JP2010170090A - 液晶表示装置及び液晶組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】コントラストなどの特性を低下させることなく液晶配向制御が可能な液晶表示装置を提供する。また、このような特性を有する液晶表示装置を与えることが可能な液晶組成物を提供する
【解決手段】液晶成分と相溶性のあるデンドリマーを含む液晶層を備えた液晶表示装置とする。また、アルキル基、アルコキシ基及びフッ素からなる群より選択される少なくとも1つを末端に有するデンドリマーと、2種以上の液晶成分とを含むことを特徴とする液晶組成物とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、液晶表示装置及び液晶組成物に関する。
液晶表示装置は、低駆動電圧、低消費電力及び軽量などの特性を有していることから、時計の表示板や携帯電話のディスプレイのほか、コンピュータやテレビのディスプレイなどでの用途が拡がっている。
現在主流の液晶表示装置では、TN(twisted nematic)モード、VA(vertical alignment)モード、IPS(in-plane switching)モードなどの駆動方式が採用されているが、これらの駆動方式の種類によって液晶材料に要求される物性(例えば、液晶相の温度範囲や粘度など)が異なる。そのため、所望の物性を満たすために、単成分の液晶材料ではなく、2種以上の液晶成分を含む混合液晶が液晶材料として一般的に使用されている。また、液晶材料に微粒子を含有させることによって様々な物性を向上させ得ることも知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記駆動方式の液晶表示装置ではいずれも、液晶分子の配向を制御する手段が必要であり、ポリイミドなどからなる配向膜を形成する手段が一般的に使用されている。例えば、TNやIPSモードの液晶表示装置では、ラビング処理を施した配向膜によって、基板に対して平行な方向に液晶分子を配向制御している。他方、ラビング処理が不要なVAモードの液晶表示装置では、配向膜によって基板に対して垂直な方向に液晶分子を配向制御している。
ここで、従来の一般的なVAモード液晶表示装置の断面図を図3及び図4に示す。なお、図3は平面型電極6を用いたもの、図4は櫛型電極7を用いたものである。これらの図からわかるように、従来の一般的なVAモード液晶表示装置は、対向した一対のガラス基板などの基板1a,1bと、基板1aと基板1bとの間に挟持された、液晶分子3を含む液晶層2とを備えており、基板1a,1bの液晶層2と直に接する面には、液晶分子を配向制御する配向膜8が形成されている。また、基板1aには、所望のカラーを実現するためのカラーフィルタ層4及びカラーフィルタ層4を保護するためのオーバーコート層5が形成されており、シール材9によって液晶層2が封止されている。
平面型電極6を用いたVAモード液晶表示装置では、(A)電界OFFの場合、配向膜8によって液晶層2中の液晶分子(n型液晶分子)3が基板1a,1bに対して垂直に配向し、(B)電界ONの場合、液晶分子(n型液晶分子)3が電気力線(図中の矢印)に垂直に配向、すなわち基板1a,1bに対して平行に配向する。
櫛型電極7を用いたVAモード液晶表示装置では、(A)電界OFFの場合、配向膜8によって液晶層2中の液晶分子(p型液晶分子)3が基板1a,1bに対して垂直に配向し、(B)電界ONの場合、液晶分子(p型液晶分子)3が電気力線(図中の矢印)に平行に配向、すなわち基板1a,1bに対して平行に配向する。
しかしながら、図3及び4のようなVAモード液晶表示装置に代表される従来の一般的な液晶表示装置では、配向膜8を形成することで液晶分子3の配向制御を行っているため、配向膜8の形成に起因する様々な問題がある。例えば、配向膜8を形成する際にゴミやピンホールによって印刷上の製造歩留まりが低下したり、製造工程のガラス基板の大型化に伴って配向膜8の形成工程の投資コストが増大するなどの問題がある。そのため、他の液晶配向制御手段の開発が強く望まれている。
他の液晶配向制御手段としては、液晶材料にナノ粒子を分散させる方法が提案されている(非特許文献1参照)。
特開2005−247921号公報
シュジュン・ワン(Shug-June Hwang)、外4名、「ナノ粒子ドープ垂直液晶装置の特性(Characteristics of nanoparticle-doped homeotropic liquid crystal devices)」、ジャーナル・オブ・フィジックスD:アプライド・フィジックス(Journal of Physics D: Applied Physics)、2009年、第42巻、第2号、025102
しかしながら、非特許文献1の方法は、液晶材料に分散させたナノ粒子が凝集し、凝集した部分から光漏れが生じるため、液晶表示装置のコントラストが低下するという問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、コントラストなどの特性が低下することなく液晶配向制御が可能な液晶表示装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記のような特性を有する液晶表示装置を与えることが可能な液晶組成物を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記のような課題を解決すべく鋭意研究した結果、デンドリマーが液晶配向制御に有用であるという知見に基づき、液晶成分と相溶性のあるデンドリマーを液晶層に配合することで、デンドリマーの沈殿や凝集を防止しつつ液晶配向制御を行い得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、液晶成分と相溶性のあるデンドリマーを含む液晶層を備えた液晶表示装置である。
また、本発明は、アルキル基、アルコキシ基及びフッ素からなる群より選択される少なくとも1つを末端に有するデンドリマーと、2種以上の液晶成分とを含むことを特徴とする液晶組成物である。
本発明によれば、コントラストなどの特性を低下させることなく液晶配向制御が可能な液晶表示装置を提供することができる。
また、本発明によれば、上記のような特性を有する液晶表示装置を与えることが可能な液晶組成物を提供することができる。
(A)電界OFF、(B)電界ONの場合における平面型電極を用いた本発明のVAモード液晶表示装置の断面図である。 (A)電界OFF、(B)電界ONの場合における櫛型電極を用いた本発明のVAモード液晶表示装置の断面図である。 (A)電界OFF、(B)電界ONの場合における平面型電極を用いた従来のVAモード液晶表示装置の断面図である。 (A)電界OFF、(B)電界ONの場合における櫛型電極を用いた従来のVAモード液晶表示装置の断面図である。 本発明の液晶組成物を用いた液晶表示装置の製造プロセスフロー及び従来の液晶表示装置の製造プロセスフローを表す図である。
実施の形態1.
本発明の液晶表示装置は、液晶成分と相溶性のあるデンドリマーを含む液晶層を備えることを特徴とする。ここで、デンドリマーとは、中心から規則的に分岐した構造を持つ樹状高分子であり、コアと呼ばれる中心部分と、デンドロンと呼ばれる側鎖部分とから構成されるものを意味する。
以下、図面を参照して本発明の液晶表示装置について詳細に説明する。なお、本発明の液晶表示装置は、液晶層の構成以外は公知の液晶表示装置の構成を採用することができ、以下の構成に限定されるものではない。また、この液晶層の構成を採用すれば、配向膜を形成しなくてもよいが、配向膜と併用して液晶配向制御を行ってもよい。この場合においても、コントラストなどの特性を低下させることなく液晶配向制御を行うことが可能である。ここで、配向膜とは、液晶の配列状態を制御する膜であり、一般的にポリイミドなどの樹脂からなる膜を意味する。
図1は、平面型電極を用いた本発明のVAモード液晶表示装置の断面図である。図1において、(A)は電界OFFの場合、(B)は電界ONの場合を表す。この液晶表示装置は、対向した一対のガラス基板などの基板1a,1bと、基板1aと基板1bとの間に形成された液晶層2とを備えている。基板1aには、所望のカラーを実現するためのカラーフィルタ層4、カラーフィルタ層4を保護するためのオーバーコート層5及び平面型電極6が順次形成されており、基板1bには、平面型電極6が形成されている。そして、液晶層2は、基板1a,1bに形成された平面型電極6と直に接していると共に、シール材9によって封止されている。
このVAモード液晶表示装置では、(A)電界OFFの場合、液晶層2中の液晶分子(ネガ型液晶分子)3が基板1a,1bに対して垂直に配向し、(B)電界ONの場合、液晶分子(ネガ型液晶分子)3が電気力線(図中の矢印)に垂直に配向、すなわち基板1a,1bに対して平行に配向する。
図2は、櫛型電極を用いた本発明のVAモード液晶表示装置の断面図である。図2において、(A)は電界OFFの場合、(B)は電界ONの場合を表す。この液晶表示装置は、対向した一対のガラス基板などの基板1a,1bと、基板1aと基板1bとの間に形成された液晶層2とを備えている。基板1aには、所望のカラーを実現するためのカラーフィルタ層4、及びカラーフィルタ層4を保護するためのオーバーコート層5が順次形成されており、基板1bには、櫛型電極7が形成されている。そして、液晶層2は、基板1bに形成された櫛型電極7と直に接していると共に、シール材9によって封止されている。なお、櫛型電極構造には、FFS(フリンジフィールドスィッチング)モード(例えば、特開2008−51846号公報参照)を用いることも可能である。
このVAモード液晶表示装置では、(A)電界OFFの場合、液晶層2中の液晶分子(ポジ型液晶分子)3が基板1a,1bに対して垂直に配向し、(B)電界ONの場合、液晶分子(ポジ型液晶分子)3が電気力線(図中の矢印)に平行に配向、すなわち基板1a,1bに対して平行に配向する。
これらの液晶表示装置では、上記のような液晶分子3の配向制御を行うため、液晶層2にデンドリマー10が配合される。
液晶層2に用いられるデンドリマー10としては、液晶成分と相溶性があれば特に限定されない。液晶成分と相溶性がないデンドリマー10を液晶層2に配合すると、液晶層2中で溶解せずに沈殿し、液晶表示装置において均一な配向制御性(垂直配向)が得られず、液晶表示装置のコントラストが低下してしまうため好ましくない。
ここで、液晶成分と相溶性があるデンドリマー10とは、液晶成分にデンドリマー10を配合し、これをオーブンで液晶成分の相転移温度以上の温度まで上昇させて等方相にした際にデンドリマーが溶解しており(すなわち、液晶成分とデンドリマーとの混合物が透明であり)、室温(例えば、25℃)まで戻してもデンドリマーの沈殿が確認されないものを意味する。
液晶成分と相溶性のあるデンドリマー10としては、アルキル基、アルコキシ基及びフッ素からなる群より選択される少なくとも1つを末端に有するものが好ましい。その理由としては、このデンドリマー10が、単成分のシアノ系液晶だけでなく、2種以上の液晶成分を含む混合液晶との相溶性に優れているためである。特に、実用的な液晶表示装置に一般的に使用されている混合液晶は、液晶表示装置の信頼性を確保する観点から不純物が溶解し難いように設計してあるために添加物が溶解し難いものの、このデンドリマー10は、混合液晶に対しても良好な相溶性を示す。
アルキル基、アルコキシ基及びフッ素からなる群より選択される少なくとも1つを末端に有するデンドリマー10は、例えば、下記の式(I)により表すことができる。
Figure 2010170090
上記式(I)中、Rは式(II)で表される。
Figure 2010170090
上記式(II)中、Aは
Figure 2010170090
(式中、R1は炭素数1〜12のアルキル基若しくはアルコキシ基、又はフッ素である)であり、Xは直接結合、−COO−基又は−N=N−基であり、Bは
Figure 2010170090
であり、nは3〜12の整数である。
このような構造を有するデンドリマー10は、コア部分を与える多官能性アミン化合物と、側鎖部分を与えるアクリル酸エステル誘導体とを有機溶剤中で反応させることによって得ることができる。
多官能性アミン化合物としては、ポリプロピレンテトラミンデンドリマー第1世代(Polypropylene tetramine Dendrimer, Generation 1.0)、ポリプロピレンオクタミンデンドリマー第2世代(Polypropylene octaamine Dendrimer, Generation 2.0)などであり、アルドリッチ社製のDAB−Am−4やDAB−Am−8などの市販品を使用することもできる。また、この多官能性アミン化合物は、エチレンジアミン及びアクリロニトリルを出発原料として合成することもできる。
アクリル酸エステル誘導体としては、合成するデンドリマー10に応じて適宜選択すればよく、例えば、上記の式(I)により表されるデンドリマー10を合成する場合は、下記の式(III)で表される化合物を原料として用いることができる。
Figure 2010170090
上記の式(III)中、X、A、B及びnは、上記で定義した通りである。
多官能性アミン化合物とアクリル酸エステル誘導体との反応比は、多官能性アミン化合物1モルに対して、アクリル酸エステル誘導体を1.0〜3.0モル、好ましくは1.1〜1.5モルである。
有機溶剤としては、従来公知のものを用いることができ、例えば、1,2−ジクロロエタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶剤;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの環状エーテル系溶剤;トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶剤;N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどの非プロトン性極性溶剤が挙げられる。これらの有機溶剤は、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
また、有機溶剤の量は、多官能性アミン化合物やアクリル酸エステル誘導体の量などに応じて適宜調整すればよく、特に限定されない。
反応温度としては、−50〜150℃、好ましくは25〜80℃である。反応温度が−50℃未満であると、反応速度が著しく低下することがある。また、反応温度が150℃を超えると、多官能性アミン化合物やアクリル酸エステル誘導体の安定性が低下することがある。
反応時間としては、2〜200時間、好ましくは48〜100時間である。反応時間が2時間未満であると、反応が十分に進行しないことがある。反応時間が200時間を超えると、時間がかかりすぎて実用的でない。
反応終了後は溶剤を除去することにより、目的とするデンドリマー10を得ることができる。また、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ヘキサン、トルエンなどの貧溶剤を加えて加熱し、上澄みを除去することによって精製してもよい。
液晶層2中のデンドリマー10は、液晶層2と液晶層2が接する部分(図1では平面型電極6、図2ではオーバーコート層5、基板1b及び櫛型電極7)との界面に主に存在し、配向膜と同様の作用効果を与え、液晶層2中の液晶分子3を基板に対して垂直に配向させる。
したがって、液晶層2におけるデンドリマー10の含有量は、液晶層2と液晶層2が接する部分との界面にデンドリマー10を存在させ得るような量であればよい。すなわち、液晶層2におけるデンドリマー10の含有量は、液晶層2が接する部分の面積に依存するため一義的に定義することはできないが、一般的に0.01〜50質量%である。デンドリマー10の含有量が0.01質量%未満であると、液晶層2と液晶層2が接する部分との界面に存在するデンドリマー10の量が少なすぎてしまい、液晶分子3の配向制御に対する長期信頼性が低下することがある。一方、デンドリマー10の含有量が50質量%を超えると、液晶材料の量が少なくなり、応答時間の増大や駆動電圧の増加などのような液晶表示装置としての所望の性能が得られないことがある。
デンドリマー10を含む液晶層2は、液晶表示装置の実用性の観点から、室温において液晶性を示し、液晶相から等方相又は別の液晶相への相転移温度が50℃以上120℃以下であることが好ましい。
液晶層2に用いられる液晶材料としては、特に限定されることはないが、2種以上の液晶成分を含む混合液晶であることが好ましい。この混合液晶は、使用用途にあわせて所望の物性(例えば、屈折率異方性、誘電率異方性、粘度、相転位温度など)を満たすように幾つかの液晶成分を混合することによって調製されるため、一義的に定義することは難しいが、フッ素系混合液晶やシアノ系混合液晶などと一般的に称される混合液晶を用いることができる。これらの中でも、現在、液晶表示装置に一般的に使用されているフッ素系混合液晶を用いることが好ましい。ここで、フッ素系混合液晶とは、1種以上のフッ素系液晶を含む混合液晶を意味し、シアノ系混合液晶とは、1種以上のシアノ系液晶を含む混合液晶を意味する。
上記の混合液晶は、一般的に公知であると共に商業的に利用可能であり、例えば、フッ素系混合液晶は、ZLI−4792(p型)やMLC−6608(n型)という商品名でメルク株式会社によって販売されている。また、シアノ系混合液晶は、JC−5066XX(p型)という商品名でチッソ石油化学株式会社によって販売されている。
本発明のVAモード液晶表示装置では、液晶成分と相溶性のあるデンドリマー10を液晶層2に配合することにより、液晶層2と液晶層2と接する部分(図1では平面型電極6、図2ではオーバーコート層5、基板1b及び櫛型電極7)との界面にデンドリマー10を主に存在させ、液晶分子3の配向制御が可能となる。すなわち、デンドリマー10は、液晶層2と液晶層2と接する部分との界面に存在して配向膜と同じ作用効果を与えるため、図3に示すような、平面型電極6を用いた従来のVAモード液晶表示装置とは異なり、配向膜8を設けなくても液晶分子3の配向制御が可能である。また、デンドリマー10は液晶成分と相溶性を持つため、液晶層2中で沈殿したり、凝集して分散することがなく、液晶表示装置のコントラストを低下させることもない。加えて、配向膜8を設けない場合には、液晶層2を平面型電極6や櫛型電極7と直に接触させることができるため、配向膜8による電力ロスを低減して液晶表示装置の駆動電圧を低下させることもできる。さらに、配向膜8のスペースの削減によって、印刷による配向膜8の端の位置のバラツキを考慮する必要がなくなる。つまり、基板1a,1b同士を接着しているシール材9と配向膜8との重なりがあるほどシール材9の接着力を低下させてしまうが、配向膜8がなくなることにより、シール材9の位置を表示エリアに近づけることが可能となり、液晶表示装置の狭額縁化を達成することができる。
実施の形態2.
本発明の液晶組成物は、アルキル基、アルコキシ基及びフッ素からなる群より選択される少なくとも1つを末端に有するデンドリマーと、2種以上の液晶成分とを含む。
アルキル基、アルコキシ基及びフッ素からなる群より選択される少なくとも1つを末端に有するデンドリマーは、上述した通り、単成分のシアノ系液晶だけでなく、2種以上の液晶成分を含む混合液晶との相溶性に優れているため、実用的な液晶材料(混合液晶)と組み合わせて液晶組成物とすることができる。
アルキル基、アルコキシ基及びフッ素からなる群より選択される少なくとも1つを末端に有するデンドリマー及び2種以上の液晶成分の例は、上述した通りである。
本発明の液晶組成物におけるデンドリマーの含有量は、例えば、液晶表示装置の液晶層に使用する場合、液晶層と液晶層と接する部分との界面にデンドリマーを存在させ得るような量であればよい。すなわち、デンドリマーの含有量は、液晶層と接する部分の面積に依存するため一義的に定義することはできないが、一般的に0.01〜50質量%である。デンドリマーの含有量が0.01質量%未満であると、液晶層と液晶層と接する部分との界面に存在するデンドリマーの量が少なすぎてしまい、液晶分子の配向制御に対する長期信頼性が低下することがある。一方、デンドリマーの含有量が50質量%を超えると、液晶材料の量が少なくなり、応答時間の増大や駆動電圧の増加などのような液晶表示装置としての所望の性能が得られないことがある。
なお、本発明の液晶組成物は、本発明の効果を損なわない範囲において、所望の物性を達成するために、液晶組成物に一般的に配合されている公知の各種添加物を含んでもよい。
本発明の液晶組成物は、上記成分を用いて公知の方法、例えば、各成分を混合することによって製造することができる。このようにして製造される本発明の液晶組成物は、実用性の観点から、室温において液晶性を示し、液晶層から等方相又は別の液晶相への相転移温度が50℃以上120℃以下であることが好ましい。
本発明の液晶組成物は、液晶表示装置の液晶層として用いた場合に、液晶層と液晶層と接する部分との界面にデンドリマーを主に存在させ、配向膜と同じ作用効果(すなわち、液晶分子の配向制御)を与えることができる。したがって、本発明の液晶組成物を用いれば、配向膜を設けなくてもよい。また、本発明の液晶組成物は、2種以上の液晶成分と相溶性に優れるデンドリマーを用いているので、液晶組成物中でデンドリマーの沈殿や凝集が生じることもなく、液晶表示装置に用いた際にコントラストの低下も生じさせない。
ここで、本発明の液晶組成物を用いた液晶表示装置の製造プロセスフロー、及び従来の液晶表示装置の製造プロセスフローを表す図を図5に示す。なお、このフローは、例示的なものであるため、ODF(液晶滴下注入法)以外の方法にて液晶セルを作製する方法、例えば、毛細管現象を利用する方法(すなわち、予め張り合わせた基板間に液晶組成物を注入する方法)などを除外することを意味するものではない。
従来の液晶表示装置の製造プロセスでは、液晶配向制御のための配向膜を形成するために、一般的に、(1)基板上へのポリイミド(以下、PIという)の塗布、(2)仮焼成、(3)本焼成、(4)ラビング処理及び(5)ラビング処理後の基板洗浄(図5における点線枠内の工程)を行う必要があった。なお、駆動方式によっては、(4)ラビング処理及び(5)ラビング処理後の基板洗浄の工程が行われない場合もある。
これに対して本発明の液晶組成物を用いた液晶表示装置の製造プロセスでは、液晶組成物に含有されるデンドリマーによって液晶配向制御を行うことができるため、配向膜を形成しなくてもよく、またラビング処理も行わなくてもよい。したがって、配向膜の形成やラビング処理を行う際に必要となる上記(1)〜(5)の工程を要しないため、製造方法の簡素化及び設備投資の大幅な削減が可能になると共に、ゴミやピンホールによって印刷上の製造歩留まりが低下したり、製造工程のガラス基板の大型化に伴って配向膜の形成工程の投資コストが増大するなどの問題も生じない。
以下、実施例等により本発明の詳細を説明するが、これらによって本発明が限定されるものではない。
<デンドリマーAの合成>
上記の式(I)におけるRが、下記の式(IV)で表されるデンドリマーを次のようにして合成した。
Figure 2010170090
6−[4−(4−ヘキシルフェニルジアゼジル)フェノキシ]ヘキサノールの合成
200mlの三口フラスコに、4−(4−ヘキシルフェニルジアゼニル)フェノール(5.0g、17.7mmol)、6−ブロモヘキサノール(4.9g、18mmol)、炭酸カリウム(2.45g、17.7mmol)及びエタノール(20ml)を入れて溶解し、48時間加熱還流した。加熱還流が終了した後、減圧下でエタノールを除去して得られた残渣をジエチルエーテルに溶解し、この溶液を水で3回洗浄した。次に、この溶液に無水硫酸ナトリウムを加えて水分を除去した後、ジエチルエーテルを減圧下で留去し、得られた残渣をn−ヘキサンで再結晶させることで、橙色の針状結晶を収量3.9g(収率58%)で得た。この針状結晶は、IRにより、3289cm-1(OH)、2919cm-1(C−H)、1473cm-1(N=N)、1253cm-1(PhO−)の特性吸収が観測された。
6−[4−(4−ヘキシルフェニルジアゼジル)フェノキシ]ヘキシルアクリレートの合成
100mlの三口フラスコに、6−[4−(4−ヘキシルフェニルジアゼジル)フェノキシ]ヘキサノール(3.5g、9.2mmol)、トリエチルアミン(0.92g、9.2mmol)及びTHF(30ml)を入れて溶解し、氷で0℃に冷却した。この溶液に塩化アクリロイル(1.2g、14mmol)を注射器を用いて加え、室温で24時間撹拌した。生じた白色固体をろ別し、ろ液を減圧下で濃縮した後、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(固定相:シリカゲル、移動相:クロロホルム)により精製し、黄色固体を収量3.4g(収率85%)で得た。この黄色固体は、IRにより、2935cm-1(C−H)、1716cm-1(C=O)、1473cm-1(N=N)、1261cm-1(PhO−)の特性吸収が観測された。また、この黄色固体の元素分析値は、C273623として計算した値と0.5%の範囲内で一致した。(計算値〜C:74.28%、H:8.31%、N:6.42%、実測値〜C:74.48%、H:8.61%、N:6.35%)
デンドリマーAの合成
100mlのナスフラスコに、アルドリッチ社製DAB−Am−8(0.39g、0.51mmol)、6−[4−(4−ヘキシルフェニルジアゼジル)フェノキシ]ヘキシルアクリレート(4.9g、11mmol)及びTHF(20ml)を入れ、50℃で72時間加熱した。次に、この溶液を減圧下で濃縮した後、残渣を少量のTHFに溶解して400mlのヘキサンに加え、上澄みをデカンテーションによって除去し、沈殿物を回収した。この操作を2回繰り返すことによって精製し、ペースト状の橙色固体を収量3.9g(収率98%)で得た。この橙色固体は、IRにより、2931cm-1(C−H)、1735cm-1(C=O)、1457cm-1(N=N)、1253cm-1(PhO−)の特性吸収が観測された。また、この橙色固体の元素分析値は、C4726724648として計算した値と0.5%の範囲内で一致した。(計算値〜C:73.07%、H:8.73%、N:8.30%、実測値〜C:72.86%、H:8.49%、N:8.40%)さらに、この橙色固体のDSC測定を行ったところ、昇温過程においては−13℃にTg、33℃及び83℃に吸熱ピークが観測され、また、降温過程においては81℃及び28℃に発熱ピーク、−29℃にTgが観測された。
<デンドリマーBの合成>
上記の式(I)におけるRが、下記の式(V)で表されるデンドリマーを次のようにして合成した。
Figure 2010170090
6−[4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノキシ]ヘキサノールの合成
200mlのナスフラスコに、4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノキシフェノール(10g、41mmol)、6−ブロモヘキサノール(8.8g、49mmol)、炭酸カリウム(11g、80mmol)及び2−ブタノン(50ml)を入れて溶解し、60時間加熱還流した。加熱還流が終了した後、減圧下で2−ブタノンを除去して得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、この溶液を水で3回洗浄した。次に、この溶液に無水硫酸ナトリウムを加えて水分を除去した後、酢酸エチルを減圧下で留去し、得られた残渣をn−ヘキサンで再結晶させることで、白色結晶を収量6.2g(収率44%)で得た。この白色結晶は、IRにより、3340cm-1(OH)、2922cm-1(C−H)、1245cm-1(PhO−)の特性吸収が観測された。
6−[4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノキシ]ヘキシルアクリレートの合成
200mlの三口フラスコに、6−[4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノキシ]ヘキサノール(6.0g、17mmol)、トリエチルアミン(2.2g、22mmol)及びTHF(50ml)を入れて溶解し、氷で0℃に冷却した。この溶液に塩化アクリロイル(1.9g、21mmol)を注射器を用いてゆっくり加え、室温で12時間撹拌した。生じた白色固体をろ別し、ろ液を減圧下で濃縮した後、得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、100mlの水で3回洗浄した。次に、有機相に無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、減圧下で濃縮した。次に、残渣をカラムクロマトグラフィー(固定相:シリカゲル、移動相:ヘキサン/クロロホルム(容積比率50:1))により精製し、無色透明な液体を収量6.4g(収率93%)で得た。この液体は、IRにより、2920cm-1(C−H)、1716cm-1(C=O)、1245cm-1(PhO−)の特性吸収が観測された。
デンドリマーBの合成
20mlのナスフラスコに、アルドリッチ社製DAB−Am−8(0.16g、0.21mmol)、6−[4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノキシ]ヘキシルアクリレート(4.0g、10mmol)及びTHF(5ml)を入れ、50℃で72時間加熱した。次に、この溶液を減圧下で濃縮した後、残渣を少量のクロロホルムに溶解して100mlのメタノールに加え、上澄みをデカンテーションによって除去し、沈殿物を回収した。この操作を2回繰り返すことによって精製し、ペースト状の淡黄色固体を収量0.45g(収率30%)で得た。この淡黄色固体は、IRにより、2921cm-1(C−H)、1736cm-1(C=O)、1247cm-1(PhO−)の特性吸収が観測された。また、この淡黄色固体の元素分析値は、C4567361448として計算した値と0.5%の範囲内で一致した。(計算値〜C:76.25%、H:10.33%、N:2.73%、実測値〜C:76.09%、H:10.52%、N:2.80%)また、この淡黄色固体のMALDI−TOF−MSによる分子量を測定したところ、理論値m/Z=7183(M+H)に対して、実測値m/Z=7181.2(M+H)であった。さらに、この淡黄色固体のDSC測定を行ったところ、昇温過程においては−24℃にTg、14℃及び73℃に吸熱ピークが観測され、また、降温過程においては69℃及び15℃に発熱ピーク、−26℃にTgが観測された。
<デンドリマーCの合成>
上記の式(I)におけるRが、下記の式(VI)で表されるデンドリマーを次のようにして合成した。
Figure 2010170090
3−[4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノキシ]プロパノールの合成
300mlのナスフラスコに、4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノール(15g、61mmol)、3−ブロモ−1−プロパノール(10g、73mmol)、炭酸カリウム(17g、122mmol)及び2−ブタノン(80ml)を入れて溶解し、60時間加熱還流した。加熱還流が終了した後、減圧下で2−ブタノンを除去して得られた残渣を300mLの酢酸エチルに溶解し、この溶液を100mLの水で3回洗浄した。次に、この溶液に無水硫酸ナトリウムを加えて水分を除去した後、酢酸エチルを減圧下で留去し、得られた残渣をヘキサンで再結晶させることで、白色結晶を収量12.2g(収率66%)で得た。この白色結晶は、1H−NMR(CDCl3,400MHz)により、7.2〜7.0ppm(d,2H,ArH)、6.9〜6.8ppm(d,2H,ArH)、4.1ppm(t,2H,OCH2)、3.85ppm(q,2H,PhCH2)、2.4ppm(m,1H,ArCH)、1.9〜1.2ppm(m,20H,CH2)、0.85ppm(t,3H,CH3)のδが観測された。また、IRにより、3340cm-1(OH)、2922cm-1(CH)、1245cm-1(PhO−)の特性吸収が観測された。
3−[4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノキシ]プロピルアクリレートの合成
300mlのナスフラスコに、3−[4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノキシ]プロパノール(10g、33mmol)、トリエチルアミン(3.4g、33mmol)及びTHF(100ml)を入れて溶解し、氷で0℃に冷却した。この溶液に塩化アクリロイル(4.4g、49mmol)を注射器を用いて加え、室温で24時間撹拌した。溶媒を減圧除去して得られた残渣を300mLの酢酸エチルに溶解し、この溶液を100mLの水で3回洗浄した。次に、この溶液に無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、減圧下で濃縮させた。そして、残渣をカラムクロマトグラフィー(固定相:シリカゲル、移動相:クロロホルム)により精製し、白色固体を収量8.6g(収率73%)で得た。この白色固体は、1H−NMR(CDCl3,400MHz)により、7.2〜7.0ppm(d,2H,ArH)、6.9〜6.8ppm(d,2H,ArH)、6.4〜5.8ppm(m,3H,OCHCH2)、4.3ppm(t,2H,OCH2)、4.0ppm(q,2H,PhCH2)、2.4ppm(m,1H,ArCH)、1.9〜1.2ppm(m,20H,CH2)、0.85ppm(t,3H,CH3)のδが観測された。また、IRにより、2920cm-1(C−H)、1715cm-1(C=O)、1245cm-1(PhO−)の特性吸収が観測された。
デンドリマーCの合成
200mlの二口フラスコに、アルドリッチ社製DAB−Am−8(0.48g、0.57mmol)、3−[4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノキシ]プロピルアクリレート(6.5g、18mmol)及びTHF(10ml)を入れ、窒素雰囲気下、50℃で7日間攪拌した。次に、この溶液を減圧下で濃縮した後、残渣を少量のクロロホルムに溶解してメタノールに加え、上澄みをデカンテーションによって除去し、沈殿物を回収した。この操作を3回繰り返すことによって精製し、淡黄色固体を収量2.1g(収率57%)で得た。この淡黄色固体は、1H−NMR(CDCl3,400MHz)により、7.2〜6.7ppm(m,64H,ArH)、4.2ppm(t,32H,OCH2)、3.95ppm(t,32H,PhOCH2)、2.74ppm(t,32H,N−CH2)、2.6〜2.2ppm(t,100H,N−CH2,CH2C=O,ArCH)、1.9〜0.9ppm(m,332H,CH2)、0.85ppm(t,48H,CH3)のδが観測された。また、IRにより、2923cm-1(C−H)、1735cm-1(C=O)、1243cm-1(PhO−)の特性吸収が観測された。また、この淡黄色固体のMALDI−TOF−MSによる分子量を測定したところ、理論値m/Z=6531.82(M+Na)に対して、実測値m/Z=6531.69(M+Na)であった。さらに、この淡黄色固体の元素分析値は、C4086401448として計算した値と0.5%の範囲内で一致した。(計算値〜C:75.28%、H:9.91%、N:3.01%、実測値〜C:75.26%、H:10.10%、N:2.85%)また、この淡黄色固体のDSC測定を行ったところ、昇温過程においては17℃及び78℃に吸熱ピークが観測され、また、降温過程においては74℃及び15℃に発熱ピークが観測された。
<デンドリマーDの合成>
上記の式(I)におけるRが、下記の式(VII)で表されるデンドリマーを次のようにして合成した。
Figure 2010170090
12−[4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノキシ]ドデカノールの合成
300mlのナスフラスコに、4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノール(15g、61mmol)、12−ブロモ−1−ドデカノール(19g、73mmol)、炭酸カリウム(17g、122mmol)及び2−ブタノン(100ml)を入れて溶解し、60時間加熱還流した。加熱還流が終了した後、減圧下で2−ブタノンを除去して得られた残渣を300mLの酢酸エチルに溶解し、この溶液を100mLの水で3回洗浄した。次に、この溶液に無水硫酸ナトリウムを加えて水分を除去した後、酢酸エチルを減圧下で留去し、得られた残渣をヘキサンで再結晶させることで、白色結晶を収量21.5g(収率82%)で得た。この白色結晶は、1H−NMR(CDCl3,400MHz)により、7.2〜7.0ppm(d,2H,ArH)、6.9〜6.8ppm(d,2H,ArH)、3.9ppm(t,2H,OCH2)、3.6ppm(q,2H,PhCH2)、2.4ppm(m,1H,ArCH)、1.9〜1.2ppm(m,38H,CH2)、0.86ppm(t,3H,CH3)のδが観測された。また、IRにより、3340cm-1(OH)、2922cm-1(CH)、1245cm-1(PhO−)の特性吸収が観測された。
12−[4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノキシ]ドデシルアクリレートの合成
300mlのナスフラスコに、12−[4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノキシ]ドデカノール(15g、35mmol)、トリエチルアミン(3.5g、35mmol)及びTHF(150ml)を入れて溶解し、氷で0℃に冷却した。この溶液に塩化アクリロイル(4.7g、52mmol)を注射器を用いて加え、室温で24時間撹拌した。溶媒を減圧除去して得られた残渣を400mLの酢酸エチルに溶解し、この溶液を200mLの水で3回洗浄した。次に、この溶液に無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、減圧下で濃縮させた。そして、残渣をカラムクロマトグラフィー(固定相:シリカゲル、移動相:クロロホルム)により精製し、白色固体を収量9.2g(収率55%)で得た。この白色固体は、1H−NMR(CDCl3,400MHz)により、7.2〜7.0ppm(d,2H,ArH)、6.9〜6.8ppm(d,2H,ArH)、6.4〜5.8ppm(m,3H,OCHCH2)、4.3ppm(t,2H,OCH2)、4.0ppm(q,2H,PhCH2)、2.4ppm(m,1H,ArCH)、1.9〜1.2ppm(m,38H,CH2)、0.85ppm(t,3H,CH3)のδが観測された。また、IRにより、2923cm-1(CH)、1717cm-1(C=O)、1244cm-1(PhO−)の特性吸収が観測された。
デンドリマーDの合成
200mlの二口フラスコに、アルドリッチ社製DAB−Am−8(0.26g、0.34mmol)、12−[4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノキシ]ドデシルアクリレート(8.0g、17mmol)及びTHF(15ml)を入れ、窒素雰囲気下、50℃で7日間攪拌した。次に、この溶液を減圧下で濃縮した後、残渣を少量のクロロホルムに溶解してメタノールに加え、上澄みをデカンテーションによって除去し、沈殿物を回収した。この操作を3回繰り返すことによって精製し、淡黄色固体を収量1.1g(収率38%)で得た。この淡黄色固体は、1H−NMR(CDCl3,400MHz)により、7.2〜6.7ppm(m,64H,ArH)、4.05ppm(t,32H,OCH2)、3.9ppm(t,32H,PhOCH2)、2.75ppm(t,32H,N−CH2)、2.6〜2.2ppm(t,100H,N−CH2,CH2C=O,ArCH)、1.9〜0.9ppm(m,640H,CH2)、0.85ppm(t,48H,CH3)のδが観測された。また、IRにより、2921cm-1(C−H)、1733cm-1(C=O)、1245cm-1(PhO−)の特性吸収が観測された。また、この淡黄色固体のMALDI−TOF−MSによる分子量を測定したところ、理論値m/Z=8552.08(M+Na)に対して、実測値m/Z=8552.12(M+Na)であった。さらに、この淡黄色固体の元素分析値は、C5529281448として計算した値と0.5%の範囲内で一致した。(計算値〜C:77.73%、H:10.97%、N:2.30%、実測値〜C:77.48%、H:11.02%、N:2.29%)また、この淡黄色固体のDSC測定を行ったところ、昇温過程においては74℃及び82℃に吸熱ピークが観測され、また、降温過程においては79℃及び72℃に発熱ピークが観測された。
<デンドリマーEの合成>
上記の式(I)におけるRが、下記の式(VIII)で表されるデンドリマーを次のようにして合成した。
Figure 2010170090
300mlのナスフラスコに、アルドリッチ社製DAB−Am−8(0.28g、0.31mmol)、甲陽化学工業株式会社製4−メトキシフェニル−6−ヘキシロキシアクリルベンゾエート(6.0g、15mmol)及びTHF(10ml)を入れ、窒素雰囲気下、50℃で7日間攪拌した。次に、この溶液を減圧下で濃縮した後、残渣を少量のクロロホルムに溶解してヘキサンに加え、上澄みをデカンテーションによって除去し、沈殿物を回収した。この操作を3回繰り返すことによって精製し、ペースト状の淡黄色固体を収量1.7g(収率76%)で得た。この淡黄色固体は、1H−NMR(CDCl3,400MHz)により、8.2〜8.1ppm(d,32H,ArH)、7.1ppm(d,32H,ArH)、6.9ppm(t,64H,ArCH)、4.1ppm(t,32H,OCH2)、4.0ppm(t,32H,PhOCH2)、3.8ppm(s,48H,OCH3)、2.74ppm(t,32H,N−CH2)、2.6〜2.2ppm(t,84H,N−CH2,CH2C=O)、1.9〜0.9ppm(m,284H,CH2)のδが観測された。また、IRにより、2944cm-1(C−H)、1732cm-1(C=O)、1250cm-1(C−O−C)、1198cm-1及び1169cm-1(C(C=O)OC)の特性吸収が観測された。また、この淡黄色固体のMALDI−TOF−MSによる分子量を測定したところ、理論値m/Z=7170.57(M+Na)に対して、実測値m/Z=7172.48(M+Na)であった。
<デンドリマーFの合成>
上記の式(I)におけるRが、下記の式(IX)で表されるデンドリマーを次のようにして合成した。
Figure 2010170090
300mlのナスフラスコに、アルドリッチ社製DAB−Am−8(0.33g、0.43mmol)、甲陽化学工業株式会社製6−(4−(4−フルオロフェニル)フェニロキシ)ヘキシルアクリレート(7.0g、20mmol)及びTHF(10ml)を入れ、窒素雰囲気下、50℃で7日間攪拌した。次に、この溶液を減圧下で濃縮した後、残渣を少量のクロロホルムに溶解してメタノールに加え、上澄みをデカンテーションによって除去し、沈殿物を回収した。この操作を3回繰り返すことによって精製し、淡黄色固体を収量1.9g(収率72%)で得た。この淡黄色固体は、1H−NMR(CDCl3,400MHz)により、7.5〜7.2ppm(m,64H,ArH)、7.1ppm(t,32H,ArH)、6.9ppm(d,32H,ArCH)、4.1ppm(t,32H,OCH2)、3.9ppm(t,32H,PhOCH2)、2.74ppm(t,32H,N−CH2)、2.6〜2.2ppm(t,84H,N−CH2,CH2C=O)、1.9〜0.9ppm(m,284H,CH2)のδが観測された。また、IRにより、2940cm-1(C−H)、1732cm-1(C=O)、1235cm-1(C−O−C)、1182cm-1(C−F)、1160cm-1(C(C=O)OC)の特性吸収が観測された。さらに、この淡黄色固体のDSC測定を行ったところ、昇温過程においては56.90℃に吸熱ピークが観測され、また、降温過程においては49.51℃に発熱ピークが観測された。
<デンドリマーGの合成>
上記の式(I)におけるRが、下記の式(X)で表されるデンドリマーを次のようにして合成した。
Figure 2010170090
300mlのナスフラスコに、アルドリッチ社製DAB−Am−8(0.25g、0.32mmol)、甲陽化学工業株式会社製6−(4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)フェニロキシ)ヘキシルアクリレート(6.0g、15mmol)及びTHF(10ml)を入れ、窒素雰囲気下、50℃で7日間攪拌した。次に、この溶液を減圧下で濃縮した後、残渣を少量のクロロホルムに溶解してヘキサンに加え、上澄みをデカンテーションによって除去し、沈殿物を回収した。この操作を3回繰り返すことによって精製し、淡黄色固体を収量1.3g(収率59%)で得た。この淡黄色固体は、1H−NMR(CDCl3,400MHz)により、7.5〜7.2ppm(d,32H,ArH)、7.1ppm(t,32H,ArH)、6.9ppm(d,32H,ArCH)、4.1ppm(t,32H,OCH2)、3.9ppm(t,32H,PhOCH2)、2.74ppm(t,32H,N−CH2)、2.6〜2.2ppm(t,84H,N−CH2,CH2C=O)、1.9〜0.9ppm(m,284H,CH2)のδが観測された。また、IRにより、2943cm-1(C−H)、1732cm-1(C=O)、1243cm-1(C−O−C)、1182cm-1(C−F)、1118cm-1(C(C=O)OC)の特性吸収が観測された。さらに、この淡黄色固体のDSC測定を行ったが、昇温過程及び降温過程のいずれにおいてもピークが観測されなかった。
<デンドリマーHの合成>
比較のために、上記の式(I)におけるRが、下記の式(XI)で表されるデンドリマーを、特開2000−264965号公報に記載の方法に従って合成した。
Figure 2010170090
(実施例1)
実施例1では、デンドリマーAと、種々の混合液晶とを混合することによって液晶組成物を調製した。
混合液晶としては、フッ素系混合液晶ZLI−4792(P型、メルク株式会社)、フッ素系混合液晶MLC−6608(n型、メルク株式会社)及びシアノ系混合液晶JC−5066XX(p型、チッソ石油化学株式会社)の三種類を用いた。また、液晶組成物中のデンドリマーAの含有量は0.1質量%及び1質量%とした。
(実施例2)
実施例2では、デンドリマーBと、種々の混合液晶とを混合することによって液晶組成物を調製した。
混合液晶としては、フッ素系混合液晶ZLI−4792(P型、メルク株式会社)、フッ素系混合液晶MLC−6608(n型、メルク株式会社)及びシアノ系混合液晶JC−5066XX(p型、チッソ石油化学株式会社)の三種類を用いた。また、液晶組成物中のデンドリマーBの含有量は0.1質量%及び1質量%とした。
(実施例3)
実施例3では、デンドリマーCと、種々の混合液晶とを混合することによって液晶組成物を調製した。
混合液晶としては、フッ素系混合液晶ZLI−4792(P型、メルク株式会社)及びフッ素系混合液晶MLC−6608(n型、メルク株式会社)の二種類を用いた。また、液晶組成物中のデンドリマーCの含有量は0.1質量%及び1質量%とした。
(実施例4)
実施例4では、デンドリマーDと、種々の混合液晶とを混合することによって液晶組成物を調製した。
混合液晶としては、フッ素系混合液晶ZLI−4792(P型、メルク株式会社)及びフッ素系混合液晶MLC−6608(n型、メルク株式会社)の二種類を用いた。また、液晶組成物中のデンドリマーDの含有量は0.1質量%及び1質量%とした。
(実施例5)
実施例5では、デンドリマーEと、種々の混合液晶とを混合することによって液晶組成物を調製した。
混合液晶としては、フッ素系混合液晶ZLI−4792(P型、メルク株式会社)及びフッ素系混合液晶MLC−6608(n型、メルク株式会社)の二種類を用いた。また、液晶組成物中のデンドリマーEの含有量は0.1質量%及び1質量%とした。
(実施例6)
実施例6では、デンドリマーFと、種々の混合液晶とを混合することによって液晶組成物を調製した。
混合液晶としては、フッ素系混合液晶ZLI−4792(P型、メルク株式会社)及びフッ素系混合液晶MLC−6608(n型、メルク株式会社)の二種類を用いた。また、液晶組成物中のデンドリマーFの含有量は0.1質量%及び1質量%とした。
(実施例7)
実施例7では、デンドリマーGと、種々の混合液晶とを混合することによって液晶組成物を調製した。
混合液晶としては、フッ素系混合液晶ZLI−4792(P型、メルク株式会社)及びフッ素系混合液晶MLC−6608(n型、メルク株式会社)の二種類を用いた。また、液晶組成物中のデンドリマーGの含有量は0.1質量%及び1質量%とした。
(比較例1)
比較例1では、デンドリマーHと、種々の混合液晶とを混合することによって液晶組成物を調製した。
混合液晶としては、フッ素系混合液晶ZLI−4792(P型、メルク株式会社)及びフッ素系混合液晶MLC−6608(n型、メルク株式会社)の二種類を用いた。また、液晶組成物中のデンドリマーFの含有量は0.1質量%及び1質量%とした。
上記実施例1〜7及び比較例1の液晶組成物において、各液晶材料(混合液晶)に対するデンドリマーの相溶性を目視にて評価した。その結果を表1に示す。この評価において、デンドリマーの含有量が0.1質量%及び1質量%のいずれの場合においても相溶性が良好であったものを○、デンドリマーの含有量が0.1質量%及び1質量%のいずれかの場合に相溶性が悪く、分離等が生じたものを×として表す。
Figure 2010170090
表1に示されているように、デンドリマーA〜Gは、混合液晶に対する相溶性が良好であり、液晶表示装置の液晶層に使用できるのに対し(実施例1〜7)、デンドリマーHは、混合液晶に対する相溶性が悪く、液晶表示装置の液晶層に使用できないことがわかった(比較例1)。
次に、実施例1〜7の液晶組成物を用いて配向膜のない液晶セルを作製した。なお、比較例1の液晶組成物は、液晶材料に対するデンドリマーの相溶性が悪く、液晶組成物として適切でなかったため、液晶セルは作製しなかった。ここで、p型の混合液晶については、一方のガラス基板にクロム櫛型電極(イーエッチシー社製、電極間距離10μm、電極面積2cm2)を有する液晶セルを作製し、n型の混合液晶については、両方のガラス基板にITO透明平面型電極(電極面積1cm2)を有する液晶セルを作製した。作製した液晶セルのサイズは2cm×2.2cmとした。各液晶セルでは、ガラス基板(厚さ0.7mm)、フォトリソ工程で配置されたドット状カラムスペーサー(JSR株式会社製、型番JNPC−123−V2、高さ約3μm)を用い、注入口エリアとなる部分を除くガラス基板の周辺に熱硬化型シール材(三井化学株式会社製、型番XN21−S)を塗布した後、ガラス基板同士を重ね合わせ、バネ式冶具加圧環境下、160℃で5時間加熱することにより接着した。接着後、液晶セルに各液晶組成物を注入し、UV接着剤(スリーボンド製、型番3027D)で注入口を封止した。得られた液晶セルのセルギャップは約3.0μmであった。
得られた液晶セルについて、昇降温過程前及び昇降温過程後のスイッチング特性を評価した。この評価は、偏光顕微鏡(BX−50p、オリンパス株式会社製)を用いて、電界印加時及び無印加時の挙動を観察することによって行った。また、昇降温過程は、液晶セルをホットステージ(顕微鏡用加熱/冷却装置LK−600PM、リンカム社製)上に配置し、20〜30℃刻みで10℃/分の昇温速度にて室温から各温度へ昇温させ、相転移温度付近で5分間保持した後、室温まで冷却した。このスイッチング特性の結果を表2に示す。この評価において、液晶層中のデンドリマーの含有量が0.1質量%及び1質量%のいずれの場合においても均一な垂直配向が見られ、暗視野から明視野への切り替えが可能であったものを◎、液晶層中のデンドリマーの含有量が1質量%である場合に均一な垂直配向が見られ、暗視野から明視野への切り替えが可能であったものを○、液晶層中のデンドリマーの含有量が1質量%である場合に垂直配向が均一でなかったが、暗視野から明視野への切り替えが可能であったものを△として表す。
Figure 2010170090
表2に示されているように、実施例1〜7の液晶組成物を用いて作製した液晶セルは、暗視野から明視野への切り替えが可能であり、スイッチング特性が良好であることがわかった。
以上の結果からわかるように、本発明によれば、コントラストなどの特性を低下させることなく液晶配向制御が可能な液晶表示装置を提供することができる。また、本発明によれば、上記のような特性を有する液晶表示装置を与えることが可能な液晶組成物を提供することができる。
1a、1b 基板、2 液晶層、3 液晶分子、4 カラーフィルタ層、5 オーバーコート層、6 平面型電極、7 櫛型電極、8 配向膜、9 シール材、10 デンドリマー。

Claims (13)

  1. 液晶成分と相溶性のあるデンドリマーを含む液晶層を備えた液晶表示装置。
  2. 前記デンドリマーは、アルキル基、アルコキシ基及びフッ素からなる群より選択される少なくとも1つを末端に有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記デンドリマーは、以下の式(I):
    Figure 2010170090
    (式中、Rは式(II):
    Figure 2010170090
    であり、Aは
    Figure 2010170090
    (式中、R1は炭素数1〜12のアルキル基若しくはアルコキシ基、又はフッ素である)であり、Xは直接結合、−COO−基又は−N=N−基であり、Bは
    Figure 2010170090
    であり、nは3〜12の整数である)により表されることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記液晶層は、液晶相から等方相又は別の液晶相への相転移温度が50℃以上120℃以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  5. 前記液晶成分は、2種以上の液晶成分を含む混合液晶であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  6. 前記液晶成分は、フッ素系混合液晶であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  7. 前記液晶層は、配向膜が形成されていない一対の基板間に挟持されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  8. 前記液晶層の液晶分子が垂直配向していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  9. 前記液晶層は、電極と接していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  10. アルキル基、アルコキシ基及びフッ素からなる群より選択される少なくとも1つを末端に有するデンドリマーと、2種以上の液晶成分とを含むことを特徴とする液晶組成物。
  11. 前記デンドリマーは、以下の式(I):
    Figure 2010170090
    (式中、Rは式(II):
    Figure 2010170090
    であり、Aは
    Figure 2010170090
    (式中、R1は炭素数1〜12のアルキル基若しくはアルコキシ基、又はフッ素である)であり、Xは直接結合、−COO−基又は−N=N−基であり、Bは
    Figure 2010170090
    であり、nは3〜12の整数である)により表されることを特徴とする請求項10に記載の液晶組成物。
  12. 液晶相から等方相又は別の液晶相への相転移温度が、50℃以上120℃以下であることを特徴とする請求項10又は11に記載の液晶組成物。
  13. 前記2種以上の液晶成分は、フッ素系混合液晶であることを特徴とする請求項10〜12のいずれか一項に記載の液晶組成物。
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