JP2010135822A - メモリーアレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】プロセスを簡略化でき、論理回路は十分に速く、メモリートランジスタに格納された情報の保持時間は十分に長いメモリーアレイを提供する。
【解決手段】シリコンウェハー201と、その第1表面領域201aに位置するラテラルに規定された第1層配列212と、シリコンウェハー201の第2表面領域201bに位置するラテラルに規定された第2層配列213と、第1および第2層配列212・213の側壁に沿った幅d1の第1二酸化シリコン側壁層215と、ラテラルに規定された第2層配列213の第1二酸化シリコン側壁層215に沿った第2幅d2の第2二酸化シリコン側壁層217とを備える。
【選択図】図2J

Description

発明の詳細な説明
本発明は、メモリーアレイの製造方法、メモリーアレイに関するものである。
コンピュータ技術の急速な発展に伴って、より多くの蓄積量をより小さなアレイに格納できるメモリー媒体が求められている。格納される情報が一度書き込まれると消えずに不変的に保持される不揮発性メモリーの分野では、通常、1ビット以上のデータ量が、大きなアレイ(Anordnung)に設けられた複数のトランジスタのそれぞれに格納される。不揮発性メモリーの概要については、例えば[1]に記載されている。
従来のシリコン超小型電子技術(Silizium-Mikroelektronik)では、小型化の促進は限界に達している。特に、1つのチップにつき数億存在するトランジスタを、より小さく、より高密度に配置しようとすることは、この先の数10年の間に、基本的な物理的問題に直面するだろう。構造寸法が80nmを下回ると、構成素子は、不要にも量子効果の影響を受け、寸法が約30nmを下回ると、量子効果の影響が優勢になる。また、チップ上の構成素子の集積密度が上がると、余熱(Abwaerme)が劇的に上昇してしまう。したがって、構造寸法の縮小化に伴ってトランジスタアレイのメモリー密度を上昇させるには、技術的に高度な、基本的製造方法が求められる。
いわゆる「埋め込み型」技術では、様々な要求を伴ったトランジスタを、単一の集積回路(つまりチップ)に集積することとなる。例えば、様々な形態のトランジスタを、チップのメモリー領域(例えばフラッシュメモリーアレイまたはEEPROM)および集積回路の論理領域に集積する必要がある。従って、この技術では、集積トランジスタの構造的・物理的パラメータを変更する必要が生じる。
トランジスタを駆動速度の十分に速い論理領域に形成するためには、できるだけ薄い側壁酸化物層によって、論理トランジスタを、その周辺領域から分離する必要がある。このような論理トランジスタには、接続抵抗器の抵抗を下げられるように、薄い側壁酸化物層が必要である。つまり、論理トランジスタとして用いられる基板の層配置は、ラテラルに規定された層配置と基板との間の両面の境界領域にドーピング原子を注入することにより(「lightly doped drain」)、周辺領域に連結される。この論理トランジスタの側壁酸化物層を厚くしすぎた場合、シリコン基板中のドーピング領域とトランジスタのゲート酸化物領域との重複領域は小さくなり、その結果、論理トランジスタの抵抗は高くなる。つまり、論理トランジスタの抵抗が上がると、論理トランジスタの両端部の外側に、わずかにドープされたドレイン領域が形成される。したがって、論理トランジスタの駆動速度を十分に上げられるように、論理トランジスタの側壁酸化物層を、十分に薄くする必要がある(例えば、130nmの技術世代の場合は約5〜7nm)。なお、側壁酸化物層については、論理領域に配しておくことが重要である。これは、ポリシリコン(多結晶シリコン)からなるゲート電極の側壁に、明確に規定された表面を形成できるからである。また、これにより、例えば論理トランジスタの製造中に生じるような表面電荷を飽和させることも可能となる。さらに、例えばトランジスタを製造する際に常用されるCVD方法(化学気相成長)において生じるような、プラズマエッチングによるダメージを、熱処理(auszuheilen)することもできる。
また、フラッシュメモリーまたはEEPROMメモリーにおけるメモリートランジスタの側壁酸化物層は、十分に厚くなければならない。側壁酸化物層を十分に厚くすることで、メモリートランジスタに格納された情報(電荷蓄積層に保持された電荷量に応じて符号化されたもの)を、電荷蓄積層において確実に保持できる。これにより、格納された情報の保持時間を、十分に長くできる。保持時間の長いことは、メモリートランジスタにとって極めて重要である。さらに、メモリートランジスタの側壁酸化物層を厚くすることにより、メモリートランジスタの機能に悪影響を与える、「トンネル酸化物の端部に対するイオンによるダメージ」を回避できる。あるいは、後に行われる「基板の表面領域にドーピング領域を形成するイオン注入工程」の際、フローティングゲートに対する不必要な充電も避けられる。さらに、側壁酸化物層を十分に厚くすることにより、間隔保持膜(メモリートランジスタの製造中にしばしば形成される、窒化シリコンを含んだもの)によって生じる境界電荷(Grenzladung)を、フローティングゲートまたはゲート酸化物層から離しておける。したがって、メモリートランジスタを、完全に機能させることが可能となる。なお、メモリートランジスタの側壁酸化物は、少なくとも10nmの厚さがなければならない。
このように、メモリー領域を制御するための駆動速度の速い集積論理を有する論理領域と、多数のメモリートランジスタを有するメモリー領域とを備えたチップでは、論理トランジスタとメモリートランジスタとの側壁酸化物層の厚さに対する要求が、相反するものとなる。従来技術では、論理トランジスタとメモリートランジスタとの側壁酸化物層の厚さを均一にする場合に、このような相反がたびたび問題となっていた。この均一な厚さを十分に薄くすれば、論理領域における論理トランジスタの側壁の厚さを、許容範囲内とできる。一方、この厚さを十分に厚くすることにより、メモリー領域におけるメモリートランジスタの側壁の厚さを、許容範囲内に設定できる。しかし、上述した理由から、このような妥協的な解決策では、いずれのタイプのトランジスタにとって、機能的な不都合が生じてしまう。
このような妥協的な解決策は、こうして製造された集積回路の完全な機能を保証する必要がある場合、ゲート領域の長さが130nm以下であるトランジスタを対象とした技術には適していない場合が多い。ゲート領域の長さを130nm以下とする場合、論理トランジスタを完全に機能させ、その動作速度を十分に速めるためには、側壁酸化物の厚さを10nmよりもかなり薄くする必要がある。しかし、これでは、フラッシュメモリーまたはEEPROMのメモリートランジスタにとっては極度に薄すぎる。
従来、「論理トランジスタを有する論理領域とメモリートランジスタを有するメモリー領域とを共通のチップに集積した集積回路」の製造を可能にする方法が、知られている。また、論理トランジスタとメモリートランジスタとの側壁酸化物を、互いに異なる厚さになるように形成する方法も知られている。
このような、共通の集積回路に形成されたメモリートランジスタの側壁酸化物よりも薄い側壁酸化物を有する論理トランジスタを形成する方法について、以下に、図1A〜図1Iを参照しながら記載する。
これらの図では、層構造の左領域が、集積回路の論理領域(正確には、論理領域の論理トランジスタ)を示している。また、右領域は、集積回路のメモリー領域(正確には、メモリー領域のメモリートランジスタ)を示している。図1A〜図1Iでは、左側に示された論理領域と右側に示されたメモリー領域とを、垂直な点線(gestrichelten Linie)によって区分して示している。
図1Aに示した層構造100は、シリコン基板101の上に、第1二酸化シリコン層102、第1ポリシリコン層103、および、ONO層配列104を堆積することで得られる。ONO層配列とは、二酸化シリコンと、窒化シリコンと、二酸化シリコンとを含んだ層からなる3層の層配列のことである。第1ポリシリコン層103の上に、ONO層配列104の二酸化シリコン層の第1層を堆積し、その上に、ONO層配列104の窒化シリコン層を堆積し、その上にONO層配列104の第2二酸化シリコン層を堆積する。
また、図1Bに示した層構造105は、第1二酸化シリコン層102,第1ポリシリコン層103,ONO層配列104を、全論理領域から除去することにより得られる。また、これらの層の除去については、リソグラフィー方法およびエッチング方法を使用できる。
また、層構造105の全表面に、第2二酸化シリコン層107と、第2ポリシリコン層108と、適切な硬質マスク109とを堆積することにより、図1Bに示した層構造105から図1Cに示した層構造106を得られる。
また、メモリー領域(図1Cおよび図1Dの点線の右側)に層構造をパターン形成する一方、論理領域(図1Cおよび図1Dの点線の左側領域)を被覆することにより、図1Dに示した層構造110を得られる。メモリー領域において形成された構造の構造的誤差範囲を小さくしなければならないので、このパターン形成工程は非常に重要である。つまり、この方法工程では、わずかな不正確さえも、得られる集積回路の機能に強い影響を与えてしまうのである。したがって、この方法工程では、プロセス条件(Prozessbedingungen)を正確に調整する必要があり、このことが、この方法工程の複雑さやコスト高の要因となっている。図1Dに示したように、メモリー領域では、上から5つの層のみをパターン形成する一方、第1二酸化シリコン層102は、メモリー領域にも残っている。この状態を実現するために、第1二酸化シリコン層102の上で止まるように調整された、適切なエッチングプロセスを実行する。
また、パターン形成後のメモリー領域に残っているラテラルに規定された層配列を、第1側壁酸化物層112によって被覆することにより、図1Eに示した層構造111を得られる。この側壁酸化物は、初期段階で、ラテラルに規定された層配列以外の表面領域(層102・109)にも成長する。その後、エッチバックされて、図1Eの層配列111となる。全論理領域で、硬質マスク層109の厚さは、この方法工程の間にほんのわずかに増すだけである(図示せず)。つまり、メモリー領域におけるラテラルに規定された層配列の側壁が第1側壁酸化物層112によって被覆される一方、論理領域はほとんど変わらない。
また、論理領域を被覆された状態にしておく一方、ラテラルに規定された層配列の堆積していないシリコン基板101の表面領域にドーピング原子をイオン注入方法によって注入し、LDD領域114a・114b(「lightly doped drain」)を形成することにより、図1Fに示した層構造113が得られる。
また、メモリー領域を完全に覆い、論理領域をリソグラフィー方法およびエッチング方法を用いてパターン形成することにより、図1Gに示す層構造115を得られる。論理領域を、ラテラルに規定された層配列にパターン形成するためには、決め手(kritische)となる他のパターン形成が必要になる。つまり、このプロセスを進める過程におけるわずかなずれですら、不都合にも、この工程で形成される論理領域の機能に敏感に影響してしまう。上述の決め手となる第1パターン形成のように、この方法工程でも、複雑でコストのかかるプロセスを高度の正確さでもって進める必要がある。図1Gに示したように、最も上の2層(第2ポリシリコン層108および硬質マスク109)のみをパターン形成する一方で、適切なエッチング方法を用いることによって、第2二酸化シリコン層107を論理領域に配置された層構造の表面から除去しない。その結果、論理領域には、図1Gに示した、第2ポリシリコン層108および硬質マスク109からなるラテラルに規定された層配列が残る。
論理領域とフラッシュメモリーまたはEEPROMのメモリー領域とのラテラルに規定された層配列に沿って、第2側壁酸化物層117を堆積することにより、図1Hに示した層構造116を得られる。この状態を実現するために、側壁に熱酸化を行う。第2側壁酸化物層117は、第1側壁酸化物層112よりも薄い。つまり、図1Hに示したように、論理領域の、ラテラルに規定された層配列は、第2側壁酸化物層117の厚さに相当する側壁酸化物を有している一方、メモリー領域のラテラルに規定された層配列は、厚さが第1側壁酸化物層112と第2側壁酸化物層117とからなる側壁酸化物層を有している。
また、論理領域とメモリー領域とに注入(Implantationen)を行うことにより、図1Iに示した層構造118を得られる。これにより、論理領域では、第1ドーピング領域119aおよび第2ドーピング領域119bを得られ、メモリー領域では、ラテラルに規定された層配列の両側の端部に第1HDD領域120aおよび第2HDD領域120が生成される。なお、HDDとは、「highly doped drain」のことであり、HDD領域120a・120bのドーピング原子の濃度がLDD領域114a・114bのそれよりも高いことを示している。論理領域に形成された、ラテラルに規定された層配列は、第2側壁酸化物層117の厚さの側壁酸化物を有するトランジスタである。第1ドーピング領域119aは第1ソース/ドレイン領域である一方、第2ドーピング領域119bは第2ソース/ドレイン領域である。また、論理領域の第2二酸化シリコン層107はゲート酸化物層であり、論理領域の第2ポリシリコン層108はゲート電極である。第2側壁酸化物層117は、トランジスタの側面を遮蔽するために用いられ、硬質マスク109は同様に保護層として用いられる。
また、メモリー領域に形成された、ラテラルに規定された層配列については、メモリートランジスタとして使用できる。第1LDD領域114aおよび第1HDD領域120aは第1ソース/ドレイン領域を構成し、第2LDD領域114bおよび第2HDD領域120bは第2ソース/ドレイン領域を構成している。第1二酸化シリコン層102は、ゲート酸化物領域を示している。第1ポリシリコン層103はフローティングゲートとして機能し、この層には、例えばファウラーノルドハイムトンネル(Fowler-Nordheim-Tunnels)または熱電子(heisser Elektronen)によって荷電粒子が絶えず注入される。また、ONO層配列104および第2二酸化シリコン層107は、フローティングゲートを第2ポリシリコン層108から電気的に分断(Entkopplung)される。この第2ポリシリコン層は、ゲート電極として機能する。また、硬質マスク109は、保護層である。また、第1側壁酸化物層112および第2側壁酸化物層117によって、メモリートランジスタの側壁酸化物層を十分に厚くできる。
しかし、側壁酸化物の厚さが異なる論理トランジスタおよびメモリートランジスタを形成するための上記方法には、不都合がある。すなわち、上述したように、これらの方法の過程で、決め手となる2つのリソグラフィー工程が必要である。これらのリソグラフィー工程では、わずかな誤差によって、アレイの機能に不都合な影響が広範に生じてしまう。また、これら2つの決め手となるリソグラフィー工程を行うことにより、層構造118の製造が複雑化し、コスト高となる。
また、上述した製造方法の他の不都合な点は、論理トランジスタのゲートパターン形成と、メモリートランジスタのゲートパターン形成とを、互いに別々の2つの方法工程で行う点にある。すなわち、メモリートランジスタは、図1Cに示した層構造106から図1Dに示した層構造110を形成する方法工程によってパターン形成される。これに対し、論理トランジスタのパターン形成は、図1Fに示した層構造113から図1Gに示した層構造115を形成する方法工程によって行われる。実際、上記2つの方法工程に全く同じ方法条件を設定することは不可能であるが、論理領域とメモリー領域との表面被覆密度が同じである構造を形成することが重要なのである。表面被覆密度は、「論理領域の被覆面の合計を論理領域の全面積で割った割合」、または、「メモリー領域の被覆面の合計をメモリー領域の全面積で割った割合」として規定されている。理想的には、チップ全体の表面被覆密度は、できる限り均一なほうがよい。これは、ゲート電極を製造する際に、誤差を最小限に抑えられるからである。
論理トランジスタとメモリートランジスタとをパターン形成する上記した2つの方法によって得られる表面被覆密度が互いに異なっていると、ゲート電極の形状が異なってしまう。表面被覆密度が均一でないことに起因する悪影響を、エッチング負荷効果(Aetzloading-Effekte)という。この影響は、形成された集積回路の機能に悪影響を与えるので、上記の方法にしたがって製造されたトランジスタの質は悪いことが多い。
[2]は、ウェハー上にp型MOSトランジスタとn型MOSトランジスタとを備えたCMOSトランジスタを開示している。
[3]は、フィールド酸化物をエッチングできる半導体装置の製造方法を開示している。これにより、シリコンのダメージを最小限に抑えられる。
[4]は、特性の異なるn型MOSトランジスタとp型MOSトランジスタとを備えた、半導体メモリー装置の製造方法を開示している。
[5]は、DRAMセルを備えた半導体装置を開示している。
本発明の課題は、あまり複雑ではなく、質の改善された、側壁の厚さが異なる、側壁によってラテラルに規定された複数の層配列を、1つの基板に形成することにある。
この課題を、独立項の特徴部分を備えた層配置の製造方法と、層配置と、メモリーアレイとによって、解決する。
本発明の層配置の製造方法では、ラテラルに規定された少なくとも1つの第1層配列を、基板の第1表面領域に形成し、ラテラルに規定された少なくとも1つの第2層配列を、基板の第2表面領域に形成する。さらに、電気的に絶縁性の第1材料を含んだ第1幅の第1側壁層を、第1および第2層配列の側壁の少なくとも部分領域に沿って形成する。さらに、電気的に絶縁性の第2材料を含んだ第2幅の第2側壁層を、第1および第2層配列の第1側壁層の少なくとも部分領域に沿って形成する。続いて、第2側壁層を第1層配列から除去する。
これにより、具体的には、特に側壁酸化物の幅が異なっているゲート電極を製造する際のプロセスを、簡略化できる。
基板の第1表面領域の第1層配列は、論理回路の論理トランジスタであってもよいし、第2層配列は、集積回路のメモリー領域中のメモリートランジスタであってもよい。本発明にしたがって製造された層配置では、ラテラルに規定された第1層配列の側壁酸化物層の幅(第1幅の層)は、ラテラルに規定された第2層配列に沿った側壁層の幅(第1幅の層に第2幅の層を足したもの)よりも薄い。また、集積回路の論理領域における論理トランジスタであることが好ましい第1層配列の接続抵抗は、側壁酸化物の幅が薄いので、十分に低い。また、この第1層配列の論理回路(Logik)は、十分に速い。これに対し、第2層配列の側壁層の幅はより厚い。従って、一連の好ましい効果を得られる。つまり、側壁酸化物の幅の厚いメモリートランジスタに格納された情報の保持時間は、十分に長い。さらに、側壁酸化物層が十分に厚いため、周辺領域から受ける不要な影響からメモリートランジスタを十分に保護できる。
本発明の好ましい形態にしたがって、以下の部分工程では、ラテラルに規定された少なくとも1つの第1層配列を、基板の第1表面領域に形成し、ラテラルに規定された少なくとも1つの第2層配列を、基板の第2表面領域に形成する。
第一部分工程では、基板の第1および第2表面領域に、電気的に絶縁性の第1補助層を形成し、その上に、電気的に絶縁性の第2補助層を形成し、その上に、電気的に絶縁性の第3補助層を形成する。第2部分工程では、第1、第2、および、第3補助層を、基板の第1表面領域から除去する。第3部分工程では、基板の第1および第2表面領域に(正確には、第2部分工程で得られたような層構造の表面に)電気的に絶縁性の第4補助層を形成し、その上に、導電性の第5補助層を形成し、その上に、電気的に絶縁性の第6補助層を形成する。第4部分工程では、第1および第2表面領域に、第5および第6補助層を一度に(gemeinsam)パターン形成することにより、第1表面領域に、ラテラルに規定された少なくとも1つの第1層配列を形成する。第5部分工程では、第2表面領域に第2、第3、第4補助層をパターン化することにより、第2表面領域に、ラテラルに規定された少なくとも1つの第2層配列を形成する。
強調すべきは、第4部分工程において、第1および第2表面領域に第5および第6補助層を一度にパターン形成するという点である。つまり、この部分工程では、表面領域に堆積された層配列をパターン形成することにより、1つの方法工程で、第1および第2層配列の幅の狭さを規定する。言い換えると、第1層配列が集積回路の論理トランジスタであり、第2層配列が集積回路のメモリートランジスタである好ましい実施例では、論理トランジスタとメモリートランジスタとを、決め手となる(kritischen)一度の共通のリソグラフィー工程において構造的に規定する。これにより、図1A〜図1Iを参照して記載した、側壁の厚さが異なる論理トランジスタおよびメモリートランジスタの製造方法と比べて、決め手となるリソグラフィー工程が1つ少ない。これにより、側壁の厚さの異なる論理トランジスタおよびメモリートランジスタの製造方法を著しく簡略化でき、製造コストおよび複雑さを低減できる。
さらに、論理トランジスタおよびメモリートランジスタを一度にパターン形成することにより、基板の異なる表面領域の表面被覆密度が均一ではない(上記記載を参照)ことに起因する、エッチング負荷効果を低減できる。具体的には、第1および第2層配列の表面被覆密度を一定になるように改善できる。これは、第1または第2層配列を形成する際の方法パラメータ(Verfahrensparameter)が、リソグラフィー工程を共通化するために、同じであるからである。したがって、論理トランジスタとメモリートランジスタとの層配列の主要なパラメータ(例えば、MOSトランジスタのゲート酸化物領域の幅)は、同じである。これにより、論理領域およびメモリー領域を備えた、本発明の方法にしたがって製造された集積回路の品質を、従来技術に比べて改善できる。
本発明の製造方法の好ましい形態では、電気的に絶縁性の第2材料を含んだ第2幅の第2側壁層を、第1および第2層配列の第1側壁層のうちの少なくとも1つの部分領域に沿って形成する工程と、第1層配列から第2側壁層を除去する工程との間で、第2層配列の側面の端部に隣接している表面領域にドーピング原子を注入する。
つまり、この方法工程では、LDD領域を、第2層配列の側面周辺領域に隣接している基板の表面領域に形成する。この方法工程の目的は、メモリートランジスタである第2層配列の、第1または第2ソース/ドレイン領域の形成にある。
また、本発明の他の形態では、第2側壁層を第1層配列から除去した後、基板の表面領域にドーピング原子を注入する。この表面領域は、第2層配列の側面周辺領域から空間的に分離されており、かつ、ドーピング原子が注入された基板の表面領域のうちの1つと部分的に重なっている領域である。
この方法工程では、上述したLDD領域(「lightly doped drain」)と重なるようにHDD領域(「高ドープされたドレイン」)を形成する。LDD領域のドーピング原子の濃度は、HDD領域よりも低い。ドーピング原子は、n型のドーピング原子であってもよいし、p型のドーピング原子であってもよい。
本発明の他の形態では、第2側壁層を第1層配列から除去した後、第1層配列の側面周辺領域に隣接した基板の表面領域にドーピング原子を注入する。
上述したように、第1層配列は、特に、集積回路の論理領域における論理トランジスタとして用いられる。上述の方法工程では、論理トランジスタの第1ソース/ドレイン領域および第2ソース/ドレイン領域を形成する。第1層配列の側面周辺領域に隣接した基板の表面領域に注入されたドーピング原子は、n型のドーピング原子であってもよいし、p型のドーピング原子であってもよい。
上記全ての方法工程を、イオン注入方法、公知のリソグラフィー方法、公知のエッチング方法のような規格化された半導体技術方法、および、例えばCVD方法(「化学気相成長」)のような公知の堆積方法によって、実現できる。したがって、本発明の製造方法にかかるコストは少なく、この方法は技術的に簡単である。
また、層配置の他の製造方法では、ラテラルに規定された少なくとも1つの第1層配列を基板の第1表面領域に形成し、ラテラルに規定された少なくとも1つの第2層配列を基板の第2表面領域に形成する。さらに、電気的に絶縁性の第1材料を含んだ第1幅の第1側壁層を、第1および第2層配列の側壁の少なくとも1つの部分領域に形成する。さらに、第1層配列の第1側壁層の少なくとも1つの部分領域に補助側壁層を形成し、第2層配列の第2側壁層の少なくとも1つの部分領域に、電気的に絶縁性の第2材料を含んだ第2幅の第2側壁層を形成する。また、補助側壁層の材料の選択を、第2層配列の第1側壁層の少なくとも1つの部分領域に第2側壁層を形成している間、補助側壁層が、電気的に絶縁性の第2材料によって被覆されないように、行う。
具体的には、補助側壁層を形成することにより、第1層配列は、第2側壁層によって被覆されない。また、第2側壁層を第2層配列に形成した後、補助側壁層を除去してもよい。これにより、第1層配列の側壁には第1側壁層のみが残り、第2層配列の側壁には第1および第2側壁が残る。
また、第2側壁層の形成後に、補助側壁層を第1層配列から除去することが好ましい。
好ましい形態では、第2側壁層を、ラテラルに規定された第2層配列の材料の少なくとも一部を熱酸化することによって、形成する。この熱酸化は、適切な材料を選択しているので、具体的には第1側壁層「を貫いて」作用する。具体的には、熱酸化している間、補助側壁層があるために、第1層配列は熱酸化されない。
電気的に絶縁性の第1および第2材料は二酸化シリコンであることが好ましく、補助側壁層の材料は窒化シリコンであることが好ましい。
以下に、本発明の層配置について説明する。この層配置の構成が、層配置の製造方法にも用いられる。
本発明の層配置は、基板と、その第1表面領域に位置するラテラルに規定された少なくとも1つの第1層配列と、上記基板の第2表面領域に位置するラテラルに規定された少なくとも1つの第2層配列と、第1および第2層配列それぞれの各側壁の中の少なくとも1つの部分領域に位置する、電気的に絶縁性の第1材料を含んだ第1幅の第1側壁層と、各第2層配列の各第1側壁層のうちの少なくとも1つの部分領域に位置する、電気的に絶縁性の第2材料を含んだ第2幅の第2側壁層とを備えている。
特に、第1幅は、第2幅よりも薄くてもよい。第1幅は、5nm〜7nmであることが好ましいのに対して、第2幅は、約10nm以上であることが好ましい。
また、基板は、例えばシリコンウェハーまたはシリコンチップのような、シリコン基板であることが好ましい。
基板と第1および/または第2層配列の少なくとも一部分との間には、基板の表面の少なくとも一部分に、電気的に絶縁性の第3材料を含んだ絶縁層が配置されている。
本発明の層配置を論理領域(第1層配列)またはメモリー領域(第2層配列)として使用する場合、層配列と基板との間に配置された絶縁層を、層配列によって形成されたトランジスタのゲート酸化物層としてもよい。
本発明の層配置の好ましい形態では、第1層配列は、第1導電性材料を含んだ第一部分層と、電気的に絶縁性の第4材料を含んだ第2部分層とを備えている。
また、第2層配列は、電荷蓄積部分層と、電気的に絶縁性の第5材料を含んだ第2部分層と、第2導電性材料を含んだ第3部分層と、電気的に絶縁性の第6材料を含んだ第4部分層とを備えていることが好ましい。
特に、電荷蓄積部分層は、被覆層として、二酸化シリコン‐窒化シリコン‐二酸化シリコンの層配列(ONO層)を有する多結晶シリコンを含んだ層であってもよい。また、それに代わるものとして、電荷蓄積部分層は、二酸化シリコン‐窒化シリコン‐二酸化シリコンの層配列(ONO層)であってもよい。
上記2つの案のメモリートランジスタの概念は、互いに異なっている。つまり、フローティングゲート原理に従ったメモリートランジスタと、電荷蓄積層としてのONO層を備えたメモリートランジスタである。フローティングゲートメモリートランジスタとONO層メモリートランジスタとを、本発明の層配置の第2層配列に用いてもよい。
ONOメモリートランジスタでは、ゲート酸化物層の代わりに、ONO層(二酸化シリコン‐窒化シリコン‐二酸化シリコン)を用いている。「チャネルホットエレクトロン注入(CHE;channel hot electron injection)」により、ONO層(正確には、ONO層の窒化シリコン層)に、そこに不変的に残る荷電粒子を注入してもよい。ONO層に注入された電子の数に応じて、ONOトランジスタのゲート領域の導電性が変わる。これにより、ONO層では、メモリー情報が符号化される。
これに対して、フローティングゲートメモリートランジスタでは、ゲート電極とゲート酸化物層との間に、例えば多結晶シリコンを含んだ導電性材料を含んだ層と、電気的に絶縁性の材料を含んだ十分に厚い層とを配置する。ゲート電極とソース/ドレイン領域との間に十分に高い電圧を印加することにより、ファウラーノルドハイムトンネルまたは熱荷電粒子(heisser Ladungstraeger)を用いて、ゲート酸化物層上の導電性層に荷電粒子を注入してもよい。この荷電粒子の存在が、このようなトランジスタのソース領域とドレイン領域との間の、ゲート酸化物の下に位置するチャネル領域の導電性を変える。この導電性の値は、フローティングゲートメモリートランジスタに格納された情報を符号化する。
本発明にしたがって供給された層配置の利点は、中に含まれている第2層配列を、フローティングゲートトランジスタ、ONOトランジスタ、または、他の形態のメモリートランジスタとして、選択的に構成できる点にある。したがって、本発明の層配置を、個々の具体的なケースの要求に対し、簡単に、かつ自在に適応させられる。
第1および/または第2導電性材料は、多結晶シリコンであることが好ましい。
電気的に絶縁性の、上記した第1、第2、第3、第4、第5、および、第6材料は、二酸化シリコン、または、窒化シリコン、または、二酸化シリコン‐窒化シリコン‐二酸化シリコンの層配列(ONO層)であってもよい。
つまり、ONO層を、上述したように、荷電粒子(その数がメモリートランジスタに格納された論理情報を符号化する)を格納するための層としてだけではなく、電気的に絶縁性の特性を有する層として、例えば2つの導電性領域を分離するために、使用してもよい。
最後に、本発明では、上記記載の特徴部分を有する層配置を備えたメモリーアレイを提供する。本発明のメモリーアレイでは、基板の第1表面領域に配置された少なくとも1つの第1層配列が、メモリーアレイの論理領域の少なくとも一部分を構成している。これに対して、基板の第2表面領域に配置された少なくとも1つの第2層配列が、メモリーアレイのメモリーセル領域の少なくとも一部分を構成している。
要約すると、本発明は、決め手となる単一のゲートパターン形成によって製造できる共通の集積回路における論理トランジスタおよびメモリートランジスタにある、様々な厚さの側壁酸化物層に対する要求に対応できる。したがって、このような層配置の製造方法は、従来技術の方法よりも、簡単でコストがかからない。さらに、この方法では、表面被覆を均一にできるので、再現性、および、ゲートパターン形成の質によい影響を与える。さらに、これにより、エッチング負荷効果を回避できる。
具体的には、本発明の注目点は、第1層配列と第2層配列とを、薄い側壁酸化物層によって被覆し、次に、第1および第2層配列を、好ましくはより厚い第2側壁酸化物層によって被覆し、第2側壁酸化物層を論理領域から除去する、という点にある。
従来技術に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 従来技術に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 従来技術に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 従来技術に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 従来技術に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 従来技術に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 従来技術に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 従来技術に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 従来技術に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 本発明の層配置の製造方法の好ましい実施例に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 本発明の層配置の製造方法の好ましい実施例に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 本発明の層配置の製造方法の好ましい実施例に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 本発明の層配置の製造方法の好ましい実施例に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 本発明の層配置の製造方法の好ましい実施例に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 本発明の層配置の製造方法の好ましい実施例に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 本発明の層配置の製造方法の好ましい実施例に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 本発明の層配置の製造方法の好ましい実施例に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 本発明の層配置の製造方法の好ましい実施例に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 本発明の層配置の製造方法の好ましい実施例に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 本発明の層配置の製造方法の他の好ましい実施例に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 本発明の層配置の製造方法の他の好ましい実施例に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 本発明の層配置の製造方法の他の好ましい実施例に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 本発明の層配置の製造方法の他の好ましい実施例に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。 本発明の層配置の製造方法の他の好ましい実施例に係る、製造中の1時点での層構造を示す断面図である。
本発明の実施例を、図に示し、以下に詳述する。
図1A〜図1Iは、従来技術に係る、製造中の様々な時点での層構造を示す断面図である。
図2A〜図2Jは、本発明の層配置の製造方法の好ましい実施例に係る、製造中の様々な時点での層構造を示す断面図である。
図3A〜図3Eは、本発明の層配置の製造方法の他の好ましい実施例に係る、製造中の様々な時点での層構造を示す断面図である。
以下に、図2A〜図2Jを参照しながら、本発明の層配置の製造方法に関する、好ましい実施例について説明する。
図2A〜図2Jに、破線の垂直分離線を記載した。この線は、分離線の左に示した基板201の第1表面領域201a(この上に、論理トランジスタを形成するための第1層配列を形成する)を、分離線の右に示した基板201の第2表面領域201b(その上に、メモリートランジスタを形成するための第2層配列を形成する)から分離する線である。これらの図では、説明を簡略化するために、第1表面領域201aに第1層配列を1つだけ示し、第2表面領域201bの上に第2層配列を1つだけ示している。しかし、実際には、表面領域201a・201bそれぞれの上には、多数の層配列が形成されている場合が多い。
シリコンウェハー201の第1表面領域201aおよび第2表面領域201bに、第1二酸化シリコン層202と、その上の第1ポリシリコン層203と、その上のONO層204とを形成することにより、図2Aに示した層構造200を得られる。ONO層204は、二酸化シリコン部分層204aと、窒化シリコン部分層204bと、他の二酸化シリコン部分層204cとを備えている。第1ポリシリコン層203の上には、ONO層204の二酸化シリコン部分層204aが形成され、その上に窒化シリコン部分層204bが形成され、その上に他の二酸化シリコン部分層204cが形成されている。
第1二酸化シリコン層202、第1ポリシリコン層203、およびONO層204の形成は、本実施例では、熱酸化またはCVD方法(「化学気相成長」)を用いて行われる。
第1二酸化シリコン層202と、第1ポリシリコン層203と、ONO層204とを、シリコンウェハー201の第1表面領域201aから除去することにより、図2Bに示した層構造205を得られる。
この方法工程を、本実施例にしたがって以下のように実現する。つまり、適切なマスクによって層構造200の第2表面領域を覆い、リソグラフィー方法およびエッチング方法を用いて、第1二酸化シリコン層202と、第1ポリシリコン層203と、ONO層204とを、層構造200の第1表面領域201aから除去する。この第1表面領域201aは、後に論理領域となる。これに対して、第2表面領域201bは、後に集積回路のメモリー領域となる。ここで、主張すべきは、層構造200から層構造205を得るために必須のリソグラフィー方法工程が、決め手とはならないということである。つまり、リソグラフィー方法を行う際のほんの僅かな構造的不正確さが、得られた集積回路の機能にとって重大な影響を及ぼさないということである。このため、この方法工程については、比較的簡単に実行できるようになっている。
シリコンウェハー201の第1および第2表面領域201a・201bに、第2二酸化シリコン層207(正確には、第2表面領域201b自体の上ではなく、第2表面領域201bに配置された層の最上層の表面に位置する層)を堆積し、第2二酸化シリコン層207の上に、第2ポリシリコン層208を堆積し、その上に窒化シリコン硬質マスク209を堆積することにより、図2Cに示した層構造206を得られる。
この方法工程も、CVD方法(気相を含んだ層207・208・209の堆積)によって実現できる。
また、第1および第2表面領域201a・201bの第2ポリシリコン層208および窒化シリコン硬質マスク209を、一度にパターン形成することにより、図2Dに示した層構造210を得られる。これにより、第1表面領域には、ラテラルに規定された第1層配列212が形成され、第2表面領域201bの上には、ラテラルに規定された補助層配列213aが形成される。
この方法工程を実現するために、層構造206の全表面に、リソグラフィー方法およびエッチング方法を施す。このリソグラフィー方法およびエッチング方法を用いて、ラテラルに規定された、寸法が最も小さい(100nm以下の寸法)構造を構成するので、このリソグラフィー工程は決め手になる。つまり、この方法工程でのわずかな誤差が、製造された集積回路の機能に敏感に影響を及ぼしてしまう。したがって、この方法工程を行う際は、特に注意する必要がある。主張すべきは、この方法工程は、本発明の製造方法では、決め手となる唯一のリソグラフィー工程であるということである。ラテラルに規定された領域212・213aを形成する際に、第1および第2表面領域のプロセス条件が同じであればは、形成された構造の物理的パラメータ上のずれを防止できる。特に、表面被覆密度を均一にできる。
シリコンウェハー201の第2表面領域201bに、第1ポリシリコン層203と、ONO層204と、第2二酸化シリコン層207とをパターン形成した結果、第2表面領域201bにラテラルに規定された第2層配列213が形成される。これにより、図2Dに示した層構造210から、図2Eに示した層構造211を得られる。
決め手とはならないリソグラフィー方法工程では、第1表面領域201a(後に形成される論理領域)を、マスクによって被覆する。これはつまり、この方法工程を層構造210の第2表面領域201bのみで行うことを、意味している。第2表面領域201bの層203・204・207のパターン形成は、適切なエッチング方法を用いて行われる。このエッチング方法については、補助層配列213aの幅によって、第2表面領域201bの層203・204・207をエッチバックする際の幅も規定できるように、選択される。つまり、異方性エッチングを図2Eでの垂直方向に行うことにより、補助層配列213aによって規定された幅は、明確に下に延びる。したがって、狭い第2層配列213の幅は、上述した決め手となるリソグラフィー工程によって確定される。
図2A〜図2Eに示した上記した方法工程は、要約すると、ラテラルに規定された第1層配列212を、シリコンウェハー201の第1表面領域201aに形成し、ラテラルに規定された第2層配列213を、シリコンウェハー201の第2表面領域201bに形成する、ということである。
また、第1層配列212と第2層配列213との側壁に沿って、第1幅d1の二酸化シリコン側壁層215を形成することにより、図2Eに示した層構造211から図2Fに示した層構造214を得られる。
この方法工程を、本実施例にしたがって、ラテラルに規定された第1層配列212と、ラテラルに規定された第2層配列213との側壁を熱酸化することにより、実現する。熱酸化とは、プロセス室において酸素雰囲気を生成し、温度を上昇させることにより酸素の反応度を上げることである。その結果として、ラテラルに規定された層配列212・213のシリコンが存在している側壁が、酸化して二酸化シリコンになる。その第1幅d1は、約5nmである。
また、第2幅d2の第2二酸化シリコン側壁層217を、第1層配列212と第2層配列213との第1二酸化シリコン側壁層215に沿って形成することにより、図2Gに示した層構造216を得られる。
本発明の、層配置の製造方法に関する上記した好ましい実施例では、第2二酸化シリコン側壁層217は、二酸化シリコンからなっている。この層217を、第1二酸化シリコン側壁層215に沿って、CDV方法によって形成する。
また、本実施例では、第2幅d2の厚さは、第1幅d1よりも厚くなっている。つまり、d2>d1である。
なお、上記の構成に限らず、第2側壁層を窒化シリコン材料から製造してもよい。この場合でも、第2側壁層を、第1二酸化シリコン側壁層215に沿って同様にCVD方法を用いて形成できる。
また、本実施例では、第2二酸化シリコン側壁層217を、特殊なCVD方法(いわゆるTEOS方法(テトラ‐エチル‐オルト‐珪酸塩))にしたがって、第1二酸化シリコン側壁層215に沿って形成する。また、第2二酸化シリコン側壁層217のウェットエッチング率が高くなるように、LPCVD方法(「低圧化学気相成長」)を用いることが好ましい。主張すべきは、熱によって成長する二酸化シリコン層(例えば、第1二酸化側壁層215)の物理的特性と、TEOS‐CVD方法(特にTEOS‐LPCVD方法)にしたがって堆積された二酸化シリコン層(例えば、第2二酸化シリコン側壁層217)の物理的特性とが、特にエッチング化学物質との相互作用という点で、異なっているということである。
第2層配列213の側面端部に接しているシリコン基板201の表面領域にドーピング原子を注入することにより、LDDドーピング領域219を形成する。その結果、図2Hに示した層構造218を得られる。
この方法工程は、本発明の層配置の製造方法の上記した実施例にしたがって、イオン注入方法を用いて実現できる。つまり、半導体本体に加速されたイオンを衝突させることによって、性質の異なる原子を半導体本体の表面に注入する。このイオン注入によって、半導体材料の電気特性に影響を与えることができ、特に、導電性が上がる。イオンは、所定のエネルギーによって層構造216の第2表面領域201に衝突し、ラテラルに規定された第2層配列213と基板との境界領域から基板に入り込む。これにより、図2Hに示したように、本実施例ではn型にドープされたLDDドーピング領域219が生じる。この領域は、後のメモリートランジスタのソース/ドレイン領域の一部分を構成する。LDD(lightly doped drain)ドーピング領域219中のドーピング原子の濃度を、以下では、第1荷電粒子密度と呼ぶ。
第2二酸化シリコン側壁層217をラテラルに規定された層配列212から除去することにより、図2Hに示した層構造218から、図2Iに示した層構造220を得られる。
このために、点線の右側(メモリートランジスタの領域)の層構造218の部分領域を、マスクによって被覆する。これに対して、点線の左の領域(論理領域)を、ウェット化学エッチング方法によって処理する。このようなパターン形成は、ここでも決め手とはならない。適切なウェット化学エッチング方法によって、ラテラルに規定された第1層配列212から、第2二酸化シリコン側壁層217を除去することにより、ラテラルに規定された第1層配列212の側壁に沿って、第1二酸化シリコン側壁層215のみが残る。ウェットエッチング方法によって、エッチングプロセスの選択性を利用する。層構造218の材料の組み合わせについては、「CVD方法によって形成された第2二酸化シリコン側壁層217に、フッ化水素酸(HF)を用いてウェット化学エッチングを施す際のエッチング率」が、「熱酸化によって形成された第1二酸化シリコン側壁層215に、ウェット化学エッチングを施す際のエッチング率」よりも著しく高い、ということを利用する。フッ化水素酸によってウェット化学エッチングを施す際に、CVD二酸化シリコンと熱によって成長する二酸化シリコンとのエッチング率の比率は、およそ10対1である。これにより、第2二酸化シリコン側壁層217をエッチングによって除去した(Wegaetzen)後で、エッチングプロセスを確実に完了できる。一方、ラテラルに規定された第1層配列212の第1二酸化シリコン側壁層215を不必要にエッチングしてしまうことを、ほぼ回避できる。
また、本発明にかかる層配置の製造方法について、上記の実施例に対する代替案を示す。図2Gを参照して記載した方法工程では、第2二酸化シリコン側壁層217を、第1および第2層配列212・214の第1二酸化シリコン側壁層215に沿って形成するようになっている。ここで、この工程で、第2二酸化シリコン側壁層217の材料として、二酸化シリコン(SiO)に代えて、窒化シリコン(Si)を用いてもよい。この場合、第1二酸化シリコン側壁層215は、熱によって成長する二酸化シリコンから製造される一方、第2側壁層217については、第1二酸化シリコン側壁層215に沿って適切なCVD方法によって形成された窒化シリコンから製造する。このような場合、ウェット化学エッチング方法に適した化学物質は、フッ化水素酸ではなく、燐酸(HPO)である。この方法を用いて、図2Hに示した層構造218から図2Iに示した層構造220が製造される。この場合、燐酸を用いて、二酸化シリコンよりもエッチング率の著しく高い窒化シリコンをエッチングする。CVD方法によって成長する窒化シリコンと、熱酸化により生成された二酸化シリコンとのウェットエッチング率の比率は、10対1よりも大きい。したがって、窒化シリコンを第2側壁層217の材料として用いた場合、窒化シリコンを含んだ第2側壁層217を完全に除去した後で、第1層配列212の側壁のウェットエッチングを確実に止められる。
シリコンウェハー201の表面領域に、第2荷電粒子密度のドーピング原子を注入することにより、図2Iに示した層構造220から、図2Jに示した層配置221を得られる。この表面領域は、ラテラルに規定された第2層配列213の側面端部から空間的に分離されており、シリコンウェハー201のLDDドーピング領域219と部分的に重なっている。これにより、HDDドーピング領域222(「高ドープされたドレイン」)が形成される。さらに、ラテラルに規定された第1層配列212の側面端部に隣接しているシリコンウェハー201の表面領域には、第3電荷粒子密度のドーピング原子を注入する。これにより、ドーピング領域223が形成される。
層構造220から層配置221を得られる上記方法工程を、本発明の製造方法の実施例では、イオン注入方法を用いて実現している。強調すべきことに、HDDドーピング領域222におけるドーピング原子の第2荷電粒子密度が、第1LDDドーピング領域219におけるドーピング原子の第1荷電粒子密度よりも高い。なお、HDDドーピング領域222およびドーピング領域219については、1つの方法工程によって形成してもよいし、互いに異なる2つの方法工程によって形成してもよい。
上記した層配置の製造方法により、シリコンウェハー201と、その第1表面領域201aに位置するラテラルに規定された第1層配列212と、シリコンウェハー201の第2表面領域201bに位置するラテラルに規定された第2層配列213と、第1および第2層配列212・213の側壁に沿った幅d1の第1二酸化シリコン側壁層215と、ラテラルに規定された第2層配列213の第1二酸化シリコン側壁層215に沿った第2幅d2の第2二酸化シリコン側壁層217とを備えた、本発明の層配置221の好ましい実施例を得られる。
シリコンウェハー201と、ラテラルに規定された第1層配列212との間では、シリコンウェハー201の第1表面領域201aに、電気的に絶縁性の第2二酸化シリコン層207が配置されている。また、シリコンウェハー201と、ラテラルに規定された第2層配列213との間では、シリコンウェハー201の第2表面領域201bに、電気的に絶縁性の第1二酸化シリコン層202が配置されている。ラテラルに規定された第2層配列213は、第1ポリシリコン層203として形成された電荷蓄積部分層と、ONO層204と、第2二酸化シリコン層207と、第2ポリシリコン層208と、窒化シリコン硬質マスク209とを備えている。ラテラルに規定された第1層配列212は、第2ポリシリコン層208と窒化シリコン硬質マスク209とを備えている。
また、図2Jの左領域を、集積回路の論理領域の論理トランジスタとして用いてもよく、これに対して、図2Jの層配置221の右領域を、集積回路のメモリー領域のメモリートランジスタとして用いてもよい。ラテラルに規定された第1層配列212は、ドーピング領域223とともに、第1二酸化シリコン側壁層215として形成された十分に薄い幅d1を有する側壁層を備えた、論理トランジスタを構成している。この論理トランジスタの駆動速度は十分に速く、その接続抵抗器の抵抗は十分に低い。この構成では、ドーピング領域223が、第1または第2ソース/ドレイン領域として機能し、第2二酸化シリコン層207がゲート酸化物層として機能し、また、第2ポリシリコン層208がゲート電極として機能する。
これに対して、図2Jの層配置221の右側領域に位置するメモリートランジスタは、ラテラルに規定された第2層配列213と、LDDドーピング領域219とHDDドーピング領域222とから構成されている。また、このメモリートランジスタは、第1二酸化シリコン側壁層215と第2二酸化シリコン側壁層217とから構成された、厚さ約d1+d2と十分に厚い側壁層を備えているので、周辺から十分に遮蔽されている。メモリートランジスタとして形成された層配置221の右側領域では、LDDドーピング領域219とHDDドーピング領域222とは、第1または第2ソース/ドレイン領域として機能する。また、第1二酸化シリコン層202はゲート酸化物層として機能し、第1ポリシリコン層203は電荷蓄積層として機能している。この電荷蓄積層には、例えば、ファウラーノルドハイムトンネルまたはホットエレクトロンによって荷電粒子を注入し続けられる。また、ONO層204と第2二酸化シリコン層207とは、電荷蓄積層203と第2ポリシリコン層208との間の電気絶縁層として機能している。これらの層204・207のアレイの厚さが十分であるので、第1ポリシリコン層203に格納された情報の保持時間を十分に長くとれる。また、第2ポリシリコン層208はゲート電極として機能し、窒化シリコン硬質マスク209は保護層として機能している。
さらに、図3A〜図3Eを参照しながら、本発明の層配置の製造方法に関する、他の好ましい実施例について記載する。
以下に記載する実施例では、図2A〜図2Fを参照して記載する方法工程は、図2A〜図2Jを参照して記載した方法と同じである。
図3Aに示した層構造300は、図2Fに示した層構造214に対し、論理領域(図の左側)とメモリー領域(図の右側)との、ラテラルに規定された層配列に、窒化シリコンを含んだ第1補助層301を堆積し、次に、その上に、例えば第2窒化シリコン補助層302を堆積することにより、得られる。
図3Bに示した層構造303を得るために、図3Bでの基板201の左表面領域を、適切なマスクを用いてリソグラフィー方法によって被覆し、第2二酸化シリコン補助層302と第1窒化シリコン補助層301とを、図3Bでの右側の、ラテラルに規定された層配列から除去する。この第2二酸化シリコン補助層302の除去には、ウェット化学エッチング方法が用いられる。次に、層構造の表面からフォトレジストを除去し、第1窒化シリコン補助層301を、高温の燐酸を用いたウェット化学エッチング方法によって、除去する。ここではしかし、図3Bの層構造の左側部分領域では、第1窒化シリコン補助層301は除去されない。これは、高温の燐酸を用いたエッチングの高い選択性(この化学物質を用いて窒化シリコンを効果的にエッチングできる一方、二酸化シリコンをエッチングしないという高い選択性)のためである。
第2二酸化シリコン補助層302を、図3Cのシリコン基板201の左表面領域から除去することにより、図3Cに示した層構造304を得られる。この除去を、希釈したフッ化水素酸を用いたエッチング方法によって行う。これは、熱酸化によって製造された二酸化シリコンをフッ化水素酸によってエッチングする際、選択性を高めることで可能となる。なお、二酸化シリコンの製造については、例えば活性オゾン蒸着方法を用いることが有効である。つまり、エッチング率の高い希釈されたフッ化水素酸によって、例えば活性オゾン蒸着方法を用いて供給された、高温プロセスによってまだ圧縮されていない二酸化シリコンを、除去できる。一方、熱酸化によって製造された二酸化シリコンの除去には、フッ化水素酸よりもエッチング率のはるかに低い、希釈されたフッ化水素酸を用いることとなる。
また、熱酸化により、第2二酸化シリコン側壁層306を、ラテラルに規定された図3Dの右側の層配列に沿って形成することにより、図3Dに示した層構造305を得られる。注意すべきは、第1窒化シリコン補助層301が酸化障壁として作用するので、図3Dの左側の、ラテラルに規定された層配列が熱酸化されないという点である。具体的には、第1窒化シリコン補助層301は、材料構成(Material-Konfiguration;熱によって酸化された二酸化シリコン/窒化シリコン)を選択しているため、熱によって酸化された二酸化シリコン領域の形成を防ぐための保護層として、用いられる。
適切なウェット化学エッチング方法によって、第1窒化シリコン補助層301を、図3Eの左側の、ラテラルに規定された層配列から除去することにより、図3Eに示した層構造307を得られる。このとき、選択性が高い(例えば高温の燐酸を再び用いる)ので、図3Eの右側の、ラテラルに規定された層配列の第2二酸化シリコン側壁層306と、左側の、ラテラルに規定された層配列の第1二酸化シリコン側壁層215とは、エッチング剤によってダメージを受けない。
これにより、図3Eに示した層構造307を得られる。図3Eの左側のラテラルに規定された層配列には、薄い側壁酸化物層(第1二酸化シリコン側壁層215)が備えられている一方、図3Eの右側のラテラルに規定された層配列は、厚い側壁酸化物層(第1二酸化シリコン側壁層215および第2二酸化シリコン側壁層306)によって覆われている。
注意すべきは、特に、層構造307を電界効果トランジスタ構造として使用する際に、ラテラルに規定された層配列に隣接した、基板201のドーピング表面領域を必要とする場合のあることである。このようなドーピング領域については、製造中に、適切な位置に、例えばイオン注入方法を用いて形成できる。
本明細書には、以下の刊行物を引用している。
[1]Widmann, D、Mader, H、Friedrich, H『高集積回路技術(Technologie hochintegrierter Schaltungen)』(8.4章、シュプリンガー出版社(Springer Verlag)、ベルリン、1996年、IBSN 3-540-59357-8)
[2]US 5,291, 052
[3]US 6,160, 317
[4]DE 196 54 738 A1
[5]GB 2,359, 662
100 層構造
101 シリコン基板
102 第1二酸化シリコン層
103 第1ポリシリコン層
104 ONO層配列
105 層構造
106 層構造
107 第2二酸化シリコン層
108 第2ポリシリコン層
109 窒化シリコン硬質マスク
110 層構造
111 層構造
112 第1側壁酸化物層
113 層構造
114a 第1LDD領域
114b 第2LDD領域
115 層構造
116 層構造
117 第2側壁酸化物層
118 層構造
119a 第1ドーピング領域
119b 第2ドーピング領域
120a 第1HDD領域
120b 第2HDD領域
200 層構造
201 シリコンウェハー
201a 第1表面領域
201b 第2表面領域
202 第1二酸化シリコン層
203 第1ポリシリコン層
204 ONO層
204a 二酸化シリコン部分層
204b 窒化シリコン部分層
204c 他の二酸化シリコン部分層
205 層構造
206 層構造
207 第2二酸化シリコン層
208 第2ポリシリコン層
209 硬質マスク
210 層構造
211 層構造
212 ラテラルに規定された第1層配列
213 ラテラルに規定された第2層配列
213a ラテラルに規定された補助層配列
214 層構造
215 第1二酸化シリコン側壁層
216 層構造
217 第2二酸化シリコン側壁層
218 層構造
219 LDDドーピング領域
220 層構造
221 層配置
222 HDDドーピング領域
223 ドーピング領域
300 層構造
301 第1窒化シリコン補助層
302 第2二酸化シリコン補助層
303 層構造
304 層構造
305 層構造
306 第2二酸化シリコン側壁層
307 層構造

Claims (11)

  1. メモリーアレイであって、
    基板と、
    上記基板の第1表面領域に位置する、メモリーアレイの論理領域の少なくとも一部であり、且つ、論理トランジスタにおけるソース領域とドレイン領域との間に在って、ゲート電極を含むゲートパターンとしての、側壁を有する少なくとも1つの第1層配列と、
    上記基板の第2表面領域に位置する、メモリーアレイのメモリーセル領域の少なくとも一部であり、且つ、メモリートランジスタにおけるソース領域とドレイン領域との間に在って、ゲート電極を含むゲートパターンとしての、側壁を有する少なくとも1つの第2層配列と、
    上記第1および第2層配列のそれぞれの各側壁のうちの少なくとも1つの部分領域に沿った、電気的に絶縁性の第1材料を含んだ第1幅の第1側壁層と、
    上記各第2層配列の各第1側壁のうちの少なくとも1つの部分領域に沿った、電気的に絶縁性の第2材料を含んだ第2幅の第2側壁層とを含み、
    上記第1側壁層が、上記第1および第2層配列のそれぞれの各側壁のうちの少なくとも1つの部分領域が熱酸化されることによって形成されており、
    上記各第1層配列の第1側壁層が、第2側壁層によって被覆されていない、メモリーアレイ。
  2. 上記第1幅が第2幅よりも薄い、請求項1に記載のメモリーアレイ。
  3. 上記第1幅が約5nmから7nmである、請求項1または2に記載のメモリーアレイ。
  4. 上記第2幅が約10nm以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のメモリーアレイ。
  5. 上記基板がシリコンウェハーまたはシリコンチップである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のメモリーアレイ。
  6. 上記基板と、第1および/または第2層配列の少なくとも一部分との間で、かつ、基板表面の少なくとも一部に、電気的に絶縁性の第3材料を含んだ絶縁層が配置されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のメモリーアレイ。
  7. 上記第1層配列が、第1導電性材料を含んだ第一部分層と、電気的に絶縁性の第4材料を含んだ第2部分層とを備えている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のメモリーアレイ。
  8. 上記第2層配列が、電荷蓄積部分層と、電気的に絶縁性の第5材料を含んだ第2部分層と、第2導電性材料を含んだ第3部分層と、電気的に絶縁性の第6材料を含んだ第4部分層とを備えている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のメモリーアレイ。
  9. 上記電荷蓄積部分層が、
    二酸化シリコン‐窒化シリコン‐二酸化シリコンの層配列(ONO層)を有する多結晶シリコンを被覆層として含んだ層であるか、または、
    二酸化シリコン‐窒化シリコン‐二酸化シリコンの層配列(ONO層)である、請求項8に記載のメモリーアレイ。
  10. 上記第1および/または第2導電性材料が多結晶シリコンである、請求項8または9に記載のメモリーアレイ。
  11. 上記電気的に絶縁性の、第1、第2、第3、第4、第5、および、第6材料が、それぞれ、二酸化シリコン、窒化シリコン、または、二酸化シリコン‐窒化シリコン‐二酸化シリコンの層配列(ONO層)である、請求項8〜10のいずれか1項に記載のメモリーアレイ。
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