JPH06185566A - 自動車のストラット式懸架装置 - Google Patents
自動車のストラット式懸架装置Info
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- JPH06185566A JPH06185566A JP33845692A JP33845692A JPH06185566A JP H06185566 A JPH06185566 A JP H06185566A JP 33845692 A JP33845692 A JP 33845692A JP 33845692 A JP33845692 A JP 33845692A JP H06185566 A JPH06185566 A JP H06185566A
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- rebound stopper
- strut
- jig
- rod
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 比較的軽量で汎用性のある治具にてリバウン
ドストッパの回り止めを簡単に行うことができ、しか
も、リバウンドストッパの外径を小さくして軽量化を図
るようにしてもクッションゴムに損傷を生じることのな
いような構成の自動車のストラット式懸架装置を提供す
る。 【構成】 サスペンションストラット6の上端部(ロッ
ド5の上端部5a)にねじ止めされるリバウンドストッ
パ13の上面13bの外周13dの形状を円形に成形す
ると共に、間隔調整が可能な回り止め用の2つの治具ピ
ン25a,25bが係着される2つの孔部17a,17
bを前記上面13bに設ける。
ドストッパの回り止めを簡単に行うことができ、しか
も、リバウンドストッパの外径を小さくして軽量化を図
るようにしてもクッションゴムに損傷を生じることのな
いような構成の自動車のストラット式懸架装置を提供す
る。 【構成】 サスペンションストラット6の上端部(ロッ
ド5の上端部5a)にねじ止めされるリバウンドストッ
パ13の上面13bの外周13dの形状を円形に成形す
ると共に、間隔調整が可能な回り止め用の2つの治具ピ
ン25a,25bが係着される2つの孔部17a,17
bを前記上面13bに設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のストラット式
懸架装置に関し、更に詳しくは、サスペンションストラ
ットの上端部にねじ止めされるリバウンドストッパの改
良に関するものである。
懸架装置に関し、更に詳しくは、サスペンションストラ
ットの上端部にねじ止めされるリバウンドストッパの改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のストラット式懸架装置の
上部取付構造を示すものであって、同図において、30
はサスペンションストラットのロッド、31はこのロッ
ド30の上端部30aに取付けられたストラットサポー
ト、32はこのストラットサポート31と共に前記ロッ
ド30の上端部30aに取付けられたリバウンドストッ
パである。上述のリバウンドストッパ32の上面32a
は、ストラットサポート31を構成するクッションゴム
33の上側に対応配置されており、このリバウンドスト
ッパ32を設けることによりロッド30がストラットサ
ポート31から脱落するのを防止するようにしている。
上部取付構造を示すものであって、同図において、30
はサスペンションストラットのロッド、31はこのロッ
ド30の上端部30aに取付けられたストラットサポー
ト、32はこのストラットサポート31と共に前記ロッ
ド30の上端部30aに取付けられたリバウンドストッ
パである。上述のリバウンドストッパ32の上面32a
は、ストラットサポート31を構成するクッションゴム
33の上側に対応配置されており、このリバウンドスト
ッパ32を設けることによりロッド30がストラットサ
ポート31から脱落するのを防止するようにしている。
【0003】ところで、従来のストラット式懸架装置に
用いられリバウンドストッパ32は、図7に示すように
鋼板を断面ハット形状に屈曲成形して成るものであっ
て、その底部34の中央部に挿通孔35が形成されてい
る。そして、図8に示すように、フランジ部から成る上
面32aの外周32bは例えば8角形等の多角形状に成
形されている。かくして、リバウンドストッパ32の挿
通孔35にロッド30の上端部30aが相対的に回り止
めされた状態で挿通され、この上端部30aに形成され
たねじ37にナット38を螺着することによりリバウン
ドストッパ32及びストラットサポート31の受け板3
9が上下に重ね合わされた状態で共締めされるようにな
っている。そして、クッションゴム33がリバウンドス
トッパ32の上面30aと受け板39との間に介在さ
れ、このクッションゴム33に係着されたサポートプレ
ート40が車体(図示せず)に取付けられるように構成
されている。
用いられリバウンドストッパ32は、図7に示すように
鋼板を断面ハット形状に屈曲成形して成るものであっ
て、その底部34の中央部に挿通孔35が形成されてい
る。そして、図8に示すように、フランジ部から成る上
面32aの外周32bは例えば8角形等の多角形状に成
形されている。かくして、リバウンドストッパ32の挿
通孔35にロッド30の上端部30aが相対的に回り止
めされた状態で挿通され、この上端部30aに形成され
たねじ37にナット38を螺着することによりリバウン
ドストッパ32及びストラットサポート31の受け板3
9が上下に重ね合わされた状態で共締めされるようにな
っている。そして、クッションゴム33がリバウンドス
トッパ32の上面30aと受け板39との間に介在さ
れ、このクッションゴム33に係着されたサポートプレ
ート40が車体(図示せず)に取付けられるように構成
されている。
【0004】このような構成の従来のストラット式懸架
装置にあっては、サスペンションストラットを分解する
に際し、図9に示す如き治具41を用いてリバウンドス
トッパ32の取外しを行うようにしている。すなわち、
リバウンドストッパ32の取外しを行うに当たっては、
治具41の本体部41aに設けられた8角形の係着孔4
2内にリバウンドストッパ32の上面32aを嵌着する
と共に、この本体部41aに連設された把手部41bを
作業者が手で握って固定することにより、ロッド30を
中心とするリバウンドストッパ32の回転を生じないよ
うにし、この状態の下でボックススパナ等にてナット3
8をゆるめる方向に回転操作してロッド30のねじ37
からナット38及びリバウンドストッパ32を取外すよ
うにしている。
装置にあっては、サスペンションストラットを分解する
に際し、図9に示す如き治具41を用いてリバウンドス
トッパ32の取外しを行うようにしている。すなわち、
リバウンドストッパ32の取外しを行うに当たっては、
治具41の本体部41aに設けられた8角形の係着孔4
2内にリバウンドストッパ32の上面32aを嵌着する
と共に、この本体部41aに連設された把手部41bを
作業者が手で握って固定することにより、ロッド30を
中心とするリバウンドストッパ32の回転を生じないよ
うにし、この状態の下でボックススパナ等にてナット3
8をゆるめる方向に回転操作してロッド30のねじ37
からナット38及びリバウンドストッパ32を取外すよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ストラット式懸架装置では、次のような不具合がある。
まず、サスペンションストラットの分解に際してリバウ
ンドストッパ32の回り止めを図るために図9に示すよ
うな治具41が必要となるが、この治具41は、リバウ
ンドストッパ32の上面32aの外周32bに係着して
回り止めするものであるから、治具41の本体部41a
の大きさ(外径)は必然的にリバウンドストッパ32の
上面32aの外径よりも大きくなる。そのため、治具4
1の重量が可成り重くなり、非常に使いづらいという不
具合がある。
ストラット式懸架装置では、次のような不具合がある。
まず、サスペンションストラットの分解に際してリバウ
ンドストッパ32の回り止めを図るために図9に示すよ
うな治具41が必要となるが、この治具41は、リバウ
ンドストッパ32の上面32aの外周32bに係着して
回り止めするものであるから、治具41の本体部41a
の大きさ(外径)は必然的にリバウンドストッパ32の
上面32aの外径よりも大きくなる。そのため、治具4
1の重量が可成り重くなり、非常に使いづらいという不
具合がある。
【0006】また、リバウンドストッパ32の外径や形
状を異ならしめた場合には、その度に専用の治具を製作
しなければならず、極めて面倒である。
状を異ならしめた場合には、その度に専用の治具を製作
しなければならず、極めて面倒である。
【0007】また、リバウンドストッパ32の軽量化及
び低コスト化を図るためにリバウンドストッパ32の上
面32aの外径を小さくしたいのであるが、その外周3
2bが8角形であるため、前記外径を小さくすることが
できないのが実状である。すなわち、リバウンドストッ
パ32の上面32aの外周が8角形なので、前記外径を
小さくすると、上面32aの角部A(図8参照)がクッ
ションゴム33の上面33aに当たってこのクッション
ゴム33が損傷を受けることとなる。そのため、前記角
部Aがクッションゴム33の上面33aに当たらないよ
うに前記上面32aの外径を大きくしなければならず、
従ってその外径をあまり小さく設定できないのが実状で
ある。
び低コスト化を図るためにリバウンドストッパ32の上
面32aの外径を小さくしたいのであるが、その外周3
2bが8角形であるため、前記外径を小さくすることが
できないのが実状である。すなわち、リバウンドストッ
パ32の上面32aの外周が8角形なので、前記外径を
小さくすると、上面32aの角部A(図8参照)がクッ
ションゴム33の上面33aに当たってこのクッション
ゴム33が損傷を受けることとなる。そのため、前記角
部Aがクッションゴム33の上面33aに当たらないよ
うに前記上面32aの外径を大きくしなければならず、
従ってその外径をあまり小さく設定できないのが実状で
ある。
【0008】本発明は、このような不具合を解消するた
めになされたものであって、その目的は、比較的軽量で
汎用性のある治具にてリバウンドストッパの回り止めを
簡単に行うことができ、しかも、リバウンドストッパの
上面の外径を小さくして軽量化を図るようにしてもクッ
ションゴムに損傷を生じることのないような構成の自動
車のストラット式懸架装置を提供することにある。
めになされたものであって、その目的は、比較的軽量で
汎用性のある治具にてリバウンドストッパの回り止めを
簡単に行うことができ、しかも、リバウンドストッパの
上面の外径を小さくして軽量化を図るようにしてもクッ
ションゴムに損傷を生じることのないような構成の自動
車のストラット式懸架装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、サスペンションストラットの上端部
にねじ止めされるリバウンドストッパの上面の外周形状
を円形に成形すると共に、間隔調整が可能な回り止め用
の2つの治具ピンが係着される2つの孔部を前記上面に
設けるようにしている。
めに、本発明では、サスペンションストラットの上端部
にねじ止めされるリバウンドストッパの上面の外周形状
を円形に成形すると共に、間隔調整が可能な回り止め用
の2つの治具ピンが係着される2つの孔部を前記上面に
設けるようにしている。
【0010】
【作用】リバウンドストッパの2つの孔部に2つの治具
ピンを係着することにより、リバウンドストッパの回り
止めを図ることができる。このようにリバウンドストッ
パの回り止めをその上面の外周を利用することなく行う
ことができるため、前記上面の外周をできるだけ小径の
円形にすることができ、これにより、リバウンドストッ
パの軽量化を図ることができると共に、前記上面に対応
配置されるクッションゴムの損傷(切れ)防止を図るこ
とができる。
ピンを係着することにより、リバウンドストッパの回り
止めを図ることができる。このようにリバウンドストッ
パの回り止めをその上面の外周を利用することなく行う
ことができるため、前記上面の外周をできるだけ小径の
円形にすることができ、これにより、リバウンドストッ
パの軽量化を図ることができると共に、前記上面に対応
配置されるクッションゴムの損傷(切れ)防止を図るこ
とができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1〜図6
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0012】図1は、本発明に係るストラット式懸架装
置を備えた四輪自動車1を示すものであって、この四輪
自動車1の前輪2の側には図2に示す如きストラット式
懸架装置3が配設されている。
置を備えた四輪自動車1を示すものであって、この四輪
自動車1の前輪2の側には図2に示す如きストラット式
懸架装置3が配設されている。
【0013】上述のストラット式懸架装置3は、図2及
び図3に示すように、シリンダ4と、このシリンダ4内
のピストン(図示せず)に連結されたロッド5とから成
るサスペンションストラット6を備えており、このサス
ペンションストラット6は、前輪2のステアリングナッ
クル7と車体(図示せず)との間に架設されている。具
体的には、シリンダ4の下端部4aがステアリングナッ
クル7に固着されると共に、ロッド5の上端部5aがス
トラットサポート(マウントユニット)8を介して車体
に取付けられている。そして、シリンダ4及びロッド5
にそれぞれ固着されたばね受け部材9,10の間にコイ
ルばね11が装着されている。
び図3に示すように、シリンダ4と、このシリンダ4内
のピストン(図示せず)に連結されたロッド5とから成
るサスペンションストラット6を備えており、このサス
ペンションストラット6は、前輪2のステアリングナッ
クル7と車体(図示せず)との間に架設されている。具
体的には、シリンダ4の下端部4aがステアリングナッ
クル7に固着されると共に、ロッド5の上端部5aがス
トラットサポート(マウントユニット)8を介して車体
に取付けられている。そして、シリンダ4及びロッド5
にそれぞれ固着されたばね受け部材9,10の間にコイ
ルばね11が装着されている。
【0014】ここで、図3及び図4を参照して車体への
懸架装置3の上部取付構造について述べると、次の通り
である。まず、前記ストラットサポート8は、ロッド5
のかまぼこ形の上端部5aに共締め固定されるゴム受け
部材12及びリバウンドストッパ(ストラットストッ
パ)13と、これらの部材間に配設されるリング状のク
ッションゴム14と、このクッションゴム14に連結さ
れたサポートプレート15とで構成されており、サポー
トプレート15が図外の車体にボルト締めにて締結され
るようになっている。
懸架装置3の上部取付構造について述べると、次の通り
である。まず、前記ストラットサポート8は、ロッド5
のかまぼこ形の上端部5aに共締め固定されるゴム受け
部材12及びリバウンドストッパ(ストラットストッ
パ)13と、これらの部材間に配設されるリング状のク
ッションゴム14と、このクッションゴム14に連結さ
れたサポートプレート15とで構成されており、サポー
トプレート15が図外の車体にボルト締めにて締結され
るようになっている。
【0015】さらに詳述すると、上述のリバウンドスト
ッパ13は、図4に明示するように、有底円筒状の本体
部13aとこの本体部13aの開口端に連なる円環状の
フランジ部から成る上面13bとを有するいわゆる断面
ハット形状の屈曲成形部材であって、本体部13aの底
部13cにはその中央箇所にかまぼこ形の挿通孔16が
設けられている。図5に示すように、前記上面13bの
外周13dは円形に成形されており、この上面13bに
は互いに180度の角度間隔を置いた箇所に一対の治具
ピン係着用の孔部(係着孔)17a,17bが形成され
ると共に、これらの孔部17a,17bに対してほぼ9
0度の角度間隔を置いた箇所に一対のアクチュエータ取
付用のねじ孔18a,18bが形成されている。なお、
本例においては、前記上面13bの外径は、従来の多角
形の上面のうち角部を削除して成る内接円の直径にほぼ
等しく設定されている。
ッパ13は、図4に明示するように、有底円筒状の本体
部13aとこの本体部13aの開口端に連なる円環状の
フランジ部から成る上面13bとを有するいわゆる断面
ハット形状の屈曲成形部材であって、本体部13aの底
部13cにはその中央箇所にかまぼこ形の挿通孔16が
設けられている。図5に示すように、前記上面13bの
外周13dは円形に成形されており、この上面13bに
は互いに180度の角度間隔を置いた箇所に一対の治具
ピン係着用の孔部(係着孔)17a,17bが形成され
ると共に、これらの孔部17a,17bに対してほぼ9
0度の角度間隔を置いた箇所に一対のアクチュエータ取
付用のねじ孔18a,18bが形成されている。なお、
本例においては、前記上面13bの外径は、従来の多角
形の上面のうち角部を削除して成る内接円の直径にほぼ
等しく設定されている。
【0016】しかして、リバウンドストッパ13の挿通
孔16内にロッド5の上端部5aが相対的に回動阻止さ
れた状態で挿通配置され、ゴム受け部材12上にリバウ
ンドストッパ13の底部13cが重ね合わされる。この
状態の下で、ロッド5の上端5aのねじ部5bにナット
19がねじ込まれてゴム受け部材12及びリバウンドス
トッパ13が共締め固定されると共に、ゴム受け部材1
2とリバウンドストッパ13の上面13bとの間であっ
てかつリバウンドストッパ13の本体部13aの周囲に
クッションゴム14が装着され、これによりストラット
サポート8が構成されている。そして、サポートプレー
ト15が車体にボルト締めされることにより、ロッド5
の上端部5aがストラットサポート8を介して車体に取
付けられるようになっている。
孔16内にロッド5の上端部5aが相対的に回動阻止さ
れた状態で挿通配置され、ゴム受け部材12上にリバウ
ンドストッパ13の底部13cが重ね合わされる。この
状態の下で、ロッド5の上端5aのねじ部5bにナット
19がねじ込まれてゴム受け部材12及びリバウンドス
トッパ13が共締め固定されると共に、ゴム受け部材1
2とリバウンドストッパ13の上面13bとの間であっ
てかつリバウンドストッパ13の本体部13aの周囲に
クッションゴム14が装着され、これによりストラット
サポート8が構成されている。そして、サポートプレー
ト15が車体にボルト締めされることにより、ロッド5
の上端部5aがストラットサポート8を介して車体に取
付けられるようになっている。
【0017】また、リバウンドストッパ13の上面13
b上にはアクチュエータ20がねじ孔18a,18bを
利用してねじ止めされており、ロッド5の軸心部に挿通
配置されたコントロールロッド(図示せず)がアクチュ
エータ20にて回転駆動されるのに応じてサスペンショ
ンストラット6の減衰力が切替えられて適宜に調整され
るように構成されている。
b上にはアクチュエータ20がねじ孔18a,18bを
利用してねじ止めされており、ロッド5の軸心部に挿通
配置されたコントロールロッド(図示せず)がアクチュ
エータ20にて回転駆動されるのに応じてサスペンショ
ンストラット6の減衰力が切替えられて適宜に調整され
るように構成されている。
【0018】一方、サスペンションストラット6の分解
を行うに際しては、図6に示す治具21が用いられる。
この治具21は、図6に示すように、一端に支軸22が
固着された丸棒状の把手部23と、一端が前記支軸22
を中心に互いに回動可能に軸支された一対の回動レバー
24a,24bと、これらの回動レバー24a,24b
の先端に垂直状にそれぞれ突設された一対の治具ピン2
5a,25bとを具備している。従って、治具21の一
対の治具ピン25a,25bは、回動レバー24a,2
4bを適宜に回動させることによってこれらの間の間隔
(スパン)が任意に調整可能に構成されている。
を行うに際しては、図6に示す治具21が用いられる。
この治具21は、図6に示すように、一端に支軸22が
固着された丸棒状の把手部23と、一端が前記支軸22
を中心に互いに回動可能に軸支された一対の回動レバー
24a,24bと、これらの回動レバー24a,24b
の先端に垂直状にそれぞれ突設された一対の治具ピン2
5a,25bとを具備している。従って、治具21の一
対の治具ピン25a,25bは、回動レバー24a,2
4bを適宜に回動させることによってこれらの間の間隔
(スパン)が任意に調整可能に構成されている。
【0019】かくして、サスペンションストラット6を
分解するに当っては、まず、アクチュエータ20のねじ
止めを解除してこのアクチュエータ20をリバウンドス
トッパ13の上面13bから取外す。次いで、治具21
の回動レバー24a,24bを支軸22を中心に回動さ
せることにより一対の治具ピン25a,25bの間隔を
リバウンドストッパ13の孔部17a,17bの間隔に
一致するように設定した後に、これらの治具ピン25
a,25bを前記リバウンドストッパ13の孔部17
a,17b内に差し込んで係着する。しかる後に、作業
者の手で治具21の把手部23を固定し、リバウンドス
トッパ13及びロッド5の回転を阻止した状態にする。
そして、この状態の下でナット19をボックススパナ等
にて回転させることにより、このナット19とロッド5
のねじ部5bとの螺着を解除する。これにより、リバウ
ンドストッパ13ひいてはストラットサポート8をロッ
ド5の上端部5aから取外して分解すればよい。
分解するに当っては、まず、アクチュエータ20のねじ
止めを解除してこのアクチュエータ20をリバウンドス
トッパ13の上面13bから取外す。次いで、治具21
の回動レバー24a,24bを支軸22を中心に回動さ
せることにより一対の治具ピン25a,25bの間隔を
リバウンドストッパ13の孔部17a,17bの間隔に
一致するように設定した後に、これらの治具ピン25
a,25bを前記リバウンドストッパ13の孔部17
a,17b内に差し込んで係着する。しかる後に、作業
者の手で治具21の把手部23を固定し、リバウンドス
トッパ13及びロッド5の回転を阻止した状態にする。
そして、この状態の下でナット19をボックススパナ等
にて回転させることにより、このナット19とロッド5
のねじ部5bとの螺着を解除する。これにより、リバウ
ンドストッパ13ひいてはストラットサポート8をロッ
ド5の上端部5aから取外して分解すればよい。
【0020】なお、リバウンドストッパ13の組付けに
際しては、分解時とは逆の作業によりストラットサポー
ト8及びリバウンドストッパ13をロッド5の上端部5
aに組付け、前記治具21を用いてリバウンドストッパ
13及びロッド5の回り止めをしてナット19の螺着作
業を行うようにすればよい。
際しては、分解時とは逆の作業によりストラットサポー
ト8及びリバウンドストッパ13をロッド5の上端部5
aに組付け、前記治具21を用いてリバウンドストッパ
13及びロッド5の回り止めをしてナット19の螺着作
業を行うようにすればよい。
【0021】このような構成の懸架装置3によれば、リ
バウンドストッパ13の上面(上面13b)に2つの孔
部17a,17bを設けたので、サスペンションストラ
ット6の組付・分解に際して、治具ピン25a,25b
の間隔が可変の治具21を用いてリバウンドストッパ1
3及びロッド5の回り止めを行うことができることとな
る。従って、2つの孔部17a,17bの間隔が異なる
各種の大きさのリバウンドストッパ13や他種の自動車
部品(エンジン等)の回り止め用の治具として、本例の
治具21を共用することができる。
バウンドストッパ13の上面(上面13b)に2つの孔
部17a,17bを設けたので、サスペンションストラ
ット6の組付・分解に際して、治具ピン25a,25b
の間隔が可変の治具21を用いてリバウンドストッパ1
3及びロッド5の回り止めを行うことができることとな
る。従って、2つの孔部17a,17bの間隔が異なる
各種の大きさのリバウンドストッパ13や他種の自動車
部品(エンジン等)の回り止め用の治具として、本例の
治具21を共用することができる。
【0022】さらに、リバウンドストッパ13に2つの
孔部17a,17bを設けたことにより、その分だけリ
バウンドストッパ13の重量を軽くすることができると
共に、材料の削減によるコストダウンが可能となる。
孔部17a,17bを設けたことにより、その分だけリ
バウンドストッパ13の重量を軽くすることができると
共に、材料の削減によるコストダウンが可能となる。
【0023】また、減衰力調整式のサスペンションスト
ラット6のように減衰力切替え用のアクチュエータ20
をリバウンドストッパ13に取付けなければならない場
合には、図4に示すようにアクチュエータ20の底面に
前記2つの孔部17a,17bに合致する突起27a,
27bを設けるようにすれば、これらの突起27a,2
7bをアクチュエータ20の位置決めに利用することが
でき、アクチュエータ20の取付作業の能率向上を図る
ことができる。さらに、図4において一点鎖線で示すよ
うに円形形状の上面13bの外周13d部分をアクチュ
エータ20の印篭決めするために利用することも可能で
ある。
ラット6のように減衰力切替え用のアクチュエータ20
をリバウンドストッパ13に取付けなければならない場
合には、図4に示すようにアクチュエータ20の底面に
前記2つの孔部17a,17bに合致する突起27a,
27bを設けるようにすれば、これらの突起27a,2
7bをアクチュエータ20の位置決めに利用することが
でき、アクチュエータ20の取付作業の能率向上を図る
ことができる。さらに、図4において一点鎖線で示すよ
うに円形形状の上面13bの外周13d部分をアクチュ
エータ20の印篭決めするために利用することも可能で
ある。
【0024】また、上述のようにリバウンドストッパ1
3の回り止めの仕方が変更されたことにより、リバウン
ドストッパ13の上面13bの外形形状を多角形にする
必要がなくなり、その外周13dの形形状を従来の多角
形の内接円に相当する形状にしてもリバウンドストッパ
13に本来の抜け止め機能を持たせることができる。そ
のため、リバウンドストッパ13の材料が減り、リバウ
ンドストッパ13の軽量化及びコストダウンが可能であ
る。
3の回り止めの仕方が変更されたことにより、リバウン
ドストッパ13の上面13bの外形形状を多角形にする
必要がなくなり、その外周13dの形形状を従来の多角
形の内接円に相当する形状にしてもリバウンドストッパ
13に本来の抜け止め機能を持たせることができる。そ
のため、リバウンドストッパ13の材料が減り、リバウ
ンドストッパ13の軽量化及びコストダウンが可能であ
る。
【0025】しかも、リバウンドストッパ13の上面1
3bを円形にしてその外径を最小にしても、従来のよう
に多角形の上面の角部がクッションゴム14に当たって
しまうことがなく、従ってゴム切れ等を生じるおそれが
ない。
3bを円形にしてその外径を最小にしても、従来のよう
に多角形の上面の角部がクッションゴム14に当たって
しまうことがなく、従ってゴム切れ等を生じるおそれが
ない。
【0026】以上、本発明の一実施例につき述べたが、
本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明
の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、リバウンドストッパ13の上面13bに設
ける2つの孔部17a,17bは180度の角度間隔で
配設する必要は必ずしもなく、適宜の角度間隔に変更可
能である。
本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明
の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、リバウンドストッパ13の上面13bに設
ける2つの孔部17a,17bは180度の角度間隔で
配設する必要は必ずしもなく、適宜の角度間隔に変更可
能である。
【0027】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、リバウンドスト
ッパの上面の外周形状を円形に成形すると共に、間隔調
整の可能な回り止め用の2つの治具ピンが係着される2
つの孔部を前記上面に設けるようにしたものであるか
ら、回り止め用の治具としてエンジン等の他種の自動車
部品用の治具と共用することができ、治具の汎用性の向
上を図ることができる。また、リバウンドストッパの上
面の外周形状を円形としかつその上面に2つの治具ピン
係着用の孔部を設けるようにしたので、リバウンドスト
ッパの材料の削減ひいては軽量化及びコストダウンを図
ることが可能となる。さらに、本発明によれば、リバウ
ンドストッパの上面が角部のない円形形状であるため、
リバウンドストッパの外径を小さくして軽量化を図るよ
うにしてもこの上面(ストッパ面)に対応して配置され
るクッションゴムが損傷を受けるのを防止することがで
きる。
ッパの上面の外周形状を円形に成形すると共に、間隔調
整の可能な回り止め用の2つの治具ピンが係着される2
つの孔部を前記上面に設けるようにしたものであるか
ら、回り止め用の治具としてエンジン等の他種の自動車
部品用の治具と共用することができ、治具の汎用性の向
上を図ることができる。また、リバウンドストッパの上
面の外周形状を円形としかつその上面に2つの治具ピン
係着用の孔部を設けるようにしたので、リバウンドスト
ッパの材料の削減ひいては軽量化及びコストダウンを図
ることが可能となる。さらに、本発明によれば、リバウ
ンドストッパの上面が角部のない円形形状であるため、
リバウンドストッパの外径を小さくして軽量化を図るよ
うにしてもこの上面(ストッパ面)に対応して配置され
るクッションゴムが損傷を受けるのを防止することがで
きる。
【0028】また、リバウンドストッパの上面に減衰力
切替え用のアクチュエータを取付ける場合には、前記2
つの孔部をアクチュエータの位置決め用孔として利用す
ることが可能である。さらに、円形の上面の外周部分を
アクチュエータの印篭決めすることも可能である。
切替え用のアクチュエータを取付ける場合には、前記2
つの孔部をアクチュエータの位置決め用孔として利用す
ることが可能である。さらに、円形の上面の外周部分を
アクチュエータの印篭決めすることも可能である。
【図1】本発明に係る懸架装置を備えた四輪自動車の斜
視図である。
視図である。
【図2】四輪自動車の前部側の懸架装置を示す断面図で
ある。
ある。
【図3】前記懸架装置の構成を拡大して示す断面図であ
る。
る。
【図4】車体へのサスペンションストラット上部の取付
構造を示す拡大断面図である。
構造を示す拡大断面図である。
【図5】リバウンドストッパの平面図である。
【図6】リバウンドストッパの回り止めに用いられる治
具の斜視図である。
具の斜視図である。
【図7】従来の懸架装置におけるサスペンションストラ
ット上部の取付構造を示す断面図である。
ット上部の取付構造を示す断面図である。
【図8】従来の懸架装置に用いられているリバウンドス
トッパの平面図である。
トッパの平面図である。
【図9】従来の懸架装置に用いられているリバウンドス
トッパの回り止めに用いられる治具の斜視図である。
トッパの回り止めに用いられる治具の斜視図である。
1 四輪自動車 3 ストラット式懸架装置 4 シリンダ 5 ロッド 5a 上端部 6 サスペンションストラット 8 ストラットサポート 13 リバウンドストッパ 13a 本体部 13b 上面(フランジ部) 13d 外周 14 クッションゴム 17a,17b 孔部(係着孔) 19 ナット 20 減衰力切替え用のアクチュエータ 21 治具 25a,25b 治具ピン 27a,27b 突起
Claims (1)
- 【請求項1】 サスペンションストラットの上端部にね
じ止めされるリバウンドストッパの上面の外周形状を円
形に成形すると共に、間隔調整が可能な回り止め用の2
つの治具ピンが係着される2つの孔部を前記上面に設け
たことを特徴とする自動車のストラット式懸架装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33845692A JPH06185566A (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 自動車のストラット式懸架装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33845692A JPH06185566A (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 自動車のストラット式懸架装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06185566A true JPH06185566A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18318336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33845692A Pending JPH06185566A (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 自動車のストラット式懸架装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06185566A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007261540A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Kayaba Ind Co Ltd | ショックアブソーバ |
JP2010190325A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Daikin Ind Ltd | 管接続構造、締結弛緩工具、弁、管継手及び冷凍装置 |
JP2012127365A (ja) * | 2010-12-13 | 2012-07-05 | Kyb Co Ltd | 緩衝器 |
JP2017013738A (ja) * | 2015-07-06 | 2017-01-19 | 株式会社ミツバ | 支持部材 |
-
1992
- 1992-12-18 JP JP33845692A patent/JPH06185566A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007261540A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Kayaba Ind Co Ltd | ショックアブソーバ |
JP2010190325A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Daikin Ind Ltd | 管接続構造、締結弛緩工具、弁、管継手及び冷凍装置 |
JP2012127365A (ja) * | 2010-12-13 | 2012-07-05 | Kyb Co Ltd | 緩衝器 |
JP2017013738A (ja) * | 2015-07-06 | 2017-01-19 | 株式会社ミツバ | 支持部材 |
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