JP2010146779A - 過電圧保護部品 - Google Patents

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Hideaki Tokunaga
英晃 徳永
Hidenori Katsumura
英則 勝村
Kenji Nozoe
研治 野添
Masakatsu Nawate
優克 縄手
Takeshi Izeki
健 井関
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Abstract

【課題】本発明は、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明の過電圧保護部品は、第1の放電電極15と第2の放電電極18と複数の絶縁層14,16,19とが互いに積層されて前記第1の放電電極15と第2の放電電極18が空間20を介して互いに対向するように形成された過電圧保護部21と、第1の内部電極12a,12bと第2の内部電極12c,12dが誘電体シート11を介して交互に積層されて形成されたコンデンサ部13と、前記第1の放電電極15と第1の内部電極12a,12bを電気的に接続する第1の端子電極22と、前記第2の放電電極18と第2の内部電極12c,12dを電気的に接続する第2の端子電極23とを備えたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は電子機器を静電気やサージ等の過電圧から保護する過電圧保護部品に関するものである。
近年、電子機器の小型化、高性能化が急速に進み、それに伴い電子機器に用いられる電子部品の小型化も急速に進んでいる。しかしながら、その反面、この小型化に伴って電子機器や電子部品の静電気やサージ等の過電圧に対する耐性は低下しており、その対策として、マイクロギャップ式の過電圧保護部品等の対策部品が用いられている。
図26は従来のサージアブソーバの断面図を示したもので、放電空間1内において厚み方向のギャップ間距離gを隔てて電極2,3が互いに対向するように、この電極2,3がそれぞれ形成された絶縁基板4,5をスペーサ6を挟んで積層している。また、接続端子7,8はそれぞれ前記電極2,3に接続されているものである。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平7−245878号公報
電子機器が様々な環境下で使用されるようになったことに伴い、過電圧保護部品に対して、より高い過電圧の印加や過電圧印加の繰り返し回数の増加等、従来に比べて非常に過酷な使用環境下での信頼性等が求められるようになってきた。
これに対し、上記特許文献1に記載の従来のサージアブソーバにおいては、特に過電圧の繰り返し印加回数が多くなる過酷な条件下で使用された場合には、過電圧印加時のサージ抑制効果が減衰するため、サージアブソーバにかかるピーク電圧も高くなり、このため、電極2,3の発熱・劣化が促進されやすいものであった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、第1の放電電極と第2の放電電極と複数の絶縁層とが互いに積層されて前記第1の放電電極と第2の放電電極が空間を介して互いに対向するように形成された過電圧保護部と、第1の内部電極と第2の内部電極が誘電体シートを介して交互に積層されて形成されたコンデンサ部と、前記第1の放電電極と前記第1の内部電極を電気的に接続する第1の端子電極と、前記第2の放電電極と前記第2の内部電極を電気的に接続する第2の端子電極とを備えたもので、この構成によれば、過電圧保護部における第1の放電電極とコンデンサ部における第1の内部電極を電気的に接続する第1の端子電極と、過電圧保護部における第2の放電電極とコンデンサ部における第2の内部電極を電気的に接続する第2の端子電極とを備えているため、コンデンサ部の容量成分が過電圧保護部に並列に接続されることによって、過電圧印加時のピーク電圧が抑制され、かつ過電圧保護部における第1の放電電極および第2の放電電極に高い電圧が印加されることはなくなり、これにより、第1の放電電極および第2の放電電極の劣化が抑制されるため、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品が得られるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、素子全体の静電容量が2pF以上1000pF以下となるように構成したもので、この構成によれば、素子全体の静電容量が2pF以上1000pF以下となるように構成しているため、コンデンサ部の容量成分が過電圧保護部に並列に接続されることによって、過電圧印加時のピーク電圧が抑制され、かつ過電圧保護部における第1の放電電極および第2の放電電極に高い電圧が印加されることはなくなり、また、素子全体の静電容量を1000pF以下としているため、例えば車載用の電子機器のように、高周波信号だけでなく、一般信号をも扱うことが多い電子機器においては、容量成分に起因する信号波形の歪みの影響も比較的少なくなり、これにより、第1の放電電極および第2の放電電極の劣化が抑制されて伝送特性も良好な過電圧保護部品が得られるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、コンデンサ部の上面に過電圧保護部を配置するようにしたもので、この構成によれば、コンデンサ部の上面に過電圧保護部を配置するようにしているため、過電圧保護部を上にして過電圧を印加する検査を実施した場合、放電部の放電光を感知しやすくなり、これにより、完成品検査工程が簡略化されるため、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品の量産性を向上させることができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項4に記載の発明は、第1の放電電極と第2の放電電極と複数の絶縁層とが互いに積層されて前記第1の放電電極と第2の放電電極が空間を介して互いに対向するように形成された過電圧保護部と、第1の内部電極と第2の内部電極が誘電体シートを介して交互に積層されて形成されるとともに前記過電圧保護部の下面に配置された第1のコンデンサ部と、第3の内部電極と第4の内部電極が誘電体シートを介して交互に積層されて形成されるとともに前記過電圧保護部の上面に配置された第2のコンデンサ部と、前記第1の放電電極と前記第1の内部電極と前記第3の内部電極を電気的に接続する第1の端子電極と、前記第2の放電電極と前記第2の内部電極と前記第4の内部電極を電気的に接続する第2の端子電極とを備えたもので、この構成によれば、過電圧保護部における第1の放電電極と第1のコンデンサ部における第1の内部電極と第2のコンデンサ部における第3の内部電極とを電気的に接続する第1の端子電極と、過電圧保護部における第2の放電電極と第1のコンデンサ部における第2の内部電極と第2のコンデンサ部における第4の内部電極とを電気的に接続する第2の端子電極とを備えているため、第1のコンデンサ部と第2のコンデンサ部の容量成分が過電圧保護部に並列に接続されることによって、過電圧印加時のピーク電圧が抑制され、かつ過電圧保護部における第1の放電電極および第2の放電電極に高い電圧が印加されることはなくなり、これにより、第1の放電電極および第2の放電電極の劣化が抑制されるため、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品が得られる。また、過電圧保護部の下面および上面にそれぞれ第1のコンデンサ部と第2のコンデンサ部を配置するようにしているため、上下面どちらの向きでも実装できて方向性を持たせる必要がなくなり、これにより、バルク実装に対応した小型の過電圧保護部品が得られるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項5に記載の発明は、特に、素子全体の静電容量が2pF以上1000pF以下となるように構成したもので、この構成によれば、素子全体の静電容量が2pF以上1000pF以下となるように構成しているため、コンデンサ部の容量成分が過電圧保護部に並列に接続されることによって、過電圧印加時のピーク電圧が抑制され、かつ過電圧保護部における第1の放電電極および第2の放電電極に高い電圧が印加されることはなくなり、また、素子全体の静電容量を1000pF以下としているため、例えば車載用の電子機器のように、高周波信号だけでなく、一般信号をも扱うことが多い電子機器においては、容量成分に起因する信号波形の歪みの影響も比較的少なくなり、これにより、第1の放電電極および第2の放電電極の劣化が抑制されて伝送特性も良好な過電圧保護部品が得られるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項6に記載の発明は、第1の放電電極と第2の放電電極と複数の絶縁層とが互いに積層されて前記第1の放電電極と第2の放電電極が空間を介して互いに対向するように形成された過電圧保護部と、第1の内部電極と第2の内部電極が誘電体シートを介して交互に積層されて形成されたコンデンサ部と、前記第1の放電電極と前記第1の内部電極を電気的に接続する第1の端子電極と、前記第2の放電電極と前記第2の内部電極を電気的に接続する第2の端子電極とを備えるとともに、前記第1の放電電極を前記第1の内部電極と兼用するようにし、かつ前記絶縁層と前記誘電体シートを共に同一の低温焼成セラミックシートで構成し、さらに第1の放電電極、第2の放電電極、第1の内部電極および第2の内部電極に同一の導電性材料を用いたもので、この構成によれば、過電圧保護部における第1の放電電極とコンデンサ部における第1の内部電極を電気的に接続する第1の端子電極と、過電圧保護部における第2の放電電極とコンデンサ部における第2の内部電極を電気的に接続する第2の端子電極とを備えているため、コンデンサ部の容量成分が過電圧保護部に並列に接続されることによって、過電圧印加時のピーク電圧が抑制され、かつ過電圧保護部における第1の放電電極および第2の放電電極に高い電圧が印加されることはなくなり、これにより、第1の放電電極および第2の放電電極の劣化が抑制されるため、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品が得られる。また、前記第1の放電電極を前記第1の内部電極の一部と兼用するようにし、かつ前記絶縁層と前記誘電体シートを共に同一の低温焼成セラミックシートで構成し、さらに第1の放電電極、第2の放電電極、第1の内部電極および第2の内部電極に同一の導電性材料を用いているため、積層プロセスや焼成プロセスを簡略化することができて材料使用量も削減することができ、これにより、過電圧保護部品のコストダウンが図れ、さらに、低温焼成セラミックシートは焼成時にポアが発生しにくく、緻密な積層体が得られるため、静電気やサージ等の過電圧が印加された場合でも、積層体からなる基体が破壊されにくいという作用効果を有するものである。
本発明の請求項7に記載の発明は、第1の放電電極と第2の放電電極と複数の絶縁層とが互いに積層されて前記第1の放電電極と第2の放電電極が空間を介して互いに対向するように形成された過電圧保護部と、第1の内部電極と第2の内部電極が誘電体シートを介して交互に積層されて形成されるとともに前記過電圧保護部の下面に配置された第1のコンデンサ部と、第3の内部電極と第4の内部電極が誘電体シートを介して交互に積層されて形成されるとともに前記過電圧保護部の上面に配置された第2のコンデンサ部と、前記第1の放電電極と前記第1の内部電極と前記第3の内部電極を電気的に接続する第1の端子電極と、前記第2の放電電極と前記第2の内部電極と前記第4の内部電極を電気的に接続する第2の端子電極とを備えるとともに、前記第1の放電電極を前記第1の内部電極の一部と兼用するようにし、かつ前記第2の放電電極を前記第4の内部電極の一部と兼用するようにし、さらに前記絶縁層と前記誘電体シートを共に同一の低温焼成セラミックシートで構成するとともに、前記第1の放電電極、第2の放電電極、第1の内部電極、第2の内部電極、第3の内部電極および第4の内部電極に同一の導電性材料を用いたもので、この構成によれば、過電圧保護部における第1の放電電極と第1のコンデンサ部における第1の内部電極と第2のコンデンサ部における第3の内部電極とを電気的に接続する第1の端子電極と、過電圧保護部における第2の放電電極と第1のコンデンサ部における第2の内部電極と第2のコンデンサ部における第4の内部電極とを電気的に接続する第2の端子電極とを備えているため、第1のコンデンサ部と第2のコンデンサ部の容量成分が過電圧保護部に並列に接続されることによって、過電圧印加時のピーク電圧が抑制され、かつ過電圧保護部における第1の放電電極および第2の放電電極に高い電圧が印加されることはなくなり、これにより、第1の放電電極および第2の放電電極の劣化が抑制されるため、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品が得られる。また、過電圧保護部の下面および上面にそれぞれ第1のコンデンサ部と第2のコンデンサ部を配置するようにしているため、上下面どちらの向きでも実装できて方向性を持たせる必要がなくなり、これにより、バルク実装に対応した小型の過電圧保護部品が得られる。そしてまた、前記第1の放電電極を前記第1の内部電極と兼用するようにし、かつ前記第2の放電電極を前記第4の内部電極と兼用するようにし、さらに前記絶縁層と前記誘電体シートを共に同一の低温焼成セラミックシートで構成するとともに、さらに、第1の放電電極、第2の放電電極、第1の内部電極、第2の内部電極、第3の内部電極および第4の内部電極に同一の導電性材料を用いているため、積層プロセスや焼成プロセスを簡略化することができて材料使用量も削減することができ、これにより、過電圧保護部品のコストダウンが図れ、さらに、低温焼成セラミックシートは焼成時にポアが発生しにくく、緻密な積層体が得られるため、静電気やサージ等の過電圧が印加された場合でも、積層体からなる基体が破壊されにくいという作用効果を有するものである。
以上のように本発明の過電圧保護部品は、第1の放電電極と第2の放電電極と複数の絶縁層とが互いに積層されて前記第1の放電電極と第2の放電電極が空間を介して互いに対向するように形成された過電圧保護部と、第1の内部電極と第2の内部電極が誘電体シートを介して交互に積層されて形成されたコンデンサ部と、前記第1の放電電極と前記第1の内部電極を電気的に接続する第1の端子電極と、前記第2の放電電極と前記第2の内部電極を電気的に接続する第2の端子電極とを備えているため、コンデンサ部の容量成分が過電圧保護部に並列に接続されることによって、過電圧印加時のピーク電圧が抑制され、かつ過電圧保護部における第1の放電電極および第2の放電電極に高い電圧が印加されることはなくなり、これにより、第1の放電電極および第2の放電電極の劣化が抑制されるため、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品が得られるという優れた効果を奏するものである。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1〜3に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態1における過電圧保護部品の断面図を示したもので、11は誘電体シート、12a,12bは第1の内部電極、12c,12dは第2の内部電極であり、これらの誘電体シート11、第1の内部電極12a,12b、第2の内部電極12c,12dが交互に積層された状態でコンデンサ部13を構成している。14は第1の絶縁層、15は第1の放電電極、16は第2の絶縁層、18は第2の放電電極、19は第3の絶縁層であり、これらの第1の絶縁層14、第1の放電電極15、第2の絶縁層16、第2の放電電極18、第3の絶縁層19が積層され、そして前記第1の放電電極15と第2の放電電極18が放電用の空間20内において互いに対向した状態で過電圧保護部21を構成している。22は第1の放電電極15と第1の内部電極12a,12bとを電気的に接続する第1の端子電極、23は第2の放電電極18と第2の内部電極12c,12dとを電気的に接続する第2の端子電極である。24は第1の端子電極22および第2の端子電極23の表面に形成されたニッケルめっき層、25はニッケルめっき層24を覆う錫めっき層である。
次に、本発明の実施の形態1における過電圧保護部品の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図2(a)〜(d)、図3(a)〜(c)、図4(a)〜(d)および図5(a)〜(c)は本発明の実施の形態1における過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図であり、以下、この製造方法について説明する。なお、図2(a)〜(d)および図3(a)〜(c)は個片状の仕掛かり品の断面図を示し、また図4(a)〜(d)および図5(a)〜(c)は個片状の仕掛かり品の上面図を示しているものである。
まず、図2(a)および図4(a)に示すように、例えば、焼成温度が900〜1000℃の低温焼成セラミックシートからなる未焼成の誘電体シート11と、第1の内部電極12a,12bと、第2の内部電極12c,12dを交互に積層することにより、コンデンサ部13を形成する。なお、この図2(a)および図4(a)においては、長辺がL(mm)で短辺がW(mm)の個片サイズが示されているもので、以下の製造工程の説明でもこの個片サイズの図面を用いて説明しているが、実際の製造工程では、この個片サイズを多数個縦横に得ることができる誘電体シート11を用いており、後述する焼成工程までに個片状に切断しているものである。ここで、前記第1の内部電極12a,12bおよび第2の内部電極12c,12dは、例えば、酸化雰囲気で焼成可能な金を主成分とする導電性ペーストを印刷して形成するのが好ましいが、内部電極に卑金属を用いた場合でも、内部電極の材料が酸化しない温度領域まで(300℃程度まで)を酸化雰囲気で焼成して誘電体シート11内の有機成分(可塑剤やバインダ等)を十分に除去できる場合には、還元雰囲気または中性雰囲気での焼成が必要な卑金属(ニッケル、タングステン、モリブデン等)を主成分とする導電性ペーストを用いて第1の内部電極12a,12bおよび第2の内部電極12c,12dを形成してもよいものである。また、前記誘電体シート11に、通常の積層セラミックコンデンサに用いられているチタン酸バリウムを用いた場合には、低温焼成セラミックと比較して、相対的に固相での焼結反応が支配的になって焼結時にポアが発生しやすいため、静電気等の過電圧が印加された際に破壊する可能性が高くなるものである。したがって、前記誘電体シート11には、ポアの少ない緻密な積層体が得られやすい低温焼成セラミックシートを用いるのが好ましいものである。
次に、図2(b)および図4(b)に示すように、コンデンサ部13を構成する誘電体シート11の上面に未焼成のセラミックシートからなる第1の絶縁層14を形成した後、第1の放電電極15を印刷して積層する。ここで、第1の放電電極15は耐熱性に優れた導電性材料で形成するのが好ましく、融点が1000℃以上で耐熱性に優れた材料、例えば金または金を主成分とする合金、パラジウムを20%以上含有する銀パラジウム合金等を用いて形成しているものである。なお、前記第1の絶縁層14に用いるセラミックシートには、誘電率の低い96アルミナ、ムライト、フォルステライト等の焼成温度が1300℃以上の高耐熱性セラミックシート、あるいは焼成温度が900〜1000℃の低温焼成セラミックシートを用いることができる。
次に、図2(c)および図4(c)に示すように、第1の絶縁層14の上面に第1の放電電極15の先端部が露出するように、中央部に正方形または長方形の開口部が設けられたパターンで、未焼成のセラミックシートからなる第2の絶縁層16を印刷して積層する。この第2の絶縁層16に用いるセラミックシートにも、誘電率の低い96アルミナ、ムライト、フォルステライト等の焼成温度が1300℃以上の高耐熱性セラミックシート、あるいは焼成温度が900〜1000℃の低温焼成セラミックシートを用いることができる。
次に、図2(d)および図4(d)に示すように、第1の絶縁層14、第1の放電電極15および第2の絶縁層16に囲まれた領域に、樹脂17を充填する。ここで、この樹脂17に用いる材料は、後述する焼成工程において分解・気化して空間を形成する材料であれば良く、例えばアクリル粒子をフィラーとする樹脂ペースト等を用いることができる。
次に、図3(a)および図5(a)に示すように、第2の絶縁層16の一部および樹脂17の一部を覆うように、第2の放電電極18を印刷して積層する。ここで、この第2の放電電極18は前記第1の放電電極15と同様に耐熱性に優れた導電性材料で形成するのが好ましく、融点が1000℃以上で耐熱性に優れた材料、例えば金または金を主成分とする合金、パラジウムを20%以上含有する銀パラジウム合金等を用いて形成しているものである。
次に、図3(b)および図5(b)に示すように、第2の絶縁層16、樹脂17および第2の放電電極18のすべてを覆うように、未焼成のセラミックシートからなる第3の絶縁層19を印刷して積層することによってシート状の積層体を形成した後、切断工法を用いてシート状の積層体を縦横に切断して個片状態の積層体を得る。この個片状態の積層体を多数個同時にベルト式連続焼成炉、箱型バッチ炉、管状バッチ炉等を用いて焼成する。このように複数の電極と複数の絶縁層(セラミックシート)を同時に焼成する焼成工程において、樹脂17がこの焼成時の熱で分解・気化して飛散することにより、樹脂17を充填していた部分に、第1の放電電極15と第2の放電電極18が所定の間隔を隔てて互いに対向する放電用の空間20が形成されて、コンデンサ部13の上面に配置される過電圧保護部21が形成される。
最後に、図3(c)および図5(c)に示すように、第1の放電電極15と第1の内部電極12a,12bを電気的に接続するように銀ペースト等の導電性ペーストを塗布して硬化させることにより第1の端子電極22を形成するとともに、第2の放電電極18と第2の内部電極12c,12dを電気的に接続するように銀ペースト等の導電性ペーストを塗布して硬化させることにより第2の端子電極23を形成し、その後、第1の端子電極22と第2の端子電極23を同時に焼成することにより、コンデンサ部13と過電圧保護部21が積層された個片状の基体の両端部に端子電極を形成する。ここで、前記第1の端子電極22と第2の端子電極23は、それぞれ個片状の基体の上面、端面、下面および両側面に形成することにより、いわゆる5面電極構造としているものである。その後、必要に応じてはんだ付け性を確保するために、図1に示すように第1の端子電極22および第2の端子電極23からなる端子電極の表面に、ニッケルめっき層24と錫めっき層25を形成して、本発明の実施の形態1における過電圧保護部品を得るものである。
上記したように、本発明の実施の形態1における過電圧保護部品においては、過電圧保護部21における第1の放電電極15とコンデンサ部13における第1の内部電極12a,12bとを電気的に接続する第1の端子電極22と、過電圧保護部21における第2の放電電極18とコンデンサ部13における第2の内部電極12c,12dとを電気的に接続する第2の端子電極23とを備えているため、コンデンサ部13の容量成分が過電圧保護部21に並列に接続されることによって、過電圧印加時のピーク電圧が抑制され、かつ過電圧保護部21における第1の放電電極15および第2の放電電極18に高い電圧が印加されることはなくなり、これにより、第1の放電電極15および第2の放電電極18の劣化が抑制されるため、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品が得られるものである。
また、素子全体の静電容量が2pF以上1000pF以下、好ましくは50pF以下となるように構成しているため、コンデンサ部13の容量成分が過電圧保護部21に並列に接続されることによって、過電圧印加時のピーク電圧が抑制され、かつ過電圧保護部21における第1の放電電極15および第2の放電電極18に高い電圧が印加されることはなくなり、また、車載用の電子機器のように、高周波信号だけでなく、一般信号をも扱うことが多い電子機器においては、容量成分に起因する信号波形の歪みの影響も比較的少なくなり、これにより、第1の放電電極15および第2の放電電極18の劣化が抑制されるため、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品が得られるものである。ここで、素子全体の静電容量との表現を用いているのは、第1の端子電極22と第2の端子電極23との間の静電容量は、コンデンサ部13における容量成分と過電圧保護部21における容量成分の合成されたものとなるためである。
そしてまた、コンデンサ部13の上面に過電圧保護部21を配置しているため、過電圧保護部21を上にして過電圧を印加する検査を実施した場合、放電部の放電光を感知しやすくなり、これにより、完成品検査工程が簡略化されるため、過電圧保護部品の量産性が向上し、特に、過電圧保護部21を構成する第1の絶縁層14、第2の絶縁層16および第3の絶縁層19に用いるセラミックシートに、透光率の高いセラミック材料を用いた場合には、この効果がより顕著に現れるものである。
なお、前記第1の絶縁層14、第2の絶縁層16および第3の絶縁層19に用いるセラミックシートには、コンデンサ部13を構成する誘電体シート11と同一の低温焼成セラミックシートを用いてもよいものである。このような構成とすることにより、同一の材料からなる絶縁層を積層しているため、焼成工程の条件設定が容易になり、また低温焼成セラミックシートは積層体の焼結時にポアが発生しにくく緻密な積層体が得られるため、静電気等の過電圧が印加された場合においても、積層体からなる基体が破壊されにくいものである。
また、前記第1の放電電極15と第2の放電電極18に用いる材料には、第1の内部電極12a,12bおよび第2の内部電極12c,12dに用いる材料と同じものを用いてもよいものである。このような構成にすれば、過電圧保護部21とコンデンサ部13で同一の導電性材料を積層することになるため、焼成工程の条件設定が容易になるものである。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項4,5に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
図6は本発明の実施の形態2における過電圧保護部品の断面図を示したもので、31は第1の誘電体シート、32a,32bは第1の内部電極、32c,32dは第2の内部電極であり、これらの第1の誘電体シート31、第1の内部電極32a,32b、第2の内部電極32c,32dが交互に積層された状態で第1のコンデンサ部33を構成している。34は第1の絶縁層、35は第1の放電電極、36は第2の絶縁層、38は第2の放電電極、39は第3の絶縁層であり、これらの第1の絶縁層34、第1の放電電極35、第2の絶縁層36、第2の放電電極38、第3の絶縁層39が積層されるとともに、第1の放電電極35と第2の放電電極38が放電用の空間43内において互いに対向した状態で過電圧保護部44を構成している。40は第2の誘電体シート、41a,41bは第3の内部電極、41c,41dは第4の内部電極であり、これらの第2の誘電体シート40、第3の内部電極41a,41b、第4の内部電極41c,41dが交互に積層された状態で第2のコンデンサ部42を構成している。45は第1の放電電極35、第1の内部電極32aおよび第3の内部電極41aを電気的に接続する第1の端子電極、46は第2の放電電極38、第2の内部電極32cおよび第4の内部電極41cを電気的に接続する第2の端子電極である。47は第1の端子電極45および第2の端子電極46の表面に形成されたニッケルめっき層、48はニッケルめっき層47を覆う錫めっき層である。
次に、本発明の実施の形態2における過電圧保護部品の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図7(a)〜(c)、図8(a)〜(c)、図9(a)(b)、図10(a)〜(c)、図11(a)〜(c)および図12(a)(b)は本発明の実施の形態2における過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図であり、以下、この製造方法について説明する。なお、図7(a)〜(c)、図8(a)〜(c)および図9(a)(b)は個片状の仕掛かり品の断面図を示し、また図10(a)〜(c)、図11(a)〜(c)および図12(a)(b)は個片状の仕掛かり品の上面図を示しているものである。
まず、図7(a)および図10(a)に示すように、例えば、焼成温度が900〜1000℃の低温焼成セラミックシートからなる未焼成の第1の誘電体シート31と金を主成分とする第1の内部電極32a,32bおよび第2の内部電極32c,32dを交互に積層することにより、第1のコンデンサ部33を形成する。なお、この図7(a)および図10(a)においては、長辺がL(mm)で短辺がW(mm)の個片サイズが示されているもので、以下の製造工程の説明でもこの個片サイズの図面を用いて説明しているが、実際の製造工程では、この個片サイズを多数個縦横に得ることができる第1の誘電体シート31を用いており、後述する焼成工程までに個片状に切断しているものである。ここで、前記第1の内部電極32a,32bおよび第2の内部電極32c,32dは、例えば、酸化雰囲気で焼成可能な金を主成分とする導電性ペーストを印刷して形成するのが好ましいが、内部電極に卑金属を用いた場合でも、内部電極の材料が酸化しない温度領域まで(300℃程度まで)を酸化雰囲気で焼成して第1の誘電体シート31内の有機成分(可塑剤やバインダ等)を十分に除去できる場合には、還元雰囲気または中性雰囲気での焼成が必要な卑金属(ニッケル、タングステン、モリブデン等)を主成分とする導電性ペーストを用いて第1の内部電極32a,32bおよび第2の内部電極32c,32dを形成してもよいものである。また、前記誘電体シート31に、通常の積層セラミックコンデンサに用いられているチタン酸バリウムを用いた場合には、低温焼成セラミックと比較して、相対的に固相での焼結反応が支配的になって焼結時にポアが発生しやすいため、静電気等の過電圧が印加された際に破壊する可能性が高くなるものである。したがって、前記第1の誘電体シート31には、ポアの少ない緻密な積層体が得られやすい低温焼成セラミックシートを用いるのが好ましいものである。
次に、図7(b)および図10(b)に示すように、第1のコンデンサ部33を構成する第1の誘電体シート31の上面に、未焼成のセラミックシートからなる第1の絶縁層34を形成した後、第1の放電電極35を印刷して積層する。ここで、第1の放電電極35は耐熱性に優れた導電性材料で形成するのが好ましく、融点が1000℃以上で耐熱性に優れた材料、例えば金または金を主成分とする合金、パラジウムを20%以上含有する銀パラジウム合金等を用いて形成しているものである。なお、前記第1の絶縁層34には、誘電率の低い96アルミナ、ムライト、フォルステライト等の焼成温度が1300℃以上の高耐熱性セラミックシート、あるいは焼成温度が900〜1000℃の低温焼成セラミックシートを用いることができる。
次に、図7(c)および図10(c)に示すように、第1の絶縁層34の上面に第1の放電電極35の先端部が露出するように、中央部に正方形または長方形の開口部が設けられたパターンで、未焼成のセラミックシートからなる第2の絶縁層36を印刷して積層する。この第2の絶縁層36にも、誘電率の低い96アルミナ、ムライト、フォルステライト等の焼成温度が1300℃以上の高耐熱性セラミックシート、あるいは焼成温度が900〜1000℃の低温焼成セラミックシートを用いることができる。
次に、図8(a)および図11(a)に示すように、第1の絶縁層34、第1の放電電極35および第2の絶縁層36に囲まれた領域に、樹脂37を充填する。ここでこの樹脂37に用いる材料は、後述する焼成工程において分解・気化して空間を形成する材料であれば良く、例えばアクリル粒子をフィラーとする樹脂ペースト等を用いることができる。
次に、図8(b)および図11(b)に示すように、第2の絶縁層36の一部および樹脂37の一部を覆うように、第2の放電電極38を印刷して積層する。ここで、この第2の放電電極38は前記第1の放電電極35と同様に耐熱性に優れた導電性材料で形成するのが好ましく、融点が1000℃以上で耐熱性に優れた材料、例えば金または金を主成分とする合金、パラジウムを20%以上含有する銀パラジウム合金等を用いて形成しているものである。
次に、図8(c)および図11(c)に示すように、第2の絶縁層36、樹脂37および第2の放電電極38のすべてを覆うように、未焼成のセラミックシートからなる第3の絶縁層39を印刷して積層する。この第3の絶縁層39にも、誘電率の低い96アルミナ、ムライト、フォルステライト等の焼成温度が1300℃以上の高耐熱性セラミックシート、あるいは焼成温度が900〜1000℃の低温焼成セラミックシートを用いることができる。
次に、図9(a)および図12(a)に示すように、第3の絶縁層39の上面に、例えば、焼成温度が900〜1000℃の低温焼成セラミックシートからなる未焼成の第2の誘電体シート40と金を主成分とする第3の内部電極41a,41bと第4の内部電極41c,41dを交互に積層することにより、第2のコンデンサ部42を形成してシート状の積層体を形成した後、切断工法を用いてシート状の積層体を縦横に切断して個片状態の積層体を得る。この個片状態の積層体を多数個同時にベルト式連続焼成炉、箱型バッチ炉、管状バッチ炉等を用いて焼成する。このように複数の電極と複数の絶縁層(セラミックシート)を同時に焼成する焼成工程において、樹脂37がこの焼成時の熱で分解・気化して飛散することにより、樹脂37を充填していた部分に、第1の放電電極35と第2の放電電極38が所定の間隔を隔てて互いに対向する放電用の空間43が形成されて、過電圧保護部44が形成される。なお、この過電圧保護部44の上面には前記第2のコンデンサ部42が配置され、さらにこの過電圧保護部44の下面には第1のコンデンサ部33が配置されているものである。
最後に、図9(b)および図12(b)に示すように、第1の放電電極35、第1の内部電極32a,32bおよび第3の内部電極41a,41bを電気的に接続するように銀ペースト等の導電性ペーストを塗布して硬化させることにより第1の端子電極45を形成するとともに、第2の放電電極38、第2の内部電極32c,32dおよび第4の内部電極41c,41dを電気的に接続するように銀ペースト等の導電性ペーストを塗布して硬化させることにより第2の端子電極46を形成する。その後、第1の端子電極45と第2の端子電極46を同時に焼成することにより、第1のコンデンサ部33と過電圧保護部44と第2のコンデンサ部42が積層された個片状の基体の両端部に端子電極を形成する。ここで、前記第1の端子電極45と第2の端子電極46は、それぞれ個片状の基体の上面、端面、下面および両側面に形成することにより、いわゆる5面電極構造としているものである。その後、必要に応じてはんだ付け性を確保するために、図6に示すように第1の端子電極45および第2の端子電極46からなる端子電極の表面に、ニッケルめっき層47と錫めっき層48を形成して、本発明の実施の形態2における過電圧保護部品を得るものである。
上記したように、本発明の実施の形態2における過電圧保護部品においては、過電圧保護部44における第1の放電電極35と第1のコンデンサ部33における第1の内部電極32a,32bと第2のコンデンサ部42における第3の内部電極41a,41bとを電気的に接続する第1の端子電極45と、過電圧保護部44における第2の放電電極38と第1のコンデンサ部33における第2の内部電極32c,32dと第2のコンデンサ部42における第4の内部電極41c,41dとを電気的に接続する第2の端子電極46とを備えているため、第1のコンデンサ部33と第2のコンデンサ部42の容量成分が過電圧保護部44に並列に接続されることによって、過電圧印加時のピーク電圧が抑制され、かつ過電圧保護部44における第1の放電電極35および第2の放電電極38に高い電圧が印加されることはなくなり、これにより、第1の放電電極35および第2の放電電極38の劣化が抑制されるため、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品が得られるものである。
また、過電圧保護部44の下面および上面にそれぞれ第1のコンデンサ部33と第2のコンデンサ部42を配置するようにしているため、上下面どちらの向きでも実装できて方向性を持たせる必要がなくなり、これにより、バルク実装に対応した小型の過電圧保護部品が得られるという効果を有するものである。
そしてまた、素子全体の静電容量が2pF以上1000pF以下、好ましくは50pF以下となるように構成しているため、第1のコンデンサ部33と第2のコンデンサ部42の容量成分が過電圧保護部44に並列に接続されることによって、過電圧印加時のピーク電圧が抑制され、かつ過電圧保護部44における第1の放電電極35および第2の放電電極38に高い電圧が印加されることはなくなり、また、車載用の電子機器のように、高周波信号だけでなく、一般信号をも扱うことが多い電子機器においては、容量成分に起因する信号波形の歪みの影響も比較的少なくなり、これにより、第1の放電電極35および第2の放電電極38の劣化が抑制されるため、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品が得られるものである。ここで、素子全体の静電容量との表現を用いているのは、第1の端子電極45と第2の端子電極46との間の静電容量は、第1のコンデンサ部33における容量成分と第2のコンデンサ部42における容量成分と過電圧保護部44における容量成分の合成されたものとなるためである。
なお、前記第1の絶縁層34、第2の絶縁層36および第3の絶縁層39に用いるセラミックシートには、第1のコンデンサ部33を構成する第1の誘電体シート31および第2のコンデンサ部42を構成する第2の誘電体シート40と同一の低温焼成セラミックシートを用いてもよいものである。このような構成とすることにより、同一の材料からなる絶縁層を積層しているため、焼成工程の条件設定が容易になり、また低温焼成セラミックシートは積層体の焼結時にポアが発生しにくく緻密な積層体が得られるため、静電気等の過電圧が印加された場合においても、積層体からなる基体が破壊されにくいものである。
また、前記第1の放電電極35と第2の放電電極38に用いる材料には、第1の内部電極32a,32b、第2の内部電極32c,32d、第3の内部電極41a,41bおよび第4の内部電極41c,41dに用いる材料と同じものを用いてもよいものである。このような構成にすれば、過電圧保護部44、第1のコンデンサ部33および第2のコンデンサ部42で同一の導電性材料を積層することになるため、焼成工程の条件設定が容易になるものである。
(実施の形態3)
以下、実施の形態3を用いて、本発明の特に請求項6に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
図13は本発明の実施の形態3における過電圧保護部品の断面図を示したもので、51は誘電体シート、52a,52bは第1の内部電極、52c,52dは第2の内部電極であり、これらの誘電体シート51、第1の内部電極52a,52b、第2の内部電極52c,52dが交互に積層された状態でコンデンサ部53を構成している。54は第1の絶縁層、55は第1の放電電極、56は第2の絶縁層、58は第2の放電電極、59は第3の絶縁層であり、これらの第1の絶縁層54、第1の放電電極55、第2の絶縁層56、第2の放電電極58、第3の絶縁層59が積層され、そして前記第1の放電電極55と第2の放電電極58が放電用の空間60内において互いに対向した状態で過電圧保護部61を構成している。62は第1の放電電極55と第1の内部電極52a,52bとを電気的に接続する第1の端子電極、63は第2の放電電極58と第2の内部電極52c,52dとを電気的に接続する第2の端子電極である。64は第1の端子電極62および第2の端子電極63の表面に形成されたニッケルめっき層、65はニッケルめっき層64を覆う錫めっき層である。
本発明の実施の形態3における過電圧保護部品が上記した本発明の実施の形態1における過電圧保護部品と異なる点は、第1の放電電極55を第1の内部電極52aと兼用している点、誘電体シート51の最上面を第1の絶縁層54と兼用している点、誘電体シート51、第1の絶縁層54、第2の絶縁層56および第3の絶縁層59を共に同一の低温焼成セラミックシートで構成している点、第1の放電電極55、第2の放電電極58、第1の内部電極52a,52bおよび第2の内部電極52c,52dに同一の導電性材料を用いている点である。
次に、本発明の実施の形態3における過電圧保護部品の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図14(a)〜(d)、図15(a)〜(c)、図16(a)〜(d)および図17(a)〜(c)は本発明の実施の形態3における過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図であり、以下、この製造方法について説明する。なお、図14(a)〜(d)および図15(a)〜(c)は個片状の仕掛かり品の断面図を示し、また図16(a)〜(d)および図17(a)〜(c)は個片状の仕掛かり品の上面図を示しているものである。
まず、図14(a)および図16(a)に示すように、例えば、焼成温度が900〜1000℃の低温焼成セラミックシートからなる未焼成の誘電体シート51と、第1の内部電極52bと、第2の内部電極52c,52dを交互に積層することにより、コンデンサ部53を形成する。なお、この図14(a)および図16(a)においては、長辺がL(mm)で短辺がW(mm)の個片サイズが示されているもので、以下の製造工程の説明でもこの個片サイズの図面を用いて説明しているが、実際の製造工程では、この個片サイズを多数個縦横に得ることができる誘電体シート51を用いており、後述する焼成工程までに個片状に切断しているものである。ここで、前記第1の内部電極52bおよび第2の内部電極52c,52dは、例えば、酸化雰囲気で焼成可能な金を主成分とする導電性ペーストを印刷して形成するのが好ましいが、内部電極に卑金属を用いた場合でも、内部電極の材料が酸化しない温度領域まで(300℃程度まで)を酸化雰囲気で焼成して誘電体シート51内の有機成分(可塑剤やバインダ等)を十分に除去できる場合には、還元雰囲気または中性雰囲気での焼成が必要な卑金属(ニッケル、タングステン、モリブデン等)を主成分とする導電性ペーストを用いて第1の内部電極52bおよび第2の内部電極52c,52dを形成してもよいものである。また、前記誘電体シート51に、通常の積層セラミックコンデンサに用いられているチタン酸バリウムを用いた場合には、低温焼成セラミックと比較して、相対的に固相での焼結反応が支配的になって焼結時にポアが発生しやすいため、静電気等の過電圧が印加された際に破壊する可能性が高くなるものである。したがって、前記誘電体シート51には、ポアの少ない緻密な積層体が得られやすい低温焼成セラミックシートを用いるのが好ましいものである。なお、ここで、前記誘電体シート51の最上面は、後述する過電圧保護部を構成する第1の絶縁層54と兼用しているものである。
次に、図14(b)および図16(b)に示すように、コンデンサ部53を構成する誘電体シート51(後述する過電圧保護部を構成する第1の絶縁層54と兼用しているもの)の上面に第1の放電電極55を印刷して積層する。ここで、第1の放電電極55は、コンデンサ部53を構成する第1の内部電極52aと兼用しているものであり、そして第1の内部電極52a,52bおよび第2の内部電極52c,52dと同一の材料を用いているものである。
次に、図14(c)および図16(c)に示すように、第1の絶縁層54の上面に第1の放電電極55の先端部が露出するように、中央部に正方形または長方形の開口部が設けられたパターンで、未焼成のセラミックシートからなる第2の絶縁層56を印刷して積層する。この第2の絶縁層56には、前記誘電体シート51と同一の材料、すなわち焼成温度が900〜1000℃の低温焼成セラミックシートを用いるものである。
次に、図14(d)および図16(d)に示すように、第1の絶縁層54、第1の放電電極55および第2の絶縁層56に囲まれた領域に、樹脂57を充填する。ここで、この樹脂57に用いる材料は、後述する焼成工程において分解・気化して空間を形成する材料であれば良く、例えばアクリル粒子をフィラーとする樹脂ペースト等を用いることができる。
次に、図15(a)および図17(a)に示すように、第2の絶縁層56の一部および樹脂57の一部を覆うように、第2の放電電極58を印刷して積層する。ここで、この第2の放電電極58にも、前記第1の内部電極52a,52bおよび第2の内部電極52c,52dと同一の材料を用いるものである。
次に、図15(b)および図17(b)に示すように、第2の絶縁層56、樹脂57および第2の放電電極58のすべてを覆うように、低温焼成セラミックシートからなる第3の絶縁層59を印刷して積層することによってシート状の積層体を形成した後、切断工法を用いてシート状の積層体を縦横に切断して個片状態の積層体を得る。この個片状態の積層体を多数個同時にベルト式連続焼成炉、箱型バッチ炉、管状バッチ炉等を用いて焼成する。このように複数の電極と複数の絶縁層(セラミックシート)を同時に焼成する焼成工程において、樹脂57がこの焼成時の熱で分解・気化して飛散することにより、樹脂57を充填していた部分に、第1の放電電極55と第2の放電電極58が所定の間隔を隔てて互いに対向する放電用の空間60が形成されて、コンデンサ部53の上面に配置される過電圧保護部61が形成される。
最後に、図15(c)および図17(c)に示すように、第1の放電電極55(第1の内部電極52aと兼用)と第1の内部電極52bを電気的に接続するように銀ペースト等の導電性ペーストを塗布して硬化させることにより第1の端子電極62を形成するとともに、第2の放電電極58と第2の内部電極52c,52dを電気的に接続するように銀ペースト等の導電性ペーストを塗布して硬化させることにより第2の端子電極63を形成し、その後、第1の端子電極62と第2の端子電極63を同時に焼成することにより、コンデンサ部53と過電圧保護部61が積層された個片状の基体の両端部に端子電極を形成する。ここで、前記第1の端子電極62と第2の端子電極63は、それぞれ個片状の基体の上面、端面、下面および両側面に形成することにより、いわゆる5面電極構造としているものである。その後、必要に応じてはんだ付け性を確保するために、図13に示すように第1の端子電極62および第2の端子電極63からなる端子電極の表面に、ニッケルめっき層64と錫めっき層65を形成して、本発明の実施の形態3における過電圧保護部品を得るものである。
上記したように、本発明の実施の形態3における過電圧保護部品においては、過電圧保護部61における第1の放電電極55とコンデンサ部53における第1の内部電極52bとを電気的に接続する第1の端子電極62と、過電圧保護部61における第2の放電電極58とコンデンサ部53における第2の内部電極52c,52dとを電気的に接続する第2の端子電極63とを備えているため、コンデンサ部53の容量成分が過電圧保護部61に並列に接続されることによって、過電圧印加時のピーク電圧が抑制され、かつ過電圧保護部61における第1の放電電極55および第2の放電電極58に高い電圧が印加されることはなくなり、これにより、第1の放電電極55および第2の放電電極58の劣化が抑制されるため、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品が得られるものである。
また、素子全体の静電容量が2pF以上1000pF以下、好ましくは50pF以下となるように構成しているため、コンデンサ部53の容量成分が過電圧保護部61に並列に接続されることによって、過電圧印加時のピーク電圧が抑制され、かつ過電圧保護部61における第1の放電電極55および第2の放電電極58に高い電圧が印加されることはなくなり、また、車載用の電子機器のように、高周波信号だけでなく一般信号をも扱うことが多い電子機器においては、容量成分に起因する信号波形の歪みの影響も比較的少なくなり、これにより、第1の放電電極55および第2の放電電極58の劣化が抑制されるため、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品が得られるものである。ここで、素子全体の静電容量との表現を用いているのは、第1の端子電極62と第2の端子電極63との間の静電容量は、コンデンサ部53における容量成分と過電圧保護部61における容量成分の合成されたものとなるためである。
そしてまた、コンデンサ部53の上面に過電圧保護部61を配置しているため、過電圧保護部61を上にして過電圧を印加する検査を実施した場合、放電部の放電光を感知しやすくなり、これにより、完成品検査工程が簡略化されるため、過電圧保護部品の量産性が向上するものである。特に、過電圧保護部61を構成する第1の絶縁層54(誘電体シート51と兼用)、第2の絶縁層56および第3の絶縁層59に用いるセラミックシートに、透光率の高いセラミック材料を用いた場合には、この効果がより顕著に現れるものである。
なお、前記第1の絶縁層54、第2の絶縁層56および第3の絶縁層59に用いるセラミックシートには、コンデンサ部53を構成する誘電体シート51と同一の低温焼成セラミックシートを用いているため、焼成工程の条件設定が容易になり、また低温焼成セラミックシートは積層体の焼結時にポアが発生しにくく緻密な積層体が得られるため、静電気やサージ等の過電圧が印加された場合においても、積層体からなる基体が破壊されにくいものである。
また、前記第1の放電電極55を第1の内部電極52aと兼用し、第1の放電電極55と第2の放電電極58に用いる材料には、第1の内部電極52bおよび第2の内部電極52c,52dに用いる材料と同じものを用いているため、積層プロセスや焼成プロセスを簡略化することができ、これにより、材料使用量も削減することができるとともに、焼成工程の条件設定も容易になるものである。
(実施の形態4)
以下、実施の形態4を用いて、本発明の特に請求項7に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
図18は本発明の実施の形態4における過電圧保護部品の断面図を示したもので、71は第1の誘電体シート、72a,72bは第1の内部電極、72c,72dは第2の内部電極であり、これらの第1の誘電体シート71、第1の内部電極72a,72b、第2の内部電極72c,72dが交互に積層された状態で第1のコンデンサ部73を構成している。74は第1の絶縁層、75は第1の放電電極、76は第2の絶縁層、78は第2の放電電極、79は第3の絶縁層であり、これらの第1の絶縁層74、第1の放電電極75、第2の絶縁層76、第2の放電電極78、第3の絶縁層79が積層されるとともに、第1の放電電極75と第2の放電電極78が放電用の空間83内において互いに対向した状態で過電圧保護部84を構成している。80は第2の誘電体シート、81a,81bは第3の内部電極、81c,81dは第4の内部電極であり、これらの第2の誘電体シート80、第3の内部電極81a,81b、第4の内部電極81c,81dが交互に積層された状態で第2のコンデンサ部82を構成している。85は第1の放電電極75、第1の内部電極72a,72bおよび第3の内部電極81a,81bを電気的に接続する第1の端子電極、86は第2の放電電極78、第2の内部電極72c,72dおよび第4の内部電極81c,81dを電気的に接続する第2の端子電極である。87は第1の端子電極85および第2の端子電極86の表面に形成されたニッケルめっき層、88はニッケルめっき層87を覆う錫めっき層である。
本発明の実施の形態4における過電圧保護部品が、上記した本発明の実施の形態2における過電圧保護部品と異なる点は、第1の放電電極75を第1の内部電極72aと兼用している点、第2の放電電極78を第4の内部電極81dと兼用している点、第1の誘電体シート71の最上面を第1の絶縁層74と兼用している点、第2の誘電体シート80の最下面を第3の絶縁層79と兼用している点、第1の誘電体シート71、第2の誘電体シート80、第1の絶縁層74、第2の絶縁層76および第3の絶縁層79を共に同一の低温焼成セラミックシートで構成している点、第1の放電電極75、第2の放電電極78、第1の内部電極72a,72b、第2の内部電極72c,72d、第3の内部電極81a,81bおよび第4の内部電極81c,81dに同一の導電性材料を用いている点である。
次に、本発明の実施の形態4における過電圧保護部品の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図19(a)〜(c)、図20(a)〜(c)、図21(a)(b)、図22(a)〜(c)、図23(a)〜(c)および図24(a)(b)は本発明の実施の形態4における過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図であり、以下、この製造方法について説明する。なお、図19(a)〜(c)、図20(a)〜(c)および図21(a)(b)は個片状の仕掛かり品の断面図を示し、また図22(a)〜(c)、図23(a)〜(c)および図24(a)(b)は個片状の仕掛かり品の上面図を示しているものである。
まず、図19(a)および図22(a)に示すように、例えば、焼成温度が900〜1000℃の低温焼成セラミックシートからなる未焼成の第1の誘電体シート71と金を主成分とする第1の内部電極72bおよび第2の内部電極72c,72dを交互に積層することにより、第1のコンデンサ部73を形成する。なお、この図19(a)および図20(a)においては、長辺がL(mm)で短辺がW(mm)の個片サイズが示されているもので、以下の製造工程の説明でもこの個片サイズの図面を用いて説明しているが、実際の製造工程では、この個片サイズを多数個縦横に得ることができる第1の誘電体シート71を用いており、後述する焼成工程までに個片状に切断しているものである。ここで、前記第1の内部電極72bおよび第2の内部電極72c,72dは、例えば、酸化雰囲気で焼成可能な金を主成分とする導電性ペーストを印刷して形成するのが好ましいが、内部電極に卑金属を用いた場合でも、内部電極の材料が酸化しない温度領域まで(300℃程度まで)を酸化雰囲気で焼成して第1の誘電体シート71内の有機成分(可塑剤やバインダ等)を十分に除去できる場合には、還元雰囲気または中性雰囲気での焼成が必要な卑金属(ニッケル、タングステン、モリブデン等)を主成分とする導電性ペーストを第1の内部電極72bおよび第2の内部電極72c,72dを形成してもよいものである。また、前記第1の誘電体シート71に、通常の積層セラミックコンデンサに用いられているチタン酸バリウムを用いた場合には、低温焼成セラミックと比較して、相対的に固相での焼結反応が支配的になって焼結時にポアが発生しやすいため、静電気等の過電圧が印加された際に破壊する可能性が高くなるものである。したがって、前記第1の誘電体シート71には、ポアの少ない緻密な積層体が得られやすい低温焼成セラミックシートを用いるのが好ましいものである。ここで、前記第1の誘電体シート71の最上部は、後述する過電圧保護部を構成する第1の絶縁層74と兼用しているものである。
次に、図19(b)および図22(b)に示すように、第1のコンデンサ部73を構成する第1の誘電体シート71(後述する過電圧保護部を構成する第1の絶縁層74と兼用しているもの)の上面に、未焼成のセラミックシートからなる第1の放電電極75を印刷して積層する。ここで、第1の放電電極75は、第1のコンデンサ部73を構成する第1の内部電極72aと兼用しているものであり、そして第1の内部電極72a,72bおよび第2の内部電極72c,72dと同一の材料を用いているものである。
次に、図19(c)および図22(c)に示すように、第1の絶縁層74の上面に第1の放電電極75の先端部が露出するように、中央部に正方形または長方形の開口部が設けられたパターンで、未焼成のセラミックシートからなる第2の絶縁層76を印刷して積層する。この第2の絶縁層76には、前記第1の誘電体シート71と同一の材料、すなわち焼成温度が900〜1000℃の低温焼成セラミックシートを用いるものである。
次に、図20(a)および図23(a)に示すように、第1の絶縁層74、第1の放電電極75および第2の絶縁層76に囲まれた領域に、樹脂77を充填する。ここで、この樹脂77に用いる材料は、後述する焼成工程において分解・気化して空間を形成する材料であれば良く、例えばアクリル粒子をフィラーとする樹脂ペースト等を用いることができる。
次に、図20(b)および図23(b)に示すように、第2の絶縁層76の一部および樹脂77の一部を覆うように、第2の放電電極78を印刷して積層する。ここで、この第2の放電電極78にも、前記第1の内部電極72a,72bおよび第2の内部電極72c,72dと同一の材料を用いるものである。また、この第2の放電電極は、後述する第2のコンデンサ部を構成する第4の内部電極81dを兼ねているものである。
次に、図20(c)および図23(c)に示すように、第2の絶縁層76、樹脂77および第2の放電電極78のすべてを覆うように、未焼成のセラミックシートからなる第3の絶縁層79を印刷して積層する。そして、この第3の絶縁層79にも、前記第1の誘電体シート71と同一の材料、すなわち焼成温度が900〜1000℃の低温焼成セラミックシートを用いるものである。また、この第3の絶縁層79は、後述する第2のコンデンサ部を構成する第2の誘電体シート80の最下面を兼ねているものである。
次に、図21(a)および図24(a)に示すように、第3の絶縁層79の上面に、例えば、焼成温度が900〜1000℃の低温焼成セラミックシートからなる未焼成の第2の誘電体シート80と金を主成分とする第3の内部電極81a,81bと第4の内部電極81cを交互に積層することにより、第2のコンデンサ部82を形成してシート状の積層体を形成した後、切断工法を用いてシート状の積層体を縦横に切断して個片状態の積層体を得る。この個片状態の積層体を多数個同時にベルト式連続焼成炉、箱型バッチ炉、管状バッチ炉等を用いて焼成する。このように複数の電極と複数の絶縁層(セラミックシート)を同時に焼成する焼成工程において、樹脂77がこの焼成時の熱で分解・気化して飛散することにより、樹脂77を充填していた部分に、第1の放電電極75と第2の放電電極78が所定の間隔を隔てて互いに対向する放電用の空間83が形成されて、過電圧保護部84が形成される。なお、この過電圧保護部84の上面には前記第2のコンデンサ部82が配置され、さらにこの過電圧保護部84の下面には第1のコンデンサ部73が配置されているものである。
最後に、図21(b)および図24(b)に示すように、第1の放電電極75(第1の内部電極72aと兼用)、第1の内部電極72bおよび第3の内部電極81a,81bを電気的に接続するように銀ペースト等の導電性ペーストを塗布して硬化させることにより第1の端子電極85を形成するとともに、第2の放電電極78(第4の内部電極81dと兼用)、第2の内部電極72c,72dおよび第4の内部電極81cを電気的に接続するように銀ペースト等の導電性ペーストを塗布して硬化させることにより第2の端子電極86を形成し、その後、第1の端子電極85と第2の端子電極86を同時に焼成することにより、第1のコンデンサ部73と過電圧保護部84と第2のコンデンサ部82が積層された個片状の基体の両端部に端子電極を形成する。ここで、前記第1の端子電極85と第2の端子電極86は、それぞれ個片状の基体の上面、端面、下面および両側面に形成することにより、いわゆる5面電極構造としているものである。その後、必要に応じてはんだ付け性を確保するために、図18に示すように第1の端子電極85および第2の端子電極86からなる端子電極の表面に、ニッケルめっき層87と錫めっき層88を形成して、本発明の実施の形態4における過電圧保護部品を得るものである。
上記したように、本発明の実施の形態4における過電圧保護部品においては、過電圧保護部84における第1の放電電極75(第1の内部電極72aと兼用)と第1のコンデンサ部73における第1の内部電極72bと第2のコンデンサ部82における第3の内部電極81a,81bとを電気的に接続する第1の端子電極85と、過電圧保護部84における第2の放電電極78(第4の内部電極81dと兼用)と第1のコンデンサ部73における第2の内部電極72c,72dと第2のコンデンサ部82における第4の内部電極81cとを電気的に接続する第2の端子電極86とを備えているため、第1のコンデンサ部73と第2のコンデンサ部82の容量成分が過電圧保護部84に並列に接続されることによって、過電圧印加時のピーク電圧が抑制され、かつ過電圧保護部84における第1の放電電極75および第2の放電電極78に高い電圧が印加されることはなくなり、これにより、第1の放電電極75および第2の放電電極78の劣化が抑制されるため、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品が得られるものである。
また、過電圧保護部84の下面および上面にそれぞれ第1のコンデンサ部73と第2のコンデンサ部82を配置するようにしているため、上下面どちらの向きでも実装できて方向性を持たせる必要がなくなり、これにより、バルク実装に対応した小型の過電圧保護部品が得られるという効果を有するものである。
そしてまた、素子全体の静電容量が2pF以上1000pF以下、好ましくは50pF以下となるように構成しているため、第1のコンデンサ部73と第2のコンデンサ部82の容量成分が過電圧保護部84に並列に接続されることによって、過電圧印加時のピーク電圧が抑制され、かつ過電圧保護部84における第1の放電電極75および第2の放電電極78に高い電圧が印加されることはなくなり、また、車載用の電子機器のように、高周波信号だけでなく、一般信号をも扱うことが多い電子機器においては、容量成分に起因する信号波形の歪みの影響も比較的少なくなり、これにより、第1の放電電極75および第2の放電電極78の劣化が抑制されるため、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品が得られるものである。ここで、素子全体の静電容量との表現を用いているのは、第1の端子電極85と第2の端子電極86との間の静電容量は、第1のコンデンサ部73における容量成分と第2のコンデンサ部82における容量成分と過電圧保護部84における容量成分の合成されたものとなるためである。
なお、前記第1の絶縁層74、第2の絶縁層76および第3の絶縁層79に用いるセラミックシートには、第1のコンデンサ部73を構成する第1の誘電体シート71および第2のコンデンサ部82を構成する第2の誘電体シート80と同一の低温焼成セラミックシートを用いているため、焼成工程の条件設定が容易になり、また低温焼成セラミックシートは積層体の焼結時にポアが発生しにくく緻密な積層体が得られるため、静電気やサージ等の過電圧が印加された場合においても、積層体からなる基体が破壊されにくいものである。
また、前記第1の放電電極75を第1の内部電極72aと兼用するとともに、第2の放電電極78を第4の内部電極81dと兼用し、さらに第1の放電電極75、第2の放電電極78、第1の内部電極72a,72b、第2の内部電極72c,72d、第3の内部電極81a,81bおよび第4の内部電極81c,81dに同一の導電性材料を用いているため、積層プロセスや焼成プロセスを簡略化することができ、これにより、材料使用量も削減することができるため、過電圧保護部品のコストダウンが図れるものである。
上記製造方法によって製造された本発明の実施の形態1〜4における過電圧保護部品は、通常の電子回路に適用される直流電圧の下では、第1の端子電極22,45,62,85と第2の端子電極23,46,63,86との間が高い絶縁性を有する。しかしながら、静電気やサージ等の過電圧が第1の端子電極22,45,62,85と第2の端子電極23,46,63,86との間に印加された場合には、第1の端子電極22,45,62,85と電気的に接続する第1の放電電極15,35,55,75と、第2の端子電極23,46,63,86と電気的に接続する第2の放電電極18,38,58,78との間で絶縁破壊が生じて放電するもので、本発明の実施の形態1〜4における過電圧保護部品はその現象を利用して、静電気やサージ等の過電圧をグランドにバイパスさせて、電子機器を過電圧から保護するものである。
ここで、従来の過電圧保護部品と、本発明の実施の形態1〜4における過電圧保護部品について、過電圧印加試験を実施した結果を(表1)に示す。この過電圧印加試験は、放電抵抗330Ω、放電容量150pF、静電気の印加電圧8kV(接触放電)の条件で繰り返し実施し、過電圧保護部品が動作するピーク電圧を印加の初期、印加100回目、印加1000回目でそれぞれ測定した。この測定値は、サンプル数n=10の平均値である。
Figure 2010146779
この(表1)から明らかなように、本発明の実施の形態1〜4における過電圧保護部品においては、従来の過電圧保護部品に比べて、過電圧を繰り返し印加した場合においても過電圧保護部品の動作するピーク電圧が高くならない、すなわち放電用の電極の劣化が抑えられているものである。この理由は次のように考えられる。
図25は本発明の実施の形態1〜4における過電圧保護部品と従来の過電圧保護部品の初期のピーク電圧波形をデジタルオシロスコープで観察した結果を示したものである。この図25において、従来の過電圧保護部品においては、ピーク電圧波形のごく初期(数ナノ秒程度)において、信号ノイズの影響により電圧の立ち上がりのピーク部分が高くなる傾向が見られるもので、このノイズに起因する高い電圧が影響して放電用の電極が発熱し劣化が促進されていたものと考えられる。
一方、本発明の実施の形態1,3における過電圧保護部品においては、過電圧保護部21,61における第1の放電電極15,55とコンデンサ部13,53における第1の内部電極12a,12b,52a,52bを電気的に接続する第1の端子電極22,45と、過電圧保護部21,61における第2の放電電極18,58とコンデンサ部13,53における第2の内部電極12c,12d,52c,52dを電気的に接続する第2の端子電極23,46とを備えているため、コンデンサ部13,53の容量成分が過電圧保護部21,61に並列に接続されることによって、過電圧印加時のピーク電圧の初期の立ち上がりが抑制され、かつ過電圧保護部21,61における第1の放電電極15,55および第2の放電電極18,58に高いピーク電圧が印加されることはなくなり、これにより、第1の放電電極15,55および第2の放電電極18,58の劣化が抑制されるため、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品が得られるものである。この効果は、本発明の実施の形態2,4における過電圧保護部品においても、過電圧保護部44,84の下面に第1のコンデンサ部33,73を配置するとともに過電圧保護部44,84の上面に第2のコンデンサ部42,82を配置しているため、本発明の実施の形態1,3における過電圧保護部品と同様のメカニズムによって現れるものであり、さらに、本発明の実施の形態2,4における過電圧保護部品は、過電圧保護部品を上下面いずれの向きでも実装可能であるため方向性を問わない、いわゆるバルク実装にも対応しているものである。
なお、上記本発明の実施の形態1〜4における過電圧保護部品においては、素子全体の静電容量が2pF以上1000pF以下、好ましくは50pF以下となるように構成しているものである。なぜならば、素子全体の静電容量が2pFよりも小さい場合には、ピーク電圧の立ち上がり部分のノイズ成分が過電圧保護部に並列に接続した容量成分によって十分に除去されず、放電用の電極の劣化が進行しやすくなり、一方、素子全体の静電容量が1000pFよりも大きい場合には、電子機器の信号波形の歪みの影響が大きくなり、電子機器が正常に動作しなくなる可能性が高くなるためである。
また、上記本発明の実施の形態1〜4における過電圧保護部品においては、第1の放電電極15,35,55,75と第1の端子電極22,45,62,85とを直接接続するとともに、第2の放電電極18,38,58,78と第2の端子電極23,46,63,86とを直接接続した構成について説明したが、この構成に限定されるものではなく、ビア導体や接続導体等を介することによって、第1の放電電極15,35,55,75と第1の端子電極22,45,62,85とを電気的に接続するとともに、第2の放電電極18,38,58,78と第2の端子電極23,46,63,86とを電気的に接続する構成にした場合においても、上記した本発明の実施の形態1〜4における過電圧保護部品と同様の効果が得られるものである。
そしてまた、上記本発明の実施の形態1〜4における過電圧保護部品においては、コンデンサ部における内部電極が、積層体の一方の端部側と他方の端部側にそれぞれ2本ずつ配置された構成について説明したが、この構成に限定されるものではなく、素子全体の静電容量が2pF以上1000pF以下の条件を満たす限りにおいては、コンデンサ部における内部電極を、積層体の一方の端部側と他方の端部側にそれぞれ1本ずつとしてもよく、また3本以上としてもよいものである。
本発明に係る過電圧保護部品は、過電圧印加時のピーク電圧がコンデンサ部の容量成分によって抑制され、かつこの高いピーク電圧が第1の放電電極および第2の放電電極に直接印加されることはなくなり、これにより、第1の放電電極および第2の放電電極の劣化が抑制されるため、電子機器を過電圧から保護する効果の高い過電圧保護部品が得られるものであり、特に車載用の電子機器を過電圧から保護する部品に適用することにより有用となるものである。
本発明の実施の形態1における過電圧保護部品の断面図 (a)〜(d)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(c)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(d)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(c)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 本発明の実施の形態2における過電圧保護部品の断面図 (a)〜(c)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(c)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 (a)(b)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(c)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(c)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 (a)(b)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 本発明の実施の形態3における過電圧保護部品の断面図 (a)〜(d)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(c)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(d)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(c)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 本発明の実施の形態4における過電圧保護部品の断面図 (a)〜(c)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(c)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 (a)(b)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(c)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(c)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 (a)(b)同過電圧保護部品の製造方法を示す製造工程図 本発明の実施の形態1〜4における過電圧保護部品と従来の過電圧保護部品のピーク電圧波形を示す図 従来の過電圧保護部品の断面図
符号の説明
11,51 誘電体シート
12a,12b,52a,52b 第1の内部電極
12c,12d,52c,52d 第2の内部電極
13,53 コンデンサ部
14,54 第1の絶縁層
15,55 第1の放電電極
16,56 第2の絶縁層
18,58 第2の放電電極
19,59 第3の絶縁層
20,60 空間
21,61 過電圧保護部
22,62 第1の端子電極
23,63 第2の端子電極
31,71 第1の誘電体シート
32a,32b,72a,72b 第1の内部電極
32c,32d,72c,72d 第2の内部電極
33,73 第1のコンデンサ部
34,74 第1の絶縁層
35,75 第1の放電電極
36,76 第2の絶縁層
38,78 第2の放電電極
39,79 第3の絶縁層
40,80 第2の誘電体シート
41a,41b,81a,81b 第3の内部電極
41c,41d,81c,81d 第4の内部電極
42,82 第2のコンデンサ部
43,83 空間
44,84 過電圧保護部
45,85 第1の端子電極
46,86 第2の端子電極

Claims (7)

  1. 第1の放電電極と第2の放電電極と複数の絶縁層とが互いに積層されて前記第1の放電電極と第2の放電電極が空間を介して互いに対向するように形成された過電圧保護部と、第1の内部電極と第2の内部電極が誘電体シートを介して交互に積層されて形成されたコンデンサ部と、前記第1の放電電極と前記第1の内部電極を電気的に接続する第1の端子電極と、前記第2の放電電極と前記第2の内部電極を電気的に接続する第2の端子電極とを備えた過電圧保護部品。
  2. 素子全体の静電容量が2pF以上1000pF以下となるように構成した請求項1記載の過電圧保護部品。
  3. コンデンサ部の上面に過電圧保護部を配置するようにした請求項1記載の過電圧保護部品。
  4. 第1の放電電極と第2の放電電極と複数の絶縁層とが互いに積層されて前記第1の放電電極と第2の放電電極が空間を介して互いに対向するように形成された過電圧保護部と、第1の内部電極と第2の内部電極が誘電体シートを介して交互に積層されて形成されるとともに前記過電圧保護部の下面に配置された第1のコンデンサ部と、第3の内部電極と第4の内部電極が誘電体シートを介して交互に積層されて形成されるとともに前記過電圧保護部の上面に配置された第2のコンデンサ部と、前記第1の放電電極と前記第1の内部電極と前記第3の内部電極を電気的に接続する第1の端子電極と、前記第2の放電電極と前記第2の内部電極と前記第4の内部電極を電気的に接続する第2の端子電極とを備えた過電圧保護部品。
  5. 素子全体の静電容量が2pF以上1000pF以下となるように構成した請求項5記載の過電圧保護部品。
  6. 第1の放電電極と第2の放電電極と複数の絶縁層とが互いに積層されて前記第1の放電電極と第2の放電電極が空間を介して互いに対向するように形成された過電圧保護部と、第1の内部電極と第2の内部電極が誘電体シートを介して交互に積層されて形成されたコンデンサ部と、前記第1の放電電極と前記第1の内部電極を電気的に接続する第1の端子電極と、前記第2の放電電極と前記第2の内部電極を電気的に接続する第2の端子電極とを備えるとともに、前記第1の放電電極を前記第1の内部電極の一部と兼用するようにし、かつ前記絶縁層と前記誘電体シートを共に同一の低温焼成セラミックシートで構成し、さらに前記第1の放電電極、第2の放電電極、第1の内部電極および第2の内部電極に同一の導電性材料を用いた過電圧保護部品。
  7. 第1の放電電極と第2の放電電極と複数の絶縁層とが互いに積層されて前記第1の放電電極と第2の放電電極が空間を介して互いに対向するように形成された過電圧保護部と、第1の内部電極と第2の内部電極が誘電体シートを介して交互に積層されて形成されるとともに前記過電圧保護部の下面に配置された第1のコンデンサ部と、第3の内部電極と第4の内部電極が誘電体シートを介して交互に積層されて形成されるとともに前記過電圧保護部の上面に配置された第2のコンデンサ部と、前記第1の放電電極と前記第1の内部電極と前記第3の内部電極を電気的に接続する第1の端子電極と、前記第2の放電電極と前記第2の内部電極と前記第4の内部電極を電気的に接続する第2の端子電極とを備えるとともに、前記第1の放電電極を前記第1の内部電極の一部と兼用するようにし、かつ前記第2の放電電極を前記第4の内部電極の一部と兼用するようにし、さらに前記絶縁層と前記誘電体シートを共に同一の低温焼成セラミックシートで構成するとともに、前記第1の放電電極、第2の放電電極、第1の内部電極、第2の内部電極、第3の内部電極および第4の内部電極に同一の導電性材料を用いた過電圧保護部品。
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