JP2010538297A5 - - Google Patents

Claims (15)

1. 有機物質を含有し、酸化剤、酸及び希釈水から選択される１種以上の試薬／希釈剤と混合された液体サンプルを処理する方法であって、
   入口ポートと、出口ポートと、該入口ポート及び出口ポートの高圧弁と、液体サンプルを収容するための反応器内部とを有する密閉可能な反応器の内部に、上記液体サンプルの少なくとも一部分を流す工程と、
   上記入口ポート及び出口ポートの高圧弁を閉じることによって、上記反応器を密閉する工程と、
   上記密閉反応器内の上記液体サンプルを、上記有機物質を酸化して反応器生成物を生じさせるのに十分な時間、１５０〜６５０℃の温度又はそれ以上に加熱する工程と、
   上記加熱工程を停止し、次いで上記反応器内部及び反応器生成物を周囲条件まで急冷する工程と、
   上記反応器を開放し、前記反応器内部から反応器生成物を取り出す工程と
   を含む方法。
2. 前記密閉反応器内で前記液体サンプルを超臨界流体温度／圧力まで加熱する、請求項１記載の方法。
3. 前記液体サンプルを反応器内部に流す前に、酸及び酸化剤から選択される１種以上の化学試薬を、前記液体サンプルに添加する工程をさらに含む、請求項１又は請求項２記載の方法。
4. 前記液体サンプルを反応器内部に流す前に、希釈水を前記液体サンプルに添加する工程をさらに含む、請求項１又は請求項２記載の方法。
5. 前記高圧弁がパージ可能であり、当該方法が、前記反応器を密閉しながら、前記高圧弁を通してＣＯ₂を含まないパージガスを流す工程をさらに含む、請求項１乃至請求項４のいずれか１項記載の方法。
6. 化学検出器を用いて前記反応器生成物中のＣＯ ₂ 濃度を測定することによって、前記液体サンプル中の全炭素（ＴＣ）又は全有機炭素（ＴＯＣ）の濃度を求める工程をさらに含む、請求項１乃至請求項５のいずれか１項記載の方法。
7. 前記化学検出器が非分散型赤外（ＮＤＩＲ）検出器である、請求項６記載の方法。
8. 有機物質を含有し、酸化剤、酸及び希釈水から選択される１種以上の試薬／希釈剤と混合された液体サンプルを処理する装置であって、
   （ａ）反応器入口ポートと、反応器出口ポートと、常温及び常圧を超える条件下で液体サンプルを収容するための反応器内部とを有する反応器と、
   （ｂ）上記反応器入口ポート及び出口ポートの高圧流体反応器弁部材であって、開放弁モードのときは上記反応器内部に流体が流入又は流出できるようにし、閉鎖弁モードのときは上記反応器内部を密閉することのできる高圧流体反応器弁部材と、
   （ｃ）上記反応器内部及び反応器弁部材によって上記サンプルを密閉条件に維持したまま、上記反応器内部に密閉された上記液体サンプルを１５０〜６５０℃の温度又はそれ以上に急速かつ周期的に加熱することのできる反応器加熱システムと、
   （ｄ）加熱サイクルに続いて、上記反応器内部及び該反応器内部に密閉された液体サンプルを急速かつ周期的に冷却することのできる反応器冷却システムと
   を備える装置。
9. 前記反応器加熱システムが、前記反応器内部及び前記反応器内部に密閉された液体サンプルを、前記反応器内部で超臨界流体状態を生じさせるのに十分に高い温度及び圧力まで加熱することができる、請求項８記載の装置。
10. 前記反応器弁部材の各々が、主流体入口及び主流体出口を有する弁ハウジング、前記弁ハウジング内部の可動性弁プランジャ要素を備えており、前記弁プランジャ要素の前部分は、前記弁プランジャ要素が前進した位置にあるとき、前記主流体出口に嵌合し栓をし、前記弁プランジャ要素が後退した位置にあるとき、前記主流体出口をシール解除するサイズ及び形状に作られたセクションを有するポリマー又は弾性プランジャシール部材を備える、請求項８又は請求項９記載の装置。
11. 前記反応器弁部材の各々が前記弁プランジャ要素を交互に前進及び後退させるモータをさらに備える、請求項１０記載の装置。
12. 前記弁ハウジングがパージガス入口及びパージガス出口をさらに備えていて、前記弁プランジャ要素が前記主流体出口を密閉している間に、パージガスが前記弁ハウジングの内部を流れることができる、請求項１０又は請求項１１記載の装置。
13. 前記反応器加熱システムが中空管状加熱要素を備え、前記反応器は前記加熱要素の中空内部にある、請求項８乃至請求項１２のいずれか１項記載の装置。
14. 前記反応器冷却システムが、周囲空気を前記反応器の外面に沿って吹き付けるように配向されたファンを前記反応器の近傍に備えている、請求項８記載の装置。
15. 前記管状加熱要素の両端が開放されており、前記反応器冷却システムが、前記加熱要素の中空の内部を通り前記反応器の外面に沿って周囲空気を吹き付けるように配向されたファンを前記加熱要素の一方の開放端の近傍に備えている、請求項１３記載の装置。