JP2010209902A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が加速惰性走行を行っている間に走行抵抗が変化した場合に、高い車両減速度が生じることを抑制可能な車両用制御技術を提供する。
【解決手段】HVECU100は、内燃機関10を作動状態にしての加速走行と、内燃機関10を非作動状態にしての惰性走行とを、設定された基本走行パターンに従って車両1に行わせる。惰性走行中の実際の車両減速度である実車両減速度が、加速惰性走行の基本走行パターンを設定する際に推定された惰性走行中の車両減速度の推定値である推定車両減速度に比べて大きいと判定した場合には、基本走行パターンの加速惰性走行を中止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両走行中に内燃機関の作動/非作動状態が切替可能な車両の制御技術に関する。
自動車等の原動機として内燃機関を備えた車両においては、近年、クルーズコントロール等、車両の走行速度(以下、単に「車速」と記す)が、予め設定された車両速度の目標値に従って、原動機が出力する機械的動力等を自動的に調整する制御技術が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
また、下記の特許文献1には、原動機として内燃機関とモータジェネレータとを備え、車両走行中に内燃機関の作動状態と非作動状態との切替可能な車両において、原動機からの機械的動力により駆動力を発生させた加速走行と、原動機に機械的動力を出力させることなく車両の慣性力により惰性で走行する、いわゆるコーストダウン(coast down:以下、「惰性走行」と記す)とを交互に行わせる走行制御技術が開示されている。
特許文献1の走行制御技術においては、運転者により燃料消費の抑制を優先する車両走行が選択されている場合には、内燃機関を作動状態にして、機関出力のうち駆動輪に伝達される駆動力により車両が駆動されて加速して走行する加速走行と、内燃機関を非作動状態にして、慣性力により車両が惰性で走行する惰性走行とを、設定された上限車速と下限車速との間において交互に行って走行する車両走行(以下、加速惰性走行と記す)を車両に行わせることで、燃料消費を抑制することが提案されている。
特開2007−187090号公報 特開2007−291919号公報
ところで、加速惰性走行を行っている間に、車両が走行している路面の上り勾配が大きくなる等、車両の走行抵抗が増大すると、惰性走行中において、車速がそれまでに比べて高い車両減速度で低下してしまい、想定よりも早く下限車速に達してしまう。このように、惰性走行中において、高い車両減速度で車速が低下すると、車両の運転者に違和感を与えてしまうという問題がある
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車両が加速惰性走行を行っている間に走行抵抗が変化した場合に、高い車両減速度が生じることを抑制可能な車両用制御技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る車両用制御装置は、車両走行中に内燃機関の作動/非作動状態を切替可能な車両に用いられ、内燃機関を作動状態にしての加速走行と内燃機関を非作動状態にしての惰性走行とを交互に行って走行する加速惰性走行を車両に行わせる車両用制御装置であって、車両が走行している路面の勾配に係る情報である路面勾配情報に基づいて、加速惰性走行を中止するか否かを判定することを特徴とする。
上記の車両用制御装置において、惰性走行中に車両が走行している路面の勾配が、上り勾配であると判定した場合には、加速惰性走行を中止するものとすることができる。
また、本発明に係る車両用制御装置は、車両走行中に内燃機関の作動/非作動状態を切替可能な車両に用いられ、内燃機関を作動状態にしての加速走行と内燃機関を非作動状態にしての惰性走行とを交互に行って走行する加速惰性走行を、設定された基本走行パターンに従って車両に行わせる車両用制御装置であって、惰性走行中の実際の車両減速度である実車両減速度が、加速惰性走行の基本走行パターンを設定する際に推定された惰性走行中の車両減速度の推定値である推定車両減速度に比べて大きいと判定した場合には、基本走行パターンの加速惰性走行を中止することを特徴とする。
上記の車両用制御装置において、加速惰性走行を中止した場合には、設定された設定車速に従って車両を定速走行させるものとすることができる。
本発明によれば、加速惰性走行のうち惰性走行を行っている間に、比較的高い車両減速度が生じることを抑制することができ、加速惰性走行を行わせている運転者に違和感を与えることを抑制することができる。
図1は、本実施形態に係る車両の概略構成を示す模式図である。 図2は、内燃機関の機関回転速度及び機関トルクに対する燃料消費率及び機関出力を示す図である。 図3は、加速惰性走行を行う車両の動作の一例を示すタイミングチャートである。 図4は、加速惰性走行の走行パターンの一例を示す図であり、車両が、平坦路から登坂路に進入した場合の車速、車両加速度及び車両減速度の一例を示す図である。 図5は、本実施形態に係る車両用制御装置(HVECU)が実行する加速惰性走行制御を示すフローチャートである。 図6は、本実施形態に係る加速惰性走行制御において実行される加速惰性走行継続判定制御を示すフローチャートである。 図7は、本実施形態に係る車両用制御装置(HVECU)により加速惰性走行制御が実行された車両の動作の一例を示すタイミングチャートである。 図8は、本実施形態に係る車両用制御技術が適用可能な変形例の車両の概略構成を示す模式図である。
以下に、本発明を実施するための形態(以下、実施形態と記す)について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態により、本発明が限定されるものではない。下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
まず、本実施形態に係る車両用制御装置が適用される車両の概略構成について、図1〜図4を用いて説明する。図1は、車両の概略構成を示す模式図である。図2は、内燃機関の機関回転速度及び機関トルクに対する燃料消費率及び機関出力を示す図である。図3は、車両が行う加速惰性走行の一例を示す説明図である。図4は、車両用制御装置(HVECU)が設定する、車両の舵角に対する設定車速を示す説明図である。
図1に示すように、車両1は、駆動輪94を回転駆動して推進するために、原動機として、内燃機関10と、発電可能な電動機であるモータジェネレータ(以下、単に「モータ」と記す)MG1,MG2とを備えた、いわゆる「ハイブリッド車両」である。モータMG1,MG2は、後述する動力分割統合機構30、減速機構70、及び差動機構80と共に、駆動装置20(いわゆるハイブリッド・トランスアクスル)を構成している。駆動装置20は、内燃機関10と結合されて動力出力装置(パワープラント)を構成し、車両1に搭載されている。
車両1には、内燃機関10及びモータMG1,MG2を協調して制御する制御手段として、車両用の電子制御装置(以下、HVECUと記す)100が設けられている。HVECU100には、各種制御定数を記憶する記憶手段としてROM(図示せず)が設けられている。HVECU100により制御されて、車両1は、内燃機関10とモータMG1,MG2を原動機として併用又は選択使用することが可能に構成されている。
内燃機関10は、燃料を燃焼させることにより燃料のエネルギを機械的仕事に変換して出力する熱機関であり、ピストン往復動機関である。内燃機関10は、図示しない燃料噴射装置、スロットル弁装置、及び各種センサ等を有しており、これら装置は、HVECU100により制御される。内燃機関10の出力軸12(以下、機関出力軸と記す)には、後述する動力分割統合機構30のプラネタリキャリア34が結合されている。内燃機関10は、機関出力軸12から駆動輪94に向けて機械的動力を出力する。内燃機関10が機関出力軸12から出力する機械的動力(以下、機関出力と記す)は、HVECU100により制御可能となっている。内燃機関10には、機関出力軸12の回転角位置(以下、クランク角と記す)を検出するクランク角センサ(図示せず)が設けられており、クランク角に係る信号をHVECU100に送出している。
駆動装置20には、原動機としてモータMG1,MG2が設けられている。モータMG1及びMG2は、供給された電力を機械的動力に変換する電動機としての機能と、入力された機械的動力を電力に変換する発電機としての機能とを兼ね備えた、いわゆるモータジェネレータである。モータMG1は、主に発電機として用いられ、一方、モータMG2は、主に電動機として用いられる。モータMG1の発電機としての機能の詳細については、後述する。
モータMG1,MG2は、永久磁石式交流同期モータ等で構成されており、後述するインバータ61,62から交流電力の供給を受けて回転磁界を形成するステータ53,54と、回転磁界に引き付けられて回転するロータ51,52とを有している。ロータ51,52は、後述する動力分割統合機構30に結合されている。モータMG1,MG2には、それぞれロータ51,52の回転角位置を検出するレゾルバ(図示せず)が設けられており、ロータ51,52の回転角位置に係る信号を、後述するモータECU66に送出している。
なお、以下の説明において、モータ(MG1,MG2)を電動機として機能させて、ロータ(51,52)から機械的動力を出力することを「力行」と記す。これに対して、モータ(MG1,MG2)を発電機として機能させて、駆動輪94からモータ(MG1,MG2)のロータ(51,52)に伝達された機械的動力を電力に変換して回収すると共に、このときロータ(51,52)に生じる回転抵抗により、ロータ(51,52)及びこれに係合する部材(例えば、駆動輪94)の回転を制動することを「回生制動」と記す。
また、駆動装置20には、モータMG1,MG2に電力を供給する電力供給装置として、それぞれインバータ61,62が設けられている。インバータ61,62は、それぞれ、モータMG1,MG2に対応して設けられており、ステータ53,54に接続されている。インバータ61,62は、二次電池108から供給される直流電力を交流電力に変換して、それぞれ対応するモータMG1,MG2に供給することが可能に構成されている。また、モータMG1,MG2からの交流電力を直流電力に変換して後述する二次電池108に回収可能に構成されている。インバータ61,62の電力供給及び電力回収は、後述するモータECU66により制御される。
また、駆動装置20には、モータMG1,MG2を制御するための電子制御装置66(以下、モータECUと記す)が設けられている。モータECU66は、HVECU100から要求トルク、及び要求回転速度に係る信号を受け、インバータ61,62を制御することで、モータMG1,MG2のそれぞれについて、ロータ51,52の回転速度(以下、モータ回転速度と記す)と、ロータ51,52が出力する機械的動力(以下、モータ出力と記す)と、を調整することが可能となっている。
また、駆動装置20には、内燃機関10及びモータMG1,MG2が出力した機械的動力を駆動軸90に伝達する動力伝達機構として、内燃機関10が出力した機械的動力を分割する動力分割統合機構30と、動力分割統合機構30から伝達された回転を減速しトルクを増大させる減速機構70と、減速機構70から伝達された機械的動力を左右の駆動軸90に分配して出力する差動機構80が設けられている。
動力分割統合機構30は、2つのシングルピニオン式遊星歯車30a,30cで構成されている。詳細には、内燃機関10が出力した機械的動力を、モータMG1を駆動する機械的動力と減速機構70を駆動する機械的動力に分割可能な動力分割遊星歯車30aと、モータMG2が出力した機械的動力を、回転速度を減速しトルクを増大させて減速機構70に伝達可能な減速遊星歯車30cとを有している。動力分割統合機構30において、動力分割遊星歯車30aと減速遊星歯車30cは、同心配置されており、動力分割遊星歯車30aのリングギア36aと減速遊星歯車30cのリングギア36cが一体に結合されている。リングギア36a,36cの外周側には、減速機構70のカウンタドリブンギア74と噛み合うカウンタドライブギア44が設けられている。
動力分割遊星歯車30aにおいて、プラネタリキャリア34は、内燃機関10の機関出力軸12に結合されており、サンギア32は、モータMG1のロータ51に結合されている。動力分割遊星歯車30aは、内燃機関10が機関出力軸12から出力した機関出力を、プラネタリキャリア34が支持するプラネタリピニオン33から、サンギア32に伝達する機械的動力と、リングギア36aに伝達する機械的動力に分割する。内燃機関10からサンギア32に伝達された機械的動力は、モータMG1のロータ51に伝達されて、ここで発電に供される。
一方、減速遊星歯車30cにおいて、プラネタリキャリア41は、駆動装置20のハウジングに固定されており、サンギア38は、モータMG2のロータ52に結合されている。減速遊星歯車30cは、モータMG2がロータ52から出力した機械的動力を、プラネタリキャリア41が支持するプラネタリピニオン43を介して、回転速度を減速しトルクを増大させてリングギア36cに伝達する。動力分割統合機構30は、モータMG2からリングギア36cに伝達された機械的動力と、内燃機関10からリングギア36aに伝達された機械的動力を統合して、カウンタドライブギア44から減速機構70に伝達する。
減速機構70は、カウンタドライブギア44と噛み合うカウンタドリブンギア74と、当該カウンタドリブンギア74に結合されて、差動機構80のリングギア82と噛み合うファイナルドライブギア78で構成されており、動力分割統合機構30のリングギア(36a,36c)からの機械的動力を、カウンタドリブンギア74で受けて、回転速度を減速しトルクを増大させて、ファイナルドライブギア78から、差動機構80に伝達する。差動機構80は、減速機構70からの機械的動力を、リングギア82で受けて、左右の駆動輪94にそれぞれ結合されている左右の駆動軸90に分配する。
このようにして、車両1は、原動機として内燃機関10及びモータMG1,MG2を併用又は選択使用して、内燃機関10からの機関出力と、モータMG2からのモータ出力とを統合して駆動輪94に伝達することで、駆動輪94の接地面に、車両1を駆動する駆動力[N]を生じさせることができる。なお、以下の説明において、原動機から駆動輪94に伝達される機械的動力を「駆動動力」と記す。駆動輪94の近傍には、駆動輪94の回転速度を検出する車輪速センサ(図示せず)が設けられており、検出した駆動輪94の回転速度に係る信号をHVECU100に送出している。
また、車両1には、モータMG1,MG2に供給する電力を貯蔵し、充放電が可能な二次電池(蓄電池)108と、二次電池108の電圧を昇圧してインバータ61,62の供給電圧に変換可能な昇圧コンバータ106が設けられている。二次電池108は、モータMG1,MG2に対応して設けられたインバータ61,62に、昇圧コンバータ106を介して電気的に接続されている。二次電池108は、インバータ61,62を介して、それぞれモータMG1,MG2との間で充放電を行う。
また、車両1には、二次電池108を監視する電池監視用の電子制御装置104(以下、電池ECUと記す)が設けられている。電池ECU104は、二次電池108の温度や電圧、充放電電流値等を監視している。これら情報から電池ECU104は、二次電池108の蓄電状態(state-of-charge:SOC)、及び充放電電力を算出している。電池ECU104は、二次電池108の蓄電状態、及び二次電池108の充放電電力に係る信号等を、HVECU100に送出している。
また、車両1には、運転者によるアクセルペダル110の操作量を検出するアクセルペダルポジションセンサ112が設けられており、検出したアクセルペダル110の操作量(以下、アクセル操作量と記す)に係る信号を、HVECU100に送出している。
また、車両1には、当該車両1が走行している路面(以下、走行路面と記す)の勾配を計測するために、車両1に作用している前後方向及び上下方向の加速度を検出可能な加速度センサ(図示せず)が設けられており、検出した加速度に係る信号をHVECU100に送出している。
また、車両1には、運転者が、内燃機関10による燃料消費の抑制を優先した車両走行(以下、燃費走行と記す)を選択するために、HVECU100に燃費走行を指示するスイッチ(以下、エコ運転スイッチと記す)120が設けられている。エコ運転スイッチ120は、車室内のインスツルメントパネル等、運転者により操作可能な場所に設けられており、運転者の操作により、オン(ON)状態とオフ(OFF)状態とを切替可能に構成されている。エコ運転スイッチ120のオン状態とオフ状態は、HVECU100により検出される。
HVECU100は、クランク角センサからの機関出力軸12の回転角位置及び回転速度に係る信号と、車輪速センサからの駆動輪94の回転速度に係る信号と、モータMG1,MG2それぞれ設けられたレゾルバからのモータ回転速度に係る信号とを検出している。また、HVECU100は、アクセルペダルポジションセンサ112からのアクセル操作量に係る信号と、エコ運転スイッチ120のオン/オフ状態に係る信号とを検出している。また、HVECU100は、電池ECU104からの二次電池108の蓄電状態に係る信号を検出している。また、HVECU100は、加速度センサからの車両1に作用している前後方向及び上下方向の加速度に係る信号を検出している。
これら信号に基づいて、HVECU100は、内燃機関10の機関出力軸12の回転速度(以下、機関回転速度と記す)と、内燃機関10が機関出力軸12から出力するトルク(以下、機関トルクと記す)とを推定しており、機関回転速度及び機関トルクから内燃機関10から出力される機関出力を制御変数として算出している。また、HVECU100は、駆動輪94の回転速度に基づいて車速を制御変数として推定している。加えて、HVECU100は、二次電池108の充放電電力と、運転者によるアクセル操作量とを制御変数として推定している。
また、HVECU100は、検出された車両1の前後方向及び上下方向の加速度と車速に基づいて、車両1が走行している走行路面の勾配(以下、単に「路面勾配」と記す)を制御変数として推定する機能(路面勾配推定手段)を有している。
これら制御変数に基づいて、HVECU100は、内燃機関10の運転状態(動作点)である機関回転速度及び機関トルクと、モータMG1,MG2のそれぞれについて、モータ回転速度及びモータトルクと協調して制御することが可能となっている。つまり、HVECU100は、内燃機関10の機関出力と、モータMG1,MG2のモータ出力と制御することが可能となっている。
以上のように構成された車両1において、HVECU100は、車両走行中において、内燃機関10を始動し、又は作動を停止して、内燃機関10の作動状態と非作動状態とを切替えることが可能となっている。なお、「非作動状態」とは、機関出力がゼロであり、且つ機関回転速度がゼロである、すなわち機関出力軸12が静止しており、内燃機関10においてエンジンブレーキトルクも生じない状態を意味している。一方、「作動状態」とは、内燃機関10が機関出力軸12から機械的動力(機関出力)を出力している状態を意味している。
例えば、一定の車速での走行中において内燃機関10を非作動状態にする場合、HVECU100は、モータMG2のモータ回転速度はそのままに、モータ出力を増大させると共に、その分、内燃機関10の機関出力をゼロにして、モータMG1のロータ51をリングギア(36a,36c)とは逆の回転方向に空転させて、機関回転速度をゼロにする。このようにして、内燃機関10の作動を停止して、非作動状態にすることが可能となっている。
また、一定の車速での車両走行中において内燃機関10を作動状態にする場合、HVECU100は、モータMG2のモータ回転速度はそのままに、モータ出力を減少させると共に、モータMG1のロータ51をリングギア(36a,36c)と同一の回転方向に力行させて、機関回転速度を上昇させて、内燃機関10のクランキングを行う。これにより、内燃機関10を始動して、作動状態にすることが可能となっている。
また、HVECU100は、内燃機関10を作動させて、機関出力軸12から出力される機関出力を、動力分割遊星歯車30aのプラネタリキャリア34に支持されたプラネタリピニオン33に伝達させ、機関出力の一部を、サンギア32を介してモータMG1のロータ51に伝達させることができる。このとき、モータMG1は、発電機として機能することで、機関出力のうちロータ51に伝達された機械的動力を電力に変換することができる。当該電力は、インバータ61及び昇圧コンバータ106を介して二次電池108に充電される。
このように構成された車両1は、車両走行中において、内燃機関10及びモータMG2を原動機として併用又は選択使用し、これら原動機からの機械的動力を、駆動装置20内の動力伝達機構(30,70,80)により駆動軸90に伝達することで、車両1を駆動することが可能となっている。
このように構成された車両1は、HVECU100が内燃機関10を作動状態にして、機関出力軸12から出力された機関出力のうちプラネタリキャリア34からプラネタリピニオン33を介してリングギア36aに伝達された機械的動力と、モータMG2を電動機として作動させて、ロータ52から出力されてリングギア36cに伝達されたモータ出力とを、当該リングギア(36a,36c)で統合して駆動輪94に伝達することで、当該駆動輪94に車両1を駆動する駆動力を生じさせて走行することが可能となっている。
この場合、二次電池108からモータMG2に電力を供給することなく、内燃機関10からの機関出力のうち一部を、発電機として作動するモータMG1により電力に変換し、当該MG1により発生した電力を、そのまま電動機として作動するモータMG2に供給して、再び機械的動力に変換することで、車両1は、内燃機関10からの機関出力のうち全てを、機械的動力に変換して駆動輪94に伝達する車両走行を行うことが可能となっている。
また、車両1は、車両減速中において、駆動輪94からの機械的動力を、発電機として作動するモータMG2のロータ52に伝達し、当該モータMG2により充電電力に変換して、二次電池108に回収する「回生制動」を行うことが可能となっている。また、車両1は、ECU100が内燃機関10を非作動状態にすると共にモータMG2を力行させることで、モータMG2からのモータ出力をそのまま駆動輪94に伝達し、当該駆動輪94に駆動力を生じさせて走行する「EV走行」を行うことが可能となっている。
また、車両1は、HVECU100がモータMG1,MG2のロータ51,52を空転させると共に、内燃機関10の作動を停止して、非作動状態にすることで、内燃機関10及びモータMG1,MG2に機械的動力を出力させることなく、車両1の慣性力により惰性で走行する、いわゆる惰性走行(コーストダウン)を行うことが可能となっている。
このような車両1において、原動機としての内燃機関10は、図2に示すように、その運転状態すなわち機関回転速度及び機関トルクに応じて燃料消費率が決まる。燃料消費率[g/kWh]が等しくなる運転状態(機関回転速度及び機関トルク)を図に実線で示し、「等燃料消費率曲線」と記す。内燃機関10は、一般的に、機関回転速度が中程度であり、且つ機関トルクが中負荷から高負荷である運転状態において、燃料消費率が低くなる(熱効率が高くなる)傾向がある。
加えて、内燃機関10においては、機関回転速度に応じて最も燃料消費率が低くなる機関トルクが決まる。機関回転速度に応じて最も燃料消費率が低くなる機関トルクを接続した線を図2に一点鎖線で示し、「最適燃費線」と記す。HVECU100は、内燃機関10における燃料消費を抑制するために、内燃機関10の運転状態(動作点)すなわち機関回転速度及び機関トルクが、最適燃費線上となるよう内燃機関10及びモータMG1,MG2を制御する。なお、図において、機関トルクに機関回転速度を乗じた値となる機関出力が、同一となる運転状態を接続した線を図2に破線で示し、「等機関出力線」と記す。
しかし、HVECU100が、運転状態(動作点)が最適燃費線上となるよう内燃機関10を作動させた場合、例えば、図に「定速」で示す運転状態のように、内燃機関10に要求される機関出力が比較的低い(Pe1)場合には、図に「加速」で示す運転状態(動作点)のように、内燃機関10に要求される機関出力が比較的高い場合(Pe2)に比べて燃料消費率が高くなる、すなわち内燃機関10の熱効率が低くなる傾向がある。
このように構成された車両1は、予め設定された車速域内において「加速惰性走行」を行うことで、当該車速域R内において一定の車速で走行する「定速走行」を行う場合に比べて、内燃機関10における燃料消費を抑制することが可能となっており、以下に、図1及び図3を用いて詳細を説明する。
HVECU100は、上限車速VHにおいて、内燃機関10の作動を停止し、非作動状態にして、上述のように設定された車速域R内において、慣性力により車両1を惰性で走行する惰性走行を行わせる。車両1は、図3に点b→点aに示すように、下限車速VLまで減速する。このように車両1が惰性走行を行って減速する間、内燃機関10は、非作動状態であるため、燃料消費はゼロとなる。
そして、HVECU100は、下限車速VLにおいて内燃機関10を始動して、作動状態にして、内燃機関10からの機関出力の少なくとも一部を駆動輪94に伝達させて車両1を駆動して、図3に点a→点bに示すように、下限車速VLから上限車速VHまで加速して走行する加速走行を行わせる。このように内燃機関10を作動状態にして、加速走行を行っている間、原動機(内燃機関10及びモータMG1,MG2)に要求される出力は、車速域Rにある車速Vmで定速走行を行う場合に比べて高いものとなる。
このように内燃機関10を作動状態にして車両1を車速域R内において加速走行させる場合、二次電池108からモータMG1,MG2への電力の供給(持ち出し)がないものを仮定すると、原動機に要求される出力は、そのまま内燃機関10が発生する機関出力となる。当該機関出力Pe2は、図2に示すように、車速Vmで定速走行を行った場合の機関出力Pe1に比べて大きくなる。
当該車速域R内において内燃機関10を作動状態にした加速走行を行っている場合、車速域Rが比較的中低速に設定されていれば、これに応じて機関回転速度も比較的低回転速度となり、このような場合、図2に示すように、加速走行を行って機関出力Pe2を発生させた方が、定速走行を行って機関出力Pe1を発生させるよりも燃料消費率が低くなるすなわち内燃機関10の熱効率が高くなる。
したがって、予め設定された車速域R内において、内燃機関10を作動状態にして、駆動輪94に生じる駆動力により車両1が駆動されて加速しながら走行する加速走行(機関出力Pe2)と、内燃機関10を非作動状態にして、慣性力により車両が惰性で走行する惰性走行(機関出力ゼロ)とを、交互に繰り返し行う「加速惰性走行」を車両1に行わせることで、内燃機関10を継続的に作動状態にして車速域R内にある一定の車速Vmで車両1が走行する定速走行(機関出力Pe1)を行わせる場合に比べて、内燃機関10における燃料消費を抑制することができる。
以上のように構成された車両1は、図4に時点t1以降に示すように、車両1が加速惰性走行を行っている間(以下、加速惰性走行中と記す)において、時点t4に示すように、車両1が走行している路面の上り勾配が大きくなると、時点t3以降の惰性走行を行っている間(以下、惰性走行中と記す)において、車速がそれまでに比べて高い減速度で低下してしまい、予め想定された時点t6に比べて、早い時点t5において、下限車速VLに到達してしまう。このように、惰性走行中において、高い減速度(図に時点t4〜t5で示す)が生じると、車両の運転者に違和感を与えてしまうという問題がある。
なお、図4は、加速惰性走行の走行パターンの一例を示す図であり、車両が、平坦路から登坂路に進入した場合の車速、車両加速度及び車両減速度の一例を示す図である。なお、図4において、実線は、平坦路において加速惰性走行の基本走行パターンが設定された場合であって、平坦路から登坂路(上り勾配の路面)に進入した場合を示しており、二点鎖線は、登坂路に進入することなく、平坦路の走行を継続した場合を示している。
また、加速惰性走行中に路面勾配が大きくなると、加速惰性走行の1周期、すなわち惰性走行と加速走行とを、それぞれ1回ずつ行うのに要する時間(図に時点t3〜t7で示す)が、加速惰性走行の走行パターンを設定したときのもの(図に時点t1〜t3で示す)に比べて短くなってしまい、このような周期の短い加速惰性走行を継続して行うと、運転者に不快感を与える虞もある。したがって、上述のような車両1には、加速惰性走行中に、走行している路面の勾配が変化した場合に、運転者に与える違和感や不快感を抑制する制御技術が求められている。
そこで、本実施形態においては、加速惰性走行中において、車両が走行している路面の上り勾配が、予め設定された判定勾配を上回る場合には、当該加速惰性走行を中止しており、以下に図1、図4〜図7を用いて説明する。図5は、本実施形態に係る車両用制御装置(HVECU)が実行する加速惰性走行制御を示すフローチャートである。図6は、本実施形態に係る加速惰性走行制御において実行される加速惰性走行継続判定制御を示すフローチャートである。図7は、本実施形態に係る車両用制御装置により加速惰性走行制御が実行された車両の動作の一例を示すタイミングチャートである。
HVECU100は、エコ運転スイッチ120(図1参照)のオン状態を検出した場合、運転者が燃費走行を要望しているものと判断する。この場合において、HVECU100は、運転者によりアクセルペダル110から踏みこんでいた足を離す操作(アクセルオフ操作と記す)がなされて、アクセル操作量がゼロとなった場合に、図5に示す「加速惰性走行制御」を開始する。
ステップS100において、HVECU100は、加速惰性走行の基本走行パターンを設定する。具体的には、上限車速VH、車速幅、加速走行における車両加速度等の、加速惰性走行の基本走行パターンを定義づける制御パラメータを設定する。なお、以下の説明において、上限車速VHと下限車速VLとの差分を「車速幅」と記す。
HVECU100は、アクセル操作量がゼロとなった時点t1の車速を上限車速VHに設定する。また、HVECU100は、現時点において車両1が走行している路面勾配、及び上限車速VHに基づいて、車両1が惰性走行を行った場合の車両減速度を推定する。当該上限車速VHと、車速幅と、惰性走行中の車両減速度の推定値と、加速走行における車両加速度の最適値(以下、最良加速Gと記す)とに基づいて、HVECU100は、加速走行と惰性走行をそれぞれ1回ずつ行った場合の所要時間である「加速惰性走行の周期」T’を推定する。なお、車速幅、及び最良加速Gは、上限車速VHに応じて予め設定されている。
なお、「車両減速度」とは、「車両加速度」のマイナス値であり、車速の時間あたりの低下率である。すなわち、車両減速度が大きくなるに従って、時間あたりに車速はより低下することになる。加速惰性走行の基本走行パターンを設定する際に推定された、惰性走行中の車両減速度の推定値を、以下に「推定車両減速度」と記す。
推定された「加速惰性走行の周期」T’が、予め設定された判定周期T以上であれば、車両の運転者に不快感等を与えないものと判断して、上限車速VHに加えて、当該上限車速VHから車速幅Wを減じた値である下限車速VLと、加速走行における最良加速Gを、加速惰性走行の基本走行パターンに設定する。
一方、加速惰性走行の周期T’が、判定周期T未満であれば、加速惰性走行の周期が、判定周期T以上となるように、上述した基本走行パターンの補正を行う。詳細には、基本走行パターンを定義づける制御パラメータ、例えば、加速走行における車両加速度、惰性走行中の車両減速度の補正を行う。例えば、以下の「加速補正」、「惰走補正」、「定常補正」のいずれかを選択して、加速惰性走行の基本走行パターンを定義づける制御パラメータを設定する。
・「加速補正」
加速走行における車両加速度を低減させて、加速走行により下限車速VLから上限車速VHに達するまでの時間(加速走行所要時間)をより長くする。
・「惰走補正」
惰性走行を行うときにモータMG2を力行させてモータ出力を駆動輪に伝達する、いわゆるトルクアシストを行うことで、惰性走行により上限車速VHから下限車速VLに達するまでの時間(惰性走行所要時間)をより長くする。
・「定常補正」
最良加速Gで加速走行を行って上限車速VHに達した後には、機関出力のうち一部をモータMG1に伝達して発電を行いながら上限車速VHでの定常走行(エンジン走行)を行い、惰性走行を行って下限車速VLに達した後には、下限車速VLでの定常走行(EV走行)を行うことで、加速惰性走行の周期を長くする。
以上のような補正を行って、ステップS100において、加速惰性走行の「基本走行パターン」を設定する。HVECU100は、ステップS100において設定された基本走行パターンに従って、車両1に加速惰性走行を行わせる。
そして、ステップS102において、HVECU100は、加速惰性走行している車両1が、惰性走行(フリーラン)中であるか否かを判定する。惰性走行中である場合には、ステップS200に進む。
ステップS200において、HVECU100は、加速惰性走行を継続するか中止するかを判定する制御である「加速惰性走行継続判定制御」を実行する。以下に、加速惰性走行継続判定制御ルーチンについて図6を用いて説明する。
まず、ステップS202において、HVECU100は、惰性走行を行っている車両1に実際に生じている車両減速度(以下、実車両減速度と記す)を制御変数として取得する。実車両減速度は、駆動輪94の回転速度の時間変化、モータMG2のロータ52の回転速度の時間変化、又は加速度センサ(図示せず)からの車両1の前後方向の加速度に基づいて算出することが可能である。
そして、ステップS204において、HVECU100は、取得した実車両減速度が、上述した基本走行パターンを設定する際に推定された「推定車両減速度」を上回るか否かを判定する。すなわち、惰性走行を行っている車両1に実際に生じている車両減速度が、ステップS100において基本走行パターンを設定するときに推定された、惰性走行中の推定車両減速度に比べて大きいか否かを判定している。すなわち、平坦路において加速惰性走行の基本走行パターンが設定された場合、車両1が現在走行している路面勾配が、上り勾配であるか否かを判定している。換言すれば、加速惰性走行の基本走行パターンが設定したときに比べて、車両1の勾配抵抗(走行抵抗)が増大したか否かを判定している。
図7の時点t3a〜t4aに示すように、車両1が平坦路を走行している場合など、実車両減速度が推定車両減速度以下であると判定した場合(S204:No)、HVECU100は、加速惰性走行中に、車両1が走行している路面の上り勾配が大きくない、すなわち基本走行パターンを設定したときに比べて勾配抵抗(走行抵抗)が増大しておらず、高い車両減速度が生じないものと判定して、ステップS100において設定された基本走行パターンの加速惰性走行をそのまま継続する(S206)。
一方、図7の時点t4a以降に示すうように、車両1が上り勾配の登坂路に進入した場合など、実車両減速度が推定車両減速度に比べて大きいと判定した場合(S204:Yes)、HVECU100は、加速惰性走行中に、車両1が走行している路面の上り勾配が大きくなり、基本走行パターンを設定したときに比べて勾配抵抗が増大して、当該惰性走行中において高い車両減速度が生じるものと判断して、ステップS100において設定された基本走行パターンの加速惰性走行を惰性走行中に中止する(S208)。
このように、HVECU100は、車両が走行している路面の勾配に係る情報である路面勾配情報として、惰性走行中の実際の車両減速度である実車両減速度と、加速惰性走行の基本走行パターンを設定する際に推定された惰性走行中の車両減速度の推定値である推定車両減速度を用いて、上述のように設定された基本走行パターンの加速惰性走行を中止するか否かを判定している。
そして、ステップS208において、基本走行パターンの加速惰性走行を中止した場合、設定された設定車速に従って車両1を定速走行させる。本実施形態においては、図7に実線で示すように、加速惰性走行を中止した時点t4cの車速を、設定車速Vsに設定し、当該設定車速Vsに従って車両1に定速走行を行わせている。なお、加速惰性走行を中止した後に行わせる定速走行の設定車速は、加速惰性走行を中止した時点の車速に限定されるものではない。例えば、運転者又はHVECU100により上限車速VHと下限車速VLとの間で予め設定された設定車速で定速走行を行わせるものとしても良い。
車両1が、時点t4a以降に示すように、上り勾配の登坂路に進入した場合、平坦路で設定された基本走行パターンの加速惰性走行をそのまま継続した場合(車両1の動作を図7に二点鎖線で示す)には、惰性走行中において車両減速度が高い部分が生じる。しかし、本実施形態に係る加速惰性走行制御が実行された場合には、上り勾配の登坂路に進入した直後において、平坦路において設定された基本走行パターンの加速惰性走行を中止し、定速走行に移行するものとしたので、上り勾配の登坂路に進入した直後において、高い車両減速度が生じることを抑制することができる。これにより、加速惰性走行のうち惰性走行を行っている間に、比較的高い車両減速度が生じることを抑制することができ、エコ運転スイッチをオン状態に操作した運転者に、違和感を与えてしまうことを抑制することができる。
なお、本実施形態においては、惰性走行中の実車両減速度が、基本走行パターンを設定する際に推定された推定車両減速度を上回る場合に、車両1に作用する勾配抵抗が増大した、すなわち車両1が上り勾配を走行していると判定するものとしたが、勾配抵抗の増大、すなわち上り勾配の判定手法は、この態様に限定されるものではない。例えば、実車両減速度が、基本走行パターン設定時の推定車両減速度に比べて、予め設定された設定値以上に大きい場合に、勾配抵抗が増大した(上り勾配である)と判定するものとしても良い。また、加速度センサにより検出された車両1に作用している加速度に基づいて、走行路面の上り勾配又は勾配抵抗の増大を判定するものとしても良い。
以上に説明したように本実施形態に係る車両用制御装置(HVECU)100は、車両走行中に内燃機関10の作動/非作動状態を切替可能な車両1に用いられ、内燃機関10を作動状態にしての加速走行と内燃機関10を非作動状態にしての惰性走行とを交互に行って走行する加速惰性走行を、車両1に行わせるものである。HVECU100は、車両1が走行している路面の勾配に係る情報である路面勾配情報(例えば、走行路面の上り勾配、実車両減速度など)に基づいて、加速惰性走行を中止するか否かを判定するものとしたので、加速惰性走行の惰性走行中に車両1の勾配抵抗が増大したときに、高い車両減速度が生じることを抑制することができ、車両の運転者に違和感を与えることを抑制することができる。
HVECU100は、惰性走行中に車両が走行している路面の勾配が、上り勾配であると判定した場合には、加速惰性走行を中止するものとしたので、平坦路から上り勾配の登坂路に進入して勾配抵抗が増大した場合に、高い車両減速度が生じることを抑制することができ、運転者に違和感を与えることを抑制することができる。
また、本実施形態に係る車両用制御装置(HVECU)100は、車両走行中に内燃機関10の作動/非作動状態を切替可能な車両1に用いられ、内燃機関10を作動状態にしての加速走行と内燃機関を非作動状態にしての惰性走行とを交互に行って走行する加速惰性走行を、設定された基本走行パターンに従って車両1に行わせるものである。HVECU100は、惰性走行中の実際の車両減速度である実車両減速度が、加速惰性走行の基本走行パターンを設定する際に推定された惰性走行中の車両減速度の推定値である推定車両減速度に比べて大きいと判定した場合には、基本走行パターンの加速惰性走行を中止するものとした。加速惰性走行の惰性走行中において、基本走行パターンが設定された時点に比べて、勾配抵抗等の走行抵抗が増大したときに、高い車両減速度が生じることを抑制することができ、車両の運転者に違和感を与えることを抑制することができる。
上記のHVECU100は、加速惰性走行を中止した場合には、設定された設定車速に従って車両を定速走行させるものとした。なお、当該設定車速は、上述のような加速惰性走行を中止した時点の車速に限定されるものではない。当該設定車速は、運転者又はHVECU100により予め設定されたものとすることができる。加速惰性走行を中止した後に、車両1に定速走行を行わせることで、惰性走行を中止したときに運転者に違和感を与えることを、そのまま惰性走行を継続する場合に比べて抑制することができる。
なお、本実施形態において、上述の車両用制御技術が適用される車両1は、原動機として内燃機関10とモータMG1,MG2とを備え、内燃機関10からプラネタリキャリア34に伝達された機関出力を、動力分割統合機構30により、サンギア32から、発電機としてのモータMG1のロータ51に伝達される動力と、リングギア(36a,36c)に伝達される動力に分割すると共に、当該リングギア(36a,36c)において、内燃機関10から伝達された機械的動力と、電動機としてのモータMG2がロータ52から出力する機械的動力とを統合し、駆動動力として駆動輪94に伝達可能なものとしたが、本発明に係る車両用制御技術が適用可能な車両は、これに限定されるものではない。車両走行中に内燃機関の作動/非作動状態を切替可能な車両であれば、本発明を適用することができる。
例えば、図8に示す変形例1の車両1Bにも、本発明を適用することができる。なお、以下の説明において、上述の車両1と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。車両1Bは、原動機として内燃機関10とモータジェネレータMGとを備えたハイブリッド車両である。モータジェネレータMGは、ロータ50が駆動輪94と係合しており、且つ内燃機関10からの機関出力のうち一部をロータ50で受けて、二次電池108に充電される充電電力に変換可能な発電機として作動することが可能となっている。加えて、車両1Bは、モータジェネレータMGのロータ50と内燃機関10の機関出力軸12との間において動力伝達を遮断可能な変速機22と、機関出力軸12を回転駆動可能な始動用モータ18と、これらを制御する制御手段としてのHVECU100Bを備えている。
車両1Bにおいて、モータジェネレータMGを力行させて、ロータ50からの機械的動力を駆動動力として駆動輪94に伝達させた状態で、変速機22においてクラッチ機構23や変速機構24等により、ロータ50と機関出力軸12との間における動力伝達を遮断することで、車両走行中において内燃機関10の作動を停止して非作動状態にすることができる。加えて、駆動輪94と機関出力軸12との間における動力伝達が変速機22において遮断された状態において、始動用モータ18に機関出力軸12を回転駆動させることで、内燃機関10を始動して、内燃機関10を作動状態にすることができる。また、内燃機関10を作動状態にすると共に、変速機22を制御して機関出力軸12から出力される機関出力を、ロータ50及び駆動輪94に伝達させると共に、モータジェネレータMGを発電機として作動させることで、モータジェネレータMGは、内燃機関10から出力される機関出力のうち一部を、二次電池108に充電する充電電力に変換することが可能となっている。このような車両1Bにも、本実施形態に係る加速惰性走行制御を適用することができる。
以上のように、本発明は、車両走行中に内燃機関の作動/非作動状態を切替可能な車両に有用であり、特に、原動機として内燃機関とモータジェネレータとを備えたハイブリッド車両に適している。
1 ハイブリッド車両
10 内燃機関
12 機関出力軸
20 駆動装置
30 動力分割統合機構(動力伝達機構)
30a 動力分割遊星歯車
30c 減速遊星歯車
32 サンギア
34 プラネタリキャリア
36a,36c 動力分割統合機構のリングギア
44 カウンタドライブギア
51,52 モータジェネレータのロータ
53,54 モータジェネレータのステータ
61,62 インバータ
66 モータジェネレータ用の電子制御装置(モータECU)
70 減速機構(動力伝達機構)
74 カウンタドリブンギア
78 ファイナルドライブギア
80 差動機構(動力伝達機構)
82 差動機構のリングギア
90 駆動軸
94 駆動輪
108 二次電池(蓄電池)
110 アクセルペダル
112 アクセルペダルポジションセンサ
120 エコ運転スイッチ
MG1,MG2 モータジェネレータ
100 車両用の電子制御装置(車両用制御装置、ECU、制御手段、加速惰性走行制御手段、車速域設定手段、記憶手段)

Claims (4)

  1. 車両走行中に内燃機関の作動/非作動状態を切替可能な車両に用いられ、内燃機関を作動状態にしての加速走行と内燃機関を非作動状態にしての惰性走行とを交互に行って走行する加速惰性走行を車両に行わせる車両用制御装置であって、
    車両が走行している路面の勾配に係る情報である路面勾配情報に基づいて、加速惰性走行を中止するか否かを判定する
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用制御装置において、
    惰性走行中に車両が走行している路面の勾配が、上り勾配であると判定した場合には、加速惰性走行を中止する
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  3. 車両走行中に内燃機関の作動/非作動状態を切替可能な車両に用いられ、内燃機関を作動状態にしての加速走行と内燃機関を非作動状態にしての惰性走行とを交互に行って走行する加速惰性走行を、設定された基本走行パターンに従って車両に行わせる車両用制御装置であって、
    惰性走行中の実際の車両減速度である実車両減速度が、加速惰性走行の基本走行パターンを設定する際に推定された惰性走行中の車両減速度の推定値である推定車両減速度に比べて大きいと判定した場合には、基本走行パターンの加速惰性走行を中止する
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、
    加速惰性走行を中止した場合には、設定された設定車速に従って車両を定速走行させる
    ことを特徴とする車両用制御装置。
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