JP6155623B2 - デニム地 - Google Patents
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Description
デニムに要求される風合い特性と機能性についての対応策に関するこれまでの文献は次のとおりである。
(1) 滑らかさとソフトでドライな風合い(乾いた感じの風合い)を得る方法
i) 滑らかさを付与する方法として例えば製織後の後加工でスクワラン等の成分が用いられている(引用文献1)。また、一般的にシリコン、オイル、ワックス等の柔軟剤、平滑剤を用いる方法が周知である(引用文献2)。しかしながらいずれも滑らかであるが、ヌルヌルしたヌメリ感が強い風合いで、ドライな風合いは得られない。また、かかる仕上剤はデニムでは縫製後に脱色加工など激しい洗浄を受けるので、脱落してしまい、風合いの耐久性が失われる。
ii) また、本発明者らが提案した保温性デニムでは(引用文献3)、緯糸に天然タンパク質を含有させたレーヨンを混用したものであり、洗濯耐久性は問題ないが、風合いはしっとり感、ヌメリ感の風合いを提案したもので、本発明のドライな風合いとは相反するものである。
iii) 他に滑らかさを付与する方法として、例えば製織後に加工の段階で織物を金属の熱ロールで圧縮し、表面を平滑加工する、いわゆるカレンダー加工が考えられる。しかしながら、ある程度の滑らかさは得られるが、加工圧力による風合いが扁平になり且つ硬くなる。また、同時に金属調の光沢が発現し、デニム用途には適用することができない。
(2)速乾性を得る方法
i) 前述したように、綿100デニムは汗を吸った後や洗濯した後の乾燥速度が極めて遅く、問題である。これに対し、綿に替えて吸水、速乾タイプのポリエステルやポリアミドを用いることが考えられる。断面の異なる繊維を製糸し(丸断面と4〜8角形断面のミックス等)、異なる断面で生じた繊維の隙間から毛細管現象で水を吸い上げて織物の表面に出し、乾燥させるものである。上記綿とは異なり、疎水性であるため繊維の中に水が入らずに繊維の表面を水が移動し、そのまま外気に触れるので、乾燥が極めて速くなる。しかしながら、かかる異断面繊維の製糸は所定の断面の異形度を保つためにその単繊維の繊度は太くせざるを得ず、1.7デシテックス未満の細い糸は製糸が困難である。また、かかる異断面糸はザラザラした風合いで、滑らかで、ソフトな風合いも得られないのが現状である。
(3) 高いストレッチ性、ストレッチ回復性を得る方法
i) デニムは太糸で、且つ、高密度で製織されているので、一般に高いストレッチ性、ストレッチ回復性を得るのが難しい。かかる問題に対し、通常は綿に弾性繊維複合してストレッチ性、ストレッチ回復性を発現させる方法があるが、弾性繊維の混率を10%以上に高めないと高いストレッチ性、回復性は得られない。しかしながらこの場合、混率を高めるとストレッチパワーが大きくなり、締め付け感が強くなり着用しづらい。また、生地が重くなる、コストがアップするという問題がある。
ii) 一方、ポリウレタン系の弾性繊維をポリオレフィン系に替えたデニムが提案されている(引用文献4)。しかしながら、塩素晒し加工ができるなど耐薬品性に優れているが、ストレッチ回復性は60%近傍レペルであり、十分とは言えない。
iii) また、緯糸にポリウレタン系の弾性繊維に替えてポリプロピレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートの複合糸を用い、ストレッチ回復率が高いデニムが提案されている(引用文献5)。しかしながら、該複合糸は液流染色機で130℃の精練や染色して初めて大きなストレッチ性、ストレッチ回復性が得られるので、薄地では対応できるものの、目付が300g/m2以上の汎用デニムでは厚地のため、かかる液流処理で生地が回らず加工が出来ない。
このように、デニムでは小さい応力で簡単に伸び、ストレッチ回復性が優れて、履き心地がよく、且つ膝抜けや肘抜けのない形態安定性に優れたものは見当たらないのが実情である。
(4)細繊度で、無機系粒子添加したデニムに関連する従来技術との関係
i) 風合いのソフト化には細繊度繊維を用いることが一般に考えられる。例えば、緯糸に単繊維繊度が0.2デニール以下の低収縮糸と1デニール以上の高収縮糸の混繊糸を用いた、ループ状の微細毛羽のある織物が提案されている(引用文献6)。しかしながら、かかる混繊糸は125〜130℃の高温で染色して初めて低収縮糸と高収縮糸に糸長差が生じて膨らみが発現するものであるが、前述のようにデニムではかかる液流染色はできない。また、緯糸は細繊度糸であるが、無機系粒子を添加しているものではない。また、経糸は合繊を用いるもので、本発明の綿糸を使用するものとは異なり、本発明でいう効果と機能性を追求したものではない。
ii) また、染色性の異なるポリエステルを混繊した後、アルカリ減量し、染色してポリエステルの一部を溶解して、ムラ感、着古し感を作る方法が提案されている(引用文献7)。実施例には酸化チタンが0.4%添加したポリエステルを使用している。しかしながら、本発明は酸化チタン等を高濃度に添加し、風合いを追求したものであり、また、アルカリ減量加工はしないので、異なるものである。
iii) 他には、酸化チタンにフタロシアニンを担持させた光触媒を用いて布帛を染色後にパディング処理し、抗菌、除臭する方法が提案されている(引用文献8)。しかしながら、一般の樹脂加工と同様に、かかる硬い粒子が織物の糸と糸との間に把持されているため、ザラザラして風合いが硬くなること、また、前記柔軟剤加工と同様に洗濯耐久性が劣る問題がある。また、酸化チタンや珪酸塩などの無機系或いは有機系粒子をコロイド化してデニムの白場汚染を防止する方法が提案されているが(引用文献9)、本発明の風合いや機能性を改善したものとは異なる。
このように、従来の技術では、デニム地で滑らかで、ソフトでドライな風合いと機能性(速乾性、ストレッチ回復性)を同時に満足させることは困難であった。
前記デニム地は、下記(1)、(2)の要件を同時に満足することが好ましい。
(1)織物の裏面の経糸方向と緯糸方向との平均の表面粗さ SMD値:1.0〜6.0μm
(2)織物の裏面の経糸方向と緯糸方向との平均の曲げ剛性 B値:0.15〜0.30gf・cm2/cm
前記無機系粒子が酸化チタンまたは黒色の顔料であると好ましい。
前記織物の吸水後の残留水分率が30%までの乾燥時間が90分以下であると好ましい。
前記織物の緯糸にポリウレタン系弾性繊維を1重量%〜7重量%含むと好ましい。
前記織物の緯糸方向のストレッチ回復率が80〜95%であると好ましい。
前記ポリエステルフィラメント糸が、150〜160℃で仮撚り加工されていることが好ましい。
前記ポリアミドフィラメント糸が、130〜140℃で仮撚り加工されていることが好ましい。
前記ポリエステルフィラメント糸が、180℃以上、220℃以下で仮撚り後、160℃以上、200℃以下でセットされたものであることが好ましい。
前記ポリアミドフィラメント糸が、160℃以上、190℃以下で仮撚り後、160℃以上、180℃以下でセットされたものであることが好ましい。
まず、繊維の単繊維繊度が細いものを用いて布をソフト化することは周知である。一方、酸化チタン等の無機系粒子を添加したポリエステルやポリアミド繊維は周知である。しかしながら、粒子添加による紫外線遮蔽(UVカット)の効果や蓄熱効果或いは防透け性効果は知られているが、本発明のデニム用途における滑らかさとドライな風合いを発現させることは全く知られていない。本発明により、細繊度繊維を用いることでソフト化を、且つ粒子添加することで、滑らかさと、ドライな風合いを同時に実現することができた。また、繊維の表面にある粒子はデニムの強い洗浄や着用での洗濯等で脱落することがないことから、風合いの変化がなく、優れた耐久性を有する。
特に滑らかさについて、織物の糸と糸とが摩擦を生じる際に、糸の表面にでている無機系の細かな粒子同士が擦れ合うことで摩擦係数が下がり、糸/糸間の平滑性を高めて滑らかさを発現することを見いだした(“転がり摩擦”による平滑化作用)。この滑らかさは着用した時の履き心地感だけではなく、滑り性が高いため、弾性繊維を少量用いるだけで高いストレッチ性、高いストレッチ回復性が得られる。綿100%或いは粒子を含まない通常の合成繊維は、粒子を含んだ繊維に比べて摩擦係数が上がりギシギシしたものとなり、滑らかさに欠け、ストレッチ回復性に劣る。
吸水性については、単繊維繊度が細いため繊維の表面積が大きくなり、吸水時の毛細管現象での水の移動が速くなることから高い吸水性が得られる。
また、一旦吸水した後は、繊維が疎水性のため、水を繊維の中に取り込まず、また細繊度で繊維表面積が大きいため、吸水された水が織物の外気に触れた際広く拡散し、乾燥速度が速くなることで優れた乾燥性を実現した。
本発明の緯糸は単繊維繊度が0.1デシテックス以上、1.7デシテックス以下で、かつ無機系粒子を1重量%以上、4重量%以下含むポリエステルフィラメント糸または/およびポリアミドフィラメント糸を40重量%以上含み、織物中に10重量%以上打ち込まれてなる。
本発明で使用できるポリエステルフィラメント糸としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、或いはスルフォイソフタル酸やイソフタル酸、ポリエチレングリコール等を共重合させた共重合ポリエステル等を用いることができる。ポリエステルフィラメント糸を用いることで繊維強度が高い、寸法安定性が優れている、耐熱性が高い等の効果を奏する。
ポリアミドフィラメント糸としては、例えばナイロン6、ナイロン66、或いは芳香族ポリアミド等、さらにはこれらの共重合ポリアミドを用いることができる。ビニル成分を混合し吸湿性、接触冷感性を発現させる改質ポリアミドも好ましく用いられる。
ポリアミドのメリットとして、軽いこと、接触冷感が高いこと、吸湿性を有すること等が挙げられ、夏物用途としても最適である。また、このポリアミドフィラメント糸を緯糸に単独で使用するほかに、ポリエステルフィラメント糸と混用(混繊、合撚等)しても構わない。
本発明で使用できるポリエステルフィラメント糸、ポリアミドフィラメント糸は、単繊維繊度が0.1デシテックス以上、1.7デシテックスである。0.1デシテックスに満たないものは柔らかすぎて風合いがクタクタして好ましくない。一方、1.7デシテックスを越えるものは太くなりすぎて、がさがさの風合いで、また、吸水速乾性が劣り、好ましくない。単繊維繊度は特に0.3〜1.5デシテックスのものが風合い、保型性、吸水速乾性の点からより好ましい。
本発明のポリエステルフィラメント糸、ポリアミドフィラメント糸は、各単繊維の中に無機系粒子を1重量%以上、4重量%以下含む。
無機系粒子の組成は特に限定されず、繊維に入り、紡糸できるものであればよい。具体例としては、酸化チタン、酸化珪素、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、滑石、炭化ジルコニウム、カーボン、顔料等である。特に酸化チタンは粒子が白いので使いやすいこと、粒径の制御がしやすいこと、紡糸時のポリマーとの流動性が優れて製糸しやすいことから好ましく用いられる。また、本発明の風合いと同時に紫外線遮蔽性、防透け性も得られるので、特に推奨される。他に、緯糸を染色することなく裏面の発色性を高めて、特徴ある意匠性が得られる方法として黒色の顔料を添加した黒原着糸にすることも好ましい。
また、秋冬用途には風合いの他に蓄熱保温効果のある酸化ジルコニウムやカーボンを添加することも好ましい。
かかる無機系粒子は繊維に対して1重量%以上、4重量%以下の範囲で含まれることが、風合いおよび製糸性の点から好ましい。特に好ましいのは1.5重量%〜3重量%である。1重量%未満のものは滑らかさ効果が乏しくなり、好ましくない。また、4.0重量%越えると風合いのザラツキおよび糸切れが多発して製糸性に問題を生じるので好ましくない。
粒径については特に限定するものではないが、滑らかさと製糸性の点から平均粒径が0.2μm以上、0.6μm以下程度の物が好ましい。平均粒径の確認は、粒子を添加したポリエステル又はポリアミドのフィラメント糸の周りをパラフィン樹脂で固化、包埋し、これを0.5μmの厚みで5ヶ所切断する。走査型顕微鏡で1000倍の倍率で単繊維の中の粒子径(直径)を読み取り、5ヶ所の平均粒径を求めるかかる方法で繊維中の粒子の分散性、均一性も同時に観察することができる。
無機系粒子の繊維への添加方法および製糸方法については特に限定するものではないが、均一性のある原糸を得るために、チップブレンド/紡糸方法が好ましい。これは予め粒子径が揃っている粒子を準備し、これをポリエステル又はポリアミドのチップにブレンドするが、比較的粒子濃度の高いマスターチップにしておく(例えばチップあたりの粒子濃度:20〜40重量%)。次いでこのマスターチップに、粒子の入っていないチップを混ぜ合わせて、数倍薄めて所定の粒子濃度のチップにする(例えば1〜4重量%)。次いでこのチップを通常の溶融紡糸で紡糸、延伸して原糸を作ることにより繊維全体に粒子が均一に含有され糸が得られる。
各単繊維の断面は特に限定されるものではないが、滑らかさがより発揮できることから、丸断面が特に好ましい。また、楕円形、扁平形も好ましい。三角形〜八角形、星形、井形等の異形断面のものは凹凸が大きく、滑らかさと製糸性が劣る傾向がある。
ポリエステルフィラメント糸、ポリアミドフィラメント糸の形態は特に限定されないが、織物の膨らみ感、カサ高性および製織しやすさの点から、仮撚り糸が好ましく用いられる。仮撚り糸は一般的な仮撚り温度(ポリエステルでは180℃〜220℃、ポリアミドは160℃〜190℃)で加工すると、捲縮が大きくカサ高なので、ボリューム感のある厚地織物が得られるので、好ましい。また、ポリエステルフィラメント糸、ポリアミドフィラメント糸とも低温仮撚り加工したものは捲縮が小さいが、滑らかさが増長でき、絹様のタッチが得られるので中厚地用として特に好ましい。この場合の仮撚温度は、ポリエステルフィラメント糸は150〜160℃が、ポリアミドフィラメント糸は130〜140℃が好ましい。また、カサ高性と滑らかさがバランスしており、汎用的に使えることから、ポリエステルフィラメント糸は180〜220℃で仮撚りした後、160〜200℃でセットすることが、ポリアミドフィラメント糸は160〜190℃で仮撚りした後、160〜180℃でセットすることが好ましい。
仮撚りしないで延伸糸(生糸)をそのまま使う場合はカサがないので、風合いが扁平になる。厚地用途には好ましくないが、薄地用途には適用できる。このように仮撚り加工方法でカサ高性等を変更して商品ニーズに合わせて適宜糸加工を行うことが好ましい。
本発明で使用する緯糸の上記仮撚り等を行ったポリエステルフィラメント糸、ポリアミドフィラメント糸は、本発明の効果を発揮させるために緯糸中に40重量%以上含まれることが必要である。最も好ましくは緯糸中100重量%である。
また、本発明の効果を発揮するためには、上記ポリエステルフィラメント糸、ポリアミドフィラメント糸を、織物全体に10重量%以上含むことが必要である。
本発明で使用するポリエステルフィラメント糸またはポリアミドフィラメント糸には、ポリウレタン系弾性繊維を含んでいてもよい。ポリウレタン系弾性繊維を混用することで滑らかさが加わって優れたストレッチ性、ストレッチ回復性が発現し、着用時の履きやすさや着用時のフィット感があるので、特に好ましい。
ポリウレタン系弾性繊維は、緯糸中1重量%〜7重量%含ませることが、織物のストレッチ性とストレッチ回復性の点から好ましい。1重量%未満の場合はストレッチ性、回復性が小さく、また、7重量%を超える場合は生地の締め付け感が強くなる場合がある。
また、ポリウレタン系弾性繊維のポリエステルフィラメント糸、ポリアミドフィラメント糸等との混用方法は特に限定されないが、ストレッチ性の均一性から合撚加工、エアー混繊加工、カバーリング加工等を適用することが好ましい。また、かかる加工ではポリウレタン系弾性繊維を2.0〜4.0倍で延伸しながらポリエステルフィラメント糸、ポリアミドフィラメント糸と加工すると、加工糸の芯部にポリウレタン系弾性繊維が配置されてストレッチ性、ストレッチ回復性が効率よく発揮できることから、特に好ましい。
本発明では緯糸に上記ポリエステルフィラメント糸、ポリアミドフィラメント糸、ポリウレタン系弾性繊維のほかにレーヨンやアセテート、麻等の他の繊維を含んでも良い。
本発明のデニム地に使用する経糸は、綿糸を主体に用いることが吸・放湿性や外観上の点から好ましい。最も好ましいのは綿のインディゴ染色糸(綿番:5〜16番手)である。また、綿の反応染色糸やスレン染色糸を用いることは商品の色の多様性が得られ、好ましい。
また、経糸は綿のほかに少量であれば、レーヨンや麻を用いたり、また、タテのストレッチ性を発現させるため、ポリウレタン系弾性繊維を用いてもよい。
本発明のデニム地においては、本発明の効果を最大限に発揮させるために、緯糸が織物の裏面に少なくとも30%露出していることが必要である。ここで、露出率とは織物裏面の1完全組織における緯糸の表面に占める面積比率をいう。露出率が30%以上であれば、織物の裏面、即ち肌面の滑らかさのある高質な風合いと高い吸水性(吸汗性)、速乾性が得られるので、好ましい。織物の組織は綾織、繻子織、平織等、限定することなく適用できるが、織物全体の形態保持性も含めて綾織や繻子織が特に好ましい。具体的には綾織りの場合は2/1綾(裏面の緯糸露出率:67%)や3/1綾(裏面の緯糸露出率:75%)が好ましい。繻子織の場合は5枚繻子(裏面の緯糸露出率:83%)や8枚繻子(裏面の緯糸露出率:89%)が好ましく用いられる。
本発明のデニム地は、上述した経糸と緯糸で織物に製織した後、仕上げを行う。仕上げ方法については特に限定するものではないが、通常行う方法のように、織り上がりの生機を毛焼きし、拡布状で連続で糊抜き精練加工を行う。次いで乾熱でセット(130〜190℃)し、サンフォライズ加工して仕上げる。また、秋冬用途では該精練の後に起毛加工し、仕上げすることも好ましい。起毛加工の方法は、起毛の毛羽がソフトになることから針布起毛が好ましい。なお、この仕上げではカレンダー加工等の平滑加工はしない。
染色については、経糸の綿をインディゴや反応、スレン染料で糸染めし、緯糸は染色せずにそのまま打ち込んで織り上げ、仕上げる方法を適用するのが、簡単で効率よいことから好ましい方法である。ほかの方法として、多様性のある商品作りから、経糸、緯糸を染色せず製織し、この生機を加工の段階で経糸の綿を反応染料やスレン染料、或いは顔料で染色する方法(後染め)も好ましい。この場合は緯糸のポリエステルやポリアミド繊維を染色しない方法や分散染料や酸性染料で染色する方法のいずれも用いることができる。後染めの場合は生地の目付が300g/m2以上の厚地の場合は染料をパディングする連続染色法を適用することが好ましく、一方、目付が300g/m2に満たない中厚地〜薄地の場合は液流染色機を適用することが好ましい。
染色し、仕上げた生地は、生地のままで、或いは製品に縫製して、ワッシャーで洗浄することにより最終仕上げを行う。ワッシャーで洗浄する方法としては、簡単に湯洗いするワンウォッシュ加工或いは綿サイドを酵素処理するバイオ加工、漂白剤等で脱色するケミカル加工、また、ストーン加工等がある。
製織、精練、(起毛)、セット、洗浄し最終仕上げた織物について織物の評価を行う。本発明のデニム地は、下記のような評価方法に基づき評価され、所定の値を有する。
(1)織物の裏面の表面粗さ SMD値
評価機器:KES−FB4表面試験機(カトーテック(株)製)を用い、織物の裏面の表面粗さSMD値(μm)を測定する。裏面の経糸方向(タテ)と緯糸方向(ヨコ)をそれぞれ3ヶ所測定し、その平均値を求める。値が小さいほど、織物に凹凸が少ない。本発明の織物のSMD値は1.0〜6.0μmの範囲であることが好ましく、凹凸が少なく、滑らかであり好ましい範囲である。SMD値が1.0に満たない場合は凹凸が少なくなり表面が逆にツルツルし、滑りすぎる場合がある。一方、SMD値が6.0を越えるものは凹凸がありすぎてザラザラしたタッチとなる傾向がある。
(2)織物の裏面の曲げ剛性 B値
評価機器:KES−FB2純曲げ試験機(カトーテック(株)製)を用い、織物裏面の経糸方向と緯糸方向に曲げた時の織物の平均の曲げ剛性B値(gf・cm2/cm)を測定する(経、緯それぞれN=3)。値が小さいほど、剛性は低く、ソフトな風合いである。本発明のB値は、0.15〜0.30gf・cm2/cmの範囲であることが風合い上、好ましい。この範囲より小さい場合は風合いがクタクタになる傾向があり、また、この範囲より大きい場合は硬すぎる場合がある。
(3)織物の吸水後の乾燥速度
10cm角の生地サンプルを3枚採取し、生地の裏面に0.3ccの水を滴下し、生地重量を精秤する。これを20℃、65%の環境下に放置して5分毎に生地の重量を測定する。徐々に生地の水分率が下がり、生地の残留水分率が30%に到達する乾燥時間を読み取る。
乾燥時間が短いほど乾燥速度が速く、良好である。本発明の織物の乾燥時間は90分以下の範囲であることが好ましい。この範囲であれば、汗をかいた後の乾燥が速く、サラサラ感が高く快適性に優れる。また、洗濯したときの乾燥が速くなり、良好である。
(4)織物のストレッチ回復率
本発明でいうストレッチ回復率とは2011年版のJIS L 1096の8.15.1項、A法のbの「織物の繰り返し定率伸長時伸長弾性率」(5回繰り返し)に従って、織物の緯糸方向を測定し評価した値をいう。値が高いほど、ストレッチ後の回復性が良好である。本発明織物のストレッチ回復率は80〜95%の範囲であることが好ましい。この範囲ではフィット感、着用快適性に優れる。また、型崩れが少なく形態保持性にも優れる。なお、80%未満では回復が劣る場合がある。また、95%を超える物は一般的には製造できない。
以上のように、本発明によれば従来技術では得られなかった、織物の裏面が滑らかで、ソフトでドライな風合いで履き心地が良く、また、速乾性、ストレッチ回復性に優れたデニム地を提供することができる。
[測定方法]
本実施例における特性の測定・評価は、以下に記載の方法を用いた。
(1)織物の裏面の表面粗さ SMD値は明細書中に記載の方法で評価した。
(2)織物の裏面の曲げ剛性 B値は明細書中に記載の方法で評価した。
(3)ドライ風合いは10名の官能感触テストで5段階で評価し、その平均値を求めた。
5級:乾いたタッチが強く、極めて良好、4級:乾いたタッチであり、良好、3級:普通、2級:ヌメヌメしたタッチ、或いはガサガサしたタッチであり、不良、1級:ヌメヌメしたタッチ或いはガサガサしたタッチが強く、極めて不良。
(4)織物の吸水後の乾燥速度は明細書中に記載の方法で評価した。
(5)織物のストレッチ回復率は明細書中に記載の方法で評価した。
(6)織物のストレッチ率は2011年版のJIS L 1096の8.14.1項、A法の「織物の伸び率」(ストリップ法)に従って評価した。値が大きいほど、伸びが大きく良好である。
(7)織物裏面の緯糸の露出率は明細書中に記載の方法で評価した。
(8)織物の軽さは目付(g/m2)で表した。値が小さいほど、軽い。
(9)単繊維中の無機系粒子の平均粒径は明細書中に記載の方法で評価した。また、粒子添加の均一性は同様に写真で観察した。
(実施例1、実施例2、実施例3)
・ 緯糸の製造方法
ポリエステル繊維への酸化チタンの添加、紡糸方法は明細書中のチップブレンド/紡糸方法で行った。即ち、ポリエチレンテレフタレートチップに酸化チタン粒子を添加して、酸化チタン粒子の含有率30重量%のマスターチップを製造した。
次いでこのマスターチップに酸化チタンを添加しないチップを混ぜ合わせて、チップ(繊維)に対する酸化チタンの重量割合がそれぞれ1重量%(実施例1)、2重量%(実施例2)、4重量%(実施例3)となるように制御して、溶融紡糸、延伸し、3種類の丸断面ポリエステルマルチフィラメント糸を製糸した。これを通常の方法の210℃の温度でそれぞれ仮撚りして、110デシテックス、144フィラメントを得た(単繊維繊度:0.76デシテックス)。
単繊維中の酸化チタンの平均粒径は実施例1;0.41μm、実施例2:0.40μm、実施例3;0.41μmであった。また、繊維中の粒子の分散性も良く、均一に添加されていた。
次いで、上記で得られた実施例1〜3のそれぞれのポリエチレンテレフタレートのマルチフィラメント仮撚り糸3本に、ポリウレタン弾性繊維”ライクラ”(東レオペロンテックス(株)製)の44デシテックスを3.1倍延伸しながら、600回/mの撚りをかけ、合撚加工した。
得られたポリエステル/ポリウレタン弾性繊維の合撚糸は実施例1〜3ともトータル繊度344デシテックスであり、これを緯糸として用いた。緯糸における混率はポリエステル97重量%、ポリウレタン弾性繊維3重量%であった。
(2)製織
次に経糸にネービー色にインディゴ染色した綿の9番単糸を用い、これを糊付け、整経してこれに上記の実施例1〜3の緯糸をそれぞれ打ち込み、生機織物にした。
織物の組織は3/1の綾組織であり、また、生機幅:173cm、経糸密度:69本/2.54cm、緯糸密度:47本/2.54cmであった。
次いでこの織物を拡布状に連続で糊抜き精練加工を行い、サンフォライズ加工し、180℃でセットした。カレンダー加工をすることなく仕上げた。更にこの織物を40℃で10分ワッシャーで洗いを行い(ワンウォッシャー加工)、最終仕上げした。仕上げ幅:130cm、経糸密度:91本/2.54cm、緯糸密度:54本/2.54cmで、目付は363g/m2であった。また織物の全体の混率は綿74重量%、該ポリエステル24重量%、ポリウレタン弾性繊維2重量%であった。また、織物の裏面の緯糸の露出率は75%であった。
この最終仕上げた実施例1〜3の織物について製品評価を行い、結果を表1に記載した。
(比較例1)
単繊維中の酸化チタン粒子の添加量を0.2重量%とした以外は、実施例1と同様にして、織物を最終仕上げした。得られた織物の性能を表1に示した。
(比較例2)
単繊維中の酸化チタン粒子の添加量を0.8重量%とした以外は、実施例1と同様にして、織物を最終仕上げした。得られた織物の性能を表1に示した。
(比較例3)
単繊維中の酸化チタン粒子の添加量を4.5重量%とした以外は、実施例1と同様にして、織物を最終仕上げした。得られた織物の性能を表1に示した。
(比較例4)
綿の16番単糸にポリウレタン弾性繊維44デシテックスを合撚したものを、緯糸に用いたほかは実施例1と同様にして織物を仕上げた。
この織物の混率は綿98重量%、ポリウレタン弾性繊維2重量%であった。得られた織物の性能を表1に示した。
表1から明らかなように、実施例1、実施例2、実施例3のデニム地は、裏面は滑らかでソフトでドライな風合いで速乾性、ストレッチ回復性に優れたデニムであることがわかる。また、従来にはない履き心地の良い素晴らしいデニムであった。
一方、比較例1、比較例2、比較例3のデニム地は、速乾性は優れているが、滑らかさやドライ風合い面で劣っていた。
比較例1、比較例2はヌメヌメした風合いで、ドライ風合い面が劣っていた。比較例3は製糸時の糸切れが多く、且つガサガサした風合いで劣っていた。
比較例4は滑らかさ、ソフトさ、速乾性、ストレッチ回復性に乏しく、平凡な綿織物であった。
(実施例4、実施例5、実施例6)
(1)緯糸の製造方法
酸化チタン粒子を繊維中に3.0重量%添加したポリエステルマルチフィラメント糸をフィラメント数(単繊維繊度)を変えて3種類製糸した。110デシテックス、288フィラメント(単繊維繊度:0.38デシテックス、実施例4)、110デシテックス、144フィラメント(単繊維繊度:0.76デシテックス、実施例5)、110デシテックス、72フィラメント(単繊維繊度:1.53デシテックス、実施例6)であり、これを210℃でそれぞれ仮撚りし、ポリウレタン弾性繊維を合撚して緯糸に用いたほかを除いて、実施例1と同様にしてデニム織物を作製、最終仕上げし、評価した。
この最終仕上げした織物は仕上げ幅:132cm、経糸密度:90本/2.54cm、緯糸密度:55本/2.54cmで、目付は361g/m2であった。また織物の全体の混率は綿74重量%、該ポリエステル24重量%、ポリウレタン弾性繊維2重量%であった。また、織物の裏面の緯糸の露出率は74%であった。織物の評価結果を表2に記載した。
(比較例5、比較例6)
ポリエステル糸の繊度を110デシテックス、48フィラメント(単繊維繊度:2.29デシテックス、比較例5)、110デシテックス、36フィラメント(単繊維繊度:3.06デシテックス、比較例6)とした以外は、実施例4と同様にしてデニム織物を作製、評価した。織物の評価結果を表2に記載した。
表2から明らかなように、実施例4、実施例5、実施例6のデニム地は、裏面は滑らかさ、ソフトさ、ドライな風合いで質感が高く、且つ速乾性、ストレッチ回復性の機能性に優れたデニムであった。また、いずれも履き心地が良く、着用性快適性が優れたデニムであった。
一方、比較例5、比較例6は、ストレッチ回復性は優れているが、滑らかさとソフトさ、ドライ風合いに欠けていた(ドライ風合いはいずれもガサガサの風合いであり、劣っていた)。
(実施例7)
(1)緯糸の製造方法
ポリアミドポリマーに酸化チタン粒子を2.5重量%添加した丸断面のポリアミド原糸(ナイロン−6)、88デシテックス、68フィラメントを製糸した(単繊維繊度:1.29デシテックス)。これを180℃で仮撚りし、この仮撚り糸4本に対し、ポリウレタン弾性繊維“ライクラ”(東レオペロンテックス(株)製)、44デシテックスを3.0倍延伸しながら同時に500回/mの撚りをかけ合撚加工した。
得られたポリアミド/ポリウレタン弾性繊維の加工糸はトータル繊度369デシテックスであり、これを緯糸に用いた。緯糸における混率はポリアミド95重量%、ポリウレタン弾性繊維5重量%であった。ポリアミド単繊維中の酸化チタンの平均粒径は5.1μmであった。また、粒子は均一に添加されていた。
(2)製織
次に経糸にネービー色にインディゴ染色した綿の10番単糸に糊付け、整経し、これに上記の合撚糸を緯糸として打ち込み、織物にした。
織物の組織は5枚繻子組織であり、また、生機幅:178cm、経糸密度:72本/2.54cm、緯糸密度:48本/2.54cmであった。
(3)仕上げ加工
次いでこの織物に実施例1に準じて加工してワンウォッシャー洗いを行い、最終仕上げした。仕上げ幅:135cm、経糸密度:93本/2.54cm、緯糸密度:56本/2.54cmで、目付は368g/m2であった。この織物の全体の混率は綿72重量%、ポリアミドフィラメント糸26重量%、ポリウレタン弾性繊維2重量%であった。また、織物の裏面の緯糸の露出率は83%であった。
(4)製品評価
この仕上げた織物について製品評価を行い、結果を表3に示した。
(比較例7)
綿の14番単糸にポリウレタン弾性繊維:44デシテックスを合撚したものを、緯糸に用いた以外は実施例7と同様にして、織物を得た。
この織物における混率は綿98重量%、ポリウレタン弾性繊維2重量%であった。得られた織物の性能結果を表3に示した。
表3から明らかなように、実施例7のデニム地は、裏面は非常に滑らかでソフトでドライな風合いで、また、速乾性、ストレッチ回復性に優れたデニムであった。また、接触冷感があり、ひんやりしており夏物のデニムとして最適な物であった。
一方、比較例7の従来の綿織物はザラザラして、硬く、また、速乾性、ストレッチ回復性に乏しく、劣っていた。
(実施例8)
(1)緯糸の製造方法
ポリエチレンテレフタレートポリマーに粒径0.5μmの黒の顔料を2.4重量%添加したチップを作製し、溶融紡糸、延伸して165デシテックス、144フィラメント(単繊維繊度:1.15デシテックス)のポリエステル原着糸を得た。次いでこの原着糸を仮撚りし、この糸2本とポリウレタン弾性繊維:76デシテックスをエアー混繊加工して緯糸(355デシテックス)に用いたほかを除いて、実施例1と同様にしてデニム織物を作製し、最終仕上げを行った。仕上げたこの織物の全体の混率は綿71重量%、ポリエステル26重量%、ポリウレタン弾性繊維3重量%であった。また、織物の裏面の緯糸の露出率は73%であった。単繊維中の黒の顔料の平均粒径は5.0μmであった。また、粒子は繊維中に均一に分散されていた。
(2)評価結果
得られた織物は滑らかで、ソフトでドライ風合いであり、速乾性、ストレッチ回復性に優れており、質感、高機能性溢れるデニム地であった。また、裏面が黒色で発色性も良く、意匠性にも優れた物が得られた。
(実施例9、実施例10)
(1)緯糸の製造方法
実施例5のように、ポリエチレンテレフタレートに酸化チタン粒子を3.0重量%添加した繊維を製糸し、110デシテックス、144フィラメント(単繊維繊度:0.76デシテックス)のポリエステルマルチフィラメント糸を得た。これを150℃で仮撚りした糸(実施例9)、または、210℃で仮撚りした後に、180℃でセットした仮より糸(実施例10)を用いた以外は実施例5と同様にしてデニム織物を作製し、最終仕上げして評価した。単繊維中の酸化チタンの平均粒径は実施例9;0.40μm、実施例10:0.41μmであった。
(2)仕上げ織物
実施例9は仕上げ幅:133cm、経糸密度:94本/2.54cm、緯糸密度:56本/2.54cmで、目付は369g/m2であった。この織物の全体の混率は綿73重量%、ポリエステルフィラメント糸25重量%、ポリウレタン弾性繊維2重量%であった。また、織物の裏面の緯糸の露出率は76%であった。
実施例10は仕上げ幅:136cm、経糸密度:89本/2.54cm、緯糸密度:54本/2.54cmで、目付は357g/m2であった。この織物の全体の混率は綿73重量%、ポリエステルフィラメント糸25重量%、ポリウレタン弾性繊維2重量%であった。また、織物の裏面の緯糸の露出率は73%であった。
(3)評価結果
実施例9、10とも得られた織物は、共通してソフトでドライ風合いであり、速乾性、ストレッチ回復性に優れており、質感、機能性とも素晴らしいデニム地であった。特に実施例9は実施例5に比べてカサはさほど少ないが、滑らかさが大きく、且つ絹様タッチの特徴があった。実施例10は実施例5に比べて滑らかさとカサ高性のバランスがとれており、特徴あるデニム地であった。
Claims (7)
- 経糸が主に綿糸で構成され、緯糸に、単繊維繊度が0.1デシテックス以上、1.7デシテックス以下で、かつ無機系粒子を各単繊維中に1重量%以上、4重量%以下含む、ポリエステルフィラメント糸および/またはポリアミドフィラメント糸を、該緯糸中40重量%以上含み、織物中に10重量%以上打ち込まれてなる織物からなるデニム地であって、該緯糸が該織物の裏面に少なくとも30%露出しているデニム地。
- 下記(1)、(2)の要件を同時に満足する、請求項1に記載のデニム地。
(1)該織物の裏面の経糸方向と緯糸方向との平均の表面粗さ SMD値:1.0〜6.0μm
(2)該織物の裏面の経糸方向と緯糸方向との平均の曲げ剛性 B値:0.15〜0.30gf・cm2/cm - 該無機系粒子が酸化チタンである、請求項1または2に記載のデニム地。
- 該無機系粒子が黒色の顔料である、請求項1または2に記載のデニム地。
- 該織物の吸水後の残留水分率が30%になるまでの乾燥時間が90分以下である、請求項1〜4のいずれかに記載のデニム地。
- 該織物の緯糸にポリウレタン系弾性繊維が1重量%以上、7重量%以下含まれる請求項1〜5のいずれかに記載のデニム地。
- 該織物の緯糸方向のストレッチ回復率が80%〜94%である請求項1〜6のいずれかに記載のデニム地。
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