JPH0580022A - 炭素量測定装置 - Google Patents

炭素量測定装置

Info

Publication number
JPH0580022A
JPH0580022A JP3172837A JP17283791A JPH0580022A JP H0580022 A JPH0580022 A JP H0580022A JP 3172837 A JP3172837 A JP 3172837A JP 17283791 A JP17283791 A JP 17283791A JP H0580022 A JPH0580022 A JP H0580022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
carbon dioxide
carbon
solid electrolyte
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3172837A
Other languages
English (en)
Inventor
Terufumi Iwata
照史 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
Priority to JP3172837A priority Critical patent/JPH0580022A/ja
Publication of JPH0580022A publication Critical patent/JPH0580022A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で、応答時間が短く、安価、水分に対す
る影響が極めて小さく、かつ長期間の使用に対して感
度、応答性が低下しない二酸化炭素濃度分析計を具備し
た炭素量測定装置の提供を目的とする。 【構成】 被測定ガスが搬送される配管26の途中に、
Na-Zr-P-Si-O型固体電解質40を用いて二酸化
炭素を定量するガスセンサ32を設け、かつ、このガス
センサ32に対して、固体電解質40を活性化させるた
めの酸素ガスを供給するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高精度な炭素量分析に
用いて好適な炭素量測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、超純水の水質検査を行う場合に
は、有機物を酸化分解して二酸化炭素に換え、この二酸
化炭素の量を測定して有機炭素量を求める炭素量測定装
置が用いられている。この炭素量測定装置は、試料液供
給路を通じて供給された試料液に、酸化剤、酸性溶液を
混入した後、該試料液を脱気器に導入して該試料液に含
有される無機炭素を除去し、この後、該試料液を高温加
圧状態の反応器に導入して該試料液中の有機炭素から二
酸化炭素を生成し、更にこの後、該試料液を抽出器に導
入し、この抽出器において、抽出ガスである窒素ガスに
より、該試料液を気体である二酸化炭素と液体であるド
レンとに分離するようにしたものである。そして、前記
抽出器において抽出された二酸化炭素(被測定ガス)
は、前記抽出ガス(窒素ガス)を介して赤外線ガス分析
計に導入され、この赤外線ガス分析計において、前記抽
出ガス中の二酸化炭素の濃度が測定され、更にその濃度
値から試料液中の有機炭素量が計算されるようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記に示さ
れる炭素量測定装置では、二酸化炭素濃度分析計に赤外
線ガス分析計が用いられているが、この赤外線ガス分析
計は、大型で、応答時間が10〜30分と長く、また、
高価であるという欠点を有し、これにより炭素量測定装
置全体の応答性も悪くなり、価格も高価になるという欠
点が生じていた。また、この赤外線ガス分析計は、被測
定ガスの中に水分が含有されていた場合に、その測定値
が変動し、これによって正確な二酸化炭素濃度分析を行
うことができないという問題があり、これを防止するた
めに、赤外線ガス分析計の上流側に除湿器を必ず設ける
必要があって、装置の全体構成が複雑となるという問題
があった。
【0004】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、小型で、応答時間が短く、安価、水分に
対する影響が極めて小さく、かつ長期間の使用に対して
感度、応答性が低下しない二酸化炭素濃度分析計を具備
した炭素量測定装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明では、試料液を高温加圧状態の反応器に
導入して該試料液中の有機炭素から二酸化炭素を生成
し、更にこの後、該試料液を抽出器に導入して、該試料
液を気体である二酸化炭素と液体であるドレンとに分離
するようにした炭素量測定装置であって、前記抽出器か
らの二酸化炭素を含む被測定ガスが搬送される搬送経路
の途中に、固体電解質を用いて二酸化炭素を定量するガ
スセンサを設けるようにしている。第2の発明では、前
記ガスセンサにNa-Zr-P-Si-O型の固体電解質を
用いるようにしている。第3の発明では、前記ガスセン
サに、酸素ガスを供給する酸素ガス供給手段を接続する
ようにしている。第4の発明では、前記抽出器に、二酸
化炭素を抽出するための抽出ガスを供給する抽出ガス供
給手段を設け、更に前記抽出ガス供給手段に、抽出ガス
に酸素ガスを添加する酸素ガス供給手段を設けるように
している。第5の発明では、前記抽出ガス供給手段は、
前記抽出器に対して、酸素ガスからなる抽出ガスを供給
するものであることを特徴とする。
【0006】
【作用】これらの発明によれば、二酸化炭素濃度分析計
に固体電解質を備えたガスセンサを採用したことから、
二酸化炭素濃度の測定に際して水分の影響を受けること
はなく、これによって測定値が安定するとともに、従
来、二酸化炭素濃度分析計の前段に設けていた除湿器を
省くことができる。また、二酸化炭素濃度分析計として
固体電解質を備えたガスセンサを採用した場合に、例え
ば抽出器の抽出ガスに窒素ガスを使用すると、前記ガス
センサの固体電解質が長い時間を経て除々に劣化してゆ
き、これによって該ガスセンサの感度、応答性が悪くな
ってゆくが、このような不具合が生じないように、第3
の発明ではガスセンサに酸素ガスを直接送り込ませ(一
定時間毎に、あるいは適宜)、また、第4及び第5の発
明では、抽出器の抽出ガスに酸素ガスを添加するか、あ
るいは酸素ガスを抽出ガスとするようにした。すなわ
ち、第3〜第5の発明では、ガスセンサに送られた酸素
ガスによって、該ガスセンサの感度、応答性を一定水準
に維持できるものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1〜図4に基
づいて説明する。図1において、符号1は試料液供給ポ
ンプであって、この試料液供給ポンプ1の吸込側には、
有機炭素を含む試料液が一定量供給される試料液供給配
管2が設けられている。また、前記試料液供給ポンプ1
の吐出側には、配管3が設けられており、この配管3の
途中には、前記試料液供給管1から供給された試料液と
反応する反応液を供給するための反応液供給手段4が設
けられている。この反応液供給手段4は、反応液供給ポ
ンプ4Aと、反応液を貯留する反応液貯留部4Bと、こ
の反応液貯留部4Bを配管3に接続するための配管4C
とを有するものであって、前記反応液貯留部4Bには、
試料液に含有される有機炭素から無機炭素である二酸化
炭素を生成させるためのペルオキソ二硫酸ナトリウム等
の酸化剤、及び試料液に含有される無機炭素であり、か
つ弱酸である二酸化炭素を追い出すための硫酸溶液等の
酸性溶液からなる反応液が貯留されている。なお、前記
酸化剤としては、ペルオキソ二硫酸ナトリウムの他にオ
ゾン、過酸化水素なども使用できる。
【0008】前記配管3の下流部には、脱気器6が設け
られている。この脱気器6は、窒素ボンベ50内の窒素
ガスを送り込む供気管7が下部に接続されたものであっ
て、該供気管7を通じて供給されたボンベ50内の窒素
ガスは、脱気器6の内部で気泡状となって、反応液(硫
酸溶液)と試料液との混合液を互いに撹拌混合し、該試
料液中の二酸化炭素(無機炭素)を脱気するようになって
いる。なお、前記脱気器6の内部で分離された二酸化炭
素、及び供気管7により供給された窒素ガスは、該脱気
器6の上部に接続されてなる複数の排気管8・8・・に
より外部に排出されるようになっている。前記脱気器6
の排出口には、配管9が接続され、この配管9の途中に
は、加圧ポンプ10、反応器12、固定絞り13が順次
設けられている。前記加圧ポンプ10は、後述する反応
器内に前記試料液と反応液とからなる混合液を一定の圧
力で、かつ流量で供給するためのものであり、前記反応
器12は、ドラムヒータ12Aの周囲に形成された溝部
(図示略)に沿うように、配管9を螺旋状に巻回し、この
配管9の管壁に、管内の温度を検出する熱電対(図示略)
を取り付けたものであって、該配管9内の温度が常時一
定となるように制御されている。
【0009】そして、この反応器12において、反応液
(酸化剤)と試料液中の有機炭素とを反応させて、該有機
炭素から二酸化炭素を生成させるようになっている。前
記固定絞り13は、前記反応器12の内部の反応圧力を
高める(約200℃以上)ためのものであって、該反応
器12の温度が水の沸点を越えたとしても、反応液の気
化が起こらないようにするものである。また、前記配管
9の末端、かつ固定絞り13下流側には、反応器12に
おいて反応が完了した試料液から二酸化炭素を抽出する
抽出器20が設けられている。
【0010】この抽出器20は、図2に詳細に示すよう
に、上下に向けて設けられて、配管9末端のノズル14
を通じて供給された混合液を二酸化炭素とドレン水(残
査)とに気液分離する抽出塔21と、この抽出塔21を
周囲から冷却する冷却塔22とから構成されたものであ
って、前記抽出器20の抽出塔21の下部には、前記配
管9から供給された流体(反応器12において反応が完
了して、有機炭素から生成された二酸化炭素が含有され
ている)を該抽出器20内において攪拌するための、窒
素ガスを送り込む配管23が接続され、また、該抽出器
20の抽出塔21の上部には、被測定ガス中の二酸化炭
素の濃度を測定するための二酸化炭素濃度分析計25が
設けられてなる配管26が接続されている。そして、前
記二酸化炭素濃度分析計25によって分析された結果に
基づき、前記試料液供給配管2から供給された試料液中
に有機炭素がどの位の割合で含有されるかが適宜演算さ
れるようになっている。なお、窒素ボンベ50の窒素ガ
スが供給される配管23の途中に設けられたものはマス
フローコントローラー23Aであり、このマスフローコ
ントローラー23Aによって、一定の流量の窒素ガスが
前記抽出器20に送られるようになっている。
【0011】また、前記抽出器20の抽出塔21の下部
には、該抽出塔21内において二酸化炭素が分離された
後のドレンを排出するための配管27が設けられてい
る。また、前記配管3と、前記配管9には、三方電磁弁
28・29がそれぞれ設けられており、これら三方電磁
弁28・29との間には脱気器6を迂回するための配管
30が設けられている。前記三方電磁弁28・29は、
試料液に含まれる無機炭素の量が少ない場合に、配管3
を経由した試料液を、脱気器6を経由しない配管30に
送るものである。そして、この配管30を経由した試料
液を測定すると、該試料液中の全炭素量、すなわち有機
炭素と無機炭素との総量が測定されるようになってい
る。
【0012】次に、抽出器20から二酸化炭素濃度分析
計25に至る箇所の構成を示す図2を参照して、二酸化
炭素濃度分析計25の具体的構成を説明する。この二酸
化炭素分析計25は、配管26を通じて供給された、二
酸化炭素を含む被測定ガスが導入される容器31と、該
容器31内に設けられたガスセンサ32と、ガスセンサ
32を覆うように設けられ、前記被測定ガス中の水分が
該ガスセンサ32に付着することを防止するカバー33
(水滴の付着防止手段)と、前記ガスセンサ32により
二酸化炭素を検出した後の被測定ガス、及びカバー33
に付着した水滴を排出するドレン排出路34とから構成
されるものである。前記ガスセンサ32は直径が20m
m程度であり、前記ガスセンサ32とカバー33との間
に1mm程度の隙間を有するように配置されている。な
お、前記カバー33は通常は円筒状に形成されるもので
あるが、その形状は特に円筒状に特定されない。また、
前記カバー33の材質としてはガラス、ステンレスが使
用され、更にガラスの多孔質体、ステンレス製の金網な
ども使用される。また、このカバー33を設けたことの
効果としては、ガスセンサ32への水分の付着を防止
し、これによって該ガスセンサ32の腐食を防止できる
ことがあげられる。
【0013】次に、前記ガスセンサ32の具体的構成を
図3を参照して説明する。このガスセンサ32は、ナト
リウムイオン導電体(Na1+xZr23-xSix12)を
使用した固体電解質40と、この固体電解質40を挟む
ように設けられた一対の白金電極41・42と、一方の
白金電極41(陰極)を覆うように設けられて、二酸化
炭素と解離平衡を形成する金属炭酸塩43(Na2CO3
+BaCO3 )と、他方の白金電極42(陽極)を覆う
ように、該白金電極42に対して無機系接着剤により固
定されたアルミナ基板44とから構成されたものであっ
て、前記アルミナ基板44には、基準電極である白金電
極42が被測定ガスに触れないようにするためのシール
材(図示略)が設けられている。なお、前記固体電解質
40の大きさは、3.0×3.0×0.5〔mm〕 であり、また、
前記アルミナ基板44の大きさは、3.0×4.0×0.3〔m
m〕である。そして、このように構成されたガスセンサ
32では、前記金属炭酸塩43においては、以下の
(1)式に示すように、Na2CO3が、O2-、Na+
CO2と平衡状態にある。 02-+2Na++CO2 ←→ Na2CO3 ……(1) また、陽極である白金電極42との間に位置する、ナト
リウムイオン導電体の固体電解質40は、以下(2)式
に示すような平衡状態にある。 Na2O ←→ O2-+2Na+ ……(2)
【0014】すなわち、上記(1)式と(2)式から、
金属炭酸塩43とナトリウムイオン導電体の固体電解質
40とは、以下の(3)式に示すように、CO2 の存在
によりその平衡状態が左右されるようになっている。 Na2O+CO2 ←→ Na2CO3……(3) 従って、例えばCO2 の濃度が増加する(被測定ガス中
の二酸化炭素濃度が増加する)と、固体電解質40から
2-と2Na+とが供給されることになり、これらCO2
と、O2-と、2Na+とによってNa2CO3が生成され
る。すなわち、CO2 の濃度の変動に応じて、固体電解
質40中をNa+ (ナトリウムイオン)が動き、このと
き生じる起電力を測定することにより、被測定ガス中の
CO2 の濃度が測定されるようになっている。
【0015】そして、上記のように構成された固体電解
質を用いたガスセンサ32は以下のような性能を有する
ことが、実験により確認されている。 検知範囲:0〜50%CO2 応答速度:90%応答で1秒以内 使用可能温湿度:0〜100℃,0〜90RH(相対湿
度) 精度:25ppm以内(1000ppmのCO2を測定
した場合) 50ppm以内(2000ppmのCO2を測定した場
合) 但し、精度は二酸化炭素の濃度が低濃度から高濃度に変
化させた場合の値。上記に示すように応答速度は、上記
検知範囲において90%応答で1秒以内であって、従来
の赤外線を用いた二酸化炭素濃度分析計と比較して極め
て速く、また、湿度が増加した場合の測定値も、同一濃
度の乾燥した二酸化炭素の測定値と殆ど変わらず、湿度
の影響を受けないことが実験により確認されている。
【0016】なお、本実施例では、図2に示すようにガ
スセンサ32を、容器31に対して縦付けとしたが、こ
れに限定されず図4に示すように容器31に対して横付
けとしても良い。
【0017】以上、第1実施例として詳細に説明したよ
うに、二酸化炭素濃度分析計25にガスセンサ32を採
用した炭素量測定装置によれば、式(3)に示すよう
に、二酸化炭素濃度の測定に際して水分の影響を受ける
ことはなく、これによって、測定値が安定するととも
に、従来、二酸化炭素濃度分析計の前段に設けていた除
湿器を省くことができ、これによって全体構成が簡素化
されるという効果が得られる。また同様に、前記二酸化
炭素濃度分析計25は、式(3)に示すように二酸化炭
素に反応するものであり、他のガスの影響を受けるもの
ではなく、この点においても測定値が安定するという効
果が得られる。また、図2及び図4に示すように、本発
明の二酸化炭素濃度分析計25には特に可動する機構が
設けられていないので安定性が高く、校正のための周期
も長くすることができ、メンテナンスの面でも優れた効
果が得られる。
【0018】また、前記ガスセンサ32の応答性が極め
て良いことから、炭素量測定装置における試料液投入か
ら、分析終了までの全分析時間を短縮することができ
る。例えば、従来15〜20分を要していた分析時間
を、本装置では5分以内に短縮することができ、これに
よって試料液の異常を速やかに検知し、該試料液の異常
から、例えばプラントの異常を速やかに検知できる効果
が得られるものである。また、前記ガスセンサ32は小
型で安価なものであり、これによって炭素量測定装置全
体をコンパクトにすることができ、また、該炭素量測定
装置の価格を安価なものにできる効果が得られる。
【0019】次に、本発明の第2実施例、第3実施例を
図5及び図6をそれぞれ参照して説明する。なお、これ
らの第2、第3実施例において、第1実施例に示す炭素
量測定装置と構成を共通とする箇所に同一符号を付して
その説明を簡略化する。
【0020】ところで、第1実施例に示すNa-Zr-P
-Si-O型の固体電解質40は、窒素雰囲気下に長時間
置くと徐々に劣化してゆき、一方で、劣化した固体電解
質40に酸素ガスを供給すると、活性化するという性質
を有している。すなわち、第1実施例の炭素量測定装置
では、抽出器20の抽出ガスに窒素ガスが使用されてお
り、これによりガスセンサ32の固体電解質40が長い
時間を経て除々に劣化してゆき、該ガスセンサ32の感
度、応答性が悪くなってゆくという問題が生じていた。
そして、このような問題を解決するために、第2、第3
実施例では、ガスセンサ32に対して固体電解質40を
活性化させるための酸素ガスを供給するようにした。
【0021】まず、第2実施例を図5を参照して説明す
ると、図5に示す炭素量測定装置が、図1のものと構成
を異にするのは、ガスセンサ32に対して固体電解質4
0を活性化させるための酸素ガスを直接的に供給するよ
うにした点である。すなわち、図5に示すように、酸素
ボンベ(図示略)に接続されて、該酸素ボンベ内の酸素
ガスが供給される配管45を、二酸化炭素分析計25の
容器31であり、かつ、ガスセンサ32を覆う、網状体
あるいは孔を多数有するカバー46に接続させるように
した。これによって、前記カバー46内において、ガス
センサ32を一定時間、高濃度の酸素雰囲気下に置くこ
とができ、その結果、長時間、窒素雰囲気下に置かれて
劣化状態にある固体電解質40を効率良く活性化できる
ものである。
【0022】また、前記酸素ガスを供給する配管45の
途中には図示しない制御部により操作される二方電磁弁
47が設けられており、これにより前記二酸化炭素分析
計25に対して酸素ガスを、例えば、一定時間毎に定期
的に、あるいは必要に応じて適宜供給することが可能で
ある。なお、この第2実施例の炭素量測定装置では、配
管45、二方電磁弁47によって、酸素ガス供給手段1
00(請求項3に対応)が構成される。
【0023】次に、第3実施例を図6を参照して説明す
ると、図6に示す炭素量測定装置が、図1のものと構成
を異にするのは、抽出器20に対して、窒素ボンベ50
から供給された窒素ガスと、酸素ボンベ51から供給さ
れた酸素ガスとの混合物を供給できるようにした点であ
る。すなわち、配管23の上流側には、窒素ボンベ50
内の窒素ガスが供給される配管23Bと、酸素ボンベ5
1内の酸素ガスが供給される配管23Cとが合流されて
接続されており、これにより、配管23に対して、窒素
ガスに酸素ガスが添加されてなる抽出ガスが供給され
る。そして、このように構成された炭素量測定装置で
は、抽出器20において抽出された二酸化炭素が、酸素
ガスが含まれた窒素ガスとともに、二酸化炭素濃度分析
計25のガスセンサ32に送られることから、前記酸素
ガスにより、ガスセンサ32の検出素子であるNa-Z
r-P-Si-O型の固体電解質40が劣化することが未
然に防止され、これにより該ガスセンサ32の感度、応
答性が低下することなく常時、一定水準に保持できる効
果が得られる。一方、前記窒素ボンベ50から供給され
た窒素ガスと、酸素ボンベ51から供給された酸素ガス
とは共に脱気器6の供気管7に供給されるようになって
おり、これによって試料液中に含有される溶存酸素の濃
度が上昇し、反応器12において、酸化剤の活性酸素に
よる有機炭素の酸化反応を、より有効に行わせることが
できる効果が得られる。
【0024】なお、この第2実施例では、窒素ボンベ5
0内の窒素ガスと、酸素ボンベ51内の酸素ガスを混合
して供給するようにしたが、その混合比は、配管23B
に設けられた流量調整弁52と、配管23Cに設けられ
た流量調整弁53との開度により調整される。そして、
このような流量調整弁52、53が設けられていること
により、例えば窒素ガスを混入させず、酸素ガスのみを
抽出器20の抽出ガスとして供給することもできる。ま
た、この第2実施例では、窒素ボンベ50から供給され
た窒素ガスと、酸素ボンベ51から供給された酸素ガス
を混合して、抽出器20に供給するようにしたが、これ
に限定されず、一つのボンベに酸素ガスと窒素ガスとの
混合物を入れておき、このような一つのボンベにより酸
素ガスが添加された窒素ガスを供給しても良い。
【0025】なお、前述した図6の配管23Cの途中に
二方電磁弁を設け、かつこの二方電磁弁を制御部に制御
させるようにし、これによって、抽出器20に対して酸
素ガスを、例えば、一定時間毎に定期的に、あるいは必
要に応じて適宜供給しても良い。また、この第3実施例
の炭素量測定装置では、図6に示す窒素ボンベ50、酸
素ボンベ51、流量調整弁52・53、配管23・23
B・23Cによって抽出ガス供給手段101(請求項4
に対応)が構成され、また、これらの中で酸素ボンベ5
1、流量調整弁53、配管23Cによって酸素ガス供給
手段102(請求項4・5に対応)が構成される。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように第1、第
2の発明によれば、二酸化炭素濃度分析計として、固体
電解質を備えたガスセンサを採用したことから、二酸化
炭素濃度の測定に際して水分の影響を受けることはな
く、これによって、測定値が安定するとともに、従来、
二酸化炭素濃度分析計の前段に設けていた除湿器を省く
ことができ、これによって全体構成が簡素化されるとい
う効果が得られる。また、前記固体電解質を備えたガス
センサは小型で安価なものであり、これによって炭素量
測定装置全体をコンパクトにすることができ、また、該
炭素量測定装置の価格を安価なものにできる効果が得ら
れる。第3の発明ではガスセンサに酸素ガスを直接送り
込ませ(一定時間毎に、あるいは適宜)、また、第4及
び第5の発明では、抽出器の抽出ガスに酸素ガスを添加
することによって、前記ガスセンサの感度、応答性の低
下を未然に防止することが可能であり、これにより炭素
量を極めて正確に測定できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す炭素量測定装置全体
の配管図。
【図2】図1の炭素量測定装置の二酸化炭素濃度分析計
の概略構成図。
【図3】図2の二酸化炭素濃度分析計のガスセンサの具
体的構成を示す正断面図。
【図4】図1の二酸化炭素濃度分析計の他の形態を示す
概略構成図。
【図5】本発明の第2実施例を示す二酸化炭素濃度分析
計の概略構成図。
【図6】本発明の第3実施例を示す炭素量測定装置全体
の配管図。
【符号の説明】
12 反応器 20 抽出器 25 二酸化炭素濃度分析計 26 配管(搬送経路) 32 ガスセンサ 33 水滴付着防止手段 40 固体電解質 100 酸素ガス供給手段(請求項3に対応) 101 抽出ガス供給手段(請求項4に対応) 102 酸素ガス供給手段(請求項4・5に対応)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料液を高温加圧状態の反応器に導入し
    て該試料液中の有機炭素から二酸化炭素を生成し、更に
    この後、該試料液を抽出器に導入して、該試料液を気体
    である二酸化炭素と液体であるドレンとに分離するよう
    にした炭素量測定装置であって、 前記抽出器からの二酸化炭素を含む被測定ガスが搬送さ
    れる搬送経路の途中には、固体電解質を用いて二酸化炭
    素を定量するガスセンサが設けられていることを特徴と
    する炭素量測定装置。
  2. 【請求項2】 前記ガスセンサには、Na-Zr-P-S
    i-O型の固体電解質が使用されていることを特徴とす
    る請求項1記載の炭素量測定装置。
  3. 【請求項3】 前記ガスセンサに、酸素ガスを供給する
    酸素ガス供給手段を接続したことを特徴とする請求項1
    または2記載の炭素量測定装置。
  4. 【請求項4】 前記抽出器には、二酸化炭素を抽出する
    ための抽出ガスを供給する抽出ガス供給手段が設けられ
    てなり、 前記抽出ガス供給手段には、抽出ガスに酸素ガスを添加
    するための酸素ガス供給手段が設けられていることを特
    徴とする請求項1または2記載の炭素量測定装置。
  5. 【請求項5】 前記抽出ガス供給手段は、前記抽出器に
    対して、酸素ガスからなる抽出ガスを供給するものであ
    ることを特徴とする請求項4記載の炭素量測定装置。
JP3172837A 1991-06-13 1991-07-12 炭素量測定装置 Withdrawn JPH0580022A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3172837A JPH0580022A (ja) 1991-06-13 1991-07-12 炭素量測定装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14215691 1991-06-13
JP3-142156 1991-06-13
JP3172837A JPH0580022A (ja) 1991-06-13 1991-07-12 炭素量測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0580022A true JPH0580022A (ja) 1993-03-30

Family

ID=26474245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3172837A Withdrawn JPH0580022A (ja) 1991-06-13 1991-07-12 炭素量測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0580022A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009032205A2 (en) 2007-09-05 2009-03-12 Ge Analytical Instruments, Inc. Carbon measurement in aqueous samples using oxidation at elevated temperatures and pressures
JP2010054432A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Nippon Soken Inc 炭素量検出センサ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009032205A2 (en) 2007-09-05 2009-03-12 Ge Analytical Instruments, Inc. Carbon measurement in aqueous samples using oxidation at elevated temperatures and pressures
US8101419B2 (en) 2007-09-05 2012-01-24 Ge Analytical Instruments Carbon measurement in aqueous samples using oxidation at elevated temperatures and pressures
US8101418B2 (en) 2007-09-05 2012-01-24 Ge Analytical Instruments Carbon measurement in aqueous samples using oxidation at elevated temperatures and pressures
US8101417B2 (en) 2007-09-05 2012-01-24 Ge Analytical Instruments Carbon measurement in aqueous samples using oxidation at elevated temperatures and pressures
US8101420B2 (en) 2007-09-05 2012-01-24 Ge Analytical Instruments Carbon measurement in aqueous samples using oxidation at elevated temperatures and pressures
US8114676B2 (en) 2007-09-05 2012-02-14 Ge Analytical Instruments Carbon measurement in aqueous samples using oxidation at elevated temperatures and pressures
JP2010054432A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Nippon Soken Inc 炭素量検出センサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3620931A (en) Gas analysis method
EP3372998A1 (en) Sensor and method for measuring content of hydrogen in metal melt
US4098650A (en) Method and analyzer for determining moisture in a mixture of gases containing oxygen
US20100149538A1 (en) Optical measuring cell and gas monitor
JPS6291861A (ja) 化学的モニタのオンライン較正装置
JP4317324B2 (ja) 気体に含有されるh2sを連続的に測定する分析器およびh2sを硫黄に酸化する反応器に注入される空気のフロー率を調整するために分析器を備える装置
US20210399320A1 (en) Determining the mass flow of an exhaust gas constituent of a fuel cell
EP0431565B1 (en) Ionizable substance detector
US4906339A (en) Amperometric method
CN109406614A (zh) 手持式氧气检测仪及其工作方法
US3718546A (en) Sulfur oxide activity measurement
Huang et al. Renewable liquid film-based electrochemical sensor for gaseous hydroperoxides
Salzano et al. Sulfur trioxide, oxygen, platinum electrode in a fused sulfate
JPH0580022A (ja) 炭素量測定装置
JP4314737B2 (ja) 化学発光式窒素酸化物濃度計
US5238853A (en) Process and apparatus for the electrochemical determination of oxygen in a blood gas analyzer
US4842709A (en) Electrolytic cell and process for the operation of electrolytic cells, for moisture analyzers
IE51260B1 (en) Sensor for oxygen-combustibles gas mixtures
SU1713882A1 (ru) Способ измерени концентрации водорода
JP2712486B2 (ja) ガス分析装置
JPH057567Y2 (ja)
Greenholt et al. Characterization of the Facility for Atmospheric Corrosion Testing (FACT) At Sandia
JP2818239B2 (ja) 炭素量測定装置
JPH0319946B2 (ja)
SU705320A1 (ru) Устройство дл измерени концентрации компонентов газовой смеси

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981008