JP2012102794A - 管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】管体に管継手を接続する際に管継手の本体が破損するのを防ぐことができる管継手を提供する。
【解決手段】管体20に管状部材24をねじ接続する際に、接続方向40へ外部材26を回転させて外部材26に所定値以上の回転力を与えた場合、管状部材24に対して外部材26が空回りして、管状部材24が破損するのを防ぐことができる。また、取り外し方向42へ外部材26を回転させて外部材26に回転力を与えることにより、管体20から管状部材24を取り外すことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、管体に接続される管継手に関する。
近年、低コスト化や軽量化等を目的として、管体に接続する管継手の本体(以下、「継手部材」とする)を樹脂によって形成することが多くなっている。一般的な継手部材には、この継手部材を接続する鋼管等の管体(以下、「第1管体」とする)から送り込まれる水や湯等の流体が通過する流路(貫通孔)が設けられており、流路の末端側の内壁には雌ねじ状の管用ねじ(以下、「管用雌ねじ」とする)が形成されている。
そして、第1管体の先端部に形成された雄ねじ状の管用ねじ(以下、「管用雄ねじ」とする)を継手部材の管用雌ねじに捩じ込み、第1管体の管用雄ねじに対して継手部材を締め付けることにより、継手部材の流路と第1管体とを連通させ、第1管体に継手部材を接続する。
また、継手部材の先端部を樹脂管等の管体(以下、「第2管体」とする)の中空部に挿入することにより、継手部材の流路と第2管体とを連通させ、継手部材に第2管体を接続する。
しかし、樹脂によって形成された継手部材の場合、第1管体の管用雄ねじを継手部材の管用雌ねじに捩じ込む際において第1管体の管用雄ねじに対する継手部材の締め付けが強過ぎると、継手部材に形成されている管用雌ねじのねじ山が潰れたり、継手部材が捩じ切れたり、継手部材が第1管体の管用雄ねじに強く押し広げられて材軸方向に割れたりして、継手部材が破損してしまい、これによって、管継手が使用できなくなったり、第1管体から送り込まれる流体が管継手から漏れたりすることが懸念される。
また、継手部材の破損を懸念して、第1管体の管用雄ねじに対する継手部材の締め付けが十分に行われない場合、第1管体と継手部材との接続部における十分な止水性が期待できなくなってしまう。
特許文献1の合成樹脂製の継手は、継手本体をヘッダーの分岐口に捩じ込む際において、継手本体が過剰な捩じ込みにより切断されてしまった場合、分岐口に残った継手本体に形成されている六角形状の流路に六角レンチを嵌め込み回転させることにより、継手本体を分岐口から取り外すことができるようにしたものである。しかし、特許文献1の合成樹脂製の継手は、継手本体を螺着する際に継手本体が破損してしまうのを防ぐものではない。
特開2004−245373号公報
本発明は係る事実を考慮し、管体に管継手を接続する際に管継手の本体が破損するのを防ぐことができる管継手を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、管体にねじ接続される樹脂製の管状部材と、前記管状部材の外周に設けられた外部材と、前記管状部材と前記外部材との間に設けられ、前記管体に前記管状部材をねじ接続する接続方向へ前記外部材を回転させて前記外部材に所定値よりも小さい回転力を与えたときに該回転力を前記管状部材へ伝達し、前記接続方向へ前記外部材を回転させて前記外部材に所定値以上の回転力を与えたときに前記管状部材と前記外部材とを相対的に移動させ、前記管体から前記管状部材を取り外す取り外し方向へ前記外部材を回転させて前記外部材に回転力を与えたときに該回転力を前記管状部材へ伝達する回転力伝達機構と、を有する管継手である。
請求項1に記載の発明では、管継手が、樹脂製の管状部材、外部材及び回転力伝達機構を有している。管状部材は、管体にねじ接続される。また、外部材は、管状部材の外周に設けられ、回転力伝達機構は、管状部材と外部材との間に設けられている。
回転力伝達機構は、管体に管状部材をねじ接続する接続方向へ外部材を回転させて外部材に所定値よりも小さい回転力を与えたときに、この回転力を管状部材へ伝達する。これにより、管体に対して管状部材を回転させて管体に管状部材をねじ接続し締め付けて、管体に管継手を接続することができる。
ここで、例えば、スパナなどの工具等で接続方向へ外部材を回転させることによって外部材に回転力を与える際に、管体に対して外部材を過剰に締め付け過ぎて外部材に所定値以上の回転力を与えたときには、管状部材と外部材とが相対的に移動し、管状部材に対して外部材が空回りする。これにより、所定値以上の回転力が管状部材に作用するのを防ぐことができるので、管体に管継手を接続する際に管継手の本体としての管状部材が破損するのを防ぐことができ、管継手が使用できなくなったり、送り込まれる流体が管継手から漏れたりするのを防ぐことができる。
また、回転力伝達機構は、管体から管状部材を取り外す取り外し方向へ外部材を回転させて外部材に回転力を与えたときに、この回転力を管状部材へ伝達する。これにより、管体に対して管状部材を回転させて緩め、管体から管状部材を取り外すことができる。よって、管継手を再利用することができる。
請求項2に記載の発明は、前記回転力伝達機構は、前記接続方向へ前記外部材を回転させて前記外部材に与えた回転力を摩擦力によって前記管状部材へ伝達し、前記取り外し方向へ前記外部材を回転させて前記外部材に与えた回転力を係止力によって前記管状部材へ伝達するラチェット機構である。
請求項2に記載の発明では、接続方向へ外部材を回転させて外部材に与えた回転力を摩擦力によって管状部材へ伝達しているので、接続方向へ外部材を回転させて所定値以上の回転力を外部材に与えたときに、管状部材と外部材とを滑らせてスムーズに相対的に移動させることができる。また、取り外し方向へ外部材を回転させて外部材に与えた回転力を係止力によって管状部材へ伝達しているので、外部材に与えた回転力を確実に管状部材へ伝達することができる。
請求項3に記載の発明は、前記ラチェット機構は、前記管状部材の外周部に形成され、前記取り外し方向へ前記管状部材の中心軸側に向かって傾斜する傾斜面と前記傾斜面の終端部に形成された立面とを備えたラチェット歯と、前記外部材の内周部に形成され、前記外部材の径方向外側へ撓み可能に前記取り外し方向へ張り出し前記傾斜面と面で当たる片持部材と、を有している。
請求項3に記載の発明では、接続方向へ外部材を回転させて外部材に所定値よりも小さい回転力を与えたときに、この回転力を片持部材からラチェット歯へ伝えて管状部材へ伝達することができる。
また、接続方向へ外部材を回転させて外部材に所定値以上の回転力を与えたときに、片持部材を外部材の径方向外側へ撓ませて、ラチェット歯の傾斜面と、この傾斜面と当たる片持部材の面とを滑らせることにより、管状部材と外部材とを相対的に移動させることができる。
また、取り外し方向へ外部材を回転させて外部材に回転力を与えたときに、ラチェット歯の立面に片持部材の先端部を係止させることにより、この回転力を片持部材からラチェット歯へ伝えて管状部材へ伝達することができる。
請求項4に記載の発明は、前記ラチェット機構は、前記外部材の内周部に形成され、前記接続方向へ前記外部材の径方向外側に向かって傾斜する傾斜面と前記傾斜面の終端部に形成された立面とを備えたラチェット歯と、前記管状部材の外周部に形成され、前記管状部材の中心軸側へ撓み可能に前記接続方向へ張り出し前記傾斜面と面で当たる片持部材と、を有している。
請求項4に記載の発明では、接続方向へ外部材を回転させて外部材に所定値よりも小さい回転力を与えたときに、この回転力をラチェット歯から片持部材へ伝えて管状部材へ伝達することができる。
また、接続方向へ外部材を回転させて外部材に所定値以上の回転力を与えたときに、片持部材を管状部材の中心軸側へ撓ませて、ラチェット歯の傾斜面と、この傾斜面と当たる片持部材の面とを滑らせることにより、管状部材と外部材とを相対的に移動させることができる。
また、取り外し方向へ外部材を回転させて外部材に回転力を与えたときに、片持部材の先端部にラチェット歯の立面を係止させることにより、この回転力をラチェット歯から片持部材へ伝えて管状部材へ伝達することができる。
請求項5に記載の発明は、前記傾斜面及び前記傾斜面と当たる前記片持部材の面の少なくとも一方は、凹凸を有する面である。
請求項5に記載の発明では、ラチェット歯の傾斜面及びこの傾斜面と当たる片持部材の面の少なくとも一方を、凹凸を有する面とすることにより、傾斜面と、片持部材の面との間で、回転力を確実に伝達させることができる。また、凹凸のつけ方により、傾斜面と、片持部材の面との間に生じる摩擦力を調整して、傾斜面と、片持部材の面とが滑り始めるタイミングを設定することができる。すなわち、所定値(接続方向へ外部材を回転させて外部材に与えたときに、管状部材と外部材とが相対的に移動する回転力の最小値)を設定することができる。
本発明は上記構成としたので、管体に管継手を接続する際に管継手の本体が破損するのを防ぐことができる。
本発明の実施形態に係る管継手を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る継手部材を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る管継手を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るラチェット機構の作用を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るラチェット機構の作用を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るラチェット機構の作用を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るラチェット機構の比較例を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るラチェット機構の変形例を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るラチェット機構の変形例の作用を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るラチェット機構の変形例の作用を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るラチェット機構の変形例の作用を示す説明図である。
図を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
まず、本発明の実施形態に係る管継手について説明する。
図1の斜視図に示すように、管継手10は、管継手本体としての継手部材12と、後に説明する第2接続部16に設けられたキャップ部材18とによって構成されている。そして、この管継手10を介して、例えば、給水器、給湯器等の設備機器(不図示)に繋がれて水、湯等を供給する管体としての鋼管等の管(以下、「第1管体20」とする)と、給水用樹脂管、給湯用樹脂管等の管(以下、「第2管体22」とする)とを連結する。
図2の斜視図に示すように、継手部材12は、樹脂製の管状部材24と、樹脂製の外部材26とによって構成されている。管状部材24は、第1管体20から送り込まれる水、湯等の流体が通る流路としての貫通孔28を有する管状の部材であり、管状部材24の材軸方向に対して、第1管体20へ接続される側が第1接続部14、第2管体22へ接続される側が第2接続部16となっている。第1接続部14の外径は、第2接続部16の外径よりも大きくなっている。また、図3の斜視図に示すように、第1接続部14の内周面には、第1管体20の端部に形成されたテーパ状の雄ねじが捩じ込まれるテーパ状の雌ねじ32が形成されている。
外部材26は円筒状の部材であり、第1接続部14の後方端部(第1管体20に接続する側の端部)が外部材26の内側に収容されている。すなわち、管状部材24の外周に外部材26が設けられている。外部材26の外周面には、スパナ等の工具によって外部材26を回せるように、スパナ等の工具を噛み合わせることができるナット部30が形成されている。
図2に示すように、管状部材24と外部材26との間には、回転力伝達機構としてのラチェット機構34が設けられている。ラチェット機構34は、第1接続部14の後方端部の外周部に複数形成されたラチェット歯36と、外部材26の内周部に複数形成された片持部材38とを有している。
ここで、以下の説明において、図4の正面図に示すように、第1管体20に管状部材24をねじ接続する方向(第1管体20の端部に形成されたテーパ状の雄ねじ対して、第1接続部14の内周面に形成されたテーパ状の雌ねじ32を捩じ込む円周方向)を接続方向40とし、第1管体20から管状部材24を取り外す方向(第1管体20の端部に形成されたテーパ状の雄ねじ対して、第1接続部14の内周面に形成されたテーパ状の雌ねじ32を緩める円周方向)を取り外し方向42とする。なお、説明の都合上、図4〜11には、キャップ部材18が省略されている。
ラチェット歯36は、取り外し方向42へ管状部材24の中心軸側に向かって傾斜する傾斜面36Aと、傾斜面36Aの終端部に略径方向へ形成された立面36Bとを備えている。また、片持部材38は、可撓性を有しており、内側の面38Aを傾斜面36Aに当てた状態で、外部材26の径方向外側へ撓み可能に取り外し方向42へ張り出している。
第1管体20の端部へ管継手10を接続する場合には、図3に示すように、第1管体20の中空部と管状部材24の貫通孔28とが連通するように、第1管体20の端部の材軸と管状部材24の材軸とを略一致させるとともに、第1管体20の先端部に第1接続部14の雌ねじ32の端部を接触させる。そして、第1管体20の端部の材軸に対して回転しないように第1管体20の端部を固定した状態で、スパナ等の工具や手などを用いて管状部材24の材軸に対して外部材26を接続方向40へ回転させることにより、所定値よりも小さい回転力を外部材26に与える。
このとき、外部材26に与えられた回転力は、片持部材38からラチェット歯36へ伝達されて管状部材24の第1接続部14に達し、第1管体20の端部に対して第1接続部14が回転する。
これにより、管状部材24の雌ねじ32に対して第1管体20の端部(雄ねじ)が捩じ込まれて、第1管体20の中空部と管状部材24の貫通孔28とが連通した状態で、第1管体20に管状部材24(第1接続部14)がねじ接続される。そして、さらに、所定値よりも小さい回転力を外部材26に与えて、第1管体20の端部(雄ねじ)に対して管状部材24(第1接続部14)を締め付け、第1管体20の端部へ管継手10を確実に接続する。
また、管継手10へ第2管体22の端部を接続する場合には、図1に示すように、第2管体22の中空部へ管状部材24の第2接続部16を挿入し、キャップ部材18によって第2接続部16に第2管体22を固定する。
このようにして、第1管体20に管継手10を接続し、管継手10に第2管体22を接続することにより、管継手10を介して第1管体20と第2管体22とが連結される。
次に、本発明の実施形態に係る管継手の作用及び効果について説明する。
第1の実施形態の管継手10では、図4に示すように、管状部材24の材軸に対して接続方向40へ外部材26を回転させて外部材26に所定値よりも小さい回転力を与えたときに、片持部材38の内側の面38Aと、ラチェット歯36の傾斜面36Aとの間に生じる摩擦力によって、外部材26に与えられた回転力は、片持部材38からラチェット歯36へ伝達されて管状部材24の第1接続部14に達し、第1管体20の端部に対して第1接続部14が回転する。これにより、第1接続部14の雌ねじ32に第1管体20の雄ねじを捩じ込んでねじ接続し第1管体20の雄ねじに対して管状部材24を締め付けて、第1管体20に管継手10を接続することができる。
ここで、例えば、スパナなどの工具等で接続方向40へ外部材26を回転させることによって外部材26に回転力を与える際に、第1管体20の雄ねじに対して外部材26を過剰に締め付けて外部材26に所定値以上の回転力を与えたときには、図5の正面図に示すように、片持部材38を外部材26の径方向外側へ撓ませて、ラチェット歯36の傾斜面36Aと、片持部材38の内側の面38Aとを滑らせることにより、管状部材24と外部材26とが相対的に移動し、管状部材24に対して外部材26が空回りする。
これにより、所定値以上の回転力が管状部材24に作用するのを防ぐことができるので、第1管体20に管継手10を接続する際に管継手10の本体としての管状部材24が破損するのを防ぐことができ、管継手10が使用できなくなったり、送り込まれる流体が管継手10から漏れたりするのを防ぐことができる。
例えば、外部材26へ与えた場合に、管状部材24が破損してしまう回転力の大きさを所定値とすれば、第1管体20の端部(雄ねじ)に対して管状部材24(第1接続部14の雌ねじ32)を過剰に締め付けたときに、管状部材24が破損するのを防ぐことができるので、管継手10が使用できなくなったり、第1管体20から送り込まれる流体が管継手10から漏れたりするのを防ぐことができる。なお、管状部材24の破損としては、例えば、管状部材24の雌ねじ32のねじ山が潰れたり、管状部材24が捩じ切れたり、管状部材24の第1接続部14が第1管体20のテーパ状の雄ねじにより強く押し広げられて材軸方向に割れたりすること等が考えられる。
また、ラチェット機構34では、接続方向40へ外部材26を回転させて外部材26に与えた回転力を、片持部材38の内側の面38Aと、ラチェット歯36の傾斜面36Aとの間に生じる摩擦力によって管状部材24へ伝達しているので、接続方向40へ外部材26を回転させて所定値以上の回転力を外部材26に与えたときに、管状部材24(ラチェット歯36の傾斜面36A)と外部材26(片持部材38の内側の面38A)とを滑らせてスムーズに相対的に移動させることができる。
また、ラチェット機構34では、図6の正面図に示すように、管状部材24の材軸に対して取り外し方向42へ外部材26を回転させて外部材26に回転力を与えたときに、ラチェット歯36の立面36Bに片持部材38の先端部44が係止され、外部材26に与えられた回転力は、係止力により片持部材38からラチェット歯36へ伝達され、管状部材24の第1接続部14に達する。そして、第1管体20の端部に対して第1接続部14が回転する。これにより、第1管体20の雄ねじに対して第1接続部14の雌ねじ32が緩められ、第1管体20から管継手10を取り外すことができる。よって、管継手10を再利用することができる。
また、取り外し方向42へ外部材26を回転させて外部材26に与えた回転力を係止力によって管状部材24へ伝達しているので、外部材26に与えた回転力を確実に管状部材24へ伝達することができる。
例えば、図7の正面図に示すように、外部材46の内周部に設けられ管状部材48の中心軸へ向かって突出する突起部50が、管状部材48の外周部に形成された凹部52に収容されており、所定値以上の回転力を外部材46へ与えたときに突起部50の略根元部分がせん断して折れて、管状部材48に対して外部材46が空回りする回転力伝達機構54を有する管継手56の場合、突起部50の略根元部分が折れてしまった後は、外部材46から管状部材48へ回転力を伝達することができないので、第1管体20と管継手56とのねじ接続状態を緩めることができず、第1管体20から管継手56を取り外すことができない。
なお、一般的なねじ構造の特性上、第1管体20の雄ねじに対して第1接続部14の雌ねじ32を緩めるのに必要な外部材26に与える回転力(以下、「取り外し回転力」とする)は、第1接続部14の雌ねじ32に第1管体20の雄ねじを捩じ込んで第1管体20の雄ねじに対して管状部材24を十分に締め付けるのに必要な外部材26に与える回転力(以下、「締め付け回転力」とする)よりも小さい(例えば、取り外し回転力=締め付け回転力×0.5〜0.8)。よって、第1管体20から管継手10を取り外す際に、所定値以上の回転力が管状部材24に発生して管状部材24が破損することはない。
以上、本発明の実施形態について説明した。
なお、本発明の実施形態では、外部材26を樹脂製とした例を示したが、外部材26は弾性を有する材料によって形成されていればよく、例えば、金属製であってもよい。外部材26を樹脂によって形成すれば、片持部材38等の加工が行い易くなる。
また、本発明の実施形態では、ラチェット機構34が、第1接続部14の外周部に複数形成されたラチェット歯36と、外部材26の内周部に複数形成された片持部材38とを有している例を示したが、図8の正面図に示すように、外部材26の内周部に複数形成されたラチェット歯36と、第1接続部14の外周部に複数形成された片持部材38とを有するラチェット機構58としてもよい。
ラチェット機構58では、ラチェット歯36は、外部材26の内周部に形成され、接続方向40へ外部材26の径方向外側に向かって傾斜する傾斜面36Aと、傾斜面36Aの終端部に略径方向へ形成された立面36Bとを備えている。また、片持部材38は、管状部材24の外周部に形成され、外側の面38Bを傾斜面36Aに当てた状態で、管状部材24の中心軸側へ撓み可能に接続方向40へ張り出している。
よって、ラチェット機構58では、接続方向40へ外部材26を回転させて外部材26に所定値よりも小さい回転力を与えたときに、この回転力をラチェット歯36から片持部材38へ伝えて管状部材24へ伝達することができる。
また、接続方向40へ外部材26を回転させて外部材26に所定値以上の回転力を与えたときに、片持部材38を管状部材24の中心軸側へ撓ませて、ラチェット歯36の傾斜面36Aと、片持部材38の外側の面38Bとを滑らせることにより、管状部材24と外部材26とを相対的に移動させることができる。
また、取り外し方向42へ外部材26を回転させて外部材26に回転力を与えたときに、片持部材38の先端部44にラチェット歯36の立面36Bを係止させることにより、この回転力をラチェット歯36から片持部材38へ伝えて管状部材24へ伝達することができる。
また、本発明の実施形態では、片持部材38の内側の面38Aと、ラチェット歯36の傾斜面36Aとの間に生じる摩擦力によって、外部材26に与えられた回転力を、管状部材24に伝達する例を示したが、傾斜面36A及び傾斜面36Aと当たる片持部材38の内側の面38Aの少なくとも一方を、凹凸を有する粗面としてもよい。このようにすれば、傾斜面36Aと面38Aとの間に生じる摩擦力を大きくすることができ、傾斜面36Aと面38Aとの間で、回転力を確実に伝達させることができる。また、凹凸のつけ方により、傾斜面36Aと面38Aとの間に生じる摩擦力を調整して、傾斜面36Aと面38Aとが滑り始めるタイミングを設定することができる。すなわち、所定値(接続方向40へ外部材26を回転させて外部材26に与えたときに、管状部材24と外部材26とが相対的に移動する回転力の最小値)を設定することができる。
また、本発明の実施形態では、ラチェット歯36と片持部材38とを有するラチェット機構34の例を示したが、ラチェット機構は、接続方向40へ外部材26を回転させて外部材26に与えた回転力を摩擦力によって管状部材24へ伝達し、取り外し方向42へ外部材26を回転させて外部材26に与えた回転力を係止力によって管状部材24へ伝達するものであればよく、図9〜11の正面図に示すようなラチェット機構60としてもよい。
図9に示すように、ラチェット機構60は、図4と同様の構成のラチェット歯36と、外部材26の内周部に設けられ、外部材26の径方向へ移動可能にラチェット歯36の傾斜面36Aに内側の面62Aを押し当てる押し当て部材62と、を有している。押し当て部材62の内側の面62Aは、外部材26の内周面に設けられたバネ64によって、ラチェット歯36の傾斜面36Aに押し当てられている。
図9は、管状部材24の材軸に対して接続方向40へ外部材26を回転させて外部材26に所定値よりも小さい回転力を与えたときに、外部材26に与えられた回転力が、押し当て部材62からラチェット歯36へ伝達されて管状部材24の第1接続部14に達している状態を示している。
また、図10は、管状部材24の材軸に対して接続方向40へ外部材26を回転させて外部材26に所定値以上の回転力を与えたときに、押し当て部材62を外部材26の径方向外側へ移動させて、ラチェット歯36の傾斜面36Aと、押し当て部材62の内側の面62Aとを滑らせることにより、管状部材24と外部材26とが相対的に移動し、管状部材24に対して外部材26が空回りしている状態を示している。
また、図11は、管状部材24の材軸に対して取り外し方向42へ外部材26を回転させて外部材26に回転力を与えたときに、ラチェット歯36の立面36Bに押し当て部材62の周方向端部66が係止され、外部材26に与えられた回転力が、係止力により押し当て部材62からラチェット歯36へ伝達され、管状部材24の第1接続部14に達している状態を示している。
なお、図8と同様の構成のラチェット歯36と、管状部材24の外周部に設けられ、外部材26の径方向へ移動可能に傾斜面36Aへ面を押し当てる押し当て部材62とを有するラチェット機構としてもよい。
また、本発明の実施形態では、第1管体20の端部にテーパ状の雄ねじを形成し、この雄ねじが捩じ込まれるテーパ状の雌ねじ32を第1接続部14の内周面に形成した例を示したが、第1管体20の端部と、第1接続部14の内周面とには、管用ねじが形成されていればよい。
例えば、図3で示したように、第1管体20の端部と、第1接続部14の内周面とに管用テーパねじを形成してもよいし、第1管体20の端部と、第1接続部14の内周面とに管用平行ねじを形成してもよい。また、第1管体20の端部に管用テーパねじを形成し、第1接続部14の内周面に管用平行ねじを形成してもよいし、第1管体20の端部に管用平行ねじを形成し、第1接続部14の内周面に管用テーパねじを形成してもよい。
また、本発明の実施形態では、第1管体20の端部に雄ねじを形成し、第1接続部14の内周面に雌ねじを形成した例を示したが、第1管体20の端部の内周面に雌ねじを形成し、第1接続部14の外周面に雄ねじを形成して、第1管体20の端部の内周面に形成された雌ねじに、第1接続部14の外周面に形成された雄ねじを捩じ込んでねじ接続するようにしてもよい。この場合には、第1接続部14の後方端部を外部材26から突出させ、この突出させた部分の外周面に雄ねじを形成すればよい。
また、本発明の実施形態では、管体としての第1管体20の端部へ管継手10を接続する例を示したが、管継手10の接続対象となる管体は、管状の接続部であればよい。例えば、配管を分岐するヘッダーの分岐口の端部へ管継手10を接続してもよい。
また、本発明の実施形態では、外部材26へ与えた場合に、管状部材24が破損してしまう回転力の大きさを所定値とする例を示したが、外部材26へ与えた場合に、管状部材24が破損してしまう回転力の大きさよりも小さい値を所定値としてもよい。
また、本発明の実施形態の管継手10は、外部材26に所定値以上の回転力を与えたときに、管状部材24と外部材26とを相対的に移動させ、管状部材24に対して外部材26を空回りさせて、管状部材24が破損するのを防ぐものであるが、例えば、管状部材24に対して外部材26が空回りするまで第1管体20の端部(雄ねじ)に対して管状部材24(第1接続部14)を締め付けて、第1管体20の端部へ管継手10を確実に接続するための締め付けトルク管理を行なうようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 管継手
20 第1管体(管体)
24 管状部材
26 外部材
34、58、60 ラチェット機構(回転力伝達機構)
36 ラチェット歯
36A 傾斜面
36B 立面
38 片持部材
40 接続方向
42 取り外し方向

Claims (5)

  1. 管体にねじ接続される樹脂製の管状部材と、
    前記管状部材の外周に設けられた外部材と、
    前記管状部材と前記外部材との間に設けられ、前記管体に前記管状部材をねじ接続する接続方向へ前記外部材を回転させて前記外部材に所定値よりも小さい回転力を与えたときに該回転力を前記管状部材へ伝達し、前記接続方向へ前記外部材を回転させて前記外部材に所定値以上の回転力を与えたときに前記管状部材と前記外部材とを相対的に移動させ、前記管体から前記管状部材を取り外す取り外し方向へ前記外部材を回転させて前記外部材に回転力を与えたときに該回転力を前記管状部材へ伝達する回転力伝達機構と、
    を有する管継手。
  2. 前記回転力伝達機構は、前記接続方向へ前記外部材を回転させて前記外部材に与えた回転力を摩擦力によって前記管状部材へ伝達し、前記取り外し方向へ前記外部材を回転させて前記外部材に与えた回転力を係止力によって前記管状部材へ伝達するラチェット機構である請求項1に記載の管継手。
  3. 前記ラチェット機構は、
    前記管状部材の外周部に形成され、前記取り外し方向へ前記管状部材の中心軸側に向かって傾斜する傾斜面と前記傾斜面の終端部に形成された立面とを備えたラチェット歯と、
    前記外部材の内周部に形成され、前記外部材の径方向外側へ撓み可能に前記取り外し方向へ張り出し前記傾斜面と面で当たる片持部材と、
    を有する請求項2に記載の管継手。
  4. 前記ラチェット機構は、
    前記外部材の内周部に形成され、前記接続方向へ前記外部材の径方向外側に向かって傾斜する傾斜面と前記傾斜面の終端部に形成された立面とを備えたラチェット歯と、
    前記管状部材の外周部に形成され、前記管状部材の中心軸側へ撓み可能に前記接続方向へ張り出し前記傾斜面と面で当たる片持部材と、
    を有する請求項2に記載の管継手。
  5. 前記傾斜面及び前記傾斜面と当たる前記片持部材の面の少なくとも一方は、凹凸を有する面である請求項3又は4に記載の管継手。
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JP2016501112A (ja) * 2012-12-19 2016-01-18 サージクェスト,インコーポレーテッド トロカールに管セットを接続するための結合器
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