JP4737178B2 - 管接続構造、弁、管継手及び冷凍装置 - Google Patents

管接続構造、弁、管継手及び冷凍装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4737178B2
JP4737178B2 JP2007285071A JP2007285071A JP4737178B2 JP 4737178 B2 JP4737178 B2 JP 4737178B2 JP 2007285071 A JP2007285071 A JP 2007285071A JP 2007285071 A JP2007285071 A JP 2007285071A JP 4737178 B2 JP4737178 B2 JP 4737178B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
coupling member
pipe connection
connection structure
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007285071A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009115103A (ja
Inventor
春男 中田
隆志 嶋村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2007285071A priority Critical patent/JP4737178B2/ja
Publication of JP2009115103A publication Critical patent/JP2009115103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4737178B2 publication Critical patent/JP4737178B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joints With Pressure Members (AREA)
  • Valve Housings (AREA)

Description

本発明は、管接続構造に関し、特に、配管を接続する被接続機器側に取り付けられる継手本体と、接続すべき配管に外装されて継手本体に締結される結合部材とを備えた管接続構造に関する。また、本発明は、このような管接続構造を管継手部に採用した弁、管継手、及び冷凍装置に関する。
一般的に、継手本体と、継手本体に接続する配管に外装されて継手本体に締結される結合部材を備えた管接続構造としては特許文献1に記載のようなフレア式管継手や、同特許文献1や特許文献2に記載の食い込み式管継手などが用いられている。また、これら管継手は、締結工具で回転トルクが所定値に到達するまで締め付けられて締結作業が終了される。そして、配管作業終了後は、作業終了時の状態のままで使用されている。したがって、一旦接続された管継手に対しスパナ、モンキーなどの一般的な締結工具を用いれば、誰でもが簡単に管継手の螺合部を緩めたり、螺合部を緩めて配管を取り外したりすることができた。
特開2003−74769号公報 特表2004−526911号公報
ところが、このような管接続構造の一用途である冷凍装置の分野では、冷媒として使用されているフロンガスが大気に放出されることが、オゾン層破壊や地球温暖化などの弊害を発生する要因となることから、冷媒放出に対する規制が年々厳格になってきている。最近では管継手により配管接続された部分については簡単に取り外しができないような構造が必要とされつつある。
本発明は、このような背景に基づきなされたものであって、配管接続後に誰でもが簡単に螺合部を緩めたり、螺合部を緩めて配管を取り外したりすることができないようにした管接続構造を提供することを目的とする。また、本発明は、このような管接続構造を用いた弁、管継手、及び冷凍装置を提供することを目的とする。
本発明に係る管接続構造は、上記課題を解決するものであって、配管を接続する被接続側機器に取り付けられる継手本体と、継手本体に接続する配管に外装される結合部材とを具備し、前記継手本体は結合部材を螺合する螺合部を有し、前記結合部材は、継手本体に螺合される管接続部と、管接続部の反継手本体側に位置するとともに、対向する平行2辺を把持する一般の締結工具で把持可能とするように形成された把持部とを有し、前記把持部は、外形が8角形以上の偶数の正多角形に形成され、前記継手本体に対する結合部材の締め付けが完了するときには、少なくとも正多角形を成す角部が、対向する2辺を把持する一般の締結工具により緩めることができない程度に磨耗するように形成されていることを特徴とする。
このような構成上の特徴を有する管継手構造によれば、外形が8角形以上の偶数の正多角形に形成された把持部を一般工具で把持して結合部材が締結される。そして、結合部材が締結される状態になったときには、少なくとも正多角形を成す角部が、対向する平行2辺を把持する一般の締結工具により緩めることができない程度に磨耗するように形成されている。このため一旦配管接続がされた後は、誰でもが容易に結合部材を緩めることができない。したがって、本発明に係る管接続構造によれば、特別の工具を有する専門業者以外の者は管継手の螺合部を緩めたり、螺合部を緩めて配管を取り外したりすることができなくなる。また、この管接続構造が冷凍装置に用いられている場合には、不用意な冷媒ガス漏れや大気への冷媒の放出が回避され、フロンガスの大気への放出量の削減に寄与することができる。
また、この場合において、前記把持部は、軸方向の長さ寸法が対向する平行2辺を把持する一般工具の幅と同程度又はそれ以下に形成されている。このため、結合部材の締付完了時において把持部の多角形を成す角部を軸方向全体にわたり磨耗した状態とすることができる。これにより、配管接続完了後には把持部を一般工具で把持可能とする余地を失くすことができる。
また、前記把持部は、結合部材の締め付けトルクが締結完了時のトルクに到達したときには、少なくとも多角形を成す角部が、対向する平行2辺を把持する一般の締結工具によりさらに締め付けることができない程度に磨耗するように形成されているものにしてもよい。このように構成すると、多角形を成す角部の磨耗により、結合部材の締め付けトルクの管理を自動的に行うことができる。
また、前記結合部材は、予め用意された特殊工具の係合部を係合させる係合部を備えているようにしてもよい。このように構成すると、結合部材の締め付けにより把持部の外形における多角形の角部が磨耗した後において、増し締めを行いたいような場合、或いは、配管の接続をやり直したい場合に、専門家はこの特殊工具を使用することによりいつでもこれら作業を行うことができる。
また、この場合において、前記結合部材における係合部は、この結合部材の軸心を中心とする所定円周上において、均等間隔で配置された所定深さの複数の係合穴部であり、前記特殊工具における係合部は、前記複数の係合穴部の内の一部の複数の係合穴部に係合する複数の係合突部であるようにすることができる。このように構成すると、特殊工具の構成及び結合部材側の係合部の構成を簡略化することができる。
また、本発明に係る弁及び管継手は、上記何れかの管接続構造を管継手部に用いたことを特徴とする。したがって、このような弁、管継手は一旦配管を接続した後は管継手部を容易に緩めることができなくなる。また、本発明に係る冷凍装置は、これら弁或は管継手を冷媒回路に用いたことを特徴とする。したがって、このような弁、管継手を用いた冷凍装置は、一旦配管を接続した後は管継手部を容易に緩めることができなくなるため、不用意な冷媒ガス漏れや、大気への冷媒の放出が回避され、フロンガスの大気への放出量の削減に寄与することができる。
本発明に係る配管接続部の構造、これを用いた弁及び管継手によれば、一旦配管が接続された後は、把持部の外形を構成する角部が磨耗しているため、誰でもが簡単に管継手の螺合部を緩めたり、螺合部を緩めて配管を取り外したりすることができなくなる。また、この弁及び管継手を用いた冷凍装置は、不用意な冷媒ガス漏れや、大気への冷媒の放出が回避され、フロンガスの大気への放出量の削減に寄与することができる。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る管接続構造を図面に基づき説明する。本実施の形態に係る管接続構造は、空気調和機などの冷凍装置の分野では、冷媒回路中の食い込み式管継手に適用される他、分離型空気調和機の室外機に室内外連絡配管を接続する閉鎖弁における管継手部などに適用される。図1はこのような管接続構造を食い込み式管継手の管継手部に採用した食い込み式管継手の外観斜視図であり、図2は同食い込み式管継手の締結開始時の状態における部分断面図であり、図3は同食い込み式管継手における把持部の反継手本体側の側面図であり、図4は同食い込み式管継手の締結完了後の部分断面図である。また、図5は本実施の形態に用いられる特殊工具の外観斜視図である。なお、以下の説明において、本明細書において前後の方向をいうときは、継手本体1側(例えば、図2における左側)を前側とし、結合部材2側(例えば、図2における右側)を後側とする。また、この点については、後述する各実施の形態においても同様とする。
本実施の形態に係る食い込み式管継手は、これら図に示すように、被接続側機器から導出される配管Paに取り付けられる継手本体1と、この食い込み式管継手に接続しようとする配管Pに外装されて継手本体1に締結される結合部材2と、結合部材2に一体に形成されたフェルール3とから形成されている。なお、図1の外観斜視図は、配管Pa、Pが接続されていない管継手単品の螺合状態を示している。
継手本体1は、図2に示すように、基部11の前側にソケット部12が形成されるとともに、基部11の外周部の後側に雌ねじ筒部13が形成され、さらに、基部11の軸心部の後側に雌ねじ筒部13内の空間部に突出する軸部14が形成されている。雌ねじ筒部13内には、結合部材2の螺合部としての雌ねじ13aが形成されている。軸部14の外周側には、配管接続時に後述する結合部材2の保護筒部25を収納する環状空間部15が形成されている。基部11及び雌ねじ筒部13の外形は、六角ナット状に一体的に形成されている。基部11から軸部14にかけての軸心部には配管Pを差し込む差込口16が形成され、基部11からソケット部12にかけての軸心部には配管Paを差し込む差込口17が形成されている。さらに、差込口16と差込口17との間には、やや小径の連通孔を形成されることにより、配管P及び配管Paの位置規制を行う段部18が形成されている。段部18は、差込口16、17に差し込まれた配管P,Paの先端部を段部18に当接させることにより、配管P,Paの先端位置を一定に保持するものである。
軸部14の先端部、すなわち、差込口16の入口部にはカム面19が形成されている。カム面19は、図2に示すように、前側において差込口16に連なり、後側(結合部材2側)に向けて径が大きくなる円錐状の面に形成されている。
結合部材2は、図2に示すように、軸心部に配管Pを貫通させる貫通孔21が形成されるとともに、前側部分は継手本体1に螺合される管接続部22として形成され、後側部分は、一般の締結工具で把持可能とするように形成された把持部23として形成されている。
管接続部22は、基部24を有し、この基部24の継手本体側にフェルール3の外周を保護する保護筒部25が形成されるとともに、基部24の外周には継手本体1と螺合する螺合部としての雄ねじ24aが形成されている。
把持部23の外形は、図3に示すように、締結工具で把持可能とするように正12角形のナット状に形成されている。また、把持部23の後面には、後述する特殊工具40の係合突部44(図5参照)と係合する係合部として、断面が円形で所定深さの4個の係合穴部26が所定円周上において等間隔に形成されている。また、把持部23の軸方向の厚さ寸法は、対向する平行2辺を把持する一般工具の幅と同程度又はそれ以下に形成されている。
上述の特殊工具40は、例えば図5に示されるようなものであって、半円盤状の基体部41に柄部42が取り付けられている。また、基体部41には半円状穴43が形成されるとともに、基体部41の側面には把持部23の係合穴部26に係合させる係合部として3個の円柱状の係合突部44が形成されている。半円状穴43の内周半径は、配管Pよりやや大径に形成されている。また、係合突部44は、把持部23の4個の係合穴部26の内の任意の隣り合う3個に係合可能に形成されている。
フェルール3は、図2に示すように、軸心に配管Pを挿通させる挿通孔31が形成された環状物であり、後端部において径方向に延びる薄肉部27を介し基部24に連結されており、結合部材2と一体的に形成されている。この薄肉部27は、結合部材2の締結過程において結合部材2を継手本体1に締め付ける回転トルクが所定値になったときに切断されるように形成されている(図4参照)。また、フェルール3の後方には、基部24との間に空間部32が形成されている。この空間部32は、軸方向に切断した断面で見て、内周側が軸心に垂直な一定間隔の平行平面に形成され、外周側尖端部が略三角形状に形成されている。また、略三角形の頂点には軸心に平行な短い辺が形成されている。なお、この空間部32の前面はフェルール3の後端面であり、空間部32の後面は基部24の前端面である。また、空間部32の外周側の三角形状を形成する後方の傾斜面、すなわち、後方に向かうにつれ径が小さくなる円錐状の面がフェルール3の押圧面28を形成している。また、空間部32の前面を成すフェルール3の後端面と挿通孔31との交差部が後エッジ部を形成する。
このように後端部において薄肉部27で基部24に連結されたフェルール3は、軸方向に切断した断面で見て、前端面が軸心に垂直な小寸法の面に形成されるとともに、前方外周面が先細のテーパ面33に形成され、さらに、後方外周面が軸心に略平行な円柱状の平行面に形成されている。テーパ面33の軸心に対する傾斜角度は、前述のカム面19の傾斜角度より小さく形成されている。これにより、フェルール3の前部が曲げられ易くなり、カム面19とテーパ面33との接触面積が大きくなるように形成されている。
また、フェルール3には、挿通孔31の内面から外周方向に切り込まれた切込部である第1ノッチ35、第2ノッチ36が形成されている。第1ノッチ35は軸方向の先端部に形成され、第2ノッチは軸方向の後よりに形成されている。第1ノッチ35は、この第1ノッチ35の前方にある先端部分37の変形を容易にするためのものである。第1ノッチ35は、軸心方向に切断した断面形状が直角三角形であって、後方の切込端面と挿通孔31との交差部が前エッジ部を形成している。
また、第2ノッチ36は、軸方向における第1ノッチ35と後端面との間における後端面よりの位置に形成されている。この第2ノッチ36は、外周側に短い辺を備えた略三角形状であり、前述の空間部32の尖端部分と同一の略三角形状に形成されている。第2ノッチ36が形成されていることにより、第2ノッチ36とフェルール3の外周面との間に薄肉部が形成され、この薄肉部をヒンジのようにして前後部が軸心側に曲がり易くなるように形成されている。この結果、フェルール3前部のテーパ面33がカム面19に密着し易くなるとともに、フェルール3の後端面の後エッジ部が配管Pに食い込み易くなる。
本実施の形態に係る食い込み式管継手の管継手部は、上記説明における継手本体1に対し結合部材2を締め付けて配管Pを接続する構造をいい、本発明に係る管接続構造は、このような管継手部の構造をいう。
また、以上の構成において、配管Pa,Pは銅管により形成され、継手本体1、結合部材2及びフェルール3は黄銅材料から形成されている。これらは、冷凍装置用材料として最適であり汎用性のあるものである。
次に、以上のように構成される食い込み式管接続構造における配管接続方法について説明する。
継手本体1は、配管Pを接続するに先立ち、被接続側機器から導出される接続部としての配管Paに取り付けられている。配管Pの接続は、先ず結合部材2の貫通孔21に配管Pを差し込み、結合部材2を配管Pに外装する。そして、配管Pの先端部をフェルール3の挿通孔31を通して差込口16に挿入し、その先端を段部18に当接させた状態として結合部材2を継手本体1に螺合する。この状態が図2である。
この状態から引き続き結合部材2を手回しで締め付けると、フェルール3における第1ノッチ35前方の先端部分37が配管Pと差込口16との間に楔状に差し込まれ、配管Pの仮止めが行われる。そして、さらに結合部材2が締め付けられることにより、薄肉部27に応力集中が生起されて薄肉部27が切断され、以降、フェルール3が独立のフェルールと同様に作用する。また、結合部材2がさらに締め付けられることにより、結合部材2を締結するための回転トルクが次第に大きくなる。この回転トルクが所定値に到達するときに前エッジ部及び後エッジ部の配管への食い込みが終了するとともに、正12角形のナット状外形に形成された把持部23の角部が磨耗し、スパナ、モンキー等の一般工具により結合部材2をさらに締め付けることが不能となる。また、一般工具が空回りするまで締め付けることにより、一旦締結された結合部材2の把持部23に対し一般工具を用いても、結合部材2を緩めることができなくなる。このようにして結合部材2の締結作業が一応終了する。
このように8角形以上の偶数の多角形にすると、中心を通る対角線寸法D2(図3参照)が従来の6角形のナット状の中心を通る対角線寸法D3(図6の参考図参照)に比し、対向する平行な2辺間の寸法D1(図3及び図6参照)との差が小さくなる。この差は角数が多くなるにつれ小さくなるとともに、多角形が円形に近づくことになる。なお、図6は、正六角形における平行な2辺間の寸法D1と中心を通る対角線寸法D3とを参考図として表示したものである。この結果、対向する平行な2辺に工具掛けされるスパナ、モンキー等の一般工具は、把持部23が8角形以上の偶数の多角形とされることにより、小さな磨耗量により滑り易くなる。また、磨耗により所定の回転トルク値以上の回転トルクを伝達できないように調整するには、角数、把持部の軸方向の寸法、材質を適宜選択することにより行うことができる。
また、その後の気密試験の結果、さらに結合部材2の増し締めが必要なときは、特殊工具40が使用される。特殊工具40を使用するには、先ず特殊工具40の3個の係合突部44を把持部23に形成されている4個の係合穴部26の内の任意の3個に嵌め込む。次いで、柄部42を持って結合部材2を締め付け方向に回転させることにより、結合部材2を増し締めすることができる。
次に、一旦配管が接続された後に、配管の接続をやり直すときには、結合部材2を緩める必要が生じるが、把持部の12角形を形成する角部が磨耗しているので、スパナ、モンキー等の一般工具では緩めることができない。そこで、前述の特殊工具40を用いて結合部材2を緩めて、既設の配管Pを外し、新たな配管Pを取り付けることになる。この場合において、被接続側装置に取り付けられている継手本体1は再使用することができるが、先に使用されていたフェルール3は変形しているので、再使用することができない。そこで、新たな結合部材2を用いて、前述の接続要領に従い新たな配管Pを接続する。
以上のように構成された本実施の形態に係る管接続構造は次のような効果を奏する。
(1)外形が8角形以上の偶数の正多角形(この実施の形態においては正12角形)に形成された把持部23を一般工具で把持して結合部材2が締結される。そして、結合部材2が締結される状態になったときには、少なくとも正多角形を成す角部が、対向する2辺を把持する一般の締結工具により緩めることができない程度に磨耗するように形成されている。このため、一旦配管Pが接続された後は、誰でもが容易に結合部材を緩めることができない。したがって、特殊工具40を有する専門業者以外の者は継手本体1に螺合される管接続部22を緩めたり、管接続部22を緩めて配管Pを取り外したりすることができなくなる。また、この管接続構造が冷凍装置に用いられている場合には、不用意な冷媒ガス漏れや、冷媒ガスの大気への放出が回避され、フロンガスの大気への放出量の削減に寄与することができる。
(2)把持部23は、軸方向の長さ寸法が対向する平行2辺を把持する一般工具の幅と同程度又はそれ以下に形成されているため、結合部材2の締付完了時において把持部23の多角形を成す角部を軸方向全体にわたり磨耗した状態とすることができる。これにより、配管接続完了後には把持部23を一般工具で把持可能とする余地を失くすことができる。
(3)また、把持部23は、結合部材2の締め付けトルクが締結完了時のトルクに到達したときには、少なくとも多角形を成す角部が、対向する平行2辺を把持する一般の締結工具により緩めることができない程度に磨耗される。したがって、多角形を成す角部の磨耗により、結合部材2の締め付けトルクの管理を自動的に行うことができる。
(4)また、結合部材2は、予め用意された特殊工具40の係合突部44を係合させる係合穴部26を備えている。したがって、結合部材2の締め付けにより把持部23の外形を形成する多角形の角部が磨耗した後において、増し締めをしたいような場合、或いは、配管Pの接続をやり直したい場合に、専門家はこの特殊工具40を使用することによりいつでもこれら作業を行うことができる。
(5)また、結合部材2における特殊工具40を係合させる係合部は、この管継手構造の軸心を中心とする所定円周上において、均等間隔で配置された所定深さの複数の係合穴部26である。一方、特殊工具40の係合部は、複数の係合穴部26の内の一部の複数(この場合3個)の係合穴部26に係合する複数の係合突部44である。このように構成されているので、特殊工具40の構成及び結合部材2の係合部の構成を簡略化することができる。
(6)また、本実施の形態に係る管接続構造は、上述の記載からも明らかなように、管継手や閉鎖弁等の弁における管継手部に適用することができる。また、この管接続構造を管継手部に採用した管継手や弁、或いはこの管継手や弁は、一旦配管を接続した後は管継手部を容易に緩めることができなくなる。また、このような管継手や弁を用いた冷凍装置は、不用意な冷媒ガス漏れや、大気への冷媒の放出が回避され、フロンガスの大気への放出量の削減に寄与することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について図7に基づき説明する。実施の形態2は、本発明に係る管接続構造の特徴をフレア式管継手に適用したものである。なお、実施の形態1における食い込み式管継手と共通する部分には同一の符号を付しその説明を簡略化する。
このフレア式管継手は、被接続側装置の配管Paに取り付けられる継手本体1と、接続しようとする配管Pに外装されて継手本体1に結合される結合部材2とを備えている。
継手本体1は、実施の形態1に係る食い込み式管継手と同様、基部11の前側にソケット部12が形成されるとともに、基部11の外周部の後側に雌ねじ筒部13が形成され、さらに、基部11の軸心部の後側に雌ねじ筒部13内の空間部に突出する軸部14が形成されている。雌ねじ筒部13内には、結合部材2の螺合部としての雌ねじ13aが形成されている。基部11及び雌ねじ筒部13の外形は、六角ナット状に一体的に形成されている。基部11からソケット部12にかけての軸心部には配管Paを差し込む差込口17が形成され、基部11から軸部14にかけての軸心部には、軸部14の先端側に連通する連通孔14bが形成されるとともに、軸部14の先端にはフレア受面51が形成されている。
結合部材2は、軸心部に配管を貫通させる貫通孔21が形成されるとともに、前側部分は継手本体1に螺合される管接続部22が形成され、後側部分は、一般の締結工具で把持可能な把持部23が形成されている。
管接続部22は、基部24を有し、この基部24の外周には継手本体1と螺合する螺合部としての雄ねじ24aが形成されている。また、基部24の継手本体側側面にはテーパ状のフレア圧接面52が形成されている。フレア圧接面52は、中心部の後側において貫通孔21に連結されている。
把持部23は、実施の形態1におけるものと略同一であって、締結工具で把持可能とするように正12角形のナット状に形成されるとともに、把持部23の後面には、前述の特殊工具40の係合突部44(図5参照)と係合する係合部として、断面が円形で所定深さの4個の係合穴部26が所定円周上において等間隔に形成されている。また、把持部23の軸方向の厚さ寸法は、対向する平行2辺を把持する一般工具の幅と同程度又はそれ以下に形成されている。
上記のように形成された管継手は、次のようにして接続しようとする配管が接続される。
先ず、実施の形態1の場合と同様に、継手本体1が被接続側装置の配管Paに取り付けられる。そして、結合部材2が接続しようとする配管Pに外装される。また、配管Pの先端部にフレア部53が形成される。次いで、フレア部53をフレア受面51に押し当てながら結合部材2を締め付ける。このとき結合部材2は把持部23の外面を一般工具に挟んで保持しながら締結される。このようにして結合部材2の締結が完了の状態になると、結合部材2を締結するための回転トルクが所定値に到達して、結合部材2の締結が終了するとともに、ナット状の外形に形成された把持部23の角部が磨耗し、スパナ、モンキー等の一般工具により結合部材2をさらに締め付けることが不能となる。また、一般工具が空回りするまで締め付けることにより、一旦締結された結合部材2の把持部23に対し一般工具を用いても、結合部材2を緩めることができなくなる。このように、この実施の形態に係るフレア式管継手も実施の形態1と同様本発明の特徴的構成を備えている。
したがって、以上の締結作業終了後の気密試験の結果、増し締めが必要と判断されたときには、実施の形態1の場合と同様に特殊工具40を使用して増し締めを行うことができる。また、一旦配管接続が修了した後に配管接続をやり直すときにも、実施の形態1の場合と同様に、この特殊工具40を使用して結合部材2を緩めることができる。また、新たな配管Pを接続するときは、継手本体1を再利用することができる。結合部材2については、新たな把持部を使用することができるのは勿論であるが、特殊工具40により締結することを前提とするならば、結合部材2も再利用することができる。なお、新たな配管Pについては、端部に新たにフレア部53を形成する必要がある。
以上のように構成された実施の形態2に係る管接続構造は、実施の形態1の場合と同様の特徴的構成を備えており、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。なお、この実施の形態に係る管継手の場合は、上記のように、配管Pのやり直しの場合に、特殊工具40を使用することにより、結合部材2も再利用することができる。
(変形例)
(1)上記各実施の形態において、把持部23は、外形が正12角形とされているが、前述のように、8角形以上の他の偶数の正多角形としてもよい。
(2)各実施の形態1における食い込み式の管継手部の構造は、一例であって他の構造の食い込み式管継手部としてもよい。例えば、上記各実施の形態において、フェルール3は結合部材2と一体的に構成され、結合部材2の締結過程において結合部材2から分離される構造のものであるが、当初から結合部材2と分離した独立構造のものとしてもよい。
(3)本実施の形態は、空気調和機などの冷凍装置を例に記載しているが、本発明に係る管接続構造は、このような冷凍装置のみに限ったものではなく、水配管や油圧配管など他の用途にも適用することができる。
本発明の実施の形態1に係る食い込み式管継手の外観斜視図である。 同食い込み式管継手の部分断面図であって、締結開始時の状態図である。 同食い込み式管継手における把持部の反継手本体側の側面図である。 同食い込み式管継手の部分断面図であって、配管接続完了後の状態図である。 同食い込み式管継手に用いられる特殊工具の外観斜視図である。 同食い込み式管継手における把持部の形状に関する説明用参考図である。 本発明の実施の形態2に係るフレア式管継手部分断面図であって、配管接続完了後の状態図である。
符号の説明
P…配管、1…継手本体、2…結合部材、22…管接続部、23…把持部、26…係合穴部、40…特殊工具、44…係合突部。

Claims (9)

  1. 配管を接続する被接続側機器に取り付けられる継手本体と、継手本体に接続する配管に外装される結合部材とを具備し、
    前記継手本体は結合部材を螺合する螺合部を有し、
    前記結合部材は、継手本体に螺合される管接続部と、管接続部の反継手本体側に位置するとともに、対向する平行2辺を把持する一般の締結工具で把持可能とするように形成された把持部とを有し、
    前記把持部は、外形が8角形以上の偶数の正多角形に形成され、前記継手本体に対する結合部材の締め付けが完了するときには、少なくとも正多角形を成す角部が、対向する2辺を把持する一般の締結工具により緩めることができない程度に磨耗するように形成されていることを特徴とする管接続構造。
  2. 前記把持部は、軸方向の長さ寸法が対向する平行2辺を把持する一般工具の幅と同程度又はそれ以下に形成されていることを特徴とする請求項2記載の管接続構造。
  3. 前記把持部は、結合部材の締め付けトルクが締結完了時のトルクに到達したときには、少なくとも多角形を成す角部が、対向する平行2辺を把持する一般の締結工具によりさらに締め付けることができない程度に磨耗するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の管接続構造。
  4. 前記結合部材は、予め用意された特殊工具の係合部を係合させる係合部を備えていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の管接続構造。
  5. 前記結合部材における係合部は、この結合部材の軸心を中心とする所定円周上において、均等間隔で配置された所定深さの複数の係合穴部であり、前記特殊工具における係合部は、前記複数の係合穴部の内の一部の複数の係合穴部に係合する複数の係合突部であることを特徴とする請求項4記載の管接続構造。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の管接続構造を管接続部に用いた弁。
  7. 請求項1〜5の何れか1項に記載の管接続構造を管接続部に用いた管継手。
  8. 請求項6記載の弁を冷媒回路に用いたことを特徴とする冷凍装置。
  9. 請求項7記載の管継手を冷媒回路に用いたことを特徴とする冷凍装置。
JP2007285071A 2007-11-01 2007-11-01 管接続構造、弁、管継手及び冷凍装置 Expired - Fee Related JP4737178B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007285071A JP4737178B2 (ja) 2007-11-01 2007-11-01 管接続構造、弁、管継手及び冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007285071A JP4737178B2 (ja) 2007-11-01 2007-11-01 管接続構造、弁、管継手及び冷凍装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009115103A JP2009115103A (ja) 2009-05-28
JP4737178B2 true JP4737178B2 (ja) 2011-07-27

Family

ID=40782470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007285071A Expired - Fee Related JP4737178B2 (ja) 2007-11-01 2007-11-01 管接続構造、弁、管継手及び冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4737178B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108692605A (zh) * 2018-07-25 2018-10-23 珠海格力电器股份有限公司 换热器用的接头组件及换热器及中央空调
JP7368469B2 (ja) 2018-11-05 2023-10-24 スウェージロック カンパニー 機械的に固定するエンドスクリュ構成

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006297455A (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Tange Seisakusho:Kk 圧入ナットおよびその製造方法
JP4636963B2 (ja) * 2005-08-03 2011-02-23 株式会社オンダ製作所 継手

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009115103A (ja) 2009-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5266956B2 (ja) 両用管継手、この両用管継手用の専用工具、冷凍装置、分離型空気調和機
WO2021208830A1 (zh) 防拆接头及防拆接头组件
AU2008304883B2 (en) Bite type pipe connection structure, valve, bite type pipe joint, and freezing device
JP4557081B2 (ja) 食い込み式管接続構造、弁、食い込み式管継手及び冷凍装置
JP4123304B2 (ja) 管継手、冷凍装置及びヒートポンプ式温水装置
JP4737178B2 (ja) 管接続構造、弁、管継手及び冷凍装置
JP2008180368A (ja) 管継手、冷凍装置及びヒートポンプ式温水装置
JP2010190325A (ja) 管接続構造、締結弛緩工具、弁、管継手及び冷凍装置
JP2006010062A (ja) 確実な連結を保証する締め付け装置
JP4737180B2 (ja) 管接続構造、弁、管継手及び冷凍装置
JP2008082373A (ja) 食い込み式管継手、冷凍装置及び温水装置
WO2010010885A1 (ja) 食い込み式管接続構造、その食い込み式管接続構造を用いた弁、食い込み式管継手及び冷凍装置
JP2009115192A (ja) 管接続構造、弁、管継手及び冷凍装置
JP2009085343A (ja) 食い込み式管接続構造、弁、食い込み式管継手及び冷凍装置
TW202108317A (zh) 防滑扣件移除工具
JP4858371B2 (ja) 管継手、冷凍装置、配管接続解除方法
JP2010169166A (ja) 食い込み式管接続構造、弁、食い込み式管継手及び冷凍装置
JP5320884B2 (ja) 食い込み式管接続構造、弁、食い込み式管継手及び冷凍装置
JP2009085342A (ja) 食い込み式管接続構造、弁、食い込み式管継手及び冷凍装置
JP2010196732A (ja) 管接続部用の弛緩工具
JP5381093B2 (ja) 食い込み式管接続構造、弁、食い込み式管継手及び冷凍装置
JP5417794B2 (ja) 食い込み式管接続構造、弁、食い込み式管継手及び冷凍装置
JP5359087B2 (ja) 食い込み式管接続構造、弁、食い込み式管継手及び冷凍装置
JP2009150445A (ja) 管接続構造、弁、管継手及び冷凍装置
JP4737174B2 (ja) 管接続構造、弁、管継手及び冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110418

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees