JP2010190325A - 管接続構造、締結弛緩工具、弁、管継手及び冷凍装置 - Google Patents

管接続構造、締結弛緩工具、弁、管継手及び冷凍装置 Download PDF

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Abstract

【課題】配管接続完了後に誰もが配管接続部を緩めることができないようにした、外径の異なる配管を接続する管接続構造において、使用される専用の締結弛緩工具を共用できるようにした管接続構造を提供すること、並びに、このような管接続構造を備えた弁、管継手、締結弛緩工具及び冷凍装置を提供すること。
【解決手段】本発明の管接続構造は、配管接続された後は、継手本体10に締結された結合部材20を緩めたり、再度締め付けたりするには、係合穴部29に係合される係合ピン60を備えた締結弛緩工具50を必要とするものである。また、この管接続構造は、間隙調整機構54を操作して固定顎部52及び可動顎部53に設けられた一対以上の位置固定型係合ピンとしての係合ピン60のピッチを調整することにより、接続すべき配管Pの外径が異なる複数の管接続構造に対し締結弛緩工具50を共用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、管接続構造に係り、詳しくは、配管接続完了後に誰もが配管接続部を緩めることができないようにした管接続構造における締結弛緩構造に関する。また、本発明は、このような管接続構造を用いた弁、食い込み式管継手及び冷凍装置に関する。
冷凍装置の冷媒として多用されているフロンガスは、大気に放出された場合にオゾン層破壊や地球温暖化などの弊害を発生する要因となるため、その取り扱いが年々厳格になってきている。最近では、配管が接続される管接続構造において誰もが配管接続部を簡単に緩めることができないようにすることが求められている。
図12〜図14に示した管接続構造は、このような管接続構造の従来例であり、例えば、特許文献1に記載されている。
この従来例に係る管継手は、図12に示すように、継手本体110と、継手本体110に締結される結合部材120と、継手本体110と結合部材120との間に挟着されるフェルール130と、結合部材120を締結又は弛緩する締結弛緩治具140とを備えている。また、この管接続構造では、継手本体110は筒状部材の内周面に雌ねじ部111が形成されるとともに、この筒状部材の内部に側壁部から突出する軸部112が設けられ、その中心部に配管差込口113が形成されるとともに、配管差込口113の入口部にフェルール130の外周面を形成するテーパ面131に密接するカム面114が形成されている。
結合部材120は、図12及び図13に示すように、継手本体110の雌ねじ部111に螺合されて継手本体110に対し締結されるように、外周面に雄ねじ部121が形成されるとともに、フェルール130が一体的に形成されている。フェルール130は、配管接続作業の初期の段階で結合部材120から分離されるように構成されている。また、結合部材120は、反継手本体側の側面において、中心に対し点対称的に4個の係合穴部122が一定円周上に等間隔に形成されている。結合部材120は、この係合穴部122に嵌合される4個の係合突部141を備えた締結弛緩治具140により締結され、配管接続完了時には、結合部材120の反継手本体側側面が継手本体110の端面と略一致するように形成されている。
締結弛緩治具140は、図14に示すように、軸心部に配管Pの外周半径に略等しい半径の半円柱状の半穴部142が形成された半円筒状の筒状基体143と、この筒状基体143の結合部材120側の側面に形成された3個の係合突部141と、筒状基体143の外周面に形成された回転トルク付与部としての柄部144とからなる。3個の係合突部141は、4個の係合穴部122のうちの任意の隣り合う3個の係合穴部122に選択的に嵌合するように形成されている。柄部144は、一般工具であるスパナの柄部のようなものである。
締結弛緩治具140により結合部材120を締結するときは、図12に示すように、配管Pに外装された結合部材120の後方の配管P上にこの締結弛緩治具140を外装し、配管Pの軸方向から結合部材120の係合穴部122に対し係合突部141を係合させる。そして、結合部材120を継手本体110に対し締め付けるように、柄部144をスパナの柄部のように手で握って締結弛緩治具140を回転させるように操作する。
また、締結弛緩治具140により結合部材120を緩めるときは、上記締結の場合とは逆に操作する。すなわち、結合部材120の後方の配管P上にこの締結弛緩治具140を外装し、配管Pの軸方向から結合部材120の係合穴部122に対し係合突部141を係合させる。そして、継手本体110に対し結合部材120を緩めるように、柄部144を握って締結弛緩治具140を回転させるように操作する。
特開2008−180368号公報
しかしながら、従来の管接続構造においては、接続すべき配管Pの外径が異なると係合穴部122が配置される円周の径が異なるため、外径の異なる接続すべき配管毎に使用できる締結弛緩治具140が異なる。このため、接続すべき配管Pの外径の数に対応した数のサイズの異なる締結弛緩治具140を持っておく必要があり、煩わしいという問題があった。
本発明は、従来技術に存在するこのような問題点に着目してなされたものであって、配管接続完了後に誰もが配管接続部を緩めることができないようにした、外径の異なる配管を接続する管接続構造において、使用される専用の締結弛緩工具を共用できるようにした管接続構造を提供することを目的とする。また、本発明は、このような管接続構造を備えた弁、管継手、締結弛緩工具及び冷凍装置を提供することを目的とする。
本発明に係る管接続構造は、継手本体と、接続すべき配管を接続するように継手本体に対し締結される結合部材とを備えるとともに、この結合部材は、締結された状態では一般工具では弛緩され難く、反継手本体側側面に形成された複数の係合穴部に対し係合される係合ピンを備えた専用の締結弛緩工具で弛緩可能に構成された管接続構造であって、前記締結弛緩工具は、可動顎部と、固定顎部と、可動顎部と固定顎部との間隙を調整する間隙調整機構とを備えたモンキーレンチ形構造の本体を有するとともに、固定顎部及び可動顎部それぞれにおいて、可動顎部又は固定顎部と対向する対向面から一定寸法位置にあって、両顎部の中心線を挟んで対称的な位置に対を成すように設けられる、前記係合ピンとしての一対以上の位置固定型係合ピンを有し、前記係合穴部は、接続すべき配管の外径が異なる複数の管接続構造において、前記間隙調整機構の調整により、前記一対以上の位置固定型係合ピンのピッチが調整されることにより、前記締結弛緩工具を共用可能とするように形成されていることを特徴とする。
このような構成上の特徴を有する本発明に係る管接続構造によれば、配管接続完了後に接続された配管を取り外すときには、誰もが簡単に配管接続部を緩めることができないが、専用の締結弛緩工具を用いて結合部材を緩めることができる。また、この締結弛緩工具を使用して新たに配管を接続することができる。また、締結弛緩工具は、モンキーレンチ型の本体に形成されるとともに、固定顎部及び可動顎部それぞれにおいて、可動顎部又は固定顎部と対向する対向面から一定寸法位置にあって、両顎部の中心線を挟んで対称的な位置に対を成すように設けられる、前記係合ピンとしての一対以上の位置固定型係合ピンを有している。したがって、この締結弛緩工具は、締結弛緩工具の間隙調整機構を操作して一対以上の位置固定型係合ピンのピッチを調整することにより、接続すべき配管の外径が異なる複数の管接続構造に対し締結弛緩工具を共用することができる。なお、係合ピンとして位置固定型係合ピンのみを備えたものでは、固定顎部と可動顎部との間に接続すべき配管を側方から挟むような形態で、係合ピンを係合穴部に係合して結合部材の締結を緩めるように構成することができる。
また、位置固定型係合ピンは、一対とすることができる。なお、位置固定型係合ピンを複数対としてこの位置固定型係合ピンの数を増やすためには、この位置固定型係合ピンの径を細くしなければならない場合がある。しかし、位置固定型係合ピンの径を細くするとその強度が弱くなるので、その数を単純に増やすことはできない。このようなことから、前記位置固定型係合ピンは、冷凍装置用等の細径配管を接続する管接続構造においては一対とすることが適当であると考えられる。
また、前記締結弛緩工具において、接続すべき配管の外径が異なる管接続構造に対応して位置を選択して取り付ける、前記係合ピンとしての1個以上の位置選択型係合ピンと、この位置選択型係合ピンの取付位置を選択可能とするように前記位置選択型係合ピンを着脱自在に取り付ける複数のピン取付穴部とが設けられ、前記結合部材は、前記位置固定型係合ピンと係合する係合穴部以外に、前記1個以上の位置選択型係合ピンと係合する1個以上の係合穴部を有し、
前記位置選択型係合ピン、この位置選択型係合ピンと係合する前記係合穴部、及びこの位置選択型係合ピンと係合する前記ピン取付穴部は、接続すべき配管の外径の異なる複数の管接続構造において、前記締結弛緩工具を共用可能とするように形成されたものとしてもよい。
このように構成すると、締結弛緩工具に係合ピンとして一対の位置固定型係合ピンと1個以上の位置選択型係合ピンとが形成され、これら係合ピンを総合して3個以上の係合ピンが結合部材の係合穴部に係合されて結合部材を緩めたり、再度締め付けたりすることになり、締結弛緩工具に加えられた力を回転トルクに変換することが容易になる。また、位置選択型係合ピンを取り付けるピン取付穴部を選択することにより、接続すべき配管の外径が異なる複数の管接続構造において締結弛緩工具を共用することができる。なお、この構成の締結弛緩工具において、位置選択型係合ピンを取り付けない場合には、前記一対の位置固定型係合ピンのみで結合部材を緩めたり締め付けたりすることも可能である。
また、前記位置固定型係合ピンは、固定顎部及び可動顎部において前記位置選択型係合ピンを取り付けるピン取付穴部よりも先端側の位置にあり、一方、前記位置選択型係合ピンを取り付けるピン取付穴部は、接続すべき配管の外周側の位置であり、かつ、接続すべき配管の外径が大きい管接続構造に対応するものほど、可動顎部又は固定顎部の先端から遠くなる位置に形成され、さらに、前記結合部材における位置選択型係合ピンに嵌合する係合穴部が、この位置選択型係合ピンが取り付けられるピン取付穴部の位置と対応するように形成されているものとしてもよい。
このように構成すると、位置選択型係合ピンを取り付けると、係合ピンを3個以上としながら、接続すべき配管を切断することなく結合部材を緩めたり締め付けたりすることができる。位置固定型係合ピンが固定顎部及び可動顎部における先端側に取り付けられ、位置選択型係合ピンが位置固定型係合ピンの柄部側に取り付けられるので、位置選択型係合ピンを取り付けるピン取付穴部の形成位置を確保することができる。
また、前記締結弛緩工具は、1個又は2個の位置選択型係合ピンを有し、前記結合部材は、前記位置固定型係合ピンを係合する係合穴部以外に、この1個又は2個の位置選択型係合ピンを係合する複数の係合穴部を有することが好ましい。
このように構成すると、係合ピンは合計で3本又は4本となるので、加えた力を回転トルクに付与することを容易にしながら、接続すべき配管の外径が異なる複数の管接続構造において締結弛緩工具を共通化する構造を比較的容易に形成することができる。
また、前記結合部材は、前記一対の位置固定型係合ピンを係合する2個の係合穴部と、前記1個又は2個の位置選択型係合ピンとしての1個の位置選択型係合ピンと、この1個の位置選択型係合ピンと係合する1個の係合穴部とを有し、これら3個の係合穴部は、相互の中心位置が正3角形の頂点位置を成すように形成され、前記締結弛緩工具は、前記1個の位置選択型係合ピンを着脱自在に取り付ける複数のピン取付穴部とを有するととともに、この複数のピン取付穴部が柄部に形成されたものとしてもよい。
このように構成すると、3個の係合ピンをバランスよく配置することができるので、締結弛緩工具に加える力を回転力に変換して伝達することが容易になる。なお、この場合は、1個の位置選択型係合ピンを着脱自在に取り付けるための複数のピン取付穴部が固定顎部の柄部側に形成されるため、最も小さい外径の配管を接続する場合を除いては締結弛緩工具を使用するときには、結合部材の反継手本体側側面の付近で接続すべき配管を切断しないと、係合ピンを結合部材の係合穴部に係合させることができない。
また、前記締結弛緩工具は、接続すべき配管の外径が3段階に変化する場合に対応することができるように、前記位置選択型係合ピンを取り付けるピン取付穴部が設けられていることが好ましい。このように構成すると、冷凍装置用の管接続構造としては、最も多用される配管径の管接続構造において、数少ない種類の、例えば2種類の締結弛緩工具に統合して兼用とすることができるとともに、余り煩雑な構造とすることなく構成することができる。
また、前記係合穴部、前記係合ピン、及び係合ピンを取り付けるピン取付穴部は、円柱状であることが好ましい。このように構成すれば、係合穴部、係合ピン、及び係合ピンを取り付けるピン取付穴部の製作が容易になる。
また、前記係合ピンは、前記ピン取付穴部に対し圧入式に着脱自在に取り付けられているようにしてもよい。このように構成すれば、簡易な構造で着脱自在な構成とすることができる。
また、前記係合ピンは、前記ピン取付穴部に対し螺合式に着脱自在に取り付けられるとともに、係合ピンの先端部に螺合工具用の溝が形成されていることが好ましい。このように構成すれば、着脱が容易になるとともに、作業途中で係合ピンが脱落するおそれもなくなる。
また、前記係合ピンは、前記ピン取付穴部に着脱自在に取り付けられるとともに、前記位置固定型係合ピン及び前記位置選択型係合ピンは同一形状に形成され、さらに、これら係合ピンを取り付けるピン取付穴部及びこれら係合ピンを係合する係合穴部は同一形状であることが好ましい。このように構成すれば、位置固定型係合ピンと位置選択型係合ピンとの共通化により部品の管理コストを軽減することができる。
また、前記結合部材は、継手本体に締結された状態において、締結時に一般締結工具により把持される把持部以外の部分が継手本体の雌ねじ筒部内に収納されるとともに、前記把持部がこの継手本体の雌ねじ筒部内に収納された部分から分離されるように構成され、さらに、前記係合穴部がこの雌ねじ筒部内に収納された部分の反継手本体側の側面に形成されているようにすることもできる。このように構成すれば、結合部材の締結は通常の一般工具で結合することができるので、作業が容易である。また、締結トルクの管理も容易になる。また、配管接続後は、専用の締結弛緩工具なしでは確実に配管接続部を緩めることができないものとなる。
また、前記管接続構造は、継手本体と結合部材との間に挟着されるフェルールを備えた食い込み式管接続構造であるようにしてもよい。このように構成すれば、配管接続完了後に誰もが容易に配管接続部を緩めることのできない食い込み式管接続構造において、締結弛緩工具を共用することができる。
また、本発明に係る締結弛緩工具は、上述の管接続構造に用いられる締結弛緩工具であることを特徴とする。したがって、このような締結弛緩工具によれば、接続すべき配管の外径が異なる管接続構造において共用することができる。
また、本発明に係る弁及び管継手は、上記何れかの管接続構造を管継手部に用いたことを特徴とする。したがって、このような弁及び管継手においては、配管を取り外したり、配管を取り変えたりする場合には、接続すべき配管の外径が異なる弁や食い込み式管継手に対し共通の締結弛緩工具を使用することができるので、締結弛緩工具の管理工数を軽減することができる。
また、本発明に係る冷凍装置は、これら弁或は管継手を冷媒回路に用いたことを特徴とする。したがって、本発明に係る冷凍装置は、接続された配管を取り外したり、交換したりする場合には、接続すべき配管の外径が異なる弁や食い込み式管継手に対し共通の締結弛緩工具を使用することができるので、締結弛緩工具の管理工数を軽減することができる。
本発明に係る管接続構造によれば、配管接続完了後に配管を取り外すときは、誰もが簡単に配管接続部を緩めることができないが、専用の締結弛緩工具を用いて結合部材を緩めたり、再度締め付けたりすることができる。また、この締結弛緩工具は、締結弛緩工具の間隙調整機構を操作して一対以上の位置固定型係合ピンのピッチを調整することにより、接続すべき配管の外径が異なる複数の管接続構造に対し締結弛緩工具を共用することができる。
実施の形態1に係る食い込み式管接続構造に用いられる締結弛緩工具の使用状態を示す斜視図である。 同食い込み式管接続構造における食い込み式管継手の配管接続開始時の部分断面図である。 同食い込み式管継手において、フェルールの後端部を結合部材に対し仮止めして一体化した状態図である。 同食い込み式管継手における結合部材の側面図である。 同食い込み式管継手の配管接続完了時の部分断面図である。 同締結弛緩工具の説明図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)におけるA−A断面図である。 同締結弛緩工具における固定顎部と可動顎部との間隙を調整する間隙調整機構の説明図である。 実施の形態2に係る食い込み式管接続構造における食い込み式管継手の配管接続完了時の斜視図であって、接続すべき配管を結合部材の反継手本体側側面の付近で切断した状態の斜視図である。 同食い込み式管接続構造に用いられる締結弛緩工具の係合ピンを取り付けていない状態の説明図であって、(a)は接続すべき配管の外径が小の場合であり、(b)は接続すべき配管の外径が中の場合であり、(c)は接続すべき配管の外径が大の場合である。 実施の形態3に係る食い込み式管接続構造に用いられる締結弛緩工具の係合ピンを取り付けていない状態の説明図であって、(a)は接続すべき配管の外径が小の場合であり、(b)は接続すべき配管の外径が中の場合であり、(c)は接続すべき配管の外径が大の場合である。 実施の形態4に係る食い込み式管接続構造に用いられる締結弛緩工具の係合ピンを取り付けていない状態の説明図であって、(a)は接続すべき配管の外径が小の場合であり、(b)は接続すべき配管の外径が中の場合であり、(c)は接続すべき配管の外径が大の場合である。 従来例に係る食い込み式管接続構造の配管接続完了時の部分断面図である。 同食い込み式管接続構造の配管接続完了時の状態における締結弛緩治具側から見た継手本体と結合部材の締結物の側面図である。 同食い込み式管接続構造に用いられている締結弛緩治具である。
以下、本発明の実施の形態1に係る食い込み式管接続構造について、図1〜図7に基づき説明する。
本実施の形態に係る食い込み式管接続構造は、空気調和機などの冷凍装置の分野において、冷媒回路中の食い込み式管継手における管継手部に適用される他、分離型空気調和機の室外機における室内外連絡配管を接続する閉鎖弁の管継手部などに適用される。
本実施の形態1に係る食い込み式管接続構造は、図1に示すように、食い込み式管継手1により配管Pを接続するものであって、配管接続完了後は、専用の締結弛緩工具50により配管Pを取り外したり、配管Pを再接続するようにしている。
そこで、詳細を説明するに当り、先ず、食い込み式管継手1の構造について、図2〜図4に基づき説明する。食い込み式管継手1は、配管Pを接続しようとする被接続側装置に取り付けられる継手本体10と、継手本体10に螺合されて組み付けされる結合部材20と、継手本体10と結合部材20との間に挟着されるフェルール30とを備えている。なお、本明細書の説明において前後の方向をいうときは、図2における継手本体側、すなわち、図2における左側を前側とし、結合部材側、すなわち、図2における右側を後側とする。
継手本体10は、黄銅製であって、図2に示すように、基部11の前側にソケット部12が形成されるとともに、基部11の後側に雌ねじ筒部13が形成され、さらに、基部11の軸心部の後側に、雌ねじ筒部13内の空間部に突出する軸部14が形成されている。雌ねじ筒部13の内面には、結合部材20の螺合部としての雌ねじ部13aが形成されている。軸部14の外周面には、配管接続時に軸部14の強度を調節するための環状空間部15が形成されている。また、この環状空間部15の基端部には内部凍結防止用の通気孔15aが形成されている。
基部11及び雌ねじ筒部13の外形は、六角ナット状に一体的に形成されている。基部11から軸部14にかけての軸心部には配管Pの先端部を挿入する配管差込口16が形成され、基部11からソケット部12にかけての軸心部には被接続側装置の配管Paの先端部を挿入する配管差込口17が形成されている。また、配管差込口16と配管差込口17との間には、連通孔を形成するとともに配管P及び配管Paの位置規制を行う段部18が形成されている。段部18は、配管差込口16、17に差し込まれた配管P,Paの先端部を段部18の端面に当接させることにより、配管P,Paの先端位置を一定に保持する。なお、段部18の前側の端面は、加工時の刃具の外形形状が残されてテーパ状に形成されている。
軸部14の先端部、すなわち、配管差込口16の入口部にはカム面19が形成されている。カム面19は、前側において配管差込口16に連なり、後側(結合部材20側)に向けて径が大きくなる円錐状の面に形成されている。
結合部材20は、黄銅製であって、図2〜図4に示すように、軸心に配管Pを貫通させる配管貫通孔21が形成されるとともに、結合部材20を二分するように径方向の切れ目を有する円盤状スリット22が形成されている。そして、円盤状スリット22の継手本体側に継手本体10に螺合される管接続部23が形成され、円盤状スリット22の反継手本体側に一般の締結工具で把持可能とするように形成された把持部24が形成されている。なお、円盤状スリット22の軸方向の位置は、継手本体10に対し結合部材20が締結されて配管接続作業が完了した状態において、継手本体10の結合部材側端面の位置と略一致するように配置されている(図5参照)。
管接続部23の外周には、継手本体10と螺合する螺合部としての雄ねじ部23aが形成されている。また、把持部24の外形は、締結工具で把持可能とするように六角ナット状に形成されている。そして、円盤状スリット22と配管貫通孔21との間に、薄肉の管状部により管接続部23と把持部24とを連結する管状連結部22aが形成されている。管状連結部22aは、把持部24を締め付ける回転トルクが配管接続完了時の値まで大きくなると切断される強度に設計されている。
管接続部23の継手本体端部には、フェルール30の後端部を仮止めするための仮止め機構の一部が形成されている。すなわち、管接続部23の継手本体側端部には凹部が形成され、この凹部の奥端面がフェルール30を押圧する押圧面26として形成されている。押圧面26は、軸心側が後方へ広がる傾斜面に形成されている。そして、この凹部の入口には径方向内向きの環状の突部27が形成されている。この突部27の端面は、前方に径が大きくなる傾斜面に形成されている。この傾斜面は、後述するフェルール30の後端部に形成される環状の突部32を圧入し易くするためのものである。また、この内向きの突部27と押圧面26との間に環状の拡径部28が形成されている。
また、管接続部23の反継手本体側の面には、配管接続後に管接続部23の螺合を緩めるための専用の締結弛緩工具を係合させる係合部として、断面が円形で所定の深さの4個の係合穴部29が所定円周上において等間隔に形成されている。この係合穴部29の径方向の位置は、配管貫通孔21の内周面から一定の距離とされている。この一定の距離は、接続すべき配管Pの外径が異なる管接続構造間において共通の寸法とされている。また、把持部24には、図4に示すように、前記係合穴部29を把持部24の反継手本体側から加工可能とするために、係合穴部29と同心に4個の加工用孔29aが形成されている。
フェルール30は、黄銅製であって、図3からよく分かるように、継手本体10及び結合部材20とは別体に形成された独立のフェルールである。そして、フェルール30は、配管Pを挿通させる配管挿通孔31が形成された環状物であって、軸方向に切断した断面で見て、前部の外周面が先細のテーパ面に形成され、さらに、後部の外周面が軸心に略平行な円筒状の平行面に形成されている。
また、フェルール30の後端部には、図3に示すように、フェルール30の仮止め機構の一部として、径方向外向きの環状の突部32が形成されている。この突部32の外周端面は、突部32を結合部材20の拡径部28に圧入し易くするために、後方に径が小さくなる傾斜面に形成されている。この突部32の最大外径は、前述の結合部材20の突部27の最小内径より僅かに大きく形成されており、圧入変形により突部27を介して拡径部28に押し込められる。また、突部32の軸方向寸法は、前述の拡径部28の軸方向寸法より僅かに小さくなるように形成されている。これにより、フェルール30の後端部が結合部材20の継手本体側側面に形成された凹部に対し、着脱自在に、かつ、結合部材20に仮止めされて一体化されたまま搬送可能に、かつ、継手本体10に対し組み付け可能に構成されている。
フェルール30の後端面における配管挿通孔31との交差により形成される角部が後エッジ部を形成している。
また、フェルール30には、配管挿通孔31の内周面から外周方向に切り込まれた2つの切込部33、34が形成されている。軸方向の先端部に形成された切込部33は、この切込部33の前方にある先端部35の変形を容易にするためのものである。切込部33は、軸心方向に切断した断面形状が直角三角形であって、後方の切込面と配管挿通孔31との交差により形成される直角の角部が前エッジ部を形成している。また、軸方向の後方よりに形成された切込部34は、外周側に短い辺を備えた略三角形状に形成されており、外周側に薄肉部36を形成している。このため、フェルール30は、薄肉部36をヒンジのようにして前後部が軸心側に曲がり易くなっている。この結果、フェルール30の前部の外周面を成すテーパ面がカム面19に密着し易くなるとともに、フェルール30の後端に形成される後エッジ部が配管Pに食い込み易くなっている。
以上のように形成されるフェルール30は、部品としての搬送及び管理段階において、図3に示すようにその後端部が結合部材20に仮止めされて一体化される。この仮止めは、フェルール30の中心軸と結合部材20の中心軸とを芯合せした状態として、フェルール30の後端部を結合部材20の凹部に押し付けることにより、フェルール30の突部32が内向き突部27と係合して拡径部28内に圧入されることにより行われている。なお、この内向き突部27と外向き突部32の引っ掛かりは僅かであるため、取り外すことも可能である。
次に、以上のように構成された管接続構造による配管接続方法について説明する。
継手本体10及び結合部材20により配管Pを接続するに際しては、先ず継手本体10を所定の箇所に取り付ける、このような基本的な構造の継手本体10が取り付けられる対象としては、配管、閉鎖弁等の各種機器の配管接続ポートである。一方、接続すべき配管Pを、フェルール30が仮止めされた状態の結合部材20の配管貫通孔21及びフェルール30の配管挿通孔31に貫挿させて結合部材20を配管Pに外装する。この外装作業は、フェルール30が仮止めされた状態の結合部材20を継手本体10から分離した状態として配管Pに外装してもよいし、フェルール30が仮止めされた状態の結合部材20を継手本体10に緩く螺合した状態としておいて、結合部材20の後方から配管Pを挿入するようにしてもよい。そして、配管Pの先端部をフェルール30の配管挿通孔31を通して配管差込口16に挿入し、その先端を段部18の段差状の端面に当接させた状態として結合部材20を継手本体10に締結する。この螺合により図2に示すようにフェルール30の後端部が押圧面26に当接した状態となる。
この状態から引き続き結合部材20が手回しで締め付けられ、フェルール30における切込部33の前方の先端部35が配管Pと配管差込口16との間に楔状に差し込まれるか、又は配管Pに食い込んで配管Pが拘束され、これにより、配管Pが仮保持される。
以上のようにして、配管仮保持工程が終了すると一般の締結工具により把持部24の外周面が把持されて結合部材20がさらに締め付けられる。これにより、フェルール30の薄肉部36を中心として前部の前エッジ部が配管Pに食い込むように傾斜するとともに、後部の後エッジ部が配管Pに食い込むように傾斜して、結合部材20の締結工程が進行する。そして、フェルール30における前エッジ部及び後エッジ部の食い込みが所定量に達すると、図5に示すように、継手本体10の雌ねじ筒部13の端部と円盤状スリット22の継手本体側の面とが略一致する。そして、このような状態まで結合部材20が締め付けられると、回転トルクが所定値に到達し、管状連結部22aが切断されて継手本体10の雌ねじ筒部13から突出した状態にある把持部24が切断される。これにより結合部材20の配管接続作業が完了する。
なお、上記のような状態で締結された配管接続部は、把持部24が切断されるため誰もが簡単に管接続部23の螺合を緩めることができないが、図1に示すように、前述の係合穴部29を利用する専用の締結弛緩工具50を用いることにより、この管接続部23を緩めることができる。
この締結弛緩工具50は、図1、図6及び図7に示すように、モンキーレンチ形構造の本体を有している。即ち、本体は、柄部51と、この柄部51の一端に設けられた固定顎部52と、この固定顎部52に対し相対する位置を可変とする可動顎部53と、この可動顎部53の位置を調整する間隙調整機構54とを備えている。また、この本体には、結合部材20の係合穴部29に係合される複数の係合ピン60が取り付けられている。
固定顎部52に相対する可動顎部53の位置を可変とするための間隙調整機構54は、特に図7に示すように、次のように構成されている。柄部51の固定顎部側の先端に、可動顎部53の端部を挿入してスライドさせるスライド溝55が設けられている。また、スライド溝55内に収納される可動顎部53の端部には、ラック56が形成されている。一方、本体におけるこのスライド溝55の柄部側であって、可動顎部53のラック56に接触する部分には、可動顎部53のラック56に噛み合うウォーム57が空間内に設けられている。なお、ウォーム57は、外部から打ち込まれたピン58を軸として回転自在に設けられている。また、本体におけるこの空間には、外部に連通する窓部59が設けられ、この窓部59より指先でウォーム57を回転させて、可動顎部53の位置を調節することができるように構成されている。
一方、係合ピン60は、固定顎部52及び可動顎部53それぞれにおいて、可動顎部53又は固定顎部52と対向する対向面52a,53aから一定寸法位置にあって、両顎部52,53の中心を挟んで対称的な位置に対を成すように設けられている一対の位置固定型係合ピンである。この2個の係合ピン60は、同一形状の円柱状であり、固定顎部52と可動顎部53に形成されたピン取付穴部61に対し着脱自在に取り付けられている(図6(b)参照)。また、この係合ピン60をピン取付穴部61に対し着脱自在に取り付けるために、ピン取付穴部61は雌ねじ孔に形成されるとともに、係合ピン60の取付側端部に雌ねじに螺合する雄ねじ65が形成されている。また、係合ピン60の先端部には、この位置固定型係合ピンである係合ピン60の螺合を容易にするための螺合工具用の溝66が形成されている。
ピン取付穴部61は、上記の係合ピン60を取り付けるためのものであって、接続すべき配管Pの外径が異なる管接続構造において共用可能とするために、固定顎部52の対向面52a及び可動顎部53の対向面53aから一定の距離に形成されている。この距離は、係合穴部29における配管貫通孔21の内周面からの距離と略同一とされている。このような関係に構成される前述の係合穴部29は、接続すべき配管Pの外径が異なる複数の管接続構造において、間隙調整機構54の調整により一対以上の位置固定型係合ピンとしての係合ピン60のピッチが調整されることにより、締結弛緩工具50を共用可能としている。また、2個の係合ピン60における固定顎部52及び可動顎部53から突出する部分が、前述の4個の係合穴部29の内の任意の対向する2個の係合穴部29に嵌合するように構成されている。
本実施の形態における配管接続部の解除は、先ず上記のように構成される間隙調整機構54を操作して、位置固定型係合ピンである一対の係合ピン60のピッチを調節する。次いで、配管Pの側方から固定顎部52と可動顎部53とで配管Pを挟みつけるとともに、一対の係合ピン60が管接続部23の側面側となる状態に締結弛緩工具50を調整する。そして、一対の係合ピン60を管接続部23の任意の2個の係合穴部29に係合させ、柄部51に力を入れて管接続部23を緩める方向に回転させる。これにより、管接続部23の螺合が緩められ、管接続部23を取り外して配管Pを継手本体10から取り外すことができ、管接続構造内の変形したフェルール30を取り外すことができる。
この場合において、一対の係合ピン60を係合させる係合穴部29としては対向する2個の係合穴部29を選択するように行うことが望ましい。
また、被接続側に取り付けられている継手本体10に対しては、新たなフェルール30を用いて新たに配管Pを接続することができる。この場合において、管接続部23を締結する場合は、上述の締結弛緩工具50の一対の係合ピン60を管接続部23の係合穴部29に係合させることにより、締結弛緩工具50を用いて管接続部23を継手本体10に対して締結することができる。
以上のように構成された本実施の形態に係る食い込み式管接続構造によれば、次のような効果を奏することができる。
(1)配管接続完了後に配管Pの接続を取り外すときには、誰もが簡単に配管接続部を緩めることができないが、専用の締結弛緩工具50を用いて結合部材20の管接続部23を緩めることができる。
(2)締結弛緩工具50は、本体がモンキーレンチ型に形成されるとともに、外径の異なる配管を固定顎部52と可動顎部53との間に挟持することができるように形成されている。また、固定顎部52及び可動顎部53それぞれにおいて、対向面52a,53aから一定寸法位置であって、両顎部52,53の中心を挟んで対称的な位置に対を成すように一対の位置固定型の係合ピン60が設けられている。したがって、締結弛緩工具50の間隙調整機構54を操作して一対の位置固定型の係合ピン60のピッチを調整することにより、接続すべき配管Pの外径が異なる複数の管接続構造に対し、締結弛緩工具50を共用することができる。
(3)また、締結弛緩工具50は、固定顎部52と可動顎部53とには、それぞれ1個の位置固定型の係合ピン60が設けられるとともに、固定顎部52と可動顎部53との間に接続すべき配管Pを側方から挟むことができるように構成されている。したがって、接続すべき配管Pを切断することなく、配管Pを側方から挟むような形態で一対の位置固定型係合ピンである係合ピン60を係合穴部29に係合して、管接続部23を緩めたり、管接続部23を締結したりすることができる。
(4)係合穴部29、係合ピン60及びこの係合ピン60を取り付けるピン取付穴部61は、円柱状であるので、係合穴部29、係合ピン60及びピン取付穴部61の製作が容易である。
(5)係合ピン60は、ピン取付穴部61に対し螺合式に着脱自在に取り付けられるとともに、係合ピン60の先端部に螺合工具用の溝66が形成されているので、係合ピン60の着脱が容易であるとともに、作業途中で係合ピン60が脱落し難くなる。なお、係合ピン60を単に挿入して取り付ける構造の場合は、作業の途中で係合ピンが脱落するおそれがある。
(6)結合部材20は、継手本体10に締結された状態において、締結時に一般締結工具により把持される把持部24以外の部分が継手本体10の雌ねじ筒部13内に収納されるとともに、把持部24が雌ねじ筒部13内に収納された部分から分離される。また、係合穴部29が雌ねじ筒部13内に収納された部分の反継手本体側の側面に形成されている。したがって、結合部材20の締結は通常の一般工具で結合することができるので、締結作業は容易である。また、締結トルクの管理も容易である。
(7)本実施の形態における管接続構造によれば、配管接続完了後に誰もが容易に配管接続部を緩めることのできない食い込み式管接続構造を提供することができる。また、接続すべき配管Pの外径が異なる複数の食い込み式管接続構造において、専用の締結弛緩工具50の共用化を図ることができる。
(8)本実施の形態に係る締結弛緩工具50は、前述のように構成される管接続構造に用いられるものであって、接続すべき配管Pの外径が異なる複数の管接続構造に対して共用することができる。
(9)本実施の形態に係る管接続構造を用いた、弁、食い込み式管継手1は、接続された配管Pを取り外したり交換したりする場合には、接続すべき配管Pの外径が異なる弁や食い込み式管継手1に対し共通の締結弛緩工具50を使用することができるので、締結弛緩工具50の管理工数を軽減することができる。
(10)また、本実施の形態に係るこのような弁或は食い込み式管継手1を冷媒回路に用いた冷凍装置は、弁或は食い込み式管継手1において接続されている配管Pを取り外したり交換したりする場合には、接続される配管Pの外径が異なる弁或いは食い込み式管継手1に対し共通の締結弛緩工具50を使用することができる。したがって、締結弛緩工具50の管理工数を軽減することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について図8及び図9に基づき説明する。
実施の形態2は、実施の形態1において係合穴部及び係合ピンの構成を変更したものであって、他の構成は実施の形態1と同一である。なお、図8、図9及び以下の説明において、実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を用いている。
図8は、締結弛緩工具50により結合部材20を緩めて配管Pを取り外す場合において、結合部材20を緩める直前の状態図の斜視図である。この図に示すように、この実施の形態の管接続構造において結合部材20を緩める場合は、管接続部23に連結されている管状連結部22aの残存部分の近傍で接続されていた配管Pを切断して、締結弛緩工具50を用いることができるようにされている。なお、この図8に示すように、結合部材20における管接続部23の反継手本体側の側面には、係合穴部29が3個に変更されて形成されている。また、これら係合穴部29の中心が正三角形の頂点を占めるように形成されている。
一方、このように形成された係合穴部29に係合される係合ピン60を備えた締結弛緩工具50は、図9に示すように一対の位置固定型係合ピンとしての係合ピン60を取り付ける一対のピン取付穴部61と、1個の位置選択型係合ピンとしての係合ピン60を取り付けるための3個のピン取付穴部62a,62b,62cが設けられている。位置選択型係合ピンとしての係合ピン60は、接続すべき配管Pの外径が小の場合は図9(a)に示すようにピン取付穴部62aに取り付けられ、接続すべき配管Pの外径が中の場合は図9(b)に示すようにピン取付穴部62bに取り付けられ、接続すべき配管Pの外径が大の場合は図9(c)にピン取付穴部62cに取り付けられる。このように、位置選択型係合ピンは、接続すべき配管Pの外径に応じてピン取付穴部62a,62b,62cを選択して取り付けられるものである。
なお、この図9には、位置固定型係合ピン及び位置選択型係合ピンとしての係合ピン60の具体的な構成については図示していないが、これら係合ピン60は実施の形態1に示した係合ピン60と同一のものでよい。また、図9のピン取付穴部61及び62a〜62cは、具体的な構成を図示していないが実施の形態1に示したピン取付穴部61と同一のものでよい。また、図9において墨色で示したピン取付穴部は、それぞれの場合において係合ピン60が取り付けられる位置を示しているものであり、それぞれの場合において、係合ピン60が正三角形の頂点を占めるように形成されている。また、この正三角形は、接続すべき配管Pの外径に対応して形成される管接続部23の係合穴部29により形成される正三角形と同一である。
以上のように構成された実施の形態2に係る管接続構造において、接続されている配管Pを取り外す場合は、図8に示すように、接続されている配管Pを継手本体10の端部近傍、すなわち、管接続部23に連結されている管状連結部22aの残存部分の近傍で先ず切断する。一方、締結弛緩工具50には、前述の墨色で示したピン取付穴部に位置固定型係合ピン及び位置選択型係合ピンを取り付ける。そして、位置固定型係合ピン及び位置選択型係合ピンが取り付けられた締結弛緩工具50の各係合ピン60のピッチを、管接続部23の各係合穴部29のピッチに係合させて、管接続部23を緩める方向に回転させる。これにより、管接続部23の螺合が緩められ、管接続部23を取り外し、管接続構造内に残った配管Pの残存部分及び変形したフェルール30を取り外すことができる。
また、被接続側に取り付けられている継手本体10に対しては、新たなフェルール30を用いて新たに配管Pを接続することができる。この場合において、管接続部23を締結する場合は、上述の締結弛緩工具50の係合ピン60を管接続部23の係合穴部29に係合させることにより、締結弛緩工具50を用いて管接続部23を継手本体10に対して締結することができる。
この実施の形態に係る締結弛緩工具に関し、位置選択型係合ピンを取り付けずに一対の位置固定型係合ピンのみを取り付けた状態としても、図8の状態とされた継手本体10に対する管接続部23の締結を緩めることができる。この場合、一対の位置固定型係合ピンのピッチを間隙調整機構54を操作して調節することにより、実施の形態1の場合と同様に管接続部23の係合穴部29に対し係合ピン60を挿入することができる。
実施の形態2に係る管接続構造は、以上のように構成されているので、前述の実施の形態1における(1)、(2)及び(4)〜(10)の効果に加えて、次のような効果を奏することができる。
(11)締結弛緩工具50に一対の位置固定型係合ピンと1個の位置選択型係合ピンとが取り付けられ、3個の係合ピンで結合部材20の管接続部23の係合穴部29に係合されて管接続部23を緩めることになる。したがって、締結弛緩工具50に加えられた力を回転トルクに変換し易くなる。また、係合ピン60は合計で3本であるので、接続すべき配管Pの外径が異なる複数の管接続構造において締結弛緩工具50を共通化する構造を比較的容易に形成することができる。
(12)位置選択型係合ピンを取り付けるピン取付穴部62a〜62cを選択することにより、接続すべき配管Pの外径が異なる複数の管接続構造において締結弛緩工具50を共用することができる。
(13)位置選択型係合ピンを取り付けない場合には、一対の位置固定型係合ピンのみで結合部材20の管接続部23の継手本体10に対する締結を緩めることも可能である。
(14)3個の係合ピン60が正三角形を形成するように取り付けられるので、係合ピン60の配置のバランスがよく締結弛緩工具50に加えられる力を回転力に変換して伝達することが容易になる。
(15)締結弛緩工具50は、接続すべき配管Pの外径が3段階に変化する場合に対応することができるようにピン取付穴部62a〜62cが設けられているので、冷凍装置用の管接続構造としては、数少ない種類の、例えば2種類の締結弛緩工具に統合して兼用することができる。また、3段階程度の配管Pの外径変化に対応する程度の構成であるので余り煩雑な構造とすることなく構成することができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について図10に基づき説明する。
実施の形態3は、実施の形態2の場合と同様に一対の位置固定型係合ピンと1個の位置選択型係合ピンとを備えるようにした締結弛緩工具50を使用して管接続部23を緩めたり締め付けたりするものである。しかし、この実施の形態3に係る管接続構造は、実施の形態2の場合と異なり、接続すべき配管Pを切断せずに締結弛緩工具50を用いて管接続部23の締結を緩めることを可能にしている。
前述の実施の形態2の場合は、異なる外径の配管Pの外周面の位置に拘泥されずに、つまり、配管Pを取り外す場合には配管Pを切断してもよいとの考えの下に設定されていた。これに対し、この実施の形態3においては、配管Pを取り外す場合に配管Pを切断しなくてよいようにしたものである。このために、位置選択型係合ピンとしての係合ピン60を取り付けるためのピン取付穴部63a〜63cは、図10に示すように、何れの外径の配管Pに対しても常に配管Pの外側となるように設けられている。また、この場合は、接続すべき配管Pの外径が変わっても、配管Pの外周面から略一定の距離となるように設定されている。また、接続すべき配管Pの外径が変わっても、固定顎部52の対向面52a及び可動顎部53の対向面53aにより接続すべき配管Pの外周面を軽く把持できるように、ピン取付穴部63a〜63cが固定顎部52から柄部51にかけて形成されている。また、ピン取付穴部63a〜63cは、接続すべき配管Pの外径が大きくなる場合のものほど固定顎部52の先端部から遠くなるように形成されている。また、固定顎部52及び可動顎部53は、接続すべき配管Pの外径が変わっても、配管Pを挟みつけることができる大きさに形成されている。
なお、この図10には、位置固定型係合ピン及び位置選択型係合ピンの具体的な構成については図示していないが、これら係合ピン60は、実施の形態2の場合と同様に、実施の形態1に示した係合ピン60と同一のものでよい。また、図10のピン取付穴部61及び63a〜63cについても、具体的な構成を図示していないが、実施の形態2の場合と同様に、実施の形態1に示したピン取付穴部61と同一のものでよい。また、図10において墨色で示したピン取付穴部は、それぞれの場合において係合ピン60が取り付けられる位置を示している。
一方、このように形成される締結弛緩工具50の係合ピン60を係合させる管接続部23の係合穴部29は、具体的には図示しないが、接続すべき配管Pの外径が異なる管接続構造において、各構造毎に締結弛緩工具50の係合ピン60を受け入れることができる位置に形成されている。
実施の形態3に係る管接続構造は、以上のように構成されているので、前述の実施の形態1及び2における(1)、(2)及び(4)〜(15)と同様の効果を奏する他、次の効果を奏することができる。
(16)位置固定型係合ピンが固定顎部及び可動顎部における先端側に取り付けられ、位置選択型係合ピンが位置固定型係合ピンの柄部51側に取り付けられるので、位置選択型係合ピンを取り付けるピン取付穴部63a〜63cの形成位置を確保することができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4について図11に基づき説明する。
この実施の形態に係る管接続構造は、一対の位置固定型係合ピンと2個の位置選択型係合ピン、すなわち、4本の係合ピンを用いてより加えた力を効率よく回転トルクに変換できるようにしたものである。前述の実施の形態3においては、3本の係合ピンを備えたものとしているが、4本の係合ピンを用いることにより、加えられる力をより確実に回転力に変換可能にしたものである。
この実施の形態においては、図11に示すように、3段階の外径変化に対応することができるように、位置選択型係合ピンとしての係合ピン60を取り付けるピン取付穴部64a〜64cが各一対設けられている。また、位置固定型係合ピンを取り付けるピン取付穴部61が、固定顎部52及び可動顎部53において位置選択型係合ピンを取り付けるピン取付穴部64a〜64cよりも先端側となる位置に形成されている。また、位置固定型係合ピンを取り付けるためのピン取付穴部61、及び位置選択型係合ピンを取り付けるためのピン取付穴部64a〜64cは、常に配管Pの外側となるように、固定顎部52側と可動顎部53側とに対称的に設けられている。さらに、これらピン取付穴部61は、接続すべき配管Pの外径が変わっても、配管Pの外周面から略一定の距離となるように設定されている。また、固定顎部52及び可動顎部53は、接続すべき配管Pの外径が変わっても、配管Pを挟みつけることができる大きさに形成されている。
なお、この図11には、位置固定型係合ピン及び位置選択型係合ピンとしての係合ピン60の具体的な構成については図示していないが、これら係合ピン60は、実施の形態2及び3の場合と同様に、実施の形態1に示した係合ピン60と同一のものでよい。また、図11のピン取付穴部61及び64a〜64cについても、具体的な構成を図示していないが、実施の形態2及び3の場合と同様に、実施の形態1に示したピン取付穴部61と同一のものでよい。また、図11において墨色で示したピン取付穴部は、それぞれの場合において係合ピン60が取り付けられる位置を示している。
一方、このように形成される締結弛緩工具50の係合ピン60を係合させる管接続部23の係合穴部29は、具体的には図示しないが、接続すべき配管Pの外径が異なる管接続構造において、各構造毎に締結弛緩工具50の係合ピン60を受け入れることができる位置に形成されている。
実施の形態4に係る管接続構造は、以上のように構成されているので、前述の実施の形態1、2及び3における(1)〜(3)及び(5)〜(16)と同様の効果を奏することができる。
(変形例)
上記実施の形態において以下のように変更することもできる。
・実施の形態1において、位置固定型係合ピンとしての係合ピン60を1個でなく複数個、例えば、2個として対向面52a,53aと平行に配置してもよい。ただし、このようにする場合は、管接続部23の反継手本体側の側面に設ける係合穴部29をこの係合ピン60に対向して設ける必要がある。また、このように、係合ピン60の数を増やす場合は、係合ピン60、ピン取付穴部61、及び係合穴部29の径が小さくなり、係合ピン60の強度が弱くなる場合が生じるので、注意を要する。このようなことから、位置固定型係合ピンは、一対とすることが冷凍装置用の配管径の場合の管接続構造などにおいて適当であると考えられる。
・実施の形態1〜4において、ピン取付穴部61、62a〜62c,63a〜63c,64a〜64cに対する係合ピン60の取り付けを圧入式として着脱自在に取り付けるようにしてもよい。
・実施の形態3において、固定顎部52側に設けていたピン取付穴部63a及び63bを可動顎部53側に対称的に設けるようにしても同様の効果をすることができる。なお、この場合は、管接続部23に設ける係合穴部29の位置についても位置を変更することが必要になる。
・実施の形態1において、管接続部23に設ける係合穴部29を4個としていたが、それ以上の数としてもよい。
・上記管接続構造は、食い込み式管継手1を例に取り説明しているが、フレア式管継手などの他の形式の管継手に対して適用することもできる。
・各実施の形態において、フェルール30は、継手本体10及び結合部材20とは別体に形成されるとともに、部品の段階で結合部材20に仮止めされるように形成されているが、仮止めされない独立型としてもよい。また、この独立型のフェルールの場合において複数の部品から構成されるものとしてもよい。また、フェルール30は、結合部材20と一体に形成され、配管接続開始時にフェルール30が分離されてその後に独立のフェルールとして機能するものでもよい。
・各実施の形態において、フェルール30を結合部材20に仮止めする機構は、結合部材20に対し回動可能及び所定範囲内で軸方向に移動可能に仮止めされるとともに、結合部材20に仮止めされて一体化されたたまま搬送可能、かつ、継手本体10に対し組み付け可能に構成される構造であれば他の構造に変更してもよい。
・各実施の形態において、継手本体10は、ソケット部12に対し被接続側装置の配管Paがロー付けされる構造となっているが、ソケット部12の外周に雄ねじを形成し、被接続装置内の閉鎖弁等の機器類に直接継手本体10を取り付ける構造としてもよい。
本発明は、冷凍装置、空気調和装置、給湯器等の温水装置、給水装置、一般の製造設備などにおける冷媒回路、水回路、ガス回路などに使用される管接続構造に対し適用することができる。また、本発明を適用した管接続構造は、配管同士の接続、閉鎖弁等の弁における管継手部、その他各種装置における管継手部に適用することができる。また、本発明を適用した管接続構造が対象とする配管は、銅管、ステンレス管などの金属管を初め樹脂配管をも包含する。
P…(接続すべき)配管、1…食い込み式管継手、10…継手本体、13…雌ねじ筒部、20…結合部材、24…把持部、29…係合穴部、30…フェルール、50…締結弛緩工具、51…柄部、52…固定顎部、52a,53a…対向面、53…可動顎部、54…間隙調整機構、60…係合ピン、61,62a〜62c,63a〜63c,64a〜64c…ピン取付穴部、66…溝。

Claims (18)

  1. 継手本体と、接続すべき配管を接続するように継手本体に対し締結される結合部材とを備えるとともに、この結合部材は、締結された状態では一般工具では弛緩され難く、反継手本体側側面に形成された複数の係合穴部に対し係合される係合ピンを備えた専用の締結弛緩工具で弛緩可能に構成された管接続構造であって、
    前記締結弛緩工具は、可動顎部と、固定顎部と、可動顎部と固定顎部との間隙を調整する間隙調整機構とを備えたモンキーレンチ形構造の本体を有するとともに、固定顎部及び可動顎部それぞれにおいて、可動顎部又は固定顎部と対向する対向面から一定寸法位置にあって、両顎部の中心線を挟んで対称的な位置に対を成すように設けられた前記係合ピンとしての一対以上の位置固定型係合ピンを有し、
    前記係合穴部は、接続すべき配管の外径が異なる複数の管接続構造において、前記間隙調整機構の調整により、前記一対以上の位置固定型係合ピンのピッチが調整されることにより、前記締結弛緩工具を共用可能とするように形成されている
    ことを特徴とする管接続構造。
  2. 前記位置固定型係合ピンは、一対設けられていることを特徴とする請求項1記載の管接続構造。
  3. 請求項2記載の前記締結弛緩工具において、接続すべき配管の外径が異なる管接続構造に対応して位置を選択して取り付ける、前記係合ピンとしての1個以上の位置選択型係合ピンと、この位置選択型係合ピンの取付位置を選択可能とするように前記位置選択型係合ピンを着脱自在に取り付ける複数のピン取付穴部とが設けられ、
    前記結合部材は、前記位置固定型係合ピンと係合する係合穴部以外に、前記1個以上の位置選択型係合ピンと係合する1個以上の係合穴部を有し、
    前記位置選択型係合ピン、この位置選択型係合ピンと係合する前記係合穴部、及びこの位置選択型係合ピンと係合する前記ピン取付穴部は、接続すべき配管の外径の異なる複数の管接続構造において、前記締結弛緩工具を共用可能とするように形成されている
    ことを特徴とする管接続構造。
  4. 前記位置固定型係合ピンは、固定顎部及び可動顎部において前記位置選択型係合ピンを取り付けるピン取付穴部よりも先端側の位置にあり、
    一方、前記位置選択型係合ピンを取り付けるピン取付穴部は、接続すべき配管の外周側の位置であり、かつ、接続すべき配管の外径が大きい管接続構造に対応するものほど、可動顎部又は固定顎部の先端から遠くなる位置に形成され、
    さらに、前記結合部材における位置選択型係合ピンに嵌合する係合穴部が、この位置選択型係合ピンが取り付けられるピン取付穴部の位置と対応するように形成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の管接続構造。
  5. 前記締結弛緩工具は、1個又は2個の位置選択型係合ピンを有し
    前記結合部材は、前記位置固定型係合ピンを係合する係合穴部以外に、この1個又は2個の位置選択型係合ピンを係合する複数の係合穴部を有する
    ことを特徴とする請求項4記載の管接続構造。
  6. 前記結合部材は、前記一対の位置固定型係合ピンを係合する2個の係合穴部と、前記1個又は2個の位置選択型係合ピンとしての1個の位置選択型係合ピンと、この1個の位置選択型係合ピンと係合する1個の係合穴部とを有し、
    これら3個の係合穴部は、相互の中心位置が正3角形の頂点位置を成すように形成され、
    前記締結弛緩工具は、前記1個の位置選択型係合ピンを着脱自在に取り付ける複数のピン取付穴部とを有するととともに、この複数のピン取付穴部は柄部に形成されている
    ことを特徴とする請求項5記載の管接続構造。
  7. 前記締結弛緩工具は、接続すべき配管の外径が3段階に変化する場合に対応することができるように、前記位置選択型係合ピンを取り付けるピン取付穴部が設けられていることを特徴とする請求項3〜6の何れか1項に記載の管接続構造。
  8. 前記係合穴部、前記係合ピン、及び係合ピンを取り付けるピン取付穴部は、円柱状であることを特徴とする請求項3〜7の何れか1項に記載の管接続構造。
  9. 前記係合ピンは、前記ピン取付穴部に対し圧入式に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項8記載の管接続構造。
  10. 前記係合ピンは、前記ピン取付穴部に対し螺合式に着脱自在に取り付けられるとともに、係合ピンの先端部に螺合工具用の溝が形成されていることを特徴とする請求項9記載の管接続構造。
  11. 前記係合ピンは、前記ピン取付穴部に着脱自在に取り付けられるとともに、前記位置固定型係合ピン及び前記位置選択型係合ピンは同一形状に形成され、さらに、これら係合ピンを取り付けるピン取付穴部及びこれら係合ピンを係合する係合穴部は同一形状であることを特徴とする請求項3〜10の何れか1項に記載の管接続構造。
  12. 前記結合部材は、継手本体に締結された状態において、締結時に一般締結工具により把持される把持部以外の部分が継手本体の雌ねじ筒部内に収納されるとともに、前記把持部がこの継手本体の雌ねじ筒部内に収納された部分から分離されるように構成され、さらに、前記係合穴部がこの雌ねじ筒部内に収納された部分の反継手本体側の側面に形成されていることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の管接続構造。
  13. 前記管接続構造は、継手本体と結合部材との間に挟着されるフェルールを備えた食い込み式管接続構造であることを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の管接続構造。
  14. 請求項1〜13の何れか1項に記載の管接続構造に用いられる締結弛緩工具。
  15. 請求項1〜13の何れか1項に記載の管接続構造を管継手部に用いた弁。
  16. 請求項1〜13の何れか1項に記載の管接続構造を管継手部に用いた管継手。
  17. 請求項15記載の弁を冷媒回路に用いたことを特徴とする冷凍装置。
  18. 請求項16記載の食い込み式管継手を冷媒回路に用いたことを特徴とする冷凍装置。
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