JP2010256851A - 防眩ハードコートフィルム - Google Patents

防眩ハードコートフィルム Download PDF

Info

Publication number
JP2010256851A
JP2010256851A JP2009270380A JP2009270380A JP2010256851A JP 2010256851 A JP2010256851 A JP 2010256851A JP 2009270380 A JP2009270380 A JP 2009270380A JP 2009270380 A JP2009270380 A JP 2009270380A JP 2010256851 A JP2010256851 A JP 2010256851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hard coat
antiglare
fine particles
film
antiglare hard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009270380A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Hotta
武史 堀田
Takeo Suzuki
剛生 鈴木
Toshihide Fukuyama
寿秀 福山
Yusuke Sugiyama
祐介 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Chemicals Co Ltd filed Critical Nippon Paper Chemicals Co Ltd
Priority to JP2009270380A priority Critical patent/JP2010256851A/ja
Publication of JP2010256851A publication Critical patent/JP2010256851A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】従来の防眩フィルムに比べ、必要以上の防眩性を付与することなく、透過率が高く、ヘイズ値が低く透明性に優れ、像鮮映性が高く、画像のギラツキを抑制し、塗膜の白っぽさ(白ぼけ)を低減しコントラスト低下を抑え、ディスプレイの視認性を向上させた防眩ハードコートフィルムを提供する。
【解決手段】本防眩ハードコートフィルムは、透明フィルム上に、有機微粒子および樹脂を含有する防眩ハードコート層を設けてなる。該防眩ハードコートフィルムの表面に突出する上記有機微粒子数が100個/mm以下である。
【選択図】なし

Description

本発明は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイに代表される各種ディスプレイの表面に用いられる視認性の低下を防止するために好適な防眩ハードコートフィルムに関する。
ノートパソコン、液晶モニタなどのディスプレイは、表示面で外景の映り込みを防止するため、通常有機または無機の微粒子とバインダー樹脂または硬化性樹脂の混合物を基材に塗布し、表面に凹凸を形成することにより、防眩性を発現させている。防眩性を高めるには前記凹凸形状を大きくする、あるいは凹凸の頻度を増やす必要がある。しかし、凹凸が大きく、あるいは頻度が増えると、防眩層のヘイズ値(霞度)が上昇し防眩性が得られるものの外光の映り込みにより画面が白ボケることや、ヘイズ値の上昇に伴い像鮮明度が低下し、表示画像の視認性を悪化させるという問題があった。さらに、従来の防眩ハードコートフィルムの一般的な評価である表面のヘイズ値を低くすると、外光の映り込みにより画面が白ボケる程度は抑制できるものの、フィルム表面に、いわゆるシンチレーション(ギラツキ、面ぎら)と呼ばれるキラキラ光る輝きが強くなり、これを解消する手法としては防眩層内部のヘイズ値を高くする方法が用いられていたが、微粒子と樹脂の屈折率差に起因した内部ヘイズにより、透過率の低下が生じ、表示装置の表示輝度を低下させ、同時に内部ヘイズにより塗膜が白っぽくなるため、コントラストの低下が著しかった。
例えば、特開平11−326608号公報(特許文献1)には、平均粒子径が0.5〜5μmであり、透過性樹脂との屈折率の差が0.02〜0.2である透光性微粒子を配合した防眩性フィルムが開示されている。防眩層を構成する透光性樹脂と、これに含まれる透光性微粒子の屈折率の差を0.02〜0.2とすることによって、拡散・防眩性を低下させることなく、像鮮明度を向上させ、また、この場合、ヘイズ値を高くしてギラツキを低減させても、像鮮明度を高く維持することができるとしている。しかしながら、具体的に得られるフィルムのヘイズは10%以上と高く防眩性を有する一方、塗膜が白っぽくなり、透過率とコントラストの低下が著しい。
また、特開2008−286878号公報(特許文献2)には、防眩性フィルムにおいては、バインダーの硬化物と透光性微粒子との屈折率差が0〜0.05という小さい範囲に抑えられるため、防眩性ハードコート層の内部における光の透過性を向上させることができ、防眩性ハードコート層の表面におけるJIS B 0601−1994に準拠して測定される算術平均粗さ(Ra)が0.01〜0.30μm及び凹凸の平均間隔(Sm)が10〜300μmという小さい範囲に抑えられているため、防眩性ハードコート層の表面(外面)における光の拡散を発揮しつつ、光の透過性を維持することができ、該防眩性フィルムは、ぎらつきの抑制と、透過鮮明性の向上とをバランス良く発揮することができるとしている。しかしながら、算術平均粗さ(Ra)が0.01〜0.30μm及び凹凸の平均間隔(Sm)が10〜300μmという範囲は小さくなく、現在市場で製品化されている防眩フィルムのほとんどがこの範囲に該当する。また、具体的に得られるフィルムは算術平均粗さ(Ra)が0.1μm以上で、2mmの幅を有する光学櫛を通して測定される像鮮明度の値が70%未満で、かつ60°反射で測定される像鮮明度の値が60%以下では、防眩性を有する一方、高精細パネルでのギラツキ防止は不十分で、塗膜の白っぽさは考慮されておらず、透過率とコントラストの低下が著しいという問題が残る。
特開平11−326608号公報 特開2008−286878号公報
従来技術においては防眩性を考慮するあまり、ギラツキ防止の観点からヘイズ値を高くすること、また像鮮明度を十分に高くできないことから、透過率の低さと塗膜の白っぽさが解消できておらず画像を表示すると画面が白っぽくなり、特に、黒表示で画像品位が低下する問題があった。
そこで、本発明の目的は、このような従来の防眩フィルムに比べ、必要以上の防眩性を付与することなく、透過率が高く、ヘイズ値が低く透明性に優れ、像鮮映性が高く、画像のギラツキを抑制し、塗膜の白っぽさ(白ぼけ)を低減しコントラスト低下を抑え、ディスプレイの視認性を向上させた表面保護用の防眩ハードコートフィルムを提供することである。
本発明者らは、前記課題を達成するために鋭意検討した結果、透明フィルム上に、有機微粒子および樹脂を含有する防眩ハードコート層を設けてなる防眩ハードコートフィルムであって、該防眩ハードコートフィルムの表面に突出する前記有機微粒子数が100個/mm以下であることにより前記課題を解決できることを見出した。本発明によれば、ヘイズ値が低く、透過率の高い、透明性に優れる防眩ハードコートフィルムが得られるので、画像のギラツキを抑制し、ディスプレイの視認性を向上させることができる。
また、良好な防眩性を得るためには、前記防眩ハードコート層表面の十点平均粗さが0.3μm以上0.8μm以下で、且つ中心線平均粗さが0.1μm未満であることが好ましい。
また、本発明の防眩ハードコートフィルムにおいては、前記有機微粒子は平均粒径2〜6μmであり、且つ前記防眩ハードコート層の塗膜厚さが前記有機微粒子の平均粒径の1〜2倍であることが好ましい。
また、本発明において、前記有機微粒子と前記樹脂との屈折率差が0.001〜0.020の範囲であることが好ましく、更に好ましくは、前記有機微粒子と前記樹脂との屈折率差が0.001〜0.010の範囲である。
また、本発明においては、前記有機微粒子の配合量が前記樹脂100重量部に対して3〜35重量部であることが好ましい。
また、前記防眩ハードコートフィルムのヘイズ値が0.1〜5.0%で、60度鏡面光沢度が60%以上90%以下で、かつ20度鏡面光沢度が15%以上40%以下で、さらに視感透過率(透過Y値)が92.00以上とすることにより、本発明の効果をよりいっそう発現することができる。
また、本発明の防眩ハードコートフィルムにおいて、JIS K 7105−1981に基づく像鮮明度測定装置を用いて4つの光学櫛(巾2mm、1mm、0.5mm、0.125mm)を通して測定される像鮮明度の合計値が280%以上であり、各光学櫛を通して測定される像鮮明度の値が各々70%以上で、かつ45°反射で前記4つの光学櫛を通して測定される像鮮明度の値が70%以上200%以下とすることにより、像鮮明度が高く、塗膜の白っぽさ(白ぼけ)を低減しコントラスト低下を抑え、ディスプレイの視認性を向上させることができる。
また、防眩ハードコート層に含まれる前記樹脂としては汎用性の高い電離放射線硬化型樹脂を用いることが大量に安価に製造するには好ましい。
また、本発明に使用される透明フィルムとしては、たとえば視認性の高さや、価格的な観点からは、トリアセチルセルロースフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、又はノルボルネンフィルムなどが好適である。
本発明の防眩ハードコートフィルムによれば、塗膜の白っぽさを低減しコントラストを低下させずに、実用上問題ないレベルの防眩性と高い透過率、高い像鮮明度、画像のギラツキを抑制し、ディスプレイの視認性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の防眩ハードコートフィルムは、透明フィルム上に、有機微粒子および樹脂を含有する防眩ハードコート層を設けてなる防眩ハードコートフィルムであって、該防眩ハードコートフィルムの表面に突出する前記有機微粒子数が100個/mm以下であることを特徴としており、かかる防眩ハードコートフィルムによれば、ヘイズ値が低く、透過率の高い、透明性に優れる理由は、本発明者の検討によると次のように推測される。
防眩ハードコートフィルムのヘイズ値は、防眩ハードコート層表面の凹凸に起因し光が屈折、散乱することで発生する表面ヘイズと、防眩ハードコート層中に有機微粒子が存在することに起因し光が屈折、散乱することで発生する内部ヘイズがあり、防眩ハードコートフィルムの表面に突出する前記有機微粒子数が100個/mm以下である場合、表面の凹凸に起因する光の屈折、散乱を抑制できるため、表面ヘイズが発現し難くなり、光の屈折、散乱による光のロスが抑えられるので透過率の低下を抑制できるとともに、防眩ハードコート層表面での散乱光により防眩ハードコートフィルムが白っぽく濁る現象が抑えられることから透明性に優れるものと考えられる。
なお、本発明において、防眩ハードコートフィルムの表面に突出する前記有機微粒子数とは、走査型電子顕微鏡(倍率2000倍)による防眩ハードコートフィルムの表面写真(画像)から、防眩ハードコートフィルム1mm×1mmの範囲で表面の樹脂層から突出した有機微粒子の面積が0.75μm以上である個数をいうものとする。
本発明に用いることのできる、透明フィルムは、特に限定はないが、たとえば、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET;屈折率1.665)、ポリカーボネートフィルム(PC;屈折率1.582)、トリアセチルセルロースフィルム(TAC;屈折率1.485)、ノルボルネンフィルム(NB;屈折率1.525)などが使用でき、フィルム厚さも特に制限はないが、25μm〜250μm程度が汎用的に使用されている。一般的な、電離放射線硬化樹脂の屈折率は、1.52程度であるので、視認性を高くするためには前記樹脂の屈折率に近いTACフィルム、NBフィルムが好ましく、また、価格的にはPETフィルムが好ましい。
本発明に用いる樹脂は、被膜を形成する樹脂であれば特に制限なく用いることができるが、特に防眩ハードコート層表面にハード性(鉛筆硬度、耐擦傷性)を付与し、また防眩ハードコート層形成時に多量の熱を必要としないという点で、電離放射線硬化型樹脂が好ましい。また、防眩ハードコート層は、本発明の効果を変えない範囲で、レベリング剤、消泡剤、滑剤、紫外線吸収剤、光安定剤、重合禁止剤、湿潤分散剤、レオロジーコントロール剤、酸化防止剤、防汚剤、帯電防止剤、導電剤などを必要に応じて含有してもよい。
電離放射線硬化型樹脂は、電子線または紫外線等を照射することによって硬化する透明な樹脂であれば、特に限定されるものではなく、例えば、ウレタンアクリレート系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、及びエポキシアクリレート系樹脂等の中から適宜選択することができる。電離放射線硬化型樹脂として好ましいものは、分子内に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する紫外線硬化可能な多官能アクリレートからなるものが挙げられる。分子内に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する紫外線硬化可能な多官能アクリレートの具体例としては、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等のポリオールポリアクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルのジアクリレート、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルのジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルのジ(メタ)アクリレートなどのエポキシ(メタ)アクリレート、多価アルコールと多価カルボン酸及び/またはその無水物とアクリル酸とをエステル化することによって得ることができるポリエステル(メタ)アクリレート、多価アルコール、多価イソシアネート及び水酸基含有(メタ)アクリレートを反応させることによって得られるウレタン(メタ)アクリレート、ポリシロキサンポリ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
前記の紫外線硬化可能な多官能アクリレートは単独または2種以上混合して用いてもよく、その含有量は防眩ハードコート層用塗料の樹脂固形分に対して、好ましくは50〜95重量%である。なお、上記の多官能(メタ)アクリレートの他に、防眩ハードコート層用塗料の樹脂固形分に対して、好ましくは10重量%以下の2−ヒドロキシ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等の単官能アクリレートを添加することもできる。
また、防眩ハードコート層には硬度を調整する目的で使用される重合性オリゴマーを添加することができる。このようなオリゴマーとしては、末端(メタ)アクリレートポリメチル(メタ)アクリレート、末端スチリルポリ(メタ)アクリレート、末端(メタ)アクリレートポリスチレン、末端(メタ)アクリレートポリエチレングリコール、末端(メタ)アクリレートアクリロニトリル−スチレン共重合体、末端(メタ)アクリレートスチレン−メチルメタクリレート共重合体などのマクロモノマーを挙げることができ、その含有量は防眩ハードコート用塗料中の樹脂固形分に対して、好ましくは5〜50重量%である。
本発明に用いる有機微粒子を形成する材料としては、特に限定はないが、例えば、塩化ビニル樹脂(屈折率1.53)、アクリル樹脂(屈折率1.49)、(メタ)アクリル樹脂(屈折率1.52〜1.53)ポリスチレン樹脂(屈折率1.59)、メラミン樹脂(屈折率1.57)、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル−スチレン共重合樹脂(屈折率1.49〜1.59)等が挙げられる。
本発明においては、防眩ハードコート層表面の十点平均粗さが0.3μm以上0.8μm以下かつ、中心線平均粗さが0.1μm未満であることが好ましい。十点平均粗さが0.3μm未満であると、防眩ハードコート層表面が平滑すぎるため、防眩性を得ることができない。また、中心線平均粗さが0.1μm以上、十点平均粗さが0.8μmより大きいと、防眩ハードコート層表面が粗くなり防眩性が強くなるため外光の写り込みによる画面の白ボケを抑制できない。
また、本発明において、防眩ハードコート層の塗膜厚さは、防眩ハードコート層を構成する有機微粒子の平均粒径の1〜2倍であることが必要であり、好ましい有機微粒子の平均粒径は2〜6μmであり、より好ましくは2.5〜5.5μmである。
塗膜厚さが防眩ハードコート層を構成する有機微粒子の平均粒径の1倍未満であると、微粒子が塗膜表面に突出し、必要以上の防眩性が付与され塗膜表面での外光の散乱が大きくなり、光の散乱により表面が白っぽくなり、ディスプレイの視認性を著しく低下させる。一方塗膜厚さが防眩ハードコート層を構成する有機微粒子の平均粒径の2倍を超えると防眩性が全く得られずかつ、透過率が低下する。なお、前記有機微粒子の平均粒径は、レーザー回折散乱法で測定することができる。
また、有機微粒子の平均粒径が2μm未満の場合は、防眩ハードコート層の塗膜厚さを前記有機微粒子の平均粒径の1〜2倍と設定した場合に防眩性が全く得られない。一方、有機微粒子の平均粒径が6μmより大きい場合は塗膜厚さを厚くしなければならないため、透過率が低下する。
本発明に用いる前記有機微粒子は、防眩ハードコート層を構成する樹脂の屈折率(硬化後の屈折率)に対し、屈折率の差が0.001〜0.020である有機微粒子を用いることが好ましく、とくに屈折率の差が0.001〜0.010である有機微粒子を用いることがより好ましい。つまり、一般的な電離放射線硬化型樹脂の屈折率は、1.52程度であるので、屈折率が1.50〜1.54の有機微粒子を使用することが好ましい。例えば、防眩ハードコート層を構成する樹脂が電離放射線硬化型樹脂の(メタ)アクリル樹脂、ウレタンアクリレート(屈折率=1.52)の場合、前記防眩ハードコート層に用いる有機微粒子は(メタ)アクリル樹脂(屈折率1.52〜1.53)、もしくはアクリル−スチレン共重合樹脂で屈折率を1.51〜1.53に調整した微粒子を使用することが好ましい。
防眩ハードコート層を構成する有機微粒子と樹脂との屈折率差が0.001未満の場合は、防眩ハードコート層の塗膜厚さを有機微粒子の平均粒径の1〜2倍と設定した場合に防眩性が全く得られない。また、防眩ハードコート層を構成する有機微粒子と樹脂との屈折率差が0.020を超えると、透過率を低下させないためヘイズ値を0.1〜5.0%となるように調整した場合、前記樹脂100重量部に対する添加部数が少なくなるため、十分な防眩性が得られず、また、防眩性が得られる添加部数ではヘイズ値が5.0%を超え透過率、コントラストが低下する。
また、前記有機微粒子は防眩ハードコート層に用いられる樹脂の屈折率よりも0.001〜0.020高いことが好ましい。樹脂との屈折率差が0.001〜0.020低い微粒子を用いる場合でも得られる効果に大差はないが、防眩ハードコート層を構成する樹脂には汎用性の高い電離放射線硬化型樹脂の(メタ)アクリル樹脂、ウレタンアクリレート(屈折率=1.52)を用いることが大量に安価に製造するには好ましく、微粒子の入手性を考慮すると前記樹脂の屈折率よりも0.001〜0.020高い微粒子の方が好ましい。また、有機微粒子は単独で用いてもよいし、或いは2種以上を併用することも可能である。なお、有機微粒子を併用する場合にも、併用する有機微粒子は、平均粒径が2〜6μmであり、防眩ハードコート層を構成する樹脂との屈折率差が0.001〜0.020の範囲のものであることが好ましい。さらに、本発明の効果を損なわない範囲で無機微粒子、または樹脂との屈折率差が0.001未満、あるいは0.020を超える無機微粒子あるいは有機微粒子を配合しても良い。
本発明において有機微粒子は防眩ハードコート層中に前記樹脂100重量部に対して3〜35重量部配合することが好ましく、より好ましくは5〜25重量部配合する。
有機微粒子の配合量が、前記樹脂100重量部に対して3重量部未満の場合は、防眩ハードコート層の塗膜厚さを有機微粒子の平均粒径の1〜2倍と設定した場合に防眩性が全く得られない。また、有機微粒子の配合量が、前記樹脂100重量部に対して35重量部を超えるとヘイズ値が高くなり透過率、コントラストが低下する。
防眩ハードコート層は、前記樹脂と微粒子等を溶剤に溶解、分散した塗料を透明フィルム上に塗工乾燥して形成することができる。溶媒としては、前記樹脂の溶解性に応じて適宜選択でき、少なくとも固形分(樹脂、微粒子、触媒、硬化剤、その他添加剤) を均一に溶解あるいは分散できる溶媒であればよい。そのような溶媒としては、例えば、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、エーテル類(ジオキサン、テトラヒドロフラン等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン等)、脂環式炭化水素類(シクロヘキサン等)、芳香族炭化水素類(トルエン、キシレン等)、ハロゲン化炭素類(ジクロロメタン、ジクロロエタン等) 、エステル類( 酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等)、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール等)、セロソルブ類(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等)、セロソルブアセテート類、スルホキシド類、アミド類などが例示できる。また、溶媒は単独で使用しても混合して使用してもよい。
塗工方法については特に限定しないが、グラビア塗工、マイクログラビア塗工、バー塗工、スライドダイ塗工、スロットダイ塗工、デイップコートなど、塗膜厚さの調整が容易な方式で塗工が可能である。なお、防眩ハードコート層の膜厚は、防眩フィルム断面写真を顕微鏡等で観察し、塗膜界面から表面までを実測することにより測定可能である。
また、本発明の防眩フィルムにおいては、60度鏡面光沢度が60%以上90%以下であり、かつ20度鏡面光沢度が15%以上40%以下であることが好ましく、さらに視感透過率(透過Y値)が92.00以上であることが好ましい。
さらに、本発明の防眩フィルムにおいては、JIS K 7105−1981に基づく像鮮明度測定装置を用いて4つの光学櫛(巾2mm、1mm、0.5mm、0.125mm)を通して測定される像鮮明度の合計値が280%以上であり、各光学櫛を通して測定される像鮮明度の値が各々70%以上で、かつ45°反射で前記4つの光学櫛を通して測定される像鮮明度の値が70%以上200%以下であることが好ましい。
なお、本発明の防眩フィルムにおいては、透明フィルム上に、有機微粒子および樹脂を含有する防眩ハードコート層以外に、反射防止層や帯電防止層のような機能層を設けることも可能である。但し、このような機能層を設けることにより、表面の起伏がキャンセルされ、所望の防眩性が得られなくなる可能性があるので、有機微粒子を含有した防眩ハードコート層の上に機能層を設ける場合は、機能層の膜厚は0.5μm以下とすることが望ましい。
また、防眩ハードコート層の下に機能層を設けることも可能である。この機能層としては、例えば、反射防止機能を向上するための屈折率制御層、基材と防眩ハードコート層の密着性を得るための易接着層、帯電防止層などである。
また、本発明の防眩フィルムにおいては、透明フィルム上に、有機微粒子および樹脂を含有する防眩ハードコート層以外に、反射防止層や帯電防止層のような機能層を、有機微粒子を含有した防眩ハードコート層の上に設ける場合、防眩ハードコート層の塗膜厚さを、防眩ハードコート層を構成する有機微粒子の平均粒径以下に設定した場合は、防眩ハードコート層と機能層を合計した塗膜厚さが、防眩ハードコート層を構成する有機微粒子の平均粒径の1〜2倍であることが必要である。
なお、本発明の防眩フィルムは、透明フィルム上の有機微粒子および樹脂を含有する防眩ハードコート層の上に、反射防止層や帯電防止層のような機能層を設けた場合においては、防眩フィルムの表面、つまり機能層の表面に突出する前記有機微粒子数が100個/mm以下であることが必要である。
以下、実施例にて本発明を例証するが、本発明を限定することを意図するものではない。
なお、微粒子の平均粒径は、レーザー回折粒度測定器SALD2200(島津製作所製)で測定した。塗膜厚さは、キーエンス(株)製の走査型電子顕微鏡にて断面を観察し、計測した。また、特に断らない限り、以下に記載する「部」及び「%」は、それぞれ「重量部」及び「重量%」を表す。
[実施例1]
<塗料調製>
トルエン55.0gにアクリル粒子(綜研化学(株)社製、平均粒径5.0μ m、屈折率:1.525)1.2gを添加し十分攪拌した。この液にアクリル系紫外線硬化樹脂(日本合成化学工業(株)社製、屈折率:1.52)30.0gとイルガキュア184(光重合開始剤、(株)チバスペシャリティーケミカル社製)1.5g、BYK325(レベリング剤、ビックケミー(株)社製)0.5gを添加し十分攪拌し塗料を調製した。
<防眩フィルム作製>
Fuji TAC(トリアセチルセルロースフィルム、富士フィルム(株)社製)に上記塗料をマイヤーバー#14(RDS社製)で塗工し、80℃で1分間乾燥後、350mJ/cmの紫外線(光源:Fusion Japan社製UVランプ)を照射し硬化した。得られた塗膜の厚さは7μmであった。
[実施例2]
<塗料調製>
実施例1で用いたアクリル粒子を屈折率1.53のアクリル粒子(綜研化学(株)社製、平均粒径4.0μm)に変更した以外は実施例1と同様の方法で塗料を調製した。
<防眩フィルム作製>
実施例1で用いたマイヤーバーを#10に変更した以外は実施例1と同様の方法で防眩フィルムを作製した。得られた塗膜の厚さは5μmであった。
[実施例3]
<塗料調製>
トルエン38.5gにアクリル粒子(綜研化学(株)社製、平均粒径5.0μm、屈折率:1.525)8.7gを添加し十分攪拌した。この液にアクリル系紫外線硬化樹脂(日本合成化学工業(株)社製、屈折率:1.52)25.5gとイルガキュア184(光重合開始剤、(株)チバスペシャリティーケミカル社製)1.5g、BYK340(レベリング剤、ビックケミー(株)社製)0.5gを添加し十分攪拌し塗料を調製した。
<防眩フィルム作製>
実施例1で用いたマイヤーバーを#18に変更した以外は実施例1と同様の方法で防眩フィルムを作製した。得られた塗膜の厚さは9μmであった。
[実施例4]
<塗料調製>
実施例2で用いたアクリル粒子を平均粒径2.5μmのアクリル粒子(綜研化学(株)社製、屈折率1.53)に変更した以外は実施例2と同様の方法で塗料を調製した。
<防眩フィルム作製>
実施例2で用いたマイヤーバーを#8に変更した以外は実施例2と同様の方法で防眩フィルムを作製した。得られた塗膜の厚さは3.5μmであった。
[実施例5]
<塗料調製>
トルエン60.6gにアクリル−スチレン共重合粒子(積水化成品工業(株)社製、平均粒径5.0μ m、屈折率:1.535)2.85gを添加し十分攪拌した。この液にアクリル系紫外線硬化樹脂(日本合成化学工業(株)社製、屈折率:1.52)28.5gとイルガキュア184(光重合開始剤、(株)チバスペシャリティーケミカル社製)1.5g、BYK325(レベリング剤、ビックケミー(株)社製)0.5gを添加し十分攪拌し塗料を調製した。
<防眩フィルム作製>
実施例1と同様の方法で防眩フィルムを作製した。得られた塗膜の厚さは7μmであった。
[実施例6]
<塗料調製>
実施例5で用いたアクリル−スチレン共重合粒子を平均粒径5.0μmのアクリル−スチレン共重合粒子(積水化成品工業(株)社製、屈折率1.505)に変更した以外は実施例5と同様の方法で塗料を調製した。
<防眩フィルム作製>
実施例1と同様の方法で防眩フィルムを作製した。得られた塗膜の厚さは7μmであった。
[比較例1]
<塗料調製>
実施例1と同様の塗料を調整した。
<防眩フィルム作製>
実施例1で用いたマイヤーバーを#6に変更した以外は実施例1と同様の方法で防眩フィルムを作製した。得られた塗膜の厚さは4μmであった。
[比較例2]
<塗料調製>
実施例3と同様の塗料を調整した。
<防眩フィルム作製>
実施例3で用いたマイヤーバーを#20に変更した以外は実施例1と同様の方法で防眩フィルムを作製した。得られた塗膜の厚さは11μmであった。
[比較例3]
<塗料調製>
トルエン28.0gにアクリル粒子(綜研化学(株)社製、平均粒径5.0μm、屈折率:1.525)12.5gを添加し十分攪拌した。この液にアクリル系紫外線硬化樹脂(日本合成化学工業(株)社製、屈折率:1.52)22.0gとイルガキュア184(光重合開始剤、(株)チバスペシャリティーケミカル社製)1.5g、BYK375(レベリング剤、ビックケミー(株)社製)0.5gを添加し十分攪拌し塗料を調製した。
<防眩フィルム作製>
実施例1で用いたマイヤーバーを#18に変更した以外は実施例1と同様の方法で防眩フィルムを作製した。得られた塗膜の厚さは9μmであった。
[比較例4]
<塗料調製>
トルエン60.0gにアクリル系紫外線硬化樹脂(日本合成化学工業(株)社製、屈折率:1.52)33.0gとイルガキュア184(光重合開始剤、(株)チバスペシャリティーケミカル社製)1.5g、BYK325(レベリング剤、ビックケミー(株)社製)0.5gを添加し十分攪拌し塗料を調製した。
<防眩フィルム作製>
実施例1と同様の方法で防眩フィルムを作製した。得られた塗膜の厚さは7μmであった。
以上のようにして作製された実施例及び比較例の各防眩ハードコートフィルムを次の項目について評価し、その結果を纏めて後記表1に示した。
(1)突出する粒子(有機微粒子)数
キーエンス(株)製の走査型電子顕微鏡(倍率2000倍)による防眩ハードコートフィルムの表面写真(画像)から、防眩ハードコートフィルム1mm×1mmの範囲で表面の樹脂層から突出した有機微粒子の面積が0.75μm以上である個数を算出した。なお、走査型電子顕微鏡(倍率2000倍)では、防眩ハードコートフィルムの表面写真(画像)から、面積が0.03μm程度以上であれば突出した有機微粒子を認識することができる。
(2)ヘイズ値
村上色彩技術研究所製ヘイズメーター「HM150」を用いて測定した。
(3)視感透過率(透過Y値)
村上色彩技術研究所製「積分球高速分光透過測定システムDOT-3」を用い、JISZ8722に順ずる方法にて測定を実施した。
ここで視感透過率とは、Y=K∫S(λ)y(λ)T(λ)dλから求められる。なお、S(λ):波長400〜700nmの分光分布、y(λ):等色関数、T(λ):分光立体角透過率、Y:視感透過率である。
(4)像鮮明度
スガ試験機(株)製写像性測定器「ICM−1DP」を使用し測定を実施した。測定は2mm、1mm、0.5mm、0.125mmの巾をもつ光学櫛を用いて行い、各巾における測定値とその総和を算出した。
(5)光沢度(20度、60度)
村上色彩技術研究所製グロスメーター(GM−3D)を使用し、塗工反対面に黒色のビニールテープ(日東ビニールテープ、PROSELFNo.21(幅広))を貼り20度または、60度光沢度を測定した。
(6)十点平均粗さ、中心線平均粗さ
小坂研究所社製接触式表面粗さ計(SE−30K)を使用し、十点平均粗さ(Rz)、中心線平均粗さ(Ra)を測定した。
(7)ギラツキ
全面緑色表示させた解像度150ppiの液晶表示体(LCD)の上に各防眩フィルムを重ね、画面のキラキラ光る輝きの発生度合いを目視で評価した。なお、LCD表面には予めギラツキの発生しないクリアタイプのハードコートフィルムを設置した。ギラツキがないもの及びギラツキがわずかであるものを「○」、ギラツキが大きく視認性が悪化するものを「×」とした。
(8)白ボケ、白っぽさ
外光の写り込みによる白ボケは、塗工反対面に黒色のビニールテープ(日東ビニールテープ、PROSELFNo.21(幅広))を貼りマクベス濃度計で黒濃度として測定した。2.15以上を「○」、2.10以上2.15未満を「△」、2.10未満を「×」とした。また、透過光による塗膜の白っぽさは、塗工面を観測者側にして防眩ハードコートフィルムを介して、白色蛍光灯を見たときの、内部ヘイズによりフィルム中で光が拡散し塗膜が白っぽくなる状態を目視で評価した。白っぽさがないもの及びわずかなものを「○」、塗膜が白っぽくなるものを「×」とした。
Figure 2010256851
以上の表1の結果から明らかなように、防眩ハードコートフィルムの表面に突出する有機微粒子数が100個/mm以下である実施例1〜6ではいずれも、良好な視感透過率、像鮮明度、光沢度を有し、なお且つギラツキ、白ボケ、白っぽさを抑制した防眩ハードコートフィルムが得られた。
また、実施例1〜6はいずれも、防眩ハードコート層に用いる微粒子の平均粒径、前記樹脂との屈折率差、その配合量、防眩ハードコート層の塗膜厚さ及び防眩ハードコートフィルムのヘイズ値がそれぞれ本発明の所望の範囲内であり、良好な視感透過率、像鮮明度、光沢度を有し、なお且つギラツキ、白ボケ、白っぽさを抑制した防眩ハードコートフィルムが得られた。
これに対して、有機微粒子を含有しているが、防眩ハードコートフィルムの表面に突出する有機微粒子数が100個/mmを超える比較例1〜3ではいずれも、良好な視感透過率、像鮮明度、光沢度を有し、ギラツキ、白ボケ、白っぽさを抑制した防眩ハードコートフィルムが得られなかった。塗膜厚さの薄い比較例1ではヘイズが高くなり、それに伴い像鮮明度、光沢度の低下、ギラツキ、白ボケ、白っぽさが顕著に悪化した。また、塗膜厚さの厚い比較例2は概ね良好な結果であるが、若干白っぽさが強くなる結果であった。また、微粒子の添加部数の多い比較例3では、塗膜から微粒子が突出することにより高い防眩性が発現し、像鮮明度の低下と、ギラツキ、白ボケ、白っぽさが強くなった。さらに、微粒子が無添加である比較例4は光沢度が高く、防眩性を全く得られなかった。

Claims (10)

  1. 透明フィルム上に、有機微粒子および樹脂を含有する防眩ハードコート層を設けてなる防眩ハードコートフィルムであって、該防眩ハードコートフィルムの表面に突出する前記有機微粒子数が100個/mm以下であることを特徴とする防眩ハードコートフィルム。
  2. 前記防眩ハードコート層表面の十点平均粗さが0.3μm以上0.8μm以下で、且つ中心線平均粗さが0.1μm未満であることを特徴とする請求項1に記載の防眩ハードコートフィルム。
  3. 前記有機微粒子は平均粒径2〜6μmであり、且つ前記防眩ハードコート層の塗膜厚さが前記有機微粒子の平均粒径の1〜2倍であることを特徴とする請求項1又は2に記載の防眩ハードコートフィルム。
  4. 前記有機微粒子と前記樹脂との屈折率差が0.001〜0.020であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の防眩ハードコートフィルム。
  5. 前記有機微粒子と前記樹脂との屈折率差が0.001〜0.010であることを特徴とする請求項4に記載の防眩ハードコートフィルム。
  6. 前記有機微粒子の配合量が前記樹脂100重量部に対して3〜35重量部であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の防眩ハードコートフィルム。
  7. 前記防眩ハードコートフィルムのヘイズ値が0.1〜5.0%で、60度鏡面光沢度が60%以上90%以下で、かつ20度鏡面光沢度が15%以上40%以下で、さらに視感透過率(透過Y値)が92.00以上であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の防眩ハードコートフィルム。
  8. JIS K 7105−1981に基づく像鮮明度測定装置を用いて4つの光学櫛(巾2mm、1mm、0.5mm、0.125mm)を通して測定される像鮮明度の合計値が280%以上であり、各光学櫛を通して測定される像鮮明度の値が各々70%以上で、かつ45°反射で前記4つの光学櫛を通して測定される像鮮明度の値が70%以上200%以下であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の防眩ハードコートフィルム。
  9. 前記防眩ハードコート層に含まれる前記樹脂が電離放射線硬化型樹脂であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の防眩ハードコートフィルム。
  10. 前記透明フィルムがトリアセチルセルロースフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、又はノルボルネンフィルムであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の防眩ハードコートフィルム。
JP2009270380A 2009-03-30 2009-11-27 防眩ハードコートフィルム Pending JP2010256851A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009270380A JP2010256851A (ja) 2009-03-30 2009-11-27 防眩ハードコートフィルム

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009081796 2009-03-30
JP2009270380A JP2010256851A (ja) 2009-03-30 2009-11-27 防眩ハードコートフィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010256851A true JP2010256851A (ja) 2010-11-11

Family

ID=43317786

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009270379A Pending JP2010256850A (ja) 2009-03-30 2009-11-27 防眩ハードコートフィルム
JP2009270380A Pending JP2010256851A (ja) 2009-03-30 2009-11-27 防眩ハードコートフィルム

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009270379A Pending JP2010256850A (ja) 2009-03-30 2009-11-27 防眩ハードコートフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP2010256850A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011141357A (ja) * 2010-01-06 2011-07-21 Toppan Printing Co Ltd 防眩フィルム
JP2012127982A (ja) * 2010-12-10 2012-07-05 Fujifilm Corp 光学フィルム、偏光板、液晶表示装置用表面フィルム、及び画像表示装置
JP2012159692A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Fujifilm Corp 防眩フィルム、偏光板、画像表示装置、及び防眩フィルムの製造方法
JP2013195595A (ja) * 2012-03-17 2013-09-30 Nippon Paper Industries Co Ltd 反射防止フィルム
CN104115039A (zh) * 2011-09-27 2014-10-22 日本制纸株式会社 防眩硬涂膜
JP5799954B2 (ja) * 2010-09-14 2015-10-28 コニカミノルタ株式会社 防眩性フィルム、防眩性フィルムの製造方法、偏光板及び液晶表示装置
JP2016050950A (ja) * 2014-08-28 2016-04-11 大日本印刷株式会社 防眩フィルムの管理方法およびロール体

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012159691A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Fujifilm Corp 防眩フィルム、偏光板、画像表示装置、及び防眩フィルムの製造方法
JP5746949B2 (ja) * 2011-09-30 2015-07-08 富士フイルム株式会社 防眩フィルム、偏光板、画像表示装置、及び防眩フィルムの製造方法
JPWO2015156333A1 (ja) 2014-04-10 2017-04-13 王子ホールディングス株式会社 防眩フィルム
JP5982434B2 (ja) * 2014-07-30 2016-08-31 富士フイルム株式会社 防眩フィルムの製造方法
KR101988549B1 (ko) * 2016-12-12 2019-06-12 주식회사 엘지화학 광학 필름 및 이를 포함하는 화상 표시 장치
JP2020086273A (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 日東電工株式会社 防眩性フィルム、防眩性フィルムの製造方法、光学部材および画像表示装置
JP7251130B2 (ja) * 2018-12-17 2023-04-04 大日本印刷株式会社 樹脂シート及びそれを用いた画像表示装置、並びに転写シート

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001053316A (ja) * 1999-05-31 2001-02-23 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 太陽電池モジュールおよびその製造方法
JP2005035167A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 Daicel Chem Ind Ltd ガスバリア性フィルム
JP2008257255A (ja) * 2007-03-14 2008-10-23 Sony Corp 防眩性フィルム、光学フィルム、防眩性偏光子、および表示装置
JP2009037046A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Nof Corp 液晶ディスプレイ用防眩性フィルム及びそれを備える液晶ディスプレイ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4271922B2 (ja) * 2002-09-30 2009-06-03 富士フイルム株式会社 防眩性反射防止フィルム、偏光板、それを用いた液晶表示装置および防眩性反射防止フィルムの製造方法
JP2007045142A (ja) * 2005-02-22 2007-02-22 Fujifilm Corp 防眩性フィルム、反射防止フィルム、その製造方法、該フィルムを用いた偏光板および該偏光板を用いた液晶表示装置
JP2008122837A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Asahi Kasei Corp 防眩性反射防止フィルム
JP2008180852A (ja) * 2007-01-24 2008-08-07 Asahi Kasei Corp 防眩性フィルム
JP5407174B2 (ja) * 2008-05-09 2014-02-05 凸版印刷株式会社 防眩フィルム
JP2010020267A (ja) * 2008-06-09 2010-01-28 Sony Corp 光学フィルムおよびその製造方法、防眩性フィルム、光学層付偏光子、ならびに表示装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001053316A (ja) * 1999-05-31 2001-02-23 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 太陽電池モジュールおよびその製造方法
JP2005035167A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 Daicel Chem Ind Ltd ガスバリア性フィルム
JP2008257255A (ja) * 2007-03-14 2008-10-23 Sony Corp 防眩性フィルム、光学フィルム、防眩性偏光子、および表示装置
JP2009037046A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Nof Corp 液晶ディスプレイ用防眩性フィルム及びそれを備える液晶ディスプレイ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011141357A (ja) * 2010-01-06 2011-07-21 Toppan Printing Co Ltd 防眩フィルム
JP5799954B2 (ja) * 2010-09-14 2015-10-28 コニカミノルタ株式会社 防眩性フィルム、防眩性フィルムの製造方法、偏光板及び液晶表示装置
JP2012127982A (ja) * 2010-12-10 2012-07-05 Fujifilm Corp 光学フィルム、偏光板、液晶表示装置用表面フィルム、及び画像表示装置
JP2012159692A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Fujifilm Corp 防眩フィルム、偏光板、画像表示装置、及び防眩フィルムの製造方法
CN104115039A (zh) * 2011-09-27 2014-10-22 日本制纸株式会社 防眩硬涂膜
US9684098B2 (en) 2011-09-27 2017-06-20 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Antiglare hard coat film
JP2013195595A (ja) * 2012-03-17 2013-09-30 Nippon Paper Industries Co Ltd 反射防止フィルム
JP2016050950A (ja) * 2014-08-28 2016-04-11 大日本印刷株式会社 防眩フィルムの管理方法およびロール体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010256850A (ja) 2010-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4848072B2 (ja) 防眩ハードコートフィルム
JP5653378B2 (ja) 防眩ハードコートフィルム
JP2010256851A (ja) 防眩ハードコートフィルム
US8672492B2 (en) Optical film and method for manufacturing the same, antiglare film, polarizer with optical layer, and display apparatus
JP4361754B2 (ja) 防眩フィルム
TWI460475B (zh) 光學片材
WO2013035656A1 (ja) 画像表示装置用防眩シートとその製造方法、及び、これを用いた動画像と静止画像との共用に適した画像表示装置の黒彩感及び画像の切れの改善方法
JP7113760B2 (ja) ハードコートフィルム
JP2013257359A (ja) 防眩ハードコートフィルム
CN111366994A (zh) 防眩膜及具有此防眩膜的偏光板
JP4490622B2 (ja) 防眩フィルム
JP2013195606A (ja) 防眩ハードコートフィルム
JP2013045031A (ja) 防眩ハードコートフィルム
WO2017002779A1 (ja) ハードコートフィルム
JP2011209717A (ja) 防眩ハードコートフィルム
WO2015156333A1 (ja) 防眩フィルム
JP5515748B2 (ja) フィルムを評価する評価方法
JP2014071395A (ja) 防眩ハードコートフィルム
JP2013257358A (ja) 偏光板およびそれを用いた画像表示装置
JP2011059481A (ja) 防眩フィルム
JP2014071396A (ja) 偏光板およびそれを用いた画像表示装置
JP2013195595A (ja) 反射防止フィルム
JP2012220768A (ja) 反射防止フィルム
CN113631962A (zh) 防眩膜、偏光板和显示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120929

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20121016

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131029

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140304