弾性力が低くなっても弾性キャップの弾性力で締め付けているので接続部分から液漏れやエアー漏れが発生するのを防止できる。
本発明を実施するための最良の形態について、図1〜図7を参照しながら説明する。なお、図2(B)と図7を除く各図は、一点鎖線より上側を断面図で表し、一点鎖線より下側を外観図で表す。上下左右の方向を言う場合には対象となる図面の記載を基準とする。「内径側」と言う場合には内周面を含み、「外径側」と言う場合には外周面を含む。
図1に表すホース等接続用コネクタ(以下では単に「コネクタ」と呼ぶ。)は、一般の産業機器に使用される樹脂製ホースやケーブル等に接続して使用できる。本例では「ホース等」としてホース60を適用し、補強線61を螺線状(すなわちスパイラル状)に備える。このコネクタは、図面左側から右側に向かって配置するように、ニップル10,インナー20,弾性キャップ30,爪付テーパワッシャ40,フクロナット50などを有する。以下では、各部品の構成や機能等について説明する。
ニップル10は、ネジ部11,回動頭部12,ネジ部13,傾斜部14などを有する。このニップル10は、ほぼ中央部の外径側に回動頭部12を形成し、左端部の外径側に機器取付け用のネジ部11を配し、右端部の外径側にネジ部13(例えばナットねじ等)を形成してある。ネジ部11は、コネクタ全体を固定するために図示しないフクロナット等を用いて機器への締結を行う。この締結の際に、スパナ等を回動頭部12に嵌めて回転させる。ネジ部13は、後述するフクロナット50のネジ部51と歯合する。ニップル10の内径側には、図1に示す右端面から左方向にホース60が挿入可能な穴が形成してある。この穴は、右端の内径側に傾斜部14を形成し、ほぼ中央部の内径側にテーパ部15を形成し、傾斜部14とテーパ部15との間はフラット面を形成している。
円筒状のインナー20は、インナー本体22を中心として、ツバ部21や凹凸部23などを有する。ツバ部21は外周面が幅広のフラット面であって、左端部に形成する。ツバ部21の外径は、他の部位(すなわちインナー本体22および凹凸部23)よりも大きくする。凹凸部23は、中央部からやや右側寄りに形成する。インナー本体22の外径は、凹凸部23よりも一方側はホース60の最大外径とほぼ同じ寸法とし、凹凸部23よりも他方側は最小内径とほぼ同じ寸法とする。こうしてインナー本体22に2段外径を形成することにより、ホース60に内径のバラツキがあっても対応可能となる。
円筒状の弾性部材(例えばゴム)である弾性キャップ30は、締め付け時に爪付テーパワッシャ40で押圧されて、ニップル10に形成されたテーパ部15の傾斜に沿ってもぐり易く形成してある。この弾性キャップ30は、円筒部32を中心として、凸部31,凸部33,凹凸面34などを有する。凸部31は左端部の近傍における内径側に形成されている。上述したインナー20のツバ部21を密着挿入するために、凸部31よりも一方側の内径が凸部31よりも右側の内径よりも小さくなっている。言い換えれば、凸部31は一方側からツバ部21を挿入した際にストッパーの役割を果たす。凸部33は、右端部の外径側にOリング状で形成されている。凹凸面34は、凸部33に対応した内径側に形成され、ホース60の外周面に食い込み易いギザギザ状に形成してある。
爪付テーパワッシャ40については、図1とともに図2を参照して説明する。図2(A)では、一点鎖線より上側を断面図で表し、一点鎖線より下側を外観図で表す。図2(B)では図2(A)の左側からみた側面図を表す。
円筒状の爪付テーパワッシャ40は、テーパ部41や円筒部42などを有する。テーパ部41は左端部の内径側に形成され、弾性キャップ30を押圧するために端部から中央部に向かうにつれて径が小さくなるような傾斜面となっている。なお、テーパ部41の一部(または全部)は滑り止めのギザギザ(あるいは凹凸)が施されている。
一方、円筒部42は右端部に形成され、ホース60の外周面に適度に食い込む厚みがある。円筒部42の円周上には、右端から中央部に向かって複数のスリット44が並行状に形成してある。スリット44の数は、径の大小によって適切に設定する。円筒部42の内径側には凹溝45を形成している。スリット44および凹溝45を形成したことによって、円筒部42の端部は爪部43となる。
図1に戻って、フクロナット50はネジ部51,回動頭部52,凸部53,テーパ部54,段差部55などを有する。このフクロナット50は、ほぼ中央部の外径側に回動頭部52を形成し、左端部の内径側にネジ部51を配し、右端部の内径側に凸部53を形成してある。ネジ部51はニップル10のネジ部13と歯合し、スパナ等を回動頭部52に嵌めて回転させることで締結を行う。段差部55は回動頭部52に対応した内径側に形成され、締め付け時に爪付テーパワッシャ40を軸方向に押圧する。テーパ部54は凸部53と段差部55との間に形成され、締め付け時に爪部43を径中心方向に押圧する。
上述のように構成されるコネクタの組み付け工程について、図3〜図7を参照しながら説明する。組み付けは、まずホース60の端末から、フクロナット50,爪付テーパワッシャ40,弾性キャップ30,インナー20の順番で挿入する。この順番で挿入すると、弾性キャップ30の凸部31はツバ部21とホース60との間に挟まれる。これらの部品を挿入した後の状態を図3に表す。
次に、図1に表すニップル10の右側から、図3に表す状態のホース60を差し込み、ニップル10のネジ部13とフクロナット50のネジ部51を歯合させる。こうして歯合させた状態で一部をねじ込むと、図4のようになる。図4の状態では、凸部33が傾斜部14と接触し、テーパ部54が爪部43と接触している。
さらにスパナ等で回動頭部52を回転させて締め付けを行ってゆくと、図5に表すような変化が現れる。すなわち、爪付テーパワッシャ40はフクロナット50の移動に伴い、爪部43がテーパ部54によって押されて内径方向(矢印D4方向)へ縮小変形する。つまりホース60の外周面に食い込んでホース60をグリップしてゆく。なお、爪部43は円筒部42にスリット44を形成して構成されるので、軽い締め付けトルクでも簡単に内径方向への変形縮小させることができる。
この時点でフクロナット50は、凸部53が爪付テーパワッシャ40の爪部43に乗り上げ、爪付テーパワッシャ40の円筒部42を軸方向(矢印D2方向)へ押し出す。さらに締め付けてゆくと、段差部55が爪付テーパワッシャ40を軸方向(矢印D2方向)へ押し出す。これらの押し出しに伴って、弾性キャップ30に形成されたリング状の凸部33も軸方向へ移動するが、ニップル10に形成された傾斜部14に当接した後は移動が規制される。さらに締め付けが行われると、傾斜部14とテーパ部41との間に挟まれた凸部33は径中心方向(矢印D3方向)に変形し、ホース60の外周面に食い込む。
一方、すでに爪部43はホース60をグリップしているので、ホース60も軸方向に移動する。ホース60の端末には、弾性キャップ30がセットされているので、当然のことながら弾性キャップ30もホース60と一体となって軸方向(矢印D1方向)へ移動することになる。しかしながら、弾性キャップ30の右凸部33は、ニップル10の傾斜部14に遮られ前進できないが、その左側に形成された円筒部32は弾性体であるので円筒部32は全体的に伸びながら奥(左側)へと前進する。
この軸方向への移動工程に於いて、弾性キャップ30の左端部は、インナー20のツバ部21とニップル10の右内径部のテーパ部15に挟まれるので、圧着状態となる。こうした一体的な移動に伴ってニップル10の回動頭部12の右端面にフクロナット50の左端面が当接すると締結を完了し、コネクタとホース60との組み付けを終える。組み付け後の状態を図6に表す。
次に図7を参照しながら、コネクタの機能について説明する。図7(A)は図6に表すA部を拡大した断面図であり、図7(B)は図6に表すB部を拡大した断面図である。
まず図7(A)において、弾性キャップ30の凸部33が爪付テーパワッシャ40のテーパ部41によって軸方向(矢印D6方向)に押圧されている。この押圧までの過程において、弾性キャップ30の凸部33は上述したように前進を遮られるので、ニップル10の傾斜部14と爪付テーパワッシャ40のテーパ部41の間に圧着固定される。この状態になる以前にホース60が軸方向(左方向)に移動しているので、ホース60は移動し、弾性キャップ30の凸部33は固定されるという関係ができる。すなわち、弾性キャップ30の凸部33の左側に形成された円筒部32には矢印D6で表すような伸びが発生している。言い換えれば、凸部33を固定して円筒方向から引張力が発生している。従って、凸部33とニップル10の傾斜部14は強い圧着状態にあるので、仮に弾性キャップ30とニップル10の間に流体(特に水)が浸入しても確実に防水性が確保される。
図7(B)において、ホース60が軸方向(左方向)への移動に伴い、弾性キャップ30とインナー20も同時に移動する。弾性キャップ30は弾性部材で形成されているので、この工程で弾性キャップ30の円筒部32の左端はテーパ部15に沿って変形する(矢印D9方向)。すなわち、弾性キャップ30の円筒部32はテーパ部15により内外径ともに縮小することになる。しかしながら、この部位に対応する内径には、インナー20のツバ部21があるので、弾性キャップ30の内径でツバ部21を圧着する。こうして弾性キャップ30の円筒部32とニップル10のテーパ部15とは圧着、弾性キャップ30の左端内径とツバ部21とは圧着状態となっているので、仮にホース60内の流体が矢印D8方向に移動したとしても確実に防水が確保される。
このように、ニップル10の傾斜部14と弾性キャップ30の凸部33の圧着、当該凸部33の内径方向に変形することによるホース60の外周面への圧着、ニップル10のテーパ部15と弾性キャップ30の左端部の圧着、弾性キャップ30の左端部とインナー20のツバ部21の圧着によって、ホース60とコネクタは完全に防水状態となる。
上述した実施の形態によれば、以下に表す各効果を得ることができる。
(1)弾性キャップ30と爪付テーパワッシャ40とでホース60の外周面を複数箇所で締め付ける構成とした(図6を参照)。弾性キャップ30による弾性締め付け力を超える引っ張り力等がホース60に掛かっても、爪付テーパワッシャ40が別個にホース60の外周面を締め付けるので、ホース60とコネクタが抜けるのを防止することができる。また、ホース60自体が経年変化によって弾性力が低くなっても、弾性キャップ30の弾性力と爪付テーパワッシャ40の爪部43とによってホース60の外周面を複数箇所で締め付けるので、接続部分から液漏れやエアー漏れが発生するのを防止することができる。
(2)ニップル10には傾斜部14を形成し、爪付テーパワッシャ40にはテーパ部41と爪部43とを形成する構成とした(図1を参照)。ニップル10の傾斜部14と爪付テーパワッシャ40との間に挟まれた弾性キャップ30は、テーパ部41によって軸方向へ押圧されると、ホース60の外周面に食い込む方向に変形する(図5を参照)。また、爪部43もフクロナット50の内周面に形成されたテーパ部54によって軸心方向へ縮小変形するので、ホース60の外周面に食い込む。こうして弾性キャップ30と爪付テーパワッシャ40(特に爪部43)がホース60の外周面に食い込んで締め付けるので、ホース60とコネクタが抜けるのをより確実に防止することができる。
(3)爪部43は、ホース60の外周面に接触する円筒部42に対し、当該円筒部42の端から軸方向に沿ってほぼ平行状に複数のスリット44を形成して構成した(図2を参照)。複数のスリット44を形成したので、外径に多少の大小があるホース60であっても外周面を確実に締め付ける。したがって、簡単な構成でホース60とコネクタが抜けるのを防止することができる。
(4)インナー20には、幅広のツバ部21を形成した(図1を参照)。ツバ部21によって弾性キャップ30との接触面積が大きくなるので、締め付け時に生じる圧着力も増す。ホース60が経年変化によって弾性力が低くなっても、圧着力が維持されるので接続部分から液漏れやエアー漏れが発生するのをより確実に防止することができる。
(5)弾性キャップ30の内径側に凸部31を形成し、インナー20のツバ部21外周面が挿入可能な穴とホース60との間に挟まれるように構成した(図6を参照)。組み付け時には爪付テーパワッシャ40が弾性キャップ30を軸方向に押圧するので、ニップル10の傾斜部14と弾性キャップ30との間との間が強力な圧着状態になるだけでなく、弾性キャップ30の凸部31とインナー20との間も強力な圧着状態になる。したがって、ホース60自体が経年変化によって弾性力が低くなっても、これらの圧着状態が維持されることで接続部分から液漏れやエアー漏れが発生するのをより確実に防止できる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
(1)上述した実施の形態では、幅広のツバ部21を形成したインナー20を適用した(図1を参照)。この形態に代えて、外周面に凹凸を備えたツバ部21を形成したインナー20を適用してもよい。例えば図8には、ツバ部21の外周面に凹凸面21aを備える。凹凸面21aを備えた場合でも弾性キャップ30との接触面積が大きくなるので、締め付け時に生じる圧着力も増す。したがって、ホース60が経年変化によって弾性力が低くなっても、圧着力が維持されるので接続部分から液漏れやエアー漏れが発生するのをより確実に防止することができる。
(2)上述した実施の形態では、Oリング状に形成した凸部33を備えた弾性キャップ30を適用した(図1を参照)。この形態に代えて、凸部33のほぼ中央部にU字状或いは∨字状の溝を形成してもよい。例えば図9には、U字状の溝部33aを凸部33のほぼ中央部に形成している。締め付け時には双方の山部(すなわち凸部33のうちで溝部33aを除いた部位)が溝部33aに向かって倒れるように変形するので、凸部33全体では図5に表す径中心方向(矢印D3方向)に変形し易くなり、ホース60の外周面に食い込み易い。したがって、コネクタから流体が漏れるのをより確実に行える。
(3)上述した実施の形態では、円筒部42にスリット44および凹溝45を形成することで爪部43を構成した(図2を参照)。この形態に代えて、テーパ部41を備えた本体から伸びて形成される複数の爪で構成してもよい。このように一般的な爪であっても、テーパ部54によって押されてホース60の外周面に食い込んでグリップする。したがって、ホース60とコネクタが抜けるのを防止することができる。
(4)上述した実施の形態では、ホース等としてホース60を適用した(各図を参照)。この形態に代えて、チューブや他の接続用円形状部材を適用してもよい。チューブや他の接続用円形状部材でも、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、弾性キャップ30はゴムで形成したが、インナー20やホース60よりも柔らかい材質であれば他の弾性部材(例えば樹脂等)で形成してもよい。この場合でも締め付け時に伸びるので、防水機能(あるいは漏水機能)を果たすことができる。
(5)上述した実施の形態では、機器に対して固定する締結手段としてニップル10にネジ部11を備えた(図1を参照)。この形態に代えて、ネジ以外の締結手段を備えてもよい。ネジ以外の締結手段としては、例えば機器に備えたボルト(ねじ)に対応するナットなどが該当する。ネジ以外の締結手段を用いた場合でも、ホース60を接続したコネクタを機器に締結することができる。
ホース等接続用コネクタの構成例を表す分解構成図である。 爪付テーパワッシャの構成例を表す図である。 ホースに所定の部品を装着した状態を表す図である。 組み付け前の状態を表す図である。 組み付け途中の状態を表す図である。 組み付け後の状態を表す図である。 図6に表すA部とB部を拡大した断面図である。 インナーの他の構成例を表す図である。 弾性キャップの他の構成例を表す図である。
符号の説明
10 ニップル
11,13 ネジ部
12 回動頭部
14 傾斜部
15 テーパ部
20 インナー
21 ツバ部
21a 凹凸面
22 インナー本体
23 凹凸部
30 弾性キャップ
31,33 凸部
32 円筒部(弾性キャップ本体)
33a 溝部
34 凹凸面
40 爪付テーパワッシャ
41 テーパ部
42 円筒部
43 爪部
44 スリット
50 フクロナット
51 ネジ部
52 回動頭部
53 凸部
54 テーパ部
55 段差部
60 ホース(ホース等)
61 補強線

Claims (2)

  1. ホース等を挿入可能なニップルと、そのニップルに歯合するフクロナットとを有し、予めホース等の端部における外周に前記フクロナット,爪付テーパワッシャ,弾性キャップおよびインナーを装着したホース等を前記ニップルに挿入し、前記ニップルと前記フクロナットとの歯合によって締め付けるホース等接続用コネクタであって、
    前記弾性キャップと前記爪付テーパワッシャとでホース等の外周面を複数箇所で締め付けており、
    ニップルには一端部側の内周面に傾斜部を形成し、
    爪付テーパワッシャは、前記傾斜部に向けて弾性キャップを軸方向へ押圧するテーパ部と、締め付け時にホース等の外周面に食い込む爪部とを形成しており、
    爪部は、ホース等の外周面に接触する円筒部に対し、当該円筒部の端から軸方向に沿ってほぼ平行状に複数のスリットを形成して構成されており、
    インナーは、他の部位よりも外径を大きくしたツバ部を有し、
    前記ツバ部の軸方向長さを長くして幅広にするか、または前記ツバ部の外周面に凹凸を形成することにより、弾性キャップの内周面との接触面積を大きくしたことを特徴とするホース等接続用コネクタ。
  2. 弾性キャップの内周面には、インナーのツバ部外面が挿入可能な穴とホース等との間に挟まれるように凸部を形成したことを特徴とする請求項のホース等接続用コネクタ。





JP2008109076A 2008-04-18 2008-04-18 ホース等接続用コネクタ Expired - Fee Related JP5236986B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008109076A JP5236986B2 (ja) 2008-04-18 2008-04-18 ホース等接続用コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008109076A JP5236986B2 (ja) 2008-04-18 2008-04-18 ホース等接続用コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009257520A JP2009257520A (ja) 2009-11-05
JP5236986B2 true JP5236986B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=41385188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008109076A Expired - Fee Related JP5236986B2 (ja) 2008-04-18 2008-04-18 ホース等接続用コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5236986B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5371811B2 (ja) * 2010-01-27 2013-12-18 前澤給装工業株式会社 柔軟管接続継手
KR101262098B1 (ko) * 2012-10-09 2013-05-14 주식회사 우정메카트로닉스 파이프 고정용 그립 링
GB2521226A (en) 2013-12-16 2015-06-17 Watson Marlow Bredel B V An end fitting for a tube housed by a cavity and a method of installing a tube in a cavity
KR200482672Y1 (ko) * 2015-03-27 2017-02-20 이형희 샤워기 호스 연결장치
CN111921141B (zh) * 2020-08-11 2021-09-21 济南杰迪机车科技有限公司 一种用于消防摩托车的蓄水箱
KR102433487B1 (ko) * 2021-03-15 2022-08-18 주식회사 삼부엠티에스 차량용 냉각수 배관 커넥터

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5458622U (ja) * 1977-09-30 1979-04-23
JPS5851504Y2 (ja) * 1981-06-30 1983-11-24 株式会社 東洋化成 ホ−ス接続金具
JPS60131784U (ja) * 1984-02-14 1985-09-03 山浅鋳物株式会社 合成樹脂管と鉄管との接続部の構造
JPH031395U (ja) * 1989-05-30 1991-01-09
EP1918625A4 (en) * 2005-07-04 2012-08-15 Nippon Flex Co Ltd CONNECTOR FOR CONNECTING HOSES
JP4579194B2 (ja) * 2006-06-19 2010-11-10 日本フレックス株式会社 ホース接続用のコネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009257520A (ja) 2009-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5236986B2 (ja) ホース等接続用コネクタ
US20040100097A1 (en) Tube joint
US5600094A (en) Fixing device to anchor and seal an elongate member
EP2592708A1 (en) Cable fixing head
US20090224536A1 (en) Connector for Connecting Hoses
JP5808545B2 (ja) ホースコネクタ
JP5357499B2 (ja) パイプ継手
KR101548111B1 (ko) 관 연결 소켓
JP4579194B2 (ja) ホース接続用のコネクタ
WO2011099186A1 (ja) ホースコネクタ
WO2015093066A1 (ja) 高耐圧管継ぎ手と高耐力継ぎ手
JP2008025614A (ja) 管継手
KR20110080058A (ko) 호스연결구의 조립방법
US4238132A (en) Connector
JP6010831B2 (ja) 管継手構造
KR20160119559A (ko) 유압용 호스의 연결구
JP4920435B2 (ja) コネクタ
JP2005090681A (ja) クリップ
JP5616595B2 (ja) ホースコネクタ
TWM595182U (zh) 管接頭裝置
JP6330308B2 (ja) ホース継手の取付け方法
JP5306738B2 (ja) ホース接続用コネクタ
JP3700153B2 (ja) 流体管接続用の押圧部材
JP2004180352A (ja) ケーブルのシールコネクタ
JP3059122U (ja) 同軸コネクタにおけるケーブル保持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160405

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees