JP2010261128A - 吸湿保温編地 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽くて薄くて暖かい性能を実現しながら、その性能を損なわずに蒸れ感も軽減した衣料用編地、特にインナー向けに最適な編地を提供する。
【解決手段】20℃×65%RHで7%以上13%未満の水分率を有する吸湿性繊維A、0.3〜0.7dtexの単糸繊度のアクリル繊維B、及び0.8〜2.0dtexの単糸繊度のアクリル繊維Cをそれぞれ10〜60重量%、20〜75重量%、及び10〜40重量%含む混紡糸であって、前記繊維Bと前記繊維A及びCの合計との重量比率が2:8〜8:2であり、かつ55〜100番手を有する混紡糸を40重量%以上用いたことを特徴とする編地。
【選択図】図3

Description

本発明は、保温性及び吸湿性に優れた衣料用編地に関するものである。
従来、インナー用途の商品は、嵩張らず、アウターに目立ちにくいものという観点から薄くて軽い商品が求められている。一方で、一般的に保温性の高いものは肉厚で、生地の薄いものは保温性が良くないとされてきた。従来、生地が薄くて軽いのに保温性が高いという相反する性質を持った商品は無かった。
これまで秋冬に着用する衣料用生地において保温性を高める検討は数多くされている。代表的な手段としては、吸湿発熱性繊維を用いたもの、アクリル繊維を用いたもの、染色加工後の糸収縮を応用したもの等がある。
また、着用時の衣服内の蒸れ感を軽減するために生地に吸湿性を持たせる検討も数多くされている。代表的な手段としては吸湿発熱性繊維、セルロース繊維を混紡するもの等がある。例えば、単糸繊度が細い疎水性合成繊維と吸湿発熱性繊維を混紡した紡績糸が提案されている(特許文献1参照)。この紡績糸は、吸湿発熱性繊維を用いることで生地が吸湿性を持つものの、保温性に関しては満足すべきものではない。即ち、疎水性繊維に熱伝導の低いポリエステル等を使用し、単糸繊度を細くして繊維間の空隙の大きさを小さくしているが、糸内の空隙量はむしろ低下すると考えられ、熱を逃がしにくい効果は得られても保温性は向上していない。
また、アクリル繊維と再生セルロース繊維を混紡したアクリル系紡績糸が提案されている(特許文献2参照)。この紡績糸は、保温性の高いアクリル繊維を用いているものの、従来のアクリル/セルロース繊維と比較して保温性に大差ない。
また、極細アクリル系短繊維と高収縮性アクリル系短繊維とポリエステル短繊維を混紡した紡績糸が提案されている(特許文献3参照)。この紡績糸は、高収縮糸を用いて高密度にすることで保温性を得ているが、編地が重くなる問題があり、薄さ・軽さが得られにくい。
特開2003−227043号公報 特開2004−44008号公報 特開2000−34634号公報
一方では近年の秋冬向けの衣料に必要とされる保温性の基本機能に加え、風合や着心地と言った快適性能が求められてきている。特にインナー用素材では暖かいけど嵩張らず、アウターに目立ちにくいものが求められている。また、調査した結果、真冬において野外の寒いところから厚着をしたまま暖房の効いた暖かい部屋に入ると体が火照って蒸れ感を感じて不快になることが多いこともわかった。そこで本発明は、かかる環境変化でも快適な着用感を維持するために、前述の軽くて薄くて暖かい性能を実現しながら、その性能を損なわずに蒸れ感も軽減した衣料用編地、特にインナー向けに最適な編地を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、まず、単糸繊度差のあるアクリル繊維を含む紡績糸を用いることによって、繊維に収縮差を持たせたものや強い捲縮を持ったものを用いなくとも、冬用衣料として要求の高い、軽くて薄くて暖かい性能を実現できることを見出した。さらに、この紡績糸に特定の吸湿性繊維を混用して軽くて薄くて暖かい編地を実現するだけでなく、前述の環境変化による蒸れ感等に関しても、気相の汗を吸収させることによって改善できることを見出し、本発明の完成に至った。
即ち、本発明は、20℃×65%RHで7%以上13%未満の水分率を有する吸湿性繊維A、0.3〜0.7dtexの単糸繊度のアクリル繊維B、及び0.8〜2.0dtexの単糸繊度のアクリル繊維Cをそれぞれ10〜60重量%、20〜75重量%、及び10〜40重量%含む混紡糸であって、前記繊維Bと前記繊維A及びCの合計との重量比率が2:8〜8:2であり、かつ55〜100番手を有する混紡糸を40重量%以上用いたことを特徴とする編地である。
本発明の編地の好ましい態様は以下の通りである。
(i)混紡糸中の吸湿性繊維Aのうち13%以上30%以下の水分率を有する高吸湿性繊維を混紡糸に対して5〜30重量%含む。
(ii)混紡糸の横断面における繊維間空隙率が30〜60%である。
(iii)混紡糸中のアクリル繊維Cのうち18〜40%のバルキー性を有するアクリル繊維を混紡糸に対して10〜40重量%含む。
(iv)厚みが0.5〜1.2mmであり、目付けが120〜160g/mである。
(v)編地の水分率が3〜25%であり、比容積が3〜10cc/gであり、保温率が15〜35%である。
(vi)摩擦耐電圧が0〜3000Vであり、半減期が0〜30秒である。
本発明の編地は、軽くて薄くても着用したときに暖かくて、着用感(風合)が良い。また、嵩張らないことでアウター衣料の外からインナー生地が目立たなくでき、加えて真冬の野外から暖かい室内に移動した後に起りやすい蒸れ感が軽減される。従って、秋冬衣料素材、特にインナー用途に求められる性能を有する編地を好適に提供することができる。
実施例1の編組織を示す。 実施例2の編組織を示す。 実施例1の混紡糸の断面写真を示す。 実施例2の混紡糸の断面写真を示す。 比較例7の混紡糸の断面写真を示す。
本発明の編地に使用する混紡糸は、20℃×65%RH(相対湿度)で7%以上13%未満の水分率を有する吸湿性繊維A、0.3〜0.7dtexの単糸繊度のアクリル繊維B、及び0.8〜2.0dtexの単糸繊度のアクリル繊維Cをそれぞれ10〜60重量%、20〜75重量%、及び10〜40重量%含み、前記繊維Bと前記繊維A及びCの合計との重量比率が2:8〜8:2であることを特徴とする。
本発明の混紡糸に用いる吸湿性繊維Aは、20℃×65%RHの水分率が7%以上13%未満の繊維であればいかなるものも用いることができる。例えば、天然繊維の綿、絹、麻、再生セルロース繊維のレーヨン、キュプラ、テンセル、リヨセル等が挙げられるが、細繊度繊維の生産性、衣料品に必要な染色性、風合の点からレーヨンが好適である。また、吸湿性繊維Aの中には20℃×65%RHの水分率が13%以上30%以下である高吸湿性繊維を混用しても良い。高吸湿性繊維としては、アクリル酸やメタクリル酸等の親水性モノマーを繊維にグラフト加工したり、アクリル繊維のアクリロニトリルを親水性官能基に置換する等の手法を用いて汎用繊維に親水性官能基を導入し、20℃×65%RHの水分率を13%以上30%以下にした高吸湿性繊維が挙げられる。また、高吸湿性繊維は、天然繊維であってもよく、例えば、羊毛、改質レーヨン、改質綿、アクリレート等が挙げられる。
本発明の混紡糸中の吸湿性繊維Aの混率は10〜60重量%であり、好適には30〜50重量%である。混率が上記範囲未満になると、編地の水分率が低く吸湿性能が低下するため、着用時の蒸れ感が軽減されない。また、上記範囲を越えると、衣料品にしたときにピリング等の消費性能が低下する。また、吸湿性繊維Aの一部に高吸湿性繊維を混用した場合の高吸湿性繊維の混率は、混紡糸に対して5〜30重量%であり、好適には10〜25重量%である。高吸湿性繊維の混率が上記範囲を越えると、アクリル繊維Bの混率が下がり、微細な繊維間の空隙が減少するので保温性は向上しない。
本発明の混紡糸に用いるアクリル繊維Bの単糸繊度は0.3〜0.7dtexであり、好ましくは0.4〜0.6dtexである。アクリル繊維Bの単糸繊度が上記範囲未満であると、染色したときの色濃度が極端に低下して、混紡糸の均一な染色性が得られにくくなる。また、上記範囲を越えると、アクリル繊維Cとの繊度差が少なくなり、繊維間空隙が低下して保温性が上がらないとともに、均一な細番手の紡績糸を紡出するのが難しくなる。本発明の混紡糸に用いるアクリル繊維Cの単糸繊度は0.8〜2.0dtexであり、好ましくは0.8〜1.3dtexである。アクリル繊維Cの単糸繊度が上記範囲未満であると、アクリル繊維Bとの繊度差が少なくなり保温性が低下する。上記範囲を越えると、細番手糸を紡出するのが難しくなるとともに風合いが硬くなる傾向がある。アクリル繊維Bとアクリル繊維Cの単糸繊度差は0.3〜1.7dtexが好適であり、0.5〜1.6dtexがより好適である。単糸繊度差が上記範囲未満であると、繊維間の細かな空隙が減少し保温性が低下し、また、上記範囲を越えると、細番手糸を紡出することが難しくなり、細くて暖かい紡績糸ができなくなる。
アクリル繊維B,Cは、アクリロニトリルを50重量%以上含有するアクリロニトリル系ポリマーからなることが好ましい。アクリロニトリル系ポリマーは、アクリロニトリルを50重量%以上含有する場合、アクリロニトリル単独ポリマーであってもよいが、経済性の点でアクリロニトリルとアクリロニトリルに共重合可能な不飽和モノマーとのコポリマーで、アクリロニトリルを50〜95重量%含有するコポリマーであることが好ましい。アクリロニトリルを含有するコポリマーのアクリロニトリルの含有量が50重量%未満では、染色鮮明性、発色性等のアクリル繊維としての特徴が発揮されず、また熱特性をはじめとする他の物性も低下する傾向となる。
アクリロニトリルに共重合可能な不飽和モノマーとしては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2ーエチルヘキシル、アクリル酸2ーヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル等のアクリル酸エステル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2ーヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等のメタクリル酸エステル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、臭化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等の不飽和モノマー等が挙げられる。
さらに、染色性等改良の目的で共重合されるモノマーとしては、p−スルホフェニルメタリルエーテル、メタリルスルホン酸、アリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2ーアクリルアミドー2ーメチルプロパンスルホン酸、及びこれらのアルカリ金属塩等が挙げられる。
アクリロニトリル系ポリマーの分子量は、アクリル系繊維の製造に通常用いられる範囲のものであれば特に限定されないが、分子量が低すぎると、紡糸性が低下すると同時に原糸の糸質も悪化する傾向にあり、分子量が高すぎると、紡糸原液に最適粘度を与えるポリマー濃度が低くなり、生産性が低下する傾向にあるので、紡糸条件に従って適宜選択される。
アクリル繊維B,Cの製造方法は特に限定されないが、例えばアクリロニトリルを85重量%以上含有するアクリロニトリル系ポリマーを、溶剤に溶解して紡糸原液とし、紡糸するという湿式紡糸法により製造することができる。紡糸の際に用いられる溶剤としては、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、γーブチロラクトン、アセトン等の有機溶剤、硝酸、ロダン酸ソーダ、塩化亜鉛等の無機溶剤が挙げられる。
アクリル繊維Cの一部にはバルキータイプのアクリル繊維を用いてもよい。本発明の編地では、バルキータイプを用いなくとも十分な保温性を持つが、アクリル繊維C中のバルキータイプの混率が混紡糸に対して40重量%以内であれば本発明の薄くて軽い編地の特性を大きく損わずに、保温性ではむしろ向上する傾向があり好ましい。なお、バルキータイプとは、湿熱及び感熱処理下で糸の長手方向に収縮し、径方向に広がる繊維をいう。
バルキータイプのアクリル繊維におけるバルキー性の好ましい範囲は18〜40%であり、より好適には18〜25%である。ここでバルキー性は、繊維を一定長さ採取した後に湿熱処理し、処理前後での糸の収縮率を算出したものである。バルキー性が40%を越える繊維を用いると、生地の厚みが厚くなり、薄くて軽い生地を得ることができない。また、アクリル繊維Cに含まれるバルキー繊維の混率は混紡糸に対して10〜40重量%であり、より好適には10〜30重量%である。混率が40重量%を越えると、編地が厚く、目付けが重くなり薄くて軽い生地ができ難い。
本発明の混紡糸中のアクリル繊維Bの混率は20〜75重量%であり、好適には30〜60重量%である。混率が上記範囲未満になると、アクリル繊維Cとの繊維間空隙が低くなり保温性が低下する。また、上記範囲を越えると、繊維間空隙が低くなり保温性が低下するとともに、染色性も悪くなる。また、混紡糸中のアクリル繊維Cの混率は10〜40重量%であり、好適には15〜30重量%である。混率が上記範囲未満になると、アクリル繊維Bとの繊維間空隙が低くなり保温性が低下する。また、上記範囲を越えると、繊維間空隙が低くなり保温性が低下するとともに、風合が硬くなる。
本発明の混紡糸中のアクリル繊維Bと吸湿性繊維A及びアクリル繊維Cの合計との重量比率は2:8〜8:2であり、好適には3:7〜8:2である。アクリル繊維Bの重量比率が20%未満でも80%より高くても繊維間空隙が低くなり保温性があがらない。また、アクリル繊維Bの重量比率が20%未満では細番手糸の生産が難しくなる。
本発明の混紡糸の太さは55〜100番手であり、好ましくは70番手以上、さらに好ましくは80番手以上である。上記範囲の番手より太い場合、薄くて、軽くて、暖かい編地を得ることが難しくなる。また、上記範囲の番手より細い場合、編地が薄くなりすぎて保温性が低下する。本発明の混紡糸の撚係数(K)は好ましくは2.8〜4.5であり、より好ましくは3.0〜4.1である。撚係数が上記範囲未満の場合、繊維間空隙率が高くなるが糸強度が低下し、紡績性、製編性が悪くなり生産が困難になる。撚係数が上記範囲を越えると、紡績性、製編性が良くなるが、繊維間空隙率が低く目標とする保温性が得られ難い。
本発明の混紡糸は、横断面で見たとき、繊維間の空隙率が30〜60%であり、より好ましいものは30〜40%となっている。空隙率とは、糸断面を構成する繊維と空間の比率のことである。空隙率が上記範囲未満であると、目標とする保温率が得られず、上記範囲60%を越えると、保温性が得られるものの、糸強力の低下や衣料品にしたときにピリング等の消費性能が低下する。
本発明の編地における混紡糸の混率は40〜100重量%であり、好適には50〜100重量%であり、更に好適には75〜100重量%である。編地中の混紡糸の混率は高ければ高いほど良い。逆に、混率が40重量%未満になると、編地に薄くて軽くて暖かい性能をもたすことが難しくなる。
本発明の編地の水分率は3〜25%であり、好適には3〜15%である。従って、本発明の編地を用いると、寒い野外から室内に移動したときに蒸れずに快適性を維持することができる。水分率が上記範囲より小さいと、編地に吸湿性能がなく、着用時の蒸れ感が軽減されない。また、上記範囲より高くするためには、吸湿性繊維の混率を本発明の範囲以上にする必要があり、繊維間の空隙率が低下して、軽くて薄くて暖かい編地になりにくい。
本発明の編地は、薄さ、軽さを追求しながら高い保温性と吸湿性を持つことが特徴である。従って、本発明の編地の厚みは0.5〜1.2mm、好適には0.5〜1.1mmであり、目付けは120〜160g/mであることが好ましい。厚さ、目付けが上記範囲未満では温かさが得られにくく、上記範囲を越えると、本発明が意図する薄くて軽い範疇を越えてしまう。
本発明の編地は、編組織を特に限定しないが、厚みが薄くなるように考慮すべきである。例えば本発明の編地としては、丸編のシングルニット、ダブルニット又は経編でも良い。編地の厚みが大きくなり難い組織で好適なものとしては、フライス、片袋、天竺、ミラノリブ、リバーシブル、ベア天竺、ベアフライス等がある。薄くて軽い素材とするにはこれらの編組織を適正な密度に設定することが好ましい。適正密度は編み組織により変動するが、ウエール数20〜50/inch、コース数30〜100/inchの範囲で適宜設定すればよい。このようにして作られた本発明の編地の比容積は3〜10cc/gとなり、より好適な編地の比容積は3.5〜6.5cc/gになる。この比容積の数値は保温性を有する編地としてはさほど高くない値である。この理由は薄くて軽い編地にしたことに原因があると推定するが、微細な空隙がある暖かい混紡糸の効果により見かけの比容積に比べて高い保温性を実現しているものと考えられる。本発明の編地の保温率は高くなっているが、実際には15〜35%である。保温率が15%より低下すると、着用したときの暖かみが感じ難くなり、35%より高くなると、薄地・軽量化が難しくなってくる。
本発明の編地は摩擦耐電圧が0〜3000V、半減期が0〜30秒であり、より好適には摩擦耐電圧が0〜2800V、半減期が0〜25秒である。摩擦耐電圧、半減期が上記範囲以上となった場合、着用時に静電気が発生し着用快適性が得られない。
本発明の編地は、上記混紡糸の混率が40重量%を下回らない範囲で、他の糸を交編することができる。しかし、この場合、薄くて軽い特性を維持するために用いる糸は60番手以上の細い糸条であることが好ましい。60番手以上の細い糸であれば特に限定しないが、例えば50dtex以下のフィラメントや、混紡糸または複合糸が好適に用いられる。交編される他の糸としては、具体的にはナイロンやポリエステルのフィラメントまたはその仮撚加工糸であったり、短繊維や長繊維と弾性繊維を複合した被覆弾性糸がある。被覆弾性糸としては、フィラメントと弾性糸を合撚したFTY(フィラメント ツイスティッド ヤーン)、シングル(ダブル)カバーリング糸、エアーカバード糸、仮撚加工と同時混繊する仮撚複合糸等が用いられる。短繊維と弾性糸との複合糸として、コアスパンヤーン、プライヤーン等が用いられる。弾性糸はポリウレタン系スパンデックス、ポリオレフィン系弾性糸、ポリエステル系弾性糸、ポリエステル系潜在捲縮糸等を用いることができる。弾性糸の繊度は22dtex以下のものを用いることが好適である。繊度が22dtexを越えると混繊糸繊度が大きくなってしまったり、混繊する非弾性糸とのバランスが悪くなる。混繊時の弾性糸ドラフト率は1.5〜2.5倍の低倍率にする方が良い。更に好適には1.8〜2.2程度である。弾性糸ドラフト率が2.5倍を越えると、伸縮のパワーが強すぎて編地の収縮が大きくなり、薄く軽い編地を得難くなる。
本発明の編地の染色加工は、通常のアクリル繊維や、他の繊維との混用編地の加工方法を採用すれば良いが、本発明の混紡糸の繊維間空隙構造を潰さないように注意して加工することが必要である。例えば乾燥や熱処理時に必要以上に編地にテンションや厚み方向の圧縮等をかけて加工しないこと等が求められる。また、精練や染色等の後に液温を下げるときに、急速に行うとアクリル繊維がへたるため、降温はゆっくり行うようにする。
本発明の編地には柔軟剤や帯電防止剤のような一般的な仕上加工剤を付与することが好ましく、その他の各種機能加工が単独または併用して施されていても良い。機能加工の例としては、親水加工などの防汚加工、UVカット加工、制電加工、スキンケア加工などがあるが、これに限定されるものではない。
次に実施例、比較例を用いて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。これらの実施例における発明の趣旨を逸脱しない範囲での変更実施は全て本発明の技術的範囲に含まれる。なお、本発明で用いた測定法は以下の通りである。
<繊維間空隙率>
混紡糸を編地より静かに取出し、SEMの試料台に粘着テープで固定した。液体窒素で試料台ごと糸条を凍らした状態でカミソリで繊維軸方向に垂直にカットして横断面を切出して、日立株式会社製走査型電子顕微鏡(SEM)S3500Nにより繊維横断面の写真を撮った。この横断面写真から混紡糸が占める全体面積より、実際に単糸が占める面積を除いた空間の面積との比率を測定した。
混紡糸の糸空隙率(%)=
(混紡糸が占める全体面積−実際に単糸が占める面積)
/(混紡糸が占める全体面積)*100
実際に単糸が占める面積は、断面写真における、単糸それぞれの断面積を合計した値とした。
コンピュータソフトを使って、画像解析からこれらの面積を導く方法を以下に記す。
画像データとして断面写真を取り込み、画像処理ソフトである、Adobe PhotoShop ver.6.0を用いて、混紡糸が占める全体面積の範囲、および単糸それぞれの横断面積をそれぞれ範囲指定して、さらに2値化処理を行い、解析用の画像とした。このとき、混紡糸が占める全体面積は、最外層に位置する繊維の横断面輪郭の外側を全て結んだ範囲とした。これらの作業により作られた解析用の画像をさらに、画像解析ソフトである、Lia32 ver.0.376β1を用いて、混紡糸が占める全体面積および、単糸それぞれの断面積の総計の面積を算出し、これらの値を用いて、混紡糸の空隙率を求めた。これらの算出手段として、上記以外の画像処理ソフト、画像解析ソフトを使っても良い。また、実際の写真より、測定が必要な範囲を切り抜き、重量比から算出しても良い。
<バルキー性測定>
JIS−L1095−9.24.1 B法(定荷重法)に準じて測定した。枠周1mの繰返機を用いて巻回数200回とした。また、測定値はn=4の平均値とした。
<繊維及び編地の水分率>
繊維又は編地を乾燥ボックスにて105℃,3時間処理して絶乾状態にし、秤量瓶を使って重量Wを測定する。その後、繊維及び編地を20℃、65%RHの雰囲気下に24時間放置し、放置後の重量Wを測定する。得られた値を以下の式に代入し、水分率を求めた。測定値はn=3の平均値とした。
水分率(%)={(W−W)/W}×100
<保温率>
カトーテック社製のサーモラボIIを用い、20℃、65%RHの環境下で、BT−BOXのBT板(熱板)を人の皮膚温度を想定して35℃に設定し、その上に試料を置き、熱移動量が平衡になったときの消費電力量Wを測定する。また、試料を置かない条件での消費電力量W0を計測する。以下の式で保温率を計算する。
保温率(%)={(W0−W)/W0}×100
BT板は、サイズ10cm×10cmであるが、試料は20cm×20cmとする。通常は試料を熱板に接触させて測定するが、本発明の保温率は熱板の上に断熱性のある発砲スチロール等のスペーサーを設置して試料との空隙を5mm設けて計測を行う。
なお、「あたたかさ」の指標として、この保温率の測定結果において15%未満を×、15%以上を○として判定した。
<編地の厚み>
JIS−L−1018 6.5メリヤス生地試験方法の(5)厚さにより測定した。
なお、「薄さ」の指標として、この編地の厚みの測定結果において0以上0.5mm未満を△、0.5以上1.2mm以下を○、1.2mm超過を×として判定した。
<編地の目付け>
JIS−L−1018 6.4.2メリヤス生地の試験方法の備考目付けにより測定した。
なお、「軽さ」の指標として、この目付けの測定結果において0以上120g/m未満を△、120以上160g/m以下を○、160g/m超過を×として判定した。
<編地の比容積>
編地の厚みと目付けの測定値を用いて以下の式により比容積を算出した。
比容積(cc/g)={編地の厚み(mm)/編地の目付け(g/m)}×1000
<混率測定>
混紡糸における吸湿性繊維A及び高吸湿性繊維の混率は、JIS−L1030−1(2005)及びJIS−L1030−2繊維製品の混用率試験方法に準じて測定した。アクリル繊維Bとアクリル繊維Cの混率は、残ったアクリル繊維を黒色ビロード板に載せて、光学顕微鏡にて拡大して撮影し、その断面写真より糸の太さから極細繊度のアクリル繊維Bと通常繊度のアクリル繊維Cを選別し、各繊維の本数を測定する。各繊維の構成本数と単糸繊度を掛け合わせて総繊度を求めて、各繊維の総繊度の比率から混率を求めた。測定値はn=20の平均値とした。なお、アクリル等の各種繊維の繊度は、メタルセクション法により糸の横断面の直径を測定して、繊維直径から各繊維の繊度を求めた。
<摩擦耐電圧>
JIS−L1094摩擦耐電圧に準じて測定した。測定環境は20℃40%RHとし、摩擦布は綿布とし、測定はウエール・コース方向各5枚に対して行った各方向の5枚の平均値のうち高い方向の値を採用した。
<半減期>
JIS−L1094半減期に準じて測定した。測定環境は20℃40%RHとし、測定値はn=5の平均値とした。
<蒸れ感着用試験>
編地で丸首の長袖インナーシャツ(M寸)を作成し、被験者成人男性20〜50歳までの男性5人に着用試験を行った。被験者にはインナーシャツの上にワイシャツ、作業服及び防寒着を着てもらった。まず、冬の野外環境を想定して環境試験室を5℃30%RHに設定して、その中でウェルビー電動ウォーカーWB−209に乗ってもらい、3.5km/時のゆっくりした速度で15分間歩いてもらった。その後、防寒着だけを脱いで直ちに、20℃65%の恒温室で型式が同じ電動ウォーカーに更に5分間ゆっくりオフィス内を歩くことを想定して2.5km/時のスピードで歩いてもらい、その直後の着用蒸れ感をアンケート調査した。5人とも蒸れ感がないと答えたら◎、3〜4人蒸れ感がないと答えたら○、蒸れ感がないのが2名以下なら△とする。1名以下なら×とする。
<総合評価>
「あたたかさ」、「軽さ」、「薄さ」の指標の判定結果では、○を5点、△を3点、×を0点、また、「蒸れ感着用試験」の判定結果では◎を5点、○を3点、△を1点、×を0点として点数を決めた。更に、総合評価では各項目の点数を合計し、0点〜10点を×、11点〜15点を△、16点〜20点を◎とした。
<実施例1>
吸湿性繊維Aとしてのレーヨンステープル(ダイワボウレーヨン製「コロナ」BH,0.9dtex、繊維長38mm、測定環境20℃、65%RH環境下で水分率12%)30重量%、アクリル繊維Bとしてのカチオン可染アクリル短繊維(日本エクスラン工業製UFタイプ、0.5dtex,繊維長32mm)50重量%、アクリル繊維Cとしての制電・抗ピルタイプのカチオン可染性アクリル繊維(日本エクスラン工業製、822タイプ、1.0dtex、繊維長38mm)20重量%を、OHARA製混綿機を用いて混綿混紡した後に石川製作所製カード機を用いてカードスライバーとし、原織機製練条機に2回通してスライバーとした。更に、このスライバーを、豊田自動織機製粗紡機に通して粗糸を作成した。最後に該スライバーを、豊田自動織機製リング精紡機を用いて紡出して英式番手60′sの混紡糸を得た。この混紡糸を用いてフライス編地を18′′−18Gのダブルニット編機(福原精機製)により編成した。編成時の条件は、編成糸長で混紡糸60′sを440mm/100ウエールとして図1に示す編組織にて編成した。
得られた生機を以下の条件で精練した。
日阪製作所製液流染色機NSタイプを用いて、編地を開反せず後述の処理条件及び精練処方で精練した。湯洗3回・水洗行った後染色機から編地を取り出して遠心脱水した後、ヒラノテクシード製シュリンクサーファードライヤーを用いて乾燥(120℃×3分)を行った。
処理条件:浴比1:15、95℃×30分
精練処方:精練剤(第一工業製薬(株)製ノイゲンHC)1g/l、金属イオン封鎖剤(日華化学(株)製ネオクリスタルGC1000)1g/l、ソーダ灰0.5g/l
乾燥時に経方向に編地が伸びないようにテンションに注意した。
次に、日阪製作所製液流染色機NSタイプを用いて染色、柔軟処理を行った。染色条件及び処方を下記に示す。
染色条件:
浴比1:15、カチオン染色(一段目)95℃×45分⇒反応染色(二段目)60℃×60分⇒ソーピング2回・湯洗・中和・水洗して取り出した。
一段目染色処方:pH調整剤(酢酸0.2g/l pH=4)、均染剤(明成化学工業(株)製ディスパーTL)1g/l、分散型カチオン染料(日本化薬(株)製Kayacryl light Blue 4GSL−ED)1.0%owf
二段目染色処方:反応染料(住友化学工業(株)製Sumifix supra Blue BRF150)0.5%owf、無水芒硝30g/l、アルカリ剤(一方社油脂工業(株)エスポロンA171)4g/l
ソーピング処方:ソーピング剤(一方社油脂工業(株)製ビスノールSLK)2g/l
中和処方:酢酸(68%)1g/l
柔軟処理:クラリアント社製サンドパームMEJ―50リキッド 1.0%owf
染色して遠心脱水後、巾出し乾燥を行って性量調整し、最終的に目付け150g/mの編地を得た。密度の粗い面を表としたときの表面の編地密度はコース32/inch、ウエール43/inchであった。編地の構成の詳細と評価結果を表1に示す。実施例1の総合評価は◎であった。また、編地に用いた混紡糸の断面写真を図3に示す。
<実施例2>
レーヨンステープル(ダイワボウレーヨン製「コロナ」BH,0.9dtex、繊維長38mm、測定環境20℃、65%RH環境下で水分率12%)に日本蚕毛のファインW加工のわた加工行ない高吸湿性繊維を得た。この高吸湿性繊維は20℃65%RHのときの水分率が18%であった。吸湿性繊維Aとしてのレーヨンステープル(ダイワボウレーヨン製「コロナ」BH,0.9dtex、繊維長38mm)15重量%、前記わた加工によって得た高吸湿性繊維20重量%、アクリル繊維Bとしてのカチオン可染アクリル短繊維(日本エクスラン工業製UFタイプ、0.5dtex、繊維長32mm)35重量%、アクリル繊維Cとしてのバルキータイプのカチオン可染性アクリルバルキー繊維(日本エクスラン工業製、824タイプ、0.9dtex、繊維長38mm)30重量%を実施例1と同様の工程にて紡績を行ない英式番手80′sの混紡糸を得た。交編糸としてポリウレタン22dtex(東洋紡製エスパ(登録商標))を用い、この交編糸と前記混紡糸をプレーティングしたベアフライス編地を18′′−18Gのダブルニット編機(福原精機製)により編成した。編成時の条件は、編成糸長で混紡糸80′sを510mm/100ウエールとし、ポリウレタンをドラフト1.5倍として図1に示す編組織にて編成した。得られた生機は、実施例1と同様の工程で精練、染色、柔軟処理を行ない、最終的に目付け135g/mの編地を得た。密度の粗い面を表としたときの表面の編地密度はコース38/inch、ウエール48/inchであった。編地の構成の詳細と評価結果を表1に示す。実施例2の総合評価は◎であった。また、編地に用いた混紡糸の断面写真を図4に示す。
<実施例3>
吸湿性繊維Aとしてのレーヨンステープル(ダイワボウレーヨン製「コロナ」BH,0.9dtex、繊維長38mm、測定環境20℃、65%RH環境下で水分率12%)30重量%、実施例2と同様のわた加工によって得た高吸湿性繊維20重量%、アクリル繊維Bとしてのカチオン可染アクリル短繊維(日本エクスラン工業製UFタイプ、0.5dtex、繊維長32mm)35重量%、アクリル繊維Cとしての制電・抗ピルタイプのカチオン可染性アクリル繊維(日本エクスラン工業製、822タイプ、1.0dtex、繊維長38mm)5重量%、及びバルキータイプのカチオン可染性アクリルバルキー繊維(日本エクスラン工業製、824タイプ、0.9dtex、繊維長38mm)10重量%を実施例1と同様の工程にて紡績を行ない英式番手80′sの混紡糸を得た。この混紡糸を用いてフライス編地を18′′−18Gのダブルニット編機(福原精機製)により編成した。編成時の条件は編成糸長でこの混紡糸80′sを400mm/100ウエールとして編成した。得られた生機は、実施例1と同様の工程で精練、染色、柔軟処理を行ない、最終的に目付け130g/mの編地を得た。密度の粗い面を表としたときの表面の編地密度はコース34/inch、ウエール44/inchであった。編地の構成の詳細と評価結果を表1に示す。実施例3の総合評価は◎であった。
<実施例4>
吸湿性繊維Aとしてのレーヨンステープル(ダイワボウレーヨン製「コロナ」BH,0.9dtex、繊維長38mm、測定環境20℃、65%RH環境下で水分率12%)30重量%、アクリル繊維Bとしてのカチオン可染アクリル短繊維(日本エクスラン工業製UFタイプ、0.5dtex、繊維長32mm)40重量%、アクリル繊維Cとしてのバルキータイプのカチオン可染性アクリルバルキー繊維(日本エクスラン工業製、824タイプ、0.9dtex、繊維長38mm)30重量%を実施例1と同様の工程にて紡績を行ない英式番手70′sの混紡糸を得た。この混紡糸を用いフライス編地を18′′−18Gのダブルニット編機(福原精機製)により編成した。編成時の条件は編成糸長で混紡糸70′sを420mm/100ウエールとして編成した。得られた生機は、実施例1と同様の工程で精練、染色、柔軟処理を行ない、最終的に目付け150g/mの編地を得た。密度の粗い面を表としたときの表面の編地密度はコース34/inch、ウエール44/inchであった。編地の構成の詳細と評価結果を表1に示す。実施例4の総合評価は◎であった。
<実施例5>
吸湿性繊維Aとしてのレーヨンステープル(ダイワボウレーヨン製「コロナ」BH,0.9dtex、繊維長38mm、測定環境20℃、65%RH環境下で水分率12%)30重量%、アクリル繊維Bとしてのカチオン可染アクリル短繊維(日本エクスラン工業製UFタイプ、0.5dtex、繊維長32mm)50重量%、アクリル繊維Cとしての制電・抗ピルタイプのカチオン可染性アクリル繊維(日本エクスラン工業製、822タイプ、1.0dtex、繊維長38mm)20重量%を実施例1と同様の工程にて紡績を行ない英式番手80′sの混紡糸を得た。交編糸として綿60′s単糸(東洋紡製スーピマ)を用い、この交編糸と前記混紡糸を一本交互に交編したフライス編地を18′′−18Gのダブルニット編機(福原精機製)により編成した。編成時の条件は編成糸長で混紡糸80′sを400mm/100ウエールとし、綿60′s単糸を440mm/100ウエールとして編成した。得られた生機を実施例1の精練の代わりに、アクリル/綿混紡編地の常法の精練・漂白条件とし、それ以外は実施例1と同様に染色、柔軟処理を行い、最終的に目付け125g/mの編地を得た。密度の粗い面を表としたときの表面の編地密度はコース32/inch、ウエール43/inchであった。編地の構成の詳細と評価結果を表1に示す。実施例5の総合評価は◎であった
<実施例6>
吸湿性繊維Aとしてのレーヨンステープル(ダイワボウレーヨン製「コロナ」BH,0.9dtex、繊維長38mm、測定環境20℃、65%RH環境下で水分率12%)30重量%、アクリル繊維Bとしてのカチオン可染アクリル短繊維(日本エクスラン工業製UFタイプ、0.5dtex、繊維長32mm)50重量%、アクリル繊維Cとしてのバルキータイプのカチオン可染性アクリルバルキー繊維(日本エクスラン工業製、824タイプ、0.9dtex、繊維長38mm)20重量%を実施例1と同様の工程にて紡績を行ない英式番手60′sの混紡糸を得た。交編糸としてポリウレタン22dtex(東洋紡製エスパ(登録商標)T71)を用い、この交編糸と前記混紡糸をプレーティングしたベアフライス編地を18′′−18Gのダブルニット編機(福原精機製)により編成した。編成時の条件は編成糸長で混紡糸60′sを530mm/100ウエールとし、ポリウレタンをドラフト1.5倍として編成した。得られた生機は、実施例1と同様の工程で精練、染色、柔軟処理を行ない、最終的に目付け155g/mの編地を得た。編地密度はコース34/inch、ウエール44/inchであった。編地の構成の詳細と評価結果を表1に示す。実施例6の総合評価は◎であった。
<実施例7>
吸湿性繊維Aとしてのレーヨンステープル(ダイワボウレーヨン製「コロナ」BH,0.9dtex、繊維長38mm、測定環境20℃、65%RH環境下で水分率12%)15重量%、アクリル繊維Bとしてのカチオン可染アクリル短繊維(日本エクスラン工業製UFタイプ、0.5dtex、繊維長32mm)70重量%、アクリル繊維Cとしてのバルキータイプのカチオン可染性アクリルバルキー繊維(日本エクスラン工業製、824タイプ、0.9dtex、繊維長38mm)15重量%を実施例1と同様の工程にて紡績を行ない英式番手60′sの混紡糸を得た。この混紡糸を用いフライス編地を18′′−18Gのダブルニット編機(福原精機製)により編成した。編成時の条件は編成糸長で混紡糸60′sを440mm/100ウエールとして編成した。得られた生機は、実施例1と同様の工程で精練、染色、柔軟処理を行ない、最終的に目付け160g/mの編地を得た。密度の粗い面を表としたときの表面の編地密度はコース31/inch、ウエール42/inchであった。編地の構成の詳細と評価結果を表1に示す。実施例7の総合評価は◎であった。
<比較例1>
吸湿性繊維Aとしてのレーヨンステープル(ダイワボウレーヨン製「コロナ」BH,0.9dtex、繊維長38mm、測定環境20℃、65%RH環境下で水分率12%)30重量%、アクリル繊維Bとしてのカチオン可染アクリル短繊維(日本エクスラン工業製UFタイプ、0.5dtex、繊維長32mm)10重量%、アクリル繊維Cとしての制電・抗ピルタイプのカチオン可染性アクリル繊維(日本エクスラン工業製、822タイプ、1.0dtex、繊維長38mm)60重量%を実施例1と同様の工程にて紡績を行ない英式番手60′sの混紡糸を得た。この混紡糸を用いてフライス編地を18′′−18Gのダブルニット編機(福原精機製)により編成した。編成時の条件は編成糸長で混紡糸60′sを440mm/100ウエールとして編成した。得られた生機は、実施例1と同様の工程で精練、染色、柔軟処理を行ない、最終的に目付け150g/mの編地を得た。表面の編地密度はコース32/inch、ウエール43/inchであった。編地の構成の詳細と評価結果を表1に示す。比較例1の総合評価は×であった。
<比較例2>
吸湿性繊維Aとしてのレーヨンステープル(ダイワボウレーヨン製「コロナ」BH,0.9dtex、繊維長38mm、測定環境20℃、65%RH環境下で水分率12%)5重量%、アクリル繊維Bとしてのカチオン可染アクリル短繊維(日本エクスラン工業製UFタイプ、0.5dtex、繊維長32mm)40重量%、アクリル繊維Cとしての制電・抗ピルタイプのカチオン可染性アクリル繊維(日本エクスラン工業製、822タイプ、1.0dtex、繊維長38mm)55重量%を実施例1と同様の工程にて紡績を行ない英式番手60′sの混紡糸を得た。この混紡糸を用いてフライス編地を18′′−18Gのダブルニット編機(福原精機製)により編成した。編成時の条件は編成糸長で混紡糸60′sを440mm/100ウエールとして編成した。得られた生機は、実施例1と同様の工程で精練、染色、柔軟処理を行ない、最終的にて目付け160g/mの編地を得た。密度の粗い面を表としたときの表面の編地密度はコース32/inch、ウエール43/inchであった。編地の構成の詳細と評価結果を表1に示す。比較例2の総合評価は×であった。
<比較例3>
吸湿性繊維Aとしてのレーヨンステープル(ダイワボウレーヨン製「コロナ」BH,0.9dtex、繊維長38mm、測定環境20℃、65%RH環境下で水分率12%)70重量%、アクリル繊維Bとしてのカチオン可染アクリル短繊維(日本エクスラン工業製UFタイプ、0.5dtex。繊維長32mm)10重量%、アクリル繊維Cとしての制電・抗ピルタイプのカチオン可染性アクリル繊維(日本エクスラン工業製、822タイプ、1.0dtex、繊維長38mm)20重量%を実施例1と同様の工程にて紡績を行ない英式番手60′sの混紡糸を得た。この混紡糸を用いてフライス編地を18′′−18Gのダブルニット編機(福原精機製)により編成した。編成時の条件は編成糸長で混紡糸60′sを440mm/100ウエールとして編成した。得られた生機は、実施例1と同様の工程で精練、染色、柔軟処理を行ない、最終的に目付け120g/mの編地を得た。密度の粗い面を表としたときの表面の編地密度はコース33/inch、ウエール44/inchであった。編地の構成の詳細と評価結果を表1に示す。比較例3の総合評価は△であった。
<比較例4>
吸湿性繊維Aとしてのレーヨンステープル(ダイワボウレーヨン製「コロナ」BH,0.9dtex、繊維長38mm、測定環境20℃、65%RH環境下で水分率12%)30重量%、アクリル繊維Bとしてのカチオン可染アクリル短繊維(日本エクスラン工業製UFタイプ、0.5dtex、繊維長32mm)50重量%、アクリル繊維Cとしての制電・抗ピルタイプのカチオン可染性アクリル繊維(日本エクスラン工業製、822タイプ、1.0dtex、繊維長38mm)20重量%を実施例1と同様の工程にて紡績を行ない英式番手40′sの混紡糸を得た。この混紡糸を用いフライス編地を18′′−18Gのダブルニット編機(福原精機製)により編成した。編成時の条件は編成糸長で混紡糸40′sを480mm/100ウエールとして編成した。得られた生機は、実施例1と同様の工程で精練、染色、柔軟処理を行ない、最終的に目付け225g/mの編地を得た。密度の粗い面を表としたときの表面の編地密度はコース30/inch、ウエール40/inchであった。編地の構成の詳細と評価結果を表1に示す。比較例4の総合評価は×であった。
<比較例5>
吸湿性繊維Aとしてのレーヨンステープル(ダイワボウレーヨン製「コロナ」BH,0.9dtex、繊維長38mm、測定環境20℃、65%RH環境下で水分率12%)45重量%、綿わた(東洋紡スーピマわた)10重量%、アクリル繊維Bとしてのカチオン可染アクリル短繊維(日本エクスラン工業製UFタイプ、0.5dtex、繊維長32mm)35重量%、アクリル繊維Cとしての制電・抗ピルタイプのカチオン可染性アクリル繊維(日本エクスラン工業製、822タイプ、1.0dtex、繊維長38mm)10重量%を実施例1と同様の工程にて紡績を行ない英式番手60′sの混紡糸を得た。この混紡糸を用いてフライス編地を18′′−18Gのダブルニット編機(福原精機製)により編成した。編成時の条件は編成糸長で混紡糸60′sを440mm/100ウエールとして編成した。得られた生機は、実施例5と同様の工程で精練、染色、柔軟処理を行ない、最終的に目付け120g/mの編地を得た。表面の編地密度はコース33/inch、ウエール44/inchであった。編地の構成の詳細と評価結果を表1に示す。比較例5の総合評価は△であった。
<比較例6>
吸湿性繊維Aとしてのレーヨンステープル(ダイワボウレーヨン製「コロナ」BH,0.9dtex、繊維長38mm、測定環境20℃、65%RH環境下で水分率12%)30重量%、アクリル繊維Bとしてのカチオン可染アクリル短繊維(日本エクスラン工業製UFタイプ、0.5dtex、繊維長32mm)50重量%、アクリル繊維Cとしての制電・抗ピルタイプのカチオン可染性アクリル繊維(日本エクスラン工業製、822タイプ、1.0dtex、繊維長38mm)20重量%を実施例1と同様の工程にて紡績を行ない英式番手60′sの混紡糸を得た。交編糸として綿40’s単糸(東洋紡製スーピマ)を用い、この交編糸と前記混紡糸を一本交互に後編したスムース編地を18′′−18Gのダブルニット編機(福原精機製)により編成した。編成時の条件は編成糸長で混紡糸60′sを300mm/100ウエールとし、綿40′s単糸を350mm/100ウエールして編成した。得られた生機は、実施例5と同様の工程で精練、染色、柔軟処理を行ない、最終的に目付け220/mの編地を得た。表面の編地密度はコース30/inch、ウエール40/inchであった。編地の構成の詳細と評価結果を表1に示す。比較例6の総合評価は×であった。
<比較例7>
アクリル繊維Cとしての制電・抗ピルタイプのカチオン可染性アクリル繊維(日本エクスラン工業製、822タイプ、1.0dtex、繊維長38mm)100重量%を実施例1と同様の工程にて紡績を行ない英式番手60′sの紡績糸を得た。この紡績糸を用いてフライス編地を18′′−18Gのダブルニット編機(福原精機製)により編成した。編成時の条件は編成糸長で該紡績糸60′sを440mm/100ウエールとして編成した。得られた生機は、実施例1と同様の工程で精練し、染色は実施例1のカチオン染色のみを行ない、その後実施例1と同様の柔軟処理を行ない、最終的に目付け120g/mの編地を得た。表面の編地密度はコース33/inch、ウエール44/inchであった。編地の構成の詳細と評価結果を表1に示す。比較例7の総合評価は△であった。また、編地に用いた紡績糸の断面写真を図5に示す。
本発明は、軽くて薄くて暖かい性能を実現しながら、その性能を損なわずに蒸れ感も軽減した衣料用編地、特にインナー向けに最適な編地を提供することができ、近年の秋冬向けの衣料に求められるニーズに適切に対応することができる。

Claims (7)

  1. 20℃×65%RHで7%以上13%未満の水分率を有する吸湿性繊維A、0.3〜0.7dtexの単糸繊度のアクリル繊維B、及び0.8〜2.0dtexの単糸繊度のアクリル繊維Cをそれぞれ10〜60重量%、20〜75重量%、及び10〜40重量%含む混紡糸であって、前記繊維Bと前記繊維A及びCの合計との重量比率が2:8〜8:2であり、かつ55〜100番手を有する混紡糸を40重量%以上用いたことを特徴とする編地。
  2. 混紡糸中の吸湿性繊維Aのうち13%以上30%以下の水分率を有する高吸湿性繊維を混紡糸に対して5〜30重量%含むことを特徴とする請求項1に記載の編地。
  3. 混紡糸の横断面における繊維間空隙率が30〜60%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の編地。
  4. 混紡糸中のアクリル繊維Cのうち18〜40%のバルキー性を有するアクリル繊維を混紡糸に対して10〜40重量%含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の編地。
  5. 厚みが0.5〜1.2mmであり、目付けが120〜160g/mであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の編地。
  6. 編地の水分率が3〜25%であり、比容積が3〜10cc/gであり、保温率が15〜35%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の編地。
  7. 摩擦耐電圧が0〜3000Vであり、半減期が0〜30秒であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の編地。
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