本発明の実施例は、不揮発性ダイオード及び不揮発性ナノチューブブロック、並びにそれらを用いるシステム及びその製造方法を提供する。
本発明の一部の実施例は、ナノチューブスイッチ及びダイオードを含み、多重サイクルでロジッグ1及び0状態を書き込むことができ、かつ1つの半導体(又はその他)基板上に集積できる、高密度の不揮発性メモリアレイを実現する3Dセル構造物を提供する。更に、当該不揮発性メモリアレイは、スタンドアロン型及びエンベデッド型ロジック機能を実行するためのPLA、FPGA、及びPLD構成におけるNAND及びNORアレイとして構成できることにも留意しなければならない。
本発明の一部の実施例は、不揮発性ナノチューブ成分と組み合わせたダイオードの結果として、不揮発性挙動を有するダイオードデバイス、及び当該デバイスの形成方法を提供する。
また、本発明の一部の実施例は、比較的高い密度の不揮発性ナノチューブダイオードデバイスセルを含むナノチューブベース不揮発性ランダムアクセスメモリ、及び当該メモリデバイスを形成する方法を提供する。
本発明の一部の実施例は、米国特許出願第11/280,786号に開示されているように、不揮発性ナノチューブスイッチ(NV NT Switches)を不揮発性ナノチューブダイオード(NV NT Diode)デバイス中のダイオードと組み合わせた不揮発性デバイスを提供する。適したダイオードとして、ショットキー、PN、PIN、PDB(planar−doped−barrier)、Esaki、LED(light emitting)、レーザ、その他ダイオード及びFETダイオードが含まれる。NV NTスイッチとPDB及びEsakiダイオードの組み合わせは、高速スイッチング用途に用いられてもよく、NV NTスイッチとLED及びレーザダイオードの組み合わせは、通信及びディスプレイ用途、光子ベースロジッグ及びメモリ用途のための光(光子)ソースに用いられてもよく。陰極対ナノチューブ及び陽極対ナノチューブインターコネクションのような種々のダイオードとNV NTスイッチの組み合わせを用いて形成された不揮発性ナノチューブダイオード(NV NT Diodes)も本願に説明される。NV NTダイオード動作も説明される。NV NTダイオードを用いて製造されるデバイスも説明される。
一部の実施例において、CMOSプロセスで通常のシリコン及び冶金学を用いて形成された多様なダイオードとNV NTスイッチを組み合わせることで、NV NTダイオードを形成する一方、非常に多様な半導体物質及び導電体を用いて非常に多様な導電体と組み合わせた多様なダイオードを形成することもできる。半導体物質は、例えばSi、Ge、SiC、GaP、GaAs、GaSb、InP、InAs、InSb、ZnS、ZnSe、CdS、CdSe、CdTeがある。ショットキーダイオードは、多様な半導体物質を両立できる導電体、例えばAl、Ag、Au、Au/Ti、Bi、Ca、Co、CoSi2、Cr、Cu、Fe、In、Ir、Mg、Mo、MoSi2、Na、Ni、NiSi2、Os、Pb、Pd、Pd2Si、Pt、PtSi、Rh、RhSi、Ru、Sb、Sn、Ti、TiSi2、W、WSi2、Zn、ZrSi2などと組み合わせることで形成できる。LED及びレーザダイオードは、GaInAsPt、GaAsSb、InAsP、InGaAsのような半導体物質、及び発光波長を決定する物質の多くの他の組み合わせを用いて形成できる。
また、FETダイオードは、2端子FETダイオードデバイスを形成するために、ゲートを2つの拡散端子の一方に電気的に連結した状態で、NV NTスイッチと3端子FETを組み合わせることで形成できる。NV NTスイッチとFETダイオードを組み合わせるとき、ショットキー、PN、PIN、及び別のダイオードとのこの違いを強調するために、不揮発性ナノチューブダイオードを不揮発性ナノチューブFETダイオード、略してNV NT FETダイオードということもある。しかし、NV NTスイッチ及びFETダイオードの組み合わせと、ショットキー、PN、PIN、及びその他ダイオードとの違いは強調されず、何れもNV NTダイオードということもある。
ストレージ素子として、不揮発性ナノチューブダイオード(NV NTダイオード)を用いる、ロジックにおけるスタンドアロン型及びエンベデッド型(例えば、プロセッサ)の両方について、2D不揮発性メモリの実施例も説明される。2Dメモリ及び2Dメモリ、そしてロジッグ機能を形成するために、これらのNV NTダイオードは、メモリ支持回路及びロジッグ機能を有する半導体基板内及び/又は半導体基板上に形成でき、半導体チップ又はウエハのような単一基板上に集積できる。
多重サイクルでロジッグ1及び0状態を書き込むことができる3Dメモリアレイのための3DセルとしてNV NTダイオードを用いる、ロジックにおけるスタンドアロン型及びエンベデッド型の両方についての不揮発性メモリの3Dアーキテクチャの実施例も説明される。半導体基板上又はその内部に製造されていないメモリアレイに関して、NV NTダイオードセルのアレイを用いる3Dメモリの一部の実施例を説明したが、その代りに支持回路及び3Dメモリアレイの間のインターコネクションを有する半導体基板上及びその基板内部に形成された支持回路上側の上に形成されることに留意しなければならない。
また、NV NTダイオードアレイは、平面の絶縁表面上に形成でき、絶縁層を介する及びその絶縁層上のアレイインターコネクションを備える支持回路の上側で、整列要件を収容するためにアレイフィーチャーが増大しないように、アレイフィーチャーがX及びY方向の両方に自己整列される製造方法を用いてNV NTダイオードアレイが形成できる。
更に、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)技術及び薄膜トランジスタ(TFT)技術と組み合わせた現在利用可能な平坦化技術(例えば、化学機械平坦化(CMP))は、基板が半導体基板ではない単一基板上側で平面の高密度の積層構造物が製造できるように、NV NTダイオードを3Dセルとして用いる3Dメモリアレイを可能にすることに留意しなければならない。組み合わせた平坦化技術及びディスプレイアプリケーション駆動の改善された(display−application−driven enhanced)TFT技術は、半導体基板利用に関する代案として、ガラス、セラミック、又は有機基板のような非半導体基板を利用可能にする。
多様な3Dメモリを製造する方法が説明される。
NV NTダイオードベース不揮発性メモリについて説明するが、当該不揮発性メモリアレイは、スタンドアロン型及びエンベデッド型ロジッグを実行するためのPLA、FPGA、及びPLD機能におけるNAND及びNORアレイで構成することもできることに留意しなければならない。
2端子不揮発性ナノチューブダイオードデバイス
一部の実施例は、ナノチューブダイオードが導電性(オン)モード(又は状態)にある場合、順方向バイアス方向へ電子導通を方向付けられ、逆方向への導通を防止し得るダイオードのように作用する不揮発性ナノチューブダイオードデバイスを提供する。しかし、ナノチューブダイオードデバイスが非導電性(オフ)モード(又は状態)にあれば、順方向及び逆方向の何れでも方向性導通が禁止される。不揮発性ナノチューブダイオードデバイスの導電性(オン)モード又は非導電性(オフ)モードは、不揮発性であり、デバイスへの電源供給のない状態では維持し続けられる。刺激回路を用いて適した電圧及び電流レベルを印加することで、不揮発性ナノチューブダイオードデバイスのモードがオンからオフへ、又はオフからオンへ切り替えられてもよい。
不揮発性ナノチューブダイオード(NV NTダイオード)デバイスを形成するために、本願と同日出願の米国特許出願第11/280,786号、米国特許出願第(番号未定)号、名称「Nonvolatile Resistive Memories Having Scalable Two−Terminal Nanotube Switches」、及び/又は本願と同日出願の米国特許出願第(番号未定)号、名称「Memory Elements and Cross Point Switches and Arrays of Same Using Nonvolatile Nanotube Blocks」に開示されている不揮発性ナノチューブスイッチ(NV NTスイッチ)をショットキー、PN、PIN、その他ダイオード及びFETダイオードのようなダイオードと組み合わせて、不揮発性デバイスの一部の実施例を形成する。一部の実施例において、不揮発性ナノチューブダイオード(NV NTダイオード)は2端子デバイスであり、ここで一方の端子は、不揮発性ナノチューブスイッチの一端子と接触し、他方の端子はダイオードの陽極又は陰極と接触する。一部の実施例において、共有された内部コンタクトは、不揮発性ナノチューブスイッチの第2端子をダイオードの陰極又は陽極と連結して、不揮発性ナノチューブダイオードデバイスを形成する。
NV NTダイオードの一部の実施例は、大型の不揮発性アレイ構造物に拡張可能である。一部の実施例は、CMOS回路製造と両立できるプロセスを用いる。半導体デバイスにおける二重性原理に基づいて、説明した例におけるP及びN領域が印加される電圧の極性変化に対応して相互交換できることに留意しなければならない。
不揮発性ナノチューブスイッチの1つの端子に連結されたダイオードの陰極を有する不揮発性ナノチューブダイオードデバイス、及び不揮発性ナノチューブスイッチの1つの端子に連結されたダイオードの陽極を有する他の不揮発性ナノチューブダイオードデバイス
不揮発性ナノチューブスイッチ(NV NTスイッチ)は、米国特許出願第11/280,786号に詳細に開示されており、以下に簡略に要約する。NV NTスイッチは、パターニングされたナノチューブ(ナノファブリック)素子と接触する2端子及びパターニングされたナノチューブ素子を含む。ナノチューブファブリック及び素子を形成するための方法とその特徴は、参照のためにここに引用する特許に詳述されている。不揮発性ナノチューブスイッチ動作は、電圧極性に依存せず、正電圧又は負電圧が使用できる。第1端子は、第2端子に対してより高い又はより低い電圧を有することができる。優先する電流流動方向はない。電流は、第1端子から第2端子へ、又は第2端子から第1端子へ流動することができる。
図3は、基板350によって支持される絶縁体340上のパターニングされたナノチューブ素子330を含むNV NTスイッチ300の実施例を示す。端子(導電性素子)310及び320がパターニングされたナノチューブ素子330上に直接堆積され、パターニングされたナノチューブ素子330の両端部と少なくとも部分的に重畳される。不揮発性ナノチューブスイッチチャネル長LSW−CHは、端子310と端子320の間の間隔を示す。以下に詳述するように、長さLSW−CHは、不揮発性ナノチューブスイッチ300の動作において重要である。基板350は、セラミック又はガラスのような絶縁体、半導体、あるいは有機質の剛性又は可撓性基板であり得る。基板350は、有機質であり得、可撓性又は硬い特性を有することができる。絶縁体340は、SiO2、SiN、Al2O3、又は別の絶縁体物質であり得る。端子(コンタクト)310及び320は、Ru、Ti、Cr、Al、Al(Cu)、Au、Pd、Ni、W、Cu、Mo、Ag、In、Ir、Pb、Snのような多様なコンタクト及びインターコネクト元素金属、及びTiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、その他適した導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドを用いて形成できる。
図4は、基板450によって支持される絶縁体440上のパターニングされたナノチューブ素子430を含むNV NTスイッチ400の実施例を示す。パターニングされたナノチューブ素子430は、上部表面及び側部表面上で端子(導電性素子)410及び420と部分的に重畳されて接触される非平面の等角ナノファブリックである。端子(コンタクト)410及び420は、パターニングされたナノチューブ素子430の形成前に、基板450上に直接堆積されてパターニングされる。パターニングされたナノチューブ素子330は、端子410及び420と少なくとも部分的に重畳される等角ナノファブリックを用いて形成される。不揮発性ナノチューブスイッチチャネル長LSW−CHは、端子410と端子420の間の間隔を示す。以下に詳述するように、長さLSW−CHは、不揮発性ナノチューブスイッチ400の動作において重要である。基板450は、セラミック又はガラスのような絶縁体、半導体、あるいは有機質の剛性又は可撓性基板であり得る。基板450は有機質であり得、可撓性又は硬い特性を有することができる。絶縁体440は、SiO2、SiN、Al2O3、又は別の絶縁体物質であり得る。端子410及び420は、Ru、Ti、Cr、Al、Al(Cu)、Au、Pd、Ni、W、Cu、Mo、Ag、In、Ir、Pb、Snのような多様なコンタクト及びインターコネクト元素金属、及びTiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、その他適した導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドを用いて形成できる。
図5は、基板550によって支持され、絶縁体540上に位置される絶縁体535上のパターニングされたナノチューブ素子530を含むNV NTスイッチ500の実施例を示す。パターニングされたナノチューブ素子530は、端子(導電性素子)510及び520と部分的に重畳されて接触される平面上のナノファブリックである。端子(コンタクト)510及び520は、パターニングされたナノチューブ素子530の形成前に、基板550上に直接堆積されてパターニングされる。端子520重畳距離560までパターニングされたナノチューブ素子530は、不揮発性ナノチューブスイッチ500の動作を大きく変えない。不揮発性ナノチューブスイッチチャネル長LSW−CHは、端子510と端子520の間の間隔である。以下に更に説明するように、長さLSW−CHは、不揮発性ナノチューブスイッチ500の動作において重要である。基板550は、セラミック又はガラスのような絶縁体、半導体、あるいは有機質の剛性又は可撓性基板であり得る。基板550は有機質であり得、可撓性又は硬い特性を有することができる。絶縁体535及び540は、SiO2、SiN、Al2O3、又は別の絶縁体物質であり得る。端子510及び520は、Ru、Ti、Cr、Al、Al(Cu)、Au、Pd、Ni、W、Cu、Mo、Ag、In、Ir、Pb、Snのような多様なコンタクト及びインターコネクト元素金属、及びTiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、その他適した導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドを用いて形成できる。
一部の実施例において、本願と同日出願である、米国特許出願第(番号未定)号、名称「Nonvolatile Resistive Memories Having Scalable Two−Terminal Nanotube Switches」、及び/又は米国特許出願第(番号未定)号、名称「Memory Elements and Cross Point Switches and Arrays of Same Using Nonvolatile Nanotube Blocks」に更に説明されているように、NV NTスイッチ500は、ナノチューブ素子530の一部と絶縁体540の間の絶縁体535領域内のギャップ領域を含むように改善できる(図示せず)。特定の理論によって制限されることなく、サスペンド領域で少ない量の熱が周辺基板に失われると考えられ、このため、スイッチングを起こすことができる十分な温度までナノチューブを加熱するために必要と思われる電圧及び電流の値がより小さくなり得ると考えられる。他の構造は可能である。
図6Aは、図3に断面で示す不揮発性ナノチューブスイッチ300に対応するものであって、不動態化前の不揮発性ナノチューブスイッチ600の実施例を示すSEM写真である。不揮発性ナノチューブスイッチ600は、パターニングされたナノチューブ(ナノファブリック)素子630、端子(コンタクト)610及び620、絶縁体640を含む。例示的な不揮発性ナノチューブスイッチ600は、250nm〜22nmの端子対端子チャネル長(LSW−CH)を有するように製造され、それによって、以下に詳述するように、より短いチャネル長で消去(書き込み0)電圧を下げ、不揮発性ナノチューブスイッチサイズを減らす。通常に、プログラミング(書き込み1)電圧は、通常、消去(書き込み0)電圧よりも低く保持される。変化されるチャネル幅の不揮発性ナノチューブスイッチ上における消去電圧測定値(データは提示せず)は、チャネル幅WSW−CHが500から150nmに変わるときにも、消去電圧がデバイスチャネル幅に大きく依存しないことを示す。ナノファブリック対コンタクト端子の重畳長が可変的な不揮発性ナノチューブスイッチにおける消去電圧測定値(データは提示せず)は、重畳長が約800から20nmに変わるときにも、消去電圧は、図6Aに示す重畳長660のような重畳長に大きく依存しないことを示す。
図6A及び図6Bは、NV NTスイッチ600のSEM電圧コントラスト画像を用いて得られたものであって、端子610及び620に連結されたパターニングされたナノチューブ素子630を含んでいる。図6Aに関して、NV NTスイッチ600はオン状態にあり、電気的に連続してオン状態にあるパターニングされたナノチューブ素子630によって、端子620に印加された電圧が端子610に伝達される。図6Bは、オフ状態のNV NTスイッチ600に相応するNV NTスイッチ600’を示す。オフ状態で、パターニングされたナノチューブ素子630は、端子610及び620のうち一方から分離、及び/又は自体内で電気的に不連続する。図6BのNV NTスイッチ600’のSEM電圧コントラスト画像は、パターニングされたナノチューブ素子領域630’が端子620(明るい領域)に電気的に連結されているように見え、パターニングされたナノチューブ素子領域630”が端子610’(暗い領域)に電気的に連結されているように見えるパターニングされたナノチューブ素子630を示しているが、このとき、パターニングされたナノチューブ素子領域630’及び630”は、互いに電気的に連結されていないもの、即ちパターニングされたナノチューブ素子630が「断絶」されたものに見える。端子610’は暗いが、これは端子620に印加される電圧が端子610’に達し得ないためであり、これはパターニングされたナノチューブ素子領域630’及び630”の間の明確な電気的不連続性に起因する。NV NTスイッチ600’で端子620に電気的に連結されないことを除いては、端子610’が端子610と同じであることに留意されたい。
図6A及び図6Bに示す実施例、不揮発性ナノチューブスイッチ600は、水平面上で製造される。一般に、パターニングされたナノチューブ素子は、非制限的な例として、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されているように、多様な角度に配向できる等角のパターニングされたナノファブリックを用いて製造できる。図7Aは、垂直配向735領域と共に、堆積後に下部段に整合されるナノファブリック730を有する例示的な構造物700のSEMイメージである。これらナノファブリックの等角特性を用いて、以下に説明するように、より少ない面積を要し(例えば、より高い密度で製造できる)、寸法制御をより強化することができる垂直配向の不揮発性ナノチューブスイッチを製造することができる。
図7Bは、米国特許出願第11/280,786号に詳述されている3Dメモリセル断面750ストレージ素子の実施例を示す。3Dメモリセルストレージ領域760A及び760Bは、垂直配向されたナノチューブ素子765及び765’を備える不揮発性ナノチューブスイッチを用いるミラーイメージストレージデバイスである。保護用絶縁体物質770及び770’、775、775’及び775”を用いて、各ナノチューブ素子765及び765’の機能及び信頼性を改善する。メモリセルストレージ領域760A及び760Bは、各下部コンタクト780及び780’、及び各上部コンタクト785及び785’を含む。上部コンタクト785及び785’は、側壁及び上部表面コンタクト領域を含む。下部コンタクト780及び780’は、絶縁体790内へ埋め込まれる。絶縁体790の上部表面上の絶縁体795は、ナノチューブチャネル素子765及び765’の位置を規定するために用いられる側壁領域を含む。
図8は、一部の実施例によって、サスペンド領域を含み、また水平、垂直、又はその他配向を含むことができる、不揮発性ナノチューブスイッチ300、400、500、及びその他不揮発性ナノチューブスイッチ(図示せず)を概略的に示す不揮発性ナノチューブスイッチ800を示す。2端子(コンタクト)810及び820が示されており、前記2端子(コンタクト)810及び820は、例えばNV NTスイッチ300の端子(コンタクト)310及び320、NV NTスイッチ400の端子410及び420、及びNV NTスイッチ500の端子510及び520に対応する。
図8に示す不揮発性ナノチューブスイッチ800によって概略的に表された、個別的に製造された不揮発性ナノチューブスイッチの実験室におけるテスト結果が図9Aにグラフ900で示されている。グラフ900に示される5千万回以上のオン/オフサイクルに対する不揮発性ナノチューブスイッチ800のスイッチング結果は、導電状態抵抗(オン抵抗)が10kOhms〜5kOhmsである一方、非導電状態抵抗(オフ抵抗)が10GOhmsを超過することを示し、これは、導電状態と非導電状態との抵抗値の差が5桁よりも大きいことを示す。不揮発性ナノチューブスイッチ800は、チャネル長(LSW−CH)が250nmであるパターニングされたナノチューブ素子を備える。下記及び本願と同日出願である、米国特許出願第11/280,786号、さらには米国特許出願第(番号未定)号、名称「Nonvolatile Resistive Memories Having Scalable Two−Terminal Nanotube Switches」に記載されているように、250nmのチャネル長で、不揮発性ナノチューブスイッチは、通常8ボルトの消去電圧、及び通常5ボルトのプログラム電圧を有する。
図9Bは、約22nmのチャネル幅と約22nmのチャネル長を有する製造デバイスのサイクリングデータ900’を示す。チャネル長が約20nmであるデバイスは、通常4〜5ボルトの消去電圧を有する。図9Bで特定された特別なデバイスは、5ボルトの消去電圧、4ボルトのプログラミング電圧を有し、100消去/プログラムサイクルを実験した。オン抵抗は100kOhms未満であり、オフ抵抗は100MOhmsよりも大きい。
図10の曲線100は、長さLSW−CHが250nm超過から50nmに減少されることで、複数の製造された不揮発性ナノチューブスイッチでチャネル長LSW−CHの減少が消去電圧に及ぼす電圧スケーリング効果を示す。長さLSW−CHは、図3、図4及び図5に関して説明したように、スイッチチャネル長を示す。チャネル長の減少効果は、チャネル長の減少及び消去/プログラムサイクリング歩留まりの関数として消去電圧の項目として示されており、ここで各データ地点は、22個のデバイスを示し、オン/オフ消去/プログラムサイクルの数は5である。消去電圧は強力なチャネル長の関数であり、図10に示す曲線1000で示されるように、不揮発性ナノチューブスイッチチャネル長が250から50nmに減少されることで、8ボルトから5ボルトに減少される(スケーリングされる)。対応するプログラミング電圧(図示せず)は消去電圧よりも少なく、例えば通常3〜5ボルトである。例えばチャネル幅が変わる不揮発性ナノチューブスイッチに対する消去電圧測定値(データは提示せず)は、チャネル幅が500nmから150nmに変わっても、消去電圧がデバイスチャネル幅に大きく依存しないことを示す。ナノファブリック対コンタクト端子の重畳長が変わる不揮発性ナノチューブスイッチに対する消去電圧測定値(データは提示せず)は、重畳長が約800nmから20nmに変わるとき、図6Aの重畳長660のような重畳距離に対する消去電圧の依存度が大きくないことを示す。
図11Aは、消去電圧が8ボルトであり、対応する消去電流が15マイクロアンペアであり、チャネル長が250nmである製造された不揮発性ナノチューブスイッチに対する時間を関数として、消去電圧及び対応消去電流の例示的な消去波形1100を示す図である。テストされる不揮発性ナノチューブスイッチに負の電圧が印加されたことに留意されたい。不揮発性ナノチューブスイッチは、両方向の電流流動、及び正の又は負の印加された電圧で動作する。消去電流は、通常1〜50μAであり、チャネル領域内のパターニングされたナノチューブ素子内の活性化されたSWNTsの数によって変わる。スイッチがオン状態からオフ状態へ切り替えられるとき、通常に消去電流は、刺激回路によって制限されない。
図11Bは、読み取り、消去、及びプログラム作業を含む全体の不揮発性ナノチューブスイッチサイクルの例示的な波形1100’を示す。消去波形は、消去電圧が8ボルトであり、対応する消去電流が10マイクロアンペアであり、チャネル長が250nmである製造された不揮発性ナノチューブスイッチに対する時間を関数として、消去電圧及び対応消去電流を示す。プログラミング波形は、プログラム電圧が5ボルトであり、対応するプログラム電流が25マイクロアンペアであり、チャネル長が250nmである不揮発性ナノチューブスイッチに対する時間を関数として、プログラム電圧及び対応プログラム電流を示す。プログラミング特性を改善するために、オフ状態からオン状態へスイッチが切り替えられるとき、プログラム電流は、通常に刺激回路によって制限される。刺激回路を用いたプログラミング電流を制限する例は、本願と同日出願である米国特許出願第(番号未定)号、名称「Nonvolatile Resistive Memories Having Scalable Two−Terminal Nanotube Switches」に開示されている。図11Aに示す消去波形、及び図11Bに示す読み取り、消去、プログラム波形は、米国特許出願第11/280,786号に詳述されている。
不揮発性ナノチューブスイッチは、スイッチチャネル長及びパターニングされたナノチューブ(チャネル)素子内の個別的なナノチューブの個体数によって広範なオン抵抗値を示すように製造できる。不揮発性ナノチューブスイッチは、1kOhms〜10MOhmsのオン抵抗を示すことができる一方、オフ抵抗は、通常100MOhms又は1GOhmsやそれ以上となる。
不揮発性ナノチューブダイオードデバイスは、2端子半導体ダイオード及び図3〜図11に関して上述した不揮発性ナノチューブスイッチに類似する2端子不揮発性ナノチューブスイッチの直列組み合わせである。多様な類型のダイオードについては、参照のためにその全体内容をここに引用する参照文献NG,K.K., 「Complete Guide to Semiconductor Devices」、 Second Edition, John Wiley and Sons、2002に開示されており、ショットキーダイオード(ショットキーバリアダイオード)はpp.31−41に、ジャンクション(PN)ダイオードはpp.11−23に、PINダイオードはpp.24−41に、発光ダイオード(LEDs)はpp.396−407に、開示されている。FETダイオードは、参照のためにその全体内容をここに引用する参照文献Baker,R.J.et al., 「CMOS Circuit Design, Layout, and Simulation」、IEEE Press、1998、pp.168−169に記載されている。
以下に更に説明するNV NTダイオードの実施例は、通常、ショットキーダイオード、PNダイオード及びFETダイオードを用いる。しかし、PINダイオードのような他のダイオード類型を不揮発性ナノチューブスイッチと組み合わせて、不揮発性ナノチューブPINダイオードを形成することができ、当該不揮発性ナノチューブPINダイオードは、例えばRFスイッチング、減衰及び変調、信号制限、位相遷移、電力整流、及び光検出を有効又は無効にさせることができる。また、不揮発性ナノチューブLEDダイオードを不揮発性スイッチと組み合わせて、LEDダイオードを有効又は無効にさせ、不揮発性ナノチューブLEDダイオード内の不揮発性状態として記憶された光出力パターンを提供する不揮発性ナノチューブLEDダイオードを形成することができる。
通常、ショットキーダイオードは、有益な低い順方向電圧降下及び好ましい高周波特性を有する。これら特性及び容易な製造によって、ショットキーダイオードは広範な用途で有用である。製造における臨界的段階は、半導体表面に対する金属の密接した接触のための清浄表面を提供するものである。メタル・オン・シリコン又はメタルシリサイド・オン・シリコンを用いることもある。図1に示して上述し、参照文献米国特許第4,442,507号に記載されているショットキーダイオード142は、プラチナを用いて、約0.4ボルトの順方向オン電圧及び約10ボルトの逆方向破壊電圧を有するプラチナシリサイド・オン・シリコンショットキーダイオードを形成する。以下に更に説明する不揮発性ナノチューブダイオードは、用途によって、直列連結されたショットキー、PN、P−I−N、LED、FETダイオードのようなその他ダイオード、及び不揮発性ナノチューブスイッチを用いて製造できる。
図12は、直列の不揮発性ナノチューブスイッチ1210とダイオード1205の組み合わせによって形成された不揮発性ナノチューブダイオード1200デバイスの実施例を示す。端子T1がダイオード1205の陽極1215に連結され、端子T2が不揮発性ナノチューブスイッチ1210のコンタクト1225に連結される。ダイオード1205の陰極1220がコンタクト1235によって不揮発性ナノチューブスイッチ1210のコンタクト1230に連結される。不揮発性ナノチューブダイオード1200の動作については以下に更に説明する。
図13は、直列の不揮発性ナノチューブスイッチ1310とダイオード1305の組み合わせによって形成された不揮発性ナノチューブダイオード1300デバイスの実施例を示す。端子T1がダイオード1305の陰極1320に連結され、端子T2が不揮発性ナノチューブスイッチ1310のコンタクト1325に連結される。ダイオード1305の陽極1315がコンタクト1335によって不揮発性ナノチューブスイッチ1310のコンタクト1330に連結される。
図14は、直列の不揮発性ナノチューブスイッチ1410とNFETダイオード1405の組み合わせによって形成された不揮発性ナノチューブダイオード1400デバイスの実施例を示す。端子T1がNFETダイオード1405のコンタクト1415に連結され、端子T2が不揮発性ナノチューブスイッチ1410のコンタクト1425に連結される。コンタクト1415がゲート及びNFETの第1拡散領域の両方に配線されて、第1NFETダイオード1405端子を形成する。第2拡散領域1420がNFETダイオード1405の第2端子を形成する。NFETダイオード1405の第2拡散領域1420がコンタクト1435によって不揮発性ナノチューブスイッチ1410のコンタクト1430に連結される。
図15は、直列の不揮発性ナノチューブスイッチ1510とNFETダイオード1505の組み合わせによって形成された不揮発性ナノチューブダイオード1500デバイスの実施例を示す。端子T1がNFETダイオード1505の第1NFET拡散端子1515に連結され、端子T2が不揮発性ナノチューブスイッチ1510のコンタクト1525に連結される。コンタクト1520がゲート及びNFETの第2拡散領域の両方に配線されて、第2NFETダイオード1505端子を形成する。NFETダイオード1505のコンタクト1520がコンタクト1535によって、不揮発性ナノチューブスイッチ1510のコンタクト1530に連結される。不揮発性ナノチューブダイオード1200の動作については以下に更に説明する。
図16は、直列の不揮発性ナノチューブスイッチ1610とPFETダイオード1605の組み合わせによって形成された不揮発性ナノチューブダイオード1600デバイスの実施例を示す。端子T1がPFETダイオード1605の第1PFET拡散端子1615に連結され、端子T2が不揮発性ナノチューブスイッチ1610のコンタクト1625に連結される。コンタクト1620がゲート及びPFETの第2拡散領域の両方に配線されて、第2PFETダイオード1605端子を形成する。PFETダイオード1605のコンタクト1620がコンタクト1635によって、不揮発性ナノチューブスイッチ1610のコンタクト1630に連結される。
図17は、直列の不揮発性ナノチューブスイッチ1710とPFETダイオード1705の組み合わせによって形成された不揮発性ナノチューブダイオード1700デバイスの実施例を示す。端子T1がPFETダイオード1705のコンタクト1715に連結され、端子T2が不揮発性ナノチューブスイッチ1710のコンタクト1725に連結される。コンタクト1715がゲート及びPFETの第1拡散領域の両方に配線されて、第1PFETダイオード1705端子を形成する。第2拡散領域1720がPFETダイオード1705の第2端子を形成する。PFETダイオード1705の第2拡散領域1720がコンタクト1735によって、不揮発性ナノチューブスイッチ1710のコンタクト1730に連結される。
不揮発性ナノチューブダイオードデバイスの動作
図18は、刺激回路1810が基準端子、例えば接地とNV NTダイオード1200の端子T1の間に電圧VT1を印加し、刺激回路1820が基準端子、例えば接地とNV NTダイオード1200の端子T2の間に電圧VT2を印加する回路1800の実施例を示す。図12に関して上述したように、直列の不揮発性ナノチューブスイッチ1210及びダイオード1205によってNV NTダイオード1200が形成される。
図19は、刺激回路1910が基準端子、例えば接地とNV NTダイオード1500(又はNV NT FETダイオード1500)の端子T2の間に電圧VT2を印加し、刺激回路1920が基準端子、例えば接地とNV NTダイオード1500の端子T1の間に電圧VT1を印加する回路1900の実施例を示す。図15に関して上述したように、直列の不揮発性ナノチューブスイッチ1510及びFETダイオード1505によってNV NTダイオード1500が形成される。
例示的な書き込み0(消去)動作において、図18の回路1800を参照すると、図20Aに示すように書き込み0動作波形2000−1が印加されるとき、モードセット時間間隔の間に不揮発性ナノチューブダイオード1200がオン状態からオフ状態へ切り替えられる。書き込み0動作2000−1波形は、書き込み0動作2000−1の開始前に、低電圧における電圧VT1、例えばゼロボルトを示す。電圧VT2は、ゼロボルトと約10ボルトの間の任意のボルトであり得、このとき、10ボルトは、NV NTダイオード1200の概略的な逆方向バイアス破壊電圧である。NV NTダイオード1200の逆方向バイアス破壊電圧は、ダイオード1205の逆方向破壊電圧によって決定され、これは米国特許第4,442,507号に開示され、図1に示すショットキーダイオード142の逆方向破壊電圧に基づいて、約10ボルトであると推定される。書き込み0動作2000−1は、VT2では開始されないが、これは逆方向にバイアスされたモードのダイオード1205が高いインピーダンスを有するためであり、このような高いインピーダンスは、NV NTスイッチ1210を通じる電流を制限し、当該NV NTスイッチ1210を横切る電圧を減らして、NV NTスイッチ1210の端子を横切る4〜5ボルトの書き込み0動作2000−1の電圧条件が満たされないようにし、オン抵抗状態からオフ抵抗状態へ切り替えられないようにする。図9A及び図9Bに示すように、書き込み0動作の開始前のNV NTスイッチ1210オン抵抗は、通常10kOhms〜100kOhmsである。
図20Aに示すようなモードセット時間間隔の間の例示的な書き込み0動作2000−1は、電圧VT2が接地のような低電圧に切り替えられることで始まる。次に、電圧VT1が5ボルトの印加された書き込み0電圧に切り替えられる。印加された書き込み0電圧の上昇時間は、例えば1ns未満のように比較的短い、又は、例えば100μsを超過するほどに比較的長いことがある。刺激回路1810は、電圧VT1を端子T1へ印加し、電圧VT1からダイオード1205の順方向電圧を差し引いたものが不揮発性ナノチューブスイッチ1210の端子1230に印加される。ダイオード1205の順方向電圧バイアス降下が約0.5ボルト(米国特許第4,442,507号で使われるショットキーダイオードの場合、約0.4ボルトの順方向ボルトと類似)になると推定されれば、端子T2が接地で保持されるため、約4.5ボルトの電圧がNV NTスイッチ1210にかけて形成される。例えば、NV NTスイッチ1210の消去閾値電圧が4.5ボルト(又はそれ未満)であれば、NV NTスイッチ1210がオン状態からオフ状態へ切り替えられる。書き込み0動作2000−1の間に電流制限は不要である。通常の書き込み0電流は、1μA未満〜50μAである。
例示的な書き込み1(プログラム)動作において、図18の回路1800を参照すると、図20Aに示すように書き込み1動作波形2000−2が印加されるとき、モードセット時間間隔の間に不揮発性ナノチューブダイオード1200がオフ状態からオン状態へ切り替えられる。書き込み0動作2000−2の波形は、書き込み0動作2000−2の開始前に、低電圧の電圧VT1、例えばゼロボルトを示す。図9A及び図9Bに示すように、NV NTスイッチ1210のオフ抵抗は、100MOhmsよりも大きく、10GOhmsよりも大きい範囲となる。このため、ダイオード1205の逆方向バイアス抵抗がNV NTスイッチ1210のオフ抵抗よりも小さく、印加された書き込み1電圧の大部分は図18に示す端子T2及びNV NTスイッチ1210端子1230にかけて現れ得る。電圧VT2がNV NTスイッチ1210の書き込み1閾値電圧よりも高く切り替えられれば、所望しない書き込み1サイクルが始まりうる。NV NTスイッチ1210抵抗の降下によって、バックバイアスダイオード1205抵抗が優勢となり、書き込み1動作の完了を防止しうる。しかし、部分的な書き込み1動作を防止するために、電圧VT2が、例えば4ボルトに制限される。
図20Aに示すようなモードセット時間間隔の間の例示的な書き込み1動作2000−2は、電圧VT2が接地のような低電圧に切り替えられることで始まる。次に、電圧VT1が4ボルトの印加された書き込み1電圧に切り替えられる。印加された書き込み1電圧の上昇時間は、例えば1ns未満のように比較的短い、又は、例えば100μsを超過するほどに比較的長いことがある。刺激回路1810は、電圧VT1を端子T1へ印加し、電圧VT1からダイオード1205の順方向電圧を差し引いたものが不揮発性ナノチューブスイッチ1210の端子1230へ印加される。ダイオード1205の順方向電圧バイアス降下が、米国特許第4,442,507号で使われたショットキーダイオードのように、約0.4〜0.5ボルトの順方向電圧と類似すれば、端子T2が接地で保持されるため、約3.5ボルトの電圧がNV NTスイッチ1210にかけて現れる。例えば、NV NTスイッチ1210の書き込み1閾値電圧が3.5ボルト(又はそれ未満)であれば、NV NTスイッチ1210がオフ状態からオン状態へ切り替えられる。書き込み1動作2000−2の間に電流制限を適用できる。電流制限手段を含む刺激回路の例は、本願と同日出願である米国特許出願第(番号未定)号、名称「Nonvolatile Resistive Memories Having Scalable Two−Terminal Nanotube Switches」に開示されている。通常、書き込み1電流は、1μA未満〜50μAに制限される。
例示的な書き込み0動作において、図19の回路1900を参照すると、図20Bに示すように書き込み0動作波形2000−3が印加されるとき、モードセット時間間隔の間に不揮発性ナノチューブダイオード1500(又はNV NT FETダイオード1500)がオン状態からオフ状態へ切り替えられる。書き込み0動作2000−3波形は、書き込み0動作2000−3の開始前に、低電圧の電圧VT2、例えばゼロボルトを示す。電圧VT1は、ゼロボルトと7ボルトの間の任意のボルトであり得、このとき、7ボルトはNV NTダイオード1500の逆方向バイアス破壊電圧である。NV NTダイオード1500の逆方向バイアス破壊電圧は、FETダイオード1505の逆方向破壊電圧によって決定され、このような例において前記逆方向バイアス破壊電圧は、0.18μmCMOSプロセスを用いて製造されるFETダイオードの場合に7ボルトと推定される。書き込み0動作2000−3は、VT1によって開始されないが、これは逆方向にバイアスされたモードのFETダイオード1505が高いインピーダンスを有するためであり、このような高いインピーダンスは、NV NTスイッチ1510を介する電流を制限し、当該NV NTスイッチ1210を横切る電圧を減らして、NV NTスイッチ1510の端子を横切る4〜5ボルトの書き込み0動作2000−3電圧条件が満たされないようにし、オン抵抗状態からオフ抵抗状態へ切り替えられないようにする。図9A及び図9Bに示すように、書き込み0動作の開始前のNV NTスイッチ1510オン抵抗は、通常10kOhms〜100kOhmsである。
図20Bに示すようなモードセット時間間隔の間の例示的な書き込み0動作2000−3は、電圧VT1が接地のような低電圧に切り替えられることで始まる。次に、電圧VT2が5ボルトの印加された書き込み0電圧に切り替えられる。印加された書き込み0電圧の上昇時間は、例えば1ns未満のように比較的短い、又は、例えば100μsを超過するほど比較的長いことがある。刺激回路1910は、電圧VT2を端子T2へ印加し、電圧VT2からFETダイオード1505の順方向電圧を差し引いたものが不揮発性ナノチューブスイッチ1510の端子1530へ印加される。回路1900内のFETダイオード1505の1つの端子が回路内の最低電圧に、本例の場合には接地に連結される。また、半導体基板も接地に連結されたと仮定すれば、FETダイオード1505閾値電圧は、FETダイオード1505に印加された電圧だけ対応半導体基板に対して増加しない。酸化物の厚さ及びチャネルイオン注入量のようなデバイス特性を制御するための半導体製造方法を用いて、FETダイオード1505ターンオン電圧を0.5ボルト未満に調整できる。FETダイオード1505の順方向バイアス電圧降下が0.5ボルト未満であれば、NV NTスイッチ1510を横切って4.5ボルトよりも大きい電圧が現れる。例えば、NV NTスイッチ1510の書き込み0閾値電圧が4.5ボルト(又はそれ未満)であれば、NV NTスイッチ1510がオン状態からオフ状態へ切り替えられる。書き込み0動作2000−3の間、電流制限は不要である。通常、書き込み0電流は、1μA未満〜50μAである。
例示的な書き込み1動作において、図19の回路1900を参照すると、図20ABに示すように書き込み1動作波形2000−4が印加されるとき、モードセット時間間隔の間に不揮発性ナノチューブダイオード1500(NV NT FETダイオード1500)がオフ状態からオン状態へ切り替えられる。書き込み1動作2000−4波形は、書き込み1動作2000−4の開始前に、低電圧の電圧VT2、例えばゼロボルトを示す。図9A及び図9Bに示すように、NV NTスイッチ1510オフ抵抗は、100MOhmsよりも大きく、10GOhmsよりも大きい範囲となる。それによって、FETダイオード1505逆方向バイアス抵抗は、NV NTスイッチ1510オフ抵抗よりも少なく、印加された書き込み1電圧の大部分は図19に示す端子T2及びNV NTスイッチ1510端子1530にかけて現れ得る。電圧VT1がNV NTスイッチ1510の書き込み1閾値電圧よりも高く切り替えられれば、所望しない書き込み1サイクルが始まりうる。NV NTスイッチ1510抵抗の降下によって、バックFETバイアスダイオード1505抵抗が優勢となり、書き込み1動作の完了を防止しうる。しかし、部分的な書き込み1動作を防止するために、電圧VT1は、例えば4ボルトに制限される。
図20Bに示すようなモードセット時間間隔の間の例示的な書き込み1動作2000−4は、電圧VT1が接地のような低電圧に切り替えられることで始まる。次に、電圧VT2が4ボルトの印加された書き込み1電圧に切り替えられる。印加された書き込み1電圧の上昇時間は、例えば1ns未満のように比較的短い、又は、例えば100μsを超過するほど比較的長いことがある。刺激回路1910は、電圧VT2を端子T2へ印加し、電圧VT2からFETダイオード1505の順方向電圧を差し引いたものがNV NTスイッチ1510の端子1530へ印加される。回路1900内のFETダイオード1505の1つの端子が回路内の最低電圧に、本例の場合には接地に連結される。また、半導体基板も接地に連結されたと仮定すれば、FETダイオード1505閾値電圧は、FETダイオード1505に印加された電圧だけ対応半導体基板に対して増加しない。酸化物の厚さ及びチャネルイオン注入量のようなデバイス特性を制御するための半導体製造方法を用いて、FETダイオード1505ターンオン電圧を0.5ボルト未満に調整できる。FETダイオード1505の順方向バイアス電圧降下が0.5ボルト未満であれば、NV NTスイッチ1510を横切って4.5ボルトよりも大きい電圧が現れる。例えば、NV NTスイッチ1510の書き込み1閾値電圧が3.5ボルト(又はそれ未満)であれば、NV NTスイッチ1510がオフ状態からオン状態へ切り替えられる。書き込み1動作2000−4の間、電流制限が適用できる。電流制限手段を含む刺激回路の例は、本願と同日出願である米国特許出願第(番号未定)号、名称「Nonvolatile Resistive Memories Having Scalable Two−Terminal Nanotube Switches」に開示されている。通常、書き込み1電流は、1μA未満〜50μAに制限される。
電流が制限される刺激回路を用いることに関する1つの代案は、電流を制限するようにFETダイオード1505をデザインすることである。即ち、NV NTダイオード1500が付属成分FETダイオード1505のデザインによって決定される埋め込み電流制限を有する。FETダイオードの例は、参照文献であるBaker,R.et al., 「CMOS Circuit Design, Layout,and Simulation」、 IEEE Press、1998、 pp.165−171に開示されている。
図21Aは、刺激回路2110が電圧Vを抵抗Rの1つの端子に印加する回路2100の実施例を示す。抵抗Rの別の端子は、NV NTダイオード1200の端子T1に連結される。NV NTダイオード1200の端子T2は、共通基準電圧に、例えば接地に連結される。NV NTダイオード1200は、図12に関して上述したように、NV NTスイッチと直列連結されるダイオードによって形成される。回路2100の出力は、端子T1電圧VOUTである。
図21Bは、NV NTダイオード1200に対するオン状態の等価回路2110の実施例を示す。等価回路2110は、図6Aに示すようなオン状態のNV NTスイッチ600に対応する。図21Cは、オン状態の不揮発性ナノチューブダイオード1200のI−V電気特性2120を示す。NV NTダイオード1200ターンオン電圧は、例えば約0.4〜0.5ボルトである。ターンオン後に、I−V曲線の傾斜は、NV NTスイッチ1210のオン抵抗に相応し、ここでRON−NTは、通常、図9A及び図9Bに示すように、10kOhms〜100kOhmsである。
図21Dは、NV NTダイオード1200に対するオフ状態の等価回路2130の実施例を示す。等価回路は、図6Bに示すようなオフ状態のNV NTスイッチ600’に対応する。図21Eは、オフ状態の不揮発性ナノチューブダイオード1200のI−V電気特性2140を示す。I−V特性2140は、一部NV NTスイッチの場合に100MOhmsよりも大きいROFF−NTに相応し、図9A及び図9Bに示す他のNV NTスイッチの場合には10GOhmsよりも大きい。
例示的な読み取り動作において、図21Aの回路2100を参照すると、NV NTダイオード1200が高いオフ抵抗状態にあれば、出力電圧VOUTは高電圧となり、図22に示すようにNV NTダイオード1200が低いオン抵抗状態にあれば、出力電圧VOUTは低くなる。このような例において、Rは、NV NTダイオード1200のオン抵抗よりも遥かに大きく、NV NTダイオード1200のオフ抵抗よりも遥かに小さいことが推定される。NV NTダイオード1200のオン抵抗が10kOhms〜100kOhmsであり、NV NTダイオード1200のオフ抵抗は、100MOhms〜10GOhms、及び上述したようにそれよりも高いことがあり、それによって、Rを、例えば1MOhmに選択できる。
NV NTダイオード1200がオフ状態にある例示的な読み取り動作において、NV NTダイオード1200のオフ抵抗は、抵抗Rよりも遥かに大きく、図22に示す読み取り電圧波形2200−1を回路2100に印加すれば、入力Vが0から2ボルトへ切り替えられるとき、VOUTがゼロボルトから2ボルトへ切り替えられる結果をもたらす。これは、1MOhmの抵抗RがNV NTダイオード1200の100MOhms〜10GOhms、又はそれ以上の抵抗よりも遥かに小さいためである。
NV NTダイオード1200がオン状態にある例示的な読み取り動作において、NV NTダイオード1200のオン抵抗は、抵抗Rよりも遥かに小さく、図22に示す読み取り電圧波形2200−2を回路2100に印加すれば、入力Vが0から2ボルトへ切り替えられるとき、VOUTがゼロボルトから0.4〜0.5ボルトへ切り替えられる結果をもたらす。これは、1MOhmの抵抗RがNV NTダイオード1200のオン抵抗よりも大きいためである。VOUTの低電圧値は0.5ボルトであるが、これは、それがNV NTダイオード1200の順方向電圧であるためである。図12及び図21A〜図21Eに関して上述したように、ダイオード1205がNV NTダイオード1200の付属成分であるため、上述したように順方向電圧が発生する。
図23Aは、刺激回路2310が電圧Vを抵抗Rの1つの端子に印加する回路2300の実施例を示す。抵抗Rの別の端子は、NV NTダイオード1500の端子T1に連結される。NV NTダイオード1500の端子T2は、共通基準電圧に、例えば接地に連結される。NV NTダイオード1500は、図15に関して上述したように、NV NTスイッチと直列連結されるFETダイオードによって形成される。回路2300の出力は端子T1電圧VOUTである。
読み取り動作において、図23Aの回路2300を参照すると、NV NTダイオード1500(NV NT FETダイオード1500)が高いオフ抵抗状態にあれば、出力電圧VOUTは高電圧となり、図23Bに示すようにNV NTダイオード1500が低いオン抵抗状態にあれば、出力電圧VOUTは低くなる。このような例において、Rは、NV NTダイオード1500のオン抵抗よりも遥かに大きく、NV NTダイオード1500のオフ抵抗よりも遥かに小さいことが推定される。NV NTダイオード1500のオン抵抗が10kOhms〜100kOhmsであり、NV NTダイオード1500のオフ抵抗は、100MOhms〜10GOhms、及び上述したようにそれよりも高いことがあり、それによって、Rを、例えば1MOhmに選択できる。
NV NTダイオード1500がオフ状態にある例示的な読み取り動作において、NV NTダイオード1500のオフ抵抗は、抵抗Rよりも遥かに大きく、図23Bに示す読み取り電圧波形2300−1を回路2300に印加すれば、入力Vが0から2ボルトへ切り替えられるとき、VOUTがゼロボルトから2ボルトへ切り替えられる結果をもたらす。これは、1MOhmの抵抗RがNV NTダイオード1500の100MOhms〜10GOhms、又はそれ以上の抵抗よりも遥かに小さいためである。
NV NTダイオード1500がオン状態にある例示的な読み取り動作において、NV NTダイオード1500のオン抵抗は、抵抗Rよりも遥かに小さく、図23Bに示す読み取り電圧波形2300−2を回路2300に印加すれば、入力Vが0から2ボルトへ切り替えられるとき、VOUTがゼロボルトから0.5ボルトへ切り替えられる結果をもたらす。これは、1MOhmの抵抗RがNV NTダイオード1500のオン抵抗よりも大きいためである。VOUTの低電圧値が0.5ボルトであるが、これは、それがNV NTダイオード1500の順方向電圧であるためである。上述したように、FETダイオード1505がNV NTダイオード1500の付属成分であるため、順方向電圧が発生する。
図24は、NV NTダイオード1200が不揮発性の2端子伝達デバイスを含む回路2400の実施例を示す。刺激回路2410は、電圧Vを抵抗Rの一端子に印加する。抵抗Rの他端子は、NV NTダイオード1200の端子T1に連結される。NV NTダイオード1200の端子T2は、第2抵抗R’の一端子に連結され、抵抗R’の他端子は、共通基準電圧に、例えば接地に連結される。NV NTダイオード1200は、図12に関して上述したように、NV NTスイッチと直列連結されるダイオードによって形成される。NV NTダイオード1200に対するI−V特性及び等価回路が図21A〜図21Eに示されている。回路2400の出力は、端子T2電圧V’OUTである。
例示的な信号伝達動作において、図24の回路2400を参照すれば、NV NTダイオード1200が高いオフ抵抗状態にあれば、出力電圧VOUTは、低電圧となり、図25に示すようにNV NTダイオード1200が低いオン抵抗状態にあれば、出力電圧VOUTは高くなる。このような例において、Rは、NV NTダイオード1200のオン抵抗よりも遥かに大きく、NV NTダイオード1200のオフ抵抗よりも遥かに小さいことが推定される。NV NTダイオード1200のオン抵抗が10kOhms〜100kOhmsであり、NV NTダイオード1200のオフ抵抗は、100MOhms〜10GOhms、及び上述したようにそれよりも高いことがあるため、Rを、例えば1MOhmに選択できる。このような例において、抵抗R’は、抵抗Rと等しいと推定される。
NV NTダイオード1200がオフ状態にある例示的な信号伝達動作において、NV NTダイオード1200のオフ抵抗は、抵抗Rよりも遥かに大きく、図25に示す信号伝達電圧波形2500−1を回路2400に印加すれば、入力Vが0から2ボルトへ切り替えられるとき、VOUTがほぼゼロボルトに保持される結果をもたらす。これは、1MOhmの抵抗RがNV NTダイオード1200の100MOhms〜10GOhms、又はそれ以上の抵抗よりも遥かに小さいためであり、またNV NTダイオード1200にかけて電圧Vが現れ、抵抗R’も1MOhmであるためである。
NV NTダイオード1200がオン状態にある例示的な信号伝達動作において、NV NTダイオード1200のオン抵抗は、抵抗Rよりも遥かに小さく、図25に示す読み取り電圧波形2300−2を回路2400に印加すれば、1MOhmの2つの等しい抵抗値R及びR’の間に分割される電圧Vをもたらす。入力Vが0ボルトから2ボルトへ切り替えられるとき、V’OUTがゼロから約1ボルトへ切り替えられる。これは、1MOhmの抵抗RがNV NTダイオード1200のオン抵抗よりも遥かに大きいためであり、また抵抗R’も1MOhmと等しい状態で、オン状態のNV NTダイオード1200を有する信号伝達回路2400が2:1電圧分割器として挙動するためである。
不揮発性ナノチューブダイオード(NV NTダイオード)デバイスをセルとして用いる不揮発性メモリ
以下に更に説明するビット選択可能な不揮発性ナノチューブベースメモリアレイは、複数のメモリセルを含み、各セルは、ビットライン及びワードラインを収容する。各メモリセルは、陽極及び陰極端子(ノード)を有する選択ダイオードを含む。各セルは、2端子不揮発性ナノチューブスイッチデバイスを更に含み、当該デバイスの状態は、セルのロジッグ状態を示す。上述したように、組み合わせたダイオード及び不揮発性ナノチューブスイッチは、不揮発性ナノチューブダイオード(NV NTダイオード)という。各メモリセルは、1つの不揮発性ナノチューブダイオードを用いて形成される。不揮発性ナノチューブダイオードの不揮発性ナノチューブスイッチ部分の状態は、少なくとも1桁によって分離、通常は2〜5桁によって分離された、オン抵抗状態とオフ抵抗状態の間で変わりうる(サイクリング)。不揮発性ナノチューブスイッチがオン状態とオフ状態の間でサイクリングされる回数に対する実質的な制限はない。
各メモリセルは、水平配向又は密度を最大化するために垂直配向された(3次元)、内部の陰極対不揮発性ナノチューブスイッチ連結を有する不揮発性ナノチューブダイオード、又は内部の陽極対不揮発性ナノチューブスイッチ連結を有する不揮発性ナノチューブダイオードを用いて形成される。密度を更に最大化するために、メモリアレイは、下部の半導体基板上及びその内部に集積されるインターコネクション及び支持回路の上側に集積される。
陰極対NTスイッチ連結を有するNV NTダイオードデバイスを用いる不揮発性メモリ
一部の実施例において、不揮発性ナノチューブダイオード(NV NTダイオード)は2つの直列デバイス、即ち2端子不揮発性ナノチューブスイッチ(NV NTスイッチ)と直列であるダイオード(例えば、2端子ショットキー又はPNダイオード)によって形成された2端子不揮発性デバイスである。前記2つの直列デバイスの各々は、1つの共有された直列電気連結部を有する。陰極対ナノチューブNV NTダイオードは、前記2つの不揮発性ナノチューブスイッチ端子のうち1つに電気的に連結された陰極端子を備える。前記NV NTダイオード2端子不揮発性デバイスは、ショットキー又はPNダイオードの陽極に連結された1つの利用可能端子及びNV NTスイッチの自由端子に連結された第2利用可能端子を備える。陰極対NT不揮発性ナノチューブダイオードの実施例の配線図が図12に示されている。PINダイオード、FETダイオード、及びその他ダイオード類型も利用できる。
一部の実施例において、セル当たり1つのNV NTダイオードを用いて、高密度の3Dメモリを形成することができる。陰極対NT連結部を有するNV NTダイオードを用いるメモリの実施例を概略的に示し、メモリ動作を以下に更に説明する。3Dセル構造物は、製造方法を含んで示されている。垂直及び水平配向されたNV NTスイッチに形成されたNV NTダイオードを有するセルを以下に更に示す。
不揮発性システム及び不揮発性システムを有する回路
不揮発性メモリ2600の実施例が図26Aに示されている。メモリ2600は、図12に示すようなダイオード陰極対不揮発性ナノチューブスイッチ端子連結を有する不揮発性ナノチューブダイオード1200(NV NTダイオード1200)と類似する不揮発性ナノチューブダイオードを用いて形成されたセルC00〜C33を有するメモリアレイ2610を含む。NV NTダイオード1200のダイオード1205と類似するダイオードがセル選択デバイスとして用いられ、NV NTダイオード1200のNV NTスイッチ1210と類似する不揮発性ストレージスイッチが不揮発性オン(低抵抗)状態又は不揮発性オフ(高抵抗)状態を記憶するために用いられる。オン及びオフ状態は、不揮発性ロジッグ「1」又は「0」状態を各々示す。ロジッグ「1」又は「0」状態を低抵抗状態及び高抵抗状態に割り当てることは、任意的なことであり、例えば逆に割り当てることもできることに留意されたい。
図26Aに示す不揮発性メモリ2600は、上述したようなNV NTダイオード1200と類似するNV NTダイオードセルC00〜C33のマトリックスを有するメモリアレイ2610を含む。不揮発性セルC00は、アレイ内の他のセルのように、上述したNV NTダイオード1200と類似するNV NTダイオードC00という1つのNV NTダイオードを含む。NV NTダイオードC00の陽極は、ビットラインBL0に連結され、NV NTダイオードC00の別の端子、即ちNV NTスイッチ端子は、ワードラインWL0に連結される。
図示の実施例において、メモリアレイ2610は、ワードラインWL0、WL1、WL2、WL3、及びビットラインBL0、BL1、BL2、BL3を含む4ワードライン×4ビットラインの16ビットメモリアレイである。ワードラインWL0〜WL3に連結され、ワードデコーダ及びWL選択ロジッグ2620によって選択されるワードラインドライバ回路2630が書き込み0、書き込み1、及び読み取り動作中に刺激を提供する。BLドライバ及び検知回路2640がデータマルチプレクサ(MUXs)を提供し、BLドライバ及び検知増幅器/ラッチがビットラインBL0〜BL3に連結され、ビットデコーダ及びBL選択ロジッグ2650によって選択され、メモリアレイ2610からのデータ受信及びメモリアレイ2610へのデータ伝達をする書き込み0、書き込み1、及び読み取り動作中に刺激を提供する。メモリ2600への電力(電圧)供給がデータ損失なく遮断し得るように、メモリアレイ2610内のデータは、不揮発性状態で記憶される。BLドライバ及び検知回路2640も読み取り/書き込みバッファ2660に連結される。読み取り/書き込みバッファ2660は、メモリアレイ2610から読み取り/書き込みバッファ2660へデータを伝達し、当該読み取り/書き込みバッファ2660は、更にそのデータをチップ外部(off−chip)へ伝達する。読み取り/書き込みバッファ2660はまたチップ外部からデータを受信し、そのデータをBLドライバ及び検知回路2640へ伝達し、前記BLドライバ及び検知回路2640は、不揮発性ストレージのためのアレイ2610へデータを伝達する。アドレスバッファ2670は、アドレス位置情報を提供する。
ワードラインWL0に沿った例示的な書き込み0動作の場合、即ち同時的なセルC00、C01、C02、C03消去の場合、セルC00〜C03内に記憶されたデータの消去前に、選択的に読み取ることができ、対応する検知増幅器/ラッチに記憶できる。ワードラインWL0に沿った書き込み0動作は、ゼロから5ボルトへ切り替えられるビットラインBL0、BL1、BL2、BL3と共に進行し、ビットラインドライバは、BLドライバ及び検知回路2640内の対応するBLドライバによって制御される。次に、WLドライバ回路2630は、ワードラインWL0を5ボルトからゼロボルトに駆動し、それによって、セルC00、C01、C02、C03を各々形成するNV NTダイオードC00、C01、C02、C03を順方向にバイアスさせる。約4.5ボルト(図21に示すように、消去電圧5ボルトから0.5ボルト未満のNV NTダイオードターンオン電圧を差し引く)の書き込み0電圧は、オン状態のNV NTダイオードの場合にオン状態からオフ状態への切り替えをもたらし、オフ状態のNV NTダイオードは、オフ状態で保持される結果をもたらす。それによって、ワードラインWL0に沿った書き込み0動作後に、NV NTダイオードC00〜C03は、何れもオフ状態となる。選択されていないワードラインWL1、WL2、WL3の全ては選択されていない状態で5ボルトに保持され、対応するセルに記憶された不揮発性データも変わらずに保持される。
図26Aは、4×4メモリアレイ2610を示しているが、当該アレイは、任意に大きく(例えば、〜8kBアレイ形成のために)製造でき、関連電子装置の変更も適切に行われることに留意されたい。
図26Bに示す例示的な書き込み0及び書き込み1動作は、NV NTスイッチの2端子にかけて印加される3.5ボルトの書き込み1(書き込み)電圧と4.5ボルトの書き込み0(消去)電圧に関して説明される。しかし、NV NTスイッチチャネル長が更に減少された状態(20nm未満)、及び/又は改善されたナノチューブ素子SWNT及び/又はMWNT物質の場合、及び/又は上述したようにサスペンド領域を含むNV NTスイッチのような改善されたデバイス構造物の場合に、書き込み0及び書き込み1電圧は、例えば1〜3ボルト範囲、又は他の範囲に減少され得る。
このような例において、上述したように書き込み0動作は、例示的な書き込み動作に先行する。即ち、各々の対応するセルC00〜C03のNV NTダイオードC00〜C03がオフ状態で書き込み動作を始める。例えば、ロジッグ0状態が記憶されなければならないセルC00に対する例示的な書き込み0動作の場合、NV NTダイオードC00がロジッグ0高抵抗状態で保持される。それによって、対応するBLドライバ及び検知回路2640によってビットラインBL0がゼロボルトで保持される。次に、WLドライバ2630からの刺激によって、ワードラインWL0が4ボルトからゼロボルトへ切り替えられる。NV NTダイオードC00は、書き込み0動作中にバックバイアスされて保持され、セルC00は、オフ(高抵抗)ロジッグ0状態で保持される。
ロジッグ1を示す書き込み1動作中にNV NTダイオードC00がオフ(高抵抗状態)からオン(低抵抗状態)へ切り替えられれば、BLドライバ及び検知回路2640内の対応BLドライバによって提供される刺激によって、ビットラインBL0がゼロボルトから4ボルトへ切り替えられる。次に、ワードラインWL0が4ボルトからゼロボルトへ切り替えられる。約4ボルトの書き込み1電圧は、NV NTダイオードC00の対応するNV NTスイッチ付属成分の端子にかけて3.5ボルト(図21に示すように、0.5ボルト未満のNV NTダイオードターンオン電圧を4ボルトから差し引く)の電圧をもたらし、NV NTダイオードC00に対するオフ状態からオン状態への切り替えをもたらす。
例示的な読み取り動作の間に、例えばセルC00〜C03から、BLドライバ及び検知回路2640内のビットラインドライバがビットラインBL0〜BL3を、例えば2ボルトの読み取り電圧のような高電圧に事前充電する。記憶されたロジッグ状態(ビット)が読み取り動作中に撹乱(変化)されないようにするために、読み取りビットライン電圧が書き込み0及び書き込み1電圧の何れよりも小さく選択される。ワードラインドライバ回路2630は、ワードラインWL0を2ボルトからゼロボルトに駆動する。セルC00内のNV NTダイオードC00がオフ状態(ロジッグ0記憶)であれば、ビットラインBL0は放電せずに2ボルトに保持される。BLドライバ及び検知回路2640内の対応する検知増幅器/ラッチがロジッグ0を記憶する。しかし、セルC00内のNV NTダイオードC00がオン状態であれば、ビットラインBL0が放電される。BLドライバ及び検知回路2640内の対応する検知増幅器/ラッチが減少した電圧を検出して、ロジッグ1をラッチする。
図26Bは、書き込み0、書き込み1、及び読み取り動作(又はモード)中に、図26Aに示すメモリ2600の実施例に適用できる動作波形2600’の例を示す。ワードラインWL0のような選択されたワードラインに沿ってセル状態を対応ラッチ内に記録するために、事前書き込み0読み取り動作が書き込み0動作前に選択的に行われ得る。セルC00、C01、C02、C03は、書き込み0パルスを(ほぼ)同時に受信する。書き込み0動作の開始時に、ビットラインBL0、BL1、BL2、BL3は、図26Bの波形2600’により示されるように、ゼロボルトから5ボルトへ切り替えられる。次に、ワードラインWL0が5ボルトからゼロボルトへ切り替えられ、それによって、NV NTダイオードC00〜C03を順方向バイアスする。約4.5ボルトが各NV NTダイオード内の個別的なNV NTスイッチにかけて形成されるが、これは、0.5ボルト未満の順方向バイアス電圧降下のためである。対応するNV NTスイッチの書き込み0電圧が4.5ボルト(又はそれ未満)であれば、NV NTダイオードは、オン(低抵抗)状態からオフ(高抵抗)状態へ切り替えられ、オフ状態のNV NTダイオードはオフ状態を保持する。それによって、ワードラインWL0に沿った書き込み0動作後に、NV NTダイオードC00〜C03は何れもオフ状態となる。選択されていないワードラインWL1、WL2、WL3の何れも選択されないまま5ボルトに保持される。
このような例において、図26Aに関して更に説明するように、書き込み0動作が書き込み動作に先行する。即ち、ワードラインWL0に沿ったセルの場合に、書き込み動作が始まる際、NV NTダイオードC00〜C03はオフ状態である。波形2600’で表された例示的な書き込み動作の場合、NV NTダイオードC00及びC03が書き込み0動作のためのオフ状態で保持され、NV NTダイオードC01及びC02は、書き込み1動作でオフ状態からオン状態へ切り替えられる。
それによって、書き込みサイクルの開始時に、ビットラインBL0及びBL3がゼロボルトで保持される。次に、ワードラインWL0が4ボルトからゼロボルトへ切り替えられる。NV NTダイオードC00及びC03は、書き込み0動作中にバックバイアスされ、それによって、NV NTダイオードは、ロジッグ0状態を記憶するオフ状態で保持される。
例示的な書き込みサイクルを継続すれば、セルC01及びC02がオフ状態からオン状態へ切り替えられる。ビットラインBL1及びBL2がゼロボルトから4ボルトへ切り替えられる。次に、ワードラインWL0が4ボルトからゼロボルトへ切り替えられる。NV NTダイオードC01及びC02が書き込み1動作中に順方向にバイアスされ、NV NTダイオードC01及びC02に対応するNV NTスイッチにかけて約3.5ボルトが形成される。NV NTダイオードC01及びC02がオフ状態からロジッグ1状態を記憶するオン状態へ切り替えられる。
図26Bの波形2600’によって示されたような例示的な読み取り動作の場合、ビットラインBL0、BL1、BL2、BL3が、例えば2ボルトに事前充電され、浮動することが許容される。次いで、ワードラインWL0が2ボルトからゼロボルトへ切り替えられる。ワードラインWL1、WL2、WL3は、2ボルトに保持される。セルC00及びC03の場合、ビットラインBL0及びBL3の電圧は変わらずに保持されるが、これは、NV NTダイオードC00及びC03がオフ状態又は高抵抗状態にあって、ビットラインBL0及びBL3に対するビットライン静電容量が接地(ゼロボルト)へ放電できないためである。しかし、セルC01及びC02の場合、ビットラインBL1及びBL2がゼロボルトへ向かって放電される。これは、NV NTダイオードC01及びC02がオン状態又は低抵抗状態にあって、ビットラインBL1及びBL2に対するビットライン静電容量が接地(ゼロボルト)へ向かって放電されるためである。BL1及びBL2の場合、対応する検知増幅器/ラッチが100mV〜200mV範囲のビットライン電圧減少を通常検知するが、前記検知される値は、検知/ラッチ回路の特定の特性(デザイン)によって変わり得る。BLドライバ及び検知回路2640内の対応する検知増幅器/ラッチは、BL1及びBL2読み取り電圧の変化を決定し、セルC01及びC02を形成するNV NTダイオードC01及びC02のオン状態に対応するロジッグ1状態をラッチする。BLドライバ及び検知回路2640内の対応する検知増幅器/ラッチは、BL0及びBL3の不変を決定し、セルC00及びC03を形成するNV NTダイオードC00及びC03のオフ状態に対応するロジッグ0状態をラッチする。
NV NTデバイスを用いる不揮発性メモリセル製造のための3次元セル構造物方法に関する考察
不揮発性ナノチューブダイオード1200及び1300(NV NTダイオード1200及び1300)、及びFETダイオードで形成され、NV NTダイオード1400、1500、1600、1700、又はNV NT FETダイオード1400、1500、1600、1700ともいう不揮発性ナノチューブダイオードがセルとして用いられ、アレイに相互接続されて、不揮発性ナノチューブランダムアクセスメモリシステムを形成することができる。当該アレイはまたPLAs、FPGAs、PLDs及び別のロジッグデバイスのような不揮発性アレイベースロジッグの製造に用いることができる。
図27Aは、本発明の一部の実施例を製造するための方法2700を概略的に示している。当該方法2700は、不揮発性ナノチューブダイオード1200及び1300に関して更に後述し、その方法2700は、上述した多くの不揮発性ナノチューブダイオードの製造を十分に説明する。このような方法2700を用いて、例えばPLAs、FPGAs、及びPLDsで使われるようなロジッグ支持回路(メモリ支持回路の代わりに)を有するNAND及びNORアレイのようなロジッグアレイとして整列されるNV NTダイオードを基にするロジッグ実施例を形成することができる。
一般に、方法2710は、半導体基板上及びその内部に支持回路及びインターコネクションを製造する。これは、例えば図26Aに示す回路2620、2630、2640、2650、2660、2670のようなメモリ支持回路を形成するために、相互接続されるドレイン、ソース、及びゲートを有するNFET及びPFETデバイスを含む。そのような構造物及び回路は、本願に開示しない公知技術を用いて形成できる。方法2710は、公知の製造方法を用いて基層の形成に用いることができ、前記基層上及びその内部には不揮発性ナノチューブダイオード制御デバイス及び回路が製造される。
方法2720は、インターコネクト手段を有する平坦化された絶縁体、及び前記平坦化された絶縁体表面上の不揮発性ナノチューブアレイ構造物を含む中間構造物を製造する。平坦化された絶縁体下部の半導体基板上又はその内部のメモリ支持回路を平坦化された絶縁体表面上及びその上側の不揮発性ナノチューブダイオードアレイと相互接続するために、インターコネクト手段は、垂直配向され、充填されたコンタクト又はスタッドを含む。
以下に更に説明するように、3Dセルを相互接続し、3Dメモリを形成するために、ワードライン及びビットラインが3Dアレイ構造物で使われ、当該ワードライン及びビットラインは、下部のメモリ支持回路にほぼ平行なX−Y平面内でほぼ直交することができる。以下に更に説明するように、3Dアレイ構造物及び3Dアレイ構造物の製造方法を示している図において、ワードライン方向は、X軸線沿って任意に割り当てられ、ビットライン方向は、Y軸線に沿って任意に割り当てられている。以下に詳述するような「垂直セル」の実施例において、X−Y平面にほぼ直交するZ軸線は、3Dセル配向の垂直方向を示す。
必要によって、追加の配線層を付加、そしてチップを保護し、パッケージインターコネクト手段を付加することで、方法2750は、半導体チップの製造を完成するための産業界標準の製造技術を用いる。
陰極対NTスイッチ連結を有する垂直配向されたダイオード及び垂直配向されたNTスイッチを備えるNV NTデバイスを用いる不揮発性セルの3次元セル構造物
半導体基板上及びその内部で支持回路及びインターコネクションが形成されると、図28Aに示すように、断面2800で示すような不揮発性ナノチューブダイオードアレイを支持回路及びインターコネクション領域上側に製造するための方法が用いられる。図28Aは、いくつかの可能な実施例のうち1つの実施例においてセルC00及びC01を含む断面を示す。
上述した方法2710を用いて支持回路及びインターコネクション2801を形成することができる。
次に、図27Bに示す方法2730は、絶縁体2803を堆積して平坦化する。3Dアレイ内の金属アレイラインを対応する支持回路及びインターコネクション2801に連結するために、平面絶縁体2803(断面2800には図示していないが、図28Cの断面2800”に図示)を介するインターコネクト手段を用いることができる。例として、BLドライバ及び検知回路2640内のビットラインドライバが図26Aに示すメモリ2600のアレイ2610内のビットラインBL0に連結できる。製造プロセスにおける現段階では、方法2740を用いて、図28Aに示すメモリアレイ支持構造物2805−1と相互接続された、絶縁体2803の表面上にメモリアレイを形成することができる。
図27Bに示す方法2740は、不揮発性ナノチューブダイオードを形成するために、金属、ポリシリコン、絶縁体、及びナノチューブ素子を堆積して平坦化し、このような例において、前記不揮発性ナノチューブダイオードは、複数の垂直配向されたダイオード及び垂直配向された不揮発性ナノチューブスイッチシリーズ対を含む。個別的なセル外側寸法が単一エッチング段階で形成され、セル面積を実質的に増大させる各層整列公差の累積を除去するために、WL0層を除く層が堆積されて平坦化された後、単一トレンチエッチング段階によって形成された単一NV NTダイオードを各セルが有する。X方向に沿った個別的なセル寸法は、図28Aに示すように1F(1最小フィーチャー)であり、X方向に直交するY方向(図示せず)に沿った寸法も1Fであり、X及びY方向に2Fの周期を有する。それによって、各セルは約4F2の面積を占有する。垂直配向された(Z方向)NV NTスイッチ素子(ナノチューブ素子)をX方向に沿ったRに配置することは、本例でF/2とほぼ等しいRを有するトレンチ規定外側寸法に平行になされ、このとき、NV NTスイッチ(ナノチューブ素子)分離距離は、図34A〜図34FFに関して後述する自己整列手段によって制御される。垂直配向されたNV NTスイッチ素子(ナノチューブ素子)をY方向に配置することは、通常、重要ではなく、自己整列手段を要求することもない。
垂直配向されたナノチューブ素子をほぼF/2のRに配置することは、セル寸法Fよりも遥かに小さいナノチューブ膜厚を推定させる。例えば、45nm技術ノードの場合、ナノチューブ素子の厚さは、例えば0.5nm〜10nmとなる。ナノチューブ素子は、1つのナノチューブ層を用いて、又は複数層を用いて形成できる。当該ナノチューブ素子層は、参照のためにここに引用した特許文献に詳述されている、例えば、スピンオンコーティング技術又はスプレーオンコーティング技術を用いて堆積できる。図28A及び図28Bに示す3Dメモリアレイ構造物の実施例及び図34A〜図34FFに関して説明する対応する例示的な製造方法は、ほぼF/2と等しいRに配置される垂直配向されたナノチューブ素子が予想される3Dアレイ構造物を示す。当該素子は、図28A、図28Bの実施例及びそれに対応する図34A〜図34FFの例示的な製造方法に関して後述するような垂直配向されたナノチューブ素子チャネル長LSW−CHによって電気的に分離する底部コンタクトと側壁コンタクトを含む。
1つの可能な変形実施例において、寸法Fを有するセルの場合、F/2に配置されるためには、垂直配向されたナノチューブ素子の厚さが厚すぎることがある。例えば、35nmのセル寸法F、及び10〜20nmのナノチューブ膜厚の場合、図39に関して後述するように、ナノチューブ素子及び保護用絶縁体層の何れも収容するために、例えばF/3で垂直配向されたナノチューブ素子が配置できる。下部コンタクト、側壁コンタクト、及び上部コンタクトを有する垂直配向されたナノチューブ素子も用いられる。
別の可能な変形実施例において、ナノチューブ素子の厚さは、全体セル寸法Fと等しくてもよい。例えば、セル寸法Fが35nmの場合、厚さ35nmのナノチューブ膜が用いられてもよく、例えば、セル寸法Fが22nmの場合、厚さ22nmのナノチューブ膜が用いられてもよい。このような場合、側壁コンタクトが除去され、図40に関して後述するように、下部コンタクト及び上部コンタクトによってのみ代わられるように、ナノチューブ素子コンタクト構造物が変更できる。ナノチューブ素子の厚さが側方向セル寸法Fと任意の特別な方式に必ずしも関連する必要はない。
複数の整列段階のない全体セル寸法の同時規定に加え、最小化されたメモリセル寸法(面積)を果たすために、最小値以下の寸法を用いて、このような例では、分離トレンチによって規定されるセル境界を用いて、デバイス素子を前記メモリセル境界内で自己整列配置する必要がある。図28A及び図28Bの各断面2800及び2800’は、ナノチューブチャネル素子位置Rが全体セル寸法を決定する分離トレンチに対して自己整列されることを除いては、図7Bに示す断面750と類似する例示的な不揮発性ナノチューブスイッチを示す。また、下部レベル、側壁、及び上部レベルコンタクトは、何れも自己整列されて分離トレンチ境界内に整合される。デバイス素子を規定された境界内に自己整列配置することは、参照のためにその全体内容をここに引用する米国特許第4,256,514号に開示されているような側壁スペーサ方法を適用することで達成できる。
一部の実施例において、方法は、トレンチを絶縁体で充填し、次いで表面を平坦化する。その後、方法は、平坦化された表面上にワードラインを堆積してパターニングする。
一部の実施例において、垂直配向された3Dセルの製造は、次のように進行される。図28Aを参照すると、方法は、例えば図34A〜図34FFに関して後述するように、厚さが50〜500nmである絶縁体2803の表面にビットライン配線層を堆積する。方法は、ビットライン配線層をエッチングして、ビットライン2810−1(BL0)及び2810−2(BL1)のような個別的なビットラインを形成する。BL0及びBL1のようなビットラインはアレイ配線導電体として用いられるが、ショットキーダイオードの陽極端子として用いることもできる。代りに、Nポリシリコン領域2820−1及び2820−2と接触する金属又はシリサイドコンタクト2815−1及び2815−2を用いて、より好適なショットキーダイオードジャンクション2818−1及び2818−2を形成することができ、また図34A〜図34FFに関して更に後述するように、ビットライン2810−1及び2810−2を有する抵抗(ohmic)コンタクトを形成することもできる。Nポリシリコン領域2820−1及び2820−2は、例えば1014〜1017ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープでき、例えば20nm〜400nmの厚さを有することもできる。コンタクト2815−1及び2815−2の厚さは、例えば10nm〜500nmであり得る。
一部の実施例において、ポリシリコン、例えばポリシリコン領域2820−1及び2820−2を形成するために、堆積されてパターニングされたポリシリコンのような物質特性を制御することで、ショットキー(及びPN)ダイオードの電気的特性を改善(例えば、低い漏洩)できる。ポリシリコン領域は、半導体領域で用いられる方法によって決定される比較的大きい又は比較的小さい粒子境界(粒界)寸法を有することができる。半導体産業界で用いられるSOI堆積方法を用いることができ、これにより低いダイオード漏洩電流のような電気的特性の更なる改善のための単結晶(もはやポリシリコンではない)、又はほぼ単結晶であるポリシリコン領域を提供することができる。
コンタクト及び導電体物質の例としては、Al、Au、W、Cu、Mo、Pd、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、TiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の適した導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドが含まれる。絶縁体は、SiO2、SiNx、Al2O3、BeO、ポリイミド、Mylar又は他の適した絶縁体であり得る。
一部、Al、Au、W、Cu、Mo、Tiなどのような導電体がコンタクト及び導電体物質の両方として、及びショットキーダイオードに対する陽極として利用でき、そのような場合、2815−1及び2815−2のような分離した選択的なショットキーダイオード陽極コンタクトは、不要となり、消去されることもある。しかし、その他では、低い順方向電圧降下及び低いダイオード漏洩のための陽極物質最適化が好ましい。ショットキーダイオード陽極物質は、Al、Ag、Au、Ca、Co、Cr、Cu、Fe、Ir、Mg、Mo、Na、Ni、Os、Pb、Pd、Pt、Rb、Ru、Ti、W、Zn、及びその他元素金属を含むことができる。また、CoSi2、MoSi2、Pd2Si、PtSi、RbSi2、TiSi2、WSi2、及びZrSi2のようなシリサイドを用いることができる。そのような金属及びシリサイドを用いて形成されたショットキーダイオードは、参照文献NG,K.K.「Complete Guide to Semiconductor Devices」、Second Edition、John Wiley&Sons、2002m pp.31−41に説明されており、参照のためにその全体内容をここに引用する。
次に、ショットキーダイオード選択デバイスを完了すれば、方法は、各Nポリシリコン領域2820−1及び2820−2との接触のため、及びコンタクト2830−1及び2830−2に対する抵抗型コンタクトのためのコンタクト領域を形成するために、N+ポリシリコン領域2825−1及び2825−2を形成する。通常、N+ポリシリコンは、ヒ素又はリンに、例えば1020ドーパントatoms/cm3までドープされ、例えば、20〜400nmの厚さを有する。
次に、方法は、例えば陰極コンタクト2830−1及び2830−2のような1つの端子を有する各セル内に不揮発性ナノチューブスイッチを形成する。セルC00及びC01の密度を高めるために、図28Aに示すナノチューブ素子を、図7に示すように、少なくとも部分的に垂直配向してもよい。垂直配向されたナノチューブスイッチは、参照のために引用する特許文献に詳述されている。絶縁及びコンタクト領域を含む垂直配向された側壁は、垂直配向されたナノチューブ素子2845−1及び2845−2の形成前に形成される。垂直配向された側壁は、F/2とほぼ同じ位置Rで自己整列方法を用いて形成される。しかし、類似する自己整列方法を用いて垂直配向された側壁をF/3、F/4、又は別の所望の位置のような任意の位置に配置することもできる。
ナノチューブ素子2845−1及び2845−2を形成する方法は、垂直側壁を形成するために、金属及び絶縁体領域の両方を通じて開口部を方向性エッチングすることで、対応する絶縁体2835−1及び2835−2と接触する第1形成絶縁体2835−1及び2835−2、及び側壁コンタクト2840−1及び2840−2を含むことができる。絶縁体2835−1及び2835−2の厚さは、図28Aに示すようにナノチューブ素子チャネル長を決定する。絶縁体2835−1及び2835−2は、5nm未満から250nm超過の範囲を有することができる。絶縁体2835−1及び2835−2の垂直側壁及び側壁コンタクト2840−1及び2840−2は、トレンチ側壁に対して自己整列され、前記トレンチ側壁は、図34A〜図34FFに関して更に後述する製造方法を用いたプロセスにおいて、後にエッチングされる。
次に、方法は、参照のために引用する特許文献に詳述されているように、等角ナノチューブ素子2845−1及び2845−2を形成する。
次いで、方法は、保護用の等角絶縁体2850−1及び2850−2を各等角ナノチューブ素子2845−1及び2845−2の表面上に形成する。
次に、方法は、ほぼFであるX寸法を有する開口部を形成した後、導電体物質で前記開口部を充填して、側壁コンタクト2840−1及び2840−2各々と接触する上部レベルコンタクト2865−1及び2865−2を形成する。上部レベルコンタクト2865−1及び2865−2を形成するための方法は、米国特許第4,944,836号に開示され、図34A〜図34FFに関して後述する方法と類似する。
コンタクト2865−1及び2865−2は、側壁コンタクト2840−1及び2840−2の各々、及びセルC00及びC01の形成が完了した後に形成されるワードライン2871(WL0)の間の導電経路を提供する。
次に、ワードライン2871(WL0)の形成前に、セルC00寸法及びセルC01寸法を、絶縁体2803の上部表面まで下側に向かう、セル構造物2800内の全層を通じるトレンチエッチングによって規定できる。
次に、方法は、トレンチ領域を絶縁体2860で充填し、ワードライン2871(WL0)を堆積する直前に構造物を平坦化させる。
次いで、方法は、ワードライン2871(WL0)を堆積してパターニングする。
図28Aの断面2800に重畳された不揮発性ナノチューブダイオード2880の配線図は、図12の不揮発性ナノチューブダイオード1200に対応する等価回路であって、各セルC00及びC01に1つずつある。図28Aの断面2800に示すセルC00及びC01は、図26Aのメモリアレイ2610に概略的に示す対応セルC00及びC01に対応し、ビットラインBL0及びBL1及びワードラインWL0は、メモリアレイ2610に概略的に示すアレイラインに対応する。
図28Bに示す断面2800’は、対応セルC00’及びC01’に形成されたNV NTダイオードC00’及びNV NTダイオードC01’がショットキーダイオードジャンクション2818−1及び2818−2を有するショットキーダイオード代りに、PNダイオードジャンクション2819−1及び2819−2を有するPNダイオードを含む点を除いては、図28Aに示すメモリアレイセルC00及びC01と類似するメモリアレイセルC00’及びC01’の実施例を示す。
Pポリシリコン領域2817−1及び2817−2は、ダイオード対陽極を形成し、Nポリシリコン領域2820−1’及び2820−2’は、ダイオード陰極を形成し、これらは共に(組み合わせて)PNダイオードジャンクション2819−1及び2819−2を有するPNダイオードを形成する。また、Pポリシリコン領域2817−1及び2817−2は、ビットライン2810−1’(BL0)及び2810−2’(BL1)各々と共に抵抗型又はほぼ抵抗型コンタクトを形成する。Nポリシリコン領域2820−1’及び2820−2’もN+ポリシリコン領域2825−1及び2825−2と共に抵抗型コンタクト領域を形成する。セルC00’及びC01’の別の構造物は、各セルC00及びC01に関して示し、説明したものと類似する。
図28Bに示すメモリアレイ支持構造物2805−2は、ショットキーダイオード選択手段代りに、PNダイオード選択手段を有するメモリセルを収容するために必要とされる場合のある調整を除いては、図28Aに示すメモリ支持構造物2801と類似する支持回路及びインターコネクション2801’、平坦化された絶縁体2803’を含む。
陰極対NTスイッチ連結を有する水平配向されたNTスイッチ及び垂直配向されたダイオードを備えるNV NTデバイスを用いる不揮発性セルの3次元セル構造物
図27Bに示す方法2720を用いて金属、ポリシリコン、絶縁体、及びナノチューブ素子を堆積して平坦化し、図28Cの断面2800”によって示す複数の垂直配向されたダイオードを有する不揮発性ナノチューブダイオード及び水平配向された不揮発性ナノチューブスイッチシリーズ対が形成できる。
図28Cの実施例のセルC00”は、メモリアレイ支持構造物2805−3上に形成され、前記構造物は、支持回路及びインターコネクション2801”、平坦化された絶縁体2803”を含む。セルC00に対するセルC00”の違いを収容するために必要な調整を除いては、平坦化された絶縁体2803”は、図28Aの平坦化された絶縁体2803と類似し、支持回路及びインターコネクション2801”は、支持回路及びインターコネクション2801と類似し、平坦化された絶縁体2803”は、図28Aの平坦化された絶縁体2803と類似する。また、断面2800”は、図28Cの断面2800”に示すようにビットライン2810”(BL0)を支持回路及びインターコネクション2801”回路と相互接続する充填されたビアコンタクト(スタッド)2807を含む。例えば、充填されたビアコンタクト(スタッド)2807が図26Aに概略的に示すビットラインBL0をBLドライバ及び検知回路2640と連結することができる。
個別的な外側セル寸法は、各エッチング段階が単一エッチング段階で形成でき、セル面積を実質的に増大させることができる各層の整列公差の累積を除去するために、WL0層を除く層が堆積されて平坦化された後に、単一トレンチエッチング段階によって形成された1つのNV NTダイオードを各セルが有する。X方向に沿った個別的なセル寸法は、図28Cに示すように2〜3F(1Fは最小フィーチャー)であるが、これは、図28A及び図28Bに示すように、垂直配向を有する不揮発性ナノチューブスイッチよりも水平の不揮発性ナノチューブスイッチ配向が、通常、より多くの面積を必要とするためである。最小Y方向(X方向に直交する、図示せず)、即ちY方向における1Fの寸法が可能である。一部の実施例において、3〜4FのX方向セル周期及び2FのY方向周期を用いるとき、各セルは、6〜8F2又はそれ以上の面積を占有する。平坦化以後にトレンチを絶縁体で充填した後に、ワードライン2875のようなワードラインが堆積されてパターニングされる。
セルC00”を形成するNV NTダイオードC00”が図28Aの断面2800に示す垂直配向された不揮発性ナノチューブスイッチ代りに、水平配向された不揮発性ナノチューブスイッチを含むことを除いては、図28Cに示す断面2800”は、図28Aに示すメモリアレイセルC00の実施例と類似するメモリアレイセルC00”の実施例を示す。
図28Cにおいて、断面2800”のセルC00”選択ショットキーダイオードは、図28Aの断面2800内のショットキーダイオードジャンクション2818−1に対応するショットキーダイオードジャンクション2821を含む。ショットキーダイオードジャンクション2821は陽極を形成するビットライン2810”(BL0)及び陰極を形成するNポリシリコン2820”によって形成される。金属コンタクト2815−1のような選択的な付加的金属コンタクトが断面2800”に示されていないが、付加することもできる。N+ポリシリコン領域2825”は、Nポリシリコン領域2820”に対するコンタクトのために付加され、図28AのN+ポリシリコン領域2825−1に対応する。
方法を用いて、水平(垂直代わりに)配向有し、N+ポリシリコン領域2825”と電気的に(物理的ではない)接触する不揮発性ナノチューブスイッチの一側部、及びワードライン2875と電気的に(物理的ではない)接触する不揮発性ナノチューブスイッチの他側部を備える不揮発性ナノチューブスイッチを製造することができる。
まず、方法は、絶縁体2830”及びコンタクト2835”を堆積する。次いで、方法は、コンタクト2835”及び絶縁体2830”の両方を通じて開口部を形成し、N+ポリシリコン領域2825”の表面を露出させる。
次に、方法は、下側開口部の上部、側壁及び底部に等角の絶縁体層を堆積する。次いで、方法は、等角の絶縁体層を方向性エッチングさせ、それによって側壁スペーサ2840を形成し、そのスペーサの厚さはセルC00”内の不揮発性ナノチューブスイッチのチャネル長LSW−CHを決定する。断面2800”は、2つのLSW−CH領域を示す。これら2つのLSW−CH領域は、電気的に並列である(断面2800”よって見えない)。例示的な製造方法が図35A〜図35Sに関して以下に更に説明される。
次に、方法は、平坦化後に、コンタクト金属で開口部を充填してコンタクト2845を形成し、前記コンタクトは、N+ポリシリコン領域2825”に対する抵抗型コンタクトを形成し、側壁スペーサ2840によってコンタクト2835”領域から隔離される。
次に、方法は、コンタクト2845、スペーサ2840及び側壁コンタクト2835”上で物理的及び電気的に接触するナノチューブ素子2850をそれら上部に堆積する。側壁スペーサ2840の厚さによって形成されるコンタクト2845とコンタクト2835”の間の分離は、不揮発性ナノチューブスイッチチャネル長LSW−CHを決定する。ナノチューブ素子2850は、図28Cに示すように選択的にパターニング、又は最終セルC00”寸法を決定する後のトレンチエッチングの一部としてパターニングできる。例示的な製造方法が図35A〜図35Sに関して以下に更に説明される。
次に、方法は、絶縁体2855を堆積する。
次に、方法は、絶縁体2855をエッチングして開口部を形成する。その後、例えば、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されているように、方法は、ナノチューブ素子2850の露出した部分をエッチング(除去)する。
次に、開口部がコンタクト金属2865で充填される。方法は、平坦化後の金属堆積によってコンタクト金属2865を形成する。コンタクト2865は、コンタクト2835”及びナノチューブ素子2850の両方に物理的かつ電気的に接触する。
次に、方法は、全層を通じて絶縁体2803”の表面までトレンチをエッチングし、それによってセルC00”の寸法を規定する。
次に、方法は、絶縁体2874を形成する絶縁体層を堆積して平坦化する。
次いで、方法は、ワードライン2875(WL0)を堆積しパターニングして、セルC00”を完成する。例示的な製造方法が図35A〜図35Sに関して以下に更に説明される。
図28Cの不揮発性ナノチューブダイオード2885の実施例は、図12の不揮発性ナノチューブダイオード1200に対応するセルC00”内の等価回路である。セルC00”は、図26Aに示すメモリアレイ2610の実施例に概略的に示す対応セルC00に対応し、ビットラインBL0及びワードラインWL0は、メモリアレイ2610に概略的に示すアレイラインに対応する。
陽極対NTスイッチ連結を有するNV NTダイオードデバイスを用いる不揮発性メモリ
一部の実施例において、不揮発性ナノチューブダイオード(NV NTダイオード)は2つのシリーズデバイス、即ち2端子不揮発性ナノチューブスイッチ(NV NTスイッチ)と直列であるダイオード(例えば、2端子ショットキー又はPNダイオード)によって形成された2端子不揮発性デバイスである。前記2つのシリーズデバイスの各々は、1つの共有されたシリーズ電気連結を備える。陽極対ナノチューブNV NTダイオードが前記2つの不揮発性ナノチューブスイッチ端子のうち1つに電気的に連結された陽極端子を有する。前記NV NTダイオード2端子不揮発性デバイスは、ショットキー又はPNダイオードの陰極に連結された1つの利用可能端子及びNV NTスイッチの自由端子に連結された第2利用可能端子を備える。陽極対NT不揮発性ナノチューブダイオードの配線図が図13に示されている。PINダイオード、FETダイオード、及び他のダイオード類型も利用できる。
一部の実施例において、高密度の3Dメモリがセル当たり1つのNV NTダイオードを用いて形成できる。陽極対NT連結を有するNV NTダイオードを用いるメモリの実施例が概略的に示されており、メモリ動作が後述される。製造方法を含む、例示的な3Dセル構造物が示されている。垂直配向されたスイッチを有するNV NTスイッチで形成されたNV NTダイオードを備える例示的なセルが以下に更に説明される。
不揮発性システム及び不揮発性システムを有する回路
不揮発性メモリ2900の実施例が図29Aに示されている。メモリ2900は、図13に示すように、ダイオード陽極対不揮発性ナノチューブスイッチ端子連結を用いて形成された不揮発性ナノチューブダイオード1300(NV NTダイオード1300)と類似する不揮発性ナノチューブダイオードを用いて形成されたセルC00〜C33を有するメモリアレイ2910を含む。NV NTダイオード1300のダイオード1305と類似するダイオードがセル選択デバイスとして用いられ、NV NTダイオード1300のNV NTダイオードスイッチ1310と類似する不揮発性ストレージスイッチが不揮発性オン(低抵抗)状態又は不揮発性オフ(高抵抗)状態を記憶するために用いられる。オン及びオフ状態は、不揮発性ロジッグ「1」又は「0」状態を各々示す。ロジッグ「1」又は「0」状態は、低抵抗状態及び高抵抗状態に対して割り当てられた任意のものであり、例えば互いに逆となり得ることに留意されたい。
図29Aに示す不揮発性メモリ2900は、上述したようなNV NTダイオード1300と類似するNV NTダイオードセルC00〜C33のマトリックスを有するメモリアレイ2910を含む。アレイ内の他のセルのように、不揮発性セルC00は、上述したNV NTダイオード1300と類似する、NV NTダイオードC00という1つのNV NTダイオードを含む。NV NTダイオードC00の陰極はワードラインWL0に連結され、及びNV NTダイオードダイオードC00の別の端子、即ちNV NTスイッチ端子はビットラインBL0に連結される。
図示の実施例において、メモリアレイ2910は、ワードラインWL0、WL1、WL2、WL3、及びビットラインBL0、BL1、BL2、BL3を含む4ワードライン×4ビットラインの16ビットメモリアレイである。ワードラインWL0〜WL3に連結され、ワードデコーダ及びWL選択ロジッグ2920によって選択されるワードラインドライバ回路2930が書き込み0、書き込み1、及び読み取り動作中に刺激を提供する。BLドライバ及び検知回路2940がMUXsを提供し、BLドライバ及び検知増幅器/ラッチがビットラインBL0〜BL3に連結され、ビットデコーダ及びBL選択ロジッグ2950によって選択され、メモリアレイ2910からのデータ受信及びメモリアレイ2910へのデータ伝達をする書き込み0、書き込み1、及び読み取り動作中に刺激を提供する。メモリ2900への電力(電圧)供給がデータ損失なしに遮断できるように、メモリアレイ2910内のデータは、不揮発性状態で記憶される。BLドライバ及び検知回路2940も読み取り/書き込みバッファ2960に連結される。読み取り/書き込みバッファ2960は、メモリアレイ2910から読み取り/書き込みバッファ2960へデータを伝達し、また、当該読み取り/書き込みバッファ2960は、そのデータをチップ外部へ伝達する。更に、読み取り/書き込みバッファ2960は、チップ外部からデータを受信して、そのデータをBLドライバ及び検知回路2940へ伝達し、更に、前記BLドライバ及び検知回路2940は、不揮発性ストレージのためのアレイ2910へデータを伝達する。アドレスバッファ2970は、アドレス位置情報を提供する。
図29Aは、4×4メモリアレイ2910を示しているが、当該アレイは、任意に大きく(例えば、〜8kBアレイ形成のために)製造でき、関連する電子装置の変更も適切になされることに留意されたい。
ワードラインWL0に沿った例示的な書き込み0動作の場合、即ち同時的なセルC00、C01、C02、C03消去の場合、セルC00〜C03内に記憶されたデータの消去前に選択的に読み取りでき、対応する検知増幅器/ラッチに記憶できる。ワードラインWL0に沿った書き込み0動作は、ゼロボルトから5ボルトに切り替えられるビットラインBL0、BL1、BL2、BL3と共に進行し、ビットラインドライバは、BLドライバ及び検知回路2940内の対応するBLドライバによって制御される。次に、WLドライバ回路2930は、ワードラインWL0を5ボルトからゼロボルトに駆動し、それによってセルC00、C01、C02、C03を各々形成するNV NTダイオードC00、C01、C02、C03を順方向にバイアスさせる。約4.5ボルト(書き込み0電圧5ボルトから0.5ボルト未満のNV NTダイオードターンオン電圧を差し引く)の書き込み0電圧は、オン状態のNV NTダイオードの場合、オン状態からオフ状態への切り替えをもたらし、オフ状態のNV NTダイオードの場合、オフ状態を保持する結果をもたらす。それによって、ワードラインWL0に沿った書き込み0動作後に、NV NTダイオードC00〜C03は何れもオフ状態となる。選択されていないワードラインWL1、WL2、WL3の全ては、選択されていない状態で、5ボルトに保持され、対応するセルに記憶された不揮発性データも変わらずに保持される。
このような例において、上述したように、書き込み0動作は書き込み動作に先行する。即ち、各々の対応するセルC00〜C03のNV NTダイオードC00〜C03は、オフ状態で書き込み動作を始める。例えば、ロジッグ0状態が記憶されなければならないセルC00に対する例示的な書き込み0動作の場合、NV NTダイオードC00は、ロジッグ0高抵抗状態で保持される。それによって、対応するBLドライバ及び検知回路2940によってビットラインBL0がゼロボルトで保持される。次に、WLドライバ2930からの刺激によって、ワードラインWL0が4ボルトからゼロボルトに切り替えられる。NV NTダイオードC00は、書き込み0動作中にバックバイアスされて保持され、セルC00は、オフ(高抵抗)ロジッグ0状態で保持される。
ロジッグ1を示す書き込み1動作中にNV NTダイオードC00がオフ(高抵抗状態)からオン(低抵抗状態)へ切り替えられれば、BLドライバ及び検知回路2940内の対応BLドライバによって提供される刺激によって、ビットラインBL0がゼロボルトから4ボルトに切り替えられる。次に、ワードラインWL0が4ボルトからゼロボルトに切り替えられる。約4ボルトの書き込み1電圧は、NV NTダイオードC00の対応するNV NTスイッチ付属成分の端子にかけて3.5ボルト(0.5ボルト未満のNV NTダイオードターンオン電圧を4ボルトから差し引く)の電圧をもたらし、NV NTダイオードC00に対するオフ状態からオン状態への切り替えをもたらす。
例示的な読み取り動作の間に、例えばセルC00〜C03から、BLドライバ及び検知回路2940内のビットラインドライバがビットラインBL0〜BL3を、例えば2ボルトの読み取り電圧のような高電圧に事前充電する。記憶されたロジッグ状態(ビット)が読み取り動作中に撹乱(変化)されないようにするために、読み取りビットライン電圧が書き込み0及び書き込み1電圧の何れよりも小さく選択される。ワードラインドライバ回路2930は、ワードラインWL0を2ボルトからゼロボルトに駆動する。セルC00内のNV NTダイオードC00がオフ状態(ロジッグ0記憶)であれば、ビットラインBL0は放電されずに2ボルトで保持される。BLドライバ及び検知回路2940内の対応する検知増幅器/ラッチがロジッグ0を記憶する。しかし、セルC00内のNV NTダイオードC00がオン状態にあれば、ビットラインBL0が放電される。BLドライバ及び検知回路2940内の対応する検知増幅器/ラッチが減少した電圧を検出してロジッグ1をラッチする。
図29Bは、書き込み0、書き込み1、及び読み取り動作(又はモード)中に、図29Aに示すメモリ2900の実施例に適用できる動作波形2900’の例を示す。ワードラインWL0のような選択されたワードラインに沿ってセル状態を対応ラッチ内に記録するために、事前書き込み0読み取り動作が書き込み0動作前に選択的に実施できる。セルC00、C01、C02、C03は、書き込み0パルスを(ほぼ)同時に受信する。書き込み0動作の開始時に、ビットラインBL0、BL1、BL2、BL3は、図29Bの波形2900’より示されるように、ゼロボルトから5ボルトに切り替えられる。次に、ワードラインWL0が5ボルトからゼロボルトに切り替えられ、それによって、NV NTダイオードC00〜C03を順方向バイアスする。約4.5ボルトが各々のNV NTダイオード内の個別的なNV NTスイッチにかけて形成されるが、これは、0.5ボルト未満の順方向バイアス電圧降下のためである。対応するNV NTスイッチの書き込み0電圧が4.5ボルト(又はそれ未満)であれば、NV NTダイオードは、オン(低抵抗)状態からオフ(高抵抗)状態へ切り替えされ、オフ状態のNV NTダイオードは、オフ状態を保持する。それによって、ワードラインWL0に沿った書き込み0動作後に、NV NTダイオードC00〜C03は何れもオフ状態となる。選択されていないワードラインWL1、WL2、WL3の全ては、選択されないまま5ボルトで保持される。
このような例において、図29Aに関して更に説明するように、書き込み0動作は書き込み動作に先行する。即ち、ワードラインWL0に沿ったセルの場合に、書き込み動作が始まる際、NV NTダイオードC00〜C03はオフ状態である。波形2900’で示す例示的な書き込み動作の場合に、NV NTダイオードC00及びC03が書き込み0動作のためのオフ状態で保持され、NV NTダイオードC01及びC02は、書き込み1動作でオフ状態からオン状態へ切り替えられる。
それによって、書き込み(プログラム)サイクルの開始時に、ビットラインBL0及びBL3がゼロボルトで保持される。次に、ワードラインWL0が4ボルトからゼロボルトに切り替えられる。NV NTダイオードC00及びC03は、書き込み0動作中はバックバイアスに保持され、それによってNV NTダイオードは、ロジッグ0状態を記憶するオフ状態で保持される。
例示的な書き込みサイクルを継続すれば、セルC01及びC02がオフ状態からオン状態へ切り替えられる。ビットラインBL1及びBL2がゼロボルトから4ボルトに切り替えられる。次に、ワードラインWL0が4ボルトからゼロボルトに切り替えられる。NV NTダイオードC01及びC02が書き込み1動作中に順方向にバイアスされ、NV NTダイオードC01及びC02に対応するNV NTスイッチにかけて約3.5ボルトが形成される。NV NTダイオードC01及びC02がオフ状態からロジッグ1状態を記憶するオン状態へ切り替えられる。
図29Bの波形2900’で示すような例示的な読み取り動作の場合、ビットラインBL0、BL1、BL2、BL3が、例えば2ボルトに事前充電され、浮動することが許容される。次いで、ワードラインWL0が2ボルトからゼロボルトに切り替えられる。ワードラインWL1、WL2、WL3は、2ボルトで保持される。セルC00及びC03の場合、ビットラインBL0及びBL3の電圧は変わらずに保持されるが、これはNV NTダイオードC00及びC03がオフ状態又は高抵抗状態にあり、ビットラインBL0及びBL3静電容量が接地(ゼロボルト)へ放電できないためである。しかし、セルC01及びC02の場合、ビットラインBL1及びBL2がゼロボルトに向かって放電される。これはNV NTダイオードC01及びC02がオン状態又は低抵抗状態にあり、ビットラインBL1及びBL2に対するビットライン静電容量が接地(ゼロボルト)に向かって放電されるためである。BL1及びBL2の場合、対応する検知増幅器/ラッチが100mV〜200mV範囲のビットライン電圧減少を通常検出するが、前記検出される値は、検知/ラッチ回路の特定の特性(デザイン)によって異なり得る。BLドライバ及び検知回路2940内の対応する検知増幅器/ラッチは、BL1及びBL2読み取り電圧の変化を決定し、セルC01及びC02を形成するNV NTダイオードC01及びC02のオン状態に対応するロジッグ1状態をラッチする。BLドライバ及び検知回路2940内の対応する検知増幅器/ラッチは、BL0及びBL3の不変を決定し、セルC00及びC03を形成するNV NTダイオードC00及びC03のオフ状態に対応するロジッグ0状態をラッチする。
陽極対NTスイッチ連結を有する垂直配向されたNTスイッチ及び垂直配向されたダイオードを備えるNV NTデバイスを用いる不揮発性セルの3次元セル構造物
図30Aは、垂直配向されたNTスイッチを有するNV NTダイオードの製造方法3000の例示的な実施例を示す。当該方法3000は、図13に示すように、不揮発性ナノチューブダイオード1300に関して更に後述し、その方法3000は、上述した多くの不揮発性ナノチューブダイオードの製造を十分に説明する。方法3000は、メモリ実施例に関して以下に説明されるが、当該方法3000を用いて、例えばPLAs、FPGAs、及びPLDsで使われるようなロジッグ支持回路を有するNAND及びNORアレイのようなロジッグアレイとして整列されるNV NTダイオードを基にするロジッグ実施例を形成することもできる。
一般に、方法3010は、半導体基板上及び/又はその内部に支持回路及びインターコネクションを製造する。これは、例えば、図29Aに示す回路2920、2930、2690、2950、2960、2970のようなメモリ支持回路を形成するために相互接続されるドレイン、ソース、及びゲートを有するNFET及びPFETデバイスを含む。当該構造物及び回路は、本願に開示していない公知技術を用いて形成できる。方法3010は、公知の製造方法を用いる基層の形成に用いることができ、前記基層上及びその内部には不揮発性ナノチューブダイオード制御デバイス及び回路が製造される。
方法3020は、インターコネクト手段を有する平坦化された絶縁体及び前記平坦化された絶縁体表面上の不揮発性ナノチューブアレイ構造物を含む中間構造物を製造する。平坦化された絶縁体下部の半導体基板上又はその内部のメモリ支持回路を、平坦化された絶縁体表面上及びその上側の不揮発性ナノチューブダイオードアレイと相互接続するために、インターコネクト手段は、垂直配向された充填コンタクト又は積層を含む。
以下に更に説明するように、3Dセルを相互接続し、3Dメモリを形成するために、ワードライン及びビットラインが3Dアレイ構造物で使われ、当該ワードライン及びビットラインは、下部のメモリ支持回路にほぼ平行なX−Y平面内でほぼ直交することができる。以下に更に説明するように、例示的な3Dアレイ構造物及び3Dアレイ構造物の製造方法を示している図において、ワードライン方向はX軸線に沿って任意に割り当てられ、ビットライン方向はY軸線に沿って任意に割り当てられている。X−Y平面にほぼ直交するZ軸線は、3Dセル配向の垂直方向を示す。
必要によって、追加の配線層を付加、そしてチップを保護してパッケージインターコネクト手段を加えることで、方法3050は、半導体チップの製造を完成するための産業界標準の製造技術を用いる。
半導体基板上及びその内部に支持回路及びインターコネクションが形成されると、図31Aに示すように、方法は、断面3100で示すような不揮発性ナノチューブダイオードアレイを支持回路及びインターコネクション領域上側に製造する。図31Aは、いくつかの可能な実施例のうち1つの実施例においてセルC00及びC10を含む断面を示す。
前記方法3010を用いて支持回路及びインターコネクション3101を形成することができる。
次に、図30Bに示す方法3030は、絶縁体3103を堆積して平坦化する。アレイ内の配線金属ラインに対応する支持回路及びインターコネクション3101に連結するために、平面絶縁体3103(断面3100には示されていないが、図28Cの断面2800”に図示)を介するインターコネクト手段を用いることができる。例として、WLドライバ2930内のワードラインドライバが図29Aに示すメモリ2900のアレイ2910内のワードラインWL0に連結できる。製造プロセスにおける現段階では、方法を用いて、図31Aに示すメモリアレイ支持構造物3105−1と相互接続された絶縁体3103の表面上にメモリアレイを形成することができる。
図30Bに示す方法3040は、不揮発性ナノチューブダイオードを形成するために、金属、ポリシリコン、絶縁体、及びナノチューブ素子を堆積して平坦化し、このような例において、前記不揮発性ナノチューブダイオードは、複数の垂直配向されたダイオード及び垂直配向された不揮発性ナノチューブスイッチシリーズ対を含む。製造方法は、図36A〜図36FFに関して以下に詳述する。個別的なセル外側寸法が単一エッチング段階で形成でき、セル面積を実質的に増大させる各々の層整列公差の累積を除去するために、BL0層を除く層が堆積され平坦化された後に、単一トレンチエッチング段階によって形成された単一NV NTダイオードを各々のセルが有する。Y方向に沿った個別的なセル寸法は、図31Aに示すように1F(1最小フィーチャー)であり、またY方向に直交するX方向(図示せず)に沿った寸法も1Fであり、X及びY方向に2Fの周期を有する。それによって、各セルは約4F2の面積を占有する。各セルを形成する不揮発性ナノチューブダイオードがZ(垂直)方向に配向される。
複数の整列段階なしに全体セル寸法を同時に規定することに加え、一部の実施例において、減少されたメモリセル寸法(面積)は、前記メモリセル境界内におけるデバイス素子の自己整列された配置を更に要求する。
方法は絶縁体を用いてトレンチを充填し、次いで、方法は表面を平坦化する。方法は、ビットラインを平坦化された表面上に堆積してパターニングする。
一部の実施例において、垂直配向された3Dセルの製造は次のように進行される。方法は、例えば図36A〜図36FFに関して後述するように、厚さ50〜500nmである絶縁体3103の表面にワードライン配線層を堆積する。方法は、ワードライン配線層をエッチングし、ワードライン3110−1(WL0)及び3110−2(WL1)のような個別的なワードラインを形成する。ワードライン3110−1及び3110−2のようなワードラインをアレイ配線導電体として用いられ、またN+ポリシリコン領域3120−1及び3120−2に対する個別的なセルコンタクトとして用いることもできる。N+ポリシリコン領域3120−1及び3120−2がNポリシリコン領域3125−1及び3125−2によって形成された陰極と接触する。Nポリシリコン領域3125−1及び3125−2と接触する金属又はシリサイド領域3130−1及び3130−2を用いてショットキーダイオードジャンクション3133−1及び3133−2を形成することができる。Nポリシリコン領域3125−1及び3125−2は、例えば1014〜1017ドーパントatoms/cm3の砒素又は燐でドープでき、例えば20nm〜400nmの厚さを有することもできる。通常、N+ポリシリコンは、例えば1020ドーパントatoms/cm3までヒ素又はリンでドープされ、例えば20nm〜400nmの厚さを有する。
コンタクト及び導電体物質の例としては、Al、Au、W、Cu、Mo、Pd、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、TiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の適した導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドが含まれる。絶縁体は、SiO2、SiNx、Al2O3、BeO、ポリイミド、Mylar又は他の適した絶縁体であり得る。
一部で、Al、Au、W、Cu、Mo、Tiなどのような導電体がショットキーダイオードに対する陽極3130−1及び3130−2として用いることができる。しかし、その他では、低い順方向電圧降下及び低いダイオード漏洩のための陽極3130−1及び3130−2物質の最適化が好ましい。ショットキーダイオード陽極物質は、Al、Ag、Au、Ca、Co、Cr、Cu、Fe、Ir、Mg、Mo、Na、Ni、Os、Pb、Pd、Pt、Rb、Ru、Ti、W、Zn及びその他元素金属を含むことができる。また、CoSi2、MoSi2、Pd2Si、PtSi、RbSi2、TiSi2、WSi2、及びZrSi2のようなシリサイドが用いることができる。そのような金属及びシリサイドを用いて形成されたショットキーダイオードは、参照文献NG,K.K.「Complete Guide to Semiconductor Devices」、Second Edition、John Wiley&Sons、2002m pp.31−41に説明されており、参照のためにその全体内容をここに引用する。
例示的なプロセスにおける現段階では、ショットキーダイオード選択デバイスが形成される。次に、例えば陽極金属3130−1及び3130−2のような1つの端子を有する各セル内で、1つの不揮発性ナノチューブスイッチが形成される。セルC00及びC10の密度を高めるために、対応する不揮発性ナノチューブスイッチ内のナノチューブ素子は、図7に示す対応ナノスイッチ700と共に図31Aに示すように垂直配向される。垂直配向されたナノチューブスイッチは、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されている。絶縁及びコンタクト領域を含む垂直配向された側壁は、垂直配向されたナノチューブ素子3145−1及び3145−2の形成前に形成される。垂直配向された側壁は、自己整列方法を用いてRで形成され、このような例において前記Rは、F/2とほぼ等しい。しかし、類似する自己整列方法を用いて垂直配向された側壁をF/3、F/4、又は別の所望の位置のような任意の位置に配置することもできる。
ナノチューブ素子3145−1及び3145−2を形成する方法は、垂直側壁を形成するために、金属及び絶縁体領域の両方を通じて開口部を方向性エッチングすることで、対応する絶縁体3135−1及び3135−2と接触する、第一形成絶縁体3135−1及び3135−2、及び側壁コンタクト3140−1及び3140−2を含む。絶縁体3135−1及び3135−2の垂直側壁及び側壁コンタクト3140−1及び3140−2は、トレンチ側壁に対して自己整列され、前記トレンチ側壁は、図36A〜図36FFに関して更に後述する製造方法を用いた、プロセスにおいて後でエッチングされる。絶縁体3135−1及び3135−2の厚さは、図31Aに示すように、チャネル長LSW−CHを決定する。絶縁体3135−1及び3135−2は、例えば5nm未満から250nm超過の範囲を有することができる。
次に、方法は、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されているように、等角ナノチューブ素子3145−1及び3145−2を形成する。
次いで、方法は、保護用の等角絶縁体3150−1及び3150−2を各々の等角ナノチューブ素子3145−1及び3145−2の表面上に形成する。
次に、方法は、絶縁体物質を用いて開口部を充填し、方法は表面を平坦化して、側壁コンタクト3140−1及び3140−2の上部表面を露出させる。
次に、方法は、コンタクト3165−1及び3165−2を形成する。コンタクト3165−1及び3165−2は、各々の側壁コンタクト3140−1及び3140−2と、セルC00及びC10の形成が完了した後に形成されるビットライン3171(BL0)の間の導電経路を提供する。コンタクト3165−1及び3165−2は、図36A〜図36FFに関して更に後述するように、NV NTスイッチ素子3145−1及び3145に対して自己整列される、コンタクト3165−1及び3165−2形成前の最小寸法Fのトレンチエッチングマスキング層として用いられる犠牲層の寸法に対応する。
次に、図36A〜図36FFに関して更に後述するように、コンタクト3165−1及び3165−2の形成前に絶縁体3160を形成するため、方法はトレンチ領域をエッチングし、トレンチを絶縁体で充填し、次いで表面を平坦化する。
次いで、方法はビットライン3171(BL0)を堆積してパターニングする。
図31Aの断面3100に重畳された不揮発性ナノチューブダイオード3190配線図は、図13の不揮発性ナノチューブダイオード1300に対応する等価回路であって、各セルC00及びC10に1つずつある。図31Aの断面3100に示すセルC00及びC10は、図29Aのメモリアレイ2910に概略的に示す対応セルC00及びC10に対応し、ワードラインWL0及びWL1とビットラインBL0は、メモリアレイ2910に概略的に示すアレイラインに対応する。
図31Bに示す断面3100’は、対応セルC00’及びC10’に形成されたNV NTダイオードC00’及びNV NTダイオードC10’がショットキーダイオードジャンクション3133−1及び3133−2を有するショットキーダイオード代りに、PNダイオードジャンクション3128−1及び3128−2を有するPNダイオードを含む点を除いては、図31Aに示すメモリアレイセルC00及びC10と類似するメモリアレイセルC00’及びC10’の実施例を示す。
Pポリシリコン領域3127−1及び3127−2は陽極を形成し、Nポリシリコン領域3125−1’及び3125−2’は陰極を形成し、これらはPNダイオードジャンクション3128−1及び3128−2を有するPNダイオードを共に形成する。また、Pポリシリコン領域3127−1及び3127−2は、コンタクト3130−1’及び3130−2’と共に抵抗型又はほぼ抵抗型コンタクトを形成する。Nポリシリコン領域3125−1’及び3125−2’も対応するN+ポリシリコン領域と共に抵抗型コンタクト領域を形成する。セルC00’及びC10’の他の構造物は、各々のセルC00及びC10に関して図示し、説明するものと類似する。
図31Bに示す実施例のメモリアレイ支持構造物3105は、ショットキーダイオード選択手段代りに、PNダイオード選択手段を有するメモリセルを収容するために必要とされる場合のある調整を除いては、図31Aに示すメモリ支持構造物3101と類似する支持回路及びインターコネクション3101’と、平坦化された絶縁体3103’を含む。
不揮発性ナノチューブダイオード3190’は、図13の不揮発性ナノチューブダイオード1300に対応する等価回路であって、各セルC00’及びC10’に1つずつある。セルC00’及びC10’は、図29Aのメモリアレイ2910に概略的に示す対応セルC00及びC10に対応し、ワードラインWL0及びWL1とビットラインBL0は、メモリアレイ2910に概略的に示すアレイラインに対応する。
図31Cに示す断面3100”は、対応セルC00”及びC10”内に形成されたNV NTダイオードC00”及びNV NTダイオードC10’が並列のPNダイオード及びショットキージャンクションの何れも含むダイオードジャンクション3147−1及び3147−2を含む点を除いては、図31Aに示すメモリアレイセルC00及びC10の実施例と類似するメモリアレイセルC00”及びC10”の実施例を示す。
Nポリシリコン領域3125−1”及び3125−2”と物理的かつ電気的に接触するP型半導体ナノチューブ素子、即ちNT素子3145−1”及び3145−2”のサブセットがPNダイオード陽極を形成し、Nポリシリコン領域3125−1”及び3125−2”は陰極を形成し、これらは組み合わせたPN及びショットキーダイオードジャンクション3147−1及び3147−2の一部として、PNダイオードを有するPNダイオードを共に形成する。Nポリシリコン領域3125−1”及び3125−2”と物理的かつ電気的に接触する金属型ナノチューブ素子である、NT素子3145−1”及び3145−2”のサブセットもショットキーダイオード陽極を形成し、Nポリシリコン領域3125−1”及び3125−2”は、組み合わせたPN及びショットキーダイオードジャンクション3147−1及び3147−2の一部として、ショットキーダイオードジャンクションを有するショットキーダイオードのための陰極を形成する。それによって、組み合わせたPNとショットキーダイオードジャンクション3147−1及び3147−2は、並列のPN型ダイオード及びショットキー型ダイオードで構成され、各々のNポリシリコン領域3125−1”及び3125−2”と接触するナノチューブ素子3145−1”及び3145−2”によって形成される。
また、Nポリシリコン領域3125−1”及び3125−2”は、各々の対応N+ポリシリコン領域3120−1”及び3120−2”と共に抵抗型コンタクト領域を形成する。ナノチューブ素子3145−1”及び3145−2”も側壁コンタクト3140−1”及び3140−2”と物理的かつ電気的に接触する。側壁コンタクト3140−1”及び3140−2”は、ビットライン3171”(BL0)と接触する各々の上部レベルコンタクト3165−1”及び3165−2”と接触する。上部レベルコンタクトの形成については図31Aに関して簡単に上述され、図36A〜図36FFに関してより具体的に後述する。セルC00”及びC10”の他の構造物は、各々のセルC00及びC10に関して図示、説明するものと類似する。
図31Cの実施例に示すメモリアレイ支持構造物3105−3は、支持回路及びインターコネクション3101と”、平坦化された絶縁体3103”を含み、当該支持回路及びインターコネクション3101と”、平坦化された絶縁体3103”は、並列のPNダイオード選択手段及びショットキーダイオード選択手段を備えるメモリセルを収容するために必要とされる場合のある調整を除いては、図31Aに示すメモリ支持構造物3101及び平坦化された絶縁体3103と類似する。
不揮発性ナノチューブダイオード3190’は、図13の不揮発性ナノチューブダイオード1300に対応する等価回路であって、各セルC00”及びC10”に1つずつある。図31Cの実施例の断面3100”に示すセルC00”及びC10”は、図29Aの実施例のメモリアレイ2910に概略的に示す対応セルC00及びC10に対応し、ワードラインWL0及びWL1と、ビットラインBL0は、メモリアレイ2910に概略的に示すアレイラインに対応する。
陽極対NTスイッチ連結及び陰極対NTスイッチ連結の両方を有するNV NTダイオードデバイス積層を用いる不揮発性メモリ
図32は、絶縁体層及び積層されたアレイ下側に形成された支持回路の上側において絶縁体層上で及び互いに対して積層された2つのメモリアレイ、及び絶縁体層を介する導通手段を有する実施例を製造するための例示的な方法3200を示す。前記方法3200は、不揮発性ナノチューブダイオード1200及び1300に関して更に後述するが、方法3200は上述した多くの不揮発性ナノチューブダイオード実施例の製造を十分に説明するものである。方法3200は、3Dメモリ実施例に関して説明され、当該方法3200を用いて、例えばPLAs、FPGAs、及びPLDsで使われるようなロジッグ支持回路(メモリ支持回路代わり)を有するNAND及びNORアレイのようなロジッグアレイとして整列されるNV NTダイオードを基にする3Dロジッグ実施例を形成することもできる。
また、図33Aは、3次元アレイの2段積層(two−high stack)であって、下部アレイ3302及び上部アレイ3304を備える実施例を含む3D斜視図3300である。下部アレイ3302は、不揮発性ナノチューブダイオードセルC00、C01、C10、C11を含む。上部アレイ3304は、不揮発性ナノチューブダイオードセルC02、C12、C03、C13を含む。ワードラインWL0及びWL1は、X方向に沿って配向され、ビットラインBL0、BL1、BL2、BL3は、Y方向に沿って配向されて、ワードラインWL1及びWL2にほぼ直交する。ナノチューブ素子チャネル長LSW−CH及びチャネル幅WSW−CHが3D斜視図3300に示されている。セルC00、C01、C02、C03として使われうる実施例の断面が図33B及び図33Cに更に示されており、セルC00、C02、C12、C10として使われうる実施例が図33B1に更に示されている。
一般に、方法3210は、半導体基板上及び/又はその内部に支持回路及びインターコネクションを製造する。これは、メモリ(又はロジッグ)支持(又は選択)回路を形成するように相互接続できるドレイン、ソース、及びゲートを備えるNFET及びPFETデバイスを含む。当該構造物及び回路は、本願に説明していない公知技術を用いて形成できる。方法3210は、公知の製造方法を用いて、上部及び内部に不揮発性ナノチューブダイオード制御部及び回路が製造され、図33Bに示す断面3305の一部、及び図33B1に示す断面3305’の一部として、支持回路及びインターコネクション3301層を形成するために用いられる。支持回路及びインターコネクション3301は、例えば、上述した支持回路及びインターコネクション2801及び3101と類似するが、2つの積層メモリアレイを収容するように変更できる。2段積層メモリアレイを図33A〜図33Dに示したが、2段以上の3Dアレイ積層が形成(製造)でき、非制限的な、例えば4段及び8段積層を含むことができる。
次に、方法3210を用いて、図33Bの断面3305及び対応する図33B1の断面3305’に示す絶縁体3303のような不揮発性ナノチューブアレイ構造及びインターコネクト手段を表面上に備える平坦化された絶縁体を含む中間構造物を製造する。平坦化された絶縁体層下側の半導体基板上又はその内部のメモリ支持回路を、平坦化された絶縁体層表面上及びその上側の不揮発性ナノチューブダイオードアレイと相互接続するために、インターコネクト手段は、垂直配向された充填コンタクト又はスタッドを含む。平坦化された絶縁体3303は、絶縁体3303を堆積して平坦化させる図27Bに示す方法2730と類似する方法を用いて形成される。図28Cに示すコンタクト2807と類似する平面絶縁体3303(断面3300には図示せず)を介するインターコネクト手段を用いて、第1メモリアレイ3310及び第2メモリアレイ3320内のアレイラインを後述するような対応支持回路及びインターコネクション3301に連結することができる。支持回路及びインターコネクション3301及び絶縁体3303がメモリアレイ支持構造物3305−1を形成する。
次に、図34A〜図34FFに関して更に後述する対応製造方法及び図28Aに示す不揮発性ナノチューブダイオードアレイ断面2800と類似する不揮発性ナノチューブダイオードアレイを基にするダイオード陰極対ナノチューブスイッチを用いて第1メモリアレイ3310を製造するために、方法2740と類似する方法3220を用いる。
次に、図36A〜図36FFに関して更に後述する対応製造方法及び図31Aに示す不揮発性ナノチューブダイオードアレイ断面3100と類似する不揮発性ナノチューブダイオードアレイを基にするダイオード陽極対ナノチューブスイッチを用いて、図30Bに示す方法3040と類似する方法3230が第1メモリアレイ3310の平面上に第2メモリアレイ3320を製造する。
図33Bは、第1メモリアレイ3310及び第2メモリアレイ3320を含む断面3305を示し、一部の実施例によると、前記両アレイは、共通のワードライン3330を共有する。ワードライン3330のようなワードラインは、アレイ3320を形成するとき、メモリアレイ(セル)を形成するトレンチエッチングの間に形成できる(エッチングできる)。断面3305は、共有されたワードライン3330(WL0)、4つのビットラインBL0、BL1、BL2、BL3、及び対応セルC00、C01、C02、C03と共に、ワードライン又はX方向に組み合わせた第1メモリアレイ3310及び第2メモリアレイ3320を示す。X方向のアレイ周期は2Fであり、ここでFは技術ノード(技術世代)に対する最小寸法である。
図33B1は、第1メモリアレイ3310’及び第2メモリアレイ3320’を含む断面3305’を示し、一部の実施例によると、前記両アレイは、共通のワードライン3330’及び3332を共有する。ワードライン3330’は、ワードライン3330の断面図である。ワードライン3330’及び3332のようなワードラインは、アレイ3320’を形成するとき、メモリアレイ(セル)を形成するトレンチエッチングの間に形成できる(エッチングできる)。断面3305’は、共有されたワードライン3330’(WL0)、3332(WL1)、2つのビットラインBL0及びBL2、及び対応セルC00、C10、C02、C12と共に、ビットライン又はY方向に組み合わせた第1メモリアレイ3310’及び第2メモリアレイ3320’を示す。Y方向のアレイ周期は2Fであり、ここでFは技術ノード(技術世代)に対する最小寸法である。
アレイ3310に対する1ビットのメモリアレイセル面積は、4F2まで減少できるが、これはX及びY方向における2F周期のためである。アレイ3320に対する1ビットのメモリアレイセル面積は、4F2まで減少できるが、これはX及びY方向における2F周期のためである。メモリアレイ3320及び3310が積層されるため、ビット当たりのメモリアレイセル面積は、2F2まで減少できる。4メモリアレイ(図示せず)が積層されれば、ビット当たりのメモリアレイセル面積は、1F2まで減少できる。
再び図22を参照すると、産業界の標準化された製造技術を用いる方法3240は、必要によって追加の配線層を加えること、及びチップを保護してパッケージインターコネクト手段を加えることで、半導体チップ製造を完了する。
図33Bに示す断面3305は、一部の実施例によって、垂直Z方向に整列されたビット位置を有する第1メモリアレイ3310及び第2メモリアレイ3320の積層を示すが、積層されたメモリアレイをオフセットさせるためのインターコネクション及び/又は製造利点があり得る。図33Cは、第2メモリアレイ3320”が第1メモリアレイ3310”及び共有ワードライン3330”のセルに対して1つのセル位置(半周期)だけ並進移動する図33Bに示す断面3305と類似する断面3350”を有する実施例を示す。支持回路及びインターコネクション3301’及び絶縁体3303’は、図33Bに示すメモリアレイ支持構造物3305−1と類似するメモリアレイ支持構造物3305−2を形成する。
動作中に、図33Bに示す4つの積層されたセルは、メモリアレイ3320を形成するメモリアレイ2910に概略的に示すC02及びC03陽極対ナノチューブセル、及びメモリアレイ3310を形成するメモリアレイ2610に概略的に示すセルC00及びC01陰極対ナノチューブセルに対応する。計4つのセルがメモリアレイ断面3300内の共通ワードラインWL0を共有する。また、セルC00、C01、C02、C03が図33Aに示す3D斜視図3300に示されている。メモリアレイ3305は、例えば図28Aに示す陰極対NT断面2800又は図31Aに示す陽極対NT断面3100によって示すようなメモリアレイよりもビット基準当たり約2倍だけ高密度である。メガビット〜ギガビット範囲の大型メモリアレイを形成するために、追加のワードライン及びビットライン(図示せず)を加えることができる。ワードラインWL0及びビットラインBL0、BL1、BL2、BL3動作を、選択されたワードラインWL0がと共に、図33Dに示す波形3375に関して後述する。
ワードラインWL0に沿った例示的な書き込み0動作の場合、即ち同時的なセルC00、C01、C02、C03消去の場合、セルC00〜C03内に記憶されたデータを消去前に選択的に読み取ることができ、対応する検知増幅器/ラッチに記憶できる。ワードラインWL0に沿った書き込み0動作は、ゼロから5ボルトに切り替えられるビットラインBL0、BL1、BL2、BL3と共に進行され、ビットライン電圧は、対応するBLドライバによって制御される。次に、WLドライバ回路は、ワードラインWL0を5ボルトからゼロボルトに駆動し、それによってセルC00、C01、C02、C03を各々形成するNV NTダイオードC00、C01、C02、C03を順方向にバイアスさせる。約4.5ボルト(図21A〜図21Eに示すように、消去電圧5ボルトから0.5ボルト未満のNV NTダイオードターンオン電圧を差し引く)の書き込み0電圧は、オン状態のNV NTダイオードの場合、オン状態からオフ状態への切り替えをもたらし、オフ状態のNV NTダイオードは、オフ状態で保持される結果をもたらす。それによって、ワードラインWL0に沿った書き込み0動作後に、NV NTダイオードC00〜C03は何れもオフ状態となる。選択されていないワードラインWL1、WL2、WL3(図33Bに図示せず)は、選択されていないまま5ボルトで保持され、対応するセルに記憶された不揮発性データが変わらずに保持される。
このような例において、上述したように書き込み0動作は例示的な書き込み動作に先行する。即ち、各々の対応するセルC00〜C03のNV NTダイオードC00〜C03がオフ状態で書き込み動作を始める。例えば、ロジッグ0状態が記憶されなければならないセルC00及びC03に対する例示的な書き込み0動作の場合、NV NTダイオードC00及びC03がロジッグ0高抵抗状態で保持される。それによって、対応するBLドライバ及び検知回路によってビットラインBL0及びBL3がゼロボルトで保持される。次に、対応するWLドライバからの刺激によって、ワードラインWL0が4ボルトからゼロボルトに切り替えられる。NV NTダイオードC00及びC03は、書き込み0動作中にバックバイアスされて保持され、セルC00及びC03は、オフ(高抵抗)ロジッグ0状態で保持される。
ロジッグ1を示す書き込み1動作中にNV NTダイオードC01及びC02がオフ(高抵抗状態)からオン(低抵抗状態)へ切り替えられれば、対応BLドライバによって提供される刺激によって、ビットラインBL1及びBL2がゼロボルトから4ボルトに切り替えられる。次に、ワードラインWL0が4ボルトからゼロボルトに切り替えられる。約4ボルトの書き込み1電圧は、NV NTダイオードC01及びC02の対応するNV NTスイッチ付属成分の端子にかけて3.5ボルト(図21に示すように、0.5ボルト未満のNV NTダイオードターンオン電圧を4ボルトから差し引く)の電圧をもたらし、NV NTダイオードC01及びC02に対するオフ状態からオン状態への切り替えをもたらす。
例示的な読み取り動作の間に、例えばセルC00〜C03から、対応BLドライバ及び検知回路内の対応するビットラインドライバがビットラインBL0〜BL3を、例えば2ボルトの読み取り電圧のような高電圧に事前充電する。記憶されたロジッグ状態(ビット)が読み取り動作中に撹乱(変化)されないようにするために、読み取りビットライン電圧が書き込み0及び書き込み1電圧の何れよりも小さく選択される。ワードラインドライバは、ワードラインWL0を2ボルトからゼロボルトに駆動する。対応するセルC00及びC03内のNV NTダイオードC00及びC03がオフ状態(ロジッグ0記憶)にあり、ビットラインBL0及びBL3は放電されずに2ボルトで保持される。対応する検知増幅器/ラッチは、対応するロジッグ0状態を記憶する。しかし、対応するセルC01及びC02内のNV NTダイオードC01及びC02がオン状態にあるため、ビットラインBL1及びBL2が放電される。対応する検知増幅器/ラッチが減少された電圧及びラッチを検出して対応するロジッグ1状態を記憶する。
図33Cの断面3350”に示すメモリアレイが図33Bに関して上述した断面3305に示すメモリアレイと同様に動作できることに留意されたい。
セルとして不揮発性ナノチューブダイオード(NV NTダイオード)デバイスを用いる不揮発性メモリを製造する方法
図28Aに示す断面2800及び図28Bに示す断面2800’によって示すような陰極対NTスイッチ連結を有する垂直配向されたNV NTスイッチ及び垂直配向されたダイオードを有するNV NTデバイスを用いて、不揮発性セルの3次元セル構造物を製造する実施例の例示的な方法を図34A〜図34FFに関して以下に更に説明する。
図28Cに示す断面2800”のような陰極対NTスイッチ連結を有する水平配向されたNV NTスイッチ及び垂直配向されたダイオードを有するNV NTデバイスを用いて、不揮発性セルの3次元セル構造物を製造する例示的な方法を図35A〜図35Sに関して以下に更に説明する。
図31Aに示す断面3100、図31Bに示す断面3100’、及び図33Cに示す断面3100”によって示すような陽極対NTスイッチ連結を有する垂直配向されたNV NTスイッチ及び垂直配向されたダイオードを有するNV NTデバイスを用いて、不揮発性セルの3次元セル構造物を製造する実施例の例示的な方法を図36A〜図36FFに関して以下に更に説明する。
図33Aに示す断面3300、図33A’に示す断面3300’、図31Bに示す断面3300’に示す断面2800’のように、陽極対NTスイッチ連結セル型及び陰極対NTスイッチの両方を用いる垂直配向されたNV NTスイッチ及び垂直配向されたダイオードを有するNV NTデバイスを用いて、不揮発性セルの3次元セル構造物を基にする積層されたアレイを製造するための実施例の例示的な方法は、図34A〜図34FF及び図36A〜図36FFに関して以下に更に説明する製造方法を組み合わせたものである。
陰極対NTスイッチ連結を有するNV NTデバイスを用いて不揮発性メモリを製造する方法
図27A及び図27Bに示す方法2700を用いて、図34A〜図34FFに関して以下に更に説明するような図28Aに示す断面2800と、図28Bに示す断面2800’に示すような垂直配向されたNV NTスイッチのための陰極対NTスイッチ連結を有するNV NTダイオードデバイスを用いるメモリの実施例を製造することができる。断面2800及び2800’のような構造は、例えば図26Aに概略的に示すメモリ2600の製造に用いてもよい。
通常、断面2800及び2800’を製造する方法は、X方向プロセス段階で臨界的な整列を要求する。Y方向には臨界的な整列を必要としないが、これはこのような例において、トレンチ間の距離がナノチューブ素子の幅を決定するためである。しかし、X方向に関して更に後述するものと類似する方法を用いることで、トレンチ対トレンチの間隔よりも小さくナノチューブ素子の幅を形成することもできる。X方向で、図34A〜図34FFに関して更に後述する製造方法を用いて、外側セル寸法を規定するために後のプロセスにおいてエッチングされるトレンチ側壁に対して接触するナノチューブチャネル素子を形成し、垂直ナノチューブチャネル素子位置、即ち垂直チャネル素子長LSW−CHを規定する自己整列された内部セル垂直側壁を形成する方法を用いることで、臨界的な整列要件を不要とされる。このような例において、NV NTダイオードセル構造物は、X及びY方向に最小寸法Fを占有し、ここでFは最小フォトリソグラフィ寸法である。このような例において、内部セル垂直側壁は、図34A〜図34FFに関して更に後述するように、外側セル寸法を規定する距離Fによって分離されるトレンチ側壁からのおよそR距離に(自己整列技術によって)配置される。図34A〜図34FFでは、間隔Rが約F/2で示されている。しかし、図34A〜図34FFに関して更に後述する自己整列技術を用いる方法が、例えば、F/4、F/3、F/2、3F/4などのRを用いて、幅Fを有するセル領域内で任意の位置Rに垂直の側壁を位置付けることもある。
図27A及び図27Bに示す方法2700を用いて、図35A〜図35Sに関して以下に更に説明するような図28Cに示す断面2800”のような水平配向されたNV NTスイッチのための陰極対NTスイッチ連結を有するNV NTダイオードデバイスを用いるメモリの実施例を製造することもできる。断面2800”のような構造も、例えば、図26に示されるメモリ2600のようなメモリの製造に用いることができる。
陰極対NTスイッチ連結を有する垂直配向されたNTスイッチ及び垂直配向されたダイオードを備えるNV NTデバイスを用いる不揮発性セルの3次元セル構造物を製造する方法
図27Aに示す方法2710を用いて、上述したように図26Aに示すメモリ2600に関して説明したものと同様に支持回路及びインターコネクトを形成することができる。方法2710は、図34Aに示すような半導体基板上及び/又はその内部に支持回路及びインターコネクション3401を製造するための公知の半導体産業界の技術デザイン及び製造技術を適用する。支持回路及びインターコネクション3401は、半導体基板上側の配線及びビアホールのようなインターコネクション及び半導体基板内のFETデバイスを含む。
次に、図27Bに示す方法2730は、支持回路及びインターコネクション3401層の表面上に絶縁体3403を堆積して平坦化させる。図34Aに示していないが、平面絶縁体3403を介するインターコネクト手段を図35A〜図35Sに関して更に示す。支持回路及びインターコネクション3401と、平坦化された絶縁体3403の組み合わせを図34Aに示すようにメモリ支持構造物3405という。
次に、方法は、図34Aに示すような絶縁体3403の平坦化された表面上に導電体層3410を、産業界に公知の方法を用いて、通常、50〜500nmの厚さで堆積する。導電体層物質の例としては、Al、Au、W、Cu、Mo、Pd、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、TiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の適した導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドが含まれる。一部では、導電体層3410で用いられるような物質をショットキーダイオードのための陽極としても用いられることがあり、そのような場合に、ショットキーダイオードの陽極の形成に用いられたコンタクト層3415のような別の層が不要となり、製造方法から省くこともできる。
次に、方法は厚さ10〜500nmである選択的な導電性ショットキー陽極コンタクト層3415を、例えば、導電体層3410の表面上に堆積する。陽極コンタクト層3415は、コンタクト層3410の形成に用いられる物質と類似したものを用いてもよく(又はコンタクト層3415の全体を省略することができ、導電体層3410を用いてショットキー陽極を形成することもできる)、又は陽極コンタクト層3415物質は、低い順方向電圧降下及び/又は低いダイオード漏洩のような改善したショットキーダイオード特性のための陽極物質の最適化のために選択されてもよい。陽極コンタクト層3415は、Al、Ag、Au、Ca、Co、Cr、Cu、Fe、Ir、Mg、Mo、Na、Ni、Os、Pb、Pd、Pt、Rb、Ru、Ti、W、Zn及びその他元素金属を含むことができる。また、CoSi2、MoSi2、Pd2Si、PtSi、RbSi2、TiSi2、WSi2、ZrSi2のようなシリサイドが用いられてもよい。
次に、方法は、10nm〜500nm厚さのNポリシリコン層3420を陽極コンタクト層3415の表面上に堆積する。Nポリシリコン層3420は、例えば1014〜1017ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープできる。Nポリシリコン層3420を用いてショットキーダイオードの陰極を形成することができる。ドープレベルに加え、Nポリシリコン層3420のポリシリコン結晶サイズ(又は粒子構造)も公知の産業界の堆積方法によって制御できる。また、公知の産業界のSOI堆積方法を用いることができ、当該SOI堆積方法は、単結晶(もはやポリシリコンではない)、又はほぼ単結晶のポリシリコン領域をもたらす。
次に、メモリ支持構造物3405を完成し、アレイ配線層として用いることのできる導電体層3410を堆積し、次いでショットキーダイオード形成層3415及び3420の堆積を完了した後、方法は抵抗型コンタクト層を形成するために、図34Aに示すようにNポリシリコン層3420の表面上にN+ポリシリコン層3425を堆積する。通常、N+ポリシリコン層3425は、例えば1020ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープされ、例えば20〜400nmの厚さを有する。
製造プロセスにおける現段階では、その他の方法で、図28Aに示すようなショットキーダイオードベース陰極対NTスイッチ構造物を用いて、NV NTダイオードを製造することができる。しかし、例えば図28Bに関して上述したように、ショットキーダイオード代りに、PNダイオードを用いてNV NTダイオードを形成することができる。そのため、もう1つの方法として、代案のPNダイオード製造方法が図34A1に示される。
また、上述し、かつ図34Aに関する方法2700を用いて、図34A1の製造を説明することもできる。ショットキーダイオードとPNダイオードの間の、例えばターンオン電圧のようなダイオード特性の偏差を収容するために、個別的な回路内に導入できる許容可能な小さな変化を除いては、図34A1に示す支持回路及びインターコネクション3401’は、図34Aに示す支持回路及びインターコネクション3401に対応する。
次に、方法は、図34A1に示すように平坦化された絶縁体3403’を支持回路及びインターコネクション3401’の表面上に堆積する。ダイオード特性の偏差を収容するために、絶縁体3403’内に導入できる許容可能な小さな変化を除いては、平坦化された絶縁体3403’は、平坦化された絶縁体3403に対応する。それによって、図34A1に関して更に説明した平坦化された絶縁体3403’と、支持回路及びインターコネクション3401’に導入できる小さな変化を除いては、メモリ支持構造物3405’は、支持構造物3405と類似する。
次に、方法は、図34Aに関して更に説明した導電体層3410の厚さ及び物質と類似する図34A1に示すような平坦化された絶縁体3403’の表面と接触する導電体層3410’を堆積する。
次に、方法は、図34A1に示すように導電体層3410’の表面上に厚さ10nm〜500nmであるPポリシリコン層3417を堆積する。Pポリシリコン層3417は、例えば1014〜1017ドーパントatoms/cm3のホウ素でドープできる。Pポリシリコン層3417は、PNダイオードの陽極の形成に用いられる。ドープレベルに加え、Pポリシリコン層3417のポリシリコン結晶サイズも公知の産業界の堆積方法によって制御できる。また、公知の産業界のSOI堆積方法を用いることができ、当該SOI堆積方法は、単結晶(もはやポリシリコンではない)、又はほぼ単結晶のポリシリコン領域をもたらす。
次に、方法はPNダイオードの陰極の形成に用いることのできるPポリシリコン層3417の表面上に厚さ10nm〜500nmであるNポリシリコン層3420’を堆積する。Nポリシリコン層3420’は、例えば1014〜1017ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープできる。ドープレベルに加え、Nポリシリコン層3420’のポリシリコン結晶サイズ(粒構造)も公知の産業界の堆積方法によって制御できる。また、公知の産業界のSOI堆積方法を用いることができ、当該SOI堆積方法は、単結晶(もはやポリシリコンではない)、又はほぼ単結晶のポリシリコン領域をもたらす。
次に、メモリ支持構造物3405’を完成し、アレイ配線層として用いることのできる導電体層3410’を堆積し、次いでPNダイオード形成層3417及び3420’の堆積を完了した後、図34A1に示すように抵抗型コンタクト層を形成するために、Nポリシリコン層3420’上にN+ポリシリコン層3425’を堆積する。通常、N+ポリシリコン層3425’は、例えば1020ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープされ、例えば20〜400nmの厚さを有する。
製造方法に関する説明は、図28Aに示す断面2800に対応するNV NTダイオードセル構造物を形成するために、図34Aに関して説明したショットキーダイオードベース構造物でも継続的に適用できる。しかし、このような製造方法はまた図28Bに示す断面2800’に対応するNV NTダイオードセル構造物を形成するために、図34A1に関して説明したPNダイオードベース構造物にも適用できる。
製造プロセスにおける現段階では、方法は図34Bに示すようにN+ポリシリコン層3425の表面上にコンタクト層3430を堆積する。コンタクト層3430は、例えば、10〜500nmの厚さを有することができる。コンタクト層3430は、例えば、Al、Au、W、Cu、Mo、Pd、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、及びTiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、その他適した導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドを用いて形成できる。
次に、方法は、図34Bに示すように絶縁体層3435をコンタクト層3430上に堆積する。絶縁体層3435の厚さは好ましく制御でき、一部の実施例において、図34Iに関して更に後述するように垂直配向された不揮発性ナノチューブスイッチのチャネル長の決定に用いることができる。絶縁体層3435の厚さは、例えば5nm未満から250nm超過の範囲内で変化できる。絶縁体3435は、CMOS産業界又はパッケージング産業界に公知の任意の絶縁体物質、例えばSiO2、SiN、Al2O3、BeO、ポリイミド、PSG(リンケイ酸ガラス)、フォトレジスト、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、スパッタガラス、エポキシガラス、その他誘電体及びAl2O3層で覆われたPVDFのような誘電体の組み合わせのような物質で形成できる。例えば米国特許出願第11/280,786号に多様な誘電体の一部が開示されている。
次に、方法は、図34Bに示すように絶縁体層3435上にコンタクト層3440を堆積する。コンタクト層3440は、例えば10〜500nmの厚さを有することができ、上述したコンタクト層3430に関して説明した物質と類似する多様な導電体物質を用いて形成できる。
次に、方法は、図34Cに示すようにコンタクト層3440上に犠牲層3441を堆積する。犠牲層3441の厚さは、例えば10〜500nmであり得、コンタクト層3430、半導体層3420、3425、及び絶縁体層3435に関して更に説明した物質のような導電体、半導体、又は絶縁体物質を用いて形成できる。
次に、方法は公知の産業界方法を用いて、図34Cに示すように犠牲層3441の上部表面上に堆積したマスキング層3442のようなマスキング層を堆積してパターニングする。マスク開口部が、例えば平面絶縁体層3403内の整列マスクと整列できるが、当該整列は重要なものではない。
次いで、図34Dに示すように公知の産業界方法を用いて、コンタクト層3440の表面で止まる犠牲層3441を介するX方向への寸法DOPEN−1の開口部を形成するために、方法が犠牲層3441を方向性エッチングする。犠牲領域3441’及び3441”の垂直エッジに対して自己整列されて配置された垂直ナノチューブチャネル素子を含む2つのメモリセルは、以下に更に説明するように形成される。X方向への寸法DOPEN−1は約3Fであり、このときFは、最小フォトリソグラフィ寸法である。65nm技術ノードの場合、寸法DOPEN−1は195nmであり、これは最小寸法ではなく、それによって如何なる技術的ノードでも臨界的ではない寸法となる。プロセスにおける現段階では、以下に更に説明するように犠牲領域3441’及び3441”の内表面からの距離Rに垂直側壁を位置付けるために、側壁スペーサ技術が用いられる。
次に、図34Eに示すように、方法は等角犠牲層3443を堆積する。一部の実施例において、等角犠牲層3443の厚さはRとして選択され、このような例では約F/2として選択される。このような例において、Rが約F/2であり、Fが約65nmであるため、等角犠牲層3443の厚さは約32.5nmとなる。等角犠牲層3443は、上述した犠牲層3441を形成するために用いられる物質と類似する導電体、半導体、又は絶縁体物質を用いて形成できる。
次に、方法は、例えば反応性イオンエッチング(RIE)、即ち公知の産業界方法を用いて、等角犠牲層3443を方向性エッチングし、寸法DOPEN−2の開口部3444と、犠牲領域3443’及び3443”を形成し、当該犠牲領域は図34Fに示すようにX方向への距離Rだけ犠牲領域3441’及び3441”各々の内側垂直側壁から自己整列されて分離される垂直側壁を備える。このような例において、距離Rは、F/2又は約32.5nmとほぼ等しい。65nm技術ノードの場合、開口部3444の寸法DOPEN−2は、約2F又は約130nmであり、これは臨界的な寸法ではない。
次に、方法は、コンタクト層3440を介して絶縁体層3435の上部表面まで開口部を方向性エッチングする。例えばRIEを用いた方向性エッチングは、コンタクト層3440内に約2F(当該例では130nm)の開口部サイズDOPEN−2を形成し、図34Gに示すように側壁コンタクト領域3440’及び3440”を形成する。
次に、方法は、絶縁体層3435を介してコンタクト層3440の上部表面まで開口部を方向性エッチングする。例えばRIEを用いた方向性エッチングは、絶縁体層3435内に約2F(当該例では130nm)の寸法DOPEN−2の開口部3444’を形成し、図34Hに示すように絶縁体領域3435’及び3435”を形成する。
次に、方法は、図34Iに示すように開口部3444’の側壁上に垂直(Z)配向された等角ナノチューブ素子3445を堆積する。開口部3444’の寸法は、開口部3444の寸法とほぼ等しい。等角ナノチューブ素子3445の厚さは、例えば0.5〜20nmであり得、スピンオン及びスプレーオン方法のような堆積方法を用いて単層又は多層として製造できる。ナノチューブ素子の製造方法は、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されている。
ナノチューブ素子3445がコンタクト層3430及び側壁コンタクト領域3440’及び3440”の側壁と接触するため、即ち絶縁体領域3435’及び3435”の厚さによって各々分離されるため、2つの不揮発性ナノチューブスイッチチャネル領域は、図34Iに示すように5nm〜250nm範囲の絶縁体領域3435’及び3435”の厚さに対応するZ方向へのチャネル長LSW−CHを有するように部分的に形成される(チャネル幅は規定していない)。ナノチューブ素子3445の垂直(Z軸)部分は、自己整列された距離Rによって犠牲領域3441’及び3441”の内側垂直側壁から分離される。これら部分的に形成された垂直不揮発性ナノチューブスイッチは、図7Bに示す各々のメモリストレージ領域760A及び760Bの垂直配向された不揮発性ナノチューブ素子765及び765’と類似する。等角ナノチューブ素子3445も、図34Iに示すように、犠牲領域3443’及び3443”及び犠牲領域3441’及び3441”と接触する。
次に、方法は、図34Jに示すように、等角絶縁体層3450を絶縁及び保護層としてナノチューブ素子3445上に堆積して、開口部3444’を開口部3451に縮小する。等角絶縁体3450及び等角ナノチューブ素子3445の追加を除いては、開口部3451は開口部3444’と類似する。等角絶縁体3450は厚さが、例えば5〜200nmであり、CMOS産業界又はパッケージング産業界に公知の任意の絶縁体物質、例えばSiO2、SiN、Al2O3、BeO、ポリイミド、PSG(リンケイ酸ガラス)、フォトレジスト、PVDF(ポリフッ化ビニルテン)、スパッタガラス、エポキシガラス、その他誘電体及びAl2O3層で覆われたPVDFのような誘電体の組み合わせのような物質で形成できる。絶縁体3450は、高密度プラズマ(HDP)蒸着からナノチューブ素子3445の保護を十分に保障する厚さに堆積される。
プロセスにおける現段階では、絶縁体3450の側壁(垂直表面)の厚さを増加させないか又はほとんど増加させないで、水平面上で垂直(Z方向)方向に絶縁体3450の底部の厚さを増大させることで、開口部3451を部分的に充填して絶縁体3450’を形成するのが好ましい。誘電体層を用いて開口部を充填するためのHDP蒸着を用いる例示的な産業界方法は、例えば、参照のためにその全体内容をここに引用する米国特許第4,916,087号に開示されている。しかし、米国特許第4,916,087号では、水平及び垂直表面上に誘電体を堆積することで開口部を充填する。その代りに、他の方向性HDP絶縁体堆積方法を用いることができ、例えば好ましい厚さ制御によって90%超過の絶縁体が水平面上に堆積され、10%未満の絶縁体が垂直表面上に堆積されるように、誘電体を方向性堆積することができる。短い等方性エッチングを用いて垂直表面上に堆積された絶縁体を除去することができる。付加的な誘電体の厚さは臨界的ではない。付加的な誘電体は、等角絶縁体3450物質と同じ又は異なり得る。ナノチューブ素子に関する誘電体の選択については、米国特許出願第11/280,786号に詳述されている。
次に、方法は、選択的なHDP絶縁体蒸着のような公知の産業界方法を用いて、開口部3451内で絶縁体を方向性堆積し、図34Kで上部表面上及び開口部3451’内の絶縁体3450’に示すように、主に水平面上で絶縁体の厚さを増大させる。
次に、図34Lに示すように、方法は、TEOS開口部3451’の充填のように絶縁体3452を堆積して平坦化する。
次に、図34Mに示すように絶縁体3450’の上部及び下部のナノチューブ素子3445の上部を除去するために、方法は、図34Lに示す構造物を平坦化させる。犠牲領域3441’、3441”、3443’、3443”の上部をCMPエッチングの停止基準層として用いることができる。上部の水平層が除去されたことを除いては、絶縁体3450”は絶縁体3450’と同じである。上部の水平層が除去されたことを除いては、ナノチューブ素子3445’は、ナノチューブ素子3445と同じである。絶縁体の厚が減少されたことを除いては、絶縁体3452’は絶縁体3452と同じである。
次に、方法は、犠牲領域3443’及び3443”及び絶縁体3452’をエッチング(除去)する。等角絶縁体3450”及びナノチューブ素子3445’の露出した垂直側壁が図34Nに示すように保持される。
次に、方法は、図34Oに示すように、ナノチューブ素子3445’の露出した部分をエッチング(除去)してナノチューブ素子3445”を形成する。ナノチューブファブリック及び素子をエッチングする方法は、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されている。
次いで、等方性エッチングのような方法は、絶縁体3450’の露出した部分を除去して絶縁体3450’’’を形成する。
プロセスにおける現段階では、以下に更に説明するように、X方向に沿って自己整列されたセル寸法を規定するために使われる自己整列されたトレンチ領域を規定するために、及びナノチューブ素子コンタクトの上部を形成するために、以下に更に説明するように側壁スペーサ方法が適用されて、以下に更に説明するように製造プロセスに従って導電体によって更に取り替えられる自己整列された犠牲領域を形成する。マスキング及び整列を必要とせずに自己整列された構造物を形成するための側壁スペーサ方法を用いることで、最小のセル面積が達成される。
このような例において、図34P及び図34Qに関して、X寸法Fの自己整列された犠牲領域が図34E及び図34Fで用いられたものと類似する方法を用いて形成される。次に、方法は、図34Pに示すように等角犠牲層3455を堆積する。等角犠牲層3455の厚さはFとして選択される。このような例において、Fが約65nmであるため、等角犠牲層3455の厚さは約65nmとなる。等角犠牲層3455は、上述した犠牲層3441及び3443の形成に用いられる物質と類似する導電体、半導体、又は絶縁体を用いて形成できる。
次に、方法は、例えば反応性イオンエッチング(RIE)を用いて、即ち公知の産業界方法を用いて等角犠牲層3455を方向性エッチングし、寸法がほぼFである開口部3451”を形成し、このような例において、Fは図34Qに示すように約65nmである。開口部3451”の内側壁は、犠牲領域3455’及び3455”によって規定され、犠牲領域3441’及び3441”の内側壁に対して自己整列され、約Fの距離だけ分離される。以下に更に説明するように、ナノチューブコンタクト領域の上部の一側部を形成し、X方向にセルの一側部を規定するために、これら内側壁が用いられる。
次に、方法は、図34Rに示すように犠牲領域3455’、3455”、3441’、3441”と同一平面上の犠牲領域3456を形成するように犠牲層を堆積して平坦化する。
次に、方法は、図34Sに示すように、犠牲領域3456の厚さを減少させて犠牲領域3458を形成し、犠牲領域3455’及び3455”の厚さを減少させて犠牲領域3455−1及び3455−2を各々形成し、そして犠牲領域3441’及び3441”の厚さを減少させて犠牲領域3458’及び3458”を各々形成するために、CMPエッチングを適用する。同一平面上の犠牲領域3458、3458’、3458”、3455−1、3455−2は、例えば10nm〜200nmの厚さを有する。
プロセスにおける現段階では、陰極対ナノチューブ連結を有する1つのNV NTダイオードを用いる3Dセルに対するX方向に沿った外側セル寸法を規定する方法を用いて、犠牲領域3455−1及び3455−2をトレンチの方向性エッチングのためのマスキング層として用いることができる。共同発明者であるBertinに許与された米国特許第5,670,803号には、同時にトレンチ規定された側壁寸法を有する3Dアレイ(当該例では、3D−SRAM)構造物が開示されている。当該構造物は、複数の整列段階を避けるために、絶縁領域及びドープされたシリコンの複数層によるトレンチカットによって同時に規定される垂直側壁を含む。そのようなトレンチ方向性選択的エッチング方法は、複数の導電体、半導体、及び酸化物層によってカットすることができ、下側の半導体基板と3Dアレイ構造物の間の支持絶縁体(SiO2)層の上部表面上で止まる。トレンチ3459が先に形成され、次いで絶縁体で充填されて平坦化される。その後、トレンチ3459’及び3459”が同時に形成され、以下に更に説明するように、充填されて平坦化される。メモリアレイ構造物を形成するとき、他の対応トレンチ(図示せず)もエッチングされる。トレンチ領域3459、3459’、3459”の形成し、次いでトレンチを充填して絶縁トレンチ領域を形成するために用いることのできる例示的な方法段階を以下に更に説明する。
以下に更に説明するように形成されるトレンチ領域3459’及び3459”の位置を規定する犠牲領域3458’及び3458”が犠牲的な非臨界性マスキング層(図示せず)で閉塞され得る一方、方法は、反応性イオンエッチング(RIE)のような公知の方向性の選択的エッチング方法を用いてトレンチ3469を形成する。トレンチ3459は、X方向に沿って2つの対向する垂直側壁のうち第1垂直側壁を形成し、NV NTダイオードセルの一側部を形成する。また、以下で更に形成されるトレンチ領域3459の位置を規定する犠牲領域3458が、非臨界的なマスキング層を必要とせず、犠牲領域3458’及び3458”に対して選択的にエッチングされ得る。
まず、方法は、図34Tに示すように、公知の産業界方法を用いて、犠牲領域3458の露出した領域(部分)を方向性選択エッチング(除去)する。
次に、図34Uに示すように、公知の産業界方法を用いて、方法は、等角絶縁体3450’’’の露出した領域(部分)を選択的にエッチング(除去)し、等角絶縁体3450−1及び3450−2を形成する。
次に、方法は、図34Uに示すように、ナノチューブ素子3445”の露出した領域を選択的にエッチングして、ナノチューブ素子3445−1及び3435−2を形成する。ナノチューブ素子エッチング方法は、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されている。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、コンタクト層3430の露出した領域を選択的にエッチングする。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、N+ポリシリコン層3425の露出した領域を選択的にエッチングする。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、Nポリシリコン層3420の露出した領域を選択的にエッチングする。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、コンタクト層3415の露出した領域を選択的にエッチングする。
次いで、方法は、公知の産業界方法を用いて、導電体層3410の露出した領域を選択的にエッチングしてトレンチ3459を形成する。方向性エッチングは、平面絶縁体3403の表面で止まる。
次に、方法は、図34Vに示すように公知の産業界方法を用いて、例えばTEOS形成絶縁体3460のような絶縁体を用いて、トレンチ3459を充填して平坦化する。
次に、方法は、絶縁体3460にかけて非臨界的なマスク領域(図示せず)を形成する。
次に、図34Wに示すように犠牲領域3458’及び3458”が選択的にエッチング(除去)される。犠牲領域3458’及び3458”が除去され、絶縁体3460がマスク層(図示せず)によって保護される状態で、方法は、RIEのような公知の方向性の選択的エッチング技術を用いてトレンチ3469’及び3469”を形成する。トレンチ3459’及び3459”は、NV NTダイオードセルのX方向に第2垂直Z側壁を形成する。
まず、方法は、図34Xに示すように、公知の産業界方法を用いて、コンタクト3440’及び3440”の露出した部分を方向性に選択エッチング(除去)し、半導体層3435’及び3435”の上部表面の一部を露出させてコンタクト3440−1及び3440−2領域を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、絶縁体領域3435’及び3435”の露出した部分を選択的にエッチングして絶縁体領域3435−1及び3435−2を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、コンタクト領域3430’及び3430”の露出した部分を選択的にエッチングしてコンタクト領域3430−1及び3430−2を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、N+ポリシリコン層3425’及び3425”の露出した部分を選択的にエッチングしてN+ポリシリコン領域3425−1及び3425−2を形成する。
次に、方法は、図34Xに示すように、公知の産業界方法を用いて、Nポリシリコン層3420’及び3420”の露出した部分を選択的にエッチングしてNポリシリコン領域3420−1及び3420−2を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、コンタクト層3415’及び3415”の露出した領域を選択的にエッチングしてコンタクト領域3415−1及び3415−2を形成する。
次いで、方法は、公知の産業界方法を用いて、導電体層3410’及び3410”の露出した部分を選択的にエッチングしてビットライン3410−1(BL0)及び3410−2(BL1)を形成する。図34Xに示すように平面絶縁体3403の表面で方向性エッチングが止まる。
次に、方法は、図34Yに示すように、TEOSのような絶縁体を堆積して平坦化し、各々の絶縁体3460’及び3460”でトレンチ開口部3459’及び3459”を充填する。
次に、方法は、犠牲領域3455−1及び3455−2をエッチング(除去)する。
次に、方法は、図34Z及び図34AAに示すように、導電体3465’を堆積して平坦化し、上部層コンタクト3465−1及び3465−2を形成する。
次に、公知の産業界方法を用いて、方法は、図34BBに示すように、導電体層3471を堆積して平坦化し、断面3470を形成する。断面3470は、図28Aに示す断面2800に対応する。プロセス製造が図34Aに代わって図34A1から始まれば、上述した方法は図28Bに示す断面2800’に対応する断面(図示せず)を形成する。
プロセスにおける現段階では、図34BBに示す断面3470が製造され、X方向に規定された1F(ここでFは、最小フィーチャーサイズである)のNV NTダイオードセル寸法と共に対応するアレイビットラインを含む。次に、図34BBに示す断面3470に関して上述したものと類似する方向性トレンチエッチングプロセスによって、Y方向の寸法を規定するために用いられるセル寸法が形成される。Y方向に沿った寸法を規定するために用いられるトレンチは、X方向の寸法を規定するために用いられるトレンチに対してほぼ直交する。このような例において、Y方向のセル特性は、X方向寸法に関して上述した自己整列技術を必要としない。Y方向の構造物の断面を図34BBに示す断面(A−A’)に関して説明する。
次に、図34CCに示すように、方法は、ワードライン層3471の表面上にマスキング層3473のようなマスキング層を堆積してパターニングする。マスキング層3473は、平面絶縁体3403内の整列マークに対して非臨界的に整列されてもよい。マスキング層3473内の開口部3474、3474’、3474”は、トレンチ方向性エッチング領域の位置を決定し、このような場合に、トレンチはビットライン3410−1(BL0)のようなビットラインに対してほぼ直交する。
次に、方法は、マスキング層3473内の各々の開口部3474、3474’、3474”に対応するトレンチ3475、3475’、3475”を形成する。トレンチ3475、3475’、3475”は、図34DDに示すように、NV NTダイオードセルの2つの対向側部を形成するY方向の垂直側壁の2つの側部を形成する。
次いで、方法は、図34DDに示すように、ワードライン3471−1(WL0)及び3471−2(WL1)を形成するために、公知の産業界方法を用いて、図34DDに示すワードライン層3471の露出した部分を方向性の選択的エッチング(除去)をする。
次に、方法は、図34DDに示すように、コンタクト3465−1’及び3465−1”を形成するために、公知の産業界方法を用いて、図34CCに示すコンタクト領域3465−1の露出した部分を選択的にエッチングする。
次に、方法は、図34DDに示すように、コンタクト3440−1’及び3440−1”、等角絶縁体領域(図34DD断面A−A’に図示せず)、及びナノチューブ素子3445−1’及び3445−1”を形成するために、公知の産業界方法を用いて、図34BBに示すコンタクト領域3440−1、ナノチューブ素子3455−1、及び等角絶縁体3450−1の露出した部分を選択的にエッチングする。
次に、方法は、図34DDに示す絶縁体領域及び等角絶縁体領域(図34DD断面A−A’に図示せず)、及びナノチューブ素子3445−1’及び3445−1”を形成するために、公知の産業界方法を用いて、図34BBに示す絶縁体3435−1、ナノチューブ素子3455−1、及び等角絶縁体3450−1の露出した部分を選択的にエッチングする。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、図34BB及び図34CCに示すコンタクト領域3430−1及び3430−2の露出した部分を選択的にエッチングし、図34DD(断面A−A’)に示すコンタクト3430−1’及び3430−1”を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、図34BBに示すN+ポリシリコン領域3425−1及び3425−2の露出した部分を選択的にエッチングし、図34DD(断面A−A’)に示すN+ポリシリコン領域3425−1’及び3425−1”を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、図34BBに示すNポリシリコン領域3420−1及び3420−2の露出した部分を選択的にエッチングし、図34DD(断面A−A’)に示すNポリシリコン領域3420−1’及び3420−1”を形成する。
次いで、方法は、公知の産業界方法を用いて、図34BBに示すコンタクト領域3415−1及び3415の露出した部分を選択的にエッチングし、図34DD(断面A−A’)に示す絶縁体3415−1’及び3415−1”を形成する。方向性エッチングは、ビットライン3410−1の表面で止まる。
次に、図34EEに示すような公知の産業界方法を用いて、方法は、絶縁体3476を堆積する。例えば、絶縁体3476はTEOSであり得る。
次いで、方法は、公知の産業界方法を用いて、絶縁体3476’を形成するために、絶縁体3476を平坦化し、図34FFに示す断面3470’を形成する。図34FFに示す断面3470’及び34BBに示す断面3470は、同一の不動態化されたNV NTダイオード垂直配向セルの2つの代表的な断面である。図34BBに示す断面3470は、図28Aに示す断面2800に対応する。
プロセスにおける現段階では、各々の図34BB及び34FFに示す断面3470及び3470’が製造され、不揮発性ナノチューブ素子の垂直配向されたチャネル長LSW−CH及び水平配向されたチャネル幅WSW−CHが規定され、このとき、X方向で1FかつY方向で1Fである全体のNV NTダイオードセル寸法及び対応するビット及びワードアレイラインも含まれる。断面3470は、X方向の2つの隣接する垂直配向された陰極対ナノチューブ型の不揮発性ナノチューブダイオードベースセルの断面であり、断面3470’は、Y方向の2つの隣接する垂直配向された陰極対ナノチューブ型の不揮発性ナノチューブダイオードベースセルの断面である。断面3470及び断面3470’は、対応するワードライン及びビットラインアレイラインを含む。不揮発性ナノチューブダイオードは、各々1F×1F面積を占有する断面3470及び断面3470’に示す各セル内のステアリング及びストレージ素子を形成する。隣接するセル間の間隔は1Fであり、それによってセル周期はX及びY方向の何れでも2Fほどに小さくなることができる。それによって、1つのビットは4F2ほどに小さい面積を占有することができる。例えば、65nm技術ノードでセル面積は0.02μm2未満である。
陰極対スイッチ連結を有する水平配向されたNTスイッチ及び垂直配向されたダイオードを備えるNV NTダイオードを用いる不揮発性セルの3次元セル構造物を製造する方法
図27Aに示す方法2710を用いて、上述したように、図26Aに示すメモリ2600に関して説明したものと同様に支持回路及びインターコネクトを形成することができる。例示的な方法2710は、図35Aに示すような半導体基板上及びその内部に支持回路及びインターコネクション3501を製造するための公知の半導体産業界技術デザイン及び製造技術を適用する。支持回路及びインターコネクション3501は、例えば半導体基板上側の配線及びビアホールのようなインターコネクション及び半導体基板内のFETデバイスを含むことができる。
次に、図27Bに示す方法2730は、支持回路及びインターコネクション3501層の表面上に絶縁体3503を堆積して平坦化させる。
次に、方法は、図35Aに示すように、平面絶縁体3503を介するインターコネクトコンタクト3507を形成する。絶縁体3503を介するコンタクト3507は、支持回路及びインターコネクション3501と接触する。支持回路及びインターコネクション3501と平坦化された絶縁体3503の組み合わせを、図35Aに示すようなメモリ支持構造物3505という。
次に、方法は、図35Aに示すような絶縁体3503の平坦化された表面上に導電体層3510を、産業界で公知の方法を用いて、通常50〜500nmの厚さで堆積する。平面絶縁体3503を介するコンタクト3507は、導電体層3510を支持回路及びインターコネクション3501と連結する。導電体層3510及びコンタクト3507物質の例としては、Al、Au、W、Cu、Mo、Pd、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、及びTiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の適した導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドが含まれる。また、導電体層3410で用いられるような物質は、アレイラインを形成するため及びショットキーダイオードのための陽極を形成するたに用いられてもよい。
次に、方法は、厚さ10〜500nmであるNポリシリコン層3520を導電体層3510の表面上に堆積する。Nポリシリコン層3520は、例えば1014〜1017ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープできる。Nポリシリコン層3520を用いて、ショットキーダイオードの陰極を形成することができる。ドープレベルに加え、Nポリシリコン層3420のポリシリコン結晶サイズ(又は粒子構造)も公知の産業界堆積方法によって制御できる。また、公知の産業界SOI堆積方法を用いることができ、当該SOI堆積方法は、単結晶(もはやポリシリコンではない)又はほぼ単結晶のポリシリコン領域をもたらす。
次に、方法は、抵抗コンタクト層を形成するために、図35Aに示すように、Nポリシリコン層3520の表面上にN+ポリシリコン層3525を堆積する。通常、N+ポリシリコン層3525は、例えば1020ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープされ、例えば20〜400nmの厚さを有する。
次に、方法は、図35Bに示すように、N+層3525上に絶縁体層3530を堆積する。このような絶縁体層3530の厚さは、例えば10nm〜400nm超過の厚さに変化しうる。絶縁体3530は、CMOS産業界又はパッケージング産業界で公知の任意の絶縁体、例えばSiO2、SiN、Al2O3、BeO、ポリイミド、PSG(リンケイ酸ガラス)、フォトレジスト、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、スパッタガラス、エポキシガラス、その他誘電体及びAl2O3層で覆われたPVDFのような誘電体の組み合わせのような物質で形成でき、例えば米国特許出願第11/280,786号に多様な誘電体の一部が開示されている。
製造プロセスにおける現段階では、方法は図35Bに示すように、絶縁体層3530の表面上にコンタクト層3535を堆積する。コンタクト層3535は、例えば10〜500nmの厚さを有することができる。コンタクト層3535は、例えばAl、Au、W、Cu、Mo、Pd、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、TiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の適した導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドを用いて形成できる。
次に、方法は、図35Cに示すように、コンタクト層3535及び絶縁体3530を介して、N+ポリシリコン層3525の上部表面まで開口部3537を方向性エッチングする。方向性エッチングは、例えばRIEを用いることができる。
次に、方法は、図35Dに示すように、N+ポリシリコン層3325及びコンタクト層3535の表面領域と接触する等角絶縁体層3540’を絶縁体3530及びコンタクト層3535の露出した側壁表面領域上に堆積する。等角絶縁体層3540’は、例えば厚さ5〜250nmであり、CMOS産業界又はパッケージング産業界で公知の任意の絶縁体、例えばSiO2、SiN、Al2O3、BeO、ポリイミド、PSG(リンケイ酸ガラス)、フォトレジスト、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、スパッタガラス、エポキシガラス、その他誘電体及びAl2O3層で覆われたPVDFのような誘電体の組み合わせのような物質で形成できる。絶縁体3540’は、図35Iに関して更に後述するように、ナノチューブ素子のチャネル長領域を形成する厚さまで堆積し、図35Gに関して更に後述するコンタクトをコンタクト3535との接触から絶縁させる。
次に、方法は、RIEのような公知の産業界方法を用いて、絶縁体3540’を方向性にエッチングし、図35Iに関して更に後述するように、ナノチューブ素子のチャネル長を規定する、図35Eに示す側壁スペーサ領域3540を形成する。
次に、方法は、図35F及び図35Gに示すように、コンタクト3545を形成するために、導電体3545’を堆積して平坦化する。
次に、方法は、図35Hに示すように、コンタクト3535、側壁3540、及びコンタクト3545によって形成された同一平面上に等角ナノチューブ素子3550を堆積する。等角ナノチューブ素子3550の厚さは、例えば0.5〜20nmであり、スピンオン及びスプレーオン方法のような堆積方法を用いて単層又は多層に製造できる。ナノチューブ素子の製造方法は、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されている。
次に、方法は、図35Iに示すように、絶縁及び保護層として絶縁体層3555をナノチューブ素子3550上に堆積する。ナノチューブ素子3550のチャネル長LSW−CHが側壁スペーサ3540の表面寸法によって規定される。絶縁体層3555の厚さは、例えば5〜200nmであり、CMOS産業界又はパッケージング産業界で公知の適切な絶縁体、例えばSiO2、SiN、Al2O3、BeO、ポリイミド、PSG(リンケイ酸ガラス)、フォトレジスト、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、スパッタガラス、エポキシガラス、その他誘電体及びAl2O3層で覆われたPVDFのような誘電体の組み合わせのような物質で形成できる。ナノチューブ素子に関する誘電体の選択は、例えば米国特許出願第11/280,786号に開示されている。
次に、図35Jに示すように、方法は、コンタクト3535の上部まで開口部3560をパターニングしてエッチングする。方法は公知の産業界方法を用いて、開口部3560の一部をエッチングする。方法は、次いで、例えばアッシング、又は参照のためにここに引用する特許文献に記載されている他の手段を用いて、ナノチューブ素子3550の露出した領域をエッチングする。
次に、方法は、図35K及び図35Lに示すように、コンタクト3565を形成するために、導電体3565’を堆積して平坦化する。
次に、図35Lに示すように、マスキング層3570がX方向にパターニングされ、方向性の選択的トレンチエッチングのための開口部を規定して、図35Mに関して更に後述するトレンチ領域3572及び3572’を形成する。
次に、方法、は公知の産業界方法を用いて、絶縁体3555の露出した部分を選択的にエッチングし、絶縁体領域3555’を形成する。
次に、方法は、ナノチューブ素子3550の露出した領域を選択的にエッチングし、図35Mに示すように、ナノチューブ素子3550’を形成する。ナノチューブ素子のエッチング方法は、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されている。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、コンタクト3535の露出した部分を選択的にエッチングし、コンタクト領域3535’を形成する。
次に、方法は、絶縁体3530の露出した部分を選択的にエッチングし、絶縁体領域3530’を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、N+ポリシリコン層3325の露出した部分を選択的にエッチングし、N+ポリシリコン層3325’を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、Nポリシリコン層3520の露出した部分を選択的にエッチングし、図35Mに示すように、Nポリシリコン領域3520’を形成する。
次いで、方法は公知の産業界方法を用いて、導電体層3510の露出した部分を選択的にエッチングし、ビットライン3510’(BL0)を形成する。図35Mに示すように、方向性エッチングは、平面絶縁体3503の表面で止まる。
次に、方法は、トレンチ開口部3572及び3572’を充填するために、例えばTEOSのような絶縁体3574を堆積し、次いで、方法は絶縁体3574を平坦化して、図35N及び図35Oに示すような絶縁体3574’を形成する。
次に、図35Pに示すように、断面3580を形成するために、方法は、公知の産業界方法を用いて、アレイワードラインWL0に対応する導電性層3575を堆積して平坦化する。断面3580は、図28Cに示す断面2800”に対応する。以下に更に説明するように、ワードラインWL0配向はX方向に沿い、ビットラインBL0配向はY軸線に沿う。
プロセスにおける現段階では、図35Pに示す断面3580が製造され、X方向に規定された2〜3F(ここでFは、最小フィーチャーサイズである)のNV NTダイオードセル寸法と共に対応するアレイビットラインを含む。次に、図35Pに示す断面3580に関して上述したものと類似する方向性トレンチエッチングプロセスによって、Y方向の寸法を規定するために用いられるセル寸法が形成される。Y方向の寸法を規定するために用いられるトレンチは、X方向の寸法を規定するために用いられるトレンチに対してほぼ直交する。Y方向の構造物の断面は、図35Pに示す断面X−X’に関して説明される。
次に、図35Qに示すように、方法は、ワードライン層3575’の表面上にマスキング層3581のようなマスキング層を堆積してパターニングする。マスキング層3581は、平面絶縁体3503内の整列マークに対して非臨界的に整列される。マスク層3581内の開口部は、トレンチ方向性エッチング領域の位置を決定し、このような場合、トレンチは、ビットライン3510’(BL0)のようなビットラインに対してほぼ直交する。
次に、方法はマスキング層3581内の各々の開口部に対応するトレンチ3582及び3582’を形成する。トレンチ3582及び3582’は、図35Qに示すように、NV NTダイオードセルの2つの対向側部を形成するY方向の垂直側壁の2つの側部を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、図35Pに示すワードライン層3575の露出した部分を方向性に選択的エッチング(除去)し、図35Q(断面X−X’)に示すワードライン3575’(WL0)を形成する。
次に、方法は、図35Q(断面X−X’)に示すように、絶縁体3555’の露出した部分を選択的にエッチングし、公知の産業界方法を用いて、コンタクト3565(図35Qに図示せず)の露出した部分も選択的にエッチングして、図35Qに示すような絶縁体領域3555”を形成し、更に図35Q(断面X−X’)に示していない改善されたコンタクト3565を形成する。
次に、方法は、ナノチューブ素子3550’の露出した部分を選択的にエッチング(除去)し、図35Qに示すようなナノチューブ素子3550”を形成する。ナノチューブ素子エッチング方法は、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されている。
次に、方法は、コンタクト3545の露出した部分を選択的にエッチングして、図35Q(断面X−X’)に示すようなコンタクト3545’を形成し、また、方法は側壁スペーサ3540の露出した部分を選択的にエッチングして、図35Qに示していない改善された側壁スペーサ3440を形成し、更に方法はコンタクト3535の露出した部分を選択的にエッチングして、図35Qに示していない改善されたコンタクト3535を形成する。
次に、方法は、絶縁体3530’の露出した部分を選択的にエッチングし、図35Q(断面X−X’)に示していない改善された絶縁体3530’を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、図示のN+ポリシリコン領域3525’の露出した部分を選択的にエッチングし、図35Q(断面X−X’)に示すN+ポリシリコン領域3525”を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、図示のNポリシリコン領域3520’の露出した部分を選択的にエッチングし、図35Q(断面X−X’)に示すN+ポリシリコン領域3520”を形成する。方向性の選択的エッチングは、ビットライン3510’(BL0)の表面で止まる。
次に、方法は、図35Rに示すように、公知の産業界方法を用いて、絶縁体3585を堆積する。絶縁体3585は、例えばTEOSである。
次いで、方法は、公知の産業界方法を用いて、絶縁体3585’を形成するために、絶縁体3585を平坦化し、図35Sに示す断面3580’を形成する。図35Sに示す断面3580’及び図35Pに示す断面3580は、垂直配向されたダイオード及び水平の不揮発性ナノチューブスイッチを有する不動態化されたNV NTダイオードの同様の実施例を示す2つの断面である。図35Pに示す断面3580は、図28Cに示す断面2800”に対応する。
陽極対NTスイッチ連結を有するNV NTダイオードデバイスを用いる不揮発性メモリの製造方法
図30A及び図30Bに示す例示的な方法3000を用いて、図36に関して更に後述するように、図31Aに示す断面3100、図31Bに示す断面3100’、及び図31Cに示す断面3100”に示すような垂直配向されたNV NTスイッチのための陽極対NTスイッチ連結を有するNV NTダイオードデバイスを用いるメモリの実施例を製造することができる。断面3000、3000’、3000”のような構造物を用いて、図29Aに示すメモリ2900を製造することができる。
断面3000、3000’、3000”を製造するための例示的な方法は、Y方向プロセス段階で臨界的な整列を用いて実施できる。X方向には臨界的な整列を必要としないが、これは、当該例においてトレンチ間の距離がナノチューブ素子の幅を決定するためである。しかし、Y方向に関して更に後述するものと類似する方法を用いることで、トレンチ対トレンチの間隔よりも小さくナノチューブ素子の幅を形成することもできる。Y方向で、図36に関して更に後述する製造方法を用いて、外側セル寸法を規定するために、後のプロセスにおいてエッチングされるトレンチ側壁に対してナノチューブチャネル素子コンタクトを形成し、垂直ナノチューブチャネル素子の位置、即ち垂直チャネル素子の長さ(LSW−CH)を規定する自己整列された内部セル垂直側壁を形成する方法を用いることで、臨界的な整列要件が不要とすることができる。このような例において、NV NTダイオードセル構造物は、X及びY方向で最小寸法Fを占有し、前記Fは最小フォトリソグラフィ寸法である。このような例において、内セル垂直側壁は、図36A〜図36FFに関して更に示すように、外側セル寸法を規定する距離Fによって分離されるトレンチ側壁からおよそR距離に(自己整列技術によって)配置される。図36A〜図36FFでは間隔Rが約F/2で示されている。しかし、図36A〜図36FFに関して更に後述するような自己整列技術を用いる方法は、例えばF/4、F/3、F/2、3F/4などのRを用いて、幅Fを有するセル領域内で任意の位置Rに垂直側壁を位置付けることもできる。一部の実施例において、RはFと特別な関係にない。
陽極対スイッチ連結を有する垂直配向されたNTスイッチ及び垂直配向されたダイオードを備えるNV NTダイオードを用いる不揮発性セルの3次元セル構造物を製造する方法
図30Aに示す例示的な方法3010を用いて、上述したように、図29Aに示すメモリ2900に関して説明したものと同様に支持回路及びインターコネクトを形成することができる。方法3010は、図36Aに示すような半導体基板上及びその内部に支持回路及びインターコネクション3601を製造するための公知の半導体産業界技術デザイン及び製造技術を適用する。支持回路及びインターコネクション3601は、半導体基板上側の配線及びビアホールのようなインターコネクション及び半導体基板内のFETデバイスを含む。
次に、図30Bに示す方法3030は、支持回路及びインターコネクション3601層の表面上に絶縁体3603を堆積して平坦化させる。図36Aに示していない、平面絶縁体3603を介するインターコネクト手段は、図35A〜図35Sに関して更に示される。支持回路及びインターコネクション3601、及び平坦化された絶縁体3603の組み合わせを、図34Aに示すように、メモリ支持構造物3605という。
次に、図36Aに示すような絶縁体3603の平坦化された表面上に導電体層3610を、産業界で公知の方法を用いて、通常50〜500nmの厚さで堆積する。導電体層物質の例としては、Al、Au、W、Cu、Mo、Pd、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、及びTiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の適した導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドである。
次に、方法は、抵抗コンタクト層を形成するために、図36Aに示すように、導電体層3610の表面上にN+ポリシリコン層3620を堆積する。通常、N+ポリシリコン層3620は、例えば1020ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープされ、例えば20〜400nmの厚さを有する。
次に、方法は、厚さ10〜500nmであるNポリシリコン層3625をN+ポリシリコン層3620の表面上に堆積する。Nポリシリコン層3625は、例えば1014〜1017ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープできる。Nポリシリコン層3625を用いてショットキーダイオードの陰極を形成することができる。ドープレベルに加え、Nポリシリコン層3625のポリシリコン結晶サイズ(又は粒子構造)も公知の産業界堆積方法によって制御できる。また、公知の産業界SOI堆積方法を用いることができ、当該SOI堆積方法は、単結晶(もはやポリシリコンではない)又はほぼ単結晶のポリシリコン領域をもたらす。
次に、方法は、Nポリシリコン層3625の表面上にコンタクト層3630を堆積して、ショットキーダイオード陽極層を形成する。また、コンタクト層3630は、図36Iに関して更に後述するように、ナノチューブ素子のための低レベルコンタクトの形成に用いられてもよい。コンタクト層3630の厚さは、例えば10〜500nmであってもよい。コンタクト層3630は、導電性層3610の形成に用いられるものと類似する物質を用いることができ、又はコンタクト層3630物質は、低い順方向電圧降下及び/又は低いダイオード漏洩のような改善されたショットキーダイオード特性のための最適化された陽極物質に選択できる。陽極コンタクト層3630は、Al、Ag、Au、Ca、Co、Cr、Cu、Fe、Ir、Mg、Mo、Na、Ni、Os、Pb、Pd、Pt、Rb、Ru、Ti、W、Zn及びその他元素金属を含むことができる。また、CoSi2、MoSi2、Pd2Si、PtSi、RbSi2、TiSi2、WSi2、ZrSi2のようなシリサイドが用いられてもよく、又は上部層上のナノチューブ素子に対する抵抗コンタクトを最適化するための導電性物質及び下部層上で最適化されたショットキーダイオード特性を形成する導電性物質を含むように、コンタクト層3630が層内に形成できる。
プロセスにおける現段階では、その他の方法によって、図31Aに示すようなショットキーダイオードベース陽極対NTスイッチ構造物を用いて、NV NTダイオードを製造することができる。しかし、例えば図31Bに関して上述したように、ショットキーダイオード代りに、PNダイオードを用いてNV NTダイオードを形成することができる。そのため、もう1つの方法として、代案のPNダイオード製造方法が図34A1に示される。
また、上述した図36Aに関する方法3000を用いて、図36A1の製造過程を説明することができる。ショットキーダイオードとPNダイオードの間の偏差、例えばターンオン電圧のようなダイオード特性の偏差を収容するために、個別的な回路内に導入し得る許容可能な小さな変化を除いて、図36A1に示す支持回路及びインターコネクション3601’は、図36Aに示す支持回路及びインターコネクション3601に対応する。
次に、方法は、図36A1に示すように、平坦化された絶縁体3603’を支持回路及びインターコネクション3601’の表面上に堆積する。ダイオード特性の偏差を収容するために、絶縁体3603’内に導入し得る許容可能な小さな変化を除いて、平坦化された絶縁体3603’は、平坦化された絶縁体3603に対応する。それによって、図36A1に関して更に説明するように、平坦化された絶縁体3603’と、支持回路及びインターコネクション3601’に導入し得る小さな変化を除いて、メモリ支持構造物3605’は支持構造物3605と類似する。
次に、方法は、図36Aに関して上述した導電体層3610の厚さ及び物質と類似しうる、図36A1に示すような平坦化された絶縁体3603’の表面と接触する導電体層3610’を堆積する。
次に、抵抗コンタクト層を形成するために、方法は、図36A1に示すように、導電体層3610’の表面上にN+ポリシリコン層3620’を堆積する。通常、N+ポリシリコン層3620’は、例えば1020ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープされ、例えば20〜400nmの厚さを有する。
次に、方法は、厚さ10nm〜500nmであるNポリシリコン層3625’をN+ポリシリコン層3620’の表面上に堆積する。Nポリシリコン層3625’は、例えば1014〜1017ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープできる。Nポリシリコン層3625’は、ショットキーダイオードの陰極の形成に用いられる。ドープレベルに加え、Nポリシリコン層3625’のポリシリコン結晶サイズ(又は粒子構造)も公知の産業界堆積方法によって制御できる。また、公知の産業界SOI堆積方法を用いることができ、当該SOI堆積方法は、単結晶(もはやポリシリコンではない)又はほぼ単結晶のポリシリコン領域をもたらす。
次に、方法は、図36A1に示すように、Nポリシリコン層3625’の表面上に、厚さ10nm〜500nmであるPポリシリコン層3627を堆積する。Pポリシリコン層3627は、例えば1014〜1017ドーパントatoms/cm3のホウ素でドープできる。Pポリシリコン層3627を用いて、PNダイオードの陽極を形成することができる。ドープレベルに加え、Pポリシリコン層3627のポリシリコン結晶サイズも公知の産業界堆積方法によって制御できる。また、公知の産業界SOI堆積方法を用いることができ、当該SOI堆積方法は、単結晶(もはやポリシリコンではない)又はほぼ単結晶のポリシリコン領域をもたらす。
次に、方法は、Pポリシリコン層3627の表面上にコンタクト層3630’を堆積し、コンタクト層3630’とPポリシリコン層3627の間に抵抗コンタクトを形成する。図36Iに関して更に後述するように、ナノチューブ素子のための低レベルコンタクトを形成するために、コンタクト層3630’を用いてもよい。
プロセスにおける現段階では、その他の方法によって、図31Bに示すようなPNダイオードベース陽極対NTスイッチ構造物を用いて、NV NTダイオードを製造することができる。しかし、例えば図31Cに関して上述したように、並列ショットキーダイオード及びPNダイオードを用いて、NV NTダイオードを形成することができる。そのため、もう1つの方法として、組み合わせた並列ショットキーダイオード及びPNダイオードを製造する代案の製造方法が図34A”に示される。
図36Aに関して、上述した方法3000を用いて、図36A2の製造過程を説明することができる。ショットキーダイオードと組み合わせた並列ショットキーダイオード及びPNダイオードの間の偏差、例えばターンオン電圧のようなダイオード特性の偏差を収容するために、個別的な回路内に導入し得る許容可能な小さな変化を除いて、図36A2に示す支持回路及びインターコネクション3601”は、図36Aに示す支持回路及びインターコネクション3601に対応する。
次に、方法は、図36Aに関して上述した導電体層3610の厚さ及び物質と類似する図36A2に示すような平坦化された絶縁体3603”の表面と接触する導電体層3610”を堆積する。
次に、抵抗コンタクト層を形成するために、方法は、図36A2に示すように、導電体層3610”の表面上にN+ポリシリコン層3620”を堆積する。通常、N+ポリシリコン層3620”は、例えば1020ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープされ、例えば20〜400nmの厚さを有する。
次に、方法は、厚さ10nm〜500nmであるNポリシリコン層3625”をN+ポリシリコン層3620”の表面上に堆積する。Nポリシリコン層3625”は、例えば1014〜1017ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープできる。Nポリシリコン層3625”は、並列ショットキーダイオード及びPNダイオード層の陰極の形成に用いることができる。ドープレベルに加え、Nポリシリコン層3625”のポリシリコン結晶サイズ(又は粒子構造)も公知の産業界堆積方法によって制御できる。また、公知の産業界SOI堆積方法を用いることができ、当該SOI堆積方法は、単結晶(もはやポリシリコンではない)又はほぼ単結晶のポリシリコン領域をもたらす。
プロセスにおける現段階では、その他の方法によって、図31Cに示すような陽極対NTスイッチ構造物を形成するために、並列ショットキーダイオード及びPNダイオードを用いて、NV NTダイオードを製造することができる。コンタクト層3630が基板から消去されれば、並列ショットキーダイオード及びPNダイオードが図36Iに関して更に後述するように形成できる。
並列ショットキーダイオード及びPNダイオードが形成されるが、これは、コンタクト層3630が構造物から消去される場合に、図36Iに関して更に後述するナノチューブ素子3645のようなナノチューブ素子がNポリ層3625と接触し得るためである。P型半導体ナノチューブ素子、即ちNT素子3645のサブセットがNポリシリコン層3625と物理的かつ電気的に接触し、PNダイオード陽極を形成し、Nポリシリコン層3625は、PNダイオードを共に形成する陰極を形成する。金属型ナノチューブ素子、即ちNT素子3645のサブセットもNポリシリコン層3625と物理的かつ電気的に接触し、ショットキーダイオード陽極を形成し、Nポリシリコン層3625は、並列の組み合わせたPN及びショットキーダイオードジャンクションの一部としてショットキーダイオードジャンクションを有するショットキーダイオードのための陰極を形成する。
製造方法に関する説明は、図31Aに示す断面3100に対応するNV NTダイオードセル構造物を形成するために、図36Aに関して説明したショットキーダイオードベース構造物にも継続して適用できる。しかし、このような製造方法はまた、図31Bに示す断面3100’に対応するNV NTダイオードセル構造物を形成するために、図36A1に関して説明したPNダイオードベース構造物にも適用できる。更に、これらの製造方法は、図31Cに示す断面3100”に対応するNV NTダイオードセル構造物を形成するために、図36A2に関する構造物にも適用できる。
プロセスにおける現段階では、図36Bに示すように、絶縁体層3635をコンタクト層3630上に堆積する方法を用いることで製造過程が継続する。絶縁体層3635の厚さが好ましく制御でき、図36Iに関して更に後述するように、垂直配向された不揮発性ナノチューブスイッチのチャネル長の決定に用いられる。絶縁体層3635の厚さは、例えば5nm未満から250nm超過の範囲内で変化できる。絶縁体3635は、CMOS産業界又はパッケージング産業界で公知の適切な絶縁体物質、例えばSiO2、SiN、Al2O3、BeO、ポリイミド、PSG(リンケイ酸ガラス)、フォトレジスト、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、スパッタガラス、エポキシガラス、その他誘電体及びAl2O3層で覆われたPVDFのような誘電体の組み合わせのような物質で形成でき、例えば米国特許出願第11/280,786号に多様な誘電体の一部が開示されている。
次に、方法は、図36Bに示すように、絶縁体層3635上にコンタクト層3640を堆積する。コンタクト層3640は、例えば10〜500nmの厚さを有することができ、上述したコンタクト層3630に関して説明した物質と類似する多様な導電体を用いて形成できる。
次に、方法は、図36Cに示すように、コンタクト層3640上に犠牲層3641を堆積する。犠牲層3641の厚さは、例えば10〜500nmであり得、コンタクト層3630、半導層3620及び3625、及び絶縁体層3635に関して更に上述した物質のような導電体、半導体、又は絶縁体物質を用いて形成できる。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、図36Cに示すように、犠牲層3641の上部表面上に堆積されたマスキング層3642のようなマスキング層を堆積してパターニングする。マスク開口部は、例えば平面絶縁体層3603内の整列マスクと整列できるが、当該整列は重要ではない。
次いで、方法は、図36Dに示すように、公知の産業界方法を用いて、コンタクト層3640の表面で止まる犠牲層3641を介するY方向への寸法DOPEN−1’を有する開口部を形成するために、犠牲層3641を方向性にエッチングする。犠牲領域3641’及び3641”の垂直エッジに対して自己整列され配置された垂直ナノチューブチャネル素子を含む2つのメモリセルは、以下に更に説明するように形成される。Y方向への寸法DOPEN−1’は約3Fであり、このとき、Fは最小フォトリソグラフィ寸法である。65nm技術ノードの場合、寸法DOPEN−1’は195nmであるが、これは最小寸法ではなく、このため、如何なる技術的ノードでも臨界的ではない寸法となる。プロセスにおける現段階では、以下に更に説明するように、犠牲領域3641’及び3641”の内側表面からの距離Rに垂直側壁を位置付けるために、側壁スペーサ技術が用いられる。
次に、図36Eに示すように、方法は、等角犠牲層3643を堆積する。等角犠牲層3643の厚さはRとして選択することができ、当該例では、約F/2として選択される。当該例において、Rが約F/2であり、Fが約65nmであるため、等角犠牲層3643の厚さは約32.5nmとなる。等角犠牲層3643は、上述した犠牲層3641を形成するために用いられる物質と類似する導電体、半導体、又は絶縁体物質を用いて形成できる。
次に、方法は、例えば反応性イオンエッチング(RIE)、即ち公知の産業界方法を用いて、等角犠牲層3643を方向性にエッチングし、寸法DOPEN−2’の開口部3644及び犠牲領域3643’及び3643”を形成し、両者は図36Fに示すように、Y方向への距離Rだけ犠牲領域3641’及び3641”各々の内側垂直側壁から自己整列され分離される垂直側壁を備える。このような例において、距離RはF/2又は約32.5nmとほぼ等しい。65nm技術ノードの場合、開口部3644の寸法DOPEN−2’は約2F又は約130nmであり、これは臨界的な寸法ではない。
次に、方法は、コンタクト層3640を介して絶縁体層3635の上部表面まで開口部を方向性にエッチングする。例えば、RIEを用いた方向性エッチングは、コンタクト層3640内に約2F(当該例では130nm)のサイズDOPEN−2’の開口部を形成し、図36Gに示すように、側壁コンタクト領域3640’及び3640”を形成する。
次に、方法は、絶縁体層3635を介してコンタクト層3630の上部表面まで開口部を方向性にエッチングする。例えば、RIEを用いた方向性エッチングは、絶縁体層3635内に約2F(当該例では130nm)のサイズDOPEN−2’の開口部3644’を形成し、図36Hに示すように、絶縁体領域3635’及び3635”を形成する。
次に、方法は、図36Iに示すように、開口部3644’の側壁上に垂直(Z)配向された等角ナノチューブ素子3645を堆積する。開口部3644’のサイズは、開口部3644のサイズとほぼ等しい。等角ナノチューブ素子3645の厚さは、例えば0.5〜20nmであり得、スピンオン及びスプレーオン方法のような堆積方法を用いて単層又は多層として製造できる。ナノチューブ素子の製造方法は、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されている。
ナノチューブ素子3645がコンタクト層3630及び側壁コンタクト領域3640’及び3640”の側壁と接触する、即ち絶縁体領域3635’及び3635”の厚さによって各々分離されるため、2つの不揮発性ナノチューブスイッチチャネル領域は、図36Iに示すように、5nm〜250nm範囲の絶縁体領域3635’及び3635”の厚さに対応するZ方向へのチャネル長LSW−CHを有するように部分的に形成される(チャネル幅は規定していない)。ナノチューブ素子3645の垂直(Z軸)部分は、自己整列された距離Rによって犠牲領域3641’及び3641”の内側垂直側壁から分離される。これらの部分的に形成された垂直不揮発性ナノチューブスイッチは、図7Bに示す各々のメモリストレージ領域760A及び760Bの垂直配向された不揮発性ナノチューブ素子765及び765’と類似する。等角ナノチューブ素子3645も、図36Iに示すように、犠牲領域3643’及び3643”及び犠牲領域3641’及び3641”と接触する。
次に、方法は、図36Jに示すように、等角絶縁体層3650を絶縁及び保護層としてナノチューブ素子3645上に堆積し、開口部3644’を開口部3651に縮小する。等角絶縁体3650及び等角ナノチューブ素子3645の追加を除いて、開口部3651は開口部3644’と類似する。等角絶縁体3650は、例えば厚さ5〜200nmであり、CMOS産業界又はパッケージング産業界で公知の任意の絶縁体、例えばSiO2、SiN、Al2O3、BeO、ポリイミド、PSG(リンケイ酸ガラス)、フォトレジスト、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、スパッタガラス、エポキシガラス、その他誘電体及びAl2O3層で覆われたPVDFのような誘電体の組み合わせのような物質で形成できる。絶縁体3650は、高密度プラズマ(HDP)蒸着からナノチューブ素子3645の保護を十分に保障する厚さに堆積する。
プロセスにおける現段階では、上述したように、絶縁体3650の側壁(垂直表面)の厚さを増加させないか又はほとんど増加させないまま、水平面上で垂直(Z方向)方向に絶縁体3650の底部の厚さを増大させることで、開口部3651を部分的に充填するのが好ましい。付加的な誘電体の厚さは重要ではない。付加的な誘電体は、等角絶縁体3650の物質と同じ又は異なり得る。ナノチューブ素子に関する誘電体の選択は、米国特許出願第11/280,786号に詳述されている。
次に、方法は、方向性HDP絶縁体蒸着のような公知の産業界方法を用いて、開口部3651内で絶縁体を方向性に堆積し、図36Kの上部表面上及び開口部3651内の絶縁体3650’で示すように、主に水平面上で絶縁体の厚さを増大させ、開口部3651’を形成する。
次に、図36Lに示すように、方法は、TEOS開口部3651’充填のような絶縁体3652を堆積して平坦化する。
次に、図36Mに示すように、絶縁体3650’の上部及び下部のナノチューブ素子3645の上部を除去するために、方法は、図36Lに示す構造物を平坦化させる。犠牲領域3641’、3641”、3643’、3643”の上部をCMPエッチング停止基準層として用いることができる。上部の水平層が除去されたことを除いて、絶縁体3650”は絶縁体3650’と同じである。上部の水平層が除去されたことを除いて、ナノチューブ素子3645’はナノチューブ素子3645と同じである。絶縁体の厚さが減少されたことを除いて、絶縁体3652’は絶縁体3652と同じである。
次に、方法は、犠牲領域3643’及び3643”及び絶縁体3652’をエッチング(除去)する。ナノチューブ素子3645’及び等角絶縁体3650”の露出した垂直側壁が図36Nに示すように保持される。
次に、方法は、図36Oに示すように、ナノチューブ素子3645’の露出した部分をエッチング(除去)して、ナノチューブ素子3645”を形成する。ナノチューブ素子を形成する方法は、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されている。
次いで、等方性エッチングのような方法は、図36Oに示すように、絶縁体3650’の露出した部分を除去して絶縁体3650’’’を形成する。
プロセスにおける現段階では、以下に更に説明するように、Y方向に沿って自己整列されたセル寸法を規定するために使われる自己整列されたトレンチ領域を規定するために、そしてナノチューブ素子コンタクトの上部を形成し、同じく以下に更に説明するように、側壁スペーサ方法が適用され、以下に更に説明するように、製造プロセスに従って導電体によって更に代えられる自己整列された犠牲領域を形成する。マスキング及び整列を必要とせずに自己整列された構造物を形成するための側壁スペーサ方法を用いれば、セル面積を減少できる。
このような例において、図36P及び図36Qに関して、X寸法Fの自己整列された犠牲領域は、図36E及び図36Fで用いられたものと類似する方法を用いて形成される。次に、方法は、図36Pに示すように、等角犠牲層3655を堆積する。等角犠牲層3655の厚さはFとして選択される。このような例において、Fが約65nmであるため、等角犠牲層3655の厚さは約65nmとなる。等角犠牲層3655は、上述した犠牲層3641及び3643を形成するために用いられる物質と類似する導電体、半導体、又は絶縁体物質を用いて形成できる。
次に、方法は、例えば反応性イオンエッチング(RIE)、即ち公知の産業界方法を用いて、等角犠牲層3655を方向性エッチングし、寸法がほぼFである開口部3651”を形成し、このような例において、Fは図36Qに示すように約65nmである。開口部3651”の内側壁は、犠牲領域3641’及び3641”の内側壁に対して自己整列されて、約Fの距離だけ分離される。以下に更に示す、ナノチューブコンタクト領域の上部の一側部を形成及びY方向にセルの一側部を規定するために、これら内側壁が用いられる。
次に、方法は、図36Rに示すように、犠牲領域3655’、3655”、3641’、3641”と同一平面上の犠牲領域3656を形成するように、犠牲層を堆積して平坦化する。
次に、方法は、図36Sに示すように、犠牲領域3656の厚さを減少させて犠牲領域3658を形成、犠牲領域3655’及び3655”の厚さを減少させて犠牲領域3655−1及び3655−2を各々形成、そして犠牲領域3641’及び3641”の厚さを減少させて犠牲領域3658’及び3658”を各々形成するために、CMPエッチングを適用する。同一平面上の犠牲領域3658、3658’、3658”、3655−1、3655−2は、例えば10nm〜200nmの厚さを有する。
プロセスにおける現段階では、陰極対ナノチューブ連結を有する1つのNV NTダイオードを用いる3Dセルに対するY方向に沿った外側セル寸法を規定する方法を用いて、犠牲領域3655−1及び3655−2をトレンチの方向性エッチングのためのマスキング層として用いることができる。トレンチ3659が先に形成され、次いで絶縁体で充填されて平坦化される。次いで、トレンチ3659’及び3659”が同時に形成され、以下に更に説明するように充填されて平坦化される。メモリアレイ構造物を形成するとき、他の対応トレンチ(図示せず)もエッチングされる。トレンチ領域3659、3659’、3659”の形成し、次いでトレンチを充填して絶縁トレンチ領域を形成するために用いることのできる例示的な方法段階を以下に更に説明する。
以下に更に説明するように、形成されるトレンチ領域3659’及び3659”の位置を規定する犠牲領域3658’及び3658”が犠牲的な非臨界性マスキング層(図示せず)で閉塞し得る一方、方法は、反応性イオンエッチング(RIE)のような公知の方向性の選択的エッチング方法を用いてトレンチ3659を形成する。トレンチ3659は、Y方向に沿って2つの対向する垂直側壁のうち第1垂直側壁を形成し、NV NTダイオードセルの一側部を形成する。また、以下で更に形成されるトレンチ領域3659の位置を規定する犠牲領域3658が、非臨界的なマスキング層を必要とせずに、犠牲領域3658’及び3658”に対して選択的にエッチングできる。
まず、方法は図36Tに示す公知の産業界方法を用いて、犠牲領域3658の露出した領域(部分)を方向性に選択エッチング(除去)する。
次に、図36Uに示すように、公知の産業界方法を用いて、方法は、等角絶縁体3650’’’の露出した領域(部分)を選択的にエッチングし、等角絶縁体3650−1及び3650−2を形成する。
次に、方法は、図36Uに示すように、ナノチューブ素子3645”の露出した領域を選択的にエッチングし、ナノチューブ素子3645−1及び3635−2を形成する。ナノチューブ素子エッチング方法は、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されている。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、コンタクト層3630の露出した領域を選択的にエッチングし、コンタクト層領域3630’及び3630”を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、Nポリシリコン層3625の露出した領域を選択的にエッチングし、領域3625’及び3625”を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、N+ポリシリコン層3620の露出した領域を選択的にエッチングし、領域3620’及び3620”を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、導電体層3610の露出した領域を選択的にエッチングし、導電体領域3610’及び3610”を形成する。方向性エッチングは、平面絶縁体3603の表面で止まる。
次に、方法は、図36Vに示すように、公知の産業界方法によって、例えばTEOSのような絶縁体を用いて、トレンチ3659を充填し平坦化して絶縁体3660を形成する。
次に、方法は、絶縁体3660にかけて非臨界的なマスク領域(図示せず)を形成する。
次に、図36Wに示すように、犠牲領域3658’及び3658”が選択的にエッチングされる。犠牲領域3658’及び3658”が除去され、絶縁体3660がマスク層(図示せず)によって保護される状態で、方法は、図36Xに示すように、RIEのような公知の方向性の選択的エッチング技術を用いて、トレンチ3659’及び3659”を形成する。トレンチ3659’及び3659”は、NV NTダイオードセルのY方向の第2垂直(Z)側壁を形成する。
トレンチ3659’及び3659”を形成するために、方法は、図36Xに示すように、公知の産業界方法を用いて、コンタクト3640’及び3640”の露出した部分を方向性に選択エッチング(除去)し、絶縁体層3635’及び3635”の上部表面の一部を露出させてコンタクト3640−1及び3640−2領域を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、絶縁体領域3635’及び3635”の露出した部分を選択的にエッチングし、絶縁体領域3635−1及び3635−2を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、コンタクト領域3630’及び3630”の露出した部分を選択的にエッチングし、コンタクト領域3630−1及び3630−2を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、Nポリシリコン層3625’及び3625”の露出した部分を選択的にエッチングし、Nポリシリコン領域3625−1及び3625−2を形成する。
次に、図36Xに示すように、方法は、公知の産業界方法を用いて、N+ポリシリコン層3620’及び3620”の露出した部分を選択的にエッチングし、N+ポリシリコン領域3620−1及び3620−2を形成する。
次いで、方法は、公知の産業界方法を用いて、導電体層3410’及び3410”の露出した部分を選択的にエッチングし、ワードライン3610−1(WL0)及び3610−2(WL1)を形成する。図36Xに示すように、平面絶縁体3603の表面で方向性エッチングが止まる。
次に、方法は、図36Yに示すように、TEOSのような絶縁体を堆積して平坦化し、各々の絶縁体3660’及び3660”でトレンチ開口部3659’及び3659”を充填する。
次に、方法は、犠牲領域3655−1及び3655−2をエッチング(除去)する。
次に、方法は、図36Z及び図36AAに示すように、導電体3665’を堆積して平坦化し、上部層コンタクト3665−1及び3665−2を形成する。
次に、公知の産業界方法を用いて、方法は、導電性層3671を堆積して平坦化し、図36BBに示すように断面3670を形成する。断面3670は、図31Aに示す断面3100に対応する。一部の実施例において、プロセス製造が図34Aに代わって図34A1から始まれば、上述した方法は、図31Bに示す断面3100’に対応する断面(図示せず)を形成する。また、一部の実施例において、プロセス製造が図34A”から始まれば、上述した方法は、図31Cに示す断面3100”に対応する断面(図示せず)を形成する。
プロセスにおける現段階では、図36BBに示す断面3670が製造され、Y方向に規定された1F(ここでFは、最小フィーチャーサイズである)のNV NTダイオードセル寸法と共に対応するアレイビットラインを含む。次に、図36BBに示す断面3670に関して上述したものと類似する方向性トレンチエッチングプロセスによって、X方向の寸法を規定するために用いられるセル寸法が形成される。X方向の寸法を規定するために用いられるトレンチは、Y方向の寸法を規定するために用いられるトレンチに対してほぼ直交する。このような例において、X方向のセル特性は、Y方向寸法に関して上述した自己整列技術を必要としない。X方向の構造物の断面を図36BBに示す断面B−B’に関して示す。
次に、図36CCに示すように、方法は、ビットライン導電体層3671の表面上にマスキング層3673のようなマスキング層を堆積してパターニングする。マスキング層3673は、平面絶縁体3603内の整列マークに対して非臨界的に整列され得る。マスク層3673内の開口部3674、3674’、3674”は、トレンチ方向性エッチング領域の位置を決定し、このような場合、トレンチは、ワードライン3410−1(WL0)のようなビットラインに対してほぼ直交する。
次に、方法は、マスキング層3673内の各々の開口部3674、3674’、3674”に対応するトレンチ3675、3675’、3675”を形成する。トレンチ3675、3675’、3675”は、図36DDに示すように、NV NTダイオードセルの2つの対向側部を形成するX方向の垂直側壁の2つの側部を形成する。
方法は、図36DDに示すように、ビットライン3671−1(BL0)及び3671−2(BL1)を形成するために、公知の産業界方法を用いて、図36DDに示すビットライン層3671の露出した部分を方向性の選択的エッチング(除去)をする。
次に、方法は、図36DDに示すように、コンタクト3665−1’及び3665−1”を形成するために、公知の産業界方法を用いて、図36CCに示すコンタクト領域3665−1及び3665−2の露出した部分を選択的にエッチングする。
次に、方法は、図36DDに示すように、コンタクト3640−1’及び3640−1”、等角絶縁体領域(図36DD断面B−B’に図示せず)、そしてナノチューブ素子3645−1’及び3645−1”を形成するために、公知の産業界方法を用いて、図36BBに示すコンタクト領域3640−1及び3640−2、ナノチューブ素子3645−1及び3645−2、及び等角絶縁体3650−1及び3650−2の露出した部分を選択的にエッチングする。
次に、方法は、図36DDに示す絶縁体領域3635−1’及び3635−1”を形成するために、公知の産業界方法を用いて、絶縁体3635−1及び3635−2の露出した領域を選択的にエッチングする。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、図36BB及び36CCに示すコンタクト領域3630−1及び3630−2の露出した領域を選択的にエッチングし、図36DD(断面B−B’)に示すコンタクト3630−1’及び3630−1”を形成する。
次に、方法は、図36BBに示すNポリシリコン領域3625−1及び3625−2の露出した部分を選択的にエッチングし、図36DD(断面B−B’)に示すNポリシリコン領域3625−1’及び3625−1”を形成する。
次に、方法は、公知の産業界方法を用いて、図36BBに示すN+ポリシリコン領域3620−1及び3620−2の露出した部分を選択的にエッチングし、図36DD(断面B−B’)に示すN+ポリシリコン領域3620−1’及び3620−1”を形成する。方向性エッチングは、ワードライン3610−1(WL0)の表面で止まる。
次に、方法は、図36EEに示すように、公知の産業界方法を用いて、絶縁体3676を堆積する。例えば、絶縁体3676はTEOSであり得る。
次いで、方法は、公知の産業界方法を用いて、絶縁体3676’を形成するために、絶縁体3676を平坦化し、図36FFに示す断面3670’を形成する。図36FFに示す断面3670’及び36BBに示す断面3670は、不動態化されたNV NTダイオード垂直配向セルの同一実施例の2つの代表的な断面である。図36BBに示す断面3670は、図31Aに示す断面3100に対応する。
プロセスにおける現段階では、各々の図36BB及び36FFに示す断面3670及び3670’が製造され、不揮発性ナノチューブ素子の垂直配向されたチャネル長LSW−CH及び水平配向されたチャネル幅WSW−CHが規定され、このとき、Y方向で1FかつX方向で1Fである全体のNV NTダイオードセル寸法及び対応するビット及びワードアレイラインも含まれる。断面3670は、Y方向の2つの隣接する垂直配向された陽極対ナノチューブ型の不揮発性ナノチューブダイオードベースセルの断面であり、断面3670’は、X方向の2つの隣接する垂直配向された陽極対ナノチューブ型の不揮発性ナノチューブダイオードベースセルの断面である。断面3670及び断面3670’は、対応するワードライン及びビットラインアレイラインを含む。不揮発性ナノチューブダイオードは、各々1F×1F面積を占有する断面3670及び断面3670’に示す各セル内のステアリング及びストレージ素子を形成する。隣接するセル間の間隔は1Fであり、それによって、セル周期はX及びY方向の何れでも2Fである。このため、1つのビットは4F2の面積を占有する。例えば、65nm技術ノードで、セル面積は0.02μm2未満である。
陽極対NTスイッチ連結及び陰極対NTスイッチ連結の両方を有するNV NTダイオードデバイス積層を用いて不揮発性メモリを製造する方法
積層されたメモリアレイを製造方法の一部の実施例は、図32の方法3200に示され、上述に加え説明される。まず、方法3210は、支持回路及びインターコネクションを半導体基板上に製造し、次いで図34及び36に関して上述したように、絶縁化及び平坦化させる。
図33BBに示す下部アレイ3310及び図33B1に示す対応する下部アレイ3310’を形成するために、陽極オンナノチューブを製造する方法が、図34に関して上述されている。
共有ワードライン3330及び対応ワードライン3330’を備える図33Bに示す上部アレイ3320及び対応する上部アレイ3320’を形成するために、陽極オンナノチューブを製造する方法が、図36に関して上述されている。唯一の違いは、図36に示す方法が、下部及び上部アレイの両方の間で共有される共有ワードライン配線を用いて、下部アレイ3310及び3310’の平坦化された上部表面上に適用されるということである。
改善された性能及び密度のための可変構成のナノチューブ素子を有する垂直配向された不揮発性ナノチューブスイッチを用いる不揮発性3Dメモリ
上述した垂直配向された陰極対NT及び陽極対NTの不揮発性ナノチューブダイオードベース構造物が薄膜型ナノチューブ素子を説明し、このとき、当該薄膜型ナノチューブ素子は、通常、厚さ10nm(例えば、1〜5nm)未満であり、不揮発性ナノチューブダイオードセル境界の水平寸法に比べて薄い。陰極対ナノチューブ不揮発性ナノチューブダイオードの例は、図28Aの断面2800及び図34BBの断面3470に説明されている。陽極対ナノチューブ不揮発性ナノチューブダイオードの例は、図31Aに示す断面3100及び図36BBに示す断面3670に説明されている。不揮発性ナノチューブダイオードのデータストレージ部分を形成する不揮発性ナノチューブスイッチは、陰極オンNT及び陽極オンNTのダイオードと同じである。このため、多様な不揮発性ナノチューブスイッチ構成を示し、以下に更に説明するセル構造物は、不揮発性ナノチューブデバイス構造物の選択(ステアリング)ダイオード部分を概略図で示す。
図6A〜図6B及び図7A〜図7Bは、それぞれナノチューブの網からなり、パターン化されたとき、ナノチューブ(ナノファブリック)層及びナノチューブ素子を形成する水平及び垂直配向されたナノチューブ(ナノファブリック)層を示す。セル寸法は、例えば約150nmから20nmに減少されるため、同じナノチューブ密度(単位面積当たりナノチューブ)の場合、ナノチューブ端子(コンタクト)を有するコンタクト内のナノチューブの個体数が減少する。ナノチューブに対するより小さくなった端子連結部の減少された個体数を補償するために、個別的な層堆積の最適化、及び参照のためにここに引用する特許文献に具体的に記載されているように、スピンオン及び/又はスプレーオンのナノチューブ堆積技術を用いて複数のナノチューブ層を堆積することで、ナノチューブ密度(単位面積当たりナノチューブ)が増大できる。その結果として、セル寸法減少によって、ナノチューブ(ナノファブリック)層及びパターン化されたナノチューブ素子の厚さが増大される。ナノチューブ(ナノファブリック)層の改善については図38に関して以下に説明する。
以下に詳述する構造的(幾何学的)事項は、不揮発性ナノチューブスイッチに関する様々なオプションを説明する。図37、図39及び図40に関して更に後述するように、最適化された不揮発性ナノチューブスイッチ特性のために、多様な厚さの不揮発性ナノチューブスイッチが可変的な厚さのナノチューブ素子を用いて、分離トレンチによって規定されたセル境界内に形成できる。
また、図42A〜図42H、図43A及び図43Bに関して更に後述するように、可変的な厚さのナノチューブ素子を用いて、分離トレンチ領域内、即ち分離トレンチによって規定されたセル境界の外部で多様な厚さの不揮発性ナノチューブスイッチも形成できる。
また、多様な厚さの不揮発性ナノチューブスイッチは、図44A及び図44Bに関して更に後述するように、分離トレンチによって規定されたセル境界及び分離トレンチ領域の全ての内部で形成できる。
ストレージ密度を2倍にすることは、図33に関して上述したように、積層アレイがなくても、図45及び図46に関して更に後述するように、1つの選択(ステアリング)ダイオードを共有する2つの不揮発性ナノチューブスイッチを用いて、3Dセル当たり2ビットを記憶することで達成できる。
可変的な厚さのナノチューブ素子を有する垂直配向された不揮発性ナノチューブスイッチを用いる不揮発性3Dメモリ
図37は、2つのミラーイメージセル、即ちセル1及びセル2、そして前記セル1及びセル2の境界を形成する絶縁トレンチA、B、Cを含む断面3700を示す。セル1及び2は、垂直配向された不揮発性ナノチューブダイオードである。選択(ステアリング)ダイオード部分は、ダイオードD1−1及びD1−2によって配置図3725を用いて概略的に示され、不揮発性ナノチューブスイッチストレージ素子は、ミラーイメージ断面に示されている。不揮発性ナノチューブスイッチ3705と組み合わせた選択(ステアリング)ダイオードD1−1は、陰極オンNT不揮発性ナノチューブダイオードセルを形成し、不揮発性ナノチューブスイッチ3705と組み合わせた選択(ステアリング)ダイオードD1−2は、陽極オンNTナノチューブダイオードセルを形成する。セル2内の不揮発性ナノチューブスイッチ3705’は、セル1内の不揮発性ナノチューブスイッチ3705のミラーイメージである。セル1及び不揮発性ナノチューブスイッチ3705に関して、断面3700が主に説明される。
図37に示す断面3700は、約F/2の距離Rに位置される垂直側壁と接触する比較的薄いナノチューブ素子3745と共に示されたものであって、ここでFは、対応する技術ノードに対する最小寸法である。図37に示す断面3700は、選択(ステアリング)ダイオードD1−1が選択される場合、図28の断面2800及び図34BBの断面3470に対応し、選択(ステアリング)ダイオードD1−2が選択される場合、断面3700は、図31Aの断面3100及び図36BBの断面3670に対応する。どちらの場合も、不揮発性ナノチューブスイッチ3705は同じである。
ダイオードD1−1を用いて形成されたセル1の場合、断面3700に示すアレイライン3710は、図28Aに示す断面2800に示すアレイビットライン2810−1に対応し、図37に概略的に示すダイオードD1−1は、ジャンクション2818−1を有するショットキーダイオード及び図28Aの対応構造物に対応する。しかし、ダイオードD1−1は、ジャンクション2819−1を有するPNダイオード及び図28Bに示す対応構造物にも対応しうる。図37に示す下部レベルコンタクト3730は、図28Aに示す下部レベルコンタクト3830−1に対応し、絶縁体3735はナノチューブ素子のチャネル長LSW−CHの規定に用いられる絶縁体2835−1に対応し、側壁コンタクト3740は側壁コンタクト2840−1に対応し、ナノチューブ素子3745はナノチューブ素子2845−1に対応し、上部レベルコンタクト3765は上部レベルコンタクト2865−1に対応し、絶縁体3750は絶縁体2850−1に対応し、アレイライン3771はアレイワードライン2871に対応する。
ダイオードD1−2を用いて形成されたセル1の場合、断面3700に示すアレイライン3710は、図31Aに示す断面3100に示すアレイワードライン3110−1に対応し、図37に概略的に示すダイオードD1−2は、ジャンクション3133−1を有するショットキーダイオード及び図31Aの対応構造物に対応する。しかし、ダイオードD1−2は、ジャンクション3128−1を有するPNダイオード及び図31Bに示す対応構造物も対応しうる。また、ダイオードD1−2は、ジャンクション3147−1を有する組み合わせたショットキーダイオード及びPNダイオード及び図31Cに示す対応構造物に対応しうる。図37に示す下部レベルコンタクト3730は、図31Aに示す下部レベルコンタクト3130−1対応し、絶縁体3735はナノチューブ素子のチャネル長LSW−CHの規定に用いられる絶縁体3135−1に対応し、側壁コンタクト3740は側壁コンタクト3140−1に対応し、ナノチューブ素子3745はナノチューブ素子3145−1に対応し、上部レベルコンタクト3765は上部レベルコンタクト3165−1に対応し、絶縁体3750は絶縁体3150−1に対応し、アレイライン3771はアレイビットライン3171に対応する。
比較的薄いナノチューブ(ナノファブリック)層及び対応するナノチューブ素子を形成するナノチューブの網は、通常、平方マイクロメーター(μm2)当たり約500ナノチューブのナノチューブ密度を有する。ナノチューブ層及び対応するナノチューブ素子は、通常、空隙、即ちナノチューブ間の領域を含む。空隙面積は、例えば0.0192μm2を超えるくらい、比較的大きく、又は、例えば0.0192μm2を下回るくらい、比較的小さくなりうる。セル寸法の減少によって、ナノチューブ密度は、対応する空隙面積の減少、そしてナノチューブ層及び対応ナノチューブ素子の厚さの増加と共に高くなる。図6A、図6B図7A及び図7Bは、比較的大きい空隙面積を有する最大500ナノチューブ/μm2のナノチューブ密度で、スピンオン方法によって基板上に各々塗布される比較的薄いナノチューブ素子630及び比較的薄いナノチューブ層700を示す。図38は、比較的小さい空隙面積で、スプレーオン方法によって基板上に形成されたナノチューブ層3800を示す。例えば、ナノチューブ層3800は、0.0192μm2よりも大きい空隙を持たない。ナノチューブ層3800はまた、空隙面積が0.0096〜0.0192μm2の空隙、空隙面積が0.0048〜0.0096μm2の空隙を持たず、空隙面積が0.0024〜0048μm2の比較的少ない数の空隙面積3810と、空隙面積0.0024μm2未満のような空隙面積3820を有する大部分の空隙を有する。
例えば、約45nmのF及び約10nmのナノチューブ素子の厚さを有する技術ノード(世代)の場合、図37に示す断面3700の不揮発性ナノチューブスイッチ3705のナノチューブ素子3745によって示すように、垂直側壁の位置Rは、約F/2、又は約22nmであり得る。このような場合、側壁コンタクト3740は約22nmであり、絶縁体3750は約13nmである。側壁コンタクト3740までの上部レベルコンタクト3765の領域は約22nmである。ナノチューブ素子3745までの下部レベルコンタクト3730の領域は約22nmである。
図39は、断面3700を示し、不揮発性ナノチューブスイッチ3905を含み、この場合、ナノチューブ素子3745’の厚さは、図37に示すナノチューブ素子3745の厚さよりも極めて厚い。不揮発性ナノチューブスイッチ構造物3705及び3905は、図34及び36に関して更に説明したように、自己整列の製造方法を用いて製造される。例えば、約32nmのF及び約15nmのナノチューブ素子の厚さを有する技術ノード(世代)の場合、図39に示す断面3900の不揮発性ナノチューブスイッチ3905のナノチューブ素子3745’によって示すように、垂直側壁の位置Rは、約F/3、又は約10nmであり得る。このような場合、側壁コンタクト3740は約10nmであり、絶縁体3750’は約7nmである。側壁コンタクト3740’までの上部レベルコンタクト3765’の領域は約10nmである。ナノチューブ素子3745’までの下部レベルコンタクト3730’の領域は約22nmである。
図40は断面4000を示し、ナノチューブスイッチ4005を含み、この場合、ナノチューブ素子4050の厚さはセル寸法Fと等しい。このような例において、ナノチューブ素子4050は、例えばスプレーオン製造方法によって堆積することができる。例えば、約22nmのF及び約22nmのナノチューブ素子の厚さを有する技術ノード(世代)の場合、ナノチューブ領域は利用可能セル領域を充填する。側壁コンタクトが消去され、下部レベルコンタクト4030及び上部レベルコンタクト4065は、ナノチューブ4050までの2つの端子(コンタクト)領域を形成する。
トレンチ分離領域内でナノチューブ素子を有する垂直配向された不揮発性ナノチューブスイッチを用いる不揮発性3Dメモリ
上述した図37、図39、及び図40は、技術ノード(世代)が最小寸法Fを減らすこと、及びナノチューブ素子が厚さを増大させて空隙面積を減らすことで、一部の実施例において、ナノチューブ素子が最終的に絶縁トレンチ規定のセル領域内の利用可能領域を充填し、それによって、ナノチューブ素子の更なる厚さ増大を防止することを示す。以下に更に説明するように、絶縁トレンチ領域内にナノチューブ素子を形成することで、ナノチューブ素子の全体厚さを継続して増大させることができる。また、ナノチューブ素子は、全体的に絶縁トレンチ領域の外部、及び更に後述するようにセル境界の内部ではない部分に配置できる。
図41A及び図41Bは、参照のためにその全体内容をここに引用し、共同発明者であるBertinに許与された米国特許第5,096,849号に説明されているように、凹状(トレンチ)構造物の垂直側壁上に及びその内部に、制御された寸法の垂直側壁素子を選択的に形成するための工程を示す。米国特許第5,096,849号に説明されている工程は、後で除去されるレジスト物質でトレンチを充填する段階を含み、又は、例えばトレンチ領域内に残存する絶縁体でトレンチを充填する段階を含む。次に、上部表面基準から測定したとき、制御された深さd1までレジスト又は絶縁体を精密に除去するためにRIEを用いる。次いで、制御された厚さの物質の等角層が堆積される。次に、RIEを用いて水平面上の等角層を除去し、トレンチの垂直側壁上には等角層を残す。次に、第2レジスト又は絶縁体が残存するトレンチ開口部を充填する。そして、制御された深さd2まで側壁膜及びレジスト又は絶縁体を精密に除去するためにRIEを用いる。プロセスにおける現段階では、垂直寸法d1〜d2及び制御された厚さの垂直側壁素子が形成される。トレンチがレジストで充填されれば、当該レジストは除去されうる。トレンチが絶縁体物質で充填されれば、当該絶縁体物質はトレンチ内に残存しうる。次いで、トレンチが、絶縁体で充填されて平坦化される。
図41Aは、外側壁4110を有するトレンチを示す。トレンチの下部は、例えばSiO2である絶縁体4115で充填され、その絶縁体の上部表面は、トレンチ表面から制御された深さd1に位置される。等角層が堆積され、RIEが水平面上の等角層物質を除去し、部分的に完成された垂直素子4120及び4120’を残す。レジスト又は絶縁体4130がレジスト又は絶縁体4115の上部表面上側のトレンチ領域を充填する。
図41Bは、レジスト又は絶縁体物質4130、次に垂直側壁4120及び4120’を制御された深さd2まで除去するために、RIEを用いる段階及び充填された領域4130’及び垂直側壁素子4145及び4145’を形成する段階の後の図41Aに示した内容を示す図である。垂直側壁素子4145及び4145’は、等角層物質の厚さによって規定された、制御された公知の厚さ及び垂直寸法d1〜d2を有する。レジスト又は絶縁体4130’は、除去されること、又は定位置に残されることがある。そのため、トレンチ開口部は、絶縁物質に充填され、平坦化され得る。
図42A〜図42Hは、図28A〜図28C、図31A〜図31C、図33A〜図33D、図34A〜図34FF、図36A〜図36FF、図37、図39及び図40を参照して上述した絶縁トレンチ内にナノチューブ素子を形成するために、図41に示した米国特許第5,096,849号の素子を採用するのに使われた製造方法を説明する。
図42Aは、例えばRIEを用いて、選択的な制御エッチングのような方法によって絶縁トレンチ内に形成された開口部4205を示し、このとき、側壁領域は、下部レベルコンタクト4210及び4210’、上部レベルコンタクト4220及び4220’、及び各々の上部及び下部レベルコンタクト間の絶縁体4215及び4215’の垂直表面を規定し、前記絶縁体4215及び4215’の厚さは、以下の図42Dに更に示すように、ナノチューブ素子のチャネル長LSW−CHを規定する。
まず、方法は、図42Bに示すように、絶縁体4225、例えばTEOSを用いてトレンチ開口部4205を充填する。
次に、方法は、図42Cに示すように、選択的及び制御されるRIEエッチングを用いて、表面基準から深さD1まで絶縁体4225を選択的にエッチングする。
次に、方法は、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されているような方法を用いて、等角ナノチューブ層4235を堆積する。プロセスにおける現段階では、チャネル長LSW−CHは、図42Dに示すように規定される。
次いで、図42Dに示すように、方法は、保護用の等角絶縁体層4240を堆積する。等角絶縁体4240の厚さは、例えば5〜50nmとなり得、CMOS産業界又はパッケージング産業界で公知の適切な絶縁体物質、例えばSiO2、SiN、Al2O3、BeO、ポリイミド、PSG(リンケイ酸ガラス)、フォトレジスト、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、スパッタガラス、エポキシガラス、その他誘電体物質及び、例えば米国特許出願第11/280,786号に開示されている、Al2O3層で覆われたPVDFのような誘電体物質の組み合わせのような物質で形成できる。絶縁体4240は、RIEエッチングからナノチューブ素子4235の保護を十分に保障する厚さまで堆積される。
次に、方法は、RIEを用いて、等角絶縁体4240及びナノチューブ層4235を直接エッチングし、トレンチ開口部4241の底部で上部水平面及び底部水平面上の等角層物質を除去して、図42Eに示すように、部分的に完成した垂直素子4240’、4240”、4235’、4235”を残す。
次に、方法は、図42Fに示すように、例えばTEOSのような絶縁体4242を用いてトレンチ開口部4241を充填する。
次に、方法は図42Gに示すように、選択的及び制御されるRIEエッチングを用いて、表面基準から深さD2まで絶縁体4242、等角絶縁体4240’及び4240”、及びナノチューブ素子4235’及び4235”を選択的にエッチングする。プロセスにおける現段階では、絶縁体4242’が形成され、ナノチューブ素子4245及び4245’が形成され、等角絶縁体4250及び4250’が形成され、トレンチ開口部4255は残存する。
次いで、方法は、TEOSのような絶縁体を用いて、トレンチ開口部4255を充填し、方法は、平坦化を実施して絶縁体4260を形成する。プロセスにおける現段階では、断面4275が形成され、前記断面はナノチューブチャネル素子4270及び4270’を含む。ナノチューブチャネル素子4270は、ナノチューブ素子4245及び等角絶縁体4250を含み、ナノチューブチャネル素子4270’は、ナノチューブ素子4245’及び等角絶縁体4250’を含む。ナノチューブチャネル素子4270及び4270’は、上部レベルコンタクト及び下部レベルコンタクトの垂直側壁の一部と接触し、LSW−CHを規定する絶縁層とも接触する。例えば、ナノチューブチャネル素子4270は、上部レベルコンタクト4220、下部レベルコンタクト4210、及び絶縁体4215と接触し、ナノチューブチャネル素子4270’は、上部レベルコンタクト4220’、下部レベルコンタクト4210’、及び絶縁体4215’と接触する。
図43A、図43B、及び図43Cに示すように、新しい不揮発性ナノチューブスイッチ構造物を形成するために、ナノチューブチャネル素子4270及び4270’が図37に示したナノチューブ素子3745及び図39に示したナノチューブ素子3745’の代りに用いられてもよい。新しいセル構造物は、陰極オンNT又は陽極オンNT型セルであり得る。図43A、図43B、及び図43Cは、上述した図28A及び図34A〜図34FFと容易に比較するための陰極オンNT型セルを示す。
図43Aは、断面4300を示し、ここで不揮発性ナノチューブチャネル素子ストレージデバイスは、セル1領域の側壁に位置した不揮発性チャネル素子4370−1及びセル2領域に位置した不揮発性チャネル素子4370−2で示した分離トレンチB内に位置し、前記チャネル素子は、図42Hの断面4275で示した各々の不揮発性ナノチューブ素子4270及び4270’に対応する。図43Aに示す断面4300は、例えば厚さ10nm未満であり得る比較的薄いナノチューブ素子4345−1及び4345−2を示す。ナノチューブチャネル素子4370−1のナノチューブ素子4345−1は、セル1の下部レベルコンタクト4330−1及び上部レベルコンタクト4365−1に対する側壁コンタクトを含む。不揮発性ナノチューブスイッチ4305−1は、下部レベルコンタクト4330−1及び上部レベルコンタクト4365−1によって形成され、両者は、ナノチューブチャネル素子4370−1のナノチューブ素子4345−1と接触する。ナノチューブチャネル素子4370−2のナノチューブ素子4345−2は、セル2の下部レベルコンタクト4330−2及び上部レベルコンタクト4365−2に対する側壁コンタクトを含む。不揮発性ナノチューブスイッチ4305−2は、下部レベルコンタクト4330−2及び上部レベルコンタクト4365−2によって形成され、両者は、ナノチューブチャネル素子4370−2のナノチューブ素子4345−2と接触する。セル1及びセル2は、X方向の最小寸法Fよりも大きいが、全体的なセル周期は2Fで保持され、アレイ密度も変わらずに保持される。
図43Bは、断面4300’を示し、ここで不揮発性ナノチューブチャネル素子ストレージデバイスは、セル1’領域の側壁に位置した不揮発性チャネル素子4370−1’及びセル2’領域に位置した不揮発性チャネル素子4370−2’で示した分離トレンチB’内に位置し、前記チャネル素子は、図42Hの断面4275で示した各々の不揮発性チャネル素子4270及び4270’に対応する。図43Bに示した断面4300’は、例えば厚さ15nmであり得る比較的厚いナノチューブ素子4345−1’及び4345−2’を示す。ナノチューブチャネル素子4370−1’のナノチューブ素子4345−1’は、セル1’の下部レベルコンタクト4330−1’及び上部レベルコンタクト4365−1’に対する側壁コンタクトを含む。不揮発性ナノチューブスイッチ4305−1’は、下部レベルコンタクト4330−1’及び上部レベルコンタクト4365−1’によって形成され、両者は、ナノチューブチャネル素子4370−1’のナノチューブ素子4345−1’と接触する。ナノチューブチャネル素子4370−2’のナノチューブ素子4345−2’は、セル2’の下部レベルコンタクト4330−2’及び上部レベルコンタクト4365−2’に対する側壁コンタクトを含む。不揮発性ナノチューブスイッチ4305−2’は、下部レベルコンタクト4330−2’及び上部レベルコンタクト4365−2’によって形成され、両者は、ナノチューブチャネル素子4370−2’のナノチューブ素子4345−2’と接触する。セル1’及びセル2’は、X方向の最小寸法Fよりも大きいが、全体的なセル周期は2Fで保持され、アレイ密度も変わらずに保持される。
図43Cは、断面4300”を示し、ここで不揮発性ナノチューブチャネル素子ストレージデバイスは、セル1”領域の側壁に位置した不揮発性チャネル素子4370−1”及び4370−3及びセル2”領域の側壁に位置した不揮発性チャネル素子4370−2”及び4370−4で示した分離トレンチA”、トレンチB”、及びトレンチC”内に位置する。図43Cに示す断面4300”は、例えば厚さ15nmであり得る比較的厚いチャネル素子4345−1’、4345−2”、4345−3、4345−4を示す。ナノチューブチャネル素子4370−1”及び4370−3のナノチューブ素子は、セル1”の下部レベルコンタクト4330−1”及び上部レベルコンタクト4365−1”に対する側壁コンタクトを含む。例えば、30nmの有効チャネル素子の厚さの場合、不揮発性ナノチューブスイッチ4305−1”は、下部レベルコンタクト4330−1”及び上部レベルコンタクト4365−1”によって形成され、両者は、各々のナノチューブチャネル素子4370−1”及び4370−3のナノチューブ素子4345−1”及び4345−3と接触する。ナノチューブチャネル素子4370−2”及び4370−4のナノチューブ素子は、セル2”の下部レベルコンタクト4330−2”及び上部レベルコンタクト4365−2”に対する側壁コンタクトを含む。例えば、30nmの有効チャネル素子の厚さの場合、不揮発性ナノチューブスイッチ4305−2”は、下部レベルコンタクト4330−2”及び上部レベルコンタクト4365−2”によって形成され、両者は、ナノチューブチャネル素子4370−2”及び4370−4のナノチューブ素子4345−2”及び4345−4と接触する。セル1”及びセル2”は、X方向の最小寸法Fよりも大きいが、全体的なセル周期は2Fで保持され、アレイ密度も変わらずに保持される。セルが、例えば22nm及びそれ未満に徐々に小さくなることによって、コンタクト間のナノチューブ素子の個体数が減少し、抵抗は高くなる。達成できる層当たりナノチューブ密度に対する制限が存在する。それによって、より多くのナノチューブ層を並列に追加することで、ナノチューブの個体数をほぼ同じく(可能な場合)維持するために、ナノチューブ層を加える方法を見出すのに有用である。即ち、ナノチューブ素子は、半導体スケーリングに合わせてスケーリングできる。
トレンチ分離領域内で及びステアリング(選択)ダイオード上側で積層ナノチューブ素子を有する垂直配向された不揮発性ナノチューブスイッチを用いる不揮発性3Dメモリ
不揮発性ナノチューブスイッチに含まれるナノチューブ素子は、図37及び図39、図28A〜図28C及び図31A〜図31Cに示した構造物及び図34A〜図34FF及び図36A〜図36FFに関して説明する製造方法に関して更に説明するように、分離トレンチによって規定されるセル境界内に統合ざれ得る。また、不揮発性ナノチューブスイッチに含まれるナノチューブ素子は、図43A〜図43Cに関して更に説明するように、また、図42A〜図42Hに関して説明する製造方法のように、分離トレンチ領域内及びセル境界の外部に統合され得る。しかし、両類型のナノチューブ構成を含む不揮発性ナノチューブスイッチを形成するために、セル境界内のナノチューブ素子とセル境界外部の分離トレンチ内の他のナノチューブ素子を組み合わせることができる。例えば22nm及びそれ未満にセルが徐々に小さくなることによって、コンタクト間のナノチューブ素子の個体数が減少し、抵抗は高くなる。達成できる層当たりナノチューブ密度に対する制限が存在する。それによって、より多くのナノチューブ層を並列に追加することで、ナノチューブの個体数をほぼ同じく(可能な場合)維持するために、ナノチューブ層を加える方法を見出すのに有用である。即ち、ナノチューブ素子は、半導体スケーリングに合わせてスケーリングできる。
図44Aは、不揮発性ナノチューブスイッチ4405及び4405’と共にセル1及びミラーイメージセル2を示す。セル2がセル1のミラーイメージであるため、1つのセル1についてのみ詳述する。不揮発性ナノチューブスイッチ4405は、図39に示した不揮発性ナノチューブスイッチ3905に対応する不揮発性ナノチューブスイッチ4468と、図43Cに示したナノチューブチャネル素子4370−3に対応するナノチューブチャネル素子4470を組み合わせることで形成される。不揮発性ナノチューブスイッチ4405は、図34A〜図34FFに関して更に説明する製造方法を用いて、不揮発性ナノチューブスイッチ4468を先に形成することで形成できる。次に、ナノチューブチャネル素子4470は、図42A〜図42Hに関して説明した製造方法を用いて形成される。ナノチューブチャネル素子4470のナノチューブ素子4445が、ナノチューブ素子4445’と共に下部レベルコンタクト4430を共有し、ナノチューブ素子4445’と共に側壁コンタクト4440及び上部レベルコンタクト4465を共有する。両ナノチューブ素子4445及び4445’は、例えば5nm未満から250nm超過の範囲のほぼ同じチャネル長LSW−CHを有する。ナノチューブ素子4445及び4445’の厚さ値は、互いに異なる値であり得る。このような例において、組み合わせたナノチューブ素子4445及び4445’に対する30nmの有効厚さの場合、最小寸法Fは32nmと推定され、各々のナノチューブ素子の厚さは15nmとなり得る。組み合わせたナノチューブ素子4445及び4445’の30nmの有効厚さは、32nmのセル寸法Fとほぼ等しいが、これはナノチューブ素子が分離トレンチ領域内でセル境界の内部及びセル境界の外部の何れでも用いられるためである。このような例は、陰極オンNT型セルを説明するが、陽極オンNT型セルが形成されることもある。
不揮発性ナノチューブスイッチに含まれたナノチューブ素子は、図40に関して上述したように、分離トレンチによって規定されたセル境界内に統合され得る。また、不揮発性ナノチューブスイッチに含まれたナノチューブ素子は、図43A〜図43Cに関して更に説明するように、また、図42A〜図42Hに関して説明する製造方法のように、分離トレンチ領域内及びセル境界の外部に統合され得る。しかし、両類型のナノチューブ構成を含む不揮発性ナノチューブスイッチを形成するために、セル境界内のナノチューブ素子とセル境界外部の分離トレンチ内の他のナノチューブ素子を組み合わせることができる。
図44Bは、不揮発性ナノチューブスイッチ4405”及び4405’’’と共にセル1及びセル2を示す。セル2はセル1と同じであるため、1つのセル1についてのみ詳述する。不揮発性ナノチューブスイッチ4405”は、図40に示した不揮発性ナノチューブスイッチ4050に対応する不揮発性ナノチューブスイッチ4469と、図43Cに示した各々のナノチューブチャネル素子4370−3及び4370−1”に対応するナノチューブチャネル素子4470−1及び4470−2を組み合わせることで形成される。不揮発性ナノチューブスイッチ4405”は、図40に示したものと類似する製造方法を用いて、不揮発性ナノチューブスイッチ4469を先に形成することで形成される。次に、ナノチューブチャネル素子4470−1及び4470−2は、図42に関して説明した製造方法を用いて形成される。ナノチューブチャネル素子4470−1のナノチューブ素子4445−1及びナノチューブチャネル素子4470−2のナノチューブ素子4445−2が、ナノチューブ素子4445−3と共に下部レベルコンタクト4430を共有し、ナノチューブ素子4445−3と共に上部レベルコンタクト4465を共有する。ナノチューブ素子4445−1、4445−2、4445−3は、例えば5nm未満から150nm超過の範囲のほぼ同じチャネル長LSW−CHを有する。ナノチューブ素子4445−1、4445−2、4445−3の厚さ値は、互いに異なる値であり得る。このような例において、組み合わせたナノチューブ素子4445−1、4445−2、44453に対する34nmの組み合わせた有効厚さの場合、最小寸法Fは22nmであると推定され、ナノチューブ素子4445−1及び4445−2の厚さは各々6nmとなり得、ナノチューブ素子4445−3は22nmとなり得る。組み合わせたナノチューブ素子4445−1、4445−2、44453の34nmの有効厚さは、22nmのセル寸法Fよりも約50%大きいが、これはナノチューブ素子が分離トレンチ領域内でセル境界の内部及びセル境界の外部の何れでも用いられるためである。このような例は陰極オンNT型セルを説明するが、陽極オンNT型セルが形成されることもある。セルが、例えば22nm及びそれ未満に徐々に小さくなることによって、コンタクト間のナノチューブ素子の個体数が減少し、抵抗は高くなる。達成できる層当たりナノチューブ密度に対する制限が存在する。それによって、より多くのナノチューブ層を並列に追加することで、ナノチューブの個体数をほぼ同じく(可能な場合)維持するために、ナノチューブ層を加える方法を見出すのに有用である。即ち、ナノチューブ素子は、半導体スケーリングに合わせてスケーリングできる。
1つのステアリング(選択)ダイオードを共有する2つの垂直配向された不揮発性ナノチューブスイッチを用い、セル当たり2ビットを記憶する不揮発性3Dメモリ
図33A〜図33Dは、ビット密度を2倍にするための2つの積層メモリアレイ、即ち1つの陰極オンNT型アレイ及び他の1つの陽極オンNT型アレイを示す。積層内の各セルは、1つの選択(ステアリング)ダイオード及び1つの不揮発性ナノチューブスイッチを備える。図43C、図44A及び図44Bに関して上述したセルは、有効ナノチューブ素子の厚さを増大させるために、並列連結されたセル当たり2つのナノチューブ素子を用いる。しかし、セル当たり2つのナノチューブ素子を用いるとき、図33A〜図33Dに関して上述したように、2つのアレイを積層する必要なく、1つの選択(ステアリング)ダイオードを共有する2つのナノチューブ素子内の同じセル内に2つのデータ状態(ビット)を記憶することで、ビット密度を2倍にすることができる。
図45に示したメモリアレイ断面4500は、同一の不揮発性ナノチューブスイッチを有するセル1及びセル2を示す。セル1及びセル2が同一であるため、セル1についてのみ詳述する。図45は、2ビットを記憶するセル1を示す。1つの選択(ステアリング)ダイオード4525がワードラインWL0と下部レベルコンタクト4530を連結する。セル1は、選択(ステアリング)ダイオード4525を共有する2つの不揮発性ナノチューブスイッチ4505−1及び4505−2を含む。
ナノチューブチャネル素子4570−1は、トレンチA内に形成され、図43Cに示したナノチューブチャネル素子4370−3と類似する。ナノチューブ素子4545−1は、共有された下部レベルコンタクト4530及び上部レベルコンタクト4565−1と接触する。上部レベルコンタクト4565−1は、ビットラインBL0−Aと接触する。ナノチューブ素子4545−1は、抵抗状態によって情報を記憶することができる。
ナノチューブチャネル素子4570−2はトレンチB内に形成される。ナノチューブ素子4545−12は、共有された下部レベルコンタクト4530及び上部レベルコンタクト4565−2と接触する。上部レベルコンタクト4565−2は、ビットラインBL0−Bと接触するビアホール4567と接触する。ナノチューブ素子4545−2も抵抗状態によって情報を記憶することができる。
例えば、セル1が2ビットを記憶するように、セル1は、例えば1つのビットを記憶する不揮発性ナノチューブスイッチ4505−1、及び1つのビットを記憶する不揮発性ナノチューブスイッチ4505−2を含む。図45に示した断面4500は、セル当たり2ビット、即ち不揮発性ナノチューブスイッチ4505−1に1ビット及び不揮発性ナノチューブスイッチ4505−2に他の1ビットを記憶する3Dメモリアレイを示す。図45に示したメモリアレイ断面4500は、図33A〜図33Cに示した積層アレイと同じ密度を有し、それによって、2つの独立したアレイの積層を必要としない。このような例は陽極オンNT型セルを説明するが、陰極オンNTセルでも用いられ得る。
図45は、図36A〜図36FFに関して上述したように、最小値以下の絶縁体領域及び導電体領域を形成するために、自己整列されたスペーサ技術、犠牲形状、そして充填及び平坦化技術に対応する製造技術を用いて、最小値以下の上部レベルコンタクト4565−1及び4565−2、及びコンタクトビアホール4567が形成される図43Cの改善されたバージョンを示す。より具体的に、自己整列されたスペーサ技術は、図36E及び図36Fに関して更に説明され、最小値以下の犠牲層の形成は、図36P〜図36S及び最小及び最小値以下のコンタクト領域の形成は、図36Y、図36Z、及び図36AAに関して説明される。
図33A〜図33Cは、ビット密度を2倍にするための2つの積層メモリアレイ、即ち1つの陰極オンNT型アレイ及び他の1つの陽極オンNT型アレイを示す。積層内の各セルは、1つの選択(ステアリング)ダイオード及び1つの不揮発性ナノチューブスイッチを備える。図43C、図44A及び図44Bに関して上述したセルは、有効ナノチューブ素子の厚さを増大させるために、並列連結されたセル当たり2つのナノチューブ素子を用いる。しかし、セル当たり2つのナノチューブ素子を用いるとき、図33A〜図33Cに関して上述したように、2つのアレイを積層する必要なく、1つの選択(ステアリング)ダイオードを共有する2つのナノチューブ素子内の同セル内に2つのデータ状態(ビット)を記憶することで、ビット密度を2倍にすることができる。
図46に示すメモリアレイ断面4600は、同一の不揮発性ナノチューブスイッチ構成を有するセル1及びセル2を示す。セル1及びセル2が同一であるため、セル1についてのみ詳述する。図46は、例えば2ビットを記憶するセル1を示す。1つの選択(ステアリング)ダイオード4625がワードラインWL0と下部レベルコンタクト4630を連結する。セル1は、選択(ステアリング)ダイオード4625を共有する2つの不揮発性ナノチューブスイッチ4605−1及び4605−2を含む。
ナノチューブチャネル素子4670−1は、トレンチA内に形成され、図44Aに示したナノチューブチャネル素子4470と類似する。ナノチューブ素子4645−1は、共有された下部レベルコンタクト4630及び上部レベルコンタクト4665−1と接触する。上部レベルコンタクト4665−1は、ビットラインBL0−Aと接触する。ナノチューブ素子4645−1は、抵抗状態によって情報を記憶することができる。
以下に更に説明する改善された上部レベルコンタクト構造物を除いて、ナノチューブ素子4645−2は、図44Aに示した不揮発性ナノチューブ4468に関して上述したように、セル1境界内部に形成される不揮発性ナノチューブスイッチ4605−2の一部である。ナノチューブ素子4645−2は、共有された下部レベルコンタクト4630及び上部レベルコンタクト4665−2と接触する。上部レベルコンタクト4665−2は、ビットラインBL0−Bと接触するビアホール4667と接触する。ナノチューブ素子4645−2も抵抗状態によって情報を記憶することができる。
例えば、セル1が2ビットを記憶するように、セル1は、例えば1つのビットを記憶する不揮発性ナノチューブスイッチ4605−1、及び同様に1つのビットを記憶する不揮発性ナノチューブスイッチ4605−2を含む。図46に示した断面4600は、例えばセル当たり2ビット、即ち不揮発性ナノチューブスイッチ4605−1に1ビット及び不揮発性ナノチューブスイッチ4605−2に他方の1ビットを記憶できる3Dメモリアレイを示す。図46に示したメモリアレイ断面4600は、2つの独立したアレイの積層する必要なく、図33A〜図33Cに示した積層アレイと同じ密度を有する。そのため、このような例は、陽極オンNT型セルを説明するが、陰極オンNTセルでも用いられる。
図46は、図36A〜図36FFに関して上述したように、最小値以下の絶縁体領域及び導電体領域を形成するために、自己整列されたスペーサ技術、犠牲形状、及び充填及び平坦化技術に対応する製造技術を用いて、最小値以下の上部レベルコンタクト4665−1及び4665−2、及びコンタクトビアホール4667が形成される図44A及び図44Bの改善されたバージョンを示す。より具体的に、自己整列されたスペーサ技術は、図36E及び図36Fに関して説明し、最小値以下の犠牲層の形成は、図36P〜図36Sに関して説明し、最小及び最小値以下のコンタクト領域の形成は、図36Y、図36Z、及び図36AAに関して説明する。
ステアリング(選択)ダイオード上側に積層された水平配向された自己整列の端部接触型不揮発性素子を用いる不揮発性3Dメモリ
図40は、ナノチューブスイッチ4005を含んで断面4000を示し、ここでナノチューブ素子4050の厚さは、セル寸法Fと等しくてもよい。一般に、ナノチューブ素子の厚さをセルの側方向寸法に対して特定の関係を持たせる必要はない。このような例において、ナノチューブ素子4050は、例えばスプレーオン製造方法で堆積できる。例えば、Fが約22nmであり、ナノチューブ素子の厚さが約22nmである技術ノード(世代)の場合、ナノチューブ領域が利用可能セル領域を充填する。側壁コンタクトが除去され、下部レベルコンタクト4030及び上部レベルコンタクト4065がナノチューブ4050に対する2つの端子(コンタクト)領域を形成する。垂直チャネル長LSW−CHは、上部レベルコンタクト4065及び下部レベルコンタクト4030の間の距離間隔によって決定される。断面4000が高レベルの3Dセル密度を達成する一方、チャネル長LSW−CHのスケーリングが制限されるが、これはナノチューブ素子4050が多孔性であるためである。一部の実施例において、上部レベルコンタクト4065と下部レベルコンタクト4030の間でナノチューブ素子による短絡が生じないようにするために、LSW−CHは数百ナノメートルの距離間隔を維持しなければならない。しかし、上部レベルコンタクトと下部レベルコンタクトの間の短絡を依然として防止しつつも、ナノチューブ素子の厚さ、及びそれによるLSW−CHを減少するために、多様な方法及び構成が用いられ得る。このようなことを達成するための一部の例示的な方法及び構成について以下に詳述する。
図47に示した断面4785は、絶縁領域によって上部レベルコンタクト及び下部レベルコンタクトから分離される水平配向された不揮発性ナノチューブ素子を示す。トレンチ側壁配線を用いて、ナノチューブ素子を対応する上部レベルコンタクトと一端部で連結し、対応する下部レベルコンタクトと他端部で連結するために、ナノチューブ素子端部コンタクトを用いられる。このような構造は、ナノチューブ素子チャネル長(LSW−CH)、チャネル幅(WSW−CH)、及び高さ(厚さ)におけるセルスケーリングを可能にする。陰極オンNT 3Dメモリアレイの製造方法は、図48A〜図48BBに示されている。
図49は、端部コンタクトを用いる不揮発性ナノチューブスイッチを示す。図50は、図49に示した端部コンタクト型不揮発性ナノチューブスイッチの動作を示す。
図51及び図52は、陽極オンNT 3Dメモリアレイで用いられるナノチューブ素子端部コンタクト型スイッチの断面を示す。
図53、図54A及び図54Bは、図47、図48A〜図48BB、図51及び図52に示した新しい3Dセルを基にする陰極オンNT及び陽極オンNT 3Dメモリアレイの組み合わせを用いる2段メモリ積層を示す。
図55A〜図55Fは、トレンチ領域内の等角導電体を用いて形成されたトレンチ側壁配線の構造物及び対応する製造方法を示す。図48A〜図48BBと共に用いられる製造方法は、トレンチ側壁配線を形成するとき、導電体トレンチ充填方式を用いる。
陰極オンNTスイッチ連結のための導電体トレンチ充填を用いる水平配向された自己整列型NTスイッチ及び垂直配向されたダイオードを備えるNV NTデバイスを用いる不揮発性セルの3次元セル構造
図47は、3Dメモリ実施例のセルC00及びC01を含む断面4785を示す。ナノチューブ層は、上述した内容に追加して図34A及び図34Bに示すように、事前に規定されたダイオード形成層上側の平面絶縁体表面上に水平に堆積される。図34A〜図34FF及び図36A〜図36FFに関して上述した自己整列方法と類似する自己整列方法がセル境界を規定するために用いられるトレンチの位置及び寸法を決定する。自己整列されたトレンチ側壁配線は、水平配向されたナノチューブ素子を垂直配向されたダイオード及びアレイ配線と連結する。
図27Aに関して上述した方法2710は、支持回路及びインターコネクション3401の規定に用いられる。
次に、図27Bに示した方法2730は、絶縁体3403を堆積して平坦化する。3Dアレイ内の金属アレイラインを対応支持回路及びインターコネクション3401に連結するために、平面絶縁体3403(断面4785には示さず、断面2800”に関して図28Cに示す)を介するインターコネクト手段を用いることができる。例として、BLドライバ及び検知回路2640内のビットラインドライバは、上述した図26A及び図47の断面4785に示したメモリ2600のアレイ2610内のビットラインBL0及びBL1に連結できる。製造プロセスにおける現段階で、方法2740を用いて、図47に示したメモリアレイ支持構造物3405−1と相互接続された、絶縁体3403の表面上にメモリアレイを形成することができる。
図27Bに示した方法2740は、不揮発性ナノチューブダイオードを形成するために、金属、ポリシリコン、絶縁体、及びナノチューブ素子を堆積して平坦化し、このような例において、前記不揮発性ナノチューブダイオードは、複数の垂直配向されたダイオード及び水平配向された不揮発性ナノチューブスイッチシリーズ対を含む。個別的なセル境界が単一エッチング段階で形成され、セル面積を実質的に増大させることができる各々の層整列公差の累積を除去するために、WL0層を除いた層が堆積されて平坦化された後に、単一トレンチエッチング段階によって形成された1つのNV NTダイオードを各々のセルが有する。X方向の個別的なセル寸法は、図47に示すように、F(1最小フィーチャー)であり、また、X方向に直交するY方向(図示せず)の寸法もFであり、X及びY方向に2Fの周期を有する。それによって、各セルは約4F2の面積を占有する。
第1セル側壁上の垂直配向された(Z方向)トレンチ側壁セル配線は、垂直配向されたダイオードと水平配向されたナノチューブ素子の一端部を連結し、第2セル側壁上の垂直配向されたトレンチ側壁セル配線は、水平配向されたナノチューブ素子の他端部をアレイ配線と連結する。垂直配向されたトレンチ側壁セル配線を形成する例示的な方法は、参照のためにここに引用する米国特許第5,096,849号に開示されている方法のようなトレンチ側壁上に形状部をパターニングする方法から変形して適用できる。X及びY方向に水平配向されたNV NTスイッチ素子(ナノチューブ素子)寸法がトレンチエッチングによって規定される。X又はY方向にナノチューブ素子を整列しなければならない要件は存在しない。通常に、ナノチューブ素子の厚さ(Z方向)は5〜40nmである。しかし、ナノチューブ素子の厚さは、如何なる任意の厚さも有することができ、例えば5nm未満又は40nm超過の厚さを有することができる。
水平配向されたナノチューブ素子が単一ナノチューブ層を用いて、又は多層を用いて形成できる。当該ナノチューブ素子層は、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されている、例えばスピンオンコーティング技術又はスプレーオンコーティング技術を用いて堆積することができる。図47は、X方向に3Dメモリアレイ断面4785を示し、図48に関して上述した製造方法に対応する。ナノチューブ素子の長さ寸法LSW−CH及び幅寸法WSW−CHは、エッチングされたトレンチ壁の間隔によって決定される。トレンチ壁の間隔がX及びY方向の何れでも最小技術ノード寸法Fと実質的に等しければ、例えば90nm、65nm、45nm、及び22nm技術ノードの場合、LSW−CH及びWSW−CHは、例えば約90nm、65nm、45nm、及び22nmとなる。
方法は、絶縁体を用いてトレンチを充填し、次いで、方法は、表面を平坦化する。その後、方法は、平坦化された表面上にワードラインを堆積してパターニングする。
図47に示した垂直配向された3Dセルの製造は、次のように進行される。図48に関して後述するように、方法は、例えば厚さ50〜500nmの絶縁体3403の表面にビットライン配線層を堆積する。構造物4785の垂直配向されたダイオード部分の製造は、上述した図34A及び図34Bと同様であり、図48に関して説明する製造方法と統合される。方法はビットライン配線層をエッチングして、ビットライン導電体3410−1(BL0)及び3410−2(BL1)のような個別的なビットラインを形成する。BL0及びBL1のようなビットラインは、アレイ配線導電体として用いられ、ショットキーダイオードの陽極端子としても用いられる。また、Nポリシリコン領域3420−1及び3420−2と接触する金属又はシリサイドコンタクト(図示せず)を用いて、ショットキーダイオードジャンクション3418−1及び3418−2を形成できるが、ビットライン導電体3410−1及び3410−2との抵抗型コンタクトも形成し、Nポリシリコン領域3420−1及び3420−2が、例えば1014〜1017ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープでき、例えば20nm〜400nmの厚さを有することもできる。
図47は、ショットキーダイオードと共に形成された陰極対NT型NV NTダイオードを示す。しかし、図48Aに関して更に後述するように、ショットキーダイオードの代りにPN及びPINダイオードを用いることもできる。
例えば、ポリシリコン領域3420−1及び3420−2を形成するために、堆積されてパターニングされたポリシリコンのようなポリシリコンの物質特性を制御することで、ショットキー(及びPN、PIN)ダイオードの電気的特性が改善(例えば、低い漏洩)できる。ポリシリコン領域は、半導体領域で用いられる方法によって決定される比較的大きい又は比較的小さい粒界サイズを有することができる。例えば、半導体産業界で用いられるSOI堆積方法を用いることができ、当該SOI堆積方法は、低いダイオード漏洩電流のように電気的特性をより改善するための単結晶(もはやポリシリコンではない)又はほぼ単結晶のポリシリコン領域をもたらす。
コンタクト及び導電体物質の例としては、Al、Au、W、Cu、Mo、Pd、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、及びTiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の適した導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドが含まれる。絶縁体は、SiO2、SiNx、Al2O3、BeO、ポリイミド、Mylar又は他の適した絶縁物質であり得る。
一部で、Al、Au、W、Cu、Mo、Tiなどのような導電体がコンタクトと導電体物質の両方として、及びショットキーダイオードに対する陽極として用いられ得る。しかし、その他では、低い順方向電圧降下及び低いダイオード漏洩のための陽極物質の最適化が好ましい。ショットキーダイオード陽極物質は、各々導電体3410−1及び3410−2とポリシリコン領域3420−1及び3420−2の間に付加できる(図示せず)。当該陽極物質は、Al、Ag、Au、Ca、Co、Cr、Cu、Fe、Ir、Mg、Mo、Na、Ni、Os、Pb、Pd、Pt、Rb、Ru、Ti、W、Zn及びその他元素金属を含むことができる。また、CoSi2、MoSi2、Pd2Si、PtSi、RbSi2、TiSi2、WSi2、ZrSi2のようなシリサイドを用いることができる。そのような金属及びシリサイドを用いて形成されたショットキーダイオードは、参照文献NG,K.K.「Complete Guide to Semiconductor Devices」,Second Edition,John Wiley&Sons,2002m pp.31−41に説明されており、参照のためにその全体内容をここに引用する。
次に、ショットキーダイオード選択デバイスが完了すれば、方法は、各々のNポリシリコン領域3420−1及び3420−2との接触のため、及びコンタクト3430−1及び3430−2に対する抵抗コンタクトのためのコンタクト領域を形成するために、N+ポリシリコン領域3425−1及び3425−2を形成する。通常、N+ポリシリコンヒ素又はリンで、例えば1020ドーパントatoms/cm3までドープされ、例えば、20〜400nmの厚さを有する。N及びN+ポリシリコン領域の寸法は、工程の近端部トレンチエッチングによって規定される。
次に、方法は、例えば20〜500nmの厚さ及び工程の近端部トレンチエッチングによって規定されるX及びY寸法で、例えば、通常、SiO2の平面絶縁領域4735−1及び4735−2を下部レベルコンタクト(コンタクト)3430−1及び3430−2の表面上に形成する。
次に、方法は、水平配向されたナノチューブ素子4740−1及び4740−2を各々の絶縁体領域4735−1及び4735−2の表面上に形成し、ナノチューブ素子の長さ及び幅が工程の近端部トレンチエッチングによって規定され、下部レベルコンタクト3430−1及び3430−2各々と直接接触することを遮断される。セルC00及びC01の密度を改善するために、図47に示したナノチューブ素子4740−1及び4740−2は、以下に更に説明するように、ナノチューブ素子4740−1と接触するトレンチ規定型端部コンタクト4764及び4779、及びナノチューブ素子4740−2と接触する端部コンタクト4764’及び4779’と水平に配向される。水平配向されたナノチューブ素子及びその製造方法は、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されている。
次いで、方法は、工程の近端部トレンチエッチングによって規定されるX及びY寸法で、保護用絶縁体4745−1及び4745−2を等角ナノチューブ素子4740−1及び4740−2各々の表面上に形成する。例示的な保護用絶縁体4745−1及び4745−2の形成方法は、図48Bに関して更に後述されている。
次に、方法は、工程の近端部トレンチエッチングによって規定されたX及びY寸法で、上部レベルコンタクト4750−1及び4750−2を保護用絶縁体4745−1及び4745−2各々の表面上に形成する。
次に、方法は、セルC00及びC01、対応する上部及び下部レベルコンタクト、ナノチューブ素子、及び上述した絶縁体の内側壁に幅Fを有するトレンチ開口部を形成(エッチング)する。
次に、方法は、側壁垂直配線4762及び4762’を形成する。垂直側壁配線4762は、下部レベルコンタクト3430−1の端部コンタクト4766でナノチューブ素子4740−1の端部コンタクト4764を形成して連結し、垂直側壁配線4762’は、下部レベルコンタクト3430−2の端部コンタクト4766’でナノチューブ素子4740−2の端部コンタクト4764’を形成して連結する。
次に、方法は、絶縁体3403の表面に対するトレンチ形成(エッチング)を完成する。
次に、方法は、TEOSのような絶縁体を用いてトレンチ開口部を充填し、表面を平坦化してトレンチ充填4769を完成する。
次に、方法は、セルC00及びC01、対応する上部及び下部レベルコンタクト、ナノチューブ素子、及び上述した絶縁体の外側壁を形成する、幅Fを有するトレンチ開口部を形成(エッチング)する。
次に、方法は、側壁垂直配線4776及び4776’を形成する。垂直側壁配線4776は、上部レベルコンタクト4705−1の端部コンタクト領域でナノチューブ素子4740−1の端部コンタクト4778を形成して連結し、垂直側壁配線4776’は、上部レベルコンタクト4850−2の端部コンタクト領域でナノチューブ素子4740−2の端部コンタクト4778’を形成して連結する。
次に、方法は、絶縁体3403の表面に対するトレンチ形成(エッチング)を完成する。
次に、方法は、TEOSのような絶縁体を用いてトレンチ開口部を充填し、表面を平坦化してトレンチ充填4882及び4882’を完成する。
次に、方法は、ワードライン層を堆積及び平坦化することで、ワードラインコンタクト4784C−1及び4784C−2を上部レベルコンタクト4750−1及び4750−2各々の表面上に方向性にエッチングして形成する。
次に、方法は、ワードライン4784をパターニングする。
セルC00及びC01を形成する不揮発性ナノチューブダイオードは、図12の不揮発性ナノチューブダイオード1200に対応し、各セルC00及びC01に1つずつある。図47の断面4785に示したセルC00及びC01は、図26Aのメモリアレイ2610に概略的に示した対応セルC00及びC01に対応し、ビットラインBL0及びBL1及びワードラインWL0は、メモリアレイ2610に概略的に示したアレイラインに対応する。
図27A及び図27Bに示した方法2700を用いて、図48に関して更に後述するように、図47に示した断面4785に示したような水平配向された自己整列型NV NTスイッチのための陰極対NTスイッチ連結を有するNV NTダイオードデバイスを用いるメモリを製造できる。断面4785のような構造は、図26Aに概略的に示すメモリ2600を製造するために用いられ得る。
陰極対NTスイッチ連結のための導電性トレンチ充填を用いる水平配向された自己整列型NTスイッチ及び垂直配向されたダイオードを有するNV NTデバイスを用いる不揮発性セルの3次元セル構造物を製造する方法
図27Aに示した方法を用いて、上述したように、図26Aに示したメモリ2600に関して説明したものと類似する支持回路及びインターコネクションを規定する。図48Aに示すように、半導体基板上及びその内部に支持回路及びインターコネクション3401を製造するために、方法2710は公知された半導体産業界の技術デザイン及び製造技術を用いる。支持回路及びインターコネクション3401は、半導体基板上側のビアホール及び配線のようなインターコネクション及び半導体基板内のFETデバイスを含む。図34Aに示した選択的な導電性ショットキー陽極コンタクト層3415を図48Aには示していないことを除いて、図48Aはショットキーダイオード構造を示す図34Aに対応する。PNダイオード構造物を所望すれば、図34A1に代わって図34A1を開始地点として用いることができることに留意されたい。図34A1のNポリシリコン層3417が本質的にドープされたポリシリコン層(図示せず)に代えられれば、PNダイオードに代わってPINダイオードが形成される。それによって、図48Aに示した構造物がショットキーダイオード構造を示しているが、当該構造物は、PNダイオード又はPINダイオードを用いて製造されることもできる。
支持回路及びインターコネクション3401、絶縁体3403、メモリアレイ支持構造物3405、導電体層3410、Nポリシリコン層3420、N+ポリシリコン層3425、及び図48に示した下部レベルコンタクト層3430のための素子及び構造物の製造方法は、図34A及び図34Bに関して上述した内容に追加して説明される。
次に、製造方法は、図48Bに示したような絶縁体層4835を下部レベルコンタクト層3430の表面上に堆積する。通常、絶縁体層4835は、例えば厚さ20〜500nmのSiO2である。
次に、方法は、図48Bに示すように、水平配向されたナノチューブ層4840を絶縁体層4835の平面上に堆積する。水平配向されたナノチューブ層4840が1つのナノチューブ層を用いて形成でき、又は複数のナノチューブ層を用いて形成できる。そのようなナノチューブ層は、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されているように、例えばスピンオンコーティング技術又はスプレーオン技術を用いて堆積できる。
次に、方法は、図48Bに示すように、ナノチューブ層4840の表面上に保護用絶縁体層4845を形成する。保護用絶縁体層4845は、CMOS産業界に公知された適宜物質を用いて形成でき、例えば、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、ポリイミド、PSG(リンケイ酸ガラス)酸化物、オリオン酸化物、LTO(平坦化低温酸化物)、スパッタされた酸化物又は窒化物、フローフィル酸化物、ALD(原子層堆積)酸化物を含むが、これに制限されない。CVD(化学的蒸着)窒化物も用いられ、これらの物質は、互いに組み合わせて用いることができ、例えばPVDF層又はPVDFと他の共重合体の混合物がナノチューブ層4840上に位置でき、このような複合体がALD Al2O3層で覆われ得るが、酸素を含まない如何なる高温ポリマーも不動態化層として用いることができる。一部の実施例において、PVDFのような不動態化物質がPC7のような他の有機又は誘電体と混合されたり、形成されたりして寿命延長及び信頼性改善するように特定の不動態化特性を生成することができる。多様な物質及び方法は、米国特許出願第11/280,786号に記載されている。
製造プロセスにおける現段階では、図48Bに示したように、方法は上部レベルコンタクト層4850を絶縁体層4845の表面上に堆積する。上部レベルコンタクト層4850は、例えば10〜500nmの厚さを有し得る。上部レベルコンタクト層4850は、例えばAl、Au、W、Cu、Mo、Pd、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、及びTiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の適した導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドを用いて形成できる。
次に、方法は、図48Cに示すように、上部レベルコンタクト層4850上に犠牲層4852(犠牲層1)を堆積する。犠牲層4852の厚さは10〜500nmであり得、下部レベルコンタクト層3430、半導体層3420、3425及び絶縁体層4835及び4845に関して上述した物質のような導電体、半導体、又は絶縁体物質を用いて形成できる。
次に、方法は、公知の産業界の方法を用いて、犠牲層4852の上部表面上に堆積されたマスキング層(図示せず)を堆積してパターニングする。マスク開口部は、例えば平面絶縁層3403内の整列マークに対して整列されてもよいが、当該整列は、臨界的ではない。
次いで、方法は、図48Dに示したような公知の産業界の方法を用いて、上部レベルコンタクト層4850の表面で止まり、寸法DX1を有する開口部を犠牲層4852を介して形成するために、犠牲層4852を方向性エッチングする。犠牲キャップ1領域4852’及び犠牲キャップ1領域4852”の垂直エッジに対して自己整列されて配置された水平ナノチューブチャネル素子を含む2つのメモリセルは、以下に更に説明するように形成される。寸法DX1は約3Fであり、このときFは最小フォトリソグラフィ寸法である。65nm技術ノードの場合、寸法DX1は約195nmであり、45nm技術ノードの場合、寸法DX1は約135nmであり、22nm技術ノードの場合、寸法DX1は約66nmである。これらのDX1寸法は、技術的な最小寸法Fよりも極めて大きく、それによって、如何なる技術ノードでも臨界的な寸法ではない。
次に、図48Eに示すように、方法は、第2等角犠牲層4853(犠牲層2)を堆積する。等角犠牲層4853の厚さはFとして選択される。このような例において、Fが45nmであれば、等角犠牲層4853の厚さは約45nmとなり、Fが22nmであれば、等角犠牲層4853の厚さは約22nmとなる。等角犠牲層4853は、上述した犠牲層4852を形成するために用いられる物質と類似する導電体、半導体、又は絶縁体物質を用いて形成できる。
次に、方法は、例えば反応性イオンエッチング(RIE)、即ち公知の産業界の方法を用いて、等角犠牲層4853を方向性エッチングし、寸法がほぼFである開口部4855を形成し、このような例において、当該開口部は、図48Fに示すように、22〜45nmとなる。開口部4855内の第2犠牲キャップ2領域4853’及び第2犠牲キャップ2領域4953”の内側壁は、犠牲領域4852’及び4852”の内側壁に対して自己整列され、約Fの距離によって分離される。
プロセスにおける現段階では、犠牲領域4853’及び4853”は、内部陰極対ナノチューブ連結を有するNV NTダイオードをセル当たり1つずつ用いて、3Dセルの場合に、X方向に沿ってセル境界を形成する方法を用いて、トレンチを方向性エッチングするためのマスキング層として用いられ得る。参照のために全体内容をここに引用し、共通発明者であるBertinに許与された米国特許第5,670,803号には、同時トレンチ規定の側壁寸法を有する3Dアレイ(当該例では、3D−SRAM)構造物が開示されている。当該構造物は、複数の整列段階を避けるために、絶縁領域及びドープされたシリコンの複数層を介するトレンチカットによって、同時に規定される垂直側壁を含む。そのようなトレンチ方向性選択的エッチング方法は、図34A〜図34FF及び図36A〜図36FFのトレンチ形成に関して上述したように、複数の導電体、半導体、及び酸化物層を通じてカットすることができる。このような例において、選択的な方向性トレンチエッチング(RIE)は、上部レベルコンタクト層4850の露出した面積を除去して上部レベルコンタクト領域4850’及び4850”を形成し、保護用絶縁体層4845の露出した面積を除去して保護用絶縁体領域4845’及び4845”を形成し、ナノチューブ層4840の露出した面積を除去してナノチューブ領域4840’及び4840”を形成し、絶縁層4835の露出した面積を除去して絶縁領域4835’及び4835”を形成し、下部レベルコンタクト層3430の露出した面積を除去して下部レベルコンタクト領域3430’及び3430”を形成し、N+ポリシリコン層3425の上部表面上で選択的な方向性エッチングを止めて、図48Gに示したようなトレンチ開口部4857を形成する。
次に、蒸発及びスパッタリングのような方法は、図48Hに示すように、導電体物質4858を用いてトレンチ4857を充填する。導電体層物質の例としては、例えば、Al、Au、W、Cu、Mo、Pd、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、及びTiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の適した導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドが挙げられる。導電体物質は、以下に更に説明するように、側壁配線領域に形成される。配線距離が短いため、結果的なトレンチ側壁配線のシート抵抗は問題とならない。トレンチ側壁配線とナノチューブ領域4840’及び4840”の端部の間のナノチューブコンタクト抵抗値、ナノチューブコンタクト抵抗変数、及びナノチューブコンタクト抵抗信頼度が導電体類型の選択に重要な基準となる。通常、より大きい断面積のナノチューブ領域は、より小さい全体コンタクト抵抗をもたらすが、これは複数の並列ナノチューブのためである。ナノチューブ端部領域及び下部レベル金属側壁領域の両者に対するトレンチ側壁コンタクトを用いて、セル陰極対NT連結を形成する。端部にのみコンタクトを有する不揮発性ナノチューブスイッチを、図49及び図50に関して以下に更に説明する。
次に、方法は、図48Iに示すように、犠牲キャップ2領域4853’及び4853”の上部表面の下方に向かって深さDZ1まで導電体4858を選択的に方向性エッチングする。ナノチューブ端部領域には完全に接触する一方、上部レベルコンタクト領域には接触しないように、DZ1が選択される。プロセスにおける現段階では、導電体4858’の側壁は、ナノチューブ領域4840’の一端部及び下部レベル導電体3430’の一端部と電気的に接触し、ナノチューブ領域4840”の一端部及び下部レベル導電体3430”の一端部と電気的に接触する。2つの分離された側壁配線領域は、以下に説明するように形成できる。
次に、方法は、図48Jに示すように、等角絶縁体層4860を堆積する。等角絶縁体層4860の厚さは、例えば5〜50nmであり得、CMOS産業界又はパッケージング産業界に公知の適宜物質、例えばSiO2、SiN、Al2O3、BeO、ポリイミド、PSG(リンケイ酸ガラス)、フォトレジスト、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、スパッタガラス、エポキシガラス、及びその他誘電体及び、例えば米国特許出願第11/280,786号に記載されているように、Al2O3層で覆われたPVDFのような誘電体の組み合わせのような物質で形成できる。絶縁体4860は、以下に更に説明するように、トレンチ側壁配線の厚さを決定する膜厚に堆積される。
次に、方法は、RIEを用いて、等角絶縁体4860を直接エッチングして、トレンチ開口部の底部で底部水平面及び上部水平面上の等角層物質を除去し、図48Kに示すように、トレンチ開口部4861と共に側壁絶縁体4860’及び4860”及び導電体4858’を形成する。
次に、方法は、側壁絶縁体4860’及び4860”をマスキング領域として用いて、導電体4858’を方向性にエッチングし、図48Lに示すように、N+ポリシリコン層3425の上部表面で止める。側壁絶縁体4860’及び4860”の厚さは、以下に説明するように、トレンチ側壁配線領域の厚さを決定する。トレンチ側壁配線4862が形成され、その配線は、トレンチ側壁配線4862及びナノチューブ領域4840’の一端部の間のコンタクト4864を形成する。また、トレンチ側壁配線4862は、下部レベルコンタクト3430’の1つの側壁(端部)と共にコンタクト4866も形成する。トレンチ側壁配線4862’が形成され、当該配線は、トレンチ側壁配線4862’及びナノチューブ領域4840”の一端部の間にコンタクト4864’を形成する。また、トレンチ側壁配線4862’は、下部レベルコンタクト3430”の1つの側壁(端部)と共にコンタクト4866’も形成する。
次に、方法は、N+ポリシリコン層3425の露出した面積を方向性エッチングして、N+ポリシリコン領域3425’及び3425”を形成し、ポリシリコン層3420の露出した面積を方向性エッチングしてNポリシリコン領域3420’及び3420”を形成し、導電体層3410の露出した面積を方向性エッチング導電体領域3410’及び3410”を形成し、絶縁体3403の表面で止める。側壁絶縁体4860’及び4860”及びトレンチ側壁導電体4862及び4862’がマスキングのために用いられる。図48Mに示すように、方向性エッチングが絶縁体3403の上部表面で止まって、トレンチ開口部4867’を形成する。
次に、方法は、例えばTEOSのような絶縁体4869を用いて、トレンチ開口部4867’を充填し、図48Nに示すように平坦化する。
プロセスにおける現段階では、第2セル境界が3Dメモリセルに対するX方向に沿って形成される。方法は犠牲キャップ層1領域4852’及び4852”を除去(エッチング)して、図48Oに示すように、上部レベルコンタクト領域4850’及び4850”の表面の一部を露出する。
プロセスにおける現段階では、犠牲領域4853’及び4853”を、図48Fに関して上述したように、内部陰極対ナノチューブ連結を有するNV NTダイオードをセル当たり1つずつ用い、3Dセルの場合に、X方向に沿って他のセル境界を形成する方法を用いて、トレンチを方向性エッチングするためのマスキング層として用いることができる。このような構造物は、複数の整列段階を避けるために、絶縁領域及びドープされたシリコンの複数層を介するトレンチカットによって、同時に規定される垂直側壁を含む。そのようなトレンチ方向性選択的エッチング方法は、図48F及び図34A〜図34FF及び図36A〜図36FFのトレンチ形成に関して上述したように、複数の導電体、半導体、及び酸化物層を介してカットすることができる。このような例において、選択的な方向性トレンチエッチング(RIE)は、上部レベルコンタクト領域4550’及び4850”の露出した面積を除去して上部レベルコンタクト4850−1及び4850−2を各々形成し、保護用絶縁体領域4845’及び4845”の露出した面積を除去して保護用絶縁体4845−1及び4845−2を各々形成し、ナノチューブ領域4840’及び4840”の露出した面積を除去してナノチューブ4840−1及び4840−2を各々形成し、選択的な方向性エッチングを絶縁領域4835’及び4835”の表面で止めて、図48Pに示したようなトレンチ開口部4871及び4871’を形成する。
次に、蒸発及びスパッタリングのような方法は、図48Qに示し、図48Hに関して上述したように、導電体物質4872を用いてトレンチ4871及び4871’を充填する。
次に、方法は、図48Rに示すように、犠牲キャップ2領域4853’及び4853”の上部表面の下方に向かって深さDZ2まで導電体4872を選択的に方向性エッチングする。ナノチューブ端部領域には完全に接触し、上部レベルコンタクトにも接触するようにDZ2が調整される。プロセスにおける現段階では、導電体4872’及び4872”の側壁は、ナノチューブ素子4840−1及び4840−2各々の一端部及び上部レベル導電体4850−1及び4850−2各々の一端部と電気的に接触する。側壁配線領域は、以下に説明するように形成できる。
次に、方法は、図48Sに示すように、等角絶縁体層4874を堆積する。等角絶縁体層4874の厚さは、例えば5〜50nmであり得、CMOS産業界又はパッケージング産業界に公知の絶縁体物質、例えばSiO2、SiN、Al2O3、BeO、ポリイミド、PSG(リンケイ酸ガラス)、フォトレジスト、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、スパッタガラス、エポキシガラス、及びその他誘電体物質と、例えば米国特許出願第11/280,786号に記載されているように、Al2O3層で覆われたPVDFのような誘電体物質の組み合わせのような物質で形成できる。絶縁体4874は、以下に更に説明するように、トレンチ側壁配線の厚さを決定する膜厚に堆積される。
次に、方法は、RIEを用いて、等角絶縁体4874を直接エッチングし、トレンチ開口部の底部で底部水平面及び上部水平面上の等角層物質を除去して、図48Tに示すように、トレンチ開口部を側壁絶縁体4874’及び4874”及び導電体4872’及び4872”と共に形成する。
次に、方法は、各々の側壁絶縁体4874’及び4874”及び各々のトレンチ4880A及び4880Bの他の側部上の対応する絶縁体をマスキング領域として用い、導電体4872’及び4872”を方向性エッチングし、図48Uに示す各々の絶縁体領域4835’及び4835”の上部表面で止める。側壁絶縁体4874’及び4874”の厚さは、以下に説明するように、トレンチ側壁配線領域の厚さを決定する。トレンチ側壁配線4876が形成され、その配線は、トレンチ側壁配線4876及びナノチューブ領域4840−1の一端部の間のコンタクト4879を形成する。また、トレンチ側壁配線4876は、上部レベルコンタクト4850−1の1つの側壁(端部)と共にコンタクト4878を形成する。トレンチ側壁配線4876’が形成され、当該配線は、トレンチ側壁配線4876’及びナノチューブ素子4840−2の一端部の間にコンタクト4879’を更に形成する。また、トレンチ側壁配線4876’は、上部レベルコンタクト4850−2の1つの側壁(端部)と共にコンタクト4878’を形成する。
次に、方法は絶縁体領域4835’及び4835”の露出した面積を方向性にエッチングして、絶縁体4835−1及び4835−2を各々形成し、下部レベルコンタクト領域3430’及び3430”を方向性にエッチングして、下部レベルコンタクト3430−1及び3430−2を各々形成し、N+ポリシリコン領域3425’及び3425”を方向性エッチングして、N+ポリシリコン領域3425−1及び3425−2を各々形成し、ポリシリコン領域3420’及び3420”の露出した面積を方向性にエッチングして、Nポリシリコン領域3420−1及び3420−2を形成し、導電体層3410’及び3410”の露出した面積を方向性エッチングして、導電体3410−1及び3410−2を各々形成し、絶縁体3403の表面で止める。側壁絶縁体4874’及び4874”及びトレンチ側壁導電体4876及び4876’がマスキングのために用いられる。方向性エッチングが絶縁体3403の上部表面で止まり、図48Vに示すように、トレンチ開口部4880A’及び4880B’を形成する。
次に、方法は、例えばTEOSのような絶縁体4882を用いて、トレンチ開口部4880A’及び4880B’を充填し、図48Wに示すように平坦化する。
次に、図48Xに示すように、方法は犠牲キャップ2領域4853’及び4853”を除去(エッチング)して、開口部4883及び4883’を各々形成し、上部レベルコンタクト5850−1及び5850−2各々の上部表面を露出する。
次に、図48Yに示すように、方法は、上部レベルコンタクト4850−1及び4850−2各々に接触するコンタクト4884C−1及び4884C−2を形成する導電体層4884を堆積して平坦化する。
次に、導電体層4884がパターン化され、以下に更に説明するように、導電体(ビットライン)3410−1及び3410−2に直交するワードラインを形成する。
プロセスにおける現段階では、図48Yに示した断面4885が製造され、当該断面4885は、X方向に規定された2Fのセル周期及びFのNV NTダイオードセル寸法(ここで、Fは最小フィーチャーサイズである)と共に対応するアレイビットラインを含む。次に、図48Yに示した断面4885に関して上述したものと類似する方向性トレンチエッチング工程によって、Y方向の寸法を規定するために用いられるセル寸法が形成される。Y方向の寸法を規定するために用いられるトレンチは、X方向の寸法を規定するために用いられるトレンチに対してほぼ直交する。この例において、Y方向のセル特性は、X方向に関して上述された整列技術を必要としない。Y(ビットライン)方向の構造物の断面が図48Yに示した断面X−X’に関して説明される。
次に、図48Zに示すように、方法は、ワードライン層4884の表面上にマスキング層4884Aのようなマスキング層を堆積してパターニングする。マスキング層4884Aは、平面絶縁体3403内の整列マークに対して非臨界的に整列され得る。マスク層4884A内の開口部は、トレンチ方向性エッチング領域の位置を決定し、このような場合に、トレンチは導電体3410−1(BL0)のようなビットラインに対してほぼ直交する。
プロセスにおける現段階では、マスキング層4884A内の開口部は、内部陰極対ナノチューブ連結を有するNV NTダイオードをセル当たり1つずつ用いて、3Dセルの場合に、Y方向に沿って新しいセル境界を形成する方法を用いて、トレンチを方向性エッチングするために用いられ得る。全てのトレンチ及び対応セル境界が同時に形成できる。このような構造物は、トレンチによって同時に規定される垂直側壁を含む。そのようなトレンチ方向性選択的エッチング方法は、図48F及び図48Mと、図34A〜図34FF及び図36A〜図36FFのトレンチ形成に関して上述し、及び更に後述するように、複数の導電体、半導体、及び酸化物層を介してカットすることができる。このような例において、選択的な方向性トレンチエッチング(RIE)は、導電体層4884の露出した面積を除去して、ワードライン導電体4884−1(WL0)及び4884−2(WL1)を形成し、コンタクト領域4884C−1の露出した面積を除去して、コンタクト4884C−1’及び4884C−1”を形成し、上部レベルコンタクト領域4850−1及び4850−2の露出した面積を除去して、上部レベルコンタクト4850−1’及び4850−1”を形成し、保護用絶縁体領域4845−1及び4845−2の露出した面積を除去して、保護用絶縁体4845−1’及び4845−1”を形成し、ナノチューブ領域4840−1及び4840−2の露出した面積を除去して、ナノチューブ素子4840−1’及び4840−1”を形成し、絶縁体領域4835−1及び4835−2の露出した面積を除去して、絶縁体4835−1’及び4835−1”を形成し、下部レベルコンタクト領域3430−1及び3430−2の露出した面積を除去して、下部レベルコンタクト3430−1’及び3430−1”を形成し、N+ポリシリコン領域3425−1及び3425−2の露出した面積を除去して、N+ポリシリコン領域3425−1’及び3425−1”を形成し、ポリシリコン領域3420−1及び3420−2の露出した面積を除去して、Nポリシリコン領域3420−1’及び3420−1”を形成する。導電体3410−1の上部表面で方向性エッチングを止めて、図48AAに示すようにトレンチ開口部4886を形成する。
次いで、方法は、例えばTEOSのような絶縁体4888を用いて、トレンチ4886を充填し、図48BBの断面4885’によって示すように表面を平坦化する。図48BBに示した断面4885’及び図48Yに示した断面4885は、トレンチ側壁配線によって各端部に接触した水平配向されたナノチューブ素子及び垂直配向されたステアリング(選択)ダイオードを有するNV NTダイオードを用いて形成されたセルを有する同一の3D不揮発性メモリアレイを示す2つの断面である。図48Yに示した断面4885は、図47に示した断面4785に対応する。
プロセスにおける現段階では、各々の図48Y及び図48BBに示した断面4885及び4885’各々が製造され、不揮発性ナノチューブ素子の水平配向されたチャネル長LSW−CHが規定され、このとき、X方向に1FかつY方向に1Fである全体のNV NTダイオードセル寸法及び対応するビット及びワードアレイラインも含まれる。断面4885は、X方向の2つの隣接する陰極対ナノチューブ型不揮発性ナノチューブダイオードベースセルの断面であり、断面4885’は、Y方向の2つの隣接する陰極対ナノチューブ型不揮発性ナノチューブダイオードベースセルの断面である。断面4885及び断面4885’は、対応するワードライン及びビットラインアレイラインを含む。不揮発性ナノチューブダイオードは、断面4885及び断面4885’に示した各セル内のステアリング及びストレージ素子を形成し、各セルは1F×1Fの寸法を有する。隣接するセル間の間隔は1Fであり、それによって、セル周期はX及びY方向の何れでも2Fである。そのため、1つのビットは4F2の面積を占有する。例えば45nm技術ノードにおいて、セル面積は0.01μm2未満である。
チャネル領域端部接触型ナノチューブ素子を有する不揮発性ナノチューブスイッチ
図49は、基板4930によって支持される絶縁体4920上のパターニングされたナノチューブ素子4910を含むNV NTスイッチ4900を示す。パターン化された保護用絶縁体4935がナノチューブ素子4910の上部表面と接触する。ナノチューブ素子4910及び保護用絶縁体4935の例は、図48A〜図48BBに関して上述されている。端子(導電体素子)4940及び4950がナノチューブ素子4910の端部領域に隣接して堆積され、各々の端子対ナノチューブ端部領域コンタクト4960及び4965を形成する。ナノチューブ素子に対する端部領域コンタクトの例は、図48L及び図48Uに関して上述されている。不揮発性ナノチューブスイッチチャネル長LSW−CHは、ナノチューブ素子端部領域コンタクト4960及び4965間の距離である。基板4930は、セラミック又はガラスのような絶縁体、半導体、又は有機質の剛性又は可撓性基板であり得る。絶縁体4920は、SiO2、SiN、AI2O3、又は他の絶縁物質であり得る。端子(導電体素子)4940及び4950は、Ru、Ti、Cr、Al、Al(Cu)、Au、Pd、Ni、W、Cu、Mo、Ag、In、Ir、Pb、Snのような多様なコンタクト及びインターコネクト元素金属、及びTiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、その他適した導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドを用いて形成できる。
TiPdで形成された端子(導電性素子)4940及び4950を有して、ナノチューブ素子4910チャネル長が約250nmの個別的な不揮発性ナノチューブスイッチ4900に対する実験室テスト結果を図50のグラフ5000に示した。100オン/オフサイクルに対する不揮発性ナノチューブスイッチ4900のスイッチング結果は、抵抗値5010によって示すように、ほとんどのオン抵抗値が10kOhms〜100kOhmsであって、若干のオン抵抗値が800kOhmsであることを示し、抵抗値5020によって示すように、オフ抵抗値は、500MOhms〜100GOhmsであることを示す。一部で、オン抵抗値5030は、100MOhmsよりも大きかった。
3Dメモリアレイが不揮発性フラッシュメモリ用途として使われれば、オフ抵抗値5010よりも大きいオン抵抗値5030を検出し、必要によって、1回又は何回かのサイクルを適用して、グラフ5000で示すように、1MOhms未満のオン抵抗値を保障するために、フラッシュアーキテクチャを用いることができる。
不揮発性ナノチューブスイッチ4900のオン/オフ抵抗値は、数十回(又は数百回)のサイクル後により厳しいオン抵抗値分布及びオン抵抗値分散の低下を示す。80〜100回のオン/オフサイクル範囲のグラフ5010及び5020は、例えば10kOhms〜1MOhms未満のオン抵抗値、及び80MOhms超過のオフ抵抗値を示す。そのような不揮発性ナノチューブスイッチは、全てのメモリアーキテクチャで用いられ得る。数十又は数百回のサイクルを、製造された状態の不揮発性ナノチューブスイッチ4900への印加は、メモリアレイバーンイン動作の一部として用いられ得る。オン抵抗値とオフ抵抗値の間のサイクリングをもたらす印加された電圧及び電流の例が図11A及び図11Bに関して上述されている。
陽極オンNTスイッチ連結のための導電体トレンチ充填を用いる水平配向された自己整列型NTスイッチ及び垂直配向されたダイオードを備えるNV NTデバイスを用いる不揮発性セルの3次元セル構造
図51は、3Dメモリ実施例のセルC00及びC01を含む断面5185を示す。ナノチューブ層は、上述した内容に追加して図36A及び図36Bに示すように、事前に規定されたダイオード形成層上側の平面絶縁体表面上に水平に堆積される。図34A〜図34FF、図36A〜図36FF、及び図48A〜図48BBに関して上述した自己整列方法と類似する自己整列方法は、セル境界を規定するために用いられるトレンチの位置及び寸法を決定する。自己整列されたトレンチ側壁配線は、水平配向されたナノチューブ素子を垂直配向されたダイオード及びアレイ配線と連結する。
図30Aに関して上述した方法3010は、支持回路及びインターコネクション3601を規定するのに用いられる。
次に、図30Bに示した方法3030は、絶縁体3603を堆積して平坦化する。3Dアレイ内の金属アレイラインを対応支持回路及びインターコネクション3601に連結するために、平面絶縁体3603(断面5185には示さず、断面2800”に関して図28Cに示す)を介するインターコネクト手段を用いることができる。例として、WLドライバ及び検知回路2930内のワードラインドライバが、上述した図29Aに示しかつ図51の断面5185に示したメモリ2900のアレイ2910内のワードラインWL0及びWL1に連結できる。製造プロセスにおける現段階で、方法3040を用いて、図51に示したメモリアレイ支持構造物3605−1と相互接続された、絶縁体3603の表面上にメモリアレイを形成することができる。
図30Bに示した方法3040は、不揮発性ナノチューブダイオードを形成するために、金属、ポリシリコン、絶縁体、及びナノチューブ素子を堆積して平坦化し、このような例において前記不揮発性ナノチューブダイオードは、複数の垂直配向されたダイオード及び水平配向された不揮発性ナノチューブスイッチシリーズ対を含む。個別的なセル境界が単一エッチング段階で形成され、セル面積を実質的に増大させることができる各々の層整列公差の累積を除去するために、BL0層を除いた層が堆積されて平坦化された後に、単一トレンチエッチング段階によって形成された1つのNV NTダイオードを各々のセルが有する。Y方向の個別的なセル寸法は、図51に示すようにF(1最小フィーチャー)であり、またY方向に直交するX方向(図示せず)の寸法もFであり、X及びY方向で2Fの周期を有する。それによって、各セルは約4F2の面積を占有する。
第1セル側壁上の垂直配向された(Z方向)トレンチ側壁セル配線は、垂直配向されたダイオード及び水平配向されたナノチューブ素子の一端部を連結し、第2セル側壁上の垂直配向されたトレンチ側壁セル配線は、水平配向されたナノチューブ素子の他端部をアレイ配線と連結する。垂直配向されたトレンチ側壁セル配線を形成する例示的な方法は、米国特許第5,096,849号に開示されている方法のようなトレンチ側壁上に形状をパターニングする方法から変形して適用できる。X及びY方向に水平配向されたNV NTスイッチ素子(ナノチューブ素子)寸法がトレンチエッチングによって規定される。X及びY方向にナノチューブ素子を整列しなければならない要件は存在しない。通常、ナノチューブ素子の厚さ(Z方向)は5〜40nmである。しかし、ナノチューブ素子の厚さは如何なる任意の厚さも有することができ、例えば5nm未満又は40nm超過の厚さを有することができる。
水平配向されたナノチューブ素子が単一ナノチューブ層を用いて形成でき、又は複数層を用いて形成できる。そのようなナノチューブ素子層は、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されている、例えばスピンオンコーティング技術又はスプレーオンコーティング技術を用いて堆積できる。図51は、Y方向の3Dメモリアレイ断面5185を示し、図48A〜図48BBに関して上述した製造方法に対応するが、ここで陽極オンNT 3Dメモリセル(陰極オンNTメモリセルの代わり)を形成するために、図36A及び図36Bが図34A及び図34Bに代えられるという若干の変更がある。NV NTスイッチは、図48A〜図48BBに関して上述したような製造方法と同じ製造方法を用いて形成される。ナノチューブ素子の長さ寸法LSW−CH及び幅寸法WSW−CHは、エッチングされたトレンチ壁の間隔によって決定される。トレンチ壁の間隔がX及びY方向の両方における最小技術ノード寸法Fと実質的に等しければ、例えば90nm、65nm、45nm、及び22nmの場合、LSW−CH及びWSW−CHは、例えば約90nm、65nm、45nm、及び22nmとなる。
方法は、絶縁体を用いてトレンチを充填し、次いで、方法は表面を平坦化する。その後、方法は、平坦化された表面上にビットラインを堆積してパターニングする。
図51に示した垂直配向された3Dセルの製造は、次のように進行される。図48A〜図48BBに関して上述したように、方法は、例えば厚さ50〜500nmの絶縁体3603の表面にワードライン配線層を堆積する(図51のワードライン配線層は、図48A〜図48BBのビットライン配線層に対応する)。構造物5185の垂直配向されたダイオード部分の製造は、上述した図36A及び図36Bと同様であり、図51に関して説明した製造方法と統合される。方法は、ワードライン配線層をエッチングして、ワードライン導電体3610−1(WL0)及び3610−2(WL1)のような個別的なワードラインを形成する。WL0及びWL1のようなワードラインは、アレイ配線導電体として用いられ、ショットキーダイオードの陰極を形成するN領域3625−1及び3625−2と接触するN+領域3620−1及び3620−2に対するコンタクトとしても用いられ得る。N+ポリシリコン領域3620−1及び3620−2は、例えば1020ドーパントatoms/cm3もしくはそれ以上のヒ素又はリンでドープでき、Nポリシリコン領域3625−1及び3625−2は、例えば1014〜1017ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープでき、例えば20nm〜400nmの厚さを有することができる。
図51は、ショットキーダイオードと共に形成された陽極対NT型NV NTダイオードを示す。しかし、ショットキーダイオード代りにPN又はPINダイオードを用いることもできる。
例えば、ポリシリコン領域3625−1及び3625−2を形成するために、堆積されてパターニングされたポリシリコンのようなポリシリコンの物質特性を制御することで、ショットキー(及びPN、PIN)ダイオードの電気的特性が改善(例えば、低い漏洩)できる。ポリシリコン領域は、半導体領域で用いられる方法によって決定される比較的大きい又は比較的小さい粒界サイズを有することができる。例えば、半導体産業界で用いられるSOI堆積方法を用いることができ、当該SOI堆積方法は、低いダイオード漏洩電流のように電気的特性をより改善するための単結晶(もはやポリシリコンではない)又はほぼ単結晶のポリシリコン領域をもたらす。
方法は、下部レベルコンタクト3630−1及び3630−2を形成する。コンタクト導電体物質の例としては、Al、Au、W、Cu、Mo、Pd、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、及びTiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の適した導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドが含まれる。絶縁体は、SiO2、SiNx、Al2O3、BeO、ポリイミド、Mylar又は他の適した絶縁物質であり得る。
また、下部レベルコンタクト3630−1及び3630−2は、ショットキーダイオードジャンクション3618−1及び3618−2を有するショットキーダイオードの陽極を形成する。一部で、Al、Au、W、Cu、Mo、Tiなどのような導電体がコンタクト導電体物質及びショットキーダイオードに対する陽極の両方として用いられ得る。しかし、その他の場合、低い順方向電圧降下及び低いダイオード漏洩のための陽極物質の最適化が好ましい。ショットキーダイオード陽極物質は、下部レベルコンタクト(及びショットキーダイオード陽極)3630−1及び3630−2とポリシリコン領域3625−1及び3625−2の間に付加できる(図示せず)。そのような陽極物質は、Al、Ag、Au、Ca、Co、Cr、Cu、Fe、Ir、Mg、Mo、Na、Ni、Os、Pb、Pd、Pt、Rb、Ru、Ti、W、Zn及びその他元素金属を含むことができる。また、CoSi2、MoSi2、Pd2Si、PtSi、RbSi2、TiSi2、WSi2、及びZrSi2のようなシリサイドが用いられ得る。そのような金属及びシリサイドを用いて形成されたショットキーダイオードは、参照文献NG,K.K.「Complete Guide to Semiconductor Devices」,Second Edition,John Wiley&Sons,2002m pp.31−41に説明されており、参照のためにその全体内容をここに引用する。
次に、方法は、例えば20〜500nmの厚さ、及び工程の近端部トレンチエッチングによって規定されるX及びY寸法で、例えば、通常、SiO2である平面絶縁領域4735−1及び4735−2を下部レベルコンタクト(コンタクト)3630−1及び3630−2の表面上に形成する。
次に、方法は、水平配向されたナノチューブ素子4740−1及び4740−2を各々の絶縁体領域4735−1及び4735−2の表面上に形成し、ナノチューブ素子の長さ及び幅が工程の近端部トレンチエッチングによって規定され、下部レベルコンタクト3430−1及び3430−2各々と直接接触することを遮断される。セルC00及びC01の密度を最大化するために、図51に示したナノチューブ素子4740−1及び4740−2は、以下に更に説明するように、ナノチューブ素子4740−1と接触するトレンチ規定型端部コンタクト4764及び4779、ナノチューブ素子4740−2と接触する端部コンタクト4764’及び4779’と水平に配向される。水平配向されたナノチューブ素子は、参照のためにここに引用する特許文献に詳述されている。
次いで、方法は、工程の近端部トレンチエッチングによって規定されるX及びY寸法で、保護用絶縁体4745−1及び4745−2を等角ナノチューブ素子4740−1及び4740−2各々の表面上に形成する。例示的な保護用絶縁体4745−1及び4745−2形成方法は、図48Bに関して上述されている。
次に、方法は、工程の近端部トレンチエッチングによって規定されたX及びY寸法で、上部レベルコンタクト4750−1及び4750−2を保護用絶縁体4745−1及び4745−2各々の表面上に形成する。
次に、方法は、セルC00及びC01、対応する上部及び下部レベルコンタクト、ナノチューブ素子、及び上述した絶縁体の内側壁に幅Fを有するトレンチ開口部を形成(エッチング)する。
次に、方法は、側壁垂直配線4762及び4762’を形成する。垂直側壁配線4762は、下部レベルコンタクト3630−1の端部コンタクト4766でナノチューブ素子4740−1の端部コンタクト4764を形成して連結し、垂直側壁配線4762’は、下部レベルコンタクト3630−2の端部コンタクト4766’でナノチューブ素子4740−2の端部コンタクト4764’を形成して連結する。
次に、方法は、絶縁体3403の表面に対するトレンチ形成(エッチング)を完成する。
次に、方法は、TEOSのような絶縁体を用いてトレンチ開口部を充填し、表面を平坦化してトレンチ充填4769を完成する。
次に、方法は、セルC00及びC01、対応する上部及び下部レベルコンタクト、ナノチューブ素子、及び上述した絶縁体の外側壁を形成する、幅Fを有するトレンチ開口部を形成(エッチング)する。
次に、方法は、側壁垂直配線4766及び4766’を形成する。垂直側壁配線4776は、上部レベルコンタクト4705−1の端部コンタクト領域4778でナノチューブ素子4740−1の端部コンタクト4779を形成して連結し、垂直側壁配線4776’は、上部レベルコンタクト4850−2の端部コンタクト領域4778’でナノチューブ素子4740−2の端部コンタクト4779’を形成して連結する。
次に、方法は、絶縁体3403の表面に対するトレンチ形成(エッチング)を完成する。
次に、方法は、TEOSのような絶縁体を用いてトレンチ開口部を充填し、表面を平坦化してトレンチ充填4882及び4882’を完成する。
次に、方法は、ビットライン層を堆積及び平坦化することで、ビットラインコンタクト5184C−1及び5184C−2を上部レベルコンタクト4750−1及び4750−2各々の表面上に方向性にエッチングして形成する。
次に、方法は、ビットライン5184をパターニングする。
セルC00及びC10を形成する不揮発性ナノチューブダイオードは、図13の不揮発性ナノチューブダイオード1300に対応し、各セルC00及びC10に1つずつある。図51の断面5185に示したセルC00及びC01は、図29Aのメモリアレイ2910に概略的に示した対応セルC00及びC01に対応し、ワードラインWL0及びWL1及びビットラインBL0は、メモリアレイ2910に概略的に示したアレイラインに対応する。
図51に示した断面5185の製造後に、X方向の3Dメモリセル境界が同時的なトレンチエッチング、絶縁体を用いたトレンチ充填及び平坦化によって形成される。次に、上部レベルコンタクトに対するビットライン及びビットラインコンタクトが形成され、図51の断面5185に対応する図52の断面5185’を完成する。
図52に示した断面5185’は、図51に関して上述したような支持回路及びインターコネクション3601、絶縁体3603を示す。断面5185’は、ワードラインWL0に沿ったX方向にある。
N+ポリシリコン領域3620−1’及び3620−1”は、ダイオード陰極領域を形成する各々のワードライン3610−1(WL0)及びNポリシリコン3625−1’及び3625−1”間のコンタクトを形成する。下部レベルコンタクト3430−1’及び3430−1”は、各々のナノチューブ素子4840−1’及び4840−1”に対するコンタクト、及びショットキーダイオードジャンクション3618−1’及び3618−1”を形成するための陽極として作用する。下部レベルコンタクト及びナノチューブ素子の間のコンタクトが図51の対応断面5185に示されている。
下部レベルコンタクト3630−1’及び3630−1”各々との電気的接触からナノチューブ素子4840−1’及び4840−1”を分離するために、絶縁体4835−1’及び4835−1”が用いられる。
保護用絶縁体4845−1’及び4845−1”は、ナノチューブ素子上側に保護領域を提供し、またナノチューブ素子4840−1’及び4840−1”を各々の上部レベルコンタクト4850−1’及び4850−1”との電気接触から電気的に分離する。ナノチューブ素子と上部レベルコンタクトの間のコンタクトが対応断面5185に示されている。
ビットラインコンタクト5184−1’及び5184−1”が各々の上部レベルコンタクト4850−1’及び4850−1”を各々のビットライン5184−1(BL0)及び5184−2(BL1)に連結する。
図51及び図52に各々示した対応断面5185及び5185’は、水平配向されたナノチューブ素子を有する陽極対NT 3Dメモリアレイを示す。ナノチューブチャネル長さ及びチャネル幅(WSW−CH)は、対応するビット及びワードアレイラインだけでなく、X方向で1FかつY方向で1FであるNV NTダイオードセル寸法に対応する。断面5185は、Y方向の2つの隣接する陽極対ナノチューブ型不揮発性ナノチューブダイオードベースセルの断面であり、断面5185’は、X方向の2つの隣接する陽極対ナノチューブ型不揮発性ナノチューブダイオードベースセルの断面である。断面5185及び5185’は、対応するワードライン及びビットラインアレイラインを含む。不揮発性ナノチューブダイオードは、断面5185及び断面5185’に示した各セル内のステアリング及びストレージ素子を形成し、各セルは1F×1Fの寸法を有する。隣接するセル間の間隔は1Fであり、それによって、セル周期はX及びY方向の何れでも2Fである。それによって、1つのビットは4F2の面積を占有する。例えば45nm技術ノードにおいて、セル面積は0.01μm2未満である。
図51及び図52に示した対応断面5185及び5185’の製造方法は、Nポリシリコン及びN+シリコン層の垂直方向が相互交換されることを除いて、図48A〜図48BBに関して上述した製造方法に対応する。NV NTスイッチの製造方法は同様である。唯一の違いは、断面5185及び5185’にトレンチを形成するとき、Nポリシリコン層がN+ポリシリコン層よりも先にエッチングされるということである。
水平配向された自己整列の端部接触型NV NTスイッチと、陽極対NTスイッチ連結及び陰極対NTスイッチ連結の全てを有するNV NTダイオードデバイス積層を用いる不揮発性メモリ
図32は、絶縁層及び積層アレイ下側に形成された支持回路の上側の絶縁層上で互いに対して積層された2つのメモリアレイ、及び絶縁層を介する通信手段を有する実施例を製造するための方法3200を示す。前記方法3200を不揮発性ナノチューブダイオード1200及び1300に関して更に後述するが、その方法3200は、上述した多くの不揮発性ナノチューブダイオードの実施例の製造を十分に説明することができる。方法3200が3Dメモリの実施例に関して説明されるが、当該方法3200を用いて、例えばPLAs、FPGAs、及びPLDsで使われるようなロジッグ支持回路(メモリ支持回路の代わり)を有するNAND及びNORアレイのようなロジッグアレイとして整列されるNV NTダイオードを基にする3Dロジッグ実施例を形成することもできることに留意されたい。
図53は、3次元アレイの2段積層、下部アレイ5302及び上部アレイ5304を含む図5300を示す3D斜視図である。下部アレイ5302は、不揮発性ナノチューブダイオードセルC00、C01、C10、C11を含む。上部アレイ5304は、不揮発性ナノチューブダイオードセルC02、C12、C03、C13を含む。ワードラインWL0及びWL1は、X方向に沿って配向され、ビットラインBL0、BL1、BL2、BL3は、Y方向に沿って配向され、ワードラインWL1及びWL2にほぼ直交する。ナノチューブ素子のチャネル長LSW−CHは、3D斜視図5300に示されるように水平に配向されている。セルC00、C01、C02、C03の断面が図54Aに、セルC00、C02、C12、C10が図54Bに更に示されている。
一般に、方法3210は、半導体基板上及びその内部に支持回路及びインターコネクションを製造する。これは、メモリ(又はロジッグ)支持回路を形成するように相互接続されるドレイン、ソース、及びゲートを備えるNFET及びPFETデバイスを含む。そのような構造物及び回路は、本願に説明していない、公知技術を用いて形成できる。方法3210の一部の実施例は、公知の方法を用いて、図54A及び図54Bに示した断面5400及び5400’の一部として、支持回路及びインターコネクション5401層を形成するために用いられ得、前記支持回路及びインターコネクションの上部及び内部には、不揮発性ナノチューブダイオード制御部及び回路が製造される。支持回路及びインターコネクション5401は、例えば、図47に示した支持回路及びインターコネクション3401及び図51に示した支持回路及びインターコネクション3601と類似するが、2つの積層メモリアレイを収容するように変更される。2段積層メモリアレイを図54に示すが、2段以上の3Dアレイ積層が形成(製造)でき、非制限的に、例えば4段及び8段積層を含むことに留意されたい。
次に、方法3210も用いて、各々図54A及び図54Bの断面5400及び5400’に示した絶縁体5403のような不揮発性ナノチューブアレイ構造物及びインターコネクト手段を表面上に備える平坦化された絶縁体を含む中間構造物を製造し、図47に示した絶縁体3403及び図51に示した絶縁体3601と類似するが、2つの積層メモリアレイを収容するために変更される。平坦化された絶縁層下側の半導体基板上又はその内部のメモリ支持回路を平坦化された絶縁層表面上及びその上側の不揮発性ナノチューブダイオードアレイと相互接続するために、インターコネクト手段は、垂直配向された充填コンタクト又はスタッドを含む。平坦化された絶縁体5403は、図27Bに示した方法2730と類似する方法を用いて形成される。平面絶縁体5403(断面5400には図示せず)を介するインターコネクト手段は、図28Cに示したコンタクト2807と類似し、第1メモリアレイ5410及び第2メモリアレイ5420内のアレイラインを対応支持回路及びインターコネクション5401に連結するのに用いられ得る。支持回路及びインターコネクション5401及び絶縁体5403がメモリアレイ支持構造物5405−1を形成する。
次に、図47に示した不揮発性ナノチューブダイオードアレイ断面4785及び対応する製造方法と類似する不揮発性ナノチューブダイオードアレイを基にするダイオード陰極対ナノチューブスイッチを用いて第1メモリアレイ5410を製造するために、方法2740と類似する方法3220を用いる。
次に、図51に示した不揮発性ナノチューブダイオードアレイ断面5185及び対応する製造方法と類似する不揮発性ナノチューブダイオードアレイを基にするダイオード陽極対ナノチューブスイッチを用いて、図30Bに示した方法3040と類似する方法3230が第1メモリアレイ5410の平面上に第2メモリアレイ5420を製造する。
図54Aは、第1メモリアレイ5410及び第2メモリアレイ5420を含む断面5400を示し、前記両アレイは、共通のワードライン5430を共有する。ワードライン5430のようなワードラインは、アレイ5420を形成するとき、メモリアレイ(セル)を形成するトレンチエッチング方法の間に形成(エッチング)される。断面5400は、共有されたワードライン5430(WL0)、4つのビットラインBL0、BL1、BL2、BL3、及び対応セルC00、C01、C02、C03と共に、ワードライン又はX方向に組み合わせた第1メモリアレイ5410及び第2メモリアレイ5420を示す。X方向のアレイ周期は2Fであり、ここでFは技術ノード(世代)に対する最小寸法である。
図54Bは、第1メモリアレイ5410’及び第2メモリアレイ5420’を含む断面5400’を示し、前記両アレイは、共通のワードライン5430’及び5432を共有する。ワードライン5430’は、ワードライン5430の断面図である。ワードライン5430’及び5432のようなワードラインは、アレイ5420’を形成するとき、メモリアレイ(セル)を形成するトレンチエッチングの間に形成(エッチング)される。断面5400’は、共有されたワードライン5430’(WL0)及び5432(WL1)、2つのビットラインBL0及びBL2、及び対応セルC00、C10、C02、C12と共に、ビットライン又はY方向に組み合わせた第1メモリアレイ5410’及び第2メモリアレイ5420’を示す。Y方向のアレイ周期は2Fであり、ここでFは技術ノード(世代)に対する最小寸法である。
アレイ5410に対する1ビットのメモリアレイセル面積は4F2であるが、これはX及びY方向に2F周期であるためである。アレイ5420に対する1ビットのメモリアレイセル面積は4F2であるが、これはX及びY方向に2F周期であるためである。メモリアレイ5420及び5410が積層されるため、ビット当たりメモリアレイセル面積は2F2である。4メモリアレイ(図示せず)が積層されれば、ビット当たりメモリアレイセル面積は1F2となる。
一部の実施例において、産業界の標準製造技術を用いる方法3240が、必要によって、追加の配線層を加えること、及びチップを不動態化してパッケージインターコネクト手段を加えることで、半導体チップの製造を完成する。
動作中に、図54Aに示したメモリ断面5400及び図54Bに示した対応メモリ断面5400’は、図33Bに示したメモリ断面3305及び図33B1に示した対応メモリ断面3305’の動作に対応する。メモリ断面5400及び対応メモリ断面5400’動作は、図33Dに示した波形3375に関して上述したものと同じである。
トレンチ充填の代案として等角導電体堆積を用いるトレンチ側壁配線の形成方法
図48Gは、図48Hに示すように、導電体4858で充填されるトレンチ開口部4857を示す。次いで、図48A〜図48BBに示した製造方法で更に説明するようにトレンチ側壁配線が形成される。
図55A〜図55Fに示すように、トレンチ側壁配線を生成するために、トレンチ充填導電体代りに、等角導電体堆積が用いられ得る。図55A〜図55Fに示した例示的な製造方法は、図41A及び図41Bに示した米国特許第5,096,849号の変形を基にする。
一部の方法は、図55Aに示すように、等角導電体層5510を開口部4857(図48G)内に堆積して、トレンチ開口部5515を形成する。導電体層物質の例としては、Al、Au、W、Cu、Mo、Pd、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、及びTiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の適した導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドが挙げられる。導電体物質は、以下に更に説明するように、側壁配線領域内に形成される。配線距離が短いため、結果的なトレンチ側壁配線のシート抵抗は問題とならない。
次に、方法は図55Bに示すように、犠牲物質5520を用いて、トレンチ開口部5515を充填する。犠牲物質5520は、導電体、半導体、又は絶縁体であり得る。絶縁体が選択されれば、犠牲物質5520は、CMOS産業界又はパッケージング産業界に公知の任意の絶縁体物質、例えばSiO2、SiN、Al2O3、BeO、ポリイミド、PSG(リンケイ酸ガラス)、フォトレジスト、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、スパッタガラス、エポキシガラス、及びその他誘電体で形成できる。
次に、方法は図55Cに示すように、上部レベルコンタクト4850’及び4850”の底部の下方に向かって深さDZ10まで犠牲物質5520をエッチング(RIE)し、犠牲物質5520’を残す。
次に、方法は、図55Dに示すような公知の産業界の方法を用いて、等角トレンチ側壁導電体の露出した領域を除去(エッチング)し、犠牲物質5520’を残す。
次に、方法は、図55Eに示すように、公知の産業界の方法を用いて、残存する犠牲物質5520’を除去(エッチング)する。
次に、方法は、残存する等角絶縁体をエッチング(RIE)し、トレンチ側壁配線5535及び5535’を形成する。次いで、図48Lの側壁配線4862及び4862’に対応するトレンチ側壁配線5535及び5535’を形成するために、方法は残存する半導体及び金属層を方向性エッチングし、それによってトレンチ5550を形成する。
図55A〜図55Fに関して説明したように、導電体トレンチ充填の代りに等角導電体堆積を用いる製造方法を、図48A〜図48BBに関して説明した製造方法に適用して、図48Yに示した3Dメモリ断面4885及び図48BBに示した3Dメモリ断面4885’を形成することができる。
図55A〜図55Fに関して上述したように、等角導電体堆積を用いる製造方法を用いて、図51に示した3Dメモリ断面5185及び図52に示した3Dメモリ断面5185’を形成することもできる。
不揮発性ナノチューブブロック
不揮発性ナノチューブスイッチ(NV NTスイッチ)は、米国特許出願第11/280,786号に詳述されており、スイッチの実施例及び動作は、上述した図3〜図11Bに示すように、本願に簡略に要約されている。図3〜図6Bは、水平配向されたNV NTスイッチ300、400、500、600を示し、図7Bは、垂直配向されたNV NTスイッチ750を示す。これらのスイッチは、例えば0.5〜10nm厚さのナノチューブ素子によって形成され、前記ナノチューブ素子は、パターニングされたナノチューブ素子の両端部で表面領域と接触する金属端子によって接触されている。
図26A及び図29Aは、図12及び図13に関して上述したように、陰極オンNT及び陽極オンNT型の不揮発性ナノチューブダイオードを各々用いる不揮発性ナノチューブダイオードベースメモリアレイ及び回路を示す。エッチング技術ノードFで可能な限り高密度なメモリアレイを製造するのが好ましく、ここで、Fは最小技術ノードリソグラフィ寸法である。各セルがF×Fであり、隣接セルと寸法Fだけ離隔されれば、セル対セル周期は2Fとなり、技術ノードFに対する最小セル面積は4F2となる。個別的なセルが1つ以上のビットを保持、又はアレイが相互上部に積層できれば、有効メモリセルは、例えば2F2又は1F2となり得る。
図28Cは、NV NTダイオードセルが水平配向されたナノチューブと接触する垂直配向されたダイオードステアリング(選択)デバイスを含む断面2800”を示し、前記水平配向されたナノチューブは、X方向の最小フィーチャーサイズFよりも大きいが、これはナノチューブ素子2850の両端部の水平配置されたナノチューブ素子コンタクトが最小フィーチャーFを超えて延長するためである。図28A及び図28B、そして図31A、図31B、及び図31Cは、最小フィーチャーサイズFと両立できる底部及び側部/上部コンタクトと共に垂直配向されたナノチューブを示す。
しかし、垂直配向されたナノチューブの場合にも、F=22nm(又はそれ未満)の技術ノードのような小さな寸法へのスケーリングは、一部の実施例において、ナノチューブ素子のナノチューブファブリック密度によって、即ちデバイスの幅方向に利用可能な個別的なナノチューブの個体数によって制限でき得る。ナノチューブファブリック密度を示す他の方式は、図38に示すように、空隙領域のサイズを測定することである。図39は、例えば45nm、35nm、又は22nmであり得る最小フィーチャー幅Fのデバイスで利用可能なナノチューブの個体数を増加するために、厚さが増大されたナノチューブ素子を示す。図40は、ナノチューブ素子4050が断面F×Fを有する高密度メモリセルを示す。ナノチューブの厚さは、チャネル長LSW−CHを決定し、当該チャネル長は、ナノチューブスイッチ4005の上部レベルコンタクト4065と下部レベルコンタクト4030の間の間隔によって規定される。上部レベルコンタクトは、上部コンタクトともいうことができ、下部レベルコンタクトは、底部コンタクトともいうことができる。ナノチューブ素子4050のような厚いナノチューブ素子を不揮発性ナノチューブブロックということができる。図40に関して上述し、図57、図67、及び図68に関して更に後述するように、上部レベル及び下部レベルコンタクトを有するナノチューブ素子4050のように、NV NTナノチューブブロックを用いて製造されたNV NTダイオードアレイは、比較的単純な自己整列型3次元NVメモリアレイ構造という結果をもたらす。
不揮発性ナノチューブブロック(「NV NTブロック」)は、ナノチューブファブリックの3D体積を含むナノチューブ素子と考えられる。NV NTブロックという用語は、比較的厚いナノチューブ素子を、例えば図3〜図7Bに示した、比較的薄いナノチューブ素子と区分するために使われる。例えば、NV NTブロックは、例えば約10nm〜200nm(又はそれ以上)、例えば10nm〜50nmの厚さを有することができる。それによって、ブロックの厚さは、ブロック内の個別的なナノチューブの直径よりも極めて大きいことが一般であり、例えば個別的なナノチューブ直径より少なくとも約10倍大きく、ナノチューブの3D体積を形成する。その一方、一部の他の種類のナノチューブ素子は、比較的薄く、例えば自体のナノチューブ径とほぼ類似する厚さ(例えば、ほぼ1nm)を有することで単層を形成する。多くの場合に、(ナノ級(nanoscopic)レベルではもちろん3Dフィーチャーとみなされるが、)比較的薄い素子が自然に「2−D」としてみなされる。一般に、比較的薄いナノチューブファブリック、及び比較的厚いNV NTブロック(例えば、約1nm未満から200nm以上までのように広い範囲の厚さにわたって)の両方が、ナノチューブの網を含む。
多くの実施例において、底部、上部、側部、端部、又は表面の任意の組み合わせを含む任意の表面のブロックに端部が接触し得るように、NV NTブロックが成形され、サイズが決定され、及び/又は十分に高密度化される。ブロックを形成するファブリックのサイズ及び/又は密度は、端子がファブリックを介して相互接触し、短絡するのを十分に防止する。即ち、ファブリックのサイズ及び/又は密度は、端子を物理的に相互分離する。図38に関して上述したように、NV NTブロックを形成するファブリックが十分に高密度となることを保障する1つの方法は、ファブリック内の空隙のサイズ分布を制御することである。以下により詳述するように、NV NTブロックのファブリックの密度は、堆積パラメータの適切な選択によって制御できる。例えば、ファブリックを形成するナノチューブは、相互上部に複数層をコーティングするためのスピンコーティングを用いて、又はスプレーコーティング技術を用いて、高密度に堆積することができる。又は、後述するように、例えばナノチューブファブリックの堆積中又は堆積後に、犠牲物質をナノチューブファブリック内に統合することで薄層を形成することもできる。このような犠牲物質は、端子が形成されるとき、端子の接触を実質的に防止、即ち端子を物理的に分離させる。犠牲物質は、後に、実質的に除去され、ナノチューブファブリックを残す。ナノチューブファブリックは、他の実施例ように高密度又は厚いものである必要はなく、これは端子が所与のぶんだけ相互物理的に分離して既に形成されているためである。
多くの実施例において、NV NTブロックを形成するナノチューブファブリック内の多くのナノチューブが配置表面に対して実質的に平行に置かれる。一部の実施例において、例えばナノチューブが表面上にスピンコーティングされれば、ナノチューブの少なくとも一部が所与の方向に沿ってほぼ側方向に延長し得るが、それらの配向がそのような方向に制約されるわけではない。また、他のナノチューブ層が前記層の上部にスピンコーティングされれば、ナノチューブは、上述した層と同じ方向へ、又は異なる方向へ延長できるのが一般的である。また、追加層の多くのナノチューブが表面に対してほぼ平行であるが、一部のナノチューブは、下方に向かって曲がって、前のナノチューブ層内の空隙を充填することができる。他の実施例において、例えば、ナノチューブが表面上にスプレーコーティングされれば、一般に、ナノチューブは依然として配置される表面に対してほぼ平行に置かれるが、当該ナノチューブは、側方向に互いに対してほぼランダムに配向されることもある。他の実施例において、ナノチューブは、全ての方向にランダムに延長できる。
多くの実施例において、NV NTブロックは、ほぼ側方向寸法又はそれよりも大きい厚さ又は高さを有する。例えば、以下により詳述するように、NV NTブロックの1つ以上の寸法がリソグラフィ的に規定でき、1つの寸法は、NV NTブロックを形成するナノチューブファブリックの堆積状態における厚さによって規定される。リソグラフィ的に規定された寸法は、技術ノード(F)でスケーリングでき、それによって約Fの最小側方向寸法で、例えばF=65nmの場合にほぼF=65nm、F=45nmの場合にほぼF=45nm、F=32nmの場合にほぼF=32nm、F=22nmの場合にほぼF=22nm、又はそれ以下でデバイスを製造し得るようにする。例えばF=22nmの場合、NV NTブロックは、約22nm×22nm×35nmの寸法を有することができ、これは、NV NTブロックを形成するナノチューブファブリックの厚さを約35nmであると推定する。他の寸法及び厚さも可能である。端子の整列によって、及びNV NTブロックを形成するナノチューブファブリックの堆積状態における特性及び厚さによって、端子間の距離(即ち、スイッチチャネル長)がNV NTブロックのリソグラフィで規定された寸法によって規定できる。その代りに、端子間の距離は、NV NTブロックを形成するファブリックの厚さによって規定でき、状況次第で、その距離は、サブリソグラフィ的となり得る。その代りに、NV NTブロックの寸法と直接関連されない整列体で端子を提供することで、即ち特定の距離だけ相互分離されるフィーチャーを有するように端子をパターニングすることで、スイッチチャネル長が規定できる。一般に、以下により詳述するように、NV NTブロックは、少なくとも面積が1F2まで減少したスイッチング素子を製造できるようにする。
一部の実施例は立方体のような特性を有するが、「NV NTブロック」が必ず立方体である必要はなく、例えば全ての寸法がほぼ等しい、又は平行な側部さえ有する体積部である必要はないことに留意されたい。例えば、特定の実施例において、図示の四角形が製造された状態でほぼ円形となるように、又は全体的に四角形であるが丸形特性を有するように、最小寸法でマスキング層に規定された形状が丸形の角を有することができる。ほぼ円形であるマスキング層は、本願でNV NTブロックといわれるほぼ円筒状の不揮発性ナノチューブ素子を結果的にもたらす。それによって、トレンチ境界を規定するために用いられたマスキング層が図57Aに関して後述するように、F×F平方体であれば、図40の断面4000によって示したナノチューブ素子4050は、製造された状態における平方断面F×Fを有し得る。もしくは、断面4000に示したナノチューブ素子4050は、図57A’に関して後述するように、円筒状のNV NTブロック素子の一部として、ほぼFの直径を有するほぼ円形の製造された状態の断面を有することができる。
個別的なNT対NT重畳領域は、利用可能なSEM解像度の玄開を下回る0.5×0.5nm〜10×10nmのサイズを有すると推定される。図3は、図6A及び図6Bに示したNV NTスイッチ600/600’に対応するNV NTスイッチ300を示す。図6Aに関して、SEM電圧コントラスト画像で示すように、電気的に連続してオン状態のNV NTネットワークを有するパターニングされたナノチューブ素子630によって、端子620に印加される電圧が端子610に伝達できるように、NV NTスイッチがオン状態にある。図6Bは、NV NTスイッチ600に対応するが、オフ状態にあるNV NTスイッチ600’を示す。オフ状態で、パターニングされたナノチューブ素子630は、電気的に不連続状態のNV NTネットワークを形成し、端子610と端子620とを電気的に連結しない。図6BのNV NTスイッチ600’のSEM電圧コントラスト画像は、パターニングされたナノチューブ素子630を示し、当該ナノチューブ素子では、パターニングされたナノチューブ素子領域630’が端子620(明るい領域)に電気的に連結され、パターニングされたナノチューブ素子領域630”は、端子610’(暗い領域)に電気的に連結されるが、ここでパターニングされたナノチューブ素子領域630’及び630”は、互いに電気的に連結されない。端子610’は暗いが、これは、パターニングされたナノチューブ素子領域630’及び630”の間のNV NTネットワーク内の電気的不連続性のせいで、端子620に印加された電圧が端子610’に達しないためである。NV NTスイッチ600’内の端子620に電気的に連結されないことを除いて、端子610’は端子610と同じであることに留意されたい。電気的なNV NTネットワーク不連続性は、領域630’の明るい部分及び領域630’の暗い部分に対して可視である一方、NV NTネットワークを形成する個別的なナノスケールNV NTスイッチは、SEM解像度の限界のため不可視である。
動作中に、図9A及び図9Bに関して上述したように、そして図11A及び図11Bに示したテスト電圧及びタイミングを用いて、スイッチ300は、オン状態とオフ状態の間でスイッチングする。オン状態で、読み取り動作中に測定された抵抗は、ほぼ抵抗型である(near−ohmic)。図49及び図50に関して上述したように、及び図56A〜図65に関して後述するような端子(コンタクト)構成で及び多様な厚さで製造されたNV NT素子は、図11A及び図11Bに示したものと類似するテスト条件が適用される場合に、図9A及び図9Bに示したものと類似する電気的スイッチング特性を示す。ナノチューブ素子のスイッチングは、幾何学的変化に対して比較的鈍いものと見えるが、図10に示した短いスイッチのチャネル長LSW−CHにおける低い電圧動作では例外もあり得る。
以下の図56A〜図56F及び図57A〜図57Cは、3次元の斜視図において、多様な端子コンタクト位置構成を有する種々の比較的薄いNVナノチューブ素子及び比較的厚いNVナノチューブ素子(NV NTブロック)を示す。
図58A〜図65は、多様な不揮発性ナノチューブ素子を用いて製造された不揮発性スイッチ及び測定された対応電気スイッチング特性を示す。これら不揮発性ナノチューブ素子及び端子コンタクト構成は、図56A〜図56F及び図57A〜図57Cに示したものに対応する。
図66A〜図66Cは、図40、図47、図49、図56A〜図56F、図57A〜図57C、及び図58A〜図65に示したような多様な不揮発性ナノチューブブロックの様々な製造方法を示す。
図67及び図68A〜図68Iは、図40に示した断面4000に関して上述した構造物及びメモリセルの製造方法を示す。図67及び図68A〜図68Iは、陰極オンNT NV NTダイオード構成に関して説明する。図69及び図70は、陽極対NT NV NTダイオード構成に基づくメモリセルの構成を示す。
図71。図72A及び図72Bは、共有されたワードラインのような共有されたアレイラインを含む3D NV NTダイオードベースセルの2段積層アレイを示す。図73及び図74は、共有されたワードラインのような、アレイラインを共有しない3D NV NTダイオードベースセルの2段積層アレイを示す。
図75及び図76A〜図76Dは、3D NV NTダイオードベース構造物及び対応する単純化された製造方法を示す。単純化された製造方法は、図77の斜視図に示すように、4、8、16及びそれよりも多くのレベルの複数レベルアレイを可能にする。
不揮発性ナノチューブブロック、多様な端子位置、及びそのスイッチング特性を用いて製造されたNV NTスイッチ
図56Aの3D斜視図に示したNV NTスイッチ5600Aは、上部コンタクト位置5605A及び5607A、及び比較的薄い(例えば約0.5〜10nm未満の)不揮発性ナノチューブ素子5602Aを有するNV NTスイッチを示す。コンタクト位置は、端子(図示せず)がナノチューブ素子5602Aの表面と接触する地点を示す。NV NTスイッチ5600Aは、図3に示したNV NTスイッチ300に対応し、このとき、ナノチューブ素子5602Aは、ナノチューブ素子330に対応し、コンタクト位置5605Aは、端子310の位置に対応し、コンタクト位置5607Aは、端子320の位置に対応する。
図56Bの3D斜視図に示したNV NTスイッチ5600Bは、薄い不揮発性ナノチューブ素子5602B及び底部コンタクト位置5605B及び5607B有するNV NTスイッチを示す。コンタクト位置は、端子(図示せず)がナノチューブ素子5602Bの表面と接触する地点を示す。NV NTスイッチ5600Bは、図5に示したNV NTスイッチ500に対応し、このとき、ナノチューブ素子5602Bは、ナノチューブ素子530に対応し、コンタクト位置5605Bは、端子510の位置に対応し、コンタクト位置5607Bは、端子520の位置に対応する。
図56Cの3D斜視図に示したNV NTスイッチ5600Cは、薄い不揮発性ナノチューブ素子5602C及び上部コンタクト位置5605C及び底部コンタクト位置5607Cを有するNV NTスイッチを示す。コンタクト位置は、端子(図示せず)がナノチューブ素子5602Bの表面と接触する地点を示す。NV NTスイッチ5600Cは、上部及び底部コンタクトを同じナノチューブ素子に組み合わせる。
図56Dの3D斜視図に示したNV NTスイッチ5600Dは、NV NTブロック(厚いNV NT素子)5610及びコンタクト位置5612及び5614を有するNV NTスイッチを示す。NV NTスイッチ5600Dは、図58A〜図58D及び図59各々に関して後述するような構造及び電気的スイッチング結果を有するNV NTスイッチ5800/5800’/5870に対応する。図示の実施例において、対応するスイッチ5800は、側方向寸法をリソグラフィ的に規定するために用いられる技術ノードでスケーリングされる。例えば、本実施例の場合、F=22の技術ノードは、約22nmのスイッチチャネル長及び約22nmの幅を提供することができる。上述したように、多くの実施例において、スイッチチャネル長をできるだけ短く、例えば技術ノードが許容する限度内で短く製造するのが好ましいが、他の実施例では長いチャネル長が好ましい場合もある。NV NTブロックの厚さは、スイッチ5600Dの高さを規定し、特定の実施例において当該厚さは、約10nmとなり得るが、他で説明するように、その他の厚さも可能である。図56Dのコンタクト位置5612は、側部コンタクト位置5612−1及び5612−2、上部コンタクト位置5612−3、及び端部コンタクト位置(不可視である)を含み、図58A〜図58Dに示したコンタクト5830−1及び5830−2に対応する。コンタクト位置5614は、側部コンタクト位置5614−1、第2側部コンタクト位置(不可視である)、上部コンタクト位置5614−2、及び端部コンタクト5614−3を含み、コンタクト5840−1及び5840−2に対応する。
図56Eの3D斜視図に示したNV NTスイッチ5600Eは、NV NTブロック5620及び端部コンタクト位置5622及び5625を有するNV NTスイッチを示す。NV NTブロック5620は、ナノチューブ素子4910に対応し、端部コンタクト位置5622は、端部領域コンタクト4965に対応し、端部コンタクト位置5625は、図49に示したNV NTスイッチ4900に関して上述した端部領域コンタクト4960に対応する。スイッチ動作は、図50に示されている。また、図60A〜図60Cに示したNV NTスイッチ6000/6000’/6050に関して後述するように、NV NTブロック5620は、ナノチューブ素子6010に対応し、端部コンタクト位置5622は、端部領域コンタクト6040に対応し、端部コンタクト位置5625は、端部領域コンタクト6030に対応する。電気的スイッチング特性を図61に関して説明する。
図56Fの3D斜視図に示したNV NTスイッチ5600Fは、NV NTブロック5630、底部コンタクト位置5632、組み合わせた端部コンタクト位置5634−1及び上部コンタクト位置5634−2を含む、組み合わせた端部コンタクト位置5634を有するNV NTスイッチを示す。NV NTスイッチ5600Fは、図62A及び図62Bに関して後述するNV NTスイッチ6200/6200’に対応する。NV NTブロック5630は、NV NTブロック6210に対応し、底部コンタクト位置5632は、底部コンタクト6230に対応し、組み合わせた端部コンタクト位置5634−1及び上部コンタクト位置5634−2は、組み合わせた端部コンタクト6240−1及び6240−2各々に対応する。電気的スイッチング特性を図63A及び図63Bに関して説明する。
図57Aの3D斜視図に示したNV NTスイッチ5700Aは、NV NTブロック5710と、底部コンタクト位置5715及び上部コンタクト位置5720を有するNV NTスイッチを示す。NV NTスイッチ5700Aは、図64A〜図64C、及び図65各々に関して後述する構造及び電気的スイッチング結果を有するNV NTスイッチ6400/6400’/6450に対応する。NV NTブロック5710は、NV NTブロック6410に対応し、底部コンタクト位置5715は、底部コンタクト6427に対応し、上部コンタクト位置5720は、図64Bに示した上部コンタクト6437に対応する。スイッチ6400に対するスイッチング結果は、所与の厚さ、例えば35nmの厚さでNV NTブロックによる上部コンタクト対底部コンタクトの短絡がないことを示す。
F×Fのマスキング層を製造中に用いる場合、NV NTスイッチ5700Aはまた、図40に示したナノチューブ素子4050に対応する。図57A’の3D斜視図に示したNV NTスイッチ5700A’は、上述したように、マスキング層内の図示イメージの角を丸くすることで生じる直径Fのほぼ丸形マスキング層に形成される。NV NTブロック5710’は、直径がほぼFである円形断面、底部コンタクト位置5715’及び上部コンタクト位置5720’を有するほぼ円筒状となる。断面4000内の対応するダイオード領域は、ナノチューブ素子4050と同時に形成され、直径がほぼFである円形断面又は平方形断面F×Fを有することができる。即ち、断面4000内のストレージセルを形成する3D NV NTダイオードは、ステアリング(選択)ダイオードの上部NV NTブロックスイッチを用いて積層を形成し、前記積層は、ほぼ平方形又はほぼ円形断面を有する。
図38に関して示したナノチューブ層3800に関して上述したような、十分に小さいサイズ及び個体数の空隙領域が、以下図64A〜図64Cに示したNV NTブロック6410の製造に用いられ、このとき、所与の距離だけ、例えば約35nmだけ離隔された底部コンタクト5425及び上部コンタクト6435の間には短絡が発生しない。NV NTブロック6410は、図57Aの3D斜視図内のNV NTブロック5710に対応する。
3D斜視図で示した図57Bは、NV NTスイッチ5700Bであり、ここでブロック5730は、図57Aに示した対応コンタクト位置間の対応距離よりも短い底部コンタクト位置5735と上部コンタクト位置5740の間の距離を有する。また、ブロック体積は、影付きで示し、ブロック5710と異なって製造されることを示す。製造上の違いは、図66A〜図66Cに関して更に後述する。しかし、重要な違いについての簡単な要約を提供する。図56A〜図56F、図57A及び図57A’、及び上述した対応図面に関して説明したNV NTブロックは、参照のためにここに引用する特許文献により詳述されているような、水性又は非水性溶媒内のCMOS両立型の微量金属フリー標準分散体から堆積された炭素ナノチューブを用いて製造できる。そのようなナノチューブ素子層は、スピンオンコーティング技術又はスプレーオンコーティング技術を用いて堆積できる。図57Bに示したブロック5730は、犠牲ポリマー、例えば図66A〜図66Cに関して以下に更に説明するシクロヘキサノン又はNMPのような有機溶媒内に溶解されたポリプロピレンカーボネートで製造できる。上部端子は、上部コンタクト領域5740と接触して形成される。NV NTブロック5730構造物内の犠牲ポリマーの存在は、上部及び底部コンタクトが比較的密接した近接度、例えば約35nm未満、例えば約22nm以下又は例えば約10nm(例えば、約10〜22nm)で製造できるように許容する。パターニング及び絶縁化後に、犠牲ポリマー(例えば、ポリプロピレンカーボネート)が蒸発され、絶縁層を通じて、又は絶縁化前に、例えば200〜400℃の蒸発温度で残留物を実質的に残さない。図57B’に示したNV NTスイッチ5700B’は、底部コンタクト領域5735’及び上部コンタクト領域5740’と共に、犠牲ポリマー物質除去後の(例えば、蒸発後の)ブロック5730’を示す。上部及び底部コンタクト領域がより密集し得ることを除いて、NV NTブロック5730B’はNV NTブロック5700Aと類似する。
3D斜視図で示した図57Cは、NV NTスイッチ5700Cであり、ここでNV NTブロック5750は、図66A〜図66Cに関して以下に更に説明するように、当該NV NTブロック5750が個別的なナノチューブ間に追加の物質を含むことを示す影付き領域を含む。NV NTブロック5750の堆積前に形成された底部コンタクト領域5755、及び上部コンタクト領域5760は、NV NTブロック5750の堆積後に形成される。このような追加の物質は、NV NTブロック5750の性能特性を改善し得る。当該追加の物質は、蒸発されず、NV NTブロック5750構造物の一部として残存するポリプロピレンカーボネートのようなポリマーであり得る。また、ポリプロピレンカーボネートが図57B’に示したように蒸発され、NV NTスイッチ5700Cのスイッチング特性を改善するために、上部コンタクトの形成前に多孔性誘電体物質でNV NTブロック5730’が充填されたかもしれない。
技術ノードでスケーリングされた不揮発性ナノチューブブロック寸法で製造されたNV NTスイッチ
図58Aは、NV NTスイッチ5800の平面図を示し、図58Bは、図58Aに示した断面Z1−Z1’に対応する断面5800’を示す。特定の実施例において、基板5820上の不揮発性ナノチューブブロック5810は、約800nmの全体長、約24nmの幅、及び約10nmの厚さを有する。上述したように、断面寸法は、通常、技術的ノードによって決定されるが、断面に直交する厚さ寸法は、技術ノードに対応しないこともある。端子5825は、端部コンタクト(端部領域コンタクト)5830−1及び上部コンタクト5830−2でNV NTブロック5810と接触する。また、図56Dの対応する3D図面で示したように、側部コンタクト(図示せず)が用いられることもある。端子5835は、端部コンタクト5840−1及び上部コンタクト5840−2でNV NTブロック5810と接触する。また、図56Dの対応する3D図面で示したように、側部コンタクト(図示せず)が用いられることもある。NV NTスイッチ5800/5800’のチャネル長LSW−CHは、端子5825と端子5835間の距離によって決定され、これは、例えば約22nmとなる。スイッチのチャネル幅WSW−CHは、例えば約24nmであり、エッチングによって決定される。膜厚HSW−CHは堆積状態で、例えば約10nmである。一部の実施例において、ブロック5810の電気的性能は、約22nm(LSW−CH)×24nm(WSW−CH)×10nm(HSW−CH)の体積に含まれるNV NTネットワークによって部分的に決定され、22nmの技術ノードFにスケーリングされたNV NTブロックと共に形成されたNV NTスイッチに対応する。このような例において、端子5825及び5835は、Ti/Pdを用いて形成されるが、端子は、例えばRu、Ti、Cr、Al、Al(Cu)、Au、Pd、Pt、Ni、Ta、W、Cu、Mo、Ag、In、Ir、Pb、Snのような様々なコンタクト及びインターコネクション元素金属、TiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドを用いて形成できる。基板5820は、セラミック又はガラスのような絶縁体、絶縁表面を有する半導体、絶縁表面を有する金属、又は有機質の剛性又は可撓性基板であり得る。
図58Cは、不動態化に先立って例示的な不揮発性ナノチューブスイッチ5850のSEMイメージを示し、図58A及び図58Bに示した不揮発性ナノチューブスイッチ5800/5800’に対応する。不揮発性ナノチューブスイッチ5850は、NV NTブロック5810に対応するNV NTブロック5855、端子5825に対応する端子5860、端子5835に対応する端子5865、及び基板5820に対応する基板5868を含む。不揮発性ナノチューブスイッチ5850は、図58Cに示したように、21.9nmの端子対端子のチャネル長LSW−CH、24.4nmのチャネル幅WSW−CH、及び約10nmの厚さ(図58Cには図示せず)で製造されている。図58Dは、NV NTブロック5855を形成するために用いられたナノチューブ層5875のSEMイメージを示す。ナノチューブ層5875は、水性溶媒のナノチューブの18スピンオン堆積を用いて堆積され、150ohmsの4地点プローブ抵抗測定値を有する。ナノチューブ層5875のSEMは、個別的なナノチューブを分解できず、当該ナノチューブは、SWNTs、DWNTs、及びMWNTs、又はそれらの混合のようなナノチューブの類型によって、約0.5nm〜約10nmの直径を、通常、有する。SEMイメージ内のナノチューブは、実際の直径よりも相当に大きく見える。ナノチューブ層5875は、半導体及び金属型ナノチューブの両方を用いて形成されている。
不揮発性ナノチューブスイッチ5850に関する実験室テスト結果を図59のグラフ5900で示す。100オン/オフサイクルに対する不揮発性ナノチューブスイッチ5850のスイッチング結果は、ほとんどのオン抵抗値5910が50kOhms〜75kOhmsであり、オフ抵抗値5920が500MOhmsよりも大きいことを示す。実験室テストは、図11A〜図11Bに関して上述したテストと類似する。
端部コンタクトを有する不揮発性ナノチューブブロックで製造されたNV NTスイッチ
図60Aは、NV NTスイッチ6000の平面図を示し、図60Bは、端部コンタクトのみを有するNV NTブロック6010を含む図60Aに示した断面Z2−Z2’に対応する断面6000’を示す。また、基板6020上の不揮発性ナノチューブブロック6010は、保護用絶縁体6015を含む。例示的な実施例において、保護用絶縁体6015は、厚さ100nmで、サイズ250nm×250nmであるSiO2酸化物であるが、一般には、他の寸法及び絶縁物質が用いられることもある。図示の実施例において、NV NTブロック6010を所望する寸法、例えば250×250nmの側方向寸法でパターニングするために、保護用絶縁体6015をマスキング層として用いることができる。NV NTブロック6010は、所与の厚さ、例えば約50nmの厚さを有する。端子6025は、端部コンタクト(端部領域コンタクト)6030でNV NTブロック6010と接触する。端子6035は、端部コンタクト6040でNV NTブロック6010と接触する。図60A及び図60Bに示した実施例において、上述した例示的なブロック寸法を用いて、NV NTスイッチのチャネル長LSW−CH及びWSW−CHは、NV NTブロック6010の側方向寸法、例えば両者とも約250nmの寸法と直接関連する。端子6025及び6035は、製造状態で保護用絶縁体6015と重畳されるが、重畳領域は、電気的動作に実質的に影響を及ぼさない。NV NTスイッチ5600Eは、図60A及び図60BのNV NTスイッチ6000/6000’に対応する図56Eにおいて3Dで示され、このとき、NV NTスイッチ5620は、NV NTブロック6010に対応する。ブロック6010の電気的性能は、上述した例示的な寸法を用いて、例えば約250nm(LSW−CH)×250nm(WSW−CH)×50nm(HSW−CH)の体積に含まれるNV NTネットワークによって決定される。このような例において、端子6025及び6035は、Ti/Pdを用いて形成されるが、端子は、ブロック、例えばRu、Ti、Cr、Al、Al(Cu)、Au、Pd、Pt、Ni、Ta、W、Cu、Mo、Ag、In、Ir、Pb、Snのような様々なコンタクト及びインターコネクション元素金属、TiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドを用いても形成できる。基板6020は、セラミック又はガラスのような絶縁体、絶縁表面を有する半導体、絶縁表面を有する金属、又は有機質の剛性又は可撓性基板であり得る。
図60Cは、不動態化に先立って不揮発性ナノチューブスイッチ6050のSEMイメージを示し、図60A及び図60Bに示した不揮発性ナノチューブスイッチ6000/6000’に対応する。不揮発性ナノチューブスイッチ6050は、NV NTブロック6010(本平面図では不可視である)、保護用絶縁体6015に対応する保護用絶縁体6055の露出部分、端子6025に対応する突出領域6060及び端子6065、端子6035に対応する突出領域6070及び端子6075、及び基板6020に対応する基板6080を含む。不揮発性ナノチューブスイッチ6050は、約250nmの端子対端子のチャネル長LSW−CH、約250nmのチャネル幅WSW−CH、及び約50nmの厚さ(図60Cには図示せず)で製造されている。
NV NTスイッチ6000/6000’は、図49に関して上述し、NV NTスイッチ構造に関するより詳細な事項を提供するSEMイメージを含むNV NTスイッチ4900に対応する。端子6025及び6035が保護用絶縁体6015と重畳する領域をも含むことを除いて、NV NTブロック6010はナノチューブ素子4910に対応し、保護用絶縁体6015は保護用絶縁体4935に対応し、端子6025及び6035は端子4940及び4950に各々対応する。端部コンタクト(端部領域コンタクト)6030及び6040は、端部領域コンタクト4960及び4965に各々対応し、基板6020は絶縁体4920と基板4930の組み合わせに対応する。
端部領域コンタクトのみを有するナノチューブスイッチ6050の実験室オン/オフスイッチングテスト結果は、図50に示したグラフ5000に関して上述したNV NTスイッチ4900の電気的特性に対応する。100オン/オフサイクルに対する不揮発性ナノチューブスイッチ4900のスイッチング結果は、抵抗値5010で示したように、ほとんどのオン抵抗値が10kOhms〜100kOhmsであって、若干のオン抵抗値が800kOhmsであり、また、抵抗値5020で示したように、オフ抵抗値が500MOhms〜100GOhmsであることを示す。少数例5030で、オン抵抗値は100MOhmsよりも大きかった。オン状態のNV NTスイッチ6050のI−V特性は、ほぼ抵抗型のオン抵抗挙動を示す図61のグラフ6100によって説明される。
底部及び端部/上部コンタクトを有する不揮発性ナノチューブブロックで製造されたNV NTスイッチ
図62Aは、NV NTスイッチ6200の平面図を示し、図62Bは、図62Aに示した断面Z3−Z3’に対応する断面6200’を示す。一実施例において、基板6220上の不揮発性ナノチューブブロック6210の寸法は、約100×80nmの断面及び約50nmの高さを有するが、それと異なる寸法も可能である。底部端子6225は底部コンタクト6230を形成し、端子6235は組み合わせた端部コンタクト6240−1及び上部コンタクト6240−2を形成する。底部コンタクト6230及び上部コンタクト6240−2は、約150nmだけ重畳する。NV NTスイッチ6200のチャネル長LSW−CHは、このような構成で好適に規定されないが、これは、端子6225及び6235の配置がNV NTブロック6210に接触するためである。スイッチ6200が図56Fの対応する3D斜視図で示されており、ここでNV NTブロック5630はNV NTブロック6210に対応し、底部コンタクト位置5632は底部コンタクト6225に対応し、端部コンタクト位置5634−1は端部コンタクト6240−1に対応し、上部コンタクト位置5634−2は上部コンタクト6240−2に対応する。このような例において、端子6225及び6235は、Ti/Pdを用いて形成されるが、当該端子は、例えばRu、Ti、Cr、Al、Al(Cu)、Au、Pd、Pt、Ni、Ta、W、Cu、Mo、Ag、In、Ir、Pb、Snのような様々なコンタクト及びインターコネクション元素金属、TiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、及び他の導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドを用いて形成されてもよい。基板6220は、セラミック又はガラスのような絶縁体、絶縁表面を有する半導体、絶縁表面を有する金属、又は有機質の剛性又は可撓性基板であり得る。
ナノチューブスイッチ6200/6200’の実験室オン/オフスイッチングテスト結果を、図63Aに示したグラフ6300及び図63Bに示したグラフ6350に関して説明する。テスト条件は、図11A及び図11Bに関して上述したものと類似し、書き込み0は消去に対応し、書き込み1はプログラムに対応する。グラフ6300テストは、1つの書き込み0電圧足す6ボルト、1つの書き込み1電圧足す6ボルトを印加し、100サイクルの間に各々のオン/オフサイクルにおけるオン抵抗を測定する。オン抵抗値6310は、120kOhm〜1MOhmであり、オフ抵抗値6320は100MOhmsよりも大きい。どちらの場合も、オン抵抗値6330は1GOhmを超過し、これはオン状態へのスイッチング失敗を示す。グラフ6350テストは、1つの書き込み0電圧足す6ボルト、5つの書き込み1電圧足す6ボルトを印加し、100サイクルの間に各々のオン/オフサイクルにおけるオン抵抗を測定する。オン抵抗値6360は、130kOhm〜1MOhmであり、オフ抵抗値6370は800MOhmsよりも大きい。ある事例では、オン抵抗値6380は1GOhmを超過し、これはオン状態へのスイッチング失敗を示す。
上部及び底部コンタクトを有する不揮発性ナノチューブブロックで製造されたNV NTスイッチ
図64Aは、NV NTスイッチ6400の平面図を示し、図64Bは、上部及び底部コンタクトを有するNV NTブロック6410の図64Aに示した断面Z4−Z4’に対応する断面6400’を示す。不揮発性ナノチューブブロック6410が絶縁体6415の表面上に形成され、前記絶縁体は、基板6420上に位置し、かつ絶縁体6415に埋め込まれた底部端子6425と重畳して、底部コンタクト6427を形成する。底部端子6425は、25nm厚のTi/Pdで形成される。端子6425の水平寸法は臨界的ではない。NV NTブロック6410がより大きいナノチューブ構造物6410’からエッチングできる。一実施例において、絶縁体6430は、厚さが約50nmで、幅WINSULが約200nmであるSiO2であって、ナノチューブ構造物6410’の一部と重畳する。他の実施例では、他の適した寸法の他の適した絶縁体を有することができる。例えば、約10nmの幅WTOP CONTACTを有する上部端子6435が絶縁体6430の一部と重畳され、絶縁体6430を超えて延長して、絶縁体6430エッジ越しのナノチューブ構造物6410’の一部と重畳し、寸法C1及びC2を有して上部コンタクト6437を形成する上部コンタクト領域6440を形成する。上部端子6435、絶縁体6430、及びナノチューブ構造物6410’によって規定される境界6445外部のナノチューブ構造物6410’の露出領域を、参照のためにここに引用する特許文献に記載されているナノチューブエッチング技術を用いてエッチングし、NV NTブロック6410を形成する。NV NTブロック6410のオン/オフスイッチングは、底部コンタクト6427上側の上部コンタクト6437を形成する上部コンタクト領域内の寸法C1及びC2によって規定される領域でほとんど発生する。上部コンタクト6437及び底部コンタクト6427は、NV NTブロック6410の厚さによって分離され、一実施例において、その厚さは約35nmであるが、その他の厚さも可能である。一実施例において、C1は約40〜80nmで、C2は約100nmである。オン状態とオフ状態の間でスイッチングされるNV NTネットワーク部分は、各々の上部と底部コンタクト6437及び6427の間、例えば上述した例示的な寸法を用いるNV NTブロック6410の約100×40×35nmの体積(一部の寸法は、図64A〜図64Cでは不可視)の概算的な寸法以内にほとんど位置する。一実施例において、チャネル長LSW−CHは、約35nmの上部コンタクトと底部コンタクト間の距離である。図57Aに示したNV NTスイッチ5700Aは、図64A及び図64BのNV NTスイッチ6400/6400’に対応する3D図面であって、このときNV NTブロック5710は、NV NTブロック6410に対応する。底部コンタクト位置5715は底部コンタクト6427に対応し、上部コンタクト位置6720は上部コンタクト6437に対応する。ブロック6410の電気的性能は、例示的な寸法を用いる上述したような約100nm×40nm×35nmの体積にほとんど含まれるNV NTネットワークによって決定される。このような例において、端子6425及び6435は、Ti/Pdを用いて形成されるが、端子は、例えばRu、Ti、Cr、Al、Al(Cu)、Au、Pd、Pt、Ni、Ta、W、Cu、Mo、Ag、In、Ir、Pb、Snのような様々なコンタクト及びインターコネクション元素金属、TiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の導電体、又は導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドを用いても形成できる。絶縁体6415及び6430は、SiO2、Al2O3、SiN、ポリイミド及びその他両立性絶縁物質であり得る。基板6040は、セラミック又はガラスのような絶縁体、絶縁表面を有する半導体、絶縁表面を有する金属、又は有機質の剛性又は可撓性基板であり得る。
図64Cは、最終エッチング及び不動態化直前の不揮発性ナノチューブスイッチ6450のSEMイメージを示し、図64A及び図64Bに示した不揮発性ナノチューブスイッチ6400/6400’に対応する。最終エッチングはブロック6410寸法を規定する。不揮発性ナノチューブスイッチ6450は、NV NTブロック6410の形成直前にみられ、絶縁体6455の露出部分は絶縁体6415に対応し、最終エッチング前のナノチューブ構造物6460はナノチューブ構造物6410’に対応し、絶縁体6465は絶縁体6430に対応し、上部端子6470は上部端子6435に対応し、上部コンタクト領域6475は上部コンタクト領域6440に対応する。不揮発性ナノチューブスイッチ6450は、上部及び底部コンタクト間のNV NTブロックの厚さに対応する約35nmのチャネル長LSW−CHで製造されている。
100オン/オフサイクルに対する不揮発性ナノチューブスイッチ6450のスイッチング結果のグラフ6500が図65に示されている。オン抵抗値6510は、ほとんどのオン抵抗値が100kOhms〜1MOhmで、オフ抵抗値6520が約1GOhm又はそれ以上であることを示す。テスト条件は、図11に関して上述したものと類似、即ち書き込み0は消去に対応し、書き込み1はプログラムに対応する。図65に示したグラフ6500は、1つの7ボルト書き込み0パルス、5つの6ボルト書き込み1パルスを用い、オン状態とオフ状態の間で100サイクルにかけてNV NTスイッチをスイッチングした。重畳する上部及び底部コンタクトの間に短絡はみられなかった。
NV NTブロックをスイッチング素子として用いるNV NTスイッチは、例えば22nm〜300nmの広い水平寸法範囲にかけて製造され、多様に組み合わせた底部、上部、端部及び側部コンタクト接触構成を有するデバイスに対するオン/オフスイッチングを示す。NV NTブロックは、多様な3次元の不揮発性ナノチューブダイオードベースメモリアレイを形成するための多様な集積構成で用いられる。例えば、図40に示した断面4000は、上部レベルコンタクト4065という上部コンタクト及び下部コンタクト4030という底部コンタクトを有して不揮発性ナノチューブスイッチ4005を形成する、ナノチューブ素子4050というNV NTブロックを示す。図47に示した断面4785は、端部コンタクト4779及び4764を有するナノチューブ素子4740−1という端部コンタクト、端部コンタクト4779’及び4764’を有するナノチューブ素子4740−2と共にNV NTブロックを示す。
NV NTブロックの可撓性は、多様な構造物及び製品アプリケーションにおける統合を可能にする。例えば、NV NTブロックを用いて形成されたNV NTスイッチは、米国仮特許出願第60/836,343号に記載されている構造物及び回路のような構造物及び回路内のスケーリング可能な不揮発性ナノチューブスイッチとして用いられ得る。NV NTブロックを用いて形成されたNV NTスイッチは、米国特許出願第11/280,786号及び第11/274,967号に記載されているメモリアレイのようなメモリアレイ内にも用いられ得る。また、NV NTブロックを用いて形成されるNV NTスイッチは、米国特許出願第11/280,599号に記載されているレジスタファイルのようにロジッグ回路内に用いられるレジスタファイルを形成するための不揮発性シャドウ・ラッチ(shadow latch)としても用いられ得る。NV NTブロックを用いて形成されたこれらのスケーリング可能なNV NTスイッチはより単純なスケーリング可能な不揮発性ストレージ構造を形成するために、DRAMセル内に積層されたキャパシタ代りに用いられ得る。
不揮発性ナノチューブブロックを用いるNV NTスイッチの製造方法
不揮発性ナノチューブブロックを製造するために用いられ得る水性又は非水性溶液内のCNT分散体から炭素ナノチューブ(CNTs)のCNT層又は複数層を堆積してパターニングする方法の一部の実施例が、参照のためにここに引用する特許文献に記載されている。そのようなNV NTブロックの例は、図56D、図56E、図56F、図57A及び図57A’に3D図面で示されている。図58A〜図65に関して上述したように、NV NTブロックを用いる不揮発性ナノチューブスイッチを製造するために、当該方法を用いることができる。また、図40の断面4000によって示されるように、NV NTブロックを用いて3Dメモリセルを製造するために、当該方法を用いることもあり、このときナノチューブ素子4050は、上部及び底部コンタクトを有するNV NTブロックであり、図47に示した断面4785によって、ナノチューブ素子4740−1及び4740−2は、端部コンタクトを有するNV NTブロックである。
NV NTブロックの製造方法の一部の実施例は、図66Aに示した製造方法6600Aに関して上述したように、有機溶媒内に溶解された犠牲ポリマー内のCNT分散体からCNT層又は複数層を堆積することを含むように拡張できる。一部の実施例において、当該方法は、例えば図57Bに3Dで示したNV NTブロック5730と図57Aに3Dで示したNV NTブロック5710を比べることで示したような、より密集した上部及び底部コンタクト位置を有するNV NTブロックの製造を可能にするNV NTブロック製造の促進及び/又は循環性(オン/オフサイクルの数)のような電気的性能を改善するために用いられ得る。上部対底部コンタクトの間隔に対応するより短いNV NTスイッチのチャネル長LSW−CHは、図10に関して上述したように、NV NTスイッチの動作電圧を減らすことができる。犠牲ポリマーは、図57Bに3Dで示したNV NT構造物5730に残存し、又は図57B’に3Dで示したNV NTブロック5730’によって示されるように、通常200℃〜400℃の温度における蒸発によってNV NTブロックから除去されることもある。
NV NTブロックの製造方法の一部の実施例も、例えば、図66Bに示した製造方法6600B及び図66Cに示した製造方法6600Cに関して上述したように、多孔性誘電体のような性能強化物質の追加を含むことで拡張できる。図57Cに3Dで示したブロック5750は、多孔性誘電体のような性能強化物質を含むNV NTブロックを示す。
犠牲ポリマーを用いて不揮発性ナノチューブブロックを製造する方法
図66Aは、改善されたNV NTブロックの特定の製造方法6600Aを示す。一般に、方法6605は、半導体基板の内部及び外部に別々に支持回路及びインターコネクションを、例えば図27A及び図27Bに関して上述した方法2710を用いて製造する。例示的な方法6605は、半導体、金属、及び絶縁層を堆積してパターニングし、CNT層の堆積前に構造物を形成する。
方法6608は、有機溶媒内に溶解された犠牲ポリマー内のCNT分散体からCNT層又は複数層を堆積する。例えば、産業界で利用可能なNMP又はシクロヘキサノンのような1つ以上の有機溶媒内に溶解された犠牲ポリマーポリプロピレンカーボネート(PPC)がある。ポリプロピレンカーボネートの特性に関する説明は、例えば、Empower Materials,Incから入手可能な、参照する技術文献データの中に見つけることができる。このような例では犠牲ポリマーPPCが使われたが、ユニティー(unity)犠牲ポリマー及びポリエチレンカーボネート犠牲ポリマーのような他の犠牲ポリマーも用いられ得る。プロセスにおける現段階では、CNT層が図66Aに示した製造フロー1Aに従ってパターニングできる。また、図66Aに示した製造フロー2Aに従ってCNT層を含む複数層をパターニングすることで追加層が加えられるように進行できる。例示的な方法は、まずCNT層パターニングについて説明し(製造フロー1A)、次いでCNT層を含む複数層パターニング方法について説明する(製造フロー2A)。
製造フロー1Aを用いる製造方法6600Aを継続し、次いで方法6610は、参照のためにここに引用する特許文献に記載されているナノチューブエッチング技術を用いてCNT層をパターニング(エッチング)する。特定の実施例において、前記方法は、露出領域内でポリプロピレンカーボネート(PPC)のような犠牲ポリマーを実質的に除去(例えば、エッチング)することを含む。このような除去は、例えばArイオンミリングのような異方性の物理的エッチング、又はO2プラズマを含む反応性イオンエッチング(RIE)、又は両者の組み合わせを用いて実施できる。
次に、方法6612がNV NTブロック製造を完成する。当該方法は、例えば図58A〜図58Dに示したように、上部、側部、又は端部領域又はそれらのコンタクトの組み合わせでNV NTブロックと接触する端子を形成するために、導電体層を堆積してパターニングすること含む。また、当該方法は、絶縁層、続いて、図60A〜図60Cに示したような導電体層を堆積してパターニングすることを含むことができる。
プロセスにおける現段階では、NV NTブロックを含むNV NTスイッチが形成され、方法6680は、公知の産業界の製造方法を用いて、インターコネクト手段を不動態化してパッケージングすることを含むチップの製造過程を完了する。カプセル化されたNV NTブロックは、図57Bに3Dで示したブロック5730に関して上述したように犠牲ポリマーを含む。
また、方法6615は、ウエハを200℃〜400℃の温度に加熱することで、例えばポリプロピレンカーボネートのような犠牲ポリマーを実質的に除去(例えば、蒸発)できる。このような例において、NV NTブロック5730は、図57B’に3Dで示したNV NTブロック5730’のようになり、当該NV NTブロックは、個別的なナノチューブで形成されたCNTファブリックのみを実質的に有する。
次いで、方法6680は、公知の産業界の製造方法を用いて、インターコネクト手段を不動態化してパッケージングすることを含むチップの製造過程を完成する。カプセル化されたNV NTブロックは、図57B’に3Dで示したブロック5730’に関して上述したような犠牲ポリマーを実質的に含まない。プロセスにおける現段階では、製造フロー1Aを用いる製造方法6600Aが終了する。
代わりの製造順序において、製造フロー2Aを含む製造方法6600Aは、製造方法6608を用いて、前段階で堆積されたCNT層又は複数層に追加された製造層を堆積するために、方法6620を用いる。
次に、方法6622は、CNT層を含む複数層をパターニングする。公知の産業界の方法は、金属、絶縁体、及び半導体層の露出領域を除去(エッチング)する。例示的なCNT層のエッチング方法は、参照のためにここに引用する特許文献に記載されている。一部の方法は、露出領域内のポリプロピレンカーボネート(PPC)のような犠牲ポリマーを除去(エッチング)する。例示的な方法には、Arイオンミリングのような異方性の物理的エッチング、又はO2プラズマを含む反応性イオンエッチング(RIE)、又は両者の組み合わせが含まれ得る。
例として、図64A〜図64Cに示したNV NTスイッチ6400/6400’は、下部のCNT層を除去(エッチング)するために、上部コンタクト(及び端子)導電体及び絶縁体層をマスクとして用いて、NV NTブロック6410の形成を示す。また、図40に示した断面4000は、NV NTブロック表面上側の追加層をパターニングすることで、ナノチューブ素子4050というNV NTブロックの形成も示す。しかし、犠牲ポリマーの露出領域の実質的な除去は、これら2つの例には説明されていない。
プロセスにおける現段階では、NV NTブロックを含むNV NTスイッチが形成され、方法6680は、公知の産業界の製造方法を用いて、インターコネクト手段を不動態化及びパッケージングすることを含むチップの製造過程を完了する。カプセル化されたNV NTブロックは、図57Bに3Dで示したブロック5730に関して上述したように犠牲ポリマーを含む。
また、方法6615は、ウエハを200℃〜400℃の温度に加熱することで、例えばポリプロピレンカーボネートのような犠牲ポリマーを実質的に除去(例えば、蒸発)する。このような例で、NV NTブロック5730は、図57B’に3Dで示したNV NTブロック5730’のようになり、当該NV NTブロックは、個別的なナノチューブで形成されたCNTファブリックのみを実質的に有する。
次いで、方法6680は、公知の産業界の製造方法を用いて、インターコネクト手段を不動態化してパッケージングすることを含むチップの製造過程を完成する。カプセル化されたNV NTブロックは、図57B’に3Dで示したブロック5730’に関して上述したような犠牲ポリマーを実質的に含まない。プロセスにおける現段階では、製造フロー2Aを用いる製造方法6600Aが終了する。
多孔性誘電体を有する不揮発性ナノチューブブロックの第1製造方法
図66Bは、改善されたNV NTブロックの製造方法6600Bを示す。一般に、方法6605は、半導体基板の内部及び外部に支持回路及びインターコネクションを、例えば図27に関して上述した方法2710を用いて製造する。方法6605は、半導体、金属、及び絶縁層を堆積してパターニングし、CNT層の堆積前に構造物を形成する。
方法6608は、有機溶媒内に溶解された犠牲ポリマー内のCNT分散体からCNT層又は複数層を堆積する。例えば、産業界で利用可能なNMP又はシクロヘキサノンのような1つの有機溶媒内に溶解された犠牲ポリマーポリプロピレンカーボネート(PPC)がある。プロセスにおける現段階では、製造工程フローの方法6600Bが製造フロー1Bと共に進行できる。また、製造工程フローの方法6600Bが製造フロー2Bと共に進行できる。まず例示的な製造方法6600Bを製造フロー1Bについて説明し、次いで製造方法6600Bを製造フロー2Bについて説明する。
製造フロー1Bを用いる製造方法6600Bを継続し、次いで方法6625は、参照のためにここに引用する特許文献に記載されているナノチューブエッチング技術を用いて、CNT層をパターニング(エッチング)する。一部の実施例において、前記方法は、露出領域内でポリプロピレンカーボネート(PPC)のような犠牲ポリマーを実質的に除去(例えば、エッチング)することを含む。例示的な方法は、Arイオンミリングのような異方性の物理的エッチング、又はO2プラズマを含む反応性イオンエッチング(RIE)、又は両者の組み合わせを含む。
次に、方法6628は、ウエハを200℃〜400℃の温度に加熱することで、例えばポリプロピレンカーボネートのような犠牲ポリマーを実質的に除去(例えば、蒸発)する。このような例において、NV NTブロック5730は、図57B’に3Dで示したNV NTブロック5730’のようになり、当該NV NTブロックは、個別的なナノチューブで形成されたCNTファブリックのみを実質的に有する。
次に、方法6630は、多孔性誘電体のような性能改善物質を形成する。多孔性誘電体は、スピンオンガラス(SOG)及びスピンオン低κ有機誘電体を用いて形成でき、その例は、“Honeywell Electronic Materials, Honeywell International Inc., Sunnyvale, CA 94089”から入手可能な論文「Reduction in the Efffective Dielectric Constant of Integrated Interconnect Structures Through an All−Spin−On Strategy(著者;S.Thanawala et al.)」に記載されている。また、不揮発性ナノチューブブロック構造物を形成する個別的なナノチューブは、共通発明者であるBertinを含み、参照のためにその全体内容をここに引用する米国特許庁特許公開第2006/0193093号に記載されているように、改善された表面を生成するために、共有的に又は非共有的に誘導体化できる。誘導体化された個別的なナノチューブは、例えば酸素、フッ素、塩素、ブローム、ヨード(又は他の)元素を含むことができ、それによって、性能改善の目的のために多孔性誘電体を含む不揮発性ナノチューブブロックを形成する。
次に、方法6632は、NV NTブロック製造を完了する。当該方法は、上部、側部、又は端部領域又はそれらのコンタクトの組み合わせでNV NTブロックと接触する端子を形成するために、導電体層を堆積してパターニングすることを含む。このような例において、上部及び底部コンタクトと共にカプセル化されたNV NTブロックは、図57Cに3Dで示したブロック5750に関して上述したように、多孔性誘電体のような性能改善物質を含む。
プロセスにおける現段階では、NV NTブロックを含むNV NTスイッチが形成され、方法6680は、公知の産業界の製造方法を用いて、インターコネクト手段を不動態化してパッケージングすることを含むチップの製造過程を完了する。カプセル化されたNV NTブロックは、図57Cに3Dで示したブロック5750に関して上述したように、多孔性誘電体のような性能改善物質を含む。
代わりの製造順序において、製造フロー2Bを含む製造方法6600Bは、ウエハを200℃〜400℃の温度に加熱することで、例えばポリプロピレンカーボネートのような犠牲ポリマーをCNT層から実質的に除去(例えば、蒸発)する方法6635を用いる。
次に、方法6638は、多孔性誘電体のような性能改善物質を形成する。多孔性誘電体は、スピンオンガラス(SOG)及びスピンオン低κ有機誘電体を用いて形成でき、その例は、“Honeywell Electronic Materials, Honeywell International Inc., Sunnyvale, CA 94089”から入手可能な論文「Reduction in the Efffective Dielectric Constant of Integrated Interconnect Structures Through an All−Spin−On Strategy(著者;S.Thanawala et al.)」に記載されている。また、不揮発性ナノチューブブロック構造物を形成する個別的なナノチューブは、USPTO特許公開第2006/0193093号に記載されているように、改善された表面を生成するために、共有的に又は非共有的に誘導体化できる。誘導体化された個別的なナノチューブは、例えば酸素、フッ素、塩素、ブローム、ヨード(又は他の)元素を含むことができ、それによって、性能改善の目的のために多孔性誘電体を含む不揮発性ナノチューブブロックを形成する。
次に、製造方法6640は、産業界の製造方法を用いて堆積された導電体、絶縁又は半導体層のようなCNT層又は複数層に追加にされた追加の製造層を堆積する。
次に、方法6642は、CNT層を含む複数層をパターニングする。公知の産業界の方法が金属、絶縁体、及び半導体層の露出領域を除去(エッチング)する。CNT層をエッチングする例示的な方法は、参照のためにここに引用する特許文献に記載されている。例示的な方法は、誘電体物質をエッチングするための公知の産業界の方法を用いて、多孔性誘電体のような性能改善物質の露出部分を除去(エッチング)する。
プロセスにおける現段階では、NV NTブロックを含むNV NTスイッチが形成され、方法6680は、公知の産業界の製造方法を用いて、インターコネクト手段を不動態化してパッケージングすることを含むチップの製造過程を完了する。カプセル化されたNV NTブロックは、図57Cに3Dで示したブロック5750に関して上述したように、多孔性誘電体のような性能改善物質を含む。
多孔性誘電体を有する不揮発性ナノチューブブロックの第2製造方法
図66Cは、改善されたNV NTブロックの製造方法6600Cを示す。一般に、方法6605は、例えば図27に関して上述した方法2710を用いて、半導体基板の内部及び外部に支持回路及びインターコネクションを製造する。一部の実施例において、方法6605は、半導体、金属、及び絶縁層を堆積してパターニングし、CNT層の堆積前に構造物を形成する。
方法6650は、参照のためにここに引用する特許文献に記載されているように、不揮発性ナノチューブブロックを製造するために用いられる水性又は非水性溶液内のCNT分散体からCNT層又は複数層を堆積する。プロセスにおける現段階では、製造工程フローの方法6600Cが製造フロー1Cと共に進行できる。また、製造工程フローの方法6600Cが製造フロー2Cと共に進行できる。まず例示的な製造方法6600Cを製造フロー1Cについて説明し、次いで製造方法6600Cを製造フロー2Cについて説明する。
製造フロー1Cを用いる製造方法6600Cを継続し、次いで方法6655は、参照のためにここに引用する特許文献に記載されているナノチューブエッチング技術を用いてCNT層をパターニング(エッチング)する。
次に、方法6658は、多孔性誘電体のような性能改善物質を形成する。多孔性誘電体は、スピンオンガラス(SOG)及びスピンオン低κ有機誘電体を用いて形成でき、その例は、“Honeywell Electronic Materials, Honeywell International Inc., Sunnyvale, CA 94089”から入手可能な論文「Reduction in the Efffective Dielectric Constant of Integrated Interconnect Structures Through an All−Spin−On Strategy(著者;S.Thanawala et al.)」に記載されている。また、不揮発性ナノチューブブロック構造物を形成する個別的なナノチューブは、USPTO特許公開第2006/0193093号に記載されているように、改善された表面を生成するために、共有的に又は非共有的に誘導体化できる。誘導体化された個別的なナノチューブは、例えば酸素、フッ素、塩素、ブローム、ヨード(又は他の)元素を含むことができ、それによって、性能改善の目的のために多孔性誘電体を含む不揮発性ナノチューブブロックを形成する。
次に、方法6660は、NV NTブロック製造を完了する。当該方法は、上部、側部、又は端部領域又はそれらのコンタクトの組み合わせでNV NTブロックと接触する端子を形成するために、導電体層を堆積してパターニングすることを含む。このような例において、上部及び底部コンタクトを有するカプセル化されたNV NTブロックは、図57Cに3Dで示したブロック5750に関して上述したように、多孔性誘電体のような性能改善物質を含む。
プロセスにおける現段階では、NV NTブロックを含むNV NTスイッチが形成され、方法6680は、公知の産業界の製造方法を用いて、インターコネクト手段を不動態化してパッケージングすることを含むチップの製造過程を完了する。カプセル化されたNV NTブロックは、図57Cに3Dで示したブロック5750に関して上述したように、多孔性誘電体のような性能改善物質を含む。
代わりの製造順序において、製造フロー2Cを含む製造方法6600Cは、多孔性誘電体のような性能改善物質を形成するために方法6665を用いる。多孔性誘電体は、スピンオンガラス(SOG)及びスピンオン低κ有機誘電体を用いて形成でき、その例は、“Honeywell Electronic Materials, Honeywell International Inc., Sunnyvale, CA 94089”から入手可能な論文「Reduction in the Efffective Dielectric Constant of Integrated Interconnect Structures Through an All−Spin−On Strategy(著者;S.Thanawala et al.)」に記載されている。また、不揮発性ナノチューブブロック構造物を形成する個別的なナノチューブは、USPTO特許公開第2006/0193093号に記載されているように、改善された表面を生成するために、共有的に又は非共有的に誘導体化でき、又は元の状態のナノチューブと混合できる。誘導体化された個別的なナノチューブは、例えば酸素、フッ素、塩素、ブローム、ヨード(又は他の)元素を含むことができ、それによって、性能改善の目的のために多孔性誘電体を含む不揮発性ナノチューブブロックを形成する。
次に、製造方法6670は、産業界の製造方法を用いて堆積された導電体、絶縁又は半導体層のようなCNT層又は複数層に追加された追加の製造層を堆積する。
次に、方法6675は、CNT層を含む複数層をパターニングする。公知の産業界の方法が金属、絶縁体、及び半導体層の露出領域を除去(エッチング)する。CNT層をエッチングする例示的な方法は、参照のためにここに引用する特許文献に記載されている。一部の実施例において、方法は、誘電体物質をエッチングするための公知の産業界の方法、特にフォトレジスト又は他の加工物質で保護されない炭素ナノチューブを除去し得るガスを用いる反応性イオンエッチング及び酸素プラズマを用いることで、多孔性誘電体のような性能改善物質の露出部分を除去(エッチング)する。そのようなエッチングは、要求される配向によって等方性又は異方性であり得る。
プロセスにおける現段階では、NV NTブロックを含むNV NTスイッチが形成され、方法6680は、公知の産業界の製造方法を用いて、インターコネクト手段を不動態化してパッケージングすることを含むチップの製造過程を完了する。カプセル化されたNV NTブロックは、図57Cに3Dで示したブロック5750に関して上述したように、多孔性誘電体のような性能改善物質を含む。
陰極オンNTスイッチを形成するために、上部及び底部コンタクトを用いる不揮発性NTスイッチであって、垂直配向されたダイオード及び不揮発性ナノチューブブロックを有するNV NTデバイスを用いる不揮発性セルの3次元セル構造物
図67は、3Dメモリ実施例内にセルC00及びC01を含む断面6700を示す。ナノチューブ層は、コーティング、散布、又は他の手段によって、図40に関して上述したように、事前に規定されたダイオード形成層上の平面コンタクト表面上に堆積される。図67に示した断面6700は、図40に示した構造物4000に対応し、製造方法の説明のための陰極オンNT実行及び素子部材に関する一部の詳細な事項が加えられている。絶縁体、半導体、導電体、及びナノチューブ層の堆積後のトレンチエッチングは、側壁境界を形成し、当該側壁境界は、不揮発性ナノチューブブロックベース不揮発性ナノチューブダイオード3Dメモリセルを規定し、不揮発性ナノチューブブロック寸法、ダイオード寸法、及び3次元の不揮発性ストレージセル内の全ての他の構造物の寸法を規定する。全てのセル構造物の水平3Dセル寸法(ほぼ直交するX及びY方向)は、トレンチエッチングによって形成され、それによって、製造状態で自己整列される。垂直寸法(Z)は、3Dセルを形成するために用いられた垂直層の厚さ及び個体数によって決定される。図67は、ワードライン(X)方向に沿った断面6700を示す。積層された直列連結の垂直配向型ステアリングダイオード及び不揮発性ナノチューブブロックスイッチは対称的であり、X及びY方向の何れでもほぼ同じ断面寸法を有する。断面6700は、アレイセルを示し、このときステアリングダイオードは、陰極オンNT構成で不揮発性ナノチューブブロックの底部(下部レベル)コンタクトに連結される。図33Aに斜視図で示したように、ワードラインはX軸線に沿って配向され、ビットラインはY軸線に沿って配向される。
図27Aに関して上述した方法2710の一部の実施例を用いて、支持回路及びインターコネクション6701を規定する。
次に、図27Bに示した方法2730が絶縁体6703を堆積して平坦化する。3Dアレイ内の金属アレイラインを対応支持回路及びインターコネクション6701に連結するために、平面絶縁体6703(断面6700には図示せず、断面2800”に関して図28Cに図示する)を介するインターコネクト手段を用いることができる。例として、BLドライバ及び検知回路2640内のビットラインドライバが、上述した図26Aに示したメモリ2600のアレイ2610及び図67の断面6700内のビットラインBL0及びBL1に連結できる。製造プロセスにおける現段階では、方法2740を用いて、図67に示したメモリアレイ支持構造物6705と相互接続された絶縁体6703の表面上にメモリアレイを形成することができる。上部(上部レベル)及び底部(下部レベル)コンタクトを有する不揮発性ナノチューブブロックを含む3Dメモリセルの新しいメモリアレイ構造を収容するための一部変化を除いて、メモリアレイ支持構造物6705は、図47に示したメモリアレイ支持構造物3405に対応し、支持回路及びインターコネクション6701は、支持回路及びインターコネクション3401に対応し、絶縁体6703は絶縁体3403に対応する。
図27Bに示した例示的な方法2740は、不揮発性ナノチューブダイオードを形成するために、金属、ポリシリコン、絶縁体、及びナノチューブ素子層を堆積して平坦化し、このような例で、前記不揮発性ナノチューブダイオードは、複数の垂直配向されたダイオード及び不揮発性ナノチューブブロック(NV NTブロック)スイッチ陰極オンNTシリーズ対を含む。個別的なセル境界がX方向に対する単一エッチング段階で(及びY方向に対する別の単一エッチングで)形成され、セル面積を実質的に増大させることができる各々の層整列公差の累積を除去するために、WL0層を除く層が堆積されて平坦化された後に、単一トレンチエッチング段階によって形成された1つのNV NTダイオードを各々のセルが有する。X方向の個別的なセル寸法は、図40及び対応する図67に示したようにF(1最小フィーチャー)であり、また、X方向にほぼ直交するY方向(図示せず)の寸法もFであり、X及びY方向に2Fの周期を有する。それによって、各セルは約4F2の面積を占有する。
ナノチューブ素子4050−1及び4050−2によって、図40及び対応する図67に関して上述した上部(上部レベル)及び底部(下部レベル)コンタクトを有するNV NTブロックは、図57A〜図57Cの斜視図で更に説明される。NV NTブロックデバイス構造物及び電気的オン/オフスイッチング結果は、図64A〜図64C及び図65に関して説明される。上部及び底部コンタクトを有するNV NTブロックの製造方法は、図66A、図66B、及び図66Cに各々示した方法6600A、6600B、6600Cに関して説明される。上部及び底部コンタクトを有するNV NTブロックは、例えば35nmの上部コンタクトと底部コンタクト間の距離間隔とほぼ等しいチャネル長LSW−CHを有する。NV NTブロックスイッチ断面X×Yは、X=Y=Fで形成でき、このときFは最小技術ノード寸法である。例えば、35nm技術ノードの場合、NV NTブロックは35×35×35nmの寸法を有することができ、22nm技術ノードの場合、NV NTブロックは22×22×35nmの寸法を有することができる。
方法は絶縁体を用いてトレンチを充填し、次いで、方法は表面を平坦化する。その後、方法は平坦化された表面上にワードラインを堆積してパターニングする。
図67に示した垂直配向された3Dセルの製造は、次のように進行される。図68A〜図68Iに関して以下に更に説明するように、一部の実施例において、方法は、例えば厚さ50〜500nmの絶縁体6703の表面にビットライン配線層を堆積する。構造物6700の垂直配向されたダイオード部分の製造は、上述した図34A及び図34Bと同じであってよく、図68A〜図68Iに関して説明した製造方法と統合される。方法は、ビットライン配線層をエッチングし、ビットライン導電体6710−1(BL0)及び6710−2(BL1)のような個別的なビットラインを形成する。BL0及びBL1のようなビットラインは、アレイ配線導電体として用いられ、ショットキーダイオードの陽極端子としても用いられる。また、より最適のショットキーダイオードジャンクションが、Nポリシリコン領域6720−1及び6720−2と接触する金属又はシリサイドコンタクト(図示せず)を用いて形成できる一方、ビットライン導電体6710−1及び6710−2との抵抗型コンタクトを形成することもできる。Nポリシリコン領域6720−1及び6720−2は、例えば1014〜1017ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープでき、例えば20nm〜400nmの厚さを有することもできる。
図67は、ショットキーダイオードを用いて形成された陰極対NT型NV NTダイオードを示す。しかし、図68Aに関して以下に更に説明するように、ショットキーダイオードの代りにPN又はPINダイオードを用いることもできる。
例えば、ポリシリコン領域6820−1及び6820−2を形成するために、堆積されてパターニングされたポリシリコンのようなポリシリコンの物質特性を制御することで、ショットキー(及びPN、PIN)ダイオードの電気的特性が改善(例えば、低い漏洩)できる。ポリシリコン領域は、例えばアニール時間及び温度のように製造方法によって決定される比較的大きい又は比較的小さい粒界サイズを有することができる。例えば、一部の実施例において、半導体産業界で用いられるSOI堆積方法を用いることができ、当該SOI堆積方法は、低いダイオード漏洩電流のように電気的特性をより改善するための単結晶(もはやポリシリコンではない)又はほぼ単結晶のポリシリコン領域をもたらす。
コンタクト及び導電体物質の例としては、Al、Au、Pt、W、Ta、Cu、Mo、Pd、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、TiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の適した導電体、又はTiNのような導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドが含まれる。一部で、Al、Au、W、Cu、Mo、Tiなどのような導電体がコンタクトと導電体物質の両方及びショットキーダイオードに対する陽極として用いられ得る。しかし、その他の場合、低い順方向電圧降下及び低いダイオード漏洩のための陽極物質の最適化が好ましい。ショットキーダイオード陽極物質が導電体6710−1及び6710−2とポリシリコン領域6720−1及び6720−2の間に各々加えられ得る(図示せず)。そのような陽極物質は、Al、Ag、Au、Ca、Co、Cr、Cu、Fe、Ir、Mg、Mo、Na、Ni、Os、Pb、Pd、Pt、Rb、Ru、Ti、W、Ta、Zn及びその他元素金属を含むことができる。また、CoSi2、MoSi2、Pd2Si、PtSi、RbSi2、TiSi2、WSi2、ZrSi2のようなシリサイドが用いられ得る。そのような金属及びシリサイドを用いて形成されたショットキーダイオードは、参照文献NG,K.K.「Complete Guide to Semiconductor Devices」、Second Edition,John Wiley&Sons,2002m pp.31−41に説明されており、参照のためにその全体内容をここに引用する。
次に、ショットキーダイオード選択デバイスを完了して、方法は、Nポリシリコン領域6720−1及び6720−2各々と接触させるために、N+ポリシリコン領域6725−1及び6725−2を形成する。通常、N+ポリシリコン、例えば1020ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープされ、例えば20nm〜400nmの厚さを有する。N及びN+ポリシリコン領域寸法は、工程フローの近端部トレンチエッチングによって規定される。
次に、方法は、ポリシリコン領域6725−1及び6725−2各々に対する抵抗型又はほぼ抵抗型のコンタクトを有する底部(下部レベル)コンタクト領域4030−1及び4030−2を形成する。コンタクト及び導電体物質の例としては、Al、Au、W、Ta、Cu、Mo、Pd、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、TiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の適した導電体、又はTiNのような導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドが含まれる。
次に、方法は、コンタクト領域4030−1及び4030−2各々の表面上にNV NTブロック4050−1及び4050−2を形成し、NV NTブロックのナノチューブ素子の長さは、垂直Z方向のナノチューブの厚さによって規定され、X−Y断面は、工程フローの近端部トレンチエッチングによって規定される。図67のNV NTブロック4050−1が図40のナノチューブ素子4050に対応することに留意されたい。セルC00及びC01の密度を高めるために、図67に示したNV NTブロック4050−1及び4050−2は、トレンチ規定されたセル境界内で単純な上部及び底部コンタクトを含む。
次に、方法は、NV NTブロック4050−1及び4050−2各々の上部表面上に上部(上部レベル)コンタクト4065−1及び4065−2を形成し、このときX及びY寸法は、工程フローの近端部トレンチエッチングによって規定される。
次に、方法は、各々の幅がFであるトレンチ開口部4075、4075A、4075Bを形成(エッチング)し、それによって、セルC00及びC01の内側及び外側壁、対応する上部(上部レベル)コンタクト及び底部(下部レベル)コンタクト、ナノチューブ素子、及び絶縁体を形成する。底部(下部レベル)コンタクト4030−1及び4030−2は、各々のNV NTブロック4050−1及び4050−2と対応する下部のステアリングダイオード陰極端子の間の電気的連結を形成し、ビットライン6710−1及び6710−2を形成する。トレンチ形成(エッチング)は絶縁体6703の表面で止まる。
次に、方法は、TEOSのような各々の絶縁体4060、4060A、4060Bを用いてトレンチ開口部4075、4075A、4075Bを充填して表面を平坦化する。全てのトレンチが同時に形成できる。
次に、方法は、ワードライン層を堆積して平坦化する。
次に、方法は、ワードライン6770をパターン化する。
次に、図27Aに示した方法2750は、公知の産業界の方法を用いて、不動態化及びパッケージインターコネクト手段を含む不揮発性ナノチューブダイオードセル構造を用いて、不揮発性ナノチューブメモリアレイを有する半導体チップの製造を完了する。
セルC00及びC01を形成する不揮発性ナノチューブダイオードは、図12に概略的に示し、また図67のNV NTダイオード6780によって概略的に示した不揮発性ナノチューブダイオード1200に対応し、各セルC00及びC01に1つずつある。図67の断面6700に示したセルC00及びC01は、図26Aのメモリアレイ2610に概略的に示した対応セルC00及びC01に対応し、ビットラインBL0及びBL1とワードラインWL0は、メモリアレイ2610に概略的に示したアレイラインに対応する。
図27A及び図27Bに示した方法2700の実施例は、図68A〜図68Iに関して、以下に更に説明するような、及び図67に示した断面6700に示したようなNV NTブロックスイッチへの陰極対NTスイッチ連結を有するNV NTダイオードデバイスを用いて不揮発性メモリを製造するのに用いられ得る。断面6700のような構造物を用いて、図26Aに概略的に示したメモリ2600を製造することができる。
陰極オンNTスイッチを形成するために、上部及び底部コンタクトを用いる不揮発性NTスイッチであって、不揮発性ナノチューブブロック及び垂直配向されたダイオードを有するNV NTデバイスを用いる不揮発性セルの3次元セル構造物の製造方法
図27Aに示した方法2710の実施例を用いて、上述したように、図26Aに示したメモリ2600に関して説明したものと類似する支持回路及びインターコネクションを規定できる。図68Aに示したように、半導体基板上及びその内部に支持回路及びインターコネクション6801を製造するために、方法2710は、公知の半導体産業界の技術デザイン及び製造技術を用いる。支持回路及びインターコネクション6801は、半導体基板上側のビアホール及び配線のようなインターコネクション及び半導体基板内のFETデバイスを含む。図34Aに示した選択的な導電性ショットキー陽極コンタクト層3415を図68Aに示していないことを除いて、図68Aはショットキーダイオード構造を示す図34Aに対応する。PNダイオード構造物を所望すれば、図34A1代りに図34A1を開始地点として用いることができることに留意されたい。図34A1のNポリシリコン層3417が本質的にドープされたポリシリコン層(図示せず)に代えられれば、PNダイオードの代りにPINダイオードが形成される。それによって、図68Aに示した構造物がショットキーダイオード構造を示しているが、当該構造物はPNダイオード又はPINダイオードを用いて製造されることもある。
図68Aに示した支持回路及びインターコネクション6801、絶縁体6803、メモリアレイ支持構造物6805、導電体層6810、Nポリシリコン層6820、N+ポリシリコン層6825、及び底部(下部レベル)コンタクト層6830のための素子及び構造物の製造方法が、図34A及び図34Bに関して更に説明されており、ここで、支持回路及びインターコネクション6801は支持回路及びインターコネクション3401に対応し、絶縁体6803は絶縁体3403に対応し、メモリアレイ支持構造物6805はメモリアレイ支持構造物3405に対応し、導電体層6810は導電体層3410に対応し、Nポリシリコン層6820はNポリシリコン層3420に対応し、N+ポリシリコン層6825はN+ポリシリコン層3425に対応し、底部(下部レベル)コンタクト層6830は底部(下部レベル)コンタクト層3430に対応する。
次に、方法は、複数層のスピンオン、スプレーオン、又は他の手段を用いて、図68Bに示したように、コンタクト層6830の平面上にナノチューブ層6835を堆積する。ナノチューブ層6835は、例えば10〜200nmであり得る。厚さ35nmの例示的なデバイスは、図64A〜図64C及び図65に示したように製造され、オン状態/オフ状態の間でスイッチングされる。上部コンタクト及び底部コンタクトを有するNV NTブロックを製造する方法を、図66A、図66B、及び図66Cに各々示した方法6600A、6600B、6600Cに関して説明している。
製造プロセスにおける現段階では、図68Bに示したように、方法は上部(上部レベル)コンタクト層6840をナノチューブ層6835の表面上に堆積する。上部(上部レベル)コンタクト層6840は、例えば10〜500nmの厚さを有し得る。上部(上部レベル)コンタクト層6840は、例えばAl、Au、Ta、W、Cu、Mo、Pd、Pt、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、TiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の適した導電体、又はTiNのような導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドを用いて形成できる。
次に、方法は、公知の産業界の方法を用いて、図68Cに示したように、マスキング層6850を上部(上部レベル)コンタクト層6840上に堆積してパターニングする。マスキング層6850の厚さは10〜500nmであり得、フォトレジスト、eビームレジスト、導電体、半導体、又は絶縁体物質のようなレジストを用いて形成できる。マスク層6850開口部6855、6855A、6855Bは、トレンチエッチングのために下部の領域を露出する。マスク開口部は、例えば平面絶縁層6803内の整列マスクに対して整列でき、当該整列は臨界的ではない。最小セル寸法を達成するために、マスク層6850開口部6855、6855A、6855Bは、最小に許容される技術寸法Fとほぼ等しい。Fは、例えば90nm、65nm、45nm、35nm、25nm、12nm、又は10nm以下であり得る。
プロセスにおける現段階では、内部陰極対ナノチューブ連結を有するNV NTダイオードをセルごとに1つずつ用いて、3Dセルに対するX方向に沿ったセル境界を規定する方法を用いたトレンチの方向性エッチングのために、マスク層6850開口部6855、6855A、6855Bが用いられ得る。参照のためにその全体内容をここに引用し、共通発明者であるBertinに許与された米国特許第5,670,803号には、同時にトレンチ規定された側壁寸法を有する3Dアレイ(当該例では、3D−SRAM)構造物が開示されている。当該構造物は、複数の整列段階を避けるために、絶縁領域及びドープされたシリコンの複数層を介するトレンチカットによって同時に規定される垂直側壁を含む。そのようなトレンチ方向性選択的エッチング方法は、図34A〜図34FF及び図36A〜図36FFのトレンチ形成に関して上述したように、複数の導電体、半導体、酸化物、及びナノチューブ層を介してカットすることができる。このような例で、選択的な方向性トレンチエッチング(RIE)が、上部(上部レベル)コンタクト層6840の露出した面積を除去して上部レベルコンタクト領域6840−1及び6840−2を形成し、ナノチューブ層6835の露出した面積を除去してナノチューブ領域6835−1及び6835−2を形成し、底部(下部レベル)コンタクト層6830の露出した面積を除去して底部(下部レベル)コンタクト領域6830−1及び6830−2を形成し、N+ポリシリコン層6825の露出した部分を方向性エッチングで除去してN+ポリシリコン領域6825−1及び6825−2を形成し、ポリシリコン層6820の露出した面積を除去してNポリシリコン領域6820−1及び6820−2を形成し、導電体層6810の露出した面積を除去して導電体領域6810−1及び6810−2を形成し、絶縁体6803の表面で止まって、図68Dに示したようなトレンチ開口部6860、6860A、6860Bを同時に形成する。
次に、方法は、図68Eに示したように、例えばTEOSのような絶縁体6865、6865A、6865B各々を用いて、トレンチ開口部6860、6860A、6860Bを充填して平坦化する。
次に、方法は、図68Fに示したように、上部(上部レベル)コンタクト6840−1及び6840−2と接触する導電体層6870を堆積して平坦化する。
次に、以下に更に説明するように、導電体(ビットライン)6810−1及び6810−2にほぼ直交するワードラインを形成するために、導電体層6870がパターニングされる。
プロセスにおける現段階では、図68Fに示した断面6875が製造され、当該断面4885は、FのNV NTダイオードセル寸法(ここで、Fは最小フィーチャーサイズ)及びX方向に規定された2Fのセル周期と共に対応するアレイビットラインを含む。次に、図68Fに示した断面6875に関して上述したものと類似する方向性トレンチエッチング工程によって、Y方向の寸法を規定するために用いられるセル寸法が形成される。Y方向の寸法を規定するために用いられるトレンチは、X方向の寸法を規定するために用いられるトレンチに対してほぼ直交する。Y(ビットライン)方向の構造物の断面が、図68Fに示した断面Y−Y’に関して説明される。
次に、図68Gに示したように、方法は、開口部6882、6882A、6882Bを有するマスキング層6880のようなマスキング層をワードライン6870の表面上に堆積してパターニングする。マスキング層6880開口部は、平面絶縁体6803内の整列マークに対して非臨界的に整列される。マスク層6880内の開口部6882、6882A、6882Bは、トレンチ方向性エッチング領域の位置を決定し、このような場合に、トレンチは、ビットライン6810−1(BL0)のようなビットラインに対してほぼ直交する。
プロセスにおける現段階では、マスキング層6880内の開口部6882、6882A、6882Bは、内部陰極対ナノチューブ連結を有するNV NTダイオードをセル当たり1つずつ用いて、3Dセルに対するY方向に沿って新しいセル境界を規定する方法によって、トレンチを方向性エッチングするために用いられ得る。図68Dに関して説明したように、X方向トレンチを形成するために用いられる製造方法によって、全てのトレンチ及び対応セル境界が同時に形成できる(例えば、1つのエッチング段階を用いて)。このような構造物は、トレンチによって同時に規定される垂直側壁を含み、X及びY方向寸法及び物質は同じである。このような例で、選択的な方向性トレンチエッチング(RIE)方法は、導電体層6870の露出した面積を除去してビットライン6810−1(BL0)及び6810−2(BL1)にほぼ直交するワードライン6870−1(WL0)及び6870−2(WL1)を形成し、上部(上部レベル)コンタクト層6840−1の露出した面積を除去して上部レベルコンタクト領域6840−1’及び6840−1”を形成し、ナノチューブ層6835−1の露出した面積を除去してナノチューブ領域6835−1’及び6835−1”を形成し、底部(下部レベル)コンタクト層6830−1の露出した面積を除去して底部(下部レベル)コンタクト領域6830−1’及び6830−1”を形成し、N+ポリシリコン層6825−1の露出した面積を選択的な方向性エッチングで除去してN+ポリシリコン領域6825−1’及び6825−1”を形成し、ポリシリコン層6820−1の露出した面積を除去してNポリシリコン領域6820−1’及び6820−1”を形成し、図68Hに示したように、導電体層6810−1の露出した面積の表面でエッチングを止める。
次いで、方法は、例えばTEOSのような絶縁体6885、6885A、6885Bを用いて、トレンチ開口部6884、6884A、6884Bを充填し、図68Iの断面6890で示したように平坦化する。プロセスにおける現段階では、不揮発性ナノチューブダイオードベースセルが完全に形成され、ビットラインに相互接続されてワードラインにほぼ直交するようになる。図68Fに示した断面6875及び図68Iに示した断面6890は、垂直配向されたステアリング(選択)ダイオード及び不揮発性ナノチューブブロックを有するNV NTダイオードで形成されたセルを有する同一の3D不揮発性メモリアレイの2つの断面を示す。ダイオードの陰極端子は、セル境界内のブロックの下部面と接触する。ダイオードの陽極側は、ビットライン6810−1(BL0)のようなビットラインと接触し、ブロックの上部面は、図68Iの断面6890で示したワードライン6870−1(WL0)のようなほぼ直交するワードラインと接触する。
プロセスにおける現段階では、各々の図68F及び図68Iに示した断面6875及び6890は、図67に示した断面6700に対応し、直列の垂直配向されたステアリングダイオード及び対応する不揮発性ナノチューブブロックスイッチを有するセルで製造され、垂直配向された(Z方向)チャネル長LSW−CHが規定され、このときX方向に1FかつY方向に1Fである全体のNV NTダイオードセル寸法及び対応するビット及びワードアレイラインも含まれる。断面6875は、X方向の2つの隣接する陰極対ナノチューブ型不揮発性ナノチューブダイオードベースセルの断面であり、断面6890は、Y方向の2つの隣接する陰極対ナノチューブ型不揮発性ナノチューブダイオードベースセルの断面である。断面6875及び断面6890は、対応するワードライン及びビットラインアレイラインを含む。不揮発性ナノチューブダイオードは、断面6875及び断面6890に示した各セル内のステアリング及びストレージ素子を形成し、各セルは1F×1Fの寸法を有する。隣接するセル間の間隔は1Fであり、それによって、セル周期はX及びY方向の何れでも2Fである。それによって、1つのビットは、4F2の面積を占有する。例えば、45nm技術ノードにおいて、セル面積は0.01μm2未満、又は当該例で約0.002μm2である。
陽極オンNTスイッチを形成するために、上部及び底部コンタクトを用いる不揮発性NTスイッチであって、不揮発性ナノチューブブロック及び垂直配向されたダイオードを有するNV NTデバイスを用いる不揮発性セルの3次元セル構造物
図69は、3Dメモリ実施例内にセルC00及びC10を含む断面6900を示す。ナノチューブ層は、コーティング、散布、又は他の手段によって、図40に関して上述したように、事前に規定されたダイオード形成層上側の平面コンタクト表面上に堆積される。図69に示した断面6900は、図40に示した構造物4000に対応し、製造方法の説明のための陽極オンNT実行及び素子個数に関する一部の詳細な事項が加えられている。絶縁体、半導体、導電体、及びナノチューブ層の堆積後のトレンチエッチングは側壁境界を形成し、当該側壁境界は、不揮発性ナノチューブブロックベース不揮発性ナノチューブダイオード3Dメモリセルを規定し、不揮発性ナノチューブブロック寸法、ダイオード寸法、及び3次元の不揮発性ストレージセル内の全ての他の構造物の寸法を規定する。全てのセル構造物の水平3Dセル寸法(ほぼ直交するX及びY方向)は、トレンチエッチングによって形成され、それによって、製造状態で自己整列される。垂直寸法(Z)は、3Dセルを形成するために用いられた垂直層の厚さ及び個体数によって決定される。図69は、ビットライン(Y)方向に沿った断面6900を示す。積層された直列連結の垂直配向型ステアリングダイオード及び不揮発性ナノチューブブロックスイッチは、対称的であり、XとY方向の両方にほぼ同じ断面寸法を有する。断面6900はアレイセルを示し、このときステアリングダイオードは、陽極オンNT構成で不揮発性ナノチューブブロックの底部(下部レベル)コンタクトに連結される。図33Aに斜視図で示したように、ワードラインはX軸線に沿って配向され、ビットラインはY軸線に沿って配向される。
一部の実施例において、図30Aに関して上述した一部の方法3010を用いて、支持回路及びインターコネクション6901を規定する。
次に、図30Bに示した方法3030が絶縁体6903を堆積して平坦化する。3Dアレイ内の金属アレイラインを対応支持回路及びインターコネクション6901に連結するために、平面絶縁体6903(断面6900には図示せず、断面2800”に関して図28Cに図示する)を介するインターコネクト手段を用いることができる。例として、ワードラインドライバ2930内のワードラインドライバが、上述した図29Aに示したメモリ2900のアレイ2910内及び図69に示した断面6900内のワードラインWL0及びWL1に連結できる。製造プロセスにおける現段階では、方法3040を用いて、図69に示したメモリアレイ支持構造物6905と相互接続された絶縁体6903の表面上にメモリアレイを形成することができる。上部(上部レベル)及び底部(下部レベル)コンタクトを有する不揮発性ナノチューブブロックを含む3Dメモリセルの新しいメモリアレイ構造を収容するための一部変化を除いて、メモリアレイ支持構造物6905は、図51に示したメモリアレイ支持構造物3605に対応し、支持回路及びインターコネクション6901は支持回路及びインターコネクション3601に対応し、絶縁体6903は絶縁体3603に対応する。
一部の実施例において、図30Bに示した方法3040は、不揮発性ナノチューブダイオードを形成するために、金属、ポリシリコン、絶縁体、及びナノチューブ素子層を堆積して平坦化し、このような例で、前記不揮発性ナノチューブダイオードは、複数の垂直配向されたダイオード及び不揮発性ナノチューブブロック(NV NTブロック)スイッチ陽極オンNTシリーズ対を含む。個別的なセル境界が単一エッチング段階で形成され、セル面積を実質的に増大させることができる各々の層整列公差の累積を除去するために、BL0層を除く層が堆積されて平坦化された後に、単一トレンチエッチング段階によって形成された1つのNV NTダイオードを各々のセルが有する。X方向の個別的なセル寸法は、図40及び対応する図67に示したようにF(1最小フィーチャー)であり、また図69に示すように、X方向にほぼ直交するY方向の寸法もFであり、X及びY方向に2Fの周期を有する。それによって、各セルは約4F2の面積を占有する。
ナノチューブ素子4050−1及び4050−2によって図69で上述した上部(上部レベル)及び底部(下部レベル)コンタクトを有するNV NTブロックが図57の斜視図で更に説明される。NV NTブロックデバイス構造物及び電気的オン/オフスイッチング結果は、図64及び図65に関して説明される。上部及び底部コンタクトを有するNV NTブロックの製造方法が図66A、図66B、及び図66Cに各々示した方法6600A、6600B、6600Cに関して説明される。図64A〜図64Cに関して上述したように、上部及び底部コンタクトを有するNV NTブロックは、例えば35nmの上部コンタクトと底部コンタクト間の距離間隔とほぼ等しいチャネル長LSW−CHを有する。NV NTブロックスイッチ断面X×Yは、X=Y=Fで形成でき、このときFは最小技術ノード寸法である。例えば、35nm技術ノードの場合、NV NTブロックは35×35×35nmの寸法を有することができ、22nm技術ノードの場合、NV NTブロックは22×22×35nmの寸法を有することができる。ナノチューブ素子の厚さが任意の特定方式でFと必ず特定の関係を持つ必要はない。
方法は絶縁体を用いてトレンチを充填し、方法は表面を平坦化する。その後、方法は平坦化された表面上にビットラインを堆積してパターニングする。
図69に示した垂直配向された3Dセルの製造は、次のように進行される。一部の実施例において、方法は、例えば厚さ50〜500nmの絶縁体6903の表面にワードライン配線層を堆積する。構造物6900の垂直配向されたダイオード部分の製造は、上述した図36Aと同じである。一部の実施例において、方法は、ワードライン配線層をエッチングし、ワードライン導電体6910−1(WL0)及び6910−2(WL1)のような個別的なワードラインを形成する。WL0及びWL1のようなワードラインは、アレイ配線導電体として用いられ、ショットキーダイオードのN+ポリ陰極端子に対するほぼ抵抗型のコンタクトとしても用いられる。
コンタクト及び導電体物質の例としては、Al、Au、W、Ta、Cu、Mo、Pd、Pt、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、TiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の適した導電体、又はTiNのような導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドが含まれる。絶縁体はSiO2、SiNx、Al2O3、BeO、ポリイミド、Mylar又は他の適した絶縁物質であり得る。
次に、方法は、ワードライン領域6910−1及び6920−2に各々接触させるために、N+ポリシリコン領域6920−1及び6920−2を形成する。通常、N+ポリシリコン、例えば1020ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープされ、例えば20nm〜400nmの厚さを有する。
次に、Nポリシリコン領域6925−1及び6925−2が形成されて、N+ポリシリコン領域6920−1及び6920−2各々と接触し、例えば1014〜1017ドーパントatoms/cm3のヒ素又はリンでドープでき、例えば20nm〜400nmの厚さを有することもできる。Nポリシリコン領域6925−1及び6925−2は、対応するショットキーダイオードの陰極領域を形成する。N及びN+ポリシリコン領域寸法は、工程フローの近端部トレンチエッチングによって規定される。
次に、方法は、コンタクト領域6930−1及び6930−2をNポリシリコン領域6925−1及び6925−2上に各々形成する。コンタクト領域6930−1及び6930−2は、垂直配向されたステアリングダイオード構造物の形成を完了する陽極領域を形成する。また、コンタクト領域6930−1及び6930−2は、NV NTブロック4050−1及び4050−2各々に対する底部(下部レベル)コンタクトも形成する。構造物6900の垂直配向されたダイオード部分の製造は、図36Aに関して上述した製造方法と類似する。図69にはショットキーダイオードで形成された陽極オンNT型NV NTダイオードが示されているが、図36A1に関して上述したように、PN又はPINダイオードがショットキーダイオードの代りに用いられてもよい。
一部では、Al、Au、W、Cu、Mo、Tiなどのような導電体を、NV NTブロックコンタクト及びショットキーダイオードに対する陽極の何れとしても用いることができる。しかし、その他の場合、低い順方向電圧降下及び低いダイオード漏洩のための陽極物質の最適化が好ましい。そのような例(図示せず)において、Nポリシリコン領域と接触するショットキーダイオード陽極物質と、底部(下部レベル)コンタクトを形成するNV NTブロックコンタクト物質で形成されたサンドイッチが形成できる。当該陽極物質は、Al、Ag、Au、Ca、Co、Cr、Cu、Fe、Ir、Mg、Mo、Na、Ni、Os、Pb、Pd、Pt、Rb、Ru、Ta、Ti、W、Zn及びその他元素金属を含むことができる。また、CoSi2、MoSi2、Pd2Si、PtSi、RbSi2、TiSi2、WSi2、ZrSi2のようなシリサイドが用いられ得る。そのような金属及びシリサイドを用いて形成されたショットキーダイオードは、参照文献NG,K.K.「Complete Guide to Semiconductor Devices」、Second Edition、John Wiley&Sons、2002m pp.31−41に説明されており、参照のためにその全体内容をここに引用する。陽極物質と接触するNV NTブロックコンタクト及び物質の例としては、Al、Au、W、Ta、Cu、Mo、Pd、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、TiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の適した導電体、又はTiNのような導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドが含まれる。
次に、方法は、コンタクト領域6930−1及び6930−2各々の表面上にNV NTブロック4050−1及び4050−2を形成し、NV NTブロックのナノチューブ素子の長さLSW−CHは、垂直Z方向のナノチューブの厚さによって規定され、X−Y断面は、工程フローの近端部トレンチエッチングによって規定される。図69のNV NTブロック4050−1が図40のナノチューブ素子4050に対応することに留意されたい。セルC00及びC10の密度を最大化するために、図69に示したNV NTブロック4050−1及び4050−2は、トレンチ規定されたセル境界内で単純な上部及び底部コンタクトを含む。
次に、方法は、NV NTブロック4050−1及び4050−2各々の上部表面上に上部(上部レベル)コンタクト4065−1及び4065−2を形成し、このときX及びY寸法は、工程フローの近端部トレンチエッチングによって規定される。
次に、方法は、幅がFであるトレンチ開口部6975、6975A、6975Bを形成(エッチング)し、それによって、セルC00及びC10の内側及び外側壁、対応する上部(上部レベル)コンタクト及び底部(下部レベル)コンタクト、ナノチューブ素子、及び絶縁体を形成する。底部(下部レベル)コンタクト6930−1及び6930−2は、各々のNV NTブロック4050−1及び4050−2の間の電気的連結部を形成し、また下側のステアリングダイオード陽極端子を形成し、ワードライン6910−1及び6910−2を形成する。トレンチ形成(エッチング)は、絶縁体6903の表面で止まる。
次に、方法は、TEOSのような各々の絶縁体6960、6960A、6960Bを用いて、トレンチ開口部6975、6975A、6975Bを充填し、表面を平坦化する。全てのトレンチが同時に形成できる。
次に、方法は、ビットライン層を堆積して平坦化する。
次に、方法は、ビットライン6970をパターン化する。
セルC00及びC10を形成する不揮発性ナノチューブダイオードは、図13に概略的に示し、また図69のNV NTダイオード6980によって概略的に示した不揮発性ナノチューブダイオード1300に対応し、各セルC00及びC10に1つずつある。図69の断面6900に示したセルC00及びC10は、図29Aのメモリアレイ2910に概略的に示した対応セルC00及びC10に対応し、ワードラインWL0及びWL1とビットラインBL0は、メモリアレイ2910に概略的に示したアレイラインに対応する。
プロセスにおける現段階では、X方向の対応構造物が形成され、NV NTダイオードベースセル構造物が完成する。図70は、ワードライン(X軸線)方向に沿うワードラインWL0に沿った断面7000を示す。積層された直列連結の垂直配向型ステアリングダイオード及び不揮発性ナノチューブブロックスイッチは、対称的であり、X及びY方向の何れでもほぼ同じ断面を有する。断面7000は、アレイセルを示し、このときステアリングダイオードは、陽極オンNT構成で不揮発性ナノチューブブロックの底部(下部レベル)コンタクトに連結される。図33Aに斜視図で示したように、ワードラインはX軸線に沿って配向され、ビットラインはY軸線に沿って配向される。
図70に示した断面7000は、図69に関して上述したように、支持回路及びインターコネクション6901と、絶縁体6903を示す。断面7000は、ワードライン6910−1(WL0)に沿ってX方向に置かれる。
N+ポリシリコン領域6920−1’及び6920−1”は、ダイオード陰極領域を形成するワードライン6910−1(WL0)とNポリシリコン領域6925−1’及び6925−1”各々の間にコンタクトを形成する。底部(下部レベル)コンタクト6930−1’及び6930−1”は、Nポリシリコン領域6925−1’及び6925−1”を各々有するショットキーダイオードを形成するための陽極として、及び図70の断面7000に示したように、不揮発性ナノチューブブロック4050−1’及び4050−1”各々に対するコンタクトとして作用する。
コンタクト領域6930−1’及び6930−1”各々の表面上のNV NTブロック4050−1’及び4050−1”は、垂直Z方向のナノチューブの厚さによって規定されるNV NTブロックのナノチューブ素子の長さLSW−CH及び製造工程の近端部トレンチエッチングによって規定されるX−Y断面を有する。図70のNV NTブロック4050−1’が図69のNV NTブロック4050−1に対応することに留意されたい。図70に示したセルC00及びC01の密度を最大化するために、NV NTブロック4050−1’及び4050−1”は、トレンチ規定されたセル境界内で単純な上部及び底部コンタクトを含む。
NV NTチューブの上部表面に対するコンタクトは、各々のNV NTブロック4050−1’及び4050−1”の上部表面上の上部(上部レベル)コンタクト4065−1’及び4065−1”によって図70に示されている。
ビットライン6970−1(BL0)及び6970−2は、図70に示したように、上部(上部レベル)コンタクト4065−1’及び4065−1”各々と直接接触する。
次に、図30Aに示した方法3050は、公知の産業界の方法を用いて、インターコネクト手段を不動態化してパッケージングすることを含む不揮発性ナノチューブダイオードセル構造物を用いた不揮発性メモリアレイを備える半導体チップの製造過程を完了する。
図69及び図70各々に示した対応断面6900及び7000は、不揮発性ナノチューブブロックベーススイッチを有する陽極対NT 3Dメモリアレイを示す。ナノチューブチャネル長LSW−CHは、Z方向のNV NTダイオードセル寸法に対応し、X−Y断面は、X=Y=Fであって、ビット及びワードアレイラインと対応する。断面6900は、NV NTブロックベーススイッチを含むY方向の2つの隣接する陽極対ナノチューブ型不揮発性ナノチューブダイオードベースセルの断面であり、断面7000は、NV NTブロックベーススイッチを含むX方向の2つの隣接する陽極対ナノチューブ型不揮発性ナノチューブダイオードベースセルの断面である。断面6900及び断面7000は、対応するワードライン及びビットラインアレイラインを含む。不揮発性ナノチューブダイオードは、断面6900及び断面7000に示した各セル内のステアリング及びストレージ素子を形成し、各セルは1F×1Fの寸法を有する。隣接するセル間の間隔は1Fであり、それによって、セル周期は、X及びY方向の何れでも2Fである。それによって、1つのビットは、4F2の面積を占有する。例えば45nm技術ノードにおいて、セル面積は0.01μm2未満、又は、このような例において、約0.002μm2である。
図69及び図70に各々示した断面6900及び7000に対応し、垂直方向のNポリシリコン及びN+シリコン層が相互交換されることを除いて、製造方法は図68に関して説明した製造方法に対応する。NV NTブロックスイッチの製造方法は同様である。唯一の違いは、断面6900及び7000内にトレンチを形成するとき、N+ポリシリコン層より先にNポリシリコン層がエッチングされることである。
共有アレイライン及び非共有アレイライン積層の両方を有するNV NTダイオードデバイス積層を用いる不揮発性メモリと、3D NV NTスイッチを形成する上部及び底部コンタクトを有する不揮発性ナノチューブブロック及び陰極対NTスイッチ連結
図32は、絶縁層及び積層アレイ下側に形成された支持回路の上側で絶縁層上に及び互いに対して積層された2つのメモリアレイ、及び絶縁層を介する通信手段を有する本発明の実施例を製造するための方法3200を示す。前記方法3200は、不揮発性ナノチューブダイオード1200及び1300に関して更に説明するが、方法3200は、上述した多くの不揮発性ナノチューブダイオード実施例の製造を十分に説明することができる。また、方法3200は3Dメモリ実施例に関して説明するが、方法3200を用いて、例えばPLAs、FPGAs、及びPLDsで使われるようなロジッグ支持回路(メモリ支持回路の代わり)を有するNAND及びNORアレイのようなロジッグアレイとして整列されるNV NTダイオードを基にする3Dロジッグ実施例を形成できることにも留意されたい。
図71は、3次元アレイの2段積層、下部アレイ7102及び上部アレイ7104を備える実施例を含む図面7100を示す3D斜視図である。下部アレイ7102は、不揮発性ナノチューブダイオードセルC00、C01、C10、C11を含む。上部アレイ7104は、不揮発性ナノチューブダイオードセルC02、C12、C03、C13を含む。上部アレイと下部アレイの間で共有されるワードラインWL0及びWL1は、X方向に沿って配向され、ビットラインBL0、BL1、BL2、BL3は、Y方向に沿って配向され、ワードラインWL1及びWL2にほぼ直交する。ナノチューブ素子チャネル長LSW−CHは、3D斜視図7100に示されるように垂直配向されている。セルC00、C01、C02、C03に対応する断面7200が図72Aに更に示されており、セルC00、C02、C12、C10に対応する断面7200’が図72Bに更に示されている。
一般に、方法3210は、半導体基板上及びその内部に支持回路及びインターコネクションを製造する。これは、メモリ(又はロジッグ)支持回路を形成するように相互接続できるドレイン、ソース、及びゲートを備えるNFET及びPFETデバイスを含む。そのような構造物及び回路は、本願に説明していない公知の技術を用いて形成できる。一部の実施例において、方法3210は、公知の製造方法を用いて、図72A及び図72Bに示した断面7200及び7200’の一部として支持回路及びインターコネクション7201層を形成することができ、前記支持回路及びインターコネクションの上部及び内部には、不揮発性ナノチューブダイオード制御部及び回路が製造される。支持回路及びインターコネクション7201は、例えば、図67に示した支持回路及びインターコネクション6701、及び図69に示した支持回路及びインターコネクション6901と類似するが、2つの積層メモリアレイを収容するように変更される。2段積層メモリアレイを図72A及び図72Bに示したが、2段以上の3Dアレイ積層が形成(製造)でき、非制限的に、例えば4段及び8段積層を含むことに留意されたい。
次に、方法3210を用いて、各々図72A及び図72Bの断面7200及び7200’に示した絶縁体7203のような不揮発性ナノチューブアレイ構造物、及びインターコネクト手段を表面上に備える平坦化された絶縁体を含む中間構造物を製造することができ、図67に示した絶縁体6703及び図69に示した絶縁体6901と類似するが、2つの積層メモリアレイを収容するために変更される。平坦化された絶縁層下側の半導体基板上又はその内部のメモリ支持回路を、平坦化された絶縁層表面上及びその上側の不揮発性ナノチューブダイオードアレイと相互接続するために、インターコネクト手段は、垂直配向されて充填されたコンタクト又はスタッドを含む。平坦化された絶縁体7203は、図27Bに示した方法2730と類似する方法を用いて形成される。平面絶縁体7203(断面7200には図示せず)を介するインターコネクト手段は、図28Cに示したコンタクト2807と類似し、第1メモリアレイ7210及び第2メモリアレイ7220内のアレイラインを対応支持回路及びインターコネクション7201に連結するのに用いられ得る。支持回路及びインターコネクション7201及び絶縁体7203がメモリアレイ支持構造物7205を形成する。
次に、図67に示した不揮発性ナノチューブダイオードアレイ断面6700及び対応する製造方法と類似する不揮発性ナノチューブダイオードアレイを基にするダイオード陰極対ナノチューブスイッチを用いる第1メモリアレイ7210を製造するために、方法2740と類似する方法3220を用いる。
次に、図69に示した不揮発性ナノチューブダイオードアレイ断面6900及び対応する製造方法と類似する不揮発性ナノチューブダイオードアレイを基にするダイオード陽極対ナノチューブスイッチを用いて、図30Bに示した方法3040と類似する方法3230が、第1メモリアレイ7210の平面上に第2メモリアレイ7220を製造する。
図72Aは、第1メモリアレイ7210及び第2メモリアレイ7220を含む断面7200を示し、前記両アレイは共通のワードライン7230を共有する。ワードライン7230のようなワードラインは、アレイ7220を形成するときメモリアレイ(セル)を規定するトレンチエッチング方法の間に形成(エッチング)する。断面7200は、共有されたワードライン7230(WL0)、4つのビットラインBL0、BL1、BL2、BL3、及び対応セルC00、C01、C02、C03と共に、ワードライン又はX方向に組み合わせた第1メモリアレイ7210及び第2メモリアレイ7220を示す。X方向のアレイ周期は2Fであり、ここでFは技術ノード(世代)に対する最小寸法である。
図72Bは、第1メモリアレイ7210’及び第2メモリアレイ7220’を含む断面7200’を示し、前記両アレイは、共通のワードライン7230’及び7232を共有する。ワードライン7230’は、ワードライン7230の断面図である。ワードライン7230’及び7232のようなワードラインは、アレイ7220’を形成するときメモリアレイ(セル)を形成するトレンチエッチング方法の間に形成(エッチング)する。断面7200’は、共有されたワードライン7230’(WL0)及び7232(WL1)、2つのビットラインBL0及びBL2、及び対応セルC00、C10、C02、C12と共に、ビットライン又はY方向に組み合わせた第1メモリアレイ7210’及び第2メモリアレイ7220’を示す。Y方向のアレイ周期は2Fであり、ここでFは技術ノード(世代)に対する最小寸法である。
アレイ7210に対する1ビットのメモリアレイセル面積は、4F2であり、これはX及びY方向の2Fの周期のためである。アレイ7220に対する1ビットのメモリアレイセル面積は、4F2であり、これはX及びY方向への2Fの周期のためである。メモリアレイ7220及び7210が積層されるため、ビット当たりメモリアレイセル面積は2F2となる。4メモリアレイ(図示せず)が積層されれば、ビット当たりメモリアレイセル面積は1F2となる。
産業界の標準化された製造技術を用いる例示的な方法3240は、必要によって追加の配線層を加えること、及びチップを不動態化してパッケージインターコネクト手段を加えることで、半導体チップ製造を完了する。
動作中に、図72Aに示したメモリ断面7200及び図72Bに示した対応メモリ断面7200’は、図33Bに示したメモリ断面3305及び図33B1に示した対応メモリ断面3305’の動作に対応する。メモリ断面7200及び対応メモリ断面7200’動作は、図33Dに示した波形3375に関して上述したものと同様である。
図71は、共有されたワードラインWL0及びWL1を有する2段積層アレイの3D斜視図7100を示す。図72Aは、X方向の対応する2段断面7200を示し、図72Bは、Y方向の対応する2段断面7200’を示す。下部アレイ内のセルC00及びC01は、陰極対NT NV NTダイオードを用いて形成され、上部アレイ内のセルC02及びC03は、陽極対NT NV NTダイオードを用いて形成される。例えば、ワードラインのようなアレイ配線を共有しない代わりの積層アレイ構造が、図73及び図74に示されている。ワードラインを共有しない積層アレイは、同一のNV NTダイオード型を用いることができる。例えば、図73及び図74は、上部及び下部アレイの両方に対して陰極オンNT NV NTダイオードを用いる。しかし、陽極オンNT NV NTダイオードセルを代わりに用いることもできる。必要であれば、積層が陰極オンNT及び陽極オンNT NV NTダイオードセルの混合を継続して用いることができる。上部及び下部アレイの間でアレイラインを共有しないことで、図75、図76A〜図76D、及び図77に関して更に説明するように、より柔軟性のある製造及びより柔軟性のある相互接続が可能となる。
図73は、3次元アレイの2段積層、下部アレイ7302及び上部アレイ7304を含む3D斜視図7300を示し、ここで上部アレイ7204と下部アレイ7302の間には共有された(共通の)アレイラインが存在しない。X方向に配向されたワードラインWL0及びWL1と、Y方向に配向されたビットラインBL0及びBL1は、セルC00、C01、C10、C11を相互接続して、下部アレイ7302のためのアレイインターコネクションを形成する。下部アレイ7302セルC00、C01、C10、C11が陰極オンNT NV NTダイオードによって形成されるが、その代わりに、陽極オンNT NV NTダイオードを用いることもできる。X方向に配向されたワードラインWL2及びWL3と、Y方向に配向されたビットラインBL2及びBL3は、セルC22、C32、C23、C33を相互接続して、上部アレイ7304のためのアレイインターコネクションを形成する。上部アレイ7304セルC22、C32、C23、C33が陰極オンNT NV NTダイオードによって形成できるが、その代わりに、陽極オンNT NV NTダイオードを用いることもできる。ビットラインはほぼ平行であり、ワードラインもほぼ平行であり、ビットライン及びワードラインはほぼ直交する。ナノチューブ素子チャネル長LSW−CHが3D斜視図7300に示したように垂直配向される。セルC00、C01、C22、C23に対応する図74に示した断面7400が図74に関して以下に更に説明される。
図74は、セルC00及びC01、ビットラインBL0及びBL1、ワードラインWL0を含む第1メモリアレイ7410と、セルC22及びC23、ビットラインBL2及びBL3、ワードラインWL2を含む第2メモリアレイ7420とを含む断面7400を示す。下部アレイ7410及び上部アレイ7420は、絶縁体及びインターコネクト領域7440によって分離され、ワードラインを共有しない。断面7400は、ワードラインWL0及びWL2、4つのビットラインBL0、BL1、BL2、BL3、及び対応するセルC00、C01、C22、C23と共に、ワードライン又はX方向の積層された第1メモリアレイ7210及び第2メモリアレイ7220を示す。X方向のアレイ周期は2Fであり、ここでFは技術ノード(世代)に対する最小寸法である。X方向断面7400に対応するY方向の断面は示していない。しかし、NV NTダイオードセルは、X及びY方向の何れでも対称的であり、それによって、NV NTダイオードセルは同様に見える。90度の回転によって、ビットラインとワードラインの配向のみ変更する。
アレイ7410に対する1ビットのメモリアレイセル面積は4F2であるが、これはX及びY方向の2Fの周期のためである。アレイ7420に対する1ビットのメモリアレイセル面積は4F2であるが、これはX及びY方向の2Fの周期のためである。メモリアレイ7420及び7410が積層されるため、ビット当たりのメモリアレイセル面積は2F2となる。4メモリアレイ(図示せず)が積層されれば、ビット当たりのメモリアレイセル面積は1F2となる。
陰極オンNTスイッチを形成するために、上部及び底部コンタクトを用いる不揮発性NTスイッチであって、不揮発性ナノチューブブロック及び垂直配向されたダイオードを有するNV NTデバイスを用いる不揮発性セルの代わりの単純化された3次元セル構造物
図75は、4つの3D不揮発性メモリセルC00、C01、C10、C11を含む不揮発性メモリアレイ7500の3D斜視図を示し、ここで各セルは、3D不揮発性ナノチューブダイオードと、ビットラインBL0及びBL1及びワードラインWL0及びWL1によって形成されたセルインターコネクションを含む。図75に示した不揮発性メモリアレイ7500は、上述した図40に示した断面4000、図67に示した断面6700、及び図68F及び図68Iに示した断面6875及び6890に各々対応する。断面6700、6875、6890内のセルを形成するために用いられる3D NV NTダイオード寸法が2つのマスキング段階で規定される。第1マスキング方法は、方向性トレンチエッチング方法を用いて、セル境界を形成するために用いられるトレンチ境界を規定する。一部の実施例において、図68A〜図68Iに関して上述した製造方法がX方向にセル境界を形成し、絶縁体でトレンチを充填して、表面を平坦化する。次いで、第2マスキング方法がトレンチを形成し、図68A〜図68Iに関して上述した製造方法がY方向にセル境界を形成し、絶縁体でトレンチを充填して、表面を平坦化する。X及びY方向のセル境界がほぼ直交する。
図40、図67、及び図68A〜図68Iに示した上部(上部レベル)コンタクト及び底部(下部レベル)コンタクトを備えるメモリブロック構造は、X及びY方向に対称的である。上部(上部レベル)コンタクト及び底部(下部レベル)コンタクトを備えるNV NTブロックで形成された3Dメモリアレイは、3D対称セルを可能にし、これは3D NV NTダイオードのメモリアレイをパターニングし、同時に製造し得る単純化された製造方法に発展できる。X及びY方向寸法が同時に規定でき、選択的な方向性エッチングを用いて、3D NV NTダイオードセルを同時に規定することができ、次いで、絶縁体で開口部を充填して表面を平坦化する。それによって、例えば図68Dに示した構造物に関して上述した製造方法に対応する製造方法はまた、図68Hに示した構造物を同時に形成する。そのような単純化された製造方法は、複数レベルのアレイ積層を容易にするが、これは、より少ない加工段階を用いて各々のレベルが製造されるためである。このような例においてX=Y=Fであり、ここでFは選択された技術ノードに対する最小技術寸法である。例えば、F=45nmの技術ノードの場合、X=Y=45nmである。図76Cに関して以下に更に説明するアレイマスクデザインは、作成された状態におけるF×Fの形状の平面で示し、このとき各々のF×Fの形状は、X及びY方向に距離Fだけ段をつける。チップ表面上のマスク層イメージを露出させる工程の間に、角の丸型化が最小技術ノード寸法Fで、通常、実行され、マスキング層イメージは、図76Dに更に平面図で示すように、直径Fの円形に近い。丸型化の効果によって、メモリアレイ7500のセルを形成する3D NV NTダイオードは、図75に示したように、ほぼ円筒状となる。図75に示したメモリアレイ7500は、3D NV NTダイオードの陰極オンNT型を用いる。しかし、図69及び図70に示したような3D NV NTダイオードの陽極オンNT型がその代りに形成されることもある。
不揮発性メモリアレイの製造方法は、図68A〜図68Iに関して上述した製造方法に対応する。しかし、ビットライン方法は、3D NV NTダイオードセルの形成前に規定されるが、これはビットラインがこれ以上セル境界の規定と同時にエッチング段階工程によって規定されないためであり、図68Aは、図76Aに示したように変更される。また、図68Cに示したマスク6850寸法は、単にFと等しいX方向を有している。しかし、Y方向は、メモリアレイを形成するために用いられたメモリアレイ又はメモリサブアレイだけ長い。図76C及び図76Dに関して以下に更に説明する単純化された製造方法は、X及びY方向に同じものを有するマスクを示す。一部の実施例において、図68D、図68E、及び図68Fに関して説明した製造方法に対応する方法を用いて、メモリアレイ7500構造物の製造を完了することができる。
3D NV NTダイオードの形成前にビットラインBL0及びBL1を規定することは、マスクを事前に規定されたビットラインBL0及びBL1に整列させることを要する。半導体産業界の方法を用いて、整列が約+−F/3の範囲内で行われ得る。つまり、例えばF=45nmノードの場合、整列は+−15nm以内で行われ、図76Bに関して以下に更に説明するように、ビットラインBL0及びBL1は、3D NV NTダイオードメモリセルの陽極領域のほとんどと接触する。
図75に示した不揮発性メモリアレイ7500に示した支持回路及びインターコネクション7501は、図67の断面6700に示した支持回路及びインターコネクション6701に対応する。
図75に示した平坦化された絶縁体7503は、図67に示した平坦化された絶縁体6703に対応する。3Dアレイ内の金属アレイラインを対応支持回路及びインターコネクション7501に連結するために、平面絶縁体7503(断面7500には図示せず、上記の断面2800”に関して図28Cに図示する)を介するインターコネクト手段を用いることができる。例として、検知回路2640及びBLドライバ内のビットラインドライバが、上述した図26Aに示したメモリ2600のアレイ2610内及び図75に示した不揮発性メモリアレイ7500内のビットラインBL0及びBL1に連結できる。
ビットライン7510−1(BL0)及び7510−2(BL1)は、図76Aに関して更に後述するようにパターニングされる。図76A〜図76Dに関して更に後述するように、上部(上部レベル)コンタクト及び底部(下部レベル)コンタクトと共に、NV NTブロックを含む対応3D NV NTダイオードによってセルC00、C01、C10、C11が形成される。
セルC00は、NV NTブロックの底部(下部レベル)コンタクトに対する陰極対NT直列連結を有するステアリングダイオードによって形成された対応3D NV NTダイオードを含む。陽極7515−1は、ビットライン7510−1(BL0)と接触し、NV NTブロック7550−1の上部(上部レベル)コンタクト7565−1は、ワードライン7570−1(WL0)と接触する。セルC00に対応するNV NTダイオードは、ビットライン7510−1(BL0)及びNポリシリコン領域7520−1と接触する陽極7515−1を含む。Nポリシリコン領域7520−1は、N+ポリシリコン領域7525−1と接触する。陽極7515−1、Nポリシリコン領域7520−1、及びN+ポリシリコン領域7525−1は、ステアリングダイオードのショットキー型を形成する。PN又はPINダイオード(図示せず)がその代りに用いられ得ることに留意されたい。N+ポリシリコン領域7525−1が底部(下部レベル)コンタクト7530−1と接触し、前記底部(下部レベル)コンタクトはまたNV NTブロック7550−1の底部(下部レベル)コンタクトを形成する。NV NTブロック7550−1はまた上部(上部レベル)コンタクト7565−1と接触し、前記上部(上部レベル)コンタクトは更にワードライン7570−1(WL0)と接触する。NV NTブロック7550−1チャネル長LSW−CHは、垂直配向され、上部(上部レベル)コンタクト7565−1と底部(下部レベル)コンタクト7530−1の間の距離とほぼ等しく、前記距離は、NV NTブロックの厚さによって規定され得る。
セルC01は、NV NTブロックの底部(下部レベル)コンタクトに対する陰極対NT直列連結を有するステアリングダイオードによって形成された対応3D NV NTダイオードを含む。陽極7515−2は、ビットライン7510−2(BL1)と接触し、NV NTブロック7550−2の上部(上部レベル)コンタクト7565−2は、ワードライン7570−1(WL0)と接触する。セルC01に対応するNV NTダイオードは、ビットライン7510−2(BL1)及びNポリシリコン領域7520−2と接触する陽極7515−2を含む。Nポリシリコン領域7520−2は、N+ポリシリコン領域7525−2と接触する。陽極7515−2、Nポリシリコン領域7520−2、及びN+ポリシリコン領域7525−2は、ステアリングダイオードのショットキー型を形成する。PN又はPINダイオード(図示せず)がその代りに用いられ得ることに留意されたい。N+ポリシリコン領域7525−2が底部(下部レベル)コンタクト7530−2と接触し、前記底部(下部レベル)コンタクトはまたNV NTブロック7550−2の底部(下部レベル)コンタクトを形成する。NV NTブロック7550−2はまた上部(上部レベル)コンタクト7565−2と接触し、前記上部(上部レベル)コンタクトは更にワードライン7570−1(WL0)と接触する。NV NTブロック7550−2のチャネル長LSW−CHは、垂直配向され、上部(上部レベル)コンタクト7565−2と底部(下部レベル)コンタクト7530−2の間の距離とほぼ等しく、前記距離は、NV NTブロックの厚さによって規定され得る。
セルC10は、NV NTブロックの底部(下部レベル)コンタクトに対する陰極対NT直列連結を有するステアリングダイオードによって形成された対応3D NV NTダイオードを含む。陽極7515−3は、ビットライン7510−1(BL0)と接触し、NV NTブロック7550−3の上部(上部レベル)コンタクト7565−3(ワードライン7570−1の後方では不可視)は、ワードライン7570−2(WL1)と接触する。セルC10に対応するNV NTダイオードは、ビットライン7510−1(BL0)及びNポリシリコン領域7520−3と接触する陽極7515−3を含む。Nポリシリコン領域7520−3は、N+ポリシリコン領域7525−3と接触する。陽極7515−3、Nポリシリコン領域7520−3、及びN+ポリシリコン領域7525−3は、ステアリングダイオードのショットキー型を形成する。PN又はPINダイオード(図示せず)がその代りに用いられ得ることに留意されたい。N+ポリシリコン領域7525−3が底部(下部レベル)コンタクト7530−3と接触し、前記底部(下部レベル)コンタクトはまたNV NTブロック7550−3の底部(下部レベル)コンタクトを形成する。NV NTブロック7550−3は更に上部(上部レベル)コンタクト7565−3と接触し、前記上部(上部レベル)コンタクトはまたワードライン7570−2(WL1)と接触する。NV NTブロック7550−3のチャネル長LSW−CHは、垂直配向され、上部(上部レベル)コンタクト7565−3と底部(下部レベル)コンタクト7530−3の間の距離とほぼ等しく、前記距離は、NV NTブロックの厚さによって規定され得る。
セルC11は、NV NTブロックの底部(下部レベル)コンタクトに対する陰極対NT直列連結を有するステアリングダイオードによって形成された対応3D NV NTダイオードを含む。陽極7515−4は、ビットライン7510−2(BL1)と接触し、NV NTブロック7550−4の上部(上部レベル)コンタクト7565−4(ワードライン7570−1の後方では不可視)は、ワードライン7570−2(WL1)と接触する。セルC11に対応するNV NTダイオードは、ビットライン7510−2(BL1)及びNポリシリコン領域7520−4と接触する陽極7515−4を含む。Nポリシリコン領域7520−4は、N+ポリシリコン領域7525−4と接触する。陽極7515−4、Nポリシリコン領域7520−4、及びN+ポリシリコン領域7525−4は、ステアリングダイオードのショットキー型を形成する。PN又はPINダイオード(図示せず)がその代りに用いられ得ることに留意されたい。N+ポリシリコン領域7525−4が底部(下部レベル)コンタクト7530−4と接触し、前記底部(下部レベル)コンタクトはまたNV NTブロック7550−4の底部(下部レベル)コンタクトを形成する。NV NTブロック7550−4はまた上部(上部レベル)コンタクト7565−4と接触し、前記上部(上部レベル)コンタクトは更にワードライン7570−2(WL1)と接触する。NV NTブロック7550−4のチャネル長LSW−CHは、垂直配向され、上部(上部レベル)コンタクト7565−4と底部(下部レベル)コンタクト7530−4の間の距離とほぼ等しく、前記距離は、NV NTブロックの厚さによって規定され得る。3D NV NTダイオードベースセルC00、C01、C10、C11間の開口部7575がTEOS(図示せず)のような絶縁体で充填される。
セルC00、C01、C10、C11を形成する不揮発性ナノチューブダイオードは、図12に概略的に示した不揮発性ナノチューブダイオード1200に対応する。図75の不揮発性メモリアレイ7500に示したセルC00、C01、C10、C11は、図26Aのメモリアレイ2610に概略的に示した対応セルC00、C01、C10、C11に対応し、ビットラインBL0及びBL1と、ワードラインWL0及びWL1は、メモリアレイ2610に概略的に示したアレイラインに対応する。
陰極オンNTスイッチを形成するために、上部及び底部コンタクトを用いる不揮発性NTスイッチであって、不揮発性ナノチューブブロック及び垂直配向されたダイオードを有するNV NTデバイスを用いる不揮発性セルの3次元セル構造物の代わりの単純化された製造方法
一部の実施例において、図27Aに示した方法2710を用いて、上述したように、図26Aに示したメモリ2600に関して説明したものと類似する支持回路及びインターコネクションを規定する。図76Aに示したように、半導体基板上及びその内部に支持回路及びインターコネクション7601を製造するために、例示的な方法2710は、公知の半導体産業界の技術デザイン及び製造技術を適用する。支持回路及びインターコネクション7601は、半導体基板上側のビアホール及び配線のようなインターコネクション及び半導体基板内のFETデバイスを含む。図76Aは、ショットキーダイオード構造を示す図34Aに対応し、図34A及び図76Aに示す選択的な導電性ショットキー陽極コンタクト層3415を陽極コンタクト層7615として含む。PNダイオード構造物を所望すれば、図34A1代りに図34A1を開始地点として用いることができることに留意されたい。図34A1のNポリシリコン層3417が本質的にドープされたポリシリコン層(図示せず)に代えられれば、PNダイオード代りにPINダイオードが形成される。それによって、図76Aに示した構造物がショットキーダイオード構造を示しているが、そのような構造物は、PNダイオード又はPINダイオードを用いて製造されることもある。
メモリアレイ支持構造物7605を形成する絶縁体7603と、支持回路及びインターコネクション7601のための構造物及び素子を製造する方法は、図34A及び図34Bに関して上述した製造方法に対応し、ここで支持回路及びインターコネクション7601は、支持回路及びインターコネクション3401に対応し、絶縁体7603は絶縁体3403に対応する。メモリアレイ支持構造物7605を形成する絶縁体7603と、支持回路及びインターコネクション7601のための構造物及び素子を製造する方法はまた、図68Aに示したような支持回路及びインターコネクション6801に対応し、絶縁体7603は、図68Aに示したような絶縁体6803に対応し、更に図75に各々示した支持回路及びインターコネクション7501と絶縁体7503にも対応する。
プロセスにおける現段階では、図76Aに示したように、製造方法は、導電体層7610をパターニングし、ビットライン7610−1及びビットライン7610−2と、絶縁領域7612によって分離される他のビットラインを形成する。ビットライン7610−1及び7610−2は、図75に示した各々のビットライン7510−1(BL0)及び7510−2(BL1)に対応する。絶縁領域7612は、図75に示した絶縁領域7512に対応する。一部の実施例において、方法は、半導体産業界で公知のマスキング方法を用いて、マスキング層(図示せず)を形成する。次に、半導体産業界で公知の方法を用いて、方向性エッチングのような方法がビットライン7610−1及び7610−2を規定する。次いで、方法は、半導体産業界で公知の方法を用いて、TEOSのような絶縁領域を堆積して平坦化し、絶縁領域7612を形成する。
導電体(及びコンタクト)物質の例としては、Al、Au、Pt、W、Ta、Cu、Mo、Pd、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、TiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、その他適した導電体、又はTiNのような導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドが含まれる。
一部で、導電体層7610で使われるような物質は、ショットキーダイオードのための陽極としても用いることができ、そのような場合、コンタクト(陽極)層7615のような別の層が不要となり得る。その他の場合、別のコンタクト(陽極)層7615を用いてダイオード特性を改善することができる。例えば、図76にあるコンタクト(陽極)層7615に対応する、図34Aに示したコンタクト層3415を用いて、ショットキーダイオードの陽極を形成する。
一部の実施例において、例えば厚さ10〜500nmの図76Aのような導電体層7610上のコンタクト(陽極)層7615を形成するために、方法はショットキーダイオード陽極物質を堆積することができる。そのような陽極物質は、Al、Ag、Au、Ca、Co、Cr、Cu、Fe、Ir、Mg、Mo、Na、Ni、Os、Pb、Pd、Pt、Rb、Ru、Ti、W、Ta、Zn及びその他元素金属を含むことができる。また、CoSi2、MoSi2、Pd2Si、PtSi、RbSi2、TiSi2、WSi2、ZrSi2のようなシリサイドが用いられ得る。そのような金属及びシリサイドを用いて形成されたショットキーダイオードは、参照文献NG,K.K.「Complete Guide to Semiconductor Devices」,Second Edition,John Wiley&Sons,2002m pp.31−41に説明されており、参照のためにその全体内容をここに引用する。
プロセスにおける現段階では、方法はNポリシリコン層7620をコンタクト(陽極)層7615上に堆積し、N+ポリシリコン層7625をNポリシリコン層7620上に堆積し、76Aに示したように、底部(下部レベル)コンタクト層7630をN+ポリシリコン層7625上に堆積する。
図76Aに示したNポリシリコン層7620を製造するための例示的な方法は、図68Aに示した対応するNポリシリコン層6820及び図34Aに示した対応するNポリシリコン層3420に関して上述されており、N+ポリシリコン層7625は、図68Aに示した対応するN+ポリシリコン層6825及び図34Aに示した対応するN+ポリシリコン層3425に対応し、底部(下部レベル)コンタクト層7630は、図68Aに示した底部(下部レベル)コンタクト層6830及び図34Bに示した底部(下部レベル)コンタクト層3430に対応する。
次に、方法は複数層のスピンオン、スプレーオン、又は他の手段を用いて、図76Bに示したように、コンタクト(陽極)層7630の平面上にナノチューブ層7650を堆積する。ナノチューブ層7650は、例えば10〜200nmであり得る。ナノチューブ層7650は、図68Bに示したナノチューブ層6835に対応する。厚さ35nmの例示的なデバイスが図64及び図65に示したように製造され、オン状態/オフ状態の間でスイッチングされる。上部コンタクト及び底部コンタクトを有するNV NTブロックを製造する方法は、図66A、66B、66Cに各々示した方法6600A、6600B、6600Cに関して説明される。
製造プロセスにおける現段階では、図76Bに示したように、方法は上部(上部レベル)コンタクト層7665をナノチューブ層7650の表面上に堆積する。上部(上部レベル)コンタクト層7665は、例えば10〜500nmの厚さを有し得る。上部(上部レベル)コンタクト層7665は、例えばAl、Au、Ta、W、Cu、Mo、Pd、Pt、Ni、Ru、Ti、Cr、Ag、In、Ir、Pb、Snのような元素金属、TiAu、TiCu、TiPd、PbIn、TiWのような金属合金、他の適した導電体、又はTiNのような導電性窒化物、酸化物、又はRuN、RuO、TiN、TaN、CoSix、TiSixのようなシリサイドを用いて形成できる。上部(上部レベル)コンタクト層7665は、図68Bに示した上部(上部レベル)コンタクト層6840に対応する。
次に、方法は、公知の産業界の方法を用いて、図76Bに示したように、マスキング層7672を上部(上部レベル)コンタクト層7650上に堆積してパターニングする。マスキング層7672の厚さは、10〜500nmであり得、フォトレジスト、eビームレジスト、導電体、半導体、又は絶縁体物質のようなレジストを用いて形成できる。マスク層7672開口部は、トレンチエッチングのために、下部領域を露出させる。マスク開口部は、導電体層7610内の整列マスクに対して整列でき、方法は、公知の半導体方法を用いて、+又は−F/3又はそれ以上の整列精度ALでマスク開口部を整列する。F=45nm技術ノードの場合、整列ALは、例えば図76Bに示したビットライン7610−1のエッジのようなビットラインエッジに対して、+又は−15nmと等しい又はより多くの値を有する。減少したセル寸法を達成するために、マスク層7672開口部を、最小に許容される技術寸法Fとほぼ等しく整列できる。Fは、例えば90nm、65nm、45nm、35nm、25nm、12nm、又は10nm以下であり得る。
図76Cは、上部(上部レベル)コンタクト層7665上に作成された状態の形状のマスキング層7672の平面を示す。各々のマスクパターン7672−1、7672−2、7672−3、7672−4形状は成された状態で約F×Fとなり、全ての形状は、距離Fだけ相互分離される。
図76Dは、方法が、公知の半導体産業界の方法を用いて、最小寸法Fの技術ノードで上部(上部レベル)コンタクト層7665の表面上にマスキング領域をパターニングするとき、角の丸型化の効果を示す。作成された状態の形状7672−1は、直径が約Fであるパターニングされた状態のほぼ円形7672−1Rとなり、作成された状態の形状7672−2は、直径が約Fであるパターニングされた状態のほぼ円形7672−2Rとなり、作成された状態の形状7672−3は、直径が約Fであるパターニングされた状態のほぼ円形7672−3Rとなり、作成された状態の形状7672−4は直径が約Fであるパターニングされた状態のほぼ円形7672−4Rとなる。
プロセスにおける現段階では、方法は、上部(上部レベル)コンタクト層7665で始まって、導電体層7610の表面上で終わるように、ビットライン7610−1及び7610−2のようなビットラインの上部表面で、マスク形状7672−1R、7672−2R、7672−3R、7672−4R間の露出領域を選択的に方向性エッチングし、開口部7675(図示せず)を形成して、図75のセルC00、C01、C10、C11を形成する3D NV NTダイオードの全ての表面(境界)を同時に形成する。一部の実施例において、方法は、TEOSのような絶縁体を用いて、開口部7675(図示せず)を充填し、表面を平坦化する。開口部7675は、図75開口部7575に対応する。長方形(例えば、平方形)断面が要求される場合、マスク形状7672−1、7672−2、7672−3、7672−4が7672−1R、7672−2R、7672−3R、7672−4Rの代りに使われ得る。
参照のためにその全体内容をここに引用し、共通発明者であるBertinに許与された米国特許第5,670,803号には、同時にトレンチ規定された側壁寸法を有する3Dアレイ(このような例では、3D−SRAM)構造物が開示されている。このような構造物は、複数の整列段階を避けるために、絶縁された領域及びドープされたシリコンの複数層を介するトレンチカットによって同時に規定される垂直側壁を含む。そのようなトレンチ方向性選択的エッチング方法は、例えば図34A〜図34FF、図36A〜図36FF、及び図68A〜図68Iのトレンチ形成に関して上述したように、複数の導電体、半導体、酸化物、及びナノチューブ層を介してカットに使用するために適用され得る。このような例において、選択的な方向性トレンチエッチング(RIE)は、上部(上部レベル)コンタクト層7665の露出面積を除去して図75に示した上部(上部レベル)コンタクト領域7565−1、7565−2、7565−3、7565−4を形成し、ナノチューブ層7650の露出面積を除去して図75に示したNV NTブロック7550−1、7550−2、7550−3、7550−4を形成し、底部(下部レベル)コンタクト層7630の露出面積を除去して図75に示した底部(下部レベル)コンタクト7530−1、7530−2、7530−3、7530−4を形成し、N+ポリシリコン層7625の露出面積を方向性エッチングで除去して図75に示したようなN+ポリシリコン領域7525−1、7525−2、7525−3、7525−4を形成し、ポリシリコン層7620の露出面積を除去して図75に示したNポリシリコン領域7520−1、7520−2、7520−3、7520−4を形成する。選択的な方向性エッチングの例示的な方法は、図76B及び図75に示したビットライン7610−1及び7610−2の上部表面及び導電体層7610の上部表面で止まる。
マスク形状7672−1R、7672−2R、7672−3R、7672−4Rの間の露出領域を選択的に方向性エッチングする例示的な方法は、ビットラインBL0及びBL1が図76Bに示したように、前段階でパターニングされているため、そのようなビットラインBL0及びBL1の表面でエッチングを止めることを除いて、図68Dのトレンチ領域形成に対応する方向性エッチングの方法に対応する。
次に、方法は、例えばTEOSのような絶縁体を用いて、トレンチ開口部7675を充填して平坦化し、図75に示した領域7575(充填図示せず)を充填する。トレンチ開口部7675を充填して平坦化する例示的な方法は、図68Eに関して説明したようなトレンチ開口部6860、6860A、6860Bを充填して平坦化する方法に対応する。
次に、方法は、図75に示したワードライン7570−1(WL0)及び7570−2(WL1)のような導電体を堆積、平坦化、及びパターニング(形成)する。ワードライン7570−1及び7570−2を形成するための例示的な方法は、上述した図68Iに関して説明したようなワードラインWL0及びWL1の形成方法に対応する。
非共有型アレイラインを有する代わりの単純化された3次元セル構造物の積層を用いる不揮発性メモリ
単純化された3次元の不揮発性メモリアレイ7500は、メモリアレイ7500を基にするサブアレイの複数レベル積層を可能にし、単位面積当たり高密度のビットストレージを達成できるようにする。不揮発性メモリアレイ7500は、4F2のセル面積及び4F2/bitのビット密度を有する。しかし、2段積層は同じ4F2面積で、2つのビットを保持し、2F2/bitのビット密度を達成する。同様に、4段積層はlF2/bitのビット密度を達成し、8段積層は0.5F2/bitの密度を達成し、16段積層は0.25F2/bitの密度を達成する。
図77は、図75に示した不揮発性メモリアレイ7500を基にする積層型不揮発性メモリアレイ7700の概略配線図である。図77に示した積層型不揮発性メモリアレイ7700に示した支持回路及びインターコネクション7701は、積層アレイを収容するための回路変更を除いて、図75の断面7500に示した支持回路及びインターコネクション7501に対応する。BLドライバ及び検知回路7705、支持回路及びインターコネクション7701のサブセットが積層型不揮発性メモリアレイ7700内でビットラインに対するインターフェースするために用いられる。
図77に示した平坦化された絶縁体7707は、図75に示した平坦化された絶縁体7503に対応する。本例では、ビットラインである3Dアレイ内の金属アレイラインを対応するBLドライバ及び検知回路7705と他の回路(図示せず)に連結するために、平面絶縁体7707(積層型不揮発性メモリ7700には図示せず、断面2800”に関して図28Cに図示する)を介するインターコネクト手段を用いることができる。例として、検知回路2640及びBLドライバ内のビットラインドライバが、図77に示した積層型不揮発性メモリアレイ7700内及び上述した図26Aに示したメモリ2600のアレイ2610内のビットラインBL0及びBL1に連結できる。
図75の不揮発性メモリアレイ7500に対応する左側及び右側の3Dサブアレイを有する3つの積層レベルが示されており、ここで追加のメモリ積層(図示せず)が上側に位置され得る。8、16、32、64及びより多くの不揮発性メモリ積層からなるメモリが形成される。このような例で、第1積層型メモリレベルが形成され、そのような第1積層型メモリレベルは、mワードラインWL0_LA〜WLM_LA、及びnビットラインBL0_LA〜BLN_LAによって相互接続されたm×n NV NTダイオードセルを含む不揮発性メモリアレイ7710L、及びmワードラインWL0_RA〜WLM_RA、及びnビットラインBL0_RA〜BLN_RAによって相互接続されたm×n NV NTダイオードセルを含む不揮発性メモリアレイ7710Rを含む。次に、第2積層型メモリレベルが形成され、そのような第2積層型メモリレベルは、mワードラインWL0_LB〜WLM_LB、及びnビットラインBL0_LB〜BLN_LBによって相互接続されたm×n NV NTダイオードセルを含む不揮発性メモリアレイ7720L、及びmワードラインWL0_RB〜WLM_RB、及びnビットラインBL0_RB〜BLN_RBによって相互接続されたm×n NV NTダイオードセルを含む不揮発性メモリアレイ7720Rを含む。次に、第3積層型メモリレベルが形成され、そのような第3積層型メモリレベルは、mワードラインWL0_LC〜WLM_LC、及びnビットラインBL0_LC〜BLN_LCによって相互接続されたm×n NV NTダイオードセルを含む不揮発性メモリアレイ7730L、及びmワードラインWL0_RC〜WLM_RC、及びnビットラインBL0_RC〜BLN_RCによって相互接続されたm×n NV NTダイオードセルを含む不揮発性メモリアレイ7730Rを含む。不揮発性メモリアレイの追加積層が含まれる(しかし、図77には図示せず)。
図77の不揮発性メモリアレイ7700に示したように、サブアレイビットラインセグメントが垂直インターコネクションによって相互接続され、次いでBLドライバ及び検知回路7705にファンアウト(fanned−out)される。例えば、BL0_LがビットラインBL0−LA、BL0_LB、BL0−LCセグメント、及び他のビットラインセグメント(図示せず)を相互接続し、これらビットラインセグメントをBLドライバ及び検知回路7705に連結する。また、BLN_Lは、ビットラインBLN−LA、BLN_LB、BLN−LCセグメント及び、その他ビットラインセグメント(図示せず)を相互接続し、これらビットラインセグメントをBLドライバ及び検知回路7705に連結する。また、BL0_Rは、ビットラインBL0−RA、BL0_RB、BL0−RCセグメント及びその他ビットラインセグメント(図示せず)を相互接続し、これらビットラインセグメントをBLドライバ及び検知回路7705に連結する。また、BLN_Rは、ビットラインBLN−RA、BLN_RB、BLN−RCセグメント、及びその他ビットラインセグメント(図示せず)を相互接続し、これらビットラインセグメントをBLドライバ及び検知回路7705に連結する。
BLドライバ及び検知回路7705は、図77に示した積層型不揮発性メモリアレイ7700内の積層レベルのうち任意のレベル上にビット位置を読み取り又は書き込みするために用いられ得る。また、ワードラインが支持回路及びインターコネクション7701(本例では図示せず)によって選択できる。
不揮発性メモリアレイを形成するとき、700〜800℃の温度範囲で約1時間ポリシリコン層をアニールすることは、粒界サイズを制御し、ステアリングダイオードに対する順方向電圧降下及び破壊電圧のような所望の電気的パラメータを達成するのに必要であり得る。3Dアレイの場合、そのようなアニールは、NV NTブロックスイッチの形成前又は形成後に実行できる。積層型不揮発性メモリアレイ7700を形成するためにメモリアレイを積層するとき、NV NTブロックスイッチが形成された後にステアリングダイオード電気特性を改善するためには700〜800℃で1時間のアニールが必要である得が、これはダイオード層がNV NTブロックの上側にかけて整列されるためである。底部(下部レベル)コンタクト及び上部(上部レベル)コンタクト物質は、炭化物の形成なしに800℃までの温度を許容する必要がある(ナノチューブは800℃超過の温度にも耐えられることに留意されたい)。Ptのようなブロックコンタクト物質を選択すれば、炭化物が形成されないように助けることができるが、これはPtが炭素内で不溶性であるためである。また、Mo、Cr、及びNbのような高融点物質を選択することでも炭化物形成を避けることができる。Mo及びNb炭化物は、1000℃よりも高い温度で形成され、Cr炭化物は1200℃よりも高い温度で形成される。他の高融点金属も用いられ得る。炭化物を形成しない、又は800℃よりも高い温度で炭化物を形成するコンタクト金属を選択することで、ダイオードがNV NTブロック及び関連コンタクトの上側及び/又は下側に整列される積層型不揮発性メモリアレイのアニールがコンタクト対ナノチューブ劣化なしに実施できる。従って、本発明の少なくとも一部の実施例は、劣化なしに高温加工を経ることができる。多様な金属及び炭素に関する状態図を様々な参照文献から見出すことができる。
本発明は、本質的な特性及び思想から逸脱することなく、他の特定形態で実現できる。それによって、本発明の実施例は、限定的ではなく、例示的なものとみなされる。例えば、上述した3D実施例を用いて、スタンドアロンメモリアレイを形成することもできる。また、上述した3Dをロジッグチップ内のエンベデッドメモリとして用いることもできる。代わりに、上述した3D実施例をロジッグチップ内の内臓メモリとして用いることもできる。また、少ない電力における性能改善のためにアドレス、タイミング、及びデータライン長がほとんど垂直配向されて距離が最も短くなるように、上述した3D実施例をロジッグチップ内の1つ以上のマイクロプロセッサの上側に積層することもできる。また、例えば、上述した実施例の多くは、最小技術ノードFを基準に説明されている。最小の技術ノードによって許容される最小サイズでメモリ素子を製造するのが有用であるものの、実施例は最小技術ノードによって許容される任意のサイズ(例えば、最小フィーチャーサイズよりも大きいサイズ)に製造されることもある。
[参照文献]
本願に「引用する特許文献」という共同所有の下記特許文献には、ナノチューブ素子(ナノチューブファブリック製品及びスイッチ)を生成するための多様な技術、例えばナノチューブファブリックの生成及びパターニングするための技術が説明されており、参照のためにその全体内容をここに引用する。
米国特許出願第09/915,093号(現在、米国特許第6,919,592号)、2001年7月25日出願、名称「Electromechanical Memory Array Using Nanotube Ribbons and Method for Making Same」、
米国特許出願第09/915,173号(現在、米国特許第6,643,165号)、2001年7月25日出願、名称「Electromechanical Memory Having Cell Selection Circuitry Constructed With Nanotube Technology」、
米国特許出願第09/915,095号(現在、米国特許第6,574,130号)、2001年7月25日出願、名称「Hybrid Circuit Having Nanotube Electromechanical Memory」、
米国特許出願第10/033,323号(現在、米国特許第6,911,682号)、2001年12月28日出願、名称「Electromechanical Three−Trace Junction Devices」、
米国特許出願第10/033,032号(現在、米国特許第6,784,028号)、2001年12月28日出願、名称「Methods of Making Electromechanical Three−Trace Junction Devices」、
米国特許出願第10/128,118号(現在、米国特許第6,706,402号)、2002年4月23日出願、名称「Nanotube Films and Articles」、
米国特許出願第10/128,117号(現在、米国特許第6,835,591号)、2002年4月23日出願、名称「Methods of Nanotube Films and Articles」、
米国特許出願第10/341,005号、2003年1月13日出願、名称「Methods of Making Carbon Nanotube Films,Layers,Fabrics,Ribbons,Elements and Articles」、
米国特許出願第10/341,055号、2003年1月13日出願、名称「Methods of Using Thin Metal Layers To Make Carbon Nanotube Films,Layers,Fabrics,Ribbons,Elements and Articles」、
米国特許出願第10/341,054号、2003年1月13日出願、名称「Methods of Using Pre−formed Nanotubes To Make Carbon Nanotube Films,Layers,Fabrics,Ribbons,Elements and Articles」、
米国特許出願第10/341,130号、2003年1月13日出願、名称「Carbon Nanotube Films,Layers,Fabrics,Ribbons,Elements and Articles」、
米国特許出願第10/864,186号(米国特許公報第2005/0062035号)、2004年6月9日出願、名称「Non−volatile Electromechanical Field Effect Devices and Circuits using Same and Methods of Forming Same」、
米国特許出願第10/776,059号(米国特許公報第2004/0181630号)、2004年2月11日出願、名称「Devices Having Horizontally−Disposed Nanofabric Articles and Methods of Making the Same」、
米国特許出願第10/776,572号(現在、米国特許第6,924,538号)、2004年2月11日出願、名称「Devices Having Vertically−Disposed Nanofabric Articles and Methods of Making the Same」、
米国特許出願第10/936,119号(米国特許公報第2005/0128788号)、名称「Patterned Nanoscopic Articles and Methods of Making the Same」。